説明

アミノピペリジン誘導体、その調製及びメラノコルチン受容体作用物質としてのその使用

本発明は、一般式(I)のアミノピペリジン誘導体に関する。式中、R、Ra’及びRは水素原子又はアルキル基であり、Rは水素原子及びアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル又はアリール基であり、Rは式−(CH−(CO)−Y又は−(CO)−(CH−Yの基(式中、Yは水素原子又はヒドロキシ、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール若しくはNR1112基であり、Yはx=y=0のときには水素原子以外である。)であり、Rはハロゲン原子並びにアルキル、シクロアルキル、−OR、−NRR’、−CO−NRR’、−NR−CO−R’、−NR−CO−NRR’、−NR−COOR’、−NO、−CN及びCOOR基から選択される1から3個の基であり、Rは式(a)、(b)及び(c)の基(式中、p=0、1、2又は3、m=0、1又は2である。)から選択され、Xは酸素若しくは硫黄原子又は−C(R)(R)−若しくは−N(R10)−構成成分である。本発明は、前記誘導体を調製する方法、及び肥満、糖尿病、性的機能不全を治療するためのメラノコルチン受容体作用物質としての治療上の使用にも関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メラノコルチン受容体作用物質である化合物、その調製及び治療上のその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
メラノコルチン受容体(MC−R)は、Gタンパク質共役7回膜貫通領域受容体スーパーファミリーに属する。その伝達経路はcAMPの産生を必要とする(Cone, R.D., Recent Prog. Horm. Res., 1996, 51, 287)。現在、5つのMC−Rサブタイプ、MC1−R、MC2−R、MC3−R、MC4−R及びMC5−Rが記述され、主要なものとして脳(MC3、4、5−R)、外分泌腺(MC5−R)、副腎(MC2−R)、皮膚(MC1−R)などの様々な組織において発現される。MC−Rの天然リガンドは、作用物質に関してはACTH並びにα−、β−及びγ−MSHであり、拮抗物質に関してはアグーチタンパク質及びアグーチ関連タンパク質である。MC3−Rに対してある選択性を有するγ−MSHを除いては、前記サブタイプのいずれかに対してきわめて選択的な天然リガンドはない。
【0003】
メラノコルチン系は、色素沈着、炎症、摂食行動及び性行動(特に勃起機能)、エネルギーバランス(体重及び脂質蓄積の調節)、外分泌機能、ニューロンの保護及び再生、免疫調節、無痛覚などを含めて、多数の生理的プロセスに関与する。
【0004】
特に、MC4−Rは性行動に関与することが示された(Van der Ploeg, L.H., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 2002, 99, 11381; Martin, W.J., Eur. J. Pharmacol., 2002, 454, 71)。あるMC−Rを特異的に欠くマウスモデル(ノックアウトマウス)によって、そのMC−R(MC3及び4−R)が摂食行動、肥満、代謝及びエネルギーバランスに関与することも示された(Huszar, D., Cell, 1997, 88(1), 131; Chen, A.S., Nat. Genet., 2000, 26(1), 97; Butler, A.A., Trends Genet., 2001, 17, pp.50−54)。すなわち、MC4−Rノックアウトマウスは食欲過剰で肥満である。並行して、MC3及び/又は4R拮抗物質は食物摂取を促進するのに対して、α−MSHなどの内因性作用物質によってMC4−Rが刺激されると満腹シグナルが生じる。
【0005】
これらの観察結果は、食物摂取及び体重を減少させる中枢MC3−R及び/又はMC4−Rを刺激することが、多数の他の病態(高血圧、糖尿病など)の悪化リスクである肥満を治療する有望な手法であることを意味する。従って、幾つかの研究調査によって、MC−Rと相互作用し、かくして食物摂取を調節することができるペプチド、偽ペプチド又は環式ペプチドを初期に特定することができる。
【0006】
有効な体重減少を長期間維持し、従って共存症を抑制するために、長期間毎日の治療を想定しなければならない。これは、治療効能を得るために、医薬品が患者によって簡単に投与され得るものでなければならないことを意味する。従って、経口投与が好ましいはずである。現在、ペプチド化合物は、一般に、この要求を満たすのに最も適切なものではない。このため、小さな非ペプチド分子を開発することは重要である。
【0007】
この観点で、国際公開第02/059095号、同02/059108号、同03/009850号及び同03/061660号の国際PCT出願はピペラジン型誘導体を記載している。国際公開第03/092690号、同03/093234号などの他の出願はピペリジン型誘導体を記載している。国際公開第99/64002号及び同01/70337号はスピロピペリジン型誘導体を記載している。国際公開第01/91752号は、ピラゾリル環と縮合されたピペリジン単位を含む誘導体を記載している。国際公開第02/059107号は、二環式構造で置換された、ピペリジン型及びピペラジン型誘導体を記載している。国際公開第02/059117号、同02/068388号及び同03/009847号は、フェニル環で置換された、ピペリジン型及び/又はピペラジン型誘導体を記載している。国際公開第03/094918号に関しては、フェニル又はピリジニル環で置換されたピペラジン型誘導体を記載している。置換ピペリジン型誘導体を記載している、国際公開第00/74679号、同01/70708号、同02/15909号、同02/079146号、同03/007949号及び同04/024720号や、国際公開第04/037797号も挙げることができる。これらの特許出願に記載されている化合物は、公知ペプチド構造を模倣したアミド官能基を常に含む。
【0008】
下記一般式のメラノコルチン受容体作用物質である化合物を記載している国際公開第2005/0472533号も挙げられる。
【0009】
【化7】

【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記病態に対する既存の療法を改善することが常に求められていることに鑑み、本発明者らは、メラノコルチン受容体作用物質である新規化合物を提供することを目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一主題は、塩基の又は酸付加塩の形態及び水和物の又は溶媒和物の形態である、式(I)に対応する化合物
【0012】
【化8】

【0013】
(式中、
とRa’は、同一でも異なっていてもよく、水素原子又はアルキル若しくはシクロアルキル基であり、
は水素原子又はアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル若しくはアリール基であり、
は式−(CH−(co)−Y又は−(CO)−(CH−Yの基であり、式中、
・x=0、1、2、3又は4であり、
・y=0又は1であり、
・Yは水素原子又はヒドロキシル、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール若しくは−NR1112基であり、x=y=0のときにはYは水素原子とは異なり、
・R11とR12は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基若しくは−NR1314基であり、又はR11とR12は、これらが結合している窒素原子と一緒に、4から10個の環構成成分を含み1から3個の追加のヘテロ原子及び/又は1から3個のエチレン性若しくはアセチレン性不飽和を含んでいてもよい、単環式若しくは二環式構造を形成し、この環は任意の位置においてハロゲン原子並びにヒドロキシル、アルキル、シクロアルキル及びアルコキシ基から選択される1から3個の基で置換されていてもよい。かかる環構造の例として、ピロリジニル、モルホリニル、ピロリニル、イソインドリニル基などが挙げられ、
【0014】
13とR14は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基若しくはアルコキシ基であり、又はR13とR14は、これらが結合している窒素原子と一緒に、上記単環式若しくは二環式構造を形成し、
は1から3個の基であり、該基は同一でも異なっていてもよく、該基が結合している環の任意の位置にあり、ハロゲン原子並びにアルキル、シクロアルキル、−OR、−NRR’、−CO−NRR’、−NR−CO−R’、−NR−CO−NRR’、−NR−COOR’、−NO、−CN及び−COOR基から選択され、式中、R及びR’は以下に定義する通りであり、
は水素原子又はアルキル基であり、
は、オキソ基で置換されていてもよい、又はアリール若しくはヘテロアリール基で一置換若しくは多置換されていてもよい、次式(a)、(b)及び(c)の基から選択され(これらの環構造(a)、(b)及び(c)の各々は、各環構造を含む式(I)の窒素原子に直接結合している。)、
【0015】
【化9】

【0016】
式中、
p=0、1、2又は3であり、
m=0、1又は2であり、
a)Xは環構成成分−N(R10)−であり、R10は、
基−(CH−OR、−(CH−COOR、−(CH−NR、−(CH−CO−NR又は−(CH−NR−COR、−(CH−COR(式中、x=1、2、3又は4である。)、
アリール又はヘテロアリール基と縮合されたシクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基、
シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、−CO−ヘテロシクロアルキル、−CO−アリール、−CO−ヘテロアリール、−CO−アルキルアリール、−CO−アルキルヘテロアリール、−CS−アルキル、−CS−シクロアルキル、−CS−ヘテロシクロアルキル、−CS−アリール、−CS−ヘテロアリール、−CS−アルキルアリール、−CS−アルキルヘテロアリール、−CS−NR、−C(=NH)−NR、−SO−アルキル、−SO−シクロアルキル、−SO−ヘテロシクロアルキル、−SO−アリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキルアリール、−SO−アルキルヘテロアリール又は−SO−NR
から選択され、
前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリール基は、基R、R’、−OR、−NRR’、−CO−NRR’、−NR−CO−R’、−NR−CO−NRR’、−NO、−CN及び−COOR、OCOR、COR、OCONRR’、NRCOOR’から選択される1個以上の基で置換されていてもよく、
前記シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基はアリール又はヘテロアリール基と縮合されていてもよく、
又はR10は、R10が結合している窒素原子と式(a)の環構造の任意の位置にあるが前記窒素原子に隣接していない炭素原子と一緒に、3から5個の構成成分を含む架橋を形成し、
及びRは、水素原子並びにアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、−CO−ヘテロシクロアルキル、−CO−アリール、−CO−ヘテロアリール、−CO−アルキルアリール、−CO−アルキルヘテロアリール、−SO−アルキル、−SO−シクロアルキル、−SO−ヘテロシクロアルキル、−SO−アリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキルアリール、−SO−アルキルヘテロアリール、−C(=NH)−NRR’、−COOR、−CO−NRR’、−CS−NRR’及び−(CH−OR基(式中、x=0、1、2、3又は4である。)から互いに独立に選択され、
又はRとRは一緒にシクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルを形成し、
R及びR’は、互いに独立に、水素原子、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール若しくはアルキルヘテロアリール基であり、又はシクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルを一緒に形成することができ、
又は
b)Xは環構成成分−C(R)(R)−であり、式中、
は、
.水素原子、ハロゲン原子、
.基−(CH−OR、−(CH−COOR、−(CH−NR、−(CH−CO−NR又は−(CH−NR−COR(式中、x=0、1、2、3又は4)、
アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、−CO−ヘテロシクロアルキル、−CO−アリール、−CO−ヘテロアリール、−CO−アルキルアリール又は−CO−アルキルヘテロアリール、−CS−アルキル、−CS−シクロアルキル、−CS−ヘテロシクロアルキル、−CS−アリール、−CS−ヘテロアリール、−CS−アルキルアリール、−CS−アルキルヘテロアリール、−CS−NR又は−C(=NH)−NR基、
.シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基が結合している式(a)の環上のスピロ位置にある縮合又は非縮合の該シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基、
アリール又はヘテロアリール基と縮合されたシクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基
から選択され、
− 前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリール基は、基R、R’、−OR、−NRR’、−CO−NRR’、−NR−CO−R’、−NR−CO−NRR’、−NO、−CN、−COOR、OCOR、COR、OCONRR’、NRCOOR’から選択される1個以上の基で置換されていてもよく、
− 前記シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基はアリール又はヘテロアリール基と縮合されていてもよく、
は水素及びハロゲン原子並びにアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−OR、−O−アリール、−O−ヘテロアリール、−O−アルキルアリール、−O−アルキルヘテロアリール、−NRR’、−CO−NRR’、−NR−CO−R’、−NR−CO−NRR’、−NR−COOR’、−NO、−CN及び−COOR基から選択され、
− R及びRは、水素原子並びにアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、−CO−ヘテロシクロアルキル、−CO−アリール、−CO−ヘテロアリール、−CO−アルキルアリール、−CO−アルキルヘテロアリール、−SO−アルキル、−SO−シクロアルキル、−SO−ヘテロシクロアルキル、−SO−アリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキルアリール、−SO−アルキルヘテロアリール、−C(=NH)−NRR’、−COOR、−CO−NRR’、−CS−NRR’及び−(CH−OR基(式中、x=0、1、2、3又は4であり、アルキル及びアリール基は、基R、R’、−OR、−NRR’、−CO−NRR’、−NR−CO−R’、−NR−CO−NRR’、−NO、−CN及び−COOR、OCOR、COR、OCONRR’、NRCOOR’から選択される1個以上の基で置換されていてもよい。)から互いに独立に選択され、
又はRとRは一緒にシクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルを形成し、
R及びR’は、互いに独立に、水素原子、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール若しくはアルキルヘテロアリール基であり、又はシクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルを一緒に形成することができる。)である。
【0017】
Xが式(I)の化合物中の環構成成分−C(R)(R)であるときには、RとRは同時に水素原子ではないことが好ましい。
【0018】
本発明の主題である式(I)の化合物のうち、Rが、アリール又はヘテロアリール基で一置換又は多置換されていてもよい、式(a)、(b)及び(c)の基から選択される化合物が好ましい。式中、Xは環構成成分−C(R)(R)−であり、Rは、
.水素原子、
.基−(CH−OR、−(CH−COOR、−(CH−NR、−(CH−CO−NR又は−(CH−NR−COR(式中、x=0、1、2、3又は4)、
.アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、−CO−ヘテロシクロアルキル、−CO−アリール、−CO−ヘテロアリール、−CO−アルキルアリール又は−CO−アルキルヘテロアリール基、
.シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基が結合している式(a)の環上のスピロ位置にある、該シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基、
.アリール又はヘテロアリール基と縮合されたシクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基
から選択され、
は水素及びハロゲン原子並びにアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−OR、−O−アリール、−O−ヘテロアリール、−O−アルキルアリール、−O−アルキルヘテロアリール、−NRR’、−CO−NRR’、−NR−CO−R’、−NR−CO−NRR’、−NR−COOR’、−NO、−CN及び−COOR基から選択され、
及びRは、水素原子並びにアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、−CO−ヘテロシクロアルキル、−CO−アリール、−CO−ヘテロアリール、−CO−アルキルアリール、−CO−アルキルヘテロアリール、−SO−アルキル、−SO−シクロアルキル、−SO−ヘテロシクロアルキル、−SO−アリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキルアリール、−SO−アルキルヘテロアリール、−C(=NH)−NRR’、−COOR、−CO−NRR’、−CS−NRR’及び−(CH−OR基(式中、x=0、1、2、3又は4)から互いに独立に選択され、
R及びR’は、互いに独立に、水素原子又はアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール若しくはアルキルヘテロアリール基である。
【0019】
本発明の主題である式(I)の化合物のうち、Rが式(a)、(b)及び(c)の基から選択される化合物がさらに好ましい。式中、Xは環構成成分−C(R)(R)−であり、Rは、ハロゲン原子、又はシクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル基が結合している式(a)の環上のスピロ位置にある縮合若しくは非縮合の該シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル基から選択される。
【0020】
本発明の主題である式(I)の化合物のうち、Rが式(a)、(b)及び(c)の基から選択される化合物がさらに好ましい。式中、Xは環構成成分−C(R)(R)−であり、Rは、−CS−アルキル、−CS−シクロアルキル、−CS−ヘテロシクロアルキル、−CS−アリール、−CS−ヘテロアリール、−CS−アルキルアリール、−CS−アルキルヘテロアリール、−CS−NR及び−C(=NH)−NRから選択される。
【0021】
本発明の主題である式(I)の化合物のうち、Rが式(a)、(b)及び(c)の基から選択される化合物がさらに好ましい。式中、Xは環構成成分−C(R)(R)−であり、式中、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリール基は、R、R’、OCOR、COR、OCONRR’及びNRCOOR’から選択される1個以上の基で置換されていてもよい。
【0022】
本発明の主題である式(I)の化合物のうち、Rが式(a)、(b)及び(c)の基から選択される化合物がさらに好ましい。式中、Xは環構成成分−C(R)(R)−であり、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基はアリール又はヘテロアリール基と縮合されていてもよい。
【0023】
本発明の主題である式(I)の化合物のうち、Rが式(a)、(b)及び(c)の基から選択される化合物がさらに好ましい。式中、Xは環構成成分−C(R)(R)−であり、R及びRは、互いに独立に選択され、基R、R’、OCOR、COR、OCONRR’又はNRCOOR’から選択される1個以上の基で置換されていてもよいアルキル及びアリール基である。
【0024】
本発明の主題である式(I)の化合物のうち、Rが式(a)、(b)及び(c)の基から選択される化合物がさらに好ましい。式中、Xは環構成成分−C(R)(R)−であり、RとR’はシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルを一緒に形成することができる。
【0025】
式(I)の化合物において、Rは水素であることが好ましい。
【0026】
が式a)の基(式中、以下で定義されるようにp=2である。)である化合物がさらに好ましい。
【0027】
【化10】

