説明

インターフェース装置及びそのメモリ制御方法

【課題】画像サイズの変更等に対応可能な画像処理用のインターフェース装置を提供する。
【解決手段】データを格納及び保持するための複数のメモリ0〜8と、メモリ0〜8にアクセスして所定の処理を行う複数の処理回路と、メモリ0〜8の各々を、処理対象となるデータを保持するためのバッファメモリとして複数の処理回路のいずれか1つに接続するメモリセレクタ42と、複数の処理回路の各々からバッファメモリにアクセス中であるか否かを示す制御信号を受けて、複数の処理回路の総てがバッファメモリにアクセスしていない期間にメモリセレクタ42へメモリ切替信号VSWTを出力するタイミング制御回路44とを備えることによって、メモリセレクタ42において、メモリ切替信号VSWTに応じてメモリ0〜8と複数の処理回路との接続を切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力される画像信号を表示装置で表示する際に使用されるインターフェース装置及びそのメモリ制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
CCD固体撮像素子やCMOS固体撮像素子により撮像された画像を液晶ディスプレイ(LCD)等の表示装置を用いて表示する際に、固体撮像素子から画像データの入力を受けて、画像データに対して様々な処理を施したうえで表示装置のコントローラに転送するインターフェース装置が用いられている。例えば、カメラ付携帯電話には、固体撮像素子で取得された画像データを受けて、キャラクター画像や電源の残量や電波の受信状態を示すアイコンやメニュー等のオンスクリーン画面(OSD)を合成して表示装置のコントローラに出力するインターフェース装置が搭載されている。
【0003】
図8は、固体撮像素子で取得された画像とオンスクリーン画像とを合成して表示するためのインターフェース装置100及びその周辺装置の構成を示すブロック図である。インターフェース装置100は、固体撮像素子200、主処理装置(CPU)300、LCDコントローラ400及びLCD表示装置402と接続されて使用される。また、インターフェース装置100は、固体撮像素子インターフェース(I/F)10、レート変更バッファ12、H/Vスケーラ14、フレームバッファ回路16、サブOSDバッファ回路18、LCDインターフェース(I/F)20及びCPUインターフェース(I/F)28を含んで構成される。さらにJPEGラインバッファ22、JPEGコーデック(CODEC)24及びコードバッファ回路26を含んでも良い。
【0004】
固体撮像素子200は、素子外部から光を受けて画像を撮像し、画像信号として出力する。インターフェース装置100の固体撮像素子インターフェース10は、固体撮像素子200から出力された画像信号を受けて、画像信号に含まれるダミーデータの除去などを行ってレート変更バッファ12へ出力する。レート変更バッファ12は、ラインバッファを備え、固体撮像素子200からの原画像データの送信タイミングをインターフェース装置100で処理可能なタイミングに変更する。H/Vスケーラ14は、原画像データをインターフェース装置100に接続されるLCDの表示画面のサイズにあった画像サイズに変換する。例えば、固体撮像素子200において1280×1024画素の画像が取得され、LCDの表示サイズが176×220画素である場合には、画像サイズを縮小する処理を行う。サイズ変換された原画像データは、フレームバッファ回路16に出力される。フレームバッファ回路16では、原画像データをLCDコントローラ400を介してLCDへ表示するために一時的に格納及び保持するバッファメモリとしての機能を有する。また、CPUI/F28を介したCPU300からの指令信号を受けて、その指令信号に基づいて固体撮像素子200で取得された原画像データと予め用意されている装飾画像データとを重ね合わせたり、画像データの回転等の加工処理を行ったりすることにより装飾合成画像データを生成する。装飾合成画像データは、サブOSDバッファ回路18へ出力される。サブOSDバッファ回路18は、CPUI/F28を介したCPU300からの指令信号を受けて、その指令信号に基づいて装飾合成画像データに電源の残量や電波の受信状態を示すアイコンやメニュー等のオンスクリーン画面データを合成して表示用画像データを生成する。
【0005】
LCDコントローラ400は、画像用メモリを搭載している。LCDコントローラ400は、サブOSDバッファ回路18に保持されている表示用画像データを読み出して、画像用メモリに一時的に格納及び保存する。そして、送信同期信号VACTに応じて所定の周期(例えば、60Hz)で画像用メモリに記憶されている画像データを読み出して、LCD表示装置402に逐次転送する。これによって、LCD表示装置402の画面上に画像が表示される。
【0006】
また、JPEGラインバッファ22は、レート変更バッファ12からフルサイズの原画像データ、又は、H/Vスケーラ14からサイズ変更された原画像データ、又は、フレームバッファ制御回路16から装飾合成画像データを受けて、JPEGコーデック24におけるJPEG形式の圧縮処理が終了するまで画像データを保持する。JPEGコーデック24は、JPEGラインバッファ22に保持されている画像データを読み出して、JPEG形式の圧縮処理を行う。圧縮処理によって生成されたJPEGコードはコードバッファ回路26に一時的に格納及び保持される。CPU300は、コードバッファ回路26からJPEGコードを読み出して、併設されるメモリ(図示しない)に格納及び保持させる。また、H/Vスケーラ14からコードバッファ回路26へ画像データを直接送信することによって、サイズ変更された原画像データを圧縮処理せずにCPU300に転送し、メモリに保存することもできる。JPEGコードで記憶された画像データは、上記処理と逆方向に解凍処理することもできる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のように、インターフェース装置では、画像データを格納するためのフレームバッファメモリ、JPEGのコードデータを格納するためのコードバッファメモリ、オンスクリーン画像を合成した表示用画像データを格納するためのOSDバッファメモリ等を備えている。従来のインターフェース装置では、これらのバッファメモリとして物理的に個別のメモリを使用しているため、接続される撮像素子や表示装置が変更されることによる画像サイズや表示サイズの変更に対応することができない場合があった。
