説明

カード用コネクタ

【課題】カードの接触パッドを利用してカードの装着の検出を行う場合においても、非検出対象カードの挿入に伴って誤検出される事態を防止すること。
【解決手段】接触パッド間に配置される仕切り壁の形状が異なる複数のカードを選択的に装着可能なハウジング2と、検出対象カード(カードA)の同一の接触パッド706に接触する一対のカード検出用のコンタクト端子214、215とを具備し、一方のカード検出用のコンタクト端子214に、非検出対象カード(カードB)の仕切り壁804に当接して当該仕切り壁804の高さ方向に移動させる当接部214bを設け、当該コンタクト端子214を他方のコンタクト端子215から仕切り壁214bの高さ方向に離間させたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カード用コネクタに関し、特に、複数種類のカードの装着に対応可能なカード用コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カードの接触パッドを利用してカードの装着の検出を行うカード用コネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。このカード用コネクタにおいては、カードの接触パッドに接触可能な一対のコンタクト端子を備え、カードの挿入に伴ってこれらの一対のコンタクト端子間の導通状態が切り替わることを利用してカードの装着を検出するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−110291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、カード用コネクタにおいては、複数のカードを装着可能なコンバインタイプのものが要請されている。このようなカード用コネクタに挿入される複数のカードにおいては、それらの規格によって接触パッドの位置と、接触パッド間を仕切る仕切り壁の位置が異なっている。上述したような従来のカード用コネクタにおいては、検出対象カードと異なる規格のカード(非検出対象カード)が挿入された場合に、当該非検出対象カードの仕切り壁によって一対のコンタクト端子が移動され、両者が接触してしまい、カードの装着が誤検出され得るという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、カードの接触パッドを利用してカードの装着の検出を行う場合においても、非検出対象カードの挿入に伴って誤検出される事態を防止することができるカード用コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のカード用コネクタは、接触パッド間に配置される仕切り壁の形状が異なる複数のカードを選択的に装着可能なハウジングと、検出対象カードの同一の前記接触パッドに接触する一対のカード検出用のコンタクト端子とを具備し、前記カード検出用のコンタクト端子の一方に、非検出対象カードの前記仕切り壁に当接して当該仕切り壁の高さ方向に移動させる当接部を設け、当該コンタクト端子を他方のコンタクト端子から前記仕切り壁の高さ方向に離間させたことを特徴とする。
【0007】
上記カード用コネクタによれば、当接部によってカード検出用の一方のコンタクト端子を他方のコンタクト端子から仕切り壁の高さ方向に離間させるようにしたことから、カード検出用の一方のコンタクト端子が仕切り壁の側面に沿って他方のコンタクト端子側に移動して両者が導通することを防止することができるので、検出対象カードの接触パッドを利用して当該カードの装着の検出を行う場合においても、非検出対象カードの挿入に伴って誤検出される事態を防止することが可能となる。
【0008】
上記カード用コネクタにおいては、前記カード検出用のコンタクト端子の一部を前記非検出対象カードの仕切り壁側に張り出させて前記当接部を形成することが好ましい。このようにカード検出用のコンタクト端子の一部を非検出対象カードの仕切り壁側に張り出させて当接部を形成したことから、安価且つ簡単な構成でカード検出用の一方のコンタクト端子が仕切り壁の側面に沿って他方のコンタクト端子側に移動して両者が導通することを防止することが可能となる。
【0009】
上記カード用コネクタにおいては、前記カード検出用のコンタクト端子における前記接触パッドとの接触部から離間した位置に前記当接部を設けることが好ましい。この場合には、非検出対象カードの仕切り壁と当接する当接部を、カード検出用のコンタクト端子における接触パッドとの接触部から離間した位置に設けていることから、当該コンタクト端子の接触部が仕切り壁と接触することを防止でき、接触部が摩耗する事態を防止することができるので、一対のカード検出用のコンタクト端子における接触安定性を確保することが可能となる。
【0010】
上記カード用コネクタにおいて、前記カード検出用のコンタクト端子における前記接触パッドとの接触部は、当該コンタクト端子の一端に形成された湾曲形状部の頂部で構成され、前記当接部を有する一方のコンタクト端子の前記湾曲形状部が他方のコンタクト端子の前記湾曲形状部内に収容可能に構成されることが好ましい。この場合には、当接部を有する一方のコンタクト端子の湾曲形状部を他方のコンタクト端子の湾曲形状部内に収容可能に構成していることから、仮に、非検出対象カードの挿入に伴って当接部を有する一方のコンタクト端子が他方のコンタクト端子側に移動した場合においても、確実に双方のコンタクト端子が接触する事態を防止することが可能となる。
