説明

スイッチ装置の防水構造

【課題】 防水パッキングを逆組み付けした場合はそれを容易に検知して修正できるようにして、防水パッキングの効率良く、かつ、迅速な組み付けを可能とするスイッチ装置の防水構造を得る。
【解決手段】 防水パッキング20の周縁部に操作部11の揺動中心線Cl位置からいずれか一方に偏らせて張出部22を設ける一方、取付用開口部2Ab周縁のハウジング裏面に突起部30設け、防水パッキング20を揺動中心線Clに対して正規の姿勢とは逆の姿勢に組み付けた場合に、張出部22と突起部30とが相互に干渉するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機器に設けたスイッチ装置の防水構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のコンセントを備えたテーブルタップに、オン・オフ切り換えするスイッチを設けて、そのスイッチをオフにした場合は電源から供給される電気を各コンセントに供給するのを遮断するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようにテーブルタップにスイッチを設けることにより、各コンセントへの電気供給を一括して管理できるので、例えば外出時等には各コンセントからその都度プラグを抜くことなく電気機器の待機電力の消耗を防ぐことができる等、種々のメリットがある。
【特許文献1】実開昭61−126581号公報(第1頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
かかる従来のスイッチ付きテーブルタップには、スイッチを装着した部分での防塵・防水性を確保すべく、当該スイッチの操作部を防水パッキングで覆い、その防水パッキングの周縁部を、テーブルタップのハウジングとスイッチとの間にシールを確保した状態で取り付けたものがある。
【0005】
かかる構造では、スイッチの操作部を防水パッキングで覆った分、操作部表面の視認性・識別性が低下するため、オン・オフの誤操作を防止すべく、防水パッキングに、オン・オフ方向を識別するための表示部、例えばオン方向を示す凸部等を設けるのが好適である。
【0006】
しかし、防水パッキングに表示部を設けた構造では、スイッチ自体が正しい姿勢で組み付けられていたとしても、防水パッキングが誤ってオン・オフが逆となる姿勢で組み付けられていた場合には、オン・オフ操作が逆となり、正常なスイッチ機能を果たすことができなくなってしまう。
【0007】
このため、防水パッキングの逆組み付けを防止するために、その組み付け工程では細心の注意を払う必要があり、その分、必然的に生産性が低下してしまうという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、防水パッキングの誤組み付けをより確実に抑制することができるスイッチ装置の防水構造を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明にあっては、操作部と当該操作部の中央部を揺動可能に支持するスイッチケースとを有し、操作部の揺動操作に応じてオン・オフされるとともに、ハウジングに形成した取付用開口部から操作部が表面側に露出した状態で設けられるスイッチと、上記操作部の上記取付用開口部から露出した部分を覆うとともに、その周縁部が上記スイッチケースと上記取付用開口部周縁のハウジング裏面との間に挟み込まれる可撓性の防水パッキングと、を備え、上記防水パッキングの周縁部に操作部の揺動中心線位置からいずれか一方に偏らせて張出部を設ける一方、上記取付用開口部周縁のハウジング裏面に突起部を設け、上記防水パッキングを上記揺動中心線に対して正規の姿勢とは逆の姿勢に組み付けた場合に、上記張出部と上記突起部とが相互に干渉するようにしたことを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明にあっては、上記張出部に厚みを持たせ、上記防水パッキングを上記逆の姿勢に組み付けた場合に、上記張出部と上記突起部とが上記ハウジング裏面上に重なり合って、上記張出部とハウジング内の構造物とが干渉するようにしたことを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明にあっては、上記防水パッキングの周縁を略矩形状に形成し、上記張出部を、上記略矩形状の角部から離間させて設けたことを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明にあっては、上記防水パッキングを上記正規の姿勢で組み付けた場合に、上記張出部と上記突起部とが上記取付用開口部の中心について相互に点対称となるように構成したことを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明にあっては、上記張出部に嵌合穴を形成するとともに、上記取付用開口部周縁のハウジング裏面の上記嵌合穴に対応する部位に、当該嵌合穴に密接嵌合される嵌合突起を設けたことを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明にあっては、上記防水パッキングの周縁部と上記取付用開口部周縁のハウジング裏面との双方に、相互に密接嵌合する環状凹凸部を設けたことを特徴とする。
