説明

ウェザストリップの取付構造

【課題】遮音性、気密性および水密性を確保することができるのは勿論のこと、見た目を損なうことなく、ドア閉まり性能を最適に設定することのできるウェザストリップの取付構造を提供する。
【解決手段】ドア10を開閉する際に中空シール部18内に空気を吸入または中空シール部18内の空気を排出するための通気口17aを取付面17に設けるとともに、この通気口17aに対応するようにドアフレーム11のドアインナパネル14に孔14aを設ける。ドアインナパネル14に対してウェザストリップ16を、通気口17aおよび孔14aを連通する貫通孔20aを有するクリップ20にて取り付ける。中空シール部18の内部を仕切り壁21により第1の室22と第2の室23とに分割し、仕切り壁21に、第1の室22と第2の室23とを連通する連通孔21aを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば油圧ショベルやブルドーザ、ホイールローダ等の作業機械に装備されるキャブにおいて、ドアとキャブ本体との間に介設されるウェザストリップの取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1にて提案されているウェザストリップの取付構造においては、図8(a)に示されるように、ドア100とドア開口部フレーム101との間に介設されるウェザストリップ102が、ドア100の周縁に対して取り付けられる取付基部103と、ドア100が閉じられる際にドア開口部フレーム101の周縁に押し付けられる中空シール部104とを備え、中空シール部104がドア開口部フレーム101の周縁に押し付けられて変形することにより、シール機能が発揮されるようになっている。なお、図8(a)中符号105にて示されるのはウェザストリップ102をドア100の周縁に取り付けるためのクリップである。
【0003】
ところが、前記中空シール部104がドア開口部フレーム101の周縁に押し付けられる際にその中空シール部104内の空気が排出されないために、シール反力が大きくなり、ドア閉まり性能が悪化してドアの操作性が悪くなるという問題がある。そこで、中空シール部104において、当該中空シール部104がドア開口部フレーム101に押し付けられる際にその中空シール部104内の空気を排出するための通気口を、ドア開口部フレーム101によって塞がれない位置の室内側部分(図8(a)中記号P矢印にて示される部分)に設けることにより、シール反力を弱めてドア閉まり性能の向上を図ることも考えられるが、この場合、かかる通気口が室内側に露出されるため、見た目が悪いという問題がある。
【0004】
これらの問題を解決し得るものとして、例えば特許文献2にて提案されている開閉体用シールがある。この開閉体用シール(ドアシール)110は、図8(b)に示されるように、リアサイドドア111が取り付けられるドア取付開口部112の周縁に取り付けられており、リアサイドドア111の閉鎖時にそのリアサイドドア111のインナパネル113に密接するシール部114を有している。ここで、このシール部114は、中空断面形状で、かつ片持ち形状に形成され、リアサイドドア111により押圧されていない自然状態で室外側壁部から立ち上がるU字状(弧状)に形成されている。この特許文献2に係る開閉体用シール110によれば、シール部114が中空断面形状でかつ片持ち形状に形成されているので、シール反力を弱めてドア閉まり性能の向上を図ることができ、しかも見た目が損なわれることがないという利点がある。
【0005】
【特許文献1】特開2002−178770号公報
【特許文献2】特開2005−178712号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記特許文献2に係る開閉体用シール110では、シール部114の形状や肉厚、密度等の固有の条件によってシール反力が決定されてしまうため、ドア閉まり性能を最適に設定することが困難であるという問題点がある。
【0007】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、遮音性、気密性および水密性を確保することができるのは勿論のこと、見た目を損なうことなく、ドア閉まり性能を最適に設定することのできるウェザストリップの取付構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明によるウェザストリップの取付構造は、
