説明

カメラモジュール

【課題】カメラモジュールの薄型化及び小型化、組み立ての容易化を可能とし、かつ高い色再現性を備えるカメラモジュールを提供する。
【解決手段】カメラモジュールは、複数のイメージセンサ1R、1Gr、1Gb、1Bと、赤外光除去部20R、20Gr、20Gb、20Bと、を有する。赤外光除去部20R、20Gr、20Gb、20Bは、イメージセンサ1R、1Gr、1Gb、1Bに対応させて設けられ、赤外光を除去する。赤外光除去部20R、20Gr、20Gb、20Bは、対応するイメージセンサ1R、1Gr、1Gb、1Bが取り込む色光に応じて、透過させる可視光の波長領域が設定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、カメラモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一般的なカメラモジュールとして、屈折型レンズで屈折させた光を、一つのイメージセンサに集光させるものがある。画像を得るための光電変換を担うイメージセンサは、例えば、赤色(R)用、緑色(G)用、青色(B)用の光電変換部(画素)を同一平面上にベイヤー配列させて構成される。かかるイメージセンサと組み合わせる屈折型レンズは、各色光をできるだけ同一平面上に集光可能であること、言い換えると色収差が少ないことが求められる。
【0003】
カメラモジュールは、薄型化や小型化の要請により、レンズとイメージセンサとの間の焦点距離をできるだけ短くする傾向にある。屈折型レンズを使用する場合、焦点距離は、レンズ材料の屈折率や屈折面の曲率に依存することになる。レンズ材料に高屈折率材料を使用することで、焦点距離を短くすることが可能になる一方、色収差の低減に複数のレンズが必要となる場合が生じる。また、レンズ設計の複雑化、カメラモジュールの組み立て精度の厳格化、屈折率を向上させるためのレンズ材料の開発を要すること等も課題となる。
【0004】
一般的なカメラモジュールに使用されるイメージセンサは、画素ごとに設けられたカラーフィルタを備える。イメージセンサは、カラーフィルタを透過した光を検出し、カラー原画像を再現する。高い色再現性を実現させるためには、カラーフィルタは、所望の色光を完全に分離可能であることが望ましい。カラーフィルタの色分離特性は、カラーフィルタの物性に依存することになる。従来使用されるカラーフィルタは、所望の色光を透過させる以外に、他の色光については完全には遮断できず一部が透過してしまうため、イメージセンサでの混色の発生が問題となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−84104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一つの実施形態は、カメラモジュールの薄型化及び小型化、組み立ての容易化を可能とし、かつ高い色再現性を備えるカメラモジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つの実施形態によれば、カメラモジュールは、複数のイメージセンサと、赤外光除去部と、を有する。前記イメージセンサは、被写体像の各色成分を分担して撮像する。前記赤外光除去部は、前記イメージセンサに対応させて設けられている。前記赤外光除去部は、前記イメージセンサへ進行する光から赤外光を除去する。前記赤外光除去部は、対応する前記イメージセンサが取り込む色光に応じて、透過させる可視光の波長領域が設定されている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】第1の実施形態にかかるカメラモジュールの断面模式図。
【図2】イメージセンサアレイ、IRカットフィルタ及びレンズレットの斜視模式図。
【図3】赤外光除去部の透過特性の例を示す図。
【図4】赤外光除去部による波長選択性について説明する図。
【図5】第2の実施形態にかかるカメラモジュールを構成するイメージセンサアレイ、IRカットフィルタ及びレンズレットの斜視模式図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかるカメラモジュールを詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかるカメラモジュールの断面模式図である。イメージセンサアレイ1は、4つのイメージセンサからなる。イメージセンサは、被写体像を撮像する。レンズレット21は、4つの屈折型レンズからなる。屈折型レンズは、被写体からの光をイメージセンサにて集光させる。IR(Infrared)カットフィルタ20は、4つの赤外光除去部からなる。赤外光除去部は、屈折型レンズからイメージセンサへ進行する光から赤外光を反射等により除去する光学薄膜、例えば誘電体多層膜を備える。
【0011】
イメージセンサアレイ1は、回線基板5上に設けられている。半田ボール4は、回線基板5のうちイメージセンサアレイ1とは反対側の面に設けられている。センサガラス6は、イメージセンサアレイ1を覆う。回線基板5とセンサガラス6とは、イメージセンサアレイ1の周囲において、接着部材9を介して互いに接着されている。センサガラス6とIRカットフィルタ20は、屈折型レンズからイメージセンサへ光が進行する領域の周囲において、接着部材9を介して互いに接着されている。
