説明

シールドコネクタ

【課題】シールドコネクタを小型化する。
【解決手段】シールドケーブルのシールド層と接続される外部導体とコア線と接続される内導体端子を備えた複数のメスシールドコネクタを、1つの導電性部材で形成した四角枠形状のオスシールドコネクタ内に並設状態で積層して内嵌しており、前記メスシールドコネクタの外部導体は、角筒形状の対向する一側壁部に凸部を設けると共に他側壁部に凹部を備え、各外部導体は隣接する外部導体の凹部に凸部を嵌合して積層している一方、前記オスシールドコネクタの対向する一側壁部に前記並設する一端側のメスシールドコネクタの凸部を挿入する貫通孔を設けていると共に、他側壁部メスシールドコネクタを付勢するバネ部を設け、前記オスシールドコネクタ内に積層した前記メスシールドコネクタを前記バネ部により前記貫通孔を設けた壁部へ押し付けてオスシールドコネクタ内に固定している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シールドコネクタに関し、自動車に配索されるシールドケーブルの端末に接続されるシールドコネクタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、特開平7−22107号公報(特許文献1)において、信号回路を構成するシールドケーブルの端末に接続されるコネクタが提供されている。該コネクタは、図5(A)に示すように、シールドケーブル1のコア線2に内導体端子3を接続すると共に、該コア線2を被覆するシールド層4に外部導体5を接続し、内導体端子3が内部に配置された外部導体5を樹脂製のコネクタハウジング6に設けた端子収容室6aに収容している。図5(B)に示すように、前記コネクタハウジング6には複数の端子収容室6aが設けられており、異なるシールドケーブル1に接続された複数の外部導体5を異なる端子収容室6aにそれぞれ個別に収容している。
【0003】
しかしながら、特許文献1で提供されているコネクタでは、各シールドケーブル1の端末に接続された外部導体5をコネクタハウジング6の端子収容室6aにそれぞれ個別に収容しているため、コネクタが大型化する問題がある。
また、シールドケーブル1に接続したコネクタと接続される相手方コネクタ側でも、コネクタハウジング6内に個別に配置した外部導体5とそれぞれ接続される導体を個別に設ける必要があり、相手方コネクタも大型化する問題がある。
【0004】
【特許文献1】特開平7−22107号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、シールドケーブルの端末に接続されたコネクタと相手方コネクタとの接続構造を改良し、コネクタを小型化および嵌合作業の容易化等を図ることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明は、シールドケーブルのシールド層と接続される外部導体とコア線と接続される内導体端子を備えた複数のメスシールドコネクタを、1つの導電性部材で形成した四角枠形状のオスシールドコネクタ内に並設状態で積層して内嵌しており、
前記メスシールドコネクタの外部導体は、角筒形状の対向する一側壁部に凸部を設けると共に他側壁部に凹部を備え、各外部導体は隣接する外部導体の凹部に凸部を嵌合して積層している一方、
前記オスシールドコネクタの対向する一側壁部に前記並設する一端側のメスシールドコネクタの凸部を挿入する貫通孔を設けていると共に、他側壁部にメスシールドコネクタを付勢するバネ部を設け、
前記オスシールドコネクタ内に積層した前記メスシールドコネクタを前記バネ部により前記貫通孔を設けた壁部へ押し付けてオスシールドコネクタ内に固定していることを特徴とするシールドコネクタを提供している。
【0007】
前記構成からなるシールドコネクタによれば、シールドケーブルに接続された複数のメスシールドコネクタの外部導体同士を積層して組み立て、この状態で1つの導電性部材で形成したオスシールドコネクタ内に収容しているため、複数のメスシールドコネクタの外部導体が一括して1つのオスシールドコネクタとシールド接続することができる。