【0008】
また、大容量のメモリを搭載し、メモリ空間をタイムシェアリングする構成も知られているが、それぞれのバッファメモリとして同時に処理を行うことができない問題があった。さらに、タイムシェアリングではメモリへのアクセスを高速に行うことが要求されるため、制御クロックを高周波化する必要があり、消費電力が増大する問題も生じていた。
【0009】
本発明は、上記従来技術の問題を鑑み、処理対象となる画像サイズや表示サイズの変更に対応でき、消費電力も抑えたインターフェース装置及びそのメモリ制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、外部から画像データを取得し、画像表示装置で表示可能な表示用画像データとして画像表示装置へ出力するインターフェース装置であって、データを格納及び保持するための複数のメモリと、前記メモリにアクセスして所定の処理を行う複数の処理回路と、前記メモリの各々を、処理対象となるデータを保持するためのバッファメモリとして前記複数の処理回路のいずれかに接続可能とするメモリセレクタと、を備え、前記メモリセレクタは、前記メモリと前記複数の処理回路との接続を切り替えることを特徴とする。
【0011】
ここで、前記複数の処理回路の各々からバッファメモリにアクセス中であるか否かを示す制御信号を受けて、前記複数の処理回路の総てがバッファメモリにアクセスしていない期間に前記メモリセレクタへメモリ切替信号を出力するタイミング制御回路を備え、前記メモリセレクタは、前記メモリ切替信号に応じて前記メモリと前記複数の処理回路との接続を切り替えることがより好適である。
【0012】
例えば、前記複数の処理回路は、外部から取得される画像データをバッファリングして加工し、バッファリングされた画像データを出力するフレームバッファ制御回路を含んでも良い。具体的には、有効期間とブランキング期間とが交互に繰り返される所定の周期を有する取得同期信号に同期して取得される画像データを前記メモリセレクタによって接続された第1のバッファメモリにバッファリングし、有効期間とブランキング期間とが交互に繰り返され、前記取得同期信号とは異なる周期を有する送信同期信号に同期して前記メモリセレクタによって接続された第2のバッファメモリに保持された画像データを出力するフレームバッファ制御回路を含み、前記フレームバッファ制御回路は、前記第1のバッファメモリ及び前記第2のバッファメモリに対してそれぞれ独立にアクセス可能である少なくとも2系統の制御部を含み、前記第1のバッファメモリと前記第2のバッファメモリとを排他的に切り替えて前記フレームバッファ制御回路の各制御部に接続するフレームメモリインターフェースをさらに備えても良い。
【0013】
また、前記複数の処理回路は、前記メモリに格納された画像データに対してオンスクリーン画像データを合成するサブOSDバッファ制御回路を備えても良い。さらに、前記複数の処理回路は、画像データを圧縮処理してコードを生成する圧縮処理回路を備えても良い。
【0014】
このように、データをバッファメモリに格納する必要がある処理回路を複数備えるインターフェース装置において、限られたメモリ空間を切り替えて各処理回路で利用できるようにする。
【0015】
より具体的には、前記複数の処理回路と前記メモリとの接続状態を示すモード値が設定されるメモリ制御レジスタを備え、前記メモリセレクタは、前記メモリ制御レジスタに設定されたモード値に基づいて前記メモリの各区画と前記複数の処理回路との接続を切り替える構成とすることが好適である。
【0016】
本発明の別の態様は、画像データを格納及び保持するための複数のメモリと、前記メモリにアクセスして所定の処理を行う複数の処理回路と、を備え、外部から画像データを取得し、画像表示装置で表示可能な表示用画像データとして画像表示装置へ出力するインターフェース装置のメモリ制御方法であって、前記メモリを処理対象となるデータを保持するためのバッファメモリとして用いるために、前記メモリと前記複数の処理回路との接続を切り替える工程を有することを特徴とする。
【0017】
より具体的には、前記複数の処理回路の各々からバッファメモリにアクセス中であるか否かを調査し、前記複数の処理回路の総てがバッファメモリにアクセスしていない期間を検出する第1の工程と、前記第1の工程において前記複数の処理回路の総てがバッファメモリにアクセスしていない期間に、前記メモリの各々を、処理対象となるデータを保持するためのバッファメモリとして前記複数の処理回路のいずれかに接続する第2の工程と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、画像データの取得、加工及び出力を行うためのインターフェース装置において使用される各種バッファメモリを画像サイズや表示サイズの変更に対応可能なものとすることができる。