説明

セッション状態を回復するための方法およびデバイス

多重呼セッションを回復するための方法、システムおよびデバイスが提供される。通信端末は、障害後に多重呼セッションを回復することができる。ネットワークインターフェースは、多重呼セッションに関連する複数のアクセス端末を含むネットワークに端末を接続することができる。多重呼セッションの状態に関する要求は、ネットワーク中のサーバによって送信および受信され得る。その状態を含む応答が受信され得る。多重呼セッションは、多重呼セッションの状態と他の情報とに基づいて回復され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
米国特許法第119条に基づく優先権の主張
本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明確に組み込まれる、2009年4月13日に出願された「METHODS AND PROTOCOLS FOR RESTORING SESSION STATE IN A DISPATCH CONSOLE IN A PUSH-TO-TALK (PTT) ENVIRONMENT」と題する仮出願第61/168,863号の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、プッシュツートーク(PTT)環境において動作し、PTTサーバおよびゲートウェイとインターフェースするディスパッチコンソールにおいてセッション状態を回復することに関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス、ならびに第3世代(3G)高速データ/インターネット対応ワイヤレスサービスを含む、様々な世代を通じて発展してきた。現在、セルラーシステムとパーソナルコミュニケーションズサービス(PCS)システムとを含む、多くの様々なタイプのワイヤレス通信システムが使用されている。知られているセルラーシステムの例には、セルラーAnalog Advanced Mobile Phone System(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAのGlobal System for Mobile接続(GSM)(登録商標)変形に基づくデジタルセルラーシステム、およびTDMA技術とCDMA技術の両方を使用するより新しいハイブリッドデジタル通信システムがある。
【0004】
CDMAモバイル通信を提供するための方法は、本明細書ではIS-95と呼ぶ、「Mobile Station-Base Station Compatibility Standard for Dual-Mode Wideband Spread Spectrum Cellular System」と題するTIA/EIA/IS-95-Aにおいて、米国電気通信工業会/米国電子工業会によって米国で規格化された。複合AMPS&CDMAシステムはTIA/EIA規格IS-98に記載されている。他の通信システムは、広帯域CDMA(WCDMA)、CDMA2000(たとえば、CDMA2000 1xEV-DO規格など)またはTD-SCDMAと呼ばれるものをカバーする規格である、IMT-2000/UM、すなわちInternational Mobile Telecommunications System 2000/Universal Mobile Telecommunications Systemに記載されている。
【0005】
ワイヤレス通信システムでは、移動局、ハンドセット、またはアクセス端末(AT)が、基地局に隣接するかまたはこれを囲む特定の地理的領域内での通信リンクまたはサービスをサポートする、セルサイトまたは単にセルと呼ばれることもある、固定位置の基地局からの信号を受信する。基地局は、一般に、サービス品質(QoS)要件に基づいてトラフィックを区別するための方法をサポートする標準Internet Engineering Task Force(IETF)ベースのプロトコルを使用するパケットデータネットワークである、無線アクセスネットワーク(RAN)などのアクセスネットワーク(AN)/にエントリポイントを与える。したがって、基地局は、一般に、無線インターフェースによってATと対話し、インターネットプロトコル(IP)ネットワークデータパケットによってANと対話する。
【0006】
ワイヤレス電気通信システムでは、プッシュツートーク(PTT)機能がサービスセクタおよび消費者に普及している。PTTは、CDMA、FDMA、TDMA、GSMなど、標準の商用ワイヤレスインフラストラクチャ上で動作する「ディスパッチ」ボイスサービスをサポートすることができる。ディスパッチモデルでは、たとえば、ATであり得るエンドポイント間の通信が仮想グループ内で行われ、そこでは1人の「送話者(talker)」のボイスが1人または複数の「受話者(listener)」に送信される。このタイプの通信の単一のインスタンスは、通常、ディスパッチ呼、または単にPTT呼と呼ばれる。PTT呼は、呼の特性を定義する、グループのインスタンシエーションである。グループは、本質的に、グループ名またはグループ識別情報など、メンバーリストおよび関連情報によって定義される。
【0007】
従来、ワイヤレス通信ネットワーク内のデータパケットは、単一の宛先またはアクセス端末に送信されるように構成された。単一の宛先へのデータの送信は「ユニキャスト」と呼ばれる。モバイル通信が増加するにつれて、所与のデータを複数のアクセス端末に同時に送信する能力がますます重要になった。したがって、複数の宛先またはターゲットアクセス端末への同じパケットまたはメッセージの同時データ送信をサポートするためのプロトコルが採用された。「ブロードキャスト」は、所与のサービスプロバイダによってサービスされる、所与のセル内などの、すべての宛先またはアクセス端末へのデータパケットの送信を指し、「マルチキャスト」は、宛先またはアクセス端末の所与のグループへのデータパケットの送信を指す。一例では、宛先の所与のグループまたは「マルチキャストグループ」は、所与のサービスプロバイダによってサービスされる、所与のグループ内などの、可能な宛先またはアクセス端末のうちの2つ以上およびすべてよりも少ない数を含むことができる。ただし、少なくともいくつかの状況においては、マルチキャストグループが、ユニキャストと同様に、ただ1つのアクセス端末を含むこと、あるいは代替的に、マルチキャストグループが、ブロードキャストと同様に、所与のセル内のすべてのアクセス端末を含むことが可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本明細書で説明するユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャストなど、使用され得る様々な伝送方式に加えて、PTT呼はまた、参加者の少なくとも一部のための半二重通信または全二重通信であり得る。概して、PTT呼は、PTT呼を行うために使用される様々な構成にかかわらず、2つ以上の識別されたアクセス端末間でのサーバ仲介型(server mediated)通信に対応する。ディスパッチコンソールは、しばしば、PTT呼を含む複数の呼のための仲介サーバまたはエンティティとして働くことができる。ディスパッチコンソールがソフトウェアクラッシュ、リブート、電源異常などの障害状態に入る状況において、困難が生じることがある。そのような状況では、ディスパッチコンソールは、呼状態などを含む、PTT呼の状態に関する情報を失うことがある。ディスパッチコンソールが故障後に再始動するとき、ディスパッチコンソールのリセットユーザインターフェースは、ディスパッチコンソールがダウンしていた間に追加されたかまたはドロップされた呼クライアント、ならびにアウテージ中にストリーミングされていたマルチメディアコンテンツなど、何らかのコンテンツの同期を含む、呼の実際の状態と矛盾する。呼セットアップのためのプロトコルが存在するが、ディスパッチコンソールなどのエンティティが故障し、再始動されたときの呼の復元、または新しいコンソール上で再開されたセッションを管理する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
したがって、様々な実施形態によれば、障害後に多重呼セッションを回復するための通信端末が提供され得る。例示的な端末は、入力デバイス、キーボード、マウス、マイクロフォンなどのユーザインターフェース、および出力デバイス、ディスプレイなどを含み得る。多重呼セッションの複数の呼に関連する複数のアクセス端末を含むネットワークに通信端末を接続することが可能なネットワークインターフェースが提供され得る。プロセッサは、ユーザインターフェースとネットワークインターフェースとに接続され得る。プロセッサは、ネットワーク中のサーバに要求を送信するように構成され得る。要求は、通信端末のユーザに関連するユーザ識別子を含むことができ、障害より前の、ユーザ識別子に関連する多重呼セッションの状態に関するものであり得る。ユーザ識別子に関連する多重呼セッションの状態を含む応答をサーバから受信することができ、その状態を出力デバイス上に表示することができる。表示された状態は、多重呼セッションの複数の呼の個々の状態を含むことができる。多重呼セッションの状態と入力デバイスから受信された入力とに基づいて通信端末上で多重呼セッションを回復することができる。たとえば、多重呼セッションの複数の呼の各々が障害の持続時間中にドロップした場合、それらの呼を回復する必要はない。