このように、メスシールドコネクタを樹脂製のコネクタハウジングに個別に収容して個別に外部導体と内導体端子を接続するする必要がないため、メスシールドコネクタのシールド接続を簡単とでき、その結果、シールドコネクタを小型化できる。
また、複数のメスシールドコネクタの外部導体を凹凸嵌合して連結して一体的に組みつけた状態で、オスシールドコネクタ内に挿入でき、かつ、該オスシールドコネクタ内においてバネ部でメスシールドコネクタを付勢して固定しているため、オスシールドコネクタからメスシールドコネクタが脱落するのを防止でき、メスシールドコネクタとオスシールドコネクタの接続信頼性を向上させることができる。
【0008】
前記オスシールドコネクタに設けた貫通孔に押戻し材を外方に突出させて摺動自在に挿入し、前記押戻し材を外方より押し込んで前記メスシールドコネクタを前記バネ部側へと移動させ、これらメスシールドコネクタを前記オスシールドコネクタから取り出し可能としていることが好ましい。
【0009】
前記構成によれば、メスシールドコネクタを誤挿入してしまった場合や、検査・部品交換等を目的としてメスシールドコネクタをオスシールドコネクタから取り出す必要が生じた場合、押戻し材を用いて、メスシールドコネクタの凸部とオスシールドコネクタの貫通孔との嵌合を解除して、容易にメスシールドコネクタをオスシールドコネクタから取り出すことができる。
【0010】
本発明のシールドコネクタは、前記オスシールドコネクタを回路基板に配置し、前記メスシールドコネクタの内導体端子を前記回路基板の電気回路と接続させる場合に好適に用いられる。
詳細には、前記オスシールドコネクタは、前記積層したメスシールドコネクタの外部導体を内嵌する四角枠形状の外部導体の内部に、前記回路基板の回路と一端を半田付けされる内導体端子をメスシールドコネクタ挿入側と対向する側壁から突出させている。前記オスシールドコネクタ内に挿入固定した各メスシールドコネクタの内導体端子は前記回路基板の回路と接続した内導体端子と嵌合接続している。また、前記オスシールドコネクタの外部導体から端子部を突出し、該端子部を前記回路基板のアース回路と接続している。
前記オスシールドコネクタの外部導体は回路基板上に直接実装してもよいし、絶縁スペーサを搭載してもよい。あるいは、オスシールドコネクタを樹脂製カバー部材に収容して回路基板上に搭載してもよい。
なお、シールドケーブルに接続するメスシールドコネクタは樹脂製のコネクタハウジングに収容していないが、該メスシールドコネクタを内嵌するオスシールドコネクタは樹脂製のコネクタハウジングに収容してもよい。
【発明の効果】
【0011】
前述したように、本発明によれば、シールドケーブルに接続された複数のメスシールドコネクタを、樹脂製のコネクタハウジングに個別に収容することなく、積層した状態で相手方のオスシールドコネクタに内嵌させて接続しているため、コネクタを小型化することができる。かつ、各メスシールドコネクタの外部導体同士を直接凹凸嵌合して積層状態に一体的に組みつけて、導電性材で枠状に形成してシールド部材を兼ねるオスシールドコネクタ内に挿入固定しているため、複数のメスシールドコネクタの外部導体を一括してオスシールドコネクタとの嵌合でシールド接続することができる。
さらに、積層して一体化したメスシールドコネクタをオスシールドコネクタ内にまとめて挿入し、該挿入状態でオスシールドコネクタ内のバネ部で弾性固定しているため、言わばワンタッチで複数のメスシールドコネクタを1つのオスシールドコネクタに嵌合固定することができ、メスシールドコネクタがオスシールドコネクタから不用意に抜けるのを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3に、本発明の実施形態を示す。
本実施形態のシールドコネクタ10は、シールドケーブル40の端末に接続されるメスシールドコネクタ20と、プリント基板50(回路基板)に実装されるオスシールドコネクタ30からなり、複数のメスシールドコネクタ20を並列状態で積層してオスシールドコネクタ30に内嵌して接続するものである。
【0013】
前記各メスシールドコネクタ20が接続されるシールドケーブル40は、2本の絶縁被覆電線からなるコア線41と、2本のコア線41を被覆する編組チューブからなるシールド層42と、該シールド層42の外周面をさらに被覆する絶縁樹脂製のシース43からなる。
