説明

カリウムチャネル調節因子としての1,4ジアミノ二環式レチガビンアナログ

本発明は、式(I)の化合物に関し、ここで、Gは、−O−、−S−、−C(g1)(g2)−または−NH−であり、n=1、2または3である。そのような化合物は、カリウムチャネルを調節する。本化合物は、カリウムイオンチャネルの調節の影響を受ける疾患および障害の治療および予防に有用である。そのような状態の1つは、発作性疾患である。本発明の化合物は、カリウムチャネル活性を活性化し、それにより、全身投与されたときに著しい全身性の副作用を生じることなく発作性疾患などの状態の治療に有用である、二環式のレチガビンアナログである。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物
【化114】

または、その薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和化合物であって、
ここで、Gは、−O−、−S−、−C(g)(g)−または−NH−であり、ここで、gおよびgは、独立して、H、フェニル、ハロゲン、メトキシ、ハロメチル、メトキシメチルまたはC−Cアルキルであり;n=1、2、または3であり;
各Arは、独立して、N、OおよびSから独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を必要に応じて含む、5員〜10員の単環式または二環式の芳香族基であり;
およびRは、H、CN、ハロゲン、CHCN、OH、NO、CHF、CHF、CF、CFCF、C−Cアルキル、OR、C(=O)R、C(=O)OR10、OC(=O)R11、SR12、NR13C(=O)R14、NR13C(=NH)R14、C(=O)NR1516、CHC(=O)NR1516、CHNHC(=NH)−、CHC(=NH)NH−、CHC(=NH)NH、NR1718、SO19、N(R20)SOl、SONR2223、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルケニル、C−CアルケニルまたはC−Cアルキニルから独立して選択され;Uは、NまたはCR’であり;
R’、RおよびRは、独立して、H、ハロゲン、トリフルオロメチル、C−Cアルキルであり、そのC−Cアルキル基は、OH、ハロゲン、C−Cアルキル、OC−Cアルキルまたはトリフルオロメチルから独立して選択される1または2個の基で必要に応じて置換され;
X=OまたはSであり;Yは、OまたはSであり;Zは、H、ハロゲン、OH、CN、CHCN、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、O−C−Cアルキル、(CH)、C−Cシクロアルキル、O−C−Cシクロアルキル、O−(CH)wC3−C6シクロアルキルであり、q=1または0であり;
は、C−Cアルキル、(CHR),C−Cシクロアルキル、(CHRCH−Cシクロアルキル、CH(CHR−Cシクロアルキル、(CHR−Cシクロアルケニル、CH(CHR),C−Cシクロアルケニル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、Ar、(CHRAr、CH(CHRArまたは(CHRCHArであり、ここで、wは、0〜3であり、
各Arは、独立して、N、OおよびSから独立して選択される1〜4個の環ヘテロ原子を必要に応じて含む、5員〜10員の単環式または二環式の芳香族基であり;
は、HまたはC−Cアルキルであり;そして
〜R23は、独立して、H、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、(CHR−Cシクロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニルであり、ここで、すべてのアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール基は、C−Cアルキル、ハロゲン、OH、OMe、CN、CHFおよびトリフルオロメチルから独立して選択される1または2個の置換基で必要に応じて置換され;ここで、さらに、該アルケニル基およびアルキニル基は、フェニルまたはC−Cシクロアルキルで必要に応じて置換され;ここで、すべてのシクロアルキル基は、N、OおよびSから独立して選択される1または2個の環ヘテロ原子を必要に応じて含む;
化合物、またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和化合物。
【請求項2】
NH−C(=X)−(Y)−Rが、NHC(=O)Rである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
NH−C(=X)−(Y)−Rが、NHC(=O)ORである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
NH−C(=X)−(Y)−Rが、NHC(=S)SRである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
NH−C(=X)−(Y)−Rが、NHC(=S)Rである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
NH−C(=X)−(Y)−Rが、NHC(=S)ORである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
NH−C(=X)−(Y)−Rが、NHC(=O)SRである、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
式I−Nの化合物
【化115】

であって、ここで、すべての可変部分は、請求項1において定義されたとおりである、化合物。
【請求項9】
式I−Oの化合物
【化116】

であって、ここで、すべての可変部分は、請求項1において定義されたとおりである、化合物。
【請求項10】
式I−Sの化合物
【化117】

であって、ここで、すべての可変部分は、請求項1において定義されたとおりである、化合物。
【請求項11】
式I−Cggの化合物
【化118】

であって、ここで、すべての可変部分は、請求項1において定義されたとおりである、化合物。
【請求項12】
式IAの化合物
【化119】

である、請求項1に記載の化合物であって、ここで、Q=CRであり、他のすべての可変部分は、請求項1において定義されたとおりである、化合物。
【請求項13】
式I−N−Aの化合物
【化120】