【0010】
本発明の実施形態およびその付随する利点の多くのより完全な諒解は、以下の発明を実施するための形態を参照し、本発明を限定するためではなく単に例示するために提示する添付の図面とともに考察することによってより良く理解されれば、容易に得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】アクセス端末とアクセスネットワークとをサポートする例示的なワイヤレスネットワークアーキテクチャを示す図である。
【図2A】例示的なキャリアネットワークの部分を示す図である。
【図2B】図1のワイヤレス通信構成100のより詳細な例を示す図である。
【図3A】例示的なアクセス端末の部分を示す図である。
【図3B】ディスパッチコンソールとして実施された例示的なアクセス端末の部分を示す図である。
【図3C】例示的なサーバの部分を示す図である。
【図4】ワイヤレス通信システムと通信している例示的なディスパッチコンソールAT4を示す、例示的なネットワークの部分を示す図である。
【図5】図4のディスパッチコンソールAT4上で実装される例示的な復元プロシージャを示すフローチャートである。
【図6】呼状態を回復するための例示的な復元コールフローを示すメッセージ流れ図である。
【図7】ユーザ選好を変更および設定するための別の例示的なコールフローを示すメッセージ流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の特定の実施形態を対象とする以下の説明および関連する図面で本発明の態様を開示する。本発明の範囲から逸脱することなく代替実施形態を考案し得る。さらに、本発明の関連する詳細を不明瞭にしないように、本発明のよく知られている要素については詳細に説明しないか、または省略する。
【0013】
「例示的」および/または「例」という用語は、本明細書では「例、事例、または例示として機能すること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明するいかなる実施形態も、必ずしも他の実施形態よりも好ましいまたは有利であると解釈すべきではない。同様に、「本発明の実施形態」という用語は、本発明のすべての実施形態が論じられた特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。
【0014】
さらに、多くの実施形態については、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実行すべき一連のアクションに関して説明する。本明細書で説明する様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、あるいは両方の組合せによって実行できることを認識されよう。さらに、本明細書で説明するこれらの一連のアクションは、実行時に、関連するプロセッサに本明細書で説明する機能を実行させるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形式のコンピュータ可読記憶媒体内で全体として実施すべきものと見なすことができる。したがって、本発明の様々な態様は、すべてが請求する主題の範囲内に入ることが企図されているいくつかの異なる形式で実施され得る。さらに、本明細書で説明する実施形態ごとに、そのような実施形態の対応する形式を、たとえば、記載のアクションを実行する「ように構成された論理」として本明細書で説明することがある。
【0015】
本明細書でアクセス端末(AT)と呼ぶ高データレート(HDR)加入者局は、移動でも固定でもよく、本明細書でモデムプールトランシーバ(MPT)または基地局(BS)と呼ぶ1つまたは複数のHDR基地局と通信し得る。アクセス端末は、1つまたは複数のモデムプールトランシーバを介して、モデムプールコントローラ(MPC)、基地局コントローラ(BSC)および/またはパケット制御機能(PCF)と呼ばれるHDR基地局コントローラとの間でデータパケットを送信および受信する。モデムプールトランシーバおよびモデムプールコントローラは、アクセスネットワークと呼ばれるネットワークの一部である。アクセスネットワークは複数のアクセス端末間でデータパケットをトランスポートする。
【0016】
アクセスネットワークは、企業イントラネットまたはインターネットなど、アクセスネットワークの外部の追加のネットワークにさらに接続され得、各アクセス端末とそのような外部のネットワークとの間でデータパケットをトランスポートし得る。1つまたは複数のモデムプールトランシーバとのアクティブトラフィックチャネル接続を確立したアクセス端末は、アクティブアクセス端末と呼ばれ、トラフィック状態にあると言われる。1つまたは複数のモデムプールトランシーバとのアクティブトラフィックチャネル接続を確立中であるアクセス端末は、接続セットアップ状態にあると言われる。アクセス端末は、ワイヤレスチャネルを介して、または、たとえば、光ファイバまたは同軸ケーブルを使用するワイヤードチャネルを介して通信する任意のデータデバイスであり得る。アクセス端末はさらに、限定はしないが、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、外部または内部モデム、あるいはワイヤレス電話または有線電話を含む、いくつかのタイプのデバイスのいずれかであり得る。アクセス端末が信号をモデムプールトランシーバに送信するための通信リンクは、逆方向リンクまたは逆方向トラフィックチャネルと呼ばれる。モデムプールトランシーバが信号をアクセス端末に送信するための通信リンクは、順方向リンクまたは順方向トラフィックチャネルと呼ばれる。本明細書で使用するトラフィックチャネルという用語は、順方向トラフィックチャネルまたは逆方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0017】
図1に、本発明の少なくとも1つの実施形態によるワイヤレスシステム100の例示的な一実施形態のブロック図を示す。システム100は、アクセス端末102をネットワーク機器に接続して、イントラネット、インターネット、および/またはキャリアネットワーク126などのパケット交換データネットワークとアクセス端末102、108、110、112との間にデータ接続性を与えることができるエアインターフェース104を介してアクセスネットワークまたは無線アクセスネットワーク(RAN)120と通信している、セルラー電話102などのアクセス端末を含むことができる。図に示すように、アクセス端末は、セルラー電話102、携帯情報端末108、本明細書に双方向テキストページャとして示すページャ110、さらにはワイヤレス通信ポータルを有する別個のコンピュータプラットフォーム112とすることができる。したがって、実施形態は、ワイヤレスモデム、PCMCIAカード、パーソナルコンピュータ、電話、またはそれらの任意の組合せもしくは部分的な組合せを限定なしに含む、ワイヤレス通信ポータルを含むか、またはワイヤレス通信機能を有する任意の形態のアクセス端末上で実現され得る。さらに、本明細書で使用する「アクセス端末」、「ワイヤレスデバイス」、「クライアントデバイス」、「モバイル端末」という用語およびそれらの変形体は、互換的に使用され得る。
【0018】
再び図1を参照すると、ワイヤレスネットワーク100の構成要素および本発明の例示的な実施形態の要素の相互関係は、図示の構成に限定されない。システム100は、例示的なものにすぎず、ワイヤレスクライアントコンピューティングデバイス102、108、110、112などのリモートアクセス端末が、互いに、ならびに/あるいはエアインターフェース104とRAN120とを介して接続された、キャリアネットワーク126、インターネット、および/または他のリモートサーバを限定なしに含む構成要素との間で、無線で通信できるようにする任意のシステムを含むことができる。
【0019】
RAN120は、基地局コントローラ/パケット制御機能(BSC/PCF)122に送信されるメッセージを制御し、そのメッセージは、一般にデータパケットとして送信される。BSC/PCF122は、パケットデータサービスノード160(「PDSN」)とアクセス端末102、108、110、および112との間でのベアラチャネルなどのデータチャネルのシグナリング、確立またはセットアップおよびティアダウンを担当する。リンクレイヤ暗号化が使用可能である場合、BSC/PCF122はまた、エアインターフェース104を介してコンテンツをフォワーディングする前にそのコンテンツを暗号化する。BSC/PCF122の機能は当技術分野でよく知られており、簡潔のためにさらに論じない。キャリアネットワーク126は、ネットワーク、インターネットおよび/または公衆交換電話網(PSTN)によってBSC/PCF122と通信し得る。代替的に、BSC/PCF122はインターネットまたは外部ネットワークに直接接続し得る。一般に、キャリアネットワーク126とBSC/PCF122との間のネットワークまたはインターネット接続はデータを転送し、PSTNはボイス情報を転送する。BSC/PCF122は複数の基地局(BS)またはモデムプールトランシーバ(MPT)124に接続され得る。キャリアネットワークと同様の方法で、BSC/PCF122は一般に、データ転送および/またはボイス情報のために、ネットワーク、インターネットおよび/またはPSTNによってMPT/BS124に接続される。MPT/BS124は、セルラー電話102などのアクセス端末にデータメッセージをワイヤレスにブロードキャストすることができる。MPT/BS124、BSC/PCF122および他の構成要素は、当技術分野で知られているように、RAN120を形成し得る。ただし、代替構成も使用され得、本発明は、図示の構成に限定されない。たとえば、一実施形態では、BSC/PCF122の機能とMPT/BS124の1つまたは複数とを、BSC/PCF122とMPT/BS124の両方の機能を有する単一の「ハイブリッド」モジュールに縮小し得る。
