説明

カメラシステム、カメラ及び照明装置

【課題】本発光時における被写体の照明状態に応じて撮像した画像が適正な露光量を満たすように本発光を行うカメラシステムを提供する。
【解決手段】カメラに着脱可能な照明装置20と、発光部の予備発光時における被写体からの反射光の光量に基づき算出された発光部の本発光量を、照明装置に通知するカメラ10とを備え、照明装置は、カメラから通知された本発光量に基づいて発光部201に本発光を行わせる発光制御部210を備え、照明装置とカメラは、それぞれ、発光部による本発光時に被写体からの反射光の光量を検出する測光部202と、所定の反射率を有する基準被写体に対する適正露光量に基づいて定められた基準光量を記憶する記憶部204と、測光部により検出された光量が記憶部に記憶された基準光量に達したときには、本発光量に基づく本発光の途中であっても当該本発光を停止せしめる調光動作を行う調光制御部と、のうちのいずれかを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体を照明するための予備発光と本発光を行うカメラシステム、カメラ及び照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、被写体の撮影時に照明装置により予備発光を行い、その予備発光時における被写体からの反射光の光量に応じて本発光量を算出し、算出された本発光量で照明装置により本発光を行うカメラが知られている(特許文献1参照)。このカメラにおいては、本発光の前に予備発光を行うことで被写体の反射率を確認した上で本発光量を算出するため、本発光時に被写体が適正な照明状態になるよう照明装置により発光することができる。
【特許文献1】特開2004−69995号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、予備発光時に、他のカメラの照明装置からの光が重なった場合、被写体からの反射光には他のカメラの照明装置から発せられた光の反射光も含まれるため、被写体からの反射光が増大する。上述のカメラにおいては、予備発光量と被写体からの反射光の光量に基づいて本発光量を算出するため、算出された本発光量は適正な値よりも少なくなり、撮像した画像が露出アンダーとなる場合がある。
【0004】
本発明は、本発光時における被写体の照明状態に応じて撮像した画像が適正な露光量を満たすように本発光を行うカメラシステム、カメラ及び照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は以下のような解決手段により上記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施の形態に対応する符号を付して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0006】
本発明に係るカメラシステムは、予備発光と本発光を行う発光部(201)を備えカメラ(10)に着脱可能な照明装置(20)と、前記発光部の予備発光時における被写体からの反射光の光量に基づき算出された前記発光部の本発光量を、装着された前記照明装置(20)に通知するカメラ(10)とを備えるカメラシステム(1)であって、前記照明装置は、前記カメラから通知された前記本発光量に基づいて前記発光部に本発光を行わせる発光制御部(210)を備え、前記照明装置と前記カメラは、それぞれ、前記発光部による本発光時に前記被写体からの反射光の光量を検出する測光部(202)と、所定の反射率を有する基準被写体に対する適正露光量に基づいて定められた基準光量を記憶する記憶部(204)と、前記測光部により検出された光量が前記記憶部に記憶された前記基準光量に達したときには、前記本発光量に基づく本発光の途中であっても当該本発光を停止せしめる調光動作を行う調光制御部(210)と、のうちのいずれかを備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明のカメラ(11)は、予備発光と本発光とを行う発光部を備える照明装置(21)が装着されるカメラ(11)であって、前記照明装置の前記予備発光時における被写体からの反射光の光量に基づいて本発光量を算出する発光量算出部(117)と、該本発光量を前記照明装置に通知する発光量通知部(115)と、前記発光部による前記本発光時における前記被写体からの反射光の光量を検出する測光部(116)と、所定の反射率を有する基準被写体に対する適正露光量に基づいて定められた基準光量を記憶する記憶部(120)と、前記測光部により検出された光量が前記記憶部に記憶された前記基準光量に達したときには、前記発光部が前記本発光量に基づく本発光の途中であっても当該本発光を停止せしめる調光動作を行う調光制御部(110)とを備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明のカメラ(12)は、予備発光と本発光を行う発光部(121)と、前記予備発光時における被写体からの反射光の光量に基づいて前記発光部の本発光量を算出し、前記本発光量に基づいて前記発光部に本発光を行わせる発光制御部(110)と、前記発光部による前記本発光時における前記被写体からの反射光の光量を検出する測光部(