説明

セロトニン受容体親和性を有する四環系3−置換インドール

本発明は、一般式(I)により表される新規の置換三環系3-置換インドール、その立体異性体、その放射性同位体、そのN-オキシド、その多型、その医薬として許容される塩、その医薬として許容される溶媒和化合物、その有用な生理活性代謝産物、並びに上記の適切な組合せのいずれかに関し、そしてそうした一般式(I)の化合物、その立体異性体、その放射性同位体、そのN-オキシド、その多型、その医薬として許容される塩、その医薬として許容される溶媒和化合物、その有用な生理活性代謝産物の製造方法に関し、そしてまた上記適切な組合せのいずれかを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の技術分野
本発明は、以下の一般式(I):
【化1】

により記載される化合物、その立体異性体、その放射性同位体、そのN-オキシド、その多型、その医薬として許容される塩、その医薬として許容される溶媒和化合物、その有用な生理活性代謝産物、及び上記の適切な組合せのいずれかを含む。
【0002】
さらに本発明は、そうした一般式(I)の化合物、その立体異性体、その放射性同位体、そのN-オキシド、その多型、その医薬として許容される塩、その医薬として許容される溶媒和化合物、その有用な生理活性代謝産物の製造方法を含み、並びに上記の適切な組合せのいずれかの製造方法も含む。
【0003】
本発明は、一般式(I)により記載される化合物の種々の投与方法も記載し、つまり、医薬として許容される投薬形態及び治療又は診断におけるそうした化合物及び組成物の使用も記載する。
【0004】
本発明の一般式(I)の化合物は、5-HT(セロトニン)リガンド、例えばアゴニスト又はアンタゴニストである。本発明の一般式(I)の化合物は、その化学的特性の効力により、独立して又は同時にメラトニン受容体を調節し、つまり、これらの化合物のいずれかは、メラトニン作動性リガンド、例えばアゴニスト又はアンタゴニストであるか、或いは5-HT並びにメラトニン受容体の両者と相互作用する。
【0005】
こうして、本発明の一般式(I)の化合物は、所望される治療効果を得るために5-HT(セロトニン)及び/又はメラトニンの活性が調節される疾患を治療するために有用である。
【0006】
それゆえ、本発明の一般式(I)の化合物は、精神病性、情動性、及び精神運動性の統合失調症の徴候、他の抗精神病薬の錐体外路運動系への副作用;神経変性疾患、例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、及びハンチントン舞踏病、並びに化学治療誘導性嘔吐の治療、そして摂食行動の調節にも有用でありうるし、そうして過体重に関連する罹患率及び死亡率を低減するのに有用である。
【背景技術】
【0007】
本発明の背景
中枢神経系の多くの疾患は、アドレナリン作動性、ドーパミン作動性、及びセロトニン作動性神経伝達系により影響される。セロトニンは、中枢神経系から生じる多くの疾患及び病気において関わる。そうしたCNS疾患及び病気は、睡眠、摂食、疼痛の認識、体温の調節、血圧の調節、うつ病、不安、統合失調症、及び別の体の状態に関連している(参考文献:"Biology of Serotoninergic Transmission", Osborne N. N., J Wiley & Sons Inc.編集の中のFuller, R. W., 「Drugs Acting on Serotoninergic Neuronal Systems」 (1982), 221-247; Boullin D. J., et. al.,著"Serotonin in Mental Abnormalities",国際精神薄弱研究協会, Wiley, Checester, 1978, pp. 1-340; Barchas J. et. al., 著"Serotonin and Behavior", Academic Press, NY (1973))。セロトニンはまた、末梢系、例えば、胃腸系においても重要な役割を果たす。ここで胃腸系では、収縮性、分泌性、及び電気生理学的効果を調節することが分かってきている。
【0008】
体内でセロトニンが広く分布するため、セロトニン作動性システムに作用する薬における多くの関心及び使用が存在する。特に、広範な疾患、例えば、不安、うつ病、高血圧、偏頭痛、肥満症、強迫性疾患、統合失調症、自閉症、特定の神経変性疾患、例えばアルツハイマー、パーキンソン、ハンチントン舞踏病、及び化学治療誘導性嘔吐の治療のための受容体特異的アゴニスト作用及び/又はアンタゴニスト作用を有する化合物が好ましい(参考文献:J. R. Fozard編集の「The Peripheral-Actions of 5-hydroxytryptamine」におけるGershon M. D. et. al.,「5-hydroxytryptamine and enteric neurons」 New York: Oxford, 1989, p. 247-273; Saxena P. R., et. al., Joumal of Cardiovascular Pharmacology (1990), supplement 15, p. 17-34).
【0009】
セロトニン受容体の主要クラス(5-HT1-7)は、公式に分類された14〜18の別々の受容体を含む (参考文献: Glennon et al, Neuroscience and Behavioral Reviews (1990), 14,35 ; 並びに Hoyer D. et al, Pharmacol. Rev. (1994), 46,157-203)。サブタイプの同一性、分布、構造、及び機能に関する最近発見された情報により、より副作用の少ない改良された治療プロフィールを有する新規のサブタイプ特異的薬剤を同定可能であるということが提案された。5-HT6受容体は、1993年に同定された(参考文型: Monsma et al, Mol. Pharmacol. (1993), 43,320-327 ; 及び Ruat M. et al, Biochem. Biophys. Res. Com. (1993), 193,269-276)。いくつかの抗うつ薬及び非定型抗精神病薬は、5-HT6受容体に高い親和性で結合し、そしてこの結合は、活性のプロフィールにおける因子でありうる(参考文献: Roth et al, J. Pharm. Exp. Therapeut. (1994), 268,1403-1410 ; Sleight et al, Exp. Opin. Ther. Patents (1998), 8,1217-1224 ; Bourson et al, Brit. J. Pharmacol. (1998), 125,1562-1566 ; Boess et al, Mol. Pharmacol., 1998,54, 577-583; Sleight et al, Brit. J. Pharmacol. (1998), 124, 556-562)。さらに、5-HT6受容体は、一般化されたストレス及び不安に関連している(参考文献: Yoshioka et al, Life Sciences (1998), 17/18,1473-1477)。これらの試験及び観察を合わせることにより、5-HT6受容体をアンタゴニスト作用する化合物は、中枢神経系の種々の疾患を治療する点で有用であることが提案される。5-HT6受容体のアンタゴニスト作用は、哺乳動物の中枢神経系における神経成長を促進しうるということが報告された(WO 03/066056 A1)。
【0010】
メラトニンが種々の神経性及び内分泌機能、特にサーカディアン及び概年リズムを示す機能の制御に重要であるというかなり強い証拠が存在する。代謝的により安定で、かつアゴニスト又はアンタゴニストの性質を有し、そして治療効果がホルモン自身の効果より優れることが期待される臨床メラトニン・アナログを利用できる可能性についての強い関心が存在する。PCT特許出願は、メラトニンの研究並びに現在までに報告された種々のリガンドの潜在的な治療適用についての多くの文献を与える。
【0011】
これらの種々の効果は、特異的メラトニン受容体の中間体を介して発揮される。分子生物学的研究は、そうしたホルモンを結合できる多くのレセプター・サブタイプの存在を示してきた(Trends Pharmacol. Sci., 1995-16, p.50; WO97/04094)。メラトニンは、脳内に存在する受容体を介した神経メカニズムに作用するようにCNSに作用する。さらに、多くの研究により、末梢メラトニン受容体を介した末梢器官における直接的なメラトニンの効果が存在することが示される。メラトニン受容体は、心臓、肺、前立腺、性腺、白血球細胞、網膜、下垂体、甲状腺、腎臓、腸、及び血管に存在する(Withyachumnarnkul et al., Life Sci, 12 65,1986)。3種のメラトニン・レセプター・サブタイプは、これまでにMT-I、MT-2、及びMel 1cと名付けられた(Barreft et al., Biol. Signals Recept., 1999,8 : 6-14)。
【0012】
メラトニン・アゴニスト及びアンタゴニストの両者が、種々の疾病及び病気の治療に潜在的に有用であるということを示す証拠が存在する。PCT出願WO 00/72815、詳細な用途についての議論及びそうした化合物の使用、並びにその詳細は、本明細書中に援用される。米国特許第6,465,660号及び米国特許出願公開第US 2003/0105087号は、同じ三環系インドール及び三環系アザインドール誘導体であって、メラトニン作動性受容体の点でかなり価値のある医薬特性有するものを論ずる。
【0013】
米国特許第4,839,377号及び米国特許第4,855,314号は、5-置換3-アミノアルキル・インドールについて言及する。該化合物は、偏頭痛の治療に有用であると言われている。
【0014】
英国特許第2,035,310号は、3-アミノアルキル-1-インドール-5-チオアミド及びカルボキサミドについて言及する。該化合物は、高血圧、レイモンド病、及び偏頭痛の治療に有用であると言われている。
【0015】
欧州特許公開第303,506号は、3-ポリヒドロピリジル-5-置換-1H-インドールについて言及する。該化合物は、5-HT1受容体アゴニスト作用及び血管収縮活性を有し、そして偏頭痛の治療に有用であると言われている。欧州特許公開第354,777号は、N-ピペリジニルインドリルエチル-アルカン・スルホンアミド誘導体について言及する。該化合物は、5-HT1受容体アゴニストであり、そして血管収縮性の活性を有し、そして頭部の痛みを治療する際に有用であると言われている。
【0016】
欧州特許公開第438,230号は、インドール-置換5員芳香族複素環化合物について言及する。該化合物は、「5-HT1様」受容体アゴニスト活性を有し、そしてそれらの受容体の選択的アゴニストが適応される偏頭痛及び別の疾患の治療に有用である。
【0017】
欧州特許公開第313,397号は、5-複素環インドール誘導体について言及する。該化合物は、偏頭痛、群発性頭痛、及び血管障害に関連する頭痛の治療及び予防の優れた性質を有すると言われている。これらの化合物は、優れた「5-HT1様」受容体アゴニスト作用を有するとも言われる。
【0018】
国際特許公開WO 91/18897は、5-複素環インドール誘導体について言及する。該化合物は、偏頭痛、群発性頭痛、及び血管障害に関連する頭痛の治療及び予防の優れた性質を有すると言われている。これらの化合物は、優れた「5-HT1様」受容体アゴニスト作用を有するとも言われる。
【0019】
欧州特許公開第457,701号は、5-HT1Dセロトニン受容体に対する高い親和性を有するとして、アリールオキシ・アミン誘導体について言及する。これらの化合物は、セロトニン受容体機能不全に関連する疾患、例えば偏頭痛を治療するために有用であると言われる。
【0020】
欧州特許公開第497,512号A2は、イミダゾール、トリアゾール、及びテトラゾール誘導体のクラスであって、「5-HT1様」受容体に対する選択的アゴニストであるクラスについて言及する。これらの化合物は、偏頭痛及び関連疾患を治療するために有用であると言われる。
【0021】
国際特許公開WO 93/00086は、偏頭痛及び関連の病気を治療するために有用である5-HT1受容体アゴニストとして、テトラヒドロカルバゾール誘導体のシリーズを記載する。
【0022】
国際特許公開WO 93/23396は、偏頭痛及び別の疾患の治療のための5-HT1受容体アゴニストとして、融合イミダゾール及びトリアゾール誘導体を記載する。
【0023】
Schoeffter P. et al.は、彼らの論文"SDZ216-525, a selective and potent 5-HT1A receptor antagonist", European Journal of Pharmacology, 244,251-257 (1993)において、5-HT1A受容体に対する選択的アンタゴニストとして、メチル4-{4-[4-(1,1,3-トリオキソ-2H-1,2-ベンゾイソチアゾール-2-イル)ブチル]-1-ピペラジニル}1H-インドール-3-カルボキシレートについて言及する。
【0024】
国際特許公開第WO 94/06769は、心配、うつ病、偏頭痛、脳卒中、アンギナ、及び高血圧の治療において有用であるセロトニン5-HT1A及び5-HT1D受容体薬剤である、2-置換-4-ピペラジン-ベンゾチオフェン誘導体について言及する。
【発明の開示】
【0025】
発明の要約:
本発明は、一般式(I)の化合物、その立体異性体、その放射性同位体、そのN-オキシド、その多型、その医薬として許容される塩、その医薬として許容される溶媒輪化合物、その生理活性代謝産物、及び上記の適切な組合せのいずれかでありうる。
【0026】
一般式(I)の化合物は、以下の一般式(I):
【化2】

