説明

ウェブ対応携帯型医療デバイス

装着型インスリンポンプであることが好まし個人用の携帯型医療デバイス(1)は、ウェブサーバを備え、ブラウザを装備したクライアント(4)によってネットワーク(3)経由で制御可能である。これにより、非常に包括的で快適な制御及び/又はコンフィギュレーションが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型、装着型、埋込型、又は半埋込型の医療デバイスに関し、詳細には、装着型でポケットサイズのインスリン注入ポンプ等のポケットサイズ又はポケットサイズ未満の医療デバイスに関する。更に、本発明は、このような医療デバイスを制御する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯型医療デバイス、例えば、糖尿病患者の治療のための外部注入ポンプ用のインスリンポンプ等の身体に装着可能なポケットサイズデバイスが公知である。他の携帯型のポケットサイズデバイスとしては、やはり同様に糖尿病治療に使用される血糖測定機器又は糖尿病管理機器(DM)を挙げることができる。インスリンポンプ用の遠隔制御機器を用意することが知られており、特定の機能は遠隔制御で機能することができ、ユーザが自身の衣服で隠されたポンプを制御する手助けをするようになっている(WO2000/018977)。しかしながら、このような遠隔制御機器は、専用の追加部品であり、ポンプのユーザが携帯する必要があり、このような専用遠隔制御機器の機能性は制限される。
【0003】
有線ネットワーク又は無線LAN(WLAN)を備えた病院環境において、最近、別個のウェブサーバボックスを備えて、遠く離れたパーソナルコンピュータで患者の状態を監視することができるように、据え置き型の病院の注入ポンプ及びオキシメータをネットワークに接続することが提案されている。
【0004】
【特許文献1】WO2000/018977
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ユーザが、必要であれば医療関係者が快適で分かり易い方法でデバイスを制御することを可能にする、個人用の携帯型、装着型、埋込型、又は半埋込型医療デバイスを提供することである。本発明の別の目的は、このような個人用の小型医療デバイスを設定、制御、及び監視するための方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために、本発明は、一方においては、携帯型、装着型、埋込型、又は半埋込型医療デバイス、特にポケットサイズ又はポケットサイズ未満の医療デバイスを備え、該デバイスは、ハウジングと、該ハウジング内の医療デバイス、特にその機能ユニットを制御するようになったデバイス制御ユニットとを備える。該デバイスは、更に、ハウジング内に、無線式で情報、特にデータ/メッセージ/ウェブコンテンツを送受信するための受信器及び送信器を含む無線インターフェイス制御ユニットを有する無線ウェブ対応ユニットと、無線インターフェイス制御ユニット及び医療デバイス制御ユニットに接続されるウェブ対応ユニットとを備える。無線インターフェイス制御ユニット及びウェブ対応ユニットは、医療デバイス制御ユニットをウェブベース無線ネットワークに接続するように構成されているので、医療デバイスは、無線式ウェブ対応であり、特にポケットサイズ又はポケットサイズ未満の医療デバイスであり、無線式ウェブ対応機器を直接ハウジング内に組み込んである。
【0007】
ネットワークに無線式で接続可能なデバイスのハウジング内にウェブサーバを内蔵した、個人用のポケットサイズ医療デバイス(例えば、7×5×2cm又は携帯電話の寸法又は類似の寸法)により、デバイスは、ネットワークに接続可能で、個人用の医療デバイスのウェブページを表示するか又は処理することができる任意のデバイスからの問い合わせを受けること及び/又はそれにより制御されることが可能である。好適な実施形態において、デバイスは、個人用の携帯型インスリンポンプであり、更に好適な実施形態において、デバイスは、血糖測定デバイス又は糖尿病管理デバイスである。
【0008】
別の実施形態において、医療デバイスは、1回分ベースで液体を送出するようになっており、特にインスリンペンとして知られている。
【0009】
好適な実施形態において、無線ウェブ対応ユニットは、TCP上のプリケーション層プロトコル及び/又はIP上のUDP(TCP/IPスタック)で作動するようになっている。デバイスは、HTTP、HTTPS、FTP、NTP、SMTP、POP3、Telnet、DNS、SNMP、RIP、IPFIX、又はこれらのプロトコルを用いたクライアント又はサーバサービスに基づくアプリケーションに関する他のインターネットプリケーション層プロトコネットワーク等のプロトコルを用いて通信を行うことができるようになっている。好ましくは、医療デバイスの装着者がデバイスのコンフィギュレーション及び/又は制御及び/又は問い合わせを行うことを可能にするブラウザを装備したクライアントは、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ型コンピュータ、タブレット型コンピュータ(タブレットPC)、デスクトップ型コンピュータ、又は他のウェブブラウザを装備したデバイス、及び例えばjavaベースのマイクロブラウザ技術を利用したブラウザレスデバイスからなるグループから選択される。これにより、装着者は、自由にアクセス可能で、医療デバイスの遠隔制御としてのみ機能する専用の制御デバイスを必要としない、任意のブラウザを装備したデバイスによって、医療デバイスを快適に管理することができる。
【0010】
更に、医療デバイスの無線ウェブ対応ユニットは、無線ネットワーク経由でサーバからのインターネットサービスを使用するためのウェブクライアントとして構成することが可能であり、例えば、無線ウェブ対応ユニットは、時刻サーバに問い合わせを行うNTPクライアントとして構成される。好適な実施形態において、無線インターフェイス制御ユニットは、RF技術を用いて通信を行うように構成され、好ましくは、Bluetooth(登録商標)技術を用いて通信を行うように構成される。この場合、医療デバイスは、無線インターフェイス制御ユニットが”Bluetooth PAN”プロファイル(BNEP(Bluetooth Network Encapsulation Protocol)を用いたBluetooth上のTCP/IP)を用いて通信するように構成されるようになっていてもよい。