【0020】
図2Aに、パケットデータサービングノード(PDSN)160と、ブロードキャストサービングノード(BSN)165と、アプリケーションサーバ470と、インターネット175とを含む一実施形態によるキャリアネットワーク126を示す。代替実施形態では、アプリケーションサーバ470および他の構成要素はキャリアネットワークの外部に位置することがある。PDSN160は、インターネット175、イントラネットおよび/またはアプリケーションサーバ470などのリモートサーバへのアクセスを、たとえば、図1のRAN120など、cdma2000の無線アクセスネットワーク(RAN)を利用する図1の102、108、110、112などのアクセス端末を含む移動局に与える。アクセスゲートウェイとして働くので、PDSN160は、単純IPおよびモバイルIPアクセス、外部エージェントサポート、およびパケットトランスポートを与え得る。PDSN160は、認証、認可、および課金(AAA)サーバおよび他のサポートインフラストラクチャのクライアントとして働くことができ、当技術分野で知られているように、IPネットワークへのゲートウェイを移動局に与える。図2Aに示すように、PDSN160は、従来のA10接続を介してBSC/PCF122などのRAN120の部分と通信し得、A10接続は当技術分野でよく知られているので、簡潔のためにさらに説明しない。
【0021】
図2Aを参照すると、ブロードキャストサービングノード(BSN)165は、マルチキャストおよびブロードキャストサービスをサポートするように構成され得る。BSN165は、ブロードキャスト(BC)A10接続を介して、BSC/PCF122などを経由してRAN120と通信し、インターネット175を介してアプリケーションサーバ470と通信する。BCA10接続は、マルチキャストおよび/またはブロードキャストメッセージングを転送するために使用される。したがって、アプリケーションサーバ470は、インターネット175を介してユニキャストメッセージングをPDSN160に送信し得、インターネット175を介してマルチキャストメッセージングをBSN165に送信し得る。
【0022】
図2Bに、図1のワイヤレス通信システム100の例をより詳細に示す。特に、図2Bを参照すると、AT1...Nは、異なるパケットデータネットワークエンドポイントによってサービスされるロケーションにおいてRAN120に接続するものとして示されている。したがって、AT1およびAT3は、PDSN160、BSN165、ホームエージェント(HA)、外部エージェント(FA)などに対応し得る第1のパケットデータネットワークエンドポイント162によってサービスされる部分においてRAN120に接続する。第1のパケットデータネットワークエンドポイント162は、今度はルーティングユニット188を介して、インターネット175に、ならびに/あるいは認証、認可および課金(AAA)サーバ182、プロビジョニングサーバ184、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)/セッション開始プロトコル(SIP)登録サーバ186および/またはアプリケーションサーバ470のうちの1つまたは複数に接続する。AT2およびAT5...Nは、PDSN160、BSN165、HA、FAなどに対応し得る第2のパケットデータネットワークエンドポイント164によってサービスされる部分においてRAN120に接続する。第1のパケットデータネットワークエンドポイント162と同様に、第2のパケットデータネットワークエンドポイント164は、今度はルーティングユニット188を介して、インターネット175に、ならびに/あるいはAAAサーバ182、プロビジョニングサーバ184、IMS/SIP登録サーバ186および/またはアプリケーションサーバ470のうちの1つまたは複数に接続する。AT4は、インターネット175に直接接続し、次いで、インターネット175を通して、上記で説明したシステム構成要素のうちのいずれかに接続することができる。
【0023】
図2Bを参照すると、AT1、AT3およびAT5...Nはワイヤレスセルフォンとして示され、AT2はワイヤレスタブレットPCとして示され、AT4はワイヤードデスクトップ局として示されている。ただし、他の実施形態では、ワイヤレス通信システム100は任意のタイプのATに接続することができ、図2Bに示す例は、システム内に実装され得るATのタイプを限定するものではないことが諒解されよう。また、AAA182、プロビジョニングサーバ184、IMS/SIP登録サーバ186およびアプリケーションサーバ470は、それぞれ構造的に個別のサーバとして示されているが、これらのサーバのうちの1つまたは複数は、本発明の少なくとも1つの実施形態に統合され得る。
【0024】
図3Aを参照すると、図ではワイヤレスデバイスとして示される、セルラー電話などのアクセス端末200は、キャリアネットワーク126、インターネットおよび/または他のリモートサーバおよびネットワークから最終的に発生することがある、RAN120から送信されたソフトウェアアプリケーション、データおよび/またはコマンドを受信および実行することができるプラットフォーム202を有する。プラットフォーム202は、特定用途向け集積回路(ASIC)208または他のプロセッサ、マイクロプロセッサ、論理回路、または他のデータ処理デバイスに動作可能に接続されたトランシーバ206を含むことができる。ASIC208または他のプロセッサは、オペレーティングシステムなど、ワイヤレスデバイスのメモリ212中の任意の常駐プログラムとインターフェースするために、プログラム、アプリケーションなどを開発するために使用され得るアプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)210レイヤに従って開発されたプログラム、アプリケーションなどを実行することができる。メモリ212は、読取り専用メモリまたはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EEPROM、フラッシュメモリカード、またはコンピュータプラットフォームに共通の任意のメモリを含むことができる。プラットフォーム202は、メモリ212中でアクティブに使用されないアプリケーションと他のデータとを保持することができるローカルデータベース214を含むこともできる。ローカルデータベース214は、一般にフラッシュメモリセルであるが、磁気メディア、EEPROM、光メディア、テープ、ソフトまたはハードディスクなど、当技術分野で知られている任意の2次記憶デバイスとすることができる。内部プラットフォーム202の構成要素は、当技術分野で知られていているように、構成要素の中でもアンテナ222、ディスプレイ224、プッシュツートークボタン228およびキーパッド226などの外部デバイスに動作可能に接続することもできる。
【0025】
したがって、一実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せの動作によって本明細書で説明する機能を実行するための能力を含むアクセス端末を含むことができる。当業者なら諒解するように、本明細書で開示する機能を達成するために、様々な論理要素を、個別要素、プロセッサ上で実行されるソフトウェアモジュール、またはソフトウェアとハードウェアとの任意の組合せで実施することができる。たとえば、ASIC208、メモリ212、API210およびローカルデータベース214をすべて協働的に使用して、本明細書で開示する様々な機能を行うためのプログラム命令をロード、記憶および実行することができ、したがって、これらの機能を実行する論理を様々な要素に分散することができる。代替的に、機能を1つの個別構成要素に組み込むことができる。したがって、図3A中のアクセス端末の特徴は例示的なものにすぎないと見なすべきであり、本発明は単に図示の特徴または構成に限定されない。
【0026】