116)と、所定の反射率を有する基準被写体に対する適正露光量に基づいて定められた基準光量を記憶する記憶部(120)と、前記測光部により検出された光量が前記記憶部に記憶された前記基準光量に達したときには、前記本発光量に基づく本発光の途中であっても当該本発光を停止せしめる調光動作を行う調光制御部(110)とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の照明装置(20)は、カメラ(10)に着脱可能であり、予備発光と予備発光時における被写体からの反射光の光量に基づいて前記カメラにより算出された本発光量の通知を当該カメラから受付けて本発光を行う発光部(201)を備える照明装置であって、前記カメラから通知された前記本発光量に基づいて前記発光部に本発光を行わせる発光制御部(210)と、前記発光部による本発光時に前記被写体からの反射光の光量を検出する測光部(202)と、所定の反射率を有する基準被写体に対する適正露光量に基づいて定められた基準光量を記憶する記憶部(204)と、前記測光部により検出された光量が前記記憶部に記憶された前記基準光量に達したときには、前記本発光量に基づく本発光の途中であっても当該本発光を停止せしめる調光動作を行う調光制御部(210)とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、本発光時における被写体からの反射光の光量を検出し、その検出した光量が適正な露光量の画像を取得することができる基準光量に達したときに本発光を停止するように調光することができる。そのため、予備発光時の測光結果が被写体に対して不適正で、そのため不適正な本発光量が算出されてしまった場合であっても、撮像した画像が露出アンダーや露出オーバーとなることを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態に係るカメラシステムついて説明する。図1は、第1の実施形態に係るカメラシステムの構成を示すブロック図である。本実施形態に係るカメラシステム1は、カメラ10とカメラ10に着脱可能な照明装置20とを備えて構成されている。カメラ10は、制御部110を備え、制御部110には、撮像素子111、画像データ記憶部112、画像処理部113、操作部114、通信部115、測光部116、本発光量算出部117、メモリカード118、表示部119が接続されている。
【0012】
制御部110は、ROMやRAM等のメモリとCPUで構成され、ROMに格納された各処理プログラムを実行することによりカメラ10を構成する各部を制御する。撮像素子111は、CCD或いはCMOS等によって構成され、図示しない撮影レンズを介した被写体光を撮像してアナログ信号の撮像信号を出力する。画像データ記憶部112は、撮像素子111から出力された撮像信号を図示しないA/D変換部においてA/D変換して生成された画像データを一時的に記憶する。画像処理部113は、画像データ記憶部112に記憶される画像データにホワイトバランス調整、輪郭強調及びガンマ補正等の画像処理を行う。
【0013】
操作部114は、電源スイッチ、レリーズボタン等を含み、ユーザによるボタン操作に基づく信号を制御部110へ送出する。通信部115は、照明装置20に対して予備発光及び本発光の指示、及び本発光量を送信し、照明装置20から予備発光の際の予備発光量を含む装置情報を受信する。
【0014】
測光部116は、照明装置10において予備発光された際の被写体光を受光して光量積分を行い、予備発光時における被写体光の光量を検出する。本発光量算出部117は、測光部116により検出された予備発光時における被写体光の光量と、照明装置20から取得した予備発光量に基づいて、撮像した画像が適正露光量を満たすように本発光量を算出する。メモリカード118は、SDカードで構成され、RAWデータやJPEG等の画像データを記憶する。表示部119は、液晶ディスプレイ等で構成され、画像処理部113によって画像処理された画像やメニュー画像等を表示する。
【0015】
照明装置20は、制御部210を備え、制御部210には、発光部201、測光部202、通信部203、及び基準光量記憶部204が接続されている。制御部210は、ROM及びRAM等のメモリとCPUで構成され、ROMに格納されたプログラムを実行して各部を制御する。発光部201は、所定の発光量で予備発光を行い、カメラ10から通知された本発光量に応じた発光量で本発光を行う。測光部202は、本発光時における被写体からの反射光を検出する。通信部203は、予備発光量を含む装置情報をカメラ10へ送信し、カメラ10から予備発光及び本発光の指示と本発光量を受信する。基準発光量記憶部204には、所定の反射率を有する基準被写体に対する適正露光量に基づいて定められた基準光量が記憶されている。
【0016】
次に、本実施形態に係るカメラシステム1を構成するカメラ10及び照明装置20の動作について説明する。図2は、本実施形態に係るカメラシステム1の動作を示すフローチャートである。カメラ10の制御部110は、ユーザにより電源スイッチがONに設定されると(ステップS11)、通信部115を介してカメラ10の識別情報等を含む装置情報を照明装置20に送信する(ステップS12)。照明装置20の制御部210は、通信部203を介してカメラ10の装置情報を受信すると(ステップS21)、予備発光の発光量や自装置の識別情報等を含む装置情報をカメラ10に送信する(ステップS22)。カメラ10の制御部110は、通信部115を介して照明装置20の装置情報を受信する(ステップS13)。