【0015】
請求項7の発明にあっては、上記環状凹凸部では、上記防水パッキングの周縁部に設けた環状凸状の内周側がシール面となるようにしたことを特徴とする。
【0016】
請求項8の発明にあっては、上記防水パッキングを上記取付用開口部に嵌合して仮保持できるようにしたことを特徴とする。
【0017】
請求項9の発明にあっては、上記防水パッキングに設けた縦壁部を上記取付用開口部の開口壁面に嵌合させるとともに、上記縦壁部の上端で、当該縦壁部と操作部を被覆する被覆壁部とを折曲した状態で接続し、上記被覆壁部と操作部との隙間を、操作部の頂上側に向かうにつれて漸減させたことを特徴とする。
【0018】
請求項10の発明にあっては、上記防水パッキングには、上記操作部の操作面に対応する部分に一対の平面部を形成するとともに、それら平面部間を隔てる溝部を形成したことを特徴とする。
【0019】
請求項11の発明にあっては、上記防水パッキングの周縁部が上記取付用開口部周縁のハウジング裏面に圧接する部位に、当該取付用開口部を囲繞する複数条の環状突起を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
請求項1の発明によれば、防水パッキングを逆の姿勢に組み付けた場合には、張出部と突起部とが相互に干渉するため、組み付け時に、誤組み付け(逆組み付け)であることを容易に識別することができ、正しい組み付け姿勢に容易にかつ迅速に修正することができる。
【0021】
請求項2の発明によれば、張出部とハウジング内の構造物とが干渉することによっても、誤組み付け(逆組み付け)であることを識別することができるため、より一層確実に誤組み付けを抑制することができる。
【0022】
また、張出部に厚みを持たせた分、防水パッキングを可撓性の比較的柔軟な素材で形成した場合でも、ハウジング内の構造物と干渉した場合に張出部が潰れるのが抑制されて、誤組み付けの識別性を高めることができるという利点がある。
【0023】
請求項3の発明によれば、張出部を、略矩形状の周縁部の角部より剛性の低い位置に設けた分、当該角部に設けた場合に比べて、剛性が低くなって張出部を取付用開口部の中心側に倒れ込ませやすくなり、張出部とハウジング内の構造物とをより確実に干渉させ、誤組み付けの識別性を高めることができる。
【0024】
請求項4の発明によれば、少なくとも一組の張出部と突起部とを点対称に配置することで、逆の姿勢で組み付けた場合に、張出部と突起部とを干渉させることができる。
【0025】
請求項5の発明によれば、張出部を、正規な取付状態において、防水パッキンをハウジングに保持または一時的に仮保持する手段として利用することができる。
【0026】
請求項6の発明によれば、上記環状凹凸部によって、防水性をさらに高めることができる。
【0027】
請求項7の発明によれば、取付用開口部から近い側でシールするようにした分、シールの信頼性を高めることができる。
【0028】
請求項8の発明によれば、仮保持によって、取付作業をより容易にかつより迅速に行うことができるようになる。
【0029】
請求項9の発明によれば、縦壁部の上端で折曲させたことで、押圧操作によって防水パッキングをより容易にかつより確実に撓ませて、操作性を向上することができる上、操作部の頂上側に向かうにつれて被覆壁部と操作部との隙間を漸減させることで、防水パッキンが操作部に引っ掛かるのを抑制するとともに、操作部の頂上部と防水パッキングとの隙間を小さくできて操作感を向上することができる。
【0030】
請求項10の発明によれば、操作部の視認性を向上し、誤操作を抑制することができる。
【0031】
請求項11の発明によれば、複数条の環状突起により、シール性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0033】
(第1実施形態)図1〜図12は本発明にかかるスイッチ装置の防水構造の第1実施形態を示し、図1は、テーブルタップの斜視図、図2は、テーブルタップの分解斜視図であり、図3は、図1中A−A線に沿った拡大断面図、図4は、防水パッキングの底面斜視図、図5は、防水パッキングを(a)の平面図と(b)の側面図と(c)の正面図と(d)の底面図とで示す説明図である。
【0034】
また、図6は、防水パッキングの正規組み付け状態を示す底面図、図7は、図6中B−B線に沿った断面図、図8は、ハウジングに形成したスイッチの取付用開口部の内部斜視図であり、図9は、防水パッキングの逆組み付け状態を示す底面図、図10は、図9中C−C線に沿った断面図、図11は、図7中D部の拡大断面図、図12は、図3中E部の拡大断面図である。
【0035】
本実施形態のスイッチ装置の防水構造は、図1,図2に示すように、電気機器としてのテーブルタップ1に適用された場合を例にとって説明し、そのテーブルタップ1を説明するにあたって、便宜上、図中上方を上の部材および上方位置、図中下方を下の部材および下方位置および図中左・右方向左・右位置をとして説明するが、特にそれら上・下および左・右の位置関係を特定するものでは無い。