【0011】
上記カード用コネクタにおいて、前記ハウジングにおけるカード挿入方向の手前側に前記検出対象カード用の第1コンタクト端子を設ける一方、前記第1コンタクト端子よりもカード挿入方向の奥側に前記非検出対象カード用の第2コンタクト端子を設けることが好ましい。この場合には、カード挿入方向の手前側に検出対象カード用の第1コンタクト端子が配置される一方、カード挿入方向の奥側に非検出対象カード用の第2コンタクト端子が配置されることから、カードの種類に応じて装着位置をカード挿入方向の前後にずらしたカード用コネクタにおいて、奥側まで挿入される非検出対象カードの挿入に伴う誤検出を確実に防止することが可能となる。
【0012】
上記カード用コネクタにおいては、前記第1コンタクト端子の基端部をカード挿入口側に配置する一方、先端部をカード挿入方向の奥側に向けて延出させ、前記当接部を基端部側の一部に設けることが好ましい。この場合には、カード挿入口側に配置された第1コンタクト端子の基端部側の一部に当接部を設けたことから、検出対象カードの挿入に伴ってその先端部が当接する事態を防止できるので、第1コンタクト端子が座屈する事態を防止することが可能となる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、当接部によってカード検出用の一方のコンタクト端子を他方のコンタクト端子から仕切り壁の高さ方向に離間させるようにしたことから、カード検出用の一方のコンタクト端子が仕切り壁の側面に沿って他方のコンタクト端子側に移動して両者が導通することを防止することができるので、検出対象カードの接触パッドを利用して当該カードの装着の検出を行う場合においても、非検出対象カードの挿入に伴って誤検出される事態を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施の形態に係るカード用コネクタの外観を示す斜視図である。
【図2】上記実施の形態に係るカード用コネクタの内部の構成を説明するための斜視図である。
【図3】上記実施の形態に係るカード用コネクタの内部の構成を説明するための上面図である。
【図4】上記実施の形態に係るカード用コネクタのハウジングに選択的に装着されるカードAの上面図(a)及び下面図(b)である。
【図5】上記実施の形態に係るカード用コネクタのハウジングに選択的に装着されるカードBの上面図(a)及び下面図(b)である。
【図6】上記実施の形態に係るカード用コネクタのハウジングに選択的に装着されるカードA、カードBの先端部を説明するための図である。
【図7】上記実施の形態に係るカード用コネクタにカードAを挿入した場合の動作について示す上面図である。
【図8】上記実施の形態に係るカード用コネクタにカードAを挿入した場合の動作について示す上面図である。
【図9】上記実施の形態に係るカード用コネクタにカードAを挿入した場合の動作について示す上面図である。
【図10】図9に示す状態のカード用コネクタの検出用コンタクト周辺の下面図である。
【図11】図9に示す状態のカード用コネクタの検出用コンタクト周辺の側断面図である。
【図12】上記実施の形態に係るカード用コネクタにカードBを挿入した場合の動作について示す上面図である。
【図13】上記実施の形態に係るカード用コネクタにカードBを挿入した場合の動作について示す上面図である。
【図14】上記実施の形態に係るカード用コネクタにカードBを挿入した場合の動作について示す上面図である。
【図15】図12に示す状態のカード用コネクタの検出用コンタクト周辺の下面図である。
【図16】図12に示す状態のカード用コネクタの検出用コンタクト周辺の側断面図である。
【図17】図13に示す状態のカード用コネクタの検出用コンタクト周辺の下面図である。
【図18】図14に示す状態のカード用コネクタの検出用コンタクト周辺の下面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態に係るカード用コネクタ(以下、単に「コネクタ」という)は、複数種類のカードを選択的に装着可能とするものである。例えば、本実施の形態に係るコネクタにおいては、SD(secure digital)カード、MMC(Multi Media Card)カード、メモリースティックカードの3種類のカードが装着可能に構成されている。
【0016】
ここで、SDカードには、例えば、BluetoothやPHSなどを利用した無線通信機能などのデータ記録以外の様々な機能を追加可能なSDIO(Secure Digital Input/Output)カードも含まれるものとする。以下の説明においては、このSDIOをSDカードの例として利用して説明をするものとする。また、MMCカードは、その厚さが僅かに薄い点を除き、SDカードと略同様の形状を有するため、本実施の形態に係るコネクタにおいては、同一の態様で装着される。以下においては、適宜、SDカード及びMMCカードを「カードA」と呼び、メモリースティックカードを「カードB」と呼ぶものとする。本実施の形態に係るコネクタにおいて、カードAが検出対象カードを構成し、カードBが非検出対象カードを構成するものである。
