サービス提供システム、プログラムおよび記録媒体
【課題】 ユーザが利用できないサービスを誤って選択したり、膨大なサービスの中から選択したりする手間をかけることなく、簡単に目的のサービスを選択できるサービス提供システムを提供する。
【解決手段】 ユーザの位置情報や変化情報を検知し、サービス管理サーバでこれらの情報に基づき、ユーザのいる位置で利用可能なサービスを抽出し、それをクライアントへ提示する。クライアントは、ユーザの識別子に基づき自分に適したサービスをサービス管理サーバから受け取り、ランチャ機能によりサービス一覧を表示するようにした。また、予め起動条件をサービスと対応付けて保持することにより、ユーザの明示的なクリックが無い場合でも、ユーザがいる位置の変化をトリガに、自動的にユーザのためのサービスを起動させることができる。
【解決手段】 ユーザの位置情報や変化情報を検知し、サービス管理サーバでこれらの情報に基づき、ユーザのいる位置で利用可能なサービスを抽出し、それをクライアントへ提示する。クライアントは、ユーザの識別子に基づき自分に適したサービスをサービス管理サーバから受け取り、ランチャ機能によりサービス一覧を表示するようにした。また、予め起動条件をサービスと対応付けて保持することにより、ユーザの明示的なクリックが無い場合でも、ユーザがいる位置の変化をトリガに、自動的にユーザのためのサービスを起動させることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス提供システム、プログラムおよび記録媒体に関し、特に、ユーザが必要なサービスを容易に選択できるシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
人や企業は、自由にアプリケーションを作成し、利用することができるようになっている。それらのアプリケーションは、広く一般に、あるいはローカルに公開され、多くのユーザから比較的自由に利用できるようになっているが、そのアプリケーションの数は膨大で、その中から目的のアプリケーションを見つけ出し、起動するのは非常に困難である。
このような問題につき、特許文献1では、サービスの提供者が多くのサービスの中から利用したいサービスを選択し、ランチャに登録することで煩雑な作業なしにいつでも好みのサービスを起動しやすくする仕組みを提供している。
一方、近年、RFID(Radio Frequency-IDentification:電波方式認識)やBluetooth、NFC(Near Field Communication)などの近距離無線通信の発達により、人や物の位置情報を数十センチ乃至数十メートルのオーダーで正確かつリアルタイムに追跡、把握することができるようになっている。
この位置検知法は、会議室のような場所のみではなく、位置を特定できるあらゆる場面に応用可能である。
このように、位置を特定できるにしたがって、ユーザがある特定の場所にいたときにのみ有効になるサービス、例えば、固有の識別子を認識する機能を有する近接検知装置が会議出席者を検知すると、該当する会議資料を印刷する処理を実行する会議支援システム(特許文献2参照)や、ユーザがその場所にいないときにのみ有効なサービス、例えば、伝言システムなどが誕生している。
【特許文献1】特開2002−222086公報
【特許文献2】特開2004−038886公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ユーザは常に同じサービスのみを使い続けるわけではないため、ユーザの位置に即したサービスがリアルタイムに、適切に提示されることが望ましい。
また、このようなサービスの中には、ユーザから明示的な起動命令を受けることなしに、ユーザの位置変化をトリガに自動的に起動されることが望ましい場合もある。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたものであって、ユーザが膨大かつ動的に変化するサービスの中から簡単に、ユーザにとって有用なサービスを選択、実行することのできるランチャ機能を有するサービス提供システム、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、人や物の位置情報を提供する位置情報提供サーバと、ユーザが提供してほしいサービスを管理するサービス管理サーバと、ユーザの操作するクライアントとをネットワークで接続したサービス提供システムであって、前記位置情報提供サーバは、人や物に貼り付けられた近距離無線通信装置の位置情報を取得し、その位置情報や変化情報を前記サービス管理サーバへ通知し、前記サービス管理サーバは、前記位置情報提供サーバからの人や物の位置情報および位置の変化情報を受信し、その人や物の位置や状態に基づき利用可能なサービスを自動的に抽出して、前記クライアントへ通知し、前記クライアントは、人や物の位置や状態に基づいて利用可能なサービスを得るようにしたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサービス提供システムにおいて、前記サービス管理サーバは、人や物の位置情報や変化情報が特定の条件を満たしたときにユーザの明示的な指示が無くてもサービスを開始させるようにしたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のサービス提供システムにおいて、前記クライアントは、前記サービス管理サーバに対して、人や物を一意に決定する識別子を送信することで、該識別子に該当する人や物が利用可能なサービスにアクセスし、起動するためのオブジェクトを受け取ってユーザに提示するようにしたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のサービス提供システムにおいて、前記クライアントは、人や物を一意に決定する識別子に関わるサービスが開始されたことをイベントとして受け、サービスの稼動状況とサービスへのアクセス手段およびサービスに関連するオブジェクトをユーザに提示するようにしたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、コンピュータに、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のサービス提供システムの機能を実現させるためのプログラムである。
