説明

エリア検知・警報システム

【課題】 コストを抑えて、広い範囲にわたる監視対象エリアへの人の侵入を検知し、人に監視対象エリアであることを知らせるエリア検知・警報システムを提供すること。
【解決手段】 監視対象エリア110にエリア情報発信ノード105を配置し、エリア情報発信ノード105から無線によるブロードキャストにより監視対象エリア110であることを知らせる監視対象エリア情報を送信し、監視対象エリア情報を受信した利用者が携帯するユーザノード106が報知手段として警告音やバイブレータの振動を発することで、利用者に監視対象エリア110に侵入したことを知らせるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視対象エリアに侵入した人に対し警報するためのエリア検知・警報システムに関する。
【背景技術】
【0002】
監視対象エリアに侵入した人を検知し警報する方法として、赤外線による人感知に基づく方法や、無線タグ(RFID)による検知を行い侵入者に対して警報する方法が従来技術として知られている。
【0003】
そのような方法に利用可能なエリア検知システムとして、特許文献1に開示されるものがある。特許文献1には、個人に適合化された危険警報システムを提供するための解決手段として、所定の個人別の監視対象エリアを記憶する記憶手段と、人の位置を検知する人位置検知手段と、所定の個人を識別する個人識別手段と、警報を発する発報手段と、個人識別手段で識別された所定の個人と人位置検知手段で位置を検知された人とを同定し、該同定された所定の個人が記憶手段に記憶された所定の個人に対応する監視対象エリアに侵入したとき、発報手段によって警報を発する制御手段とを備える技術が開示されている。
【0004】
特許文献1に開示される技術によれば、RFIDの誘導起電力により人を感知し、無線機の識別情報を送信することにより利用者を識別し、対応する利用者に対して警報を発するシステムが構築可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−234061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術では、工事現場や土木作業現場など広い範囲にわたって監視対象エリアへの侵入を検知することが困難であるのという課題がある。
【0007】
また、赤外線を用いるシステムでは、人を検知する赤外線センサと無線通信部分が個別の構成であるため、コストが掛かってしまう課題がある。
【0008】
そこで本発明は、コストを抑えて、広い範囲にわたる監視対象エリアへの人の侵入を検知し、人に監視対象エリアであることを知らせるエリア検知・警報システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明のエリア検知・警報システムは、通信範囲が数10m〜数100mの無線通信により接続される端末装置である複数の無線ノードで構成されるシステムであって、それぞれの無線ノードは、双方向通信を行うための無線部を有し、警報等の報知手段を持つ無線ノードであるユーザノードを利用者に携帯させ、特定の監視対象エリアに配置され、当該エリアのデータであるエリア情報を有する無線ノードであるエリア情報発信ノードを当該エリアに配置し、エリア情報発信ノードは、エリア情報送信手段により無線にて、ユーザノードを含む不特定多数の他の無線ノードに対してデータを送信するブロードキャストにより当該エリアであることを知らせるエリア情報を送信し、エリア情報を受信するユーザノードは、報知手段を有し、警告音やバイブレータの振動等の警報を発することで利用者に当該エリアに侵入したことを知らせるものである。
【0010】
エリア情報発信ノードから送信されるエリア情報は、当該エリアのデータであって、一定の時間間隔で送信され、その時間間隔は、利用者が危険の認識等の当該エリアに関連する情報を認識するのに十分な間隔で、かつ、他の無線ノード同士の通信の時間帯域にかからない程度の間隔であることが好ましい。
【0011】
エリア情報発信ノードを配置する監視対象エリアは、作業場等の固定されたエリアに限定されず、例えば移動する重機等であってもよい。
【0012】
ユーザノードは、エリア情報の一覧を有し、エリア情報発信ノードから受信したエリア情報と比較することで、利用者個人別に監視対象エリアであるか否かを判断し、監視対象エリアと判断する場合に警報を発するようにすれば良い。
【0013】
ユーザノードが受信するエリア情報信号の電波強度に対応して、報知手段からの警報の出力を変化させることが好ましい。
【0014】
