説明

へリックス12指向ステロイド系医薬品

この構造を有する化合物またはその塩は、アンドロゲン依存性疾患、例えば、前立腺癌、良性前立腺過形成、多嚢胞性卵巣症候群、座瘡、多毛、脂漏症、アンドロゲン性脱毛症および男性型禿頭症を処置するため、またはかかる疾患の後天的獲得の可能性を低減するために使用される。これらは、医薬的に許容され得る希釈剤または担体とともに製剤化され得るか、または任意の医薬用投薬形態に作製され得る。組織特異的抗アンドロゲン活性および組織特異的アンドロゲン活性を有するこれらの化合物のいくつかは、アンドロゲン刺激の低下と関連する疾患を処置するため、またはその発症のリスクを低減するために使用され得る。また、他の医薬用活性剤との組合せも開示する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
分子式:
【化1】

(式中、nは、1〜2の整数である;
式中、点線は、任意選択のπ結合を表す;
式中、Aは、炭素原子および窒素原子からなる群より選択される;
式中、Bは、芳香族部分、複素環式部分、環式部分および多環式部分からなる群より選択される;
式中、R、R、R、RおよびR16は、独立して、水素、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、シアン化物、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、およびフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、または前記物質のシアノ類縁化合物からなる群より選択される;
式中、R10は、存在しないか、または、水素およびメチルからなる群より選択される;
式中、R17αは、水素、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、アリール、ベンジル、ピコリル、およびフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、または前記物質のシアノ類縁化合物からなる群より選択される;
式中、R17βは、水素、ヒドロキシル、OR’(式中、R’は、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、またはC〜C20アシルである)からなる群より選択される
式中、Xは、水素、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、シアン化物、ケト−酸素、ヒドロキシル、NOHおよびインビボでヒドロキシルまたはケト官能基(function)に変換される基からなる群より選択される;
式中、Yは、1〜4個の原子を有するスペーサー(spacing)基である、
式中、Zは、1〜4個の介在原子によってBから分断された少なくとも1個のスルホキシド基または窒素原子をさらに有する炭化水素部分であり、前記窒素原子は、アミン、アミド、N−オキシド、または第4級アンモニウム塩であり、Zは、任意選択で、他の酸素原子、イオウ原子もしくは窒素原子を有する、
式中、Zは、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アルコキシ、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、およびC〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニルからなる群より選択される)
の化合物またはその塩。
【請求項2】
式中、Yが、−ACHCH−、−CHACH−、および−CHCHA−(式中、Aは、O、S、CH、NRc(式中、Rcは、HもしくはC〜Cアルキルである)またはSeからなる群より選択される)からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式中、Yが−OCHCH−である、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
式中、Bがフェニレンおよび一置換ピリジルからなる群より選択され、式中、ZがY基に対してメタ位に位置し、Zの窒素原子が1個の介在原子によって該フェニレンまたは一置換ピリジル環から分断されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
式中、Zが、下記部分:
【化2】

のリストから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
式中、Rが、メチル、エチル、および2−プロペニルからなる群より選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
下記分子式:
【化3】

(式中、点線は、任意選択のπ結合を表す;
式中、Aは、炭素および窒素からなる群より選択される;
式中、R、R、R、RおよびR16は、独立して、水素、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、シアン化物、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、およびフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、または前記物質のシアノ類縁化合物からなる群より選択される;
式中、R10は、存在しないか、または、水素およびメチルからなる群より選択される;
式中、R17αは、水素、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、アリール、ベンジル、ピコリル、およびフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、または前記物質のシアノ類縁化合物からなる群より選択される;
式中、R17βは、水素、ヒドロキシル、OR’(式中、R’は、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、C〜C20アシルである)からなる群より選択される
式中、Xは、水素、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、シアン化物、ケト−酸素、ヒドロキシル、NOHおよびインビボでヒドロキシルまたはケト官能基に変換される基からなる群より選択される;
式中、Zは、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アルコキシ、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、およびC〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニルからなる群より選択される;
式中、Ra、RbおよびRcは、独立して、水素、C〜C10直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C10直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C10直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、C〜C飽和もしくは不飽和環式炭化水素部分、該分子の他の一部分と1個の環を形成するC〜C部分、アリール、ベンジル、および前記物質のいずれかのハロゲン化またはシアノ類縁化合物からなる群より選択される;またはRaおよび(an)Rbが窒素原子と一緒に環を形成する(任意選択で、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、またはシアノで置換されている);またはRbおよびRcが一緒に環を形成する(任意選択で、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、またはシアノで置換されている);式中、
Ra、RbおよびRcは、任意選択で、酸素原子、イオウ原子もしくは窒素原子を有していてもよい)
を有する、請求項1に記載の化合物またはその塩。
【請求項8】
下記分子式:
【化4】

