説明

キナーゼインヒビターおよび使用方法

本発明は、新規のキナーゼインヒビタークラスおよび種々の処置方法を提供することによって当該分野における要求に取り組んでいる。本発明は、一定のタンパク質キナーゼ(mTor、チロシンキナーゼなど)、および/または脂質キナーゼ(PI3キナーゼなど)を調整することができる化学的実体または化合物およびその薬学的組成物を提供する。本発明は、特に治療に適用するための1つまたは複数のこれらのキナーゼの活性を調整するためのこれらの組成物の使用方法も提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化68】

(式中、
KはNR3132、CH、CHF、CHF、CF、F、またはHであり、
およびWは、独立して、CH、CR、またはNであり、
、X、X、X、およびXは、独立して、NまたはCRであり、2個以下の隣接する環原子がNであり、NであるX、X、X、X、およびXの総数は4以下であり、
は、H、−L−C3〜8シクロアルキル、−L−アリール、−L−ヘテロアリール、L−C1〜10アルキルアリール、−L−C1〜10アルキルヘタリール、−L−C1〜10アルキルヘテロシクリル(heterocylyl)、−L−C2〜10アルケニル、−L−C2〜10アルキニル、−L−C2〜10アルケニル−−L−C3〜8シクロアルキル、−L−C2〜10アルキニル−L−C3〜8シクロアルキル、−L−ヘテロアルキル、−L−ヘテロアルキルアリール、−L−ヘテロアルキルヘテロアリール、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリル(heterocylyl)、−L−ヘテロアルキル−C3〜8シクロアルキル、−L−アラルキル、−L−ヘテロアラルキル、−L−ヘテロシクロアルキル、−L−C3〜8シクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、または−L−C3〜8シクロアルキル−ヘテロアリールであり、それぞれ、非置換であるか、または、1つもしくは複数の独立したR置換基で置換されており、
Lは存在しないか、C=O、−C(=O)O−、−C(=O)NR31−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)NR31−、または−NR31−であり、
はそれぞれ、独立して、水素、ハロ、−OH、−R31、−CF、−OCF、−OR31、−NR3132、−C(O)R31、−CO31、−C(=O)NR3132、−NO、−CN、−S(O)0〜231、−SONR3132、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR3233、−NR31S(O)0〜232、−NR31C(=NR32)NR3332、−NR31C(=NR32)OR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR3132、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、−C2〜10アルケニル−、−C2〜10アルキニル、−C1〜10アルコキシ、−ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、またはヘテロアルキルであり、
は、それぞれ独立して、水素、ハロ、−OH、−R31、−CF、−OCF、−OR31、−NR3132、−C(O)R31、−CO31、−C(=O)NR3132、−NO、−CN、−S(O)0〜231、−SONR3132、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR3233、−NR31S(O)0〜232、−NR31C(=NR32)NR3332、−NR31C(=NR32)OR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR3132、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、−C2〜10アルケニル−、−C2〜10アルキニル、−C1〜10アルコキシ、−ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、またはヘテロアルキルであり、
は水素、−C(O)R31、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、−C2〜10アルケニル−、−C2〜10アルキニル、−C1〜10アルコキシ、−ヘテロシクロアルキル、またはヘテロアルキルであり、
は、それぞれ独立して、水素、ハロ、−OH、−R31、−CF、−OCF、−OR31、−NR3132、−C(O)R31、−CO31、−C(=O)NR3132、−NO、−CN、−S(O)0〜231、−SONR3132、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR3233、−NR31S(O)0〜232、−NR31C(=NR32)NR3332、−NR31C(=NR32)OR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR3132、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、−C2〜10アルケニル−、−C2〜10アルキニル、−C1〜10アルコキシ、−ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、またはヘテロアルキルであり、
31、R32、およびR33は、それぞれ独立して、H、C1〜10アルキル、−C3〜8シクロアルキル、アリール、ヘタリール、またはヘテロシクロアルキルであり、
、X、X、X、およびXがCHであり、KがNHであり、RがHであり、WがNであり、WがNである場合、Rは−シクロCではない)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項2】
KはNHであり、WおよびWはNである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