【0036】
テーブルタップ1は、図1に示すように、外カバー2Aと外ボディ2Bとによって断面略矩形状の中空に形成されるハウジング2を備え、そのハウジング2の上面2cに図外のプラグの栓刃差込ユニット3が、ハウジング2の長さ方向に適宜間隔をもって複数(本実施形態では2個)設けられるとともに、ハウジング2の先端面2dにも1つの栓刃差込ユニット3が設けられる。
【0037】
また、ハウジング2の上面2cの基端側(図2中向こう側)には、オン・オフ切換用のスイッチ10が設けられ、このスイッチ10の切り換えによって電源コード4から供給される電気が、各栓刃差込ユニット3に通電および遮断されるようになっている。
【0038】
ここで、本実施形態では、スイッチ10は、防水パッキング20を設けた防水型スイッチとして提供される。
【0039】
そして、テーブルタップ1の詳細な内部構造は、図2に示すように、上・下に分割された外カバー2Aと外ボディ2Bとの間に、中ボディ5、刃受け6、栓刃差込ユニット3およびスイッチ10が内蔵され、電源コード4がハウジング2に挿入される部分には、防水ブッシング7が取り付けられる。
【0040】
外カバー2Aは、下方が解放された浅い断面略逆U字状に形成され、その上面2cには、栓刃差込ユニット3の栓刃差込口3aを上方に臨ませる開口部2Aaが形成されるとともに、スイッチ10を嵌め込んで取り付ける取付用開口部2Abが形成される。また、外カバー2Aの先端面2dにも、栓刃差込ユニット3の栓刃差込口3aを臨ませるU字状の切欠部2Acが形成される。
【0041】
外ボディ2Bは、上方が解放された浅い断面略U字状に形成され、その長さ方向に複数(本実施形態では3本)の組立ネジ8を挿通するネジ取付孔2Baが形成され、そのネジ取付孔2Baに挿通した組立ネジ8を介して外カバー2Aと外ボディ2Bとを結合するようになっている。また、外ボディ2Bの先端面2dには、外カバー2Aの切欠部2Acと合わせて矩形状の開口部を形成する切欠部2Bdが形成される。
【0042】
また、外ボディ2Bの内側には、中ボディ5の側壁5aおよび底面5bの外側形状に沿って切欠いたリブ2Bbが長さ方向に複数突設され、それらリブ2Bbによって中ボディ5を安定的に嵌合支持するようになっている。なお、外カバー2Aの内側にも中ボディ5を嵌合支持する複数のリブが設けられている。
【0043】
さらに、外カバー2Aおよび外ボディ2Bの基端側の壁面間には、電源コード4を取り込むための切欠き2Bc(外カバー2Aの切欠きは隠れている)が形成され、それら切欠き2Bcに電源コード4を挿通した防水ブッシング7の鍔部7aが嵌合・係止される。
【0044】
つまり、鍔部7aは筒状に形成された防水ブッシング7の基部(図2中手前側)に形成されて、その外側形状が略矩形状となり、その鍔部7aの外周に形成された溝部7bが切欠き2Bcの周縁部に嵌め込まれることになる。このとき、外カバー2Aの切欠きと外ボディ2Bの切欠き2Bcとが合わさることにより、鍔部7aの外側形状に沿った矩形状の開口部となる。
【0045】
また、外カバー2Aおよび外ボディ2Bの基端側の内側には、切欠き2Bcの中央部近傍に電源コード4の2本のコード4a,4bを分離させるリブ2Bbが突設(外カバー2Aにあっても同様)されている。
【0046】
中ボディ5は、刃受け6を保持するケースで、上方および先端(図中手前側)が解放された断面U字状に形成され、その内側には刃受け6を嵌合保持するための複数の突起部5cが突設されるとともに、底面5bの中央部には組立ネジ8を挿通する開口部5dが形成されている。
【0047】
刃受け6は、ハウジング2の幅方向(左右方向)に配置される2本の導電帯板6a,6bを備え、それら導電帯板6a,6bのそれぞれの中間部には、プラグの栓刃を弾発力をもって挟み込む刃受けばね6cが所定間隔をもって2箇所設けられるとともに、導電帯板6a,6bのそれぞれの先端部(図2中手前側)には同様の刃受けばね6cが1箇所設けられる。
【0048】
そして、各刃受けばね6cは、栓刃差込ユニット3にそれぞれ2箇所設けられた栓刃差込口3aに配置される。なお、各栓刃差込ユニット3はそれぞれの栓刃差込口3aに図外の防水扉が開閉自在に設けられて、防水構造となっている。
【0049】
また、導電帯板6a,6bの基端部(図2中向こう側)は、スイッチ10に接続される接続端部6d,6eとなっている。
【0050】
スイッチ10は、揺動操作される操作部11と、この操作部11の中央部を揺動可能に支持するスイッチケース12とを備え、操作部11の揺動操作でオン・オフされる、所謂タンブラースイッチを構成しており、ハウジング2の取付用開口部2Abから操作部11を外方に臨ませて取り付けられる。
【0051】
スイッチ10には、図2中向こう側に電源コード4の2本のコード4a,4bが接続される図外の2つの入力端子と、図2中手前側に突出する2つの出力端子13a,13bが設けられ、操作部11をオン操作、つまり、突起11aが設けられた側を図2に示すように下方に押すことにより、電源コード4から供給される電気を出力端子13a,13bに通電する一方、操作部11をオフ操作、つまり、突起11aが設けられたとは反対側を下方に押すことにより、電源コード4から供給される電気を遮断して、出力端子13a,13bには通電されないようになっている。