【0017】
図1は、本発明の一実施の形態に係るコネクタ1の外観を示す斜視図である。なお、以下においては、適宜、図1に示す紙面右下方側を「コネクタ1の前方側」又は単に「前方側」と呼び、同図に示す紙面左上方側を「コネクタ1の後方側」又は単に「後方側」と呼ぶものとする。また、図1に示す紙面右方側を「コネクタ1の右方側」又は単に「右方側」と呼び、同図に示す紙面左方側を「コネクタ1の左方側」又は単に「左方側」と呼ぶものとする。
【0018】
図1に示すように、本実施の形態に係るコネクタ1は、合成樹脂材料などの絶縁材料を成型して形成されるハウジング2と、金属薄板材料に打ち抜き加工及び折り曲げ加工などを施して形成されるカバー部材3とを備えている。ハウジング2は、概して偏平な直方体形状を有しており、その上方側及び前方側に開口した空間を有している。カバー部材3は、ハウジング2の上方側の開口部に対応する形状を有しており、ハウジング2の上方側から被せられる。これらを組み合わせることにより、コネクタ1は、前方側にのみ開口した形状となり、この開口部でカード挿入口4が構成される。なお、カバー部材3は、合成樹脂材料などの絶縁材料を成型して形成しても良い。
【0019】
カバー部材3の前方側の中央部には、カード挿入口4を介して装着されたカードを引き抜き易くするための切り欠き部301が形成されている。また、カバー部材3の上面には、複数の付勢片302が形成されている。これらの付勢片302は、僅かに下方側に折り曲げられ、ハウジング2内に挿入されたカードA、並びに、後述する排出機構5の係止部材503を上方側から付勢する。さらに、カバー部材3の上面には、装着されたカードAに対する書込み許容状態で後述する検出機構6の当接部602を初期位置に支持する支持片303が形成されている。さらに、カバー部材3の側面には、後述するハウジング2の係合片203と係合する複数の開口部304が形成されている。これらの開口部304にハウジング2の係合片203が係合することで、ハウジング2に対してカバー部材3が固定されることとなる。
【0020】
以下、本実施の形態に係るコネクタ1の内部の構成について説明する。図2は、本実施の形態に係るコネクタ1の内部の構成を説明するための斜視図である。図3は、本実施の形態に係るコネクタ1の内部の構成を説明するための上面図である。なお、図2及び図3においては、説明の便宜上、図1に示す状態のコネクタ1からカバー部材3を取り除いた場合について示している。
【0021】
図2及び図3に示すように、ハウジング2の内部には一定の空間が形成されており、この空間の一部で複数種類のカードが装着可能な空間(以下、適宜「カード装着空間」という)が構成される。この空間には、複数種類のカードに対応するコンタクト端子、複数種類のカードの排出を行う排出機構5、並びに、カードAの書き込みの許否状態を検出する検出機構6が配設されている。ハウジング2内の空間において、排出機構5は、カード装着空間の右方側の位置に配設されており、検出機構6は、カード装着空間の左方側の位置に配設されている。複数種類のカードに対応するコンタクトは、カード挿入口4からのカードの挿入経路上に適宜配設されている。
【0022】
ハウジング2は、コネクタ1の底面部を構成するベース部201と、コネクタ1の側端部において、このベース部201から上方側に垂直に立設された側壁部202とを有している。ベース部201には、詳細について後述するように、複数種類のカードに対応するコンタクトが設けられると共に、これらのコンタクトを保護するための構成が形成されている。側壁部202の外側面には、カバー部材3の開口部304と係合する複数の係合片203が形成されている。また、側壁部202の前面部の内側面は、カード挿入口4の一部を規定するものであり、主にカードAの挿入をガイドする第1ガイド部204と、カードBの挿入をガイドする第2ガイド部205とが形成されている。第1ガイド部204は、側壁部202の上端側に形成されており、挿入時におけるカードAの側面及び下面をガイドするように構成されている。一方、第2ガイド部205は、第1ガイド部204よりも下方側に形成され、挿入時におけるカードBの側面及び下面をガイドするように構成されている。
【0023】
左方側の側壁部202には、カードAの書込み防止機能の状態を検出する検出機構6を収容する収容部206が形成されている。収容部206は、カード挿入口4側の位置に配設されており、検出機構6の一部を内部側に露出させた状態で検出機構6を収容する。右方側の側壁部202における後面部の内側面には、排出機構5の一部を構成する圧縮ばね502の一端を保持する保持片207が形成されている。保持片207は、コネクタ1の前方側に向かって一定長さだけ延在している。また、この後面部には、排出機構5の一部を構成する係止部材503の一端を係止する係止穴208が形成されている。この係止穴208は、係止部材503の一端が上方側から差し込まれるように構成されている。
【0024】