また、消費電力を増加させることなく、各種バッファメモリへの同時アクセス及び高速アクセスを可能とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の実施の形態におけるインターフェース装置102は、図1に示すように、固体撮像素子200、主処理装置(CPU)300、LCDコントローラ400及びLCD表示装置402と接続されて使用される。インターフェース装置102は、固体撮像素子インターフェース(I/F)10、レート変更バッファ12、H/Vスケーラ14、LCDインターフェース(I/F)20、CPUインターフェース(I/F)28、フレームバッファ制御回路30、フレームメモリインターフェース(I/F)32、サブOSDバッファ制御回路34、サブOSDメモリインターフェース(I/F)36、コードバッファ制御回路38、コードメモリインターフェース(I/F)40、メモリセレクタ42、タイミング制御回路44、メモリ制御レジスタ46及びメモリ0〜8を含んで構成される。また、インターフェース装置102は、さらにJPEGラインバッファ22及びJPEGコーデック(CODEC)24を含んでも良い。
【0020】
なお、図1において、上記従来技術と同様の機能を有する構成部には同一の符号を付して表している。また、図1において、実線矢印は画像データ等のデータの送受信を示し、破線矢印は制御信号の送受信を示している。
【0021】
図2に、図1に示したシステムにおける各部に対する制御信号のタイミングチャートを示す。取得同期信号VREF及び送信同期信号VACTは、インターフェース装置102に設けられたタイミングジェネレータ(図示しない)において生成され、各部へ入力される。以下、図1及び図2を参照して、本実施の形態におけるインターフェース装置102について説明する。
【0022】
固体撮像素子200は、CCD固体撮像素子やCMOS固体撮像素子等及びそのコントローラ等を含んで構成することができる。固体撮像素子200は、画像信号を固体撮像素子I/F10へ出力する。固体撮像素子200は、図2(a)に示すようにインターフェース装置102に搭載されたタイミングジェネレータ(図示しない)で生成された取得同期信号VREFを受けて、取得同期信号VREFの立ち上がりに同期して新たなフレームの画像信号の取得を開始し、取得同期信号VREFがハイレベルを維持している有効期間において画像信号を取得して順次出力する。
【0023】
固体撮像素子インターフェース10は、固体撮像素子200から出力された画像信号を受信する。固体撮像素子インターフェース10は、固体撮像素子200と同様に取得同期信号VREFを受けることによって、固体撮像素子200からの出力と同期して画像信号の受信処理を行う。すなわち、取得同期信号VREFの立ち上がりに同期して新たなフレームの画像信号の取得を開始し、取得同期信号VREFの1有効期間において固体撮像素子200から1フレーム分の画像信号を順次受信する。また、固体撮像素子インターフェース10は、画像信号に含まれるダミーデータの除去などを行って原画像データとしてレート変更バッファ12へ出力する。原画像データは、例えば、YUV422形式の画像データとすることができる。
【0024】
レート変更バッファ12は、ラインバッファを備え、固体撮像素子200からの原画像データの送信タイミングをインターフェース装置102で処理可能なタイミングに変更する。H/Vスケーラ14は、原画像データをインターフェース装置102に接続されるLCDの表示画面のサイズにあった画像サイズに変換する。サイズ変換された原画像データは、フレームバッファ制御回路30に出力される。
【0025】
フレームバッファ制御回路30は、フレームメモリI/F32を制御することによって、メモリ0〜8の中から選択されたフレームバッファメモリに原画像データを一時的に格納及び保持する。また、フレームバッファ制御回路30は、原画像データを加工処理する機能も有する。フレームバッファ制御回路30は、CPUI/F28を介してCPU300から指令信号を受けて、その指令信号に基づいて固体撮像素子200から取得された原画像データに様々な加工処理を施して装飾合成画像データを生成する。例えば、原画像データと予め用意されている装飾画像データとをそれぞれ重み付けして加算合成したり、画像データの回転等の加工処理を行ったりする。装飾画像データとは、例えば、原画像データを縁取る額縁画像、原画像データ内に重畳されるキャラクター画像等とすることができる。このような装飾画像データは、フレームバッファ制御回路30に内蔵される画像メモリやCPU300に併設される画像メモリに予め格納及び保持されており、必要に応じてフレームバッファ制御回路30から読み出されて使用することができる。
【0026】
本実施の形態におけるフレームバッファ制御回路30は、2系統のデータ信号線(書込みデータ線WD0,WD1、読出しデータ線RD0,RD1)及び制御信号線(アドレス指定信号線ADRS0,ADRS1、チップ選択信号線CS0,CS1、書込み指定信号線WR0,WR1、読出し指定信号線RE0,RE1等)を独立に制御できるように構成されている。2画面分のメモリ空間がフレームバッファメモリとして確保された場合には、各系統のデータ信号線及び制御信号線はそれぞれ2画面分のメモリ空間に対してアクセスできるように接続される。これによって、それぞれのメモリ空間に対して独立に画像データの書き込み及び読み出しができる。
【0027】
フレームバッファ制御回路30は、第0系統のデータ信号線及び制御信号線を用いて、H/Vスケーラ14から入力される原画像データをフレームバッファメモリに順次格納していくと共に、その画像データに対して加工処理や圧縮処理を施す。以下、第0系統のデータ信号線及び制御信号線によってアクセスされるメモリを第1のフレームバッファメモリとする。H/Vスケーラ14からは取得同期信号VREFの有効期間に1フレーム分の画像データが出力されるので、フレームバッファ制御回路30は、取得同期信号VREFの有効期間に同期させて1フレーム分の画像データを第1のバッファメモリにバッファリングさせる。このとき、図2(c)に示すように、Busy A信号をハイレベルとして、第1のフレームバッファメモリが使用中であることを示す。
