説明

カリウムチャネル調節物質としての複素環

電位依存性カリウムチャネルを通過するカリウムイオンフラックスの調節を通じての疾患の治療において有用な、化合物、組成物および方法を提供する。特に、本発明は、下記の状態の発症または再発に関連するカリウムチャネルを調節することによって、中枢または末梢神経系障害(例えば、偏頭痛、運動失調、パーキンソン病、双極性障害、三叉神経痛、痙性、気分障害、脳腫瘍、精神障害、筋波動症、発作、てんかん、発作、網膜変性、聴覚および視覚損失、アルツハイマー病、加齢性記憶喪失、学習不全、不安、神経変性ならびに運動ニューロン疾患、膀胱制御の維持または尿失禁の治療)の治療において、および神経保護物質(例えば、卒中などを予防するため)として有用である、複素環、組成物および方法を提供する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(IX)の化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物:

R11およびR12はそれぞれ-H、ハロゲン、C1-8ハロアルキル、-CN、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、アリールオキシおよびアリール-C1-8アルコキシからなる群より独立に選択され;
R13は-H、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、アリール、C3-8シクロアルキル、アリール-C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル-C1-8アルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリール-C1-6アルキルからなる群より選択され、ここでR13基の芳香族部分は1〜3つのRa置換基で置換されていてもよく、各Raはハロゲン、C1-8ハロアルコキシ、C1-8アルコキシ、C1-8ハロアルキル、-CNおよびRbからなる群より独立に選択され、ここでRbはハロゲン、-CN、-OH、C1-8ハロアルコキシまたはC1-8アルコキシから選択される1〜2つの置換基で置換されていてもよいC1-8アルキルであるか;または任意の2つの隣接するRa置換基はそれらが結合している原子と一緒になって、C1-8アルキルで置換されていてもよい5もしくは6員炭素環を形成し;
R14はC1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-8アルキル、アリール、アリール-C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、アリール-C1-8アルコキシ、C4-5ヘテロシクロアルキル、C4-5ヘテロシクロアルキル-C1-8アルキル、Rc、-NHRdおよび-N(Rd)2からなる群より選択され、ここでRcは-OH、-OC(O)C1-8アルキル、-CH2N(Rd)2、-OC(O)アリール、C1-8アルコキシまたはアリールオキシから選択される1〜2つのメンバーで置換されているC1-8アルキルであり、RdはC1-8アルキルまたはアリール-C1-8アルキルであり、ここでR14基の芳香族部分はハロゲン、C1-8ハロアルキル、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、-CNまたはハロアルコキシ、-OH、-OC(O)O-Rf、-OC(O)Rf、-OC(O)NHRf、-OC(O)N(Rf)2、-S(O)Rf、-S(O)2Rf、-SO2NH2、-S(O)2NHRf、-S(O)2N(Rf)2、-NHS(O)2Rf、-NRfS(O)2Rf、-C(O)NH2、-C(O)NHRf、-C(O)N(Rf)2、-C(O)Rf、-C(O)Hからなる群より独立に選択される1〜3つのRe置換基で置換されていてもよく、ここで各Rfは独立にC1-8アルキルであり;かつR14基のシクロアルキル部分はハロゲン、C1-8アルキルから選択される1〜3つの置換基で置換されていてもよいか、またはN、OもしくはSから選択される環メンバーとしての0〜2個のヘテロ原子を有する5もしくは6員芳香環と任意に縮合しており;
R15は-Hまたは-C(O)C1-8アルキルであり;
Z1は=N-または=C(R16)-であり、かつZ2は=N-または=C(R17)-であり、ここでR16およびR17はそれぞれ独立に-H、C1-8アルキル、ハロゲン、-CN、C1-8ハロアルキル、C1-8ハロアルコキシ、-ORgまたは-N(Rg)2であり、ここでRgは独立に-H、C1-8アルキルまたはアリール-C1-8アルキルであり、ただしZ1およびZ2は同時に=N-ではなく;
それぞれの場合で「アルキル」は、それ自体で、または別の置換基の一部として、無置換、完全飽和、直鎖または分枝鎖炭化水素基であり;
それぞれの場合で「シクロアルキル」は、それ自体で、または別の置換基の一部として、無置換、完全飽和、環式炭化水素基であり;かつ
それぞれの場合で「アリール」は、それ自体で、または別の置換基の一部として、一価単環式、二環式または多環式多不飽和芳香族炭化水素基である。
【請求項2】
R15が-Hである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
式(IXa)を有する、請求項1記載の化合物:

