説明

コードログインシステム、及びコードログインシステムの制御方法

【課題】従来技術では、認証時に入力された電話番号を確認するためユーザーが予め電話番号を登録しておく必要がある、という課題がある。また、数字キーのみで良いとはいえ携帯電話であれば11桁の数字列の押下が必要となり、簡便であるとはいえ結局は複数回にわたるボタン操作の手間が残っている、という課題もある。
【解決手段】以上課題解決のため、本発明は主に以下の2つの特徴点を備えるコードログインシステムを提供する。すなわち、第一に認証用のパスワードに相当するAVコード信号をコンテンツの送信要求のつど生成し利用することで、認証用物理デバイスである携帯端末の電話番号などを登録せずとも認証処理を行うことができる点を特徴とする。そして第二に、その認証用のAVコード信号を例えば二次元バーコードなどとしてAV装置の画面上に出力表示などするよう構成されていることも特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツの再生などに係る認証を容易に行うための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビ放送受信装置にインターネット接続機能を備えることで、ネットワーク上のコンテンツを視聴できるテレビ放送受信装置が提供されている。また、そのようなコンテンツの視聴などにおいては、登録IDやパスワードなどの情報をユーザーに入力させて認証処理を行うことを前提とすることも多い。
【0003】
しかしテレビ放送受信装置の入力デバイスは、主に12個の数字キーなどを基本とするリモコン装置であるため、例えば数字以外の文字記号列なども含み構成される上記認証用のユーザーIDやパスワードを入力するのには適していない。
【0004】
そこで特許文献1には、認証用の物理デバイスとして電話機を利用し、登録電話番号に対するコールバックによって、ユーザーIDやパスワードなどの入力の手間を省きユーザーの認証を行うことができる認証システムに関する技術が開示されている。具体的には、まず、ユーザーはシステムに電話番号を登録する。その後、認証を受ける際にユーザーは数字キーのみで簡単に入力可能な電話番号を入力する。すると、認証システムはその電話番号が登録済みの電話番号と一致するかを確認し、一致していれば当該電話番号の電話機へコールバックを実行する。そしてコールバックにて例えば音声案内などを行い、ユーザーからプッシュボタン信号を発信させ、本人確認および利用確認を実行する、という具合である。
【特許文献1】特開2006−033780号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし上記従来の技術では、認証時に入力された電話番号を確認するため、ユーザーが予め電話番号を登録しておく必要がある、という課題がある。したがって、ユーザーに対して電話番号登録の手間を強いることになるとともに、番号登録済みの電話機が近くに無ければ(コールバックに応答できる場所にユーザーがいなければ)、認証システムを利用できないことになり不便である。
【0006】
また、数字キーのみで良いとはいえ携帯電話であれば11桁の数字列の押下が必要となり、簡便であるとはいえ結局は複数回にわたるボタン操作の手間が残っている、という課題もある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するために、本発明は、コンテンツを再生するテレビなどの「AV装置」と、認証処理を行う「サーバサブシステム」と、認証用の物理デバイスである「携帯端末」と、からなるシステムにおいて主に以下の2つの特徴点を備えるコードログインシステムを提供する。すなわち、第一に認証用のパスワードに相当するAVコード信号をコンテンツの送信要求のつど生成し利用することで、認証用物理デバイスである携帯端末の電話番号などを登録せずとも認証処理を行うことができる点を特徴とする。
【0008】
そして第二に、さらに本発明のコードログインシステムにおいては、その認証用のAVコード信号を例えば二次元バーコードなどとしてAV装置の画面上に出力表示などするよう構成されていることも特徴とする。そしてその二次元バーコードなどは例えば携帯端末にて撮影などして簡単に読み取ることができるため、AVコードの入力の手間を省くことができる。
【0009】
そして、上記特徴点を備える本発明のコードログインシステムは、具体的には、サーバサブシステムに対して第一コンテンツ送信要求を出力するための第一コンテンツ送信要求出力部と、第一コンテンツ送信要求に応じてサーバサブシステムから返信されるAVコード信号を再生してAVコードを出力するAVコード出力部と、を有するAV装置と、AV装置からの第一コンテンツ送信要求を取得する第一コンテンツ送信要求取得部と、第一コンテンツ送信要求の受信に応じてAV装置に対して音声又は/及び映像によって出力されるAVコードの信号であるAVコード信号を送信するAVコード信号送信部と、送信されたAVコード信号と、携帯端末から受信するログイン情報とを比較する比較部と、を有するサーバサブシステムと、AV装置から出力されるAVコードを取得するAVコード取得部と、取得したAVコードに基づいてログイン情報をサーバサブシステムに送信するログイン情報送信部と、を有する携帯端末と、からなるコードログインシステムである。
【発明の効果】
【0010】
以上のような構成をとる本発明によって、認証用のパスワードに相当するAVコード信号をコンテンツの送信要求のつど生成し利用することで、認証用物理デバイスである携帯端末の電話番号などを予め登録しておかずとも認証処理を行うことができる。また、その認証用のAVコード信号を例えばQRコードとしてAV装置の画面上に出力表示などすることで、例えば携帯端末にて撮影して読み取ることができるため、AVコードの入力の手間を省くことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、図を用いて本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
【0012】
なお、実施例1は、主に請求項1、2、9、10について説明する。また、実施例2は、主に請求項3、、11について説明する。また、実施例3は、主に請求項4、12について説明する。また、実施例4は、主に請求項5、13について説明する。また、実施例5は、主に請求項6,、14について説明する。
【0013】
≪実施例1≫
【0014】
<概要>
【0015】
図1は、本実施例のコードログインシステムによるユーザー認証処理の一例を表す概念図である。この図1(a)にあるように、まずAV(オーディオビジュアル)装置であるインターネット接続機能付テレビ装置にて、インターネット上のコンテンツ配信サーバを含むサーバサブシステムにネットワークを経由してアクセスする。そして、配信コンテンツの「ドラマ第1話」を視聴するためのリクエストを送信する。すると、サーバサブシステムでは、このAV装置からのコンテンツ配信リクエストに応じて、例えばコンテンツ配信やそれに伴う課金処理などを行うためのユーザー認証処理を以下のようにして実行する。
【0016】
まずコンテンツ配信リクエストを受け付けたサーバサブシステムでは、例えば「0123」といった認証用のAVコードを生成し、それを二次元バーコードなどテレビディスプレイで出力可能な形態に変換する。そして図1(b)に示すように、その二次元バーコードで示されたAVコードをテレビディスプレイに返信し、ディスプレイ上に表示させる。そして図1(c)に示すように、そのテレビディスプレイ上に表示された二次元バーコードを携帯端末にて撮影する。そして携帯端末に組み込まれた二次元バーコード解析ソフトウェアの解析処理の結果得られたAVコード「0123」を、携帯端末からサーバサブシステムに送信する。
【0017】
するとサーバサブシステムでは、そのAVコード「0123」による認証がなされたとして、以降この「0123」と関連付けて実行されるコンテンツの配信リクエストに応じる処理を実行する。したがって、図1(d)に示すように、当該携帯端末による認証処理の後に二次元バーコード画面からさらにコンテンツの配信リクエストを実行することで、テレビディスプレイにて所望のコンテンツの視聴を行うことができる、という具合である。
【0018】
<機能的構成>
【0019】
図2は、本実施例のコードログインシステムにおける機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施例のコードログインシステムは、「AV装置」(0200)と、「サーバサブシステム」(0210)と、「携帯端末」(0220)と、からなる。以下、これら各装置やサブシステムの構成要件について説明する。
【0020】
