説明

コンタクタ及びICソケット

【課題】半導体パッケージの生産性を向上させる。
【解決手段】コンタクタ10は、半導体パッケージの外部端子に電気的に接続させるコンタクタであり、コンタクタ10に外部端子が接触するコンタクタ10の接触部10aに、剥離可能な金属層11が複数層形成されている。このような構成によれば、半導体パッケージの外部端子とコンタクタ10の接触部10aとの接触によって生成する接触部10a上の酸化膜を冶具の接触により簡便に除去することができる。従って、このコンタクタ10の接触部10aにおいては、常時フレッシュな金属面を表出することができる。従って、半導体パッケージの電気的特性検査の作業効率が向上し、その結果、半導体パッケージ製造工程の生産性が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンタクタ及びICソケットに関し、特に半導体パッケージの電気的特性検査の際に、半導体パッケージの外部端子に接触させるコンタクタ、及びそのようなコンタクタを備えたICソケットに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体パッケージの最終検査では、半導体パッケージをIC(Integrated Circuit)ソケットと呼ばれる半導体パッケージ用のテストソケット内に設置し、ICソケットを検査ボード上に搭載して、その電気的特性検査を行うのが一般である。例えば、図6は電気的特性検査装置のシステム図である。
【0003】
上述したように、半導体パッケージ(不図示)は、ICソケット100内に設置され、半導体パッケージを内部に設置させたICソケット100は、検査ボード200上に実装される。そして、検査ボード200は、さらにテストヘッド300上に載置され、ICソケット100内に設置された半導体パッケージと、テストヘッド300との電気的な接続が確保される。そして、インターフェースを介してLSIテスタ400並びにWS(Work Station)500により、ICソケット100内に設置された半導体パッケージの電気的特性検査が遂行される。
【0004】
このように、半導体パッケージの最終検査では、半導体パッケージをICソケット内に設置し、その電気的特性検査が行われる。
次に、電気的特性検査で用いるICソケット100の構造について説明する。
【0005】
図7はICソケットの基本構造を説明する概略図である。この図では、一般的なICソケットの基本構造の概略図が示されている。
ICソケット100は、ソケット基体101と、ソケット基体101の一端に形成された軸穴102と、半導体パッケージ103が載置されるコンタクタ104等から構成されている。軸穴102には、開閉可能な蓋105が軸支される。
【0006】
先ず、コンタクタ104は、半導体パッケージ103の外部端子103aと電気的に接続される接触部104aと、半導体パッケージ103の外部端子103aと接触部104aとの電気的接続を確実にするための湾曲状のバネ部104bとを備え、さらに、図6に示す検査ボード200に電気的な接続をするための端子部104cを備えている。
【0007】
そして、半導体パッケージ103は、その外部端子103aがコンタクタ104の接触部104aに接触するように、コンタクタ104上に載置され、蓋105によってICソケット100内に閉じ込められる。その結果、半導体パッケージ103の外部端子103aがコンタクタ104の接触部104a上に弾性的に押圧支持される。
【0008】
このように、ICソケット100内には、半導体パッケージ103の外部端子103aと電気的な接続をするためのコンタクタ104が備えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2003−007413号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、半導体パッケージ103の外部端子103aには、半田、パラジウム(Pd)、錫(Sn)等の外装めっきが施されている場合が多い。また、半導体パッケージによっては、外部端子自体が半田等で構成されている場合もある。
【0010】
このような半導体パッケージの電気的特性検査を行う場合、半導体パッケージをICソケット内に設置させる毎に、例えば、図7では、半導体パッケージ103の外部端子103aとコンタクタ104の接触部104aとが接触する。この接触によって、外部端子103a表面に形成されている半田、パラジウム、錫等の金属がコンタクタ104の接触部104aに転写される。