ハウジング2の後壁部209には、第2コンタクト端子としてのカードB用のコンタクト端子(以下、適宜「カードB用コンタクト」という)210がコネクタ1の左右方向に整列して設けられている。カードB用コンタクト210は、基端部が後壁部209に固定される一方、先端部がコネクタ1の前方側であって僅かに上方側に延在し、一定範囲で上下方向に揺動可能となっている。カードB用コンタクト210の先端部には上方側に向けて突出する湾曲形状部211が設けられており、その頂部211aの近傍でカードBの接触パッドと接触するように構成されている。なお、これらのカードB用コンタクト210の一端は、ハウジング2の後壁部209の後方側からコネクタ1の外部に導出され、カードBに対する信号を入出力可能に構成されている。
【0025】
また、ハウジング2のベース部201の中央近傍には、コネクタ1の左右方向に整列して第1コンタクト端子としての複数のカードA用のコンタクト端子(以下、適宜「カードA用コンタクト」という)212が設けられている。カードA用コンタクト212は、基端部がベース部201に固定される一方、先端部がコネクタ1の後方側であって僅かに上方側に延在し、一定範囲で上下方向に揺動可能となっている。また、カードA用コンタクト212の先端部には、カードB用コンタクト210と同様に、上方側に向けて突出する湾曲形状部213が設けられており、その頂部213aの近傍でカードAの接触パッドと接触するように構成されている。
【0026】
カードA用コンタクト212には、カードAの装着の有無を検出する一対のカード検出用のコンタクト端子(以下、「検出用コンタクト」という)214、215が含まれている。これらの検出用コンタクト214、215は、カードAの同一の接触パッドに接触可能に構成されており、カードAの挿入に伴ってこれらの検出用コンタクト214、215間の導通状態が切り替わることを利用してカードAの装着を検出するように構成されている。なお、詳細について後述するように、検出用コンタクト215の湾曲形状部215aは、検出用コンタクト214の湾曲形状部214aが接近してきた場合にこれを収容できるように緩やかな湾曲形状に構成されている。一方、検出用コンタクト214の湾曲形状部214aは、検出用コンタクト215に接近した場合に湾曲形状部215aに収容されるように急峻な湾曲形状に構成されている。
【0027】
また、一方の検出用コンタクト214の湾曲形状部214aよりも前方側には、当接部としての張出部214bが、湾曲形状部214aから離間して形成されている。張出部214bは、カードの挿入方向と直交する方向(コネクタ1の左方向)に張り出すように形成されている。張出部214bは、カードBの挿入に伴って後述する仕切り壁804の下面に当接して仕切り壁804の高さ方向に検出用コンタクト214を移動させ、検出用コンタクト214を検出用コンタクト215から仕切り壁804の高さ方向に離間させる役割を果たすものとなっている。
【0028】
ハウジング2のベース部201には、カードA用コンタクト212と、カードB用コンタクト210との間に、コネクタ1の左右方向に整列して、カードB用コンタクト210を保護するための複数の突出片216が設けられている。複数の突出片216は、カードBの挿入時にカードB用コンタクト210がカードBにより座屈しないように保護するものである。また、最も左方側に配置された突出片216の左方側には、カードBにおける逆方向での挿入を防止するための突出壁217が設けられている。突出壁217は、カードBが適切な方向で挿入された場合には、カードBの下面に形成される凹部に収容される。一方、カードBが逆方向に挿入された場合には、カードBの先端部に当接することで、カードBの逆方向での挿入を防止する。
【0029】
排出機構5は、スライド部材501と、圧縮ばね502と、係止部材503とから構成されている。スライド部材501は、概して、コネクタ1の前後方向に延在する直方体形状を有しており、ハウジング2の右方側の側壁部202に沿って前後方向にスライド可能に構成されている。詳細について後述するように、使用者によるカードに対する押圧操作に応じて、カードをコネクタ1における所定の装着位置から排出位置に移動させる役割を果たすものである。
【0030】
圧縮ばね502は、後方側の端部がハウジング2の保持片207に保持され、前方側の端部がスライド部材501の下面側の不図示の保持片に保持されており、スライド部材501を前方側に付勢する付勢力を付与している。係止部材503は、その前端部及び後端部で下方側に折り曲げられた形状を有している。後方側の一端がハウジング2の係止穴208に差し込まれ、前方側の一端がスライド部材5の上面に形成されたガイド溝511と係合している。係止部材503は、圧縮ばね502による付勢力に抗してスライド部材501の前方側への移動を規制する役割を果たすものである。係止部材503の上部には、カバー部材3の付勢片302が載置され、係止部材503は、ガイド溝511に係合するよう下方側に僅かに付勢された状態となっている。
【0031】