請求項6に記載の発明は、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、請求項5に記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体である。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、人や物の位置に適したサービスを選択的に提供するため、いろいろな場所からユーザが必要とするサービスをより的確に選択することができる。
また、人や物の位置に応じてサービスを自動的に起動するため、ユーザがPC等を持たなくてもサービスを立ち上げることができ、PCを持っている場合でも、わざわざ立ち上げる手間を省くことができる。
また、起動済みのサービスを自動的に表示するため、現在稼動中のサービスに簡単にすばやく、しかも間違いなくアクセスすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明のサービス提供システムの構成を示すブロック図であり、サービス提供システムは、位置情報提供サーバ110、サービス管理サーバ120、クライアント130、位置情報読取装置140とをネットワークによって接続して構成される。
この位置情報読取装置140は、例えば、ユーザの自席や会議室等の周辺に設置され、ユーザが身につけたあるいは機器に貼り付けたRFIDやBluetooth、ZigBeeなどの近距離無線通信装置150が接近すると、相互に通信して近距離無線通信装置150に記憶されているユーザのID(識別子)を取得し、ユーザID、位置情報読取装置の装置IDおよび状態情報「接近」が付加された通信メッセージを位置情報提供サーバ110へネットワークを介して通知する。
また、近距離無線通信装置150からの通信がなくなると、ユーザID、位置情報読取装置の装置IDおよび状態情報「離れる」が付加された通信メッセージを位置情報提供サーバ110へネットワークを介して通知する。
位置情報提供サーバ110は、位置情報DB(データベース)111とユーザ位置DB112を維持管理し(図2参照)、少なくとも1台がネットワーク内に設置されている。
位置情報DB111は、例えば、図3に示すように、位置情報読取装置140の装置IDとその設置場所とを予め設定して維持している。図3の例では、それぞれの会議室には、装置IDが「R001」や「R003」や「S030」を持つ位置情報読取装置140が設置されており、ユーザの自席付近には装置IDが「A001」や「B002」を持つ位置情報読取装置140が設置されていることを予め設定されている。
【0007】
ユーザ位置DB112は、例えば、図4に示すように、ユーザIDを持つユーザが現在どの位置情報読取装置140の付近にいるかを関連付けて記憶する。
図4の例では、ユーザIDが「0100」のユーザは、装置ID「A001」を持つ位置情報読取装置140の付近に現在いることを表わしている。
この位置情報提供サーバ110は、1台以上の位置情報読取装置140から通信メッセージを受信し、次の処理を行う。
(1)ユーザ位置DB112を参照して、受信したユーザIDが登録されているかを検索し、登録されていないときには、イベント情報を「到着」として、ユーザ位置DB112へユーザIDと位置情報読取装置の装置IDとを関連付けて記録する。
(2)ユーザIDが既に登録されており、受信した状態情報が「離れる」の場合には、イベント情報を「いなくなる」として、このユーザIDに対応する位置情報読取装置の装置IDをユーザ位置DB112から削除する。
(3)ユーザIDが既に登録されており、受信した状態情報が「接近」の場合には、イベント情報を「移動」として、このユーザIDに対応する位置情報読取装置の装置IDとしてユーザ位置DB112に登録する。
【0008】
次に、位置情報DB111を参照して、位置情報読取装置の装置IDに対応する設置場所を特定する。そして、サービス管理サーバ120へネットワークを介して、ユーザID、位置情報読取装置の設置場所、イベント情報を付加されたイベントメッセージを通知する。
サービス管理サーバ120は、位置情報提供サーバ110からのユーザの位置情報やイベント情報に応じて、各種サービスの中からユーザが利用すると登録していたサービスを抽出し、サービスを提示するか、あるいはサービスを起動するかなどのサービスの動作を決定する。また、クライアント130からの要求に応じて、サービスの稼動状況とサービスへのアクセス手段およびサービスに関連するオブジェクトを現在利用可能なサービス一覧として提供したり、サービスの起動を行う。
このサービス管理サーバ120は、位置情報取得部121、IDサービス抽出部122、サービス決定部123、サービス提示部124、ユーザ別サービスDB125、利用サービス対応DB126、現在利用サービスDB127とから構成されている。
ユーザ別サービスDB125は、例えば、図6に示すように、ユーザの名前、ユーザIDと、ユーザが予め選択・設定したサービスの名前とを関連付けて管理する。例えば、「A」さんは、会議で使用するサービス「会議用A」と自席で使用するサービス「自席用A」とを設定している。
【0009】
利用サービス対応DB126は、例えば、図7に示すように、予め設定したサービスと各自ユーザが設定するサービスの内容を管理している。管理項目としては、サービス名、このサービスを使う利用場所、サービスの内容、起動条件とがある。起動条件は、指定されたサービスを起動する時の条件を示す。例えば、図6の自席用のサービスは、自席付近に近距離無線通信装置150が検知されると起動するようになっている。
現在利用サービスDB127は、例えば、図6に示すように、近距離無線通信装置150が検知されときに現在提供しているサービスを、ユーザごとに管理する。管理項目としては、ユーザIDと、ユーザがクライアント130を操作したときのクライアントアドレス、現時点で利用しているサービス名とがある。
