サイクル毎ベースで、周期的な信号の振幅、位相または両方を変調する装置および方法
複数のサイクルを含む実質上周期的な信号を発生させるように適合されている信号発生器(208)と、サイクル毎ベースで、周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている変調器(204、206)とを含む、ワイヤレス通信のための装置を開示する。1つの観点において、変調器は、規定されている変調信号により、周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている。別の観点において、規定されている変調信号は、実質上ルートレイズドコサイン信号を含む。さらに別の観点において、規定されている変調信号は、変調された周期的な信号に対して規定されている周波数スペクトルを達成するように構成されている。
【発明の詳細な説明】
【分野】
【0001】
本開示は一般に、通信システムに関連し、より詳細には、サイクル毎ベースで、実質上周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調する装置および方法に関連する。
【背景】
【0002】
バッテリのような制限された電源で動作する通信デバイスは一般的に、意図された機能を提供する一方で、比較的少量の電力を消費する技術を使用する。人気を得ている1つの技術は、パルス変調技術を使用して信号を送信することに関連する。この技術は一般に、低いデューティサイクルパルスを使用して情報を送信することと、パルスを送信しない時間中に低電力モードで動作することとを伴う。したがって、これらのデバイスにおいて、送信機を連続的に動作させる通信デバイスよりも効率は一般的に良い。
【0003】
通常、これらの低電力消費デバイスは、政府機関によって一般的に規定される、厳格な送信仕様要求を有する。政府の要求を確実に満たすためだけでなく、通信デバイス間で信号をより正確に送信および受信するために、送信されるパルスの周波数成分またはスペクトルを正確に制御すべきである。送信されるパルスのそれぞれは、シヌソイド信号のような周期的な信号の複数のサイクルを含んでいてもよい。したがって、パルスの周波数成分またはスペクトルを制御するために、周期的な信号の振幅および/または位相を制御して、要求を満たすべきである。さらに、各パルスは、周期的な信号のいくつかのサイクルを含むだけであるかもしれないことから、信号の振幅および/または位相の制御は、サイクル毎ベースでのような、比較的優れた解決を有するべきである。
【概要】
【0004】
本開示の観点は、複数のサイクルを含む実質上周期的な信号を発生させるように適合されている信号発生器と、サイクル毎ベースで、周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている変調器とを備えるワイヤレス通信のための装置に関連する。別の観点において、変調器は、規定されている変調信号により、周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている。別の観点において、規定されている変調信号は、実質上ルートレイズドコサイン信号を含む。別の観点において、規定されている変調信号は、変調された周期的な信号に対して規定されている周波数スペクトルを達成するように構成されている。
【0005】
別の観点において、信号発生器は、周期的な信号を発生させるように適合されている電圧制御発振器(VCO)を備える。信号発生器は、周期的な信号の周波数を較正するように適合されている較正デバイスをさらに備えていてもよい。別の観点において、装置は、タイミング信号を変調器に提供して、サイクル毎ベースで、周期的な信号の変調を制御するように適合されているタイミングモジュールをさらに備える。タイミングモジュールは、信号発生器からタイミング源信号を受け取るようにさらに適合されていてもよい。タイミングモジュールは、タイミング源信号に応答して、タイミング信号を発生させるように適合されているシーケンシャル論理をさらに備えていてもよい。
【0006】
別の観点において、変調器は、複数のコンデンサと、コンデンサをチャージするように適合されている回路と、チャージされたコンデンサのうちの1つ以上を、周期的な信号を増幅する増幅器に選択的に結合するように適合されているスイッチネットワークとを備える。増幅器は、変調器によって発生された変調信号に応答する利得を含む電力増幅器を備えていてもよい。
【0007】
添付図面とともに考慮するとき、本開示の他の観点および新規な特徴は、本開示の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1A】図1Aは、本開示の1つの観点にしたがって、サイクル毎ベースで、実質上周期的な信号を変調する例示的な装置のブロック図を図示する。
【図1B】図1Bは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで変調された振幅を含む例示的な周期的な信号のグラフを図示する。
【図1C】図1Cは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで変調された位相を含む例示的な周期的な信号のグラフを図示する。
【図1D】図1Dは、本開示の別の観点にしたがって、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで変調された振幅および位相の両方を含む例示的な周期的な信号のグラフを図示する。
【図2】図2は、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで、実質上周期的な信号を変調する別の例示的な装置のブロック図を図示する。
【図3A】図3Aは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで、実質上周期的な信号を変調する別の例示的な装置の概略図を図示する。
【図3B】図3Bは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで、実質上周期的な信号を変調する例示的な装置において発生されるさまざまな信号のグラフを図示する。
【図3C】図3Cは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで実質上周期的な信号を変調する例示的な装置によって発生される1つの例示的な変調信号の例示的な周波数スペクトルのグラフを図示する。
【図4】図4は、本開示の別の観点にしたがった、例示的な通信デバイスのブロック図を図示する。
【図5】図5は、本発明の別の観点にしたがった、別の例示的な通信デバイスのブロック図を図示する。
【図6A】図6Aは、本開示の別の観点にしたがった、さまざまなパルス変調技術のタイミング図を図示する。
【図6B】図6Bは、本開示の別の観点にしたがった、さまざまなパルス変調技術のタイミング図を図示する。
【図6C】図6Cは、本開示の別の観点にしたがった、さまざまなパルス変調技術のタイミング図を図示する。
【図6D】図6Dは、本開示の別の観点にしたがった、さまざまなパルス変調技術のタイミング図を図示する。
【図7】図7は、本開示の別の観点にしたがった、さまざまなチャネルを通して互いに通信する、さまざまな通信デバイスのブロック図を図示する。
【詳細な説明】
【0009】
本開示のさまざまな観点を以下で記述する。ここでの教示は、幅広いさまざまな形態で具体化してもよく、ここで開示されている、いくつかの特定の構造、機能、またはその両方は、代表的なものにすぎないことが明らかなはずである。ここでの教示に基づいて、当業者は、ここで開示する観点を、他の何らかの観点と無関係に実現してもよく、これらの観点のうちの2以上を、さまざまな方法で組み合わせてもよいことを理解するはずである。例えば、ここで示す任意の数の観点を使用して、装置を実現してもよく、または、方法を実施してもよい。さらに、ここで示す観点のうちの1つ以上に加えて、または、それら以外に、他の構造、機能、または、構造および機能を使用して、そのような装置を実現してもよく、または、そのような方法を実施してもよい。
【0010】
上述の概念のいくつかの例として、いくつかの観点において、装置は、複数のサイクルを有する実質上周期的な信号を発生させるように適合されている、周波数較正される電圧制御発振器(VCO)のような、信号発生器を備えていてもよい。装置は、サイクル毎ベースで、周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている変調器をさらに備えていてもよい。変調は、実質上ルートレイズドコサイン信号のような、規定されている変調信号に基づいていてもよい。規定されている変調信号はまた、変調された周期的な信号に対して規定されている周波数スペクトルを達成するように構成されていてもよい。装置は、ディスクリートエレメントとして、集積回路として、ならびに、1つ以上のディスクリートエレメントおよび1つ以上の集積回路の組み合わせとして実現してもよい。装置はさらに、その機能のうちの1つ以上を実現するソフトウェアを実行するプロセッサによって駆動されてもよい。
【0011】
図1Aは、本開示の観点にしたがって、サイクル毎ベースで、実質上周期的な信号を変調する例示的な装置100のブロック図を図示する。装置100は、複数のサイクルTを含む実質上周期的な信号を発生させるように適合されている信号発生器102を備えている。装置100は、サイクル毎ベースで、周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている変調器104をさらに備えている。
【0012】
以下でより詳細に論じるように、サイクル毎ベースで、周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調することによって、装置100は、パルスの各サイクルに対して特定の振幅および/または位相を有する、複数のサイクルを備えるパルスのような、規定された信号を発生させてもよい。さらに、周期的な信号のサイクルに対して、振幅および/または位相の規定されているパターンを適切に選択することによって、装置100は、規定された周波数スペクトルを有するパルスのような信号を発生させてもよい。規定された周波数スペクトルを使用して、20%以上のオーダーの比帯域幅、500MHz以上のオーダーの帯域幅、または、20%以上のオーダーの比帯域幅および500MHz以上のオーダーの帯域幅を有する超広帯域チャネルを確立してもよい。
【0013】
図1Bは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで変調された振幅を含む例示的な周期的な信号のグラフを図示する。グラフが示すように、装置100は、特定のパターンで変調された振幅を有する周期的な信号を発生させてもよい。この例において、グラフ中で示すように、装置100は、比較的高い振幅を有する第1のサイクル(0−T)、より低い振幅を有する第2のサイクル(T−2T)、さらに低い振幅を有する第3のサイクル(2T−3T)などを含む信号を発生させる。サイクル毎ベースで、周期的な信号の振幅を制御することによって、装置100は、規定された周波数スペクトルを有する規定された信号を発生させることができる。
【0014】
図1Cは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで変調された位相を含む例示的な周期的な信号のグラフを図示する。グラフが示すように、装置100は、特定のパターンで変調された位相を有する周期的な信号を発生させてもよい。この例において、グラフ中で示すように、装置100は、ゼロ(0)度の相対位相を有する第1のサイクル(0−T)、180度の相対位相を有する第2のサイクル(T−2T)、180度の相対位相を有する第3のサイクル(2T−3T)などを含む信号を発生させる。この例においては、周期的な信号の位相は、2つの値(0および180)の間で変化しているが、位相は、ゼロ(0)度および360度の間の任意の値であってもよいことが理解される。振幅変調のごとく、サイクル毎ベースで周期的な信号の位相を制御することによって、装置100は、規定された周波数スペクトルを有する規定された信号を発生させることができる。
【0015】
図1Dは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで変調された振幅および位相を含む例示的な周期的な信号のグラフを図示する。グラフが示すように、装置100は、特定のパターンで変調された振幅および位相を有する周期的な信号を発生させてもよい。この例において、グラフ中で示すように、装置100は、比較的大きな振幅と、ゼロ(0)度の相対位相とを有する第1のサイクル(0−T)、より低い振幅と、180度の相対位相とを有する第2のサイクル(T−2T)、さらに低い振幅と、180度の相対位相とを有する第3のサイクル(2T−3T)などを含む信号を発生させる。上述した振幅および位相変調のごとく、サイクル毎ベースで、周期的な信号の振幅および位相を制御することによって、装置100は、規定された周波数スペクトルを有する規定された信号を発生させることができる。例えば、以下でより詳細に論じるように、装置100は、位相および振幅の両方を変調して、実質上ルートレイズドコサイン信号を発生させてもよい。実質上ルートレイズドコサイン信号は、周期的な信号の周波数にほぼ中心を置く、比較的平坦で高い振幅部分を有し、中心周波数よりも上および下の規定された周波数において振幅の比較的急落をともなう、周波数スペクトルを有する。
【0016】
図2は、本開示の1つの観点にしたがって、サイクル毎ベースで、実質上周期的な信号を変調する別の例示的な装置200のブロック図を図示する。この例において、装置200は、周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調できる。より詳細には、装置200は、サイクル毎タイミングモジュール202と、位相変調モジュール204と、振幅変調モジュール206と、周波数較正される電圧制御発振器(VCO)208と、電力増幅器(PA)210とを備えている。
【0017】
タイミングモジュール202は、周波数較正されるVCO208から受け取ったタイミング源信号に基づいて、位相タイミング信号および振幅タイミング信号を発生させる。これは、位相タイミング信号および振幅タイミング信号が、VCO208によって発生された周期的な信号に、サイクル毎ベースで同期されることを保証する。位相変調モジュール204は、それがタイミングモジュール202から受け取る位相タイミング信号に時間的に基づいている位相制御信号を発生させる。位相制御信号は、VCO208によって発生された周期的な信号の位相を変調する。振幅変調モジュール206は、それがタイミングモジュール202から受け取る振幅タイミング信号に時間的に基づいている振幅制御信号を発生させる。振幅制御信号は、電力増幅器(PA)210の利得を制御し、その結果、電力増幅器(PA)210によって増幅される周期的な信号の振幅を変調する。
【0018】
周波数較正されるVCO208は、サイクル毎タイミングモジュール202に対して、タイミング源信号を発生させる。タイミング源信号は、実質的に固定された振幅と、実質的に固定された位相(例えば、ゼロ(0)度の相対位相)とを有していてもよい。VCO208はまた、位相変調モジュール204から受け取った位相制御信号によって変調された位相を有する信号を発生させる。位相変調された信号は実質的に、タイミング源信号に同期された周波数である。電力増幅器(PA)210は、振幅変調モジュール206によって発生された振幅制御信号とともに変化する利得により、位相変調された信号を増幅する。したがって、電力増幅器(PA)210は、サイクル毎ベースで変調された振幅および位相を有する信号を発生させる。
【0019】
この例において、タイミングモジュール202によって発生される位相タイミング信号は、信号の位相変化が装置200によって発生されるとき(例えば、どのサイクル)を規定する。位相変調モジュール204によって発生される位相制御信号は、信号の相対位相をどれくらい変化させるかを規定する。位相制御信号は、位相タイミング信号に基づいていることから、それはまた、信号の位相が変化するときを規定する。同様に、タイミングモジュール202によって発生される振幅タイミング信号は、信号の振幅変化が装置200によって発生されるとき(例えば、どのサイクル)を規定する。振幅変調モジュール206によって発生される振幅制御信号は、信号の振幅をどれくらい変えるかを規定する。振幅制御信号は、振幅タイミング信号に基づいていることから、それはまた、信号の振幅が変化するときを規定する。
【0020】
図3Aは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで、実質上周期的な信号の振幅および位相を変調する別の例示的な装置300の概略図を図示する。例示的な装置300は、以前に論じた装置100または200の、より詳細な例示的な観点であってもよい。装置300は、タイミングモジュール302と、振幅変調器320と、位相変調器330と、信号発生器340と、増幅器360とを備えている。
