説明

スレッド

【課題】 スレッドを挟み込むラベル基材とシート基材に凹部等を形成することなく、貼合することができ、かつ、ICチップを縦方向からの圧力から保護しつつ厚みの均一化を図るとともに基材の強度を保つことが可能とする。
【解決手段】 帯状の樹脂層20と紙層30とが粘着剤40を介して接着され、非接触状態にて情報の読み出しが可能なICチップ10が、紙層30に形成された貫通穴31に入り込むようにして樹脂層20上に搭載されて粘着剤40によって樹脂層20に接着されたスレッドであって、樹脂層20の貫通穴31と対向しない領域に貫通穴を21a〜21dを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベース基材上にICチップが搭載されて構成され、2枚のシート基材に挟み込まれて使用されるスレッドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、プリペイドカードや各種入場券、商品券や株券等の有価証券においては、広く流通しており比較的容易に換金可能である等の理由から、偽造犯罪が頻発している。特に、近年ではカラーコピー機等の複写機の性能向上と普及に伴い、簡単には真正品と見分けられない偽造品が比較的容易に製造可能になってきており、偽造に対する対策が求められている。また、上述したような有価証券に限らず、紙幣においても偽造に対する対策が求められている。
【0003】
このような偽造に対する対策の1つとして、スレッドと呼ばれる部材を有価証券や紙幣に貼付したり紙基材間に挟み込んだりし、それにより、有価証券や紙幣の偽造防止を図る技術が考えられている。この技術においては、プラスチックフィルムや薄葉紙等が数mm程度の細幅に断裁されてなるスレッドを、有価証券や紙幣の表面から露出しないように、あるいは一部が表面から露出するように有価証券や紙幣の紙基材間に挟み込んでおき、このスレッドの有無によって、有価証券や紙幣の真贋判定が行われることになる。
【0004】
さらに、近年においては、非接触状態にて情報の読み出しが可能なICチップが搭載されたスレッドを用いて有価証券や紙幣の真贋判定を行う技術が考えられている。この技術においては、数mm程度の細幅に断裁されたフィルムの片面にICチップが接着されてなるスレッドを、有価証券や紙幣の紙基材に形成された凹部に埋め込んでおき、有価証券や紙幣の使用時に、ICチップに書き込まれた情報を読み出すことによって、有価証券や紙幣の真贋判定を行うことになる(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
図7は、ICチップが搭載された従来のスレッドの一例を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。また、図8は、図7に示したスレッド201が組み込まれた偽造防止シートの一例を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
【0006】
本例は図7に示すように、粘着剤240を介して互いに接着された帯状の樹脂層220と紙層230に対して、紙層230に形成された貫通穴231にICチップ210が入り込んで樹脂層220上に搭載され、このICチップ210が粘着剤240によって覆われた状態で樹脂層220及び紙層230と接着されて構成されている。なお、樹脂層220の材質としては、PETやPET−GやPVC等が考えられる。また、ICチップ210においては、非接触状態にて情報の読み出しが可能なものであって、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させることにより、ICチップ210に書き込まれた情報が読み出される。
【0007】
このように構成されたスレッド201が、図8に示すように、紙基材204の一方の面に粘着剤205が塗布されてなるラベル基材206と紙基材203とに挟まれてラベル基材206の粘着剤205によってラベル基材206と紙基材203との間に固定され、それにより、スレッド201が組み込まれた偽造防止シート202が構成されている。
【0008】
このように構成された偽造防止シート202においては、ICチップ210に書き込まれた情報を読み出し可能なリーダ/ライタに近接させると、ICチップ210に書き込まれた情報が読み出され、読み出された情報に基づいて偽造防止シート202の真贋判定が行われることになる。
【特許文献1】特開2002−319006号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に記載されたもののように、スレッドをシート基材等に形成された凹部に埋め込む場合、可撓性素材に可撓性素材を埋め込むことになり、歪みや反り等が生じ、張り合わせ作業が非常に困難となってしまうという問題点がある。
【0010】
また、図7に示したようなスレッド201を図8に示したようにラベル基材206と紙基材203とで挟み込んで偽造防止シートを構成した場合、その偽造防止シートは、粘着剤205によって、ラベル基材206にスレッド201が固定されているとともにラベル基材206と紙基材203とが接着されているものの、スレッド201と紙基材203とが接着されていないため、例えば、偽造防止シートを湾曲させた場合等において、紙基材203のうちスレッド201が挟み込まれている領域が浮き上がってしまうという問題点がある。
【0011】
また、シート基材に貼付するだけの形態とした場合は、シート基材全体の厚さが均一とならず、ICチップを縦方向からの圧力から保護することが困難となってしまうという問題点がある。