前記シールドケーブル40の端末に接続されるメスシールドコネクタ20は、コア線41に接続される内導体端子21と、シールド層42に接続される外部導体22からなる。
【0014】
詳細には、前記シールドケーブル40の端末を皮剥ぎして、シース43の皮剥ぎ端よりコア線41を引き出し、該コア線41の端末に前記内導体端子21をそれぞれ接続している。
内導体端子21は、図3に示すように、一端にメス形状の端子接続部21aを設ける一方、他端に芯線圧着バレル21b−1と絶縁被覆圧着バレル21b−2からなる電線接続部21bを設け、芯線圧着バレル21b−1をコア線21bの芯線に圧着すると共に、絶縁被覆圧着バレル21b−2をコア線21の絶縁被覆に圧着して、電線接続部21bをコア線21の端末に接続している。
【0015】
また、前記シールドケーブル40の皮剥ぎ端よりシールド層42を露出させており、該シールド層42に前記外部導体22を接続している。
外部導体22は、図1及び図3に示すように、一端に角筒形状の導体接続部22aを設ける一方、他端にシールド層圧着バレル22b−1と絶縁被覆圧着バレル22b−2からなる電線接続部22bを設けている。該電線接続部22bのシールド層圧着バレル22b−1をシールドケーブル40のシールド層42に圧着すると共に、絶縁被覆圧着バレル22b−2をシース43に圧着して、外部導体22をシールドケーブル40のシールド層42に接続している。
前記メスシールドコネクタ20をシールドケーブル40に接続した状態で、コア線21に接続した内導体端子21がシールド層42に接続した外部導体22の導体接続部22a内に配置される。内導体端子21は、外部導体22内に設けた絶縁樹脂製の保持材(図示せず)により外部導体22と絶縁された状態で位置決め保持されている。
【0016】
前記メスシールドコネクタ20の外部導体22は、角筒形状の導体接続部22aの対向する一側壁部に矩形状の凸部22cを設けると共に他側壁部に矩形状の凹部22dを設けている。複数の外部導体22を積層すると、一端側の外部導体を除いた各外部導体22の凸部22cが隣接する外部導体22の凹部22dに嵌合されて、複数の外部導体22が並設状態で位置決めされる。
【0017】
一方、オスシールドコネクタ30は、図3に示すように、メスシールドコネクタ20の内導体端子21と接続されるオス形状の内導体端子31と、メスシールドコネクタ20の外部導体22が内嵌されて接続される外部導体32からなる。
オスシールドコネクタ30の外部導体32は、図1に示すように、1つの導電性部材で形成した一端開口の四角枠形状とし、該開口を積層した複数のメスシールドコネクタ20を挿入するためのコネクタ挿入口32aとしている。該外部導体32には、図2に示すように、コネクタ挿入口32aと直交する一側壁部にメスシールドコネクタ20の外部導体32の凸部22cが挿入される貫通孔32bを設ける一方、前記一側壁部に対向する他側壁部に、壁部を部分的に内方へ切り起こして形成した板バネからなり、内嵌されたメスシールドコネクタ20を一側壁部側へ付勢するバネ部32cを設けている。また、外部導体32の貫通孔32bには、挿入された前記凸部22cを押し戻すための押戻し材33を摺動自在に挿入しており、該押戻し材33の外端は貫通孔32bより外方へ突出させている。
【0018】
また、外部導体32には、図3に示すように、四角枠の下面より下方に突出するタブ状端子32dを設けている。該端子32dをプリント基板50のアース回路を構成する導体51に半田付けして接続している。このとき、外部導体32の四角枠を、プリント基板50上に設けた絶縁材からなる支持台52上に載置して所要高さで位置決め保持している。
【0019】
オスシールドコネクタ30の内導体端子31は、図3に示すように、L字状の端子材からなり、一端の端子接続部31aを外部導体32の端子挿入孔32eを通して外部導体32内に突出させる一方、他端の導体接続部31bをプリント基板50の信号回路を構成する導体53に半田付けして接続している。
【0020】
