説明

コンタクトプレート、その成形方法及び取付構造、減速機構付き電動モータ

【課題】コンタクトプレートの歩留まりを向上させる。
【解決手段】コンタクトプレート27の成形に際しては、まず、導電性を有する板材を打ち抜いてプレート本体28を成形する。その際、プレート本体28の内周に遮断切欠29を形成するとともに、遮断切欠29の周縁から舌片32を内側に延出させておく。次いで、舌片32に段部33を形成し、その後、舌片32をプレート本体28との境界から裏側に折り曲げる。そして、舌片32をプレート本体28の裏面に折り重ね、その先端をプレート本体28から外側に突出させて制動舌片30を形成する。制動舌片30とプレート本体28の表面は面一になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転体に回転軸と同芯で取り付ける自動定位置停止装置用リレーのコンタクトプレート、その成形方法及び取付構造、上記コンタクトプレートを採用した減速機構付き電動モータに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のワイパ装置の駆動源としてワイパモータが使用されている。このワイパモータには、ワイパブレードを揺動域の下端側で停止させる自動定位置停止装置が設けられている。すなわち、図8に示すようなコンタクトプレートaをウォームホイールに回転軸と同芯で取り付け、このコンタクトプレートaに固定コンタクトを接触させてある。電源スイッチをOFFにしても、固定コンタクトがコンタクトプレートaに接触している間は、モータへの給電が維持され、モータは回転し続ける。そして、固定コンタクトがコンタクトプレートaの遮断切欠bに達すると、モータへの給電が遮断される。給電が遮断されても、ワイパ装置の慣性によりモータの回転は続くが、別の固定コンタクトがコンタクトプレートaの制動舌片cに接触すると、モータに回生制動が作用し、モータが停止する(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−43009号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、コンタクトプレートaは制動舌片cがプレート本体dから外側に突出しているため、板材を二点鎖線で示す範囲で打ち抜かなければならず、材料の多くが無駄になり、歩留まりが悪い。
【0004】
本発明の目的は、コンタクトプレートの歩留まりを向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、内外周に遮断切欠と制動舌片を備え、回転体に回転軸と同芯で取り付ける自動定位置停止装置用リレーのコンタクトプレートを成形する方法であって、上記遮断切欠の周縁から舌片が内側に延出したプレート本体を打ち抜く工程と、上記舌片をプレート本体の裏面に折り重ね、その先端を上記プレート本体から外側に突出させて上記制動舌片を形成する工程とからなることを特徴とする。
【0006】
上記舌片に段部を形成しておき、上記舌片を折り重ねた際に、その表面を上記プレート本体の表面と面一するのが好ましい。
【0007】
あるいは、上記舌片を折り重ねた後に上記制動舌片に段部を形成し、その表面を上記プレート本体の表面と面一にしてもよい。
【0008】
本発明は、内外周に遮断切欠と制動舌片を備え、回転体に回転軸と同芯で取り付ける自動定位置停止装置用リレーのコンタクトプレートであって、上記遮断切欠の周縁から延出してプレート本体の裏面に折り重なる舌片を設け、該舌片の先端を上記プレート本体から外側に突出させて上記制動舌片を形成してあることを特徴とする。
【0009】
上記制動舌片に段部を形成してその表面を上記プレート本体の表面と面一にするのが好ましい。
【0010】
本発明は、内外周に遮断切欠と制動舌片を備えた自動定位置停止装置用リレーのコンタクトプレートを歯車の端面に回転軸と同芯で取り付ける構造であって、上記コンタクトプレートは、上記遮断切欠の周縁から延出してプレート本体の裏面に折り重なる舌片を設け、該舌片の先端を上記プレート本体から外側に突出させて上記制動舌片を形成し、上記舌片の中間部に段部を形成してあり、上記歯車の端面は、上記舌片の収まる段付きの凹部を形成してあることを特徴とする。
【0011】
上記歯車の端面は、上記プレード本体及び制動舌片の表面と面一にすることが好ましい。