【0011】
医療デバイスの別の実施形態において、無線インターフェイス制御ユニットは、ZigBee、RFID、HomeRF、WLAN、UWB、NFC、又は他の非Bluetooth RF技術を用いて通信を行うように、又は無線式の非RF技術、特に赤外線ビームを用いて通信するように構成される。
【0012】
医療デバイスの無線ウェブ対応ユニットは、シングルプロセッサに基づくもの、又は2つ又はそれ以上の別個のプロセッサ上のセットアップとすることができる。無線ウェブ対応ユニットは、CGI機能を備えるウェブサーバから成るゲートウェイ・コンピュータとして構成することができ、医療デバイスプロセッサとの通信は、シリアルインターフェイス上の専用プロトコルを用いて行う。もしくは、医療デバイスプロセッサユニットをモデム経由でネットワークに接続するためのネットワーク・ダイアルアップ・アーキテクチャを用いた医療デバイスプロセッサユニットと、モデムとしてのウェブ対応ユニットとの間のシリアルインターフェイス接続を必要とすることなく、直接的なネットワーク接続を実現するために、無線ウェブ対応ユニットは、医療デバイスプロセッサユニットに組み込むことができる。更に、デバイスの無線ウェブ対応ユニットは、ウェブ対応ユニットと医療デバイス制御ユニットとの間のインターフェイス(CGI:Common/Uncommon Gateway Interface)を備えることができる。
【0013】
好適な実施形態において、インターフェイスは、ウェブ対応ユニットから受信したデータ及び/又は情報及び/又はウェブコンテンツに基づいて、医療デバイス制御ユニットに関するコマンドを発生する(ウェブ対応機器によるコマンド発生)。別の実施形態において、インターフェイスは、医療デバイス制御ユニットから受信したコマンドに基づいて、ウェブ対応ユニットに関するデータ及び/又は情報及び/又はウェブコンテンツを発生する(ウェブ対応機器による動的ウェブページコンテンツ発生)。
【0014】
好ましくは、無線ウェブ対応ユニットは、無線ネットワーク自体がもたらすセキュリティと一緒になって標準ベースのインターネットセキュリティをもたらすために、無線ネットワークを利用する権限のないデバイス及び/又はユーザとのデータ交換を阻止するように構成されている。別の実施形態において、無線ウェブ対応ユニットは、VPN、IPSec、SSH(Secure Shell)、又はSSL(Secure Sockets Layer)等のセキュア通信(暗号化など)を使用するように構成されており、結果的に高度な標準インターネットセキュリティが付与される。
【0015】
本発明は、個人用の装着型ポケットサイズの医療デバイスの完全な制御を可能にする方法を更に提供する。この目的を達成するために、携帯型、装着型、埋込型、又は半埋込型の医療デバイス、特にポケットサイズ又はポケットサイズ未満の医療デバイスを制御する第1の方法において、該方法は、ブラウザを装備したクライアントがネットワーク経由で医療デバイス制御ユニットを設定することを可能にするように構成された、医療デバイスに収容される少なくとも1つの組み込み型ウェブサーバを使用して、少なくとも1つのウェブページを提供する段階と(医療プロバイダ(HCP)コンフィギュレーション&患者コンフィギュレーションツール)、少なくとも1つのウェブページと対話するクライアントに応答して、医療デバイス制御ユニットのコンフィギュレーション/設定/パラメータを変更する段階とを含む。
【0016】
本発明の別の方法によれば、携帯型、装着型、埋込型、又は半埋込型の医療デバイス、特にポケットサイズ又はポケットサイズ未満の医療デバイスを制御する方法は、ブラウザを装備したクライアントがネットワーク経由で医療デバイス制御ユニットを操作/制御することが可能なように構成された組み込み型ウェブサーバを使用して少なくとも1つのウェブページを提供する段階と、少なくとも1つのウェブページと対話するクライアントに応答して医療デバイス制御ユニットの挙動/動作/ステータスを変更する段階とを含む。
【0017】
本発明の別の方法によれば、携帯型、装着型、埋込型、又は半埋込型の医療デバイスのデータをアップロードする方法は、医療デバイスからリモートサーバへ1つ又はそれ以上のデータパケットを送るための無線ネットワーク経由のローカルサービスクライアントからリモートサービスクライアントへの接続を初期化する段階を含む。携帯型、装着型、埋込型、又は半埋込型の医療デバイス、特にポケットサイズ又はポケットサイズ未満の医療デバイスを制御するための更に別の方法は、ブラウザレスクライアントがネットワーク経由で医療デバイス制御ユニットを操作/制御することが可能なように構成された組み込み型ウェブサーバを使用して少なくとも1つのウェブページを提供する段階と、少なくとも1つのウェブページとのクライアント対話に応答して医療デバイス制御ユニットの挙動/動作/ステータスを変更する段階とを含むことができる。前記方法の後者の実施形態において、ブラウザレスクライアントは、KeyFob、時計、BeltFob、血糖測定器(BGM)、連続測定デバイス CM、糖尿病管理デバイス DM、通信アダプタ、接続アドオン、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ型コンピュータ、タブレット型コンピュータ(タブレットPC)、デスクトップ型コンピュータ、又は他のウェブブラウザレスデバイスから成るグループから選択されるのが好ましい。別の方法において、ブラウザを装備したクライアントは、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ型コンピュータ、タブレット型コンピュータ(タブレットPC)、デスクトップ型コンピュータ、又は、BGM、CM、又はDM等とすることができる他のウェブブラウザを装備したデバイスから成るグループから選択することができる。
【0018】
医療デバイスはインスリンポンプであり、ネットワーク経由のコンフィギュレーション変更は、インスリンポンプのパラメータ設定、及び/又はインスリンポンプの基礎レートの変更、及び/又はインスリンポンプの時刻及び日付設定に関して有効であることが好ましい。別の好適な方法において、医療デバイスは血糖測定デバイスである。
【0019】