(AV装置)
【0021】
まず、「AV装置」(0200)は、「第一コンテンツ送信要求出力部」(0201)と、「AVコード出力部」(0202)と、を有する。なお「AV装置」とは、コンテンツを再生出力する機能を備えた装置をいい、例えばテレビディスプレイ装置やスピーカー装置を含む音楽プレーヤー装置などの出力機器や、それら出力機器に接続された録画/録音用装置や各種放送用チューナー装置などが挙げられる。
【0022】
なお、以下に記載する上記のようなAV装置、あるいはサーバサブシステムや携帯端末の機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの両方として実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPUや主メモリ、バス、あるいは二次記憶装置(ハードディスクや不揮発性メモリ、CDやDVDなどの記憶メディアとそれらメディアの読取ドライブなど)、印刷機器や表示装置、その他の外部周辺装置などのハードウェア構成部、またその外部周辺装置用のI/Oポート、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラム、情報入力に利用されるユーザーインターフェースなどが挙げられる。
【0023】
そして主メモリ上に展開したプログラムに従ったCPUの演算処理によって、インターフェースを介して入力されメモリやハードディスク上に保持されているデータなどが加工、蓄積されたり、上記各ハードウェアやソフトウェアを制御するための命令が生成されたりする。また、この発明はシステムとして実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を記録媒体に固定した記録媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である)。
【0024】
「第一コンテンツ送信要求出力部」(0201)は、サーバサブシステム(0210)に対して第一コンテンツ送信要求を出力するための機能を有し、例えばインターネットに接続するための有線/無線の通信IF(インターフェース)やその制御アプリケーションなどで実現することができる。
【0025】
また、「第一コンテンツ送信要求」とは、自身に対するコンテンツの送信を要求するための情報をいい、例えばWebブラウザにて閲覧中のコンテンツ配信用Webページを介して送信されるHTTPリクエストなどが挙げられる。図3は、この第一コンテンツ送信要求の一例であるHTTPリクエストを表す概略図である。この図にあるように、例えばGETメソッドにて、「drama01.avi」という映像コンテンツファイルを送信するよう要求するHTTPリクエストが出力される、という具合である。そして、このHTTPリクエストを受信した「www.aaaa.co.jp」サーバでは、このGETメソッドのHTTPリクエストに応じて「drama01.avi」を返信する前に、後述する認証のための各種処理を行う、という具合である。
【0026】
また、ここで送信を要求するコンテンツとは、上記の動画コンテンツ以外に、静止画や音楽、文書などのその他メディアデータであっても良いし、あるいはゲームプログラムや更新用ファームウェアなどのプログラムも挙げられる。
【0027】
「AVコード出力部」(0202)は、第一コンテンツ送信要求に応じてサーバサブシステム(0210)から返信されるAVコード信号を再生してAVコードを出力する機能を有する。「AVコード信号」とは、音声又は/及び映像によって出力されるAVコードの信号をいう。また、「AVコード」とは、後述するサーバサブシステムにてユーザーを認証するために管理、利用される文字/数字(記号含む)列を示すための、例えば「0123」などのコードをいう。
【0028】
また、このAVコードの再生出力形態は特段限定されない。例えば前述のように、ユーザー認証用の文字/数字列(AVコード)を二次元バーコードに変換した信号であれば、図4(a)に示すようにディスプレイ装置上に当該二次元バーコードを出力する形態が挙げられる。あるいはAVコード文字列などそのものをディスプレイ上に出力表示しても良い。また、その他にもAVコードを音響OFDM処理などを利用して音声データに変調した信号であれば、図4(b)に示すようにスピーカー装置にて当該音声によってAVコードを出力する形態も挙げられる。
【0029】
そして、このように出力されたAVコードを後述する携帯端末にて撮影や録音などの手段で読み取りサーバサブシステムに送信することでユーザー認証に利用する、という具合である。
【0030】
(サーバサブシステム)
【0031】
続いて、上記「AV装置」(0200)ともにコードログインシステムを構成する「サーバサブシステム」(0210)の構成要件について説明する。「サーバサブシステム」(0210)は、「第一コンテンツ送信要求取得部」(0211)と、「AVコード信号送信部」(0212)と、「比較部」(0213)と、を有する。なお、「サーバサブシステム」とは、コンテンツの配信処理やユーザー認証処理などを行うためのネットワーク上のサーバ装置をいい、例えば一のサーバ装置で実現されてもいいし、コンテンツ配信サーバ、認証サーバ、課金サーバなどといった具合に機能別などで分散構築されるサーバ群によって構成されても良い。
【0032】
「第一コンテンツ送信要求取得部」(0211)は、AV装置(0200)からの第一コンテンツ送信要求を取得する機能を有し、例えばインターネットに接続するための有線/無線の通信IF(インターフェース)やその制御アプリケーションなどで実現することができる。そして、ここで取得される第一コンテンツ送信要求に応じて、このサーバサブシステムではユーザー認証のための以下の処理を実行する。
【0033】
「AVコード信号送信部」(0212)は、第一コンテンツ送信要求の受信に応じてAVコード信号を送信する機能を有する。「AVコード信号」とは、前述の通りAV装置に対して音声又は/及び映像によって出力されるAVコードの信号をいう。また、このAVコード信号を生成する元となるAVコードについては、例えば第一コンテンツ送信要求を取得するつどランダム生成器などを利用して生成する構成としても良い。あるいは、予めAVコード表などを設けておき、第一コンテンツ送信要求の取得をトリガーとして、その中からランダムあるいは所定のルールに従って利用するAVコードを選択するなどの構成としても良い。
【0034】
そして、例えば上記のように生成や選択処理などにより取得されたAVコードを例えば二次元バーコードに変換したり、OFDM変調処理によって音声データに多重化したりすることでAVコード信号を生成し、AV装置に対して送信する、という具合である。
【0035】
また、このように生成したAVコードをサーバサブシステムにて管理し、後述する携帯端末からの認証を受け付けた後に「有効」とのフラグを付加するなどして処理することで、本発明のコードログインシステムによるユーザー認証処理が実現される、という具合である。
【0036】
図5は、このサーバサブシステムにて管理されているAVコードの一例を表す図である。この図にあるように、例えばサーバサブシステムにて取得した第一コンテンツ送信要求ごとに、AVコードを「894fe10ad9」、「090eec05d7」、「26f731a9de」、「0598d894ac」、「ac184dfee18」といった具合に生成、取得する。そして、そのように生成取得したAVコードをリクエストのあったコンテンツID「drama01.avi」や「drama02.avi」と関連付けて管理する。また、それとともに図に示すように上記AVコードごとに認証用のWebページURLを生成し、管理するよう構成しても良い。なお、この認証ページURLは、後述する携帯端末でのAVコード送信先として利用されるURLや、あるいは当該AVコードの認証後にアクセスされることでコンテンツの配信を行うためのWebページのURLとして利用されると良い。
【0037】
「比較部」(0213)は、送信されたAVコード信号と、携帯端末から受信するログイン情報に含まれるAVコードとを比較する機能を有し、例えばCPUや主メモリなどの演算装置によって実現することができる。具体的に、前述のように送信したAVコード信号にて示されるAVコードは、例えば図5に示すような管理テーブルにて管理されている。そこで後述する携帯端末から送信されるログイン情報に含まれるAVコードと、管理テーブルのAVコードとの関係性(例えば完全一致のほか部分一致など)をCPUの論理演算処理によって判断する。そして、両者のAVコードが完全一致した等の比較結果がCPUの論理演算処理によって出力された場合、例えば図6に示すように管理テーブルにて当該AVコードに対して認証フラグを付加する。そしてそのAVコードに関してはユーザー認証がなされたとして、当該AVコードを含む以降のアクセスにおいてコンテンツ配信処理などが実行される、という具合である。