スライド部材501には、カードAの右方側の先端部と当接する第1当接部504、並びに、カードBの右方側の先端部と当接する第2当接部505が設けられている。第1当接部504は、カードAの先端部の形状に応じた傾斜面で構成されており、第2当接部505は、スライド部材501の先端部からカード装着空間に突出して設けられ、カードの挿入方向に垂直な平面で構成されている。スライド部材501は、これらの第1当接部504、第2当接部505でカードA、カードBと当接し、使用者による各カードの挿入動作に伴ってコネクタ1の前後方向にスライド可能に構成されている。
【0032】
また、スライド部材501の内側面部には、後述するカードAの凹部703と係合する係合部506aを有する板状部506がカード装着空間に突出して設けられている。板状部506は、カード挿入方向に沿って延在して設けられ、概してその上面がハウジング2の第1ガイド部204の下面と平行するように、スライド部材501に配置されている。係合部506aは、板状部506の前方側の一部に設けられ、板状部506の上面よりも僅かに上方側に突出した状態となっている。係合部506aは、カード装着空間に挿入されたカードAの凹部703と係合することで、排出動作時にカードAが飛び出すことを防止する役割を果たすものとなっている。
【0033】
スライド部材501の上面であって、第1当接部504の後方側には、図3に示すように、概してループ状のガイド溝511が形成されている。ガイド溝511の中央には、概してハート形状を有するハート形カム512が設けられている。ガイド溝511は、ハート形カム512の両側に配置される第1ガイド溝513、第2ガイド溝514、係止部材503を係止する係止部515を有する凹み溝516、並びに、直線状ガイド溝517で構成される。係止部材503は、このようなガイド溝511をカードの挿入動作に応じて一定方向に進む。なお、ガイド溝511における係止部材503の案内経路上には、係止部材503の逆方向への進行を防止する段差部が形成されている。
【0034】
このようなガイド溝511において、カードが装着されていない場合、係止部材503は、図3に示すように、直線状ガイド溝517の後方側端部に配置された状態となっている。カードが挿入されると、スライド部材501の後方側への移動に伴って係止部材503が直線状ガイド溝517を介して第1ガイド溝513に進む。そして、係止部材503が第1ガイド溝513の前方側端部に到達する位置までカードが押し込まれると、係止部材503は、凹み溝516に進んだ後、係止部515に係止された状態となる。そして、係止部材503が係止部515に係止された状態から、更にカードが押し込まれると、係止部材503は、凹み溝516から第2ガイド溝514に進む。そして、第2ガイド溝514から直線状ガイド溝517に進み、再び、係止部材503が直線状ガイド溝517の後方側端部に配置された状態となる。
【0035】
検出機構6は、板状部601と、当接部602と、不図示の接点部とから構成される。板状部601は、ハウジング2の収容部206に収容される。当接部602は、板状部601の内側面に設けられており、その一部がカードAの挿入経路上に露出した状態となっている。接点部は、板状部601の下方側に配設された固定接点部と、板状部601の下面部に揺動可能に固定された可動接点部とから構成されている。例えば、可動接点部は、トーションスプリングで構成され、カードAの挿入、非挿入状態等に応じて、当接部602が変位して板状部601の角度を変化させることで、固定接点部との間の導通状態、非導通状態を切り替えるように構成されている。なお、検出機構6の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。
【0036】
ここで、本実施の形態に係るコネクタ1のハウジング2に選択的に装着されるカードA、カードBの構成について説明する。図4は、本実施の形態に係るコネクタ1のハウジング2に選択的に装着されるカードAの上面図(a)及び下面図(b)である。図5は、本実施の形態に係るコネクタ1のハウジング2に選択的に装着されるカードBの上面図(a)及び下面図(b)である。図6は、本実施の形態に係るコネクタ1のハウジング2に選択的に装着されるカードA、カードBの先端部を説明するための図である。
【0037】
カードAは、図4(a)に示すように、挿入方向の先端部の右方側に切欠き部701が設けられている。カードAの左方側の側縁部には、書き込み状態の許否を切り替える識別子702が設けられる一方、右方側の側縁部には、凹部703及び金属製の枠部材704が設けられている。また、カードAの下面であって挿入方向の先端部には、図4(b)に示すように、複数の凹部705が設けられ、これらの凹部705内に接触パッド706が配置されている。そして、これらの凹部705の間には、隣接する接触パッド706間を仕切る仕切り壁707が設けられている。また、カードAの側縁部には、ハウジング2の第1ガイド部204に案内される段差部708が設けられている。
【0038】
カードBは、カードAよりも狭幅に設けられると共に、カードAよりも長い形状を有している。カードBは、図5(a)に示すように、挿入方向の先端部の左方側に切欠き部801が設けられている。カードBの下面であって挿入方向の先端部には、図5(b)に示すように、複数の凹部802が設けられ、これらの凹部802内に接触パッド803が配置されている。そして、これらの凹部802の間には、隣接する接触パッド803間を仕切る仕切り壁804が設けられている。また、挿入方向の先端部であって、図5(b)に示す右方側端部には、凹部805が設けられ、この凹部805の挿入方向の後方側には、略半円形状の凹部806が設けられている。