【0012】
本発明は、モータの回転軸に形成したウォームと、該ウォームと噛合するウォームホイールと、内外周に遮断切欠と制動舌片を備え、上記ウォームホイールの端面に回転軸と同芯で取り付けた自動定位置停止装置用リレーのコンタクトプレートとを備えた減速機構付き電動モータであって、上記コンタクトプレートは、上記遮断切欠の周縁から延出してプレート本体の裏面に折り重なる舌片を設け、該舌片の先端を上記プレート本体から外側に突出させて上記制動舌片を形成し、上記舌片の中間部に段部を形成して、上記ウォームホイールの端面は、上記舌片の収まる段付きの凹部を形成してあることを特徴とする。
【0013】
本発明は、モータの回転軸に逆向きのねじれを持って形成した一対のウォームと、これらウォームのそれぞれと噛合した一対のウォームホイールと、これらウォームホイールに設けたピニオンのそれぞれと噛合した単一の出力ギヤと、外周に遮断切欠と制動舌片を備え、上記出力ギヤの端面に回転軸と同芯で取り付けた自動定位置停止装置用リレーのコンタクトプレートとを備えた減速機構付き電動モータであって、上記コンタクトプレートは、上記遮断切欠の周縁から延出してプレート本体の裏面に折り重なる舌片を設け、該舌片の先端を上記プレート本体から外側に突出させて上記制動舌片を形成し、上記舌片の中間部に段部を形成して、上記出力ギヤの端面は、上記舌片の収まる段付きの凹部を形成してあることを特徴とする。
【0014】
本発明は、モータの回転軸に形成したウォームと、該ウォームと噛合するウォームホイールと、該ウォームホイールとクランク機構を介して連結したセクタギヤと、該セクタギヤと噛合した出力ギヤと、該出力ギヤとセクタギヤの回転軸同士を連結する連結部材と、外周に遮断切欠と制動舌片を備え、上記ウォームホイールの端面に回転軸と同芯で取り付けた自動定位置停止装置用リレーのコンタクトプレートとを備えた減速機構付き電動モータであって、上記コンタクトプレートは、上記遮断切欠の周縁から延出してプレート本体の裏面に折り重なる舌片を設け、該舌片の先端を上記プレート本体から外側に突出させて上記制動舌片を形成し、上記舌片の中間部に段部を形成して、上記ウォームホイールの端面は、上記舌片の収まる段付きの凹部を形成してあることを特徴とする。
【0015】
減速機構付き電動モータに使われる上記ウォームホイールの端面は、上記プレード本体及び制動舌片の表面と面一にすることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明では、予め、プレート本体内周の遮断切欠の周縁から舌片を内側に延出させておき、この舌片をプレート本体の裏面に折り重ね、その先端をプレート本体から外側に突出させて制動舌片を形成しているので、制動舌片の成形代を考慮して板材の打ち抜き加工をする必要がなく、材料の無駄がなくなり、歩留まりが向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は本発明のコンタクトプレート取付構造を採用したワイパモータ(減速機構付き電動モータ)の断面図である。
【0019】
このワイパモータ11はモータ12と減速機構13を備え、これらを有底筒状のヨーク14とギヤハウジング15に収容してある。ヨーク14の内面にはマグネット16が固着してあり、その内側にアマチュア17を収容配置してある。アマチュア17は回転軸18を備え、その両端と中央部を軸受け19,20,21でヨーク14, ギヤハウジング15に支持してある。アマチュア17のコイルにはブラシ22と整流子23を介して給電される。アマチュア17はマグネット16との間で電磁力を生じて回転する。回転軸18にはウォーム24が形成してあり、このウォーム24に樹脂製のウォームホイール25を噛合させてある。つまり、モータ12の回転は減速機構13で減速されて回転軸26から出力される。
【0020】
図2はウォームホイールに対するコンタクトプレートの取付構造を示す分解斜視図、図3はコンタクトプレートの成形方法を示す図、図4は図2のA−A線断面図である。
【0021】
ウォームホイール25の端面25aには、コンタクトプレート27を回転軸26と同芯で取り付けてある。このコンタクトプレート27は、プレート本体28の内周に形成した扇形の遮断切欠29と、プレート本体28の外周から突出する扇形の制動舌片30と、プレート本体28の外周に設けた係止爪31とを備えている。なお、遮断切欠29の周方向長さは制動舌片30のそれよりも大きくしてあり、制動舌片30が遮断切欠29の周方向中央に対向するように配置されている。