[式中、
Aは、-CR1112-、-C=O、又は-SO2-であることもあり;
1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9、R11、R12、R13、R14、及びR15は、同じか又は異なることがあり、そして各々が独立して水素、ハロゲン、オキソ、チオ、ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ホルミル、アミジノ、グアニジノ、置換又は非置換基であって、直鎖又は分枝鎖(C1-C12)アルキル、(C2-C12)アルケニル、(C2-C12)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル、(C1-C12)アルコキシ、シクロ(C3-C7)アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アラルキル、アラルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアラルコキシ、ヘテロシクリルアルキルオキシ、アシル、アシルオキシ、アシルアミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アラルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、ヘテロシクリルアルコキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アルキルチオ、チオアルキル、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アラルキルオキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、アルキルアミノカルボニルアミノ、ジアルキルアミノカルボニルアミノ、アルキルアミジノ、アルキルグアニジノ、ジアルキルグアニジノ、ヒドラジノ、ヒドロキシルアミノ、カルボン酸及びその誘導体、スルホン酸及びその誘導体、リン酸及びその誘導体から選ばれる基を表すか;或いは隣接基、例えばR1とR2、又はR2とR3、又はR3とR4、又はR6とR7、又はR7とR8、又はR8とR9は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、5又は6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは
場合によりR11及びR12は、それらが結合する炭素原子と一緒になって3〜6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは場合によりR11又はR12のいずれかは、R16又はR17のいずれかと結合を形成して5、6、若しくは7員環の複素環を形成し、ここで該環は、さらにR14及びR15でさらに置換されることもあり、そして1、2、又は3個の二重結合を有することもあり;
13、R16、及びR17は、同じか又は異なることもあり、そして各々独立して水素、置換又は非置換基であって、直鎖又は分枝鎖(C1-C12)アルキル、(C2-C12)アルケニル、(C2-C12)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキルから選ばれる基を表し;場合によりR13は、R16又はR17のいずれか及び2個の窒素原子と一緒に5、6、又は7員環の複素環を形成することもあり、該環は、さらにR14及びR15でさらに置換されることがあり、そして1、2、又は3個の二重結合を有することもあり;そして
「n」は、1〜4の範囲の整数であり、ここで「n」が表す炭素鎖は直鎖又は分枝鎖であることもある]
で表される。
【0027】
一般式(I)のそうした化合物一部は以下:
10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
1-ブロモ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
1-クロロ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-ブロモ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-ブロモ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド塩酸塩;
2-メトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-メトキシ-12-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-ベンゾ[4,5]ペンタレノ[1,2-b]ナフタレン-5,5-ジオキシド;
2-エトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-エトキシ-8-メチル-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-ベンジルオキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-シクロペンチルオキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-シクロヘキシルオキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
【0028】
2-(フラン-2-イルメトキシ)-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
1,2,3-トリクロロ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2,8-ジメトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-ブロモ-8-メトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
8-メトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
8-メトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド塩酸塩;
8-イソプロポキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-ブロモ-8-メチル-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
4-メチル-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
(RS)8-メチル-10-[1-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチル]-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
(RS)2-メトキシ-10-[1-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチル]-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
(RS)2-ブロモ-8-メトキシ-10-[1-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチル]-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
(RS)1-[4-(8-メトキシ-5,5-ジオキソ-5H-5□6-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-10-イルメチル)-2-メチルピペラジン-1-イル]エタノン;
10-(4-ピリジン-2-イル-ピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
8-メトキシ-10-(4-ピリジン-2-イル-ピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-イソプロポキシ-10-(4-ベンゾイルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-(フラン-2-イルメトキシ)-10-(4-ベンゾイルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
10-(4-ベンジルピペラジン-1-イルメチル)-8-メチル-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
【0029】
10-(4-ベンジルピペラジン-1-イルメチル)-8-メトキシ-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-メトキシ-10-ピペラジン-1-イルメチル-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-イソプロポキシ-10-ピペラジン-1-イルメチル-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-(フラン-2-イルメトキシ)-10-ピペラジン-1-イルメチル-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
10-[1,4]ジアゼパン-1-イルメチル-2-メトキシ-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
1-[4-(5,5-ジオキソ-5H-5□6-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-10-イルメチル)-[1,4]ジアゼパン-1-イル]フェニルメタノン;
10-(4-エチル-[1,4]ジアゼパン-1-イルメチル)-2-メトキシ-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;及び
10-(4-イソプロピル-[1,4]ジアゼパン-1-イルメチル)-2-メトキシ-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;或いは
立体異性体、又は多型、或いは上記の適切な組合せのいずれか、例えばその窒素酸化物;該化合物又は該窒素酸化物のプロドラッグ;該化合物、該窒素酸化物、該プロドラッグの医薬として許容される塩;或いは該化合物、該窒素酸化物、該プロドラッグ、又は該医薬として許容される塩の溶媒和化合物又は水和物の通りである。
【0030】
本発明は、一般式(I)の化合物、その立体異性体、その放射性同位体、そのN-オキシド、その多型、その医薬として許容される塩、その医薬として許容される溶媒和化合物、その有用な生理活性代謝産物、並びに上記の適切な組合せのいずれかを製造する多数の方法に関する。
【0031】
互変異性体が存在することがある一般式(I)の化合物の場合では、本発明は、可能な互変異性体及び可能なそれらの混合体の全てに関する。
【0032】
本発明はまた、立体異性体に関し、立体異性体は一般に、それ自身知られている方式で、光学活性異性体へと分離されうる。
【0033】
本発明は、放射性標識された同位体にも関する。放射性標識された同位体は、1以上の原子が通常天然に見られる原子量又は質量数とは異なる原子量又は質量数を有する原子により置き換えられるという事実を除いて一般式(I)に定義される化合物と同一である。本発明の化合物中に取り込まれる同位体の例は、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、塩素、ヨウ素、臭素、及びmテクニチウムの同位体を含み、例えば2H、3H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、18F、99mTc、31P、33S、123I、及び125Iである。前述の同位体及び/又は別の原子の別の同位体を含む前記一般式(I)のこれらの化合物は、本発明の範囲内である。
【0034】
幾何異性体を含む一般式(I)の化合物の場合、本発明は、それらの幾何異性体の全てに関する。
【0035】
「窒素酸化物」又は「N-オキシド」という用語は、一般式(I)の化合物における2個の窒素の少なくとも1の酸化を指す(例えば、モノ-又はジ-オキシド)。窒素モノ-オキシドは、単一の位置異性体として又は2個の位置異性体の混合体として存在しうる(例えば、1-N-オキシドと4-N-オキシド・ピペラジンの混合体、又は1-N-オキシドと4-N-オキシド・ピペラジンの混合体)。
【0036】
一般式(I)の化合物の適切な医薬として許容される酸添加塩は、本発明の前述の塩基性化合物から調製され、該塩基性化合物は、非毒性酸添加塩を形成する化合物であり、該非毒性酸添加塩は、医薬として許容されるアニオンを含む塩、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、リン酸塩、過リン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酸性クエン酸塩(acid citrate)、酒石酸塩、重酒石酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、糖酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、パモ酸塩(palmoate)、及びシュウ酸塩を含む。本発明の一部を形成する医薬として許容できる塩は、非限定的に上の記載に定義されることを意図される。
【0037】
一般式(I)の化合物の適切な医薬として許容される塩基添加塩は、本発明の前述の酸性化合物から調製され、該酸性化合物は、非毒性塩基添加塩を形成する化合物であり、該非毒性塩基添加塩は、医薬として許容されるカチオン、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、及びマグネシウムを含む塩、リジン、アルギニン、グアニジン、ジエタノールアミン、コリン、トロメタミンなどの有機塩基の塩;アンモニウム又は置換アンモニウム塩を含む。
【0038】
本発明の一部を形成する医薬として許容される塩は、非限定的に上の記載に定義されることを意図される。
【0039】
さらに、式(I)の化合物の医薬として許容される塩は、四級化試薬を使用することにより、文献に周知な方法で三級アミノ基を有する誘導体を対応する四級アンモニウム塩に変換することによって得られる。有力な四級化試薬は、例えばハロゲン化アルキル、例えば、ヨウ化メチル、臭化エチル、及び塩化n-プロピル、例えば、ハロゲン化アリールアルキル、例えば塩化ベンジル又は2-フェニルエチル・ブロミドである。
【0040】
医薬として許容される塩に加えて、他の塩は、本発明中に含まれる。該他の塩は、該化合物の精製において、別の塩の製造において、又は該化合物又は中間体の同定及び性質決定において中間体として役に立つこともある。
【0041】
式(I)の化合物の医薬として許容される塩は、水、メタノール、エタノール、ジメチルホルムアミド、酢酸エチルなどを伴う溶媒和化合物として存在しうる。そうした溶媒和化合物の混合体も調製されうる。そうした溶媒和化合物の源は、結晶化溶媒由来であるか、溶媒調製又は結晶化につきものであるか、又はそうした溶媒に付随的なものでありうる。そうした溶媒和化合物は本発明の範囲内である。
【0042】
本発明は、式(I)の化合物の医薬として許容されるプロドラッグも包含する。プロドラッグは、化学的に修飾されかつ作用部位において生物学的に不活性であるが、1以上の酵素又は別のin vivo過程により分解又は改変されて親形態になりうる薬剤である。該プロドラッグは、親形態とは異なる薬物動態プロフィールを有するべきであり、粘膜上皮を通して吸収されやすくし、よりよい塩の形成を可能にし、又は溶解性を可能にし、及び/又は改良された体内安定性(血漿半減期の増加など)を可能にする。典型的にそうした化学的修飾は以下:
1.エステラーゼ又はリパーゼにより切断されうるエステル又はアミド誘導体
2.特異的又は非特異的プロテアーゼにより認識されうるペプチド
3.プロドラッグ形態又は改変プロドラッグ形態の膜選別を介して作用部位で蓄積する誘導体;或いは
4.上記1〜3の組合せのいずれか
を含む。
【0043】
適切なプロドラッグ誘導体の選別及び製造のための慣用の方法は、例えばH. Bundgard, Design of prodrugs, (1985)において記載される。
【0044】
本発明の別の態様は、一般式(I)の化合物、それらの誘導体、それらのアナログ、それらの誘導体、それらの立体異性体、それらの多型、それらの医薬として許容される塩、それらの医薬として許容される溶媒和化合物の少なくとも1を活性成分として、医薬に使用される担体、補助剤などと共に含む医薬組成物を含む。
【0045】
一般式(I)の化合物又はその塩の有効量は、本発明の医薬を提供するために、慣用の医薬補助剤、担体、及び添加剤と共に使用される。
【0046】
本発明は、それらを含む医薬として許容される組成物、及び医薬へのそれらの化合物及び組成物の使用に関する。
【0047】
本発明の一般式(I)の化合物は、5-HT活性の調節が所望される病気の治療及び/又は予防において有用である。
【0048】
本発明の一般式(I)の化合物は、メラトニン活性の調節が所望される病気の治療及び/又は予防において有用である。
【0049】
本発明の一般式(I)の化合物は、5-HTメラトニン活性の調節が所望の効果を与える病気の治療及び/又は予防において有用である。
【0050】
本発明は、特定のCNS疾患、例えば精神病、パラフレニー、不安、うつ病、躁病、統合失調症、統合失調症様障害、片頭痛、薬物嗜癖、痙攣性疾患、人格障害、高血圧症、自閉症、外傷後ストレス症候群、アルコール症、パニック発作、強迫性疾患、時間生物学的異常及び概日リズム、認知性記憶疾患、例えばアルツハイマー病及び老年性認知減少、ADHD(注意欠陥疾患/多動性症候群)、薬物、例えばコカイン、エタノール、ニコチン、及びベンゾジアゼピン乱用からの退薬、パニック発作、及び脊椎外傷及び/又は脳損傷に関連する疾患、例えば水頭症の治療及び/又は予防において潜在的に使用する医薬の製造のための、上記に従う一般式(I)の化合物の使用を提供する。低い内在性メラトニン・レベルが存在する別の病気では、利得は、骨粗鬆症、虚血性脳卒中、若い乳児におけるSIDS、生殖、緑内障、及び睡眠疾患の場合に獲得されうる。
【0051】
本発明の化合物は、さらに軽度認知障害及び別の神経変性疾患、例えばアルツハイマー病、パーインソン病、及びハンチントン舞踏病の治療において有用であることがさらに予期される。
【0052】
本発明の化合物は、特定のGI(胃腸)疾患、例えばIBS(過敏性大腸症候群)又は化学療法誘導性の嘔吐などの治療において有用であるとも予期される。
【0053】
本発明の化合物は、摂食行動の調節に有用であるとも予期され、そしてこれらの化合物は、過体重に関連する死亡率及び罹患率を低減するためにも使用される。
【0054】
本発明は、特定のCNS疾患、例えば不安、うつ病、痙攣性疾患、強迫性疾患、片頭痛、認知性記憶疾患、例えばアルツハイマー病及び老年性認知減少、ADHD(注意欠陥疾多動性障害)、人格障害、精神病、パラフレニー、心因性うつ病、躁病、統合失調症、統合失調症様疾患、薬物、例えばコカイン、エタノール、ニコチン、及びベンゾジアゼピン乱用からの退薬、パニック発作、時間生物学的異常、概日リズム、抗不安薬、骨粗鬆症、虚血性脳卒中、低い内在性メラトニン・レベルを有する若い乳児におけるSIDSの危険性の低下、生殖、緑内障、睡眠疾患(例えば概日リズムの撹乱)、並びに脊椎外傷及び/又は頭部外傷に関連する疾患、例えば水頭症を患うヒト又は動物対象の治療方法を提供する。
【0055】
本発明は、特定の場合に所望される5-HT及び/又はメラトニン受容体機能を調節する方法も提供する。
【0056】
本発明の化合物は、別の医薬、例えばアポ-B/MTP阻害剤、MCR-4アゴニスト、CCK-Aアゴニスト、モノアミン再取り込み阻害剤、交感神経様作用薬、アドレナリン作動性受容体アゴニスト、ドーパミン・アゴニスト、メラニン細胞刺激ホルモン受容体アナログ、カンナビノイド1受容体アンタゴニスト、メラニン凝集ホルモン・アンタゴニスト、レプチン、レプチン・アナログ、レプチン受容体アゴニスト、ガラニン・アンタゴニスト、リパーゼ阻害剤、ボンベシン・アゴニスト、ニューロペプチドYアンタゴニスト、甲状腺様作用薬(thyromimetic agent)、デヒドロエピアンドロステロン、又はそれらのアナログ、グルココルチコイド受容体アゴニスト若しくはアンタゴニスト、オレキシン受容体アンタゴニスト、ウロコルチン結合タンパク質アンタゴニスト、グルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニスト、毛様体神経栄養因子、AGRPs(ヒト・アグーチ関連タンパク質)、ゲレリン受容体アンタゴニスト、ヒスタミン3受容体アンタゴニスト若しくは逆アゴニスト、ニューロメディンU受容体アゴニストなどと組み合わせて、動物並びにヒトにおいて所望の効果を達成するために、適切な医薬組成物を介した治療有効量において投与されうる。
【0057】
「医薬として許容される」という用語により、物質又は組成物が、化学的及び/又は毒物学的に、製剤の他の成分と適合性があること、及び/又はそれらで治療される動物と適合性があることが示される。
【0058】
「治療する(treating)」「治療(treat)」、又は「治療(treatment)」は、予防(preventative)、予防(prophylactic)、及び緩和などの意味の全てを含む。
【0059】
「本発明の化合物」という用語は、(他に特記がない限り)一般式(I)の化合物、その窒素酸化物、該化合物又は窒素酸化物のプロドラッグ、該化合物、窒素酸化物、及び/又はプロドラッグの医薬として許容される塩、並びに該化合物、窒素酸化物、塩、及び/又はプロドラッグの水和物及び溶媒和化合物、そして全ての立体異性体(ジアステレオ異性体及びエナンチオマーを含む)、互変異性体、及び放射性標識された化合物を指す。
【0060】
本発明は、一般式(III)により表される新規の中間体、その立体異性体、その放射性同位体、そのN-オキシド、その塩、その溶媒、及び上記の適切な組合せのいずれかであって、一般式(I)の化合物の製造に含まれるものに関し、そしてそうした中間体の製造方法に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0061】
本発明は、一般式(I)の化合物、それらの立体異性体、それらの放射性同位体、それらのN-オキシド、それらの多型、それらの医薬として許容される塩、それらの医薬として許容される溶媒和化合物、それらの有用な生理活性代謝産物、並びに上記の適切な組合せのいずれかに関する。
【0062】
本発明は、以下に記載される一般式(I):
【化3】