【0039】
また、カードBは、図6(a)、(b)に示すように、カードAよりも肉厚に設けられている。カードAの接触パッド706は、カードAの下面近傍に設けられている。一方、カードBの接触パッド803は、カードBの上面近傍に設けられている。カードBの仕切り壁804は、その高さ方向(すなわち、図6(b)に示す上下方向)の寸法がカードAの仕切り壁707よりも高く構成されている。
【0040】
次に、本実施の形態に係るコネクタ1にカードA、カードBを挿入する場合の動作について説明する。図7〜図9は、本実施の形態に係るコネクタ1にカードAを挿入した場合の動作について示す上面図である。図10及び図11は、それぞれ図9に示す状態のコネクタ1の検出用コンタクト214、215周辺の下面図及び側断面図である。なお、図7〜図9及び図10、図11においては、説明の便宜上、カバー部材3を省略している。
【0041】
図7は、カード装着空間にカードAを挿入した直後の状態を示している。カードAは、ハウジング2の第1ガイド部204に側面及び下面を合わせた状態でカード装着空間に挿入される。図7に示す状態では、カードAは、スライド部材501に当接しておらず、スライド部材501は、初期位置(すなわち、最も前方側の位置)に配置された状態となっている。係止部材503は、その前方側端部を直線状ガイド溝517の後方側端部に配置されている。なお、スライド部材501の板状部506に設けられた係合部506aは、カードAの凹部703から離間した状態となっている。
【0042】
図7に示す状態からカードAを押し込むと、カードAの右方側先端部がスライド部材501の第1当接部504に当接し、これ以降、スライド部材501がカードAと一体的にスライド移動可能とされる。なお、カードAの右方側先端部が第1当接部504に当接した時点では、係止部材503は、その前方側端部を直線状ガイド溝517の後方側端部に配置した状態を維持している。カードAの右方側先端部が第1当接部504に当接するのと略同一のタイミングで、カードAの凹部703には、図8に示すように、スライド部材501の板状部506に設けられた係合部506aが係合する。これにより、カードAの移動には、係合部506aにより規制されることとなり、排出動作時等にカードAがハウジング2から飛び出すような事態を防止できるものとなっている。
【0043】
図8に示す状態から更にカードAを押し込むと、カードAの後方側への移動に伴ってスライド部材501は、圧縮ばね502の付勢力に抗して移動する。これに伴い、係止部材503は、直線状ガイド溝517、第1ガイド溝513内を摺動する。そして、最も後方側まで押し込んだ後、カードAを押し込む手を離すと、係止部材503の前方側端部が凹み溝516の係止部515に係止された状態となる。図9は、係止部材503が係止部515に係止され、カードAがロックされた状態について示している。カードAがロックされた状態においては、カードA用コンタクト212の湾曲形状部213は、カードAの凹部705に入り込み、その頂部213aが接触パッド706に接触した状態となっている。
【0044】
この場合において、検出用コンタクト214、215の湾曲形状部214a、215aは、図10に示すように、同一の接触パッド706に接触している。また、湾曲形状部214a、215aは、図11に示すように、カードAの厚さ方向で略同一の位置に配置された状態で接触パッド706に接触した状態となっている。このとき、検出用コンタクト214の張出部214bは、カードAの仕切り壁707には当接せず、湾曲形状部214aの頂部が、湾曲形状部215aの頂部と同様に接触パッド706に接触するように構成されている。このように本実施の形態に係るコネクタ1においては、一対の検出用コンタクト214、215が同一の接触パッド706に接触し、両者の間の導通状態が切り替えられることで、カードAの装着を検出できるものとなっている。
【0045】
図12〜図14は、本実施の形態に係るコネクタ1にカードBを挿入した場合の動作について示す上面図である。図15及び図16は、それぞれ図12に示す状態のコネクタ1の検出用コンタクト214、215周辺の下面図及び側断面図である。図17及び図18は、それぞれ図13及び図14に示す状態のコネクタ1の検出用コンタクト214、215周辺の下面図である。なお、図12〜図14及び図15〜図18においては、説明の便宜上、カバー部材3を省略している。
【0046】
図12は、カード装着空間にカードBを挿入し、カードBの右方側先端部がスライド部材501の第2当接部505に当接する直前の状態を示している。カードBは、ハウジング2の第2ガイド部205に側面及び下面を合わせた状態でカード装着空間に挿入される。図12に示す状態では、カードBは、スライド部材501に当接しておらず、スライド部材501は、初期位置(すなわち、最も前方側の位置)に配置された状態となっている。係止部材503は、その前方側端部を直線状ガイド溝517の後方側端部に配置されている。