【0012】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、スレッドを挟み込むラベル基材とシート基材に凹部等を形成することなく、貼合することができ、かつ、ICチップを縦方向からの圧力から保護しつつ厚みの均一化を図るとともに基材の強度を保つことが可能なスレッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために本発明は、
帯状の第1のベース基材と第2のベース基材とが粘着剤を介して接着され、非接触状態にて情報の読み出しが可能なICチップが、前記第2のベース基材に形成された第1の貫通穴に入り込むようにして前記第1のベース基材上に搭載されて前記粘着剤によって前記第1のベース基材に接着されたスレッドであって、
前記第1のベース基材は、前記第1の貫通穴と対向しない領域に少なくとも1つの第2の貫通穴を有する。
【0014】
また、前記スレッドが組み込まれたICチップ入りシートであって、
一方の面に粘着剤が塗布され、該粘着剤が塗布された面に、前記第2のベース基材側を被搭載面として前記スレッドが搭載されたラベル基材と、
前記スレッドが搭載された前記ラベル基材上に前記スレッドを挟み込んで積層され、前記粘着剤によって前記ラベル基材と接着されたシート基材とを有する構成とすることも考えられる。
【0015】
上記のように構成された本発明においては、第2のベース基材を第1のベース基材上に積層して互いに接着する際、第1のベース基材と第2のベース基材とを接着するための粘着剤が、第1のベース基材に形成された第2の貫通穴を介して露出する。そのため、このスレッドを、一方の面に粘着剤が塗布されたラベル基材とシート基材との間に、第2のベース基材がラベル基材側となるように挟み込むと、第2のベース基材側がラベル基材の粘着剤によって固定され、また、第1のベース基材側が、第2の貫通穴を介して露出した粘着剤によって固定されることになる。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように本形態においては、ICチップが入り込むような第1の貫通穴を具備する第2のベース基材が接着される第1のベース基材の第1の貫通穴と対向しない領域に少なくとも1つの第2の貫通穴が形成されているため、第2のベース基材を第1のベース基材上に積層して互いに接着する際、第1のベース基材と第2のベース基材とを接着するための粘着剤が、第1のベース基材に形成された第2の貫通穴を介して露出することになり、第2のベース基材がラベル基材側となるようにラベル基材とシート基材とに挟み込まれた場合に、第2のベース基材側がラベル基材の粘着剤によってラベル基材に接着され、また、第1のベース基材側が第2の貫通穴を介して露出した粘着剤によってシート基材に接着され、ラベル基材とシート基材とのそれぞれに接着可能となる。また、その際、ICチップを縦方向からの圧力から保護しつつ厚みの均一化を図ることができるとともに基材の強度を保つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明のスレッドの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は裏面から見た図である。
【0019】
本形態は図1に示すように、粘着剤40を介して互いに接着された帯状の第1のベース基材である樹脂層20と第2のベース基材である紙層30に対して、紙層30に形成された第1の貫通穴31にICチップ10が入り込んで樹脂層20上に搭載され、このICチップ10が粘着剤40によって覆われた状態で樹脂層20及び紙層30と接着されて構成されている。また、樹脂層20には、貫通穴31と対向しない領域に長穴形状の第2の貫通穴21a〜21dが形成されており、この貫通穴21a〜21dを介して粘着剤40が露出している。なお、樹脂層20の材質としては、PETやPET−GやPVC等が考えられる。また、ICチップ10においては、非接触状態にて情報の読み出しが可能なものであって、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させることにより、ICチップ10に書き込まれた情報が読み出される。
【0020】
以下に、上記のように構成されたスレッド1の製造方法について説明する。
【0021】
図2は、図1に示したスレッド1の製造方法を説明するための図である。
【0022】
まず、一方の面に粘着剤40が塗布された樹脂層20上に紙層30を積層し、粘着剤40によってこれらを互いに接着する(図2(a))。ここで、粘着剤40としては、ホットメルト糊等の熱可塑性接着剤等が考えられ、その場合、樹脂層20と紙層30とを積層した際に加圧しながら加熱することにより粘着剤40を溶融させて樹脂層20と紙層30とを接着することになる。
【0023】
次に、紙層30側からICチップ10が搭載される領域にレーザ光を照射し、紙層30に貫通穴31を形成するとともに貫通穴31の下部の粘着剤40を除去し、それにより、樹脂層20が露出し、ICチップ10が入り込むような凹部33を形成する。また、樹脂層20側から貫通穴21a〜21dを形成する領域にレーザ光を照射し、樹脂層20に貫通穴21a〜21dを形成するとともに貫通穴21a〜21dの下部の粘着剤40を除去し、それにより、紙層30が露出した凹部22a〜22dを形成する。(図2(b),(c))。
【0024】
次に、紙層20に貫通穴31が形成されるとともにその領域の下部の粘着剤40が除去されることにより形成された凹部33内にICチップ10を入り込ませ、樹脂層20上にICチップ10を搭載する(図2(d))。
【0025】
