説明

コネクタ

【課題】 カードが脱落しないように確実に保持すること。
【解決手段】 イジェクト機構は、略U字形状に形成されているロック部材21を有し、前記ロック部材21はイジェクト機構に揺動可能に保持されるU字部21aと、該U字部21aの一方に設けられたロック部21bと、前記U字部21aの他方に設けられたバネ部21cとを有する。ハウジング13とカバー15との内の少なくとも一方には前記バネ部21cと当接する当接部15fが設けられており、前記カード41が嵌合した時に前記バネ部21cと前記当接部15fとが当接し、前記ロック部21が前記カード41に向けて付勢する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カードの接続に用いられるコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
カードの接続に用いられるコネクタは、カードを排出させるイジェクト機構を備えている。イジェクト機構の一つとしては、プッシュ-プッシュ式又はW−PUSH式と呼ばれるものが知られている。この種のイジェクト機構は、挿入されたカードとともにコネクタ内を移動するイジェクトバーを有している。
【0003】
関連技術1として、イジェクトプレートが押動部と係合部とバネ部とを有し、ハートカムにより二つの位置に切換可能であるカードコネクタが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
特許文献1では、カードとコネクタとの電気的接続がされた状態において、イジェクトプレートが第二の位置とされ、その係合部がカードに設けられた切欠に係合し、係合の解除は、ガイド壁によって阻止され、カードに強い引抜き力が加わっても抜脱できないフルロックとなる。
【0005】
また、特許文献1においては、引張バネによりイジェクトプレートが第二の位置から第一の位置へ移行するとき、押動部によりカードが押し出される。この第一の位置でも係合部はカードの切欠に係合しているが、係合の解除は壁部によって許容され、バネ部の弾性変形によりカードを引き抜き得る。
【0006】
関連技術2として、板ばねの一端がイジェクトバーに固定される固定部で、他端は略U字形状に湾曲したロック部であり、ロック部がICカードの切り欠き部に対して進入退出でき、コネクタハウジングにガイド部が設けられているコネクタが提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
【0007】
特許文献2では、ICカードがコネクタ1に嵌合するとき、ICカードと共にイジェクトバーが移動し、ガイド部が板ばねを上方へ押し上げるので、ロック部は切り欠き部内に進入する。したがって、ICカードは、コネクタ内にロックされ、イジェクトバーはハート型のカム機構にロックされる。
【0008】
【特許文献1】特開2003−217738号公報
【特許文献2】特開2003−77589号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1では、排出状態において、イジェクトプレートのみのバネがカードに作用するが、嵌合状態においては、イジェクトプレートの先端がガイド壁に干渉することからバネ性が殺されるため、カードの引き抜き時の荷重が高くなってしまうという問題がある。
【0010】
特許文献2では、排出状態において、板ばねのみのバネがカードに作用するが、嵌合状態では、イジェクトバーが移動することで、板ばねの根元付近に、コネクタハウジングが配置されているのでバネの固定端が変わり、ICカードの引き抜き時の荷重が高くなってしまうという問題がある。
【0011】
それ故に、本発明の例示的目的は、特に、小型化されたものであっても、カードを排出した排出状態において、カードの自重によってカードが脱落しない程度の保持力によって保持でき、嵌合状態においては確実にカードを保持することができるコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、カードと接続するコネクタにおいて、コンタクトと、該コンタクトを保持するハウジングと、該ハウジングを覆うカバーと、前記カードの嵌合方向及び該嵌合方向とは逆向きの離脱方向へ移動自在なイジェクト機構とを有し、イジェクト機構は、略U字形状に形成されているロック部材を有し、前記ロック部材は、U字部と、該U字部の一方に設けられたロック部と、前記U字部の他方に設けられたバネ部とを有し、前記ロック部及び前記バネ部は、前記U字部により揺動可能に保持されており、前記ハウジングと前記カバーとの内の少なくとも一方には、前記バネ部と当接する当接部が設けられており、前記カードが嵌合した時に前記バネ部と前記当接部とが当接して、前記ロック部を前記カードに向けて付勢することを特徴とするコネクタであることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明のコネクタによれば、前記ハウジングと前記カバーとの内の少なくとも一方に当接部を設けることにより、当接部を弾性変形させる必要がないため、弾性変形するバネ部を構成するよりも構成を簡素化することができる。