[式中、
Aは、-CR1112-、-C=O、又は-SO2-であることもあり;
1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9、R11、R12、R13、R14、及びR15は、同じか又は異なることがあり、そして各々が独立して水素、ハロゲン、オキソ、チオ、ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ホルミル、アミジノ、グアニジノ、置換又は非置換基であって、直鎖又は分枝鎖(C1-C12)アルキル、(C2-C12)アルケニル、(C2-C12)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル、(C1-C12)アルコキシ、シクロ(C3-C7)アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アラルキル、アラルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアラルコキシ、ヘテロシクリルアルキルオキシ、アシル、アシルオキシ、アシルアミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アラルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、ヘテロシクリルアルコキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アルキルチオ、チオアルキル、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アラルキルオキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、アルキルアミノカルボニルアミノ、ジアルキルアミノカルボニルアミノ、アルキルアミジノ、アルキルグアニジノ、ジアルキルグアニジノ、ヒドラジノ、ヒドロキシルアミノ、カルボン酸及びその誘導体、スルホン酸及びその誘導体、リン酸及びその誘導体から選ばれる基を表すか;或いは隣接基、例えばR1とR2、又はR2とR3、又はR3とR4、又はR6とR7、又はR7とR8、又はR8とR9は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、5又は6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは
場合によりR11及びR12は、それらが結合する炭素原子と一緒になって3〜6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを場合により含む環を形成し;或いはR11又はR12のいずれかは、R16又はR17のいずれかと結合を形成して5、6、若しくは7員環の複素環を形成し、ここで該環は、さらにR14及びR15でさらに置換されることもあり、そして1、2、又は3個の二重結合を有することもあり;
13、R16、及びR17は、同じか又は異なることもあり、そして各々独立して水素、置換又は非置換基であって、直鎖又は分枝鎖(C1-C12)アルキル、(C2-C12)アルケニル、(C2-C12)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキルから選ばれる基を表し;場合によりR13は、R16又はR17のいずれか及び2個の窒素原子と一緒に5、6、又は7員環の複素環を形成することもあり、該環は、さらにR14及びR15でさらに置換されることがあり、そして1、2、又は3個の二重結合を有することもあり;そして
「n」は、1〜4の範囲の整数であり、ここで「n」が表す炭素鎖は直鎖又は分枝鎖であることもある]
で表される化合物に関する。
【0063】
1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9、R11、R12、R14、及びR15により表される適切な基は、適用可能であれば、以下の基:ハロゲン原子、例えばフッ素、塩素、臭素、又はヨウ素;ペルハロアルキル、特にペルハロ(C1-C6)アルキル、例えば、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、フルオロエチル、ジフルオロエチルなど;ペルハロアルキル、特にペルハロ(C1-C6)アルキル、例えばフルオロメチルオキシ、ジフルオロメチルオキシ、トリフルオロメチルオキシなど;置換又は非置換(C1-C12)アルキル基、特に直鎖又は分枝鎖状の(C1-C8)アルキル基、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、イソ-ペンチル、ヘキシル、イソ-ヘキシル、ヘプチル、オクチルなど;置換又は非置換(C2-C12)アルケニル基、例えばエチレン、n-プロピレン・ペンテニル、ヘキセニル、へプチニル、ヘプタジエニルなど;(C2-C12)アルキニル、置換又は非置換(C2-C12)アルキニル基、例えばアセチレンなど;シクロ(C3-C7)アルキル基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ここで該シクロアルキル基は置換されることもあり;シクロ(C3-C7)アルケニル基、例えばシクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロへプチニル、シクロヘプタジエニル、シクロヘプタトリエニルなど、ここで該シクロアルケニル基は置換されることもあり;(C1-C12)アルコキシ、特に(C1-C6)アルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、イソ-プロピルオキシなど、これらは置換されることもあり;シクロ(C3-C7)アルコキシ基、例えばシクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキシなど、ここで該シクロアルコキシ基は置換されることもあり;アリール基、例えばフェニル又はナフチル、ここで該アリール基は置換されることもあり;アラルキル基、例えばベンジル、フェネチル、C65CH2CH2CH2、ナフチルメチルなど、ここで該アラルキル基は、置換されることもあり、そして該置換アラルキルは、CH364CH2、Hal-C64CH2、CH3OC64CH2、CH3OC64CH2CH2などであり;アラルコキシ基、例えばベンジルオキシ、フェネチルオキシ、ナフチルメチルオキシ、フェニルプロピルオキシなど、ここで該アラルコキシ基は置換されることもあり;ヘテロシクリル基、例えばアジリジニル、ピロリジニル、モルフォリニル、ピペリジニル、ピペラジニルなど、ここで該ヘテロシクリル基は置換されることもあり;ヘテロアリール基、例えばピリジル、チエニル、フリル、ピロリル、オキサゾリル、イミダゾリル、オキサジアゾリル、テトラゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾフラニルなど、ここで該ヘテロアリール基は置換されることもあり;ヘテロシクロ(C1-C6)アルキル、例えばピロリジニルアルキル、ピペリジニルアルキル、モルフォリニルアルキル、チオモルフォリニルアルキル、オキサゾリニルアルキルなど、ここで該へテロシクロ(C1-C6)アルキル基は置換されることもあり;ヘテロアラルキル基、例えばフラニルメチル、ピリジニルメチル、オキサゾリルメチル、オキサゾリルエチルなど、ここで該ヘテロアラルキル基は置換されることもあり;ヘテロアリールオキシ、ヘテロアラルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、ここでヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロシクロアルキル及びヘテロシクリルアルキル成分は、前部で定義したとおりであり、そして置換されることもあり、例えばフラン-2-イルメトキシ-;アシル基、例えばアセチル、プロピオニル、又はベンゾイル、ここで該アシル基は置換されることもあり;アシルオキシ基、例えばCH3COO、CH3CH2COO、C65COOなど、これらは場合により置換されることもあり、アシルアミノ基、例えばCH3CONH、CH3CH2CONH、C37CONH、C65CONH、これらは置換されることもあり、(C1-C6)モノアルキルアミノ基、例えばCH3NH、C25NH、C37NH、C613NHなど、これらは置換されることもあり、(C1-C6)ジアルキルアミノ基、例えばN(CH3)2、CH3(C25)Nなど、これらは置換されることもあり;アリールアミノ基、例えばC65NH、CH3(C65)N、C64(CH3)NH、NH-C64-Halなど、これらは置換されることもあり;アリールアルキルアミノ基、例えばC65CH2NH、C65CH2CH2NH、C65CH2NCH3など、これらは置換されることもあり;ヒドロキシ(C1-C6)アルキル、これらは置換されることもあり、アミノ(C1-C6)アルキル、これらは置換されることもあり;モノ(C1-C6)アルキルアミノ(C1-C6)アルキル、ジ(C1-C6)アルキルアミノ(C1-C6)アルキル基、これらは置換されることもあり、アルコキシアルキル基、例えばメトキシメチル、エトキシメチル、メトキシエチル、エトキシエチルなど、これらは置換されることもあり;アリールオキシアルキル基、例えばC65OCH2、C65OCH2CH2、ナフチルオキシメチルなど、これらは置換されることもあり;アラルコキシアルキル基、例えばC65CH2OCH2、C65CH2OCH2CH2など、これらは置換されることもあり;(C1-C6)アルキルチオ、チオ(C1-C6)アルキル、これらは置換されることもあり、アルコキシカルボニルアミノ基、例えばC25OCONH、CH3OCONHなど、これらは置換されることもあり;アリールオキシカルボニルアミノ基、例えばC65OCONH、C65OCONCH3、C65OCONC25、C64CH3OCONH、C64(OCH3)OCONHなど、これらは置換されることもあり;アラルコキシカルボニルアミノ基、例えばC65CH2OCONH、C65CH2CH2OCONH、C65CH2OCON(CH3)、C65CH2OCON(C25)、C64CH3CH2OCONH、C64OCH3CH2OCONHなど、これらは置換されることもあり;アミノカルボニルアミノ基;(C1-C6)アルキルアミノカルボニルアミノ基、ジ(C1-C6)アルキルアミノカルボニルアミノ基;(C1-C6)アルキルアミジノ基、(C1-C6)アルキルグアニジノ、ジ(C1-C6)アルキルグアニジノ基、ヒドラジノ及びヒドロキシルアミノ基;カルボン酸又はその誘導体、例えばアミド、例えばCONH2、アルキルアミノカルボニル、例えばCH3NHCO、(CH3)2NCO、C25NHCO、(C25)2NCO、アリールアミノカルボニル、例えばPhNHCO、ナフチルNHCOなど、アラルキルアミノカルボニル、例えばPhCH2NHCO、PhCH2CH2NHCOなど、ヘテロアリールアミノカルボニル及びヘテロアラルキルアミノカルボニル基、ここで該ヘテロアリール基は前部で定義されたとおりであり、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ここで該ヘテロシクリル基は前部で定義されたとおりであり、カルボン酸誘導体、例えばエステル、ここで該エステル成分はアルコキシカルボニル基、例えば非置換又は置換フェノキシカルボニル、ナフチルオキシカルボニルなど;アラルコキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニル、ナフチルメトキシカルボニルなど、ヘテロアリールオキシカルボニル、ヘテロアラルコキシカルボニル、ここで該ヘテロアリール基は前部で定義されたとおりであり、複素環オキシカルボニル(heterocycloxycarbonyl)、ここで複素環(heterocycle)は前部で定義されたとおりであり、そしてこれらのカルボン酸誘導体は置換されることがあり;スルホン酸又はその誘導体、例えばSO2NH2、SO2NHCH3、SO2N(CH3)2、SO2NHCF3、SO2NHCO(C1-C6)アルキル、SO2NHCOアリール、ここで該アリール基は前部で定義されるとおりでありかつ該スルホン酸誘導体は置換されることもあり;リン酸及びその誘導体、例えばP(O)(OH)2、P(O)(OC1-C6-アルキル)2、P(O)(O-アリール)2などから選ばれうる。
【0064】
2個の隣接する基、例えば、R1とR2、又はR2とR3、又はR3とR4、又はR6とR7、又はR7とR8、又はR8とR9、又はR11とR12、又はR14とR15などにより、それらが結合する炭素原子と一緒になって形成される適切な環構造は、酸素、窒素、又は硫黄を含む基から選ばれる1以上のヘテロ原子を場合により含みうる5又は6個の環原子を含むことがあり;そしてまた、1以上の二重結合及び別の組み合わせ、例えば二重結合とヘテロ原子の組み合わせは、前部に記載されるように存在する。こうして形成される環状構造の例は、場合により置換されたフェニル、ナフチル、ピリジル、フラニル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラジニルなどを含む。2個の隣接する基、例えばR1とR2、又はR2とR3、又はR3とR4、又はR6とR7、又はR7とR8、又はR8とR9、又はR11とR12、又はR14とR15により、それらが結合する炭素原子と一緒になって形成される環状構造上の適切な置換基は、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン原子、例えば塩素、臭素、及びヨウ素;ニトロ、シアノ、アミノ、ホルミル、(C1-C3)アルキル、(C1-C3)アルコキシ、チオアルキル、アルキルチオ、フェニル、又はベンジル基を含む。
【0065】
13、R16、及びR17により表される適切な基は、水素、置換又は非置換直鎖又は分枝鎖状の(C1-C12)アルキル、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチルなど;アリール基、例えばフェニル又はナフチル、ここで該アリール基は置換されることもあり;シクロ(C3-C7)アルキル基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ここで該シクロアルキル基は置換されることもあり;ここで該アラルキル基は置換されることもあり、そして該置換アラルキルは、CH364CH2、Hal-C64CH2、CH3OC64CH2、CH3OC64CH2CH2などの基であり;ヘテロ原子、例えば「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」を伴い、場合により1又は2の二重又は三重結合を含む(C3-C7)シクロヘテロアルキルを含む。適切なヘテロ環基は、R13と、R16又はR17のいずれかとの間で形成され、これらは、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラジニル、ピペラジニル、ジアゾリニルなど、ここで該ヘテロシクリル基は置換されることもあり;ヘテロアリール基、例えばピリジル、イミダゾリル、テトラゾリルなど、ここで該ヘテロアリール基は置換されることもあり;ヘテロシクロ(C1-C6)アルキル、例えばピロリジンアルキル、ピペリジンアルキル、モルフォリンアルキル、チオモルフォリンアルキル、オキサゾリンアルキルなど、ここで該へテロシクロ(C1-C6)アルキル基は置換されることもあり;ヘテロアラルキル基、例えばフランメチル、ピリジンメチル、オキサゾールメチル、オキサゾールエチルなど、ここで該ヘテロアラルキル基は置換されることもあり;ヘテロアリールオキシ、ヘテロアラルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、ここでヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクリルアルキル成分は前部に定義されるとおりでありかつさらに置換されることもあり、から選ばれうる。
【0066】
本発明の化合物は、化学分野、特に本明細書中に含まれる記載の範囲に周知である過程に類似の過程を含む可能な合成経路により合成されうる。開始物質は、一般的に商業的供給元、例えばAldrich Chemicals(Milwaukee、WI)から利用できるか、又は当業者に周知の方法を使用して容易に製造される(例えば、Louis F.Fieser 及びMary Fieser、Reagents for Organic Synthesis、v.1-19、Wiley、NewYork(1967-1999ed.)、或いはBeilstein Handbuch der organischen Chemie、4、Aufl. ed. Springer-Verlag、Berlin、including supplements(Beilsteinのオンライン・データーベースを介して利用できる))。
【0067】
例示の目的のため、以下に記載された反応スキームは、本発明の化合物並びに主要な中間体の合成経路を提供する。個々の反応ステップのより詳細な記載については、実施例の項を参照のこと。当業者により、別の合成経路が本発明の化合物を合成するために使用されうるということが認められるだろう。しかしながら、特異的開始物質及び試薬は、当該スキームにおいて記載されかつ以下に記載されるが、別の開始物質及び試薬は、種種の誘導体及び/又は反応条件を提供するために用意に置き換えられる。さらに、以下に記載の方法により製造される化合物の多くは、さらに当業者に周知の慣用の化学を使用して本開示の範囲内でさらに改変されうる。
【0068】
Lgについての適切なものは、例えば、ハロゲノ、例えばクロロ、ブロモ、ヨード、又はアリール若しくはアルキル・スルホニルオキシ基、例えば、メタンスルホニルオキシ又はトルエン-4-スルホニルオキシ基又はトリフルオロアセテートである。
【0069】
本発明の化合物の製造において、中間体の遠隔(remote)官能基(例えば、一級又は二級アミン)の保護は必要であることもある。そうした保護の必要性は、遠隔官能基の性質及び製造方法の条件に左右されて変わるだろう。適切なアミノ保護基(NH-Pg)は、アセチル、トリフルオロアセチル、t-ブトキシカルボニル(BOC)、ベンジルオキシカルボニル(CBz)、及びフルオロメチレンオキシカルボニル(Fmoc)を含む。そうした保護の必要性は、当業者の一人により容易に決定される。保護基及びそれらの使用の一般的な記載については、T. W. Greene, Protective Groups in Organic Synthesis、John Wiley & Sons, NewYork, 1991を参照のこと。保護基は、当該技術分野に周知の方法を使用して、後の都合の良い段階で取り除かれうる。
【0070】
本発明はまた、上で定義される一般式(I)の化合物、それらの立体異性体、それらの多型、それらの医薬として許容される塩、それらの医薬として許容される溶媒和化合物及び本明細書中に含まれる新規の中間体の製造方法を提供し、これらは以下に記載されるとおりである。
【0071】
以下の記載及び反応スキームにおいて、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、A、及びnは、一般式(I)の化合物について以前に定義されたとおりであり、そしてR5、R10、R、及びXは、明細書の他の場所に定義されるとおりである。
【0072】
本発明の化合物の製造:
スキーム1:
一般式(I)の化合物は、以下に与えられる式(II):
【化4】

