説明

スピロ環系ヘテロ環誘導体およびその使用方法

スピロ環系ヘテロ環誘導体、これらの化合物を含む医薬組成物、およびそれらの医薬的使用のための方法が開示される。ある具体例において、スピロ環系ヘテロ環誘導体はδ−オピオイド受容体のリガンドであり、とりわけ、痛み、不安、胃腸障害および他のδ−オピオイド受容体媒介疾患、障害および/または状態の処置および/または予防に有用であり得る。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物:
【化1】

[式中、Wはアルキレン;
Zはアルコキシ、−C(=O)−R、−NR−C(=O)−Rまたは−NRS(=O)アルキル;
各Rは独立して、カルボキシ、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロ、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニルまたはN,N−ジアルキルアミノカルボニル;
は−NRまたはアルコキシ;
およびRは各々独立して、Hまたはアルキル;
はアルキルまたは−NR
およびRは各々独立して、Hまたはアルキルであるか、あるいはRおよびRはそれらが結合する窒素原子と一緒になって、3〜8員のヘテロシクロアルキル環を形成し、ここに、そのヘテロシクロアルキル環の炭素原子の1または2は各々独立して、−O−、−S−、−N(R)−、−N(R)−C(=O)−または−C(=O)−N−(R)−により所望により置換されていてもよく;
、RおよびRは各々独立して、Hまたはアルキル;
Xは−CH−、−S(=O)−または−O−;
AおよびBは各々Hであるか、またはそれらが結合する炭素原子と一緒になって、二重結合を形成し;
各mは独立して0、1または2;
pおよびtは各々独立して、0、1または2;および
sは1または2であり;但し、p+sの合計は1、2または3である]
またはその医薬上許容される塩。
【請求項2】
AおよびBが各々Hである請求項1記載の化合物。
【請求項3】
AおよびBが、それらが結合する炭素原子と一緒になって、二重結合を形成する請求項1記載の化合物。
【請求項4】
Xが−O−である請求項1記載の化合物。
【請求項5】
Xが−CH−である請求項1記載の化合物。
【請求項6】
がHである請求項1記載の化合物。
【請求項7】
pおよびsの合計が2または3である請求項1記載の化合物。
【請求項8】
pおよびsが各々1である請求項7記載の化合物。
【請求項9】
Zが−C(=O)−Rである請求項1記載の化合物。
【請求項10】
が−NRである請求項9記載の化合物。
【請求項11】
およびRが各々独立して、Hまたはアルキルである請求項10記載の化合物。
【請求項12】
およびRが各々独立して、HまたはC1−4アルキルである請求項11記載の化合物。
【請求項13】
およびRが各々独立して、C1−4アルキルである請求項12記載の化合物。
【請求項14】
およびRが各々独立して、C2−3アルキルである請求項13記載の化合物。
【請求項15】
式II:
【化2】

を有する請求項6記載の化合物。
【請求項16】
AおよびBが、それらが結合する炭素原子と一緒になって、二重結合を形成する請求項15記載の化合物。
【請求項17】
Zが−C(=O)−R、−NR−C(=O)−Rまたは−NRS(=O)アルキルである請求項16記載の化合物。
【請求項18】
Zが−C(=O)−Rである請求項17記載の化合物。
【請求項19】
が−NRである請求項18記載の化合物。
【請求項20】
およびRが各々独立して、C2−3アルキルである請求項19記載の化合物。
【請求項21】
pおよびsの合計が2または3である請求項20記載の化合物。
【請求項22】
pおよびsが各々1である請求項21記載の化合物。
【請求項23】
tが0である請求項22記載の化合物。
【請求項24】
AおよびBが各々Hである請求項15記載の化合物。
【請求項25】
式III:
【化3】

[式中、QおよびQは各々独立して、H、カルボキシ、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロ、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニルまたはN,N−ジアルキルアミノカルボニルである]
を有する請求項24記載の化合物。
【請求項26】
pおよびsの合計が2または3である請求項25記載の化合物。
【請求項27】
Zが、−C(=O)−R、−NR−C(=O)−Rまたは−NRS(=O)アルキルである請求項26記載の化合物。
【請求項28】
Zが−C(=O)−Rである請求項27記載の化合物。
【請求項29】
が−NRである請求項28記載の化合物。
【請求項30】
およびRが各々独立して、C2−3アルキルである請求項29記載の化合物。
【請求項31】
pおよびsが各々1である請求項30記載の化合物。
【請求項32】
およびQの少なくとも1つがHである請求項31記載の化合物。
【請求項33】
およびQが各々Hである請求項32記載の化合物。
【請求項34】
およびQのうちの1つが、カルボキシ、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロ、アミノカルボニルまたはN−アルキルアミノカルボニルである請求項32記載の化合物。
【請求項35】
ハロがフルオロであって、N−アルキルアミノカルボニルがN−C1−3アルキルアミノカルボニルである請求項34記載の化合物。
【請求項36】
が、カルボキシ、ヒドロキシ、アルコキシ、フルオロ、アミノカルボニルまたはN−C1−3アルキルアミノカルボニルである請求項35記載の化合物。
【請求項37】
がヒドロキシまたはアルコキシである請求項34記載の化合物。
【請求項38】
式IV:
【化4】

を有する請求項6記載の化合物。
【請求項39】
AおよびBがそれらが結合する炭素原子と一緒になって二重結合を形成する請求項38記載の化合物。
【請求項40】
Zが−C(=O)−R、−NR−C(=O)−Rまたは−NRS(=O)アルキルである請求項39記載の化合物。
【請求項41】
Zが−C(=O)−Rである請求項40記載の化合物。
【請求項42】
が−NRである請求項41記載の化合物。
【請求項43】
およびRが各々独立して、C2−3アルキルである請求項42記載の化合物。
【請求項44】
pおよびsの合計が2または3である請求項43記載の化合物。
【請求項45】
pおよびsが各々1である請求項44記載の化合物。
【請求項46】
tが0である請求項45記載の化合物。
【請求項47】
AおよびBが各々Hである請求項38記載の化合物。