【0014】
さらに、ロック部材は、ロック部材をハウジングに圧入して固定するような作業を必要とせずにハウジングに取り付けることができるため、作業効率が向上する。
【0015】
カードの嵌合状態では、カードの嵌合状態においてカードのみを引き抜く場合のカード引く抜きの保持力を高めることができ、また、カードの排出状態においては、カードを引き抜く時の力を弱めることができるので、カード引き抜きの操作をし易くすることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明のコネクタは、カードと接続するコネクタにおいて、コンタクトと、該コンタクトを保持するハウジングと、該ハウジングを覆うカバーと、前記カードの嵌合方向及び該嵌合方向とは逆向きの離脱方向へ移動自在なイジェクト機構とを有し、イジェクト機構は、略U字形状に形成されているロック部材を有し、前記ロック部材は、U字部と、該U字部の一方に設けられたロック部と、前記U字部の他方に設けられたバネ部とを有し、前記ロック部及び前記バネ部は、前記U字部により揺動可能に保持されており、前記ハウジングと前記カバーとの内の少なくとも一方には、前記バネ部と当接する当接部が設けられており、前記カードが嵌合した時に前記バネ部と前記当接部とが当接して、前記ロック部を前記カードに向けて付勢することにより実現した。
【実施例1】
【0017】
図1及び図2は、本発明のコネクタの実施例1を示している。なお、図1は、カードをコネクタから引き抜き可能な位置までイジェクト機構によって排出した後の排出状態におけるコネクタの外観を示している。図2は、図1に示したコネクタからカバー及びカードを取り外した状態を示している。
【0018】
図1及び図2を参照して、コネクタは、複数のコンタクト11と、コンタクト11を保持するハウジング13と、ハウジング13を覆うカバー15と、カード41の嵌合方向A1及び嵌合方向A1とは逆向きの離脱方向A2へ移動自在にハウジング13に保持されるイジェクト機構とを有する。
【0019】
コンタクト11は、図2に示したように、保持部11aと、保持部11aの一側から嵌合方向A1へ延びている接触バネ部11bと、保持部11aから離脱方向A2へ延びている端子部11cとを有している。
【0020】
なお、コンタクト11は、導電板を打ち抜き加工することによって作られている。コンタクト11の保持部11aは、ハウジング13に保持される。接触バネ部11bの嵌合方向A1の先端部には、湾曲形状の接点部11dが形成されている。
【0021】
カード41とコネクタとが嵌合状態にあるときには、カード41に設けられている接続導体(図示せず)と接触する。端子部11cは、コネクタをプリント回路基板のような基板に搭載した際に、基板の回路と半田によって接続される部分である。
【0022】
ハウジング13は、略平板状のベース部13aと、嵌合方向A1及び離脱方向A2でベース部13aと直交する一対の辺において、嵌合方向A1及び離脱方向A2に長い形状に形成されている一対の側枠部13b,13cと、嵌合方向A1における前側部分に形成されている後枠部13dとを有する。
【0023】
一対の側枠部13b,13c及び後枠部13dは、ベース13aの板厚寸法よりも厚い板厚寸法をもっており、ベース部13a面よりも高い上面を有する。なお、ハウジング13は、絶縁性の樹脂材を成形加工することによって作ることができる。
【0024】
ベース部13aには、中央部分に大きな窓部13eが形成されている。窓部13eには、複数のコンタクト11の接触バネ部11bが配置されている。接触バネ部11bの接点部11dは、前述した嵌合状態においてカード41を受け入れる受け入れ領域に挿入されたカード41の接続導体と電気的に接続される。
【0025】
カバー15は、ハウジング13を覆っている。即ち、カバー15は、平板状の主板部15aと、嵌合方向A1と直交している一対の側辺のそれぞれに形成されている側板部15b,15cと、嵌合方向A1における前側に形成されている後板部15dとを有する。
【0026】
カバー15の主板部15aは、ハウジング13のベース部13aの上面及び一対の側板部13b,13cの上面と対向している。一対の側板部15b,15cは、側枠部13b,13cの外側面と対向し、側枠部13b,13cを抱え込むように保持している。カバー15の後板部15dは、ハウジング13の後枠部13dを抱え込むように保持している。
【0027】
ハウジング13のベース部13a、一対の側枠部13b,13c及びカバー15によって囲まれている空間は、カード41を受け入れる受け入れ領域を規定している部分である。また、ハウジング13のベース部13a、一対の側枠部13b,13c及びカバー15によって囲まれている空間において、離脱方向A2の前部分は、嵌合方向A1へカード41を挿入、若しくは離脱方向A2へ離脱させたカード41の引き抜きを可能な開口部16となっている。