【0021】
タイミングモジュール302は、信号発生器340によって発生される実質上周期的な信号の振幅および位相の変調を制御するために、振幅および位相タイミング信号を発生させる。振幅変調器320は、サイクル毎ベースで、周期的な信号の振幅を変調するために、タイミングモジュール302によって発生された振幅タイミング信号に応答して、増幅器360の利得を制御する。位相変調器330は、信号発生器340によって発生された周期的な信号の位相を制御する。信号発生器340は、位相変調器330によって発生された位相タイミング信号(VCO極性)によって変調または制御された位相を有する、実質上周期的な信号を発生させる。信号発生器340はまた、タイミングモジュール302がタイミング信号を発生させるために、タイミング源信号(VCO源入力)を発生させる。増幅器360は、信号発生器340によって発生された位相変調信号を増幅し、さらに、振幅変調器320によって発生された振幅変調信号に応答して、信号の振幅を変調する。
【0022】
より詳細には、タイミングモジュール302は、複数のDフリップフロップ(DFF)304−1ないし304−8を含むシフトレジスタ304と、ANDゲート306と、遅延素子308と、複数のORゲート310−1ないし310−5とを備えている。シフトレジスタ304は、信号発生器340によって発生されるタイミング源信号(VCO源入力)によってクロックされる。ANDゲート306は、パルスイネーブル入力と、VCO源入力とを含む。ANDゲート306は、シフトレジスタ304のクロック入力に結合されている出力を含む。シフトレジスタ304はまた、遅延素子308を通して電力増幅器(PA)リセット信号を受け取るように適合されているレジスタリセット入力を含む。第1のDFF304−1の入力は、パルス開始入力を受け取るように適合されている。ORゲート310−1は、第1のDFF304−1の出力に結合されている第1の入力と、第7のDFF304−7の出力に結合されている第2の入力とを含む。ORゲート310−2は、第2のDFF304−2の出力に結合されている第1の入力と、第6のDFF304−6の出力に結合されている第2の入力とを含む。ORゲート310−3は、第3のDFF304−3の出力に結合されている第1の入力と、第5のDFF304−5の出力に結合されている第2の入力とを含む。ORゲート310−4は、第4のDFF304−4の出力に結合されている第1の入力と、論理低電圧Vssに結合されている第2の入力とを含む。ORゲート310−5は、論理低電圧Vssに結合されている第1の入力と、第8のDFF304−8の出力に結合されている第2の入力とを含む。
【0023】
次に、振幅変調器320は、第1の組のドライバー322−1ないし322−4と、第1の組の電界効果トランジスタ(FET)324−1ないし324−4と、第2の組のドライバー326−1ないし326−3と、第2の組のFET328−1ないし328−3と、1組のコンデンサC1ないしC3とを備えている。第1の組のドライバー322−1ないし322−4の入力は、それぞれ、タイミングモジュール302のORゲート310−1ないし310−4の出力に結合されている。第1の組のドライバー322−1ないし322−4の出力は、それぞれ、第1の組のFET324−1ないし324−4のゲートに結合されている。第2の組のドライバー326−1ないし326−3の入力は、コンデンサプリチャージイネーブルパルスを受け取るように適合されている。第2の組のドライバー326−1ないし326−3の出力は、それぞれ、第2の組のFET328−1ないし328−3のゲートに結合されている。第2の組のFET328−1ないし328−3のドレインは、バイアス電圧Vddを受け取るように適合されている。第2の組のFET328−1ないし328−3のソースは、それぞれ、コンデンサC1ないしC3に結合に結合され、それぞれ、FET324−1ないし324−3のドレインに結合されている。FET324−4のドレインは、バイアス電圧Vddを受け取るように適合されている。
【0024】
位相変調器330は、第1のDFF304−1の出力に結合されている第1の入力と、第7のDFF304−7の出力に結合されている第2の入力と、位相制御信号(VCO極性)を発生させるように適合されている出力とを有するORゲートとして構成されていてもよい。
【0025】
次に、信号発生器340は、電圧制御発振器(VCO)342と、VCO較正ユニット344とを備えている。VCO較正ユニット344は、VCO342によって発生させる実質上周期的な信号の周波数を検知することに応答して、VCO342に対して周波数チューニング信号を発生させる。VCO342はまた、VCOが周期的な信号を発生させることをイネーブルにするVCOイネーブル信号を受け取るように適合されている。これは、パルスのような信号が送信されている時間中だけVCOがイネーブルにされる低電力のアプリケーションに有用である。VCO342は、位相変調器330によって発生される位相制御信号(VCO極性)に応答して、0度および180度間で、周期的な信号の相対位相を変化させるようにさらに適合されている。さらに、VCO342は、タイミングモジュール302および増幅器モジュール360に対して、VCO源信号を発生させるように適合されている。1つの観点において、VCO源信号は、実質的に固定された振幅と、実質的にゼロ(0)度の相対位相とを含む。第2の観点において、VCO源信号は、実質的に固定された振幅と、実質的に180度の相対位相とを含む。
【0026】
次に、増幅器360は、前置増幅器362と、電力増幅器364と、コンデンサC4と、FET366とを備えている。前置増幅器362は、位相変調された周期的な信号を受け取って増幅するために、VCO342の出力に結合されている。電力増幅器364の入力は、前置増幅器362の出力に結合されて、位相変調された周期的な信号をさらに増幅するだけでなく、振幅変調器320によって発生された振幅制御信号に応答して、信号を振幅変調する。コンデンサC4は、電力増幅器364のバイアス端子と接地との間に結合されている。FET366のソースおよびドレインは、コンデンサC4と並列に結合されている。FET366のゲートは、タイミングモジュール302のORゲート310−5によって発生されるPAリセット信号を受け取るように適合されている。コンデンサC4は、振幅変調器320によって発生される振幅制御信号を受け取るように適合されている。以下で、実質上ルートレイズドコサインパルスを発生させる際の、装置300の動作を説明する。装置300は、他のタイプの信号を発生させるように構成されていてもよいことが理解される。
【0027】
図3Bは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで、実質上周期的な信号を変調する例示的な装置300中で発生されるさまざまな信号のグラフを図示する。グラフのx軸すなわち水平軸は、時間、特に、VCO342によって発生される周期的な信号の7つのサイクルを表す。最上部のグラフは、VCO342によって発生されるVCOタイミング源信号を図示し、VCOタイミング源信号は、実質的に固定された振幅と、実質的にゼロ(0)度の相対位相とを有する、実質上正弦波である。第2のグラフは、位相変調器330によって発生された位相制御信号(VCO極性)に応答して、VCO342によって発生される位相変調信号を図示する。第3の図は、振幅変調器320のどのFETがイネーブルにされるかを示す。最後のグラフは、装置300の出力を図示する。
【0028】
図3Aおよび3Bの両方に関して、時間ゼロ(0)に先立って、パルスのような信号が発生される前に、チャージプリチャージイネーブルパルスが、それぞれ、ドライバー326−1ないし326−3を通して、FET328−1ないし328−3のゲートに適用される。これは、FET328−1ないし328−3をターンオンし、それにより、バイアス電圧Vddが、コンデンサC1ないしC3にわたって印加されて、それらをプリチャージする。コンデンサC1ないしC3は、装置300によって発生される信号に対して、特定の振幅エンベロープを発生させるために選択される。ルートレイズドコサイン信号を発生させる、この特定の例において、コンデンサC1ないしC3は、キャパシタンスC4/10、C4/5およびC4/2を有していてもよく、ここで、C4は、電力増幅器364に対するバイアスコンデンサである。また、時間ゼロ(0)に先立って、信号が発生される前に、PAリセット信号が、コンデンサC4を接地し、そこからすべての電荷を取り除くために、FET366のゲートに対してだけでなく、論理低レベルでレジスタにロードするためにシフトレジスタ304のレジスタリセット入力にも適用され、ひいては、振幅変調器320のFET324−1ないし324−4をターンオフさせる。
【0029】
次に、時間ゼロ(0)において、パルスイネーブル信号からの論理高レベルが、ANDゲート306の入力に適用され、次に、シフトレジスタ304の入力にVCO源入力を伝達する。シフトレジスタ304は次に、VCO源信号に応答して、DFF304−1の入力における(パルス開始入力から受け取った)論理高レベルを、その出力と、DFF304−2およびORゲート310−1の入力とに移す。ORゲート310−1は次に、振幅変調器320のドライバー322−1を通して、FET324−1のゲートに論理高レベルを移す。論理高レベルに応答して、FET324−1はターンオンし、増幅器360のコンデンサC4に並列に、プリチャージされているコンデンサC1を結合する。したがって、コンデンサC1上の電荷はコンデンサC4に移され、その結果、電力増幅器364に対してバイアス電圧を生成して、信号発生器340によって発生された信号を増幅する。また、時間ゼロ(0)において、位相変調器330は、VCO極性信号を生成し、VCO極性信号は、実質的に180度の相対位相をVCO342に発生させる。したがって、図3Bのグラフが図示するように、装置300は、時間間隔ゼロ(0)ないしTの間で、コンデンサC1からC4に移された電荷に関連する振幅を有し、実質的に180度の相対位相を有する、実質的にシヌソイド信号のサイクルを発生させる。
【0030】
時間Tにおいて、パルス開始入力は、論理低レベルにある。したがって、VCO源信号は、DFF304−2およびORゲート310−1の入力に論理低レベルをクロックする。ORゲート310−1は次に、ドライバー322−1を通して、FET324−1のゲートに論理低レベルを移す。論理低レベルに応答して、FET324−1はターンオフし、放電されたC1をコンデンサC4から切り離す。また、時間Tにおいて、VCO源信号は、DFF304−2の入力における論理高レベルを、DFF304−3およびORゲート310−2の入力にクロックする。ORゲート310−2は次に、振幅変調器320のドライバー322−2を通して、FET324−2のゲートに論理高レベルを移す。論理高レベルに応答して、FET324−2はターンオンし、増幅器360のコンデンサC4に並列に、プリチャージされているコンデンサC2を結合する。したがって、コンデンサC2上の電荷は、コンデンサC4に移され、その結果、電力増幅器364に対して、より高いバイアス電圧を生成して、信号発生器340によって発生された信号を増幅する。また、時間Tにおいて、位相変調器330はVCO極性信号を生成し、VCO極性信号は、実質的にゼロ(0)度の相対位相をVCO342に発生させる。したがって、図3Bのグラフが図示するように、装置300は、時間Tおよび2Tの間で、コンデンサC2からC4に移された電荷に関連する振幅を有し、実質的にゼロ(0)度の相対位相を有する、実質的にシヌソイド信号のサイクルを発生させる。
【0031】
時間2Tにおいて、パルス開始入力は、再び論理低レベルにある。したがって、VCO源信号は、DFF304−2およびORゲート310−1の入力に論理低レベルをクロックする。ORゲート310−1は次に、ドライバー322−1を通してFET324−1のゲートに論理低レベルを移して、FET324−1を、そのオフセット状態おいて維持し、その結果、放電されたC1をコンデンサC4から切り離されたままにする。さらに、時間2Tにおいて、VCO源信号は、DFF304−2の入力における論理低レベルを、DFF304−3およびORゲート310−2の入力にクロックする。ORゲート310−2は次に、ドライバー322−2を通して、FET324−2のゲートに論理低レベルを移す。論理低レベルに応答して、FET324−2は、ターンオフし、放電されたコンデンサC2をコンデンサC4から切り離す。
【0032】
さらに、時間2Tにおいて、VCO源信号は、DFF304−3の入力における論理高レベルを、DFF304−4およびORゲート310−3の入力にクロックする。ORゲート310−3は次に、振幅変調器320のドライバー322−3を通して、FET324−3のゲートに論理高レベルを移す。論理高レベルに応答して、FET324−3はターンオンし、増幅器360のコンデンサC4に並列に、プリチャージされているコンデンサC3を結合する。したがって、コンデンサC3上の電荷は、コンデンサC4に移され、その結果、電力増幅器364に対してさらに高いバイアス電圧を生成して、信号発生器340によって発生された信号を増幅する。また、時間2Tにおいて、位相変調器330は、VCO極性信号を生成し、VCO極性信号は、実質的にゼロ(0)度の相対位相をVCO342に発生させる。したがって、図3Bのグラフが図示するように、装置300は、時間2Tおよび3Tの間で、コンデンサC3からC4に移された電荷に関連する振幅を有し、実質的にゼロ(0)度の相対位相を有する、実質的にシヌソイド信号のサイクルを発生させる。
【0033】
時間3Tにおいて、パルス開始入力は、再び論理低レベルにある。したがって、VCO源信号は、DFF304−2およびORゲート310−1の入力に論理低レベルをクロックする。ORゲート310−1は次に、ドライバー322−1を通してFET324−1のゲートに論理低レベルを移して、FET324−1を、そのオフセット状態おいて維持し、その結果、放電されたC1を、コンデンサC4から切り離されたままにする。また、時間3Tにおいて、VCO源信号は、DFF310−2の入力における論理低レベルを、DFF304−3およびORゲート310−2の入力にクロックする。ORゲート310−2は次に、ドライバー322−2を通してFET324−2のゲートに論理低レベルを移して、FET324−2を、そのオフセット状態おいて維持し、その結果、放電されたC2を、コンデンサC4から切り離されたままにする。さらに、時間3Tにおいて、VCO源信号は、DFF310−3における論理低レベルを、DFF304−4およびORゲート310−3の入力にクロックする。ORゲート310−3は次に、ドライバー322−3を通して、FET324−3のゲートに論理低レベルを移す。論理低レベルに応答して、FET324−3はターンオフし、放電されたコンデンサC3をコンデンサC4から切り離す。
【0034】
さらに、時間3Tにおいて、VCO源信号は、DFF304−4の入力における論理高レベルを、DFF304−5およびORゲート310−4の入力にクロックする。ORゲート310−4は次に、振幅変調器320のドライバー322−4を通して、FET324−4のゲートに論理高レベルを移す。論理高レベルに応答して、FET324−4はターンオンし、増幅器360のコンデンサC4に電源電圧Vddを結合する。したがって、電源電圧Vddは、コンデンサC4をフルにチャージし、その結果、電力増幅器364に対してさらに高いバイアス電圧を生成して、信号発生器340によって発生された信号を増幅する。さらに、時間3Tにおいて、位相変調器330はVCO極性信号を生成し、VCO極性信号は、実質的にゼロ(0)度の相対位相をVCO342に発生させる。したがって、図3Bのグラフが図示するように、装置300は、時間3Tおよび4Tの間で、電源電圧VddからC4に移された電荷に関連する振幅を有し、実質的にゼロ(0)度の相対位相を有する、実質的にシヌソイド信号のサイクルを発生させる。
【0035】
時間4Tにおいて、パルス開始入力は、再び論理低レベルにある。したがって、VCO源信号は、論理低レベルを、ORゲート310−1、310−2および310−4の入力にクロックする。したがって、以前に論じたように、FET324−1、324−2、および324−4がターンオフされ、その結果、コンデンサC1、C2および電源電圧VddをコンデンサC4から切り離す。しかしながら、時間4Tにおいて、VCO源信号は、DFF304−5の入力における論理高レベルを、DFF304−6およびORゲート310−3の入力にクロックする。ORゲート310−3は次に、振幅変調器320のドライバー322−3を通して、論理高レベルをFET324−3のゲートに移す。論理高レベルに応答して、FET324−3はターンオンし、増幅器360のコンデンサC4に並列に、放電されたコンデンサC3を結合する。このケースにおいて、コンデンサC4上にあった電荷のいくらかはC3に移り、その結果、コンデンサC4上の電荷を低減させる。これは、電力増幅器364に対してより低いバイアス電圧を生成して、信号発生器340によって発生された信号を増幅する。さらに、時間4Tにおいて、位相変調器330は、VCO極性信号を生成し、VCO極性信号は、実質的にゼロ(0)度の相対位相をVCO342に発生させる。したがって、図3Bのグラフが図示するように、装置300は、時間4Tおよび5Tの間で、コンデンサC4からコンデンサC3に移された電荷に関連する振幅を有し、実質的にゼロ(0)度の相対位相を有する、実質的にシヌソイド信号のサイクルを発生させる。
