説明

コンテンツ編集装置

【課題】一度に複数のパートやフレーズなどコンテンツ要素の変更が行え、また、作成したコンテンツの再生中でもパラメータなどの変更が可能とすることができるコンテンツ編集装置を提供する。
【解決手段】ブロックコントロール部2のスロット11に配置されたデータブロック20に、ハードディスク9に記録されている楽曲データやエフェクトデータのうち、いずれかのデータを指し示す情報を記録し、データが記録されたデータブロック20をデータブロック配置部3に楽器パートやエフェクトデータごとに配置し、再生ボタン12を操作すると、ブロックコントロールマイコン6が、データブロック20の配置順に楽曲データまたはエフェクトデータを指し示す情報を読み出して、各指し示す情報が指し示しているデータ自体をハードディスクドライブ8から読み出し各楽曲データ編集やエフェクト効果付加などを行いって1つの楽曲を生成し、出力端子5から出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生する楽曲や映像などのコンテンツを編集して新たなコンテンツを生成するコンテンツ編集装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、楽曲の作曲や編曲を行う際に、コンピュータの記憶装置に小節単位や数秒単位など短いフレーズのデータをボーカル、ギター、ドラムなど複数のパートごとに予め用意しておき、それらを複数組み合わせて作曲や編曲を行うソフトウェアが知られている(例えば特許文献1)。
【0003】
また、この種のソフトウェアでは、フレーズを組み合わせた際に楽音データのパラメータを変更して様々なエフェクト効果を付加することも行われている。
【0004】
また、既存のコンテンツデータの管理を容易に行い出力する装置として、特許文献2に記載の出力制御装置が提案されている。特許文献2に記載の出力制御装置はオーディオプレーヤのベース部に再生させる音楽データに関する情報を記憶させたブロックを配置し、ブロックの配置順に各ブロックの音楽データに関する情報が指し示す音楽データを選択して再生している。
【特許文献1】特開平7−244478号公報
【特許文献2】特開2005−78762号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の作曲装置は、コンピュータ上のプログラムであるために、一度に多くの操作を行うことができない。例えば、複数のパートのフレーズやエフェクト効果を変更するためには、操作者が1つ1つ変更しなければならず、例えばバンドメンバなどで集まって作曲や編曲作業を行う際には各メンバは操作者であるメンバに希望を伝えて変更を行うために効率が悪い。さらに、作成した楽曲の演奏中は変更ができないために変更するためには演奏を停止させる必要があるために操作が煩雑になってしまう。
【0006】
特許文献2に記載の出力制御装置ではブロックというハードウェアの順番で楽曲などのコンテンツの順番を制御することができるものの、基本的に完成された楽曲などのコンテンツの再生順序を制御するのみであって、作曲や編曲作業に必要なエフェクト効果や各パートの合成などに関しては何ら記載されていない。したがって、例えば各パートやフレーズごとにエフェクト効果を付加する方法やパラメータの変更方法に関しては一切解決策が提示されていない。
【0007】
そこで、本発明は、例えば一度に複数のパートやフレーズなどコンテンツ要素の変更が行え、また、作成したコンテンツの再生中でもパラメータなどの変更が可能とすることができるコンテンツ編集装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載のコンテンツ編集装置は、コンテンツ要素に関する情報が記録可能なブロックと、前記ブロックを複数行並べて配置することができるブロック配置手段を備えた本体部と、を備えたコンテンツ編集装置であって、前記ブロックに前記コンテンツ要素に関する情報を記録する記録手段と、前記ブロックから前記コンテンツ要素に関する情報を取得する取得手段と、複数の前記コンテンツ要素を格納可能なコンテンツ要素格納手段と、前記取得手段が取得した前記コンテンツ要素に関する情報と前記ブロック配置手段の前記ブロックの配置順に基づいて前記コンテンツ要素を編集して1つのコンテンツを生成する編集生成手段と、を前記本体部に備えたことを特徴としている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態にかかるコンテンツ編集装置を説明する。本発明の一実施形態にかかるコンテンツ編集装置は、コンテンツ要素に関する情報が記録可能なブロック部と、ブロック配置手段を備えた本体部と、から構成され、記録手段を用いてブロックにコンテンツ要素に関する情報を記録し、取得手段でブロックに記録されているコンテンツ要素に関する情報を読み出して、そのコンテンツ要素に関する情報と、ブロック配置部のブロック配置順と、に基づいて各コンテンツ要素を編集して1つのコンテンツを生成するので、例えばフレーズなどの情報をコンテンツ要素に関する情報としてブロックに記録し、その並びに応じて各フレーズのデータを編集すれば作曲を行うことができる。またブロックを複数行に配置することで複数パートやパートに対するエフェクト効果を付加するブロックを配置することができるので編曲やアレンジ等または特殊効果の追加なども容易に行うことができる。さらに、ブロックと本体部がハードウェアとして構成されているので、一度に複数のブロックのパラメータなどを変更することができ、再生中でも各ブロックの設定を変更することができる。
【0010】
また、ブロックが、コンテンツ要素に関する情報の内容や設定を表示する表示手段と、コンテンツ要素に関する情報の設定を行うための操作手段と、取得手段、記憶手段および当該ブロックと隣接して配置されたブロックと通信するためのブロック通信手段と、コンテンツ要素に関する情報を記録するブロック記録手段と、を備えてもよい。このようにすることにより、ブロックに、コンテンツ要素に関する情報を記録して、その情報の内容を表示したり、パラメータなどの調整を行うことができるので、ブロックごとに同時にパラメータなどを変更することができる。
