コンテンツ配布システム及びコンテンツ配布方法
【課題】コンテンツの信頼性を確実にするコンテンツ配布システムを提供する。
【解決手段】配布されるコンテンツ10にそのコンテンツ10の利用が許可されているユーザに対応する許可ユーザ情報11が対応付けられる。ユーザ端末3は、ユーザ2を特定するユーザ特定情報36aと許可ユーザ情報11とが所定の関係にない場合、ユーザ特定情報36a及び許可ユーザ情報11をサーバ4へ送信する。サーバ4は、受信したユーザ特定情報36a及び許可ユーザ情報11を、それぞれ配布先及び配布元とするユーザ関連情報41aを生成し、ユーザ特定情報36aと所定の関係を有するように、新許可ユーザ情報を生成してユーザ端末3へ提供する。そして、新許可ユーザ情報を取得したユーザ端末3は、許可ユーザ情報11を新許可ユーザ情報に変更する。
【解決手段】配布されるコンテンツ10にそのコンテンツ10の利用が許可されているユーザに対応する許可ユーザ情報11が対応付けられる。ユーザ端末3は、ユーザ2を特定するユーザ特定情報36aと許可ユーザ情報11とが所定の関係にない場合、ユーザ特定情報36a及び許可ユーザ情報11をサーバ4へ送信する。サーバ4は、受信したユーザ特定情報36a及び許可ユーザ情報11を、それぞれ配布先及び配布元とするユーザ関連情報41aを生成し、ユーザ特定情報36aと所定の関係を有するように、新許可ユーザ情報を生成してユーザ端末3へ提供する。そして、新許可ユーザ情報を取得したユーザ端末3は、許可ユーザ情報11を新許可ユーザ情報に変更する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを複数のユーザに配布するためのコンテンツ配布システム、及びコンテンツ配布方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータプログラムや画像や音楽のコンテンツ(以下、まとめて「コンテンツ」という。)に関して、正規の購入手続きを経ない不法コピーが問題となっている。当該不法コピーを防止する方法としては、コピー防止機能やコピー回数制限を正規商品に付加する方法が知られている。一方、コピーを「配布」と捉え、正規の購入手続きを経ずにコピーされたコンテンツは、所定の課金処理をしないと使用されないように構成された課金システムも知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】国際公開第01/033546号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の課金システムにおいては、コピーされたコンテンツに対して課金処理を行うことはできるが、各コンテンツが配布されるルートを管理して各コンテンツの信頼性を確実にするようなシステムは存在しない。
【0004】
そこで、本発明は、コンテンツの信頼性を確実にするコンテンツ配布システム及びコンテンツ配布方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の手段により上述した課題を解決する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0006】
本発明のコンテンツ配布システム(1)は、ユーザ(2)によって操作されるユーザ端末(3)と、前記ユーザ端末とデータの送受信可能であるサーバ(4)とを含むコンテンツ配布システムであって、前記ユーザ端末は、前記ユーザを特定するユーザ特定情報を取得する特定情報取得部(30)と、前記コンテンツの利用が許可されているユーザを示す許可ユーザ情報が対応付けられたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部(33)と、前記ユーザ特定情報と前記許可ユーザ情報とが所定の関係を有する場合に、前記ユーザ特定情報に対応するユーザは前記コンテンツの利用が許可されていると判別し、前記所定の関係を有しない場合に、前記利用が許可されていないと判別する状態判別部と(30)、前記状態判別部によって前記利用が許可されていると判別された場合、前記コンテンツが利用される処理を行うコンテンツ処理部(30)と、前記状態判別部によって前記利用が許可されていないと判別された場合に、前記特定情報取得部によって取得されたユーザ特定情報及び前記コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報を、前記サーバへ送信する許可処理要求部(30、35)と、前記サーバから新許可ユーザ情報を取得すると、前記コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報を前記新許可ユーザ情報に変更する変更処理部(30)と、前記サーバは、前記ユーザ端末から送信された前記ユーザ特定情報を配布先とし、前記許可ユーザ情報を配布元とするユーザ関連情報を生成して記憶するユーザ関連情報生成部(40)と、前記ユーザ端末から送信されたユーザ特定情報と前記所定の関係を有するように、前記新許可ユーザ情報を生成して、前記ユーザ端末へ提供する新許可ユーザ情報生成部(40、42)と、を有することにより、上記の課題を解決する。
【0007】
本発明によれば、配布されるコンテンツはコンテンツ記憶部に記憶される。従って、コンテンツは他のユーザ端末から直接コピーすることにより又はコンテンツがコピーされた記録媒体を介して取得することが可能である。しかし、コンテンツは、コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報とユーザ特定情報とが所定の関係を有する場合にのみ利用できる。取得時の許可ユーザ情報は、配布元のユーザ特定情報に対応するように生成された情報であるため、新しいユーザがコンテンツを利用するためには、コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報を自己のユーザ特定情報に対応するように書き換える必要がある。本発明においては、サーバの新許可ユーザ情報生成部にて、新しいユーザのユーザ特定情報に基づいて新許可ユーザ情報が生成され、ユーザ端末の変更処理部にてコンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報が新許可ユーザ情報に変更される。このように、許可ユーザ情報は、コンテンツが新しいユーザに取得されるたびに新しいユーザに対応するように書き換えられる。一方、サーバでは、ユーザ関連情報生成部にて、新しいユーザのユーザ特定情報を配布先とし、コンテンツに対応付けられている現在の許可ユーザ情報を配布元とするユーザ関連情報が生成される。従って、ユーザ関連情報における配布元又は配布先をたどっていけば、1つのコンテンツに関する配布ルートを確認することができる。これにより、配布されるコンテンツの出所の信頼性を確実にすることができ、また、トラブル発生時の原因分析にも有効である。
【0008】
購入や契約等、ユーザがコンテンツを利用するための条件が存在する場合、当該条件が予め満たされているコンテンツに対して適用してもよいし、変更処理にて許可ユーザ情報が変更されるまでに、本システムにて当該条件が満たされているか否かを判別し、当該条件が満たされている場合にのみ変更処理が実行されるように構成してもよい。ユーザが当該条件を満たすための処理は、本発明のサーバにて行われてもよいし、他のサイトにて行われてもよい。
【0009】
「ユーザ特定情報と前記所定の関係を有するように、前記新許可ユーザを生成」する態様には、ユーザ特定情報自体を加工して生成する場合と、ユーザ特定情報以外の情報を加えて加工して生成する場合、あるいは、対応付けテーブル等によって対応付ける場合等が考えられる。加工には暗号化処理の場合や単なる変換処理の場合等が含まれる。「所定の関係」には一致する関係、公式等所定の手順により導き出せる関係、対応付けテーブルによって対応付けられている関係等を含む。特定情報取得部がユーザ特定情報を取得する態様には、ユーザによって入力されることによって取得される場合と、予めユーザ端末に記憶されたユーザ特定情報が取得される場合とを含む。
【0010】
前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末に固有の端末固有情報(36a)を記憶する固有情報記憶部(36)を有し、前記特定情報取得部は、前記固有情報記憶部から前記端末固有情報を前記ユーザ特定情報として取得してもよい。これにより、ユーザ端末を本発明のユーザとして扱い、ユーザによるユーザ特定情報の入力を要求せずに本システムを実現することができる。即ち、配布されるコンテンツの利用をユーザ端末を単位にして管理することができる。ユーザ端末に固有の端末固有情報としては、例えば、ユーザ端末が携帯端末の場合は個体識別番号(UID)、並びにSIMカードやUIMカードに記録されたユーザに固有な情報が適用可能であり、ユーザ端末がコンピュータの場合はMACアドレス(Media Access Control address)等が適用可能である。
【0011】
前記ユーザ端末は、前記ユーザ特定情報と前記許可ユーザ情報とが所定の関係を有するか否かを示す許可情報を記憶する許可情報記憶部(33)と、前記変更処理部によって前記許可ユーザ情報が変更されるまで、前記所定の関係を有しないことを示し、前記許可ユーザ情報が変更されると、前記所定の関係を有することを示すように、前記許可情報を制御する許可情報制御部(30)とを有し、前記状態判別部は、前記許可情報を参照することにより、前記利用が許可されているか否かを判別してもよい。
【0012】
これにより、許可ユーザ情報がユーザ特定情報と所定の関係を有するように一度変更されると、許可情報に所定の関係を有することが設定されるので、一度許可ユーザ情報が変更されたユーザ端末では、その後コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報はいずれの情報であっても、コンテンツを利用することができる。従って、ユーザ端末を所有するユーザがコンテンツを紛失したり削除してしまった場合であっても、新しいコンテンツを取得してコンテンツ記憶部にコピーすれば、そのコンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報がいずれのユーザを示す場合であっても、利用することができる。
【0013】
前記ユーザ端末は前記コンテンツの購入に関する購入処理を行うための購入サイトと接続可能に構成され、前記ユーザ端末の許可処理要求部は、前記ユーザ端末情報が配布先に設定されているユーザ関連情報が、前記サーバに記憶されていない場合に、前記購入処理がされていないと判別する購入処理判別部(40)を有し、前記利用が許可されていないと判別され、更に前記購入処理がされていないと判別された場合、前記ユーザ特定情報及び前記許可ユーザ情報を含む購入登録要求を送信し、前記購入登録要求を受信した前記サーバのユーザ関連情報生成部は、受信した購入登録要求に含まれる前記ユーザ特定情報及び前記許可ユーザ情報によって、前記ユーザ関連情報を生成し、更に、前記購入サイトに接続するために必要な情報を生成して前記ユーザ端末へ送信し、前記ユーザ端末は、前記サーバから取得した前記必要な情報によって、前記購入サイトに接続するコンテンツ購入部(30)を有し、前記サーバの新許可ユーザ情報生成部は、前記購入処理を行ったユーザに対応する前記ユーザ特定情報によって、前記新許可ユーザ情報を生成してもよい。
【0014】
これにより、ユーザ特定情報が配布先に設定されているユーザ関連情報の有無によって購入処理がされたか否かを判別し、当該ユーザ関連情報が記憶されていない場合は、ユーザに購入処理を促すことができる。そして、購入処理を行ったユーザに対して、新許可ユーザ情報が提供される。購入処理を行ったか否かを判別する態様には、ユーザ特定情報を含む購入完了通知が購入サイトから直接又はサーバを介してユーザ端末へ送信され当該通知がユーザ端末にて保持される場合、や購入完了通知がサーバへ送信されてサーバにて保持あれる場合等がある。「購入するために必要な情報」には、購入サイトにアクセスするためのアカウントIDやパスワード等がある。
【0015】