【0028】
が、アリール又はヘテロアリール基で一置換又は多置換されていてもよい、式(a)、(b)及び(c)の基から選択される化合物がさらに好ましい。式中、Xは環構成成分−N(R10)−であり、式中、
10は、
基−CO−NR、−COOR
基−(CH−OR、−(CH−COOR、−(CH−NR、−(CH−CO−NR又は−(CH−NR−COR(式中、x=1、2、3又は4)、
.アリール又はヘテロアリール基と縮合されたシクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基
シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−CO−シクロアルキル、−CO−ヘテロシクロアルキル、−CO−ヘテロアリール、−CO−アルキルアリール、−CO−アルキルヘテロアリール、−CS−アルキル、−CS−シクロアルキル、−CS−ヘテロシクロアルキル、−CS−アリール、−CS−ヘテロアリール、−CS−アルキルアリール、−CS−アルキルヘテロアリール、−CS−NR、−C(=NH)−NR、−SO−シクロアルキル、−SO−ヘテロシクロアルキル、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキルアリール、−SO−アルキルヘテロアリール又は−SO−NR
から選択され、
又はR10は、R10が結合している窒素原子と式(a)の環構造の任意の位置にあるが前記窒素原子に隣接していない炭素原子と一緒に、3から5個の構成成分を含む架橋を形成し、
及びRは、水素原子並びにアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、−CO−ヘテロシクロアルキル、−CO−アリール、−CO−ヘテロアリール、−CO−アルキルアリール、−CO−アルキルヘテロアリール、−SO−アルキル、−SO−シクロアルキル、−SO−ヘテロシクロアルキル、−SO−アリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキルアリール、−SO−アルキルヘテロアリール、−C(=NH)−NRR’、−COOR、−CO−NRR’、−CS−NRR’及び−(CH−OR基(式中、x=0、1、2、3又は4)から互いに独立に選択され、
R及びR’は、互いに独立に、水素原子又はアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール若しくはアルキルヘテロアリール基である。
【0029】
が、オキソ基で置換されていてもよい、式(a)、(b)及び(c)の基から選択される化合物がさらに好ましい。式中、Xは環構成成分−N(R10)である。
【0030】
本発明の主題である式(I)の化合物のうち、Rが式(a)、(b)及び(c)の基から選択される化合物がさらに好ましい。式中、Xは環構成成分−N(R10)であり、式中、
とRは一緒にシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルを形成する。
【0031】
が式(a)、(b)及び(c)の基から選択される化合物がさらに好ましい。式中、Xは環構成成分−N(R10)であり、式中、
10は−(CH−COR(式中、x=1、2、3又は4)である。
【0032】
が式(a)、(b)及び(c)の基から選択される化合物がさらに好ましい。式中、Xは環構成成分−N(R10)−であり、式中、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリール基は、R、R’ OCOR、COR、OCONRR’又はNRCOOR’から選択される1個以上の基で置換されていてもよい。
【0033】
が式(a)、(b)及び(c)の基から選択される化合物がさらに好ましい。式中、Xは環構成成分−N(R10)であり、式中、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基はアリール又はヘテロアリール基と縮合されていてもよい。
【0034】
が式a)の基(式中、以下で定義されるようにp=2である。)である化合物がさらに好ましい。
【0035】
【化11】

【0036】
式(I)の化合物は少なくとも1個の不斉炭素原子を含む。従って、一般式(I)の化合物は、鏡像異性体又はジアステレオ異性体の形態で存在することができる。これらの鏡像異性体及びジアステレオ異性体並びにラセミ混合物を含めたその混合物は、本発明の一部である。
【0037】
本発明の主題である式(I)の化合物のうち、下式中のアステリスク*によって示される炭素原子が(R)配置である化合物が好ましい。
【0038】
【化12】

【0039】
本発明による式(I)の化合物は、配座異性体の混合物の形態で存在することもでき、この混合物は本発明の一部である。本発明による式(I)の化合物は、シス若しくはトランス異性体の形態で、又はエンド若しくはエキソ異性体の形態でも存在することができる。これらの異性体及びその混合物は本発明の一部である。
【0040】
式(I)の化合物は、塩基の又は酸付加塩の形態で存在することができる。かかる付加塩は本発明の一部である。
【0041】
この塩は、薬剤として許容される酸を用いて都合よく調製されるが、例えば、式(I)の化合物の精製又は単離に有用である他の酸の塩も本発明の一部である。
【0042】
式(I)の化合物は、水和物又は溶媒和物の形態、すなわち1個以上の水分子との又は溶媒との会合又は組み合わせの形態で存在することもできる。かかる水和物及び溶媒和物も本発明の一部である。
【0043】
本発明では、特に示さない限り、
− 「ハロゲン原子」という用語は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味するものとする。
【0044】
− 「アルキル基」という用語は、1から6個の炭素原子を含む、飽和又は不飽和の(すなわち、1から3個のエチレン性又はアセチレン性の不飽和を含む)線状、環式又は分岐脂肪族基を意味するものとする。例として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル基など、及び下記シクロアルキル基、及びメチルシクロプロピル基などの一部のみが環化されたアルキル基が挙げられる。かかるアルキル基は、(例えば、−CF基を生成する)ハロゲン原子及び基R、R’、−OR、−NRR’、−CO−NRR’、−NR−CO−R’、−NR−CO−NRR’、−NO、−CN及び−COOR、OCOR、COR、OCONRR’、NRCOOR’から選択される1個以上の基で(例えば1から6個の基で)置換されていてもよい。ここで、RとR’は、互いに独立に、水素原子又はアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール若しくはアルキルヘテロアリール基であり、又はシクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルを一緒に形成することができる。
【0045】
− 「シクロアルキル基」という用語は、3から8個の炭素原子を含む環式アルキル基を意味するものとする。この炭素原子の全ては環構造中に含まれる。例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル基などが挙げられる。かかるシクロアルキル基は、R、R’で置換されていてもよく、上述したようにアルキル基を置換することができる。
【0046】
− 「ヘテロシクロアルキル基」という用語は、窒素、酸素及び/又は硫黄などの1から4個のヘテロ原子も含む上記シクロアルキル基を意味するものとする。かかるヘテロシクロアルキル基は、上述したようにシクロアルキル基を置換することができ、1個以上、例えば1又は2個のエチレン性又はアセチレン性の不飽和を含むことができる。ヘテロシクロアルキル基の例として、ピペリジニル及びテトラヒドロピラン基が挙げられる。
【0047】
− 「アルコキシ基」という用語は−O−アルキル基を意味するものとする。式中、アルキル基は上で定義した通りである。
【0048】
− 「アリール基」という用語は、5から10個の環構成成分を含む環式芳香族基、例えばフェニル基を意味するものとする。かかるアリール基は、(例えば、−CF基を生成する)ハロゲン原子及び基R、R’、−OR、−NRR’、−CO−NRR’、−NR−CO−R’、−NR−CO−NRR’、−NO、−CN及び−COOR、OCOR、COR、OCONRR’、NRCOOR’から選択される1個以上の基で(例えば1から6個の基で)置換されていてもよい。ここで、RとR’は、互いに独立に、水素原子又はアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール若しくはアルキルヘテロアリール基であり、又はシクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルを一緒に形成することができる。
【0049】
− 「アルキルアリール基」という用語は、それ自体が上記アリール基で置換された上記アルキル基を意味するものとする。かかるアルキルアリール基は例えばベンジル基である。
【0050】
− 「ヘテロアリール基」という用語は、5から10個の環構成成分を含み、窒素、酸素及び/又は硫黄などの1から6個のヘテロ原子を含む環式芳香族基を意味するものとする。例としてピリジニル基が挙げられる。かかるヘテロアリール基は、上述したようにアリール基で置換することができる。
【0051】
− 「アルキルヘテロアリール基」という用語は、それ自体が上記ヘテロアリール基で置換された上記アルキル基を意味するものとする。
【0052】
本発明の主題である式(I)の化合物のうち、R、Ra’、R、R、R及びRが上で定義した通りであり、Rがアルキル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基である化合物が挙げられる。有利には、Rはシクロヘキシル、シクロヘプチル基などのシクロアルキル基である。
【0053】
本発明の主題である式(I)の化合物のうち、R、Ra’、R、R、R及びRが上で定義した通りであり、Rが以下の基、すなわち、−CO−R15、−CO−NR1617、−CO−NR15−NR1617、−CO−アリール、−CO−ヘテロアリール、−CO−(CH−NR1617、−(CH−NR1617、−(CH−OH、−(CH−アリール、−(CH−ヘテロアリール、−(CH−CO−R15及び−(CH−CO−NR1617から選択される化合物も挙げられる。式中、
・x=0、1、2、3又は4及びx’=1、2、3又は4であり、
・R15は水素原子又はアルキル、シクロアルキル若しくはアルコキシ基であり、
・R16とR17は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基若しくはアルコキシ基であり、又はR16とR17は、これらが結合している窒素原子と一緒に、4から10個の環構成成分を含み1から3個の追加のヘテロ原子及び/又は1から3個のエチレン性若しくはアセチレン性不飽和を含んでいてもよい、単環式若しくは二環式の構造を形成し、この環は任意の位置においてハロゲン原子並びにヒドロキシル、アルキル、シクロアルキル及びアルコキシ基から選択される1から3個の基で置換されていてもよい。
【0054】
これらの化合物のうち、Rが以下の基、すなわち、−CO−R15、−CO−NR1617、−CO−NR15−NR1617、−CO−(CH−NR1617、−(CH−NR1617、−(CH−OH、−(CH−アリール、−(CH−ヘテロアリール、−(CH−CO−R15及び−(CHx’−CO−NR1617から選択される化合物が特に挙げられる。x、x’、R15、R16及びR17は上で定義した通りである。
【0055】
本発明の主題である式(I)の化合物のうち、Rが基−CO−NR1617である化合物がより具体的に挙げられる。式中、R16及びR17はアルキル又はアルコキシ基である。
【0056】
本発明の主題である式(I)の化合物のうち、R、Ra’、R、R、R及びRが上で定義した通りであり、Rが、ハロゲン原子から選択される同一でも異なっていてもよい1から3個の基である化合物も挙げられる。有利には、Rは単一の基、好ましくは塩素原子である。
【0057】
本発明の主題である式(I)の化合物のうち、R、Ra’、R、R、R及びRが上で定義した通りであり、Rが水素原子、又は1から4個の炭素原子を含むアルキル基である化合物も挙げられる。Rは好ましくは水素原子である。
【0058】
本発明の主題である式(I)の化合物のうち、R、R、R、R及びRが上で定義した通りであり、R及びRa’が水素原子、又は1から4個の炭素原子を含むアルキル基である化合物も挙げられる。有利には、R及びRa’は互いに独立に水素原子又はメチル基である。
【0059】
上記基Rのうち、Rが水素原子又は−OR、−NR若しくは−NR−CO−R基である化合物が特に挙げられる。式中、R及びRは水素原子又はアルキル基である。
【0060】
上記基Rのうち、Rが水素若しくはハロゲン原子又はアルキル基、(Rが水素原子である基−ORに対応する)ヒドロキシル基若しくは(Rがアルキル基である−OR基に対応する)アルコキシ基である化合物が特に挙げられる。Rは有利には水素原子である。
【0061】
上記基R及びRのうち、R及びRが水素原子又はアルキル基である化合物が特に挙げられる。
【0062】
上記基R10のうち、R10が水素原子、アルキル基若しくは(−CO−フェニルなどの)−CO−アリール基である化合物、又はR10が、(式(a)、(a−3)の構造などの)R10が結合している窒素原子と、R10を有する環構造の任意の位置にあるが前記窒素原子に隣接していない炭素原子と一緒に、3から5個の構成成分を含む架橋を形成する化合物が特に挙げられる。
【0063】
上記基R及びR’のうち、R及びR’が水素原子又はアルキル基である化合物が特に挙げられる。
【0064】
基R、Ra’、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R及びR’に対する上記定義の各々は、本発明による式(I)の化合物の様々なサブグループを得るために互いに組み合わせることができる。
【0065】
別の主題によれば、本発明は、以下の名称を有する化合物に関する。
【0066】
以下のリストにおいて、生成物名称の前の番号は表中の化合物例番号に対応する。
【0067】
2:N−{1−[N−(4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア
8:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−カルボキサミド
9:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチルピロリジン−1−カルボキサミド
12:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
14:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’−メトキシ−N’−メチルウレア
23:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチル−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボキサミド
33:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘプチル−N’,N’−ジエチルウレア
35:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロオクチル−N’,N’−ジエチルウレア
38:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’−(2,2,2−トリフルオロエチル)ウレア
48:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア(トランス)
50:N−{1−[N−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア(トランス)
67:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’−エチル−N’−イソプロピルウレア
74:N−(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−(トランス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
75:N−{1−[N−(1−ベンゾイルピペリジン−4−イル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア
76:N−{1−[N−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ビス(2−フルオロエチル)ウレア
81:(2R,5S)−N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチルピロリジン−1−カルボキサミド
82:(2R,5S)−N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチルピロリジン−1−カルボキサミド
83:4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N,N−ジメチルピペリジン−1−カルボキサミド
84:4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N,N−ジエチルピペリジン−1−カルボキサミド
85:N−(1−{4−クロロ−N−[1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
86:N−(1−{4−クロロ−N−[1−(ピペリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
87:N−(1−{4−クロロ−N−[1−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
88:4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド
89:4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N−メチル−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド
90:N−ベンジル−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N−メチルピペリジン−1−カルボキサミド
91:N−(1−{4−クロロ−N−[1−(トリフルオロアセチル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
92:N−{1−[N−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
93:N−{1−[4−クロロ−N−(シス−4−ヒドロキシ−4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−{1−[4−クロロ−N−(トランス−4−ヒドロキシ−4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
94:N−(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−(トランス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
95:N−[1−(4−クロロ−N−{シス−4−[(4−フルオロフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{トランス−4−[(4−フルオロフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
98:N−[1−(4−クロロ−N−{シス−4−[(2−ヒドロキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{トランス−4−[(2−ヒドロキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
102:N−{1−[4−クロロ−N−(4−メトキシシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
103:N−{1−[4−クロロ−N−(4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
104:N−{1−[N−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
105:N−(4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}−3−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)アセトアミド(トランス)
106:N−(1−{4−クロロ−N−[1−(トリフルオロアセチル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
107:N−(4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}−3−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(トランス)
108:N−{1−[N−(1−ベンゾイルピペリジン−4−イル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
109:N−(1−{4−クロロ−N−[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
110:N−{1−[4−クロロ−N−(4−ヒドロキシ−4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
111:N−[1−(4−クロロ−N−{4−[(4−フルオロフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)−3−メチルピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
113:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
115:N−[1−(4−クロロ−N−{シス−4−[(2−メトキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{トランス−4−[(2−メトキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
116:N−(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)アセトアミド
N−(トランス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)アセトアミド
117:N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(4−ヒドロキシ−フェニル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
118:N−(1−{4−クロロ−N−[トランス−4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
118:N−(1−{4−クロロ−N−[4−(2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
119:N−{1−[4−クロロ−N−(1−イソニコチノイルピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
120:N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
121:N−{1−[4−クロロ−N−(2−フェニルピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
122:N−(1−{4−クロロ−N−[4−(3−オキソピペラジン−1−イル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)。
【0068】
XがCRである式Iの好ましい化合物のうち、以下の名称の化合物が挙げられる。
【0069】
2:N−{1−[N−(4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア
8:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−カルボキサミド
9:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチルピロリジン−1−カルボキサミド
12:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
14:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’−メトキシ−N’−メチルウレア
23:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチル−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボキサミド
29:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロブチル−N’,N’−ジエチルウレア
32:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロペンチル−N’,N’−ジエチルウレア
33:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘプチル−N’,N’−ジエチルウレア
35:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロオクチル−N’,N’−ジエチルウレア
37:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N’,N’−ジエチル−N−フェニルウレア
38:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’−(2,2,2−トリフルオロエチル)ウレア
45:N−{1−[4−クロロ−N−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア
48:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア(トランス)
49:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア(シス)
50:N−{1−[N−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア(トランス)
51:N−{1−[N−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア(シス)
64:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N’,N’−ジエチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ウレア
65:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N’,N’−ジエチル−N−ピペリジン−4−イルウレア
67:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’−エチル−N’−イソプロピルウレア
71:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,2−ジメチルヒドラジンカルボキサミド
74:N−(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−(トランス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
76:N−{1−[N−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ビス(2−フルオロエチル)ウレア
XがCRである式Iの好ましい化合物のうち、以下の名称の化合物も挙げられる。
【0070】
77:N−[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[2−(ジエチルアミノ)エチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]シクロヘキサン−1,4−ジアミン
79:N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−3,4−ジフルオロベンズアミド
80:N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘプチル−N’,N’−ジメチルウレア
81:(2R,5S)−N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチルピロリジン−1−カルボキサミド
82:(2R,5S)−N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチルピロリジン−1−カルボキサミド
93:N−{1−[4−クロロ−N−(シス−4−ヒドロキシ−4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−{1−[4−クロロ−N−(トランス−4−ヒドロキシ−4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
94:N−(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−(トランス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
95:N−[1−(4−クロロ−N−{シス−4−[(4−フルオロフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{トランス−4−[(4−フルオロフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
96:N−{1−[4−クロロ−N−(4−メトキシシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
97:N−[1−(4−クロロ−N−{シス−4−[(4−メトキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{トランス−4−[(4−メトキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
98:N−[1−(4−クロロ−N−{シス−4−[(2−ヒドロキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{トランス−4−[(2−ヒドロキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
99:N−[1−(4−クロロ−N−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]−4−フェニルシクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
100:(2S,5S)−N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチルピロリジン−1−カルボキサミド
101:(2R,5R)−N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチルピロリジン−1−カルボキサミド
102:N−{1−[4−クロロ−N−(4−メトキシシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
103:N−{1−[4−クロロ−N−(4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
105:N−(4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}−3−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)アセトアミド
107:N−(4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}−3−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
110:N−{1−[4−クロロ−N−(4−ヒドロキシ−4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
111:N−[1−(4−クロロ−N−{4−[(4−フルオロフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)−3−メチルピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
112:N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
113:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア

115:N−[1−(4−クロロ−N−{シス−4−[(2−メトキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{シス−4−[(2−メトキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
116:N−(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)アセトアミド
N−(トランス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)アセトアミド
117:N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(4−ヒドロキシ−フェニル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(1−{4−クロロ−N−[トランス−4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
118:N−(1−{4−クロロ−N−[4−(2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
120:N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
122:N−(1−{4−クロロ−N−[4−(3−オキソピペラジン−1−イル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア。
【0071】
XがNR10である式Iの好ましい化合物のうち、以下の名称の化合物が挙げられる。
【0072】
4:N−[1−(N−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル−4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア
5:N−[1−(N−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−3−イル−4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア
30:N−[1−(N−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル−4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロブチル−N’,N’−ジエチルウレア
75:N−{1−[N−(1−ベンゾイルピペリジン−4−イル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア。
【0073】
XがNR10である式Iの好ましい化合物のうち、以下の名称の化合物が挙げられる。
【0074】
83:4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N,N−ジメチルピペリジン−1−カルボキサミド
84:4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N,N−ジエチルピペリジン−1−カルボキサミド
85:N−(1−{4−クロロ−N−[1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
86:N−(1−{4−クロロ−N−[1−(ピペリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
87:N−(1−{4−クロロ−N−[1−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
88:4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド
89:4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N−メチル−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド
90:N−ベンジル−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N−メチルピペリジン−1−カルボキサミド
91:N−(1−{4−クロロ−N−[1−(トリフルオロアセチル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
92:N−{1−[N−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
104:N−{1−[N−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
106:N−(1−{4−クロロ−N−[1−(トリフルオロアセチル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
108:N−{1−[N−(1−ベンゾイルピペリジン−4−イル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
109:N−(1−{4−クロロ−N−[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
114:N−(1−{4−クロロ−N−[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
119:N−{1−[4−クロロ−N−(1−イソニコチノイルピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
121:N−{1−[4−クロロ−N−(2−フェニルピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア。
【0075】
別の主題によれば、本発明は、上記式(I)の化合物、又はこの化合物と薬剤として許容される酸との付加塩、又は式(I)の化合物の水和物若しくは溶媒和物を含むことを特徴とする医薬品に関する。
【0076】
別の主題によれば、本発明は、上記式(I)の化合物、又は薬剤として許容されるこの化合物の塩、この化合物の水和物若しくは溶媒和物と、薬剤として許容される少なくとも1種類の賦形剤とを含むことを特徴とする、薬剤組成物に関する。
【0077】
別の主題によれば、本発明は、肥満、糖尿病及び男女が罹患し得る性的機能不全、特に勃起不全の治療及び予防に、循環器疾患の治療に、並びに抗炎症用途に、又はアルコール依存症の治療に、使用される医薬品の製造における式(I)の化合物の使用に関する。
【0078】
別の主題によれば、本発明は、式(V)の化合物の還元的アミノ化が、基Rのケトン型誘導体の存在下で実施されることを特徴とする、上記式(I)の化合物を調製する方法に関する(R、R、R、R、R、R及びRa’は、請求項1から23のいずれか一項に定義した通りである。)。
【0079】
【化13】

【0080】
以下の文において、「保護基(Pg)」という用語は、ヒドロキシル、アミンなどの反応性官能基を合成中にまず保護し、次に、合成の最後に完全な反応性官能基を再生することを可能にする基を意味するものとする。保護基の例並びに保護及び脱保護の方法は、”Protective groups in Organic Synthesis”,Green et al., 3rd Edition(John Wiley & Sons, Inc., New York)に記載されている。
【0081】
以下の文において、「脱離基(Lg)」という用語は、分子から不均一結合分解によって容易に開裂して、1対の電子を残すことができる基を意味するものとする。
【0082】
従って、この基は、例えば置換反応において、別の基で容易に置換することができる。かかる脱離基は、例えば、ハロゲン又はメシル、トシル、トリフラート、アセチルなどの活性化ヒドロキシル基である。脱離基の例及びその調製の参考文献は、”March’s Advanced Organic Chemistry”, J. March et al., 5th Edition, 2001, EMInter publisherに記載されている。
【0083】
「Boc基」という用語はt−ブトキシカルボニル基を意味するものとする。「Bn基」という用語はベンジル基を意味するものとする。「CBz基」という用語はベンジルオキシカルボニル基を意味するものとする。「Fmoc基」という用語は9−フルオレニルメチルカルバメート基を意味するものとする。「h」という用語は時間を意味するものとする。
【0084】
別の主題によれば、本発明は、式(VI)、(XVIII)及び(XIX)の化合物に関する。式中、R、R、R、R、R、R及びRa’は上で定義した通りであり、Pgは保護基である。
【0085】
【化14】

【0086】
本発明によれば、一般式(I)の化合物は、スキーム1に示す方法によって調製することができる。
【0087】
【化15】

【0088】
スキーム1によれば、式(IV)の化合物は、従来のペプチドカップリング条件下で、例えば、カップリング剤として、ジシクロカルボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩又はブロモトリスピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファートを用い、場合によりヒドロキシベンゾトリアゾールの存在下で、塩基としてトリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンを用い、ジオキサン、ジクロロメタン、アセトニトリルなどの溶媒中で、式(II)の中間体と式(III)のアミノ酸とのカップリングによって調製することができる。アミノ酸のアミン官能基は保護基Pg(例えば、Boc、CBz又はFmoc基)で保護されている。
【0089】
一般式(III)のアミノ酸は市販されているか、又は、文献(Williams, R.M., Synthesis of Optically Active α−Aminoacids, Pergamon Press, Oxford, 1989)に記載の方法によって調製することができる。
【0090】
式(V)の化合物は、当業者に公知の方法から選択される方法によって、式(IV)の化合物のアミン官能基を脱保護することによって得られる。とりわけ、この方法は、−10℃から100℃の温度で、Boc基による保護の場合には、ジクロロメタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン又はジエチルエーテル中でのトリフルオロ酢酸又は塩酸の使用、CBzの場合にはメタノール又はエタノール中での適切な金属を用いた水素化の使用、及びFmoc基の場合にはピペリジンの使用を含む。
【0091】
最終段階において、式(I)の化合物は、場合により(塩酸などの)ブレンステッド酸又は(チタニウムテトライソプロポキシドなどの)ルイス酸の存在下で、水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤を用いて、ジクロロエタン、ジクロロメタン、酢酸、メタノールなどの溶媒中で、−10℃から30℃の温度で、式(V)の化合物を基Rのケトン型誘導体と接触させることによって実施される還元的アミノ化によって得られる。
【0092】
基Rのケトン型誘導体は市販されているか、又は当業者に公知の方法によって、例えばケトン型誘導体の遊離ヒドロキシル若しくはアミン官能基のアシル化によって、得ることができる。
【0093】
一般式(I)の化合物は、スキーム2に示す方法によって調製することもできる。
【0094】
【化16】

【0095】
スキーム2によれば、スキーム1において上述したように得られた式(V)の化合物を(アミン保護基Pgを有する)基Rのケトン型誘導体と接触させると(スキーム1に関係して上述した還元的アミノ化反応)、式(VI)の化合物が生成する。次いで、上述したように、式(VI)の化合物のアミン官能基を当業者に公知の方法によって脱保護する。
【0096】
或いは、式(I)の化合物を生成する式(VI)の化合物は、スキーム3に示す方法によって調製することができる。
【0097】
【化17】

【0098】
スキーム3によれば、式(VIII)の化合物は、上述したように、式(VII)のアミノ酸を用いて実施される還元的アミノ化によって得ることができる。R=Hのときには式(VII)のアミノ酸は市販されているか、又は文献(Williams, R.M., Synthesis of Optically Active α−Aminoacids, Pergamon Press, Oxford, 1989)に記載の方法によって調製することができる。Rがアルキル基であるときには、式(VII)のアミノ酸は、当業者に公知のアルキル化方法に従って、アミン官能基上で保護された市販アミノ酸のアルキル化によって調製することができる。
【0099】
式(IX)の化合物は、例えば水酸化ナトリウム又は水酸化リチウムの存在下で、メタノール、テトラヒドロフラン、水などの溶媒又はこれらの溶媒の混合物中で、式(VIII)のエステルを鹸化することによって合成することができる。
【0100】
一般式(VI)の化合物は、スキーム1に記載のペプチドカップリング条件下での式(II)の中間体と式(IX)のアミノ酸とのペプチドカップリングによって調製することができる。
【0101】
式(II)の化合物は、スキーム4に示す方法によって得ることができる。
【0102】
【化18】

【0103】
スキーム4によれば、式(II)の化合物は、式(X)の化合物(式中、Pgは、スキーム1で定義したアミン保護基である。)から、上述したように、当業者に公知の方法から選択される方法によってアミン官能基を脱保護した後に調製することができる。
【0104】
式(X)の化合物は、基R及びRの性質に従って適合される、文献に記載の方法又は当業者に公知の方法によって調製される。下記スキーム5から9は、基Rの様々な性質に応じた式(X)の化合物の調製例である。例えば、Rが基−CO−R15(式中、R15は上で定義した通りである。)であるときには、対応する化合物(Xa)は、スキーム5に従って調製することができる。
【0105】
【化19】

【0106】
スキーム5によれば、式(XI)の化合物は、上記条件下でのピペリドンの還元的アミノ化によって得ることができる。ピペリドンのアミン官能基は保護されている(例えば、市販Boc−ピペリドン)。次いで、式(Xa)の化合物は、トリエチルアミン、ピリジンなどの有機塩基の存在下で、ジクロロメタン、テトラヒドロフランなどの溶媒中で、式(XI)の化合物を式R15COClの酸塩化物と反応させることによって得られる。
【0107】
スキーム5の変形スキームは、(市販1−Boc−4−アミノピペリジンなどの)保護アミノピペリジンを基Rのオキソ誘導体と上記還元的アミノ化条件下で反応させるものである。
【0108】
スキーム6に、式(Xb)及び(Xc)の化合物を調製する経路を示す。式(Xb)及び(Xc)の化合物は、Rが基−CO−NR1617及び−CO−NR15−NR1617である式(X)の化合物にそれぞれ対応する。式中、R15、R16及びR17は上で定義した通りである。
【0109】
【化20】

【0110】
スキーム6によれば、式(XII)の化合物は、トリエチルアミン又はピリジン及びアミンの存在下で、−10℃から80℃の温度で、ホスゲン、トリホスゲン又はクロロギ酸トリクロロメチルのジクロロメタン又はトルエン溶液と反応させることによって式(XI)の化合物から調製することができる。式(XII)の化合物と式HN(R16)(R17)のアミン又は式HN(R15)(NR1617)のヒドラジンとの反応によって、それぞれ式(Xb)及び(Xc)の化合物が生成する。
【0111】
スキーム7に、Rが基−(CH−NR1617である式(X)の化合物に対応する式(Xd)の化合物を調製する経路を示す。式中、x=2、3又は4であり、R16及びR17は上で定義した通りである。
【0112】
【化21】

【0113】
スキーム7によれば、式(XIII)の化合物は、式Q−CO−(CHx−2−CHO(式中、Qは−O−アルキル又は−N(O−アルキル)(アルキル)基である。)のアルデヒドの存在下で、スキーム1に関係して上述した還元剤を用いて、式(XI)の化合物に対して実施される還元的アミノ化によって得ることができる。
【0114】
次いで、一般式(XIII)の化合物は、Qが−O−アルキル基であるときには水素化ジイソブチルアルミニウム、ナトリウムアルミニウムテトラハイドライドなどの還元剤を用いて、又はQが、例えば、N,O−ジメチルヒドロキシルアミンなどのアルキルヒドロキシアルキルアミンの存在下で、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどの溶媒中で、−78℃から20℃の温度で、塩化ジイソプロピルマグネシウムなどの有機マグネシウム化合物とQ=−O−アルキルである式(XIII)の化合物との反応によって得られる、−N(O−アルキル)(アルキル)基(例えば−N(OMe)Me)であるときには水素化アルミニウムリチウムによって還元して、還元して式(XIV)のアルデヒドを生成することができる。
【0115】
次いで、式(Xd)の化合物は、式R1716NHのアミンの存在下で上記還元剤を用いて実施される還元的アミノ化によって調製することができる。
【0116】
スキーム8に、Rが基−(CH−アリール(式中、x=0、1、2、3又は4)又は−(CH−ヘテロアリール(式中、x=1、2、3又は4)である式(X)の化合物に対応する式(Xe)の化合物を調製する経路を示す。
【0117】
【化22】

【0118】
スキーム8によれば、Rが基−(CH−ヘテロアリール(式中、x=1、2、3又は4)である式(Xe)の化合物は、ヘテロアリール−(CHx−1−CHOの式のアルデヒドの存在下で、スキーム1に関係して上述した還元剤を用いて実施される、式(XI)iの化合物を用いた還元的アミノ化によって得ることができる。
【0119】
式R1716N−(CHx−1−CHOのアルデヒドを用いて同じ反応により式(Xd)の化合物を得ることもできる。
【0120】
が基−(CH−アリール(式中、x=0、1、2、3又は4)である式(XI)iiの化合物は、アリール−(CH−NHの式のアミンの存在下で、スキーム1に関係して上述した還元剤を用いて実施される、アミン官能基上で保護されたピペリドンを用いた還元的アミノ化によって得ることができる。次いで、Rが基−(CH−アリールである式(Xe)の化合物は、基Rのオキソ型誘導体の存在下で実施される式(XI)iiの化合物を用いた還元的アミノ化によって得ることができる。
【0121】
スキーム9に、Rが基−(CH−ヘテロアリール(式中、xは2又は3である。)である式(Xe)の化合物を合成する代替経路の詳細を示す。
【0122】
【化23】

【0123】
スキーム9によれば、Qが−O−アルキル基である式(XIII)の化合物は、水素化アルミニウムリチウムなどの還元剤を用いて、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどの溶媒中で、−60℃から20℃の温度で、対応するアルコールに還元することができる。
【0124】
次いで、式(XV)の化合物のヒドロキシル基は、例えばジクロロメタンなどの溶媒中でテトラブロモメタン及びトリフェニルホスフィンの作用によって、又はトリエチルアミンなどの有機塩基の存在下で−20℃から周囲温度で塩化メタンスルホニルの作用によって、塩化物、メシラートなどの脱離基(Lg)に転化されて、式(XVI)の化合物を生成する。
【0125】
次いで、式(Xe)の化合物は、式(XVI)の化合物とヘテロアリール(「Het」基)の陰イオンとの求核置換反応によって合成される。
【0126】
スキーム1の変形スキームによれば、式(I)の化合物が、基Rとして、シクロヘキシル型の式(a)の基、すなわちp=2及びX=−C(R)(R)−であり、Rが基−ORであり、R及びRが上で定義された式(a)の基を含むときには、式(I)の化合物を、スキーム10に示すように調製することができる。
【0127】
【化24】