【0011】
そして、転写された金属が酸化することにより、接触部104a表面に酸化膜が形成され、半導体パッケージ103の外部端子103aとコンタクタ104との接触不良が生じる。これにより、半導体パッケージ103の電気的特性が見かけ上不良になり、半導体パッケージ103の正確な検査が遂行できないという問題があった。
【0012】
また、正確な検査を遂行させるために、定期的に接触部104aの洗浄や、ブラシ等による研磨により、生成した酸化膜を除去する方法がある。また、コンタクタ104全体をソケット基体101から外して交換する方法もある。
【0013】
しかし、これらの方法は、いずれも作業工数が増加し、半導体パッケージ製造工程のコストが増加するという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、半導体パッケージの外部端子とコンタクタの接触部との接触によって生成する接触部上の酸化膜を簡便な方法により除去することのできるコンタクタ、及びそのようなコンタクタを備えたICソケットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明では上記課題を解決するために、図1に例示する構成で実現可能なコンタクタ10が提供される。
本発明のコンタクタ10は、半導体パッケージの外部端子に電気的に接続させるコンタクタであって、半導体パッケージの外部端子が接触する接触部10aに、剥離可能な金属層11が複数層形成されていることを特徴とする。
【0015】
また、本発明では、図2に例示する構成で実現可能なICソケット20が提供される。
本発明のICソケット20は、半導体パッケージの外部端子に電気的に接続させるコンタクタ10を備えたICソケット20であって、外部端子が接触するコンタクタ10の接触部10aに、複数の金属層が積層され、その金属層が剥離可能に形成されていることを特徴とする。
【0016】
このようなコンタクタ10またはICソケット20によれば、コンタクタ10に外部端子が接触するコンタクタ10の接触部10aに、剥離可能な金属層11が複数層形成され、金属層11が冶具により簡便に剥離される。
【発明の効果】
【0017】
本発明では、半導体パッケージの外部端子に電気的に接続させるコンタクタ、当該コンタクタを備えたICソケットにおいて、コンタクタに外部端子が接触するコンタクタの接触部に、複数の金属層を積層し、その金属層を剥離可能に形成するようにした。
【0018】
これにより、半導体パッケージの外部端子とコンタクタの接触部との接触によって生成する接触部上の酸化膜を簡便に除去することができ、半導体パッケージの電気的特性検査の作業効率が向上する。その結果、半導体パッケージ製造工程の生産性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
最初に、半導体パッケージの外部端子を接触させるICソケット内のコンタクタの構成について説明する。本発明では、特に、半導体パッケージの外部端子が接触するコンタクタの接触部の構成に特徴がある。
【0020】
図1はコンタクタの要部断面模式図である。ここで、図(A)では、コンタクタ上部の要部断面模式図が示され、図(B)では、コンタクタ接触部の拡大図が示されている。
図(A)に示すように、コンタクタ10は、半導体パッケージ(不図示)の外部端子が接触する接触部10aにおいて、複数の金属層11を積層させた積層構造を構成する。そして、金属層11は、図(B)に示すように、さらに複数の被膜が積層した構造になっている。
【0021】
例えば、金属層11は、コンタクタ10上端の一部を掘削して形成させたコンタクタ10の表出面10cを下地とし、この表出面10cに銅(Cu)で構成された金属膜11aが形成され、金属膜11aの一部の上面に、例えば、ニッケル(Ni)構成された金属膜11bが形成されている。そして、金属膜11b上には、例えば、金(Au)で構成された金属膜11cが形成されている。なお、コンタクタ10の基体10bは、例えば、銅により構成されている。
【0022】
そして、金属膜11b,11cによって被覆されていない金属膜11a上には、金属膜11cの上面と、その高さが揃うように、例えば、銅で構成された金属膜11dが形成されている。
【0023】