前記サーバのユーザ関連情報生成部は、前記ユーザに対して固有に付与される購入処理識別情報を前記必要な情報として生成し、生成された前記購入処理識別情報を前記ユーザ端末に送信するとともに、生成された前記ユーザ関連情報に対応付けて記憶し、前記サーバは、前記購入サイトから前記購入処理が行われた前記購入処理識別情報を取得すると、その購入処理識別情報に対応するユーザ関連情報を特定し、前記特定されたユーザ関連情報に、前記購入処理がされたことを示す購入情報を対応付ける購入後処理部(40)を有し、前記ユーザ端末の購入処理判別部は、前記ユーザ関連情報が記憶されている場合は、前記購入情報を参照することにより前記購入処理がされたか否かを判別し、前記ユーザ端末の許可処理要求部は、前記購入処理判別部にて前記購入処理がされていると判別された場合、前記ユーザ特定情報を含む新ユーザ情報要求を送信し、前記サーバの新許可ユーザ情報生成部は、前記新ユーザ情報要求を受信すると、前記新ユーザ情報要求に含まれるユーザ特定情報によって、前記新許可ユーザ情報を生成してもよい。
【0016】
これにより、ユーザ関連情報が生成された後であっても、購入情報によって、購入処理が行われたか否かが判別されるため、ユーザ関連情報の生成と購入処理を異なるタイミングで行うことができる。これにより、ユーザは都合に応じて購入処理を行うことができる。また、購入処理を一度行ったコンテンツであれば、許可ユーザ情報が異なる場合であっても、新許可ユーザ情報が新しいユーザに対して発行され、コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報は新許可ユーザ情報に変更される。
【0017】
前記サーバは、
前記ユーザ関連情報において、前記配布元に設定されている許可ユーザ情報から、その許可ユーザ情報と前記所定の関係を有する前記ユーザ特定情報を特定し、特定された前記ユーザ特定情報を前記配布先として設定されているユーザ関連情報を検索し、検索された前記ユーザ関連情報に所定の特典情報を付加する特典付加手段(40)を有してもよい。これにより、他のユーザにコンテンツを配布したユーザに対応するユーザ関連情報には、配布した数に応じて特典が付与されるので、ユーザに特定を付与すれば、コンテンツの配布のモチベーションを高めることができる。特典情報としては、ポイントや特典そのものを示す情報等が含まれる。
【0018】
前記新許可ユーザ情報生成部は、前記ユーザ特定情報を暗号化することにより前記新許可ユーザ情報を生成してもよい。これにより、ユーザ端末における許可ユーザ情報が、不正に書き換えられることを防止することができる。
【0019】
前記ユーザ端末に着脱可能であり、前記ユーザ端末は携帯型端末であってもよい。特に携帯型端末の場合、例えば、ゲームで使用される画像データや音楽データのような大容量データをダウンロードするのに時間がかかりかつ通信環境が万全ではないが、大容量データを所定の記録媒体を介して配布されるコンテンツとすれば、携帯型端末であっても問題なく大容量データを配布することができる。
【0020】
また、本発明のコンテンツ配布方法は、ユーザ(2)によって操作されるユーザ端末(3)と、前記ユーザ端末とデータの送受信可能であるサーバ(4)とで行われるコンテンツ配布方法であって、前記ユーザ端末にて、前記ユーザを特定するユーザ特定情報を取得するステップと、前記コンテンツの利用が許可されているユーザを示す許可ユーザ情報が対応付けられたコンテンツを記憶するステップと、前記ユーザ特定情報と前記許可ユーザ情報とが所定の関係にある場合に、前記ユーザ特定情報に対応するユーザは前記コンテンツの利用が許可されていると判別し、前記所定の関係を有しない場合に、前記利用が許可されていないと判別するステップと、前記利用が許可されていると判別された場合、前記コンテンツが利用される処理を行うステップと、前記利用が許可されていないと判別された場合に、前記取得されたユーザ特定情報及び前記コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報を、前記サーバへ送信するステップと、前記サーバから新許可ユーザ情報を取得すると、前記コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報を前記新許可ユーザ情報に変更するステップが行われ、前記サーバにて、前記ユーザ端末から送信された前記ユーザ特定情報を配布先とし、前記許可ユーザ情報を配布元とするユーザ関連情報を生成して記憶するステップと、前記ユーザ端末から送信されたユーザ特定情報と前記所定の関係を有するように、前記新許可ユーザ情報を生成して、前記ユーザ端末へ提供するステップが行われる、ことを特徴とする。本発明の各処理をユーザ端末及びサーバの制御部によって実行することにより、上述したコンテンツ配布システムとして具現化される。
【発明の効果】
【0021】
上述したように、本発明によれば、配布されるコンテンツにそのコンテンツの利用が許可されているユーザに対応する許可ユーザ情報が対応付けられる。ユーザ端末は、ユーザを特定するユーザ特定情報と当該許可ユーザ情報とが所定の関係にない場合、ユーザ特定情報及び許可ユーザ情報をサーバへ送信する。サーバは、受信したユーザ特定情報及び許可ユーザ情報を、それぞれ配布先及び配布元とするユーザ関連情報を生成し、かつ、受信したユーザ特定情報と所定の関係を有するように、新許可ユーザ情報を生成してユーザ端末へ提供する。そして、新許可ユーザ情報を取得したユーザ端末は、許可ユーザ情報を新許可ユーザ情報に変更することにより、コンテンツの信頼性を確実にするコンテンツ配布システム等を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1は、本発明のコンテンツ配布システム1の一例を示す図である。コンテンツ配布システム1は、ユーザ2の操作を受け付けるユーザ端末3と、ユーザ端末3とデータ送受信可能なサーバ4とで構成される。ユーザ端末3とサーバ4とはネットワーク5を介して接続される。本形態のユーザ端末3は、ユーザ2が所有する携帯型電話機であり、従って、ユーザ端末3とネットワーク5とは一部無線回線で接続される。また、ユーザ端末3及びサーバ4はネットワーク5を介して、所定の購入サイト7に接続可能である。購入サイト7は購入サーバによって運営されるコンテンツ10に関する課金処理を行うためのサイトである。購入サイト7にて購入処理を行うために必要な処理IDをサーバ4から取得することにより、ユーザ端末3にて購入サイト7での購入処理が可能となる。
【0023】
コンテンツ配布システム1において配布されるコンテンツ10はゲームソフトである。ユーザ端末3にはSDカード6が装着可能であり、コンテンツ10はSDカード6によって他のユーザ端末3’からユーザ端末3へ配布される。即ち、本形態では、ユーザ端末3’を購入元としてユーザ端末3がコンテンツ10を購入する。コンテンツ10にはコンテンツ10の利用が許可されるユーザ端末を示す許可ユーザID11が対応付けられている。このように、本形態ではユーザ端末とユーザが1対1に対応するとみなし、ユーザ端末を単位にしてコンテンツ10の利用を許可する。許可ユーザID11は秘密鍵によって暗号化され、許可ユーザID11には使用された秘密鍵に対応する公開鍵11aが対応付けられている。以下、公開鍵11aが対応付けられた許可ユーザID11を「鍵付き許可ユーザID11」という。
【0024】
本形態の場合、他のユーザ端末3’からSDカード6へコンテンツ10がコピーされた時点では、SDカード6内のコンテンツ10には、他のユーザ端末3’を示す鍵付き許可ユーザID11が対応付けられる。この状態で、SDカード6を介してユーザ端末3にコンテンツ10が取得された場合であっても、コンテンツ10の許可ユーザID11がユーザ端末3を示すべく、許可ユーザID11を変更する処理(以下「変更処理」という。)がユーザ端末3にて行われない限り、コンテンツ10はユーザ端末3にて起動されないように構成されている。
【0025】
ユーザ端末3のハードウェアの概略構成について図2を用いて説明する。なお、本発明における全てのユーザ端末はユーザ端末3と同様の構成を有する。ユーザ端末3は、ユーザ2の操作を受け付けるボタンやキーを含む入力部31と、画像を出力する画面及び音声を出力するスピーカ等を含む出力部32と、本発明を実現するためのプログラム及びコンテンツ10の配布に関する情報が記憶される配布情報記憶部33と、SDカード6を装着するカード装着部34と、サーバ4や購入サイト7と行うデータ通信のインターフェースである端末通信部35と、ユーザ端末3の端末固有情報36aが記憶された固有情報記憶部36と、及び各構成31〜36の動作を制御する端末制御ユニット30とを備える。
【0026】
端末制御ユニット30は、主にCPUとその動作に必要なRAM、ROM等の記憶域で構成され、コンピュータとして機能する。本発明のプログラムによって、端末制御ユニット30は、主に、状態判別部、コンテンツ処理部、許可処理要求部、変更処理部として機能する。配布情報記憶部33には、コンテンツの利用についてユーザ端末3が許可されているか否かを示すフラグである許可情報33aが記憶されている。許可情報33aはコンテンツに応じて用意され、フラグが立っている時は対応するコンテンツの利用が許可されていることを示す。許可情報33aは、例えば、予め配布情報記憶部33に記憶されていてもよいし、コンテンツ10がSDカード6から配布情報記憶部33にコピーされる際に当該許可情報33aが生成されてもよいし、又はコンテンツ10の許可情報33aの参照時に存在しない場合に生成されてもよい。なお、配布情報記憶部33における許可情報33aのフラグは、ユーザ端末3にて後述するID変更処理を経ない限り立っていない状態である。これにより、配布情報記憶部33は許可情報記憶部として機能する。配布情報記憶部33は読み書き可能なメモリであるが、ユーザ2によって読み出されないようにプロテクトされている。
【0027】
本形態では、SDカード6内のコンテンツ10及び鍵付き許可ユーザID11が配布情報記憶部33にコピーされることにより、コンテンツ10及び鍵付き許可ユーザID11がユーザ端末3にて保持され利用される。これにより、配布情報記憶部33はコンテンツ記憶部として機能する。端末固有情報36aはユーザ端末3の固有情報として予め設定された情報であり、固有情報記憶部36は読み出し専用メモリである。本形態では、端末固有情報36aは携帯型電話に固有に設定されたUIDである。以下、端末固有情報36aを「UID36a」という。上述したように本形態ではユーザ2とユーザ端末3とが1対1に対応すると仮定しているので、ユーザ端末3に固有のUID36aはユーザ特定情報として機能する。UID36aがコンテンツ配布システム1にて使用される場合、端末制御ユニット30が固有情報記憶部36から取得する。これにより、端末制御ユニット30は特定情報取得部として機能する。
【0028】
サーバ4のハードウェアの概略構成について図3を用いて説明する。サーバ4は、本発明を実現するためのプログラムや各種情報が記憶されるサーバ記憶部41と、ユーザ端末3や購入サイト7と行うデータ通信のインターフェースであるサーバ通信部42と、各構成41、42の動作を制御するサーバ制御ユニット40とで構成される。サーバ制御ユニット40は、主にCPUとその動作に必要なRAM、ROM等の記憶域で構成され、コンピュータとして機能する。サーバ記憶部41には、本発明を実現するためのプログラムが記憶され、当該プログラムが起動することにより、サーバ4は、主に、ユーザ関連情報生成部、新許可ユーザ情報生成部として機能する。サーバ記憶部41には、更にユーザ関連情報41aが記憶されている。ユーザ関連情報41aのデータ構造を図4に示す。
【0029】
ユーザ関連情報41aは、コンテンツ毎に記憶されている。本形態において「ユーザ関連情報41a」という時は、特に断りのない限り、コンテンツ10に対応付けられたユーザ関連情報41aを示す。なお、本形態において、各コンテンツはコンテンツ名、バーション番号、その他固有の識別を可能とする情報の組み合わせにより構成される識別子(以下「コンテンツ識別情報」という。)で識別される。従って、ユーザ関連情報41aはコンテンツ識別情報によって対応するコンテンツが識別できるように記憶されている。
【0030】
購入ユーザ411は、コンテンツ10を購入した、即ち配布先としてのユーザ端末3のUID36aである。鍵付き許可ユーザID413はUID36a(購入ユーザ411)が秘密鍵によって暗号化された情報である。購入情報414はユーザ端末3にてコンテンツ10の購入処理が済んでいるか否かを示すフラグである。フラグが立っている場合に購入処理が済んでいることを示す。このように、ユーザ端末3のコンテンツ10についての購入状態はサーバ4にて管理される。
【0031】