【0036】
時間5Tにおいて、パルス開始入力は、再び論理低レベルにある。したがって、VCO源信号は、ORゲート310−1、310−3および310−4の入力に論理低レベルをクロックする。したがって、以前に論じたように、FET324−1、324−3および324−4がターンオフされ、その結果、コンデンサC1、C3および電源電圧VddをコンデンサC4から切り離す。しかしながら、時間5Tにおいて、VCO源信号は、DFF304−6の入力における論理高レベルを、DFF304−7およびORゲート310−2の入力にクロックする。ORゲート310−2は次に、振幅変調器320のドライバー322−2を通して、論理高レベルをFET324−2のゲートに移す。論理高レベルに応答して、FET324−2はターンオンし、増幅器360のコンデンサC4に並列に、放電されたコンデンサC2を結合する。このケースにおいて、コンデンサC4上にあった電荷のいくらかがC2に移り、その結果、コンデンサC4上の電荷をさらに低減させる。これは、電力増幅器364に対して、より低いバイアス電圧を生成して、信号発生器340によって発生された信号を増幅する。さらに、時間5Tにおいて、位相変調器330がVCO極性信号を生成し、VCO極性信号は、実質的にゼロ(0)度の相対位相をVCO342に発生させる。したがって、図3Bのグラフが図示するように、装置300は、時間5Tおよび6Tの間で、コンデンサC4からコンデンサC2に移された電荷に関連する振幅を有し、実質的にゼロ(0)度の相対位相を有する、実質的にシヌソイド信号のサイクルを発生させる。
【0037】
時間6Tにおいて、パルス開始入力は論理低レベルにある。したがって、VCO源信号は、ORゲート310−2、310−3および310−4の入力に論理低レベルをクロックする。したがって、以前に論じたように、FET324−2、324−3および324−4がターンオフされ、その結果、コンデンサC2、C3および電源電圧VddをコンデンサC4から切り離す。しかしながら、時間6Tにおいて、VCO源信号は、ORゲート304−7の入力における論理高レベルを、DFF304−8およびORゲート310−1の入力にクロックする。ORゲート310−1は次に、振幅変調器320のドライバー322−1を通して、論理高レベルをFET324−1のゲートに移す。論理高レベルに応答して、FET324−1はターンオンし、増幅器360のコンデンサC4に並列に、放電されたコンデンサC1を結合する。このケースにおいて、コンデンサC4上にあった電荷のいくらかがC1に移り、その結果、コンデンサC4上の電荷をさらに低減させる。これは、電力増幅器364に対して、より低いバイアス電圧を生成して、信号発生器340によって発生された信号を増幅する。さらに、時間6Tおよび7T間で、位相変調器330がVCO極性信号を生成し、VCO極性信号は、実質的に180度の相対位相をVCO342に発生させる。したがって、図3Bのグラフが図示するように、装置300は、時間6Tおよび7Tの間で、コンデンサC4からコンデンサC1に移された電荷に関連する振幅を有し、実質的に180度の相対位相を有する、実質的にシヌソイド信号のサイクルを発生させる。
【0038】
時間7T後に、VCO源信号は、ORゲート310−1ないし310−4の入力に論理低レベルを移す。これは、コンデンサC1−3と、電圧VddとをコンデンサC4から効果的に切り離す。さらに、この時間において、VCO源信号は、DFF304−8の入力から、DFF304−8の出力およびORゲート310−5の入力に、論理高レベルを移す。これは、ORゲート310−5に、論理高レベルPAリセット信号を発生させる。次に、PAリセット信号は、FET366をターンオンさせ、その結果、コンデンサC4を接地し、コンデンサC4から実質的にすべての電荷を取り除く。これは、次の信号発生プロセスのために、コンデンサC4をリセットする。さらに、遅延素子308によって規定される時間遅延後に、PAリセット信号は、すべての論理低信号によりシフトレジスタ304にロードするために、シフトレジスタ304をリセットする。
【0039】
図3Cは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで、実質的に周期的な信号を変調する例示的な装置300によって発生される1つの例示的な変調信号の、例示的なおおよその周波数スペクトルのグラフを図示する。上述したように、装置300は、規定された振幅および位相要求を有する複数のサイクルを備えるパルスのような信号を発生させる。この例において、信号の振幅は、サイクル0から4Tまで、規定され方法で増加し(例えば、A/10、A/5、A/2、A)、サイクル4Tから7Tまで、規定された方法で減少する(例えば、A、A/2、A/5、A/10)。さらに、この例において、間隔0ないしTと、6Tないし7Tとにおける信号の位相は、間隔Tないし6Tにおける信号の位相から実質的に180度である。これは、実質上ルートレイズドコサイン信号を達成するために実施される。図3C中で示すように、ルートレイズドコサイン信号は、周期的な信号の周波数f0よりも上および下で、実質的に平坦な振幅領域を有し、平坦な振幅領域の端において振幅の急落をともなう、規定された周波数スペクトルを生成する。装置300は、規定された周波数スペクトルを有する、他の規定された信号を発生させるように構成されていてもよい。
【0040】
図4は、本開示の別の観点にしたがった、例示的なトランシーバを含む例示的な通信デバイス400のブロック図を図示する。通信デバイス400は、他の通信デバイスにデータを送り、他の通信デバイスからデータを受信するのに特に適していてもよい。通信デバイス400は、アンテナ402と、Tx/Rx分離デバイス404と、フロントエンド受信機部406と、RFからベースバンドへの受信機部408と、ベースバンドユニット410と、ベースバンドからRFへの送信機部412と、送信機414と、データ受信機416と、データ発生器418とを備えている。送信機414は、以前に論じたように、サイクル毎ベースで変調された振幅および/または位相を有するパルスのような、規定された信号を発生させる装置100、200および300のような装置を含んでいてもよい。したがって、送信機414は、規定された周波数スペクトルを有する、規定された信号を送信できる。
【0041】
動作において、データプロセッサ416は、別の通信デバイスからRF信号を受信するアンテナ402と、信号をフロントエンド受信機部406に送るTx/Rx分離デバイス404と、受信した信号を増幅する受信機フロントエンド406と、RF信号をベースバンド信号に変換する、RFからベースバンドへの受信機部408と、ベースバンド信号を処理して、受信したデータを決定するベースバンドユニット410とを通して、別の通信デバイスからのデータを受け取ってもよい。データ受信機416は、受信したデータに基づいて、1つ以上の規定されている動作を実行してもよい。例えば、データプロセッサ416は、マイクロプロセッサや、マイクロ制御装置や、縮小命令セットコンピュータ(RISC)プロセッサや、ディスプレイや、スピーカのようなトランスデューサを含む、ヘッドセットのようなオーディオデバイスや、医療デバイスや、靴や、ウォッチや、データに応答するロボットまたは機械式デバイスや、ディスプレイのようなユーザインターフェースや、1つ以上の発光ダイオード(LED)などを含んでいてもよい。
【0042】
さらに、動作において、データ発生器418は、送信のために、発信データをベースバンド信号に処理するベースバンドユニット410と、ベースバンド信号をRF信号に変換する、ベースバンドからRFへの送信機部412と、ワイヤレス媒体を通して送信するためにRF信号を調整する送信機414と、入力を受信機フロントエンド406に分離すると同時にRF信号をアンテナ402にルーティングするTx/Rx分離デバイス404と、RF信号をワイヤレス媒体に放射するアンテナ420とを通して別の通信デバイスに送信するための発信データを発生させてもよい。データ発生器418は、センサまたは他のタイプのデータ発生器であってもよい。例えば、データ発生器418は、マイクロプロセッサや、マイクロ制御装置や、RISCプロセッサや、キーボードや、マウスまたはトラックボールのようなポインティングデバイスや、マイクロフォンのようなトランスデューサを含む、ヘッドセットのようなオーディオデバイスや、医療デバイスや、靴や、データを発生させるロボットまたは機械式デバイスや、ディスプレイのようなユーザインターフェースや、1つ以上の発光ダイオード(LED)などを含んでいてもよい。
【0043】
図5は、本開示の別の観点にしたがった、例示的なトランシーバを含む例示的な通信デバイス500のブロック図を図示する。通信デバイス500は、他の通信デバイスにデータを送るのに特に適していてもよい。通信デバイス500は、アンテナ502と、送信機504と、ベースバンドからRFへの送信機部506と、ベースバンドユニット508と、データ発生器510とを備えている。送信機504は、以前に論じたような、サイクル毎ベースで変調された振幅および/または位相を有するパルスのような、規定された信号を発生させる装置100、200および300のような装置を含んでいてもよい。したがって、送信機414は、規定された周波数スペクトルを有する、規定された信号を送信できる。
【0044】
動作において、データ発生器510は、送信のために、発信データをベースバンド信号に処理するベースバンドユニット508と、ベースバンド信号をRF信号に変換する、ベースバンドからRFへの送信機部506と、ワイヤレス媒体を通して送信するためにRF信号を調整する送信機504と、RF信号をワイヤレス媒体に放射するアンテナ502とを通して別の通信デバイスに送信するための発信データを発生させてもよい。データ発生器510は、センサまたは他のタイプのデータ発生器であってもよい。例えば、データ発生器510は、マイクロプロセッサや、マイクロ制御装置や、RISCプロセッサや、キーボードや、マウスまたはトラックボールのようなポインティングデバイスや、マイクロフォンのようなトランスデューサを含むオーディオデバイスや、医療デバイスや、靴や、データを発生させるロボットまたは機械式デバイスや、ディスプレイのようなユーザインターフェースや、1つ以上の発光ダイオード(LED)などを含んでいてもよい。
【0045】
図6Aは、PDMA変調の例として、異なるパルス繰返し周波数(PRF)により規定される異なるチャネル(チャネル1および2)を図示する。特に、チャネル1に対するパルスは、パルス間の遅延期間602に対応するパルス繰返し周波数(PRF)を有する。逆に、チャネル2に対するパルスは、パルス間の遅延期間604に対応するパルス繰返し周波数(PRF)を有する。したがって、この技術を使用して、2つのチャネル間のパルスの衝突の比較的低い尤度を有する擬似直交チャネルを規定してもよい。特に、パルス衝突の低い尤度は、パルスに対する低いデューティサイクルの使用を通して達成してもよい。例えば、パルス繰返し周波数(PRF)の適切な選択を通して、所定のチャネルに対する実質上すべてのパルスを、他の何らかのチャネルに対するパルスとは異なる時間で送信してもよい。
【0046】
所定のチャネルに対して規定されるパルス繰返し周波数(PRF)は、そのチャネルによってサポートされるデータレートに依存してもよい。例えば、非常に低いデータレート(例えば、1秒につき数キロビットすなわち数Kbpsのオーダー)をサポートするチャネルは、対応する低いパルス繰返し周波数(PRF)を用いてもよい。逆に、比較的高いデータレート(例えば、1秒につき数メガビットすなわち数Mbpsのオーダー)をサポートするチャネルは、対応するより高いパルス繰返し周波数(PRF)を用いてもよい。
【0047】
図6Bは、PDMA変調の例として、異なるパルス位置またはオフセットにより規定される異なるチャネル(チャネル1および2)を図示する。チャネル1に対するパルスは、(例えば、示していない、所定の時点に関して)第1のパルスオフセットにしたがって、ライン606によって表されるような時点で発生される。逆に、チャネル2に対するパルスは、第2のパルスオフセットにしたがって、ライン608によって表されるような時点で発生される。(矢印610によって表されるような)パルス間のパルスオフセットの差がある場合、この技術を使用して、2つのチャネル間のパルス衝突の尤度を低減させてもよい。(例えば、ここで論じるような)チャネルに対して規定される他の何らかのシグナリングパラメータおよびデバイス間のタイミングの精度(例えば、相対クロックドリフト)次第で、異なるパルスオフセットを使用して、直交または擬似直交チャネルを提供してもよい。
【0048】
図6Cは、異なる時間ホッピングシーケンスにより規定される異なるチャネル(チャネル1およびチャネル2)を図示する。例えば、チャネル1に対するパルス612は、1つの時間ホッピングシーケンスにしたがう時間において発生されてもよく、一方、チャネル2に対するパルス614は、別の時間ホッピングシーケンスにしたがう時間において発生されてもよい。使用される特定のシーケンスおよびデバイス間のタイミングの精度次第で、この技術を使用して、直交または擬似直交チャネルを提供してもよい。例えば、時間ホップされるパルス位置は、隣接チャネルからの繰返しパルスの衝突の確率を低減させるために周期的でなくてもよい。
【0049】
図6Dは、PDM変調の例として、異なるタイムスロットにより規定される、異なるチャネルを図示する。チャネルL1に対するパルスは、特定の時間インスタンスで発生される。同様に、チャネルL2に対するパルスは、他の時間インスタンスで発生される。同じ方法で、チャネルL3に対するパルスは、さらに他の時間インスタンスで発生される。一般に、異なるチャネルに属する時間インスタンスは、同時に起きず、または、さまざまなチャネル間での干渉を低減させ、または除去するために、直交してもよい。
【0050】
他の技術を使用して、パルス変調スキームにしたがってチャネルを規定してもよい。例えば、チャネルは、異なる拡散擬似乱数シーケンス、または、他の何らかの適切なパラメータに基づいて規定してもよい。さらに、チャネルは、2以上のパラメータの組み合わせに基づいて規定してもよい。
【0051】
図7は、本開示の別の観点にしたがった、さまざまなチャネルを通して互いに通信する、さまざまな超広帯域(UWB)通信デバイスのブロック図を図示する。例えば、UWBデバイス1 702は、2つの並列のUWBチャネル1および2を通して、UWBデバイス2 704と通信している。UWBデバイス702は、単一のチャネル3を通して、UWBデバイス3 706と通信している。次に、UWBデバイス3 706は、単一のチャネル4を通して、UWBデバイス4 708と通信している。他の構成が可能である。通信デバイスは、多くの異なるアプリケーションに対して使用してもよく、例えば、ヘッドセット、マイクロフォン、バイオメトリックセンサ、心拍数モニタ、歩数計、EKGデバイス、ウォッチ、靴、リモート制御装置、スイッチ、タイヤ空気圧モニタ、または、他の通信デバイスにおいて実現してもよい。
【0052】
本開示の上述の観点のいずれも、多くの異なるデバイスにおいて実現してもよい。例えば、上述した医療アプリケーションに加えて、本開示の観点は、健康およびフィットネスのアプリケーションに適用してもよい。さらに、本開示の観点は、異なるタイプのアプリケーションに対して、靴において実現してもよい。ここで記述した開示のいくつかの観点を組み込んでもよい他の複数のアプリケーションがある。
【0053】
本開示のさまざまな観点を上述した。ここでの教示は、幅広いさまざまな形態で具体化してもよく、ここで開示している、いくつかの特定の構造、機能またはその両方は代表的なものにすぎないことが明らかなはずである。ここでの教示に基づいて、当業者は、ここで開示する観点を、他の何らかの観点とは無関係に実現してもよく、これらの観点のうちの2以上を、さまざまな方法で組み合わせてもよいことを理解するはずである。例えば、ここで示す任意の数の観点を使用して、装置を実現してもよく、または、方法を実施してもよい。さらに、ここで示す観点のうちの1つ以上に加えて、または、それら以外に、他の構造、機能、または、構造および機能を使用して、そのような装置を実現してもよく、または、そのような方法を実施してもよい。上述の概念のうちのいくつかの例として、いくつかの観点において、並列チャネルを、パルス繰返し周波数に基づいて確立してもよい。いくつかの観点において、並列チャネルを、パルスの位置またはオフセットに基づいて確立してもよい。いくつかの観点において、並列チャネルを、時間ホッピングシーケンスに基づいて確立してもよい。いくつかの観点において、並列チャネルを、パルス繰返し周波数と、パルスの位置またはオフセットと、時間ホッピングシーケンスとに基づいて確立してもよい。