式中、R16およびR17はそれぞれ独立に-H、C1-8アルキル、ハロゲン、-CN、C1-8ハロアルキル、C1-8ハロアルコキシ、-ORgまたは-N(Rg)2であり、ここでRgは独立に-H、C1-8アルキルまたはアリール-C1-8アルキルである。
【請求項4】
R15が-Hである、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
下記からなる群より選択される式を有する、請求項1記載の化合物:

式中、
R16およびR17はそれぞれ独立に-H、C1-8アルキル、ハロゲン、CN、C1-8ハロアルキル、C1-8ハロアルコキシ、-ORgまたは-N(Rg)2であり、ここでRgは独立に-H、C1-8アルキルまたはアリール-C1-8アルキルであり;
下付き文字mおよびnはそれぞれ独立に0〜3の整数であり;
R13aはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよび2,2-ジメチルプロピルからなる群より選択され;
R18およびR19はそれぞれハロゲン、C1-8ハロアルコキシ、C1-8アルコキシ、C1-8ハロアルキル、-CNおよびRbからなる群より独立に選択され;かつ
R23およびR24はそれぞれ独立に-H、C1-8アルキル、ハロゲン、C1-8ハロアルキル、-CN、-NH2、-NHC1-8アルキル、-N(C1-8アルキル)2またはReである。
【請求項6】
R15が-Hである、請求項5記載の化合物。
【請求項7】
式(IXb)を有する、請求項1記載の化合物:


【請求項8】
下記からなる群より選択される式を有する、請求項7記載の化合物:

式中、下付き文字pおよびqはそれぞれ独立に0〜3の整数であり;かつR20およびR21はそれぞれハロゲン、C1-8ハロアルコキシ、C1-8アルコキシ、C1-8ハロアルキル、-CNおよびRbからなる群より独立に選択される。
【請求項9】
式(IXc)を有する、請求項1記載の化合物:


【請求項10】
下記の式を有する、請求項9記載の化合物:

式中、下付き文字rは0〜3の整数であり;かつR22はハロゲン、C1-8ハロアルコキシ、C1-8アルコキシ、C1-8ハロアルキル、-CNまたはRbから選択される。
【請求項11】
R11が-H、-CH3、-CF3、-CN、-OCH3、-Cl、PhO-、Ph-CH2CH2O-またはPhCH2O-である、請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物。
【請求項12】
R12が-H、-F、-Cl、-Br、-CN、-CH3、-CF3、-OCH3、PhO-、Ph-CH2CH2O-またはPhCH2O-である、請求項1〜9のいずれか一項記載の化合物。
【請求項13】
R11が-H、-CH3、-CF3、-OCH3、-Cl、PhO-またはPhCH2O-であり、かつR12が-H、-F、-Cl、-Br、-CN、-CH3、-CF3、PhO-、PhCH2O-または-OCH3である、請求項3〜6のいずれか一項記載の化合物。
【請求項14】
R11が-Hであり、かつR12が-Cl、-CH3または-CF3である、請求項7〜9のいずれか一項記載の化合物。
【請求項15】
R16が-H、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C1-8ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、C1-8アルコキシまたはアリール-C1-6アルコキシから選択される、請求項1〜8のいずれか一項記載の化合物。
【請求項16】
R17が-H、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C1-8ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、C1-8アルコキシまたはアリール-C1-6アルコキシから選択される、請求項1〜6および9〜10のいずれか一項記載の化合物。
【請求項17】
R16が-H、-F、-CF3、-OCF3、-CH3、-N(CH3)(CH2Ph)、-OH、C1-4アルコキシまたはベンジルオキシから選択される、請求項1〜8のいずれか一項記載の化合物。
【請求項18】
R17が-H、-F、-CF3、-OCF3、-CH3、-N(CH3)(CH2Ph)、-OH、C1-4アルコキシまたはベンジルオキシから選択される、請求項1〜6および9〜10のいずれか一項記載の化合物。
【請求項19】
R16およびR17が-Hである、請求項1記載の化合物。
【請求項20】
R13が-H、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、アリール、C3-8シクロアルキル、アリール-C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル-C1-8アルキルおよびN、OまたはSから選択される環メンバーとしての1〜3個のヘテロ原子を有する5または6員ヘテロアリールからなる群より選択され、ここでR13基のアリールまたはヘテロアリール部分は1〜3つのRa置換基で置換されていてもよく、各Raはハロゲン、-OCF3、C1-8アルコキシ、-CF3、-CN、ヒドロキシ-C1-8アルキル、C1-8アルコキシ-C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、シアノ-C1-8アルキル、C1-8ハロアルコキシ-C1-8アルキルからなる群より独立に選択され;または任意の2つの隣接するRa置換基はそれらが結合している原子と一緒になって、C1-8アルキルで置換されていてもよい5もしくは6員炭素環を任意に形成する、請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物。
【請求項21】
R13が下記からなる群より選択される、請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物:
i)-H、ハロゲン、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-8アルキル;
ii)フェニル、ベンジル、2-ピリジル、3-ピリジル、4-ピリジル、2-ピリジニル、3-ピリダジニル、4-ピリダジニル、2-ピリミジニルまたは1,3,5-トリアジン-2-イル、これらはそれぞれ-F、Br、Cl、I、-CH3、C1-8アルキル、イソプロピル、-CF3、-CN、-C(CH3)2CN、-OCF3、C1-4アルコキシまたは-CHF2から独立に選択される1〜3つの置換基で置換されていてもよい;および
iii)2-チアゾリル、4-チオゾリ(thiozoly)、5-チアゾリル、2-ベンゾチアゾリル、3-ピラゾリル、4-ピラゾリル、5-ピラゾリル、これらはそれぞれC1-8アルキルで置換されていてもよい。
【請求項22】