である請求項8に記載の化合物であって、ここで、すべての可変部分は、請求項1において定義されたとおりである、化合物。
【請求項14】
Arがフェニルまたはピリジルであり、nが1である、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
Arがフェニルまたはピリジルであり、nが2である、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
Arがフェニルまたはピリジルであり、nが3である、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
が、H、CH、CF、ClまたはFであり;Arが、フェニルであり;そしてnが、1である、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
が、H、CH、CF、ClまたはFであり;Arが、フェニルであり;そしてnが、2である、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
が、H、CH、CF、ClまたはFであり;Arが、フェニルであり;そしてnが、3である、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
が、H、CH、CF、ClまたはFであり;Zが、H、ハロゲンまたはメチルであり;Rが、H、CH、ClまたはFであり;Arが、フェニルであり;そしてnが、1である、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
が、H、CH、CF、ClまたはFであり;Zは、H、ハロゲンまたはメチルであり;Rが、H、CH、ClまたはFであり;Arが、フェニルであり;そしてnが、2である、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項22】
が、H、CH、CF、ClまたはFであり;Zは、H、ハロゲンまたはメチルであり;Rが、H、CH、ClまたはFであり;Arが、フェニルであり;そしてnが、3である、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
が、H、CH、CF、ClまたはFであり;Rが、H、FまたはClであり;Zは、Hであり;Rが、H、CH、ClまたはFであり;Rが、HまたはCHであり;Arが、フェニルであり;Xが、Oであり;そしてnが、1である、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項24】
が、H、CH、CF、ClまたはFであり;Zは、H、ハロゲンまたはメチルであり;Rが、H、CH、ClまたはFであり;Arが、フェニルであり;Xが、Oであり;そしてnが、2である、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項25】
が、H、CH、CF、ClまたはFであり;Zは、H、ハロゲンまたはメチルであり;Rが、H、CH、ClまたはFであり;Arが、フェニルであり;Xが、Oであり;そしてnが、3である、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項26】
が、H、CH、CF、ClまたはFであり;Rが、H、FまたはClであり;Zは、Hであり;Rが、H、CH、ClまたはFであり;Rが、HまたはCHであり;Arが、フェニルであり;Xが、Oであり;Uが、CHであり;qが、ゼロであり;Rが、C−Cアルキルまたは(CHR−Cシクロアルキルであり;そしてnが、1である、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項27】
が、H、CH、CF、ClまたはFであり;Rが、H、FまたはClであり;Zは、Hであり;Rが、H、CH、ClまたはFであり;Rが、HまたはCHであり;Arが、フェニルであり;Xが、Oであり;Uが、CHであり;qが、ゼロであり;Rが、C−Cアルキルまたは(CHR),C−Cシクロアルキルであり;そしてnが、2である、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項28】
が、H、CH、CF、ClまたはFであり;Rが、H、FまたはClであり;Zは、Hであり;Rが、H、CH、ClまたはFであり;Rが、HまたはCHであり;Arが、フェニルであり;Xが、Oであり;Uが、CHであり;qが、ゼロであり;Rが、C−Cアルキルまたは(CHR−Cシクロアルキルであり;そしてnが、3である、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項29】
が、H、CH、CF、ClまたはFであり;Rが、H、FまたはClであり;Zは、Hであり;Rが、H、CH、ClまたはFであり;Rが、HまたはCHであり;Arが、フェニルであり;Xが、Oであり;Uが、CHであり;qが、ゼロであり;Rが、C−Cアルキルまたは(CHR),C−Cシクロアルキルであり;そしてnが、1である、請求項13に記載の化合物。
【請求項30】
が、H、CH、CF、ClまたはFであり;Rが、H、FまたはClであり;Zは、Hであり;Rが、H、CH、ClまたはFであり;Rが、HまたはCHであり;Arが、フェニルであり;Xが、Oであり;Uが、CHであり;qが、ゼロであり;Rが、C−Cアルキルまたは(CHR),C−Cシクロアルキルであり;そしてnが、2である、請求項13に記載の化合物。
【請求項31】
が、H、CH、CF、ClまたはFであり;Rが、H、FまたはClであり;Zは、Hであり;Rが、H、CH、ClまたはFであり;Rが、HまたはCHであり;MIが、フェニルであり;Xが、Oであり;Uが、CHであり;qが、ゼロであり;Rが、C−Cアルキルまたは(CHR−Cシクロアルキルであり;そしてnが、3である、請求項13に記載の化合物。
【請求項32】
薬学的に許容可能なキャリア、および以下:
i.式Iの化合物;
ii.式Iの化合物の薬学的に許容可能な溶媒和化合物;
iii.式Iの化合物の薬学的に許容可能な塩;または
iv.式Iの化合物の薬学的に許容可能なエステル
のうちの1つ以上を含む、組成物。
【請求項33】
前記式Iの化合物が、式I−N、I−O、I−SまたはI−Cggの化合物である、請求項32に記載の組成物。
【請求項34】
以下:
i)N−(5−(4−フルオロフェニルアミノ)−1,3−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
ii)N−(1,3−ジメチル−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