【0028】
一方、第1系統のデータ信号線及び制御信号線を用いて、既にフレームバッファメモリに保持された装飾合成画像データを読み出し、JPEGラインバッファ22及びサブOSDバッファ制御回路34へ転送する。以下、第1系統のデータ信号線及び制御信号線によってアクセスされるメモリを第2のフレームバッファメモリとする。このとき、図2(b)に示す送信同期信号VACTに同期させて画像データを出力する。
【0029】
送信同期信号VACTは、LCD表示装置402に画像を表示する際の1画面(フレーム)の開始タイミングを示す信号である。送信同期信号VACTは、図2(b)に示すように、ハイレベルである有効期間とローレベルであるブランキング期間の組み合わせが繰り返されるパルス状の信号である。固体撮像素子200での画像の取得に掛かる時間よりもLCDコントローラ400へ画像データを送出する時間の方が一般的に短いので、送信同期信号VACTの周期T2は取得同期信号VREFの周期T1よりも短く設定される。また、取得同期信号VREFの周期T1は送信同期信号VACTの周期T2の整数倍となるように設定される。具体的には、取得同期信号VREFの周期T1が送信同期信号VACTの周期T2の2〜5倍となるように設定される。従って、図2に示すように、取得同期信号VREFの周期T3を経過する間に送信同期信号VACTは複数回繰り返される。
【0030】
本実施の形態では、送信同期信号VACTの1有効期間に1フレーム分の画像データを出力させる。このとき、図2(d)に示すように、Busy B信号をハイレベルとして、第2のフレームバッファメモリが使用中であることを示す。
【0031】
フレームメモリI/F32は、フレームバッファ制御回路30からデータ及び制御信号を受けて、メモリ0〜8の中から選択されたフレームバッファメモリに対する画像データの書き込み及び読み出しの処理を行う機能を有する。本実施の形態におけるフレームメモリI/F32は、2画面分の画像データを保持できるメモリ空間がバッファメモリとして確保された場合にアクセスを可能とする構成を備えている。
【0032】
図3に、フレームメモリI/F32の構成例を示す。フレームメモリI/F32は、図3に示すように、切替回路50、アドレスデコーダ52a,52b、読み出しデータ選択回路54a,54bを含んで構成することができる。
【0033】
切替回路50は、タイミングジェネレータ(図示しない)からの切替信号VSWTを受けて、フレームバッファ制御回路30の第0系統のデータ信号線(書込みデータ線WD0、読出しデータ線RD0)及び制御信号線(アドレス指定信号線ADRS0、チップ選択信号線CS0、書込み指定信号線WR0、読出し指定信号線RE0等)並びに第1系統のデータ信号線(書込みデータ線WD1、読出しデータ線RD1)及び制御信号線(アドレス指定信号線ADRS1、チップ選択信号線CS1、書込み指定信号線WR1、読出し指定信号線RE1等)を、アドレスデコーダ52a及び読み出しデータ選択回路54aからなる第1のインターフェース部並びにアドレスデコーダ52b及び読み出しデータ選択回路54bからなる第2のインターフェース部のいずれか一方にそれぞれ接続する。
【0034】
例えば、フレームバッファ制御回路30の第0系統のデータ信号線及び制御信号線がアドレスデコーダ52a及び読み出しデータ選択回路54aと接続されているときには、フレームバッファ制御回路30の第1系統のデータ信号線及び制御信号線がアドレスデコーダ52b及び読み出しデータ選択回路54bと接続されるようにし、フレームバッファ制御回路30の第0系統のデータ信号線及び制御信号線をアドレスデコーダ52b及び読み出しデータ選択回路54bに切り替えたときには、フレームバッファ制御回路30の第1系統のデータ信号線及び制御信号線がアドレスデコーダ52a及び読み出しデータ選択回路54aと接続されるように切り替える。
【0035】
これによって、フレームバッファ制御回路30では、2系統設けられているデータ信号線及び制御信号線が実際にどのメモリに接続されているかを認識する必要なく、メモリセレクタ42によって第1又は第2のバッファメモリとして選択されているメモリに対して仮想メモリ空間としてアクセスすることができる。
【0036】
なお、第0系統に接続されるメモリは固体撮像素子200から送信されてくる画像データを順次バッファリング及び加工処理するための第1のフレームバッファメモリであり、第1系統に接続されるメモリはLCD表示装置402に表示している画像データを保持しておく第2のフレームバッファメモリとして使用される。
【0037】
アドレスデコーダ52a,52bは、フレームバッファ制御回路30から制御信号(アドレス指定信号線、チップ選択信号線、書込み指定信号線、読出し指定信号線等)を受けて、メモリセレクタ42を介して接続されたメモリにアクセスするためのアドレス設定等を行い、書込みデータ線によって送信されているデータをメモリに書き込む処理を行う。読み出しデータ選択回路54a,54bは、フレームバッファ制御回路30から制御信号(アドレス指定信号線)を受けて、アドレスデコーダ52a,52bにより設定されたアドレスから画像データを読み出し、制御信号によって指定されたデータを選択してフレームバッファ制御回路30に出力する。アドレスデコーダ52a,52b及び読み出しデータ選択回路54a,54bによるメモリへのアクセス処理は従来技術を適用できる。アドレスデコーダ52a,52b及びデータ選択回路54a,54bの入出力は、仮想メモリに対するアクセスとして処理されるが、実際にはメモリセレクタ42によって現実のメモリに対して接続される。