さらに、この積層構造においては、金属層11上に、例えば、熱硬化性のポリイミド樹脂で構成された絶縁膜12が形成されている。そして、絶縁膜12にあっては、その側面をコンタクタ10の側面10dから突出させ、絶縁膜12には、庇(ひさし)部12aを形成している。
【0024】
このような絶縁膜12を金属膜11c上に形成させた理由については、後述する。
そして、金属膜11d上には、銅で構成される金属膜13が絶縁膜12上面と、その高さが揃うように形成されている。
【0025】
このような複数の金属膜で構成された金属層11並びに絶縁膜12が組になって、コンタクタ10の表出面10c上に複数積層されている。例えば、金属層11並びに絶縁膜12の組が2〜20層になってコンタクタ10の表出面10c上に複数積層されている。
【0026】
そして、金属層11並びに絶縁膜12が組になって積層された最表層においては、銅で構成された金属膜11e上に、ニッケルで構成された金属膜11fが形成され、さらに、最表面に、金で構成された金属膜11gが形成されている。
【0027】
なお、銅で構成された各層の金属膜13は、各層の金属層11間の導通を確保すると共に、コンタクタ10の基体10bと各層の金属層11間の抵抗を低下させる機能を有する。
【0028】
また、各々の金属層11並びに金属膜13の形成方法については、鍍金により形成してもよく、真空装置を用いた成膜により形成してもよい。
絶縁膜12については、例えば、スピンコートにより、ペースト状の被膜を形成させた後、熱硬化により形成してもよく、シート状の樹脂を金属層11間に固着させてもよい。
【0029】
また、絶縁膜12の庇部12aは、必要に応じて除去し、絶縁膜12の側面とコンタクタ10の側面10dとを揃えてもよい。
次に、このようなコンタクタ10を備えたICソケットについて、説明する。
【0030】
図2はICソケットの要部断面模式図である。ICソケット20は、ソケット基体21と、ソケット基体21の一端に形成された軸穴22と、半導体パッケージ30が載置されるコンタクタ10等から構成されている。
【0031】
軸穴22には、開閉且つ脱着可能な蓋23が軸支される。また、ICソケット20内のコンタクタ10上には、一例として、リードフレーム(外部端子30a)を備えた半導体パッケージ30が設置されている。
【0032】
コンタクタ10は、半導体パッケージ30の外部端子30aと電気的に接続される接触部10aと、半導体パッケージ30の外部端子30aと接触部10aとの電気的接続を確実にするための湾曲状のバネ部10hとを備え、さらに、検査ボード(不図示)に接続する端子部10iを備えている。
【0033】
そして、半導体パッケージ30は、その外部端子30aがコンタクタ10の接触部10aに接触するように、コンタクタ10上に載置され、蓋23によってソケット基体21内に閉じ込められる。その結果、半導体パッケージ30の外部端子30aがコンタクタ10の接触部10a上に弾性的に押圧支持される。
【0034】
そして、コンタクタ10の接触部10a表面に半導体パッケージ30の外部端子30aが接触され、半導体パッケージ30の電気的特性検査が検査用装置のシステム(不図示)を用いて遂行される。
【0035】
次に、コンタクタ10の接触部10aの表面を剥離する方法について説明する。
この剥離を定期的に行うことにより、半導体パッケージ30の外部端子30aの接触により接触部10aに生成する酸化膜が当該接触部10a表面から簡便に除去される。そして、当該酸化膜が接触部10a表面から簡便且つ定期的に除去されることにより、ICソケット20は、コンタクタ10の接触部10aに酸化膜が形成されていない状態を常時維持する。
【0036】
図3はコンタクタの接触部の最表層を剥離する方法を説明する概略図である。
先ず、ICソケット20から、図2に示す蓋23を取り外し、蓋23に代えて接触部10aの最表層を剥離する冶具40をソケット基体21に嵌合する。
【0037】
この冶具40については、ソケット基体21に嵌合させた後、冶具40とソケット基体21との所定のクリアランスにより、冶具40全体をソケット基体21に対し水平方向、或いは対向する方向(図の上下方向)に移動させることができる。また、コンタクタ10の接触部10aと接触する冶具40側の接触部41表面には、研磨紙(サンドペーパー)あるいは表面が凹凸形状で、シート状のヤスリで構成された研磨部42が固設されている。
【0038】
次に、冶具40の接触部41によりコンタクタ10の接触部10aを押圧させた後、水平方向に冶具40を移動または振動させ、摩擦によりコンタクタ10の接触部10aに形成した金属層11の最表層を剥離する。