購入年月日415はコンテンツ10の購入処理がされた年月日を示す。購入元ユーザID416は、コンテンツ10の購入元、即ち配布元であるユーザ端末3’に対応する鍵付き許可ユーザIDを示す。処理ID417は、購入サイト7にて購入処理を行うユーザ端末3を識別するための識別情報である。ポイント418はユーザ端末3がコンテンツ10を他のユーザ端末に配布することにより、ユーザ端末3に対して付与されるポイントである。例えば、ポイント418が所定の基準以上になると、ユーザ端末3に対して所定の特典が提供される。
【0032】
ユーザ端末3’からコピーされたコンテンツ10を保持するSDカード6をユーザ端末3に装着後、ユーザ端末3にてコンテンツ10が利用されるコンテンツ処理が行われるまでに、サーバ4及びユーザ端末3のそれぞれにて行われる処理の流れの概要を図5のシーケンス図に従って説明する。サーバ4における処理及びユーザ端末3における処理はそれぞれ、サーバ制御ユニット40及び端末制御ユニット30によって制御される。なお、本形態のコンテンツ処理では、コンテンツ10に基づいたゲームが開始される。
【0033】
まず、SDカード6がユーザ端末3のカード装着部34に装着され、所定の操作が行われることにより、コンテンツ10及び鍵付き許可ユーザID11が配布情報記憶部33にコピーされる(ステップS50)。当該コピー時にコンテンツ10に対応する許可情報33aがフラグが立っていない状態で配布情報記憶部33に生成される。コピーされたコンテンツ10に対応付けられた鍵付き許可ユーザID11は、コンテンツ10の購入元であるユーザ端末3’に対応する。例えば、ユーザ端末3にてコンテンツ処理を開始する際の開始操作があると、まず、許可情報33aを参照することにより、鍵付き許可ユーザID11の利用が許可されているか否かが判断され(ステップS52)、許可されている時はコンテンツ10を利用する処理であるコンテンツ処理へ進む(ステップS64)。利用が許可されていない時は、購入登録確認処理が行われる(ステップS54)。
【0034】
購入登録確認処理では、ユーザ端末3のUID36a及びコンテンツ識別情報が含まれる購入登録確認要求をサーバ4へ送信し、サーバ4から確認結果を取得することにより、購入登録処理が済んでいるか否かを判別し、購入登録処理が済んでいない場合は、コンテンツ識別情報、UID36a及び鍵付き許可ユーザID11を含む購入登録要求をサーバ4へ送信する。サーバ4では、購入登録確認要求を受信するとサーバ確認処理が行われ(ステップS55)、購入登録要求を受信すると購入登録処理が行われる(ステップS56)。
【0035】
サーバ確認処理では、購入登録確認要求に含まれるUID36a及びコンテンツ識別情報をキーにして、サーバ記憶部41におけるユーザ関連情報41aの有無を判別し、その結果を確認結果とする。また、ユーザ関連情報41aが存在する場合は、購入情報414が確認結果に含まれる。更に、購入情報414が購入処理が済んでいることを示す場合は、ユーザ関連情報41aの処理ID417も確認結果に含まれる。購入登録処理では、購入登録要求に含まれる情報に基づいてユーザ端末3のユーザ関連情報41aが生成され、生成された処理ID417を含む登録結果がユーザ端末3へ送信される。購入登録確認処理、及び購入登録処理の詳細については後述する。
【0036】
確認結果又は登録結果から処理ID417を取得したユーザ端末3は、購入サイト7に処理ID417によってアクセスし、コンテンツ10を購入するために必要な課金処理を行う(ステップS57)。当該課金処理は従来既知の処理でよい。購入サイト7において課金処理が終了すると、購入サイト7から処理ID417を含む購入完了通知がサーバ4及びユーザ端末3へ送信される。購入完了通知を受信したサーバ4では、購入後処理が行われる(ステップS58)。購入後処理では、処理ID417をキーにしてユーザ端末3のユーザ関連情報41aを検索し、検索したユーザ関連情報41aを購入処理後の状態に設定する。購入後処理については後述する。
【0037】
一方、購入完了通知を受信したユーザ端末3では、配布情報記憶部33の鍵付き許可ユーザID11を変更すべくID変更処理へ進む(ステップS60)。ID変更処理では、UID36a、鍵付き許可ユーザID11及びコンテンツ識別情報を含む変更要求をサーバ4へ送信し、送信されたUID36aに基づいて生成された新鍵付き許可ユーザIDが含まれている変更用情報をサーバ4から取得し、コンテンツ10に対応付けられた鍵付き許可ユーザID11を、取得した新鍵付き許可ユーザIDに変更する。ID変更処理の詳細は後述する。ID変更処理の終了後、コンテンツ処理へ進む(ステップS64)。
【0038】
変更要求を受信したサーバ4では、新許可ユーザID生成処理が行われる(ステップS62)。新許可ユーザID生成処理では、受信した変更要求に含まれるUID36aに基づいて新許可ユーザIDが生成され、公開鍵と新許可ユーザIDとが対応付けられた新鍵付き許可ユーザIDが含まれる変更用情報がユーザ端末3へ送信される。新許可ユーザID生成処理の詳細については後述する。
【0039】
ユーザ端末3にて行われる購入登録確認処理について、図6に示すフローチャートに従って説明する。購入登録確認処理における各処理は、ユーザ端末3の端末制御ユニット30によって制御される。まず、ステップS100にて、購入登録確認要求を生成してサーバ4へ送信する。購入登録確認要求にはコンテンツのコンテンツ識別情報、及びUID36aが含まれる。購入登録確認要求を送信することにより、ステップS102にて確認結果をサーバ4から取得する。続くステップS104では、取得した確認結果によって購入登録処理が済んでいるか否かを判別する。
【0040】
確認結果に購入情報414が含まれている場合、購入登録処理済みと判別し、ステップS105へ進む。ステップS105では、購入情報414が示す内容に従って、購入処理が済んでいると判別された場合は、購入処理が処理済みであることを示すメッセージを画面に表示し、購入処理が未処理の場合は、購入処理を促すメッセージと共に、購入サイト7へアクセスするための処理ID417を表示する。その後、購入登録確認処理は終了する。
【0041】
ユーザ端末3のユーザ関連情報41aが存在しないことを示す確認結果の場合、購入登録処理が済んでいないと判別する。当該場合は、ステップS106に進み、購入登録要求を生成してサーバ4へ送信する。購入登録要求にはUID36aとコンテンツ10のコンテンツ識別情報が含まれる。続いてステップS108にてサーバ4からの登録結果を取得する。登録結果には、ユーザ端末3のユーザ関連情報41aが生成されたことを示す通知と、購入サイト7へアクセスするための処理ID417とが含まれる。登録結果を取得後、ステップS110へ進み、例えば、ユーザ2に購入処理を促すメッセージ及び処理ID417を画面に表示する。その後、購入登録確認処理は終了する。
【0042】
次に、購入登録要求を受信したサーバ4にて行われる購入登録処理について図7に示すフローチャートに従って説明する。購入登録処理における各処理は、サーバ4のサーバ制御ユニット40によって制御される。まず、ステップS120にて購入登録要求を受信したか否かが判別され、購入登録要求を受信した場合は、ステップS122へ進み、購入登録要求に含まれる情報に基づいてコンテンツ10についてのユーザ関連情報41aを生成する。購入登録要求に含まれるUID36a、及び鍵付き許可ユーザID11のそれぞれは、購入ユーザ411、及び購入元ユーザID416にそれぞれ設定される。
【0043】
ユーザ関連情報41aの生成時には、上記2つのデータ以外のデータは空欄であり、購入情報414は購入処理が済んでいないことを示す。ユーザ関連情報41aは生成されるとサーバ記憶部41に記憶される。ユーザ関連情報41aの生成後、ステップS124に進み、購入サイト7へアクセスするのに必要な処理ID417を生成し、生成された処理ID417をユーザ関連情報41aに設定する。続いてステップS126にて、生成された処理ID417を含む登録結果をユーザ端末3へ送信する。その後、購入登録処理は終了する。
【0044】
サーバ4にて行われる購入後処理について、図8に示すフローチャートに従って説明する。まず、ステップS124にて、購入完了通知に含まれる処理ID417をキーにして、サーバ記憶部41を参照して、処理対象のユーザ関連情報41aを特定する。続いて、ステップS125にて、特定されたユーザ関連情報41aの購入情報414を購入処理が済んでいることを示すように設定し、購入年月日415を設定する。次に、ステップS127に進み、特定されたユーザ関連情報41aの購入元ユーザID416を参照する。購入元ユーザID416には購入元であるユーザ端末3’の鍵付きユーザIDが設定されているので、当該鍵付きユーザIDをデコードして購入元ユーザ端末3’のUID36a’を取得し、UID36a’をキーにして購入元ユーザ端末3’のユーザ関連情報41a’を特定する。
【0045】
ユーザ関連情報41a’が特定されると、ステップS128に進み、ユーザ関連情報41a’のポイント418’に所定のポイントを加算する。これにより、購入元ユーザ端末3’はコンテンツ10を他のユーザに配布するほどポイント418’が増加するように構成されている。ポイント418’に関する処理後、購入後処理は終了する。
【0046】
変更要求を受信したサーバ4にて行われる新許可ユーザID生成処理について図9に示すフローチャートに従って説明する。新許可ユーザID生成処理における各処理は、サーバ4のサーバ制御ユニット40によって制御される。まず、ステップS130にて、変更要求を受信したか否かを判別する。変更要求を受信したと判別された場合は、ステップS132に進み、変更要求に含まれるUID36aを所定の秘密鍵によって暗号化することにより、新許可ユーザIDを生成する。新許可ユーザIDは暗号化された秘密鍵に対応する公開鍵が対応付けられて新鍵付き許可ユーザIDとして扱われる。
【0047】
次に、ステップS134にて、変更要求に含まれるUID36a及びコンテンツ識別情報をキーにしてサーバ記憶部41を参照することにより、ユーザ関連情報41aを特定する。ユーザ関連情報41aの特定後、ステップS136に進み、特定されたユーザ関連情報41aの許可ユーザID413に生成された新鍵付き許可ユーザIDを設定する。その後、ステップS138に進み、生成された新鍵付き許可ユーザIDとコンテンツ識別情報を含む変更用情報を生成して送信し、新許可ユーザID生成処理は終了する。
【0048】
許可ユーザID11の変更に関してユーザ端末3にて行われるID変更処理について、図10に示すフローチャートに従って説明する。ID変更処理における各処理は、ユーザ端末3の端末制御ユニット30によって制御される。まず、ステップS140にて、コンテンツ10のコンテンツ識別情報及びUID36aを含む変更要求を生成してサーバ4へ送信する。その後、変更用情報の受信待ち状態となり、ステップS142にて変更用情報を受信したか否かが判断される。
【0049】
変更用情報を受信したと判断された場合は、ステップS144へ進み、配布情報記憶部33に記憶されている鍵付き許可ユーザID11を、変更用情報に含まれる新鍵付き許可ユーザIDに変更する。これにより、ユーザ端末3が保持するコンテンツ10に対応付けられた許可ユーザID11は、ユーザ端末3の端末固有情報36aと所定の関係を有する情報となる。続いてステップS146へ進み、配布情報記憶部33に記憶されているコンテンツ10に対応する許可情報33aのフラグを立てる。これにより、ユーザ端末3は変更処理が済み、コンテンツ10の利用が許可された状態となる。許可情報33aの処理後、ID変更処理は終了する。
【0050】
端末制御ユニット30は、ステップS52により状態判別部として機能し、ステップS106及びステップS140により許可処理要求部として機能し、ステップS144により変更処理部として機能する。サーバ制御ユニット40は、ステップS122によりユーザ関連情報生成部として機能し、ステップS132により新許可ユーザ情報生成部として機能する。更に、端末制御ユニット30は、ステップS146により許可情報制御部として機能し、ステップS104により購入処理判別部として機能し、ステップS57によりコンテンツ購入部として機能する。また、サーバ制御ユニット40は、ステップS124及びステップS125により購入後処理部として機能し、ステップS127及びステップS128により特典付加手段として機能する。
【0051】
最後に、サーバ4からコンテンツ10が店舗Tへ提供され、店舗Tからユーザ2’を経てユーザ2がコンテンツ10を購入するまでの流れについて、図11を用いて説明する。まず、店舗Tはコンテンツ10をサーバ4からダウンロードすることによって取得する。例えば、店舗サーバTSにおいてダウンロードすればよい。その際の許可ユーザID11は、サーバ4にて、店舗Tに固有の店舗固有情報が暗号化されることによって生成される。