【0038】
サブOSDバッファ制御回路34は、CPUI/F28を介してCPU300からの指令信号を受けて、その指令信号に基づいて装飾合成画像データにオンスクリーン画面データを合成して表示用画像データを生成する。なお、オンスクリーン画像データとは、例えば、電源の残量や電波の受信状態を示すアイコンやメニュー等の電子装置の制御や状態表示に関する画像データとすることができる。但し、これに限定されるものではない。このようなオンスクリーン画像データは、サブOSDバッファ制御回路34に内蔵される画像メモリやCPU300に併設される画像メモリに予め格納及び保持されており、必要に応じてサブOSDバッファ制御回路34から読み出して使用できるようにすることが好適である。
【0039】
本実施の形態におけるサブOSDバッファ制御回路34は、1画面分のメモリ空間に対して画像データの書き込み及び読み出しができるように、1系統のデータ信号線(書込みデータ線WD3、読出しデータ線RD3)及び制御信号線(アドレス指定信号線ADRS3、チップ選択信号線CS3、書込み指定信号線WR3、読出し指定信号線RE3等)を制御できるように構成されている。サブOSDバッファ制御回路34は、データ信号線及び制御信号線を用いて、フレームバッファ制御回路30から入力される装飾合成画像データをサブOSDバッファメモリに順次バッファリングさせると共に、その画像データに対してオンスクリーン画像データを合成する処理を施す。このとき、本実施の形態では、送信同期信号VACTの1有効期間に、フレームバッファ制御回路30から1フレーム分の装飾合成画像データを受けてバッファリング及び加工処理して、1フレーム分の表示用画像データとして出力させる。このとき、図2(e)に示すように、Busy C信号をハイレベルとして、フレームバッファメモリが使用中であることを示す。
【0040】
サブOSDメモリI/F36は、サブOSDバッファ制御回路34からデータ及び制御信号(アドレス指定信号線、チップ選択信号線、書込み指定信号線、読出し指定信号線等)を受けて、メモリ0〜8の中から選択されたサブOSDバッファメモリに画像データの書き込み及び読み出しを行う。本実施の形態におけるサブOSDメモリI/F36は、1画面分の画像データを保持できるメモリ空間がバッファメモリとして確保された場合にアクセスを可能とする構成を備えている。
【0041】
図4に、サブOSDメモリI/F36の構成例を示す。サブOSDメモリI/F36は、図4に示すように、アドレスデコーダ56、読み出しデータ選択回路58を含んで構成することができる。
【0042】
アドレスデコーダ56は、サブOSDバッファ制御回路34から制御信号(アドレス指定信号線、チップ選択信号線、書込み指定信号線、読出し指定信号線等)を受けて、メモリセレクタ42を介して接続されたメモリにアクセスするためのアドレス設定等を行い、書き込みデータとして受信した画像データを書き込む処理を行う。読み出しデータ選択回路58は、サブOSDバッファ制御回路34から制御信号を受けて、アドレスデコーダ56により設定されたアドレスから画像データを読み出し、制御信号(アドレス指定信号線)によって指定されたデータを選択してサブOSDバッファ制御回路34に出力する。アドレスデコーダ56及びデータ選択回路58の入出力は、仮想メモリに対するアクセスとして処理されるが、実際にはメモリセレクタ42によって現実のメモリに対して接続される。アドレスデコーダ56及び読み出しデータ選択回路58によるメモリへのアクセス処理は従来技術を適用できる。
【0043】
サブOSDバッファ制御回路34で生成された表示用画像データは、LCDI/F20を介してLCDコントローラ400で読み出され、LCD表示装置402に転送される。具体的には、LCDI/F20及びLCDコントローラ400は、タイミングジェネレータ(図示しない)から送信同期信号VACTを受けて、サブOSDバッファ制御回路34によってサブOSDバッファメモリから読み出された表示用画像データをLCD表示装置402に順次転送する。これにより、LCD表示装置402は表示用画像データで順次更新され、LCD表示装置402に画像が表示される。このとき、送信同期信号VACTの1有効期間に、サブOSDバッファ制御回路34から1フレーム分の表示用画像データを取得し、LCD表示装置402に表示させる。
【0044】
本実施の形態では、インターフェース装置102にJPEGラインバッファ22、JPEGコーデック(CODEC)24、コードバッファ制御回路38及びコードメモリI/F40が設けられても良い。これにより、画像データを圧縮状態又は非圧縮状態で外部メモリに記憶させることができる。
【0045】
JPEGラインバッファ22は、レート変更バッファ12からフルサイズの原画像データ、又は、H/Vスケーラ14からサイズ変更された原画像データ、又は、フレームバッファ制御回路30から装飾合成画像データを受けて、JPEGコーデック24における処理が終了するまで画像データを保持する。いずれの画像データをJPEGラインバッファ22に保持させるかは、CPU300からの制御信号により選択することができる構成とすることが好ましい。JPEGコーデック24は、JPEGラインバッファ22に保持されている画像データを読み出して、JPEG形式の圧縮処理を行う。生成されたJPEGコードはコードバッファ制御回路38及びコードメモリI/F40を介してコードバッファメモリに格納及び保持される。
【0046】