【0038】
(本実施例のサーバサブシステムのその他の構成)
【0039】
また、この比較部におけるAVコードの比較処理の前に、ログイン情報を送信してくる携帯端末そのものを認証するための機能を設けても良い。具体的には、例えば携帯端末からログイン情報を送信するための認証用Webページにアクセスする際に、当該Webページにて携帯端末の固体識別番号を取得するよう構成する。そして、認証用Webページへのアクセスの後に送信されるログイン情報にその固体識別番号を含むよう構成し、固体識別情報が一致するかの判断を行うことで、最初に携帯端末の認証を行う。そして、その認証がなされた携帯端末からのログイン情報を利用して上記のような比較部におけるAVコードの比較処理を実行する、と言う具合である。なお、最初の携帯端末の認証は、固体識別情報を利用した認証にはもちろん限定されず、例えば携帯端末にて最初に認証用Webページへアクセスする際にIDやパスワードを入力させ、その後に送信されるログイン情報に当該IDやパスワードを含むよう構成し、それらが一致するかの判断を行うことで、最初に携帯端末の認証を行うなどの構成でも良い。
【0040】
そして、そのために本実施例のその他のサーバサブシステムは、上記構成要件に加えてさらに以下のような構成要件を備えていても良い。具体的に本実施例のその他のコードログインシステムの「サーバサブシステム」は、さらに「初期登録情報受付部」と、「初期登録結果返信部」と、を有する。またサーバサブシステムの比較部が「登録結果比較手段」をさらに有することも特徴とする。
【0041】
「初期登録情報受付部」は、携帯端末を初期登録するための初期登録情報を受け付ける機能を有する。この初期登録情報は、例えば上記の携帯端末の固体識別情報や、認証用Webページへアクセスする際に入力されるIDやパスワードなどが挙げられる。また、その受付けは、上記のように例えば認証等Webページなどを利用して初期登録情報を受け付ける方法などが挙げられる。
【0042】
「初期登録結果返信部」は、受け付けた初期登録情報に応じて登録結果を保持するとともに、携帯端末に対して返信する機能を有する。このように登録結果をサーバサブシステムから携帯端末に返信することで、サーバサブシステムと携帯端末の間で例えばセッションを確立する、という具合である。
【0043】
「登録結果比較手段」は、比較部でのAVコード信号とログイン情報との比較処理において、携帯端末に対して送信した登録結果をも受信して保持されている登録結果と比較する機能を有する。なお、登録結果は後述するようにログイン情報に含むなどの形態で受信すると良い。そして、ここで登録結果を比較することで、比較部におけるAVコードの比較処理の前に、ログイン情報を送信してくる携帯端末そのものを認証することができる、と言う具合である。
【0044】
(携帯端末)
【0045】
最後に、上記「AV装置」(0200)や「サーバサブシステム」(0210)とともにコードログインシステムを構成する「携帯端末」(0220)の構成要件について以下に説明する。「携帯端末」(0220)は、「AVコード取得部」(0221)と、「ログイン情報送信部」(0222)と、を有する。なお「携帯端末」とは、携帯電話のほかに、例えばスマートフォンやPHS(パーソナル・ハンディフォン・システム)、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタンツ)なども含む概念である。
【0046】
「AVコード取得部」(0221)は、AV装置から出力されるAVコードを取得する機能を有し、例えばAV装置にてAVコード信号が二次元バーコードの形態で出力される場合、カメラ機能や撮影画像の二次元バーコード解析ソフトにて実現することができる。具体的には、図7(a)に示すように、前述のようにサーバサブシステムから返信されAV装置のディスプレイに表示された二次元バーコードを、この携帯端末のカメラ機能を利用して撮影する。そして図7(b)に示すように、その撮影画像を二次元バーコードの解析ソフトで解析することで、二次元バーコードにて示されるAVコードが取得される、という具合である。また、同じく図7に示すようにAVコードである二次元バーコードに認証用URLが含まれており、二次元バーコードの解析によって当該認証用URLへのアクセスが簡単にできるよう構成されていても良い。
【0047】
あるいは、AVコード文字列などそのものがAV装置のディスプレイ上などにて出力されている場合、パターンマッチングなどによって当該文字列を解析し、AVコードを取得するよう構成しても良い。
【0048】
また、例えばAV装置にてAVコード信号が音声データとして出力される場合は、マイク(集音)機能や音声OFDMデータ解析ソフトなどで「AVコード取得部」が実現されても良い。
【0049】
「ログイン情報送信部」(0222)は、取得したAVコードに基づいてログイン情報をサーバサブシステムに送信する機能を有する。ここで、ログイン情報には、前述のようにサーバサブシステムにて比較処理を実行するためにAVコードが含まれていることが望ましい。あるいは、例えばログイン情報として二次元バーコードの撮影画像そのものをサーバサブシステムに送信しても良い。その場合には、サーバサブシステムにて当該二次元バーコード画像を解析し、AVコードを抽出する、という具合である。
【0050】
また、ログイン情報にはAVコードを示す情報のほかに、前述のように例えば携帯端末の固体識別番号などが含まれていても良い。また、初回時のみなど簡単なユーザーIDやパスワードなどを携帯端末にて入力させ、それがログイン情報に含まれるよう構成しても良い。その場合には、前述のように認証用Webページなどへの最初のアクセスの際にこれら情報を予めサーバサブシステムに取得されるよう構成しておく。そしてその後のログイン情報の送信時に、ログイン情報に含まれるこれらの情報を比較することで携帯端末の認証が最初に行われるよう構成すると良い。
【0051】
また、さらにログイン情報には、第一コンテンツ送信要求にて送信を要求したコンテンツIDが含まれていると良い。そして、前述のサーバサブシステムの比較部での比較処理においては、そのコンテンツIDを利用して、例えば完全一致などを判断するために比較すべきAVコードを特定する、という具合である。
【0052】
そして、このようにAVコードなどを含むログイン情報がサーバサブシステムに送信され、図5に示すような管理テーブルなどにて管理されているAVコードと比較されることで、当該AVコードの認証がなされる、という具合である。
【0053】
(本実施例の携帯端末のその他の構成)
【0054】
また、上記携帯端末は、サーバサブシステムの比較部におけるAVコードの比較処理の前に、ログイン情報を送信してくる携帯端末そのものを認証するために、さらに以下のような構成を備えていても良い。すなわち本実施例のその他のコードログインシステムの「携帯端末」は、「初期登録情報生成部」と、「初期登録情報送信部」と、「返信結果受信部」と、「登録結果保持部」と、を有する。また、携帯端末のログイン情報送信部が「登録結果送信手段」をさらに有することも特徴とする。
【0055】
「初期登録情報生成部」は、携帯端末自身を初期登録するために初期登録情報を生成する機能を有する。なお、初期登録情報の生成は、例えば認証用Webページに入力されたIDやパスワードなどによって生成されても良いし、予めフラッシュメモリなどに記憶されているIDやパスワード、あるいは固体識別番号などを取得することで生成されても良い。
【0056】
「初期登録情報送信部」は、生成した初期登録情報をサーバサブシステムに対して送信する機能を有する。
【0057】
「返信結果受信部」は、送信した初期登録情報に応じて返信される登録結果を受信する機能を有する。「初期登録情報に応じて返信される登録結果」とは、例えば登録が完了したことを示す情報などが挙げられる。
【0058】
「登録結果保持部」は、受信した返信結果を以降の自身の認証をサーバサブシステムから受けるに際して送信するために保持する機能を有し、例えばフラッシュメモリなど記憶装置によって実現することができる。
【0059】
「登録結果送信手段」は、ログイン情報送信部でのログイン情報送信処理に際し、前記保持されている登録結果をもログイン情報とともに送信する機能を有する。そして、このようにサーバサブシステムから返信され保持している登録結果の送受信によって前述のようにサーバサブシステムと携帯端末との間でセッションが確立され、そのセッション内でのAVコードの認証が実行される、と言う具合である。
【0060】
<ハードウェア構成>
【0061】