ドアと、このドアが開閉可能に設けられるドア取付開口部を有するキャブ本体との間に介設されるウェザストリップの取付構造であって、
前記ウェザストリップは、前記ドアの周縁もしくは前記ドア取付開口部の周縁に対して取り付けられる取付面と、前記ドアが閉じられる際に前記ドア取付開口部の周縁もしくは前記ドアの周縁に押し付けられる中空シール部とを備え、
前記ドアを開閉する際に前記中空シール部内に空気を吸入または前記中空シール部内の空気を排出するための通気口を前記取付面に設けるとともに、この通気口に対応するように前記ドアの周縁もしくは前記ドア取付開口部の周縁に孔を設けることを特徴とするものである(第1発明)。
【0009】
第1発明において、前記ウェザストリップは、前記通気口および前記孔を連通する貫通孔を有するクリップにより前記ドアの周縁もしくは前記ドア取付開口部の周縁に対して取り付けられているのが好ましい(第2発明)。
【0010】
第1発明または第2発明において、前記中空シール部の内部が仕切り壁により前記通気口が設けられる室を含む複数の室に分割され、これら室のうち、前記通気口が設けられる室と、その他の室の少なくとも一室とが連通されているのが好ましい(第2発明)。
【発明の効果】
【0011】
本発明においては、キャブ本体のドア取付開口部に対してドアが閉じられる際に、ウェザストリップにおける中空シール部がそのドア取付開口部の周縁もしくはドアの周縁に押し付けられ、これによりシール機能が発揮されて遮音性、気密性および水密性が確保される。本発明によれば、中空シール部がドア取付開口部周縁もしくはドア周縁に押し付けられる際にはその中空シール部内の空気がウェザストリップの取付面に設けられた通気口からドア周縁もしくはドア取付開口部周縁に設けられた孔を通って排出されるので、シール反力を弱めることができ、ドア閉まり性能を向上させることができる。また、前記通気口はウェザストリップの取付面に設けられる一方、前記孔はその通気口に対応するようにドア周縁もしくはドア取付開口部周縁に設けられ、それら通気口および孔がキャブ室内側から見えないようにされているので、見た目を損なうようなことがない。さらに、前記通気口および孔の個数や大きさ、配置ピッチを適宜に設定することによってシール反力が調整されるので、ドア閉まり性能を最適に設定することができる。
【0012】
また、第2発明の構成を採用することにより、ドア周縁もしくはドア取付開口部周縁に対するウェザストリップの取付作業をより容易に行うことができる。
【0013】
さらに、第3発明によれば、仕切り壁によって中空シール部の剛性が高められるので、シール性能をより高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、本発明によるウェザストリップの取付構造の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に述べる実施形態は、油圧ショベルに装備されるキャブにおいて、キャブ本体と、このキャブ本体の左右にそれぞれ配されるドアとの間に介設されるウェザストリップの取付構造に本発明が適用された例であるが、左右のウェザストリップの取付構造は基本的に同じであるため、以下においては、キャブ本体と左側のドアとの間に介設されるウェザストリップの取付構造について説明することとする。
【0015】
図1には、本発明の一実施形態に係るキャブの左側面図が示されている。また、図2には、図1におけるA−A矢視図が示されている。
【0016】
図1に示されるキャブ1は、キャブフレームに所要の外装パネルや窓ガラス等が組み付けられてなるキャブ本体2を備えている。このキャブ本体2において前記キャブフレームは、主に、フロアベース3と、このフロアベース3の左右両側部に立設されるフロントピラー4、センタピラー5およびリアピラー6と、これらピラー4,5,6に固設される天井フレーム7とより構成されている。このキャブ本体2においては、センタピラー5、天井フレーム7、フロントピラー4およびフロアベース3によって囲まれて形成されるドア取付開口部8が設けられている。また、このキャブ本体2におけるセンタピラー5にはヒンジブラケット9を介してドア10が取り付けられており、前記ドア取付開口部8に対しドア10が開閉可能に設けられている。