【0017】
カメラ10の制御部110は、レリーズボタンが全押しされた場合に(ステップS14:Y)、通信部115を介して照明装置20に予備発光の指示を送信する(ステップS15)。照明装置20の制御部210は、カメラ10から送信された予備発光の指示を通信部203を介して受信すると(ステップS23)、発光部201により所定の予備発光量で予備発光を行う(ステップS24)。
【0018】
カメラ10の制御部110は、照明装置20により予備発光された際の被写体からの反射光を測光部116により測光して光量を検出し(ステップS16)、本発光量算出部117により測光部116により検出した光量と、ステップS13において照明装置20から受信した装置情報に含まれる予備発光量とに基づいて本発光量を算出する(ステップS17)。制御部110は、ステップS17において算出された本発光量と本発光を行う指示を通信部115を介して照明装置20に送信する(ステップS18)。
【0019】
照明装置20の制御部210は、カメラ10から送信された本発光量と本発光の指示を通信部203を介して受信し (ステップS25)、受信した本発光量に基づいて発光部201により本発光を開始する(ステップS26)。
【0020】
図3は、実施形態に係るカメラシステム1の照明装置20による予備発光と本発光のタイミング(T)と光量を示すものである。照明装置20は、カメラ10から予備発光を指示されたときに(タイミングT1)、所定の予備発光量で予備発光Aを行い、カメラ10から本発光を指示されたときに(タイミングT2)、算出された本発光量に従って本発光B1を開始する。照明装置20の制御部210は、発光部201により本発光を開始すると同時に測光部202により被写体光を測光して光量を検出する(ステップS27)。制御部210は、測光部202によって検出された光量が基準光量記憶部204に予め記憶されている基準光量に達しているか否か判断し(ステップS28)、検出された光量が基準光量に達していると判断した場合には(ステップS28:Y)、本発光を停止し(ステップS29)、検出された光量が基準光量に達していないと判断した場合には(ステップS28:N)、検出された光量が基準光量になるまで発光部201による本発光を継続する。
【0021】
例えば、予備発光時に他人のストロボ光が被写体に照射されていた場合等においては、本発光量の値が小さく算出されてしまうため、算出された本発光量に基づき図2の実線B1で示す本発光を行えば露出アンダーとなってしまう。したがって、破線B2で示す様に本発光時に測光されている光量が基準光量に達するまで本発光を延長する。一方、例えば、バウンス照明を行っている場合等には、予備発光時の被写体からの反射光が本来の反射光より少なることから本発光量の値が大きく算出され、算出された本発光量に基づき実線B1で示す本発光を行えば露出オーバーとなってしまう。したがって、破線B3で示す様に測光された光量が基準光量に達したときには、算出された本発光量に基づく本発光の途中であっても本発光を停止する。
【0022】
本実施形態に係るカメラシステムによれば、本発光時における被写体からの反射光の光量を検出し、その検出した光量が適正な露光量の画像を取得することができる基準光量に達したときに本発光を停止するように調光するため、予備発光時と本発光時において被写体の照明状態が変化した場合であっても撮像した画像が露出アンダーや露出オーバーとなることを防止することができる。
【0023】
なお、上述の実施形態にかかるカメラシステムにおいては、照明装置20側に本発光時における被写体からの反射光の光量を検出する測光部202、基準光量を記憶する記憶部204を備え、測光部202により検出された光量が基準光量に達したときには、制御部210により本発光量に基づく本発光の途中であっても当該本発光を停止せしめる調光動作を行っているが、カメラ10側に本発光時における被写体からの反射光の光量を検出する測光部、基準光量を記憶する記憶部を備え、測光部により検出された光量が基準光量に達したときには、カメラ10の制御部110により照明装置20において行われている本発光を停止せしめるように調光動作を行ってもよい。
【0024】
また、上述の実施形態において、照明装置20がカメラ10に対する発光部201の角度を検出する角度検出部を備え、角度検出部により検出された角度が所定閾値以上の場合には、測光部202による本発光中の被写体からの反射光の光量の検出動作、及び制御部210による上述の調光動作を行うようにしてもよい。
【0025】
また、上述の実施形態において、カメラ10からレリーズボタンの半押し等の測光動作の開始を示す指令を受付けた際に、測光部202は被写界の測光を行い、この測光により所定の光量変化を検出した場合には、測光部202による本発光中の被写体からの反射光の光量の検出動作、及び制御部210による上述の調光動作を行うようにしてもよい。
【0026】