【0052】
店舗Tはコンテンツ10をSDカード6’に記憶して販売する。ユーザ2’はこのSDカード6’を購入し、所有するユーザ端末3’に装着する。コンテンツ10及び鍵付き許可ユーザID11がSDカード6’からユーザ端末3’の配布情報記憶部33’にコピーされると、図5に示すステップ50以降の処理が行われる。ステップS60のID変更処理では、鍵付き許可ユーザID11がユーザ端末3’のUID36’に対応した新鍵付き許可ユーザIDに変更される。
【0053】
次に、ユーザ2がユーザ2’からコンテンツ10を取得する時は、ユーザ2’は、配布情報記憶部33’に保持されるコンテンツ10及び鍵付き許可ユーザID11をSDカード6にコピーし、ユーザ2に配布する。ユーザ2がSDカード6を取得した後、鍵付き許可ユーザID11がユーザ端末3のUID36aに対応する新許可ユーザIDに変更されるまでの処理は上述した通りである。このように、ユーザ2が他のユーザにコンテンツ10を配布する際もユーザ2’がユーザ2に配布する時と同様の処理が行われる。
【0054】
本発明は、上述した形態に限らず種々の形態にて実現されてよい。例えば、許可情報33aを使用せずに、ステップS52にて許可ユーザID11と端末固有情報36aとを直接比較することにより許可/不許可を判断してもよい。この場合はID変更処理におけるステップS146は不要である。また、コンテンツ10はユーザ端末30に内蔵されている配布情報記憶部33にコピーされず、SDカード6内に保持されたまま利用されてもよい。この場合は、SDカード6がコンテンツ記憶部として機能し、SDカード6内の鍵付き許可ユーザID11が新鍵付き許可ユーザIDに変更される。なお、許可情報33aは配布情報記憶部33に生成される。
【0055】
また、この場合に、購入元のユーザ2’のSDカード6’に記憶されているコンテンツ10をユーザ2’から取得する態様には、SDカード6’をそのまま取得する場合、及びSDカード6’からパーソナルコンピュータを介して他のSDカード6にコンテンツ10をコピーする場合がある。また、コンテンツ10はMDやCD−ROM等のSDカード以外の記録媒体によって配布されてもよいし、ユーザ端末3、3’間で直接コピーされてもよい。ユーザ特定情報は、ユーザを特定するものであればよく、ユーザ端末3が携帯型電話の場合、SIMカードやUIMカードに記録されている情報であってもよい。
【0056】
また、ゲームソフトは予め所定のサーバからのダウンロードによってユーザ端末3に保持され、SDカード6によって配布されるコンテンツ10は当該ゲームソフトで使用される画像や音楽等の大容量データとしてもよい。この場合は、例えば、当該ゲームが開始される際に、許可情報33aが判別される。コンテンツ配布システムにおいて配布対象のコンテンツは1つであってもよい。この場合は、システム内においてコンテンツ10の種類をコンテンツ識別情報で識別する必要はない。ユーザ2を特定する情報としてユーザ端末3に固有の端末固有情報36aではなく、ユーザ2に固有に付与されたユーザ識別情報であってもよい。その場合、例えば、ユーザ端末3において、ユーザ識別情報毎に配布情報記憶部33を設け、同じユーザ端末3であってもユーザ毎に処理できるように構成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明のコンテンツ配布システムの一例を示す図。
【図2】図1のユーザ端末のハードウェアの概略構成図。
【図3】図1のサーバのハードウェアの概略構成図。
【図4】図1のサーバが保持するユーザ関連情報のデータ構造を示す図。
【図5】サーバ及びユーザ端末にて行われる処理の流れの概要を示すシーケンス図。
【図6】図5に示す購入確認処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図7】図5に示す購入登録処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図8】図5に示す購入後処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図9】図5に示す新許可ユーザID生成処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図10】図5に示すID変更処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図11】コンテンツがサーバから提供されて複数のユーザ端末に配布される様子を示す図。
【符号の説明】
【0058】
1 コンテンツ配布システム
2 ユーザ
3 ユーザ端末
4 サーバ
6 SDカード
10 コンテンツ
11 許可ユーザID
36a 端末固有情報
41a ユーザ関連情報
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを複数のユーザに配布するためのコンテンツ配布システム、及びコンテンツ配布方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータプログラムや画像や音楽のコンテンツ(以下、まとめて「コンテンツ」という。)に関して、正規の購入手続きを経ない不法コピーが問題となっている。当該不法コピーを防止する方法としては、コピー防止機能やコピー回数制限を正規商品に付加する方法が知られている。一方、コピーを「配布」と捉え、正規の購入手続きを経ずにコピーされたコンテンツは、所定の課金処理をしないと使用されないように構成された課金システムも知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】国際公開第01/033546号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の課金システムにおいては、コピーされたコンテンツに対して課金処理を行うことはできるが、各コンテンツが配布されるルートを管理して各コンテンツの信頼性を確実にするようなシステムは存在しない。
【0004】
そこで、本発明は、コンテンツの信頼性を確実にするコンテンツ配布システム及びコンテンツ配布方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の手段により上述した課題を解決する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0006】
本発明のコンテンツ配布システム(1)は、ユーザ(2)によって操作されるユーザ端末(3)と、前記ユーザ端末とデータの送受信可能であるサーバ(4)とを含むコンテンツ配布システムであって、前記ユーザ端末は、前記ユーザを特定するユーザ特定情報を取得する特定情報取得部(30)と、前記コンテンツの利用が許可されているユーザを示す許可ユーザ情報が対応付けられたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部(33)と、前記ユーザ特定情報と前記許可ユーザ情報とが所定の関係を有する場合に、前記ユーザ特定情報に対応するユーザは前記コンテンツの利用が許可されていると判別し、前記所定の関係を有しない場合に、前記利用が許可されていないと判別する状態判別部と(30)、前記状態判別部によって前記利用が許可されていると判別された場合、前記コンテンツが利用される処理を行うコンテンツ処理部(30)と、前記状態判別部によって前記利用が許可されていないと判別された場合に、前記特定情報取得部によって取得されたユーザ特定情報及び前記コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報を、前記サーバへ送信する許可処理要求部(30、35)と、前記サーバから新許可ユーザ情報を取得すると、前記コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報を前記新許可ユーザ情報に変更する変更処理部(30)と、前記サーバは、前記ユーザ端末から送信された前記ユーザ特定情報を配布先とし、前記許可ユーザ情報を配布元とするユーザ関連情報を生成して記憶するユーザ関連情報生成部(40)と、前記ユーザ端末から送信されたユーザ特定情報と前記所定の関係を有するように、前記新許可ユーザ情報を生成して、前記ユーザ端末へ提供する新許可ユーザ情報生成部(40、42)と、を有することにより、上記の課題を解決する。
【0007】
本発明によれば、配布されるコンテンツはコンテンツ記憶部に記憶される。従って、コンテンツは他のユーザ端末から直接コピーすることにより又はコンテンツがコピーされた記録媒体を介して取得することが可能である。しかし、コンテンツは、コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報とユーザ特定情報とが所定の関係を有する場合にのみ利用できる。取得時の許可ユーザ情報は、配布元のユーザ特定情報に対応するように生成された情報であるため、新しいユーザがコンテンツを利用するためには、コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報を自己のユーザ特定情報に対応するように書き換える必要がある。本発明においては、サーバの新許可ユーザ情報生成部にて、新しいユーザのユーザ特定情報に基づいて新許可ユーザ情報が生成され、ユーザ端末の変更処理部にてコンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報が新許可ユーザ情報に変更される。このように、許可ユーザ情報は、コンテンツが新しいユーザに取得されるたびに新しいユーザに対応するように書き換えられる。一方、サーバでは、ユーザ関連情報生成部にて、新しいユーザのユーザ特定情報を配布先とし、コンテンツに対応付けられている現在の許可ユーザ情報を配布元とするユーザ関連情報が生成される。従って、ユーザ関連情報における配布元又は配布先をたどっていけば、1つのコンテンツに関する配布ルートを確認することができる。これにより、配布されるコンテンツの出所の信頼性を確実にすることができ、また、トラブル発生時の原因分析にも有効である。
【0008】
購入や契約等、ユーザがコンテンツを利用するための条件が存在する場合、当該条件が予め満たされているコンテンツに対して適用してもよいし、変更処理にて許可ユーザ情報が変更されるまでに、本システムにて当該条件が満たされているか否かを判別し、当該条件が満たされている場合にのみ変更処理が実行されるように構成してもよい。ユーザが当該条件を満たすための処理は、本発明のサーバにて行われてもよいし、他のサイトにて行われてもよい。
【0009】
「ユーザ特定情報と前記所定の関係を有するように、前記新許可ユーザを生成」する態様には、ユーザ特定情報自体を加工して生成する場合と、ユーザ特定情報以外の情報を加えて加工して生成する場合、あるいは、対応付けテーブル等によって対応付ける場合等が考えられる。加工には暗号化処理の場合や単なる変換処理の場合等が含まれる。「所定の関係」には一致する関係、公式等所定の手順により導き出せる関係、対応付けテーブルによって対応付けられている関係等を含む。特定情報取得部がユーザ特定情報を取得する態様には、ユーザによって入力されることによって取得される場合と、予めユーザ端末に記憶されたユーザ特定情報が取得される場合とを含む。
【0010】
前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末に固有の端末固有情報(36a)を記憶する固有情報記憶部(36)を有し、前記特定情報取得部は、前記固有情報記憶部から前記端末固有情報を前記ユーザ特定情報として取得してもよい。これにより、ユーザ端末を本発明のユーザとして扱い、ユーザによるユーザ特定情報の入力を要求せずに本システムを実現することができる。即ち、配布されるコンテンツの利用をユーザ端末を単位にして管理することができる。ユーザ端末に固有の端末固有情報としては、例えば、ユーザ端末が携帯端末の場合は個体識別番号(UID)、並びにSIMカードやUIMカードに記録されたユーザに固有な情報が適用可能であり、ユーザ端末がコンピュータの場合はMACアドレス(Media Access Control address)等が適用可能である。
【0011】