【0052】
出力端子13a,13bは、刃受け6のそれぞれ対応する接続端部6d,6eに接続され、スイッチ10のオン状態で各栓刃差込ユニット3が通電状態になる一方、スイッチ10のオフ状態で各栓刃差込ユニット3が非通電状態となる。
【0053】
防水パッキング20は、可撓性および伸縮性にとむ材質、例えばゴムや軟質合成樹脂等によって形成され、図4に示すように周縁部20aがスイッチケース12の上端部形状に略沿った矩形状を成し、その中央部には上記操作部11の外側を覆う形状を成す被覆部21が膨出形成される。
【0054】
防水パッキング20の取り付けは、操作部11を被覆部21で覆った状態で、それら被覆部21および操作部11を外カバー2Aの図2中下方から取付用開口部2Abに嵌め込み、防水パッキング20の周縁部20aをスイッチケース12の上端と取付用開口部2Abの周縁部内側(ハウジング裏面)との間に挟み込むようになっている。
【0055】
そして、防水パッキング20の被覆部21を外方から押圧することにより、その被覆部21の変形を伴いつつ操作部11を揺動操作できるようになっており、被覆部21の上面には操作部11の突起11aに対応した位置に同様の突起21aが突設され、この突起21aの形成側を押圧することにより操作部11をオン操作できるようになっている。
【0056】
このように構成されたテーブルタップ1の組み付けは、図2に示すように外ボディ2Bに、刃受け6を保持した中ボディ5をセットするとともに、防水パッキング20を操作部11に被せた状態でスイッチ10をセットし、そして、刃受け6の各刃受けばね6cにそれぞれ対応する栓刃差込ユニット3を配置しつつ、外カバー2Aをそれらの上方から被せて、組立ネジ8によって外ボディ2Bと外カバー2Aとを結合する。
【0057】
すると、図3に示すようにスイッチ10は、外カバー2Aと外ボディ2Bとの間に挟まれた状態で固定されるとともに、防水パッキング20の周縁部20aはスイッチケース12の上端と取付用開口部2Abの周縁部内側(ハウジング裏面)との間に圧着状態で挟み込まれて、防水パッキング20が固定される。
【0058】
もちろん、電源コード4はスイッチ10に接続した状態で、それに挿通した防水ブッシング7とともに外カバー2Aと外ボディ2Bとの基端部間にセットされる。
【0059】
ここで、本実施形態にあっては、図4〜図7にも示すように、防水パッキング20の周縁部20aに操作部11の揺動中心線Cl(図6参照)位置からいずれか一方、本実施形態ではオフ操作側(図2参照)に偏らせて張出部22を設けるとともに、取付用開口部2Abの周縁部内側に操作部11の揺動中心線Clに対して張出部22と線対称となる部位Pmに突起部30を設けてある。
【0060】
突起部30は、図8に示すように取付用開口部2Abの側辺に平行となる縦壁30aと、この縦壁30aに対して直角となる横壁30bとによって、略T字状に形成される。
【0061】
このとき、本実施形態では図6に示すようにハウジング2内部、特に防水パッキング20が取り付けられる外カバー2Aの内部は所定幅Wを有し、スイッチ10は操作部11の揺動方向(図中左右方向)がハウジング2の略幅(W)一杯に有効配置されており、張出部22は防水パッキング20の周縁部20aで操作部11の揺動中心線Clに直角となる両辺20s1,20s2にそれぞれ対向させて設けてある。
【0062】
また、図9,図10に示すように、張出部22は、ハウジング裏面に垂直な方向に厚みを持たせて形成し、防水パッキング20を逆の姿勢に組み付けた場合に、張出部22と突起部30とがハウジング2の裏面上に重なり合うようにし、それら張出部22と突起部30とが干渉した状態で組み付け、つまり、外カバー2Aと外ボディ2Bとを組立ネジ8を介して結合した際に、張出部22が倒れ込み方向(図10中矢印K)に変形してテーブルタップ1の内部構造物である部品と干渉するに必要な厚さTおよび高さHに形成してある。
【0063】
ここで、この張出部22は、略矩形状に形成された防水パッキング20の周縁部20aの角部から離間させて設け、内部構造物と干渉したときに倒れ込むのに必要な可撓性を確保できるようにしてある。周縁部20aの角部に設けると、剛性が高くなり、取付用開口部2Ab中心側への倒れ込み量が不足して、十分な干渉状態が得られなくなるおそれがあるからである。
【0064】
さらに、本実施形態では、図7,図11に示すように、防水パッキング20の周縁部20aと取付用開口部2Abの周縁部内側(ハウジング裏面)との双方に、互いに密接嵌合する環状凹凸部31を形成してある。
【0065】
環状凹凸部31は、図11に示すように、取付用開口部2Abを囲繞するようにそれの周縁部に形成した凹部32と、防水パッキング20の周縁部20aからその凹部32に沿って突出する凸部(凸条)23と、によって構成され、凸部23が凹部32内に密接嵌合される。
【0066】
また、本実施形態では、防水パッキング20は、図3,図5に示すように、スイッチ10の操作部11の操作面に対応する部分、つまり被覆部21の上面で操作部11の揺動中心線Clを境にした両端部に一対の平面部24,24aを設けるとともに、当該平面部24,24a間を隔てる溝部25を凹設してある。