【0128】
スキーム10によれば、式(XVIII)の化合物は、スキーム1に記載の条件下で、式(XVII)の市販化合物と式(V)の化合物との還元的アミノ化によって得ることができる。
【0129】
式(XVIII)の化合物のオキソ官能基をテトラヒドロフラン又はアセトン中で、塩酸、トシル酸ピリジニウムなどの酸の存在下で、0℃から80℃の温度で脱保護すると、式(XIX)の化合物が生成する。
【0130】
式(If)の化合物は、スキーム6に記載の条件下で式(XIX)の化合物を還元することによって調製される。
【0131】
が水素原子とは異なるときには、式(If)の化合物の官能基化、例えば水素化ナトリウムなどの塩基及び脱離基Lgを含む基Rの誘導体の存在下でアルキル化を実施すると、式(Ig)の化合物が生成する。
【0132】
スキーム1から10においては、出発化合物及び反応物は、その調製方法を記載しないときには、市販されているか、文献に記載されているか、又はその文献中に記載されている方法若しくは当業者に公知の方法によって調製することができる。
【0133】
本発明の一主題は、式(II)、(IV)、(V)、(VI)、(VIII)、(IX)、(X)、(XVIII)及び(XIX)の化合物でもある。これらの化合物は、式(I)の化合物の合成中間体として有用である。
【0134】
以下の実施例によって本発明によるある化合物の調製について述べる。これらの実施例は限定的なものではなく、本発明の単なる説明に過ぎない。例示する化合物の番号は、以下の表に示した番号である。この表は、本発明による幾つかの化合物の化学構造及び物性を示すものである。
【実施例1】
【0135】
N−[1−(4−クロロ−N−ピペリジン−4−イル−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア(化合物番号1)
1.1:tert−ブチル4−(シクロヘキシルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート
1−Boc−ピペリドン15.0gをN下でシクロヘキシルアミン7.47g及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム20.7gの存在下でジクロロメタン370mlに添加する。反応媒体を周囲温度で16時間撹拌する。メタノール30mlを添加後、DOWEX(登録商標)50X2樹脂300gを添加し、混合物を45分間撹拌する。次いで、この樹脂をろ過乾燥させ、テトラヒドロフラン、次いでメタノールで洗浄する。次いで、予想化合物をメタノール中で2Nアンモニア水溶液によって遊離させる。濃縮乾固後、tert−ブチル4−(シクロヘキシルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート13.85gを得る。続いて、この生成物をそのまま使用する。
【0136】
1.2:tert−ブチル4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート
ジホスゲン5.92mlをジクロロメタン150mlに0℃でN下で添加する。tert−ブチル4−(シクロヘキシルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート13.85gとトリエチルアミン34.18mlの溶液を滴下する。溶液を0℃で30分間、次いで周囲温度で1時間撹拌する。反応媒体を再度0℃に置き、ジホスゲン5.92ml及びトリエチルアミン34.18mlを再度添加する。周囲温度で1時間撹拌後、ジエチルアミン25.4mlを添加する。混合物を周囲温度で16時間撹拌する。ジクロロメタンを蒸発させた後、0.5N塩酸200mlを添加する。水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフにかけ、ジクロロメタンとメタノールの98/2、次いで95/5混合物によって溶出させて、tert−ブチル4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート16.77gを得る。
【0137】
1.3:N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチル−N−ピペリジン−4−イルウレア
ジエチルウレアと混合したtert−ブチル4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート16.77gを4N塩酸のジオキサン溶液54.9mlに添加する。反応媒体を周囲温度で16時間撹拌する。蒸発乾固後、1N水酸化ナトリウムをpH 10まで添加し、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。MgSOを用いて脱水し、蒸発乾固した後、粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、ジクロロメタン、メタノール及びアンモニア水の混合物98/2/0.2、95/5/0.5、次いで9/1/0.1及び5/5/0.5によって溶出させて、N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチル−N−ピペリジン−4−イルウレア11.27gを得る。
【0138】
1.4:tert−ブチル[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]カルバメート
N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチル−N−ピペリジン−4−イルウレア2.85gを、4−クロロ−D−Boc−フェニルアラニン3.04g、ヒドロキシベンゾトリアゾール1.37g、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩1.95g及びジイソプロピルエチルアミン1.77mlの存在下でジクロロメタン101mlに溶解させる。混合物を周囲温度で16時間撹拌する。蒸発乾固後、残渣を加水分解し、水相が完全に消失するまで酢酸エチルで抽出する。有機相を1N水酸化ナトリウム溶液、次いで水で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、ジクロロメタンとメタノールの98/2、次いで95/5混合物によって溶出させて、tert−ブチル[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]カルバメート5.04gを得る。
【0139】
1.5:N−[1−(4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア
tert−ブチル[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル}−2−オキソエチル]カルバメート5.16gを4N塩酸のジオキサン溶液22.89mlに添加する。反応媒体を周囲温度で24時間撹拌する。蒸発乾固後、残渣を酢酸エチルに採り、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液、次いで塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、ジクロロメタンとメタノールの95/5混合物によって溶出させる。N−[1−(4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア2.9gを得る。
【0140】
1.6:tert−ブチル4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート
N−[1−(4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア0.5gをN−Boc−ピペリドン0.30g及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム0.42gの存在下でN下でジクロロメタン5mlに溶解させる。撹拌を周囲温度で18時間続ける。加水分解後、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。有機相を水で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、シクロヘキサンと酢酸エチルの(9/1)混合物によって溶出させる。tert−ブチル4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート0.2gを得る。
【0141】
1.7:N−[1−(4−クロロ−N−ピペリジン−4−イル−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア
tert−ブチル4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート0.26gをジエチルエーテル2mlに溶解し、次いで2N塩酸のジエチルエーテル溶液2.74mlを添加する。反応媒体を周囲温度で16時間撹拌する。ある程度濃縮した後、得られた沈殿物をろ過乾燥させ、次いで、エタノールとジクロロメタンの混合物中ですり潰す。結晶をろ過乾燥させ、エタノールでリンスする。こうして得られた塩酸塩をPを用いて減圧下で脱水する。予想されたN−[1−(4−クロロ−N−ピペリジン−4−イル−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア0.18gを白色固体の形で得る。
【0142】
融点>220℃;M+H=546;[α]20=+7.0°(c=0.995g/100ml、DMSO)。
【0143】
H NMR(200MHz、DMSO−d):9.95−8.95(交換可能 Hs)、7.39(d、J=8Hz、2H)、7.20(d、J=8Hz、2H)、4.78(m、1H)、4.29(t、J=12Hz、1H)、3.32(未分解ピーク、6H+HO)、3.64−2.84(m、9H)、2.241.10(m、18H)、0.98(t、J=6Hz、3H)、0.95(t、J=6Hz、3H)。元素分析:exp %C:52.51、%H:7.86、%N:10.15;th:%C:57.88、%H:8.65、%N:11.25
【実施例2】
【0144】
N−[1−(N−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−3−イル−4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア塩酸塩(化合物番号5)
2.1:N−[1−(N−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−3−イル−4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア
上記段階1.5で得られたN−[1−(4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア0.23gを3−キヌクリジノン塩酸塩0.089g及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム0.22gの存在下でN下でジクロロメタン3mlに溶解させる。撹拌を周囲温度で18時間続ける。ケトン0.044g及びトリアセトキシホウ化水素0.222gの添加後、反応媒体を48時間撹拌する。メタノール2mlを添加した後、DOWEX(登録商標)50X2樹脂4gを含むカートリッジに溶液を充填する。樹脂をTHF、水、次いでメタノールで洗浄する。次いで、予想化合物をメタノール中で2Nアンモニア水溶液によって遊離させる。濃縮乾固後、N−[1−(N−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−3−イル−4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレアの(R,S)と(R,R)のジアステレオ異性体混合物0.212gを得る。
【0145】
2.2:N−[1−(N−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−3−イル−4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア塩酸塩の(R,S)及び(R,R)ジアステレオ異性体
N−[1−(N−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−3−イル−4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレアの(R,S)及び(R,R)ジアステレオ異性体0.21gを2N塩酸のジエチルエーテル溶液0.37mlと混合する。溶液を擦って粉末にする。得られた結晶をジエチルエーテルでリンスし、ろ過乾燥させる。N−[1−(N−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−3−イル−4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア塩酸塩の(R,S)及び(R,R)ジアステレオ異性体0.204gを白色固体の形で得る。
【0146】
融点=169℃;M+H=572。
【実施例3】
【0147】
1−[(2R)−3−(4−クロロフェニル)−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)プロパノイル]−N−シクロヘキシル−N−{2−[メトキシ(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−アミン(化合物番号16)
3.1:tert−ブチル4−[シクロヘキシル(2−エトキシ−2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル4−(シクロヘキシルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート4.5gをグリオキシ酸エチル4.88g及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム13.5gの存在下でN下でジクロロメタン159mlに溶解させる。撹拌を周囲温度で18時間続ける。加水分解後、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。有機相を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液、次いで水で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、ジクロロメタンとメタノールの99/1混合物によって溶出させる。tert−ブチル4−[シクロヘキシル(2−エトキシ−2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート3gを得る。
【0148】
3.2:tert−ブチル4−(シクロヘキシル{2−[メトキシ(メチル)アミノ]−2−オキソエチル}アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル4−[シクロヘキシル(2−エトキシ−2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート3.09gをテトラヒドロフラン84mlにN下で溶解し、溶液を−20℃に冷却する。N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩1.54gを添加後、2M塩化イソプロピルマグネシウムのテトラヒドロフラン溶液20.96mlを、温度が−10℃を超えないように添加する。1時間30分間撹拌後、さらにN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.51g及び2Mイソプロピルマグネシウム化合物のテトラヒドロフラン溶液4.2mlを−10℃で添加する。撹拌を30分間続ける。テトラヒドロフランを蒸発させた後、得られた粗製物をジクロロメタンに採り、加水分解させる。水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。有機相を水、次いで塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、ジクロロメタンとメタノールの95/5混合物によって溶出させる。tert−ブチル4−(シクロヘキシル{2−[メトキシ(メチル)アミノ]−2−オキソエチル}アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート1.11gを得る。
【0149】
3.3:tert−ブチル4−[シクロヘキシル(2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル4−(シクロヘキシル{2−[メトキシ(メチル)アミノ]−2−オキソエチル}アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート4.02gを無水ジエチルエーテル105mlにN下で−10℃で溶解させる。1M水素化アルミニウムリチウムのテトラヒドロフラン溶液12.6mlを添加する。0℃で1時間撹拌後、硫酸カリウム飽和溶液をpH 6−7まで添加する。水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。有機相を水、次いで塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、tert−ブチル4−[シクロヘキシル(2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート3.39gを得る。続いて、この生成物をそのまま使用する。
【0150】
3.4:tert−ブチル4−(シクロヘキシル{2−[メトキシ(メチル)アミノ]エチル}アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル4−[シクロヘキシル(2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート1.69gをN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩5.10g及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム4.43gの存在下でN下でジクロロメタン52mlに溶解させる。撹拌を周囲温度で5日間続ける。メタノールを添加し、蒸発乾固した後、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。有機相を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液、水、次いで塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、ジクロロメタンとメタノールの98/2混合物によって溶出させる。tert−ブチル4−(シクロヘキシル{2−[メトキシ(メチル)アミノ]エチル}アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート1.03gを得る。
【0151】
3.5:N−シクロヘキシル−N−{2−[メトキシ(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−アミン
tert−ブチル4−(シクロヘキシル{2−[メトキシ(メチル)アミノ]エチル}アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート1.033gをジエチルエーテル28mlに添加し、2N塩酸のジエチルエーテル溶液14mlを添加する。反応媒体を周囲温度で16時間撹拌する。蒸発乾固後、粗製物をジクロロメタンに採り、炭酸水素ナトリウム飽和溶液を添加し、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。MgSOを用いて脱水し、蒸発乾固した後、N−シクロヘキシル−N−{2−[メトキシ(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−アミン0.18gを得る。
【0152】
3.6:メチルN−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−クロロ−D−フェニルアラニナート
p−D−クロロフェニルアラニンメチルエステル10gをN−Boc−ピペリドン8.8g及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム14.4gの存在下でN下でジクロロメタン248mlに溶解させる。撹拌を周囲温度で18時間続ける。メタノールを添加し、蒸発乾固した後、粗製物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液に採り、水相が完全に消失するまで酢酸エチルで抽出する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、メチルN−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−クロロ−D−フェニルアラニナート15.87gを得る。
【0153】
3.7:N−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−クロロ−D−フェニルアラニン
メチルN−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−クロロ−D−フェニルアラニナート15.8gをテトラヒドロフラン/水(1/1)混合物200mlに溶解し、水酸化リチウム水和物3.35gを添加する。撹拌を周囲温度で16時間続ける。硫酸カリウムをpH 7まで添加する。得られた沈殿物をろ過乾燥させ、ジエチルエーテルでリンスする。Pを用いて乾燥させた後、N−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−クロロ−D−フェニルアラニン11.38gを得る。
【0154】
3.8:tert−ブチル4−({(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−[4−(シクロヘキシル{2−[メトキシ(メチル)アミノ]エチル}アミノ)ピペリジン−1−イル]−2−オキソエチル}アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート
段階3.5で得られたN−シクロヘキシル−N−{2−[メトキシ(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−アミン0.18gを(段階3.7で得られた)N−[1−{tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−クロロ−D−フェニルアラニン0.26g、ヒドロキシベンゾトリアゾール0.092g、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩0.13g及びジイソプロピルエチルアミン0.12mlの存在下でジクロロメタン6.8mlに溶解させる。混合物を周囲温度で16時間撹拌する。加水分解後、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。有機相を水、次いで塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、ジクロロメタンとメタノールの98/2、次いで97/3混合物によって溶出させて、tert−ブチル4−({(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−[4−(シクロヘキシル{2−[メトキシ(メチル)アミノ]エチル}アミノ)ピペリジン−1−イル]−2−オキソエチル}アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート0.15gを得る。
【0155】
3.9:1−[(2R)−3−(4−クロロフェニル)−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)プロパノイル]−N−シクロヘキシル−N−{2−[メトキシ(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−アミン塩酸塩
tert−ブチル4−({(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−[4−(シクロヘキシル{2−[メトキシ(メチル)アミノ]エチル}アミノ)ピペリジン−1−イル]−2−オキソエチル}アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート0.147gをジエチルエーテル2.3mlに添加し、2N塩酸のジエチルエーテル溶液0.58mlを添加する。反応媒体を周囲温度で16時間撹拌する。蒸発乾固し、加水分解した後、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。有機相を炭酸水素ナトリウム飽和溶液、水、次いで塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、イソプロパノール2ml及び0.1N塩酸のイソプロパノール溶液2.43mlを添加する。濃縮乾固後、残渣をジエチルエーテルに採り、固体をすり潰す。得られた結晶をろ過乾燥させ、ジエチルエーテルでリンスする。Pを用いて乾燥させた後、1−[(2R)−3−(4−クロロフェニル)−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)プロパノイル]−N−シクロヘキシル−N−{2−[メトキシ(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−アミン塩酸塩0.08gを得る。
【0156】
融点=166℃;M+H=534。
【実施例4】
【0157】
N−[1−(4−クロロ−N−ピペリジン−4−イル−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−2−エチル−ブタンアミド塩酸塩(化合物番号19)
4.1:tert−ブチル4−[シクロヘキシル(2−エチルブタノイル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート
段階1.1で得られたtert−ブチル4−(シクロヘキシルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート1.5gをジクロロメタン27mlにN下で0℃で添加する。トリエチルアミン0.89ml、続いて塩化2−エチル酪酸0.73mlを添加する。撹拌を周囲温度で16時間続ける。蒸発乾固し、加水分解した後、水相が完全に消失するまで酢酸エチルで抽出する。有機相を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固させる。得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、0%から3%メタノールのジクロロメタン溶液勾配によって溶出させる。tert−ブチル4−[シクロヘキシル(2−エチルブタノイル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート1.39gを得る。
【0158】
4.2:N−シクロヘキシル−2−エチル−N−ピペリジン−4−イルブタンアミド
tert−ブチル4−[シクロヘキシル(2−エチルブタノイル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート1.5gを4N塩酸のジオキサン溶液9.9mlに添加する。反応媒体を周囲温度で16時間撹拌する。蒸発乾固後、1N水酸化ナトリウムをpH 10まで添加し、水相が完全に消失するまで酢酸エチルで抽出する。有機相を塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、蒸発乾固した後、粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、0%から5%メタノールのジクロロメタン溶液勾配によって溶出させる。N−シクロヘキシル−2−エチル−N−ピペリジン−4−イルブタンアミド1.2gを得る。
【0159】
4.3:tert−ブチル4−[((1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−{4−[シクロヘキシル(2−エチルブタノイル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート
N−シクロヘキシル−2−エチル−N−ピペリジン−4−イルブタンアミド0.3gを(段階3.7で得られた)4−クロロ−N−(1−Boc−ピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニン0.36g、ヒドロキシベンゾトリアゾール0.128g、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩0.182g及びジイソプロピルエチルアミン0.49mlの存在下でジクロロメタン9mlに溶解させる。混合物を周囲温度で16時間撹拌する。濃縮し、加水分解した後、水相が完全に消失するまで酢酸エチルで抽出する。有機相を水、次いで塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、0%から5%メタノールのジクロロメタン溶液勾配によって溶出させて、tert−ブチル4−[((1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−{4−[シクロヘキシル(2−エチルブタノイル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート0.23gを得る。
【0160】
4.4:N−[1−(4−クロロ−N−ピペリジン−4−イル−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−2−エチルブタンアミド
tert−ブチル4−[((1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−{4−[シクロヘキシル(2−エチルブタノイル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート0.23gを4N塩酸のジオキサン溶液1.35mlに添加する。反応媒体を周囲温度で16時間撹拌する。蒸発乾固後、1N水酸化ナトリウムをpH 10まで添加し、水相が完全に消失するまで酢酸エチルで抽出する。有機相を塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、蒸発乾固した後、粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、0%から5/0.5/95のメタノール/アンモニア水のジクロロメタン溶液勾配によって溶出させる。N−[1−(4−クロロ−N−ピペリジン−4−イル−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−2−エチルブタンアミド0.16gを得る。
【0161】
4.5:N−[1−(4−クロロ−N−ピペリジン−4−イル−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−2−エチルブタンアミド塩酸塩
N−[1−(4−クロロ−N−ピペリジン−4−イル−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−2−エチルブタンアミド0.16gをジクロロメタン2mlに添加し、0.1N塩酸のイソプロパノール溶液5.5mlを添加する。濃縮乾固後、残渣を酢酸エチルに採り、すり潰す。得られた結晶をろ過乾燥させ、酢酸エチルでリンスする。Pを用いて乾燥させた後、N−[1−(4−クロロ−N−ピペリジン−4−イル−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−2−エチルブタンアミド塩酸塩0.13gを得る。
【0162】
融点=285℃;M+H=545;[α]Hg36520=+5°(c=0.8945g/100ml、DMSO)。
【実施例5】
【0163】
N−{1−[4−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア塩酸塩(化合物番号3)
5.1:N−{1−[4−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア
上記段階1.5で得られたN−[1−(4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア0.23gをテトラヒドロ−4H−4−オン0.05ml及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム0.22gの存在下でN下でジクロロメタン3mlに溶解させる。撹拌を周囲温度で18時間続ける。ケトン0.044g及びトリアセトキシホウ化水素0.222gの添加後、反応媒体を48時間撹拌する。メタノール2mlを添加した後、DOWEX(登録商標)50X2樹脂4gを含むカートリッジに溶液を充填する。樹脂をTHF、水、次いでメタノールで洗浄する。次いで、予想化合物をメタノール中で2Nアンモニア水溶液によって遊離させる。濃縮乾固後、N−{1−[4−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア0.23gを得る。
【0164】
5.2:N−{1−[4−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア塩酸塩
N−{1−[4−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア0.23gを2N塩酸のジエチルエーテル溶液0.37mlと混合する。溶液を擦って粉末にする。得られた結晶をジエチルエーテルでリンスし、ろ過乾燥させる。N−{1−[4−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア塩酸塩0.22gを白色固体の形で得る。
【0165】
融点>200℃;M+H=547;[α]20=+2.7°(c=0.537g/100ml、DMSO)。
【実施例6】
【0166】
N−{1−[N−(4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア塩酸塩(化合物番号2)
6.1:N−{1−[N−(4−Boc−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア
上記段階1.5で得られたN−[1−(4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア0.23gをN−4−Boc−アミノシクロヘキサノン0.12g及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム0.22gの存在下でN下でジクロロメタン3mlに溶解させる。撹拌を周囲温度で18時間続ける。メタノール2mlを添加した後、DOWEX(登録商標)50X2樹脂4gを含むカートリッジに溶液を充填する。樹脂をTHF、水、次いでメタノールで洗浄する。次いで、予想化合物をメタノール中で2Nアンモニア水溶液によって遊離させる。濃縮乾固後、tert−ブチル(4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)カルバメート0.18gを得る。
【0167】
6.2:N−{1−[N−(4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア塩酸塩
tert−ブチル(4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)カルバメート0.18gをジエチルエーテル2mlに添加し、2N塩酸のジエチルエーテル溶液0.77mlを添加する。反応媒体を周囲温度で18時間撹拌する。得られた結晶をジエチルエーテルでリンスし、ろ過乾燥させる。N−{1−[N−(4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア塩酸塩のシス及びトランス異性体の混合物0.14gを得る。
【0168】
融点=195℃;M+H=560。
【実施例7】
【0169】
N−[1−(N−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル−4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア塩酸塩(化合物番号4)
7.1:tert−ブチル3−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシラート
上記段階1.5で得られたN−[1−(4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア0.46gをBoc−ノルトロピノン0.034g及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム0.42gの存在下でN下でジクロロメタン10mlに溶解させる。撹拌を周囲温度で18時間続ける。Boc−ノルトロピノン0.10g及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム0.10gを添加する。撹拌を24時間続ける。加水分解後、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。有機相をHO、次いで塩化ナトリウム水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、シクロヘキサンと酢酸エチルの90/10混合物によって溶出させる。tert−ブチル3−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシラート0.37gを得る。
【0170】
7.2:N−[1−(N−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル−4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア塩酸塩
tert−ブチル3−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシラート0.37gをジエチルエーテル2mlに添加し、2N塩酸のジエチルエーテル溶液2.74mlを添加する。反応媒体を周囲温度で18時間撹拌する。さらに2N塩酸のジエチルエーテル溶液2mlを添加する。得られた結晶をジエチルエーテルでリンスし、ろ過乾燥させる。N−[1−(N−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル−4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア塩酸塩0.30gを得る。
【0171】
融点=182℃;M+H=572;[α]20=+9.2°(c=0.667g/100ml、DMSO)。
【実施例8】
【0172】
N−{1−[4−クロロ−N−(1−イソブチルピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア塩酸塩(化合物番号6)
8.1:N−{1−[4−クロロ−N−(1−イソブチルピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア
上記段階1.7で得られたN−[1−(4−クロロ−N−ピペリジン−4−イル−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア0.25gをイソブチルアルデヒド0.05ml及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム0.16gの存在下でN下でジクロロメタン4mlに溶解させる。撹拌を周囲温度で3日間続ける。pH 10までの水酸化ナトリウム水溶液によって加水分解した後、水相が完全に消失するまで酢酸エチルで抽出する。有機相をHO、次いで塩化ナトリウム水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、ジクロロメタン、メタノール及びアンモニア水の9/1/0.1混合物のジクロロメタン溶液の0%から100%の勾配によって溶出させる。N−{1−[4−クロロ−N−(1−イソブチルピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア0.14gを得る。
【0173】
8.2:N−{1−[4−クロロ−N−(1−イソブチルピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア塩酸塩
0.14gをジクロロメタン2mlに添加し、0.1N塩酸のイソプロパノール溶液4.48mlを添加する。濃縮乾固後、残渣をジエチルエーテルと酢酸エチルの混合物中ですり潰す。得られた結晶をジエチルエーテルでリンスし、ろ過乾燥させ、Pを用いて脱水する。N−{1−[4−クロロ−N−(1−イソブチルピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア塩酸塩0.115gを得る。
【0174】
融点>250℃;M+H=602;[α]20=+10.6°(c=0.881g/100ml、DMSO)。
【実施例9】
【0175】
1−[(2R)−3−(4−クロロフェニル)−1−メチレン−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)プロピル]−N−シクロヘキシル−N−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−アミン塩酸塩(化合物番号40)
9.1:tert−ブチル4−[(4−メトキシフェニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート
1−Boc−ピペリドン2.0gをN下で4−メトキシアニリン6.47g、硫酸ナトリウム23g及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム10.3gの存在下で酢酸85mlに添加し、反応媒体を周囲温度で16時間撹拌する。濃縮乾固後、30%水酸化ナトリウム水溶液を塩基性pHまで添加する。水相が完全に消失するまで酢酸エチルで抽出する。有機相を水、次いで塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、tert−ブチル4−[(4−メトキシフェニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート9gを得る。続いて、この生成物をそのまま使用する。
【0176】
9.2:tert−ブチル4−[シクロヘキシル(4−メトキシフェニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル4−[(4−メトキシフェニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート5.0gをN下でシクロヘキサノン5.78ml及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム4.84gの存在下でジクロロメタン55mlに添加する。18時間撹拌後、シクロヘキサノン2.9ml及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム2.4gを添加し、反応媒体を周囲温度で5日間撹拌する。メタノール20ml及びクエン酸約0.5g及び水50mlを添加し、18時間撹拌した後、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。NaSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、ヘプタン/EtOAcの7/3混合物によって溶出させる。tert−ブチル4−[シクロヘキシル(4−メトキシフェニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート4gを混合物として得る。
【0177】
9.3:N−シクロヘキシル−N−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−アミン
tert−ブチル4−[シクロヘキシル(4−メトキシフェニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート10gを4N塩酸のジオキサン溶液50mlに添加する。反応媒体を周囲温度で18時間撹拌する。蒸発乾固後、残渣をクロマトグラフにかけ、ジクロロメタン、メタノール及びアンモニア水の95/5/0.5から85/15/1.5の混合物によって溶出させる。N−シクロヘキシル−N−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−アミン2.1gを得る。
【0178】
9.4:tert−ブチル4−[((1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−{4−[シクロヘキシル(4−メトキシフェニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート
段階9.3で得られたN−シクロヘキシル−N−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−アミン0.29gを、段階3.7で得られたN−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−クロロ−D−フェニルアラニン0.38g、ヒドロキシベンゾトリアゾール0.14g、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩0.19g及びジイソプロピルエチルアミン0.17mlの存在下でジクロロメタン10mlに溶解させる。混合物を周囲温度で16時間撹拌する。加水分解後、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。有機相を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。NaSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をクロマトグラフにかけ、ジクロロメタン、メタノール及びアンモニア水の95/5/0から9/1/0.5の混合物によって溶出させる。tert−ブチル4−[((1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−{4−[シクロヘキシル(4−メトキシフェニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート0.32gを得る。
【0179】
9.5:1−[(2R)−3−(4−クロロフェニル)−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)プロパノイル]−N−シクロヘキシル−N−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−アミン
tert−ブチル4−[((1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−{4−[シクロヘキシル(4−メトキシフェニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート0.32gをジオキサン5mlに添加し、4N塩酸のジオキサン溶液1.22mlを添加する。反応媒体を周囲温度で18時間撹拌する。蒸発乾固後、残渣をメタノールに採り、再度濃縮乾固させる。得られた粗製物をクロマトグラフにかけ、95/5/0.5から9/1/0.1の勾配のメタノール及びアンモニア水のジクロロメタン溶液混合物によって溶出させる。1−[(2R)−3−(4−クロロフェニル)−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)プロパノイル]−N−シクロヘキシル−N−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−アミン0.176gを得る。
【0180】
9.6:1−[(2R)−3−(4−クロロフェニル)−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)プロパノイル]−N−シクロヘキシル−N−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−アミン塩酸塩
1−[(2R)−3−(4−クロロフェニル)−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)プロパノイル]−N−シクロヘキシル−N−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−アミン0.17gをジクロロメタン5mlに添加し、0.1N塩酸のイソプロパノール溶液3.2mlを添加する。濃縮乾固後、残渣をエタノールから再結晶させる。1−[(2R)−3−(4−クロロフェニル)−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)プロパノイル]−N−シクロヘキシル−N−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−アミン塩酸塩0.036gを得る。融点=195℃;M+H=553。
【実施例10】
【0181】
1−[(2R)−3−(4−クロロフェニル)−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)プロパノイル]−N−シクロヘキシル−N−[2−(1H−イミダゾル−1−イル)エチル]ピペリジン−4−アミン塩酸塩(化合物番号44)
10.1:tert−ブチル4−[シクロヘキシル(2−エトキシ−2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート
段階1.1で得られたtert−ブチル4−(シクロヘキシルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート4.64gをジクロロメタン164mlに溶解し、エチルオキソアセタート9.77mlを添加する。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム13.93gを徐々に添加する。撹拌を周囲温度で18時間続ける。さらにグリオキシル酸エチルエステル3.25ml及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム3.48gを添加する。72時間撹拌後、反応媒体をメタノールで処理し、濃縮乾固させる。残渣を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液に採る。水相が完全に消失するまで酢酸エチルで抽出する。有機相を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、0%から10%のメタノールのジクロロメタン溶液勾配によって溶出させる。tert−ブチル4−[シクロヘキシル(2−エトキシ−2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート6.44gを得る。
【0182】
10.2:tert−ブチル4−[シクロヘキシル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル4−[シクロヘキシル(2−エトキシ−2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート6.44gをジエチルエーテル175mlに0℃でN下で添加する。1N水素化アルミニウムリチウムのジエチルエーテル溶液29.71mlを徐々に添加する。0℃で1時間撹拌後、硫酸カリウム飽和水溶液をpH 5−6まで添加する。1N水酸化ナトリウム水溶液の添加後、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。有機相を水、次いで塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、tert−ブチル4−[シクロヘキシル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート4.04gを添加する。その生成物をそのまま後続の合成に使用する。
【0183】
10.3:tert−ブチル4−(シクロヘキシル{2−[(メチルスルホニル)オキシ]エチル}アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル4−[シクロヘキシル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート0.75gをジエチルエーテル23mlに溶解させる。トリエチルアミン0.63ml及び塩化メシル0.28mlを添加する。周囲温度で2時間撹拌後、形成されたトリエチルアミン塩酸塩をろ過除去し、ろ液を濃縮乾固させる。tert−ブチル4−(シクロヘキシル{2−[(メチルスルホニル)オキシ]エチル}アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート0.82gを得る。この生成物を後続の合成にそのまま使用する。
【0184】
10.4:tert−ブチル4−{シクロヘキシル[2−(1H−イミダゾル−1−イル)エチル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル4−(シクロヘキシル{2−[(メチルスルホニル)オキシ]エチル}アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート0.82gをアセトニトリル/ジメチルホルムアミド(1/1)混合物4mlに溶解させ、次いでナトリウム1,2,4−トリアゾール0.41gを添加する。周囲温度で18時間撹拌後、加水分解し、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。有機相を水で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、0%から10%のメタノールのジクロロメタン溶液勾配によって溶出させる。tert−ブチル4−{シクロヘキシル[2−(1H−イミダゾル−1−イル)エチル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート0.37gを赤色結晶の形で得る。
【0185】
10.5:N−シクロヘキシル−N−[2−(1H−イミダゾル−1−イル)エチル]ピペリジン−4−アミン
tert−ブチル4−{シクロヘキシル[2−(1H−イミダゾル−1−イル)エチル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート0.45gを4N塩酸のジオキサン溶液12mlに添加する。反応媒体を周囲温度で18時間撹拌する。蒸発乾固後、残渣をメタノールに採り、再度濃縮乾固させる。この操作を数回繰り返す。N−シクロヘキシル−N−[2−(1H−イミダゾル−1−イル)エチル]ピペリジン−4−アミン0.51gを得る。続いて、この生成物をそのまま使用する。
【0186】
10.6:tert−ブチル4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[2−(1H−イミダゾル−1−イル)エチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート
段階10.5で得られたN−シクロヘキシル−N−[2−(1H−イミダゾル−1−イル)エチル]ピペリジン−4−アミン0.05gを段階3.7で得られたN−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−クロロ−D−フェニルアラニン0.51g、ヒドロキシベンゾトリアゾール0.18g、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩0.25g及びジイソプロピルエチルアミン0.92mlの存在下でジクロロメタン13mlに溶解させる。混合物を周囲温度で16時間撹拌する。加水分解後、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。有機相をHO、次いで塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をクロマトグラフにかけ、0から10%のメタノールのジクロロメタン溶液勾配によって溶出させる。tert−ブチル4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[2−(1H−イミダゾル−1−イル)エチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート0.37gを得る。
【0187】
10.7:1−[(2R)−3−(4−クロロフェニル)−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)プロパノイル]−N−シクロヘキシル−N−[2−(1H−イミダゾル−1−イル)エチル]ピペリジン−4−アミン
tert−ブチル4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[2−(1H−イミダゾル−1−イル)エチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート0.37gをジオキサン5.7mlに添加し、4N塩酸のジオキサン溶液1.43mlを添加する。反応媒体を周囲温度で18時間撹拌する。蒸発乾固後、残渣を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液に採る。水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。有機相をHOで洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をクロマトグラフにかけ、100/0/0から8/2/0.2の勾配のメタノールとアンモニア水のジクロロメタン溶液混合物によって溶出させる。1−[(2R)−3−(4−クロロフェニル)−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)プロパノイル]−N−シクロヘキシル−N−[2−(1H−イミダゾル−1−イル)エチル]ピペリジン−4−アミン0.19gを得る。
【0188】
10.8:1−[(2R)−3−(4−クロロフェニル)−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)プロパノイル]−N−シクロヘキシル−N−[2−(1H−イミダゾル−1−イル)エチル]ピペリジン−4−アミン塩酸塩
1−[(2R)−3−(4−クロロフェニル)−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)プロパノイル]−N−シクロヘキシル−N−[2−(1H−イミダゾル−1−イル)エチル]ピペリジン−4−アミン0.19gをメタノール5mlに添加し、0.1N塩酸のイソプロパノール溶液3.5mlを添加する。蒸発乾固後、反応媒体をジエチルエーテル中ですり潰し、次いで得られた沈殿物をろ過乾燥させ、ジエチルエーテルでリンスする。こうして得られた塩酸塩をPを用いて減圧下で脱水する。1−[(2R)−3−(4−クロロフェニル)−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)プロパノイル]−N−シクロヘキシル−N−[2−(1H−イミダゾル−1−イル)エチル]ピペリジン−4−アミン塩酸塩0.175gを白色固体の形で得る。
【0189】
融点=162℃;M+H=541;[α]20=−3.9°(c=0.418g/100ml、DMSO)。
【実施例11】
【0190】
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,2−ジメチルヒドラジンカルボキサミド塩酸塩(化合物番号71)
11.1:tert−ブチル4−{シクロヘキシル[(2,2−ジメチルヒドラジノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート
ジホスゲン0.43mlをジクロロメタン18mlに0℃でN下で添加する。tert−ブチル4−(シクロヘキシルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート1.0gとトリエチルアミン2.47mlの溶液を滴下する。溶液を周囲温度で2時間撹拌する。反応媒体を再度0℃に置き、ジホスゲン0.43mlを再度添加する。周囲温度で2時間撹拌後、ジメチルヒドラジン5.39mlを添加する。混合物を周囲温度で18時間撹拌する。0.5N塩酸30mlを添加する。水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフにかけ、2%から10%のメタノールのジクロロメタン溶液勾配によって溶出させて、tert−ブチル4−{シクロヘキシル[(2,2−ジメチルヒドラジノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート0.28gを得る。
【0191】
11.2:N−シクロヘキシル−2,2−ジメチル−N−ピペリジン−4−イルヒドラジンカルボキサミド
tert−ブチル4−{シクロヘキシル[(2,2−ジメチルヒドラジノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート0.28gを4N塩酸のジオキサン溶液3.8mlに添加する。反応媒体を周囲温度で18時間撹拌する。蒸発乾固後、残渣を1N水酸化ナトリウム溶液に採り、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。MgSOを用いて脱水した後、N−シクロヘキシル−2,2−ジメチル−N−ピペリジン−4−イルヒドラジンカルボキサミド0.2gを得る。続いて、この生成物をそのまま使用する。
【0192】
11.3:メチルN−{シス−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}−4−クロロ−D−フェニルアラニナート
H−p−クロロ−D−Cl−Phe−OMe,HCl 10g及びtert−ブチル(4−オキソシクロヘキシル)カルバメート8.5gをジクロロメタン200mlに添加する。NaBH(OAc) 11g及びNEt 5.57mlを添加する。撹拌を周囲温度で18時間続ける。溶液を1N水酸化ナトリウム水溶液を用いて加水分解し、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、95/5/1から85/15/3(CHCl/EtOAc/MeOH)の勾配のEtOAc/MeOH混合物のCHCl溶液によって溶出させる。メチルN−{シス−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}−4−クロロ−D−フェニルアラニナート5.7gを得る。
【0193】
11.4:N−{シス−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}−4−クロロ−D−フェニルアラニン
メチルN−{シス−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}−4−クロロ−D−フェニルアラニナート5.5gをMeOH 133mlに添加し、次いで1N水酸化ナトリウム水溶液40.15mlを添加する。撹拌を周囲温度で18時間続ける。MeOHを蒸発させた後、1N塩酸水溶液4当量を添加する。こうして得られた白色沈殿物を冷却条件下でろ過除去し、冷水でリンスする。Pを用いて乾燥させた後、N−{シス−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}−4−クロロ−D−フェニルアラニン3.8gを得る。
【0194】
11.5:tert−ブチル(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(2,2−ジメチル−ヒドラジノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)カルバメート
段階11.2で得られたN−シクロヘキシル−2,2−ジメチル−N−ピペリジン−4−イルヒドラジンカルボキサミド0.22gを段階11.4で得られたN−{シス−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}−4−クロロ−D−フェニルアラニン0.28g、ヒドロキシベンゾトリアゾール0.11g、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩0.24g及びジイソプロピルエチルアミン0.5ml及び塩酸0.82mlのジオキサン溶液の存在下でジクロロメタン10mlに溶解させる。混合物を周囲温度で18時間撹拌する。炭酸水素ナトリウム水溶液を用いて加水分解した後、水相が完全に消失するまで酢酸エチルで抽出する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をクロマトグラフにかけ、0から4%のメタノールのジクロロメタン溶液勾配によって溶出させる。tert−ブチル(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(2,2−ジメチルヒドラジノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)カルバメート0.22gを得る。
【0195】
11.6:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,2−ジメチルヒドラジンカルボキサミド
tert−ブチル(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(2,2−ジメチルヒドラジノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)カルバメート0.22gをジオキサン1.7mlに添加し、4N塩酸のジオキサン溶液1.43mlを添加する。反応媒体を周囲温度で3時間撹拌する。蒸発乾固後、残渣を1N水酸化ナトリウム水溶液に採る。水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をクロマトグラフにかけ、95/5/0.5から9/1/0.1の勾配のメタノールとアンモニア水のジクロロメタン溶液混合物によって溶出させる。N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,2−ジメチルヒドラジンカルボキサミド0.05gを得る。
【0196】
11.7:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,2−ジメチルヒドラジンカルボキサミド塩酸塩
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,2−ジメチルヒドラジンカルボキサミド0.05gをジエチルエーテル10mlに添加し、2N塩酸のジエチルエーテル溶液0.09mlを添加する。得られた沈殿物を、Pを用いて脱水する。N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,2−ジメチルヒドラジンカルボキサミド塩酸塩0.06gを得る。融点=124℃;M+H=547。
【実施例12】
【0197】
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘプチル−N’,N’−ジエチルウレア塩酸塩(化合物番号33)
12.1:tert−ブチル4−(シクロヘプチルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート
1−Boc−ピペリドン6.98gをN下でシクロヘプチルアミン4.46ml及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム9.65gの存在下でジクロロメタン175mlに添加し、反応媒体を周囲温度で16時間撹拌する。0.5N水酸化ナトリウム水溶液80mlを添加した後、水相が完全に消失するまで酢酸エチルで抽出する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、tert−ブチル4−(シクロヘプチルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート5.6gを得る。この生成物をそのまま後続の合成に使用する。
【0198】
12.2:tert−ブチル4−{シクロヘプチル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート
ジホスゲン0.98mlをジクロロメタン20mlに0℃でN下で添加する。tert−ブチル4−(シクロヘプチルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート1.2g及びトリエチルアミン5.64mlの溶液を滴下する。この溶液を0℃で30分間、次いで周囲温度で3時間撹拌する。次いで、ジエチルアミン4.23mlを添加する。混合物を周囲温度で16時間撹拌する。ジクロロメタンを蒸発させた後、0.5N塩酸50mlを添加する。水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフにかけ、ジクロロメタンとメタノールの99/1、次いで98/2混合物を用いて溶出させて、tert−ブチル4−{シクロヘプチル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート4.18gを得る。
【0199】
12.3:N−シクロヘプチル−N’,N’−ジエチル−N−ピペリジン−4−イルウレア
tert−ブチル4−{シクロヘプチル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート1.6gを4N塩酸のジオキサン溶液20.25mlに添加する。反応媒体を周囲温度で16時間撹拌する。蒸発乾固後、ジクロロメタン約10ml、テトラヒドロフラン10ml、水5ml及びメタノール5mlを添加する。次いで、DOWEX(登録商標)50X2樹脂25gを添加する。混合物を周囲温度で1時間撹拌する。樹脂をテトラヒドロフラン、ジクロロメタン及びメタノールで連続して洗浄した後、予想化合物をメタノール中で2Nアンモニア水溶液によって遊離させる。濃縮乾固後、N−シクロヘプチル−N’,N’−ジエチル−N−ピペリジン−4−イルウレア1gを赤色オイルの形で得る。
【0200】
12.4:tert−ブチル(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘプチル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)カルバメート
段階12.3で得られたN−シクロヘプチル−N’,N’−ジエチル−N−ピペリジン−4−イルウレア0.24gをジクロロメタン10mlに、段階11.4で得られたN−{シス−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}−4−クロロ−D−フェニルアラニン0.28g、ヒドロキシベンゾトリアゾール0.11g、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩0.23g及びジイソプロピルエチルアミン0.5ml、次いで2N塩酸0.81mlのジオキサン溶液の存在下で溶解させる。混合物を周囲温度で18時間撹拌する。炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を用いて加水分解した後、水相が完全に消失するまで酢酸エチルで抽出する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をクロマトグラフにかけ、0から4%のメタノールのジクロロメタン溶液勾配によって溶出させる。tert−ブチル(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘプチル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)カルバメート0.34gを得る。
【0201】
12.5:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘプチル−N’,N’−ジエチルウレア
tert−ブチル(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−{4−{シクロヘプチル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)カルバメート0.34gを4N塩酸のジオキサン溶液1.43mlに添加する。反応媒体を周囲温度で3時間撹拌する。蒸発乾固後、残渣を1N水酸化ナトリウム水溶液に採る。水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をクロマトグラフにかけ、95/5/0.5から8/2/0.2の勾配のメタノールとアンモニア水のジクロロメタン溶液混合物によって溶出させる。N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘプチル−N’,N’−ジエチルウレア0.22gを得る。
【0202】
12.7:N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘプチル−N’,N’−ジエチルウレア塩酸塩
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘプチル−N’,N’−ジエチルウレア0.22gを10mlジエチルエーテルに添加し、2N塩酸のジエチルエーテル溶液0.38mlを添加する。得られた沈殿物をPを用いて脱水する。N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘプチル−N’,N’−ジエチルウレア塩酸塩0.23gを得る。
【0203】
融点=105℃;M+H=574;[α]20=+3°(c=0.899g/100ml、DMSO)。
【実施例13】
【0204】
N−(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(トランス−4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}−3−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)アセトアミド塩酸塩(化合物番号105)
13.1:N−(4−オキソシクロヘキシル)アセトアミド
4−アミノシクロヘキサノン1.5gをアセトニトリル50mlに添加し、塩化アセチル0.86ml、続いて炭酸カリウム4.2gを添加する。反応媒体を周囲温度で18時間撹拌する。濃縮乾固後、残渣を1N塩酸水溶液に採る。水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。有機相を1N塩酸水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、N−(4−オキソシクロヘキシル)アセトアミド0.45gを得る。続いて、この生成物をそのまま使用する。
【0205】
13.2:3−メチルピペリジン−4−オン
1−ベンジル−3−メチルピペリジン−4−オン12.2gをParrフラスコにエタノール240ml中の水酸化パラジウム2.44gの存在下で添加する。反応混合物を圧力50psi(0.3MPa)の水素下に置き、周囲温度で4時間撹拌する。溶液をセライトによってろ過し、次いで濃縮乾固させる。こうして3−メチルピペリジン−4−オン6.8gを得る。続いて、この生成物をそのまま使用する。
【0206】
13.3:tert−ブチル3−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボキシラート
3−メチルピペリジン−4−オン6.8g、トリエチルアミン16.7ml、ジ−t−ブチルジカルボナート19.6g及びジメチルアミノピリジン0.7gをTHF 300mlと水30mlの混合物に添加する。撹拌を周囲温度で18時間続ける。THFの蒸発後、反応媒体を硫酸水素カリウム飽和水溶液でpH 1に処理し、次いで水相が完全に消失するまで酢酸エチルで抽出する。次いで、有機相を硫酸水素カリウム飽和水溶液、次いで炭酸水素ナトリウム飽和水溶液、最後に塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、98/2ジクロロメタン/メタノール混合物によって溶出させる。tert−ブチル3−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボキシラート10.3gを得る。
【0207】
13.4:tert−ブチルトランス−4−(シクロヘキシルアミノ)−3−メチルピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル3−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボキシラート7.7g及びシクロヘキシルアミン4.1mlをメタノール180mlに添加し、酢酸4mlでpHを6に調節する。次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム4.5gを添加する。反応媒体をメタノールの還流温度で18時間放置する。次いで、溶液を1N水酸化ナトリウム水溶液を用いて加水分解し、水相が完全に消失するまで酢酸エチルで抽出する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物を、97/3/0.5/0.05から90/10/2/0.2のジクロロメタン/酢酸エチル/メタノール/アンモニア水の混合物を用いたシリカゲルクロマトグラフにかける。tert−ブチルトランス−4−(シクロヘキシルアミノ)−3−メチルピペリジン−1−カルボキシラート1.9g及びtert−ブチルシス−4−(シクロヘキシルアミノ)−3−メチルピペリジン−1−カルボキシラート2.25gを得る。
【0208】
13.5:tert−ブチルトランス−4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}−3−メチルピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチルトランス−4−(シクロヘキシルアミノ)−3−メチルピペリジン−1−カルボキシラート0.5gをジクロロメタン8.5mlに添加し、次いでトリエチルアミン0.35mlを添加し、媒体を0℃に冷却する。次いで、ジホスゲン0.2mlを徐々に添加する。反応媒体を0℃で15分間、次いで周囲温度で5時間撹拌する。氷と1N水酸化ナトリウム水溶液の混合物によって加水分解した後、水相が完全に消失するまで酢酸エチルで抽出する。有機相をHO、次いで塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固させる。得られた粗製物をアセトニトリル8mlに溶解させる。ジメチルアミン塩酸塩0.71g及び炭酸カリウム1.21gを添加する。撹拌を周囲温度で40時間続ける。加水分解を実施し、水相が完全に消失するまで酢酸エチルで抽出する。有機相を水、次いで1N塩酸水溶液、最後に塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。有機相をMgSOを用いて脱水し、濃縮乾固させる。tert−ブチルトランス−4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}−3−メチルピペリジン−1−カルボキシラート0.6gを得る。
【0209】
13.6:N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチル−N−[トランス−3−メチルピペリジン−4−イル]ウレア
tert−ブチルトランス−4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}−3−メチルピペリジン−1−カルボキシラート0.6gをジオキサン2mlに添加し、次いで4N塩酸のジオキサン溶液6.12mlを添加し、混合物を周囲温度で4時間撹拌する。濃縮乾固後、残渣を1N水酸化ナトリウム水溶液に採り、水相が完全に消失するまで酢酸エチルで抽出する。有機相を、1N水酸化ナトリウム水溶液、次いでHO、最後に塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水した後、得られた粗製物を、10/0/0から9/1/0.1のジクロロメタン/メタノール/アンモニア水の混合物を用いたシリカゲルクロマトグラフにかける。N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチル−N−[トランス−3−メチルピペリジン−4−イル]ウレア0.35gを得る。
【0210】
13.7:tert−ブチル[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(トランス−4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}−3−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]カルバメート
段階13.6で得られたN−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチル−N−[トランス−3−メチルピペリジン−4−イル]ウレア3.16gを、4−クロロ−D−Boc−フェニルアラニン3.5g、ヒドロキシベンゾトリアゾール1.60g、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩2.27g及びジイソプロピルエチルアミン2.10mlの存在下でジクロロメタン118mlに溶解させる。混合物を周囲温度でN下で18時間撹拌する。蒸発乾固後、残渣を酢酸エチルとHOに採る。水相が完全に消失するまで酢酸エチルで抽出する。有機相を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をクロマトグラフにかけ、0%から10%のメタノールのジクロロメタン溶液勾配によって溶出させる。tert−ブチル[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(トランス−4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}3−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]カルバメート5.29gを得る。
【0211】
13.8:N−[トランス−1−(4−クロロ−D−フェニルアラニル)−3−メチルピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
tert−ブチル[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(トランス−4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}−3−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]カルバメート5.29gをジオキサン5mlに添加する。次いで、4N塩酸のジオキサン溶液24.1mlを添加する。反応媒体を周囲温度で18時間撹拌する。蒸発乾固後、残渣をジクロロメタンと炭酸水素ナトリウム飽和水溶液に採る。水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。有機相をHO、次いで塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、N−[トランス−1−(4−クロロ−D−フェニルアラニル)−3−メチルピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア4.3gを得る。
【0212】
13.9:N−(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(トランス−4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}−3−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)アセトアミド
段階13.8で得られたN−[トランス−1−(4−クロロ−D−フェニルアラニル)−3−メチルピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア0.5gを段階13.2で得られたN−(4−オキソシクロヘキシル)アセトアミド0.21gの存在下でジクロロメタン11mlに溶解させる。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム0.35gをN下で添加する。周囲温度で18時間撹拌し続ける。炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を用いて加水分解した後、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。有機相をHO、次いで塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、100/0/0から70/25/5のジクロロメタン/アセトン/メタノール混合物によって溶出させる。配置が未測定の立体異性体の混合物であるN−(4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(トランス−4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}−3−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)アセトアミド0.19g及び0.34gを得る。
【0213】
13.10:N−(4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(トランス−4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}−3−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)アセトアミド塩酸塩
N−(4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(トランス−4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}−3−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)アセトアミド0.19gを酢酸エチル2mlと2N塩酸のジエチルエーテル溶液0.16mlに添加する。濃縮乾固後、反応媒体をエチルジエチルエーテルに採り、すり潰す。次いで、得られた沈殿物をろ過乾燥させ、ジエチルエーテルでリンスする。こうして得られた塩酸塩をPを用いて減圧下で脱水する。N−(4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(トランス−4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}−3−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)アセトアミド塩酸塩0.19gを得る。
【0214】
融点=168℃;M+H=588
【実施例14】
【0215】
N−{(トランス)−1−[4−クロロ−N−(4−ヒドロキシ−4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア塩酸塩(化合物番号110)
14.1:4−フェニル−4−ヒドロキシシクロヘキサノン
1,4−シクロヘキサンジオン2.0gをジエチルエーテル20mlと無水テトラヒドロフラン40mlにN下で−78℃で添加する。シクロヘキサン/エーテル混合物中の1.8Nフェニルリチウムを徐々に添加する。媒体の撹拌を−78℃で2時間20分間続ける。塩化アンモニウム飽和水溶液によって加水分解した後、水相が完全に消失するまで水相を酢酸エチルで抽出する。有機相を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、8/2から6/4のシクロヘキサン/酢酸エチル混合物によって溶出させる。4−フェニル−4−ヒドロキシシクロヘキサノン0.64gを得る。
【0216】
14.2:N−{(トランス)−1−[4−クロロ−N−(4−ヒドロキシ−4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
段階13.8で得られたN−[トランス−1−(4−クロロ−D−フェニルアラニル)−3−メチルピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア0.50gを段階14.1で得られた4−フェニル−4−ヒドロキシシクロヘキサノン0.25gの存在下でジクロロメタン11.3mlに溶解させる。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム0.35gをN下で添加する。周囲温度で18時間撹拌し続ける。4−フェニル−4−ヒドロキシシクロヘキサノン0.125g及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム0.175gを添加後、撹拌を24時間続ける。加水分解を実施し、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。有機相をHO、次いで塩化ナトリウム飽和水溶液で脱水する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、100/0/0から70/25/5のジクロロメタン/アセトン/メタノール混合物によって溶出させる。配置が未測定の立体異性体の混合物であるN−{(トランス)−1−[4−クロロ−N−(4−ヒドロキシ−4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア0.17g及び0.22gを得る。
【0217】
14.3:N−{(トランス)−1−[4−クロロ−N−(4−ヒドロキシ−4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア塩酸塩
N−{(トランス)−1−[4−クロロ−N−(4−ヒドロキシ−4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア0.22gを酢酸エチル2mlに添加し、0.5N塩酸のジエチルエーテル溶液0.71mlを添加する。濃縮乾固後、反応媒体をジエチルエーテルに採り、すり潰す。次いで、得られた沈殿物をろ過乾燥させ、ジエチルエーテルでリンスする。こうして得られた塩酸塩をPを用いて減圧下で脱水する。N−{(トランス)−1−[4−クロロ−N−(4−ヒドロキシ−4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア塩酸塩0.20gを得る。
【0218】
融点=194℃;M+H=623。
【実施例15】
【0219】
N−(トランス−1−{4−クロロ−N−[4−(2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア塩酸塩(化合物番号118)
15.1:2−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イルアミノ)エタノール
1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オン3.12gをジクロロメタン80mlにエタノールアミン1.16gの存在下で溶解させる。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム6.75gをN下で添加する。周囲温度で18時間撹拌し続ける。1N水酸化ナトリウム水溶液を用いて加水分解した後、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、2−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イルアミノ)エタノール4.0gを得る。続いて、この生成物をそのまま使用する。
【0220】
15.2:3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
ジスホスゲン(disphosgene)1.47gをジクロロメタン50mlにN下で0℃で添加する。トリエチルアミン3.59mlと混合した、段階13.1で得た2−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イルアミノ)エタノール1.0gを滴下する。撹拌を周囲温度で5時間続ける。蒸発乾固後、得られた粗製物をジクロロメタンに採る。有機相を1N塩酸水溶液で2回、次いでHO及び塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、0%から2%のメタノールのジクロロメタン溶液勾配によって溶出させる。3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン1.19gを得る。
【0221】
15.3:3−(4−オキソシクロヘキシル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン0.75gを6N HCl 27.5mlに溶解させる。反応媒体を65℃で5時間加熱する。周囲温度に戻した後、炭酸ナトリウムをpH 9まで徐々に添加する。水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。有機相をHOで洗浄する。MgSOを用いて脱水した後、得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、0%から10%のメタノールのジクロロメタン溶液勾配によって溶出させる。3−(4−オキソシクロヘキシル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン0.11gを得る。
【0222】
15.4:N−((3S,4S)−1−{4−クロロ−N−[4−(2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
段階13.8で得られたN−[トランス−1−(4−クロロ−D−フェニルアラニル)−3−メチルピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア0.4gを段階15.3で得られた3−(4−オキソシクロヘキシル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン0.20gの存在下でジクロロメタン9mlに溶解させる。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム0.28gをN下で添加する。周囲温度で18時間撹拌し続ける。炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を用いて加水分解し、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。
有機相をHO、次いで塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、100/0/0から70/25/5のジクロロメタン/アセトン/メタノール混合物によって溶出させる。配置が未測定の立体異性体の混合物であるN−((3S,4S)−1−{4−クロロ−N−[4−(2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア0.21g及び0.19gを得る。
【0223】
15.5:N−(トランス−1−{4−クロロ−N−[4−(2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア塩酸塩
N−(トランス−1−{4−クロロ−N−[4−(2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア0.21gを酢酸エチル2mlに添加し、0.2N塩酸のジエチルエーテル溶液1.7mlを添加する。濃縮乾固後、反応媒体をジエチルエーテルに採り、すり潰す。次いで、得られた沈殿物をろ過乾燥させ、ジエチルエーテルでリンスする。こうして得られた塩酸塩をPを用いて減圧下で脱水する。N−(トランス−1−{4−クロロ−N−[4−(2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア塩酸塩0.18gを得る。
【0224】
融点=189℃;M+H=616;
【実施例16】
【0225】
N−{トランス−1−[4−クロロ−N−(1−イソニコチノイルピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア塩酸塩(化合物番号119)
16.1:8−イソニコチノイル−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン
1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オン1.34mlをイソニコチン酸1.4g、ヒドロキシベンゾトリアゾール1.56g、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩2.21g及びジイソプロピルエチルアミン1.49mlの存在下でジクロロメタン104mlに溶解させる。混合物を周囲温度でN下で18時間撹拌する。蒸発乾固後、残渣を1N水酸化ナトリウム水溶液で加水分解する。水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。NaSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をクロマトグラフにかけ、ジクロロメタン/メタノールの85/5混合物によって溶出させる。8−イソニコチノイル−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン2.63gを得る。
【0226】
16.2:1−イソニコチノイルピペリジン−4−オン
8−イソニコチノイル−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン2.6gを6N HCl 43mlに溶解させる。反応媒体を65℃で18時間加熱する。反応媒体を0℃に置き、炭酸ナトリウムをpH 9まで徐々に添加する。水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。NaSOを用いて脱水した後、得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、0%から10%のメタノールのジクロロメタン溶液勾配によって溶出させる。1−イソニコチノイルピペリジン−4−オン0.19gを得る。
【0227】
16.3:N−{トランス−1−[4−クロロ−N−(1−イソニコチノイルピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
段階13.8で得られたN−[トランス−1−(4−クロロ−D−フェニルアラニル)−3−メチルピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア0.3gを段階16.3で得られた1−イソニコチノイルピペリジン−4−オン0.18gの存在下でジクロロメタン7mlに溶解させる。
次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム0.21gをN下で添加する。周囲温度で18時間撹拌し続ける。炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を用いて加水分解し、水相が完全に消失するまでジクロロメタンで抽出する。有機相をHO、次いで塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。MgSOを用いて脱水し、濃縮乾固した後、得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフにかけ、100/0/0から90/10/1のジクロロメタン/メタノール/アンモニア水混合物によって溶出させる。配置が未測定のジアステレオ異性体の混合物であるN−{トランス−1−[4−クロロ−N−(1−イソニコチノイルピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア0.075g及び0.23gを得る。
【0228】
16.4:N−{トランス−1−[4−クロロ−N−(1−イソニコチノイルピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−{トランス−1−[4−クロロ−N−(1−イソニコチノイルピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア0.23gを酢酸エチル2mlに添加し、0.2N塩酸のジエチルエーテル溶液1.8mlを添加する。濃縮乾固後、反応媒体をジエチルエーテルに採り、すり潰す。次いで、得られた沈殿物をろ過乾燥させ、ジエチルエーテルでリンスする。こうして得られた塩酸塩をPを用いて減圧下で脱水する。N−{トランス−1−[4−クロロ−N−(1−イソニコチノイルピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア塩酸塩0.18gを得る。
【0229】
融点=206℃;M+H=640。
【0230】
以下の表は、Ra’=R=Hであり、Rが、Rが結合しているフェニル環のパラ位に位置する塩素原子である、式(I)の化合物に対応する、本発明による化合物、すなわち式(Ia)の化合物の幾つかの例の化学構造及び物性である。
【0231】
表中、
− 4−Cl−ベンジル基を有する炭素原子は(R)配置であり、
− 「塩」の列においては、「−」は遊離塩基の形の化合物であり、「HCl」は塩酸塩の形の化合物であり、「CFCOOH」はトリフルオロアセタートの形の化合物であり、
− Raがメチル基であるときには、化合物はジアステレオ異性体の混合物の形で得られ、
− 「Mp」は化合物の融点であり、
− Me、Et及びiPrはそれぞれメチル、エチル及びイソプロピル基である。
【0232】
【表1】