[式中、
1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9、R13、R14、R15、R16、R17、A、及びnは、前部で定義されるとおりであり、又はそれらの前駆体であり、一方R5又はR10のいずれかが、ハロゲン原子、例えばブロモ、クロロ、又はヨードであり、そして残りが水素である]
で表される化合物を、Pd(0)又はPd(II)誘導体、例えば、テトラキス・トリフェニルホスフィン・パラジウム、(ビス-トリ-o-トリルホスフィン)パラジウムなどを触媒として使用し;その後必要があれば以下のステップ:
i) 反応性置換基を有する式(I)の化合物を、式(I)の別の化合物へと変換し
ii) 全ての保護基を取り除き;又は
iii) それらの医薬として許容される塩又はプロドラッグを形成するステップ
の1以上を行って、環化することにより製造されうる。
【0073】
該環化反応は、種々のパラジウム触媒を使用して達成されうる。該反応は、CH3COOKなどの塩基の存在下で作用される。該反応は、THF、DMF、DMSO、DMA、DME、アセトンなどの溶媒の存在下で、好ましくはジメチルアセトアミドを使用して行われうる。不活性空気は、不活性ガス、例えばN2、Ar、又はHeを使用することにより維持されうる。反応温度は、溶媒の選択に基いて50℃〜200℃の範囲であり、好ましくは160℃の温度である。反応時間は、1〜24時間の範囲であり、好ましくは10〜20時間の範囲である。
【0074】
スキーム2:
一般式(I)の化合物は、以下に与えられる式(III):
【化5】

[式中、
A、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、及びR9は、式(I)に関して定義される通りであり;Xは、水素、又は脱離基、例えばヒドロキシ、メシル、トシル、又はハロゲノ、例えばクロロ、ブロモ、又はヨードなどである]
で表される化合物を、以下の式(IV):
【化6】