【0054】
さまざまな異なる技術および技法のいずれかを使用して情報および信号を表わしてもよいことを、当業者は理解するであろう。例えば、電圧、電流、電磁波、磁界または磁気粒子、光学場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組み合わせにより、上の記述を通して参照されているデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボルおよびチップを表わしてもよい。
【0055】
ここでの開示に関して記述したさまざまな実例となる論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア(例えば、ソースコーディングまたは他の何らかの技術を使用して設計してもよい、デジタル構成、アナログ構成、または2つの組み合わせ)、命令を組み込んでいるさまざまな形態のプログラムまたは設計コード(ここでは、便宜上、“ソフトウェア”または“ソフトウェアモジュール”と呼ばれるかもしれない)、または、両方の組み合わせとして実現してもよいことを、当業者はさらに理解するであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明瞭に説明するために、さまざまな実例となるコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップをそれらの機能の点から一般的に上述した。このような機能がハードウェアまたはソフトウェアとして実現されるかどうかは、特定の用途およびシステム全体に課される設計制約に依存する。当業者は、各特定の用途に対して、さまざまな方法で、記述した機能を実現するかもしれないが、そのような実現の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈すべきではない。
【0056】
ここで開示した観点に関して記述した、さまざまな実例となる、論理ブロック、モジュールおよび回路は、集積回路(“IC”)、アクセス端末、または、アクセスポイント内で実現してもよく、または、それらによって実行してもよい。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)または他のプログラム可能論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気コンポーネント、光コンポーネント、機械コンポーネント、あるいはここで記述した機能を実行するために設計された、これらの任意の組み合わせを備えていてもよく、ICの内部に、ICの外部に、またはその両方に存在するコードまたは命令を実行してもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサでもよいが、代わりに、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、または状態遷移機械であってもよい。計算デバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連した1つ以上のマイクロプロセッサ、または他の任意のこのような構成として、プロセッサを実現してもよい。
【0057】
いくつかの開示したプロセスにおける、ステップの何らかの順序または階層は、サンプルのアプローチの例であることが理解される。設計選択に基づいて、本開示の範囲内にとどまりながら、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層を並べ変えてもよいことが理解される。方法の請求項は、サンプルの順序においてさまざまなステップの要素を提示し、提示された特定の順序または階層に限定するように向けられていない。
【0058】
ここで開示した観点に関して記述した方法またはアルゴリズムのステップを、ハードウェア中で直接、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール中で、またはその2つの組み合わせ中で具体化してもよい。(例えば、実行可能命令および関連データを含む)ソフトウェアモジュールおよび他のデータが、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバルディスク、CD−ROM,または技術的に知られている他の何らかの形態のコンピュータ読み取り可能記憶媒体のようなデータメモリ中に存在してもよい。サンプルの記憶媒体は、例えば、コンピュータ/プロセッサ(ここでは、便宜上、“プロセッサ”と呼ばれる)のような機械に結合されていてもよく、それにより、プロセッサは、記憶媒体から情報(例えば、コード)を読み出すことができ、記憶媒体に情報を書き込むことができる。サンプルの記憶媒体はプロセッサと一体化されていてもよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC中に存在してもよい。ASICはユーザ機器中に存在してもよい。代わりに、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ機器中にディスクリートコンポーネントとして存在してもよい。さらに、いくつかの観点において、任意の適切なコンピュータプログラムプロダクトが、本開示の観点のうちの1つ以上に関連するコードを含んでいるコンピュータ読み取り可能媒体を備えていてもよい。いくつかの観点において、コンピュータプログラムプロダクトは、実装材料を備えていてもよい。
【0059】
さまざまな観点に関して本発明を記述したが、本発明は、さらなる修正が可能であることが理解される。本出願は、後に続く発明のいくつかのバリエーション、使用または適応をカバーするように向けられており、一般に、本開示からの逸脱を含む、本発明の原理は、本発明が関係する技術内での既知および慣例の実施内に入る。
【分野】
【0001】
本開示は一般に、通信システムに関連し、より詳細には、サイクル毎ベースで、実質上周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調する装置および方法に関連する。
【背景】
【0002】
バッテリのような制限された電源で動作する通信デバイスは一般的に、意図された機能を提供する一方で、比較的少量の電力を消費する技術を使用する。人気を得ている1つの技術は、パルス変調技術を使用して信号を送信することに関連する。この技術は一般に、低いデューティサイクルパルスを使用して情報を送信することと、パルスを送信しない時間中に低電力モードで動作することとを伴う。したがって、これらのデバイスにおいて、送信機を連続的に動作させる通信デバイスよりも効率は一般的に良い。
【0003】
通常、これらの低電力消費デバイスは、政府機関によって一般的に規定される、厳格な送信仕様要求を有する。政府の要求を確実に満たすためだけでなく、通信デバイス間で信号をより正確に送信および受信するために、送信されるパルスの周波数成分またはスペクトルを正確に制御すべきである。送信されるパルスのそれぞれは、シヌソイド信号のような周期的な信号の複数のサイクルを含んでいてもよい。したがって、パルスの周波数成分またはスペクトルを制御するために、周期的な信号の振幅および/または位相を制御して、要求を満たすべきである。さらに、各パルスは、周期的な信号のいくつかのサイクルを含むだけであるかもしれないことから、信号の振幅および/または位相の制御は、サイクル毎ベースでのような、比較的優れた解決を有するべきである。
【概要】
【0004】
本開示の観点は、複数のサイクルを含む実質上周期的な信号を発生させるように適合されている信号発生器と、サイクル毎ベースで、周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている変調器とを備えるワイヤレス通信のための装置に関連する。別の観点において、変調器は、規定されている変調信号により、周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている。別の観点において、規定されている変調信号は、実質上ルートレイズドコサイン信号を含む。別の観点において、規定されている変調信号は、変調された周期的な信号に対して規定されている周波数スペクトルを達成するように構成されている。
【0005】
別の観点において、信号発生器は、周期的な信号を発生させるように適合されている電圧制御発振器(VCO)を備える。信号発生器は、周期的な信号の周波数を較正するように適合されている較正デバイスをさらに備えていてもよい。別の観点において、装置は、タイミング信号を変調器に提供して、サイクル毎ベースで、周期的な信号の変調を制御するように適合されているタイミングモジュールをさらに備える。タイミングモジュールは、信号発生器からタイミング源信号を受け取るようにさらに適合されていてもよい。タイミングモジュールは、タイミング源信号に応答して、タイミング信号を発生させるように適合されているシーケンシャル論理をさらに備えていてもよい。
【0006】
別の観点において、変調器は、複数のコンデンサと、コンデンサをチャージするように適合されている回路と、チャージされたコンデンサのうちの1つ以上を、周期的な信号を増幅する増幅器に選択的に結合するように適合されているスイッチネットワークとを備える。増幅器は、変調器によって発生された変調信号に応答する利得を含む電力増幅器を備えていてもよい。
【0007】
添付図面とともに考慮するとき、本開示の他の観点および新規な特徴は、本開示の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1A】図1Aは、本開示の1つの観点にしたがって、サイクル毎ベースで、実質上周期的な信号を変調する例示的な装置のブロック図を図示する。
【図1B】図1Bは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで変調された振幅を含む例示的な周期的な信号のグラフを図示する。
【図1C】図1Cは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで変調された位相を含む例示的な周期的な信号のグラフを図示する。
【図1D】図1Dは、本開示の別の観点にしたがって、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで変調された振幅および位相の両方を含む例示的な周期的な信号のグラフを図示する。
【図2】図2は、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで、実質上周期的な信号を変調する別の例示的な装置のブロック図を図示する。
【図3A】図3Aは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで、実質上周期的な信号を変調する別の例示的な装置の概略図を図示する。
【図3B】図3Bは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで、実質上周期的な信号を変調する例示的な装置において発生されるさまざまな信号のグラフを図示する。
【図3C】図3Cは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで実質上周期的な信号を変調する例示的な装置によって発生される1つの例示的な変調信号の例示的な周波数スペクトルのグラフを図示する。
【図4】図4は、本開示の別の観点にしたがった、例示的な通信デバイスのブロック図を図示する。
【図5】図5は、本発明の別の観点にしたがった、別の例示的な通信デバイスのブロック図を図示する。
【図6A】図6Aは、本開示の別の観点にしたがった、さまざまなパルス変調技術のタイミング図を図示する。
【図6B】図6Bは、本開示の別の観点にしたがった、さまざまなパルス変調技術のタイミング図を図示する。
【図6C】図6Cは、本開示の別の観点にしたがった、さまざまなパルス変調技術のタイミング図を図示する。
【図6D】図6Dは、本開示の別の観点にしたがった、さまざまなパルス変調技術のタイミング図を図示する。
【図7】図7は、本開示の別の観点にしたがった、さまざまなチャネルを通して互いに通信する、さまざまな通信デバイスのブロック図を図示する。
【詳細な説明】
【0009】
本開示のさまざまな観点を以下で記述する。ここでの教示は、幅広いさまざまな形態で具体化してもよく、ここで開示されている、いくつかの特定の構造、機能、またはその両方は、代表的なものにすぎないことが明らかなはずである。ここでの教示に基づいて、当業者は、ここで開示する観点を、他の何らかの観点と無関係に実現してもよく、これらの観点のうちの2以上を、さまざまな方法で組み合わせてもよいことを理解するはずである。例えば、ここで示す任意の数の観点を使用して、装置を実現してもよく、または、方法を実施してもよい。さらに、ここで示す観点のうちの1つ以上に加えて、または、それら以外に、他の構造、機能、または、構造および機能を使用して、そのような装置を実現してもよく、または、そのような方法を実施してもよい。
【0010】
上述の概念のいくつかの例として、いくつかの観点において、装置は、複数のサイクルを有する実質上周期的な信号を発生させるように適合されている、周波数較正される電圧制御発振器(VCO)のような、信号発生器を備えていてもよい。装置は、サイクル毎ベースで、周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている変調器をさらに備えていてもよい。変調は、実質上ルートレイズドコサイン信号のような、規定されている変調信号に基づいていてもよい。規定されている変調信号はまた、変調された周期的な信号に対して規定されている周波数スペクトルを達成するように構成されていてもよい。装置は、ディスクリートエレメントとして、集積回路として、ならびに、1つ以上のディスクリートエレメントおよび1つ以上の集積回路の組み合わせとして実現してもよい。装置はさらに、その機能のうちの1つ以上を実現するソフトウェアを実行するプロセッサによって駆動されてもよい。
【0011】
図1Aは、本開示の観点にしたがって、サイクル毎ベースで、実質上周期的な信号を変調する例示的な装置100のブロック図を図示する。装置100は、複数のサイクルTを含む実質上周期的な信号を発生させるように適合されている信号発生器102を備えている。装置100は、サイクル毎ベースで、周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている変調器104をさらに備えている。
【0012】
以下でより詳細に論じるように、サイクル毎ベースで、周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調することによって、装置100は、パルスの各サイクルに対して特定の振幅および/または位相を有する、複数のサイクルを備えるパルスのような、規定された信号を発生させてもよい。さらに、周期的な信号のサイクルに対して、振幅および/または位相の規定されているパターンを適切に選択することによって、装置100は、規定された周波数スペクトルを有するパルスのような信号を発生させてもよい。規定された周波数スペクトルを使用して、20%以上のオーダーの比帯域幅、500MHz以上のオーダーの帯域幅、または、20%以上のオーダーの比帯域幅および500MHz以上のオーダーの帯域幅を有する超広帯域チャネルを確立してもよい。
【0013】
図1Bは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで変調された振幅を含む例示的な周期的な信号のグラフを図示する。グラフが示すように、装置100は、特定のパターンで変調された振幅を有する周期的な信号を発生させてもよい。この例において、グラフ中で示すように、装置100は、比較的高い振幅を有する第1のサイクル(0−T)、より低い振幅を有する第2のサイクル(T−2T)、さらに低い振幅を有する第3のサイクル(2T−3T)などを含む信号を発生させる。サイクル毎ベースで、周期的な信号の振幅を制御することによって、装置100は、規定された周波数スペクトルを有する規定された信号を発生させることができる。
【0014】