【0233】
本発明による化合物は、そのメラノコルチン受容体作用物質効果、特にそのMC3及び/又はMC4受容体作用物質効果を求める薬理学的アッセイの対象であった。
【0234】
MC3及びMC4受容体に対する本発明による式(I)の化合物の親和性の評価
この親和性アッセイは、細胞膜への[125I]−[Nle−D−Phe]−α−MSHの結合を測定することによって実施される。この放射性リガンドの置換を利用して、組換えメラノコルチン受容体への特異的結合の阻害剤を特定する。
【0235】
このアッセイでは、ヒトMC4受容体を高密度で発現するCHO−K1細胞から調製された膜(Euroscreen)又は購入した、hMC3受容体を発現するHEK−293細胞の膜(Perkin Elmer Life Sciences、Receptor Biology)を使用した。hMC4受容体遺伝子を移入したCHO−K1細胞(Euroscreen)を、10%ウシ胎児血清(Biowhittaker)、1%ピルビン酸ナトリウム、1%L−グルタミン、1%非必須アミノ酸、0.4mg/mlジェネテシン(G418)及び0.5%PenStrepを含むDMEM/Nutrient Mix F12培地に播く。これらの製品は、子ウシ血清以外Gibco/BRlによって提供されている。飽和密度80%において、細胞をこすり取り、細胞ペレットを−80℃で凍結した。
【0236】
細胞(約70×10細胞)の管を氷上で解凍し、結合緩衝剤[25mM HEPES、pH 7.0、1mM MgCl、1.5mM CaCl、100mM NaCl、1mM 1,10−フェナントロリン及びComplete(商標)(Roche製プロテアーゼ阻害剤)1錠の50ml緩衝剤溶液]10mlにポリトロンを用いて20秒間再懸濁させる。懸濁液を19500rpmで4℃で20分間遠心分離する。上清を廃棄し、ペレットを結合緩衝剤5mlに再懸濁させる。試料中のタンパク質の量をBradford試験によって分析し、結合緩衝剤で希釈して濃度を3μg/25μlに調節する。
【0237】
125I]−[Nle,D−Phe]−α−MSHを結合緩衝剤+0.2%BSAで希釈する。SPAビーズ(コムギ胚芽凝集素ポリビニルトルエン、Amersham Pharmacia Biotech)を結合緩衝剤+0.2%BSAで水和させ、次いで50μl中で細胞タンパク質3μg及びビーズ250μgとなるように細胞ホモジネートと混合する。最終濃度の10倍濃度の(10%DMSOで希釈した)試験生成物10μlを、底が透明な96ウェル白色プレート(CORNING 3604 Polystyrene Non−Binding Surface)に分配する。非特異的結合をNDP−αMSHによって10−7Mに規定する。全結合量を放射性リガンド単体の存在下でのカウント数/分によって測定する。膜−ビーズ懸濁液(50μl/ウェル)を分配した後、[125I]−[Nle,D−Phe]−α−MSH、40μl/ウェル(最終濃度100pM)の溶液を最終体積100μl/ウェルで分配する。周囲温度で6時間インキュベートした後、Microbeta TriLuxシンチレーションカウンターによって計数する。化合物のIC50値は、放射性リガンドの特異的結合を50%置換する濃度に対応する。
【0238】
従って、本発明による化合物は、MC3及び/又はMC4受容体に親和性があると判定される。MC3及びMC4受容体に対する本発明による化合物のIC50値は10μM未満であり、その大部分は1nMから1μMである。例として、表の化合物番号2は、MC4受容体に対するIC50が300nMである。
【0239】
MC3及びMC4受容体に対する本発明による式(I)の化合物の作用物質活性の評価
機能アッセイによって作用物質活性と拮抗物質活性を区別する。そのために、MC3受容体又はMC4受容体の活性化によって産生される環状アデノシン一リン酸(cAMP)の形成を分析する。
【0240】
ヒトMC4受容体を中程度の密度で発現するCHO−K1細胞(Euroscreen)を、ウシ胎児血清10%、0.5%ピルビン酸ナトリウム、1%L−グルタミン、1%非必須アミノ酸、200mg/lハイグロマイシンB及び0.5%PenStrepを含むDMEM/Nutrient Mix F12培地(Gibco/BRl)に播く。これらの製品は、子ウシ血清(Biowhittaker)及びハイグロマイシンB(Sigma)以外、Gibco/BRlによって提供されている。
【0241】
ヒトMC3受容体を発現するCHO(dhfr−)細胞を、透析された子ウシ血清10%、1%L−グルタミン、1%ピルビン酸ナトリウム、20mg/500ml L−プロリン、0.3mg/mlジェネテシン及び0.5%PenStrepを含むMEMイーグル培地(Sigma)に播く。これらの製品は、透析された子ウシ血清(Cambrex)及びL−プロリン(Sigma)以外、Gibco/BRlによって提供されている。
【0242】
最終濃度の10倍の濃度の(10%DMSOで希釈した)試験化合物10μlを細胞プレートに添加する(最終体積=100μl/ウェル)。1時間インキュベートした後(37℃、5%CO)、cAMP量をTropixキット(Appelera)を用いて供給元の文書に従って分析する。化合物によるcAMPの刺激をNDPαMSH 30nMによって引き起こされる刺激(最大100%)と比較することによってこの化合物の固有の活性を計算する。化合物のEC50値は、この化合物によって得られる最大刺激の50%を生じる濃度に対応する。
【0243】
従って、本発明による化合物は、MC3及び/又はMC4受容体作用物質であると判定される。本発明による化合物は、MC3及びMC4受容体に対するIC50値が10μM未満であり、その大部分が1nMから1μMである。例として、表の化合物番号1及び2は、MC3受容体に対するEC50値がそれぞれ590nM及び370nMであり、MC4受容体に対するEC50がそれぞれ80nM及び30nMである。
【0244】
本発明による化合物はメラノコルチン受容体作用物質活性を示すので、医薬品の製造に使用することができる。従って、その態様の別の態様によれば、本発明の主題は、式(I)の化合物、又は式(I)の化合物と薬剤として許容される酸との付加塩、又は式(I)の化合物の水和物若しくは溶媒和物を含む医薬品である。
【0245】
この医薬品は治療に使用され、メラノコルチン受容体、特にMC3及び/又はMC4受容体が関与する病理(これには、特に、肥満、糖尿病及び勃起不全など男女が罹患し得る性的機能不全、心筋梗塞などの循環器疾患又は高血圧の治療及び予防が含まれる。)に使用され、抗炎症性用途又はアルコール依存症の治療にも使用される。
【0246】
その態様の別の態様によれば、本発明は、有効成分として本発明による化合物を含む薬剤組成物に関する。この薬剤組成物は、本発明による少なくとも1種類の化合物、又は薬剤として許容される前記化合物の塩、又は前記化合物の水和物若しくは溶媒和物の有効量と、薬剤として許容される少なくとも1種類の賦形剤とを含む。前記賦形剤は、所望の剤形及び投与方法に従って、当業者に公知である通常の賦形剤から選択される。
【0247】
経口、舌下、皮下、筋肉内、静脈内、局所、局部、気管内、鼻腔内、経皮又は直腸投与用の本発明の薬剤組成物においては、上記式(I)の有効成分又はその可能な塩、溶媒和物若しくは水和物は、上記症状又は疾患の予防又は治療のために、従来の医薬品賦形剤との混合物として単位投与剤形で動物及びヒトに投与することができる。
【0248】
適切な単位投与剤形は、錠剤、軟又は硬カプセル剤、散剤、顆粒剤及び経口液剤又は懸濁液剤などの経口剤形、舌下、頬、気管内、眼内又は鼻腔内投与剤形、吸入投与剤形、局所、経皮、皮下、筋肉内又は静脈内投与剤形、直腸投与剤形並びに移植片を含む。局所適用の場合、本発明による化合物をクリーム剤、ゲル剤、軟膏剤又はローション剤に使用することができる。
【0249】
好ましい投与剤形は経口投与である。
【0250】
例として、錠剤の形の本発明による化合物の単位投与剤形は以下の成分を含むことができる。
本発明による化合物 50.0mg
マンニトール 223.75mg
ナトリウムクロスカルメロース 6.0mg
コーンスターチ 15.0mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.25mg
ステアリン酸マグネシウム 3.0mg
【0251】
より高い又はより低い投与量が適切である特定の場合もあり得る。かかる投与量は本発明の状況から逸脱しない。通常の治療によれば、各患者に適切な投与量は、投与方法並びに前記患者の体重及び応答に応じて医師が決定する。
【0252】
本発明は、その態様の別の態様によれば、本発明による化合物又は薬剤として許容されるその塩、水和物若しくは溶媒和物の1つの有効量を患者に投与することを含む、上記病態の治療方法にも関する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塩基の又は酸付加塩の形態及び水和物の又は溶媒和物の形態である、式(I)に対応する化合物。
【化1】