【0011】
また、コンテンツ要素に関する情報が、コンテンツ要素格納手段に格納されているコンテンツ要素を指し示す情報であってもよい。このようにすることにより、ブロックには、コンテンツ要素を指し示す情報が記録されるので、ブロック記録手段に用いられるメモリなどの容量を少なくすることができる。
【0012】
また、コンテンツ要素に関する情報が、コンテンツ要素自体であってもよい。このようにすることにより、ブロックに直接コンテンツ要素が記録されるので、例えば予めコンテンツ要素をプリセットすることができ、また、別の本体部でも当該コンテンツ要素を容易に利用することができる。また、編集時にコンテンツ格納手段からコンテンツ要素を読み出す必要がなくなる。
【0013】
また、コンテンツ要素に関する情報が、楽曲情報、映像情報およびこれらの情報に対して効果を付加するエフェクト情報のうちいずれか1つであってもよい。このようにすることにより、楽曲や映像をコンテンツとして編集、生成することができ、また、楽曲や映像にエフェクト効果を付加することができる。
【0014】
また、ブロック配置部が、楽曲情報または映像情報が記録されたブロックが配置される行と、エフェクト情報が記録されたブロックが配置される行とを備えてもよい。このようにすることにより、同じ列に並んだ楽曲情報または映像情報のブロックに対してエフェクト効果を付加することが可能となり、1行に並んだ楽曲情報または映像情報がコンテンツ要素に関する情報として記録されたブロックそれぞれに異なるエフェクト効果を付加することができる。
【0015】
また、ブロックが、楽曲情報または映像情報が記録されたブロックとエフェクト情報が記録されたブロックとが隣接する際に、エフェクト情報により効果を付加させるべくいずれか一方のブロックに対する他方のブロックの向きを設定する隣接方向設定手段を備えてもよい。このようにすることにより、エフェクト情報が記録されたブロックに複数の楽曲情報または映像情報が記録されたブロックが隣接しても使用者の所望する方向のブロックにのみエフェクト効果を付加することができる。
【0016】
また、ブロック通信手段が、隣接方向設定手段が設定したエフェクト情報で効果を付加する隣接したブロックの向きを前記取得手段に出力してもよい。このようにすることにより、エフェクト効果を付加するブロックとの相対的な位置関係によって、エフェクト効果の付加方法を切り替えることができる。
【0017】
また、編集生成手段が、取得手段を介して隣接方向設定手段から取得したエフェクト情報で効果を付加する隣接したブロックの向きに応じて、楽曲情報や映像情報に効果を付加してコンテンツを生成するか、楽曲情報や映像情報と効果を付加した楽曲情報や映像情報とを所定の割合で混合してコンテンツを生成するか、を選択して編集するようにしてもよい。このようにすることにより、2つのブロックの相対的な位置関係によってエフェクターを介したコンテンツとするか原音(原画)とエフェクト音(画)とがミキサーを介したコンテンツとするかを選択することができる。
【0018】
また、ブロックが、複数重ねて配置することができるようにしてもよい。このようにすることによって、隣接方向が2次元方向よりも増えるために、エフェクト効果の付加のかけ方などのバリエーションを増やすことができる。
【実施例1】
【0019】
本発明の第1の実施例にかかるコンテンツ編集装置としての楽曲作成装置1を図1乃至図19を参照して説明する。楽曲作成装置1は、図1に示すように、ブロックコントロール部2と複数のデータブロック20と、を備え、コンテンツ要素としての楽曲データやエフェクトデータが記録されたデータブロック20をブロックコントロール部2のデータブロック配置部3に配置することにより楽曲の作曲や編曲をすることができる装置である。
【0020】
本体部としてのブロックコントロール部2は、データブロック配置部3と操作部4と出力端子5を備えている。ブロックコントロール部2は図2の内部ブロック構成図に示すように、ブロックコントロールマイコン6と、通信部7と、ハードディスクドライブ8と、メモリ9と、デコーダ10と、を備えている。
【0021】
ブロック配置手段としてのデータブロック配置部3は、データブロック20を配置する矩形状のスロット11が複数行×複数列設けられている。例えば図3に示した本実施例のブロックコントロール部2の上面図では7Part(行)×15列分のデータブロック20が配置できる。データブロック配置部3は、配置されたデータブロック20が順次再生されるスロット11を示す順次再生部3aと、順次再生部3aに配置されたデータブロック20のうち当該Partの楽曲データが記録されているデータブロック20全体に対してエフェクト効果を付加するスロット11を示すPartエフェクト部3bと、から構成されている。
【0022】
順次再生部3aは、複数列で1小節とする区切りを設けている。図3では3列で1小節としているが、何列でも構わないことは言うまでも無い。また、区切りの単位は1小節でなく、別の単位(秒、分)などでもよいし、図中の1小節と記載されている領域に操作手段を設けて変更できるようにしてもよい。また、順次再生部3aには各スロット11に対応するように再生位置を示すインジケータ3cが設けられている。
【0023】
Partエフェクト部3bは、図3に示すように複数のエフェクト効果が付加できるように複数列設けてもよい。
【0024】
スロット11は、上述したようにデータブロック20を配置する矩形状の領域であり、配置されたデータブロック20を固定する図示しない固定部と、配置されたデータブロック20と通信するための送受信部と、を備えている。送受信部は例えばUWB(Ultra wideband)を用いた無線通信(ワイヤレスUSB)や赤外線通信などの無線による通信を用いる。
【0025】