ユーザIDと現時点で利用しているサービス名とは、位置情報提供サーバ110からの通知で設定される。
また、クライアントアドレスは、ユーザがクライアント130を操作してサービス管理サーバ120へアクセスしたときに設定される。
位置情報取得部121は、位置情報提供サーバ110からのイベントメッセージを受信する。このイベントメッセージには、上述したように、位置情報読取装置に「接近」あるいは「離れていった」ユーザに関する情報として、ユーザID、位置情報読取装置の設置場所、イベント情報とが付加されている。また、イベント情報としては、「到着」、「いなくなる」、「移動」等がある。
IDサービス抽出部122は、ユーザ別サービスDB125を参照して、各種サービスの中から、ユーザIDに該当するユーザが利用すると登録していたサービス名を抽出する(複数可)。
サービス決定部123は、利用サービス対応DB126を参照して、IDサービス抽出部122で抽出した「サービスが利用される場所」と「位置情報読取装置の設置場所」とを比較して、ユーザが使用すべきサービス名を決定し、ユーザIDとサービス名とを関連付けて現在利用サービスDB127に登録し、サービス提示部124へ通知する。
【0010】
サービス提示部124は、現在利用サービスDB127を参照して、ユーザIDに対応する現在利用可能なサービス一覧をクライアント130へ提示する。
あるいは、現在利用サービスDB127に既にユーザIDが登録されており、イベント情報の内容が「到着」や「移動」の場合には、クライアントアドレスで示されるクライアント130に対して、決定されたサービス名を通知する。さらに、このサービスの起動条件(例えば、自席付近や会議室へ到着したとき等)に合致する場合には、サービスを起動させるイベントをクライアントへ送付する。
次に、クライアント130は、サービス検索部131およびサービス表示部132とを含んでおり、これらの各部はランチャ機能の一部である(図9参照)。
ここでランチャ機能とは、例えば、現在の状況で利用可能なサービスをアイコンなどのメッセージで表示し、ユーザがワンクリックで希望のサービスを選択、起動することができる機能である。
サービス検索部131は、サービス提示部124へアクセスし、現在利用可能なサービスの一覧を取得する。あるいは、サービス提示部124からサービス内容の変更通知を受け取り、最新の結果を受け取る。
サービス表示部132は、利用可能なサービスを起動するためのオブジェクトを一覧にして表示し、ユーザからの指示によりサービスを起動する。あるいはサービスの稼動状況をユーザに提示する。
図10のフローチャートを用いて、ユーザがクライアントから所望のサービスを選ぶまでの手順について説明する。
クライアント130は、ユーザのログイン情報からユーザIDを得て(ステップS11)、このユーザIDをキーにサービス提示部124への問合せ(ステップS12)、利用可能なサービスの一覧を受け取る(ステップS13)。
サービス表示部132は、それらのサービスを起動するためのオブジェクト(ショートカット)を受け取り、ユーザに提示する(ステップS14)。
ユーザは、これらの中から任意のサービス(アプリケーション)を選択することによって、このサービスが起動される(ステップS15)。
【0011】
次に、図11を用いて、利用可能なサービスをユーザが選択するときの利用例を説明する。
ユーザまたはクライアント130に付けられた近距離無線通信装置150を位置情報読取装置140が検知して、位置情報提供サーバ110を介して、ユーザ等の位置情報や変化情報がサービス管理サーバ120へ通知される。
サービス管理サーバ120は、位置情報提供サーバ110から通知された位置情報や変化情報とユーザの両方とを加味して提供可能なサービスをクライアント130に提示する。
クライアント130上のランチャ500は、サービス管理サーバ120から利用可能なサービスの一覧を受け取り、ユーザに提示する。
ユーザは、その一覧から所望のサービスのアイコンをクリックすることにより、利用可能なサービスを立ち上げることができる。
次に、図12を用いて、特定の場所(自席や会議室等)でのみ利用できるサービス(アプリケーション)へのアクセスするときの利用例を説明する。
例えば、ユーザが会議室にいる場合、位置情報提供サーバ110からユーザが会議室にいることをサービス管理サーバ120に伝達する。
サービス管理サーバ120は、利用可能なサービス(例えば、会議資料一覧のリンクなどを表示するアプリケーション)をクライアント130へ通知し、ランチャ500が受け取った利用可能なサービスをユーザに提示する。
ユーザは、利用可能なサービスのアイコンをクリックすることにより、サービスを立ち上げることができる。
また、ユーザが明示的にサービスを起動するのではなく、ユーザが会議室へ移動した時に起動するように起動条件を設定しておくことにより、自動的にサービス(例えば、音声記録プログラムなど)が起動するようにできる。
このようなサービスの起動は、ユーザの所有するノートPCあるいはデスクトップPCおよびネットワークに接続可能なその他のクライアント装置からアクセスすることができるクライアントプログラムに伝達され実行される。そのため、ユーザが意識することなくサービスを開始することができ、ユーザが好きなときに自由に参照することができる。
【0012】
次に、図13を用いて、ユーザの位置が変わった場合のサービスの変化を表す利用例を説明する。
ユーザが会議を終えて自席に戻ってきた場合、位置情報提供サーバ110はユーザが自席に戻ってきたことをサービス管理サーバ120へ通知する。
これを受けたサービス管理サーバ120は、ユーザの位置によるサービスを更新し、会議用サービスのアイコンの表示が現在提供されるサービスの中から外れ、メッセンジャーなどの自席で利用することのできるサービスをランチャ500に表示する。これにより、ユーザは自分の位置が変更したことを意識せずとも、その位置で最適に利用できるサービスを受けることができる。