【0022】
コンタクトプレート27の成形に際しては、まず、図3(a)に示すように導電性を有する板材を打ち抜いてプレート本体28を成形する。その際、プレート本体28の内周に遮断切欠29を形成するとともに、遮断切欠29の周縁から舌片32を内側に延出させておく。次いで、同図(b)に示すように舌片32に段部33を形成し、その後、同図(c)に示すように舌片32をプレート本体28との境界から裏側に折り曲げる。そして、同図(d)に示すように舌片32をプレート本体28の裏面に折り重ね、その先端をプレート本体28から外側に突出させて制動舌片30を形成する。その際、舌片32に段部33を形成してあるので、制動舌片30とプレート本体28の表面が面一になる。なお、段部33の形成は舌片32を折り重ねた後に行ってもよい。図3では係止爪31の図示を省略してある。
【0023】
ウォームホイール25の端面25aには、図2に示すように回転軸26を支承するハブ25bの周りに周回溝34と扇状隆起35を形成してある。さらに、周回溝34の外側に隣接して段付の凹部36を形成してある。扇状隆起35は、その表面がウォームホイール25の端面25aと同じ高さに形成してある。コンタクトプレート27は、その遮断切欠29と制動舌片30を扇状隆起35と段付の凹部36に係合させ、プレート本体28を周回溝34係合させてウォームホイール25に取り付けてある。この取付状態において、プレート本体28と制動舌片30の表面がウォームホイール25の端面25aと扇状隆起35の表面と面一になっている(図4参照)。なお、コンタクトプレート27は、その係止爪31をウォームホイール25の孔37に圧入してコンタクトプレート27に固定してある。
【0024】
図5は、コンタクトプレート27を用いた自動定位置停止装置を示している。
【0025】
この自動定位置停止装置では、コンタクトプレート27には3つの固定コンタクト38,39,40を接触させたリレー41を用いてある。このうち、内側の固定コンタクト38は遮断切欠29に架かるようにプレート本体28の内周側に接触している。中央の固定コンタクト39は遮断切欠29を避けてプレート本体28の外周側に接触している。外側の固定コンタクト40は制動舌片30に架かるようにプレート本体28の外側に配置されている。モータ12は電源スイッチ42と直列に電源43に接続されている。
【0026】
いま、電源スイッチ42をOFFにしても、内側の固定コンタクト38がコンタクトプレート27のプレート本体28に接触している間は、モータ12への給電が維持され、モータ12は回転し続ける。そして、この固定コンタクト38がコンタクトプレート27の遮断切欠29に達すると、モータ12への給電が遮断される。給電が遮断されても、ワイパ装置の慣性によりモータ12の回転は続くが、外側の固定コンタクト40がコンタクトプレート27の制動舌片30に接触すると、モータ12が閉回路に接続されて回生制動を生じ、モータ12が停止する。
【0027】
このコンタクトプレート27では、予め、プレート本体28内周の遮断切欠29の周縁から舌片32を内側に延出させておき、この舌片32をプレート本体28の裏面に折り重ね、その先端をプレート本体28から外側に突出させて制動舌片30を形成しているので、制動舌片30の成形代を考慮して板材の打ち抜き加工をする必要がなく、材料の無駄がなくなり、歩留まりが向上する。
【0028】
さらに、制動舌片30の表面をウォームホイール25の端面と面一にして固定コンタクト40の耐久性を保つため、舌片32の収まる段付きの凹部36をウォームホイール25の端面に形成してあり、ウォームホイール25の薄型化にも役立つ。
ところで、本発明のコンタクトプレート取付構造はワイパモータ11の他に次のようなものにも適用可能である。
【0029】
図6は本発明のコンタクトプレート取付構造を採用した別のワイパモータを示している。なお、図1のワイパモータ11と同一の構成要素は同一の符号を付してある。
【0030】