少なくとも1つのウェブページとのクライアント対話に応答して、医療デバイス制御ユニットに格納されたデータを、ブラウザを装備したクライアントに転送する段階を含むことが好ましく、医療デバイスはインスリンポンプであり、データは、ポンプ履歴情報、及び/又はファームウェアバージョン、及び/又はステータス情報を含むことが好ましい。医療デバイスは血糖測定デバイスであり、データは、履歴情報、及び/又はファームウェアバージョン、及び/又はステータス情報を含むことが更に好ましい。
【0020】
ネットワークは、無線パーソナルエリアネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、これらのネットワークの2つ又はそれ以上を組み合わせたもの、又はこれらのネットワークを1つ又はそれ以上の有線ネットワークと組み合わせたものを含む。好ましくは、ネットワークはBluetooth(登録商標)パーソナルエリアネットワーク(PAM)であり、医療デバイスはネットワーク(GN)に相当し、ブラウザを装備したクライアントはパーソナルエリアネットワークユーザ(PANU)に相当し、及び/又は医療デバイスはPANUに相当し、ブラウザを装備したデバイスはGN及び/又はNAP(ネットワークアクセスポイント)に相当する。.
【0021】
医療デバイスがインスリンポンプの場合、制御可能な機能は、好ましくはボーラス投与送出/読み出し、及び/又は基礎プロファイル変更/読み出し、及び/又はポンプモード変更/読み出し、及び/又はステータス出力を含む。医療デバイスが血糖メータの場合、制御可能な機能は、好ましくは血糖測定値出力及び/又は血糖測定値読み出しを含む。
【0022】
本方法の好適な実施形態において、本方法は、少なくとも1つのウェブページを用いてクライアント対話無しで動作情報を医療デバイス制御ユニットからブラウザを装備したクライアントへ送信する段階を含む。医療デバイスがインスリンポンプの場合、動作情報は、警報出力及び/又は基礎レート変更出力を含むことができる。
【0023】
本方法は、ウェブベースで血糖測定デバイスからインスリンポンプへ血糖値をアップロードする段階を含むことができる。更に、血糖メータ及び/又はインスリンポンプのデータは、中央記憶装置にウェブベースで格納及び/又は中央回収されることができる。更に、医療デバイスはウェブクライアントとすることができ、NTP、SNTP、DTP等の専用の又は標準ベースのプロトコルを使用して時刻サーバに問い合わせることで、自身で時刻及び/又は日付を有することができる。
【0024】
以下の詳細な説明を検討すると、本発明を良く理解することができ、前記以外の目的が分かるはずである。詳細な説明は添付図面を参照しており、幾つかの図面において同じ参照番号は対応する構成要素を示している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明との関連において、医療デバイスという用語は、従来公知であり機械的構造及び電気的構造は本発明で必要である場合を除いて詳細に説明しないインスリンポンプ又は他の個人用の薬剤ポンプ、及び血糖レベルを試験する携帯型デバイスである血糖メータ(BGM)を含むことが好ましく、血糖レベルを試験は、通常、メータ内に挿入される小型ストリップ上に血滴(フィンガープリックによる採血)を落とすことで行われる。メータは、血糖レベルを計算して表示する。本発明との関連において更に好ましい医療デバイスは、連続して血糖レベルを監視するための連続監視(CM)デバイス、インスリン用量を注入するためのインスリンペン、及び、データ又は糖尿病管理(DM)ツール又はデバイス、又はこれらのツールを任意に組み合わせたものである。
【0026】
図1は、非常に基本的な個人用の携帯型の装着型又は埋込型又は半埋込型の医療デバイス1を示し、該デバイスはハウジング2を有しており、好ましくはポケットサイズ又はポケットサイズ未満の医療デバイスである。この形式の好ましいデバイスは、注入デバイス、特にインスリンポンプである。他の好ましいデバイス1は血糖メータである。本発明によれば、デバイス1はウェブ対応であり、ブラウザを用いて又はブラウザが無い場合でもネットワーク3にアクセス可能なデバイス4は、ネットワーク経由で医療デバイス1とデータを交換することができる。例えば、デバイス4は、携帯電話、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、又は他のブラウザを装備したクライアントとすることができる。ネットワーク3は、無線PAN形式、好ましくはBluetooth(登録商標)PAN形式のパーソナルエリアネットワーク(PAN)であってもよい。更に、ネットワークは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、又はメトロポリタンエリアネットワーク、広域ネットワーク、グローバルエリアネットワーク、又は仮想プライベートネットワーク等の非ローカルネットワークであってもよい。デバイス4は、別のネットワーク3’経由でネットワーク3にアクセスすることができる。
【0027】
ブラウザを装備したクライアント4によりネットワーク3経由で医療デバイス1を制御する好ましい方法において、医療デバイスは、デバイス4によって設定可能であり、このデバイスは、本実施形態では医療デバイスの組み込み型ウェブサーバによってもたらされるウェブページ上で医療デバイスのコンフィギュレーションを可能にするコンフィギュレーションデバイスである。本方法の好適な実施形態において、医療デバイスは、医療デバイスの組み込み型ウェブサーバによって少なくとも1つのコンフィギュレーションウェブページを提供することによって設定され、このコンフィギュレーションページにより、コンフィギュレーションデバイスのユーザは、例えば、ウェブページが示唆する設定値をクリックすること又はウェブページ上に設定値を入力することができ、コンフィギュレーションデータは医療デバイスの組み込み型ウェブサーバに供給される。このコンフィギュレーションデータは、医療関係者のみがアクセスできるグループ、又は医療関係者のものよりも更に制限された方法で患者がアクセスできるグループとすることができる、別個のグループに分けることができる。コンフィギュレーション設定値をウェブページ上に入力すると、医療デバイス制御ユニットのコンフィギュレーションが変更され、少なくとも1つのウェブページを用いたデバイス4のクライアント対話に応答して、デバイスが実際に制御されることになる。このようにして、医療デバイスのコンフィギュレーション可能なパラメータの全ては設定又は変更することができる。