【0067】
一対の平面部24,24aは、それぞれの上面は相互に傾斜されることなく略一直線状に形成され、かつ、溝部25は円弧状の湾曲面をもって内方に凹設されている。
【0068】
さらに、図3に示すように防水パッキング20が取付用開口部2Abに嵌合される部分に干渉部分26を設けてある。
【0069】
すなわち、防水パッキング20は被覆部21の基端部周囲が取付用開口部2Abに嵌合されるが、本実施形態では図12に示すように取付用開口部2Abの内周面を内方から外方に向かって若干幅狭となるように傾斜させる一方、被覆部21の基端部は少なくとも取付用開口部2Abに嵌合される部分を垂直壁(縦壁部)21bとし、その垂直壁21bを取付用開口部2Abの内周面に当接させることにより、干渉部分26は取付用開口部2Abの外方部分に配置される。
【0070】
また、本実施形態では、図12に示すように、防水パッキング20の被覆部21は、操作部11の両端角部との間の隙間δ1を小さくすることで、被覆部21を押圧して操作部11をオン・オフ切り換えするときの操作感を良くし、かつ、被覆部21の両側部と操作部11の両側部との間の隙間δ2を大きくすることで、操作部11を揺動操作した時の擦れを防止できるようにしてある。
【0071】
すなわち、防水パッキング20に設けた垂直壁(縦壁部)21bを取付用開口部2Abの開口壁面に嵌合させるとともに、垂直壁21bの上端で、当該垂直壁21bと操作部11を被覆する被覆壁部27とを折曲した状態で接続し、被覆壁部27と操作部11との隙間(δ1,δ2)を、操作部11の頂上側(平面部24a側)に向かうにつれて漸減させている(δ2>δ1)。
【0072】
以上の構成により、本実施形態にかかるスイッチ10の防水構造によれば、防水パッキング20の周縁部20aに操作部11の揺動中心線Cl位置からオフ操作側に偏って張出部22を設ける一方、取付用開口部2Ab周縁のハウジング裏面に突起部30を設け、防水パッキング20を揺動中心線Clに対して正規の姿勢とは逆の姿勢に組み付けた場合に、張出部22と突起部30とが相互に干渉するようにしたので、図9,図10に示すように、防水パッキング20を逆組み付け、つまり突起21aを設けたオン操作側とその反対側のオフ操作側とが逆となるように組み付けた場合に、張出部22が突起部30に干渉し、防水パッキング20が取付用開口部2Abに対して沈み込み、正規位置に組み付けることができない。
【0073】
このため、防水パッキング20を迅速に組み付けて逆組み付けした場合にも、その逆組み付けを即座に認識して、図6に示すような正規の状態に組み代えることができるため、防水パッキング20を効率良くかつ迅速に組み付けることが可能となって生産性を向上することができる。
【0074】
また、張出部22は防水パッキング20を組み付ける際のつまみとしても機能するため、防水パッキング20の組み付け作業性が向上し、このことによっても生産性を向上することができる。
【0075】
さらに、本実施形態では、張出部22を、厚みを持たせて形成し、防水パッキング20を逆の姿勢に組み付けた場合に、張出部22と突起部30とがハウジング裏面上に重なり合って、張出部22とハウジング内の構造物とが干渉するようにしたため、防水パッキング20を可撓性のある比較的柔軟な素材で形成した場合でも、ハウジング2内の構造物と干渉した場合に張出部22が潰れるのが抑制されて、誤組み付けの識別性を高めることができるという利点がある。
【0076】
要するに、張出部22の厚さTおよび突起部30の高さHを、防水パッキング20の逆組み付けによりそれら張出部22と突起部30とが干渉した状態で組み付けた際に、張出部22が倒れ込み方向に変形してテーブルタップ1の内部部品と干渉するようにしたので、防水パッキング20の組み付け抵抗力が増大して逆組み付けをより確実に検知することができる。
【0077】
さらにまた、本実施形態では、防水パッキング20の周縁を略矩形状に形成し、張出部22を、上記略矩形状の角部から離間させて設けたため、当該張出部22を当該角部に設けた場合に比べて、張出部22を取付用開口部2Abの中心側に倒れ込ませやすくなり、張出部22とハウジング2内の構造物とをより確実に干渉させ、誤組み付けの識別性を高めることができる。
【0078】
また、防水パッキング20の周縁部20aと取付用開口部2Abの周縁部内側(ハウジング裏面)との双方に、互いに密接嵌合する環状凹凸部31を形成したので、その環状凹凸部31によって防水パッキング20の周縁部20aと取付用開口部2Abの周縁部との間のシール性を高めることができるとともに、防水パッキング20の組み付け時に環状凹凸部31を部分的に嵌合しておくことにより防水パッキング20を仮保持できるため、防水パッキング20の組み付け作業性を向上することができる。
【0079】
さらに、防水パッキング20が操作部11の操作面に対応する部分の両端部に一対の平面部24,24aを設けるとともに、それら平面部24,24a間に溝部25を凹設したので、防水パッキング20のオン・オフ操作部分が、溝部25を境にして両端部に設けた平面部24,24aとなるため、操作時に押圧する部位が明確になってオン・オフ操作がし易くなる。