図8,9,10は、上記機能的な各構成要件をハードウェアとして実現した際の、コードログインシステムを構成する各装置などにおける構成の一例を表す概略図である。これらの図を利用してコードログイン処理におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。
【0062】
(AV装置)
【0063】
まず、AV装置のハードウェア構成の一例について説明する。図8にあるように、AV装置は、各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(0801)と、「主メモリ」(0802)と、を備えている。またデータやプログラムを記憶する「フラッシュメモリ」(0803)や、ユーザーからの操作入力を受け付ける「リモコン受光器」(0804)、AVコード出力部である「VRAM」(0805)と「ディスプレイ」(0806)、第一コンテンツ送信要求出力部である「通信IF」(0807)も備えている。そしてそれらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0064】
また、「主メモリ」にはプログラムが読み出され、「CPU」は読み出された当該プログラムを参照することで各種演算処理を実行する。また、この「主メモリ」や「フラッシュメモリ」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」の演算処理においては、そのアドレスを特定し格納されているデータにアクセスすることで、データを用いた演算処理を行うことが可能になっている。
【0065】
ここで、「リモコン」のボタン操作信号などを「リモコン受光器」にて受け付け、その操作信号に応じてインターネットブラウザアプリケーションの起動や、所望のWebページへのアクセスなどが実行される。そして、そのアクセスに応じて、例えばサーバサブシステムに含まれるコンテンツサーバからコンテンツリストのHTML文書が返信され、AV装置の「通信IF」にて受信される。そして、受信されたコンテンツリストは「主メモリ」のアドレス1に格納され、コンテンツ要求プログラムに従った処理によって「VRAM」を介し「ディスプレイ」に表示される。
【0066】
ユーザーは「ディスプレイ」に表示されたコンテンツリストなどを見て、配信を所望するコンテンツを決める。そしてリモコンボタンなどを操作によって入力されたコンテンツの選択信号を「リモコン受光器」にて受け付けると、「CPU」はコンテンツ要求プログラムに従って、その選択信号で示されるコンテンツの配信をリクエストするためのHTTPリクエスト(コンテンツ送信要求)を生成し、「主メモリ」のアドレス2に格納する。そして、そのコンテンツ送信要求は、コンテンツサーバのIPアドレスをあて先として「通信IF」から送信される。
【0067】
すると、図9を用いて後述するサーバサブシステムの処理によって、コンテンツ送信要求に応じて生成された二次元バーコードなどで示されるAVコードを「通信IF」にて受信し、「主メモリ」のアドレス3に格納する。そして、AVコードを示す例えば二次元バーコードの画像データを含むAVコード表示画面を生成し「主メモリ」のアドレス4に格納する。そしてその画像データを「VRAM」に転送し、当該二次元バーコードを「ディスプレイ」に表示する、という具合である。そして、図10を用いて後述するように、例えばそのディスプレイに表示された二次元バーコードを「携帯端末」にて撮影し解析などされて、当該AVコードが認証処理に利用されることになる。
【0068】
また、上記サーバサブシステムから返信されるAVコードは、例えばOFDM変調処理によって音声データに付加された形態で返信されたものであっても良い。その場合には、「通信IF」で受信したAVコードを含む音声データが「主メモリ」のアドレス3に格納される。そして、その音声データを、図示しない「D/A変換回路」や「音響回路」の処理を経て「スピーカー」などから出力する、という具合である。そしてそのスピーカーから出力された音声データを、後述する「携帯端末」にて録音し解析することでAVコードが抽出、利用されても良い。
【0069】
(サーバサブシステム)
【0070】
続いて、サーバサブシステムのハードウェア構成の一例について説明する。図9にあるように、サーバサブシステムは、比較部であり、かつその他の各種演算処理を行う「CPU」(0911)と、「主メモリ」(0912)と、を備えている。またデータやプログラムを記憶する「HDD」(0913)や、第一コンテンツ送信要求取得部及びAVコード信号送信部である「通信IF」(0914)も備えている。そしてそれらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0071】
ここで、図8で説明したように「AV装置」から送信されたHTTPリクエスト(コンテンツ送信要求)を「通信IF」にて受信する。するとサーバサブシステムは、その受信したコンテンツ送信要求を「主メモリ」のアドレス1に格納し、その格納をトリガーとして以下の処理を実行する。すなわち、まず、「CPU」が認証プログラムに従いランダム関数などを利用してAVコードをランダムに生成、取得する。あるいは予め設定されているAVコード表からAVコードを選択するなどで、認証に利用するAVコードを取得する。そして、また「CPU」は認証プログラムに従い、当該AVコードを示すAVコード信号として二次元バーコードを生成したり、あるいはAVコードを含むようOFDM変調された音声データを生成したりして、その生成したAVコード信号を「主メモリ」のアドレス2に格納する。
【0072】
また、それとともに、図5に示すようなAVコードや認証用WebページのURLなどを関連付けた認証管理テーブルを生成し、「HDD」のアドレス3に保持する。そしてサーバサブシステムでは、この認証管理テーブルを利用してその後の認証処理を以下のようにして実行する。
【0073】
すなわち、図10で後述する「携帯端末」における処理によってAV装置の例えばディスプレイに出力表示された二次元バーコードの解析の結果得られたAVコードや、送信要求しているコンテンツIDなどを含むログイン情報を「通信IF」にて取得する。すると、そのログイン情報を「主メモリ」のアドレス4に格納し、「HDD」に格納されている図5に示すような認証管理テーブルからログイン情報に含まれるコンテンツIDを特定する。そして、そのコンテンツIDと関連付けられているAVコードと、ログイン情報に含まれるAVコードと、の一致度を算出するための比較を「CPU」の論理演算処理によって実行する。そして、認証管理テーブル内に例えば完全一致するAVコードがある場合、そのAVコードを認証完了として例えば図6に示すような認証フラグを付加する。
【0074】
そして、そのAVコードを利用した以降のアクセスについては、「CPU」が当該認証フラグを参照して認証済みである旨の情報を認証プログラムに従って出力し、コンテンツの送信要求に応じて「HDD」に格納されているコンテンツをAV装置に対して返信する、という具合である。
【0075】
(携帯端末)
【0076】
最後に、携帯端末のハードウェア構成の一例について説明する。図10にあるように、携帯端末は、各種演算処理を行う「CPU」(1021)と、「主メモリ」(1022)と、を備えている。またデータやプログラムを記憶する「フラッシュメモリ」(1023)や、ユーザーからの操作入力を受け付ける「ボタン類」(1024)、AVコード取得部である「カメラ」(1025)と、ログイン情報送信部である「通信IF」(1026)も備えている。そしてそれらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0077】
ここで、図8で説明したように例えば「AV装置」のディスプレイ上に表示された二次元バーコードを「カメラ」にて撮影すると、その撮影画像データが「主メモリ」のアドレス1に格納される。そして、ログインプログラムにしたがった「CPU」の演算処理によって、二次元バーコードの撮影画像データの解析結果からAVコードが取得され、「主メモリ」のアドレス2に格納される。また、同じく二次元バーコードの解析の結果がログイン用のWebページURLが取得され、「主メモリ」のアドレス3に格納される。そして、「ボタン類」での操作入力の受付に応じて「通信IF」から、AVコードを含む当該URLへのアクセスリクエストが送信される。そして図9を用いて説明したように、そのアクセスリクエストによって「サーバサブシステム」にAVコードが受信され、当該AVコードの認証が実行される、という具合である。
【0078】
<処理の流れ>
【0079】