次に、粘着剤40を溶融させてICチップ10と樹脂層20とを接着する。粘着剤40として熱可塑性接着剤を用いた場合は、例えば熱ローラ等によって、樹脂層20と紙層30とを加圧しながら加熱することにより粘着剤40を溶融させる。すると、溶融した粘着剤40の一部が樹脂層20と紙層30との間から凹部33に流れ込み、この凹部33に流れ込んだ粘着剤40がその後硬化することによって、ICチップ10が樹脂層20及び紙層30と接着されることになる。この際、凹部33に流れ込んだ粘着剤40は、ICチップ10の周囲に回り込んでICチップ10を覆うようになる。また、溶融した粘着剤40の一部は樹脂層20と紙層30との間から凹部22a〜22dにも流れ込み、樹脂層20に形成された貫通穴21a〜21dを介して粘着剤40が露出することになる(図2(e))。
【0026】
その後、上記のように製造されたスレッド1がシートに組み込まれることになる。
【0027】
図3は、図1に示したスレッド1が組み込まれた偽造防止シートの一例を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
【0028】
図3に示すように、図1に示したスレッド1は、紙基材4の一方の面に粘着剤5が塗布されてなるラベル基材6とシート基材である紙基材3との間に、紙層30側がラベル基材6側となるように挟み込まれてラベル基材6の粘着剤5によってラベル基材6と紙基材3との間に固定され、それにより、スレッド1が組み込まれた偽造防止シート2が構成されている。この際、ラベル基材6と紙基材3とはラベル基材6の粘着剤5によって互いに接着されている。また、ラベル基材6とスレッド1とは、ラベル基材6の粘着剤5及び紙層30に形成された貫通穴31を介して露出した粘着剤40によって互いに接着され、また、紙基材3とスレッド1とは、樹脂層20に形成された貫通穴21a〜21dを介して露出した粘着剤40によって互いに接着されている。これにより、スレッド1は、ラベル基材6と紙基材3とのそれぞれに接着されることになる。
【0029】
このように構成された偽造防止シート2においては、ICチップ10に書き込まれた情報を読み出し可能なリーダ/ライタに近接させると、ICチップ10に書き込まれた情報が読み出され、読み出された情報に基づいて偽造防止シート2の真贋判定が行われることになる。
【0030】
(第2の実施の形態)
図4は、本発明のスレッドの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は裏面から見た図である。
【0031】
本形態は図4に示すように、粘着剤140を介して互いに接着された帯状の第1のベース基材である樹脂層120と第2のベース基材である紙層130に対して、紙層130に形成された第1の貫通穴131にICチップ110が入り込んで樹脂層120上に搭載され、このICチップ110が粘着剤140によって覆われた状態で樹脂層120及び紙層130と接着されて構成されている。また、樹脂層120には、貫通穴131と対向しない領域に長穴形状の第2の貫通穴121a〜121dが形成されており、この貫通穴121a〜121dを介して粘着剤40が露出している。なお、樹脂層120の材質としては、PETやPET−GやPVC等が考えられる。また、ICチップ110においては、非接触状態にて情報の読み出しが可能なものであって、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させることにより、ICチップ110に書き込まれた情報が読み出される。
【0032】
以下に、上記のように構成されたスレッド101の製造方法について説明する。
【0033】
図5は、図4に示したスレッド101の製造方法を説明するための図である。
【0034】
まず、一方の面に粘着剤140が塗布された樹脂層120上に紙層130を積層し、粘着剤140によってこれらを互いに接着する(図5(a))。ここで、粘着剤140としては、ホットメルト糊等の熱可塑性接着剤等が考えられ、その場合、樹脂層120と紙層130とを積層した際に加圧しながら加熱することにより粘着剤140を溶融させて樹脂層120と紙層130とを接着することになる。
【0035】
次に、紙層130側からICチップ110が搭載される領域にレーザ光を照射し、それにより、粘着剤140が露出し、ICチップ110が入り込むような凹部133を形成する。また、樹脂層120側から貫通穴121a〜121dを形成する領域にレーザ光を照射し、樹脂層120に貫通穴121a〜121dを形成し、それにより、粘着剤140が露出した凹部122a〜122dを形成する。(図5(b),(c))。なお、この際、粘着剤140の一部を除去してしまってもよい。
【0036】
次に、紙層120に貫通穴131によって形成された凹部133内にICチップ110を入り込ませ、凹部133内にて露出した粘着剤140によってICチップ110と樹脂層120とを互いに接着する(図5(d))。なお、粘着剤140として熱可塑性接着剤を用いた場合は、ICチップ110を凹部133内に入り込ませた際に樹脂層120に対してICチップ110を加圧しながら加熱することにより粘着剤140を溶融させてICチップ110と樹脂層120とを接着する。ICチップ110を加熱する方法としては、例えば、熱を有するチップ搭載機を用いることが考えられ、また、必要に応じて、ICチップ110が入り込む凹部133の周辺部を加熱することも考えられる。この際、凹部133内に塗布された粘着剤140が溶融し、凹部133内にてICチップ110の周囲に回り込みICチップ110の表面を覆うようになる。
【0037】