【0039】
或いは、最表層を剥離する方法においては、研磨部42に代えて、例えば、シリコンゴムやテフロン(登録商標)で構成されているシートのような粘着性を有するシート状のエラストマを冶具40の接触部41表面に固着させ、接触部10aに形成した金属層11の最表層を剥離してもよい。
【0040】
この場合、シート状のエラストマにより、コンタクタ10の接触部10aにエラストマを押圧させた後、金属層11の最表層にエラストマが密着し、最表層がエラストマに転写する。このような方法によりコンタクタ10の接触部10aから金属層11の最表層を剥離してもよい。
【0041】
また、硫酸(H2SO4)または硝酸(HNO3)のような酸性の薬剤並びに有機溶剤を用いて、金属層11の最表層並びに絶縁膜12を溶解させ、コンタクタ10の接触部10aから金属層11の最表層を剥離してもよい。
【0042】
次に、このようなコンタクタ表面剥離方法によって、金属層11の最表層が剥離した状態について説明する。
図4は金属層の最表層を剥離したコンタクタ接触部の要部断面模式図である。
【0043】
この図では、コンタクタ10の接触部10aに積層させた金属層11の最表層が剥離された状態が示されている。
上述したように、接触部10aの積層構造においては、金属層11間にポリイミドで構成された庇状の絶縁膜12が形成されている。
【0044】
ここで、金は金属結合を形成するものの、有機物とは化合物を形成し難いため、金で構成された金属膜11cと絶縁膜12との密着力は、他の層間の密着力に比べ弱い。また、絶縁膜12の平面形状は、上述したように、その上層に形成された金属層11の平面形状よりも大きいため、絶縁膜12には、冶具40の接触によって大きな負荷が印加される。従って、上述した冶具40の接触により、金属膜11cと絶縁膜12との界面は、容易に剥離する。そして、このような剥離を定期的に繰り返し行うことにより、コンタクタ10の接触部10aには、酸化膜が形成されていないフレッシュな金属膜11cが常時表出する。上述したように、金属膜11cの材質は金であるため、コンタクタ10の接触部10aは、常時、フレッシュな金でコーティングされた接触部10aが表出することになる。
【0045】
なお、剥離においては、絶縁膜12と共に、絶縁膜12の側部に位置する金属膜13も、同時に剥離する。
最後に、コンタクタの積層構造の変形例について説明する。この変形例では、積層構造の間に挿入させた絶縁膜の構成に特徴がある。
【0046】
図2では、ICソケット20の断面図を示したため、ICソケット20内にコンタクタ10が2ヶのみ示されているが、実際には、複数のコンタクタがICソケット20内に隣接し、併設されている。
【0047】
図5はICソケット内に配置された隣接する複数のコンタクタの要部模式図である。ここで、図(A)は上部図であり、図(B)は断面図である。
この図には、ICソケット20内に隣接する複数のコンタクタ10が模式的に示されている。
【0048】
図示するように、この変形例では、各コンタクタ10の金属層11に、一体となったテープ状の絶縁膜14が形成されている。
このような構成によれば、テープ状の絶縁膜14を上から順に、剥離することにより、コンタクタ10の接触部10aには、酸化膜が形成されていないフレッシュな金属膜11cが表出する。この場合、一度に、複数のコンタクタ10の金属層11を絶縁膜14と共に剥離することができるので、作業効率がより向上する。
【0049】
このように、本発明の実施の形態では、半導体パッケージ30の外部端子30aに電気的に接続させるICソケット20内のコンタクタ10であって、外部端子30aがコンタクタ10に接触するコンタクタ10の接触部10aに、剥離可能な金属層11が複数積層されている。
【0050】
従って、外部端子30aのコンタクタ10の接触部10aの接触によって、コンタクタ10の接触部10aに酸化膜が形成しても、酸化膜が付着した金属層11が容易に剥離され、外部端子30aとコンタクタ10との接触不良を防止することができる。その結果、半導体パッケージ30の電気的特性検査が良好に遂行する。
【0051】
また、本発明によれば、ソケット基体21からコンタクタ10を取り外すことなく、簡便にフレッシュな金属膜をコンタクタ10の接触部10aに表出させることができる。その結果、作業効率が向上し、半導体パッケージ製造工程のコストを低減させることができる。
【0052】