メスシールドコネクタ20とオスシールドコネクタ30を接続する際には、前記のようにメスシールドコネクタ20を外部導体22の凸部22cと凹部22dを嵌合させて並設状態で積層し、図1に示すように、この状態でオスシールドコネクタ30の外部導体32にコネクタ挿入口32aより挿入して内嵌する。内嵌された複数のメスシールドコネクタ20は、図2(A)に示すように、オスシールドコネクタ30の外部導体32のバネ部32cにより貫通孔32bを設けた一側壁部側へ付勢され、一端側の外部導体22の凸部22cがオスシールドコネクタ30の外部導体32の貫通孔32bに挿入されて、全てのメスシールドコネクタ20がオスシールドコネクタ30内で位置決めされる。
このとき、メスシールドコネクタ20の内導体端子21とオスシールドコネクタ30の内導体端子31がそれぞれ雌雄嵌合接続される。よって、メスシールドコネクタ20とオスシールドコネクタ30の接続により、シールドケーブル40のコア線41がプリント基板50の信号回路(導体53)と接続される一方、シールドケーブル40のシールド層42がプリント基板50のアース回路(導体51)と接続される。
【0021】
一方、メスシールドコネクタ20をオスシールドコネクタ30より取り出す際には、図2(B)に示すように、オスシールドコネクタ30の外部導体32の貫通孔32bに摺動自在に挿入した押戻し材33を外方より押し込んで、メスシールドコネクタ20をバネ部32c側へと移動させる。これにより、貫通孔32bに挿入されていたメスシールドコネクタ20の外部導体22の凸部22cが抜けて、メスシールドコネクタ20がオスシールドコネクタ30から取り出し可能となる。
なお、メスシールドコネクタ20の外部導体22がオスシールドコネクタ30内で図2の左右方向に摺動することにより、メスシールドコネクタ20の内導体端子21も左右方向に移動するが、内導体端子21が左右方向に移動しても内導体端子21と31の接続が許容されるように、メス形状の内導体端子21をオス形状の内導体端子31よりも左右方向に大きく設定している。
なお、図2では、内導体端子21、31の図示を省略している。
【0022】
前記構成によれば、シールドケーブル40に接続された複数のメスシールドコネクタ20を樹脂製のコネクタハウジングに個別に収容することなく、積層した状態で相手方のオスシールドコネクタ30に内嵌させて接続しているため、コネクタを小型化することができる。
また、複数のメスシールドコネクタ20を積層して、メスシールドコネクタ20の外部導体22を一体としているため、オスシールドコネクタ30の外部導体32を1つの導電性部材で形成した四角枠形状とすることができ、オスシールドコネクタ30の形状を簡単にしてコストを低減することができる。
【0023】
さらに、積層するメスシールドコネクタ20同士は、各メスシールドコネクタ20の外部導体22に設けた凹部22dと凸部22cを嵌合させることにより位置決めできる。かつ、一端側のメスシールドコネクタ20の凸部22cをオスシールドコネクタ30の外部導体32の貫通孔32bに挿入すると共に、メスシールドコネクタ20をバネ部32cで貫通孔32bを設けた壁部側へ付勢しているため、メスシールドコネクタ20がオスシールドコネクタ30から不用意に抜けるのを防止することができる。これにより、メスシールドコネクタ20とオスシールドコネクタ30の接続信頼性を向上させることができる。
一方、メスシールドコネクタ20をオスシールドコネクタ30から取り出す必要が生じた場合には、押戻し材33を内方へ押し込んで、メスシールドコネクタ20の凸部22cとオスシールドコネクタ30の貫通孔32bとの嵌合を解除して、容易にメスシールドコネクタ20をオスシールドコネクタ30から取り出すことができる。
なお、本実施形態では、オスシールドコネクタ30の外部導体32をプリント基板50上に露出させた状態で配置しているが、樹脂製のコネクタハウジングに収容した状態でプリント基板50上に配置してもよい。
【0024】
図4に、実施形態の変形例を示す。
また、本変形例では、押戻し材33’をオスシールドコネクタ30の外部導体32と一体に設けている。即ち、図4(A)に示すように、外部導体32の一側壁部にコ字状のスリット32fを切り欠くことにより、矩形状の貫通孔32bを設け、該貫通孔32bの一辺より貫通孔32b側へ突出する可撓片からなる押戻し材33’を設けている。
