説明

アンテナ装置及び物品管理システム

【課題】 アンテナを機械的に移動させることなく、複数の無線タグの情報を読み取ることができ、さらに不要な電波の放射を抑圧することができるアンテナ装置及び物品管理システムを提供する。
【解決手段】 一端が給電点133によって給電され、他端が終端素子134を介して地板130に接続された線状導体素子131に、素子長が1/4波長である分岐導体素子132−1,・・・の一端を接続し、他端を地板130に短絡する。これにより、分岐導体素子132−1,・・・と線状導体素子131との接続点が、線状導体素子131からみてハイインピーダンスとなり、分岐導体素子132−1,・・・から電波が放射されない。一方、分岐導体素子132−1,・・・の近くに無線タグが存在する場合、分岐導体素子132−1,・・・と無線タグの間で電磁界結合が生じ、分岐導体素子132−1,・・・から電波が放射される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ装置及び物品管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の物品に無線タグを貼り付け、この無線タグに書き込まれた情報を読み取ることで物品を管理する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
特許文献1に記載されたシステムでは、無線タグが取り付けられた複数の物品をキャリアケースに収納し、アンテナ移動機構によってアンテナをキャリアケースに収納された物品の並び方向にそって機械的に移動させることで、複数の無線タグに書き込まれた情報を順次読み取る。このシステムは、無線タグのタグ番号と、この無線タグ番号を読み取ったときのアンテナの位置情報から無線タグの位置情報を生成する制御装置を備えている。
【特許文献1】特開2005−247566号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されるシステムでは、アンテナを機械的に移動させる。このため、アンテナ移動機構やこれを制御する制御装置が必要となり、システム全体が複雑になるとともに大型化してしまう。また、アンテナ移動機構などの機械的な機構に故障が発生する可能性がある。
【0005】
さらに、特許文献1に記載されるシステムでは、電波を放射しているアンテナを移動させながら無線タグの情報を読み取るため、アンテナ移動中は、他の無線機器との干渉を抑圧しなければならない。
【0006】
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであって、アンテナを機械的に移動させることなく、複数の無線タグの情報を読み取ることができ、さらに不要な電波の放射を抑圧できるアンテナ装置及び物品管理システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明のアンテナ装置は、一端が給電され、他端が終端抵抗を介して地板に接続された線状導体素子と、前記線状導体素子から分岐した1つ以上の分岐導体素子を備え、前記分岐導体素子は、素子長が動作周波数の四分の一波長程度であり、先端が前記地板に短絡されていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明のアンテナ装置は、一端が給電され、他端が終端抵抗を介して地板に接続された線状導体素子と、前記線状導体素子から分岐した1つ以上の分岐導体素子を備え、前記分岐導体素子は、素子長が動作周波数の二分の一波長程度であり、先端が開放されていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の物品管理システムは、無線タグに書き込まれた情報を元に物品の管理を行う物品管理システムであって、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のアンテナ装置と、前記アンテナ装置を介して前記無線タグと信号の送受信を行う送受信手段を有した物品管理装置と、前記無線タグを有する物品とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明のアンテナ装置及び物品管理システムによれば、アンテナを機械的に移動させることなく、複数の無線タグの情報を読み取ることができ、さらに不要な電波の放射を抑圧することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施例を、図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0012】
図1乃至図7を用いて、本発明の第1の実施例に係る物品管理システムを説明する。
【0013】