図3Bを参照すると、ディスパッチコンソール300として実施されるアクセス端末は、ワイヤード方式またはワイヤレス方式、あるいはワイヤレス方式とワイヤード方式の両方のいずれかでネットワークに接続することと、処理機能を実行することとが可能なハードウェアプラットフォーム302を有する。プラットフォーム203はインターネットまたはイントラネットなどのネットワークに接続し、ワイヤレスネットワークにも接続し得ることが可能である。プラットフォーム302は、たとえば、RAN120に接続された他のアクセス端末および機器から、ソフトウェアアプリケーションを受信し、実行することができ、データを送信および受信し、ならびに/またはコマンドを送信し、メッセージを受信することができる。さらに、メッセージとコマンドの交換が最終的にキャリアネットワーク126、インターネットならびに/または他のリモートサーバおよびネットワークを用いて行われ得ることを諒解されよう。プラットフォーム302は、本実施形態および他の実施形態において、ネットワークに接続することが可能なネットワークインターフェース307の一部であり得るか、またはそれに接続し得るトランシーバ306を含むことができる。トランシーバ306およびネットワークインターフェース307は、特定用途向け集積回路(ASIC)、または他のプロセッサ、マイクロプロセッサ、論理回路、データ処理デバイスなどとすることができるプロセッサ308に動作可能に接続され得る。プロセッサ308は、プログラム空間310中に常駐し得るプログラム、アプリケーションなどを実行することができる。そのプログラムは、プログラム、アプリケーションなどを開発するために使用され得るアプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)レイヤに従って開発され得る。プログラム空間310は、オペレーティングシステムなどのメモリ312中のデータまたは他の常駐プログラムとインターフェースすることができる。メモリ312は、読取り専用メモリまたはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EEPROM、フラッシュメモリカード、またはコンピュータプラットフォームに共通の任意のメモリを含むことができる。プラットフォーム302は、アプリケーション、ユーザ選好、ユーザ識別情報、グループ識別情報、および他のデータを保
持することができるローカルデータベース314を含むこともできる。ローカルデータベース314は、磁気メディア、EEPROM、光メディア、テープ、ソフトまたはハードディスク、フラッシュメモリなど、当技術分野で知られている任意の2次記憶デバイスとすることができる。いくつかの例示的な実施形態構成要素中のプラットフォーム302はまた、ワイヤードまたはワイヤレス、あるいはワイヤードおよびワイヤレスネットワークインターフェース接続322、ディスプレイ324、キーボード321、ヘッドセット323、および当技術分野で知られている他の構成要素などの外部デバイスに動作可能に接続され得る。
【0027】
したがって、アクセス端末は、ハードウェア、ソフトウェアまたはそれらの組合せの動作によって本明細書で説明する機能を実行する能力を含むディスパッチコンソールとして実施され得る。当業者なら諒解するように、本明細書で開示する機能を達成するために、様々な論理要素を、個別要素、プロセッサ上で実行されるソフトウェアモジュール、またはソフトウェアとハードウェアとの任意の組合せで実施することができる。たとえば、プロセッサ308、メモリ312、ソフトウェア空間310およびローカルデータベース314をすべて協働的に使用して、本明細書で開示する様々な機能を行うためのプログラム命令をロード、記憶および実行することができ、したがってこれらの機能を実行する論理を様々な要素に分散することができる。代替的に、機能を1つの個別構成要素に組み込むことができる。たとえば、図3Bに示す例示的なディスパッチコンソールの特徴は、例示的なものにすぎないと見なすべきである。したがって、本発明は、図示の特徴または構成のみに限定されない。
【0028】
図3Cを参照すると、例示的なサーバ470は、ワイヤード方式またはワイヤレス方式、あるいはワイヤレス方式とワイヤード方式の両方のいずれかでネットワークに接続することと、処理機能を実行することとが可能なハードウェアプラットフォームを有する。サーバ470は、インターネットまたはイントラネットなどのネットワークに接続し得、また、たとえば、サーバ470内のモジュールとすることができるか、またはサーバによって外部リソースとして管理され得る呼ホスティング機能470aを介して、以下で説明するネットワーク426などのワイヤレスネットワークに接続し得ることが可能である。サーバ470は、メディアキャッシングモジュール470bと、ユーザ状態キャッシングモジュール470cと、ディスパッチゲートウェイモジュール470dと、メディアフォワーディングモジュールとを含むことができ、それらのすべてについて以下でより詳細に説明する。
【0029】
プラットフォームは、たとえばプラットフォームに接続された、およびたとえばRAN120に接続された、他のアクセス端末および機器から、上記で説明したモジュール470a〜470eなどに関連するソフトウェアアプリケーションを受信し、実行することができ、データを送信および受信し、ならびに/またはコマンドを送信し、メッセージを受信することができる。さらに、メッセージとコマンドの交換が最終的にキャリアネットワーク126、インターネットならびに/または他のリモートサーバおよびネットワークを用いて行われ得ることを諒解されよう。プラットフォームは、本実施形態および他の実施形態において、1つまたは複数のネットワークあるいは通信インターフェースに接続することが可能なネットワークインターフェース407の一部であり得るか、またはそれに接続し得るトランシーバ406を含むことができる。トランシーバ406およびネットワークインターフェース407は、特定用途向け集積回路(ASIC)、または他のプロセッサ、マイクロプロセッサ、論理回路、データ処理デバイスなどとすることができるプロセッサ408に動作可能に接続され得る。プロセッサ408は、プログラム空間410中に常駐し得るプログラム、アプリケーションなどを実行することができる。そのプログラムは、プログラム、アプリケーションなどを開発するために使用され得るアプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)レイヤに従って開発され得る。プログラム空間410は、オペレーティングシステムなどのメモリ412中のデータまたは他の常駐プログラムとインターフェースすることができる。メモリ412は、読取り専用メモリまたはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EEPROM、フラッシュメモリカード、またはコンピュータプラットフォームに共通の任意のメモリを含むことができる。プラットフォーム302は、アプリケーション、ユーザ選好、ユーザ識別情報、グループ識別情報、および他のデータを保持することができるローカルデータベース314を含むこともできる。ローカルデータベース314は、磁気メディア、EEPROM、光メディア、テープ、ソフトまたはハードディスク、フラッシュメモリなど、当技術分野で知られている任意の2次記憶デバイスとすることができる。いくつかの例示的な実施形態構
成要素中のプラットフォーム302はまた、ワイヤードまたはワイヤレス、あるいはワイヤードおよびワイヤレスネットワークインターフェース接続322、ディスプレイ324、キーボード321、ヘッドセット323、および当技術分野で知られている他の構成要素などの外部デバイスに動作可能に接続され得る。
【0030】
本明細書で説明するアクセス端末102とRAN120との間のワイヤレス通信、およびディスパッチコンソールなどのアクセス端末とネットワークと図3A、図3Bおよび図3C中に含む本明細書で説明する他のアクセス端末との間のワイヤレス通信は、符号分割多元接続(CDMA)、WCDMA、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDM)、Global System for Mobile Communications(GSM)、あるいはワイヤレス通信ネットワークまたはデータ通信ネットワークにおいて使用され得る他のプロトコルなど、様々な技術に基づいて行われ得ることに留意されたい。データ通信は、一般に、クライアントデバイス102とMPT/BS124とBSC/PCF122との間で行われる。BSC/PCF122は、キャリアネットワーク126、PSTN、インターネット、バーチャルプライベートネットワークなどの複数のデータネットワークに接続され得、したがって、アクセス端末102はより広範囲の通信ネットワークにアクセスできるようになる。前述のように、および当技術分野で知られているように、様々なネットワークおよび構成を使用して、ボイス送信および/またはデータをRANからアクセス端末に送信することができる。したがって、本明細書で提供する例は、本発明の実施形態を限定するものではなく、本発明の実施形態の態様の説明を助けるものにすぎない。
【0031】