操作部4は、再生ボタン12と、停止ボタン13と、一時停止ボタン14と、録音ボタン15と、コントロールパネル16と、を備えている。
【0026】
再生ボタン12は、データブロック配置部3に配置されたデータブロック20をデータブロック配置部3に配置された順序に従って再生を行うためのボタンである。つまり各パートの楽曲データやエフェクトデータを順次編集して1つの楽曲(コンテンツ)として出力端子5から出力する。
【0027】
停止ボタン13は、再生ボタン12が操作されたことによる再生動作や後述する録音ボタン15が操作されたことによる録音動作を停止するためのボタンである。一時停止ボタン14は、前記再生動作や録音動作を一時停止するためのボタンである。
【0028】
録音ボタン15は、データブロック配置部3に配置されたデータブロック20をデータブロック配置部3に配置された順序に従って再生されることで生成される楽曲をブロックコントロール部2内部のハードディスクドライブ8に録音するためのボタンである。
【0029】
コントロールパネル16は、各データブロック20間のテンポやピッチの調整など楽曲全体の構成をコントロールするための操作パネルである。
【0030】
出力端子5は本楽曲作成装置1で作成した楽曲を外部のアンプやステレオ装置等に出力するための端子である。出力端子5はアナログの出力端子だけでなく、デジタル出力端子(同軸や光)としてもよいし、両方備えてもよい。
【0031】
記録手段、編集生成手段としてのブロックコントロールマイコン6は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などのメモリを内蔵したマイクロコンピュータである。ブロックコントロールマイコン6は、操作部4の操作により通信部7がデータブロック20から読み出した楽曲データやエフェクトデータを編集し1つの楽曲を生成してメモリ9に蓄積したり、通信部7を介して入力されたデータブロック20のデータの書き換えのためのコマンド等に対応してハードディスクドライブ8から楽曲データやエフェクトデータを読み出す。
【0032】
取得手段としての通信部7は、データブロック20と通信してデータブロック20から楽曲データやエフェクトデータまたはデータブロック20の書き込みのためのコマンド等を取得したり、データブロック20への書き込みデータを出力する。通信部7は、各スロット11の送受信部が含まれ、スロット11ごとの送受信を制御する。
【0033】
コンテンツ要素格納手段としてのハードディスクドライブ8は、データブロック20の内容を書き換えるための楽曲情報としての楽曲データやエフェクト情報としてのエフェクトデータが記録されている。楽曲データは例えば、ボーカル、ギター、ドラム、ベースなどの楽器パートごとに1小節や数秒など短いフレーズ(時間)に区切られたデータが記録されている。また、楽曲データは複数の楽器パートの組み合わせであってもよいし、長さもそれぞれ異なってもよい。特許請求の範囲におけるコンテンツ要素とは、このようなコンテンツを構成する要素であり、本実施例であれば、楽曲を構成するパートごとのフレーズや楽曲に効果を付加するエフェクトデータなどが相当する。なお、本発明における楽曲情報とは上述した楽曲データ(楽音や歌声)以外にもサンプリングした音声など音に関する情報全般を含む。
【0034】
また、コンテンツ要素格納手段はハードディスクドライブ8でなく光ディスクやメモリカードとしてもよいし、インターネットやLAN上のサーバなど機器外から楽曲データを取得するようにしてもよい。また、ハードディスクドライブ8のデータを追加するために、ブロックコントロール部2に光ディスクやメモリカードのドライブやスロットを設けたり、インターネットやLAN上のサーバに接続するための端子を設けてもよい。
【0035】
メモリ9は、ブロックコントロールマイコン6が編集生成した楽曲を一時蓄積するためのメモリであり、所定量蓄積されたらデコーダ10に出力する。
【0036】
デコーダ10は、メモリ9から入力された楽曲をアナログの音声信号に変換して出力端子5から出力する。なお、上述したように出力端子5がデジタル出力端子とした場合はデジタル信号として出力する。
【0037】
データブロック20は、図4に示すように略立方体の箱状に形成されタッチパネル部21と、通信部22と、音声入力部23と、音声出力部24と、を備えている。また、データブロック20は、図5の内部ブロック構成図に示すようにCPU25と、ROM26と、RAM27と、エンコーダ28と、デコーダ29と、を備えている。データブロック20はハードディスクドライブ8から読み出した楽曲データやエフェクトデータ等が記録される。
【0038】
本実施例では、データブロック20に記録されるデータとして、楽曲データやエフェクトデータそのもの(自体)でなくハードディスクドライブ8のアドレスやファイル名などデータを指し示す情報が記録される。すなわち、コンテンツ要素に関する情報として、楽曲データやエフェクトデータ等のコンテンツ要素を指し示す情報が記録される。
【0039】
表示手段、操作手段、隣接方向設定手段としてのタッチパネル部21は、データブロック20への楽曲データの書き込みや記録されている楽曲データのパラメータ調整などのためのメニューなどの表示と操作部とを兼ねている。なお、タッチパネル部21の他に摘みなどの操作手段を設けてもよい。
【0040】
ブロック通信手段としての通信部22は、データブロック20の天面、底面および側面の合わせて6箇所に設けられ、ブロックコントロール部2や隣接する他のデータブロック20との通信を行う。
【0041】
音声入力部23は、アナログ音声入力端子やデジタル音声入力端子を備え、外部から音声信号が入力される。音声出力部24は、アナログ音声出力端子やデジタル音声出力端子を備え、データブロック20に記録されている楽曲データが音声信号として出力される。
【0042】