医療デバイスとしてのインスリンポンプの場合、このようなコンフィギュレーション変更は、例えば、基礎レート変更又は時刻/日付設定値を含むことができる。図9は、医療デバイス(インスリンポンプ)によって提供され、コンフィギュレーションデバイスによってアクセス可能なコンフィギュレーションページの例を示す。ここには多数の設定可能なポンプコンフィギュレーションが示されており、その全ては当業者には公知である。ウェブページから分かるように、設定されることになる医療デバイス、特にインスリンポンプの機能は、示されているそれぞれのフィールドに関連するアップダウンボタンによって、ページ上で選択して変更することができる。ページが適切に変更されると、ポンプは、ウェブサーバからコンフィギュレーション設定値を取得することになる。もちろん、この目的を達成するために設けられた少なくとも1つのウェブページとの対話により、組み込み型ウェブサーバによって、医療デバイス制御ユニットに格納されたデータをクライアント4へ転送することも可能である。このようなデータとしては、ポンプ履歴情報、ファームウェアバージョン情報、又はステータス情報を挙げることができる。
【0028】
図2は、ハウジング2に格納された組み込み型ウェブサーバを有する医療デバイス1を制御する別の方法を示し、この場合、医療デバイスは、同一の又は別のデバイス4によって設定されるのではなく操作及び制御され、デバイス4は、この場合、医療デバイス1に関する操作デバイスとして使用される。この場合、組み込み型ウェブサーバは、医療デバイスの操作データを読み出すこと又は変更することが可能な少なくとも1つのページを提供するので、医療デバイスは、この操作において実際に制御される。この場合、医療デバイス制御ユニットは、医療デバイス1の組み込み型ウェブサーバによって提供される対応するウェブページとのクライアント対話に応答して、その操作(機能)を変更することになる。インスリンポンプの場合、そのような機能は、例えば、ブラウザを装備したクライアント4によって制御可能なポンプrcボーラス投与量及びボーラス投与送出設定値とすることができ、結果的に、ポンプは、選択された又は入力されたボーラス投与値で作動することになる。もちろん、この操作モードにおいて、更にウェブページ上にステータス読み出し機能を付加すること、及びウェブページ上の対応フィールドを選択することによって、クライアント4へのステータス出力を生成することも可能になる。血糖メータの場合、例えば、値読み出しは、BGMの組み込み型ウェブサーバの対応するウェブページ上で、クライアントで閲覧することで選択することができる。
【0029】
別の実施形態において、操作デバイス4はブラウザレスクライアントであり、例えば、KeyFob、時計、BeltFob、血糖メータ、糖尿病管理DM、又はCMである。この場合、同様に、ネットワークは、任意の無線ネットワーク、例えば、広域ネットワークとすることができるが、好ましくはBluetooth(登録商標)PANネットワークである。
【0030】
図3は、本発明による特定の実施形態を示し、携帯型医療デバイス1は、別の医療デバイス4で使用される。図4は、ウェブ対応通信デバイスによる医療デバイスウェブサービス利用法を示し、図5は、ウェブ対応医療デバイスによる通信デバイスウェブサービス利用法を示す。
【0031】
図8は、別の説明であり、医療デバイス(MD)は、特に注入デバイス(ID)として示されており、クライアントデバイス4は、コンフィギュレーションデバイスとして示されており、無線通信は、Bluetooth(登録商標)によってもたらされる。この図には、それ自体公知の新しいウェブ対応医療デバイス1及びクライアントデバイス4の別個のプロトコル層が、プリケーション層HTTP、トランスポート層TCP/UDP、インターネット層IP、及びネットワーク層BNEPと一緒に示されている。通信は、Bluetooth(登録商標)ベースバンド及びBluetooth(登録商標)無線周波数上で行われ、医療デバイスのコントローラ5へのポートはBluetooth(登録商標)モジュールが備えることができる。インスリンポンプ等の注入デバイスの場合、注入デバイスコントローラは、医療デバイスの所要の機能性をもたらす機械構成要素及び電気構成要素を実際に制御する。特に、注入デバイスの好適な実施形態において、MDコントローラは、注入デバイスに収容された中身の注入液体の実際のポンプによる揚水を行う電気モータを制御する。
【0032】
図6は、ハウジング2と一緒に医療デバイス1の構成要素の簡単なブロック図を示し、これらの構成要素は、図示されていない他の機械構成要素及び電気構成要素と一緒に設けられる。特に、これらの機械構成要素及び電気構成要素を制御する注入デバイスコントローラは、ボックス5として示されている。このコントローラは、サーバインターフェイス(CGI)6経由でウェブサーバ7と通信を行う。このウェブサーバは、TCP/IP Bluetooth(登録商標)モジュール8経由でネット3に接続する。ここではコンフィギュレーションデバイスとして表記されているが、もちろん同様に前述の操作デバイスとすることができる、クライアントデバイス4側では、ネット3への接続が同様に、Bluetooth(登録商標)TCP/IPモジュール9によってもたらされており、モジュール9は、ウェブブラウザ・アプリケーション10と通信を行うようになっている。これらの全ての構成要素は当業者には公知でなので、これらの機能及び詳細な構成は詳しく説明する必要はない。
【0033】
図7は、医療デバイス1、及び医療デバイス1内のブロック12として無線ウェブ対応ユニットを示し、ブロック12は、医療デバイス制御ユニット5に接続されている。ここでも同様に表記されたブロックは当業者には公知でなので、これらの機能及び詳細な構成は詳しく説明する必要はない。MDコントローラ5は、医療デバイス1の全ての制御可能な機械構成要素及び電気構成要素に接続し、機械構成要素及び電気構成要素はハウジング2内又はその上にあり、同様にこれらは図示されてはいないが、医療デバイス、特に携帯型インスリンポンプの当業者には公知である。もちろん個人用の携帯型デバイス1の電源は同様に組み込まれているが図示されていない。
【0034】