【0017】
前記ドア10は、図2に示されるように、ドアフレーム11と、このドアフレーム11に組み付けられる所要の窓ガラス12とを備えて構成されている。前記ドアフレーム11は、ドアアウタパネル13とドアインナパネル14とを接合して閉断面構造に形成された枠状部材であり、それらパネル13,14の内周側の接合フランジ部には、窓枠部材15を介して前記窓ガラス12が組み付けられている。
【0018】
前記ドア取付開口部8の周縁と前記ドア10の周縁との間には、全周に亘って無端状のウェザストリップ16が介設されており、本実施形態では、このウェザストリップ16が前記ドアフレーム11に取着されている。このウェザストリップ16は、図3に示されるように、ドアインナパネル14に対して取り付けられる取付面17と、ドア10が閉じられる際にセンタピラー5のドア取付開口部8寄りの側縁5a(以下、「センタピラー側縁5a」という。)に押し付けられる中空シール部18とを備えている。前記取付面17には、前記ドア10を開閉する際に前記中空シール部18内に空気を吸入または前記中空シール部18内の空気を排出するための通気口17aが設けられている。一方、前記ドアインナパネル14には、前記通気口17aに対応するように孔14aが設けられている。なお、本実施形態では、前記通気口17aは取付面17に丸孔を穿設することによって形成される一方、前記孔14aはドアインナパネル14にその通気口17aと略同径の丸孔を穿設することによって形成される。なお、通気口17aを形成するための孔および孔14aの形状は、特に限定されるものではなく、異形状、スリット状など適宜に選択し得るものである。
【0019】
前記ドアインナパネル14に対して前記ウェザストリップ16は、クリップ20により取り付けられている。このクリップ20は、前記通気口17aおよび前記孔14aを連通する貫通孔20aを有し、図4に示されるように、その一端部には図において上下方向に延びる一対の係止片20bが設けられる一方、その他端部には爪状の係止片20cが対称配置で設けられている。このクリップ20を用いてウェザストリップ16をドアインナパネル14に取り付けるにあたり、まず、ウェザストリップ16の取付面17に形成された通気口17aからクリップ20の一端部側の係止片20bを押し込み挿入することによってウェザストリップ16に対してクリップ20を取り付けておき、次いで、ドアインナパネル14に形成された孔14aにクリップ20の他端部側の係止片20cを押し込み挿入することによって、ウェザストリップ16をクリップ20にてドアインナパネル14に容易に取り付けることができる。なお、ウェザストリップ16は、前記クリップ20以外に、図示されない汎用のクリップを用いて、また接着剤や両面テープ等の周知の接合手段を適宜に併用することにより、ドアフレーム11の周縁に全周に亘って取り付けられている。
【0020】
前記ウェザストリップ16においては、図3に示されるように、中空シール部18の内部が、仕切り壁21により、ドアフレーム11の内周側に位置する第1の室22と、ドアフレーム11の外周側に位置する第2の室23とに分割されている。ここで、前記第1の室22は、前記通気口17aを有してクリップ20の一端部側の係止片20bが挿入される室とされる一方、前記第2の室23は、ドア10が閉じられる際にドア取付開口部8の周縁(センタピラー側縁5a)に接当される外側壁を有してドア閉鎖時に押し潰されるように大きく変形する室とされている。また、前記仕切り壁21には、第1の室22と第2の室23とを連通する連通孔21aが設けられている。なお、前記仕切り壁21は、中空シール部18の剛性を高めるための強度部材として機能する。
【0021】
なお、本実施形態のウェザストリップ16においては、図5に示されるように、当該ウェザストリップ16内に浸入した水を排出するための水抜き口24が設けられている。この水抜き口24は、ドアフレーム11の下側横桟部位とフロアベース3との間に位置する中空シール部18におけるキャブ室外側に臨ませた壁部に、所要の大きさ・形状の孔を穿設することによって形成される。また、ドアフレーム11の下側横桟部位には、ドアフレーム11内に浸入した水を排出するための水抜き口25が設けられている。この水抜き口25は、ドアインナパネル14におけるウェザストリップ16が取着される部位の更にキャブ室外側の部位に、所要の大きさ・形状の孔を穿設することによって形成される。こうして、万一、ウェザストリップ16内およびドアフレーム11内に水が浸入したとしても、かかる浸入水がそれら水抜き口24,25から排出されて、ウェザストリップ16内およびドアフレーム11内に水が溜まらないようにされている。