前記ユーザ端末は、前記ユーザ特定情報と前記許可ユーザ情報とが所定の関係を有するか否かを示す許可情報を記憶する許可情報記憶部(33)と、前記変更処理部によって前記許可ユーザ情報が変更されるまで、前記所定の関係を有しないことを示し、前記許可ユーザ情報が変更されると、前記所定の関係を有することを示すように、前記許可情報を制御する許可情報制御部(30)とを有し、前記状態判別部は、前記許可情報を参照することにより、前記利用が許可されているか否かを判別してもよい。
【0012】
これにより、許可ユーザ情報がユーザ特定情報と所定の関係を有するように一度変更されると、許可情報に所定の関係を有することが設定されるので、一度許可ユーザ情報が変更されたユーザ端末では、その後コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報はいずれの情報であっても、コンテンツを利用することができる。従って、ユーザ端末を所有するユーザがコンテンツを紛失したり削除してしまった場合であっても、新しいコンテンツを取得してコンテンツ記憶部にコピーすれば、そのコンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報がいずれのユーザを示す場合であっても、利用することができる。
【0013】
前記ユーザ端末は前記コンテンツの購入に関する購入処理を行うための購入サイトと接続可能に構成され、前記ユーザ端末の許可処理要求部は、前記ユーザ端末情報が配布先に設定されているユーザ関連情報が、前記サーバに記憶されていない場合に、前記購入処理がされていないと判別する購入処理判別部(40)を有し、前記利用が許可されていないと判別され、更に前記購入処理がされていないと判別された場合、前記ユーザ特定情報及び前記許可ユーザ情報を含む購入登録要求を送信し、前記購入登録要求を受信した前記サーバのユーザ関連情報生成部は、受信した購入登録要求に含まれる前記ユーザ特定情報及び前記許可ユーザ情報によって、前記ユーザ関連情報を生成し、更に、前記購入サイトに接続するために必要な情報を生成して前記ユーザ端末へ送信し、前記ユーザ端末は、前記サーバから取得した前記必要な情報によって、前記購入サイトに接続するコンテンツ購入部(30)を有し、前記サーバの新許可ユーザ情報生成部は、前記購入処理を行ったユーザに対応する前記ユーザ特定情報によって、前記新許可ユーザ情報を生成してもよい。
【0014】
これにより、ユーザ特定情報が配布先に設定されているユーザ関連情報の有無によって購入処理がされたか否かを判別し、当該ユーザ関連情報が記憶されていない場合は、ユーザに購入処理を促すことができる。そして、購入処理を行ったユーザに対して、新許可ユーザ情報が提供される。購入処理を行ったか否かを判別する態様には、ユーザ特定情報を含む購入完了通知が購入サイトから直接又はサーバを介してユーザ端末へ送信され当該通知がユーザ端末にて保持される場合、や購入完了通知がサーバへ送信されてサーバにて保持あれる場合等がある。「購入するために必要な情報」には、購入サイトにアクセスするためのアカウントIDやパスワード等がある。
【0015】
前記サーバのユーザ関連情報生成部は、前記ユーザに対して固有に付与される購入処理識別情報を前記必要な情報として生成し、生成された前記購入処理識別情報を前記ユーザ端末に送信するとともに、生成された前記ユーザ関連情報に対応付けて記憶し、前記サーバは、前記購入サイトから前記購入処理が行われた前記購入処理識別情報を取得すると、その購入処理識別情報に対応するユーザ関連情報を特定し、前記特定されたユーザ関連情報に、前記購入処理がされたことを示す購入情報を対応付ける購入後処理部(40)を有し、前記ユーザ端末の購入処理判別部は、前記ユーザ関連情報が記憶されている場合は、前記購入情報を参照することにより前記購入処理がされたか否かを判別し、前記ユーザ端末の許可処理要求部は、前記購入処理判別部にて前記購入処理がされていると判別された場合、前記ユーザ特定情報を含む新ユーザ情報要求を送信し、前記サーバの新許可ユーザ情報生成部は、前記新ユーザ情報要求を受信すると、前記新ユーザ情報要求に含まれるユーザ特定情報によって、前記新許可ユーザ情報を生成してもよい。
【0016】
これにより、ユーザ関連情報が生成された後であっても、購入情報によって、購入処理が行われたか否かが判別されるため、ユーザ関連情報の生成と購入処理を異なるタイミングで行うことができる。これにより、ユーザは都合に応じて購入処理を行うことができる。また、購入処理を一度行ったコンテンツであれば、許可ユーザ情報が異なる場合であっても、新許可ユーザ情報が新しいユーザに対して発行され、コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報は新許可ユーザ情報に変更される。
【0017】
前記サーバは、
前記ユーザ関連情報において、前記配布元に設定されている許可ユーザ情報から、その許可ユーザ情報と前記所定の関係を有する前記ユーザ特定情報を特定し、特定された前記ユーザ特定情報を前記配布先として設定されているユーザ関連情報を検索し、検索された前記ユーザ関連情報に所定の特典情報を付加する特典付加手段(40)を有してもよい。これにより、他のユーザにコンテンツを配布したユーザに対応するユーザ関連情報には、配布した数に応じて特典が付与されるので、ユーザに特定を付与すれば、コンテンツの配布のモチベーションを高めることができる。特典情報としては、ポイントや特典そのものを示す情報等が含まれる。
【0018】
前記新許可ユーザ情報生成部は、前記ユーザ特定情報を暗号化することにより前記新許可ユーザ情報を生成してもよい。これにより、ユーザ端末における許可ユーザ情報が、不正に書き換えられることを防止することができる。
【0019】
前記ユーザ端末に着脱可能であり、前記ユーザ端末は携帯型端末であってもよい。特に携帯型端末の場合、例えば、ゲームで使用される画像データや音楽データのような大容量データをダウンロードするのに時間がかかりかつ通信環境が万全ではないが、大容量データを所定の記録媒体を介して配布されるコンテンツとすれば、携帯型端末であっても問題なく大容量データを配布することができる。
【0020】
また、本発明のコンテンツ配布方法は、ユーザ(2)によって操作されるユーザ端末(3)と、前記ユーザ端末とデータの送受信可能であるサーバ(4)とで行われるコンテンツ配布方法であって、前記ユーザ端末にて、前記ユーザを特定するユーザ特定情報を取得するステップと、前記コンテンツの利用が許可されているユーザを示す許可ユーザ情報が対応付けられたコンテンツを記憶するステップと、前記ユーザ特定情報と前記許可ユーザ情報とが所定の関係にある場合に、前記ユーザ特定情報に対応するユーザは前記コンテンツの利用が許可されていると判別し、前記所定の関係を有しない場合に、前記利用が許可されていないと判別するステップと、前記利用が許可されていると判別された場合、前記コンテンツが利用される処理を行うステップと、前記利用が許可されていないと判別された場合に、前記取得されたユーザ特定情報及び前記コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報を、前記サーバへ送信するステップと、前記サーバから新許可ユーザ情報を取得すると、前記コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報を前記新許可ユーザ情報に変更するステップが行われ、前記サーバにて、前記ユーザ端末から送信された前記ユーザ特定情報を配布先とし、前記許可ユーザ情報を配布元とするユーザ関連情報を生成して記憶するステップと、前記ユーザ端末から送信されたユーザ特定情報と前記所定の関係を有するように、前記新許可ユーザ情報を生成して、前記ユーザ端末へ提供するステップが行われる、ことを特徴とする。本発明の各処理をユーザ端末及びサーバの制御部によって実行することにより、上述したコンテンツ配布システムとして具現化される。
【発明の効果】
【0021】
上述したように、本発明によれば、配布されるコンテンツにそのコンテンツの利用が許可されているユーザに対応する許可ユーザ情報が対応付けられる。ユーザ端末は、ユーザを特定するユーザ特定情報と当該許可ユーザ情報とが所定の関係にない場合、ユーザ特定情報及び許可ユーザ情報をサーバへ送信する。サーバは、受信したユーザ特定情報及び許可ユーザ情報を、それぞれ配布先及び配布元とするユーザ関連情報を生成し、かつ、受信したユーザ特定情報と所定の関係を有するように、新許可ユーザ情報を生成してユーザ端末へ提供する。そして、新許可ユーザ情報を取得したユーザ端末は、許可ユーザ情報を新許可ユーザ情報に変更することにより、コンテンツの信頼性を確実にするコンテンツ配布システム等を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1は、本発明のコンテンツ配布システム1の一例を示す図である。コンテンツ配布システム1は、ユーザ2の操作を受け付けるユーザ端末3と、ユーザ端末3とデータ送受信可能なサーバ4とで構成される。ユーザ端末3とサーバ4とはネットワーク5を介して接続される。本形態のユーザ端末3は、ユーザ2が所有する携帯型電話機であり、従って、ユーザ端末3とネットワーク5とは一部無線回線で接続される。また、ユーザ端末3及びサーバ4はネットワーク5を介して、所定の購入サイト7に接続可能である。購入サイト7は購入サーバによって運営されるコンテンツ10に関する課金処理を行うためのサイトである。購入サイト7にて購入処理を行うために必要な処理IDをサーバ4から取得することにより、ユーザ端末3にて購入サイト7での購入処理が可能となる。
【0023】
コンテンツ配布システム1において配布されるコンテンツ10はゲームソフトである。ユーザ端末3にはSDカード6が装着可能であり、コンテンツ10はSDカード6によって他のユーザ端末3’からユーザ端末3へ配布される。即ち、本形態では、ユーザ端末3’を購入元としてユーザ端末3がコンテンツ10を購入する。コンテンツ10にはコンテンツ10の利用が許可されるユーザ端末を示す許可ユーザID11が対応付けられている。このように、本形態ではユーザ端末とユーザが1対1に対応するとみなし、ユーザ端末を単位にしてコンテンツ10の利用を許可する。許可ユーザID11は秘密鍵によって暗号化され、許可ユーザID11には使用された秘密鍵に対応する公開鍵11aが対応付けられている。以下、公開鍵11aが対応付けられた許可ユーザID11を「鍵付き許可ユーザID11」という。
【0024】
本形態の場合、他のユーザ端末3’からSDカード6へコンテンツ10がコピーされた時点では、SDカード6内のコンテンツ10には、他のユーザ端末3’を示す鍵付き許可ユーザID11が対応付けられる。この状態で、SDカード6を介してユーザ端末3にコンテンツ10が取得された場合であっても、コンテンツ10の許可ユーザID11がユーザ端末3を示すべく、許可ユーザID11を変更する処理(以下「変更処理」という。)がユーザ端末3にて行われない限り、コンテンツ10はユーザ端末3にて起動されないように構成されている。
【0025】
ユーザ端末3のハードウェアの概略構成について図2を用いて説明する。なお、本発明における全てのユーザ端末はユーザ端末3と同様の構成を有する。ユーザ端末3は、ユーザ2の操作を受け付けるボタンやキーを含む入力部31と、画像を出力する画面及び音声を出力するスピーカ等を含む出力部32と、本発明を実現するためのプログラム及びコンテンツ10の配布に関する情報が記憶される配布情報記憶部33と、SDカード6を装着するカード装着部34と、サーバ4や購入サイト7と行うデータ通信のインターフェースである端末通信部35と、ユーザ端末3の端末固有情報36aが記憶された固有情報記憶部36と、及び各構成31〜36の動作を制御する端末制御ユニット30とを備える。
【0026】
端末制御ユニット30は、主にCPUとその動作に必要なRAM、ROM等の記憶域で構成され、コンピュータとして機能する。本発明のプログラムによって、端末制御ユニット30は、主に、状態判別部、コンテンツ処理部、許可処理要求部、変更処理部として機能する。配布情報記憶部33には、コンテンツの利用についてユーザ端末3が許可されているか否かを示すフラグである許可情報33aが記憶されている。許可情報33aはコンテンツに応じて用意され、フラグが立っている時は対応するコンテンツの利用が許可されていることを示す。許可情報33aは、例えば、予め配布情報記憶部33に記憶されていてもよいし、コンテンツ10がSDカード6から配布情報記憶部33にコピーされる際に当該許可情報33aが生成されてもよいし、又はコンテンツ10の許可情報33aの参照時に存在しない場合に生成されてもよい。なお、配布情報記憶部33における許可情報33aのフラグは、ユーザ端末3にて後述するID変更処理を経ない限り立っていない状態である。これにより、配布情報記憶部33は許可情報記憶部として機能する。配布情報記憶部33は読み書き可能なメモリであるが、ユーザ2によって読み出されないようにプロテクトされている。