(式中、
とRa’は、同一でも異なっていてもよく、水素原子又はアルキル若しくはシクロアルキル基であり、
は水素原子又はアルキル シクロアルキル、ヘテロアリール若しくはアリール基であり、
は式−(CH−(CO)−Y又は−(CO)−(CH−Yの基であり、式中、
・x=0、1、2、3又は4であり、
・y=0又は1であり、
・Yは水素原子又はヒドロキシル、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール若しくは−NR1112基であり、x=y=0のときにはYは水素原子とは異なり、
・R11とR12は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基若しくは−NR1314基であり、又はR11とR12は、これらが結合している窒素原子と一緒に、4から10個の環構成成分を含み1から3個の追加のヘテロ原子及び/又は1から3個のエチレン性若しくはアセチレン性不飽和を含んでいてもよい、単環式若しくは二環式の構造を形成し、この環は任意の位置においてハロゲン原子並びにヒドロキシル、アルキル、シクロアルキル及びアルコキシ基から選択される1から3個の基で置換されていてもよく、
13とR14は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基若しくはアルコキシ基であり、又はR13とR14は、これらが結合している窒素原子と一緒に、上記に定義した単環式若しくは二環式の構造を形成し、
は1から3個の基であり、該基は同一でも異なっていてもよく、該基が結合している環の任意の位置にあり、ハロゲン原子並びにアルキル、シクロアルキル、−OR、−NRR’、−CO−NRR’、−NR−CO−R’、−NR−CO−NRR’、−NR−COOR’、−NO、−CN及び−COOR基から選択され、
は水素原子又はアルキル若しくはシクロアルキル基であり、
は、オキソ基で置換されていてもよい、又はアリール若しくはヘテロアリール基で一置換若しくは多置換されていてもよい、次式(a)、(b)及び(c)の基から選択され、
【化2】