ここで、圧縮処理は、取得同期信号VREFの有効期間に同期して、固体撮像素子200からの画像データのバッファリングと共に行うことができるが、画像データの転送処理時間等により取得同期信号VREFよりも僅かに遅れて処理が行われる。そこで、図2(f)に示すように、Busy D信号をハイレベルとしてコードバッファメモリが使用中であることを示す。
【0047】
本実施の形態におけるコードバッファ制御回路38は、コードバッファメモリとして確保されたメモリ空間に対してJPEGコードの書き込み及び読み出しができるように、1系統のデータ信号線(書込みデータ線WD4、読出しデータ線RD4)及び制御信号線(アドレス指定信号線ADRS4、チップ選択信号線CS4、書込み指定信号線RD4、読出し指定信号線WR4等)を制御できるように構成されている。コードバッファ制御回路38は、取得同期信号VREFに同期して、データ信号線及び制御信号線を用いて、JPEGコーデック24又はCPUI/F28から入力されるJPEGコードをコードバッファメモリに順次格納及び保持させる。
【0048】
コードメモリI/F40は、コードバッファ制御回路38からデータ及び制御信号を受けて、メモリ0〜8の中から選択されたコードバッファメモリにJPEGコードの書き込み及び読み出しを行う。図5に、コードメモリI/F40の構成例を示す。コードメモリI/F40は、図5に示すように、図4のサブOSDメモリI/F36とほぼ同様の構成であり、アドレスデコーダ60、読み出しデータ選択回路62を含んで構成することができる。
【0049】
コードバッファ制御回路38は、コードバッファメモリからJPEGコードを読み出し、CPUI/F28を介してCPU300に転送する。CPU300は、外部メモリ(図示しない)にJPEGコードを格納及び保持させることができる。また、H/Vスケーラ14からコードバッファ制御回路38へ画像データを直接送信することによって、サイズ変更された原画像データを圧縮処理せずにCPU300に転送し、外部メモリに保存することもできる。すなわち、フルサイズ画像データ、圧縮処理された画像データと共に、装飾合成画像データも圧縮処理したうえでメモリに保存することができる。
【0050】
外部メモリに格納及び保持されたJPEGコードは、JPEGコーデック24において画像データに再現することもできる。CPU300は、ユーザからの表示対象となる画像データの指定を受けて、外部メモリに保存されているJPEGコードを読み出し、CPUI/F28を介してコードバッファ制御回路38へ転送する。コードバッファ制御回路38は、JPEGコードをコードバッファメモリに格納及び保持させると共に、JPEGコーデック24へ転送する。JPEGコーデック24は、CPU300からの解凍処理の指示信号を受けて、コードバッファ制御回路38から転送されたJPEGコードをビットマップ形式等の画像データに逆変換する。画像データは、JPEGラインバッファ22を介してH/Vスケーラ14へ転送される。H/Vスケーラ14では、必要に応じて画像データの画面サイズが変換されてフレームバッファ制御回路30へ出力される。これにより、外部メモリに保存された画像データをLCD表示装置402へ表示させることができる。
【0051】
メモリセレクタ42は、メモリ0〜8の各々をフレームメモリI/F32、サブOSDメモリI/F36及びコードメモリI/F40のいずれかの入出力に接続可能とする。メモリ0〜8の接続先は、メモリ制御レジスタ46に設定されたモード値に基づいて、タイミング制御回路44からのセレクタ制御信号によって選択される。
【0052】
各メモリの使用目的は、例えば図6に示すように、メモリ制御レジスタ46に設定されたモード値よって決定される。各メモリは、コードバッファメモリ(COD)、サブOSDバッファメモリ(SUB)又はフレームバッファメモリ(FRM)として使用される。本実施の形態では、メモリ0〜8はそれぞれ16kワードのメモリ空間を有するものとする。
【0053】
モード0では、メモリ0,1をコードバッファメモリとし、メモリ2をサブOSDバッファメモリとし、メモリ3〜5を第1のフレームバッファメモリとし、メモリ6〜8を第2のフレームバッファメモリとする。これにより、各48kワードのメモリ空間を有する第1及び第2のフレームバッファメモリを切り替えることによって、画像出力を止めることなくQCIF+画像データをバッファリングでき、32kワードのコードバッファメモリを備えることによってVGA画像データのJPEG圧縮処理を可能とし、さらに16kワードのサブOSDバッファメモリによりオンスクリーン画像を合成も可能としている。モード1では、メモリ0,1,3,4,5をコードバッファメモリとし、メモリ2をサブOSDバッファメモリとし、メモリ6〜8を第1のフレームバッファメモリとする。これにより、各48kワードのメモリ空間を有するフレームバッファメモリによってQCIF+画像データをバッファリングでき、モード0より大きな80kワードのコードバッファメモリを備えることによってVGA画像データよりも大きな画像サイズのJPEG圧縮処理を可能とし、さらに16kワードのサブOSDバッファメモリによりオンスクリーン画像を合成も可能としている。モード2では、メモリ0,1,3〜8をコードバッファメモリとし、メモリ2をサブOSDバッファメモリとする。これにより、2フレーム分のフレームバッファメモリを総てコードバッファとして使用し、大画面及び高解像度の画像データに対するJPEG圧縮処理を可能としている。
【0054】
メモリ制御レジスタ46のモード値は、例えば、インターフェース装置102に接続される固体撮像素子200の画面サイズ、LCD表示装置402の画像サイズ、JPEG圧縮処理で要求される処理速度等、システムの構成やユーザの指示に従って設定される。CPU300は、システム構成やユーザの指示により、メモリ制御レジスタ46にモード値を設定する。さらに、図2(g)に示すように、タイミング制御回路44に対して、メモリの切替を行うことを指示する切替指示信号SSWTを送出する。