【0080】
さらにまた、防水パッキング20が取付用開口部2Abに嵌合される部分に干渉部分26を設けたので、防水パッキング20を取付用開口部2Abに嵌合した際に、その干渉部分26によって防水パッキング20を仮保持できるため、防水パッキング20の組み付け作業性をより向上することができる。
【0081】
また、防水パッキング20に設けた垂直壁(縦壁部)21bを取付用開口部2Abの開口壁面に嵌合させるとともに、垂直壁21bの上端で、当該垂直壁21bと操作部11を被覆する被覆壁部27とを折曲した状態で接続し、被覆壁部27と操作部11との隙間(δ1,δ2)を、操作部11の頂上側(平面部24a側)に向かうにつれて漸減させるようにしたため、折曲部を設けた分、押圧操作によって防水パッキング20をより容易にかつより確実に撓ませて、操作性を向上することができる上、操作部11の頂上側に向かうにつれて被覆壁部27と操作部11との隙間を漸減させることで、防水パッキング20が操作部に引っ掛かるのを抑制するとともに、操作部11の頂上部と防水パッキング20との隙間を小さくできて操作感を向上することができる。
【0082】
(第2実施形態)図13は、本発明の第2実施形態を示す。なお、本実施形態では、上記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとする。また、図13は、防水パッキングを、(a)の平面図と(b)の側面図と(c)の正面図で示す説明図である。
【0083】
本実施形態のスイッチ装置の防水構造は、基本的に第1実施形態と略同様の構成となり、図13に示すように防水パッキング20は、中央部に操作部11の外側を覆う被覆部21が膨出形成されるとともに、周縁部20aに張出部22が設けられるが、特に本実施形態では張出部22を、周縁部20aで操作部11の揺動中心線Clに直角となる両辺20s1,20s2のうちの一方の辺20s1に設けてある。
【0084】
また、このように一方の辺20s1に張出部22を設けた場合は、外カバー2Aの取付用開口部2Abの周縁部内側に設ける突起部30が、正規の姿勢で組み付けた操作部11の揺動中心点Cpに対して張出部22と点対称となる部位Pnに設けられる。
【0085】
したがって、本実施形態によれば、張出部22を防水パッキング20の周縁部20aで操作部11の揺動中心線Clに直角となる両辺20s1,20s2のうちの一方の辺20s1に設けてあるが、この場合にあっても突起部30が操作部11の揺動中心点Cpに対して張出部22と点対称となる部位Pnに設けたので、防水パッキング20を逆組み付けした際には張出部22が突起部30に干渉して逆組み付けを検知することができる。
【0086】
また、本実施形態では張出部22および突起部30の数を必要最小限度に抑えることができるので、防水パッキング20およびハウジング2の外カバー2Aを成形するための型枠の構造を簡素化することができる。
【0087】
(第3実施形態)図14〜図17は、本発明の第3実施形態を示す。なお、本実施形態では、第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとする。図14は、防水パッキングの正規組み付け状態を示す底面図、図15は、図14中F−F線に沿った断面図、図16は、防水パッキングの逆組み付け状態を示す底面図、図17は、図16中G−G線に沿った断面図である。
【0088】
本実施形態のスイッチ装置の防水構造は、基本的に第1実施形態と略同様の構成となり、図14,図15に示すように防水パッキング20の周縁部20aに操作部11の揺動中心線Cl位置からいずれか一方に偏って張出部22を設けるとともに、取付用開口部2Abの周縁部内側に操作部11の揺動中心線Clに対して張出部22と線対称となる部位Pmに突起部30を設けてあり、特に本実施形態では、張出部22に嵌合穴22aを形成するとともに、取付用開口部2Abの周縁部内側に嵌合穴22aに対応した部位に、その嵌合穴22aに密接嵌合される嵌合突起33を設けてある。
【0089】
したがって、本実施形態によれば、図14,図15に示すように正規組み付け状態では、張出部22に形成した嵌合穴22aを取付用開口部2Abの周縁部内側に設けた嵌合突起33に密接嵌合することにより、防水パッキング20の組み付け時にその防水パッキング20を確実に保持(仮保持)することができ、組み付け作業性をより向上することができる。
【0090】
また、本実施形態では、防水パッキング20が逆組み付けされた場合は、第1実施形態と同様に、図16,図17に示すように、張出部22が突起部30に干渉して、張出部22がハウジング2の内方に倒れ込んで内部部品と干渉するため、その逆組み付けを容易に認識することができる。
【0091】
(第4実施形態)図18,図19は、本発明の第4実施形態を示す。なお、本実施形態では、第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとする。図18は、防水パッキングと取付用開口部との間に形成した環状凹凸部の拡大断面図、図19は、環状凹凸部の嵌合状態を(a),(b)に順を追って示す要部断面図である。