【0028】
なお、カード41が排出されている状態では、コネクタから脱落しないようにカード41がイジェクト機構と係合している。この際、カード41は、開口部16から図1に示した寸法Aだけ離脱方向A2へ突出している。
【0029】
イジェクト機構は、ハウジング13の一方の側枠部13bに備えられている。イジェクト機構は、図3及び図4にも示すように、一方の側枠部13bに保持されているイジェクトバー20と、イジェクトバー20に形成されている大きな溝状の収容部20aにおいて揺動可能に保持されているロック部材21とを備えている。
【0030】
イジェクトバー20は、嵌合方向A1及び離脱方向A2へ往復自在にスライドする。
【0031】
イジェクトバー20は、樹脂材を成形加工することによって作られている。イジェクトバー20は、スプリング23により離脱方向A2に常時付勢されている。さらに、イジェクトバー20には、嵌合方向A1における前側にカム部25が形成されている。カム部25は、略ハート形状に形成された溝である。
【0032】
カム部25には、図2に示したように、棒形状のカムフォロワー26の一端部が係合している。カムフォロワー26の他端部は、ハウジング13の後枠部13dに固定されている。なお、ロック部材21、スプリング23及びカムフォロワー26は、金属材によって作ることが望ましい。
【0033】
ロック部材21は、図3および図5にも示すように、平面から見ると略U字形状(もしくは略クリップ形状)に形成されているものである。ロック部材21は、イジェクト機構に揺動可能に保持されるU字部21aと、U字部21aの一方に設けられたロック部21bと、U字部21aの他方に設けられたバネ部21cとを有する。
【0034】
即ち、ロック部材21は、U字部21aにより揺動可能に保持されている。U字部21aは、図2及び図3にも示したように、イジェクトバー20の収容部20aに設けられている支軸20dに係合されている。U字部21aを支軸20dに支持するには、イジェクトバー20の収容部20aに、ロック部材21を落とし込み取り付けるという単純な作業だけで取り付けることができる。したがって、イジェクトバー20へロック部材21を圧入して固定するための専用治具は必要としない。
【0035】
ロック部材21のロック部21b及びバネ部21cは、U字部21aが支軸20dに支持されている状態で、ベース部13aと平行な方向でかつ嵌合方向A1と交差する方向へ揺動可能となっている。
【0036】
カード41が嵌合した嵌合状態にあるときには、バネ部21cと当接部15fとが当接し、ロック部21bをカード41に向けて付勢する。なお、実施例1におけるロック部21bは、U字部21aの一方から延びている部分が弾性を有するものである。
【0037】
前述したように、カムフォロワー26の一端端は、カム部25に挿入されている。したがって、イジェクトバー20を嵌合方向A1及び離脱方向A2へ往復スライドさせると、図6に矢印で示したように、カムフォロワー26の一端端が移動し、カム部25の略ハート形状にしたがってロック部材21が支軸20dを支点として揺動する。
【0038】
図7(I)は、図1と同様にカード41がコネクタから引き抜き可能な位置で排出されている排出状態を示している。図7(II)は、カード41を受け入れる受け入れ領域にカード41が挿入される途中において、カード41を嵌合方向A1へプッシュして突き当てた突き当て状態を示している。図7(III)は、カード41がコネクタに嵌合している嵌合状態を示している。図7(IV)は、図7(III)に示した嵌合状態からカード41を嵌合方向A1へプッシュして突き当てた突き当て状態を示している。
【0039】
図6及び図7(I)〜を図7(IV)も参照して、カード41が図7(I)に示した排出状態からカード41を受け入れ領域に挿入するときには、図7(II)に示すようにカード41を矢印P1によって示したように嵌合方向A1へプッシュする。この際、イジェクトバー20は、カード41に押されて嵌合方向A1へスプリング23を蓄勢しつつスライドする。さらにイジェクトバー20を嵌合方向A1へプッシュすることによって、カム部25の矢印II方向へカムフォロワー26の一端部の位置が変わる。
【0040】
カード41がコネクタ内において所定の位置まで押し込まれると、図7(III)に示したようにスプリング23の反力で離脱方向A2へ少し戻り(矢印P2を参照)、カード41への押圧力を解除しても、カム部25の作用によりイジェクトバー20は押し込まれた状態に係止される。このとき、カード41の接続導体とコンタクト11の接点部11dとが電気的に接続される。
【0041】