ユーザノードの有するエリア情報の一覧は、個々の無線ノードを管理する管理サーバから設定することができる。管理サーバは、管理サーバと有線または無線で接続される無線ノードである管理ノードと接続され、管理ノードと双方向通信を行い、管理ノードは、管理サーバからのエリア情報設定情報を無線通信にてユーザノードに送信し、設定情報を受信したユーザノードでエリア情報の一覧を設定もしくは更新することができる。
【0015】
エリア情報発信ノードは、管理サーバに接続される管理ノードと双方向通信を行い、エリア情報発信ノードの送信出力は、管理サーバにより設定することができる。管理ノードは、管理サーバからのエリア情報発信ノードの送信出力情報を無線通信にてエリア情報発信ノードに送信し、送信出力情報を受信したエリア情報発信ノードで送信出力を設定もしくは更新することができる。
【0016】
無線ノード同士の通信距離が長い場合にそれを補完する為に、各無線ノードは無線通信を中継するマルチホップ通信を行うことが好ましく、ユーザノードが無線データを中継する手段を有していても良い。
【0017】
無線ノード同士の通信距離をさらに補完する為に、無線データを中継する手段を有する無線ノードであるルータノードを配置しても良い。
【発明の効果】
【0018】
本発明のエリア検知・警報システムによれば、監視対象エリアの検知と無線通信を同じ無線ノードにより行うことで、従来に比較してコストを抑え、広い範囲にわたる監視対象エリアへの人の侵入を検知し、人に監視対象エリアであることを知らせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明のエリア検知・警報システムの構成を表す概念図である。
【図2】本発明の管理ノードの構成を表す概念図である。
【図3】本発明のルータノードの構成を表す概念図である。
【図4】本発明のユーザノードの構成を表す概念図である。
【図5】本発明のエリア情報発信ノードの構成を表す概念図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係るエリア検知・警報システムの構成を表す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】
(実施の形態1)
本発明によるエリア検知・警報システムの実施の形態1に関わる構成を説明する。図1は、本発明のエリア検知・警報システムの構成を表す概念図である。本システムは、無線通信により相互に接続される端末装置である複数の無線ノードと無線ノードを管理する管理サーバ101で構成され、監視対象エリア110の情報を管理する管理サーバ101と、管理サーバ101に有線または無線にて接続された無線ノードである管理ノード102と、予め監視対象エリア110に設置されている無線ノードであるエリア情報発信ノード105と、管理サーバ101からのエリア情報発信ノード105の設定情報を、通信距離を補完してルーティング(中継)する無線ノードであるルータノード103および104と、利用者が携帯する無線ノードであるユーザノード106ないし109からなる。
【0022】
全ての無線ノードは、無線通信によるマルチホップネットワークを構成している。図1では、無線ノードの無線通信による相互のリンクを点線で示している。
【0023】
ルータノード103および104は、2台に限らず、管理サーバ101からエリア情報発信ノード105までの通信を十分に確保できる台数を設置することが好ましい。また、管理ノード102と直接無線通信を行うことができる場合や、エリア情報発信ノード105の設定を管理サーバ101で管理する必要が無い場合には、ルータノードを設置しなくてもよい。
【0024】
図2は、本発明の管理ノードの構成を表す概念図である。管理ノード102は、無線ノードの一つであって、管理サーバ101と有線もしくは無線でデータ通信を行うための上位通信インターフェース204と、管理ノード102を動作させる電源を供給する電源部203と、他の無線ノードとの無線通信を行う無線部202と、無線部202と上位通信インターフェース204との間で通信データの相互変換を行うための制御部201で構成される。
【0025】
図3は、本発明のルータノードの構成を表す概念図である。ルータノード103は、無線ノードであって、ルータノード103を動作させる電源を供給する電源部303と、他の無線ノードとの無線通信を行う無線部302と、無線データのルーティングを制御する制御部301で構成される。
【0026】
図4は、本発明のユーザノードの構成を表す概念図である。ユーザノード106ないし109は、それぞれ無線ノードであって、それぞれのユーザノードを動作させる電源を供給する電源部403と、他の無線ノードとの無線通信を行う無線部402と、警告音やバイブレータの振動等の警報を発する報知手段である警報部404と、監視対象エリア情報の一覧である監視対象エリア情報リストを保持するデータ記憶部405と、無線部402から受信した受信データに基づいて警報部404を制御する制御部401で構成される。また、制御部401は無線データのルーティングの制御を行う。