式中、
p=0、1、2又は3であり、
m=0、1又は2であり、
a)Xは環構成成分−N(R10)−であり、ここで、
10は、
基−(CH−OR、−(CH−COOR、−(CH−NR、−(CH−CO−NR又は−(CH−NR−COR、−(CH−COR(式中、x=1、2、3又は4である。)、
.アリール又はヘテロアリール基と縮合されたシクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基、
シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、−CO−ヘテロシクロアルキル、−CO−アリール、−CO−ヘテロアリール、−CO−アルキルアリール、−CO−アルキルヘテロアリール、−CS−アルキル、−CS−シクロアルキル、−CS−ヘテロシクロアルキル、−CS−アリール、−CS−ヘテロアリール、−CS−アルキルアリール、−CS−アルキルヘテロアリール、−CS−NR、−C(=NH)−NR、−SO−アルキル、−SO−シクロアルキル、−SO−ヘテロシクロアルキル、−SO−アリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキルアリール、−SO−アルキルヘテロアリール又は−SO−NR
から選択され、
前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリール基は、基R、R’、−OR、−NRR’、−CO−NRR’、−NR−CO−R’、−NR−CO−NRR’、−NO、−CN及び−COOR、OCOR、COR、OCONRR’、NRCOOR’から選択される1個以上の基で置換されていてもよく、
前記シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基はアリール又はヘテロアリール基と縮合されていてもよく、
又はR10は、R10が結合している窒素原子と式(a)の環構造の任意の位置にあるが前記窒素原子に隣接していない炭素原子と一緒に、3から5個の構成成分を含む架橋を形成し、
及びRは、水素原子並びにアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、−CO−ヘテロシクロアルキル、−CO−アリール、−CO−ヘテロアリール、−CO−アルキルアリール、−CO−アルキルヘテロアリール、−SO−アルキル、−SO−シクロアルキル、−SO−ヘテロシクロアルキル、−SO−アリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキルアリール、−SO−アルキルヘテロアリール、−C(=NH)−NRR’、−COOR、−CO−NRR’、−CS−NRR’及び−(CH−OR基(式中、x=0、1、2、3又は4)から互いに独立に選択され、
又はRとRは一緒にシクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルを形成し、
R及びR’は、互いに独立に、水素原子、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール若しくはアルキルヘテロアリール基であり、又はシクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルを一緒に形成することができ、
又は
b)Xは環構成成分−C(R)(R)−であり、ここで、
は、
.水素原子、ハロゲン原子、
.基−(CH−OR、−(CH−COOR、−(CH−NR、−(CH−CO−NR又は−(CH−NR−COR(式中、x=0、1、2、3又は4)、
.アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、−CO−ヘテロシクロアルキル、−CO−アリール、−CO−ヘテロアリール、−CO−アルキルアリール又は−CO−アルキルヘテロアリール、−CS−アルキル、−CS−シクロアルキル、−CS−ヘテロシクロアルキル、−CS−アリール、−CS−ヘテロアリール、−CS−アルキルアリール、−CS−アルキルヘテロアリール、−CS−NR又は−C(=NH)−NR基、
.縮合又は非縮合のシクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基(結合している式(a)の環上のスピロ位置にある)、
アリール又はヘテロアリール基と縮合されたシクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基
から選択され、
前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリール基は、基R、R’、−OR、−NRR’、−CO−NRR’、−NR−CO−R’、−NR−CO−NRR’、−NO、−CN及び−COOR、OCOR、COR、OCONRR’、NRCOOR’から選択される1個以上の基で置換されていてもよく、
前記シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基はアリール又はヘテロアリール基と縮合されていてもよく、
は水素及びハロゲン原子並びにアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−OR、−O−アリール、−O−ヘテロアリール、−O−アルキルアリール、−O−アルキルヘテロアリール、−NRR’、−CO−NRR’、−NR−CO−R’、−NR−CO−NRR’、−NR−COOR’、−NO、−CN及び−COOR基から選択され、
− R及びRは、水素原子並びにアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、−CO−ヘテロシクロアルキル、−CO−アリール、−CO−ヘテロアリール、−CO−アルキルアリール、−CO−アルキルヘテロアリール、−SO−アルキル、−SO−シクロアルキル、−SO−ヘテロシクロアルキル、−SO−アリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキルアリール、−SO−アルキルヘテロアリール、−C(=NH)−NRR’、−COOR、−CO−NRR’、−CS−NRR’及び−(CH−OR基(式中、x=0、1、2、3又は4であり、アルキル及びアリール基は、基R、R’、−OR、−NRR’、−CO−NRR’、−NR−CO−R’、−NR−CO−NRR’、−NO、−CN及び−COOR、OCOR、COR、OCONRR’、NRCOOR’から選択される1個以上の基で置換されていてもよい。)から互いに独立に選択され、
又はRとRは一緒にシクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルを形成し、
− R及びR’は、互いに独立に、水素原子、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール若しくはアルキルヘテロアリール基であり、又はシクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルを一緒に形成することができる。)
【請求項2】
が、アリール又はヘテロアリール基で一置換又は多置換されていてもよい、式(a)、(b)及び(c)の基から選択され、式中、Xは環構成成分−C(R)(R)−であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物(Rは、
.水素原子、
.基−(CH−OR、−(CH−COOR、−(CH−NR、−(CH−CO−NR又は−(CH−NR−COR(式中、x=0、1、2、3又は4)、
.アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、−CO−ヘテロシクロアルキル、−CO−アリール、−CO−ヘテロアリール、−CO−アルキルアリール又は−CO−アルキルヘテロアリール基、
.シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基(結合している式(a)の環上のスピロ位置にある)、
.アリール又はヘテロアリール基と縮合されたシクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基
から選択され、
は水素及びハロゲン原子並びにアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−OR、−O−アリール、−O−ヘテロアリール、−O−アルキルアリール、−O−アルキルヘテロアリール、−NRR’、−CO−NRR’、−NR−CO−R’、−NR−CO−NRR’、−NR−COOR’、−NO、−CN及び−COOR基から選択され、
及びRは、水素原子並びにアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、−CO−ヘテロシクロアルキル、−CO−アリール、−CO−ヘテロアリール、−CO−アルキルアリール、−CO−アルキルヘテロアリール、−SO−アルキル、−SO−シクロアルキル、−SO−ヘテロシクロアルキル、−SO−アリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキルアリール、−SO−アルキルヘテロアリール、−C(=NH)−NRR’、−COOR、−CO−NRR’、−CS−NRR’及び−(CH−OR基(式中、x=0、1、2、3又は4)から互いに独立に選択され、
− R及びR’は、互いに独立に、水素原子又はアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール若しくはアルキルヘテロアリール基である。)。
【請求項3】
が、式(a)、(b)及び(c)の基から選択され、式中、Xは環構成成分−C(R)(R)−であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物(Rは、ハロゲン原子、又は縮合若しくは非縮合のシクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル基(結合している式(a)の環上のスピロ位置にある)から選択される。)。
【請求項4】
が、式(a)、(b)及び(c)の基から選択され、式中、Xは環構成成分−C(R)(R)−であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物(Rは、−CS−アルキル、−CS−シクロアルキル、−CS−ヘテロシクロアルキル、−CS−アリール、−CS−ヘテロアリール、−CS−アルキルアリール、−CS−アルキルヘテロアリール、−CS−NR及び−C(=NH)−NRから選択される。)。
【請求項5】
が、式(a)、(b)及び(c)の基から選択され、式中、Xは環構成成分−C(R)(R)−(アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリール基は、R、R’、OCOR、COR、OCONRR’及びNRCOOR’から選択される1個以上の基で置換されていてもよい。)であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項6】
が、式(a)、(b)及び(c)の基から選択され、式中、Xは環構成成分−C(R)(R)−(シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基はアリール又はヘテロアリール基と縮合されていてもよい。)であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項7】
が、式(a)、(b)及び(c)の基から選択され、式中、Xは環構成成分−C(R)(R)−(R及びRは、互いに独立に選択され、基R、R’、OCOR、COR、OCONRR’又はNRCOOR’から選択される1個以上の基で置換されていてもよいアルキル及びアリール基である。)であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項8】
が、式(a)、(b)及び(c)の基から選択され、式中、Xは環構成成分−C(R)(R)−(RとR’はシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルを一緒に形成することができる。)であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項9】
が水素であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項10】
が式a)の基(式中、以下
【化3】