また、粘着剤140として熱可塑性接着剤を用いた場合は、その後、必要に応じて熱ローラによって樹脂層120及び紙層130を加圧しながら加熱することもあり、その場合、粘着剤140が再度溶融することになる。すると、樹脂層120と紙層130とを接着している粘着剤140が凹部122a〜122d内に流れ込み、凹部122a〜122d内にて粘着剤140が盛り上がった状態となる。
【0038】
その後、上記のように製造されたスレッド101がシートに組み込まれることになる。
【0039】
図6は、図4に示したスレッド101が組み込まれた偽造防止シートの一例を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
【0040】
図6に示すように、図4に示したスレッド101は、紙基材104の一方の面に粘着剤105が塗布されてなるラベル基材106とシート基材である紙基材103との間に、紙層130側がラベル基材106側となるように挟み込まれてラベル基材106の粘着剤105によってラベル基材106と紙基材103との間に固定され、それにより、スレッド101が組み込まれた偽造防止シート102が構成されている。この際、ラベル基材106と紙基材103とはラベル基材106の粘着剤105によって互いに接着されている。また、ラベル基材106とスレッド101とは、ラベル基材106の粘着剤105及び紙層130に形成された貫通穴131を介して露出した粘着剤140によって互いに接着され、また、紙基材103とスレッド101とは、樹脂層120に形成された貫通穴121a〜121dを介して露出した粘着剤140によって互いに接着されている。これにより、スレッド101は、ラベル基材106と紙基材103とのそれぞれに接着されることになる。
【0041】
このように構成された偽造防止シート102においては、ICチップ110に書き込まれた情報を読み出し可能なリーダ/ライタに近接させると、ICチップ110に書き込まれた情報が読み出され、読み出された情報に基づいて偽造防止シート102の真贋判定が行われることになる。
【0042】
なお、上述した2つの実施の形態においては、樹脂層20,120に長穴形状の4つの貫通穴21a〜21d,121a〜121dがそれぞれ形成されているが、樹脂層20,120に塗布された粘着剤40,140が露出するものであれば、その数や形状はこれに限定されず、長穴形状のものを1つのみ設けたり、円状の微細なものを複数設けたりする等、様々な形態が考えられる。
【0043】
また、樹脂層20,120と紙層30,130とを貫通するような貫通穴を設け、樹脂層20,120と紙層30,130とを接着する粘着剤40,140をスレッド1,101の両面から露出させ、この粘着剤40,140によって2枚のシート基材とスレッドとを接着することも考えられるが、その場合、2枚のシート基材の両面において、貫通穴が形成された領域が凹んでしまう虞れがある。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明のスレッドの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は裏面から見た図である。
【図2】図1に示したスレッドの製造方法を説明するための図である。
【図3】図1に示したスレッドが組み込まれた偽造防止シートの一例を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
【図4】本発明のスレッドの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は裏面から見た図である。
【図5】図4に示したスレッドの製造方法を説明するための図である。
【図6】図4に示したスレッドが組み込まれた偽造防止シートの一例を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
【図7】ICチップが搭載された従来のスレッドの一例を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
【図8】図7に示したスレッドが組み込まれた偽造防止シートの一例を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
【符号の説明】
【0045】
1,101 スレッド
2,102 偽造防止シート
3,4,103,104 紙基材
5,40,105,140 粘着剤
6,106 ラベル基材
10,110 ICチップ
20,120 樹脂層
30,130 紙層
21a〜21d,31,121a〜121d,131 貫通穴
22a〜22d,33,122a〜122d,133 凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状の第1のベース基材と第2のベース基材とが粘着剤を介して接着され、非接触状態にて情報の読み出しが可能なICチップが、前記第2のベース基材に形成された第1の貫通穴に入り込むようにして前記第1のベース基材上に搭載されて前記粘着剤によって前記第1のベース基材に接着されたスレッドであって、
前記第1のベース基材は、前記第1の貫通穴と対向しない領域に少なくとも1つの第2の貫通穴を有するスレッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−159615(P2006−159615A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−354067(P2004−354067)
【出願日】平成16年12月7日(2004.12.7)
【出願人】(000110217)トッパン・フォームズ株式会社 (989)
【Fターム(参考)】