(式中、点線は、任意選択のπ結合を表す;
式中、R、RおよびR16は、独立して、水素、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、シアン化物、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、およびフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、または前記物質のシアノ類縁化合物からなる群より選択される;
式中、R17αは、水素、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、アリール、ベンジル、ピコリル、およびフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、または前記物質のシアノ類縁化合物からなる群より選択される;
式中、R17βは、水素、ヒドロキシル、OR’(式中、R’は、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、C〜C20アシルである)からなる群より選択される
式中、Xは、水素、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、シアン化物、ケト−酸素、ヒドロキシル、NOHおよびインビボでヒドロキシルまたはケト官能基に変換される基からなる群より選択される;
式中、Zは、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アルコキシ、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、およびC〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニルからなる群より選択される;
式中、Ra、RbおよびRcは、独立して、水素、C〜C10直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C10直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、C〜C飽和もしくは不飽和環式炭化水素部分、該分子の他の一部分と1個の環を形成するC〜C部分、アリール、ベンジル、および前記物質のいずれかのハロゲン化またはシアノ類縁化合物からなる群より選択される;またはRaおよびRbが窒素原子と一緒に環を形成する(任意選択で、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、またはシアノで置換されている);またはRbおよびRcが一緒に環を形成する(任意選択で、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、またはシアノで置換されている);式中、Ra、RbおよびRcは、任意選択で、酸素原子、イオウ原子もしくは窒素原子を有していてもよい)
を有する、請求項7に記載の化合物またはその塩。
【請求項9】
【化5】

からなる群より選択される分子構造を有する化合物またはその塩。
【請求項10】
【化6】

からなる群より選択される分子構造を有する化合物またはその塩。
【請求項11】
組織特異的抗アンドロゲン活性および組織特異的アンドロゲン活性を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
医薬的に許容され得る希釈剤または担体、および分子式:
【化7】

(式中、nは、1〜2の整数である;
式中、点線は、任意選択のπ結合を表す;
式中、Aは、炭素原子および窒素原子からなる群より選択される;
式中、Bは、芳香族部分、複素環式部分、環式部分および多環式部分からなる群より選択される;
式中、R、R、R、RおよびR16は、独立して、水素、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、シアン化物、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、およびフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、または前記物質のシアノ類縁化合物からなる群より選択される;
式中、R10は、存在しないか、または、水素およびメチルからなる群より選択される;
式中、R17αは、水素、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、アリール、ベンジル、ピコリル、およびフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、または前記物質のシアノ類縁化合物からなる群より選択される;
式中、R17βは、水素、ヒドロキシル、OR’(式中、R’は、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、またはC〜C20アシル)からなる群より選択される
式中、Xは、水素、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、シアン化物、ケト−酸素、ヒドロキシル、NOHおよびインビボでヒドロキシルまたはケト官能基に変換される基からなる群より選択される;
式中、Yは、1〜4個の原子を有するスペーサー基である、
式中、Zは、1〜4個の介在原子によってBから分断された少なくとも1個のスルホキシド基または窒素原子をさらに有する炭化水素部分であり、前記窒素原子は、アミン、アミド、N−オキシド、または第4級アンモニウム塩であり、Zは、任意選択で、他の酸素原子、イオウ原子もしくは窒素原子を有する、
式中、Zは、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アルコキシ、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、およびC〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニルからなる群より選択される)
の少なくとも1種類の化合物またはその塩の治療有効量を含む医薬組成物。
【請求項13】
式中、Yが、−ACHCH−、−CHACH−、および−CHCHA−(式中、Aは、O、S、CH、NRc(式中、RcはHもしくはC〜Cアルキルである)またはSeからなる群より選択される)からなる群より選択される、請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項14】
式中、Yが−OCHCH−である、請求項13に記載の医薬組成物。
【請求項15】
式中、Bがフェニレンおよび一置換ピリジルからなる群より選択され、式中、ZがY基に対してメタ位に位置し、Zの窒素原子が1個の介在原子によって該フェニレンまたは一置換ピリジル環から分断されている、請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項16】
が、
【化8】