で定義されるようにp=2である。)であることを特徴とする、請求項1から9の一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項11】
が、アリール又はヘテロアリール基で一置換又は多置換されていてもよい、式(a)、(b)及び(c)の基から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物(式中、Xは環構成成分−N(R10)−であり、ここで、
10は、
基−CO−NR、−COOR
基−(CH−OR、−(CH−COOR、−(CH−NR、−(CH−CO−NR又は−(CH−NR−COR(x=1、2、3又は4)、
アリール又はヘテロアリール基と縮合されたシクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基、
シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−CO−シクロアルキル、−CO−ヘテロシクロアルキル、−CO−ヘテロアリール、−CO−アルキルアリール、−CO−アルキルヘテロアリール、−CS−アルキル、−CS−シクロアルキル、−CS−ヘテロシクロアルキル、−CS−アリール、−CS−ヘテロアリール、−CS−アルキルアリール、−CS−アルキルヘテロアリール、−CS−NR、−C(=NH)−NR、−SO−シクロアルキル、−SO−ヘテロシクロアルキル、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキルアリール、−SO−アルキルヘテロアリール又は−SO−NR
から選択され、
又はR10は、結合している窒素原子および式(a)の環構造の任意の位置にあるが前記窒素原子に隣接していない炭素原子と一緒に、3から5個の構成成分を含む架橋を形成し、
及びRは、水素原子並びにアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、−CO−ヘテロシクロアルキル、−CO−アリール、−CO−ヘテロアリール、−CO−アルキルアリール、−CO−アルキルヘテロアリール、−SO−アルキル、−SO−シクロアルキル、−SO−ヘテロシクロアルキル、−SO−アリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキルアリール、−SO−アルキルヘテロアリール、−C(=NH)−NRR’、−COOR、−CO−NRR’、−CS−NRR’及び−(CH−OR基(x=0、1、2、3又は4)から互いに独立に選択され、
R及びR’は、互いに独立に、水素原子又はアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール若しくはアルキルヘテロアリール基である。)。
【請求項12】
が、オキソ基で置換されていてもよい、式(a)、(b)及び(c)の基から選択され、式中、Xは環構成成分−N(R10)であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項13】
が、式(a)、(b)及び(c)の基から選択され、式中、Xは環構成成分−N(R10)−(RとRは一緒にシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルを形成する。)であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項14】
が、式(a)、(b)及び(c)の基から選択され、式中、Xは環構成成分−N(R10)−(R10は−(CH−COR(x=1、2、3又は4)である。)であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項15】
が、式(a)、(b)及び(c)の基から選択され、式中、Xは環構成成分−N(R10)−(アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリール基は、R、R’、OCOR、COR、OCONRR’又はNRCOOR’から選択される1個以上の基で置換されていてもよい。)であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項16】
が、式(a)、(b)及び(c)の基から選択され、式中、Xは環構成成分−N(R10)−(シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基はアリール又はヘテロアリール基と縮合されていてもよい。)であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項17】
が式a)の基(式中、以下
【化4】

で定義されるようにp=2である。)であることを特徴とする、請求項1及び11から16の一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項18】
がアルキル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基であることを特徴とする、塩基の又は酸付加塩の形態及び水和物の又は溶媒和物の形態である、請求項1から17のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項19】
が以下の基、−CO−R15、−CO−NR1617、−CO−NR15−NR1617、−CO−アリール、CO−ヘテロアリール、−CO−(CH−NR1617、−(CH−NR1617、−(CH−OH、−(CH−アリール、−(CH−ヘテロアリール、−(CH−CO−R15及び−(CH−CO−NR1617(ここで
.x=0、1、2、3又は4及びx’=1、2、3又は4であり、および
・R15は水素原子又はアルキル、シクロアルキル若しくはアルコキシ基であり、
16とR17は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基若しくはアルコキシ基であり、又はR16とR17は、これらが結合している窒素原子と一緒に、4から10個の環構成成分を含みおよび1から3個の追加のヘテロ原子及び/又は1から3個のエチレン性若しくはアセチレン性不飽和を含んでいてもよい、単環式若しくは二環式の構造を形成し、この環は任意の位置においてハロゲン原子並びにヒドロキシル、アルキル、シクロアルキル及びアルコキシ基から選択される1から3個の基で置換されていてもよい。)
から選択されることを特徴とする、塩基の又は酸付加塩の形態及び水和物の又は溶媒和物の形態である、請求項1から18の一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項20】
が基−CO−NR1617(式中、R16及びR17はアルキル又はアルコキシ基である。)であることを特徴とする、塩基の又は酸付加塩の形態及び水和物の又は溶媒和物の形態である、請求項1から19のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項21】
が、ハロゲン原子から選択される同一でも異なっていてもよい1から3個の基であることを特徴とする、塩基の又は酸付加塩の形態及び水和物の又は溶媒和物の形態である、請求項1から20のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項22】
が水素原子であることを特徴とする、塩基の又は酸付加塩の形態及び水和物の又は溶媒和物の形態である、請求項1から21のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項23】
=Ra’が水素原子、又は1から4個の炭素原子を含むアルキル基であることを特徴とする、塩基の又は酸付加塩の形態及び水和物の又は溶媒和物の形態である、請求項1から22のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項24】
以下の名称
N−{1−[N−(4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−カルボキサミド
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチルピロリジン−1−カルボキサミド
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’−メトキシ−N’−メチルウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチル−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボキサミド
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘプチル−N’,N’−ジエチルウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロオクチル−N’,N’−ジエチルウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’−(2,2,2−トリフルオロエチル)ウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア(トランス)
N−{1−[N−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア(トランス)
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’−エチル−N’−イソプロピルウレア
N−(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−(トランス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−{1−[N−(1−ベンゾイルピペリジン−4−イル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア
N−{1−[N−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ビス(2−フルオロエチル)ウレア
(2R,5S)−N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチルピロリジン−1−カルボキサミド
(2R,5S)−N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチルピロリジン−1−カルボキサミド
4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N,N−ジメチルピペリジン−1−カルボキサミド
4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N,N−ジエチルピペリジン−1−カルボキサミド
N−(1−{4−クロロ−N−[1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(1−{4−クロロ−N−[1−(ピペリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(1−{4−クロロ−N−[1−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド
4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N−メチル−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド
N−ベンジル−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N−メチルピペリジン−1−カルボキサミド
N−(1−{4−クロロ−N−[1−(トリフルオロアセチル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−{1−[N−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−{1−[4−クロロ−N−(シス−4−ヒドロキシ−4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−{1−[4−クロロ−N−(トランス−4−ヒドロキシ−4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−(トランス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−[1−(4−クロロ−N−{シス−4−[(4−フルオロフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{トランス−4−[(4−フルオロフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{シス−4−[(2−ヒドロキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{トランス−4−[(2−ヒドロキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−{1−[4−クロロ−N−(4−メトキシシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
N−{1−[4−クロロ−N−(4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
N−{1−[N−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
N−(4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}−3−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)アセトアミド(トランス)
N−(1−{4−クロロ−N−[1−(トリフルオロアセチル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
N−(4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}−3−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(トランス)
N−{1−[N−(1−ベンゾイルピペリジン−4−イル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(1−{4−クロロ−N−[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
N−{1−[4−クロロ−N−(4−ヒドロキシ−4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
N−[1−(4−クロロ−N−{4−[(4−フルオロフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)−3−メチルピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
N−[1−(4−クロロ−N−{シス−4−[(2−メトキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{トランス−4−[(2−メトキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)アセトアミド
N−(トランス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)アセトアミド
N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(4−ヒドロキシ−フェニル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(1−{4−クロロ−N−[トランス−4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(1−{4−クロロ−N−[4−(2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
N−{1−[4−クロロ−N−(1−イソニコチノイルピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
N−{1−[4−クロロ−N−(2−フェニルピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
N−(1−{4−クロロ−N−[4−(3−オキソピペラジン−1−イル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア(トランス)
を有する化合物。
【請求項25】
以下の名称
N−{1−[N−(4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−カルボキサミド
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチルピロリジン−1−カルボキサミド
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’−メトキシ−N’−メチルウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチル−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボキサミド
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロブチル−N’,N’−ジエチルウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロペンチル−N’,N’−ジエチルウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘプチル−N’,N’−ジエチルウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロオクチル−N’,N’−ジエチルウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N’,N’−ジエチル−N−フェニルウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’−(2,2,2−トリフルオロエチル)ウレア
N−{1−[4−クロロ−N−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア(トランス)
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア(シス)
N−{1−[N−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア(トランス)
N−{1−[N−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア(シス)
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N’,N’−ジエチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N’,N’−ジエチル−N−ピペリジン−4−イルウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’−エチル−N’−イソプロピルウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,2−ジメチルヒドラジンカルボキサミド
N−(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−(トランス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジエチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−{1−[N−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ビス(2−フルオロエチル)ウレア
を有する化合物。
【請求項26】
以下の名称
N−[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[2−(ジエチルアミノ)エチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]シクロヘキサン−1,4−ジアミン
N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−3,4−ジフルオロベンズアミド
N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘプチル−N’,N’−ジメチルウレア
(2R,5S)−N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチルピロリジン−1−カルボキサミド
(2R,5S)−N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチルピロリジン−1−カルボキサミド
N−{1−[4−クロロ−N−(シス−4−ヒドロキシ−4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−{1−[4−クロロ−N−(トランス−4−ヒドロキシ−4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−(トランス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−[1−(4−クロロ−N−{シス−4−[(4−フルオロフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{トランス−4−[(4−フルオロフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−{1−[4−クロロ−N−(4−メトキシシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{シス−4−[(4−メトキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{トランス−4−[(4−メトキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{シス−4−[(2−ヒドロキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{トランス−4−[(2−ヒドロキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]−4−フェニルシクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
(2S,5S)−N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチルピロリジン−1−カルボキサミド
(2R,5R)−N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−2,5−ジメチルピロリジン−1−カルボキサミド
N−{1−[4−クロロ−N−(4−メトキシシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−{1−[4−クロロ−N−(4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}−3−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)アセトアミド
N−(4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}−3−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−{1−[4−クロロ−N−(4−ヒドロキシ−4−フェニルシクロヘキシル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{4−[(4−フルオロフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)−3−メチルピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−{1−[N−(シス−4−アミノシクロヘキシル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{シス−4−[(2−メトキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−[1−(4−クロロ−N−{シス−4−[(2−メトキシフェニル)アミノ]シクロヘキシル}−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(シス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)アセトアミド
N−(トランス−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}シクロヘキシル)アセトアミド
N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(1−{4−クロロ−N−[トランス−4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(1−{4−クロロ−N−[4−(2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(1−{4−クロロ−N−[シス−4−(1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(1−{4−クロロ−N−[4−(3−オキソピペラジン−1−イル)シクロヘキシル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
を有する化合物。
【請求項27】
以下の名称
N−[1−(N−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル−4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア
N−[1−(N−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−3−イル−4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア
N−[1−(N−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル−4−クロロ−D−フェニルアラニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロブチル−N’,N’−ジエチルウレア
N−{1−[N−(1−ベンゾイルピペリジン−4−イル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジエチルウレア
を有する化合物。
【請求項28】
以下の名称
4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N,N−ジメチルピペリジン−1−カルボキサミド
4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N,N−ジエチルピペリジン−1−カルボキサミド
N−(1−{4−クロロ−N−[1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(1−{4−クロロ−N−[1−(ピペリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(1−{4−クロロ−N−[1−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド
4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N−メチル−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド
N−ベンジル−4−{[(1R)−1−(4−クロロベンジル)−2−(4−{シクロヘキシル[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ}−N−メチルピペリジン−1−カルボキサミド
N−(1−{4−クロロ−N−[1−(トリフルオロアセチル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−{1−[N−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]ピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−{1−[N−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(1−{4−クロロ−N−[1−(トリフルオロアセチル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−{1−[N−(1−ベンゾイルピペリジン−4−イル)−4−クロロ−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(1−{4−クロロ−N−[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}−3−メチルピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−(1−{4−クロロ−N−[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]−D−フェニルアラニル}ピペリジン−4−イル)−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−{1−[4−クロロ−N−(1−イソニコチノイルピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
N−{1−[4−クロロ−N−(2−フェニルピペリジン−4−イル)−D−フェニルアラニル]−3−メチルピペリジン−4−イル}−N−シクロヘキシル−N’,N’−ジメチルウレア
を有する化合物。
【請求項29】
請求項1から28のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、又はこの化合物と薬剤として許容される酸との付加塩、又は式(I)の化合物の水和物若しくは溶媒和物を含むことを特徴とする、医薬品。
【請求項30】
請求項1から28のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、又は薬剤として許容されるこの化合物の塩、この化合物の水和物若しくは溶媒和物と、薬剤として許容される少なくとも1種類の賦形剤とを含むことを特徴とする、薬剤組成物。
【請求項31】
肥満、糖尿病及び男女が罹患し得る性的機能不全の治療及び予防に、循環器疾患の治療に、並びに抗炎症用途に、又はアルコール依存症の治療に、使用される医薬品の製造における、請求項1から28のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項32】
前記性的機能不全が勃起不全からなることを特徴とする、請求項31に記載の使用。
【請求項33】
式(V)の化合物の還元的アミノ化が、基Rのケトン型誘導体の存在下で実施されることを特徴とする、請求項1から23のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を調製する方法(R、R、R、R、R、R及びRa’は、請求項1から23のいずれか一項に定義された通りである。)。
【化5】

【請求項34】
式(VI)、(XVIII)及び(XIX)の化合物
【化6】

(式中、R、R、R、R、R、R及びRa’は請求項1から23のいずれか一項に定義された通りであり、Pgは保護基である。)。

【公表番号】特表2008−508241(P2008−508241A)
【公表日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−523109(P2007−523109)
【出願日】平成17年7月20日(2005.7.20)
【国際出願番号】PCT/FR2005/001855
【国際公開番号】WO2006/021656
【国際公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】