はCHまたはCRである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
式:
【化69】

(式中、
は、非置換の、または、1つもしくは複数の独立したR置換基で置換されたC1〜10アルキルであり、
は、それぞれ独立して、水素、ハロ、−OH、−R31、−CF、−OCF、−OR31、−NR3132、−C(O)R31、−CO31、−C(=O)NR3132、−NO、−CN、−S(O)0〜231、−SONR3132、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR3233、−NR31S(O)0〜232、−NR31C(=NR32)NR3332、−NR31C(=NR32)OR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR3132、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、−C2〜10アルケニル−、−C2〜10アルキニル、−C1〜10アルコキシ、−ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、またはヘテロアルキルであり、
は水素、−C(O)R31、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、−C2〜10アルケニル−、−C2〜10アルキニル、−C1〜10アルコキシ、−ヘテロシクロアルキル、またはヘテロアルキルであり、
J、V、およびWは、独立して、水素、ハロ、−OH、−CF、−OCF、−OR31、−NR3132、−C(O)R31、−CO31、−C(=O)NR3132、−NO、−CN、−S(O)0〜231、−SONR3132、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR3233、−NR31S(O)0〜232、−NR31C(=NR32)NR3332、−NR31C(=NR32)OR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR3132、−OP(O)(OR31、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、−C2〜10アルケニル−、−C2〜10アルキニル、−C1〜10アルコキシ、−ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、またはヘテロアルキルであり、RはH、−L−C1〜10アルキル、−L−C3〜8シクロアルキル、−L−アリール、−L−ヘテロアリール、L−C1〜10アルキルアリール、−L−C1〜10アルキルヘタリール、−L−C1〜10アルキルヘテロシクリル(heterocylyl)、−L−C2〜10アルケニル、−L−C2〜10アルキニル、−L−C2〜10アルケニル−−L−C3〜8シクロアルキル、−L−C2〜10アルキニル−L−C3〜8シクロアルキル、−L−ヘテロアルキル、−L−ヘテロアルキルアリール、−L−ヘテロアルキルヘテロアリール、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリル(heterocylyl)、−L−ヘテロアルキル−C3〜8シクロアルキル、−L−アラルキル、−L−ヘテロアラルキル、−L−ヘテロシクロアルキル、−L−C3〜8シクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、または−L−C3〜8シクロアルキル−ヘテロアリールであり、それぞれ、非置換であるか、または、1つもしくは複数の独立したR置換基で置換されており、J、V、およびWの少なくとも1つは水素ではなく、
31、R32、およびR33は、それぞれ独立して、H、C1〜10アルキル、−C3〜8シクロアルキル、アリール、ヘタリール、またはヘテロシクロアルキルであり、
は−シクロCではない)の化合物。
【請求項5】
式:
【化70】

(式中、
は、非置換の、または、1つもしくは複数の独立したR置換基で置換されたC1〜10アルキルであり、
の各存在は、独立して、水素、ハロ、−OH、−R31、−CF、−OCF、−OR31、−NR3132、−C(O)R31、−CO31、−C(=O)NR3132、−NO、−CN、−S(O)0〜231、−SONR3132、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR3233、−NR31S(O)0〜232、−NR31C(=NR32)NR3332、−NR31C(=NR32)OR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR3132、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、−C2〜10アルケニル−、−C2〜10アルキニル、−C1〜10アルコキシ、−ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、またはヘテロアルキルであり、
は水素、−C(O)R31、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、−C2〜10アルケニル−、−C2〜10アルキニル、−C1〜10アルコキシ、−ヘテロシクロアルキル、またはヘテロアルキルであり、