図4を参照すると、たとえば、ワイヤレスネットワーク400の状況でワイヤレス通信システム要素と通信する例示的なディスパッチコンソール(DC)AT4 404の構成の例が与えられている。キャリアネットワーク426は、さらに、AT1、AT2、AT3、およびAT5...nなど、様々なアクセス端末に接続され得る。別個に示されているが、DC AT4 404は、アクセス端末の形態として見なすことができ、より詳細には、たとえば、図3Bに関して本明細書の上記で説明したディスパッチコンソールとすることができる。DC AT4 404は、PTTネットワーク構成要素、たとえば、呼ホスティング機能470a、メディアキャッシュ機能470b、DCユーザ状態キャッシュ470c、ディスパッチゲートウェイ470d、およびメディアフォワーディング機能470eの構成として図に示されたアプリケーションサーバAS470など、例示的な実施形態による動作を行うためのエンティティと通信し得る。また、呼ホスティング機能470a、メディアキャッシュ機能470b、DCユーザ状態キャッシュ470c、ディスパッチゲートウェイ470dおよびメディアフォワーディング機能470eは、それぞれ構造的に別個のサーバとして示されているが、本発明の少なくとも1つの実施形態では、これらのサーバのうちの1つまたは複数が統合され得る。図4を参照すると、DC AT4 404は、2人の発呼者間の呼などの直接呼、アドホック呼、または潜在的に3人以上の発呼者を含む呼など、閉グループ呼を監視し得る。本実施形態では、PTTアプリケーションまたはクライアントは、ディスパッチゲートウェイ470dとともにDC AT4 404上に常駐し得る。本明細書で説明するキャッシュ中に、タイムスタンプ情報、あるいは新しい呼に関する情報、または既存の呼などに関連するキャッシュされた情報の更新を表す情報など、キャッシュされた情報が新しい情報であるかどうかに関する情報などの情報が、キャッシュされたコンテンツとともに記憶され得ることを諒解されよう。
【0032】
DC AT4 404は、特別特権、たとえば、呼を監視する能力、複数の呼に同時に加入する能力、およびDC AT4 404のユーザが複数の呼を切替え/加入/離脱できるようにする能力を有することができる。DC AT4 404は、コントロールルームおよび他の重要なロケーションに配備され得、たとえば、PTTグループ/環境についての広い権限/見解を有するユーザによって操作され得る。さらに、DC AT4 404はまた、上記の機能のうちのいずれかを可能にすることができるユーザインターフェース(UI)を有し得る。
【0033】
例示的な一実施形態において利用される復元プロトコルは、たとえば、DC AT4 404ならびにディスパッチゲートウェイ470d上に常駐するハードウェアまたはソフトウェア中の全部または一部で実装され得る。ディスパッチゲートウェイ470dは、それがDC AT4 404の異常な状態を検出したとき、いつDC AT4 404がソフトウェアクラッシュ、システム再始動またはリブート、電源異常などの障害あるいは故障状態に入ったかを検出することができ、たとえば、呼状態情報、およびいくつかの実施形態では、呼のメンバーまたはグループ情報などの他の情報のキャッシングの開始をトリガするプロシージャ、プロセス、アルゴリズムなどを実行することができる。
【0034】
さらに、DC AT4 404とディスパッチゲートウェイ470dとの間で利用される復元プロトコルは、キャッシュされた呼状態データを交換することによってDC AT4 404とUIとを障害または故障状態より前の状態などの前の状態に回復することによって、DC AT4 404が障害または故障状態に入ったときに通常起こるデータ損失を防ぐことができる。さらに、DC AT4 404のユーザはまた、インターフェース制御装置または他の制御装置の動作を介して、DC AT4 404とUIとを前の状態に回復することが可能であり得る。復元プロトコルはまた、DC AT4 404がその一部であったディスパッチ呼の各々を回復し、障害または故障状態中にある間などのDC AT4 404がオフラインだった間に起こり得た変化を反映するように各呼のDC AT4 404呼状態を更新し、前の状態中にDC AT4 404によって監視されるかまたは監視されていた呼メンバーまたはユーザのユーザステータスを更新し、DC Userに関係するすべての呼状態情報を持ち越しながら、別のDC AT4 404にシームレスに切り替わるように、DC AT4 404がオフラインだった間に終了し得た呼に対する呼エントリを除去するようにUIを更新し、または他のそのような補強または修復のアクティビティを行い得る。
【0035】
例示的な一実施形態では、DC AT4 404がオフラインである期間中に、ディスパッチゲートウェイ470d、呼ホスティング機能470a、メディアキャッシュ機能470b、DCユーザ状態キャッシュ470c、およびメディアフォワーディング機能470eは、記録されたメディアまたはストリーミングメディアコンテンツなどの他のメディアコンテンツを呼ごとにDC AT4 404に与えることができる。したがって、ディスパッチゲートウェイ470dは、DC AT4 404が障害または故障状態に入ったことを呼ホスティング機能470aに通知し、DC AT4 404に関連するいかなるデータにも、DCユーザ状態キャッシュ470cとメディアキャッシュ機能470bとによってキャッシュされる機会を与えることができる。次いで、呼ホスティング機能470aは、障害または故障状態のDC AT4 404に関連するAT1、AT2、AT3、AT5...nなどのユーザに通知し得、たとえば、DCユーザ状態キャッシュ470cとメディアキャッシュ機能470bとによって行われるキャッシング機能が開始することができる。たとえば、DC AT4 404ユーザ選好、ディスパッチゲートウェイ復元アルゴリズム、およびキャッシュされた呼状態情報を使用して復元後にDC AT4 404のUIに提示され得る最終状態に達することができる復元アルゴリズムをDC AT4 404上に実装することができる。
【0036】
DC AT4 404およびディスパッチゲートウェイ470dは、互いとの間で、システム100がDC AT4 404の「ヘルス」を検出できるようにし得るキープアライブプロトコルを使用し得る。さらに、キープアライブプロトコルは、DC AT4 404がその現在の呼状態と他の選好とをディスパッチゲートウェイ470dに搬送できるようにすることができる。
【0037】
DCユーザ状態キャッシュ470Cは、DC AT4 404が一部であるすべての呼について、または高い優先順位としてマークされた呼の所定のセットについて、またはキープアライブプロトコルを使用してDC AT4 404によってディスパッチゲートウェイ470dに搬送されたセットについて、すべての呼状態情報を監視し、キャッシュコールすることを担当し得る。DCユーザ状態キャッシュ470cは、DC AT4 404が障害または故障状態に入ることによってトリガされ得る。
【0038】
DCユーザ状態キャッシュ470cは、特定のDC AT4 404についてセッションデータのキャッシングを開始および停止するためにディスパッチゲートウェイ470dと対話することができる。DCユーザ状態キャッシュ470cは、どの呼状態をキャッシュすべきか、ならびにどのメディアセッションを記録すべきかを決定することを担当することができる。DCユーザ状態キャッシュ470cは、すべてのキャッシュされたユーザ状態データを更新された状態に保つために、呼ホスティング機能107aと連携して動作することができる。DCユーザ状態キャッシュ470cはまた、メディアを記録するために、メディアキャッシュ機能107bおよびメディアフォワーディング機能107eと対話することができる。さらに、ユーザ状態データは、キャッシュする必要がある各DC AT4 404についての呼/セッションのセットと、上述のセット中の呼/セッションの各々についての正確な呼状態を表すデータと、呼/セッションの各々におけるユーザの各々の状態を表すデータと、キャッシングが開始したときのタイムスタンプおよびデータが最後に更新されたときのタイムスタンプとを含むことができる。さらに、諒解されるように、故障より前の状態の回復がより広範囲に与えられ得るように、故障が検出されないときの状態および他の情報の回転ウィンドウのキャッシングが可能である。故障が検出されたとき、キャッシングが開始することができ、故障より前のコンテンツを含むであろう。前のコンテンツ量は、ウィンドウのサイズ、記憶容量などのファクタに基づいて判断されるであろう。
【0039】
メディアキャッシュ機能470bは、特定の呼についてメディアを記録することを担当し得、DCユーザ状態キャッシュ470cによって制御され得る。メディアキャッシュ機能470bは、DC AT4 404が障害または故障状態に入ることによってトリガされ得る。
【0040】
永続的ストア401は、DCユーザ状態キャッシュ470cとメディアキャッシュ機能470bとに記憶することもできるデータを記憶するために使用され得る。さらに、永続的ストア401は主にメディアタイプのため使用され得る。たとえば、DC AT4 404が5〜6分間以上、障害または故障状態であった場合、永続的ストア401がオーディオストリームをオーディオファイルに変換するか、またはマルチメディアストリームをマルチメディアファイルに変換することができるように、メディアキャッシュ機能470Bは中間データに対してチェックポイントを実行することができる。DC AT4 404が障害または故障状態から出たとき、永続的ストア401はDC AT4 404メディアファイルをDC AT4 404に送信することができる。DC AT4 404は、DC AT4 404が障害または故障状態であった間にどんなメディアデータが消失したかを確認するために、記憶されたメディアファイルを再生するというオプションを有する。