図1は、本実施例に係る物品管理システムを示す図である。本実施例では、物品管理システムとして、書類管理装置1が、複数の書類11−1,11−2,・・・,11−nそれぞれに貼り付けられた無線タグ12−1,12−2,・・・,12−nに書き込まれた情報の読み書きを行うことで、各書類11−1,11−2,・・・,11−nの管理を行う例を説明する。無線タグ12−1,12−2,・・・,12−nには、例えば各無線タグ固有のIDや、書類のタイトルなどの情報が書き込まれている。以下、無線タグ12−1,12−2,・・・,12−nに書き込まれている情報を書類情報と呼ぶ。書類管理装置1は、無線タグ12−1,12−2,・・・,12−nに書き込まれた書類情報を読み取り、読み取った書類情報を元に物品の管理を行う。また、例えば新たな書類を追加する、書類のタイトルを書き換える場合などは、新たな書類情報を無線タグ12−1,12−2,・・・,12−nに書き込む。
【0014】
続いて、図2乃至図4を用いて、書類管理装置1の構成を説明する。
Read/Write(R/W)部15は、書類情報を管理するコンピュータ(PC)16と接続されており、アンテナ部13を介して無線タグから読み取った書類情報をPC16へ出力し、またPC16から受け取った書類情報を無線タグに書き込む。
【0015】
次に、図3を用いて、アンテナ部13を説明する。図3は、図1に示すアンテナ部13の内部の様子を示す斜視図である。アンテナ部13は、地板130と、この地板130と所定の間隔を持って略平行に配置され、一端が給電点133によって給電された線状導体素子131と、線状導体素子131の他端と地板130の間に接続された終端抵抗134と、線状導体素子131と同一平面かつ垂直に接続された複数の分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−n(図3では、n=4)とこれらを内蔵する筐体(図示せず)を備えている。なお、線状導体素子131と分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nの接続点をそれぞれ接続点132−1a,132−2a,・・・,132−naと呼ぶ。
【0016】
また終端素子134は、そのインピーダンスが給電点133を介して線状導体素子131に接続される給電線(図示せず)の特性インピーダンスと一致するように選択すればよい。
【0017】
分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nは、その素子長が動作周波数の1/4波長程度で、一端が線状導体素子11に垂直に接続されており、他端が地板10上の接地点132−1b,132−2b,・・・,132−nbで接地(短絡)されている。そのため、各分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nと線状導体素子11との接続点132−1a,132−2a,・・・,132−naは、線状導体素子11からみてハイインピーダンスとなっている。その結果、分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nには電流がほとんど流れない。
【0018】
(アンテナ部13の変形例)
図3では、各分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nの素子長が動作周波数の1/4波長程度である場合を示したが、これが1/2波長程度であってもよい。図4に、各分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nの素子長が動作周波数の1/2波長程度である場合のアンテナ部13の構成を示す。この場合、各分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nは、一端が線状導体素子11に垂直に接続され、他端が開放された形状となっている。
【0019】
次に、物品管理装置1の管理対象である書類11−1,11−2,・・・,11−nの構成を説明する。書類11−1,11−2,・・・,11−nには、それぞれ無線タグ12−1,12−2,・・・,12−nが貼付されている。各無線タグ12−1,12−2,・・・,12−nの構成及び動作は同じであるため、以下、無線タグ12−1について説明する。
【0020】
図5は、無線タグ12−1の構成を示すブロック図である。◎。
【0021】
無線タグ12−1は、受信信号からIC120を駆動するための直流電流DCを取り出す検波・整流器122と、受信信号を復調する復調部123と、送信する信号を変調する変調部124と、書類11−1の情報などを記憶するメモリ125と、各部を制御する制御部126を備えたIC120がアンテナ121に直接実装された構成となっている。
【0022】
アンテナ121には、例えばダイポールアンテナや八木宇田アンテナ、マイクロストリップアンテナなどが用いられる。アンテナ121は、例えばダイポールアンテナの場合、書類11−1を書類管理装置1のアンテナ部13近傍に置いたときに、アンテナ部13の分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−n(図3参照。)とアンテナ121が略平行になるよう配置される。これにより、アンテナ121の偏波の向きと、アンテナ部13の分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nの偏波の向きが一致する。
【0023】