本発明及びその好適な実施形態は、特にPC、PDA、又はスマートフォン等の公知の個人用デバイスによるポンプ操作のために、インスリンポンプにBluetooth(登録商標)ウェブベースのユーザインターフェイスを提供する。更に、PC、PDA、スマートフォン等の公知のデバイスによるポンプコンフィギュレーションのために、インスリンポンプに、Bluetooth(登録商標)ウェブベースのユーザインターフェイスを提供する。更に、LAN、WAN、WWAN、又はAccess Point上のPCによるリモートポンプコンフィギュレーションのために、インスリンポンプにBluetooth(登録商標)ウェブベースのユーザインターフェイスを提供する。更に、KeyFobによるBluetooth(登録商標)ウェブベースのポンプ操作、又はDM(糖尿病管理)ツールによるBluetooth(登録商標)ウェブベースのポンプ操作が提供される。更に、血糖測定器(BGM)又は連続監視デバイス(CM)からインスリンポンプへのBluetooth(登録商標)ウェブベースの血糖(BG)値アップロードが提供される。更に、Bluetooth(登録商標)ウェブベースの集中型データストレージ(そのようなデータを格納するサーバ上で、アクセスポイント経由又はLAN/WAN/WWANによる)が提供される。
【0035】
好ましくは、無線ウェブ対応ユニットは、シングルプロセッサに基づいており、csr(Cambridge Silicon Radio Lt.)BlueCore BlueLab 独立型VMアプリケーションとすることができる。無線インターフェイス制御ユニットは、2つの別個のプロセッサ上に設定することができ、csr(Cambridge Silicon Radio Lt.)BlueCore BCHS ホストSWソルーションとすることができる。更に、無線ウェブ対応ユニットは、ウェブ対応ユニットと医療デバイス制御ユニットとの間にインターフェイスを備え、該インターフェイスはCGI(コモンゲートウエイインターフェイス)である。インターフェイスは、ウェブ対応ユニットから受信した データ及び/又は情報及び/又はウェブコンテンツに基づく医療デバイス制御ユニットに関するコマンドを生成する。インターフェイスは、医療デバイス制御ユニットから受信したコマンドに基づくウェブ対応ユニットに関するデータ及び/又は情報及び/又はウェブコンテンツを生成することができるので、ウェブ対応機器による動的ウェブページコンテンツ生成がもたらされる。Preferably, the ネットワークは、Bluetooth(登録商標)パーソナルエリアネットワーク(PAN)であり、医療デバイスは、グループネットワーク(GN)に相当し、ブラウザを装備したクライアントは、パーソナルエリアネットワークユーザ(PANU)に相当することが好ましい。
【0036】
前述の又はウェブ対応機器の分野に通常関連する以下の用語は当業者にはよく知られている。
パーソナルエリアネットワーク(PAN)
無線LAN(WLAN)
仮想プライベートネットワーク(VPN)
クライアントサーバシステム:クライアントがサーバへの接続を確立する。クライアントはアプリケーションへのユーザインターフェイスを備える。サーバは機能性を備える。
サーバプログラム:サービスを実行するプログラム。
インターネットプロトコル:
−プリケーション層:HTTP、HTTPS、FTP、SMTP、POP3、TELNET、DNS、SNMP、RIP、IPFIX
−トランスポート層:TCP、UDP、SCTP
−ネットワーク層:IP(IPV4、IPV6)
プリケーション層プロトコル
HTTP−Hypertext Transfer Protocol
FTP−File Transfer Protocol
SSH−Secure Shell
SMTP−Simple Mail Transfer Protocol
POP3−Post Office Protocol (Version 3)
Telnet−Login(remote terminal)
DNS(Domain Name System)
SNMP−Simple Network Management Protocol
MBS/IP−Multi−purpose Business Security over IP
RIP(Routing Information Protocol)
TCP(Transmission Control Protocol)
UDP(User Datagram Protocol)
IP(Internet Protocol)
ICMP(Internet Control Message Protocol)
OSPF(Open Shortest Path First)
BGP(Border Gateway Protocol)
ARP(Address Resolution Protocol)
RARP(Reverse Address Resolution Protocol)
ネットアクセス層:TCP/IPに含まれない。例えば、イーサネット(登録商標)、IEEE 802.3、TokenBus IEEE 802.4、Token Ring IEEE 802.5、FDDI−Fiber Distributed Data Interface、WLAN IEEE 802.11、PPP−Point−to−Point Protocol IEEE 1394
【0037】
本発明の現時点で好適な実施形態が示されて説明されているが、本発明はそれらに限定されるものではなく、請求項の範囲内で別の方法で種々に具現化して実施できることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】ネットワーク経由で設定可能な医療デバイスの概略説明図である。
【図2】医療デバイスの操作及び制御に関する概略説明図である。
【図3】医療デバイスが、医療デバイスのコンフィギュレーション、及び/又は操作/制御のために使用される概略説明図である。
【図4】ウェブ対応通信デバイスによる医療デバイスウェブサービス利用法を示す。
【図5】ウェブ対応医療デバイスによる通信デバイスウェブサービス利用法を示す。
【図6】Bluetooth(登録商標)ネットワーク上の医療デバイスに関するコンフィギュレーションシステムの概略説明図である。
【図7】ハードウェアソリューションの概略図である。
【図8】ウェブサーバ性能を有する組み込み型Bluetooth(登録商標)コントローラを備えたコンフィギュレーションシステムのエンド・ツー・エンド通信の1例を示す。
【図9】ポンプコンフィギュレーションウェブページのの1例を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型、装着型、埋込型、又は半埋込型の医療デバイス(1)、特に、ポケットサイズ又はポケットサイズ未満の医療デバイスであって、