[式中、
13、R14、R15、R16、及びR17は、式(I)の化合物又はその前駆体に関して定義される通りである]
で表される化合物又はその酸添加塩と反応することにより製造されうる。Xがハロゲノ、例えばクロロ又はブロモであるときはいつでも、以下の経路4及び5において記載されるピペラジン・カップリングについて記載される方法が前に行われる。
【0075】
好ましくは、式(III)及び(IV)の化合物について選ばれた置換基は、反応条件に対し不活性であるか、又は不安定な基が適切な保護基を使用して保護される。Rが適切な保護基であるときはいつでも、スキーム2に記載されるさらなるステップは、式(I)の化合物を製造するために必要とされる。
【0076】
上記反応を好ましくはTHF、アセトン、DMF、キシレン、トルエン、メタノール、エタノール、プロパノールなどの溶媒中で、そして好ましくはアセトン又はDMFのいずれかを使用して好ましくは行う。不活性空気は、不活性ガス、例えばN2、Ar、又はHeを使用して維持されうる。該反応混合液を高温又は溶媒の還流温度まで、一般的に熱する。様々な酸受容体試薬は、この濃縮において使用されうる。しかしながら、好ましい塩基性試薬は、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム、ナトリウム・アルコキシドなどであり、好ましい塩基性試薬は、K2CO3である。約30分〜72時間の反応時間が通常である。反応の終わりにおいて、揮発性の構成要素は、減圧下で取り除かれる。反応混合液は、場合により次の操作の前において酸性化されうる。生成物は、沈殿により単離、洗浄、乾燥、そしてさらに再結晶、カラムクロマトグラフィーなどなどの標準方法により精製されうる。
【0077】
任意のステップ(i)、(ii)、及び(iii)は、慣用の方法を使用して行われうる。これらは、各場合におけるインドール上の置換基の正確な性質に基くだろう。 適切な反応例を本明細書の後部に記載する。
【0078】
一般式(III)により表される化合物は、本明細書の他の場所に記載される方法により製造される。式(IV)の化合物は市販されるか、或いはそれらは慣用の方法により又は周知の方法を使用して式(IV)の市販化合物を改変することにより製造されうる。
【0079】
上記合成系列のいずれかの間、関心の分子のいずれかの不安定な又は反応性のある基を保護することが必要であり及び/又は望まれる。該保護は、慣用の保護基の方法により達成され、例えばそれらは「Protective Groups in Organic Chemistry」J. F. W. McOmie著, Plenum Press, 1973 ;並びに T. W. Greene & P. G. M. Wuts,「Protective Groups in Organic Synthesis」, John Wiley & Sons,1991において記載される。保護基は、都合の良い次の段階で、当該技術分野に既知の方法を使用して取り除かれうる。
【0080】
保護基は、都合の良い次の段階で、当該技術分野に既知の方法を使用して取り除かれうる。
【0081】
一般式(I)の化合物の立体異性体は、以下に提示される1以上の方法により製造されうる:
i) 1以上の試薬は、光学活性形態において使用されうる。
ii) 光学的に純粋な触媒又はキラル・リガンドは、金属触媒と一緒に、還元過程において使用されうる。該金属触媒は、還元過程において使用されうる。金属触媒は、ロジウム、ルテニウム、インジウムなどでありうる。キラル・リガンドは、好ましくはキラル・ホスフィンでありうる (Principles of Asymmetric synthesis, J. E. Baldwin Ed., Tetrahedron series, 14,311-316)。
iii) 立体異性体の混合体は、慣用の方法、例えば、キラル酸又はキラルアミン、或いはキラルアミノアルコール、キラルアミノ酸とジアステレオ塩を形成することにより分離されうる。得られたジアステレオマーの混合体は、次に分別結晶、クロマトグラフィーなどの方法によって分離され、続いて該誘導体を加水分解することにより光学活性生成物を単離するさらなるステップが行われる(Jacques et. al.,"Enantiomers, Racemates and Resolution," Wiley Interscience, 1981)。
iv) 立体異性体の混合体は、微生物分離などの慣用の方法により分離され、キラル酸又はキラル塩基を伴って形成されるジアステレオ塩を分離する。
【0082】
使用されるキラル酸は、酒石酸、マンデル酸、乳酸、カンファースルホン酸、アミノ酸などでありうる。使用されるキラル塩基は、キナ・アルカロイド、ブルシン、又は塩基性アミノ基、例えばリジン、アルギニンなどでありうる。
【0083】
放射性標識された本発明の化合物は、薬剤及び/又は基質組織分配並びに標的占有アッセイ(target occupancy assays)において有用である。例えば、放射性標識された化合物は、特にSPECT(単一光子放射型コンピュータ断層撮影)及びPET(ポジトロン放出断層撮影)において有用である。
【0084】
本発明の一部を形成する医薬として許容される塩は、式(I)の化合物を、1-6等量の塩基、例えば水素化ナトリウム、ナトリウム・メトキシド、ナトリウム・エトキシド、水酸化ナトリウム、カリウム・t-ブトキシド、水酸化カルシウム、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、水酸化マグネシウム、塩化マグネシウムなどで処理することにより調製されうる。溶媒、例えば水、アセトン、エーテル、THF、メタノール、エタノール、t-ブタノール、ジオキサン、イソプロパノール、イソプロピルエーテル、又はその混合体は、使用されうる。有機塩基、例えばリジン、アルギニン、メチル・ベンジルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トロメタミン、コリン、グアニジン、及びそれらの誘導体は使用されうる。適用可能であれば、水、アルコール、エーテル、酢酸エチル、ジオキサン、DMF、又は低級アルキル・ケトン、例えばアセトン、又はその混合体などの溶媒中で、酒石酸、マンデル酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、サリチル酸、クエン酸、アスコルビン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ヒドロキシナフトエ酸、メタンスルホン酸、リンゴ酸、酢酸、安息香酸、コハク酸、パルミチン酸、シュウ酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸などの酸で処理することにより、酸添加塩は調製されうる。
【0085】
異なる多型は、式(I)の化合物を、異なる条件下、例えば異なる溶媒又は再結晶化用に比率を変えた溶媒混合液、結晶化の種々の方法、例えば緩冷却、急冷、又は超急冷、或いは結晶化の間の段階的冷却などの異なる条件下で、結晶化することにより調製されうる。該化合物を熱し、該化合物を融解し、そして段階的又は急冷により固化すること、吸引下又は不活性空気の下で熱し又は融解し、そして吸引又は不活性空気の下で冷却することも含む。1以上の以下の技術、例えば示差走査熱量計、粉末X線回折、IR分光法、固体プローブNMR分光法、及び熱重量測定は、そうして調製された多型を同定できる。
【0086】
以下の一般式(III):
【化7】

[式中、
Aは、-CR1112-、-C=O、又は-SO2-であることもあり;
Xは、水素、脱離基、例えばヒドロキシ、メシル、トシル、又はハロゲノ、例えばクロロ、ブロモ、又はヨードのいずれかであり;
1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9、R11、R12、R13、R14、及びR15は、同じか又は異なることがあり、そして各々が独立して水素、ハロゲン、オキソ、チオ、ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ホルミル、アミジノ、グアニジノ、置換又は非置換基であって、直鎖又は分枝鎖(C1-C12)アルキル、(C2-C12)アルケニル、(C2-C12)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル、(C1-C12)アルコキシ、シクロ(C3-C7)アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アラルキル、アラルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアラルコキシ、ヘテロシクリルアルキルオキシ、アシル、アシルオキシ、アシルアミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アラルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、ヘテロシクリルアルコキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アルキルチオ、チオアルキル、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アラルキルオキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、アルキルアミノカルボニルアミノ、ジアルキルアミノカルボニルアミノ、アルキルアミジノ、アルキルグアニジノ、ジアルキルグアニジノ、ヒドラジノ、ヒドロキシルアミノ、カルボン酸及びその誘導体、スルホン酸及びその誘導体、リン酸及びその誘導体から選ばれる基を表すか;或いは隣接基、例えばR1とR2、又はR2とR3、又はR3とR4、又はR6とR7、又はR7とR8、又はR8とR9は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、5又は6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは
場合によりR11及びR12は、それらが結合する炭素原子と一緒になって3〜6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは場合によりR11又はR12のいずれかは、R16又はR17のいずれかと結合を形成して、5、6、若しくは7員環の複素環を形成を許容する置換基である]
で表される新規の中間体、並びにその立体異性体及びその塩が表される。
【0087】
経路-1:
一般式(III)の化合物は、以下に与えられる式(V):
【化8】

[式中、
A、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、及びR9は、前部に定義される通りであり;Xは、保護又は脱離基、例えばヒドロキシ、メシル、トシル、又はハロゲノ、例えばクロロ、ブロモ、又はヨードなどであり;R10又はR5のいずれかは、ハロゲノ、例えば、クロロ、ブロモ、又はヨードなどであり、他方は水素である]
で表される化合物を、Pd(0)又はPd(II)誘導体、例えばテトラキス・トリフェニルホスフィン・パラジウム、(ビス-トリ-o-トリルホスフィン)パラジウムなどを触媒として使用しそして本明細書中に他の場所に記載される過程を行なって環化することにより製造されうる。
【0088】
任意のステップ(i)及び(ii)は、慣用の方法を使用して行われうる。これらは、各場合におけるインドール上の置換基の正確な性質に基くだろう。
【0089】
経路2:
式(III)の化合物は、式(III)の他の化合物であって、ここでAが以下に与えられるスキーム中に記載される別のタイプの置換基へと適切に変化される化合物から得られる。
【化9】

【0090】
ステップ1は標準の酸化であり、一方ステップ2は酸から酸クロリドへの変換である。或いは、必要とされるならば、酸は、標準ペプチド・カップリング、例えばビス(2-オキソ-3-オキサゾリジニル)ホスホリック・クロリド(BOP-Cl)を使用し、そしてその後に還元を行うことにより、式(IV)の化合物と適切に反応されうる。
【0091】
A=-COを有する化合物は、アミド官能基をアミノ成分へと変換することができる還元剤を使用して、-CH(OH)又は-CH2へと還元されうる。そうした試薬は、例えば、水素化リチウム・アルミニウム又は別の水素化アルミニウム複合体である。還元反応は、ジエチル・エーテル若しくはテトラヒドロフラン中で行われるか、又は安定なジボラン複合体、例えばボラン-テトラヒドロフラン若しくはボラン-ジメチルサルファイドなどの中で行われるか、或いは適切な溶媒(例えば、テトラヒドロフラン)中に使用される他の物(J. Org. Chem. 1982,47, 1389)で行われる。多くの他の有用な還元剤は、当業者に周知である(March, Advanced Organic Chemistry, Wiley Interscience Ed., 1992, 1212)。
【0092】
同様にX=OHは、当該技術分野に周知である方法に従ってX=ハロゲノへと変換されうる。
【0093】
経路3:
AがSO2である一般式(III)の化合物は、以下に与えられる式(VII):
【化10】