【0027】
図5は、本発明のエリア情報発信ノードの構成を表す概念図である。エリア情報発信ノード105は、無線ノードであって、エリア情報発信ノード105を動作させる電源を供給する電源部503と、他の無線ノードとの無線通信を行う無線部502と、エリア情報発信ノード105が配置されている当該監視対象エリア110を表す監視対象エリア情報を保持するデータ記憶部504と、管理サーバ101からの情報に基づいてエリア情報発信ノード105の設定の変更及び定期的に当該監視対象エリア情報を送信する制御を行う制御部501から構成される。
【0028】
ユーザノード106ないし109がデータ記憶部405に保持するそれぞれの監視対象エリア情報リストは、利用者個人毎の監視対象エリア情報の一覧である。例えば特定の利用者が特定の監視対象エリア内での作業を行う場合には、特定の監視対象エリアへ侵入する必要があり、特定の利用者の携帯するユーザノードの警報部404からは警報を発しないようにする必要があるために、それを非監視対象エリアとする情報として保持しておく。
【0029】
監視対象エリア情報リストは、全ての監視対象エリアの情報として保持しておく必要は無く、例えば、前述の特定の監視対象エリアである非監視対象エリア情報の一覧のみを保持しておいて、非監視対象エリア情報の一覧に無い監視対象エリア情報を受信した場合を監視対象エリアと判定しても良い。また、監視対象エリア情報リストは、予めデータ記憶部405に保持されていてもよい。
【0030】
一般的に、マルチホップ通信では、個々の無線ノードを一意に識別する為の識別情報を持つが、監視対象エリア情報が、当該エリア情報発信ノードを識別する為の前記識別情報であってもよい。
【0031】
図1において、管理サーバ101よりユーザノード108へ監視対象エリア情報を設定する手順を以下に示す。
【0032】
監視対象エリア設定情報は、管理サーバ101から管理ノード102へ送信され、管理ノード102からマルチホップ通信により、ユーザノード106を経てユーザノード108へ送信される。
【0033】
ユーザノード108の無線部402により監視対象エリア設定情報を受信した場合に、ユーザノード108は、受信した監視対象エリア設定情報に基づき、データ記憶部405の監視対象エリア情報リストを設定あるいは更新する。
【0034】
図1において、利用者が所持携帯するユーザノード109と共に監視対象エリア110に侵入した場合のユーザノード109の警報部404より警報を発する手順を以下に示す。
【0035】
監視対象エリア110内のエリア情報発信ノード105は、予め決められた一定の間隔で、データ記憶部504に保持されている当該監視対象エリア情報を含むデータをエリア情報発信ノード105の無線部502より、不特定多数の他の無線ノードに対してデータを送信するブロードキャストで送信する。このとき、各ユーザノードとエリア情報発信ノード105の通信可能範囲が監視対象エリア110の範囲とほぼ等しい範囲なるように予め無線部502の送信出力を調整しておくことが好ましい。
【0036】
利用者が携帯するユーザノード109と共に監視対象エリア110内に侵入すると、ユーザノード109の無線部402がエリア情報発信ノード105からブロードキャストで送信される監視対象エリア情報を含むデータを受信し、ユーザノード109は、監視対象エリア情報と自身のデータ記憶部405の監視対象エリア情報リストとを比較して監視対象エリア110が侵入すべきでないエリアに該当すると判断する場合、ユーザノード109の警報部404より予め定められた一定期間警報を発する。
【0037】
その場合に、警報部404から発する警告音の大きさを無線部402での受信電波強度の強さによって変化させてもよい。すなわち、受信電波強度の強さと警報部404から発する警告音の大きさを比例させるようにすれば、監視対象エリア110への侵入の深さを利用者に認識させることも可能である。
【0038】
警報部404より警報を発する期間は、エリア情報発信ノード105が当該監視対象エリア情報を含むデータをブロードキャストで送信する間隔より長い時間であることが好ましい。
【0039】
ユーザノード107とユーザノード109の無線による相互リンクが途絶えたとしても、ユーザノード109はエリア情報発信ノード105からの監視対象エリア情報を含むデータを受信することが可能であるので、無線通信によるマルチホップネットワークの通信品質に関わらずユーザノード109を携帯する利用者は危険等を認識することができる。
【0040】
図1において、監視対象エリア110の監視対象エリア範囲が変更されるような場合に、管理サーバ101よりエリア情報発信ノード105の送信出力を設定する手順を以下に示す。
【0041】