図11は、本実施例のコードログインシステムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。この図にあるように、まず、AV装置にて第一コンテンツ送信要求を出力する(ステップS1101)。すると、その出力された第一コンテンツ送信要求をサーバサブシステムにて取得する(ステップS1111)。サーバサブシステムでは、その第一コンテンツ送信要求の取得に応じてAVコードそのものや、そのAVコードを変換した二次元バーコードやOFDM音声データなどを取得する(ステップS1112)。そしてそのAVコードを示すAVコード信号を、第一コンテンツ送信要求を出力したAV装置に対して送信する(ステップ1113)。
【0080】
AV装置では、サーバサブシステムより返信されたAVコード信号を受信し(ステップS1102)、AVコード信号で示されるAVコードを例えばディスプレイやスピーカーなどから再生出力する(ステップS1103)。そして、携帯端末にてAV装置にて出力再生されているAVコードを例えば撮影や録音などして取得し(ステップS1121)、取得したAVコードに基づいて、ログイン情報をサーバサブシステムに送信する(ステップS1122)。
【0081】
サーバサブシステムでは、携帯端末から送信されたログイン情報を受信する(ステップS1114)と、受信したログイン情報に含まれるAVコードと、ステップS1112にて取得したAVコードとを比較する(ステップS1115)。そして、例えば両者が一致などするとの比較結果が出力されると、当該AVコードを認証済みとして処理する、という具合である。
【0082】
図12は、上記処理の流れをさらに詳細に説明するためのシーケンス図である。この図にあるように、AV装置からコンテンツを特定するためのURLを含むコンテンツ要求がサーバサブシステムに送信される。サーバサブシステムでは、コンテンツ要求の受信に応じて、当該URLで特定されるコンテンツに関してAVコードや認証ページの生成、保存及びAVコードを示すAVコード信号の生成を実行する。そして、生成したAVコード信号を、AV装置に対して返信する。
【0083】
コンテンツ要求に応じて返信されたAVコード信号を受信したAV装置では、そのAVコード信号を再生出力する。そして、AVコード信号が例えば二次元バーコードであれば、携帯端末にて当該二次元バーコードを撮影し、その撮影画像データの解析処理の結果、取得されるAVコードを含むログイン情報をサーバサブシステムに送信する。
【0084】
サーバサブシステムでは、受信したログイン情報に含まれるAVコードと、AV装置からのコンテンツ要求に応じて生成したAVコードとの比較を行い、例えば両者が一致するなどすれば、当該AVコードを有効化する(有効フラグを付加するなどして、今後の当該AVコードを含むアクセスを認証済みとして処理する)。そしてそのAVコードについて有効化が完了した旨を携帯端末に通知する、という具合である。
【0085】
<処理の流れのその他の例>
【0086】
また、本実施例のコードログインシステムにおける処理の流れは、サーバサブシステムの比較部におけるAVコードの比較処理の前に、ログイン情報を送信してくる携帯端末そのものを認証するために、さらに以下のようなステップを計算機に実行させても良い。
【0087】
すなわち、図11に示す処理の流れにおいて、まず、携帯端末においてステップS1121の前に、自身を初期登録するために初期登録情報を生成する。そして、生成した初期登録情報をサーバサブシステムに対して送信する。
【0088】
サーバサブシステムでは、前記送信された携帯端末を初期登録するための初期登録情報を受け付け、受け付けた初期登録情報に応じて登録結果を保持するために記録するとともに、携帯端末に対して返信する。
【0089】
そして携帯端末では、送信した初期登録情報に応じて返信される登録結果を受信し、受信した返信結果を以降の自身の認証をサーバサブシステムから受けるに際して送信するために登録結果保持部に記録する。そして、図11のステップS1122にて、ログイン情報とともに、その登録結果保持部に記録した登録結果を送信する。
【0090】
すると、サーバサブシステムでは、ステップS1114にてログイン情報とともに登録結果を受信して、ステップS1115でのAVコードの比較処理の前に、携帯端末から送信された登録結果と、保持されている登録結果と比較する。そして、その比較結果が例えば一致するなど所定の条件を満たしていれば、続けてステップS1115のAVコードの比較処理を実行する、と言う具合である。
【0091】
<効果の簡単な説明>
【0092】
以上のように本実施例のコードログインシステムによって、認証用のパスワードに相当するAVコード信号をコンテンツの送信要求のつど生成し利用することで携帯端末の撮影昨日などを利用して簡単に認証処理を行うことができる。
【0093】
≪実施例2≫
【0094】
<概要>
【0095】
本実施例のコードログインシステムは、上記実施例を基本として、サーバサブシステムにて比較されたAVコードに関する認証処理を管理し、当該AVコードを含むアクセスをログイン状態として処理する機能をさらに備えることを特徴とする。
【0096】
<機能的構成>
【0097】
図13は、本実施例のコードログインシステムにおける機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施例のコードログインシステムは、「AV装置」(1300)と、「サーバサブシステム」(1310)と、「携帯端末」(1320)と、からなる。なお、「AV装置」と「携帯端末」に関しては、実施例1で説明した構成と同様であるため、その構成要件の図示は省略する。以下、本実施例において特徴的な「サーバサブシステム」の構成要件について説明する。
【0098】
図13にあるように、本実施例のコードログインシステムを構成する「サーバサブシステム」(1310)は、「第一コンテンツ送信要求取得部」(1311)と、「AVコード信号送信部」(1312)と、「比較部」(1313)と、を有する。なお、これら構成要件は、実施例1で記載したものと同様であるのでその説明は省略する。そして、本実施例のサーバサブシステムは、さらに「ログイン状態処理部」(1314)を有することを特徴とする。
【0099】
「ログイン状態処理部」(1314)は、比較部(1313)での比較結果が所定の比較結果である場合にログイン状態を成立させる機能を有する。「所定の比較結果」とは、第一コンテンツ送信要求に応じて返信したAVコード信号に含まれるAVコードと、携帯端末から送信され受信したAVコードとが、例えば完全一致している、という比較結果が挙げられる。あるいは、例えば頭から所定文字目までが一致するといった具合の一部一致という比較結果なども挙げられる。いずれにせよ、このログイン状態処理部では、プログラムやあるいはデータテーブルなどに記述された「所定の比較結果ルール」を参照し、その記述内容に合致する場合に、所定の比較結果であるとしてログイン状態を成立させる、という具合である。
【0100】
また「ログイン状態を成立させる」とは、AV装置(1300)からのコンテンツ送信要求に応じる状態をいい、すなわち、前述のように例えばサーバサブシステムにて管理しているAVコードに有効化フラグを付加するなどして、今後の当該AVコードを含むコンテンツ送信要求に応じる処理を実行する状態として管理するなどが挙げられる。
【0101】
このようにして、本実施例のコードログインシステムにおいて、AVコードを利用して、ログイン状態を成立させることができる。
【0102】
<処理の流れ>
【0103】
図14は、本実施例のコードログインシステムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。この図にあるように、まず、AV装置にて第一コンテンツ送信要求を出力する(ステップS1401)。すると、その出力された第一コンテンツ送信要求をサーバサブシステムにて取得する(ステップS1411)。サーバサブシステムでは、その第一コンテンツ送信要求の取得に応じてAVコードを示す二次元バーコードやOFDM音声データなどを取得する(ステップS1412)。そしてそのAVコードを示すAVコード信号を、第一コンテンツ送信要求を出力したAV装置に対して送信する(ステップ1413)。
【0104】
AV装置では、サーバサブシステムより返信されたAVコード信号を受信し(ステップS1402)、AVコード信号で示されるAVコードを例えばディスプレイやスピーカーなどから再生出力する(ステップS1403)。そして、携帯端末にてAV装置にて出力再生されているAVコードを例えば撮影や録音などして取得し(ステップS1421)、取得したAVコードに基づいて、ログイン情報をサーバサブシステムに送信する(ステップS1422)。
【0105】