次に、本発明の第2の実施の形態に係るカメラについて説明する。図4は、第2の実施形態に係るカメラの構成を示すブロック図である。この第2の実施の形態に係るカメラは、予備発光と本発光とを行う発光部を備える照明装置21が装着されるカメラ11である。
【0027】
照明装置21は、第1の実施形態に係る照明装置20から測光部202、基準光量記憶部204を取り除き、発光部201及び通信部203のみを備えるものである。また、カメラ11は、第1の実施形態に係るカメラ10に、所定の反射率を有する基準被写体に対する適正露光量に基づいて定められた基準光量が記憶されている基準光量記憶部120を備えるものである。なお、第2の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態に係るカメラシステムと同一の構成については説明を省略する。また、この第2の実施の形態に係るカメラの説明においては、第1の実施の形態と同一の構成には第1の実施の形態で用いた符号と同一の符号を付して説明を行なう。
【0028】
本実施形態に係るカメラ11においては、ユーザにより電源スイッチがONに設定されると、照明装置21から予備発光の発光量等を受信する。カメラ11の制御部110は、レリーズボタンが全押しされた場合に、照明装置21に予備発光の指示を送信する。照明装置21の制御部210は、カメラ11から予備発光の指示を受信すると、発光部201により所定の予備発光量で予備発光を行う。
【0029】
カメラ11の制御部110は、照明装置21により予備発光された際の被写体からの反射光を測光部116により測光して光量を検出し、本発光量算出部117により測光部116により検出した光量と、照明装置21から受信した予備発光量とに基づいて本発光量を算出する。制御部110は、算出された本発光量と本発光を行う指示を照明装置21に送信する。照明装置21の制御部210は、カメラ11から送信された本発光量と本発光の指示を受信し、受信した本発光量に基づいて発光部201により本発光を開始する。
【0030】
カメラ11の制御部110は、発光部201により本発光を開始すると測光部116により被写体光を測光して光量を検出する。制御部110は、測光部116によって検出された光量が基準光量記憶部120に記憶された基準光量に達しているか否か判断し、検出された光量が基準光量に達したと判断した場合に、照明装置21に対しして本発光の停止を通知する。照明装置21は、通信部203を介してカメラ11から本発光停止の通知を受けた場合には、本発光を停止する。
【0031】
本実施形態に係るカメラによれば、本発光時における被写体からの反射光の光量を検出し、その検出した光量が適正な露光量の画像を取得することができる基準光量に達したときに本発光を停止するように調光するため、予備発光時と本発光時において被写体の照明状態が変化した場合であっても撮像した画像が露出アンダーや露出オーバーとなることを防止することができる。
【0032】
なお、この実施形態において、カメラ11に対する発光部201の角度を検出する角度検出部を備え、角度検出部により検出された角度が所定閾値以上の場合には、測光部116による本発光中の被写体からの反射光の光量の検出動作、及び制御部110による上述の調光動作を行うようにしてもよい。
【0033】
次に、本発明の第3の実施の形態に係るカメラについて説明する。図5は、第3の実施形態に係るカメラの構成を示すブロック図である。この第3の実施の形態に係るカメラ12は、第2の実施形態にかかるカメラの照明装置21を、カメラ12に内蔵したものであり、カメラ12を構成する各部は、第2の実施形態に係るカメラ11を構成する各部と同一の機能を有するものである。この第3の実施の形態に係るカメラ12においては、第2の実施に係るカメラと同様な調光動作が、制御部110において行われる。
【0034】
なお、上述の第2、第3実施形態において、カメラ11、12においてレリーズボタンの半押し等の測光動作の開始を示す指令を受付けた際に、測光部116が被写界の測光を行い、この測光により所定の光量変化を検出した場合には、測光部116による本発光中の被写体からの反射光の光量の検出動作、及び制御部110による上述の調光動作を行うようにしてもよい。
【0035】
また、上述した実施形態では、被写体光の検出を測光部により行うものとして説明したが撮像素子により検出するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】第1の実施形態に係るカメラシステムのブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係るカメラシステムの動作を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施形態に係るカメラシステムの予備発光及び本発光を説明する図である。
【図4】第2の実施形態に係るカメラのブロック図である。
【図5】第3の実施形態に係るカメラのブロック図である。
【符号の説明】
【0037】