【0012】
スペーサ8は、IRカットフィルタ20とレンズレット21との間の、光が進行する領域の周囲に設けられている。スペーサ8は、イメージセンサアレイ1とレンズレット21との間隔を保持する。IRカットフィルタ20とスペーサ8は、接着部材9を介して互いに接着されている。レンズレット21は、スペーサ8の上に設けられている。
【0013】
スペーサ8とレンズレット21は、接着部材9を介して互いに接着されている。シールド部3は、回線基板5からレンズレット21までの各部の周囲を封止する。シールド部3は、イメージセンサアレイ1と、IRカットフィルタ20と、レンズレット21とを一体とする。シールド部3とレンズレット21とは、接着部材9を介して互いに接着されている。
【0014】
図2は、イメージセンサアレイ、IRカットフィルタ及びレンズレットの斜視模式図である。イメージセンサ1R、1Gr、1Gb、1Bは、被写体像の各色成分を分担して撮像する。イメージセンサアレイ1は、縦横2×2のマトリクス状にイメージセンサ1R、1Gr、1Gb、1Bが配置されて構成されている。イメージセンサ1R、1Gr、1Gb、1Bは、二つのG用イメージセンサ1Gr、1Gbが斜向かいとなるように配置されている。
【0015】
R用イメージセンサ1Rは、被写体像のR成分を撮像する。R用イメージセンサ1Rは、R光を透過させるカラーフィルタを備えるR用画素で構成されている。B用イメージセンサ1Bは、被写体像のB成分を撮像する。B用イメージセンサ1Bは、B光を透過させるカラーフィルタを備えるB用画素で構成されている。
【0016】
G用イメージセンサ1Gr、1Gbは、被写体像のG成分を撮像する。G用イメージセンサ1Gr、1Gbは、G光を透過させるカラーフィルタを備えるG用画素で構成されている。イメージセンサ1R、1Gr、1Gb、1Bは、撮像面を同一面内に並列させ、一体のイメージセンサアレイ1として構成されている。
【0017】
赤外光除去部20R、20Gr、20Gb、20Bは、イメージセンサ1R、1Gr、1Gb、1Bに対応させて設けられている。赤外光除去部20R、20Gr、20Gb、20Bは、イメージセンサ1R、1Gr、1Gb、1Bと同様に、縦横2×2のマトリクス状に配置されている。赤外光除去部20R、20Gr、20Gb、20Bは、同一面内に並列させて、一体のIRカットフィルタ20として構成されている。
【0018】
屈折型レンズ21R、21Gr、21Gb、21Bは、イメージセンサ1R、1Gr、1Gb、1Bに対応させて設けられている。屈折型レンズ21R、21Gr、21Gb、21Bは、イメージセンサ1R、1Gr、1Gb、1Bと同様に、縦横2×2のマトリクス状に配置されている。屈折型レンズ21R、21Gr、21Gb、21Bは、同一面内に並列させて、一体のレンズレット21として構成されている。
【0019】
R用屈折型レンズ21Rは、R用イメージセンサ1RにR光を集光させる。R用屈折型レンズ21Rは、R光の結像面がR用イメージセンサ1Rの撮像面に一致するように、R光を対象として設計が最適化されている。R用赤外光除去部20Rは、R用屈折型レンズ21RからR用イメージセンサ1Rへ進行する光から赤外光を除去する。
【0020】
Gr用屈折型レンズ21Grは、Gr用イメージセンサ1GrにG光を集光させる。Gr用屈折型レンズ21Grは、G光の結像面がGr用イメージセンサ1Grの撮像面に一致するように、G光を対象として設計が最適化されている。Gr用赤外光除去部20Grは、Gr用屈折型レンズ21GrからGr用イメージセンサ1Grへ進行する光から赤外光を除去する。
【0021】
Gb用屈折型レンズ21Gbは、Gb用イメージセンサ1GbにG光を集光させる。Gb用屈折型レンズ21Gbは、G光の結像面がGb用イメージセンサ1Gbの撮像面に一致するように、G光を対象として設計が最適化されている。Gb用赤外光除去部20Gbは、Gb用屈折型レンズ21GbからGb用イメージセンサ1Gbへ進行する光から赤外光を除去する。
【0022】
B用屈折型レンズ21Bは、B用イメージセンサ1BにB光を集光させる。B用屈折型レンズ21Bは、B光の結像面がB用イメージセンサ1Bの撮像面に一致するように、B光を対象として設計が最適化されている。B用赤外光除去部20Bは、B用屈折型レンズ21BからB用イメージセンサ1Bへ進行する光から赤外光を除去する。
【0023】
カメラモジュールは、同一の色成分を検出する画素をイメージセンサ1R、1Gr、1Gb、1B内に持たせることにより、隣接する画素間における、異なる色成分の信号同士の干渉を回避できる。これにより、混色を減少させ、感度を大幅に向上させることが可能となる。また、各屈折型レンズ21R、21Gr、21Gb、21Bは、それぞれの色成分に対してレンズ設計を最適化できるため、焦点距離を短くするとともに色収差を大幅に軽減させることができる。カメラモジュールは、焦点距離を短縮させることによる薄型化及び小型化が可能となる。また、カメラモジュールは、色収差低減のための複雑な構成が不要となることで、組み立ての容易化が可能となる。