ハウジング(2)と、
前記医療デバイス、特にその機能ユニットを制御するようになった前記ハウジング内のデバイス制御ユニット(5)と、
前記ハウジング内の無線ウェブ対応ユニットと、
を備え、前記無線ウェブ対応ユニットが、
i.データ/メッセージ/ウェブコンテンツを無線で送受信するための受信器及び送信器を含む無線インターフェイス制御ユニット(8)と、
ii.前記無線インターフェイス制御ユニットに接続されると共に前記医療デバイス制御ユニットに接続されるウェブ対応ユニット(6、7)と、
を備え、前記無線インターフェイス制御ユニット及び前記ウェブ対応ユニットが、前記医療デバイス制御ユニットをウェブベース無線ネットワーク(3)に接続するように構成され、前記医療デバイスが、無線でウェブ対応であり、特に、前記ハウジング内に前記無線ウェブ対応機器を直接組み込んだ、ポケットサイズ又はポケットサイズ未満の医療デバイスであることを特徴とする医療デバイス。
【請求項2】
前記医療デバイスが、該デバイスを携帯する患者に薬物を連続的に投与するための注入デバイスであることを特徴とする請求項1に記載の医療デバイス。
【請求項3】
前記注入デバイスがインスリンポンプであることを特徴とする請求項2に記載の医療デバイス。
【請求項4】
前記医療デバイスが、間欠的ストリップ測定形式のグルコース測定デバイスであることを特徴とする請求項1に記載の医療デバイス。
【請求項5】
前記医療デバイスが、連続測定形式のグルコース測定デバイスであることを特徴とする請求項1に記載の医療デバイス。
【請求項6】
前記医療デバイスが、所定用量の液体を送出するものであり、特に、インスリンペンであることを特徴とする請求項1に記載の医療デバイス。
【請求項7】
無線ウェブ対応ユニットが、TCP上のプリケーション層コントロールプロトコル及び/又はインターネットプロトコル(IP)上のUDPで作動するようになっていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項にに記載の医療デバイス。
【請求項8】
前記無線ウェブ対応ユニットが、HTTP、HTTPS、FTP、NTP、SMTP、POP3、Telnet、DNS、SNMP、RIP、IPFIX等のネットワークプロトコル、又は前記プロトコルを使用するクライアント又はサーバサービスに基づくアプリケーション用の他のインターネットプリケーション層プロトコルを使用して通信を行うようになっていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項にに記載の医療デバイス。
【請求項9】
前記無線ウェブ対応ユニットが、少なくとも1つのウェブページを無線ネットワーク経由でブラウザを装備したクライアント(4)に提供するウェブサーバとして構成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項にに記載の医療デバイス。
【請求項10】
前記ブラウザを装備したクライアントが、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ型コンピュータ、タブレット型コンピュータ(タブレットPC)、デスクトップ型コンピュータ、又は他のウェブブラウザを装備したデバイスからなるグループから選択されることを特徴とする請求項9に記載の医療デバイス。
【請求項11】
前記無線ウェブ対応ユニットが、ウェブクライアントとして構成され、無線ネットワーク経由でサーバからのインターネットサービスを使用するようになっていることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項にに記載の医療デバイス。
【請求項12】
前記無線ウェブ対応ユニットが、e−mailサービスデバイスとして構成され、医療デバイスがe−mailメッセージを使用して通信できるようになっていることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項にに記載の医療デバイス。
【請求項13】
前記無線ウェブ対応ユニッが、NTP、SNTP、DTPクライアントとして構成され、時刻サーバに問い合わせをおこなうようになっていることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項にに記載の医療デバイス。
【請求項14】
前記無線インターフェイス制御ユニットが、RF技術を使用して通信を行うように構成されていることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項にに記載の医療デバイス。
【請求項15】
前記無線インターフェイス制御ユニットが、Bluetooth(登録商標)技術を使用して通信を行うように構成されていることを特徴とする請求項14に記載の医療デバイス。
【請求項16】
前記無線インターフェイス制御ユニットが、”Bluetooth PAN”プロフィル(BNEPを用いたBluetooth上のTCP/IP)を使用して通信を行うように構成されていることを特徴とする請求項15に記載の医療デバイス。
【請求項17】
前記無線インターフェイス制御ユニットが、ZigBee、RFID、HomeRF、WLAN、UWB、NFC、又は他の非Bluetooth RF技術を使用して通信を行うように構成されていることを特徴とする請求項14に記載の医療デバイス。
【請求項18】
前記無線インターフェイス制御ユニットが、無線式の非RF技術、特に赤外線ビームを使用して通信を行うように構成されていることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項にに記載の医療デバイス。
【請求項19】
前記無線ウェブ対応ユニットが、シングルプロセッサに基づくことを特徴とする請求項1から18のいずれか1項にに記載の医療デバイス。
【請求項20】
前記無線インターフェイス制御ユニットが、2つ又はそれ以上の別個のプロセッサ上に設定されることを特徴とする請求項1から18のいずれか1項にに記載の医療デバイス。
【請求項21】
前記無線ウェブ対応ユニットが、ウェブ対応ユニットと前記医療デバイス制御ユニットとの間のインターフェイスを更に含むことを特徴とする請求項1から20のいずれか1項にに記載の医療デバイス。
【請求項22】