J、V、およびWは、独立して、水素、ハロ、−OH、−CF、−OCF、−OR31、−NR3132、−C(O)R31、−CO31、−C(=O)NR3132、−NO、−CN、−S(O)0〜231、−SONR3132、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR3233、−NR31S(O)0〜232、−NR31C(=NR32)NR3332、−NR31C(=NR32)OR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR3132、−OP(O)(OR31、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、−C2〜10アルケニル−、−C2〜10アルキニル、−C1〜10アルコキシ、−ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、またはヘテロアルキルであり、RはH、−L−C1〜10アルキル、−L−C3〜8シクロアルキル、−L−アリール、−L−ヘテロアリール、L−C1〜10アルキルアリール、−L−C1〜10アルキルヘタリール、−L−C1〜10アルキルヘテロシクリル(heterocylyl)、−L−C2〜10アルケニル、−L−C2〜10アルキニル、−L−C2〜10アルケニル−−L−C3〜8シクロアルキル、−L−C2〜10アルキニル−L−C3〜8シクロアルキル、−L−ヘテロアルキル、−L−ヘテロアルキルアリール、−L−ヘテロアルキルヘテロアリール、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリル(heterocylyl)、−L−ヘテロアルキル−C3〜8シクロアルキル、−L−アラルキル、−L−ヘテロアラルキル、−L−ヘテロシクロアルキル、−L−C3〜8シクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、または−L−C3〜8シクロアルキル−ヘテロアリールであり、それぞれ、非置換であるか、または、1つもしくは複数の独立したR置換基で置換されており、J、V、およびWの少なくとも2つは水素ではなく、
31、R32、およびR33は、それぞれ独立して、H、C1〜10アルキル、−C3〜8シクロアルキル、アリール、ヘタリール、またはヘテロシクロアルキルであり、
は−シクロCではない)の化合物。
【請求項6】
(a)X、X、X、X、およびXはCRであるか、
(b)XはNであり、X、X、X、およびXはCRであるか、
(c)XはNであり、X、X、X、およびXはCRであるか、
(d)XはNであり、X、X、X、およびXはCRであるか、
(e)XはNであり、X、X、X、およびXはCRであるか、
(f)XはNであり、X、X、X、およびXはCRであるか、
(g)XおよびXはNであり、X、X、およびXはCRであるか、
(h)XおよびXはNであり、X、X、およびXはCRであるか、
(i)XおよびXはNであり、X、X、およびXはCRであるか、
(j)XおよびXはNであり、X、X、およびXはCRであるか、
(k)XおよびXはNであり、X、X、およびXはCRであるか、
(l)XおよびXはNであり、X、X、およびXはCRであるか、
(m)XおよびXはNであり、X、X、およびXはCRであるか、
(n)X、X、およびXはNであり、XおよびXはCRであるか、
(o)XおよびXはNであり、X、X、およびXはCRであるか、
(p)X、X、およびXはNであり、XおよびXはCRであるか、
(q)XおよびXはNであり、X、X、およびXはCRであるか、または
(r)X、X、およびXはNであり、XおよびXはCRである、
請求項1または2に記載の化合物。
【請求項7】
各Rは、独立して、水素、ハロ、−OH、−CF、−OCF、−OR31、−NR3132、−C(O)R31、−C(=O)NR3132、−NO、−CN、−S(O)0〜231、−SONR3132、C1〜10アルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘタリールである、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
は−L−C1〜10アルキル、−L−C3〜8シクロアルキル、−L−ヘテロアリール、−L−ヘテロシクロアルキル、−L−C1〜10アルキルヘテロシクリル(heterocylyl)、−L−C3〜8シクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、または−L−C1〜10アルキルヘタリールである、請求項1、2、または3に記載の化合物。
【請求項9】
Lは存在しない、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
は、独立して、ハロ、−OH、−NR3132、−C(O)R31、−CO31、−C(=O)NR3132、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31S(O)0〜232、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、−C2〜10アルケニル−、−C2〜10アルキニル、−C1〜10アルコキシ、−ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、またはヘテロアルキルである、請求項1、2、3、4、または5に記載の化合物。
【請求項11】
は水素またはC1〜10アルキルである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項12】
Kは水素またはメチルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
請求項1、2、3、4、または5に記載の化合物および薬学的に許容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。
【請求項14】
mTorC1および/またはmTorC2によって媒介される疾患に罹患した被験体を処置する方法であって、治療有効量の請求項1、2、3、4、5、または式:
【化71】

(式中、
KはNR3132、CH、CHF、CHF、CF、F、またはHであり、
V’は−(L’)k−Rであり、
およびWは、独立して、CH、CR、またはNであり、
はN、O、またはSであり、
、X、X、およびXは、独立して、NまたはCRであり、2個以下の隣接する環原子がNであり、NであるX、X、X、およびXの総数は3以下であり、