【0024】
図3は、赤外光除去部の透過特性の例を示す図である。図示するグラフの縦軸は透過率、横軸は波長とする。実線R1は、R用画素に設けられたR用カラーフィルタの透過特性の例を表したものである。実線G1は、G用画素に設けられたG用カラーフィルタの透過特性の例を表したものである。実線B1は、B用画素に設けられたB用カラーフィルタの透過特性の例を表したものである。
【0025】
破線R2は、R用赤外光除去部20Rの透過特性の例を表したものである。破線G2は、Gr用赤外光除去部20Gr、Gb用赤外光除去部20Gbの透過特性の例を表したものである。破線B2は、B用赤外光除去部20Bの透過特性の例を表したものである。ここでは、透過率98%で光を分離する場合を例とする。
【0026】
R用赤外光除去部20Rは、赤外光を除去可能であるとともに、可視光のうちのR光を選択的に透過させるように設計されている。R用赤外光除去部20Rは、R用カラーフィルタにて透過可能な光の波長領域に対して、狭い波長領域の光を透過させる。Gr用赤外光除去部20Gr、Gb用赤外光除去部20Gbは、赤外光を除去可能であるとともに、可視光のうちのG光を選択的に透過させるように設計されている。Gr用赤外光除去部20Gr、20Gbは、G用カラーフィルタにて透過可能な光の波長領域に対して、狭い波長領域の光を透過させる。B用赤外光除去部20Bは、赤外光を除去可能であるとともに、可視光のうちのB光を選択的に透過させるように設計されている。B用赤外光除去部20Bは、B用カラーフィルタにて透過可能な光の波長領域に対して、狭い波長領域の光を透過させる。
【0027】
各カラーフィルタは、広い波長領域において透過率がなだらかに変化するような透過特性を示す。透過特性を表すグラフには、異なる色光用のカラーフィルタ同士で、裾部分に明確な重なりが生じることとなる。カラーフィルタにて所望の色光を透過させる以外に、他の色光については完全には遮断できず一部が透過することとなると、イメージセンサでの混色の発生が問題となる。
【0028】
光学薄膜は、透過及び反射の境界となる波長領域において透過率が急峻に変化するような透過特性を持たせることが可能である。光学薄膜は、透過により所望の色光を分離する場合に、イメージセンサ用に用いられる一般的なカラーフィルタに比べて、良好な分離特性を得ることができる。光学薄膜を備える赤外光除去部20R、20Gr、20Gb、20Bは、カラーフィルタであればある程度透過する波長の光を、カラーフィルタへ入射する以前の段階で除去することができる。
【0029】
図4は、赤外光除去部による波長選択性について説明する図である。例えば、Gr用赤外光除去部20Gr、Gb用赤外光除去部20Gbは、斜線を付して示すように、G用カラーフィルタとB用カラーフィルタとで透過特性のグラフに重なりが生じる波長領域のうち、B光の波長領域に含まれる光を除去する。
【0030】
各赤外光除去部20R、20Gr、20Gb、20Bは、対応するイメージセンサ1R、1Gr、1Gb、1Bが取り込む色光に応じて、透過させる可視光の波長領域が設定されている。カメラモジュールは、イメージセンサ1R、1Gr、1Gb、1Bにて取り込む色光以外の色光を赤外光除去部20R、20Gr、20Gb、20Bにて除去することで、イメージセンサ1R、1Gr、1Gb、1Bでの混色の発生を低減させる。
【0031】
カメラモジュールは、赤外光除去部20R、20Gr、20Gb、20Bによる色分離を適用することで、カラーフィルタのみによって色分離を実施する場合に対して、高い色再現性を得ることができる。これにより、カメラモジュールは、薄型化及び小型化、組み立ての容易化、高い色再現性の実現が可能となる。
【0032】
カメラモジュールは、屈折性レンズからなるレンズレット21を有する場合に限られない。レンズは、被写体からの光をイメージセンサ1R、1Gr、1Gb、1Bにて集光させるものであれば良い。レンズは、例えば、被写体からの光を回折させてイメージセンサ1R、1Gr、1Gb、1Bにて集光させる回折型レンズであっても良い。
【0033】
カメラモジュールに設けられるイメージセンサ及びレンズはそれぞれ複数であれば良く、それぞれ4つである場合に限られない。イメージセンサ及びレンズは、互いに1対1の対応をなして配置されていれば良く、配置の態様を適宜変更しても良い。
【0034】
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態にかかるカメラモジュールを構成するイメージセンサアレイ、IRカットフィルタ及びレンズレットの斜視模式図である。イメージセンサ30R、30G、30Y、30Bは、被写体像の4つの色成分を分担して撮像する。イメージセンサアレイ30は、縦横2×2のマトリクス状にイメージセンサ30R、30G、30Y、30Bが配置されて構成されている。
【0035】
R用イメージセンサ30Rは、被写体像のR成分を撮像する。R用イメージセンサ30Rは、R光を透過させるカラーフィルタを備えるR用画素で構成されている。G用イメージセンサ30Gは、被写体像のG成分を撮像する。G用イメージセンサ30Gは、G光を透過させるカラーフィルタを備えるG用画素で構成されている。