CPU25は、ROM26に記録された制御プログラムによってタッチパネル部21に表示するメニューの表示指示や、RAM27に対して楽曲データやエフェクトデータの書き込みや読み出し、通信部22から入力されたデータの処理および通信部22に対して処理データの出力、さらにエンコーダ28やデコーダ29の制御などデータブロック20の全体制御を行う。
【0043】
ROM26は、データブロック20の制御プログラムなどが記録される読み出し専用のメモリである。
【0044】
ブロック記録手段としてのRAM27は、CPU25がプログラムを実行する際のワークエリアや楽曲データやエフェクトデータを指し示す情報が記録される書き込み読み出し可能なメモリである。なお、楽曲データやエフェクトデータは不揮発性のメモリに記録してもよい。
【0045】
エンコーダ28は、音声入力端子23から入力された音声信号を内部処理を施すためのデータフォーマットに変換してCPU25に出力する。デコーダ29は、CPU25から入力されたデータを音声信号に変換して音声出力端子24に出力する。
【0046】
次に、データブロック20に楽曲データやエフェクトデータを書き込む手順を図6を参照して説明する。
【0047】
まず、データブロック20をブロックコントロール部2のデータブロック配置部3の任意のスロット11に配置する。データブロック20への書き込みはデータブロック20側の操作によって行われるために送受信部を備えたスロット11であれば基本的にどこに配置してもよい。以降の各ステップの操作はデータブロック20のタッチパネル部21の操作によって行われる。
【0048】
そして、図6のステップS1において、楽曲データを記録するかエフェクトデータを記録するかを選択して、楽曲データを記録する場合はステップS2に進み、エフェクトデータを記録する場合はステップS6に進む。
【0049】
次に、ステップS2において、楽曲データを検索するために楽曲データが記録されている記録装置を選択してステップS3に進む。本実施例の場合はハードディスクドライブ8のみなので、メニュー上にはハードディスクドライブ8のみが表示される。
【0050】
次に、ステップS3において、検索された記録装置内の楽曲データリストからデータブロック20に記録する楽曲データを選択してステップS4に進む。
【0051】
次に、ステップS4において、選択した楽曲データのパート(ボーカル、ギター、ドラム、ベースなど)を設定してステップS5に進む。本ステップを行うことで、後述する最適エフェクトを使用する際にエフェクト効果を付加するデータブロック20に対して最適なエフェクトを選択させることができる。さらには、楽曲データの期間を設定する。
【0052】
次に、ステップS5において、選択した楽曲データを書き込む。つまり、ハードディスク9内のアドレスやファイル名等選択した楽曲データを指し示す情報をブロックコントロール部2とデータブロック20間で通信しRAM27に記録する。
【0053】
ステップS6においては、エフェクトデータを検索するためにエフェクトデータが記録されている記録装置を選択してステップS7に進む。本実施例の場合はハードディスクドライブ8のみなので、メニュー上にはハードディスクドライブ8のみが表示される。
【0054】
次に、ステップS7において、最適エフェクト(各パートに最適な効果を有するエフェクト)を使用するか否かを判断して使用する場合(Yの場合)はステップS9に進み、使用しない場合(Nの場合)はステップS8に進む。
【0055】
次に、ステップS8において、最適エフェクトを使用しないのでエフェクト分類を選択してステップS10に進む。エフェクト分類とは、例えば、調整系(コンプレッサー、リミッター、イコライザー、エンハンサーなど)、歪み系(ディストーション、オーバードライブ、ファズなど)、空間系(コーラス、リバーブ、ディレイなど)、モジュレート系(フェザー、フランジャーなど)などの分類を示す。
【0056】
ステップS9においては、最適エフェクトを使用するので、例えば図7のメニュー表示例に示すように隣接するデータブロック20のうち楽曲データが記録されているデータブロック20の位置とそのパートを表示して選択しステップS10に進む。なお、最適エフェクトを使用する場合は、周囲のデータブロック20の情報からエフェクト選択を行うため、データブロック20を配置するスロット11は楽曲として再生される位置を意識したスロット11に配置する必要がある。
【0057】
次に、ステップS10において、エフェクトデータを選択してステップS11に進む。本ステップでは、ステップS8から進んだ場合は選択した分類のエフェクトデータリストが、ステップS9から進んだ場合はそのパートに最適と思われるエフェクトデータリストが表示される。
【0058】
次に、ステップS11において、選択したエフェクトデータを書き込む。つまり、ハードディスク9内のアドレスやファイル名等選択したエフェクトデータを指し示す情報をブロックコントロール部2とデータブロック20間で通信しRAM27に記録する。
【0059】
上述したようなステップで楽曲データまたはエフェクトデータを書き込んだデータブロック20をデータブロック配置部3のスロット11に並べ再生ボタン12を押すことで、ブロックコントロールマイコン6が通信部7に図3の左端の列に配置されたデータブロック20から順次楽曲データやエフェクトデータを指し示す情報を読み出すように指示し、読み出されたその情報が指し示す楽曲データやエフェクトデータをハードディスクドライブ8から読み出して楽曲データやエフェクトデータを編集し1つの楽曲データとして生成して、メモリ9、デコーダ10を介して出力端子5から出力される。このとき、インジケータ3cを順次点灯して再生位置を表示する。すなわち、取得手段が取得したコンテンツ要素に関する情報とブロック配置手段のブロック配置順とに基づいてコンテンツ要素を編集して1つのコンテンツを生成している。
【0060】