[式中、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、及びR9は、式(I)に関して定義される通りであり、Xは、ハロゲノ、例えばクロロ、ブロモ、又はヨードである]
で表される化合物を、例えばt-buLiを使用してメタレーションし、続いてSO2ガス及びN-クロロスクシンイミドと反応することにより、変換することにより製造されうる。こうして、A-X=SO2Clを有する一般式(V)の化合物を与えた。
【0094】
本発明の医薬組成物は、1以上の医薬として許容される担体を使用する慣用の方式で剤形されうる。こうして、本発明の活性化合物は、経口、口腔、鼻腔内、非経口(例えば、静脈内、筋肉内、又は皮下)又は直腸投与用に剤形されうるか、或いは吸引又は吸入による投与に適した形態に剤形されうる。
【0095】
「治療有効量」は、「本発明の化合物の量であって、(i)特定の疾患、病気、又は疾病を治療又は予防し、(ii)本明細書中に記載される該特定の疾患、病気、又は疾病の1以上の徴候を弱め、寛解し、又は根絶し、或いは(iii)本明細書中に記載される特定の疾患、病気、又は疾病の1以上の徴候の開始を予防または遅延する量」と定義される。
【0096】
活性化合物の投与量は、投与経路、年齢、及び患者の体重、治療される疾患の性質及び重篤度、並びに同様の因子に左右されて変わりうる。それゆえ、医薬として有効な量の一般式(I)の化合物に対するいずれの記載は、前述の因子を参考にする。本発明の活性化合物の提案された投与量は、経口、非経口、経鼻、又は口腔投与について、上記病気の治療用に単位投与量あたり0.1〜200mgの活性成分であり、該単位投与量は例えば1日あたり1〜4回投与される。
【0097】
経口投与では、医薬組成物は、慣用の手段により、医薬として許容される賦形剤、例えば結合剤(例えば、アルファ化トウモロコシ・スターチ、ポリビニルピロリドン、又はヒドロキシプロピル・メチルセルロース);充填剤(例えば、ラクトース、微小結晶セルロース、又はリン酸カルシウム);潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、滑石、又はシリカ);崩壊剤(例えば、ポテト・スターチ又はグリコール酸ナトリウム・スターチ);又は湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)などと調製される錠剤又はカプセルの形態をとりうる。錠剤は、当該技術分野に周知である方法により被膜されうる。経口投与のための液体製剤は、例えば溶液、シロップ、又は懸濁液の形態をとり、或いはそれらは、使用前に水又は別の適切な担体で構成される乾燥製品として存在されうる。そうした液体製剤は、慣用の手段により、医薬として許容される添加剤、例えば懸濁剤(例えば、ソルビトール・シロップ、メチルセルロース、又は水素付加食用脂肪);乳濁剤(例えば、レシチン又はアカシア);非水性担体(例えば、アーモンド・オイル、オイル・エステル、又はエチル・アルコール);並びに保存剤(例えば、メチル又はプロピル・p-ヒドロキシベンゾエート又はソルビン酸)を伴って調製されうる。
【0098】
口腔投与のため、該組成物は、慣用の方式で剤形される錠剤又はロゼンジの形態をとりうる。
【0099】
本発明の活性化合物は、注射による非経口投与用に剤形され、慣用のカテーテル技術又は輸液の使用を含む。注射用の製剤は、単位投与量形態で例えばアンプル中に又は多投与量容器中に保存剤の添加を伴って存在しうる。該組成物は、油性又は水性担体中の懸濁液、溶液、又は乳濁液などの形態をとり、そして懸濁剤、安定化剤、及び/又は分散剤などの処方薬剤を含むことがある。或いは、活性成分は、適切な担体、例えば使用前に滅菌パイロジェン・フリー水で再構成するための粉末形態で存在しうる。
【0100】
本発明の活性化合物は、また直腸組成物、例えば坐薬又は停留浣腸であって、例えばココア・バター又は他のグリセリドなどの坐薬基材を含むものに剤形されうる。
【0101】
鼻腔内投与又は吸引による投与のために、本発明の活性化合物は、加圧コンテナ又は噴霧器から、或いは吸引器(inhaler)又は吸入器(insufflator)を使用してカプセルから、エアロゾル・スプレーの形態で慣用的にデリバリーされる。加圧エアロゾルの場合、適切な推進剤、例えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素、又は他の適切なガス、並びに投与量単位は、計量された量をデリバリーするため、バルブを提供することにより規定されうる。加圧容器又は噴霧器用の医薬は、活性化合物の溶液又は懸濁液を含みことがあり、一方カプセルでは、好ましくはそれは粉末の形態であるべきである。吸引器又は吸入器において使用されるカプセル及びカートリッジ(例えばゼラチン製)は、本発明の化合物とラクトース又はスターチなどの適した粉末基材との粉末混合体を含んで剤形されうる。
【0102】
ii)5HT1Bのアッセイ
材料と方法:
受容体の由来元:ラット線条体膜
放射性リガンド:[125I]ヨードシアノピンドロール(Iodocyanopindolol)(2200Ci/mmol)
終リガンド濃度 - [0.15nM]
非特異決定要因:セロトニン - [10μM]
参照化合物: セロトニン
ポジティブ・コントロール:セロトニン
【0103】
インキュベーション条件:
反応を60μM(-)イソプロテレノール(isoproterenol)を含む50mM・TRIS-HCl(pH7.4)中で、37℃60分間行う。反応を、ガラス・ファイバー・フィルター上で急速吸引ろ過することにより終結する。フィルター上にトラップされた放射活性を測定し、そして試験化合物と5HT1B結合部位との間の相互作用のいずれかを確かにするために、コントロール値と比較する。
【0104】
参考文献:
・Hoyer D., Engel G., et al. Molecular Pharmacology of 5HT1 and 5-HT2 Recognition Sites in Rat and Pig Brain Membranes: Radioligand Binding Studies with [3H]-5HT, [3H]-8-OH-DPAT, [125I]-Iodocyanopindolol, [3H]-Mesulergine and [3H]-Ketanserin.. Eur. Jm/. Pharmacol. 118: 13-23 (1985) with modifications.
・Schoeffter. P. and Hoyer D. How selective is GR 43175? Interactions with Functional 5-HT1A, 5HT1B, 5-HT1C, and 5-HT1 Receptors. Naunyn-Schmiedeberg's Arch. Pharmac. 340: 135-138 (1989) with modifications.
【0105】
iii) 5HT1Dのアッセイ
材料と方法:
受容体の由来元:ヒト皮質
放射性リガンド:[3H]5-カルボキサミドトリプタミン(20-70Ci/mmol)
終リガンド濃度 - [2.0nM]
非特異決定要因:5-カルボキサミドトリプタミン(5-CT)-[1.0μM]
参照化合物: 5-カルボキサミドトリプタミン(5-CT)
ポジティブ・コントロール:5-カルボキサミドトリプタミン(5-CT)
【0106】
インキュベーション条件:
反応を、4mM・CaCl2、100nM8-OH-DPAT、100nMメスレルジン(Mesulergine)、10uMパーギリン及び0.1%アスコルビン酸を含む50mM・TRIS-HCl(pH7.7)中で、25℃で60時間行う。反応は、ガラス・ファイバー・フィルター上で急速吸引ろ過することにより終結された。フィルター上にトラップされた放射活性を測定し、そして試験化合物とクローン化5HT1D結合部位との間の相互作用のいずれかを確かにするために、コントロール値と比較する。
【0107】
参考文献:
・Waeber C., Schoeffter, Palacios J. M. and Hoyer D. Molecular Pharmacology of the 5-HT1D Recognition Sites: Radioligand Binding Studies in Human, Pig, and Calf Brain Membranes. Naunyn-Schmiedeberg's Arch. Pharmacol. 337: 595-601 (1988) with modifications.
【0108】
iv) 5HT2Aのアッセイ
材料と方法:
受容体の由来元:ヒト皮質
放射性リガンド:[3H]ケタンセリン(Ketanserin)(60-90Ci/mmol)
終リガンド濃度 - [2.0nM]
非特異決定要因: ケタンセリン-[3.0μM]
参照化合物: ケタンセリン
ポジティブ・コントロール:ケタンセリン
【0109】
インキュベーション条件:
反応を50mM・TRIS-HCl(pH7.5)中で室温で90分間行う。ガラス・ファイバー・フィルター上で急速吸引ろ過することにより、反応を止めた。フィルター上にトラップされた放射活性を測定し、そして試験化合物と5HT2A結合部位との間の相互作用のいずれかを確かめるために、コントロール値と比較する。
【0110】
参考文献:
・Leysen J. E., Niemegeers C. J., Van Nueten J. M. and Laduron P. M. [3H] Ketanserin : A Selective Tritiated Ligand for Serotonin2 Receptor Binding Sites. Mol. Pharmacol. 21: 301-314 (1982) with modifications.
・Martin, G. R. and Humphrey, P. P. A. Classification Review: Receptors for 5- HT: Current Perspectives on Classification and Nomenclature. Neuropharmacol. 33 (3/4): 261-273 (1994).
【0111】
v) 5HT2Cのアッセイ
材料と方法:
受容体の由来元:ブタ脈絡叢膜
放射性リガンド:[3H]メスレルギン(Mesulergine)(50-60Ci/mmol)
終リガンド濃度 - [1.0nM]
非特異決定要因: セロトニン-[100μM]
参照化合物: ミアンセリン
ポジティブ・コントロール:ミアンセリン
【0112】
インキュベーション条件:
反応を、4mM・CaCl2及び0.1%アスコルビン酸を含む50mM・TRIS-HCl(pH7.7)中で37℃で60分行う。反応を、ガラス・ファイバー・フィルター上の急速吸引ろ過により終結する。フィルター上にトラップされた放射活性を、測定し、そして試験化合物と5HT2C結合部位とのいずれの相互作用のいずれかを確認するために、コントロール値と比較する。
【0113】
参考文献
・A. Pazos, D. Hoyer, and J. Palacios. The Binding of Serotonergic Ligands to the Porcine Choroid Plexus : Characterization of a New Type of Serotonin Recognition Site. Eur. Jrnl. Pharmacol. 106: 539-546 (1985) with modifications.
・Hoyer, D., Engel, G., et al. Molecular Pharmacology of 5HT1 and 5-HT2 Recognition Sites in Rat and Pig Brain Membranes: Radioligand Binding Studies with [3H]-5HT, [3H]-8-OH-DPAT, [125I]-Iodocyanopindolol, [3H]-Mesulergine and [3H]- Ketanserin. Eur. Jrnl. Pharmacol. 118: 13-23 (1985) with modifications.
【0114】
vi) 5HT3のアッセイ
材料と方法:
受容体の由来元:N1E-115細胞
放射性リガンド:[3H]-GR65630(30-70Ci/mmol)
終リガンド濃度 - [0.35nM]
非特異決定要因: MDL-72222-[1.0μM]
参照化合物: MDL-72222
ポジティブ・コントロール: MDL-72222
【0115】
インキュベーション条件:
150mM・NaClを含む20mM・HEPES(pH7.4)中で反応を25℃で60分間行う。反応をガラス・ファイバー・フィルター上に急速吸引ろ過することにより終結する。フィルター上にトラップされた放射活性を測定し、そして試験化合物と5HT3結合部位との相互作用のいずれかを確かにするためにコントロール値と比較する。
【0116】
参考文献:
・Lummis S. C. R., Kilpatrick G. J. Characterization of 5HT3 Receptors in Intact N1E-115 Neuroblastoma Cells. Eur. Jrnl. Pharmacol. 189: 223-227 (1990) with modifications.
・Hoyer D. and Neijt H. C. Identification of Serotonin 5-HT3 Recognition Sites in Membranes of N1E-115 Neuroblastoma Cells by Radioligand Binding. Mol. Pharmacol. 33: 303 (1988).
・Tyers M. B. 5-HT3 Receptors and the Therapeutic Potential of 5HT3 Receptor Antagonists. Therapie. 46: 431-435 (1991).
【0117】
vii) 5HT4のアッセイ
材料と方法:
受容体の由来元:モルモット線条体膜
放射性リガンド:[3H]GR-113808(30-70Ci/mmol)
終リガンド濃度 - [0.2nM]
非特異決定要因: セロトニン(5-HT)-[30μM]
参照化合物: セロトニン(5-HT)
ポジティブ・コントロール: セロトニン(5-HT)
【0118】
インキュベーション条件:
50mM・HEPES(pH7.4)中で反応を37℃で60分間行う。反応はガラス・ファイバー・フィルター上で急速吸引ろ過することにより終結される。フィルター上にトラップされた放射活性を測定し、そして試験化合物と5HT4結合部位との相互作用のいずれかを確かにするためにコントロール値と比較する。
【0119】
参考文献
Grossman Kilpatrick, C., et al. Development of a Radioligand Binding Assay for 5HT4 Receptors in Guinea Pig and Rat Brain. Brit. J Pharmco. 109: 618-624 (1993)
【0120】
viii) 5HT5Aのアッセイ
材料と方法:
受容体の由来元:HEK293細胞において発現されたヒト組換え体
放射性リガンド:[3H]LSD(60-87Ci/mmol)
終リガンド濃度 - [1.0nM]
非特異決定要因: メチオセピン・メシレート-[1.0μM]
参照化合物: メチオセピン・メシレート
ポジティブ・コントロール: メチオセピン・メシレート
【0121】
インキュベーション条件:
10mM・MgSO4及び0.5mM・EDTAを含む50mM・TRIS-HCl(pH7.4)中で反応を37℃で60分間行う。反応はガラス・ファイバー・フィルター上で急速吸引ろ過することにより終結される。フィルター上にトラップされた放射活性を測定し、そして試験化合物とクローン化5HT5A結合部位との相互作用のいずれかを確かにするためにコントロール値と比較する。
【0122】
参考文献
・Rees S., et al. FEBS Letters, 355: 242-246 (1994) with modifications
【0123】
ix) 5HT6のアッセイ
材料と方法:
受容体の由来元:HEK293細胞において発現されたヒト組換え体
放射性リガンド:[3H]LSD(60-80Ci/mmol)
終リガンド濃度 - [1.5nM]
非特異決定要因: メチオセピン・メシレート-[0.1μM]
参照化合物: メチオセピン・メシレート
ポジティブ・コントロール: メチオセピン・メシレート
【0124】
インキュベーション条件:
10mM・MgCl2及び0.5mM・EDTAを含む50mM・TRIS-HCl(pH7.4)中で反応を37℃で60分間行う。反応はガラス・ファイバー・フィルター上で急速吸引ろ過することにより終結される。フィルター上にトラップされた放射活性を測定し、そして試験化合物とクローン化5HT6結合部位との相互作用のいずれかを確かにするためにコントロール値と比較する。
【0125】
参考文献:
・Monsma F. J. Jr., et al., Molecular Cloning and Expression of Novel Serotonin Receptor with High Affinity for Tricyclic Psychotropic Drugs. Mol. Pharmacol. (43): 320-327 (1993).
【0126】
x)5-HT7のアッセイ
材料と方法:
受容体の由来元:CHO細胞において発現されたヒト組換え体
放射性リガンド:[3H]LSD(60-80Ci/mmol)
終リガンド濃度 - [2.5nM]
非特異決定要因: 5-カルボキサミドトリプタミン(5-CT)-[0.1μM]
参照化合物: 5-カルボキサミドトリプタミン
ポジティブ・コントロール: 5-カルボキサミドトリプタミン
【0127】
インキュベーション条件:
10mM・MgCl2、0.5mM・EDTAを含む50mM・TRIS-HCl(pH7.4)中で反応を37℃で60分間行う。反応はガラス・ファイバー・フィルター上で急速吸引ろ過することにより終結される。フィルター上にトラップされた放射活性を測定し、そして試験化合物とクローン化5HT7結合部位との相互作用のいずれかを確かにするためにコントロール値と比較する。
【0128】
参考文献:
・ Y. Shen, E. Monsma, M. Metcalf, P. Jose, M Hamblin, D. Sibley, Molecular Cloning and Expression of a 5-hydroxytryptamine7 Serotonin Receptor Subtype. J. Biol. Chem. 268: 18200-18204.
【0129】
以下の記載は、本明細書中に記載される方法に従った一般式(I)の種々の置換化合物の製造方法を示す。これらは、例示の目的のみであり、それゆえ本発明の範囲を制限するように解釈されるべきではない。
【0130】
市販の試薬は更なる精製をせずに利用した。室温は25〜30℃を指す。融点は未訂正である。IRスペクトルを、KBrを使用して固体状態で得た。他に特記がない限り、全てのマス・スペクトルは、ESI条件を使用して行われた。1H・NMRスペクトルを、300MHzで、Burker装置で記録した。重水素化クロロホルム(99.8%D)を溶媒として使用した。TMSを内部基準として使用した。本明細書中に報告される化学シフト値は、百万分の1(σppm)の値で表される。以下の略語が、NMRシグナルの多重度を示すために使用される:s=単一線、bs=広範単一線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、qui=五重線、h=七重線、dd=二重二重線、dt=二重三重線、tt=三重三重線、m=多重線。NMR、マスをバックグラウンドのピークについて訂正した。ナトリウムD(589nm)を使用して比旋光度を室温で計測した。クロマトグラフィーは、60〜120メッシュ・シリカ・ゲルを使用して行なわれ、かつ窒素圧(フラッシュクロマトグラフィー)条件下で行われるカラム・クロマトグラフィーを指す。
【0131】
記載1:1-(2-ブロモベンゼンスルホニル)-4-クロロ-3-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-1H-インドール(D1)
1-(2-ブロモベンゼンスルホニル)-3-クロロメチル-4-クロロ-1H-インドール(4.17g、0.01mol)及びトリエチルアミン(1.11g、0.011mol)を含むジクロロメタン(25ml)を25℃で攪拌した。該反応混合液を冷却し、そしてN-メチルピペラジン(1.1g、0.011)をこのよく攪拌された反応混合液にゆっくり加えた。該反応混合液を25℃で2〜4時間攪拌し、そして反応を完了した後(TLC)、混合液をさらに25mlのジクロロメタンで希釈し、そして有機反応混合液を水及び塩類溶液で洗浄した。ジクロロメタン抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして揮発性物質を減圧下で取り除いて、粗製中間体を得た。得られた残渣をフラッシュ・クロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン(Hexanes)、2/8)により精製して、IR、NMR、及びマス・スペクトル分析により表題の化合物として同定される化合物を与えた。
【0132】
同様に[1,4]ジアゼパン-1-イル-フェニルメタノン(2.05g、0.01 mol)、[1,4]ジアゼパン(1.10g、0011mol)、又は1-(2-メチルピペラジン-1-イル)エタノン(1.57g、0.011 mol)を使用して、上記の方法に従って、別の誘導体を製造した。
【0133】
【表1】