前記インターフェイスが、ウェブ対応ユニットから受信したデータ及び/又は情報及び/又はウェブコンテンツに基づく医療デバイス制御ユニットに関するコマンドを生成することを特徴とする請求項21に記載の医療デバイス。
【請求項23】
前記インターフェイスが、医療デバイス制御ユニットから受信したコマンドに基づくウェブ対応ユニットに関するデータ及び/又は情報及び/又はウェブコンテンツを生成することを特徴とする請求項21に記載の医療デバイス。
【請求項24】
前記無線ウェブ対応ユニットが、権限のないデバイスとの無線ネットワークを使用したデータ交換を阻止するように構成されていることを特徴とする請求項1から23のいずれか1項にに記載の医療デバイス。
【請求項25】
前記無線ウェブ対応ユニットが、VPN, IPsec、SSH(Secure Shell)、又はSSL(Secure Sockets Layer)等のセキュア通信(暗号化他)を使用するように構成されていることを特徴とする請求項1から24のいずれか1項にに記載の医療デバイス。
【請求項26】
請求項1から25のいずれか1項による携帯型、装着型、埋込型、又は半埋込型の医療デバイス、特に、ポケットサイズ又はポケットサイズ未満の医療デバイス(1)を制御するための方法であって、
i.ブラウザを装備したクライアント(4)が医療デバイス制御ユニット(5)をネットワーク(3)経由で設定できるように構成されている医療デバイスに収容された、少なくとも1つの組み込み型ウェブサーバを使用して、少なくとも1つのウェブページを提供する段階と、
ii.少なくとも1つのウェブページとのクライアント対話に応答して、医療デバイス制御ユニットのコンフィギュレーションを変更する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項27】
前記医療デバイスがインスリンポンプであり、前記ネットワーク経由の前記コンフィギュレーション変更が、前記インスリンポンプのパラメータ設定値に関して、及び/又は前記インスリンポンプの基礎レート変更に関して、及び/又は前記インスリンポンプの時刻及び日付設定値に関して可能になっていること、
又は、前記医療デバイスが血糖測定デバイスであることを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記少なくとも1つのウェブページとのクライアント対話に応答して、前記医療デバイス制御ユニットに格納されたデータを前記ブラウザを装備したクライアントに転送する段階を更に含むことを特徴とする請求項26又は27のいずれか1項にに記載の方法。
【請求項29】
前記医療デバイスがインスリンポンプであり、前記データが、ポンプ履歴情報及び/又はファームウェアバージョン及び/又はステータス情報を含むことを、
又は、前記医療デバイスが血糖測定デバイスであり、前記データが、履歴情報及び/又はファームウェアバージョン及び/又はステータス情報を含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
権限のないクライアントとの間のデータ交換を阻止する段階を更に含むことを特徴とする請求項26から29のいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
前記ブラウザを装備したクライアントが、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ型コンピュータ、タブレット型コンピュータ(タブレットPC)、デスクトップ型コンピュータ、又は任意の他のウェブブラウザを装備したデバイスから成るグループから選択されることを特徴とする請求項26から30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
前記ネットワークが無線ネットワークであり、更に無線パーソナルエリアネットワーク、又は無線ローカルエリアネットワーク、又は無線広域ネットワーク、又は2つ又はそれ以上の該ネットワークの組み合わせであることを特徴とする請求項26から31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
前記ネットワークがBluetooth(登録商標)パーソナルエリアネットワーク(PAN)であり、前記医療デバイスがグループネットワーク(GN)に相当し、前記ブラウザを装備したクライアンがパーソナルエリアネットワークユーザ(PANU)に相当し、及び/又は前記医療デバイスがPANUに相当し、及び前記ブラウザを装備したデバイスがGN及び/又はNAP(ネットワークアクセスポイント)に相当することを特徴とする請求項26から32のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
請求項1から25のいずれか1項による携帯型、装着型、埋込型、又は半埋込型の医療デバイス、特に、ポケットサイズ又はポケットサイズ未満の医療デバイスを制御するための方法であって、
i.ブラウザを装備したクライアントが医療デバイス制御ユニットをネットワーク経由で操作/制御できるように構成されている組み込み型ウェブサーバを使用して、少なくとも1つのウェブページを提供する段階と、
ii.少なくとも1つのウェブページとのクライアント対話に応答して医療デバイス制御ユニットの挙動/動作/ステータスを変更する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項35】
前記医療デバイスがインスリンポンプであり、前記制御可能な機能が、ボーラス投与送出及び/又は読み出し、及び/又は基礎プロファイル変更及び/又は読み出し、及び/又はポンプモード変更及び/又は読み出し及び/又はステータス出力を含むこと、
又は、前記医療デバイスが血糖メータであり前記制御可能な機能が、血糖測定値出力及び/又は血糖測定値読み出しを含むことを特徴とする請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記医療デバイス制御ユニットからの動作情報を、少なくとも1つのウェブページを使用してクライアント対話無しでブラウザを装備したクライアントへ送信する段階を更に含むことを特徴とする請求項34から35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
前記医療デバイスがインスリンポンプであり、前記動作情報が、警報出力及び/又は基礎レート変更出力を含むことを特徴とする請求項36に記載の方法。