【請求項48】
式V:
【化5】

[式中、QおよびQは各々独立して、H、カルボキシ、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロ、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニルまたはN,N−ジアルキルアミノカルボニルである]
を有する請求項47記載の化合物。
【請求項49】
pおよびsの合計が2または3である請求項48記載の化合物。
【請求項50】
Zが、−C(=O)−R、−NR−C(=O)−Rまたは−NRS(=O)アルキルである請求項49記載の化合物。
【請求項51】
Zが−C(=O)−Rである請求項50記載の化合物。
【請求項52】
が−NRである請求項51記載の化合物。
【請求項53】
およびRが各々独立して、C2−3アルキルである請求項52記載の化合物。
【請求項54】
pおよびsが各々1である請求項53記載の化合物。
【請求項55】
およびQの少なくとも1つがHである請求項54記載の化合物。
【請求項56】
およびQが各々Hである請求項55記載の化合物。
【請求項57】
およびQのうちの1つが、カルボキシ、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロ、アミノカルボニルまたはN−アルキルアミノカルボニルである請求項55記載の化合物。
【請求項58】
ハロがフルオロであって、N−アルキルアミノカルボニルがN−C1−3アルキルアミノカルボニルである請求項56記載の化合物。
【請求項59】
が、カルボキシ、ヒドロキシ、アルコキシ、フルオロ、アミノカルボニルまたはN−C1−3アルキルアミノカルボニルである請求項57記載の化合物。
【請求項60】
がヒドロキシまたはアルコキシである請求項57記載の化合物。
【請求項61】
4−[2−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)エチル]−スピロ[2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[3−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)プロピル]−スピロ[2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[2−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)エチル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[3−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)プロピル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[3−(エトキシカルボニル)プロピル]−スピロ[2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[3−(N,N−ジイソプロピルアミノカルボニル)プロピル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[3−(1−(イソインドリン−2−イル)カルボニル)プロピル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[3−(N−エチルアミノカルボニル)プロピル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[3−(N−ブチルアミノカルボニル)プロピル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[4−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[5−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)ペンチル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[5−(N,N−ジイソプロピルアミノカルボニル)ペンチル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[4−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[4−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[5−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[4−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[3−(N,N−ジエチルアミノカルボニルアミノ)プロピル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[3−(N−(2−エチルブタノイル)アミノ)プロピル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(3−(N−メチル−N−(2−エチルブタノイル)アミノ)プロピル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(3−(エチルスルホニルアミノ)プロピル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(3−(N−メチル−N−(エチルスルホニル)アミノ)プロピル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(N,N−ジエチルアミノカルボニル)メチル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(N,N−ジエチルアミノカルボニルメチルアミノカルボニル)メチル]
−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(2−(N,N−ジエチルアミノカルボニルメチルオキシ)エチル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−(メトキシカルボニル)ブチル]−スピロ[6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−カルボキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−アミノカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−N−メチルアミノカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];および