次に、本実施例に係る物品管理システムの動作を説明する。ここでは、無線タグ12−1を貼付した書類11−1がアンテナ部13の分岐導体素子132−1近傍に存在するものとして説明するが、別の書類11−2,・・・,11−n及び分岐導体素子132−2,・・・,132−nの動作も同様である。
【0024】
まず、図6を用いて、アンテナ部13の動作を説明する。
図6(a)は、アンテナ部13の近傍に無線タグ12−1が存在しない場合の動作を説明する図である。上述したように、分岐導体素子132−1,132−2と線状導体素子131の接続点132−1a,132−2aは、線状導体素子131からみてハイインピーダンスとなっているため、分岐導体素子132−1,132−2には電流がほとんど流れない。そのため、分岐導体素子132−1,132−2の近傍に無線タグが存在しない場合、電波は、分岐導体素子132−1,132−2から放射されない。
【0025】
一方、図6(b)は、アンテナ部13の分岐導体素子132−1近傍に無線タグ12−1が存在する場合の動作を説明する図である。この場合、無線タグ12−1と分岐導体132−1,132−2の間に電磁界結合が生じる。そのため、無線タグ12−1に内蔵されたアンテナ121に受信電圧が生じ、IC120に電力が供給される。無線タグ12−1は、このIC120に電力が供給されることで、メモリ125に記憶されている情報を送信し、アンテナ部13がこの情報を受信する。
【0026】
続いて図2及び図5を用いて、無線タグ12−1がアンテナ部13近傍にある場合の物品管理装置1及び無線タグ12−1の動作を説明する。
【0027】
分岐導体素子132−1が放射した電波(以下、受信信号と称する。)は、アンテナ121を介して検波・整流器122に入力される。検波・整流器122は、入力された受信信号から直流電流DCを取り出し、IC120の各部に電力を供給する。一方、検波・整流器122は、受信信号を復調部123へ入力する。復調部123は、入力された受信信号に対して復調などを行い、結果を制御部126へ入力する。制御部126は、復調部から入力された結果をメモリ125に書き込む。復調結果、書類管理装置1が書類情報を読み取る場合は、制御部126は、メモリ125を参照し送信信号を生成する。制御部は、この送信信号を変調部124に出力する。変調部124は、入力された送信信号の符号化などを行い、変調部124内のスイッチ(図示せず)のオン/オフを切り替えアンテナ121のインピーダンスを変化させて信号を送信する。
【0028】
無線タグ12−1が送信する信号を、アンテナ部13を介して受信したR/W部15は、受信した信号に対して復調等の処理を施し書類情報を得る。次に、R/W部15は、得られた書類情報をPC16に出力する。書類情報が入力されたPC16は、この書類情報を元に書類11−1の管理を行う。
【0029】
一方、無線タグ12−1に書類情報を書き込む場合、書き込む書類情報がR/W装置15にPCから入力される。R/W装置15は、入力された書類情報に対して変調等の処理を施し送信信号を生成する。この送信信号は、アンテナ部13を介して無線タグ12−1へ送信される。
【0030】
続いて、図7に本実施例に係る物品管理システムを、物品を収納する棚に適用した例を説明する。
【0031】
図7に示す物品管理システムを適用した棚は、アンテナ部13をそれぞれ備えた複数の棚板17−1,17−2,・・・と、棚の上部に設置したR/W装置15を備えている。複数の棚板17−1,17−2,・・・それぞれに備えられたアンテナ部13は、同軸ケーブル14でR/W部15と接続されている。
【0032】
R/W部15は、物品を管理するPC16(図7では、図示せず)と接続されており、アンテナ部13を介して受信した物品(図7では、無線タグ12が貼付された書類11。)の情報をPC16へ出力する。
【0033】
なお、棚に適用した物品管理システムを動作は、図1に示す物品管理システムと同じであるので説明を省略する。また、R/W部15は、棚の上部に設置される必要はなく、棚の下部などに設置してもよい。
【0034】
以上のように第1の実施例によれば、複数の分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nを一列に配置させ、各分岐導体素子近傍に存在する無線タグと通信を行うことで、アンテナ部13を機械的に移動させることなく、複数の無線タグの情報を読み取ることができる。また、無線タグが近傍に存在しない分岐導体素子には電流が流れないため、分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nは、無線タグが近傍に存在する場合をのぞき不必要に電波を放射することがなく、アンテナ装置と他の無線機器との干渉を抑制することができる。
【0035】