以上のように構成すると、人や物の位置に応じたサービスのみを選択的に提供するため、ユーザが必要とするサービスをより明確に選択することができる。
また、人や物の位置に応じてサービスを自動的に起動するため、ユーザがPC等を持たなくてもサービスを立ち上げることができ、PCを持っている場合でも、わざわざ立ち上げる手間を省くことができる。
また、ユーザは目的のサービスにすばやく、かつ間違いなくアクセスすることができる。
また、起動済みのサービスを自動的に表示するため、現在稼動中のシステムに簡単にアクセスすることができる。
また、いろいろな場所からユーザの位置に適したサービスを利用することができる。
【0013】
本発明は、上述した実施形態のみに限定されたものではない。上述した実施形態のサービス提供システムを構成する各機能をそれぞれプログラム化して、予め記録媒体に書き込んでおき、この記録媒体に記録されたこれらのプログラムを各サーバやクライアントに備えられたメモリあるいは記憶装置に格納し、そのプログラムを実行することによって、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体も本発明を構成することになる。
また、上記プログラムは、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することによって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
なお、上述した実施形態の機能を実現するプログラムは、ディスク系(例えば、磁気ディスク、光ディスク等)、カード系(例えば、メモリカード、光カード等)、半導体メモリ系(例えば、ROM、不揮発性メモリ等)、テープ系(例えば、磁気テープ、カセットテープ等)等のいずれの形態の記録媒体で提供されてもよい。あるいは、ネットワークを介して記憶装置に格納されたプログラムをサーバコンピュータから直接供給を受けるようにしてもよい。この場合、このサーバコンピュータの記憶装置も本発明の記録媒体に含まれる。
このように、上述した実施形態の機能をプログラム化して流通させることによって、コストの低廉化、および可搬性や汎用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明のサービス提供システムの構成を示すブロック図である。
【図2】位置情報提供サーバの機能構成を示すブロック図である。
【図3】位置情報DBのデータ構造例を示す図である。
【図4】ユーザ位置DBのデータ構造例を示す図である。
【図5】サービス管理サーバの機能構成を示すブロック図である。
【図6】ユーザ別サービスDBのデータ構造例を示す図である。
【図7】利用サービス対応DBのデータ構造例を示す図である。
【図8】現在利用サービスDBのデータ構造例を示す図である。
【図9】クライアントの機能構成を示すブロック図である。
【図10】ユーザがクライアントから所望のサービスを選ぶまでの手順について説明するフローチャートである。
【図11】利用可能なサービスをユーザが選択するときの利用例を説明するための図である。
【図12】特定の場所でのみ利用できるサービスへのアクセスするときの利用例を説明するための図である。
【図13】ユーザの位置が変わった場合のサービスの変化を表す利用例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0015】
110…位置情報提供サーバ、111…位置情報DB、112…ユーザ位置DB、120…サービス管理サーバ、121…位置情報取得部、122…IDサービス抽出部、123…サービス決定部、124…サービス提示部、125…ユーザ別サービスDB、126…利用サービス対応DB、127…現在利用サービスDB、130…クライアント、131…サービス検索部、132…サービス表示部、140…位置情報読取装置、150…近距離無線通信装置、500…ランチャ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス提供システム、プログラムおよび記録媒体に関し、特に、ユーザが必要なサービスを容易に選択できるシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
人や企業は、自由にアプリケーションを作成し、利用することができるようになっている。それらのアプリケーションは、広く一般に、あるいはローカルに公開され、多くのユーザから比較的自由に利用できるようになっているが、そのアプリケーションの数は膨大で、その中から目的のアプリケーションを見つけ出し、起動するのは非常に困難である。
このような問題につき、特許文献1では、サービスの提供者が多くのサービスの中から利用したいサービスを選択し、ランチャに登録することで煩雑な作業なしにいつでも好みのサービスを起動しやすくする仕組みを提供している。
一方、近年、RFID(Radio Frequency-IDentification:電波方式認識)やBluetooth、NFC(Near Field Communication)などの近距離無線通信の発達により、人や物の位置情報を数十センチ乃至数十メートルのオーダーで正確かつリアルタイムに追跡、把握することができるようになっている。
この位置検知法は、会議室のような場所のみではなく、位置を特定できるあらゆる場面に応用可能である。
このように、位置を特定できるにしたがって、ユーザがある特定の場所にいたときにのみ有効になるサービス、例えば、固有の識別子を認識する機能を有する近接検知装置が会議出席者を検知すると、該当する会議資料を印刷する処理を実行する会議支援システム(特許文献2参照)や、ユーザがその場所にいないときにのみ有効なサービス、例えば、伝言システムなどが誕生している。
【特許文献1】特開2002−222086公報
【特許文献2】特開2004−038886公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ユーザは常に同じサービスのみを使い続けるわけではないため、ユーザの位置に即したサービスがリアルタイムに、適切に提示されることが望ましい。