【0047】
この場合において、検出用コンタクト214、215の湾曲形状部214a、215aは、図15に示すように、カードBの同一の凹部802に収容される位置に配置されている。検出用コンタクト214の張出部214bは、当該凹部802に隣接する仕切り壁804(図15に示す右方側の仕切り壁804)に対応する位置に配置されている。このため、カードBの挿入に伴って、湾曲形状部214a、215aが当該凹部802に収容されると、図16に示すように、仕切り壁804の下面により張出部214bが押し下げられ、検出用コンタクト214が検出用コンタクト215から、仕切り壁803の高さ方向に離間した状態とされる。このため、検出用コンタクト214の湾曲形状部214aが、検出用コンタクト215の湾曲形状部215aに接触することはない。
【0048】
特に、検出用コンタクト215の湾曲形状部215aは、検出用コンタクト214の湾曲形状部214aが接近してきた場合にこれを収容できるように緩やかな湾曲形状に構成されている(図16参照)。このため、仮に、カードBの挿入に伴って検出用コンタクト214の湾曲形状部214aが検出用コンタクト215の湾曲形状部215a側に移動した場合においても、双方の検出用コンタクト214、215同士が接触する事態を防止することができるものとなっている。
【0049】
図12に示す状態からカードBを押し込むと、図13に示すように、カードBの右方側先端部がスライド部材501の第2当接部505に当接し、これ以降、スライド部材501がカードBと一体的にスライド移動可能とされる。なお、カードBの右方側先端部が第2当接部505に当接した時点では、係止部材503は、その前方側端部を直線状ガイド溝517の後方側端部に配置した状態を維持している。
【0050】
この場合、検出用コンタクト214、215の湾曲形状部214a、215aは、図15に示す状態から、図17に示す状態に移行する。図17に示す状態においても、検出用コンタクト214の張出部214bは、仕切り壁804の下面により押し下げられた状態となっており、検出用コンタクト214が検出用コンタクト215から、仕切り壁804の高さ方向に離間した状態とされる。このため、カードBの右方側先端部がスライド部材501の第2当接部505に当接するタイミングにおいても、検出用コンタクト214の湾曲形状部214aが、検出用コンタクト215の湾曲形状部215aに接触することはない。
【0051】
図13に示す状態から更にカードBを押し込むと、カードBの後方側への移動に伴ってスライド部材501は、圧縮ばね502の付勢力に抗して移動する。これに伴い、係止部材503は、直線状ガイド溝517、第1ガイド溝513内を摺動する。そして、最も後方側まで押し込んだ後、カードBを押し込む手を離すと、係止部材503の前方側端部が凹み溝516の係止部515に係止された状態となる。図14は、係止部材503が係止部515に係止され、カードBがロックされた状態について示している。
【0052】
カードBがロックされた状態においては、カードB用コンタクト210の湾曲形状部211は、カードBの凹部802に入り込み、その頂部211aが接触パッド803に接触した状態となっている。検出用コンタクト214、215の湾曲形状部214a、215aは、図17に示す状態から、図18に示す状態に移行する。すなわち、検出用コンタクト214、215の湾曲形状部214a、215aは、カードBの凹部802を通過し、カードBの下面に接触した状態となっている。このため、検出用コンタクト214の湾曲形状部214aは、カードBの挿入工程を通じて検出用コンタクト215の湾曲形状部215aに接触することはない。
【0053】
このように本実施の形態に係るコネクタ1においては、検出用コンタクト214に、カードBの仕切り壁804に当接して仕切り壁804の高さ方向に移動させる当接部としての張出部214bを設け、当該検出用コンタクト214を検出用コンタクト215から仕切り壁804の高さ方向に離間させるようにしている。これにより、検出用コンタクト214が仕切り壁804の側面に沿って検出用コンタクト215側に移動して両者が導通することを防止することができるので、検出対象カードであるカードAの接触パッド706を利用してカードAの装着の検出を行う場合においても、非検出対象カードであるカードBの挿入に伴って誤検出される事態を防止することが可能となる。
【0054】
特に、本実施の形態に係るコネクタ1においては、検出用コンタクト214の一部をカードBの仕切り壁84側に張り出させて当接部としての張出部214bを形成していることから、安価且つ簡単な構成で検出用コンタクト214と検出用コンタクト215との導通を防止できるものとなっている。
【0055】
しかも、検出用コンタクト214において、張出部214bは、湾曲形状部214aから離間した位置に配置されている。このため、検出用コンタクト214の湾曲形状部214aがカードBの仕切り壁804と接触することを防止でき、湾曲形状部214aが摩耗する事態を防止することができるので、一対の検出用コンタクト214、215における接触安定性を確保することができるものとなっている。
【0056】