は、H、−L−C1〜10アルキル、−L−C3〜8シクロアルキル、−L−アリール、−L−ヘテロアリール、L−C1〜10アルキルアリール、−L−C1〜10アルキルヘタリール、−L−C1〜10アルキルヘテロシクリル(heterocylyl)、−L−C2〜10アルケニル、−L−C2〜10アルキニル、−L−C2〜10アルケニル−−L−C3〜8シクロアルキル、−L−C2〜10アルキニル−L−C3〜8シクロアルキル、−L−ヘテロアルキル、−L−ヘテロアルキルアリール、−L−ヘテロアルキルヘテロアリール、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリル(heterocylyl)、−L−ヘテロアルキル−C3〜8シクロアルキル、−L−アラルキル、−L−ヘテロアラルキル、−L−ヘテロシクロアルキル、−L−C3〜8シクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、または−L−C3〜8シクロアルキル−ヘテロアリールであり、それぞれ、非置換であるか、または、1つもしくは複数の独立したR置換基で置換されており、
Lは存在しないか、C=O、−C(=O)O−、−C(=O)NR31−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)NR31−、または−NR31−であり、
L’は、−O−、−NR31−、−S(O)0〜2−、−C(O)−、−C(O)N(R31)−、−N(R31)C(O)−、−N(R31)S(O)−、−N(R31)S(O)−、−C(O)O−、−CH(R31)N(C(O)OR32)−、−CH(R31)N(C(O)R32)−、−CH(R31)N(SO32)−、−CH(R31)N(R32)−、−CH(R31)C(O)N(R32)−、−CH(R31)N(R32)C(O)−、−CH(R31)N(R32)S(O)−、または−CH(R31)N(R32)S(O)−であり、
kは、それぞれ、0または1であり、
は、それぞれ独立して、水素、ハロ、−OH、−R31、−CF、−OCF、−OR31、−NR3132、−C(O)R31、−CO31、−C(=O)NR3132、−NO、−CN、−S(O)0〜231、−SONR3132、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR3233、−NR31S(O)0〜232、−NR31C(=NR32)NR3332、−NR31C(=NR32)OR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR3132、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、−C2〜10アルケニル−、−C2〜10アルキニル、−C1〜10アルコキシ、−ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、またはヘテロアルキルであり、
は、それぞれ独立して、水素、ハロ、−OH、−R31、−CF、−OCF、−OR31、−NR3132、−C(O)R31、−CO31、−C(=O)NR3132、−NO、−CN、−S(O)0〜231、−SONR3132、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR3233、−NR31S(O)0〜232、−NR31C(=NR32)NR3332、−NR31C(=NR32)OR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR3132、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、−C2〜10アルケニル−、−C2〜10アルキニル、−C1〜10アルコキシ、−ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、またはヘテロアルキルであり、
は水素、−C(O)R31、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、−C2〜10アルケニル−、−C2〜10アルキニル、−C1〜10アルコキシ、−ヘテロシクロアルキル、またはヘテロアルキルであり、
は、それぞれ独立して、水素、ハロ、−OH、−R31、−CF、−OCF、−OR31、−NR3132、−C(O)R31、−CO31、−C(=O)NR3132、−NO、−CN、−S(O)0〜231、−SONR3132、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR3233、−NR31S(O)0〜232、−NR31C(=NR32)NR3332、−NR31C(=NR32)OR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR3132、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、−C2〜10アルケニル−、−C2〜10アルキニル、−C1〜10アルコキシ、−ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、またはヘテロアルキルであり、
31、R32、およびR33は、それぞれ独立して、H、C1〜10アルキル、−C3〜8シクロアルキル、アリール、ヘタリール、またはヘテロシクロアルキルである)の化合物を被験体に投与する工程を含み、
前記化合物は、in vitroキナーゼアッセイによって確認される1つまたは複数のI型ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3−キナーゼ)と比較してmTorC1および/またはmTorC2活性を阻害し、前記1つまたは複数のI型PI3−キナーゼは、PI3−キナーゼα、PI3−キナーゼβ、PI3−キナーゼγ、およびPI3−キナーゼδからなる群から選択される、方法。
【請求項15】