のリストから選択される、請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項17】
が、メチル、エチル、および2−プロペニルからなる群より選択される、請求項12に記載の化合物。
【請求項18】
下記分子式:
【化9】

(式中、点線は、任意選択のπ結合を表す;
式中、Aは、炭素および窒素からなる群より選択される;
式中、R、R、R、RおよびR16は、独立して、水素、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、シアン化物、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、およびフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、または前記物質のシアノ類縁化合物からなる群より選択される;
式中、R10は、存在しないか、または、水素およびメチルからなる群より選択される;
式中、R17αは、水素、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、アリール、ベンジル、ピコリル、およびフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、または前記物質のシアノ類縁化合物からなる群より選択される;
式中、R17βは、水素、ヒドロキシル、OR’(式中、R’は、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、C〜C20アシル)からなる群より選択される
式中、Xは、水素、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、シアン化物、ケト−酸素、ヒドロキシル、NOHおよびインビボでヒドロキシルまたはケト官能基に変換される基からなる群より選択される;
式中、Zは、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アルコキシ、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、およびC〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニルからなる群より選択される;
式中、Ra、RbおよびRcは、独立して、水素、C〜C10直鎖、もしくは分枝鎖アルキル、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、C〜C飽和もしくは不飽和環式炭化水素部分、該分子の他の一部分と1個の環を形成するC〜C部分、アリール、ベンジル、および前記物質のいずれかのハロゲン化またはシアノ類縁化合物からなる群より選択される;またはRaおよびRbが窒素原子と一緒に環を形成する(任意選択で、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、またはシアノで置換されている);またはRbおよびRcが一緒に環を形成する(任意選択で
、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、またはシアノで置換されている);式中、Ra、RbおよびRcは、任意選択で、酸素原子、イオウ原子もしくは窒素原子を有していてもよい)
を有する、請求項12に記載の医薬組成物またはその塩。
【請求項19】
下記分子式:
【化10】

(式中、点線は、任意選択のπ結合を表す;
式中、R、RおよびR16は、独立して、水素、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、シアン化物、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、およびフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、または前記物質のシアノ類縁化合物からなる群より選択される;
式中、R17αは、水素、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、アリール、ベンジル、ピコリル、およびフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、または前記物質のシアノ類縁化合物からなる群より選択される;
式中、R17βは、水素、ヒドロキシル、OR’(式中、R’は、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、アシル)からなる群より選択される;
式中、Xは、水素、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、シアン化物、ケト−酸素、ヒドロキシル、NOHおよびインビボでヒドロキシルまたはケト官能基に変換される基からなる群より選択される;
式中、Zは、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アルコキシ、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、およびC〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニルからなる群より選択される;
式中、Ra、RbおよびRcは、独立して、水素、C〜C10直鎖、もしくは分枝鎖アルキル、C〜C10直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C10直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、C〜C飽和もしくは不飽和環式炭化水素部分、該分子の他の一部分と1個の環を形成するC〜C部分、アリール、ベンジル、および前記物質のいずれかのハロゲン化またはシアノ類縁化合物からなる群より選択される;またはRaおよびRbが窒素原子と一緒に環を形成する(任意選択で、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、またはシアノで置換されている);またはRbおよびRcが一緒に環を形成する(任意選択で、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、またはシアノで置換されている);式中、Ra、RbおよびRcは、任意選択で、酸素原子、イオウ原子もしくは窒素原子を有していてもよい)
を有する、請求項18に記載の医薬組成物またはその塩。
【請求項20】
医薬的に許容され得る希釈剤または担体、および
【化11】

からなる群より選択される分子式を有する少なくとも1種類の化合物またはその塩の治療有効量を含む医薬組成物。
【請求項21】
医薬的に許容され得る希釈剤または担体、および
【化12】