【0055】
タイミング制御回路44は、フレームバッファ制御回路30、サブOSDバッファ制御回路34及びJPEGコーデック24からBusy A信号〜Busy D信号を制御信号として受信し、これらの制御信号に基づいてメモリの切替タイミングを決定する。タイミング制御回路44は、CPU300から切替指令信号SSWTを受けると、図2に示すようにBusy A信号〜Busy D信号の総てがローレベルとなっている時刻t1〜時刻t2の期間、すなわち総てのバッファメモリが使用中でない期間を検出する。タイミング制御回路44は、図2(h)に示すように、Busy A信号〜Busy D信号の総てがローレベルとなっている時刻t1〜時刻t2の期間にメモリ切替信号VSWTをメモリセレクタ42へ出力する。
【0056】
ここで、Busy A信号〜Busy D信号の総てがローレベルとなる期間が存在しない場合には、取得同期信号VREF又は送信同期信号VACTの位相をずらす処理を行う。これによって、Busy A信号〜Busy D信号の総てがローレベルとなる期間を出現させることができる。
【0057】
メモリセレクタ42は、複数のセレクタを含んで構成される。セレクタは、インターフェース装置102に設けられたメモリ毎に、そのメモリに対する入出力の種類数だけ設けられる。例えば、各メモリが2つのデータ信号線(書込みデータ線WD3、読出しデータ線RD3)及び4つの制御信号線(アドレス指定信号線ADRS3、チップ選択信号線CS3、書込み指定信号線WR3、読出し指定信号線RE3等)で制御されている場合、メモリ毎に合計6つのセレクタが設けられる。
【0058】
各セレクタは、タイミング制御回路44からのメモリ切替信号VSWTを受けると、メモリ制御レジスタ46に設定されたモード値に基づいて各メモリの入出力を使用目的となるバッファメモリの種類に応じて選択して切り替える。
【0059】
例えば、図6によれば、メモリ3は、モード0では第1のフレームバッファメモリとして使用され、モード1及び2ではコードバッファメモリとして使用される。従って、図7に示すように、メモリセレクタ42にはメモリ3に対応付けて6つのセレクタ70〜75を設け、フレームメモリI/F32のアドレスデコーダ52a及びデータ選択回路54aと繋がるデータ信号線(FRM0_WD,,FRM0_RD)及び制御信号線(FRM0_ADRS,FRM0_CS,FRM0_WR,FRM0_RD)、並びに、コードメモリI/F40のアドレスデコーダ60及びデータ選択回路62と繋がるデータ信号線(COD_WD,,COD_RD)及び制御信号線(COD_ADRS,COD_CS,COD_WR,COD_RD)のいずれか一方が選択される各信号線を種類別にセレクタ70〜75へ入力する。各セレクタ70〜75は、タイミング制御回路44からモード値及びメモリ切替信号VSWTを受けると、モード値に応じて、フレームメモリI/F32及びコードメモリI/F40のいずれか一方のデータ信号線及び制御信号線をメモリ3へ排他的に接続する。これによって、モード値に基づいて、メモリ3はフレームメモリI/F32及びコードメモリI/F40のいずか一方によって制御されることとなる。
【0060】
メモリセレクタ42には、他のメモリ0〜2,4〜8に対するセレクタも同様に設けられる。これによって、メモリ0〜8は、モード値に応じて、それぞれフレームメモリI/F32、サブOSDメモリI/F36、コードメモリI/F40のいずれか1つによって制御されることとなる。
【0061】
以上のように、本実施の形態によれば、インターフェース装置に設けられたメモリを使用目的に応じて各種バッファメモリとして切り替えることができる。これによって、画像サイズや表示サイズの変更に容易に対応することができる。また、実際にハードウェア上の構成としてメモリが切り替えられるので、タイムシェアリングを行うメモリ制御のようにクロック周波数を増加させる必要もなく、消費電力の増加を抑制することかできる。さらに、各種バッファメモリへの同時アクセスも可能であり、アクセスも高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施の形態における画像処理装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるタイミングチャートを示す図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるフレームメモリI/Fの構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるサブOSDメモリI/Fの構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるコードメモリI/Fの構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるモード値とメモリの使用目的との関係を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるメモリセレクタの構成の一部を示す図である。
【図8】従来の画像処理装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0063】