また、このようなサービスの中には、ユーザから明示的な起動命令を受けることなしに、ユーザの位置変化をトリガに自動的に起動されることが望ましい場合もある。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたものであって、ユーザが膨大かつ動的に変化するサービスの中から簡単に、ユーザにとって有用なサービスを選択、実行することのできるランチャ機能を有するサービス提供システム、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、人や物の位置情報を提供する位置情報提供サーバと、ユーザが提供してほしいサービスを管理するサービス管理サーバと、ユーザの操作するクライアントとをネットワークで接続したサービス提供システムであって、前記位置情報提供サーバは、人や物に貼り付けられた近距離無線通信装置の位置情報を取得し、その位置情報や変化情報を前記サービス管理サーバへ通知し、前記サービス管理サーバは、前記位置情報提供サーバからの人や物の位置情報および位置の変化情報を受信し、その人や物の位置や状態に基づき利用可能なサービスを自動的に抽出して、前記クライアントへ通知し、前記クライアントは、人や物の位置や状態に基づいて利用可能なサービスを得るようにしたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサービス提供システムにおいて、前記サービス管理サーバは、人や物の位置情報や変化情報が特定の条件を満たしたときにユーザの明示的な指示が無くてもサービスを開始させるようにしたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のサービス提供システムにおいて、前記クライアントは、前記サービス管理サーバに対して、人や物を一意に決定する識別子を送信することで、該識別子に該当する人や物が利用可能なサービスにアクセスし、起動するためのオブジェクトを受け取ってユーザに提示するようにしたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のサービス提供システムにおいて、前記クライアントは、人や物を一意に決定する識別子に関わるサービスが開始されたことをイベントとして受け、サービスの稼動状況とサービスへのアクセス手段およびサービスに関連するオブジェクトをユーザに提示するようにしたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、コンピュータに、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のサービス提供システムの機能を実現させるためのプログラムである。
請求項6に記載の発明は、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、請求項5に記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体である。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、人や物の位置に適したサービスを選択的に提供するため、いろいろな場所からユーザが必要とするサービスをより的確に選択することができる。
また、人や物の位置に応じてサービスを自動的に起動するため、ユーザがPC等を持たなくてもサービスを立ち上げることができ、PCを持っている場合でも、わざわざ立ち上げる手間を省くことができる。
また、起動済みのサービスを自動的に表示するため、現在稼動中のサービスに簡単にすばやく、しかも間違いなくアクセスすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明のサービス提供システムの構成を示すブロック図であり、サービス提供システムは、位置情報提供サーバ110、サービス管理サーバ120、クライアント130、位置情報読取装置140とをネットワークによって接続して構成される。
この位置情報読取装置140は、例えば、ユーザの自席や会議室等の周辺に設置され、ユーザが身につけたあるいは機器に貼り付けたRFIDやBluetooth、ZigBeeなどの近距離無線通信装置150が接近すると、相互に通信して近距離無線通信装置150に記憶されているユーザのID(識別子)を取得し、ユーザID、位置情報読取装置の装置IDおよび状態情報「接近」が付加された通信メッセージを位置情報提供サーバ110へネットワークを介して通知する。
また、近距離無線通信装置150からの通信がなくなると、ユーザID、位置情報読取装置の装置IDおよび状態情報「離れる」が付加された通信メッセージを位置情報提供サーバ110へネットワークを介して通知する。
位置情報提供サーバ110は、位置情報DB(データベース)111とユーザ位置DB112を維持管理し(図2参照)、少なくとも1台がネットワーク内に設置されている。
位置情報DB111は、例えば、図3に示すように、位置情報読取装置140の装置IDとその設置場所とを予め設定して維持している。図3の例では、それぞれの会議室には、装置IDが「R001」や「R003」や「S030」を持つ位置情報読取装置140が設置されており、ユーザの自席付近には装置IDが「A001」や「B002」を持つ位置情報読取装置140が設置されていることを予め設定されている。
【0007】
ユーザ位置DB112は、例えば、図4に示すように、ユーザIDを持つユーザが現在どの位置情報読取装置140の付近にいるかを関連付けて記憶する。
図4の例では、ユーザIDが「0100」のユーザは、装置ID「A001」を持つ位置情報読取装置140の付近に現在いることを表わしている。
この位置情報提供サーバ110は、1台以上の位置情報読取装置140から通信メッセージを受信し、次の処理を行う。
(1)ユーザ位置DB112を参照して、受信したユーザIDが登録されているかを検索し、登録されていないときには、イベント情報を「到着」として、ユーザ位置DB112へユーザIDと位置情報読取装置の装置IDとを関連付けて記録する。