【0027】
本形態では、SDカード6内のコンテンツ10及び鍵付き許可ユーザID11が配布情報記憶部33にコピーされることにより、コンテンツ10及び鍵付き許可ユーザID11がユーザ端末3にて保持され利用される。これにより、配布情報記憶部33はコンテンツ記憶部として機能する。端末固有情報36aはユーザ端末3の固有情報として予め設定された情報であり、固有情報記憶部36は読み出し専用メモリである。本形態では、端末固有情報36aは携帯型電話に固有に設定されたUIDである。以下、端末固有情報36aを「UID36a」という。上述したように本形態ではユーザ2とユーザ端末3とが1対1に対応すると仮定しているので、ユーザ端末3に固有のUID36aはユーザ特定情報として機能する。UID36aがコンテンツ配布システム1にて使用される場合、端末制御ユニット30が固有情報記憶部36から取得する。これにより、端末制御ユニット30は特定情報取得部として機能する。
【0028】
サーバ4のハードウェアの概略構成について図3を用いて説明する。サーバ4は、本発明を実現するためのプログラムや各種情報が記憶されるサーバ記憶部41と、ユーザ端末3や購入サイト7と行うデータ通信のインターフェースであるサーバ通信部42と、各構成41、42の動作を制御するサーバ制御ユニット40とで構成される。サーバ制御ユニット40は、主にCPUとその動作に必要なRAM、ROM等の記憶域で構成され、コンピュータとして機能する。サーバ記憶部41には、本発明を実現するためのプログラムが記憶され、当該プログラムが起動することにより、サーバ4は、主に、ユーザ関連情報生成部、新許可ユーザ情報生成部として機能する。サーバ記憶部41には、更にユーザ関連情報41aが記憶されている。ユーザ関連情報41aのデータ構造を図4に示す。
【0029】
ユーザ関連情報41aは、コンテンツ毎に記憶されている。本形態において「ユーザ関連情報41a」という時は、特に断りのない限り、コンテンツ10に対応付けられたユーザ関連情報41aを示す。なお、本形態において、各コンテンツはコンテンツ名、バーション番号、その他固有の識別を可能とする情報の組み合わせにより構成される識別子(以下「コンテンツ識別情報」という。)で識別される。従って、ユーザ関連情報41aはコンテンツ識別情報によって対応するコンテンツが識別できるように記憶されている。
【0030】
購入ユーザ411は、コンテンツ10を購入した、即ち配布先としてのユーザ端末3のUID36aである。鍵付き許可ユーザID413はUID36a(購入ユーザ411)が秘密鍵によって暗号化された情報である。購入情報414はユーザ端末3にてコンテンツ10の購入処理が済んでいるか否かを示すフラグである。フラグが立っている場合に購入処理が済んでいることを示す。このように、ユーザ端末3のコンテンツ10についての購入状態はサーバ4にて管理される。
【0031】
購入年月日415はコンテンツ10の購入処理がされた年月日を示す。購入元ユーザID416は、コンテンツ10の購入元、即ち配布元であるユーザ端末3’に対応する鍵付き許可ユーザIDを示す。処理ID417は、購入サイト7にて購入処理を行うユーザ端末3を識別するための識別情報である。ポイント418はユーザ端末3がコンテンツ10を他のユーザ端末に配布することにより、ユーザ端末3に対して付与されるポイントである。例えば、ポイント418が所定の基準以上になると、ユーザ端末3に対して所定の特典が提供される。
【0032】
ユーザ端末3’からコピーされたコンテンツ10を保持するSDカード6をユーザ端末3に装着後、ユーザ端末3にてコンテンツ10が利用されるコンテンツ処理が行われるまでに、サーバ4及びユーザ端末3のそれぞれにて行われる処理の流れの概要を図5のシーケンス図に従って説明する。サーバ4における処理及びユーザ端末3における処理はそれぞれ、サーバ制御ユニット40及び端末制御ユニット30によって制御される。なお、本形態のコンテンツ処理では、コンテンツ10に基づいたゲームが開始される。
【0033】
まず、SDカード6がユーザ端末3のカード装着部34に装着され、所定の操作が行われることにより、コンテンツ10及び鍵付き許可ユーザID11が配布情報記憶部33にコピーされる(ステップS50)。当該コピー時にコンテンツ10に対応する許可情報33aがフラグが立っていない状態で配布情報記憶部33に生成される。コピーされたコンテンツ10に対応付けられた鍵付き許可ユーザID11は、コンテンツ10の購入元であるユーザ端末3’に対応する。例えば、ユーザ端末3にてコンテンツ処理を開始する際の開始操作があると、まず、許可情報33aを参照することにより、鍵付き許可ユーザID11の利用が許可されているか否かが判断され(ステップS52)、許可されている時はコンテンツ10を利用する処理であるコンテンツ処理へ進む(ステップS64)。利用が許可されていない時は、購入登録確認処理が行われる(ステップS54)。
【0034】
購入登録確認処理では、ユーザ端末3のUID36a及びコンテンツ識別情報が含まれる購入登録確認要求をサーバ4へ送信し、サーバ4から確認結果を取得することにより、購入登録処理が済んでいるか否かを判別し、購入登録処理が済んでいない場合は、コンテンツ識別情報、UID36a及び鍵付き許可ユーザID11を含む購入登録要求をサーバ4へ送信する。サーバ4では、購入登録確認要求を受信するとサーバ確認処理が行われ(ステップS55)、購入登録要求を受信すると購入登録処理が行われる(ステップS56)。
【0035】
サーバ確認処理では、購入登録確認要求に含まれるUID36a及びコンテンツ識別情報をキーにして、サーバ記憶部41におけるユーザ関連情報41aの有無を判別し、その結果を確認結果とする。また、ユーザ関連情報41aが存在する場合は、購入情報414が確認結果に含まれる。更に、購入情報414が購入処理が済んでいることを示す場合は、ユーザ関連情報41aの処理ID417も確認結果に含まれる。購入登録処理では、購入登録要求に含まれる情報に基づいてユーザ端末3のユーザ関連情報41aが生成され、生成された処理ID417を含む登録結果がユーザ端末3へ送信される。購入登録確認処理、及び購入登録処理の詳細については後述する。
【0036】
確認結果又は登録結果から処理ID417を取得したユーザ端末3は、購入サイト7に処理ID417によってアクセスし、コンテンツ10を購入するために必要な課金処理を行う(ステップS57)。当該課金処理は従来既知の処理でよい。購入サイト7において課金処理が終了すると、購入サイト7から処理ID417を含む購入完了通知がサーバ4及びユーザ端末3へ送信される。購入完了通知を受信したサーバ4では、購入後処理が行われる(ステップS58)。購入後処理では、処理ID417をキーにしてユーザ端末3のユーザ関連情報41aを検索し、検索したユーザ関連情報41aを購入処理後の状態に設定する。購入後処理については後述する。
【0037】
一方、購入完了通知を受信したユーザ端末3では、配布情報記憶部33の鍵付き許可ユーザID11を変更すべくID変更処理へ進む(ステップS60)。ID変更処理では、UID36a、鍵付き許可ユーザID11及びコンテンツ識別情報を含む変更要求をサーバ4へ送信し、送信されたUID36aに基づいて生成された新鍵付き許可ユーザIDが含まれている変更用情報をサーバ4から取得し、コンテンツ10に対応付けられた鍵付き許可ユーザID11を、取得した新鍵付き許可ユーザIDに変更する。ID変更処理の詳細は後述する。ID変更処理の終了後、コンテンツ処理へ進む(ステップS64)。
【0038】
変更要求を受信したサーバ4では、新許可ユーザID生成処理が行われる(ステップS62)。新許可ユーザID生成処理では、受信した変更要求に含まれるUID36aに基づいて新許可ユーザIDが生成され、公開鍵と新許可ユーザIDとが対応付けられた新鍵付き許可ユーザIDが含まれる変更用情報がユーザ端末3へ送信される。新許可ユーザID生成処理の詳細については後述する。
【0039】
ユーザ端末3にて行われる購入登録確認処理について、図6に示すフローチャートに従って説明する。購入登録確認処理における各処理は、ユーザ端末3の端末制御ユニット30によって制御される。まず、ステップS100にて、購入登録確認要求を生成してサーバ4へ送信する。購入登録確認要求にはコンテンツのコンテンツ識別情報、及びUID36aが含まれる。購入登録確認要求を送信することにより、ステップS102にて確認結果をサーバ4から取得する。続くステップS104では、取得した確認結果によって購入登録処理が済んでいるか否かを判別する。
【0040】
確認結果に購入情報414が含まれている場合、購入登録処理済みと判別し、ステップS105へ進む。ステップS105では、購入情報414が示す内容に従って、購入処理が済んでいると判別された場合は、購入処理が処理済みであることを示すメッセージを画面に表示し、購入処理が未処理の場合は、購入処理を促すメッセージと共に、購入サイト7へアクセスするための処理ID417を表示する。その後、購入登録確認処理は終了する。
【0041】
ユーザ端末3のユーザ関連情報41aが存在しないことを示す確認結果の場合、購入登録処理が済んでいないと判別する。当該場合は、ステップS106に進み、購入登録要求を生成してサーバ4へ送信する。購入登録要求にはUID36aとコンテンツ10のコンテンツ識別情報が含まれる。続いてステップS108にてサーバ4からの登録結果を取得する。登録結果には、ユーザ端末3のユーザ関連情報41aが生成されたことを示す通知と、購入サイト7へアクセスするための処理ID417とが含まれる。登録結果を取得後、ステップS110へ進み、例えば、ユーザ2に購入処理を促すメッセージ及び処理ID417を画面に表示する。その後、購入登録確認処理は終了する。
【0042】
次に、購入登録要求を受信したサーバ4にて行われる購入登録処理について図7に示すフローチャートに従って説明する。購入登録処理における各処理は、サーバ4のサーバ制御ユニット40によって制御される。まず、ステップS120にて購入登録要求を受信したか否かが判別され、購入登録要求を受信した場合は、ステップS122へ進み、購入登録要求に含まれる情報に基づいてコンテンツ10についてのユーザ関連情報41aを生成する。購入登録要求に含まれるUID36a、及び鍵付き許可ユーザID11のそれぞれは、購入ユーザ411、及び購入元ユーザID416にそれぞれ設定される。
【0043】
ユーザ関連情報41aの生成時には、上記2つのデータ以外のデータは空欄であり、購入情報414は購入処理が済んでいないことを示す。ユーザ関連情報41aは生成されるとサーバ記憶部41に記憶される。ユーザ関連情報41aの生成後、ステップS124に進み、購入サイト7へアクセスするのに必要な処理ID417を生成し、生成された処理ID417をユーザ関連情報41aに設定する。続いてステップS126にて、生成された処理ID417を含む登録結果をユーザ端末3へ送信する。その後、購入登録処理は終了する。
【0044】
サーバ4にて行われる購入後処理について、図8に示すフローチャートに従って説明する。まず、ステップS124にて、購入完了通知に含まれる処理ID417をキーにして、サーバ記憶部41を参照して、処理対象のユーザ関連情報41aを特定する。続いて、ステップS125にて、特定されたユーザ関連情報41aの購入情報414を購入処理が済んでいることを示すように設定し、購入年月日415を設定する。次に、ステップS127に進み、特定されたユーザ関連情報41aの購入元ユーザID416を参照する。購入元ユーザID416には購入元であるユーザ端末3’の鍵付きユーザIDが設定されているので、当該鍵付きユーザIDをデコードして購入元ユーザ端末3’のUID36a’を取得し、UID36a’をキーにして購入元ユーザ端末3’のユーザ関連情報41a’を特定する。
【0045】
ユーザ関連情報41a’が特定されると、ステップS128に進み、ユーザ関連情報41a’のポイント418’に所定のポイントを加算する。これにより、購入元ユーザ端末3’はコンテンツ10を他のユーザに配布するほどポイント418’が増加するように構成されている。ポイント418’に関する処理後、購入後処理は終了する。