前記疾患が、骨障害、炎症性疾患、免疫疾患、神経系疾患、代謝性疾患、呼吸器疾患、心疾患、または新生物容態である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記新生物容態が再狭窄である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記新生物容態が癌である、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記癌が、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、非小細胞性肺癌腫、および白血病から選択される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記疾患が自己免疫障害である、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
第2の治療薬を投与する工程をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記化合物が細胞中のAktの全活性化を実質的に阻害し、前記第2の治療薬が抗癌剤であり、さらに、前記処置の有効性が前記化合物および前記抗癌剤の相乗効果によって増強される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記抗癌剤が、ラパマイシン、グリベック、またはラパマイシンもしくはグリベックの哺乳動物標的を阻害するラパマイシン、グリベックの誘導体からなる群から選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記化合物または前記第2の治療薬を、非経口、経口、腹腔内、静脈内、動脈内、経皮、筋肉内、リポソーム、カテーテルもしくはステントによる局所送達、皮下、脂肪組織内、または髄腔内に投与する、請求項14または20に記載の方法。
【請求項24】
細胞ベースのアッセイまたはin vitroキナーゼアッセイで確認したところ、前記化合物が、1つまたは複数のI型ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3−キナーゼ)と比較してmTorC1および/またはmTorC2活性を選択的に阻害し、前記1つまたは複数のI型PI3−キナーゼは、PI3−キナーゼα、PI3−キナーゼβ、PI3−キナーゼγ、およびPI3−キナーゼδからなる群から選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項25】
前記疾患がラパマイシン処置に対する耐性を示す癌である、請求項14に記載の方法。
【請求項26】
細胞増殖を阻害する方法であって、細胞を、1、2、3、4、5、または式:
【化72】

(式中、
KはNR3132、CH、CHF、CHF、CF、F、またはHであり、
V’は−(L’)k−Rであり、
およびWは、独立して、CH、CR、またはNであり、
はN、O、またはSであり、
、X、X、およびXは、独立して、NまたはCRであり、2個以下の隣接する環原子がNであり、NであるX、X、X、およびXの総数は3以下であり、
は、H、−L−C1〜10アルキル、−L−C3〜8シクロアルキル、−L−アリール、−L−ヘテロアリール、L−C1〜10アルキルアリール、−L−C1〜10アルキルヘタリール、−L−C1〜10アルキルヘテロシクリル(heterocylyl)、−L−C2〜10アルケニル、−L−C2〜10アルキニル、−L−C2〜10アルケニル−−L−C3〜8シクロアルキル、−L−C2〜10アルキニル−L−C3〜8シクロアルキル、−L−ヘテロアルキル、−L−ヘテロアルキルアリール、−L−ヘテロアルキルヘテロアリール、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリル(heterocylyl)、−L−ヘテロアルキル−C3〜8シクロアルキル、−L−アラルキル、−L−ヘテロアラルキル、−L−ヘテロシクロアルキル、−L−C3〜8シクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、または−L−C3〜8シクロアルキル−ヘテロアリールであり、それぞれ、非置換であるか、または、1つもしくは複数の独立したR置換基で置換されており、
Lは存在しないか、C=O、−C(=O)O−、−C(=O)NR31−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)NR31−、または−NR31−であり、
L’は、−O−、−NR31−、−S(O)0〜2−、−C(O)−、−C(O)N(R31)−、−N(R31)C(O)−、−N(R31)S(O)−、−N(R31)S(O)−、−C(O)O−、−CH(R31)N(C(O)OR32)−、−CH(R31)N(C(O)R32)−、−CH(R31)N(SO32)−、−CH(R31)N(R32)−、−CH(R31)C(O)N(R32)−、−CH(R31)N(R32)C(O)−、−CH(R31)N(R32)S(O)−、または−CH(R31)N(R32)S(O)−であり、
kは、それぞれ、0または1であり、
は、それぞれ独立して、水素、ハロ、−OH、−R31、−CF、−OCF、−OR31、−NR3132、−C(O)R31、−CO31、−C(=O)NR3132、−NO、−CN、−S(O)0〜231、−SONR3132、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR3233、−NR31S(O)0〜232、−NR31C(=NR32)NR3332、−NR31C(=NR32)OR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR3132、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、−C2〜10アルケニル−、−C2〜10アルキニル、−C1〜10アルコキシ、−ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、またはヘテロアルキルであり、