図7(III)に示した嵌合状態からカード41をさらに少し押し込む(矢印P3を参照)と、カム部25の作用によりイジェクトバー20の係止が解除される。この際、カムフォロワー26の一端端は、カム部25において図6に示した矢印IV方向の位置へ移動する。
【0042】
したがって、イジェクトバー20は、スプリング23の付勢力により離脱方向A2へ移動する。その際、図7(I)に示したように、イジェクトバー20がカード41をコンタクト11から接離しかつカード41を受け入れる受け入れ領域から押し出す排出状態とする。この状態において、カムフォロワー26の一端部は、図6に示したカム部25において矢印I向へ位置を変えて排出位置へ戻る。
【0043】
なお、図7(I)に示した排出状態では、カード41がコネクタの開口部16から離脱方向A2において寸法Aの量で最も突き出しており、図7(III)に示した嵌合状態では、寸法Aの量よりも少し短い量の寸法でカード41が開口部16から突き出している。さらに、図7(II,IV)に示した突き当て状態では、嵌合状態の寸法Aの量よりも少し短い量の寸法でカード41が開口部16から突き出している。
【0044】
こうして、カム部25の作用によりイジェクトバー20は、プッシュ‐プッシュ式のイジェクト機構として働く。この種のイジェクト機構の構成及び作用は、特許文献1の文献及び特開2001−326028号公報、特開2000-260524号公報に詳しく記載されているので、ここではこれ以上の説明を省略する。
【0045】
なお、カード41が図7(I)に示した排出状態にあるときには、矢印P4方向へカード41を引き出しコネクタからカード41を取外すことができる。
【0046】
図8及び図9は、図7(I)に示した排出状態を示している。図7(I)、及び図8及び図9をも参照して、カバー15の側板部15bには、ロック部材21のバネ部21cと当接する当接部(プリロードバネ受け部ともいう)15fが設けられている。
【0047】
カード41の嵌合方向A1と直交する一方の側面には、排出状態においてロック部21bと係合するように凹部41dが形成されている。凹部41dは、ロック部21bの湾曲している先端部が入り込むことが可能な凹形状となっている。
【0048】
カード41が排出されている排出状態においては、ロック部材21のバネ部21cがカバー15の当接部15fと当接しておらず、カバー15の側板部15bを切り欠き形状に形成されている開放部15hにバネ部21cが位置し、フリーな状態となっている。
【0049】
なお、カード41がコネクタに挿入されていない状態では、イジェクトバー20が離脱方向A2へ移動している。カード41が挿入された際には、カード41に押されてイジェクトバー20が嵌合方向A1へ移動する。その際に、カム部25とカムフォロワー26とが協働してロック部材21を一方向に揺動させることになる。図9の状態からカード41の挿入を進行させると、カード41はコンタクト11に接続される。また、図9の排出状態においては、カード41の凹部41dはロック部材21のロック部21bに係合しているので、カード41がコネクタから簡単に脱落することがないことからカード41の離脱が阻止できる。
【0050】
さらに、カード41がコネクタに嵌合した嵌合状態にあるときには、図7(III)、図10及び図11に示したように、ロック部材20のバネ部21cとカバー15の当接部15aとが当接し、ロック部21bをカード41に向けて付勢している。即ち、イジェクトバー20の収容部20aに納められているロック部材21は、当接部15fを利用したプリロードの差で、排出状態と嵌合状態とのカード41への荷重を変化させている。
【0051】
図12は、図7(III)、図11に示したカード41とコネクタとの嵌合状態から離脱方向A2へカード41を引き抜いた状態を示している。このように、嵌合状態からカード41を無理に引き抜いた際には、ロック部材21のバネ部21cは、当接部15aと当接しているので変位し、ロック部21bをカード41に向けて付勢しているので、ロック部21bの先端部が図12に示すように凹部41dから外れる際には、ロック部21bの押圧力が強くなり、カード41を引き抜くことが困難になる。
【0052】
図13は、図7(I)、図8及び図9に示した排出状態からカード41を引き抜く途中の状態を示している。なお、図13では、カバー15を省略している。
【0053】
ロック部材21のバネ部21cは、当接部15aから外れており、プリロードが掛かっていない。このように、プリロードが掛かっていない状態において、カード41を引き出し凹部41dの外へロック部21bを移動させ、カード41を引き出すことができる。
【0054】
図14は、カード41に係る荷重とロック部材21の変位との関係を示している。図14に示したように、ロック部材21は当接部15fにより変位し、プリロードが掛かっている変位状態における荷重G1をもつ。荷重G1からロック部材21のバネ部21bの排出状態におけるカード41に係る荷重G2は、嵌合状態のカード41に掛かる荷重G3よりも低い荷重となる。