サーバサブシステムでは、携帯端末から送信されたログイン情報を受信する(ステップS1414)と、受信したログイン情報に含まれるAVコードと、ステップS1412にて取得したAVコードとを比較する(ステップS1415)。そして、その比較結果が所定の比較結果であった場合(ステップS1416)、当該AVコードに係るアクセスについてログイン状態が成立するよう処理する(ステップS1417)。
【0106】
<効果の簡単な説明>
【0107】
以上のように、本実施例のコードログインシステムによってAVコードを利用して、ログイン状態を成立させることができる。
【0108】
≪実施例3≫
【0109】
<概要>
【0110】
本実施例は、上記実施例を基本として、AV装置にて二次元バーコードなどを出力し当該AVコードの認証が完了した後で、サーバサブシステムに対して、再度コンテンツ送信要求を送る機能をさらに備えるコードログインシステムである。このようにAVコードの認証後、AV装置がコンテンツ送信要求を再度送信することで、サーバサブシステムにて認証が為されたAV装置に対して所望のコンテンツを返信し、AV装置にてそのコンテンツを再生することができる、という具合である。
【0111】
<機能的構成>
【0112】
図15は、本実施例のコードログインシステムにおける機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施例のコードログインシステムは、「AV装置」(1500)と、「サーバサブシステム」(1510)と、「携帯端末」(1520)と、からなる。なお、「サーバサブシステム」と「携帯端末」に関しては、実施例1や2で説明した構成と同様であるため、その構成要件の図示は省略する。以下、本実施例において特徴的な「AV装置」の構成要件について説明する。
【0113】
図15にあるように、本実施例のコードログインシステムを構成する「AV装置」(1500)は、「第一コンテンツ送信要求出力部」(1501)と、「AVコード出力部」(1502)と、を有する。なお、これら構成要件は、実施例1で記載したものと同様であるのでその説明は省略する。そして、本実施例のAV装置は、さらに「第二コンテンツ送信要求出力部」(1503)を有することを特徴とする。
【0114】
「第二コンテンツ送信要求出力部」(1503)は、AVコード出力部(1502)がAVコードを出力したのちに、サーバサブシステムに対して第二コンテンツ送信要求を出力するための機能を有する。「第二コンテンツ送信要求」とは、AVコード出力部がAVコードを出力したのちに、サーバサブシステムに対して送信されるコンテンツ送信要求をいい、AVコード出力部にて出力されたAVコードを含み、コンテンツの送信要求を行うための例えばHTTPリクエストなどが挙げられる。
【0115】
そしてサーバサブシステムでは、この第二コンテンツ送信要求の受信をもって要求のあったコンテンツの送信に応じる、という具合である。すなわち、AVコード出力部にてAVコードを出力すると、実施例1や2で記載したように携帯端末にて当該AVコードが取得され、サーバサブシステムに送信される。そして、サーバサブシステムでの前記比較処理の結果、当該AVコードに関して有効化の処理が実行される。したがって第二コンテンツ送信要求にて当該AVコードを含みコンテンツの送信要求を実行することで、サーバサブシステムでは、要求のあったコンテンツの送信認証が為されているとして処理する、という具合である。
【0116】
<処理の流れ>
【0117】
図16は、本実施例のコードログインシステムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。この図にあるように、まず、AV装置にて第一コンテンツ送信要求を出力する(ステップS1601)。すると、その出力された第一コンテンツ送信要求をサーバサブシステムにて取得する(ステップS1611)。サーバサブシステムでは、その第一コンテンツ送信要求の取得に応じてAVコードを示す二次元バーコードやOFDM音声データなどを取得する(ステップS1612)。そしてそのAVコードを示すAVコード信号を、第一コンテンツ送信要求を出力したAV装置に対して送信する(ステップ1613)。
【0118】
AV装置では、サーバサブシステムより返信されたAVコード信号を受信し(ステップS1602)、AVコード信号で示されるAVコードを例えばディスプレイやスピーカーなどから再生出力する(ステップS1603)。そして、携帯端末にてAV装置にて出力再生されているAVコードを例えば撮影や録音などして取得し(ステップS1621)、取得したAVコードに基づいて、ログイン情報をサーバサブシステムに送信する(ステップS1622)。
【0119】
サーバサブシステムでは、携帯端末から送信されたログイン情報を受信する(ステップS1614)と、受信したログイン情報に含まれるAVコードと、ステップS1612にて取得したAVコードとを比較する(ステップS1615)。そして、例えば両者が一致などするとの比較結果が出力されると、当該AVコードを認証済みとして処理する。
【0120】
その後、AV装置にて当該AVコードを含む第二コンテンツ送信要求がサーバサブシステムに対して出力する(ステップS1604)。サーバサブシステムでは、その出力された第二コンテンツ送信要求を取得する(ステップS1616)と、例えばその要求に応じてコンテンツをAV装置に対して返信し、AV装置にてそのコンテンツが再生される、という具合である。
【0121】
図17は、上記処理の流れをさらに詳細に説明するためのシーケンス図である。この図にあるように、AV装置からコンテンツを特定するためのURLを含むコンテンツ要求がサーバサブシステムに送信される。サーバサブシステムでは、コンテンツ要求の受信に応じて、当該URLで特定されるコンテンツに関してAVコードや認証ページの生成、保存及びAVコードを示すAVコード信号の生成を実行する。そして、生成したAVコード信号を、AV装置に対して返信する。
【0122】
コンテンツ要求に応じて返信されたAVコード信号を受信したAV装置では、そのAVコード信号を再生出力する。そして、AVコード信号が例えば二次元バーコードであれば、携帯端末にて当該二次元バーコードを撮影し、その撮影画像データの解析処理の結果、取得されるAVコードを含むログイン情報をサーバサブシステムに送信する。
【0123】
サーバサブシステムでは、受信したログイン情報に含まれるAVコードと、AV装置からのコンテンツ要求に応じて生成したAVコードとの比較を行い、例えば両者が一致するなどすれば、当該AVコードを有効化する。そしてそのAVコードについて有効化が完了した旨を携帯端末に通知する。
【0124】
そして、例えば携帯端末でのAVコード有効化完了通知を確認した後などに、AV装置から当該認証有効化済みのAVコードを含むコンテンツ送信要求が、再度サーバサブシステムに対して送信される。すると、サーバサブシステムでは、当該AVコードを含むコンテンツ送信要求をログイン状態として処理し、要求のあったコンテンツをAV装置に対して返信する。そしてAV装置では、その返信されたコンテンツを再生する、という具合である。
【0125】
<効果の簡単な説明>
【0126】
以上のように、本実施例のコードログインシステムによって、AVコードの認証後、AV装置がコンテンツ送信要求を再度送信することで、サーバサブシステムにて認証が為されたAV装置に対して所望のコンテンツを返信し、AV装置にてそのコンテンツを再生することができる。
【0127】
≪実施例4≫
【0128】
<概要>
【0129】
本実施例は、上記実施例を基本として、さらにAV装置がAVコードとして二次元バーコードなどをディスプレイ上に表示することで、携帯端末にて簡単に撮影取得することができることを第一の特徴とするコードログインシステムである。また、さらに、そのAVコードと同画面上に第二コンテンツ送信要求を出力するためのリンクボタンを配置し表示するよう構成されていることも特徴とするコードログインシステムである。
【0130】
<機能的構成>
【0131】
図18は、本実施例のコードログインシステムにおける機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施例のコードログインシステムは、「AV装置」(1800)と、「サーバサブシステム」(1810)と、「携帯端末」(1820)と、からなる。なお、「サーバサブシステム」と「携帯端末」に関しては、実施例1や2で説明した構成と同様であるため、その構成要件の図示は省略する。以下、本実施例において特徴的な「AV装置」の構成要件について説明する。
【0132】
図18にあるように、本実施例のコードログインシステムを構成する「AV装置」(1800)は、実施例3を基本として「第一コンテンツ送信要求出力部」(1801)と、「AVコード出力部」(1802)と、「第二コンテンツ送信要求出力部」(1803)を有する。なお、これら構成要件は、実施例1や3で記載したものと同様であるのでその説明は省略する。そして、本実施例のAV装置は、そのAVコード出力部が、さらに「認証画面アクセス出力手段」(1804)を有することを特徴とする。