管理サーバ101は、エリア情報発信ノード105の送信出力情報を管理ノード102からルータノード103およびルータノード104を介してエリア情報発信ノード105に送信する。エリア情報発信ノード105は、その送信出力情報を受信し、送信出力情報に応じて自身の無線部502の送信出力を設定する。
【0042】
(実施の形態2)
次に、本発明によるエリア検知・警報システムの応用した実施の形態2に関わる構成を説明する。図6は、本発明の実施の形態2に係るエリア検知・警報システムの構成を表す概念図である。これは、例えば、倉庫内などの物品の保管エリア等のエリアを特定する為のエリア検知・警報システムの構成例を示す。物品の固有情報を管理する管理サーバ601と、管理サーバ601に有線または無線にて接続された無線ノードである管理ノード602と、予め物品に設置されている無線ノードであるエリア情報発信ノード605と、管理サーバ601からのエリア情報発信ノード605の設定情報をルーティングする無線ノードであるルータノード603および604と、利用者が携帯する無線ノードであるユーザノード606ないし609からなる。
【0043】
全ての無線ノード602ないし609は無線通信によるマルチホップネットワークを構成する。図6において、各無線ノードの無線通信による相互のリンクを点線で示す。また、エリア情報発信ノード605の無線通信範囲610を二重丸で示す。
【0044】
ルータノード603および604は、管理サーバ601からエリア情報発信ノード605までの通信を十分に確保できる台数設置することが好ましい。また、管理ノード602と直接無線通信を行うことができる場合やエリア情報発信ノード605の設定を管理サーバ601で管理する必要が無い場合には、ルータノードを設置しなくてもよい。
【0045】
管理ノード602の構成は、実施の形態1と同様で、管理ノード602の構成は、図2に示すものと同様である。
【0046】
ルータノード603および604の構成は、実施の形態1と同様で、その構成を図3に示すものと同様である。
【0047】
ユーザノード606ないし609の構成は実施の形態1と同様で、その構成は、図4に示すものと同様である。
【0048】
エリア情報発信ノード605の構成は実施の形態1と同様で、その構成は、図5に示すものと同様である。エリア情報発信ノード605は、無線ノードであって、エリア情報発信ノード605を動作させる電源を供給する電源部503と、他の無線ノードとの無線通信を行う無線部502と、エリア情報発信ノード605が配置されている当該物品の固有情報を保持するデータ記憶部504と、管理サーバ101からの情報に基づいてエリア情報発信ノード605の設定の変更及び定期的に当該物品の固有情報を送信する制御を行う制御部501から構成される。
【0049】
ユーザノード606ないし609がデータ記憶部405に保持する物品固有情報リストは、利用者別の物品の固有情報の一覧である。例えば利用者が特定の物品を捜索する場合に、捜索対象となる物品の固有情報を予め保持しておく。
【0050】
マルチホップ通信により個々の無線ノードを一意に識別する為の識別情報を持ち、物品の固有情報は、当該エリア情報発信ノード605を識別する為の前記識別情報であってもよい。
【0051】
図6において、管理サーバ601よりユーザノード608へ物品の固有情報を設定する手順を以下に示す。
【0052】
物品の固有情報は、管理サーバ601から管理ノード602へ送信され、マルチホップ通信にて、ユーザノード606を経てユーザノード608へ送信される。
【0053】
ユーザノード608は、無線部402により物品の固有情報を受信した場合、データ記憶部405の物品固有情報リストを設定または更新する。
【0054】
図6において、利用者の携帯するユーザノード609がエリア情報発信ノード605の無線通信範囲610に到達したときに警報部404より警報を発する手順を以下に示す。
【0055】
無線通信範囲610内のエリア情報発信ノード605は、予め決められた一定の間隔で、データ記憶部504に保持されている当該物品の固有情報を含むデータを無線部502より、不特定多数の無線ノードに向かってデータを送信するブロードキャストで送信する。
【0056】
利用者の携帯するユーザノード609が無線通信範囲610内に侵入するとき、ユーザノード609の無線部402は、エリア情報発信ノード605からブロードキャストで送信される物品の固有情報を含むデータを受信し、ユーザノード609は、当該物品の固有情報と自身のデータ記憶部405の物品固有情報リストと比較し、当該リスト内の物品に該当すると判断する場合、警報部404より予め定められた一定期間警報を発する。
【0057】
警報部404より警告音を発する場合、警告音の大きさを無線部402での受信電波強度の強さによって変化させてもよい。すなわち、例えば、受信電波強度の強さと警報部404から発する警告音の大きさを比例させるようにすれば当該物品への距離が認識される。