【0041】
図5を参照すると、DC AT4 404上で実装され得る例示的な復元アルゴリズムが示されている。復元アルゴリズムは、DC AT4 404ユーザ選好、ディスパッチゲートウェイ復元アルゴリズム、およびキャッシュされた呼状態情報を使用して、復元後にDC AT4 404に提示される最終UI状態に達することができる。501における復元アルゴリズムの開始後に、503において、DC AT4 404は、プロビジョニングされた識別情報(UID)を指定することによって、呼状態情報を求めるクエリをディスパッチゲートウェイ470dに送出する。次いで、505において、ディスパッチゲートウェイ470dは、ディスパッチゲートウェイ470dが呼状態情報を有するかどうかをDC AT4 404に通知する。ディスパッチゲートウェイ470dは、典型的にはDC AT4 404通話接続がきれいに終了しなかったことを知っていることに留意されたい。ディスパッチゲートウェイ470dが呼状態情報を有しない場合、513において、復元アルゴリズムは終了する。ただし、ディスパッチゲートウェイ470dが呼状態情報を有する場合、復元アルゴリズムは507に進む。次いで、507において、DC AT4 404は、DC AT4 404が障害または故障状態より前の最後の状態を復元することを希望するかどうかを確認するために、ユーザに質問するか、またはユーザ選好を検査する。ユーザ選好がそのように示す場合、あるいはDC AT4 404のユーザが最後の状態に復元する選好を要求しないかまたは示さない場合、513において、復元アルゴリズムは終了する。ただし、ユーザ選好がそのように示す場合、あるいはDC AT4 404のユーザが最後の状態に復元する選好を要求するかまたは示す場合、復元アルゴリズムは509に進み、509において、DC AT4 404とディスパッチゲートウェイ470dとの間の復元プロトコルが開始する。さらに、ユーザ復元のプロセス中に、509において、ディスパッチゲートウェイ470dは、必要とされた呼状態情報をフェッチし、それをDC AT4 404に渡し、その後、前の状態情報が復元される。
【0042】
511において、DC AT4 404は、その後、実行中の呼を再始動または再加入することによって、すべての前の呼を再加入および復元することに留意されたい。DC AT4 404は、たとえば、呼が依然としてアクティブである場合、アクティブな呼のストリームされたかまたは記憶されたメディアを再同期させるか、または呼がドロップした場合、そのメディアを再生する。さらに、すべてのメディアファイルをDC AT4 404に送信する代わりに、ディスパッチユーザ状態キャッシュ470cおよびメディアキャッシュ機能470bは、DC AT4 404がゲートウェイからストリーミングメディアまたは記録されたメディアをどこで取得することができるかを指定する、リアルタイムプロトコル(RTP)ポートアドレスとリアルタイムストリーミングプロトコル(RTSP)ポートアドレスとを送信し得る。ポートアドレスを送信することにより、説明したように、様々なネットワークにわたって送信されるデータオーバーヘッド量が低減され得る。513において復元プロシージャが終了するものとして示されているが、故障または同様のイベントがあるときはいつでも、または状態リセットが必要であるか、または所望されるとき、プロシージャは繰り返され得ることを諒解されよう。
【0043】
図6を参照すると、呼状態が回復される場合の例示的な復元コールフローの一実施形態が示されている。例示的なシナリオでは、アプリケーションサーバ470がDC AT4 404と通信していることがある。アプリケーションサーバ470は、PTTネットワーク構成要素、たとえば、呼ホスティング機能470a、メディアキャッシュ機能470b、DCユーザ状態キャッシュ470c、ディスパッチゲートウェイ470dおよびメディアフォワーディング機能470eを含み得る。呼ホスティング機能470a、メディアキャッシュ機能470b、DCユーザ状態キャッシュ470c、ディスパッチゲートウェイ470dおよびメディアフォワーディング機能470eは、それぞれ構造的に別個のサーバとして示されているが、本発明の少なくとも1つの実施形態では、これらのサーバのうちの1つまたは複数が統合され得る。
【0044】
たとえば、601において、DC AT4 404が初めに起動した後、603において、1つまたは複数のDCユーザ状態をディスパッチゲートウェイ470dに要求する。UID状態がキャッシュされたという条件で、605において、ディスパッチゲートウェイ470dは状態をDCユーザ状態キャッシュ470cに要求する。次いで、607において、DCユーザ状態キャッシュ470cは、特定のUIDに従ってユーザの状態を見つける。次いで、609において、DCユーザ状態キャッシュ470cは状態データをディスパッチゲートウェイ470dに送信する。次いで、611において、ディスパッチゲートウェイ470dはユーザ状態メタデータをDC AT4 404に送信する。メタデータが、呼の数、タイムスタンプ情報、データがどのくらい長くキャッシュされるべきかなどの情報を表すか、または含み得ることに留意されたい。メタデータは、諒解されるように、符号化されるか、または場合によっては圧縮され得る。UIDとともに状態をキャッシュすることによって、新しいディスパッチ端末がネットワークなどに適切な接続を行う能力があるという条件で、呼局マネージャなどのディスパッチコンソールのユーザは、呼を回復するために影響なしにその新しいディスパッチ端末に切り替わり得ることを諒解されよう。
【0045】
613において、DC AT4 404、またはDC AT4 404のユーザは、前の状態の回復を所望することを決定する。DC AT4 404が完全状態情報を回復することを希望する場合、615において、UIDを含む完全状態情報をディスパッチゲートウェイ470dに要求する。次いで、617において、ディスパッチゲートウェイ470dは、UIDを含む完全状態情報をDCユーザ状態キャッシュ470cに要求する。次いで、619において、DCユーザ状態キャッシュ470cは、UIDに関連するメディアをメディアキャッシュ機能470bに要求する。次いで、621において、メディアキャッシュ機能470bは、UIDに関連するキャッシュされたメディアをDCユーザ状態キャッシュ470cに送信する。次いで、623において、DCユーザ状態キャッシュ470cは、完全状態データをディスパッチゲートウェイ470dに送信する。次いで、625において、ディスパッチゲートウェイ470dは完全状態データをDC AT4 404に送信する。
【0046】
完全状態情報を受信した後、次いで、627において、DC AT4 404は、状態データとユーザ選好とに基づいて呼をセットアップし、再加入することを諒解されよう。629において、DC AT4 404は、状態が回復されたことをディスパッチゲートウェイ470dに通知し、その後、たとえば、状態に関連するすべてのキャッシュがクリアされ得る。次いで、631において、ディスパッチゲートウェイ470dは、DCユーザ状態キャッシュ470cに、UIDに関連する状態情報を削除するように要求する。次いで、633において、DCユーザ状態キャッシュ470cは、メディアキャッシュ機能470bに、UIDに関連するユーザメディアを削除するように要求する。
【0047】
図7を参照すると、ユーザ選好を変更し、設定するための例示的なコールフローが示されている。さらに、ユーザ選好は、DC AT4 404のユーザが異なるパラメータを監視し、様々な呼の優先度レベルを変更できるようにし得る。たとえば、DC AT4 404が障害または故障状態を経験した場合、AT1、AT2、AT3、AT5...nなどの発呼者のすべてが呼を終了し得る。ただし、DC AT4 404が障害または故障状態を出たとき、構成に応じて、呼が発呼者AT1、AT2、AT3、AT5...nの一部または全部から再始動され得るように、ユーザ選好を設定し得る。ユーザ選好を変更するために、ユーザ選好は、キープアライブプロトコルとともに使用され得ることをさらに諒解されよう。たとえば、DC AT4 404ユーザが、呼中にユーザのユーザ選好または重要性レベルをマーク/編集するために呼の特定のアイコン上でクリックすることができるように、DC AT4 404が正常に機能している間にキープアライブプロトコルが使用され得る。ネットワークの残りが、DCが停止したときにDCがある呼を追跡することを希望することを知るように、ユーザ選好情報は、キープアライブプロトコルを介してネットワーク上で搬送され得る。代替的に、ユーザ選好は、呼が進行中の間などに動的に変更され得る。たとえば、初期化時に、DC AT4 404が、選好または優先度レベルを指定するそのルールをディスパッチゲートウェイ470dに送信することができるように、DC AT4 404ユーザは、重要性を指定する様々な呼の選好または優先度レベルをマークすることができる。
【0048】