図1Cは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで変調された位相を含む例示的な周期的な信号のグラフを図示する。グラフが示すように、装置100は、特定のパターンで変調された位相を有する周期的な信号を発生させてもよい。この例において、グラフ中で示すように、装置100は、ゼロ(0)度の相対位相を有する第1のサイクル(0−T)、180度の相対位相を有する第2のサイクル(T−2T)、180度の相対位相を有する第3のサイクル(2T−3T)などを含む信号を発生させる。この例においては、周期的な信号の位相は、2つの値(0および180)の間で変化しているが、位相は、ゼロ(0)度および360度の間の任意の値であってもよいことが理解される。振幅変調のごとく、サイクル毎ベースで周期的な信号の位相を制御することによって、装置100は、規定された周波数スペクトルを有する規定された信号を発生させることができる。
【0015】
図1Dは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで変調された振幅および位相を含む例示的な周期的な信号のグラフを図示する。グラフが示すように、装置100は、特定のパターンで変調された振幅および位相を有する周期的な信号を発生させてもよい。この例において、グラフ中で示すように、装置100は、比較的大きな振幅と、ゼロ(0)度の相対位相とを有する第1のサイクル(0−T)、より低い振幅と、180度の相対位相とを有する第2のサイクル(T−2T)、さらに低い振幅と、180度の相対位相とを有する第3のサイクル(2T−3T)などを含む信号を発生させる。上述した振幅および位相変調のごとく、サイクル毎ベースで、周期的な信号の振幅および位相を制御することによって、装置100は、規定された周波数スペクトルを有する規定された信号を発生させることができる。例えば、以下でより詳細に論じるように、装置100は、位相および振幅の両方を変調して、実質上ルートレイズドコサイン信号を発生させてもよい。実質上ルートレイズドコサイン信号は、周期的な信号の周波数にほぼ中心を置く、比較的平坦で高い振幅部分を有し、中心周波数よりも上および下の規定された周波数において振幅の比較的急落をともなう、周波数スペクトルを有する。
【0016】
図2は、本開示の1つの観点にしたがって、サイクル毎ベースで、実質上周期的な信号を変調する別の例示的な装置200のブロック図を図示する。この例において、装置200は、周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調できる。より詳細には、装置200は、サイクル毎タイミングモジュール202と、位相変調モジュール204と、振幅変調モジュール206と、周波数較正される電圧制御発振器(VCO)208と、電力増幅器(PA)210とを備えている。
【0017】
タイミングモジュール202は、周波数較正されるVCO208から受け取ったタイミング源信号に基づいて、位相タイミング信号および振幅タイミング信号を発生させる。これは、位相タイミング信号および振幅タイミング信号が、VCO208によって発生された周期的な信号に、サイクル毎ベースで同期されることを保証する。位相変調モジュール204は、それがタイミングモジュール202から受け取る位相タイミング信号に時間的に基づいている位相制御信号を発生させる。位相制御信号は、VCO208によって発生された周期的な信号の位相を変調する。振幅変調モジュール206は、それがタイミングモジュール202から受け取る振幅タイミング信号に時間的に基づいている振幅制御信号を発生させる。振幅制御信号は、電力増幅器(PA)210の利得を制御し、その結果、電力増幅器(PA)210によって増幅される周期的な信号の振幅を変調する。
【0018】
周波数較正されるVCO208は、サイクル毎タイミングモジュール202に対して、タイミング源信号を発生させる。タイミング源信号は、実質的に固定された振幅と、実質的に固定された位相(例えば、ゼロ(0)度の相対位相)とを有していてもよい。VCO208はまた、位相変調モジュール204から受け取った位相制御信号によって変調された位相を有する信号を発生させる。位相変調された信号は実質的に、タイミング源信号に同期された周波数である。電力増幅器(PA)210は、振幅変調モジュール206によって発生された振幅制御信号とともに変化する利得により、位相変調された信号を増幅する。したがって、電力増幅器(PA)210は、サイクル毎ベースで変調された振幅および位相を有する信号を発生させる。
【0019】
この例において、タイミングモジュール202によって発生される位相タイミング信号は、信号の位相変化が装置200によって発生されるとき(例えば、どのサイクル)を規定する。位相変調モジュール204によって発生される位相制御信号は、信号の相対位相をどれくらい変化させるかを規定する。位相制御信号は、位相タイミング信号に基づいていることから、それはまた、信号の位相が変化するときを規定する。同様に、タイミングモジュール202によって発生される振幅タイミング信号は、信号の振幅変化が装置200によって発生されるとき(例えば、どのサイクル)を規定する。振幅変調モジュール206によって発生される振幅制御信号は、信号の振幅をどれくらい変えるかを規定する。振幅制御信号は、振幅タイミング信号に基づいていることから、それはまた、信号の振幅が変化するときを規定する。
【0020】
図3Aは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで、実質上周期的な信号の振幅および位相を変調する別の例示的な装置300の概略図を図示する。例示的な装置300は、以前に論じた装置100または200の、より詳細な例示的な観点であってもよい。装置300は、タイミングモジュール302と、振幅変調器320と、位相変調器330と、信号発生器340と、増幅器360とを備えている。
【0021】
タイミングモジュール302は、信号発生器340によって発生される実質上周期的な信号の振幅および位相の変調を制御するために、振幅および位相タイミング信号を発生させる。振幅変調器320は、サイクル毎ベースで、周期的な信号の振幅を変調するために、タイミングモジュール302によって発生された振幅タイミング信号に応答して、増幅器360の利得を制御する。位相変調器330は、信号発生器340によって発生された周期的な信号の位相を制御する。信号発生器340は、位相変調器330によって発生された位相タイミング信号(VCO極性)によって変調または制御された位相を有する、実質上周期的な信号を発生させる。信号発生器340はまた、タイミングモジュール302がタイミング信号を発生させるために、タイミング源信号(VCO源入力)を発生させる。増幅器360は、信号発生器340によって発生された位相変調信号を増幅し、さらに、振幅変調器320によって発生された振幅変調信号に応答して、信号の振幅を変調する。
【0022】
より詳細には、タイミングモジュール302は、複数のDフリップフロップ(DFF)304−1ないし304−8を含むシフトレジスタ304と、ANDゲート306と、遅延素子308と、複数のORゲート310−1ないし310−5とを備えている。シフトレジスタ304は、信号発生器340によって発生されるタイミング源信号(VCO源入力)によってクロックされる。ANDゲート306は、パルスイネーブル入力と、VCO源入力とを含む。ANDゲート306は、シフトレジスタ304のクロック入力に結合されている出力を含む。シフトレジスタ304はまた、遅延素子308を通して電力増幅器(PA)リセット信号を受け取るように適合されているレジスタリセット入力を含む。第1のDFF304−1の入力は、パルス開始入力を受け取るように適合されている。ORゲート310−1は、第1のDFF304−1の出力に結合されている第1の入力と、第7のDFF304−7の出力に結合されている第2の入力とを含む。ORゲート310−2は、第2のDFF304−2の出力に結合されている第1の入力と、第6のDFF304−6の出力に結合されている第2の入力とを含む。ORゲート310−3は、第3のDFF304−3の出力に結合されている第1の入力と、第5のDFF304−5の出力に結合されている第2の入力とを含む。ORゲート310−4は、第4のDFF304−4の出力に結合されている第1の入力と、論理低電圧Vssに結合されている第2の入力とを含む。ORゲート310−5は、論理低電圧Vssに結合されている第1の入力と、第8のDFF304−8の出力に結合されている第2の入力とを含む。
【0023】
次に、振幅変調器320は、第1の組のドライバー322−1ないし322−4と、第1の組の電界効果トランジスタ(FET)324−1ないし324−4と、第2の組のドライバー326−1ないし326−3と、第2の組のFET328−1ないし328−3と、1組のコンデンサC1ないしC3とを備えている。第1の組のドライバー322−1ないし322−4の入力は、それぞれ、タイミングモジュール302のORゲート310−1ないし310−4の出力に結合されている。第1の組のドライバー322−1ないし322−4の出力は、それぞれ、第1の組のFET324−1ないし324−4のゲートに結合されている。第2の組のドライバー326−1ないし326−3の入力は、コンデンサプリチャージイネーブルパルスを受け取るように適合されている。第2の組のドライバー326−1ないし326−3の出力は、それぞれ、第2の組のFET328−1ないし328−3のゲートに結合されている。第2の組のFET328−1ないし328−3のドレインは、バイアス電圧Vddを受け取るように適合されている。第2の組のFET328−1ないし328−3のソースは、それぞれ、コンデンサC1ないしC3に結合に結合され、それぞれ、FET324−1ないし324−3のドレインに結合されている。FET324−4のドレインは、バイアス電圧Vddを受け取るように適合されている。
【0024】
位相変調器330は、第1のDFF304−1の出力に結合されている第1の入力と、第7のDFF304−7の出力に結合されている第2の入力と、位相制御信号(VCO極性)を発生させるように適合されている出力とを有するORゲートとして構成されていてもよい。
【0025】
次に、信号発生器340は、電圧制御発振器(VCO)342と、VCO較正ユニット344とを備えている。VCO較正ユニット344は、VCO342によって発生させる実質上周期的な信号の周波数を検知することに応答して、VCO342に対して周波数チューニング信号を発生させる。VCO342はまた、VCOが周期的な信号を発生させることをイネーブルにするVCOイネーブル信号を受け取るように適合されている。これは、パルスのような信号が送信されている時間中だけVCOがイネーブルにされる低電力のアプリケーションに有用である。VCO342は、位相変調器330によって発生される位相制御信号(VCO極性)に応答して、0度および180度間で、周期的な信号の相対位相を変化させるようにさらに適合されている。さらに、VCO342は、タイミングモジュール302および増幅器モジュール360に対して、VCO源信号を発生させるように適合されている。1つの観点において、VCO源信号は、実質的に固定された振幅と、実質的にゼロ(0)度の相対位相とを含む。第2の観点において、VCO源信号は、実質的に固定された振幅と、実質的に180度の相対位相とを含む。
【0026】
次に、増幅器360は、前置増幅器362と、電力増幅器364と、コンデンサC4と、FET366とを備えている。前置増幅器362は、位相変調された周期的な信号を受け取って増幅するために、VCO342の出力に結合されている。電力増幅器364の入力は、前置増幅器362の出力に結合されて、位相変調された周期的な信号をさらに増幅するだけでなく、振幅変調器320によって発生された振幅制御信号に応答して、信号を振幅変調する。コンデンサC4は、電力増幅器364のバイアス端子と接地との間に結合されている。FET366のソースおよびドレインは、コンデンサC4と並列に結合されている。FET366のゲートは、タイミングモジュール302のORゲート310−5によって発生されるPAリセット信号を受け取るように適合されている。コンデンサC4は、振幅変調器320によって発生される振幅制御信号を受け取るように適合されている。以下で、実質上ルートレイズドコサインパルスを発生させる際の、装置300の動作を説明する。装置300は、他のタイプの信号を発生させるように構成されていてもよいことが理解される。
【0027】
図3Bは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで、実質上周期的な信号を変調する例示的な装置300中で発生されるさまざまな信号のグラフを図示する。グラフのx軸すなわち水平軸は、時間、特に、VCO342によって発生される周期的な信号の7つのサイクルを表す。最上部のグラフは、VCO342によって発生されるVCOタイミング源信号を図示し、VCOタイミング源信号は、実質的に固定された振幅と、実質的にゼロ(0)度の相対位相とを有する、実質上正弦波である。第2のグラフは、位相変調器330によって発生された位相制御信号(VCO極性)に応答して、VCO342によって発生される位相変調信号を図示する。第3の図は、振幅変調器320のどのFETがイネーブルにされるかを示す。最後のグラフは、装置300の出力を図示する。
【0028】
図3Aおよび3Bの両方に関して、時間ゼロ(0)に先立って、パルスのような信号が発生される前に、チャージプリチャージイネーブルパルスが、それぞれ、ドライバー326−1ないし326−3を通して、FET328−1ないし328−3のゲートに適用される。これは、FET328−1ないし328−3をターンオンし、それにより、バイアス電圧Vddが、コンデンサC1ないしC3にわたって印加されて、それらをプリチャージする。コンデンサC1ないしC3は、装置300によって発生される信号に対して、特定の振幅エンベロープを発生させるために選択される。ルートレイズドコサイン信号を発生させる、この特定の例において、コンデンサC1ないしC3は、キャパシタンスC4/10、C4/5およびC4/2を有していてもよく、ここで、C4は、電力増幅器364に対するバイアスコンデンサである。また、時間ゼロ(0)に先立って、信号が発生される前に、PAリセット信号が、コンデンサC4を接地し、そこからすべての電荷を取り除くために、FET366のゲートに対してだけでなく、論理低レベルでレジスタにロードするためにシフトレジスタ304のレジスタリセット入力にも適用され、ひいては、振幅変調器320のFET324−1ないし324−4をターンオフさせる。
【0029】
次に、時間ゼロ(0)において、パルスイネーブル信号からの論理高レベルが、ANDゲート306の入力に適用され、次に、シフトレジスタ304の入力にVCO源入力を伝達する。シフトレジスタ304は次に、VCO源信号に応答して、DFF304−1の入力における(パルス開始入力から受け取った)論理高レベルを、その出力と、DFF304−2およびORゲート310−1の入力とに移す。ORゲート310−1は次に、振幅変調器320のドライバー322−1を通して、FET324−1のゲートに論理高レベルを移す。論理高レベルに応答して、FET324−1はターンオンし、増幅器360のコンデンサC4に並列に、プリチャージされているコンデンサC1を結合する。したがって、コンデンサC1上の電荷はコンデンサC4に移され、その結果、電力増幅器364に対してバイアス電圧を生成して、信号発生器340によって発生された信号を増幅する。また、時間ゼロ(0)において、位相変調器330は、VCO極性信号を生成し、VCO極性信号は、実質的に180度の相対位相をVCO342に発生させる。したがって、図3Bのグラフが図示するように、装置300は、時間間隔ゼロ(0)ないしTの間で、コンデンサC1からC4に移された電荷に関連する振幅を有し、実質的に180度の相対位相を有する、実質的にシヌソイド信号のサイクルを発生させる。
【0030】
時間Tにおいて、パルス開始入力は、論理低レベルにある。したがって、VCO源信号は、DFF304−2およびORゲート310−1の入力に論理低レベルをクロックする。ORゲート310−1は次に、ドライバー322−1を通して、FET324−1のゲートに論理低レベルを移す。論理低レベルに応答して、FET324−1はターンオフし、放電されたC1をコンデンサC4から切り離す。また、時間Tにおいて、VCO源信号は、DFF304−2の入力における論理高レベルを、DFF304−3およびORゲート310−2の入力にクロックする。ORゲート310−2は次に、振幅変調器320のドライバー322−2を通して、FET324−2のゲートに論理高レベルを移す。論理高レベルに応答して、FET324−2はターンオンし、増幅器360のコンデンサC4に並列に、プリチャージされているコンデンサC2を結合する。したがって、コンデンサC2上の電荷は、コンデンサC4に移され、その結果、電力増幅器364に対して、より高いバイアス電圧を生成して、信号発生器340によって発生された信号を増幅する。また、時間Tにおいて、位相変調器330はVCO極性信号を生成し、VCO極性信号は、実質的にゼロ(0)度の相対位相をVCO342に発生させる。したがって、図3Bのグラフが図示するように、装置300は、時間Tおよび2Tの間で、コンデンサC2からC4に移された電荷に関連する振幅を有し、実質的にゼロ(0)度の相対位相を有する、実質的にシヌソイド信号のサイクルを発生させる。