【0133】
「認証アクセス画面出力手段」(1804)は、ディスプレイ上に携帯端末にて撮影可能なAVコードを表示し、かつ、第二コンテンツ要求の送信ボタンであるリンクボタンを表示する機能を有する。「携帯端末にて撮影可能なAVコード」とは、AVコードをそのものやAVコードを変換した二次元バーコードなどの画像情報などが挙げられる。そして、実施例1にて記載したように、そのディスプレイ上に表示されたAVコードを示す例えば画像情報を携帯端末にて撮影し、解析アプリケーションで解析することでAVコードが携帯端末にて取得される、という具合である。
【0134】
また、「リンクボタン」とは第二コンテンツ要求の送信ボタンをいい、例えばHTMLタグやスクリプト言語などで、第一コンテンツ送信要求にてリクエストされたコンテンツのURLに対して、同ディスプレイ上に表示されているAVコードを含むHTTPリクエストを送信するよう記述されたボタンなどが挙げられる。具体的には、例えば図1(b)の二次元バーコードの横に表示されている「次へ」のボタンなどである。そして、このリンクボタンをディスプレイ上に表示し、携帯端末で撮影したAVコードの認証後に当該AVコードを含む第二コンテンツ送信要求を出力することで、そのAV装置にてコンテンツ配信を受けることができる、という具合である。
【0135】
<処理の流れ>
【0136】
図19は、本実施例のコードログインシステムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。この図にあるように、まず、AV装置にて第一コンテンツ送信要求を出力する(ステップS1901)。すると、その出力された第一コンテンツ送信要求をサーバサブシステムにて取得する(ステップS1911)。サーバサブシステムでは、その第一コンテンツ送信要求の取得に応じてAVコードを含む二次元バーコードなどのAVコード信号を取得する(ステップS1912)。そしてそのAVコード信号を、第一コンテンツ送信要求を出力したAV装置に対して送信する(ステップ1913)。
【0137】
AV装置では、サーバサブシステムより返信されたAVコード信号を受信し(ステップS1902)、ディスプレイ上に携帯端末で撮影可能なAVコードを表示し、かつリンクボタンを表示する(ステップS1903)。そして、携帯端末にてAV装置のディスプレイ上に表示されているAVコードを撮影して取得し(ステップS1921)、取得したAVコードに基づいて、ログイン情報をサーバサブシステムに送信する(ステップS1922)。
【0138】
サーバサブシステムでは、携帯端末から送信されたログイン情報を受信する(ステップS1914)と、受信したログイン情報に含まれるAVコードと、ステップS1912にて取得したAVコードとを比較する(ステップS1915)。そして、例えば両者が一致などするとの比較結果が出力されると、当該AVコードを認証済みとして処理する。そして、AV装置にてディスプレイ上に表示されたリンクボタンへの、例えばリモコン装置などを利用したクリック操作などを受け付けると、それに応じてAVコードを含む第二コンテンツ送信要求が出力される(ステップS1904)。そして、サーバサブシステムにて第二コンテンツ送信要求を取得する(ステップS1916)と、その第二コンテンツ送信要求に応じてコンテンツがAV装置に返信される、という具合である。
【0139】
<効果の簡単な説明>
【0140】
以上のように、本実施例のコードログインシステムでは、AV装置に出力されたAVコードを携帯端末にて簡単に撮影することができる。さらに、同ディスプレイ上に表示されたリンクボタンのクリック操作などで、第二コンテンツ送信要求も簡単に送信することができる。
【0141】
≪実施例5≫
【0142】
<概要>
【0143】
本実施例は上記実施例を基本として、AVコード信号として音声データを利用することを特徴とするコードログインシステムである。すなわち、AVコード示す情報を周波数変換し、音声データとしてAV装置にて出力する。そして、その音声データを取得した携帯端末にて逆変換処理を実行しAVコードを取り出す、という具合である。
【0144】
<機能的構成>
【0145】
図20は、本実施例のコードログインシステムにおける機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施例のコードログインシステムは、「AV装置」(2000)と、「サーバサブシステム」(2010)と、「携帯端末」(2020)と、からなる。なお、「AV装置」と「携帯端末」に関しては、上記実施例で説明した構成と同様であるため、その構成要件の図示は省略する。以下、本実施例において特徴的な「サーバサブシステム」の構成要件について説明する。
【0146】
図20にあるように、本実施例のコードログインシステムを構成する「サーバサブシステム」(2010)は、「第一コンテンツ送信要求取得部」(2011)と、「AVコード信号送信部」(2012)と、「比較部」(2013)と、を有する。なお、これら構成要件は、上記実施例で記載したものと同様であるのでその説明は省略する。そして、本実施例のサーバサブシステムは、AVコード信号送信部がさらに「音声AVコード信号送信手段」(2014)を有することを特徴とする。
【0147】
「音声AVコード信号送信手段」(2014)は、AVコードである音声データを送信する機能を有する。音声データは、例えばAVコードを示す情報を周波数変換して生成する方法が挙げられる。また、音楽などの一般音声にOFDM変換したAVコードの音声データを合成することで、AV装置では通常の音声が出力されるよう構成しても良い。
【0148】
<処理の流れ>
【0149】
図21は、本実施例のコードログインシステムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。この図にあるように、まず、AV装置にて第一コンテンツ送信要求を出力する(ステップS2101)。すると、その出力された第一コンテンツ送信要求をサーバサブシステムにて取得する(ステップS2111)。サーバサブシステムでは、その第一コンテンツ送信要求の取得に応じてAVコードを音声データに変換した音声AVコード信号を取得する(ステップS2112)。そしてその音声AVコード信号を、第一コンテンツ送信要求を出力したAV装置に対して送信する(ステップ2113)。
【0150】
AV装置では、サーバサブシステムより返信された音声AVコード信号を受信し(ステップS2102)、音声AVコード信号で示される音声データをスピーカーなどから再生出力する(ステップS2103)。そして、携帯端末にてAV装置にて出力再生されている音声AVコード信号を例えば録音などして取得し(ステップS2121)、取得したAVコードに基づいて、ログイン情報をサーバサブシステムに送信する(ステップS2122)。
【0151】
サーバサブシステムでは、携帯端末から送信されたログイン情報を受信する(ステップS2114)と、受信したログイン情報に含まれるAVコードと、ステップS2112にて取得したAVコードとを比較する(ステップS2115)。そして、例えば両者が一致などするとの比較結果が出力されると、当該AVコードを認証済みとして処理する、という具合である。
【0152】
<効果の簡単な説明>
【0153】
以上のように、本実施例のコードログインシステムでは、音声AVコード信号で示される音声データを利用して、例えば携帯端末にて録音などすることで簡単にAVコードによるコードログイン処理を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0154】
【図1】実施例1のコードログインシステムによるユーザー認証処理の一例を表す概念図
【図2】実施例1のコードログインシステムにおける機能ブロックの一例を表す図
【図3】実施例1のコードログインシステムにおける第一コンテンツ送信要求の一例であるHTTPリクエストを表す概略図
【図4】実施例1のコードログインシステムにおいて出力されるAVコードの出力形態の一例を表す図
【図5】実施例1のコードログインシステムのサーバサブシステムにて管理されているAVコードの一例を表す図
【図6】実施例1のコードログインシステムのサーバサブシステムにて管理されているAVコードの、別の一例を表す図
【図7】実施例1のコードログインシステムの携帯端末におけるAVコードの取得形態の一例を表す図
【図8】実施例1のコードログインシステムを構成するAV装置におけるハードウェア構成の一例を表す図