【0025】
オスシールドコネクタ30にメスシールドコネクタ20を内嵌して、オスシールドコネクタ30側の貫通孔32bにメスシールドコネクタ20側の凸部22cが挿入されると、図4(B)に示すように、押戻し材33’が外方へ撓む。
逆に、図4(C)に示すように、押戻し材33’を内方へ押し込むとオスシールドコネクタ30側の貫通孔32bとメスシールドコネクタ20側の凸部22cの嵌合が解除される。
【0026】
本変形例の構成によれば、前記実施形態と同様、シールドコネクタ10を小型化できると共に、押戻し材33’をオスシールドコネクタ30の外部導体32と一体に設けているため、部品点数を削減できると共に押戻し材33’がオスシールドコネクタ30から脱落してしまうのを防止することができる。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施形態のシールドコネクタの斜視図である。
【図2】(A)はオスシールドコネクタにメスシールドコネクタを内嵌した状態を示す断面図、(B)はオスシールドコネクタに内嵌されたメスシールドコネクタを押戻し材で押し戻した状態を示す断面図である。
【図3】オスシールドコネクタとメスシールドコネクタを接続した状態を示す断面図である。
【図4】実施形態の変形例を示し、(A)はオスシールドコネクタの一側壁部を示す図面、(B)はオスシールドコネクタにメスシールドコネクタを内嵌した状態を示す断面図、(C)はオスシールドコネクタに内嵌されたメスシールドコネクタを押戻し材で押し戻した状態を示す断面図である。
【図5】従来例を示す図面である。
【符号の説明】
【0028】
10 シールドコネクタ
20 メスシールドコネクタ
21 内導体端子
22 外部導体
22c 凸部
22d 凹部
30 オスシールドコネクタ
31 内導体端子
32 外部導体
32b 貫通孔
32c バネ部
33 押戻し材
40 シールドケーブル
41 コア線
42 シールド層
50 プリント基板(回路基板)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シールドケーブルのシールド層と接続される外部導体とコア線と接続される内導体端子を備えた複数のメスシールドコネクタを、1つの導電性部材で形成した四角枠形状のオスシールドコネクタ内に並設状態で積層して内嵌しており、
前記メスシールドコネクタの外部導体は、角筒形状の対向する一側壁部に凸部を設けると共に他側壁部に凹部を備え、各外部導体は隣接する外部導体の凹部に凸部を嵌合して積層している一方、
前記オスシールドコネクタの対向する一側壁部に前記並設する一端側のメスシールドコネクタの凸部を挿入する貫通孔を設けていると共に、他側壁部にメスシールドコネクタを付勢するバネ部を設け、
前記オスシールドコネクタ内に積層した前記メスシールドコネクタを前記バネ部により前記貫通孔を設けた壁部へ押し付けてオスシールドコネクタ内に固定していることを特徴とするシールドコネクタ。
【請求項2】
前記オスシールドコネクタに設けた貫通孔に押戻し材を外方に突出させて摺動自在に挿入し、
前記押戻し材を外方より押し込んで前記メスシールドコネクタを前記バネ部側へと移動させ、これらメスシールドコネクタを前記オスシールドコネクタから取り出し可能としている請求項1に記載のシールドコネクタ。
【請求項3】
前記オスシールドコネクタを回路基板に配置し、前記メスシールドコネクタの内導体端子を前記回路基板の電気回路と接続させている請求項1または請求項2に記載のシールドコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−300100(P2008−300100A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−142937(P2007−142937)
【出願日】平成19年5月30日(2007.5.30)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】