R13が-H、Cl、Br、-I、-CH3、ビニル、フェニル、2-フルオロフェニル、3-フルオロフェニル、4-フルオロフェニル、2,4-ジフルオロフェニル、2,3-ジフルオロフェニル、2,5-ジフルオロフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、2-トリフルオロメチルフェニル、3-トリフルオロメチルフェニル、4-トリフルオロメチルフェニル、2-クロロフェニル、3-クロロフェニル、4-クロロフェニル、2-トリフルオロメチルフェニル、3-トリフルオロメチルフェニル、4-トリフルオロメチルフェニル、2-トリフルオロメトキシフェニル、3-トリフルオロメトキシフェニル、4-トリフルオロメトキシフェニル、2-ピリジル、3-ピリジル、4-ピリジル、シクロプロピル、2,2-ジメチルプロピル、2-フルオロベンジル、3-フルオロベンジル、4-フルオロベンジル、3-(2-シアノプロパン-2-イル)フェニル、4-(2-シアノプロパン-2-イル)フェニル、6-フルオロ-3-ピリジル、2-フルオロ-3-ピリジル、4-フルオロ-3-ピリジル、5-フルオロ-3-ピリジル、6-シアノ-3-ピリジル、2-シアノ-3-ピリジル、4-シアノ-3-ピリジル、5-シアノ-3-ピリジル、2-シアノフェニル、3-シアノフェニル、4-シアノフェニル、6-フルオロ-2-ピリジル、3-フルオロ-2-ピリジル、4-フルオロ-2-ピリジル、5-フルオロ-2-ピリジル、6-トリフルオロメチル-2-ピリジル、3-トリフルオロメチル-2-ピリジル、4-トリフルオロメチル-2-ピリジル、5-トリフルオロメチル-2-ピリジル、3-ジフルオロメチル-4-フルオロフェニル、3-ジフルオロメチル-5-フルオロフェニル、3-フルオロ-4-ジフルオロメチルフェニル、3-フルオロ-4-トリフルオロメトキシフェニル、3-フルオロ-5-トリフルオロメトキシフェニル、3-フルオロ-4-シアノフェニル、3-フルオロ-5-シアノフェニル、3-フルオロ-4-トリフルオロメチルフェニル、3-フルオロ-5-トリフルオロメチルフェニル、3-トリフルオロメチル-4-フルオロフェニル、3-トリフルオロメチル-4-メトキシフェニル、3-トリフルオロメチル-5-メトキシフェニル、3-メトキシ-4-トリフルオロメチルフェニル、3-フルオロ-4-メチルフェニル、3-フルオロ-5-メチルフェニル、3-メチル-4-フルオロフェニル、4-トリフルオロメチル-3-ピリジル、5-トリフルオロメチル-3-ピリジル、6-トリフルオロメチル-3-ピリジル、5-メチル-2-ピリジル、3-メチル-2-ピリジル、4-メチル-2-ピリジル、6-メチル-2-ピリジル、ベンゾチアゾール-2-イル、3,4-ジフルオロフェニル、3-5-ジフルオロフェニル、2-ピリミジニル、3-メチル-4-フルオロフェニル、3-メチル-5-フルオロフェニル、3-フルオロ-4-メチルフェニル、3,5-ジフルオロ-4-メチルフェニル、3-メチル-4-クロロフェニル、3-メチル-5-クロロフェニル、3-クロロ-4-メチルフェニル、3-クロロ-2-ピリジル、4-クロロ-2-ピリジル、5-クロロ-2-ピリジル、6-クロロ-2-ピリジル、3-メトキシ-2-ピリジル、4-メトキシ-2-ピリジル、5-メトキシ-2-ピリジル、6-メトキシ-2-ピリジル、1-イソプロピル-4-ピラゾリル、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシル、3-メチル-1-ブチル、シクロペンチル、2-チアゾリル、4-チアゾリル、5-チアゾリル、2-メチル-4-チアゾリル、5-メチル-2-チアゾリルおよび4-メチル-2-チアゾリルからなる群より選択される、請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物。
【請求項23】
R13が2-トリフルオロメチルフェニル、3-トリフルオロメチルフェニル、4-トリフルオロメチルフェニル、2-トリフルオロメトキシフェニル、2-トリフルオロメトキシフェニル、2-トリフルオロメトキシフェニル、2,2-ジメチルプロピル、シクロプロピルメチル、シクロプロピル、2-チアゾリル、ベンゾチアゾール-2-イル、6-トリフルオロメチル-2-ピリジル、3-トリフルオロメチル-2-ピリジル、4-トリフルオロメチル-2-ピリジルまたは5-トリフルオロメチル-2-ピリジルである、請求項7または8記載の化合物。
【請求項24】
R13が2-トリフルオロメチルフェニル、3-トリフルオロメチルフェニル、4-トリフルオロメチルフェニル、2-トリフルオロメトキシフェニル、3-トリフルオロメトキシフェニル、4-トリフルオロメトキシフェニル、2-クロロフェニル、3-クロロフェニルまたは4-クロロフェニルである、請求項9または10記載の化合物。
【請求項25】
R13がC1-8アルキル、C3-8シクロアルキルまたはC3-8シクロアルキル-C1-4アルキルである、請求項1〜7および9〜10のいずれか一項記載の化合物。
【請求項26】
R13が2-メチルブチル、2,2-ジメチルプロピル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、t-ブチルおよびイソブチルからなる群より選択される、請求項25記載の化合物。
【請求項27】