からなる群より選択される分子式を有する少なくとも1種類の化合物またはその塩の治療有効量を含む医薬組成物。
【請求項22】
前記希釈剤または担体が局所投与に適したものである、請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項23】
前記希釈剤または担体が経口投与に適したものである、請求項21に記載の医薬組成物。
【請求項24】
活性化合物が、組織特異的抗アンドロゲン活性および組織特異的アンドロゲン活性を有する、請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項25】
アンドロゲン刺激の低下と関連する疾患の処置、または発症リスクの低減方法であって、かかる処置または低減を必要とする患者に、請求項11または24のいずれか1項に記載の化合物または医薬組成物の治療有効量を投与することを含む、方法。
【請求項26】
前立腺癌の処置、または発症リスクの低減方法であって、かかる処置または低減を必要とする患者に、請求項1〜8、10〜19、21または23のいずれか1項に記載の化合物または医薬組成物の治療有効量を投与することを含む、方法。
【請求項27】
前記患者に、5 17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ型の抑制剤、5α−レダクターゼ抑制剤の抑制剤または前立腺短鎖デヒドロゲナーゼレダクターゼ(Prostate Short−Chain Dehydrogenase Reductase)1の抑制剤およびアンドロゲン合成酵素の抑制剤を含む群から選択される少なくとも1種類の抑制剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
5α−レダクターゼの抑制剤および5 17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ型の抑制剤を投与する、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
5α−レダクターゼの抑制剤および前立腺短鎖デヒドロゲナーゼレダクターゼ1の抑制剤を投与する、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
5 17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ型の抑制剤および前立腺短鎖デヒドロゲナーゼレダクターゼ1の抑制剤を投与する、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記患者に、治療有効量の5 17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ型の抑制剤、5α−レダクターゼの抑制剤および前立腺短鎖デヒドロゲナーゼレダクターゼ1の抑制剤を投与することをさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項32】
睾丸摘出か、またはLHRHアゴニストもしくはアンタゴニストまたは3 17β−HSD型の抑制剤を投与することをさらに含む、請求項26または27に記載の方法。
【請求項33】
良性前立腺過形成の処置、または発症リスクの低減方法であって、かかる処置または低減を必要とする患者に、請求項1〜8、10〜19、21または23のいずれか1項に記載の化合物または医薬組成物の治療有効量を投与することを含む、方法。
【請求項34】
5 17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ型の抑制剤、5α−レダクターゼの抑制剤および前立腺短鎖デヒドロゲナーゼレダクターゼ1の抑制剤を含む群から選択される、前記患者に、少なくとも1種類の抑制剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
5α−レダクターゼの抑制剤および5 17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ型の抑制剤を投与する、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
5α−レダクターゼの抑制剤および前立腺短鎖デヒドロゲナーゼレダクターゼ1の抑制剤を投与する、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
5 17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ型の抑制剤および前立腺短鎖デヒドロゲナーゼレダクターゼ1の抑制剤を投与する、請求項33に記載の方法。
【請求項38】
前記患者に、治療有効量の5 17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ型の抑制剤、5α−レダクターゼの抑制剤および前立腺短鎖デヒドロゲナーゼレダクターゼ1の抑制剤を投与することをさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項39】
多嚢胞性卵巣症候群の処置、または発症リスクの低減方法であって、かかる処置または低減を必要とする患者に、請求項1〜8、10〜19、21または23のいずれか1項に
記載の化合物または医薬組成物の治療有効量を投与することを含む、方法。
【請求項40】
前記患者に、5 17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ型の抑制剤、5α−レダクターゼの抑制剤および前立腺短鎖デヒドロゲナーゼレダクターゼ1の抑制剤を含む群から選択される少なくとも1種類の抑制剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
5α−レダクターゼの抑制剤および5 17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ型の抑制剤を投与する、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
5α−レダクターゼの抑制剤および前立腺短鎖デヒドロゲナーゼレダクターゼ1の抑制剤を投与する、請求項39に記載の方法。
【請求項43】
5 17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ型の抑制剤および前立腺短鎖デヒドロゲナーゼレダクターゼ1の抑制剤を投与する、請求項39に記載の方法。
【請求項44】
前記患者に、治療有効量の5 17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ型の抑制剤、5α−レダクターゼの抑制剤および前立腺短鎖デヒドロゲナーゼレダクターゼ1の抑制剤を投与することをさらに含む、請求項39に記載の方法。
【請求項45】
座瘡、脂漏症、多毛またはアンドロゲン性脱毛症の処置、または発症リスクの低減方法であって、かかる処置またはリスクの低減を必要とする患者に、請求項1〜9、11〜20または22のいずれかに記載の化合物または医薬組成物の治療有効量を投与することを含む、方法。
【請求項46】
前記患者に、5 17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ型の抑制剤、5α−レダクターゼの抑制剤および前立腺短鎖デヒドロゲナーゼレダクターゼ1の抑制剤を含む群から選択される少なくとも1種類の抑制剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
5α−レダクターゼの抑制剤および5 17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ型の抑制剤を投与する、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
5α−レダクターゼの抑制剤および前立腺短鎖デヒドロゲナーゼレダクターゼ1の抑制剤を投与する、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
5 17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ型の抑制剤、および前立腺短鎖デヒドロゲナーゼレダクターゼ1の抑制剤を投与する、請求項46に記載の方法。
【請求項50】
前記患者に、治療有効量の5 17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ型の抑制剤、5α−レダクターゼの抑制剤および前立腺短鎖デヒドロゲナーゼレダクターゼ1の抑制剤を投与することをさらに含む、請求項46に記載の方法。
【請求項51】
筋萎縮および虚弱、皮膚萎縮、骨量低下(bone loss)、貧血、動脈硬化、心血管疾患、精力低下、良好な健康状態(well−being)の低下、2型糖尿病、腹腔内(abdominal)脂肪蓄積の処置、または発症リスクの低減方法であって、かかる処置またはリスクの低減を必要とする患者に、選択的アンドロゲン受容体モジュレーターまたは請求項1〜8、10〜19、21または23のいずれか1項に記載の医薬組成物の治療有効量を投与することを含む、方法。
【請求項52】
分子式:
【化13】