は、それぞれ独立して、水素、ハロ、−OH、−R31、−CF、−OCF、−OR31、−NR3132、−C(O)R31、−CO31、−C(=O)NR3132、−NO、−CN、−S(O)0〜231、−SONR3132、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR3233、−NR31S(O)0〜232、−NR31C(=NR32)NR3332、−NR31C(=NR32)OR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR3132、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、−C2〜10アルケニル−、−C2〜10アルキニル、−C1〜10アルコキシ、−ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、またはヘテロアルキルであり、
は水素、−C(O)R31、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、−C2〜10アルケニル−、−C2〜10アルキニル、−C1〜10アルコキシ、−ヘテロシクロアルキル、またはヘテロアルキルであり、
は、それぞれ独立して、水素、ハロ、−OH、−R31、−CF、−OCF、−OR31、−NR3132、−C(O)R31、−CO31、−C(=O)NR3132、−NO、−CN、−S(O)0〜231、−SONR3132、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR3233、−NR31S(O)0〜232、−NR31C(=NR32)NR3332、−NR31C(=NR32)OR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR3132、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、−C2〜10アルケニル−、−C2〜10アルキニル、−C1〜10アルコキシ、−ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、またはヘテロアルキルであり、
31、R32、およびR33は、それぞれ独立して、H、C1〜10アルキル、−C3〜8シクロアルキル、アリール、ヘタリール、またはヘテロシクロアルキルである)の化合物に接触させる工程を含み、前記化合物は、in vitroキナーゼアッセイによって確認される1つまたは複数のI型ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3−キナーゼ)と比較してmTorC1および/またはmTorC2活性を選択的に阻害し、前記1つまたは複数のI型PI3−キナーゼは、PI3−キナーゼα、PI3−キナーゼβ、PI3−キナーゼγ、およびPI3−キナーゼδからなる群から選択される、方法。
【請求項27】
前記化合物がmTorC1活性およびmTorC2活性の両方を選択的に阻害し、残基S473およびT308でのAktリン酸化を同時に阻害する、請求項24または26に記載の方法。
【請求項28】
前記化合物が、PI3−キナーゼα、PI3−キナーゼβ、PI3−キナーゼγ、およびPI3−キナーゼδからなる全I型ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3−キナーゼ)と比較してmTorC1活性およびmTorC2活性の両方を選択的に阻害する、請求項24または26に記載の方法。
【請求項29】
in vitroキナーゼアッセイで確認したところ、前記化合物が約100nM以下のIC50値でmTor活性を阻害する、請求項24または26に記載の方法。
【請求項30】
in vitroキナーゼアッセイで確認したところ、前記化合物が約10nM以下のIC50値でmTor活性を阻害する、請求項24または26に記載の方法。
【請求項31】
前記化合物が、in vitroキナーゼアッセイにおいて100nM以上の濃度でのI型PI3−キナーゼ阻害に実質的に無効である、請求項24または26に記載の方法。
【請求項32】
in vitroキナーゼアッセイにおいて同程度のモル濃度で試験した場合、前記化合物がラパマイシンより有効にAkt(S473)およびAkt(T308)のリン酸化を阻害する、請求項24または26に記載の方法。
【請求項33】
前記化合物は、ATPとmTorC1および/またはmTorC2上のATP結合部位への結合を競合する、請求項26に記載の方法。
【請求項34】
前記阻害を、MTS細胞増殖アッセイ、レサズリンアッセイ、コロニー形成アッセイ、フローサイトメトリー、細胞分裂追跡色素アッセイ、免疫ブロッティング、およびフォスフローアッセイからなる群から選択されるアッセイによって証明する、請求項26に記載の方法。
【請求項35】
前記阻害はin vitroで起こる、請求項26に記載の方法。
【請求項36】
同程度のモル濃度で試験した場合、前記化合物はAktのT308のリン酸化よりも有効にAktのS473のリン酸化を阻害する、請求項24または26に記載の方法。
【請求項37】
前記細胞が新生物細胞であり、前記化合物が細胞中のAktの完全な活性化を阻害し、前記化合物が抗癌剤であり、前記細胞増殖の阻害が前記化合物および前記抗癌剤の相乗効果によって増強される、請求項26に記載の方法。
【請求項38】
前記阻害により、前記細胞がアポトーシスを生じるか、細胞周期が停止する、請求項26に記載の方法。
【請求項39】
前記細胞がラパマイシン耐性を示す、請求項26に記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2011−527692(P2011−527692A)
【公表日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−517583(P2011−517583)
【出願日】平成21年7月8日(2009.7.8)
【国際出願番号】PCT/US2009/049983
【国際公開番号】WO2010/006086
【国際公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(510186720)インテリカイン, インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】