このワイパモータ50は、モータ12の回転軸18に逆向きのねじれを持って形成した一対のウォーム51,52と、これらウォーム51,52のそれぞれと噛合した一対のウォームホイール53,54と、これらウォームホイール53,54に一体に設けたピニオン55,56のそれぞれと噛合した単一の出力ギヤ57とを備えている。つまり、回転軸18に形成した逆向きのウォーム51,52にウォームホイール53,54を歯合させることで、回転軸18に作用するスラスト反力を相殺している。このタイプのワイパモータ50では、出力ギヤ57に本発明のコンタクトプレート取付構造を採用してある。
【0031】
図7は本発明のコンタクトプレート取付構造を採用したリヤワイパモータを示している。なお、図1のワイパモータ11と同一の構成要素は同一の符号を付してある。
【0032】
このリヤワイパモータ60は、モータ12の回転軸18に形成したウォーム61と、このウォーム61と噛合するウォームホイール62と、このウォームホイール62とクランク機構63を介して連結したセクタギヤ64と、このセクタギヤ64と噛合した出力ギヤ65と、出力ギヤ65とセクタギヤ64の回転軸同士を連結する連結部材66と備えている。つまり、ウォームホイール62が回転すると、セクタギヤ64が出力ギヤ65を中心として回動し、出力ギヤ65が揺動回転することになる。このリヤワイパモータ60では、ウォームホイール62に本発明のコンタクトプレート取付構造を採用してある。
【0033】
本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、以上の実施形態では、コンタクトプレート27の係止爪31をウォームホイール25の孔37に圧入してあるが、係止爪31を省き、コンタクトプレート27をウォームホイール25に接着固定してもよい。このようにすると、板材の打ち抜き径が小さくなり、歩留まりの更なる向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明のコンタクトプレート取付構造を採用したワイパモータの断面図である。
【図2】同取付構造を示す分解斜視図である。
【図3】(a)〜(d)はコンタクトプレートの成形方法を示す図である。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】自動定位置停止装置の回路構成を示す図である。
【図6】本発明のコンタクトプレート取付構造を採用した別のワイパモータを示す図である。
【図7】本発明のコンタクトプレート取付構造を採用したリヤワイパモータを示す図である。
【図8】従来のコンタクトプレートを示す図である。
【符号の説明】
【0035】
11 ワイパモータ
12 モータ
13 減速機構
14 ヨーク
15 ギヤハウジング
16 マグネット
17 アマチュア
18 回転軸
22 ブラシ
23 整流子
24 ウォーム
25 ウォームホイール
25a 端面
25b ハブ
26 回転軸
27 コンタクトプレート
28 プレート本体
29 遮断切欠
30 制動舌片
31 係止爪
32 舌片
33 段部
34 周回溝
35 扇状隆起
36 凹部
37 孔
38 固定コンタクト
39 固定コンタクト
40 固定コンタクト
41 リレー
42 電源スイッチ
43 電源
50 ワイパモータ
51 ウォーム
53 ウォームホイール
55 ピニオン
57 出力ギヤ
60 リヤワイパモータ
61 ウォーム
62 ウォームホイール
63 クランク機構
64 セクタギヤ
65 出力ギヤ
66 連結部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内外周に遮断切欠と制動舌片を備え、回転体に回転軸と同芯で取り付ける自動定位置停止装置用リレーのコンタクトプレートを成形する方法であって、
上記遮断切欠の周縁から舌片が内側に延出したプレート本体を打ち抜く工程と、
上記舌片をプレート本体の裏面に折り重ね、その先端を上記プレート本体から外側に突出させて上記制動舌片を形成する工程と、
からなることを特徴とするコンタクトプレート成形方法。
【請求項2】
請求項1記載のコンタクトプレート成形方法において、予め、上記舌片に段部を形成しておき、上記舌片を折り重ねた際に、その表面を上記プレート本体の表面と面一することを特徴とするコンタクトプレート成形方法。
【請求項3】
請求項1記載のコンタクトプレート成形方法において、上記舌片を折り重ねた後に上記制動舌片に段部を形成し、その表面を上記プレート本体の表面と面一にすることを特徴とするコンタクトプレート成形方法。
【請求項4】