【0134】
記載7: 1-(2-ブロモベンゼンスルホニル)-5-メトキシ-3-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-1H-インドール(D7)
5-メトキシ-3-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-1H-インドール(2.59g、0.01mol)を含むDMF(30ml)を、水素化ナトリウム(0.26g、0.011mol)を含むDMF(10ml)の懸濁液にゆっくり加え、温度を10℃以下に維持した。混合液を1時間25℃で攪拌した。次に反応混合液を10℃に冷却し、そして2-ブロモベンゼン・スルホニル・クロリド(2.54g、0.01mol)を滴下して加えた。反応混合液をさらに1時間25℃で攪拌した。反応の完了後(TLC)、反応混合液を氷水混合液に注ぎ、そして酢酸エチル(20ml×2)で抽出した。合わせた有機抽出液を水及び塩類溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。揮発性の不純物は、減圧下で蒸留して除いて、粗製残渣を得た。
【0135】
得られた残渣をフラッシュ・クロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/TEA、9.9/0.1)により精製して、IR、NMR、及びマス・スペクトル分析により表題の化合物と同定される化合物を与えた。
【0136】
【表2】

【0137】
記載14:{4-[1-(2-ブロモベンゼンスルホニル)-1H-インドール-3-イルメチル]ピペラジン-1-イル}フェニルメタノン(D14)
1-(2-ブロモベンゼンスルホニル)-3-クロロメチル-1H-インドール(3.83g、0.01mol)を20mlジクロロエタン中に溶解し、そして該攪拌溶液に、フェニル-ピペラジン-1-イル-メタノン(2.01g、0.011mol)を加えた。反応が完了(TLC)するまで反応混合液をさらに3〜5時間攪拌した。反応混合液をジクロロメタン(20ml)で希釈し、水、塩類溶液、及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして有機溶液を吸引下で蒸発させた。
【0138】
シリカゲルGを静止層に、そして適切な酢酸エチルとメタノールの増加勾配の組合せを移動層に用いるカラムクロマトグラフィーを使用して、生成物を精製した。
【0139】
同様に、[1,4]ジアゼパン-1-イル-フェニルメタノン(2.05g、0.01mol)、[1,4]ジアゼパン(1.10g、0.011mol)、又は1-(2-メチルピペラジン-1-イル)エタノン(1.57g、0.011mol)を使用して、上記方法に従って、別の誘導体を製造した。
【0140】
【表3】

【0141】
記載26:(1-(2-ブロモベンゼンスルホニル)-3-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-1H-インドール(D26)
(1-(2-ブロモベンゼンスルホニル)-1H-インドール-3-イル)-(4-メチルピペラジン-1-イル)メタノン(0.93g、0.002mol)を含むTHF(10ml)をLAH(0.04g、0.001mol)を含むTHF(10ml)の冷却攪拌懸濁液で、ゆっくり2〜5時間かけて処理し、該反応混合液を熱して2〜4時間還流した。反応の完了後、該反応混合液を氷上に注ぎ、そして化合物を酢酸エチルで抽出した。得られた残渣をフラッシュ・クロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン、2/8)により精製して、IR、NMR、及びマス・スペクトル分析により表題の化合物と同定される化合物を与えた。
【0142】
【表4】

【0143】
記載28:1-(2-ブロモベンゼンスルホニル)-1H-インドール-3-カルボキシアルデヒド(1-(2-Bromobenzensulfonyl)-1H-indole-3-carboxaldehyde)(D28)
1H-インドール-3-カルボキシアルデヒド(1g、6.89mmol)を含むDMF(25ml)の攪拌溶液を、室温、窒素気下で、水素化ナトリウム(0.357g、ミネラルオイル中に60%、8.95mmol)で処理し、30分間攪拌し、2-ブロモベンゼン・スルホニル・クロリド(1.18ml、8.25mmol)で処理し、室温で3〜5時間攪拌した。反応の完了後(T.L.C.)、反応混合液を25mlの氷冷水で反応を止め、そして25mlの酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、水及び塩類溶液で連続的に洗浄し、無水MgSO4で乾燥し、そして吸引下で濃縮した。得られた残渣をフラッシュ・クロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン、2/8)により精製して、表題の化合物を灰白色泡として与え、これは後にIR、NMR、及びマス・スペクトルデーターにより同定された。
【0144】
【表5】

【0145】
記載31:1-(2-ブロモベンゼンスルホニル)-1H-インドール-3-イルメタノール(D31)
均圧漏斗を備える三つ首丸底フラスコ中に、1-(2-ブロモベンゼンスルホニル)-1H-インドール-3-カルボキシアルデヒド(D27 3.63g、0.01mol)及びジクロロメタン(8ml)を入れた。水素化ホウ素ナトリウム(0.005〜0.01mol)をゆっくり室温で加え、そして反応混合液を次の3〜4時間よく攪拌した。反応の完了後(TLC、3〜5時間)、生成物を減圧下で蒸留することにより単離した。残渣を酢酸エチル(2×25ml)で抽出した。合せた有機抽出液を水で洗浄し、続いて塩類溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。有機層を吸引下で蒸発させた。残渣は、一般的に油性の液体であり、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン、2/8)により単離及び精製して、表題の化合物を与えた。該化合物は、IR、NMR、及びマス・スペクトル分析により同定された。
【0146】
【表6】

【0147】
記載34: 1-(2-ブロモベンゼンスルホニル)-3-クロロメチル-1H-インドール(D34)
均圧漏斗を備える三つ首丸底フラスコ中に、置換1-(2-ブロモベンゼンスルホニル)-1H-インドール-3-イルメタノール(D30、3.63g、0.01mol)及びジクロロメタン(8ml)を入れた。塩化チオニル(1.584g、0.012mol)を室温でゆっくり加え、そして反応混合液を1時間よく攪拌した。反応の完了後(TLC)、生成物を減圧下で蒸留することにより単離した。残渣を酢酸エチルで抽出した(2×25ml)。混合された有機層を水で洗浄し、続いて塩類溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を、減圧下で蒸発させた。得られた残渣をさらにn-ヘキサンで倍散して、固体物質を与えた。該物質をIR、NMR、及びマス・スペクトル分析により、表題の化合物として同定した。
【0148】
【表7】

【0149】
記載37:2-クロロ-10-クロロメチル-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド(D37)
1-(2-ブロモベンゼンスルホニル)-3-クロロメチル-1H-インドール(0.286mol)を、N,N-ジメチル・アセトアミド(40ml)、酢酸カリウム(0.286mol、0.281g)、及びジクロロ・ビス(トリ-o-トリルホスフィン)パラジウム(0.0143mol、0.0126g)と共に、100mlの3つ首丸底フラスコ中に入れた。反応混合液を窒素気下に維持し、そして攪拌しながら16時間、160℃で熱した。反応の完了後、過剰量のジメチル・アセトアミドを減圧下で蒸留して取り除き、そして残渣を、20%メタノールを含む酢酸エチルを溶出剤として使用して、シリカゲル・カラム・クロマトグラフィーにより精製した。
【0150】
或いは、1-ベンゼンスルホニル-2-ブロモ-1H-インドール-3-カルバルデヒドは、2-ブロモ-1H-インドール-3-カルバルデヒドから製造され、そして反応は、四環系化合物を得るための上記反応と類似であった。
【0151】
【表8】