【0092】
本実施形態のスイッチ装置の防水構造は、基本的に第1実施形態と略同様に防水パッキング20の周縁部20aと取付用開口部2Abの周縁部内側との間に、互いに密接嵌合する環状凹凸部31を形成してあるが、特に本実施形態では図18に示すように環状凹凸部31に、互いに嵌合する内周部分31aに防水パッキング20側の圧縮変形を伴いつつ挿入される干渉部分34を設けてある。
【0093】
すなわち、環状凹凸部31は、取付用開口部2Abを囲繞する凹部32と、防水パッキング20の周縁部20aに突出する凸部23と、によって構成されるが、干渉部分34は、凸部23の取付用開口部2Abに面した内周部分を若干膨出させて形成され、その凸部23が凹部32に嵌合される際に、その凹部32の内側で凸部23の内周部分を強く押圧するようになっている。すなわち、この環状凹凸部31では、防水パッキング20の周縁部に設けた環状の凸部23の内周側がシール面となるようにしている。
【0094】
また、本実施形態では干渉部分34を形成した凸部23が凹部32に嵌合し易くなるように、凸部23の外周と凹部32との間に僅かの隙間を形成してある。
【0095】
したがって、本実施形態によれば、図19(a)に示すように環状凹凸部31の凸部23を凹部32に挿入した際に、図19(b)に示すようにそれぞれの内周部分31aが干渉部分34で圧入され、凸部23の内周部分に凹部32から押圧力が作用しつつ嵌合されるため、環状凹凸部31の内周部分31aの密封性を高めることができるとともに、干渉部分34は防水パッキング20側に形成された凸部23の圧縮変形を伴うため、その圧縮変形の反動で凸部23は外周方向に変形して環状凹凸部31の外周部分も密接して、結果的に環状凹凸部31の内・外周部分でシール性を確保し、防塵・防水性能をより高めることができる。
【0096】
なお、本実施形態では凸部23の内周部分を膨出させたが、凹部32の内周側を膨出させてもよい。
【0097】
(第5実施形態)図20,図21は、本発明の第5実施形態を示す。なお、本実施形態では、第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとする。図20は、防水パッキングの周縁部を組み込む途中の要部拡大断面図、図21は、防水パッキングの周縁部を組み込み完了した状態の要部拡大断面図である。
【0098】
本実施形態のスイッチ装置の防水構造は、基本的に第1実施形態と略同様に、防水パッキング20の周縁部20aが取付用開口部2Abの周縁部とスイッチケース12の上端との間に挟み込まれて圧着されるが、特に本実施形態では防水パッキング20の周縁部20aが取付用開口部2Abの周縁部に圧接する部位に、その取付用開口部2Abを囲繞する複数条(本実施形態では2条)の環状突起35を設けてある。
【0099】
環状突起35は先端部が鋭角となる断面三角形状に形成され、それぞれが周縁部20aの上面から一体に突設する。
【0100】
したがって、本実施形態によれば、防水パッキング20を正規に組み付けた際には、図21に示すように防水パッキング20の周縁部20aが取付用開口部2Abの周縁部とスイッチケース12の上端との間に挟み込まれ、防水パッキング20の周縁部20aに設けた複数の環状突起35が取付用開口部2Abの周縁部に押圧されて潰れ状態となるため、それらの圧着面が複数箇所で液密機能を発揮して防水効果を高めることができる。
【0101】
ところで、本発明は第1〜第5実施形態に例をとって説明したが、これら実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明が適用されるテーブルタップの斜視図。
【図2】本発明が適用されるテーブルタップの分解斜視図。
【図3】図1中A−A線に沿った拡大断面図。
【図4】本発明の第1実施形態における防水パッキングの底面斜視図。
【図5】本発明の第1実施形態における防水パッキングを(a)の平面図と(b)の側面図と(c)の正面図と(d)の底面図とで示す説明図。
【図6】本発明の第1実施形態における防水パッキングの正規組み付け状態を示す底面図。
【図7】図6中B−B線に沿った断面図。
【図8】本発明の第1実施形態におけるハウジングに形成したスイッチの取付用開口部の内部斜視図。
【図9】本発明の第1実施形態における防水パッキングの逆組み付け状態を示す底面図。
【図10】図9中C−C線に沿った断面図。
【図11】図7中D部の拡大断面図。
【図12】図3中E部の拡大断面図。
【図13】本発明の第2実施形態における防水パッキングを(a)の平面図と(b)の側面図と(c)の正面図で示す説明図。
【図14】本発明の第3実施形態における防水パッキングの正規組み付け状態を示す底面図。
【図15】図14中F−F線に沿った断面図。
【図16】本発明の第3実施形態における防水パッキングの逆組み付け状態を示す底面図。
【図17】図16中G−G線に沿った断面図。
【図18】本発明の第4実施形態における防水パッキングと取付用開口部との間に形成した環状凹凸部の拡大断面図。
【図19】本発明の第4実施形態における環状凹凸部の嵌合状態を(a),(b)に順を追って示す要部断面図。