内外周に遮断切欠と制動舌片を備え、回転体に回転軸と同芯で取り付ける自動定位置停止装置用リレーのコンタクトプレートであって、
上記遮断切欠の周縁から延出してプレート本体の裏面に折り重なる舌片を設け、該舌片の先端を上記プレート本体から外側に突出させて上記制動舌片を形成してあることを特徴とするコンタクトプレート。
【請求項5】
請求項4記載のコンタクトプレートにおいて、上記制動舌片に段部を形成してその表面を上記プレート本体の表面と面一にしたことを特徴とするコンタクトプレート。
【請求項6】
内外周に遮断切欠と制動舌片を備えた自動定位置停止装置用リレーのコンタクトプレートを歯車の端面に回転軸と同芯で取り付ける構造であって、
上記コンタクトプレートは、上記遮断切欠の周縁から延出してプレート本体の裏面に折り重なる舌片を設け、該舌片の先端を上記プレート本体から外側に突出させて上記制動舌片を形成し、上記舌片の中間部に段部を形成して、
上記歯車の端面は、上記舌片の収まる段付きの凹部を形成してあることを特徴とするコンタクトプレート取付構造。
【請求項7】
請求項6記載のコンタクトプレート取付構造において、上記制動舌片と上記プレート本体の表面と上記歯車の端面を面一にしてあることを特徴とするコンタクトプレート取付構造。
【請求項8】
モータの回転軸に形成したウォームと、該ウォームと噛合するウォームホイールと、内外周に遮断切欠と制動舌片を備え、上記ウォームホイールの端面に回転軸と同芯で取り付けた自動定位置停止装置用リレーのコンタクトプレートとを備えた減速機構付き電動モータであって、
上記コンタクトプレートは、上記遮断切欠の周縁から延出してプレート本体の裏面に折り重なる舌片を設け、該舌片の先端を上記プレート本体から外側に突出させて上記制動舌片を形成し、上記舌片の中間部に段部を形成して、
上記ウォームホイールの端面は、上記舌片の収まる段付きの凹部を形成してあることを特徴とする減速機構付き電動モータ。
【請求項9】
モータの回転軸に逆向きのねじれを持って形成した一対のウォームと、これらウォームのそれぞれと噛合した一対のウォームホイールと、これらウォームホイールに設けたピニオンのそれぞれと噛合した単一の出力ギヤと、内外周に遮断切欠と制動舌片を備え、上記出力ギヤの端面に回転軸と同芯で取り付けた自動定位置停止装置用リレーのコンタクトプレートとを備えた減速機構付き電動モータであって、
上記コンタクトプレートは、上記遮断切欠の周縁から延出してプレート本体の裏面に折り重なる舌片を設け、該舌片の先端を上記プレート本体から外側に突出させて上記制動舌片を形成し、上記舌片の中間部に段部を形成して、
上記出力ギヤの端面は、上記舌片の収まる段付きの凹部を形成してあることを特徴とする減速機構付き電動モータ。
【請求項10】
モータの回転軸に形成したウォームと、該ウォームと噛合するウォームホイールと、該ウォームホイールとクランク機構を介して連結したセクタギヤと、該セクタギヤと噛合した出力ギヤと、該出力ギヤとセクタギヤの回転軸同士を連結する連結部材と、外周に遮断切欠と制動舌片を備え、上記ウォームホイールの端面に回転軸と同芯で取り付けた自動定位置停止装置用リレーのコンタクトプレートとを備えた減速機構付き電動モータであって、
上記コンタクトプレートは、上記遮断切欠の周縁から延出してプレート本体の裏面に折り重なる舌片を設け、該舌片の先端を上記プレート本体から外側に突出させて上記制動舌片を形成し、上記舌片の中間部に段部を形成して、
上記ウォームホイールの端面は、上記舌片の収まる段付きの凹部を形成してあることを特徴とする減速機構付き電動モータ。
【請求項11】
請求項8ないし10のいずれか1項記載の減速機構付き電動モータにおいて、上記制動舌片と上記プレート本体の表面と上記ウォームホイールの端面を面一にしてあることを特徴とする減速機構付き電動モータ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2009−64675(P2009−64675A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−231809(P2007−231809)
【出願日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【出願人】(000144027)株式会社ミツバ (2,083)
【Fターム(参考)】