(付記1) 半導体パッケージの外部端子に電気的に接続させるコンタクタであって、
前記半導体パッケージの前記外部端子が接触する接触部に、剥離可能な金属層が複数層形成されていることを特徴とするコンタクタ。
【0053】
(付記2) 前記金属層は、第1の金属膜上に、第2の金属膜が形成され、前記第2の金属膜上に第3の金属膜が形成された3層構造を備えていることを特徴とする付記1記載のコンタクタ。
【0054】
(付記3) 前記金属層間に絶縁膜及び各金属層を導通する他の金属層が形成されていることを特徴とする付記1または2記載のコンタクタ。
(付記4) 前記絶縁膜の平面形状が前記金属層の平面形状より大きく、前記絶縁膜の側面が前記金属層の側面よりも突出していることを特徴とする付記3記載のコンタクタ。
【0055】
(付記5) 前記第1の金属膜、前記第2の金属膜、及び前記第3の金属膜は、それぞれ銅(Cu)、ニッケル(Ni)、金(Au)からなることを特徴とする付記2記載のコンタクタ。
【0056】
(付記6) 隣接する少なくとも一つの前記コンタクタの接触部において、前記金属層間に形成させた前記絶縁膜が一体的に形成されていることを特徴とする付記3記載のコンタクタ。
【0057】
(付記7) 前記絶縁膜の材質がポリイミドを主たる成分とすることを特徴とする付記3または4記載のコンタクタ。
(付記8) 半導体パッケージの外部端子に電気的に接続させるコンタクタを備えたICソケットであって、
前記外部端子が接触する前記コンタクタの接触部に、複数の金属層が積層され、前記金属層が剥離可能に形成されていることを特徴とするICソケット。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】コンタクタの要部断面模式図である。
【図2】ICソケットの要部断面模式図である。
【図3】コンタクタの接触部の最表層を剥離する方法を説明する概略図である。
【図4】金属層の最表層を剥離したコンタクタ接触部の要部断面模式図である。
【図5】ICソケット内に配置された隣接する複数のコンタクタの要部模式図である。
【図6】電気的特性検査装置のシステム図である。
【図7】ICソケットの基本構造を説明する概略図である。
【符号の説明】
【0059】
10 コンタクタ
10a,41 接触部
10b 基体
10c 表出面
10d 側面
10h バネ部
10i 端子部
11 金属層
11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,13 金属膜
12,14 絶縁膜
12a 庇部
20 ICソケット
21 ソケット基体
22 軸穴
23 蓋
30 半導体パッケージ
30a 外部端子
40 冶具
42 研磨部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体パッケージの外部端子に電気的に接続させるコンタクタであって、
前記半導体パッケージの前記外部端子が接触する接触部に、剥離可能な金属層が複数層形成されていることを特徴とするコンタクタ。
【請求項2】
前記金属層は、第1の金属膜上に、第2の金属膜が形成され、前記第2の金属膜上に第3の金属膜が形成された3層構造を備えていることを特徴とする請求項1記載のコンタクタ。
【請求項3】
前記金属層間に絶縁膜及び各金属層を導通する他の金属層が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のコンタクタ。
【請求項4】
前記第1の金属膜、前記第2の金属膜、及び前記第3の金属膜は、それぞれ銅(Cu)、ニッケル(Ni)、金(Au)からなることを特徴とする請求項2記載のコンタクタ。
【請求項5】
半導体パッケージの外部端子に電気的に接続させるコンタクタを備えたICソケットであって、
前記外部端子が接触する前記コンタクタの接触部に、複数の金属層が積層され、前記金属層が剥離可能に形成されていることを特徴とするICソケット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2008−243520(P2008−243520A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−80890(P2007−80890)
【出願日】平成19年3月27日(2007.3.27)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】