図8にデータブロック20の配置例を示す。図8において、Part1は例えばドラムパートとしてドラムの楽曲データが記録されたデータブロック20が並べて配置され、Part1のPartエフェクト部3bにはドラムパート全体に付加するエフェクトデータを記録したデータブロック20が配置されている。Part2は、ドラムパートのエフェクトデータを記録したデータブロック20を配置する行としている。Part2においては、図の左から2番目、4番目、7番目、9番目、12番目の列のスロット11にデータブロック20を配置し、同じ列のドラムパートの楽曲データのみにエフェクト効果を付加している。Part3は例えばボーカルパートとしてボーカルの楽曲データが記録されたデータブロック20が並べて配置され、Part3のPartエフェクト部3bにはボーカルパート全体に付加するエフェクトデータを記録したデータブロック20が2つ配置されている。Part4は、ボーカルパートのエフェクトデータを記録したデータブロック20を配置する行としている。Part4においては、図の左から2番目、4番目、7番目、9番目、12番目の列のスロット11にデータブロック20を配置し、同じ列のボーカルパートの楽曲データのみにエフェクト効果を付加している。Part5は例えばベースパートとしてベースの楽曲データが記録されたデータブロック20が並べて配置され、Part5のPartエフェクト部3bにはベースパート全体に付加するエフェクトデータを記録したデータブロック20が配置されている。Part6は例えばギターパートとしてギターの楽曲データが記録されたデータブロック20が並べて配置され、Part6のPartエフェクト部3bにはギターパート全体に付加するエフェクトデータを記録したデータブロック20が配置されている。Part7は未使用である。
【0061】
図8の場合は、Part1,3,5,6が楽曲データ(楽曲情報)が配置される行、Part2,4がエフェクトデータ(エフェクト情報)が配置される行となっている。図8のように配置することによってドラム、ボーカル、ベース、ギターから構成される楽曲が生成される。
【0062】
次に、データブロック20に記録されたデータの各種パラメータの調整方法について説明する。
【0063】
図9にデータブロック20に楽曲データが記録された場合の各種パラメータの調整方法を示したフローチャートを示す。
【0064】
まず、ステップS21において、記録された楽曲データ再生か、楽曲データのパラメータ等の設定か、エフェクト効果を付加してもらうデータブロック20の方向を設定するか、を選択し、記録された楽曲データ再生する場合はステップS22に進み、楽曲データのパラメータ等の設定する場合はステップS23に進み、エフェクト効果を付加してもらうデータブロック20の方向を設定する場合はステップS25に進む。
【0065】
次に、ステップS22において、記録された楽曲データを再生する。このステップが実行されるとブロックコントロール部2のブロックコントロールマイコン6に当該データブロック20に記録されている楽曲データを指し示す情報を出力する。ブロックコントロールマイコン6は、ハードディスクドライブ8から楽曲データ自体を読み出して、メモリ9に出力し、デコーダ10で音声信号に変換して出力端子5から出力する。このようにして調整された楽曲データを単独で再生させて確認することができる。
【0066】
ステップS23においては、設定項目を選択してステップS24に進む。選択項目としては、例えばテンポ、ボリューム、ピッチ、キー(音階やオクターブ調整)、アタック(出力のアタック調整)、リリース(出力のリリース調整)、パン(左右出力バランス)、トレブル(高音調整)、バス(低音調整)などである。
【0067】
次に、ステップS24において、ステップS23で選択した項目の調整を行う。調整は例えば図10に示すように、タッチパネル部21上を指でなぞってパラメータ値を示すバーを調整する。また、タッチパネル部21とは別に設けた摘みなどで調整してもよい。
【0068】
ステップS25においては、調整しているデータブロック20にエフェクト効果を付加してもらうデータブロック20を図11に示すようなメニューから選択して設定する。つまり、エフェクト情報により効果を付加する向きを設定する。
【0069】
図12にデータブロック20にエフェクトデータが記録された場合の各種パラメータの調整方法を示したフローチャートを示す。
【0070】
まず、ステップS31において、記録されたエフェクトON/OFFの切り替えか、エフェクトデータのパラメータ等の設定か、エフェクト効果を付加するデータブロック20の方向を設定するか、を選択し、記録されたエフェクトON/OFFの切り替えをする場合はステップS32に進み、エフェクトデータのパラメータ等の設定する場合はステップS33に進み、エフェクト効果を付加するデータブロック20の方向を設定する場合はステップS35に進む。
【0071】
次に、ステップS32において、記録されたエフェクトON/OFFを切り替える。つまり、データブロック20を配置してもデータブロック20単体でエフェクト効果を付加しないようにすることができる。
【0072】
ステップS33においては、設定項目を選択してステップS34に進む。選択項目としては、例えば調整系のコンプレッサーやリミッターなどでは、Gain、Threshold、Ratio、Attack、Releaseなど、歪み系のディストーションでは、Gain、Level、Feedbackなど、空間系のリバーブでは、Decay、Reverb Timeなどである。
【0073】
次に、ステップS34において、ステップS33で選択した項目の調整を行う。調整は例えば図13に示すように、タッチパネル部21上を指でなぞって波形などを変化させてパラメータ値を調整したり、数値を直接変更するようにしてもよい。また、タッチパネル部21とは別に設けた摘みなどで調整してもよい。
【0074】
ステップS35においては、調整しているデータブロック20にエフェクト効果を付加してもらうデータブロック20を図14に示すようなメニューから選択して設定する。つまり、エフェクト情報により効果を付加する向きを設定する。
【0075】