さらに、線状導体素子131と分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nを同一平面かつ垂直に接続することで、この線状導体素子11と分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nの間の不要な電磁界結合を抑制することができる。線状導体素子131と分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nの間に不要な電磁界結合が生じてしまうと、分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nの共振周波数が変化し、無線タグが送信する情報の読み取り能力が劣化する。この不要な電磁界結合まで予め考慮してアンテナ装置を設計する場合、設計に非常に大きなリソースが必要になるため、線状導体素子131と分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nの間、又は各分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−n間の不要な電磁界結合を予め抑制することは、非常に重要となる。
【実施例2】
【0036】
次に図8乃至図11を用いて、本発明の第2の実施例に係る物品管理システムを説明する。本実施例に係る物品管理システムの構成及び動作は、アンテナ部13の構成をのぞき、図1に示す物品管理システムと同じであるため、同一符号を付し説明を省略する。
【0037】
図8は、本実施例に係るアンテナ部13の構成を示す図である。図8に示すアンテナ装置は、図3に示すアンテナ13とほぼ同じ構成であるが、線状導体素子11をはさんで複数の分岐導体素子12−1,12−2,・・・,12−n(図4では、n=6)を交互に配置した点が異なっている。
【0038】
このため、隣り合う分岐導体素子同士の間隔が広くなり、分岐導体素子間の電磁界結合が弱まる。
【0039】
続いて、図9乃至図11を用いて、本実施例に係るアンテナ部13の変形例を説明する。
【0040】
(変形例1)
図9は、本実施例に係るアンテナ部13の変形例を示す平面図である。
図9に示すアンテナ装置は、各分岐導体素子12−1,12−2,・・・,12−nの素子長L1,L2,・・・,Lnがわずかに異なる点をのぞき、図3に示すアンテナ装置とほぼ同じ構成である。
【0041】
各素子長L1,L2,・・・,Lnの長さが互いに異なることにより、各分岐導体素子の共振周波数がそれぞれわずかに異なる。このため、分岐導体素子間の電磁界結合が弱まり、各分岐導体素子同士が互いに共振しにくくなる。しかしながら、各素子長L1,L2,・・・,Lnは、分岐導体素子12−1,12−2,・・・,12−nの動作周波数の1/4波長からわずかに異なるだけであるため、動作周波数の電波と共振する。
【0042】
(変形例2)
図10は、本実施例に係るアンテナ部13の変形例2を示す斜視図である。
図10に示すアンテナ部13は、図8に示すアンテナ部13の線状導体素子131及び分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nをマイクロストリップ線路によって構成している。さらに、図10に示すアンテナ部13は、地板130に相当するグランド135と、グランド135と線状導体素子131の間に誘電体136を有している。
【0043】
(変形例3)
図11は、本実施例に係るアンテナ部13の変形例3を示す斜視図である。
図11に示すアンテナ部13は、図8に示すアンテナ部13の線状導体素子131及び分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nを共平面伝送線路(CPW:CoPlaner Waveguide)によって構成している。すなわち、線状導体素子131及び分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nとグランド135が同一導体板で構成されている。
【0044】
以上のように第2の実施例によれば、第1の実施例と同様の効果が得られるとともに、各分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nを線状導体素子11をはさんで交互に配置することで、分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nの数が増えても素子同士の間隔を広くとることが可能となり、分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−n間の不要な電磁界結合を抑制することができる。
【0045】
また、変形例1に示すように、各分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nの素子長をわずかに異なるようにするで、各分岐導体素子の共振周波数がわずかに変化させ、各分岐導体素子間の共振を抑制することができる。このため、分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−n間の不要な電磁界結合を抑制することができる。
【0046】
さらに、変形例2に示すように、線状導体素子131及び分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nをマイクロストリップ線路により構成することで、これらの素子をPCB(Print Circuit Board)等で作製することができ、製造性を向上させることができる。