【0022】
以上に述べたようなウェザストリップ16の取付構造においては、ドア取付開口部8に対してドア10が閉じられる際に、ウェザストリップ16における中空シール部18が、図3に示されるように、そのドア取付開口部8の周縁(センタピラー側縁5a)に押し付けられ、これによりシール機能が発揮されて遮音性、気密性および水密性が確保される。中空シール部18がドア取付開口部8の周縁(センタピラー側縁5a)に押し付けられる際には、その中空シール部18における第2の室23が押し潰されるように大きく変形され、この第2の室23内の空気が、図3中記号Q矢印にて示されるように、連通孔21a、第1の室22およびクリップ20の貫通孔20a内を通ってドアフレーム11内に排出される。このため、シール反力を弱めることができ、ドア閉まり性能を向上させることができる。
【0023】
また、本実施形態のウェザストリップ16の取付構造において、前記通気口17aはウェザストリップ16の取付面17に設けられる一方、前記孔14aはその通気口17aに対応するようにドアインナパネル14に設けられ、それら通気口17aおよび孔14aがキャブ室内側から見えないようにされているので、見た目を損なうようなことがない。さらに、前記通気口17aおよび孔14aの個数や大きさ、形状、配置ピッチ等は適宜に設定可能なものであり、またクリップ20の取付個数や取付ピッチも適宜に設定可能なものであるため、シール反力を容易に調整することができ、ドア閉まり性能を最適に設定することができる。
【0024】
本実施形態では、ドアフレーム11にウェザストリップ16を取り付け、このウェザストリップ16の中空シール部18がドア取付開口部8の周縁に押し付けられる態様例を示したが、これに限定されず、ドア取付開口部8の周縁にウェザストリップ16を取り付け、このウェザストリップ16の中空シール部18がドアフレーム11に押し付けられる態様もあり得る。この場合、ウェザストリップ16の取付面17に形成された通気口17aに対応する孔(本実施形態における孔14aに相当するもの)をドア取付開口部8の周縁(例えば、センタピラー側縁5a)に設けることにより、本実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0025】
また、本実施形態におけるウェザストリップ16に代えて、図6に示されるウェザストリップ16Aまたは図7に示されるウェザストリップ16Bを採用しても良い。
【0026】
図6に示されるウェザストリップ16Aは、本実施形態におけるウェザストリップ16において設けられている仕切り壁21(図3参照)を設けない例に関するものであって、中空シール部18Aの肉厚や密度等によって所要の剛性が確保されている。このウェザストリップ16Aを採用した場合、中空シール部18Aがドア取付開口部8の周縁(センタピラー側縁5a)に押し付けられる際には、その中空シール部18Aの全体が押し潰されるように大きく変形され、この中空シール部18A内の空気が、図6中記号Q矢印にて示されるように、クリップ20の貫通孔20a内を通ってドアフレーム11内に排出される。
【0027】
一方、図7に示されるウェザストリップ16Bは、本実施形態におけるウェザストリップ16に対し仕切り壁を更に追加する例に関するものであり、このウェザストリップ16Bにおいては、中空シール部18Bの内部が、第1の仕切り壁26により、ドアフレーム11の内周側に位置する室27(以下、「第1の室27」という。)と、ドアフレーム11の外周側に位置する室28とに分割されている。さらに、後者のドアフレーム11の外周側に位置する室28が、第2の仕切り壁29により、キャブ室内側に位置する室30(以下、「第2の室30」という。)と、キャブ室外側に位置する室31(以下、「第3の室31」という。)とに分割されている。ここで、前記第1の室27は閉断面構造とされ、前記第2の室30はドア10が閉じられる際にドア取付開口部8の周縁(センタピラー側縁5a)に接当される外側壁を有してドア閉鎖時に大きく変形する室とされ、前記第3の室31は前記通気口17aを有してクリップ20の一端部側の係止片20bが挿入される室とされている。また、前記第2の仕切り壁29には、第2の室30と第3の室31とを連通する連通孔29aが設けられている。なお、前記第1の仕切り壁26は、中空シール部18Bの剛性を高めるための強度部材として機能し、前記第2の仕切り壁29は、ドア10が閉じられる際に第2の室30が大きく変形して外側壁がクリップ20の一端面に直接的に接触して損傷されるの防ぐクッション材として機能する。