次に、データブロック20のブロック間通信について説明する。データブロック20は上述したように天面、底面、側面に通信部22が設けられており、各面に隣接するデータブロック20間で互いに通信することが可能となっている。タッチパネル部21に表示される設定画面例を図15に示す。つまり、当該データブロック20のLeft(左側)、Right(右側)、Up(上側)、Down(下側)、Front(前側)、Behind(後側)と通信することが可能である。Up(上側)やDown(下側)との設定があるのは、データブロック20は積み重ねることが可能となっているからである。つまり、データブロック20の天面または底面にはデータブロック20同士を嵌合する手段(凸部や凹部など)が設けられている。この手段は、スロット11にデータブロック20を固定する固定部と同様の構成とすればよい。
【0076】
図15の場合は、当該データブロック20がエフェクトデータが記録されていて、左側と前側の楽曲データが記録されているデータブロック20(Audio Block)と右側のエフェクトデータが記録されているデータブロック20(Effect Block)とが通信可能であり、そのうち左側と前側の楽曲データが記録されているデータブロック20に対してエフェクト効果を付加していることを示している。具体的な設定は図7や図11や図14に示したメニュー画面により設定する。これは当該データブロック20に楽曲データが記録されている場合でも同様に隣接するエフェクトデータが記録されたデータブロック20から選択して自身に付加するエフェクト効果を設定してもよい。
【0077】
また、この楽曲データが記録されているデータブロック20とエフェクトデータが記録されているデータブロック20との相対的な位置によってエフェクト効果の付加の方法を変化させてもよい。
【0078】
例えば、図16(a)に示すように垂直方向に隣接する場合は、図16(b)に示すように楽曲データにエフェクト効果を付加して出力する(エフェクター)ようにし、図17(a)に示すように水平方向に隣接する場合は、図17(b)に示すように楽曲データの原音とエフェクト効果を付加した音とを所定の割合で混合して出力する(ミキサー)ようにしてもよい。勿論垂直方向、水平方向の設定は逆でもよい。すなわち、エフェクト情報で効果を付加する隣接するブロックの向きに応じて、楽曲情報や映像情報に効果を付加してコンテンツを生成するか、楽曲情報や映像情報と効果を付加した楽曲情報や映像情報とを所定の割合で混合してコンテンツを生成するか、を選択して編集してもよい。
【0079】
また、図18に示すようにエフェクトデータが記録されているデータブロック20間で通信し、エフェクト効果を組み合わせたりエフェクト効果を倍増させて楽曲データが記録されているデータブロック20にエフェクト効果を付加することができる。
【0080】
また、図19に示すように楽曲データが記録されているデータブロック20同士で通信することによりテンポ(演奏速度)やピッチやキー(演奏調)などの設定を合わせることができる。これは通常ブロックコントロール部2のブロックコントロールマイコン6で行うことであるが、データブロック20間でも行うことができる。
【0081】
本実施例の場合は、データブロック20に記録されるデータが楽曲データやエフェクトデータそのものでなく楽曲データやエフェクトデータを指し示す情報であるので、上述したような各データブロック20の調整は、調整値のみをデータブロック20で保持したり、ブロックコントロール部2のハードディスクドライブ8やブロックコントロールマイコン6のメモリなどに保持することで、実際の再生(編集)時にブロックコントロールマイコン6が反映させる。ブロック間通信も同様に、図16や図17のブロックの配置や、図18の複数エフェクト効果付加や、図19の楽曲データが記録されたデータブロック20間の調整などは、それら配置情報や複数エフェクト効果を付加する情報や調整データのみをデータブロック20で保持したり、ブロックコントロール部2のハードディスクドライブ8やブロックコントロールマイコン6のメモリなどに保持することで、実際の再生(編集)時にブロックコントロールマイコン6が反映させる。
【0082】
本実施例によれば、楽曲作成装置1において、ブロックコントロール部2のスロット11に配置されたデータブロック20に、ハードディスク9に記録されている楽曲データやエフェクトデータのうち、いずれかのデータを指し示す情報を記録し、これらのデータが記録されたデータブロック20をデータブロック配置部3の各Partに楽器パートごとやエフェクトデータごとに配置し、再生ボタン12が操作されると、ブロックコントロールマイコン6が、データブロック20の配置順に楽曲データまたはエフェクトデータを指し示す情報を読み出して、各指し示す情報が指し示しているデータそのものをハードディスクドライブ8から読み出し各楽曲データの編集やエフェクト効果の付加などを行って1つの楽曲を生成し、メモリ9、デコーダ10を介して出力端子5から音声信号として出力しているので、データブロック20を並べるだけで作曲することができる。また、複数行を用いて複数パートの楽曲データを配置することで編曲やアレンジ等も容易に行うことができ、エフェクト効果を付加することもできる。さらに、データブロック20とブロックコントロール部2とがハードウェアとして構成されているので、一度に複数のデータブロック20のパラメータなどを変更することができ、再生中でも各データブロック20の調整を行うことができる。
【0083】
また、データブロック20が、タッチパネル部21と、通信部22と、RAM27と、を備えているので、楽曲データまたはエフェクトデータを指し示す情報を通信部22から取得してRAM27に記録することができ、そのデータをタッチパネル部21で調整することができるので、データブロック20ごとにパラメータ調整を行うことができる。
【0084】
また、データブロック20に楽曲データまたはエフェクトデータを指し示す情報を記録しているので、データを記録するメモリの容量を少なくすることができる。