【0031】
時間2Tにおいて、パルス開始入力は、再び論理低レベルにある。したがって、VCO源信号は、DFF304−2およびORゲート310−1の入力に論理低レベルをクロックする。ORゲート310−1は次に、ドライバー322−1を通してFET324−1のゲートに論理低レベルを移して、FET324−1を、そのオフセット状態おいて維持し、その結果、放電されたC1をコンデンサC4から切り離されたままにする。さらに、時間2Tにおいて、VCO源信号は、DFF304−2の入力における論理低レベルを、DFF304−3およびORゲート310−2の入力にクロックする。ORゲート310−2は次に、ドライバー322−2を通して、FET324−2のゲートに論理低レベルを移す。論理低レベルに応答して、FET324−2は、ターンオフし、放電されたコンデンサC2をコンデンサC4から切り離す。
【0032】
さらに、時間2Tにおいて、VCO源信号は、DFF304−3の入力における論理高レベルを、DFF304−4およびORゲート310−3の入力にクロックする。ORゲート310−3は次に、振幅変調器320のドライバー322−3を通して、FET324−3のゲートに論理高レベルを移す。論理高レベルに応答して、FET324−3はターンオンし、増幅器360のコンデンサC4に並列に、プリチャージされているコンデンサC3を結合する。したがって、コンデンサC3上の電荷は、コンデンサC4に移され、その結果、電力増幅器364に対してさらに高いバイアス電圧を生成して、信号発生器340によって発生された信号を増幅する。また、時間2Tにおいて、位相変調器330は、VCO極性信号を生成し、VCO極性信号は、実質的にゼロ(0)度の相対位相をVCO342に発生させる。したがって、図3Bのグラフが図示するように、装置300は、時間2Tおよび3Tの間で、コンデンサC3からC4に移された電荷に関連する振幅を有し、実質的にゼロ(0)度の相対位相を有する、実質的にシヌソイド信号のサイクルを発生させる。
【0033】
時間3Tにおいて、パルス開始入力は、再び論理低レベルにある。したがって、VCO源信号は、DFF304−2およびORゲート310−1の入力に論理低レベルをクロックする。ORゲート310−1は次に、ドライバー322−1を通してFET324−1のゲートに論理低レベルを移して、FET324−1を、そのオフセット状態おいて維持し、その結果、放電されたC1を、コンデンサC4から切り離されたままにする。また、時間3Tにおいて、VCO源信号は、DFF310−2の入力における論理低レベルを、DFF304−3およびORゲート310−2の入力にクロックする。ORゲート310−2は次に、ドライバー322−2を通してFET324−2のゲートに論理低レベルを移して、FET324−2を、そのオフセット状態おいて維持し、その結果、放電されたC2を、コンデンサC4から切り離されたままにする。さらに、時間3Tにおいて、VCO源信号は、DFF310−3における論理低レベルを、DFF304−4およびORゲート310−3の入力にクロックする。ORゲート310−3は次に、ドライバー322−3を通して、FET324−3のゲートに論理低レベルを移す。論理低レベルに応答して、FET324−3はターンオフし、放電されたコンデンサC3をコンデンサC4から切り離す。
【0034】
さらに、時間3Tにおいて、VCO源信号は、DFF304−4の入力における論理高レベルを、DFF304−5およびORゲート310−4の入力にクロックする。ORゲート310−4は次に、振幅変調器320のドライバー322−4を通して、FET324−4のゲートに論理高レベルを移す。論理高レベルに応答して、FET324−4はターンオンし、増幅器360のコンデンサC4に電源電圧Vddを結合する。したがって、電源電圧Vddは、コンデンサC4をフルにチャージし、その結果、電力増幅器364に対してさらに高いバイアス電圧を生成して、信号発生器340によって発生された信号を増幅する。さらに、時間3Tにおいて、位相変調器330はVCO極性信号を生成し、VCO極性信号は、実質的にゼロ(0)度の相対位相をVCO342に発生させる。したがって、図3Bのグラフが図示するように、装置300は、時間3Tおよび4Tの間で、電源電圧VddからC4に移された電荷に関連する振幅を有し、実質的にゼロ(0)度の相対位相を有する、実質的にシヌソイド信号のサイクルを発生させる。
【0035】
時間4Tにおいて、パルス開始入力は、再び論理低レベルにある。したがって、VCO源信号は、論理低レベルを、ORゲート310−1、310−2および310−4の入力にクロックする。したがって、以前に論じたように、FET324−1、324−2、および324−4がターンオフされ、その結果、コンデンサC1、C2および電源電圧VddをコンデンサC4から切り離す。しかしながら、時間4Tにおいて、VCO源信号は、DFF304−5の入力における論理高レベルを、DFF304−6およびORゲート310−3の入力にクロックする。ORゲート310−3は次に、振幅変調器320のドライバー322−3を通して、論理高レベルをFET324−3のゲートに移す。論理高レベルに応答して、FET324−3はターンオンし、増幅器360のコンデンサC4に並列に、放電されたコンデンサC3を結合する。このケースにおいて、コンデンサC4上にあった電荷のいくらかはC3に移り、その結果、コンデンサC4上の電荷を低減させる。これは、電力増幅器364に対してより低いバイアス電圧を生成して、信号発生器340によって発生された信号を増幅する。さらに、時間4Tにおいて、位相変調器330は、VCO極性信号を生成し、VCO極性信号は、実質的にゼロ(0)度の相対位相をVCO342に発生させる。したがって、図3Bのグラフが図示するように、装置300は、時間4Tおよび5Tの間で、コンデンサC4からコンデンサC3に移された電荷に関連する振幅を有し、実質的にゼロ(0)度の相対位相を有する、実質的にシヌソイド信号のサイクルを発生させる。
【0036】
時間5Tにおいて、パルス開始入力は、再び論理低レベルにある。したがって、VCO源信号は、ORゲート310−1、310−3および310−4の入力に論理低レベルをクロックする。したがって、以前に論じたように、FET324−1、324−3および324−4がターンオフされ、その結果、コンデンサC1、C3および電源電圧VddをコンデンサC4から切り離す。しかしながら、時間5Tにおいて、VCO源信号は、DFF304−6の入力における論理高レベルを、DFF304−7およびORゲート310−2の入力にクロックする。ORゲート310−2は次に、振幅変調器320のドライバー322−2を通して、論理高レベルをFET324−2のゲートに移す。論理高レベルに応答して、FET324−2はターンオンし、増幅器360のコンデンサC4に並列に、放電されたコンデンサC2を結合する。このケースにおいて、コンデンサC4上にあった電荷のいくらかがC2に移り、その結果、コンデンサC4上の電荷をさらに低減させる。これは、電力増幅器364に対して、より低いバイアス電圧を生成して、信号発生器340によって発生された信号を増幅する。さらに、時間5Tにおいて、位相変調器330がVCO極性信号を生成し、VCO極性信号は、実質的にゼロ(0)度の相対位相をVCO342に発生させる。したがって、図3Bのグラフが図示するように、装置300は、時間5Tおよび6Tの間で、コンデンサC4からコンデンサC2に移された電荷に関連する振幅を有し、実質的にゼロ(0)度の相対位相を有する、実質的にシヌソイド信号のサイクルを発生させる。
【0037】
時間6Tにおいて、パルス開始入力は論理低レベルにある。したがって、VCO源信号は、ORゲート310−2、310−3および310−4の入力に論理低レベルをクロックする。したがって、以前に論じたように、FET324−2、324−3および324−4がターンオフされ、その結果、コンデンサC2、C3および電源電圧VddをコンデンサC4から切り離す。しかしながら、時間6Tにおいて、VCO源信号は、ORゲート304−7の入力における論理高レベルを、DFF304−8およびORゲート310−1の入力にクロックする。ORゲート310−1は次に、振幅変調器320のドライバー322−1を通して、論理高レベルをFET324−1のゲートに移す。論理高レベルに応答して、FET324−1はターンオンし、増幅器360のコンデンサC4に並列に、放電されたコンデンサC1を結合する。このケースにおいて、コンデンサC4上にあった電荷のいくらかがC1に移り、その結果、コンデンサC4上の電荷をさらに低減させる。これは、電力増幅器364に対して、より低いバイアス電圧を生成して、信号発生器340によって発生された信号を増幅する。さらに、時間6Tおよび7T間で、位相変調器330がVCO極性信号を生成し、VCO極性信号は、実質的に180度の相対位相をVCO342に発生させる。したがって、図3Bのグラフが図示するように、装置300は、時間6Tおよび7Tの間で、コンデンサC4からコンデンサC1に移された電荷に関連する振幅を有し、実質的に180度の相対位相を有する、実質的にシヌソイド信号のサイクルを発生させる。
【0038】
時間7T後に、VCO源信号は、ORゲート310−1ないし310−4の入力に論理低レベルを移す。これは、コンデンサC1−3と、電圧VddとをコンデンサC4から効果的に切り離す。さらに、この時間において、VCO源信号は、DFF304−8の入力から、DFF304−8の出力およびORゲート310−5の入力に、論理高レベルを移す。これは、ORゲート310−5に、論理高レベルPAリセット信号を発生させる。次に、PAリセット信号は、FET366をターンオンさせ、その結果、コンデンサC4を接地し、コンデンサC4から実質的にすべての電荷を取り除く。これは、次の信号発生プロセスのために、コンデンサC4をリセットする。さらに、遅延素子308によって規定される時間遅延後に、PAリセット信号は、すべての論理低信号によりシフトレジスタ304にロードするために、シフトレジスタ304をリセットする。
【0039】
図3Cは、本開示の別の観点にしたがって、サイクル毎ベースで、実質的に周期的な信号を変調する例示的な装置300によって発生される1つの例示的な変調信号の、例示的なおおよその周波数スペクトルのグラフを図示する。上述したように、装置300は、規定された振幅および位相要求を有する複数のサイクルを備えるパルスのような信号を発生させる。この例において、信号の振幅は、サイクル0から4Tまで、規定され方法で増加し(例えば、A/10、A/5、A/2、A)、サイクル4Tから7Tまで、規定された方法で減少する(例えば、A、A/2、A/5、A/10)。さらに、この例において、間隔0ないしTと、6Tないし7Tとにおける信号の位相は、間隔Tないし6Tにおける信号の位相から実質的に180度である。これは、実質上ルートレイズドコサイン信号を達成するために実施される。図3C中で示すように、ルートレイズドコサイン信号は、周期的な信号の周波数f0よりも上および下で、実質的に平坦な振幅領域を有し、平坦な振幅領域の端において振幅の急落をともなう、規定された周波数スペクトルを生成する。装置300は、規定された周波数スペクトルを有する、他の規定された信号を発生させるように構成されていてもよい。
【0040】
図4は、本開示の別の観点にしたがった、例示的なトランシーバを含む例示的な通信デバイス400のブロック図を図示する。通信デバイス400は、他の通信デバイスにデータを送り、他の通信デバイスからデータを受信するのに特に適していてもよい。通信デバイス400は、アンテナ402と、Tx/Rx分離デバイス404と、フロントエンド受信機部406と、RFからベースバンドへの受信機部408と、ベースバンドユニット410と、ベースバンドからRFへの送信機部412と、送信機414と、データ受信機416と、データ発生器418とを備えている。送信機414は、以前に論じたように、サイクル毎ベースで変調された振幅および/または位相を有するパルスのような、規定された信号を発生させる装置100、200および300のような装置を含んでいてもよい。したがって、送信機414は、規定された周波数スペクトルを有する、規定された信号を送信できる。
【0041】
動作において、データプロセッサ416は、別の通信デバイスからRF信号を受信するアンテナ402と、信号をフロントエンド受信機部406に送るTx/Rx分離デバイス404と、受信した信号を増幅する受信機フロントエンド406と、RF信号をベースバンド信号に変換する、RFからベースバンドへの受信機部408と、ベースバンド信号を処理して、受信したデータを決定するベースバンドユニット410とを通して、別の通信デバイスからのデータを受け取ってもよい。データ受信機416は、受信したデータに基づいて、1つ以上の規定されている動作を実行してもよい。例えば、データプロセッサ416は、マイクロプロセッサや、マイクロ制御装置や、縮小命令セットコンピュータ(RISC)プロセッサや、ディスプレイや、スピーカのようなトランスデューサを含む、ヘッドセットのようなオーディオデバイスや、医療デバイスや、靴や、ウォッチや、データに応答するロボットまたは機械式デバイスや、ディスプレイのようなユーザインターフェースや、1つ以上の発光ダイオード(LED)などを含んでいてもよい。
【0042】
さらに、動作において、データ発生器418は、送信のために、発信データをベースバンド信号に処理するベースバンドユニット410と、ベースバンド信号をRF信号に変換する、ベースバンドからRFへの送信機部412と、ワイヤレス媒体を通して送信するためにRF信号を調整する送信機414と、入力を受信機フロントエンド406に分離すると同時にRF信号をアンテナ402にルーティングするTx/Rx分離デバイス404と、RF信号をワイヤレス媒体に放射するアンテナ420とを通して別の通信デバイスに送信するための発信データを発生させてもよい。データ発生器418は、センサまたは他のタイプのデータ発生器であってもよい。例えば、データ発生器418は、マイクロプロセッサや、マイクロ制御装置や、RISCプロセッサや、キーボードや、マウスまたはトラックボールのようなポインティングデバイスや、マイクロフォンのようなトランスデューサを含む、ヘッドセットのようなオーディオデバイスや、医療デバイスや、靴や、データを発生させるロボットまたは機械式デバイスや、ディスプレイのようなユーザインターフェースや、1つ以上の発光ダイオード(LED)などを含んでいてもよい。
【0043】
図5は、本開示の別の観点にしたがった、例示的なトランシーバを含む例示的な通信デバイス500のブロック図を図示する。通信デバイス500は、他の通信デバイスにデータを送るのに特に適していてもよい。通信デバイス500は、アンテナ502と、送信機504と、ベースバンドからRFへの送信機部506と、ベースバンドユニット508と、データ発生器510とを備えている。送信機504は、以前に論じたような、サイクル毎ベースで変調された振幅および/または位相を有するパルスのような、規定された信号を発生させる装置100、200および300のような装置を含んでいてもよい。したがって、送信機414は、規定された周波数スペクトルを有する、規定された信号を送信できる。
【0044】
動作において、データ発生器510は、送信のために、発信データをベースバンド信号に処理するベースバンドユニット508と、ベースバンド信号をRF信号に変換する、ベースバンドからRFへの送信機部506と、ワイヤレス媒体を通して送信するためにRF信号を調整する送信機504と、RF信号をワイヤレス媒体に放射するアンテナ502とを通して別の通信デバイスに送信するための発信データを発生させてもよい。データ発生器510は、センサまたは他のタイプのデータ発生器であってもよい。例えば、データ発生器510は、マイクロプロセッサや、マイクロ制御装置や、RISCプロセッサや、キーボードや、マウスまたはトラックボールのようなポインティングデバイスや、マイクロフォンのようなトランスデューサを含むオーディオデバイスや、医療デバイスや、靴や、データを発生させるロボットまたは機械式デバイスや、ディスプレイのようなユーザインターフェースや、1つ以上の発光ダイオード(LED)などを含んでいてもよい。
【0045】
図6Aは、PDMA変調の例として、異なるパルス繰返し周波数(PRF)により規定される異なるチャネル(チャネル1および2)を図示する。特に、チャネル1に対するパルスは、パルス間の遅延期間602に対応するパルス繰返し周波数(PRF)を有する。逆に、チャネル2に対するパルスは、パルス間の遅延期間604に対応するパルス繰返し周波数(PRF)を有する。したがって、この技術を使用して、2つのチャネル間のパルスの衝突の比較的低い尤度を有する擬似直交チャネルを規定してもよい。特に、パルス衝突の低い尤度は、パルスに対する低いデューティサイクルの使用を通して達成してもよい。例えば、パルス繰返し周波数(PRF)の適切な選択を通して、所定のチャネルに対する実質上すべてのパルスを、他の何らかのチャネルに対するパルスとは異なる時間で送信してもよい。