【0058】
警報部404より警報を発する期間は、エリア情報発信ノード605が当該物品の固有情報を含むデータをブロードキャストで送信する間隔より長い時間であることが好ましい。
【0059】
図6において、無線通信範囲610を変更する場合等、管理サーバ601よりエリア情報発信ノード605の送信出力を設定する手順を以下に示す。
【0060】
管理サーバ601は、エリア情報発信ノード605の送信出力情報を管理ノード602およびルータノード603およびルータノード604を介してエリア情報発信ノード605へ送信する。エリア情報発信ノード605は、その送信出力情報を受信し、送信出力情報に応じて自身の無線部502の送信出力を設定する。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明は、工事現場や土木作業現場など広い範囲で監視対象エリアを検知に利用することができる。また、本発明は監視対象エリア以外の物品管理等各種管理エリア検知への応用も可能である。
【符号の説明】
【0062】
101、601 管理サーバ
102、602 管理ノード
103、104、603,604 ルータノード
105、605 エリア情報発信ノード
106、107、108、109、606、607、608、609 ユーザノード
110 監視対象エリア
201 制御部
202 無線部
203 電源部
204 上位通信インターフェース
301 制御部
302 無線部
303 電源部
401 制御部
402 無線部
403 電源部
404 警報部
405 データ記憶部
501 制御部
502 無線部
503 電源部
504 データ記憶部
610 エリア情報発信ノードの無線通信範囲

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信により通信を行う端末装置である複数の無線ノードで構成されるエリア検知・警報システムであって、特定のエリアに設置される無線ノードであるエリア情報発信ノードは、前記エリアのデータであるエリア情報を有し、無線により前記エリア情報を不特定多数の他の無線ノードに対してデータを送信するエリア情報送信手段を有し、利用者に携帯される無線ノードであるユーザノードは、警報を発する報知手段を有し、かつ前記エリア情報発信ノードからのエリア情報を受信した時に、前記報知手段より警報を発することを特徴とするエリア検知・警報システム。
【請求項2】
前記ユーザノードは、エリア情報の一覧を有し、前記エリア情報発信ノードより受信した前記エリア情報と前記エリア情報の一覧とを比較し、警報を発するべきエリアと判断した場合、前記報知手段により警報を発することを特徴とする請求項1に記載のエリア検知・警報システム。
【請求項3】
前記報知手段は、前記ユーザノードが受信したエリア情報の電波強度に応じて発する警報の出力を変化させることを特徴とする請求項1ないし2のいずれか1項に記載のエリア検知・警報システム。
【請求項4】
各ユーザノードのエリア情報の一覧を管理する管理サーバと、前記管理サーバと有線もしくは無線で接続され、前記管理サーバからのエリア情報設定情報を前記ユーザノードに送信する無線部を有する無線ノードである管理ノードを有し、前記ユーザノードは、前記エリア情報設定情報に基づき、自身のエリア情報の一覧を設定もしくは更新する手段を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のエリア検知・警報システム。
【請求項5】
前記エリア情報の送信出力情報を管理する前記管理サーバと、前記管理ノードを有し、前記エリア情報発信ノードは、前記管理サーバからの前記送信出力情報を前記管理ノードから受信し、前記送信出力情報に基づきエリア情報送信の出力を変更することを特徴とする請求項4に記載のエリア検知・警報システム。
【請求項6】
前記無線ノード同士の無線通信を中継する中継手段をさらに有し、前記無線ノード同士がマルチホップ通信を行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のエリア検知・警報システム。
【請求項7】
前記中継手段は、無線ノードであるルータノードであることを特徴とする請求項6に記載のエリア検知・警報システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−170469(P2010−170469A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−14286(P2009−14286)
【出願日】平成21年1月26日(2009.1.26)
【出願人】(000134257)NECトーキン株式会社 (1,832)
【Fターム(参考)】