【0047】
同様に、変形例3に示すように、線状導体素子131及び分岐導体素子132−1,132−2,・・・,132−nを共平面伝送線路により構成することで、地板130と線状導体素子131及び各分岐導体素子を一枚の導体板で構成することが可能となり、製造性を向上させることができる。
【0048】
なお、本発明は上記実施例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の第1の実施例に係る物品管理システムを示す図。
【図2】本発明の第1の実施例に係る書類管理装置1を示すブロック図。
【図3】本発明の第1の実施例に係るアンテナ部13を示す斜視図。
【図4】本発明の第1の実施例に係るアンテナ部13の変形例を示す平面図。
【図5】本発明の第1の実施例に係る無線タグ12−1の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第1の実施例に係るアンテナ部13の動作を説明する図。
【図7】本発明の第1の実施例に係る物品管理システムを棚に適用した例を示す図。
【図8】本発明の第2の実施例に係るアンテナ部13を示す斜視図。
【図9】本発明の第2の実施例に係るアンテナ部13の変形例1を示す平面図。
【図10】本発明の第2の実施例に係るアンテナ部13の変形例2を示す斜視図。
【図11】本発明の第2の実施例に係るアンテナ部13の変形例3を示す斜視図。
【符号の説明】
【0050】
1・・・書類管理装置
11−1〜11−n・・・書類
12−1〜12−n・・・無線タグ
13・・・アンテナ部
14・・・同軸ケーブル
15・・・R/W部
16・・・PC
17−1〜17−4・・・棚板
120・・・IC
121・・・アンテナ
122・・・検波・整流器
123・・・変調器
124・・・復調器
125・・・メモリ
126・・・制御部
130・・・地板
131・・・線状導体素子
132−1〜132−6・・・分岐導体素子
132−1a〜132−4a・・・接地点
133・・・給電点
134・・・終端抵抗
135・・・グランド
136・・・誘電体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端が給電され、他端が終端抵抗を介して地板に接続された線状導体素子と、
前記線状導体素子から分岐した1つ以上の分岐導体素子を備え、
前記分岐導体素子は、素子長が動作周波数の四分の一波長程度であり、先端が前記地板に短絡されていること
を特徴とするアンテナ装置。
【請求項2】
一端が給電され、他端が終端抵抗を介して地板に接続された線状導体素子と、
前記線状導体素子から分岐した1つ以上の分岐導体素子を備え、
前記分岐導体素子は、素子長が動作周波数の二分の一波長程度であり、先端が開放されていること
を特徴とするアンテナ装置。
【請求項3】
前記線状導体素子及び前記1つ以上の分岐導体素子は、ほぼ同一平面内に配置され、かつ前記1つ以上の分岐導体素子は、前記線状導体素子から略垂直に分岐していることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
【請求項4】
前記1つ以上の分岐導体素子は、前記線状導体素子をはさんで交互に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
【請求項5】
前記1つ以上の分岐導体素子は、各素子長が異なり、前記1つ以上の分岐導体素子は、前記動作周波数の電波と共振し、各分岐導体素子同士は、互いの電磁界結合が弱く共振しにくいことを特徴とした請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
【請求項6】
前記線状導体素子及び前記1つ以上の分岐導体素子は、マイクロストリップ線路で構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
【請求項7】
前記線状導体素子及び前記1つ以上の分岐導体素子は、共平面伝送線路で構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
【請求項8】
無線タグに書き込まれた情報を元に物品の管理を行う物品管理システムであって、
請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のアンテナ装置と、前記アンテナ装置を介して前記無線タグと信号の送受信を行う送受信手段を有した物品管理装置と、
前記無線タグを有する物品とを備えること
を特徴とする物品管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−306438(P2007−306438A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−134545(P2006−134545)
【出願日】平成18年5月12日(2006.5.12)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】