(2)ユーザIDが既に登録されており、受信した状態情報が「離れる」の場合には、イベント情報を「いなくなる」として、このユーザIDに対応する位置情報読取装置の装置IDをユーザ位置DB112から削除する。
(3)ユーザIDが既に登録されており、受信した状態情報が「接近」の場合には、イベント情報を「移動」として、このユーザIDに対応する位置情報読取装置の装置IDとしてユーザ位置DB112に登録する。
【0008】
次に、位置情報DB111を参照して、位置情報読取装置の装置IDに対応する設置場所を特定する。そして、サービス管理サーバ120へネットワークを介して、ユーザID、位置情報読取装置の設置場所、イベント情報を付加されたイベントメッセージを通知する。
サービス管理サーバ120は、位置情報提供サーバ110からのユーザの位置情報やイベント情報に応じて、各種サービスの中からユーザが利用すると登録していたサービスを抽出し、サービスを提示するか、あるいはサービスを起動するかなどのサービスの動作を決定する。また、クライアント130からの要求に応じて、サービスの稼動状況とサービスへのアクセス手段およびサービスに関連するオブジェクトを現在利用可能なサービス一覧として提供したり、サービスの起動を行う。
このサービス管理サーバ120は、位置情報取得部121、IDサービス抽出部122、サービス決定部123、サービス提示部124、ユーザ別サービスDB125、利用サービス対応DB126、現在利用サービスDB127とから構成されている。
ユーザ別サービスDB125は、例えば、図6に示すように、ユーザの名前、ユーザIDと、ユーザが予め選択・設定したサービスの名前とを関連付けて管理する。例えば、「A」さんは、会議で使用するサービス「会議用A」と自席で使用するサービス「自席用A」とを設定している。
【0009】
利用サービス対応DB126は、例えば、図7に示すように、予め設定したサービスと各自ユーザが設定するサービスの内容を管理している。管理項目としては、サービス名、このサービスを使う利用場所、サービスの内容、起動条件とがある。起動条件は、指定されたサービスを起動する時の条件を示す。例えば、図6の自席用のサービスは、自席付近に近距離無線通信装置150が検知されると起動するようになっている。
現在利用サービスDB127は、例えば、図6に示すように、近距離無線通信装置150が検知されときに現在提供しているサービスを、ユーザごとに管理する。管理項目としては、ユーザIDと、ユーザがクライアント130を操作したときのクライアントアドレス、現時点で利用しているサービス名とがある。
ユーザIDと現時点で利用しているサービス名とは、位置情報提供サーバ110からの通知で設定される。
また、クライアントアドレスは、ユーザがクライアント130を操作してサービス管理サーバ120へアクセスしたときに設定される。
位置情報取得部121は、位置情報提供サーバ110からのイベントメッセージを受信する。このイベントメッセージには、上述したように、位置情報読取装置に「接近」あるいは「離れていった」ユーザに関する情報として、ユーザID、位置情報読取装置の設置場所、イベント情報とが付加されている。また、イベント情報としては、「到着」、「いなくなる」、「移動」等がある。
IDサービス抽出部122は、ユーザ別サービスDB125を参照して、各種サービスの中から、ユーザIDに該当するユーザが利用すると登録していたサービス名を抽出する(複数可)。
サービス決定部123は、利用サービス対応DB126を参照して、IDサービス抽出部122で抽出した「サービスが利用される場所」と「位置情報読取装置の設置場所」とを比較して、ユーザが使用すべきサービス名を決定し、ユーザIDとサービス名とを関連付けて現在利用サービスDB127に登録し、サービス提示部124へ通知する。
【0010】
サービス提示部124は、現在利用サービスDB127を参照して、ユーザIDに対応する現在利用可能なサービス一覧をクライアント130へ提示する。
あるいは、現在利用サービスDB127に既にユーザIDが登録されており、イベント情報の内容が「到着」や「移動」の場合には、クライアントアドレスで示されるクライアント130に対して、決定されたサービス名を通知する。さらに、このサービスの起動条件(例えば、自席付近や会議室へ到着したとき等)に合致する場合には、サービスを起動させるイベントをクライアントへ送付する。
次に、クライアント130は、サービス検索部131およびサービス表示部132とを含んでおり、これらの各部はランチャ機能の一部である(図9参照)。
ここでランチャ機能とは、例えば、現在の状況で利用可能なサービスをアイコンなどのメッセージで表示し、ユーザがワンクリックで希望のサービスを選択、起動することができる機能である。
サービス検索部131は、サービス提示部124へアクセスし、現在利用可能なサービスの一覧を取得する。あるいは、サービス提示部124からサービス内容の変更通知を受け取り、最新の結果を受け取る。
サービス表示部132は、利用可能なサービスを起動するためのオブジェクトを一覧にして表示し、ユーザからの指示によりサービスを起動する。あるいはサービスの稼動状況をユーザに提示する。
図10のフローチャートを用いて、ユーザがクライアントから所望のサービスを選ぶまでの手順について説明する。
クライアント130は、ユーザのログイン情報からユーザIDを得て(ステップS11)、このユーザIDをキーにサービス提示部124への問合せ(ステップS12)、利用可能なサービスの一覧を受け取る(ステップS13)。
サービス表示部132は、それらのサービスを起動するためのオブジェクト(ショートカット)を受け取り、ユーザに提示する(ステップS14)。
ユーザは、これらの中から任意のサービス(アプリケーション)を選択することによって、このサービスが起動される(ステップS15)。
【0011】
次に、図11を用いて、利用可能なサービスをユーザが選択するときの利用例を説明する。