【0046】
所定のチャネルに対して規定されるパルス繰返し周波数(PRF)は、そのチャネルによってサポートされるデータレートに依存してもよい。例えば、非常に低いデータレート(例えば、1秒につき数キロビットすなわち数Kbpsのオーダー)をサポートするチャネルは、対応する低いパルス繰返し周波数(PRF)を用いてもよい。逆に、比較的高いデータレート(例えば、1秒につき数メガビットすなわち数Mbpsのオーダー)をサポートするチャネルは、対応するより高いパルス繰返し周波数(PRF)を用いてもよい。
【0047】
図6Bは、PDMA変調の例として、異なるパルス位置またはオフセットにより規定される異なるチャネル(チャネル1および2)を図示する。チャネル1に対するパルスは、(例えば、示していない、所定の時点に関して)第1のパルスオフセットにしたがって、ライン606によって表されるような時点で発生される。逆に、チャネル2に対するパルスは、第2のパルスオフセットにしたがって、ライン608によって表されるような時点で発生される。(矢印610によって表されるような)パルス間のパルスオフセットの差がある場合、この技術を使用して、2つのチャネル間のパルス衝突の尤度を低減させてもよい。(例えば、ここで論じるような)チャネルに対して規定される他の何らかのシグナリングパラメータおよびデバイス間のタイミングの精度(例えば、相対クロックドリフト)次第で、異なるパルスオフセットを使用して、直交または擬似直交チャネルを提供してもよい。
【0048】
図6Cは、異なる時間ホッピングシーケンスにより規定される異なるチャネル(チャネル1およびチャネル2)を図示する。例えば、チャネル1に対するパルス612は、1つの時間ホッピングシーケンスにしたがう時間において発生されてもよく、一方、チャネル2に対するパルス614は、別の時間ホッピングシーケンスにしたがう時間において発生されてもよい。使用される特定のシーケンスおよびデバイス間のタイミングの精度次第で、この技術を使用して、直交または擬似直交チャネルを提供してもよい。例えば、時間ホップされるパルス位置は、隣接チャネルからの繰返しパルスの衝突の確率を低減させるために周期的でなくてもよい。
【0049】
図6Dは、PDM変調の例として、異なるタイムスロットにより規定される、異なるチャネルを図示する。チャネルL1に対するパルスは、特定の時間インスタンスで発生される。同様に、チャネルL2に対するパルスは、他の時間インスタンスで発生される。同じ方法で、チャネルL3に対するパルスは、さらに他の時間インスタンスで発生される。一般に、異なるチャネルに属する時間インスタンスは、同時に起きず、または、さまざまなチャネル間での干渉を低減させ、または除去するために、直交してもよい。
【0050】
他の技術を使用して、パルス変調スキームにしたがってチャネルを規定してもよい。例えば、チャネルは、異なる拡散擬似乱数シーケンス、または、他の何らかの適切なパラメータに基づいて規定してもよい。さらに、チャネルは、2以上のパラメータの組み合わせに基づいて規定してもよい。
【0051】
図7は、本開示の別の観点にしたがった、さまざまなチャネルを通して互いに通信する、さまざまな超広帯域(UWB)通信デバイスのブロック図を図示する。例えば、UWBデバイス1 702は、2つの並列のUWBチャネル1および2を通して、UWBデバイス2 704と通信している。UWBデバイス702は、単一のチャネル3を通して、UWBデバイス3 706と通信している。次に、UWBデバイス3 706は、単一のチャネル4を通して、UWBデバイス4 708と通信している。他の構成が可能である。通信デバイスは、多くの異なるアプリケーションに対して使用してもよく、例えば、ヘッドセット、マイクロフォン、バイオメトリックセンサ、心拍数モニタ、歩数計、EKGデバイス、ウォッチ、靴、リモート制御装置、スイッチ、タイヤ空気圧モニタ、または、他の通信デバイスにおいて実現してもよい。
【0052】
本開示の上述の観点のいずれも、多くの異なるデバイスにおいて実現してもよい。例えば、上述した医療アプリケーションに加えて、本開示の観点は、健康およびフィットネスのアプリケーションに適用してもよい。さらに、本開示の観点は、異なるタイプのアプリケーションに対して、靴において実現してもよい。ここで記述した開示のいくつかの観点を組み込んでもよい他の複数のアプリケーションがある。
【0053】
本開示のさまざまな観点を上述した。ここでの教示は、幅広いさまざまな形態で具体化してもよく、ここで開示している、いくつかの特定の構造、機能またはその両方は代表的なものにすぎないことが明らかなはずである。ここでの教示に基づいて、当業者は、ここで開示する観点を、他の何らかの観点とは無関係に実現してもよく、これらの観点のうちの2以上を、さまざまな方法で組み合わせてもよいことを理解するはずである。例えば、ここで示す任意の数の観点を使用して、装置を実現してもよく、または、方法を実施してもよい。さらに、ここで示す観点のうちの1つ以上に加えて、または、それら以外に、他の構造、機能、または、構造および機能を使用して、そのような装置を実現してもよく、または、そのような方法を実施してもよい。上述の概念のうちのいくつかの例として、いくつかの観点において、並列チャネルを、パルス繰返し周波数に基づいて確立してもよい。いくつかの観点において、並列チャネルを、パルスの位置またはオフセットに基づいて確立してもよい。いくつかの観点において、並列チャネルを、時間ホッピングシーケンスに基づいて確立してもよい。いくつかの観点において、並列チャネルを、パルス繰返し周波数と、パルスの位置またはオフセットと、時間ホッピングシーケンスとに基づいて確立してもよい。
【0054】
さまざまな異なる技術および技法のいずれかを使用して情報および信号を表わしてもよいことを、当業者は理解するであろう。例えば、電圧、電流、電磁波、磁界または磁気粒子、光学場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組み合わせにより、上の記述を通して参照されているデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボルおよびチップを表わしてもよい。
【0055】
ここでの開示に関して記述したさまざまな実例となる論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア(例えば、ソースコーディングまたは他の何らかの技術を使用して設計してもよい、デジタル構成、アナログ構成、または2つの組み合わせ)、命令を組み込んでいるさまざまな形態のプログラムまたは設計コード(ここでは、便宜上、“ソフトウェア”または“ソフトウェアモジュール”と呼ばれるかもしれない)、または、両方の組み合わせとして実現してもよいことを、当業者はさらに理解するであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明瞭に説明するために、さまざまな実例となるコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップをそれらの機能の点から一般的に上述した。このような機能がハードウェアまたはソフトウェアとして実現されるかどうかは、特定の用途およびシステム全体に課される設計制約に依存する。当業者は、各特定の用途に対して、さまざまな方法で、記述した機能を実現するかもしれないが、そのような実現の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈すべきではない。
【0056】
ここで開示した観点に関して記述した、さまざまな実例となる、論理ブロック、モジュールおよび回路は、集積回路(“IC”)、アクセス端末、または、アクセスポイント内で実現してもよく、または、それらによって実行してもよい。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)または他のプログラム可能論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気コンポーネント、光コンポーネント、機械コンポーネント、あるいはここで記述した機能を実行するために設計された、これらの任意の組み合わせを備えていてもよく、ICの内部に、ICの外部に、またはその両方に存在するコードまたは命令を実行してもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサでもよいが、代わりに、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、または状態遷移機械であってもよい。計算デバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連した1つ以上のマイクロプロセッサ、または他の任意のこのような構成として、プロセッサを実現してもよい。
【0057】
いくつかの開示したプロセスにおける、ステップの何らかの順序または階層は、サンプルのアプローチの例であることが理解される。設計選択に基づいて、本開示の範囲内にとどまりながら、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層を並べ変えてもよいことが理解される。方法の請求項は、サンプルの順序においてさまざまなステップの要素を提示し、提示された特定の順序または階層に限定するように向けられていない。
【0058】
ここで開示した観点に関して記述した方法またはアルゴリズムのステップを、ハードウェア中で直接、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール中で、またはその2つの組み合わせ中で具体化してもよい。(例えば、実行可能命令および関連データを含む)ソフトウェアモジュールおよび他のデータが、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバルディスク、CD−ROM,または技術的に知られている他の何らかの形態のコンピュータ読み取り可能記憶媒体のようなデータメモリ中に存在してもよい。サンプルの記憶媒体は、例えば、コンピュータ/プロセッサ(ここでは、便宜上、“プロセッサ”と呼ばれる)のような機械に結合されていてもよく、それにより、プロセッサは、記憶媒体から情報(例えば、コード)を読み出すことができ、記憶媒体に情報を書き込むことができる。サンプルの記憶媒体はプロセッサと一体化されていてもよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC中に存在してもよい。ASICはユーザ機器中に存在してもよい。代わりに、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ機器中にディスクリートコンポーネントとして存在してもよい。さらに、いくつかの観点において、任意の適切なコンピュータプログラムプロダクトが、本開示の観点のうちの1つ以上に関連するコードを含んでいるコンピュータ読み取り可能媒体を備えていてもよい。いくつかの観点において、コンピュータプログラムプロダクトは、実装材料を備えていてもよい。
【0059】
さまざまな観点に関して本発明を記述したが、本発明は、さらなる修正が可能であることが理解される。本出願は、後に続く発明のいくつかのバリエーション、使用または適応をカバーするように向けられており、一般に、本開示からの逸脱を含む、本発明の原理は、本発明が関係する技術内での既知および慣例の実施内に入る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信のための装置において、
複数のサイクルを含む実質上周期的な信号を発生させるように適合されている信号発生器と、
サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている変調器とを具備する装置。
【請求項2】
前記変調器は、規定されている変調信号により、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記規定されている変調信号は、実質上ルートレイズドコサイン信号を含む請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記規定されている変調信号は、前記変調された周期的な信号に対して規定されている周波数スペクトルを達成するように構成されている請求項2記載の装置。
【請求項5】
前記変調された周期的な信号に対して規定されている周波数スペクトルは、20%以上のオーダーの比帯域幅、500MHz以上のオーダーの帯域幅、または、20%以上のオーダーの比帯域幅および500MHz以上のオーダーの帯域幅を有する超広帯域チャネルを規定する請求項4記載の装置。
【請求項6】
前記信号発生器は、前記周期的な信号を発生させるように適合されている電圧制御発振器(VCO)を備える請求項1記載の装置。
【請求項7】
前記信号発生器は、前記周期的な信号の周波数を較正するように適合されている較正デバイスをさらに備える請求項6記載の装置。
【請求項8】
タイミング信号を前記変調器に提供して、前記サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方の変調を制御するように適合されているタイミングモジュールをさらに具備する請求項1記載の装置。
【請求項9】
前記タイミングモジュールは、前記信号発生器からタイミング源信号を受け取るように適合されている請求項8記載の装置。
【請求項10】
前記タイミングモジュールは、前記タイミング源信号に応答して、前記タイミング信号を発生させるように適合されているシーケンシャル論理をさらに備える請求項9記載の装置。
【請求項11】
タイミング信号を前記信号発生器に提供して、前記サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の位相変調を制御するように適合されているタイミングモジュールをさらに具備する請求項1記載の装置。
【請求項12】
前記変調器は、
複数のコンデンサと、
前記コンデンサをチャージするように適合されている回路と、
前記チャージされたコンデンサのうちの1つ以上を、前記周期的な信号を増幅する増幅器に選択的に結合するように適合されているスイッチネットワークとを備える請求項1記載の装置。
【請求項13】
前記増幅器は、電力増幅器を備える請求項12記載の装置。
【請求項14】
ワイヤレス通信のための方法において、
複数のサイクルを含む実質上周期的な信号を発生させることと、
サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調することとを含む方法。
【請求項15】
前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調することは、規定されている変調信号により、前記周期的な信号を変調することを含む請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記規定されている変調信号は、実質上ルートレイズドコサイン信号を含む請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記規定されている変調信号は、前記変調された周期的な信号に対して規定されている周波数スペクトルを達成するように構成されている請求項15記載の方法。
【請求項18】
前記変調された周期的な信号に対して規定されている周波数スペクトルは、20%以上のオーダーの比帯域幅、500MHz以上のオーダーの帯域幅、または、20%以上のオーダーの比帯域幅および500MHz以上のオーダーの帯域幅を有する超広帯域チャネルを規定する請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記周期的な信号を発生させることは、電圧制御発振器(VCO)を制御して、前記周期的な信号を発生させることを含む請求項14記載の方法。
【請求項20】
前記周期的な信号の周波数を較正することをさらに含む請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方の変調を制御するために、タイミング信号を発生させることをさらに含む請求項14記載の方法。
【請求項22】
前記タイミング信号を発生させることは、前記周期的な信号に基づいている請求項21記載の方法。
【請求項23】
前記タイミング信号を発生させることは、前記周期的な信号に応答するシーケンシャル論理を使用して、前記サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の変調を制御することを含む請求項21記載の方法。
【請求項24】
前記サイクル毎ベースで、前記周期的な信号を位相変調するために、タイミング信号を発生させて、前記周期的な信号の発生を制御することをさらに含む請求項14記載の方法。
【請求項25】
前記周期的な信号の振幅を変調することは、
複数のコンデンサをチャージすることと、