(式中、nは、1〜2の整数である;
式中、点線は、任意選択のπ結合を表す;
式中、Aは、炭素原子および窒素原子からなる群より選択される;
式中、Bは、芳香族部分、環式部分および多環式部分からなる群より選択される;
式中、R、R、R、RおよびR16は、独立して、水素、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、シアン化物、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、およびフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、または前記物質のシアノ類縁化合物からなる群より選択される;
式中、R10は、存在しないか、または、水素およびメチルからなる群より選択される;
式中、R17αは、水素、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、アリール、ベンジル、ピコリル、およびフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、または前記物質のシアノ類縁化合物からなる群より選択される;
式中、R17βは、水素、ヒドロキシル、OR’(式中、R’は、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、またはアシル)からなる群より選択される
式中、Xは、水素、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、シアン化物、ケト官能基を形成する酸素原子、ヒドロキシル、NOHおよびインビボでヒドロキシルまたはケト官能基に変換される基からなる群より選択される;
式中、Yは、1〜4個の原子を有するスペーサー基である、
式中、Zは、1〜4個の介在原子によってBから分断された少なくとも1個のスルホキシド基または窒素原子をさらに有する炭化水素部分であり、前記窒素原子は、アミン、アミド、N−オキシド、または第4級アンモニウム塩である、
式中、Zは、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニルからなる群より選択される)
の化合物またはその塩。
【請求項53】
医薬的に許容され得る希釈剤または担体、および分子式:
【化14】

(式中、nは、1〜2の整数である;
式中、点線は、任意選択のπ結合を表す;
式中、Aは、炭素原子および窒素原子からなる群より選択される;
式中、Bは、芳香族部分、環式部分および多環式部分からなる群より選択される;
式中、R、R、R、RおよびR16は、独立して、水素、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、シアン化物、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、およびフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、または前記物質のシアノ類縁化合物からなる群より選択される;
式中、R10は、存在しないか、または、水素およびメチルからなる群より選択される;
式中、R17αは、水素、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、アリール、ベンジル、ピコリル、およびフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、または前記物質のシアノ類縁化合物からなる群より選択される;
式中、R17βは、水素、ヒドロキシル、OR’(式中、R’は、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、C〜C20直鎖もしくは分枝鎖アルキニル、またはアシル)からなる群より選択される
式中、Xは、水素、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、シアン化物、ケト官能基を形成する酸素原子、ヒドロキシル、NOHおよびインビボでヒドロキシルまたはケト官能基に変換される基からなる群より選択される;
式中、Yは、1〜4個の原子を有するスペーサー基である、
式中、Zは、1〜4個の介在原子によってBから分断された少なくとも1個のスルホキシド基または窒素原子をさらに有する炭化水素部分であり、前記窒素原子は、アミン、アミド、N−オキシド、または第4級アンモニウム塩である、
式中、Zは、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C〜C直鎖もしくは分枝鎖アルケニル、およびC〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキニルからなる群より選択される)
の少なくとも1種類の化合物またはその塩の治療有効量を含む医薬組成物。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公表番号】特表2007−519635(P2007−519635A)
【公表日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−548053(P2006−548053)
【出願日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【国際出願番号】PCT/CA2005/000011
【国際公開番号】WO2005/066194
【国際公開日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(598009810)アンドルシェルシュ・インコーポレイテッド (11)
【氏名又は名称原語表記】ENDORECHERCHE, INC.
【Fターム(参考)】