R14がC1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-8アルキル、アリール-C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、アリール-C1-8アルコキシ、C4-5ヘテロシクロアルキル、C4-5ヘテロシクロアルキル-C1-8アルキル、ヒドロキシル-C1-8アルキル、C1-8アルキル-C(O)O-C1-8アルキル、アリール-C(O)O-C1-8アルキル、C1-8アルコキシ-C1-8アルキルまたはアリールオキシ-C1-8アルキル、-NHRdおよび-N(Rd)2からなる群より選択され、ここでRdはC1-8アルキルまたはアリール-C1-8アルキルであり;ここでR14基の芳香族部分はハロゲン、C1-8ハロアルキル、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、-CNまたはハロアルコキシからなる群より選択される1〜3つの置換基で置換されていてもよく、かつR14基のシクロアルキル部分はハロゲン、C1-8アルキルから選択される1〜3つの置換基で置換されていてもよいか、またはN、OもしくはSから選択される環メンバーとしての0〜2個のヘテロ原子を有する5もしくは6員芳香環と任意に縮合している、請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物。
【請求項28】
R14がC1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C1-8アルコキシ、C4-5ヘテロシクロアルキル、C4-5ヘテロシクロアルキル-C1-8アルキル、ヒドロキシル-C1-8アルキル、C1-8アルキル-C(O)O-C1-8アルキル、C1-8アルコキシ-C1-8アルキル、-NH(C1-8アルキル)および-N(C1-8アルキル)2、フェニル、フェニル-C1-8アルキル、フェニル-C1-8アルコキシ、フェニル-C(O)O-C1-8アルキル、フェノキシ-C1-8アルキルまたは(フェニル-C1-8アルキル)NH-、C3-8シクロアルキルおよびC3-8シクロアルキル-C1-8アルキルからなる群より選択され、ここで各フェニル部分はハロゲン、-CF3、-CN、-C1-8アルキルまたは-C1-8アルコキシから独立に選択される1〜3つのメンバーで置換されていてもよく;かつ各シクロアルキル部分はハロゲンおよびC1-8アルキルから選択される1〜2つの置換基で置換されていてもよいか、またはフェニル環と任意に縮合している、請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物。
【請求項29】
R14が-CH3、-CF3、4-フルオロフェニル、3,4-ジフルオロフェニル、ベンジル、2-フルオロベンジル、3-フルオロベンジル、4-フルオロベンジル、2,2-ジメチルプロピル、2,2,2-トリフルオロエチル、3,3,3-トリフルオロプロピル、シクロペンチルメチル、Ph(CH3)CH2-、シクロプロピルメチル、シクロヘキシルメチル、2-メトキシベンジル、3-メトキシベンジル、4-メトキシベンジル、PhCH2CH2-、2-トリフルオロメチルベンジル、3-トリフルオロメチルベンジル、4-トリフルオロメチルベンジル、2-シアノベンジル、3-シアノベンジル、4-シアノベンジル、3,4-ジフルオロベンジル、3,5-ジフルオロベンジル、3,6-ジフルオロベンジル、2,6-ジフルオロベンジル、2,4,4-トリメチルペンチル、2-フルオロ-6-クロロ-ベンジル、2-フルオロ-3-クロロ-ベンジル、2-フルオロ-4-クロロ-ベンジル、2-フルオロ-5-クロロ-ベンジル、3-フルオロ-4-クロロベンジル、3-フルオロ-5-クロロベンジル、3-フルオロ-6-クロロベンジル、3,4-ジクロロベンジル、3,5-ジクロロベンジル、3,6-ジクロロベンジル、2,6-ジクロロベンジル、2-メチルベンジル、3-メチルベンジル、4-メチルベンジル、2-クロロベンジル、3-クロロベンジル、4-クロロベンジル、2-メチル-3,3,3-トリフルオロプロピル、ベンジルオキシ、2-メチルブチル、CN-CH2CH2CH2-、(CH3)2CHCH(CH3)-、3,3-ジメチルブチル、シクロプロピルエチル、4,4,4-トリフルオロブチル、(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メチル、(1-メチルシクロヘキシル)メチル、(1-メチルシクロペンチル)メチル、(CH3)3CCH(OH)-、シクロブチルメチル、CH3C(O)OCH2C(CH3)2CH2-、(OH)CH2C(CH3)2CH2-、1,1-ジフルオロ-2,2-ジメチルプロピル、t-ブトキシメチル、t-ブトキシエチル、2-(4-フルオロフェニル)エチルアミノ、4-フルオロベンジルアミノ、t-ブチルアミノ、2-シアノ-2-メチルプロピル、シクロペンチルエチル、Ph-O-CH2-、Ph-O-CH(CH3)-、4-フェノキシベンジル、PhCH2OCH2-、2-テトラヒドロピラニル、3,4-ジクロロフェノキシメチル、3,5-ジクロロフェノキシメチル、3,6-ジクロロフェノキシメチル、2,3-ジクロロフェノキシメチル、2,4-ジクロロフェノキシメチル、2,5-ジクロロフェノキシメチル、2,6-ジクロロフェノキシメチル、2-フルオロフェノキシエチル、3-フルオロフェノキシエチル、4-フルオロフェノキシエチル、(テトラヒドロピラン-4-イル)メチル、3,3-ジメチルブチル、2-トリフルオロメトキシベンジル、3-トリフルオロメトキシベンジル、4-トリフルオロメトキシベンジル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル、シクロヘプチル、2-インダニル、1-インダニル、イソブチル、3,3-ジフルオロシクロペンチルメチル、4,4-ジフルオロシクロヘキシル、2,2-ジフルオロシクロプロピル、(R)-CF3CH(CH3)CH2-、(S)-CF3CH(CH3)CH2-、CH3C(O)OCH(t-ブチル)-、HOCH(t-ブチル)-、2-テトラヒドロフラニル、