【0046】
変更要求を受信したサーバ4にて行われる新許可ユーザID生成処理について図9に示すフローチャートに従って説明する。新許可ユーザID生成処理における各処理は、サーバ4のサーバ制御ユニット40によって制御される。まず、ステップS130にて、変更要求を受信したか否かを判別する。変更要求を受信したと判別された場合は、ステップS132に進み、変更要求に含まれるUID36aを所定の秘密鍵によって暗号化することにより、新許可ユーザIDを生成する。新許可ユーザIDは暗号化された秘密鍵に対応する公開鍵が対応付けられて新鍵付き許可ユーザIDとして扱われる。
【0047】
次に、ステップS134にて、変更要求に含まれるUID36a及びコンテンツ識別情報をキーにしてサーバ記憶部41を参照することにより、ユーザ関連情報41aを特定する。ユーザ関連情報41aの特定後、ステップS136に進み、特定されたユーザ関連情報41aの許可ユーザID413に生成された新鍵付き許可ユーザIDを設定する。その後、ステップS138に進み、生成された新鍵付き許可ユーザIDとコンテンツ識別情報を含む変更用情報を生成して送信し、新許可ユーザID生成処理は終了する。
【0048】
許可ユーザID11の変更に関してユーザ端末3にて行われるID変更処理について、図10に示すフローチャートに従って説明する。ID変更処理における各処理は、ユーザ端末3の端末制御ユニット30によって制御される。まず、ステップS140にて、コンテンツ10のコンテンツ識別情報及びUID36aを含む変更要求を生成してサーバ4へ送信する。その後、変更用情報の受信待ち状態となり、ステップS142にて変更用情報を受信したか否かが判断される。
【0049】
変更用情報を受信したと判断された場合は、ステップS144へ進み、配布情報記憶部33に記憶されている鍵付き許可ユーザID11を、変更用情報に含まれる新鍵付き許可ユーザIDに変更する。これにより、ユーザ端末3が保持するコンテンツ10に対応付けられた許可ユーザID11は、ユーザ端末3の端末固有情報36aと所定の関係を有する情報となる。続いてステップS146へ進み、配布情報記憶部33に記憶されているコンテンツ10に対応する許可情報33aのフラグを立てる。これにより、ユーザ端末3は変更処理が済み、コンテンツ10の利用が許可された状態となる。許可情報33aの処理後、ID変更処理は終了する。
【0050】
端末制御ユニット30は、ステップS52により状態判別部として機能し、ステップS106及びステップS140により許可処理要求部として機能し、ステップS144により変更処理部として機能する。サーバ制御ユニット40は、ステップS122によりユーザ関連情報生成部として機能し、ステップS132により新許可ユーザ情報生成部として機能する。更に、端末制御ユニット30は、ステップS146により許可情報制御部として機能し、ステップS104により購入処理判別部として機能し、ステップS57によりコンテンツ購入部として機能する。また、サーバ制御ユニット40は、ステップS124及びステップS125により購入後処理部として機能し、ステップS127及びステップS128により特典付加手段として機能する。
【0051】
最後に、サーバ4からコンテンツ10が店舗Tへ提供され、店舗Tからユーザ2’を経てユーザ2がコンテンツ10を購入するまでの流れについて、図11を用いて説明する。まず、店舗Tはコンテンツ10をサーバ4からダウンロードすることによって取得する。例えば、店舗サーバTSにおいてダウンロードすればよい。その際の許可ユーザID11は、サーバ4にて、店舗Tに固有の店舗固有情報が暗号化されることによって生成される。
【0052】
店舗Tはコンテンツ10をSDカード6’に記憶して販売する。ユーザ2’はこのSDカード6’を購入し、所有するユーザ端末3’に装着する。コンテンツ10及び鍵付き許可ユーザID11がSDカード6’からユーザ端末3’の配布情報記憶部33’にコピーされると、図5に示すステップ50以降の処理が行われる。ステップS60のID変更処理では、鍵付き許可ユーザID11がユーザ端末3’のUID36’に対応した新鍵付き許可ユーザIDに変更される。
【0053】
次に、ユーザ2がユーザ2’からコンテンツ10を取得する時は、ユーザ2’は、配布情報記憶部33’に保持されるコンテンツ10及び鍵付き許可ユーザID11をSDカード6にコピーし、ユーザ2に配布する。ユーザ2がSDカード6を取得した後、鍵付き許可ユーザID11がユーザ端末3のUID36aに対応する新許可ユーザIDに変更されるまでの処理は上述した通りである。このように、ユーザ2が他のユーザにコンテンツ10を配布する際もユーザ2’がユーザ2に配布する時と同様の処理が行われる。
【0054】
本発明は、上述した形態に限らず種々の形態にて実現されてよい。例えば、許可情報33aを使用せずに、ステップS52にて許可ユーザID11と端末固有情報36aとを直接比較することにより許可/不許可を判断してもよい。この場合はID変更処理におけるステップS146は不要である。また、コンテンツ10はユーザ端末30に内蔵されている配布情報記憶部33にコピーされず、SDカード6内に保持されたまま利用されてもよい。この場合は、SDカード6がコンテンツ記憶部として機能し、SDカード6内の鍵付き許可ユーザID11が新鍵付き許可ユーザIDに変更される。なお、許可情報33aは配布情報記憶部33に生成される。
【0055】
また、この場合に、購入元のユーザ2’のSDカード6’に記憶されているコンテンツ10をユーザ2’から取得する態様には、SDカード6’をそのまま取得する場合、及びSDカード6’からパーソナルコンピュータを介して他のSDカード6にコンテンツ10をコピーする場合がある。また、コンテンツ10はMDやCD−ROM等のSDカード以外の記録媒体によって配布されてもよいし、ユーザ端末3、3’間で直接コピーされてもよい。ユーザ特定情報は、ユーザを特定するものであればよく、ユーザ端末3が携帯型電話の場合、SIMカードやUIMカードに記録されている情報であってもよい。
【0056】
また、ゲームソフトは予め所定のサーバからのダウンロードによってユーザ端末3に保持され、SDカード6によって配布されるコンテンツ10は当該ゲームソフトで使用される画像や音楽等の大容量データとしてもよい。この場合は、例えば、当該ゲームが開始される際に、許可情報33aが判別される。コンテンツ配布システムにおいて配布対象のコンテンツは1つであってもよい。この場合は、システム内においてコンテンツ10の種類をコンテンツ識別情報で識別する必要はない。ユーザ2を特定する情報としてユーザ端末3に固有の端末固有情報36aではなく、ユーザ2に固有に付与されたユーザ識別情報であってもよい。その場合、例えば、ユーザ端末3において、ユーザ識別情報毎に配布情報記憶部33を設け、同じユーザ端末3であってもユーザ毎に処理できるように構成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明のコンテンツ配布システムの一例を示す図。
【図2】図1のユーザ端末のハードウェアの概略構成図。
【図3】図1のサーバのハードウェアの概略構成図。
【図4】図1のサーバが保持するユーザ関連情報のデータ構造を示す図。
【図5】サーバ及びユーザ端末にて行われる処理の流れの概要を示すシーケンス図。
【図6】図5に示す購入確認処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図7】図5に示す購入登録処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図8】図5に示す購入後処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図9】図5に示す新許可ユーザID生成処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図10】図5に示すID変更処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図11】コンテンツがサーバから提供されて複数のユーザ端末に配布される様子を示す図。
【符号の説明】
【0058】
1 コンテンツ配布システム
2 ユーザ
3 ユーザ端末
4 サーバ
6 SDカード
10 コンテンツ
11 許可ユーザID
36a 端末固有情報
41a ユーザ関連情報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって操作されるユーザ端末と、前記ユーザ端末とデータの送受信可能であるサーバとを含むコンテンツ配布システムであって、
前記ユーザ端末は、
前記ユーザを特定するユーザ特定情報を取得する特定情報取得部と、
前記コンテンツの利用が許可されているユーザを示す許可ユーザ情報が対応付けられたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、
前記ユーザ特定情報と前記許可ユーザ情報とが所定の関係を有する場合に、前記ユーザ特定情報に対応するユーザは前記コンテンツの利用が許可されていると判別し、前記所定の関係を有しない場合に、前記利用が許可されていないと判別する状態判別部と、
前記状態判別部によって前記利用が許可されていると判別された場合、前記コンテンツが利用される処理を行うコンテンツ処理部と、
前記状態判別部によって前記利用が許可されていないと判別された場合に、前記特定情報取得部によって取得されたユーザ特定情報及び前記コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報を、前記サーバへ送信する許可処理要求部と、
前記サーバから新許可ユーザ情報を取得すると、前記コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報を前記新許可ユーザ情報に変更する変更処理部と、
前記サーバは、
前記ユーザ端末から送信された前記ユーザ特定情報を配布先とし、前記許可ユーザ情報を配布元とするユーザ関連情報を生成して記憶するユーザ関連情報生成部と
前記ユーザ端末から送信されたユーザ特定情報と前記所定の関係を有するように、前記新許可ユーザ情報を生成して、前記ユーザ端末へ提供する新許可ユーザ情報生成部と、
を有する、ことを特徴とするコンテンツ配布システム。
【請求項2】
前記ユーザ端末は、
前記ユーザ端末に固有の端末固有情報を記憶する固有情報記憶部を有し、
前記特定情報取得部は、前記固有情報記憶部から前記端末固有情報を前記ユーザ特定情報として取得する、ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配布システム。
【請求項3】
前記ユーザ端末は、
前記ユーザ特定情報と前記許可ユーザ情報とが所定の関係を有するか否かを示す許可情報を記憶する許可情報記憶部と、
前記変更処理部によって前記許可ユーザ情報が変更されるまで、前記所定の関係を有しないことを示し、前記許可ユーザ情報が変更されると、前記所定の関係を有することを示すように、前記許可情報を制御する許可情報制御部とを有し
前記状態判別部は、前記許可情報を参照することにより、前記利用が許可されているか否かを判別する、ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ配布システム。
【請求項4】
前記ユーザ端末は前記コンテンツの購入に関する購入処理を行うための購入サイトと接続可能に構成され、
前記ユーザ端末の許可処理要求部は、
前記ユーザ端末情報が配布先に設定されているユーザ関連情報が、前記サーバに記憶されていない場合に、前記購入処理がされていないと判別する購入処理判別部を有し、
前記利用が許可されていないと判別され、更に前記購入処理がされていないと判別された場合、前記ユーザ特定情報及び前記許可ユーザ情報を含む購入登録要求を送信し、
前記購入登録要求を受信した前記サーバのユーザ関連情報生成部は、受信した購入登録要求に含まれる前記ユーザ特定情報及び前記許可ユーザ情報によって、前記ユーザ関連情報を生成し、更に、前記購入サイトに接続するために必要な情報を生成して前記ユーザ端末へ送信し、
前記ユーザ端末は、前記サーバから取得した前記必要な情報によって、前記購入サイトに接続するコンテンツ購入部を有し、
前記サーバの新許可ユーザ情報生成部は、前記購入処理を行ったユーザに対応する前記ユーザ特定情報によって、前記新許可ユーザ情報を生成する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンテンツ配布システム。