【0085】
また、データブロック配置部3に楽曲データが配置される行と、エフェクトデータが配置される行とを設けたので、同じ列に並んだ楽曲データに対してエフェクト効果を付加することができ、楽曲データごとに異なるエフェクト効果を付加することができる。
【0086】
また、データブロック20は、隣接するデータブロック20のうちエフェクト効果を付加するデータブロック20をタッチパネル部21の操作によって設定することができるので使用者の所望する方向のデータブロック20にのみエフェクト効果を付加することができる。
【0087】
また、データブロック20が複数重ねて配置することができるために、エフェクト効果の付加のかけ方や複数のエフェクト効果を付加するなどのバリエーションを増やすことができる。
【実施例2】
【0088】
次に、本発明の第2の実施例を図20乃至図22を参照して説明する。なお、前述した第1の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0089】
本実施例においては、データブロック20に記録する楽曲データまたはエフェクトデータを、ハードディスクドライブ8内の楽曲データまたはエフェクトデータを指し示す情報ではなく、楽曲データまたはエフェクトデータ自体を記録する。すなわち、コンテンツ要素に関する情報として、楽曲データ等のコンテンツ要素自体を記録する。
【0090】
このようにすることで、例えば、図20に示すように楽曲データを直接アンプ等を介してスピーカから聞くことができる。また、図21に示すようにマイクなどから直接フレーズなどを楽曲データとして記録することができる。また、データブロック20にエフェクトデータが記録されている場合は図22に示すように、本楽曲作成装置1で楽曲の作編曲後エフェクターとして楽器に接続して楽曲作成装置1で調整したエフェクトデータを生演奏に反映することができる。また、製造段階で予め所定の楽曲データやエフェクトデータをプリセットすることもできる。さらに、例えば家で調整したデータブロック20をスタジオで使用するなど複数の楽曲作成装置1で利用することができる。
【0091】
本実施例によれば、ブロックデータ20に記録されているのが楽曲データまたはエフェクトデータ自体であるので、データをプリセットして製造、販売することができる。また、データブロック20を他の楽曲作成装置1で利用することができる。また、単体で楽曲の記録や再生を行うことや、エフェクターとして楽器に接続することができる。
【0092】
なお、楽曲作成装置1に用いるデータブロック20は上述した2つの実施例両方が混在してもよい。つまり、楽曲データまたはエフェクトデータを指し示す情報が記録されたデータブロック20と、楽曲データまたはエフェクトデータ自体が記録されたデータブロック20とが混在してもよい。
【0093】
また、楽曲データは1つの楽器パートに限らず複数パートが含まれるものでもよい。さらには完成した楽曲(全パートが入ったもの)でもよい。
【0094】
また、楽曲データではなく映像データ(映像情報)を用いてもよい。勿論その場合はエフェクトデータも映像用のエフェクト効果(フェード、ワイプ、クロマキーなど)を用いる。
【0095】
また、1つのコンテンツ要素として映像と音声(楽曲)の入ったコンテンツを用いてもよい。この場合エフェクト効果は、音声(楽曲)のエフェクト効果であれば音声(楽曲)部分のみに付加され、映像のエフェクト効果であれば映像部分にのみ付加される。
【0096】
前述した実施例によれば、以下の楽曲作成装置1が得られる。
【0097】
(付記1)楽曲データまたはエフェクトデータを指し示す情報が記録可能なデータブロック20と、データブロック20を複数行並べて配置することができるブロック配置部3を備えたブロックコントロール部2と、を備えた楽曲作成装置1であって、
データブロック20に楽曲データまたはエフェクトデータを指し示す情報を記録するブロックコントロールマイコン6と、
データブロック20から楽曲データまたはエフェクトデータを指し示す情報を取得する通信部7と、
複数の楽曲データまたはエフェクトデータを格納可能なハードディスクドライブ8と、
通信部7が取得した楽曲データまたはエフェクトデータを指し示す情報とブロック配置部3のデータブロック20の配置順に基づいて楽曲データまたはエフェクトデータを編集して1つの楽曲を生成するブロックコントロールマイコン6と、
をブロックコントロール部2に備えたことを特徴とする楽曲作成装置1。
【0098】
この楽曲作成装置1によれば、例えばフレーズなどの情報を楽曲データとしてデータブロック20に記録し、その並びに応じて各フレーズのデータを編集すれば作曲を行うことができる。またデータブロック20を複数行に配置することで複数パートやパートに対するエフェクト効果を付加するデータブロック20を配置することができるので編曲やアレンジ等または特殊効果の追加なども容易に行うことができる。さらに、データブロック20とブロックコントロール部2がハードウェアとして構成されているので、一度に複数のデータブロック20のパラメータなどを変更することができ、再生中でも各データブロック20の設定を変更することができる。
【0099】
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明の第1の実施例にかかる楽曲作成装置の斜視図である。
【図2】図1に示された楽曲作成装置の内部ブロック構成図である。
【図3】図1に示された楽曲作成装置の上面図である。
【図4】データブロックの斜視図である。
【図5】図4に示されたデータブロックの内部ブロック構成図である。
【図6】図4に示されたデータブロックにおける楽曲データおよびエフェクトデータの記録手順を示したフローチャートである。
【図7】最適エフェクト選択メニュー例を示す説明図である。
【図8】データブロックの配置例を示す説明図である。