したがって、701において、DC AT4 404は、デフォルトDCユーザ選好を含むキープアライブパケットをディスパッチゲートウェイ470dに送信する。703において、ディスパッチゲートウェイ470dは、デフォルトユーザ選好をDCユーザ状態キャッシュ470cに送信する。705および707において、DC AT4 404およびディスパッチゲートウェイ470dは、互いとの間で追加のキープアライブパケットを送信する。次いで、709において、DCユーザ状態キャッシュ470cは、ユーザ選好に基づいて、呼のうちの1つを故障の場合に記録することを決定する。したがって、711において、DCユーザ状態キャッシュ470cは、「呼Xを記録する」メッセージをメディアキャッシュ機能470bに送信する。その後、713において、DC AT4 404が実際の障害または故障状態を経験するまで、メディアキャッシュ機能470bは、回転ウィンドウ記録を開いたままにする。
【0049】
その後、715において、DC AT4 404ユーザは、特定の呼を重要なものとしてマークする。したがって、717において、DC AT4 404は、追加のキープアライブパケットと追加のDCユーザ選好とをディスパッチゲートウェイ470dに送信する。719において、ディスパッチゲートウェイ470dは、追加のユーザ選好をDCユーザ状態キャッシュ470cに送信する。したがって、721において、追加のユーザ選好に基づいて、DCユーザ状態キャッシュ470cは、マークされた呼も記録することを決定する。したがって、723において、DCユーザ状態キャッシュ470cは、「呼Yを記録する」メッセージをメディアキャッシュ機能470bに送信する。その後、725において、DC AT4 404が実際の障害または故障状態を経験するまで、メディアキャッシュ機能470bは、回転ウィンドウ記録を開いたままにする。
【0050】
727、729、731、733、735および737において、DC AT4 404およびディスパッチゲートウェイ470dは、互いとの間で追加のキープアライブパケットを送信する。739において、ディスパッチゲートウェイ470dは、DC AT4 404が経験した障害または故障状態を検出する。741において、ディスパッチゲートウェイ470dは、障害が検出されたことを通知するメッセージをDCユーザ状態キャッシュ470cに送信する。次いで、743において、DCユーザ状態キャッシュ470cは障害検出メッセージをメディアキャッシュ機能470bに送信する。その後、745において、メディアキャッシュ機能470bは、ユーザ選好中で前にマークされた任意の呼について、メディアの完全キャッシングを開始する。
【0051】
情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0052】
さらに、本明細書で開示した実施形態に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課せられた設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
【0053】
本明細書で開示した実施形態に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0054】
本明細書で開示した実施形態に関して説明した方法、シーケンス、および/またはアルゴリズムは、直接ハードウェアで実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに接続される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に常駐し得る。ASICはユーザ端末(たとえば、アクセス端末)中に常駐し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として常駐し得る。
【0055】
1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明した機能はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装する場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる、任意の他の媒体を含むことができる。
【0056】
また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0057】
上記の開示は本発明の例示的な実施形態を示すが、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲から逸脱することなく本明細書において様々な変更および修正を行うことができることに留意されたい。本明細書で説明した本発明の実施形態による方法クレームの機能、ステップおよび/またはアクションを特定の順序で実行しなくてもよい。さらに、本発明の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
【符号の説明】
【0058】
100 ワイヤレスシステム
100 システム
100 ワイヤレスネットワーク
100 ワイヤレス通信システム
102 アクセス端末
102 セルラー電話
102 ワイヤレスクライアントコンピューティングデバイス
102 クライアントデバイス
104 エアインターフェース
108 アクセス端末
108 携帯情報端末
108 ワイヤレスクライアントコンピューティングデバイス
110 アクセス端末
110 ページャ
110 ワイヤレスクライアントコンピューティングデバイス
112 アクセス端末
112 コンピュータプラットフォーム
112 ワイヤレスクライアントコンピューティングデバイス
120 アクセスネットワークまたは無線アクセスネットワーク(RAN)
122 基地局コントローラ/パケット制御機能(BSC/PCF)
124 モデムプールトランシーバ(MPT)
124 MPT/BS
126 キャリアネットワーク
126 キャリア
160 パケットデータサービングノード(PDSN)
162 パケットデータネットワークエンドポイント
164 パケットデータネットワークエンドポイント
165 ブロードキャストサービングノード(BSN)
170 アプリケーションサーバ
175 インターネット
182 認証、認可および課金(AAA)サーバ
184 プロビジョニングサーバ
186 インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)/セッション開始プロトコル(SIP)登録サーバ
188 ルーティングユニット
200 アクセス端末
202 プラットフォーム
202 内部プラットフォーム
206 トランシーバ
208 特定用途向け集積回路
208 特定用途向け集積回路(「ASIC」)
210 アプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)
212 メモリ
214 ローカルデータベース
222 アンテナ
224 ディスプレイ
226 キーパッド
228 プッシュツートークボタン
306 トランシーバ
307 ネットワークインターフェース
308 プロセッサ
310 プログラム空間
312 メモリ
314 データベース
401 永続的ストア
404 ディスパッチコンソール(DC)AT4
406 トランシーバ
407 ネットワークインターフェース
408 プロセッサ
412 メモリ
426 ネットワーク
470 アプリケーションサーバ
470 サーバ
470a 呼ホスティング機能
470a 呼ホスティングモジュール
470b メディアキャッシング機能
470b メディアキャッシングモジュール
470c ユーザ状態キャッシュ機能
470c ユーザ状態キャッシュモジュール
470c DCユーザ状態キャッシュ
470c ディスパッチユーザ状態キャッシュ
470d ディスパッチゲートウェイ
470d ディスパッチゲートウェイモジュール
470d POC/ディスパッチゲートウェイ
470e メディアフォワーディング機能
470e メディアフォワーディングモジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
障害後に多重呼セッションを回復するための通信端末であって、
入力デバイスおよび出力デバイスを含むユーザインターフェースと、
前記多重呼セッションの複数の呼に関連する複数のアクセス端末を含むネットワークに前記通信端末を接続することが可能なネットワークインターフェースと、
前記ユーザインターフェースと前記ネットワークインターフェースとに接続されたプロセッサであって、前記プロセッサが、
前記ネットワーク中のサーバに要求を送信することであって、前記要求が、前記通信端末のユーザに関連するユーザ識別子を含み、前記要求が、前記障害より前の、前記ユーザ識別子に関連する前記多重呼セッションの状態に関する、送信することと、
前記ユーザ識別子に関連する前記多重呼セッションの前記状態を含む応答を前記サーバから受信することであって、前記状態が前記出力デバイス上に表示され、前記表示された状態が、前記多重呼セッションの前記複数の呼の個別状態を含む、受信することと、
前記多重呼セッションの前記状態と前記入力デバイスから受信された入力とに基づいて前記通信端末上で前記多重呼セッションを回復することと
を行うように構成された、プロセッサと