ユーザまたはクライアント130に付けられた近距離無線通信装置150を位置情報読取装置140が検知して、位置情報提供サーバ110を介して、ユーザ等の位置情報や変化情報がサービス管理サーバ120へ通知される。
サービス管理サーバ120は、位置情報提供サーバ110から通知された位置情報や変化情報とユーザの両方とを加味して提供可能なサービスをクライアント130に提示する。
クライアント130上のランチャ500は、サービス管理サーバ120から利用可能なサービスの一覧を受け取り、ユーザに提示する。
ユーザは、その一覧から所望のサービスのアイコンをクリックすることにより、利用可能なサービスを立ち上げることができる。
次に、図12を用いて、特定の場所(自席や会議室等)でのみ利用できるサービス(アプリケーション)へのアクセスするときの利用例を説明する。
例えば、ユーザが会議室にいる場合、位置情報提供サーバ110からユーザが会議室にいることをサービス管理サーバ120に伝達する。
サービス管理サーバ120は、利用可能なサービス(例えば、会議資料一覧のリンクなどを表示するアプリケーション)をクライアント130へ通知し、ランチャ500が受け取った利用可能なサービスをユーザに提示する。
ユーザは、利用可能なサービスのアイコンをクリックすることにより、サービスを立ち上げることができる。
また、ユーザが明示的にサービスを起動するのではなく、ユーザが会議室へ移動した時に起動するように起動条件を設定しておくことにより、自動的にサービス(例えば、音声記録プログラムなど)が起動するようにできる。
このようなサービスの起動は、ユーザの所有するノートPCあるいはデスクトップPCおよびネットワークに接続可能なその他のクライアント装置からアクセスすることができるクライアントプログラムに伝達され実行される。そのため、ユーザが意識することなくサービスを開始することができ、ユーザが好きなときに自由に参照することができる。
【0012】
次に、図13を用いて、ユーザの位置が変わった場合のサービスの変化を表す利用例を説明する。
ユーザが会議を終えて自席に戻ってきた場合、位置情報提供サーバ110はユーザが自席に戻ってきたことをサービス管理サーバ120へ通知する。
これを受けたサービス管理サーバ120は、ユーザの位置によるサービスを更新し、会議用サービスのアイコンの表示が現在提供されるサービスの中から外れ、メッセンジャーなどの自席で利用することのできるサービスをランチャ500に表示する。これにより、ユーザは自分の位置が変更したことを意識せずとも、その位置で最適に利用できるサービスを受けることができる。
以上のように構成すると、人や物の位置に応じたサービスのみを選択的に提供するため、ユーザが必要とするサービスをより明確に選択することができる。
また、人や物の位置に応じてサービスを自動的に起動するため、ユーザがPC等を持たなくてもサービスを立ち上げることができ、PCを持っている場合でも、わざわざ立ち上げる手間を省くことができる。
また、ユーザは目的のサービスにすばやく、かつ間違いなくアクセスすることができる。
また、起動済みのサービスを自動的に表示するため、現在稼動中のシステムに簡単にアクセスすることができる。
また、いろいろな場所からユーザの位置に適したサービスを利用することができる。
【0013】
本発明は、上述した実施形態のみに限定されたものではない。上述した実施形態のサービス提供システムを構成する各機能をそれぞれプログラム化して、予め記録媒体に書き込んでおき、この記録媒体に記録されたこれらのプログラムを各サーバやクライアントに備えられたメモリあるいは記憶装置に格納し、そのプログラムを実行することによって、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体も本発明を構成することになる。
また、上記プログラムは、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することによって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
なお、上述した実施形態の機能を実現するプログラムは、ディスク系(例えば、磁気ディスク、光ディスク等)、カード系(例えば、メモリカード、光カード等)、半導体メモリ系(例えば、ROM、不揮発性メモリ等)、テープ系(例えば、磁気テープ、カセットテープ等)等のいずれの形態の記録媒体で提供されてもよい。あるいは、ネットワークを介して記憶装置に格納されたプログラムをサーバコンピュータから直接供給を受けるようにしてもよい。この場合、このサーバコンピュータの記憶装置も本発明の記録媒体に含まれる。
このように、上述した実施形態の機能をプログラム化して流通させることによって、コストの低廉化、および可搬性や汎用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明のサービス提供システムの構成を示すブロック図である。
【図2】位置情報提供サーバの機能構成を示すブロック図である。
【図3】位置情報DBのデータ構造例を示す図である。
【図4】ユーザ位置DBのデータ構造例を示す図である。
【図5】サービス管理サーバの機能構成を示すブロック図である。
【図6】ユーザ別サービスDBのデータ構造例を示す図である。
【図7】利用サービス対応DBのデータ構造例を示す図である。
【図8】現在利用サービスDBのデータ構造例を示す図である。
【図9】クライアントの機能構成を示すブロック図である。
【図10】ユーザがクライアントから所望のサービスを選ぶまでの手順について説明するフローチャートである。
【図11】利用可能なサービスをユーザが選択するときの利用例を説明するための図である。
【図12】特定の場所でのみ利用できるサービスへのアクセスするときの利用例を説明するための図である。
【図13】ユーザの位置が変わった場合のサービスの変化を表す利用例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0015】