【0055】
なお、コネクタとしては、カバー15をもたないコネクタがある。このように、カバー15をもたないコネクタでは、カバー15に形成した当接部15fに代えて、ハウジング13の側枠部13bにカバー15に形成した当接部15fと同様な当接部を形成するように構成してもよい。また、ロック部材21のロック部21bは、必ずしも弾性を有するものでなくてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0056】
コネクタは、ICカードや通信カード等のカードと接続するコネクタの用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明のコネクタの実施例1を示している。図1は、カードを排出状態としたコネクタの外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示したコネクタのカバーとカードとを取り外した状態を示した斜視図である。
【図3】図2に示したイジェクト機構のロック部材の取り付け状態を拡大して示した斜視図である。
【図4】図3に示したイジェクト機構からロック部材の取り外した状態を拡大して示した斜視図である。
【図5】図3に示したロック部材を示した斜視図である。
【図6】図2示した略ハート形状のカム部の作用を説明するための説明図である。
【図7】(I)は図1と同様なカードの排出状態を示した斜視図である。(II)はカードを受け入れる受け入れ領域にカードが挿入される途中におけるカードをプッシュして突き当てる突き当て状態を示した斜視図である。(III)はカードがコネクタに嵌合している嵌合状態を示した斜視図である。(IV)は(III)に示した嵌合状態からカードをプッシュして突き当てる突き当て状態を示した斜視図である。
【図8】図1に示した排出状態におけるコネクタの一部及びカードの一部を示した斜視図である。
【図9】図8に示した排出状態におけるカバーを断面しイジェクト機構を示した斜視図である。
【図10】図1に示した嵌合状態におけるコネクタの一部及びカードの一部を示した斜視図である。
【図11】図10に示した嵌合状態におけるカバーを断面してイジェクト機構及びカードの一部を示した斜視図である。
【図12】図1に示した嵌合状態からカードを無理やり引き抜いた状態を示した斜視図である。
【図13】図9に示した排出状態からカードを離脱させる排出途中の状態でカバーを断面して示した斜視図である。
【図14】本発明のコネクタにおいてカードに係る荷重とロック部材の変位との関係を示したグラフである。
【符号の説明】
【0058】
11 コンタクト
13 ハウジング
13a ベース部
13b,13c 側枠部
15 カバー
15a 主板部
15b,15c 側板部
15f 当接部
20 イジェクトバー
20a 収容部
20d 支軸
21 ロック部材
21a U字部
21b ロック部
21c バネ部
23 スプリング
25 カム部
26 カムフォロワー
41 カード
41d 凹部
A1 嵌合方向
A2 離脱方向
G1,G2,G3 荷重

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カードと接続するコネクタにおいて、
コンタクトと、該コンタクトを保持するハウジングと、該ハウジングを覆うカバーと、前記カードの嵌合方向及び該嵌合方向とは逆向きの離脱方向へ移動自在なイジェクト機構とを有し、
イジェクト機構は、略U字形状に形成されているロック部材を有し、
前記ロック部材は、U字部と、該U字部の一方に設けられたロック部と、前記U字部の他方に設けられたバネ部とを有し、
前記ロック部及び前記バネ部は、前記U字部により揺動可能に保持されており、
前記ハウジングと前記カバーとの内の少なくとも一方には、前記バネ部と当接する当接部が設けられており、
前記カードが嵌合した時に前記バネ部と前記当接部とが当接して、前記ロック部を前記カードに向けて付勢することを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
請求項1記載のコネクタにおいて、前記ロック部は、弾性を有することを特徴とするコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−135052(P2009−135052A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−311621(P2007−311621)
【出願日】平成19年11月30日(2007.11.30)
【特許番号】特許第4226051号(P4226051)
【特許公報発行日】平成21年2月18日(2009.2.18)
【出願人】(000231073)日本航空電子工業株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】