【図20】本発明の第5実施形態における防水パッキングの周縁部を組み込む途中の要部拡大断面図。
【図21】本発明の第5実施形態における防水パッキングの周縁部を組み込み完了した状態の要部拡大断面図。
【符号の説明】
【0103】
2 ハウジング
2Ab 取付用開口部
10 スイッチ
11 操作部
12 スイッチケース
20 防水パッキング
20a 防水パッキングの周縁部
20s1,20s2 防水パッキング周縁部の辺
21 被覆部
21b 垂直壁(縦壁部)
22 張出部
22a 嵌合穴
24,24a 平面部
25 溝部
27 被覆壁部
30 突起部
31 環状凹凸部
31a 内周部分
33 嵌合突起
35 環状突起
Cl 揺動中心線
Cp 揺動中心点


【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作部と当該操作部の中央部を揺動可能に支持するスイッチケースとを有し、操作部の揺動操作に応じてオン・オフされるとともに、ハウジングに形成した取付用開口部から操作部が表面側に露出した状態で設けられるスイッチと、
前記操作部の前記取付用開口部から露出した部分を覆うとともに、その周縁部が前記スイッチケースと前記取付用開口部周縁のハウジング裏面との間に挟み込まれる可撓性の防水パッキングと、
を備え、
前記防水パッキングの周縁部に操作部の揺動中心線位置からいずれか一方に偏らせて張出部を設ける一方、前記取付用開口部周縁のハウジング裏面に突起部を設け、
前記防水パッキングを前記揺動中心線に対して正規の姿勢とは逆の姿勢に組み付けた場合に、前記張出部と前記突起部とが相互に干渉するようにしたことを特徴とするスイッチ装置の防水構造。
【請求項2】
前記張出部に厚みをもたせ、前記防水パッキングを前記逆の姿勢に組み付けた場合に、前記張出部と前記突起部とが前記ハウジング裏面上に重なり合って、前記張出部とハウジング内の構造物とが干渉するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置の防水構造。
【請求項3】
前記防水パッキングの周縁を略矩形状に形成し、
前記張出部を、前記略矩形状の角部から離間させて設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチ装置の防水構造。
【請求項4】
前記防水パッキングを前記正規の姿勢で組み付けた場合に、前記張出部と前記突起部とが前記取付用開口部の中心について相互に点対称となるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一つに記載のスイッチ装置の防水構造。
【請求項5】
前記張出部に嵌合穴を形成するとともに、前記取付用開口部周縁のハウジング裏面の前記嵌合穴に対応する部位に、当該嵌合穴に密接嵌合される嵌合突起を設けたことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一つに記載のスイッチ装置の防水構造。
【請求項6】
前記防水パッキングの周縁部と前記取付用開口部周縁のハウジング裏面との双方に、相互に密接嵌合する環状凹凸部を設けたことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一つに記載のスイッチ装置の防水構造。
【請求項7】
前記環状凹凸部では、前記防水パッキングの周縁部に設けた環状凸状の内周側がシール面となるようにしたことを特徴とする請求項6に記載のスイッチ装置の防水構造。
【請求項8】
前記防水パッキングを前記取付用開口部に嵌合して仮保持できるようにしたことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一つに記載のスイッチ装置の防水構造。
【請求項9】
前記防水パッキングに設けた縦壁部を前記取付用開口部の開口壁面に嵌合させるとともに、
前記縦壁部の上端で、当該縦壁部と操作部を被覆する被覆壁部とを折曲した状態で接続し、
前記被覆壁部と操作部との隙間を、操作部の頂上側に向かうにつれて漸減させたことを特徴とする請求項8に記載のスイッチ装置の防水構造。
【請求項10】
前記防水パッキングには、前記操作部の操作面に対応する部分に一対の平面部を形成するとともに、それら平面部間を隔てる溝部を形成したことを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか一つに記載のスイッチ装置の防水構造。
【請求項11】
前記防水パッキングの周縁部が前記取付用開口部周縁のハウジング裏面に圧接する部位に、当該取付用開口部を囲繞する複数条の環状突起を設けたことを特徴とする請求項1〜10のうちいずれか一つに記載のスイッチ装置の防水構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2007−87790(P2007−87790A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−275431(P2005−275431)
【出願日】平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】