【請求項38】
権限のないクライアントとのータ交換を阻止する段階を更に含むことを特徴とする請求項34から37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
前記ブラウザを装備したクライアントが、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ型コンピュータ、タブレット型コンピュータ(タブレットPC)、デスクトップ型コンピュータ、又は任意の他のウェブブラウザを装備したデバイスから成るグループから選択されることを特徴とする請求項34から38のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
前記ネットワークが無線ネットワークであり、広域ネットワーク/無線広域ネットワーク(WAN/WWAN)、又は該ネットワークの2つ又はそれ以上の組み合わせから成るグループから選択されることを特徴とする請求項34から39のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
前記ネットワークがBluetooth(登録商標)パーソナルエリアネットワーク(PAN)であり、前記医療デバイスがグループネットワーク(GN)に相当し、前記ブラウザを装備したクライアントがパーソナルエリアネットワークユーザ(PANU)に相当し、及び/又は前記医療デバイスがPANTUに相当し、前記ブラウザを装備したデバイスがGN及び/又はNAP(ネットワークアクセスポイント)に相当することを特徴とする請求項34から40のいずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
請求項1から25のいずれか1項による携帯型、装着型、埋込型、又は半埋込型の医療デバイス、特に、ポケットサイズ又はポケットサイズ未満の医療デバイスを制御するための方法であって、
i.ブラウザレスクライアントが医療デバイス制御ユニットをネットワーク経由で操作/制御できるように構成されている組み込み型ウェブサーバを使用して、少なくとも1つのウェブページを提供する段階と、
ii.少なくとも1つのウェブページとのクライアント対話に応答して医療デバイス制御ユニットの挙動/動作/ステータスを変更する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項43】
前記医療デバイスがインスリンポンプであり、前記制御可能な機能が、ポンプボーラス投与変更及び/又はステータス読み出しを含み、前記変更可能な機能が、ボーラス投与送出及び/又はステータス出力を含んでいる、
又は、医療デバイスが血糖測定デバイスであり、前記制御可能な機能が値読み出しを含み、前記変更可能な機能が値出力を含んでいることを特徴とする請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記少なくとも1つのウェブページを使用してクライアント対話無しに動作情報を前記医療デバイス制御ユニットから前記ブラウザレスクライアントへ送信する段階、及び、特に、医療デバイスとしてのインスリンポンプに関して、警報出力及び/又は基礎レート変更出力を送信する段階をを更に含むことを特徴とする請求項42に記載の方法。
【請求項45】
権限のないクライアントとのデータ交換を阻止する段階を更に含むことを特徴とする請求項43又は40に記載の方法。
【請求項46】
前記ブラウザレスクライアントが、KeyFob、時計、BeltFob、血糖測定器(BGM)、CM、DM、通信アダプタ、接続アドオン、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ型コンピュータ、タブレット型コンピュータ(タブレットPC)、デスクトップ型コンピュータ、又は任意の他のウェブブラウザレスデバイスから成るグループから選択されることを特徴とする請求項43から45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項47】
前記ネットワークが、無線ローカルネットワーク、WAN/WWANネットワーク、又はこれらの2つ又はそれ以上の組み合わせから成るグループから選択されることを特徴とする請求項43から46のいずれか1項に記載の方法。
【請求項48】
前記ネットワークがBluetooth(登録商標)パーソナルエリアネットワーク(PAN)であり、前記医療デバイスがグループネットワーク(GN)に相当し、前記ブラウザを装備したクライアントがパーソナルエリアネットワークユーザ(PANU)に相当し、及び/又は前記医療デバイスがPANUに相当し、及び前記ブラウザを装備したデバイスがGN及び/又はNAP(ネットワークアクセスポイント)に相当することを特徴とする請求項43から47のいずれか1項に記載の方法。
【請求項49】
血糖値が、血糖測定デバイスからインスリンポンプへウェブベースでアップロードされることを特徴とする請求項26から48のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
血糖メータ及び/又はインスリンポンプのデータは、ウェブベースで中央記憶媒体に格納及び/又は中央回収されることを特徴とする請求項26から49のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
前記医療デバイスが、時刻サーバに問い合わせることで、自身で時刻及び/又は日付を有する提供することを特徴とする請求項26から48のいずれか1項に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公表番号】特表2008−538708(P2008−538708A)
【公表日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−505708(P2008−505708)
【出願日】平成17年4月11日(2005.4.11)
【国際出願番号】PCT/CH2005/000204
【国際公開番号】WO2006/108304
【国際公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
2.JAVA
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】