からなる群より選択され、ここで波線は分子の残部への結合点を示す、請求項28記載の化合物。
【請求項30】
R14が3,4-ジフルオロベンジル、シクロブチル、-CH(s-OH)-t-Bu、-CH2-t-Bu、-CH2CH(CF3)CH3、(R)-CH2CH(CF3)CH3、(S)-CH2CH(CF3)CH3、-CH2CH(CF3)CH3、シクロヘキシルメチル、-CH(CH3)CH(CH3)2、4-フルオロベンジル、3-フルオロベンジル、シクロブチルメチル、-CH2CH2-t-Bu、4-フルオロフェニル、3,4-ジフルオロフェニル、-CH(CH3)-t-Bu、(R)-2-テトラヒドロフラニル、-CH2CH(CH3)CF3、シクロペンチル、-CH2CH2CF3、3,3-ジフルオロシクロペンチルメチル、4,4-ジフルオロシクロヘキシルおよび2,2-ジフルオロシクロプロピルからなる群より選択される、請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物。
【請求項31】
R11、R16およびR17が-Hである、請求項1〜6のいずれか一項記載の化合物。
【請求項32】
R11およびR16が-Hである、請求項7または8記載の化合物。
【請求項33】
R11およびR17が-Hである、請求項9または10記載の化合物。
【請求項34】
請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物および薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物。
【請求項35】
対象のカリウムイオンチャネルの活性を調節する方法であって、
それを必要としている該対象に請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物の有効量を投与して、カリウムチャネルの活性を調節する段階を含む、方法。
【請求項36】
細胞の電位依存性カリウムチャネルを通過するイオン流量を増加させる方法であって、
細胞をカリウムイオンチャネルを調節するのに十分な量の請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物と接触させる段階を含む、方法。
【請求項37】
カリウムイオンチャネルの調節を通じて中枢または末梢神経系障害または状態を治療、予防、阻害または改善する方法であって、
そのような治療を必要としている対象に請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物の有効量を投与する段階を含む、方法。
【請求項38】
前記障害または状態が偏頭痛、運動失調、パーキンソン病、双極性障害、三叉神経痛、痙性、気分障害、脳腫瘍、精神障害、筋波動症、発作、てんかん、卒中、聴覚および視覚損失、アルツハイマー病、加齢性記憶喪失、学習不全、網膜変性、疼痛、不安、神経変性、運動ニューロン疾患ならびに尿失禁からなる群より選択される、請求項37記載の方法。
【請求項39】
前記状態または障害がてんかん、発作、網膜変性、疼痛、不安、神経変性、聴覚損失または双極性障害から選択される、請求項38記載の方法。
【請求項40】
前記疼痛が神経障害性疼痛、糖尿病性疼痛、体性疼痛、皮膚痛、内臓痛、炎症性疼痛、癌性疼痛、偏頭痛、または筋骨格痛から選択されるメンバーである、請求項39記載の方法。
【請求項41】
前記状態または障害がてんかんまたは発作である、請求項39記載の方法。
【請求項42】
前記状態または障害が聴覚損失である、請求項39記載の方法。
【請求項43】
前記状態または障害が疼痛または不安である、請求項39記載の方法。
【請求項44】
前記状態または障害が神経変性である、請求項39記載の方法。
【請求項45】
前記状態または障害が網膜変性である、請求項39記載の方法。

【公表番号】特表2010−536796(P2010−536796A)
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−521228(P2010−521228)
【出願日】平成20年8月18日(2008.8.18)
【国際出願番号】PCT/US2008/073519
【国際公開番号】WO2009/026254
【国際公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(505053969)アイカジェン, インコーポレイテッド (9)
【Fターム(参考)】