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−N−エチルカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];ならびにその医薬上許容される塩よりなる群から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項62】
4−[3−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)プロピル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[3−(N,N−ジイソプロピルアミノカルボニル)プロピル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[4−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[5−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)ペンチル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[5−(N,N−ジイソプロピルアミノカルボニル)ペンチル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[4−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[4−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(3−(エチルスルホニルアミノ)プロピル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−アミノカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−N−メチルアミノカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];および
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−N−エチルカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];ならびにその医薬上許容される塩よりなる群から選択される請求項61記載の化合物。
【請求項63】
4−[3−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)プロピル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[3−(N,N−ジイソプロピルアミノカルボニル)プロピル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[4−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[5−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)ペンチル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[4−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[4−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−アミノカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−N−メチルアミノカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];および
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−N−エチルカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン]よりなる群から選択される請求項62記載の化合物;またはその医薬上許容される塩。
【請求項64】
4−[4−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−アミノカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−N−メチルアミノカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];および
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ブチル]−スピロ[6−N−エチルカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];ならびにその医薬上許容される塩よりなる群から選択される請求項63記載の化合物。
【請求項65】
医薬上許容される担体;および請求項1記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項66】
さらに、オピオイド、神経痛/ニューロパシーの痛みの処置のための薬剤、うつ病の処置のための薬剤、失禁の処置のための薬剤、抗パーキンソン剤、または心疾患の処置のための薬剤を含む請求項65記載の医薬組成物。
【請求項67】
該オピオイドが、アルフェンタニル、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジン、ベンジル−モルヒネ、ベジトラミド、ブプレノルフィン、ブトルファノール、クロニタゼン、コデイン、シクラゾシン、デソモルヒネ、デキストロモラミド、デゾシン、ジアンプロミド、ジアモルホン、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、ジメノキサドール、ジメフェプタノール、ジメチルチアンブテン、ジオアフェチルブチレート、ジピパノン、エプタゾシン、エトヘプタジン、エチルメチルチアンブテン、エチルモルヒネ、エトニタゼン、フェンタニル、ヘロイン、ヒドロコドン、ヒドロモルフォン、ヒドロキシペチジン、イソメタドン、ケトベミドン、レバロルファン、レボルファノール、レボフェナシルモルファン、ロフェンタニル、ロペラミド、メペリジン、メプタジノール、メタゾシン、メタドン、メトポン、モルヒネ、ミロフィン、ナルブフィン、ナルセイン、ニコモルフィン、ノルレボルフェノール、ノルメタドン、ナロルフィン、ノルモルヒネ、ノルピナノン、アヘン、オキシコドン、オキシモルホン、パパベレタム、ペンタゾシン、フェナドキソン、フェノモルファン、ファナゾシン、フェノペリジン、ピミノジン、ピリトラミド、プロフェプタジン、プロメドール、プロペリジン、プロピラム、プロポキシフェン、スルフェンタニル、チリジン、トラマドールまたはその混合物である請求項66記載の医薬組成物。