【図9】データブロックに楽曲データが記録された場合の各種パラメータの調整方法を示したフローチャートである。
【図10】楽曲パラメータ設定画面例を示す説明図である。
【図11】エフェクトを付加してもらうデータブロックを選択するメニュー例を示す説明図である。
【図12】データブロックにエフェクトデータが記録された場合の各種パラメータの調整方法を示したフローチャートである。
【図13】エフェクトパラメータ設定画面例を示す説明図である。
【図14】エフェクトを付加するデータブロックを選択するメニュー例を示す説明図である。
【図15】データブロックが通信可能な方向を示した説明図である。
【図16】データブロックの配置によるエフェクトの付加方法の説明図である。
【図17】データブロックの配置によるエフェクトの付加方法の説明図である。
【図18】エフェクトデータが記録されたデータブロック同士のブロック間通信の説明図である。
【図19】楽曲データが記録されたデータブロック同士のブロック間通信の説明図である。
【図20】データブロックを単独のプレーヤとして用いた場合の構成図である。
【図21】データブロック単独で楽曲データを記録する場合の構成図である。
【図22】データブロックをエフェクターとして用いる場合の構成図である。
【符号の説明】
【0101】
1 楽曲作成装置(コンテンツ編集装置)
2 ブロックコントロール部(本体部)
3 ブロック配置部(ブロック配置手段)
6 ブロックコントロールマイコン(記録手段、編集生成手段)
7 通信部(取得手段)
8 ハードディスクドライブ(コンテンツ要素格納手段)
20 データブロック(ブロック)
21 タッチパネル部(表示手段、操作手段、隣接方向設定手段)
22 通信部(ブロック通信手段)
27 RAM(ブロック記録手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ要素に関する情報が記録可能なブロックと、前記ブロックを複数行並べて配置することができるブロック配置手段を備えた本体部と、を備えたコンテンツ編集装置であって、
前記ブロックに前記コンテンツ要素に関する情報を記録する記録手段と、
前記ブロックから前記コンテンツ要素に関する情報を取得する取得手段と、
複数の前記コンテンツ要素を格納可能なコンテンツ要素格納手段と、
前記取得手段が取得した前記コンテンツ要素に関する情報と前記ブロック配置手段の前記ブロックの配置順に基づいて前記コンテンツ要素を編集して1つのコンテンツを生成する編集生成手段と、
を前記本体部に備えたことを特徴とするコンテンツ編集装置。
【請求項2】
前記ブロックが、前記コンテンツ要素に関する情報の内容や設定を表示する表示手段と、前記コンテンツ要素に関する情報の設定を行うための操作手段と、前記取得手段、前記記憶手段および当該ブロックと隣接して配置された他のブロックと通信するためのブロック通信手段と、前記コンテンツ要素に関する情報を記録するブロック記録手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ編集装置。
【請求項3】
前記コンテンツ要素に関する情報が、前記コンテンツ要素格納手段に格納されている前記コンテンツ要素を指し示す情報であることを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ編集装置。
【請求項4】
前記コンテンツ要素に関する情報が、前記コンテンツ要素自体であることを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ編集装置。
【請求項5】
前記コンテンツ要素に関する情報が、楽曲情報、映像情報およびこれらの情報に対して効果を付加するエフェクト情報のうちいずれか1つであることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載のコンテンツ編集装置。
【請求項6】
前記ブロック配置部が、楽曲情報または映像情報が記録されたブロックが配置される行と、前記エフェクト情報が記録されたブロックが配置される行とを備えたことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ編集装置。
【請求項7】
前記ブロックが、前記楽曲情報または前記映像情報が記録されたブロックと前記エフェクト情報が記録されたブロックとが隣接する際に、前記エフェクト情報により効果を付加させるべくいずれか一方のブロックに対する他方のブロックの向きを設定する隣接方向設定手段を備えることを特徴とする請求項5または6に記載のコンテンツ編集装置。
【請求項8】
前記ブロック通信手段が、前記隣接方向設定手段が設定したエフェクト情報で効果を付加する隣接した前記ブロックの向きを前記取得手段に出力することを特徴とする請求項7に記載のコンテンツ編集装置。
【請求項9】
前記編集生成手段が、前記取得手段を介して前記隣接方向設定手段から取得したエフェクト情報で効果を付加する隣接した前記ブロックの向きに応じて、楽曲情報や映像情報に効果を付加してコンテンツを生成するか、楽曲情報や映像情報と効果を付加した楽曲情報や映像情報とを所定の割合で混合してコンテンツを生成するか、を選択して編集することを特徴とする請求項8に記載のコンテンツ編集装置。
【請求項10】
前記ブロックが、複数重ねて配置することができることを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一項に記載のコンテンツ編集装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2009−134146(P2009−134146A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−311084(P2007−311084)
【出願日】平成19年11月30日(2007.11.30)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】