【0028】
このウェザストリップ16Bを採用した場合、中空シール部18Bがドア取付開口部8の周縁(センタピラー側縁5a)に押し付けられる際には、その中空シール部18Bにおける第2の室30が押し潰されるように大きく変形され、この第2の室30内の空気が、図7中記号Q矢印にて示されるように、連通孔29a、第3の室31およびクリップ20の貫通孔20a内を通ってドアフレーム11内に排出される。
【0029】
本実施形態では、前記各ウェザストリップ16,16A,16Bをドアフレーム11に取り付けるにあたってクリップ20を用いた態様例を示したが、クリップ20を用いない態様もあり得る。すなわち、前記通気口17aを前記孔14aに合わせるようにして、ウェザストリップ16,16A,16Bをドアインナパネル14に接着剤または両面テープにて取り付ける態様もあり得る。なお、両面テープを用いる場合、当然のことながら、この両面テープに前記通気口17aおよび孔14aに対応する孔が設けられるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施形態に係るキャブの左側面図
【図2】図1におけるA−A矢視図
【図3】図2におけるC部拡大図
【図4】図2におけるD−D矢視図
【図5】図1におけるB−B矢視図
【図6】ウェザストリップの他の態様例を表わす図(1)
【図7】ウェザストリップの他の態様例を表わす図(2)
【図8】従来技術の説明図
【符号の説明】
【0031】
1 キャブ
2 キャブ本体
8 ドア取付開口部
10 ドア
14 ドアインナパネル
14a 孔
16,16A,16B ウェザストリップ
17 取付面
17a 通気口
18 中空シール部
20 クリップ
20a 貫通孔
21 仕切り壁
21a 連通孔
22 第1の室
23 第2の室
26 第1の仕切り壁
27 第1の室
29 第2の仕切り壁
29a 連通孔
30 第2の室
31 第3の室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアと、このドアが開閉可能に設けられるドア取付開口部を有するキャブ本体との間に介設されるウェザストリップの取付構造であって、
前記ウェザストリップは、前記ドアの周縁もしくは前記ドア取付開口部の周縁に対して取り付けられる取付面と、前記ドアが閉じられる際に前記ドア取付開口部の周縁もしくは前記ドアの周縁に押し付けられる中空シール部とを備え、
前記ドアを開閉する際に前記中空シール部内に空気を吸入または前記中空シール部内の空気を排出するための通気口を前記取付面に設けるとともに、この通気口に対応するように前記ドアの周縁もしくは前記ドア取付開口部の周縁に孔を設けることを特徴とするウェザストリップの取付構造。
【請求項2】
前記ウェザストリップは、前記通気口および前記孔を連通する貫通孔を有するクリップにより前記ドアの周縁もしくは前記ドア取付開口部の周縁に対して取り付けられている請求項1に記載のウェザストリップの取付構造。
【請求項3】
前記中空シール部の内部が仕切り壁により前記通気口が設けられる室を含む複数の室に分割され、これら室のうち、前記通気口が設けられる室と、その他の室の少なくとも一室とが連通されている請求項1または2に記載のウェザストリップの取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−283817(P2007−283817A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−110597(P2006−110597)
【出願日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【出願人】(000001236)株式会社小松製作所 (1,686)
【Fターム(参考)】