【請求項5】
前記サーバのユーザ関連情報生成部は、前記ユーザに対して固有に付与される購入処理識別情報を前記必要な情報として生成し、生成された前記購入処理識別情報を前記ユーザ端末に送信するとともに、生成された前記ユーザ関連情報に対応付けて記憶し、
前記サーバは、前記購入サイトから前記購入処理が行われた前記購入処理識別情報を取得すると、その購入処理識別情報に対応するユーザ関連情報を特定し、前記特定されたユーザ関連情報に、前記購入処理がされたことを示す購入情報を対応付ける購入後処理部を有し、
前記ユーザ端末の購入処理判別部は、前記ユーザ関連情報が記憶されている場合は、前記購入情報を参照することにより前記購入処理がされたか否かを判別し、
前記ユーザ端末の許可処理要求部は、前記購入処理判別部にて前記購入処理がされていると判別された場合、前記ユーザ特定情報を含む新ユーザ情報要求を送信し、
前記サーバの新許可ユーザ情報生成部は、前記新ユーザ情報要求を受信すると、前記新ユーザ情報要求に含まれるユーザ特定情報によって、前記新許可ユーザ情報を生成する、ことを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ配布システム。
【請求項6】
前記サーバは、
前記ユーザ関連情報において、前記配布元に設定されている許可ユーザ情報から、その許可ユーザ情報と前記所定の関係を有する前記ユーザ特定情報を特定し、特定された前記ユーザ特定情報を前記配布先として設定されているユーザ関連情報を検索し、検索された前記ユーザ関連情報に所定の特典情報を付加する特典付加手段を有する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンテンツ配布システム。
【請求項7】
前記新許可ユーザ情報生成部は、前記ユーザ特定情報を暗号化することにより前記新許可ユーザ情報を生成する、ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配布システム。
【請求項8】
前記ユーザ端末は携帯型端末であることを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ配布システム。
【請求項9】
ユーザによって操作されるユーザ端末と、前記ユーザ端末とデータの送受信可能であるサーバとで行われるコンテンツ配布方法であって、
前記ユーザ端末にて、
前記ユーザを特定するユーザ特定情報を取得するステップと、
前記コンテンツの利用が許可されているユーザを示す許可ユーザ情報が対応付けられたコンテンツを記憶するステップと、
前記ユーザ特定情報と前記許可ユーザ情報とが所定の関係にある場合に、前記ユーザ特定情報に対応するユーザは前記コンテンツの利用が許可されていると判別し、前記所定の関係を有しない場合に、前記利用が許可されていないと判別するステップと、
前記利用が許可されていると判別された場合、前記コンテンツが利用される処理を行うステップと、
前記利用が許可されていないと判別された場合に、前記取得されたユーザ特定情報及び前記コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報を、前記サーバへ送信するステップと、
前記サーバから新許可ユーザ情報を取得すると、前記コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報を前記新許可ユーザ情報に変更するステップが行われ、
前記サーバにて、
前記ユーザ端末から送信された前記ユーザ特定情報を配布先とし、前記許可ユーザ情報を配布元とするユーザ関連情報を生成して記憶するステップと、
前記ユーザ端末から送信されたユーザ特定情報と前記所定の関係を有するように、前記新許可ユーザ情報を生成して、前記ユーザ端末へ提供するステップが行われる、ことを特徴とするコンテンツ配布方法。
【請求項1】
ユーザによって操作されるユーザ端末と、前記ユーザ端末とデータの送受信可能であるサーバとを含むコンテンツ配布システムであって、
前記ユーザ端末は、
前記ユーザを特定するユーザ特定情報を取得する特定情報取得部と、
前記コンテンツの利用が許可されているユーザを示す許可ユーザ情報が対応付けられたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、
前記ユーザ特定情報と前記許可ユーザ情報とが所定の関係を有する場合に、前記ユーザ特定情報に対応するユーザは前記コンテンツの利用が許可されていると判別し、前記所定の関係を有しない場合に、前記利用が許可されていないと判別する状態判別部と、
前記状態判別部によって前記利用が許可されていると判別された場合、前記コンテンツが利用される処理を行うコンテンツ処理部と、
前記状態判別部によって前記利用が許可されていないと判別された場合に、前記特定情報取得部によって取得されたユーザ特定情報及び前記コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報を、前記サーバへ送信する許可処理要求部と、
前記サーバから新許可ユーザ情報を取得すると、前記コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報を前記新許可ユーザ情報に変更する変更処理部と、
前記サーバは、
前記ユーザ端末から送信された前記ユーザ特定情報を配布先とし、前記許可ユーザ情報を配布元とするユーザ関連情報を生成して記憶するユーザ関連情報生成部と
前記ユーザ端末から送信されたユーザ特定情報と前記所定の関係を有するように、前記新許可ユーザ情報を生成して、前記ユーザ端末へ提供する新許可ユーザ情報生成部と、
を有する、ことを特徴とするコンテンツ配布システム。
【請求項2】
前記ユーザ端末は、
前記ユーザ端末に固有の端末固有情報を記憶する固有情報記憶部を有し、
前記特定情報取得部は、前記固有情報記憶部から前記端末固有情報を前記ユーザ特定情報として取得する、ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配布システム。
【請求項3】
前記ユーザ端末は、
前記ユーザ特定情報と前記許可ユーザ情報とが所定の関係を有するか否かを示す許可情報を記憶する許可情報記憶部と、
前記変更処理部によって前記許可ユーザ情報が変更されるまで、前記所定の関係を有しないことを示し、前記許可ユーザ情報が変更されると、前記所定の関係を有することを示すように、前記許可情報を制御する許可情報制御部とを有し
前記状態判別部は、前記許可情報を参照することにより、前記利用が許可されているか否かを判別する、ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ配布システム。
【請求項4】
前記ユーザ端末は前記コンテンツの購入に関する購入処理を行うための購入サイトと接続可能に構成され、
前記ユーザ端末の許可処理要求部は、
前記ユーザ端末情報が配布先に設定されているユーザ関連情報が、前記サーバに記憶されていない場合に、前記購入処理がされていないと判別する購入処理判別部を有し、
前記利用が許可されていないと判別され、更に前記購入処理がされていないと判別された場合、前記ユーザ特定情報及び前記許可ユーザ情報を含む購入登録要求を送信し、
前記購入登録要求を受信した前記サーバのユーザ関連情報生成部は、受信した購入登録要求に含まれる前記ユーザ特定情報及び前記許可ユーザ情報によって、前記ユーザ関連情報を生成し、更に、前記購入サイトに接続するために必要な情報を生成して前記ユーザ端末へ送信し、
前記ユーザ端末は、前記サーバから取得した前記必要な情報によって、前記購入サイトに接続するコンテンツ購入部を有し、
前記サーバの新許可ユーザ情報生成部は、前記購入処理を行ったユーザに対応する前記ユーザ特定情報によって、前記新許可ユーザ情報を生成する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンテンツ配布システム。
【請求項5】
前記サーバのユーザ関連情報生成部は、前記ユーザに対して固有に付与される購入処理識別情報を前記必要な情報として生成し、生成された前記購入処理識別情報を前記ユーザ端末に送信するとともに、生成された前記ユーザ関連情報に対応付けて記憶し、
前記サーバは、前記購入サイトから前記購入処理が行われた前記購入処理識別情報を取得すると、その購入処理識別情報に対応するユーザ関連情報を特定し、前記特定されたユーザ関連情報に、前記購入処理がされたことを示す購入情報を対応付ける購入後処理部を有し、
前記ユーザ端末の購入処理判別部は、前記ユーザ関連情報が記憶されている場合は、前記購入情報を参照することにより前記購入処理がされたか否かを判別し、
前記ユーザ端末の許可処理要求部は、前記購入処理判別部にて前記購入処理がされていると判別された場合、前記ユーザ特定情報を含む新ユーザ情報要求を送信し、
前記サーバの新許可ユーザ情報生成部は、前記新ユーザ情報要求を受信すると、前記新ユーザ情報要求に含まれるユーザ特定情報によって、前記新許可ユーザ情報を生成する、ことを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ配布システム。
【請求項6】
前記サーバは、
前記ユーザ関連情報において、前記配布元に設定されている許可ユーザ情報から、その許可ユーザ情報と前記所定の関係を有する前記ユーザ特定情報を特定し、特定された前記ユーザ特定情報を前記配布先として設定されているユーザ関連情報を検索し、検索された前記ユーザ関連情報に所定の特典情報を付加する特典付加手段を有する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンテンツ配布システム。
【請求項7】
前記新許可ユーザ情報生成部は、前記ユーザ特定情報を暗号化することにより前記新許可ユーザ情報を生成する、ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配布システム。
【請求項8】
前記ユーザ端末は携帯型端末であることを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ配布システム。
【請求項9】
ユーザによって操作されるユーザ端末と、前記ユーザ端末とデータの送受信可能であるサーバとで行われるコンテンツ配布方法であって、
前記ユーザ端末にて、
前記ユーザを特定するユーザ特定情報を取得するステップと、
前記コンテンツの利用が許可されているユーザを示す許可ユーザ情報が対応付けられたコンテンツを記憶するステップと、
前記ユーザ特定情報と前記許可ユーザ情報とが所定の関係にある場合に、前記ユーザ特定情報に対応するユーザは前記コンテンツの利用が許可されていると判別し、前記所定の関係を有しない場合に、前記利用が許可されていないと判別するステップと、
前記利用が許可されていると判別された場合、前記コンテンツが利用される処理を行うステップと、
前記利用が許可されていないと判別された場合に、前記取得されたユーザ特定情報及び前記コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報を、前記サーバへ送信するステップと、
前記サーバから新許可ユーザ情報を取得すると、前記コンテンツに対応付けられた許可ユーザ情報を前記新許可ユーザ情報に変更するステップが行われ、
前記サーバにて、
前記ユーザ端末から送信された前記ユーザ特定情報を配布先とし、前記許可ユーザ情報を配布元とするユーザ関連情報を生成して記憶するステップと、
前記ユーザ端末から送信されたユーザ特定情報と前記所定の関係を有するように、前記新許可ユーザ情報を生成して、前記ユーザ端末へ提供するステップが行われる、ことを特徴とするコンテンツ配布方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−211249(P2009−211249A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−51745(P2008−51745)
【出願日】平成20年3月3日(2008.3.3)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月3日(2008.3.3)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】
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