110…位置情報提供サーバ、111…位置情報DB、112…ユーザ位置DB、120…サービス管理サーバ、121…位置情報取得部、122…IDサービス抽出部、123…サービス決定部、124…サービス提示部、125…ユーザ別サービスDB、126…利用サービス対応DB、127…現在利用サービスDB、130…クライアント、131…サービス検索部、132…サービス表示部、140…位置情報読取装置、150…近距離無線通信装置、500…ランチャ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人や物の位置情報を提供する位置情報提供サーバと、ユーザが提供してほしいサービスを管理するサービス管理サーバと、ユーザの操作するクライアントとをネットワークで接続したサービス提供システムであって、
前記位置情報提供サーバは、人や物に貼り付けられた近距離無線通信装置の位置情報を取得し、その位置情報や変化情報を前記サービス管理サーバへ通知し、
前記サービス管理サーバは、前記位置情報提供サーバからの人や物の位置情報および位置の変化情報を受信し、その人や物の位置や状態に基づき利用可能なサービスを自動的に抽出して、前記クライアントへ通知し、
前記クライアントは、人や物の位置や状態に基づいて利用可能なサービスを得るようにしたことを特徴とするサービス提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載のサービス提供システムにおいて、前記サービス管理サーバは、人や物の位置情報や変化情報が特定の条件を満たしたときにユーザの明示的な指示が無くてもサービスを開始させるようにしたことを特徴とするサービス提供システム。
【請求項3】
請求項1に記載のサービス提供システムにおいて、前記クライアントは、前記サービス管理サーバに対して、人や物を一意に決定する識別子を送信することで、該識別子に該当する人や物が利用可能なサービスにアクセスし、起動するためのオブジェクトを受け取ってユーザに提示するようにしたことを特徴とするサービス提供システム。
【請求項4】
請求項2に記載のサービス提供システムにおいて、前記クライアントは、人や物を一意に決定する識別子に関わるサービスが開始されたことをイベントとして受け、サービスの稼動状況とサービスへのアクセス手段およびサービスに関連するオブジェクトをユーザに提示するようにしたことを特徴とするサービス提供システム。
【請求項5】
コンピュータに、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のサービス提供システムの機能を実現させるためのプログラム。
【請求項6】
コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、請求項5に記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
【請求項1】
人や物の位置情報を提供する位置情報提供サーバと、ユーザが提供してほしいサービスを管理するサービス管理サーバと、ユーザの操作するクライアントとをネットワークで接続したサービス提供システムであって、
前記位置情報提供サーバは、人や物に貼り付けられた近距離無線通信装置の位置情報を取得し、その位置情報や変化情報を前記サービス管理サーバへ通知し、
前記サービス管理サーバは、前記位置情報提供サーバからの人や物の位置情報および位置の変化情報を受信し、その人や物の位置や状態に基づき利用可能なサービスを自動的に抽出して、前記クライアントへ通知し、
前記クライアントは、人や物の位置や状態に基づいて利用可能なサービスを得るようにしたことを特徴とするサービス提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載のサービス提供システムにおいて、前記サービス管理サーバは、人や物の位置情報や変化情報が特定の条件を満たしたときにユーザの明示的な指示が無くてもサービスを開始させるようにしたことを特徴とするサービス提供システム。
【請求項3】
請求項1に記載のサービス提供システムにおいて、前記クライアントは、前記サービス管理サーバに対して、人や物を一意に決定する識別子を送信することで、該識別子に該当する人や物が利用可能なサービスにアクセスし、起動するためのオブジェクトを受け取ってユーザに提示するようにしたことを特徴とするサービス提供システム。
【請求項4】
請求項2に記載のサービス提供システムにおいて、前記クライアントは、人や物を一意に決定する識別子に関わるサービスが開始されたことをイベントとして受け、サービスの稼動状況とサービスへのアクセス手段およびサービスに関連するオブジェクトをユーザに提示するようにしたことを特徴とするサービス提供システム。
【請求項5】
コンピュータに、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のサービス提供システムの機能を実現させるためのプログラム。
【請求項6】
コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、請求項5に記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−318040(P2006−318040A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−137535(P2005−137535)
【出願日】平成17年5月10日(2005.5.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.ZIGBEE
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年5月10日(2005.5.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.ZIGBEE
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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