を含む、通信端末。
【請求項2】
前記通信端末がディスパッチコンソールを含み、前記サーバがディスパッチゲートウェイとキャッシュとを含み、前記プロセッサが、前記要求を前記ディスパッチゲートウェイに送信するようにさらに構成され、前記ディスパッチゲートウェイが、前記ユーザ識別子に基づいて前記キャッシュから前記多重呼セッションの前記状態を取り出す、請求項1に記載の端末。
【請求項3】
前記サーバがメディアキャッシュを含み、前記多重呼セッションは、前記障害が検出されたときに前記メディアキャッシュに記憶されたメディアコンテンツを含み、前記応答が、前記メディアキャッシュから取り出された前記メディアコンテンツを含む、請求項2に記載の端末。
【請求項4】
前記入力デバイスから受信された前記入力が、前記複数の呼の各々に関連するユーザ選好情報を含み、前記プロセッサが、前記ユーザ選好情報に基づいて前記多重呼セッションの前記複数の呼の各々を回復するように構成された、請求項1に記載の端末。
【請求項5】
前記多重呼セッションがプッシュツートーク(PTT)多重呼セッションを含む、請求項2に記載の端末。
【請求項6】
前記プロセッサが、前記サーバにキープアライブメッセージを送信するようにさらに構成され、前記キープアライブメッセージが、前記多重呼セッションの前記複数の呼の各々についての選好に関連する情報を含み、前記選好に基づいて、前記サーバが前記複数の呼の前記各々をキャッシュする、請求項1に記載の端末。
【請求項7】
前記選好が、前記複数の呼の前記各々についての呼重要性選好を含む、請求項6に記載の端末。
【請求項8】
前記サーバが、回転ウィンドウに従って前記多重呼セッションの前記状態に関連する情報を記憶するキャッシュを含む、請求項1に記載の端末。
【請求項9】
障害後に通信ネットワークにおける多重呼セッションを回復するためのサーバであって、
前記多重呼セッションに関連する複数のアクセス端末に接続された呼ホストと、
前記呼ホストと通信端末とに接続されたゲートウェイと、
前記呼ホストと前記ゲートウェイとに接続されたキャッシュであって、前記キャッシュが、前記多重呼セッションに関連する状態情報を記憶するように構成された、キャッシュと
を含み、
前記サーバが、
前記通信端末のユーザに関連するユーザ識別子を含む要求を前記通信端末から受信することであって、前記要求が、前記ユーザ識別子に関連する前記多重呼セッションの状態に関する、受信することと、
前記状態を前記通信端末に送信することと、
前記通信端末から受信された入力に基づいて、前記呼ホストと前記複数のアクセス端末の各々との前記多重呼セッションを回復することと
を行うように構成された、サーバ。
【請求項10】
前記状態が、前記多重呼セッションに関連する複数の呼の各々の個別状態を含む、請求項9に記載のサーバ。
【請求項11】
前記通信端末がディスパッチコンソールを含み、前記サーバがディスパッチゲートウェイとキャッシュとを含み、前記プロセッサが、前記要求を前記ディスパッチゲートウェイに送信するようにさらに構成され、前記キャッシュは、前記障害が前記ユーザ識別子に関連する機器中で検出されたときにキャッシュされた前記多重呼セッションの前記状態に関連する情報を記憶する、請求項9に記載のサーバ。
【請求項12】
前記多重呼セッションがメディアコンテンツを含み、前記サーバは、前記障害が検出されたときに前記メディアコンテンツに関連する情報を記憶するように構成されたメディアキャッシュをさらに含む、請求項9に記載のサーバ。
【請求項13】
前記要求が、前記多重呼セッション中に前記複数の呼の各々に関連するユーザ選好情報を含み、前記サーバが、前記ユーザ選好情報に基づいて前記多重呼セッションを回復するように構成された、請求項10に記載のサーバ。
【請求項14】
前記多重呼セッションがプッシュツートーク(PTT)多重呼セッションを含む、請求項9に記載のサーバ。
【請求項15】
前記サーバが、前記通信端末からキープアライブメッセージを受信するようにさらに構成され、前記キープアライブメッセージが、前記多重呼セッションの前記複数の呼の各々についての選好に関連する情報を含み、前記選好に基づいて、前記キャッシュが前記複数の呼の前記各々の前記状態を記憶するように構成された、請求項10に記載のサーバ。
【請求項16】
前記選好が、前記複数の呼の前記各々についての呼重要性を含む、請求項15に記載のサーバ。
【請求項17】
前記キャッシュが、回転ウィンドウに従って前記多重呼セッションに関連する前記状態情報を連続的に記憶するように構成された、請求項9に記載のサーバ。
【請求項18】
通信端末において障害後に多重呼セッションを復元する方法であって、前記方法が、
前記多重呼セッションの状態に関する要求を処理するステップであって、前記要求が、前記多重呼セッションと前記通信端末とに関連するユーザ識別子を含み、前記多重呼セッションが、ネットワークを介した前記通信端末と複数のアクセス端末との間の複数の呼を含む、処理するステップと、
前記要求に含まれる情報と、前記多重呼セッションの前記状態を含む、前記要求に対する応答とに基づいて、前記多重呼セッションの前記複数の呼の各々を選択的に復元するステップと
を含む、方法。
【請求項19】
前記要求に含まれる前記情報がユーザ選好を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ユーザ選好が、重要である前記複数の呼の各々の指示を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記通信端末において前記障害を検出するステップと、
前記多重呼セッションに関連する情報をキャッシュするステップと
をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記要求に含まれる前記情報が、重要であるとマークされた前記複数の呼の各々を含み、前記方法が、
前記多重呼セッションがアクティブである間、回転ウィンドウに従って連続的に記録するステップと、
前記障害が検出されたときに重要であるとマークされた、前記多重呼セッションの前記複数の呼の前記各々に関連する情報をキャッシュするステップと
をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記要求を前記処理するステップが、前記通信端末から前記ネットワーク中のサーバに前記要求を送信するステップをさらに含み、前記要求に含まれる前記情報が、重要であるとマークされた、前記呼セッションの前記複数の呼の各々の識別情報を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項24】
障害後に多重呼セッションを回復するための装置であって、
前記多重呼セッションの状態に関する要求を処理するための手段であって、前記要求が、前記多重呼セッションと前記通信端末とに関連するユーザ識別子を含み、前記多重呼セッションが、ネットワークを介した前記通信端末と複数のアクセス端末との間の複数の呼を含む、要求を処理するための手段と、
前記要求に含まれる情報と、前記多重呼セッションの前記状態を含む、前記要求に対する応答とに基づいて、前記多重呼セッションの前記複数の呼の各々を選択的に復元するための手段と
を含む、装置。
【請求項25】
要求を処理するための前記手段が、
前記ネットワーク中のサーバに要求を送信することであって、前記要求が、前記通信端末のユーザに関連するユーザ識別子を含み、前記要求が、前記障害より前の、前記ユーザ識別子に関連する前記多重呼セッションの状態に関する、送信することと、
前記ユーザ識別子に関連する前記多重呼セッションの前記状態を含む応答を前記サーバから受信することであって、前記状態が、前記多重呼セッションの前記複数の呼の個別状態を含む、受信することと
のためのディスパッチコンソールを含む、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
ワイヤレス通信システム中で装置によって実行されたとき、前記装置に、
多重呼セッションの状態に関する要求を処理することであって、前記要求が、前記多重呼セッションと前記通信端末とに関連するユーザ識別子を含み、前記多重呼セッションが、ネットワークを介した前記通信端末と複数のアクセス端末との間の複数の呼を含む、処理することと、
前記要求に含まれる情報と、前記多重呼セッションの前記状態を含む、前記要求に対する応答とに基づいて、前記多重呼セッションの前記複数の呼の各々を選択的に復元することと
を行わせる命令を含む、コンピュータ可読媒体。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2012−523797(P2012−523797A)
【公表日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−506108(P2012−506108)
【出願日】平成22年4月13日(2010.4.13)
【国際出願番号】PCT/US2010/030810
【国際公開番号】WO2010/120717
【国際公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(507364838)クアルコム,インコーポレイテッド (446)
【Fターム(参考)】