【請求項68】
神経痛/ニューロパシーの痛みの処置のための該薬剤が、穏やかな市販鎮痛薬、麻薬性鎮痛薬、抗けいれん薬または抗うつ薬である請求項66記載の医薬組成物。
【請求項69】
うつ病の処置のための該薬剤が、選択的セロトニン再取り込み阻害薬、三環系化合物、モノアミン酸化酵素阻害薬またはヘテロ環クラスに属する抗うつ化合物である請求項66記載の医薬組成物。
【請求項70】
切迫性尿失禁の処置のための該薬剤が、抗コリン作用薬、鎮痙薬、三環系抗うつ薬、カルシウム拮抗薬またはベータ・アゴニストである請求項66記載の医薬組成物。
【請求項71】
さらに、抗生物質、抗ウイルス薬、抗真菌剤、抗炎症剤、麻酔薬またはその混合物を含む請求項66記載の医薬組成物。
【請求項72】
抗パーキンソン剤が、デプレニール、アマンタジン、レボドーパおよびカルビドパよりなる群から選択される請求項66記載の医薬組成物。
【請求項73】
有効量の請求項1記載の化合物を該患者に投与する工程を含むことを特徴とする、それを必要とする患者におけるオピオイド受容体を結合させる方法。
【請求項74】
該化合物がδ−オピオイド受容体を結合することを特徴とする請求項73記載の方法。
【請求項75】
該δ−オピオイド受容体が、中枢神経系に位置することを特徴とする請求項74記載の方法。
【請求項76】
該δ−オピオイド受容体が、中枢神経系に末梢的に位置することを特徴とする請求項74記載の方法。
【請求項77】
該結合が、該オピオイド受容体の活性を調整することを特徴とする請求項73記載の方法。
【請求項78】
該結合が、該オピオイド受容体の活性を刺激することを特徴とする請求項77記載の方法。
【請求項79】
該化合物が、実質的に血液脳関門を通過しないことを特徴とする請求項75記載の方法。
【請求項80】
痛み、胃腸の機能不全、泌尿生殖器路障害、免疫調節障害、炎症性障害、呼吸機能障害、不安、気分障害、ストレス関連障害、注意欠陥多動性障害、交感神経系障害、せき、運動疾患、中枢神経系に対する外傷性障害、ストローク、心不整脈、緑内障、性機能障害および物質嗜癖よりなる群から選択される疾患、障害または状態の処置のためのものである請求項73記載の方法。
【請求項81】
疾病、障害または状態が痛みである請求項80記載の方法。
【請求項82】
さらに、有効量のオピオイドを該患者に投与する工程を含むことを特徴とする請求項81記載の方法。
【請求項83】
該オピオイドが、アルフェンタニル、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジン、ベンジル−モルヒネ、ベジトラミド、ブプレノルフィン、ブトルファノール、クロニタゼン、コデイン、シクラゾシン、デソモルヒネ、デキストロモラミド、デゾシン、ジアンプロミド、ジアモルホン、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、ジメノキサドール、ジメフェプタノール、ジメチルチアンブテン、ジオアフェチルブチレート、ジピパノン、エプタゾシン、エトヘプタジン、エチルメチルチアンブテン、エチルモルヒネ、エトニタゼン、フェンタニル、ヘロイン、ヒドロコドン、ヒドロモルフォン、ヒドロキシペチジン、イソメタドン、ケトベミドン、レバロルファン、レボルファノール、レボフェナシルモルファン、ロフェンタニル、ロペラミド、メペリジン、メプタジノール、メタゾシン、メタドン、メトポン、モルヒネ、ミロフィン、ナルブフィン、ナルセイン、ニコモルフィン、ノルレボルフェノール、ノルメタドン、ナロルフィン、ノルモルヒネ、ノルピナノン、アヘン、オキシコドン、オキシモルホン、パパベレタム、ペンタゾシン、フェナドキソン、フェノモルファン、ファナゾシン、フェノペリジン、ピミノジン、ピリトラミド、プロフェプタジン、プロメドール、プロペリジン、プロピラム、プロポキシフェン、スルフェンタニル、チリジン、トラマドールまたはその混合物であることを特徴とする請求項82記載の方法。
【請求項84】
疾病、障害または状態が、胃腸の機能不全であることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項85】
疾病、障害または状態が泌尿生殖器路障害であることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項86】
該泌尿生殖器路障害が失禁または過活動膀胱であることを特徴とする請求項85記載の方法。
【請求項87】
該失禁が腹圧性尿失禁または切迫性尿失禁であることを特徴とする請求項86記載の方法。
【請求項88】
該泌尿生殖器路障害が過活動膀胱であることを特徴とする請求項86記載の方法。
【請求項89】
さらに、失禁の処置のための有効な量の薬剤を該患者に投与する工程を含むことを特徴とする請求項86記載の方法。
【請求項90】
疾病、障害または状態が免疫調節障害であることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項91】
該免疫調節障害が、自己免疫疾患、膠原病、アレルギー、抗腫瘍剤の投与に関連した副作用、および抗ウィルス剤の投与と関連した副作用よりなる群から選択されることを特徴とする請求項90記載の方法。
【請求項92】
該自己免疫疾患が、関節炎、皮膚移植に関連した自己免疫障害、臓器移植に関連した自己免疫障害、および手術と関連した自己免疫疾患よりなる群から選択されることを特徴とする請求項91記載の方法。
【請求項93】
疾病、障害または状態が炎症性障害であることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項94】
該炎症性障害が、関節炎、乾癬、喘息または炎症性腸疾患であることを特徴とする請求項93記載の方法。
【請求項95】
疾病、障害または状態が呼吸機能障害であることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項96】