また、本実施の形態に係るコネクタ1においては、カード挿入方向の手前側にカードA用コンタクト212を配置する一方、カード挿入方向の奥側にカードB用コンタクト210を配置していることから、カードの種類に応じて装着位置をカード挿入方向の前後にずらしたコネクタ1において、奥側まで挿入されるカードBの挿入に伴う誤検出を確実に防止することができるものとなっている。
【0057】
特に、本実施の形態に係るコネクタ1においては、カードA用コンタクト212の基端部をカード挿入口4側に配置する一方、先端部をカード挿入方向の奥側に向けて延出させ、張出部214bを基端部側の一部に設けている。これにより、カードAの挿入に伴ってその先端部が当接する事態を防止できるので、カードA用コンタクト212が座屈する事態を防止することができるものとなっている。
【0058】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
【0059】
例えば、上記実施の形態においては、カードBの挿入に伴って後述する仕切り壁804の下面に当接して仕切り壁804の高さ方向に検出用コンタクト214を移動させる張出部214bを当接部の具体例として説明しているが、当接部の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。カードBの挿入に伴って後述する仕切り壁804の下面に当接して仕切り壁804の高さ方向に検出用コンタクト214を移動させることができれば、どのような構成を採用しても良い。
【符号の説明】
【0060】
1 カード用コネクタ(コネクタ)
2 ハウジング
201 ベース部
202 側壁部
203 係合片
204 第1ガイド部
205 第2ガイド部
206 収容部
207 保持片
208 係止穴
209 後壁部
210 カードB用コンタクト
211 湾曲形状部
211a 頂部
212 カードA用コンタクト
213 湾曲形状部
213a 頂部
214、215 検出用コンタクト
214a、215a 湾曲形状部
214b 張出部
216 突出片
217 突出壁
3 カバー部材
301 切り欠き部
302 付勢片
303 支持片
304 開口部
4 カード挿入口
5 排出機構
501 スライド部材
502 圧縮ばね
503 係止部材
504 第1当接部
505 第2当接部
506 板状部
506a 係合部
511 ガイド溝
512 ハート形カム
513 第1ガイド溝
514 第2ガイド溝
515 係止部
516 凹み溝
517 直線状ガイド溝
6 検出機構
601 板状部
602 当接部
703 凹部
704 枠部材
705 凹部
706 接触パッド
707 仕切り壁
802 凹部
803 接触パッド
804 仕切り壁


【特許請求の範囲】
【請求項1】
接触パッド間に配置される仕切り壁の形状が異なる複数のカードを選択的に装着可能なハウジングと、検出対象カードの同一の前記接触パッドに接触する一対のカード検出用のコンタクト端子とを具備し、
前記カード検出用のコンタクト端子の一方に、非検出対象カードの前記仕切り壁に当接して当該仕切り壁の高さ方向に移動させる当接部を設け、当該コンタクト端子を他方のコンタクト端子から前記仕切り壁の高さ方向に離間させたことを特徴とするカード用コネクタ。
【請求項2】
前記カード検出用のコンタクト端子の一部を前記非検出対象カードの仕切り壁側に張り出させて前記当接部を形成したことを特徴とする請求項1記載のカード用コネクタ。
【請求項3】
前記カード検出用のコンタクト端子における前記接触パッドとの接触部から離間した位置に前記当接部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のカード用コネクタ。
【請求項4】
前記カード検出用のコンタクト端子における前記接触パッドとの接触部は、当該コンタクト端子の一端に形成された湾曲形状部の頂部で構成され、前記当接部を有する一方のコンタクト端子の前記湾曲形状部が他方のコンタクト端子の前記湾曲形状部内に収容可能に構成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のカード用コネクタ。
【請求項5】
前記ハウジングにおけるカード挿入方向の手前側に前記検出対象カード用の第1コンタクト端子を設ける一方、前記第1コンタクト端子よりもカード挿入方向の奥側に前記非検出対象カード用の第2コンタクト端子を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のカード用コネクタ。
【請求項6】
前記第1コンタクト端子の基端部をカード挿入口側に配置する一方、先端部をカード挿入方向の奥側に向けて延出させ、前記当接防止部を基端部側の一部に設けたことを特徴とする請求項5記載のカード用コネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−54460(P2011−54460A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−203345(P2009−203345)
【出願日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】