0−8 メモリ、10 固体撮像素子インターフェース、12 レート変更バッファ、14 H/Vスケーラ、16 フレームバッファ回路、18 サブOSDバッファ回路、22 JPEGラインバッファ、24 JPEGコーデック、26 コードバッファ回路、30 フレームバッファ制御回路、32 フレームメモリインターフェース、34 サブOSDバッファ制御回路、36 サブOSDメモリインターフェース、38 コードバッファ制御回路、40 コードメモリインターフェース、42 メモリセレクタ、44 タイミング制御回路、46 メモリ制御レジスタ、50 切替回路、52a,52b,56,60 アドレスデコーダ、54a,54b,58,62 読み出しデータ選択回路、70−75 セレクタ、100,102 インターフェース装置、200 固体撮像素子、400 LCDコントローラ、402 LCD表示装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から画像データを取得し、画像表示装置で表示可能な表示用画像データとして画像表示装置へ出力するインターフェース装置であって、
データを格納及び保持するための複数のメモリと、
前記メモリにアクセスして所定の処理を行う複数の処理回路と、
前記メモリの各々を、処理対象となるデータを保持するためのバッファメモリとして前記複数の処理回路のいずれかに接続可能とするメモリセレクタと、を備え、
前記メモリセレクタは、前記メモリと前記複数の処理回路との接続を切り替えることを特徴とするインターフェース装置。
【請求項2】
請求項1に記載のインターフェース装置において、
前記複数の処理回路の各々からバッファメモリにアクセス中であるか否かを示す制御信号を受けて、前記複数の処理回路の総てがバッファメモリにアクセスしていない期間に前記メモリセレクタへメモリ切替信号を出力するタイミング制御回路を備え、
前記メモリセレクタは、前記メモリ切替信号に応じて前記メモリと前記複数の処理回路との接続を切り替えることを特徴とするインターフェース装置。
【請求項3】
請求項2に記載のインターフェース装置において、
前記複数の処理回路は、
有効期間とブランキング期間とが交互に繰り返される所定の周期を有する取得同期信号に同期して取得される画像データを前記メモリセレクタによって接続された第1のバッファメモリにバッファリングし、
有効期間とブランキング期間とが交互に繰り返され、前記取得同期信号とは異なる周期を有する送信同期信号に同期して前記メモリセレクタによって接続された第2のバッファメモリに保持された画像データを出力するフレームバッファ制御回路を含み、
前記フレームバッファ制御回路は、前記第1のバッファメモリ及び前記第2のバッファメモリに対してそれぞれ独立にアクセス可能である少なくとも2系統の制御部を含み、
さらに、前記第1のバッファメモリと前記第2のバッファメモリとを排他的に切り替えて前記フレームバッファ制御回路の各制御部に接続するフレームメモリインターフェースを備えることを特徴とするインターフェース装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1つに記載のインターフェース装置において、
前記複数の処理回路は、
前記メモリに格納された画像データに対してオンスクリーン画像データを合成するサブOSDバッファ制御回路を含むことを特徴とするインターフェース装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1つに記載のインターフェース装置において、
前記複数の処理回路は、
画像データを圧縮処理してコードを生成する圧縮処理回路を含むことを特徴とするインターフェース装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1つに記載のインターフェース装置において、
前記複数の処理回路と前記メモリとの接続状態を示すモード値が設定されるメモリ制御レジスタを備え、
前記メモリセレクタは、前記メモリ制御レジスタに設定されたモード値に基づいて前記メモリの各区画と前記複数の処理回路との接続を切り替えることを特徴とするインターフェース装置。
【請求項7】
画像データを格納及び保持するための複数のメモリと、
前記メモリにアクセスして所定の処理を行う複数の処理回路と、を備え、
外部から画像データを取得し、画像表示装置で表示可能な表示用画像データとして画像表示装置へ出力するインターフェース装置のメモリ制御方法であって、
前記メモリを処理対象となるデータを保持するためのバッファメモリとして用いるために、前記メモリと前記複数の処理回路との接続を切り替える工程を有することを特徴とするメモリ制御方法。
【請求項8】
画像データを格納及び保持するための複数のメモリと、
前記メモリにアクセスして所定の処理を行う複数の処理回路と、を備え、
外部から画像データを取得し、画像表示装置で表示可能な表示用画像データとして画像表示装置へ出力するインターフェース装置のメモリ制御方法であって、
前記複数の処理回路の各々からバッファメモリにアクセス中であるか否かを調査し、前記複数の処理回路の総てがバッファメモリにアクセスしていない期間を検出する第1の工程と、
前記第1の工程において前記複数の処理回路の総てがバッファメモリにアクセスしていない期間に、前記メモリの各々を、処理対象となるデータを保持するためのバッファメモリとして前記複数の処理回路のいずれかに接続する第2の工程と、
を備えることを特徴とするメモリ制御方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−47413(P2006−47413A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−224650(P2004−224650)
【出願日】平成16年7月30日(2004.7.30)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】