該呼吸機能障害が喘息または肺水腫であることを特徴とする請求項95記載の方法。
【請求項97】
疾病、障害または状態が不安であることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項98】
疾病、障害または状態が気分障害であることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項99】
該気分障害が、うつ病、双極性躁鬱病および季節性情動障害よりなる群から選択される請求項98記載の方法。
【請求項100】
さらに、うつ病の治療のために有効な量の薬剤を該患者に投与する工程を含むことを特徴とする請求項98記載の方法。
【請求項101】
疾病、障害または状態がストレス関連障害であることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項102】
該ストレス関連障害が、外傷後ストレス障害、パニック障害、全般性不安障害、社会恐怖症および強迫性障害よりなる群から選択されることを特徴とする請求項101記載の方法。
【請求項103】
疾病、障害または状態が注意欠陥多動性障害であることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項104】
疾病、障害または状態が交感神経系障害であることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項105】
該交感神経系障害が高血圧症であることを特徴とする請求項104記載の方法。
【請求項106】
疾病、障害または状態がせきであることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項107】
疾病、障害または状態が運動疾患であることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項108】
該運動疾患が、振戦、パーキンソン病、トゥーレット症状群またはジスキネジアであることを特徴とする請求項107記載の方法。
【請求項109】
該運動疾患が振戦であることを特徴とする請求項108記載の方法。
【請求項110】
さらに、有効量の抗パーキンソン剤を該患者に投与することを特徴とする請求項109記載の方法。
【請求項111】
疾病、障害または状態が中枢神経系に対する外傷性障害であることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項112】
該外傷性障害が脊髄または脳に対する外傷性障害であることを特徴とする請求項111記載の方法。
【請求項113】
疾病、障害または状態がストロークであることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項114】
疾病、障害または状態が心不整脈であることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項115】
疾病、障害または状態が緑内障であることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項116】
疾病、障害または状態が性機能障害であることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項117】
該性機能障害が早漏症であることを特徴とする請求項116記載の方法。
【請求項118】
疾病、障害または状態が物質嗜癖であることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項119】
該物質嗜癖がアルコール嗜癖、ニコチン中毒または薬物依存であることを特徴とする請求項118記載の方法。
【請求項120】
該薬物依存が、オピオイドに対する嗜癖であることを特徴とする請求項119記載の方法。
【請求項121】
ショック、脳浮腫、脳虚血、心臓のバイパス手術および移植に続く脳性欠陥、全身性エリトマトーデス、ホジキン病、シェーグレン病、癲癇および臓器移植および皮膚移植における拒絶よりなる群から選択される疾病、障害または状態の処置のためのものであることを特徴とする請求項73記載の方法。
【請求項122】
請求項1記載の有効量の化合物をそれを必要とする患者に投与する工程を含むことを特徴とする器官および細胞の生存を改善する方法。
【請求項123】
請求項1記載の有効量の化合物をそれを必要とする患者に投与する工程を含むことを特徴とする心保護を供する方法。
【請求項124】
さらに、心障害を処置するための有効量の薬剤を該患者に投与することを含むことを特徴とする請求項123記載の方法。
【請求項125】
心障害の薬剤が、硝酸塩、β−アドレナリン遮断薬、カルシウムチャネル・アンタゴニスト、ACE阻害薬、非ペプチドアンジオテンシンIIアンタゴニスト、Ilb/IIIaアンタゴニストおよびアスピリンよりなる群から選択されることを特徴とする請求項124記載の方法。
【請求項126】
請求項1記載の有効量の化合物をそれを必要とする患者に投与する工程を含むことを特徴とする麻酔の必要性を低下させる方法。
【請求項127】
請求項1記載の有効量の化合物をそれを必要とする患者に投与する工程を含むことを特徴とする麻酔状態を生成または維持する方法。
【請求項128】
吸入麻酔薬、催眠剤、抗不安薬、神経筋遮断薬およびオピオイドよりなる群から選択される麻酔薬を該患者に投与する工程を含むことを特徴とする請求項127記載の方法。
【請求項129】
該化合物および該麻酔薬が共投与されることを特徴とする請求項128記載の方法。
【請求項130】
請求項1記載の化合物の放射性標識誘導体。
【請求項131】
請求項130記載の化合物を患者に投与し、次いで、患者を画像化することを含むことを特徴とする画像診断方法。
【請求項132】
該画像化が陽電子放射型断層撮影法を含むことを特徴とする請求項131記載の方法。

【公表番号】特表2009−533353(P2009−533353A)
【公表日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−504476(P2009−504476)
【出願日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際出願番号】PCT/US2007/066071
【国際公開番号】WO2007/118151
【国際公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WINDOWS
【出願人】(501252928)アドラー コーポレーション (3)
【Fターム(参考)】