【0036】
Y用イメージセンサ30Yは、被写体像の黄色(Y)成分を撮像する。Y用イメージセンサ30Yは、Y光を透過させるカラーフィルタを備えるY用画素で構成されている。B用イメージセンサ30Bは、被写体像のB成分を撮像する。B用イメージセンサ30Bは、B光を透過させるカラーフィルタを備えるB用画素で構成されている。イメージセンサ30R、30G、30Y、30Bは、撮像面を同一面内に並列させ、一体のイメージセンサアレイ30として構成されている。
【0037】
赤外光除去部31R、31G、31Y、31Bは、イメージセンサ30R、30G、30Y、30Bに対応させて設けられている。赤外光除去部31R、31G、31Y、31Bは、イメージセンサ30R、30G、30Y、30Bと同様に、縦横2×2のマトリクス状に配置されている。赤外光除去部31R、31G、31Y、31Bは、同一面内に並列させて、一体のIRカットフィルタ31として構成されている。
【0038】
屈折型レンズ32R、32G、32Y、32Bは、イメージセンサ30R、30G、30Y、30Bに対応させて設けられている。屈折型レンズ32R、32G、32Y、32Bは、イメージセンサ30R、30G、30Y、30Bと同様に、縦横2×2のマトリクス状に配置されている。屈折型レンズ32R、32G、32Y、32Bは、同一面内に並列させて、一体のレンズレット32として構成されている。
【0039】
Y用屈折型レンズ32Yは、Y用イメージセンサ30Yに光を集光させる。Y用屈折型レンズ32Yは、Y光の結像面がY用イメージセンサ30Yの撮像面に一致するように、Y光を対象として設計が最適化されている。Y用赤外光除去部31Yは、Y用屈折型レンズ32RからY用イメージセンサ30Yへ進行する光から赤外光を除去する。また、Y用赤外光除去部31Yは、赤外光を除去可能であるとともに、可視光のうちのY光を選択的に透過させるように設計されている。なお、R用、G用、B用の屈折型レンズ及び赤外光除去部は、第1の実施形態と同様に構成されている。
【0040】
本実施形態のカメラモジュールは、薄型化及び小型化、組み立ての容易化、高い色再現性の実現が可能となる。カメラモジュールは、R用、G用、B用の要素にY用の要素が加わることで、さらに高い色再現性を得ることが可能となる。
【0041】
カメラモジュールは、R用、G用、B用の要素に加えてY用の要素を設ける場合に限られない。カメラモジュールは、Yに限られずいずれの色、例えば橙色についての要素を加えたものであっても良い。また、カメラモジュールは、4つの色成分を撮像する場合に限られず、5つ以上の色成分を撮像するものであっても良い。カメラモジュールに設けられるイメージセンサ及びレンズはそれぞれ複数であれば良く、それぞれ4つである場合に限られない。イメージセンサ及びレンズは、互いに1対1の対応をなして配置されていれば良く、配置の態様を適宜変更しても良い。
【0042】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0043】
1R、1Gr、1Gb、1B、30R、30G、30Y、30B イメージセンサ、20R、20Gr、20Gb、20B、31R、31G、31Y、31B 赤外光除去部、21R、21Gr、21Gb、21B、32R、32G、32Y、32B 屈折型レンズ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体像の各色成分を分担して撮像する複数のイメージセンサと、
前記イメージセンサに対応させて設けられ、前記イメージセンサへ進行する光から赤外光を除去する赤外光除去部と、を有し、
前記赤外光除去部は、対応する前記イメージセンサが取り込む色光に応じて、透過させる可視光の波長領域が設定されていることを特徴とするカメラモジュール。
【請求項2】
複数の前記赤外光除去部は、前記色光ごとに設けられ、これらが一体として構成されることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項3】
前記赤外光除去部は、光学薄膜を備えることを特徴とする1又は2に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
前記被写体からの光を、前記色光ごとに前記イメージセンサにて集光させる複数のレンズを有し、
複数の前記レンズは、一体として構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項5】
複数の前記イメージセンサと、複数の前記赤外光除去部と、複数の前記レンズとを一体とするシールド部を有することを特徴とする請求項4に記載のカメラモジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−134742(P2012−134742A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−284712(P2010−284712)
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】