【図9】実施例1のコードログインシステムを構成するサーバサブシステムにおけるハードウェア構成の一例を表す図
【図10】実施例1のコードログインシステムを構成する携帯端末におけるハードウェア構成の一例を表す図
【図11】実施例1のコードログインシステムにおける処理の流れの一例を表すフローチャート
【図12】実施例1のコードログインシステムにおけるさらに詳細な処理の流れの一例を表すシーケンス図
【図13】実施例2のコードログインシステムにおける機能ブロックの一例を表す図
【図14】実施例2のコードログインシステムにおける処理の流れの一例を表すフローチャート
【図15】実施例3のコードログインシステムにおける機能ブロックの一例を表す図
【図16】実施例3のコードログインシステムにおける処理の流れの一例を表すフローチャート
【図17】実施例3のコードログインシステムにおけるさらに詳細な処理の流れの一例を表すシーケンス図
【図18】実施例4のコードログインシステムにおける機能ブロックの一例を表す図
【図19】実施例4のコードログインシステムにおける処理の流れの一例を表すフローチャート
【図20】実施例5のコードログインシステムにおける機能ブロックの一例を表す図
【図21】実施例5のコードログインシステムにおける処理の流れの一例を表すフローチャート
【符号の説明】
【0155】
0200 AV装置
0201 第一コンテンツ送信要求出力部
0202 AVコード出力部
0210 サーバサブシステム
0211 第一コンテンツ送信要求取得部
0212 AVコード信号送信部
0213 比較部
0220 携帯端末
0221 AVコード取得部
0222 ログイン情報送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバサブシステムに対して第一コンテンツ送信要求を出力するための第一コンテンツ送信要求出力部と、
第一コンテンツ送信要求に応じてサーバサブシステムから返信されるAVコード信号を再生してAVコードを出力するAVコード出力部と、を有するAV装置と、
AV装置からの第一コンテンツ送信要求を取得する第一コンテンツ送信要求取得部と、
第一コンテンツ送信要求の受信に応じてAV装置に対して音声又は/及び映像によって出力されるAVコードの信号であるAVコード信号を送信するAVコード信号送信部と、
送信されたAVコード信号と、携帯端末から受信するログイン情報とを比較する比較部と、を有するサーバサブシステムと、
AV装置から出力されるAVコードを取得するAVコード取得部と、
取得したAVコードに基づいてログイン情報をサーバサブシステムに送信するログイン情報送信部と、を有する携帯端末と、
からなるコードログインシステム。
【請求項2】
サーバサブシステムは、
携帯端末を初期登録するための初期登録情報を受け付ける初期登録情報受付部と、
受け付けた初期登録情報に応じて登録結果を保持するとともに、携帯端末に対して返信する初期登録結果返信部と、を有するとともに、
比較部が、携帯端末に対して送信した登録結果をも受信して保持されている登録結果と比較する登録結果比較手段をさらに有し、
携帯端末は、
自身を初期登録するために初期登録情報を生成する初期登録情報生成部と、
生成した初期登録情報をサーバサブシステムに対して送信する初期登録情報送信部と、
送信した初期登録情報に応じて返信される登録結果を受信する返信結果受信部と、
受信した返信結果を以降の自身の認証をサーバサブシステムから受けるに際して送信するために保持する登録結果保持部と、を有するとともに
ログイン情報送信部が、保持されている登録結果をもログイン情報とともに送信する登録結果送信手段をさらに有する
請求項1に記載のコードログインシステム。
【請求項3】
サーバサブシステムは、
比較部での比較結果が所定の比較結果である場合に前記AV装置からのコンテンツ送信要求に応じる状態であるログイン状態を成立させるログイン状態処理部と、
をさらに有する請求項1又は2に記載のコードログインシステム。
【請求項4】
AV装置は、
AVコード出力部がAVコードを出力したのちに、サーバサブシステムに対して第二コンテンツ送信要求を出力するための第二コンテンツ送信要求出力部をさらに有する請求項1から3のいずれか一に記載のコードログインシステム。
【請求項5】
AV装置のAVコード出力部は、ディスプレイ上に携帯端末にて撮影可能なAVコードを表示し、かつ、第二コンテンツ要求の送信ボタンであるリンクボタンを表示する認証アクセス画面出力手段を有する請求項4に記載のコードログインシステム。
【請求項6】
サーバサブシステムのAVコード信号送信部は、AVコードである音声データを送信する音声AVコード信号送信手段を有する請求項1から4のいずれか一に記載のコードログインシステム。
【請求項7】
請求項3に記載のサーバサブシステム。
【請求項8】
請求項6に記載のサーバサブシステム。
【請求項9】
サーバサブシステムに対して第一コンテンツ送信要求を出力するための第一コンテンツ送信要求出力ステップと、
第一コンテンツ送信要求に応じてサーバサブシステムから返信されるAVコード信号を再生してAVコードを出力するAVコード出力ステップと、を計算機に実行させるAV装置の制御方法と、
AV装置からの第一コンテンツ送信要求を取得する第一コンテンツ送信要求取得ステップと、
第一コンテンツ送信要求の受信に応じてAV装置に対して音声又は/及び映像によって出力されるAVコードの信号であるAVコード信号を送信するAVコード信号送信ステップと、
送信されたAVコード信号と、携帯端末から受信するログイン情報とを比較する比較ステップと、を計算機に実行させるサーバサブシステムの制御方法と、
AV装置から出力されるAVコードを取得するAVコード取得ステップと、
取得したAVコードに基づいてログイン情報をサーバサブシステムに送信するログイン情報送信ステップと、を有する携帯端末の制御方法と、
からなるコードログインシステムの制御方法。
【請求項10】
サーバサブシステムの制御方法において、
携帯端末を初期登録するための初期登録情報を受け付ける初期登録情報受付ステップと、
受け付けた初期登録情報に応じて登録結果を保持するために記録するとともに、携帯端末に対して返信する初期登録結果返信ステップと、を有するとともに、
比較ステップが、携帯端末に対して送信した登録結果をも受信して保持されている登録結果と比較する登録結果比較ステップをさらに有し、
携帯端末の制御方法において、
自身を初期登録するために初期登録情報を生成する初期登録情報生成ステップと、
生成した初期登録情報をサーバサブシステムに対して送信する初期登録情報送信ステップと、
送信した初期登録情報に応じて返信される登録結果を受信する返信結果受信ステップと、
受信した返信結果を以降の自身の認証をサーバサブシステムから受けるに際して送信するために登録結果保持部に記録する記録ステップと、を有するとともに
ログイン情報送信ステップが、保持されている登録結果をもログイン情報とともに送信する登録結果送信ステップをさらに有する
請求項9に記載のコードログインシステムの制御方法。
【請求項11】
サーバサブシステムの制御方法において、
比較ステップでの比較結果が所定の比較結果である場合に前記AV装置からのコンテンツ送信要求に応じる状態であるログイン状態を成立させるログイン状態処理ステップと、
をさらに計算機に実行させる請求項9又は10に記載のコードログインシステムの制御方法。
【請求項12】
AV装置の制御方法において、
AVコード出力ステップにてAVコードを出力したのちに、サーバサブシステムに対して第二コンテンツ送信要求を出力するための第二コンテンツ送信要求出力ステップをさらに計算機に実行させる請求項9から11のいずれか一に記載のコードログインシステムの制御方法。
【請求項13】
AV装置の制御方法のAVコード出力ステップは、ディスプレイ上に携帯端末にて撮影可能なAVコードを表示し、かつ、第二コンテンツ要求の送信ボタンであるリンクボタンを表示する認証アクセス画面出力ステップを含む請求項12に記載のコードログインシステムの制御方法。
【請求項14】
サーバサブシステムの制御方法のAVコード信号送信ステップは、AVコードである音声データを送信する音声AVコード信号送信ステップを含む請求項9から12のいずれか一に記載のコードログインシステムの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−169547(P2009−169547A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−4924(P2008−4924)
【出願日】平成20年1月11日(2008.1.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】