前記チャージされたコンデンサのうちの1つ以上を増幅器に選択的に結合して、前記周期的な信号を増幅することとを含む請求項14記載の方法。
【請求項26】
前記周期的な信号を増幅することは、電力増幅器を使用して、前記周期的な信号を増幅することを含む請求項25記載の方法。
【請求項27】
ワイヤレス通信のための装置において、
複数のサイクルを含む実質上周期的な信号を発生させる手段と、
サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調する手段とを具備する装置。
【請求項28】
前記変調する手段は、規定されている変調信号により、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている請求項27記載の装置。
【請求項29】
前記規定されている変調信号は、実質上ルートレイズドコサイン信号を含む請求項28記載の装置。
【請求項30】
前記規定されている変調信号は、前記変調された周期的な信号に対して規定されている周波数スペクトルを達成するように構成されている請求項28記載の装置。
【請求項31】
前記変調された周期的な信号に対して規定されている周波数スペクトルは、20%以上のオーダーの比帯域幅、500MHz以上のオーダーの帯域幅、または、20%以上のオーダーの比帯域幅および500MHz以上のオーダーの帯域幅を有する超広帯域チャネルを規定する請求項30記載の装置。
【請求項32】
前記信号を発生させる手段は、前記周期的な信号を発生させるように適合されている電圧制御発振器(VCO)を備える請求項27記載の装置。
【請求項33】
前記信号を発生させる手段は、前記周期的な信号の周波数を較正する手段をさらに備える請求項32記載の装置。
【請求項34】
前記サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方の変調を制御する、タイミング信号を発生させる手段をさらに具備する請求項27記載の装置。
【請求項35】
前記タイミング信号を発生させる手段は、前記信号を発生させる手段からタイミング源信号を受け取るように適合されている請求項34記載の装置。
【請求項36】
前記タイミング信号を発生させる手段は、前記タイミング源信号に応答して、前記タイミング信号を発生させるように適合されているシーケンシャル論理を備える請求項35記載の装置。
【請求項37】
タイミング信号を前記信号を発生させる手段に提供して、前記サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の位相変調を制御する手段をさらに具備する請求項27記載の装置。
【請求項38】
前記変調する手段は、
電荷をたくわえる手段と、
前記電荷をたくわえる手段をチャージする手段と、
前記電荷をたくわえる手段を、前記周期的な信号を増幅する手段に選択的に結合する手段とを備える請求項27記載の装置。
【請求項39】
前記増幅手段は、電力増幅器を備える請求項38記載の装置。
【請求項40】
ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラムプロダクトにおいて、
複数のサイクルを含む実質上周期的な信号を発生させるためと、
サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するための、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能なコードを含むコンピュータ読み取り可能媒体を具備するコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項41】
ヘッドセットにおいて、
オーディオデータを発生させるように適合されているトランスデューサと、
前記オーディオデータを送信するように適合されている送信機とを具備し、
前記送信機は、
複数のサイクルを含む実質上周期的な信号を発生させるように適合されている信号発生器と、
サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている変調器とを備えるヘッドセット。
【請求項42】
ウォッチにおいて、
ワイヤレス通信チャネルを通して、データを送信するように適合されている送信機と、
前記ワイヤレス通信チャネルを通して受信したデータに基づいて、表示を提供するように適合されているユーザインターフェースとを具備し、
前記送信機は、
複数のサイクルを含む実質上周期的な信号を発生させるように適合されている信号発生器と、
サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている変調器とを備えるウォッチ。
【請求項43】
ワイヤレス通信のための検知デバイスにおいて、
検知されたデータを発生させるように適合されているセンサと、
前記検知されたデータを送信するように適合されている送信機とを具備し、
前記送信機は、
複数のサイクルを含む実質上周期的な信号を発生させるように適合されている信号発生器と、
サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている変調器とを備える検知デバイス。
【請求項1】
ワイヤレス通信のための装置において、
複数のサイクルを含む実質上周期的な信号を発生させるように適合されている信号発生器と、
サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている変調器とを具備する装置。
【請求項2】
前記変調器は、規定されている変調信号により、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記規定されている変調信号は、実質上ルートレイズドコサイン信号を含む請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記規定されている変調信号は、前記変調された周期的な信号に対して規定されている周波数スペクトルを達成するように構成されている請求項2記載の装置。
【請求項5】
前記変調された周期的な信号に対して規定されている周波数スペクトルは、20%以上のオーダーの比帯域幅、500MHz以上のオーダーの帯域幅、または、20%以上のオーダーの比帯域幅および500MHz以上のオーダーの帯域幅を有する超広帯域チャネルを規定する請求項4記載の装置。
【請求項6】
前記信号発生器は、前記周期的な信号を発生させるように適合されている電圧制御発振器(VCO)を備える請求項1記載の装置。
【請求項7】
前記信号発生器は、前記周期的な信号の周波数を較正するように適合されている較正デバイスをさらに備える請求項6記載の装置。
【請求項8】
タイミング信号を前記変調器に提供して、前記サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方の変調を制御するように適合されているタイミングモジュールをさらに具備する請求項1記載の装置。
【請求項9】
前記タイミングモジュールは、前記信号発生器からタイミング源信号を受け取るように適合されている請求項8記載の装置。
【請求項10】
前記タイミングモジュールは、前記タイミング源信号に応答して、前記タイミング信号を発生させるように適合されているシーケンシャル論理をさらに備える請求項9記載の装置。
【請求項11】
タイミング信号を前記信号発生器に提供して、前記サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の位相変調を制御するように適合されているタイミングモジュールをさらに具備する請求項1記載の装置。
【請求項12】
前記変調器は、
複数のコンデンサと、
前記コンデンサをチャージするように適合されている回路と、
前記チャージされたコンデンサのうちの1つ以上を、前記周期的な信号を増幅する増幅器に選択的に結合するように適合されているスイッチネットワークとを備える請求項1記載の装置。
【請求項13】
前記増幅器は、電力増幅器を備える請求項12記載の装置。
【請求項14】
ワイヤレス通信のための方法において、
複数のサイクルを含む実質上周期的な信号を発生させることと、
サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調することとを含む方法。
【請求項15】
前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調することは、規定されている変調信号により、前記周期的な信号を変調することを含む請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記規定されている変調信号は、実質上ルートレイズドコサイン信号を含む請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記規定されている変調信号は、前記変調された周期的な信号に対して規定されている周波数スペクトルを達成するように構成されている請求項15記載の方法。
【請求項18】
前記変調された周期的な信号に対して規定されている周波数スペクトルは、20%以上のオーダーの比帯域幅、500MHz以上のオーダーの帯域幅、または、20%以上のオーダーの比帯域幅および500MHz以上のオーダーの帯域幅を有する超広帯域チャネルを規定する請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記周期的な信号を発生させることは、電圧制御発振器(VCO)を制御して、前記周期的な信号を発生させることを含む請求項14記載の方法。
【請求項20】
前記周期的な信号の周波数を較正することをさらに含む請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方の変調を制御するために、タイミング信号を発生させることをさらに含む請求項14記載の方法。
【請求項22】
前記タイミング信号を発生させることは、前記周期的な信号に基づいている請求項21記載の方法。
【請求項23】
前記タイミング信号を発生させることは、前記周期的な信号に応答するシーケンシャル論理を使用して、前記サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の変調を制御することを含む請求項21記載の方法。
【請求項24】
前記サイクル毎ベースで、前記周期的な信号を位相変調するために、タイミング信号を発生させて、前記周期的な信号の発生を制御することをさらに含む請求項14記載の方法。
【請求項25】
前記周期的な信号の振幅を変調することは、
複数のコンデンサをチャージすることと、
前記チャージされたコンデンサのうちの1つ以上を増幅器に選択的に結合して、前記周期的な信号を増幅することとを含む請求項14記載の方法。
【請求項26】
前記周期的な信号を増幅することは、電力増幅器を使用して、前記周期的な信号を増幅することを含む請求項25記載の方法。
【請求項27】
ワイヤレス通信のための装置において、
複数のサイクルを含む実質上周期的な信号を発生させる手段と、
サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調する手段とを具備する装置。
【請求項28】
前記変調する手段は、規定されている変調信号により、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている請求項27記載の装置。
【請求項29】
前記規定されている変調信号は、実質上ルートレイズドコサイン信号を含む請求項28記載の装置。
【請求項30】
前記規定されている変調信号は、前記変調された周期的な信号に対して規定されている周波数スペクトルを達成するように構成されている請求項28記載の装置。
【請求項31】
前記変調された周期的な信号に対して規定されている周波数スペクトルは、20%以上のオーダーの比帯域幅、500MHz以上のオーダーの帯域幅、または、20%以上のオーダーの比帯域幅および500MHz以上のオーダーの帯域幅を有する超広帯域チャネルを規定する請求項30記載の装置。
【請求項32】
前記信号を発生させる手段は、前記周期的な信号を発生させるように適合されている電圧制御発振器(VCO)を備える請求項27記載の装置。
【請求項33】
前記信号を発生させる手段は、前記周期的な信号の周波数を較正する手段をさらに備える請求項32記載の装置。
【請求項34】
前記サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方の変調を制御する、タイミング信号を発生させる手段をさらに具備する請求項27記載の装置。
【請求項35】
前記タイミング信号を発生させる手段は、前記信号を発生させる手段からタイミング源信号を受け取るように適合されている請求項34記載の装置。
【請求項36】
前記タイミング信号を発生させる手段は、前記タイミング源信号に応答して、前記タイミング信号を発生させるように適合されているシーケンシャル論理を備える請求項35記載の装置。
【請求項37】
タイミング信号を前記信号を発生させる手段に提供して、前記サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の位相変調を制御する手段をさらに具備する請求項27記載の装置。
【請求項38】
前記変調する手段は、
電荷をたくわえる手段と、
前記電荷をたくわえる手段をチャージする手段と、
前記電荷をたくわえる手段を、前記周期的な信号を増幅する手段に選択的に結合する手段とを備える請求項27記載の装置。
【請求項39】
前記増幅手段は、電力増幅器を備える請求項38記載の装置。
【請求項40】
ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラムプロダクトにおいて、
複数のサイクルを含む実質上周期的な信号を発生させるためと、
サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するための、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能なコードを含むコンピュータ読み取り可能媒体を具備するコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項41】
ヘッドセットにおいて、
オーディオデータを発生させるように適合されているトランスデューサと、
前記オーディオデータを送信するように適合されている送信機とを具備し、
前記送信機は、
複数のサイクルを含む実質上周期的な信号を発生させるように適合されている信号発生器と、
サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている変調器とを備えるヘッドセット。
【請求項42】
ウォッチにおいて、
ワイヤレス通信チャネルを通して、データを送信するように適合されている送信機と、
前記ワイヤレス通信チャネルを通して受信したデータに基づいて、表示を提供するように適合されているユーザインターフェースとを具備し、
前記送信機は、
複数のサイクルを含む実質上周期的な信号を発生させるように適合されている信号発生器と、
サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている変調器とを備えるウォッチ。
【請求項43】
ワイヤレス通信のための検知デバイスにおいて、
検知されたデータを発生させるように適合されているセンサと、
前記検知されたデータを送信するように適合されている送信機とを具備し、
前記送信機は、
複数のサイクルを含む実質上周期的な信号を発生させるように適合されている信号発生器と、
サイクル毎ベースで、前記周期的な信号の振幅、位相、または、振幅および位相の両方を変調するように適合されている変調器とを備える検知デバイス。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図7】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図7】
【公表番号】特表2010−538543(P2010−538543A)
【公表日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−523126(P2010−523126)
【出願日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際出願番号】PCT/US2008/074575
【国際公開番号】WO2009/032730
【国際公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際出願番号】PCT/US2008/074575
【国際公開番号】WO2009/032730
【国際公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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