1…カメラシステム、10…カメラ、20…照明装置、110、210…制御部、111…撮像素子、112…画像データ記憶部、113…画像処理部、114…操作部、115、203…通信部、116、202…測光部、117…本発光量算出部、118…メモリカード、119…表示部、201…発光部、204…基準光量記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予備発光と本発光を行う発光部を備えカメラに着脱可能な照明装置と、前記発光部の予備発光時における被写体からの反射光の光量に基づき算出された前記発光部の本発光量を、装着された前記照明装置に通知するカメラとを備えるカメラシステムであって、
前記照明装置は、
前記カメラから通知された前記本発光量に基づいて前記発光部に本発光を行わせる発光制御部を備え、
前記照明装置と前記カメラは、それぞれ、
前記発光部による本発光時に前記被写体からの反射光の光量を検出する測光部と、
所定の反射率を有する基準被写体に対する適正露光量に基づいて定められた基準光量を記憶する記憶部と、
前記測光部により検出された光量が前記記憶部に記憶された前記基準光量に達したときには、前記本発光量に基づく本発光の途中であっても当該本発光を停止せしめる調光動作を行う調光制御部と、のうちのいずれかを
を備えることを特徴とするカメラシステム。
【請求項2】
前記照明装置は、前記カメラに対する前記発光部の角度を検出する角度検出部を備え、
前記測光部は、前記角度検出部により検出された角度が所定閾値以上の場合には、前記発光部による本発光中の前記被写体からの反射光の光量の検出動作、及び前記調光制御部による前記調光動作を行うことを特徴とする請求項1記載のカメラシステム。
【請求項3】
前記測光部は、前記カメラから測光動作の開始を示す指令を受付けた際に被写界の測光を行い、
当該測光により所定の光量変化を検出した場合には、前記発光部による本発光中の前記被写体からの反射光の光量の検出動作、及び前記調光制御部による前記調光動作を行うことを特徴とする請求項1記載のカメラシステム。
【請求項4】
予備発光と本発光とを行う発光部を備える照明装置が装着されるカメラであって、
前記照明装置の前記予備発光時における被写体からの反射光の光量に基づいて本発光量を算出する発光量算出部と、
該本発光量を前記照明装置に通知する発光量通知部と、
前記発光部による前記本発光時における前記被写体からの反射光の光量を検出する測光部と、
所定の反射率を有する基準被写体に対する適正露光量に基づいて定められた基準光量を記憶する記憶部と、
前記測光部により検出された光量が前記記憶部に記憶された前記基準光量に達したときには、前記発光部が前記本発光量に基づく本発光の途中であっても当該本発光を停止せしめる調光動作を行う調光制御部と
を備えることを特徴とするカメラ。
【請求項5】
予備発光と本発光を行う発光部と、
前記予備発光時における被写体からの反射光の光量に基づいて前記発光部の本発光量を算出し、前記本発光量に基づいて前記発光部に本発光を行わせる発光制御部と、
前記発光部による前記本発光時における前記被写体からの反射光の光量を検出する測光部と、
所定の反射率を有する基準被写体に対する適正露光量に基づいて定められた基準光量を記憶する記憶部と、
前記測光部により検出された光量が前記記憶部に記憶された前記基準光量に達したときには、前記本発光量に基づく本発光の途中であっても当該本発光を停止せしめる調光動作を行う調光制御部と
を備えることを特徴とするカメラ。
【請求項6】
前記発光部の該カメラに対する角度を検出する角度検出部を備え、
前記測光部は、前記角度検出部により検出された角度が所定閾値以上の場合には、前記発光部による本発光中の前記被写体からの反射光の光量の検出動作、及び前記調光制御部による前記調光動作を行うことを特徴とする請求項4記載のカメラ。
【請求項7】
ユーザからの所定操作を受付ける操作部を備え、
前記測光部は、前記操作部により前記所定操作が受け付けられた際に被写界の測光を行い、当該測光結果により所定の光量変化を検出した場合には、前記発光部による本発光中の前記被写体からの反射光の光量の検出動作、及び前記調光制御部による前記調光動作を行うことを特徴とする請求項4または5記載のカメラ。
【請求項8】
カメラに着脱可能であり、予備発光と予備発光時における被写体からの反射光の光量に基づいて前記カメラにより算出された本発光量の通知を当該カメラから受付けて本発光を行う発光部を備える照明装置であって、
前記カメラから通知された前記本発光量に基づいて前記発光部に本発光を行わせる発光制御部と、
前記発光部による本発光時に前記被写体からの反射光の光量を検出する測光部と、
所定の反射率を有する基準被写体に対する適正露光量に基づいて定められた基準光量を記憶する記憶部と、
前記測光部により検出された光量が前記記憶部に記憶された前記基準光量に達したときには、前記本発光量に基づく本発光の途中であっても当該本発光を停止せしめる調光動作を行う調光制御部と
を備えることを特徴とする照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−32681(P2010−32681A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−193239(P2008−193239)
【出願日】平成20年7月28日(2008.7.28)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】