iii)N−(1,3−ジメチル−5−(3,4−ジクロロフェニルアミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
iv)N−(1,3−ジメチル−5−(4−クロロフェニルアミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
v)N−(1,3−ジメチル−5−(4−ブロモフェニルアミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
vi)N−(1,3−ジメチル−5−(3−クロロフェニルアミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
vii)N−(1,3−ジメチル−5−(3,5−ジフルオロフェニルアミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
viii)N−(1−(4−フルオロフェニルアミノ)−4,6−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
ix)N−(4,6−ジメチル−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
x)N−(4,6−ジメチル−1−(4−クロロフェニルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
xi)N−(4,6−ジメチル−1−(4−ブロモフェニルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
xii)N−(4,6−ジメチル−1−(3−クロロフェニルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
xiii)N−(4,6−ジメチル−1−(3,4−ジクロロフェニルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
xxiv)N−(4,6−ジメチル−1−(3,4−ジフルオロフェニルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
xxv)N−(4,6−ジメチル−1−(3,5−ジフルオロフェニルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
xxvi)N−(1−(6−フルオロピリジン−3−イルアミノ)−4,6−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
xxvii)N−(1−(6−トリフルオロメチルピリジン−3−イルアミノ)−4,6−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
xxviii)1−(4−フルオロフェニルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル−カルバミン酸エチル、または
xxiv)N−[4−ブロモ−1,3−ジメチル−5−(4−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−イル]−3,3−ジメチル−ブチルアミド
のうちの1つから選択される化合物。
【請求項35】
以下:
i)(−)N−(5−(4−フルオロフェニルアミノ)−1,3−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
ii)(+)N−(5−(4−フルオロフェニルアミノ)−1,3−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
iii)(−)N−(1−(4−フルオロフェニルアミノ)−4,6−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
iv)(+)N−(1−(4−フルオロフェニルアミノ)−4,6−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド;
v)(−)N−(4,6−ジメチル−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド、または
vi)(+)N−(4,6−ジメチル−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3,3−ジメチルブタンアミド
のうちの1つから選択される化合物。
【請求項36】
薬学的に許容可能なキャリアまたは希釈剤、小児用のシロップ剤、ならびに以下:薬学的に有効な量の、式Iの化合物、式Iの化合物の薬学的に許容可能な塩および式Iの化合物の薬学的に許容可能な溶媒和化合物のうちの少なくとも1つを含む、組成物。
【請求項37】
薬学的に許容可能なキャリアまたは希釈剤、ならびに以下:薬学的に有効な量の、式Iの化合物、式Iの化合物の薬学的に許容可能な塩および式Iの化合物の薬学的に許容可能な溶媒和化合物のうちの少なくとも1つを含む、錠剤。
【請求項38】
前記錠剤が、チュアブルである、請求項37に記載の錠剤。
【請求項39】
神経系の過剰興奮性を特徴とする障害を治療するかまたは予防する方法であって、その必要のある患者に、治療有効量の式Iの化合物またはその塩もしくは溶媒和化合物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項40】
前記障害が、神経因性疼痛および慢性疼痛、双極性障害、片頭痛、癲癇、発作、または発作を特徴とする障害である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記式Iの化合物が、式I−N、I−O、I−SまたはI−Cggの化合物である、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記化合物が、その薬学的に許容可能な塩、その薬学的に許容可能なエステルまたはその薬学的に許容可能な溶媒和化合物をさらに含む、請求項41に記載の方法。


【公表番号】特表2010−511052(P2010−511052A)
【公表日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−539333(P2009−539333)
【出願日】平成19年11月28日(2007.11.28)
【国際出願番号】PCT/US2007/024607
【国際公開番号】WO2008/066900
【国際公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【出願人】(509049551)バレアント ファーマシューティカルズ インターナショナル (8)
【Fターム(参考)】