【実施例】
【0152】
実施例1:10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
(1-(2-ブロモベンゼンスルホニル)-3-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-1H-インドール又は1-ベンゼンスルホニル-2-ブロモ-3-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-1H-インドール(0.286mol)を、N,N-ジメチルアセトアミド(40mL)、酢酸カリウム(0.286mol、0.281g)及びジクロロビス(トリ-o-トリルホスフィン)パラジウム(0.0143mol、0.0126g)と一緒に、100mlの三つ首丸底フラスコ中に入れた。反応混合液を窒素気下に維持し、そして攪拌しながら160℃で16時間熱した。反応を終了後、過剰量のジメチル・アセトアミドを減圧下で蒸留して取り除き、そして20%メタノールを含む酢酸エチルを溶出剤として使用して、シリカゲル・カラムクロマトグラフィーにより残渣を精製した。一般式(I)の最終所望化合物は、それらの酸添加塩を調製することによりさらに精製されうる。
【0153】
或いは、10-クロロメチル-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド(D37)を、記載1の元で記載された方法に従って、N-メチルピペラジンで処理し、上記化合物を得ることもある。融解範囲(℃):121-125;IRスペクトル(cm-1):1180,1289,1336,1439;マス(m/z):368,370(M+H)+1H-NMR(ppm):2.42(s,3H),2.73-2.83(bs,8H),3.88(s,2H),7.22-8.07(m,8H).
【0154】
実施例2:1-ブロモ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。マス(m/z):446,448(M+H)+.
【0155】
実施例3:1-クロロ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。マス(m/z):402(M+H)+.
【0156】
実施例4:2-ブロモ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1179,1334,1436,1294;マス(m/z):446,448(M+H)+1H-NMR(ppm):2.08(s,3H),2.32-2.76(bs,8H),3.80(s,2H),7.26-8.07(m,7H).
【0157】
実施例5:2-ブロモ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド塩酸塩
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1181,1336,1438,1296;マス(m/z):445(M+H)+,447(M+2)+(基準).
実施例6:2-メトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。融解範囲(℃):180-182;IRスペクトル(cm-1):1178,1328,1461,1571;マス(m/z):398(M+H)+1H-NMR(ppm):2.28(s,3H),2.40-2.45(bs,4H),2.60-2.70(bs,4H),3.79(s,2H),3.87(s,3H),6.97-8.09(m,7H).
【0158】
実施例7:2-メトキシ-12-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-ベンゾ[4,5]ペンタレノ[1,2-b]ナフタレン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。マス(m/z):448(M+H)+.
【0159】
実施例8:2-エトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1176,1214,1344,1461;マス(m/z):412(M+H)+1H-NMR(ppm):1.42-1.49(t,3H),2.29(s,3H),2.46-2.60(bs,8H),3.79(s,2H),4.04-4.14(q,2H),6.97-8.10(m,7H).
【0160】
実施例9:2-エトキシ-8-メチル-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1176,1218,1326,1465;マス(m/z):426(M+H)+1H-NMR(ppm):1.42-1.49(t,3H),2.31(s,3H),2.50(s,3H),2.60-2.80(bs,8H),3.80(s,2H),4.04-4.14(q,2H),6.97-7.92(m,6H).
【0161】
実施例10:2-ベンジルオキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1173,1204,1367,1448;マス(m/z):474(M+H)+1H-NMR(ppm):2.29(s,3H),2.46-2.59(bs,8H),3.78(s,2H),5.13(s,2H),7.05-8.08(m,12H).
【0162】
実施例11:2-シクロペンチルオキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1186,1206,1333,1462;マス(m/z):452(M+H)+.
【0163】
実施例12:2-シクロヘキシルオキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1178,1200,1372,1462;マス(m/z):466(M+H)+.
実施例13:2-(フラン-2-イルメトキシ)-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1017,1178,1260,1462;マス(m/z):464(M+H)+1H-NMR(ppm):2.36(s,3H),2.64-2.80(bs,8H),3.81(s,2H),5.06(s,2H),6.40-8.01(m,10H).
【0164】
実施例14:1,2,3-トリクロロ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。マス(m/z):470,472,474(M+H)+.
【0165】
実施例15:2,8-ジメトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。融解範囲(℃):172-177;IRスペクトル(cm-1):1173,1331,1384,1477;マス(m/z):428(M+H)+;1H-NMR(ppm):2.29(s,3H),2.46-2.60(bs,8H),3.77(s,2H),3.87(s,3H),3.94(s,3H),6.92-7.37(m,6H).
【0166】
実施例16:2-ブロモ-8-メトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。マス(m/z):476,478(M+H)+.
【0167】
実施例17:8-メトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1177,1244,1331,1438;マス(m/z):398(M+H)+.
【0168】
実施例18:2-メトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド塩酸塩
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1180,1246,1335,1440;マス(m/z):398(M+H)+(基準).
【0169】
実施例19:8-イソプロポキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。融解範囲(℃):153-156;IRスペクトル(cm-1):1178,1287,1341,1462;マス(m/z):426(M+H)+1H-NMR(ppm):1.35-1.38(d,6H),2.28(s,3H),2.45-2.59(bs,8H),3.78(s,2H),4.54-4.60(sep,1H),6.96-8.09(m,7H).
【0170】
実施例20:2-ブロモ-8-メチル-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。マス(m/z):460,462(M+H)+.
【0171】
実施例21:4-メチル-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1176,1261,1333,1465;マス(m/z):382(M+H)+.
【0172】
実施例22:(RS)8-メチル-10-[1-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチル]-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。マス(m/z):396(M+H)+.
【0173】
実施例23:(RS)2-メトキシ-10-[1-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチル]-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。マス(m/z):412(M+H)+.
【0174】
実施例24:(RS)2-ブロモ-8-メトキシ-10-[1-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチル]-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。マス(m/z):490,492(M+H)+.
【0175】
実施例25:(RS)1-[4-(8-メトキシ-5,5-ジオキソ-5H-5□6-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-10-イルメチル)-2-メチルピペラジン-1-イル]エタノン
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1178,1332,1438,1634;マス(m/z):440(M+H)+.
【0176】
実施例26:10-(4-ピリジン-2-イル-ピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1181,1338,1437,1592;マス(m/z):431(M+H)+1H-NMR(ppm):2.69-2.71(bs,4H),3.53-3.58(bs,4H),3.89(s,2H),6.59-8.20(m,11H).
【0177】
実施例27:8-メトキシ-10-[4-(ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-イル]メチル-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1166,1252,1324,1594;マス(m/z):461(M+H)+1H-NMR(ppm):2.94(bs,4H),3.59(bs,4H),3.87(s,2H),3.92(s,3H),6.60-8.21(m,11H).
【0178】
実施例28:2-イソプロポキシ-10-(4-ベンゾイルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
IRスペクトル(cm-1):1176,1279,1333,1632;マス(m/z):516(M+H)+.
【0179】
実施例29:2-(フラン-2-イルメトキシ)-10-(4-ベンゾイルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1178,1335,1445,1633;マス(m/z):554(M+H)+.
【0180】
実施例30:10-(4-ベンジルピペラジン-1-イルメチル)-8-メチル-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1166,1252,1324,1594;マス(m/z):458(M+H)+.
【0181】
実施例31:10-(4-ベンジルピペラジン-1-イルメチル)-8-メトキシ-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1159,1218,1346,1453;マス(m/z):474(M+H)+1H-NMR(ppm):2.50-2.60(bs,8H),3.52(s,2H),3.82(s,2H),3.92(s,3H),6.95-7.74(m,12H).
【0182】
実施例32:2-メトキシ-10-ピペラジン-1-イルメチル-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1177,1227,1333,3411;マス(m/z):384(M+H)+1H-NMR(ppm):2.58-2.69(bs,8H),2.36(s,1H),3.83(s,2H),3.92(s,3H),7.14-7.83(m,7H).
【0183】
実施例33:2-イソプロポキシ-10-ピペラジン-1-イルメチル-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1119,1278,1372,3430;マス(m/z):412(M+H)+.
【0184】
実施例34:2-(フラン-2-イルメトキシ)-10-ピペラジン-1-イルメチル-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。マス(m/z):450(M+H)+.
【0185】
実施例35:10-[1,4]ジアゼパン-1-イルメチル-2-メトキシ-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。マス(m/z):398(M+H)+.
【0186】
実施例36:1-[4-(5,5-ジオキソ-5H-5□6-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-10-イルメチル)-[1,4]ジアゼパン-1-イル]フェニルメタノン
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。IRスペクトル(cm-1):1180,1336,1439,1629;マス(m/z):472(M+H)+1H-NMR(ppm):1.72(bs,2H),2.68(bs,2H),3.01(d,2H),3.44-3.47(s,2H),3.80-3.83(bs,2H),3.94-3.98(d,2H),7.26-7.86(m,13H).
【0187】
実施例37:10-(4-エチル-[1,4]ジアゼパン-1-イルメチル)-2-メトキシ-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。マス(m/z):426(M+H)+.
【0188】
実施例38:10-(4-イソプロピル-[1,4]ジアゼパン-1-イルメチル)-2-メトキシ-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド
実施例1において記載される一般的方法及びいくらかの決定的ではない変動を本質的に使用して、上記誘導体を製造した。.マス(m/z):440(M+H)+.

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の一般式(I):
【化1】

[式中、
Aは、-CR1112-、-C=O、又は-SO2-であることがあり;
1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9、R11、R12、R13、R14、及びR15は、同じか又は異なることがあり、そして各々が独立して水素、ハロゲン、オキソ、チオ、ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ホルミル、アミジノ、グアニジノ、置換又は非置換基であって、直鎖又は分枝鎖(C1-C12)アルキル、(C2-C12)アルケニル、(C2-C12)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル、(C1-C12)アルコキシ、シクロ(C3-C7)アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アラルキル、アラルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアラルコキシ、ヘテロシクリルアルキルオキシ、アシル、アシルオキシ、アシルアミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アラルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、ヘテロシクリルアルコキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アルキルチオ、チオアルキル、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アラルキルオキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、アルキルアミノカルボニルアミノ、ジアルキルアミノカルボニルアミノ、アルキルアミジノ、アルキルグアニジノ、ジアルキルグアニジノ、ヒドラジノ、ヒドロキシルアミノ、カルボン酸及びその誘導体、スルホン酸及びその誘導体、リン酸及びその誘導体から選ばれる基を表すか;或いは隣接基、例えばR1とR2、又はR2とR3、又はR3とR4、又はR6とR7、又はR7とR8、又はR8とR9は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、5又は6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは
場合によりR11及びR12は、それらが結合する炭素原子と一緒になって3〜6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは場合によりR11又はR12のいずれかは、R16又はR17のいずれかと結合を形成して5、6、若しくは7員環の複素環を形成し、ここで該環は、さらにR14及びR15でさらに置換されることもあり、そして1、2、又は3個の二重結合を有することもあり;
13、R16、及びR17は、同じか又は異なることもあり、そして各々独立して水素、置換又は非置換基であって、直鎖又は分枝鎖(C1-C12)アルキル、(C2-C12)アルケニル、(C2-C12)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキルから選ばれる基を表し;場合によりR13は、R16又はR17のいずれか及び2個の窒素原子と一緒に5、6、又は7員環の複素環を形成することもあり、該環は、さらにR14及びR15でさらに置換されることがあり、そして1、2、又は3個の二重結合を有することもあり;そして
「n」は、1〜4の範囲の整数であり、ここで「n」が表す炭素鎖は直鎖又は分枝鎖であることもある]
で表される化合物。
【請求項2】
以下の:
10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
1-ブロモ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
1-クロロ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-ブロモ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-ブロモ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド塩酸塩;
2-メトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-メトキシ-12-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-ベンゾ[4,5]ペンタレノ[1,2-b]ナフタレン-5,5-ジオキシド;
2-エトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-エトキシ-8-メチル-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-ベンジルオキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-シクロペンチルオキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-シクロヘキシルオキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-(フラン-2-イルメトキシ)-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
1,2,3-トリクロロ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2,8-ジメトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-ブロモ-8-メトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
8-メトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
8-メトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド塩酸塩;
8-イソプロポキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-ブロモ-8-メチル-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
4-メチル-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
(RS)8-メチル-10-[1-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチル]-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
(RS)2-メトキシ-10-[1-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチル]-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
(RS)2-ブロモ-8-メトキシ-10-[1-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチル]-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
(RS)1-[4-(8-メトキシ-5,5-ジオキソ-5H-5□6-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-10-イルメチル)-2-メチルピペラジン-1-イル]エタノン;
10-(4-ピリジン-2-イル-ピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
8-メトキシ-10-(4-ピリジン-2-イル-ピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-イソプロポキシ-10-(4-ベンゾイルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-(フラン-2-イルメトキシ)-10-(4-ベンゾイルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
10-(4-ベンジルピペラジン-1-イルメチル)-8-メチル-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
10-(4-ベンジルピペラジン-1-イルメチル)-8-メトキシ-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-メトキシ-10-ピペラジン-1-イルメチル-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-イソプロポキシ-10-ピペラジン-1-イルメチル-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-(フラン-2-イルメトキシ)-10-ピペラジン-1-イルメチル-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
10-[1,4]ジアゼパン-1-イルメチル-2-メトキシ-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
1-[4-(5,5-ジオキソ-5H-5□6-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-10-イルメチル)-[1,4]ジアゼパン-1-イル]フェニルメタノン;
10-(4-エチル-[1,4]ジアゼパン-1-イルメチル)-2-メトキシ-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;及び
10-(4-イソプロピル-[1,4]ジアゼパン-1-イルメチル)-2-メトキシ-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;或いは
立体異性体、又は多型、或いは上記の適切な組合せのいずれか、例えばその窒素酸化物;該化合物又は該窒素酸化物のプロドラッグ;該化合物、該窒素酸化物、該プロドラッグの医薬として許容される塩;該化合物、該窒素酸化物、該プロドラッグ、又は該医薬として許容される塩の溶媒和化合物又は水和物から選ばれる、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
以下の一般式(I):
【化2】

[式中、
Aは、-CR1112-、-C=O、又は-SO2-であることもあり;
1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9、R11、R12、R13、R14、及びR15は、同じか又は異なることがあり、そして各々が独立して水素、ハロゲン、オキソ、チオ、ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ホルミル、アミジノ、グアニジノ、置換又は非置換基であって、直鎖又は分枝鎖(C1-C12)アルキル、(C2-C12)アルケニル、(C2-C12)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル、(C1-C12)アルコキシ、シクロ(C3-C7)アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アラルキル、アラルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアラルコキシ、ヘテロシクリルアルキルオキシ、アシル、アシルオキシ、アシルアミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アラルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、ヘテロシクリルアルコキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アルキルチオ、チオアルキル、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アラルキルオキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、アルキルアミノカルボニルアミノ、ジアルキルアミノカルボニルアミノ、アルキルアミジノ、アルキルグアニジノ、ジアルキルグアニジノ、ヒドラジノ、ヒドロキシルアミノ、カルボン酸及びその誘導体、スルホン酸及びその誘導体、リン酸及びその誘導体から選ばれる基を表すか;或いは隣接基、例えばR1とR2、又はR2とR3、又はR3とR4、又はR6とR7、又はR7とR8、又はR8とR9は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、5又は6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは
場合によりR11及びR12は、それらが結合する炭素原子と一緒になって3〜6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは場合によりR11又はR12のいずれかは、R16又はR17のいずれかと結合を形成して5、6、若しくは7員環の複素環を形成し、ここで該環は、さらにR14及びR15でさらに置換されることもあり、そして1、2、又は3個の二重結合を有することもあり;
13、R16、及びR17は、同じか又は異なることもあり、そして各々独立して水素、置換又は非置換基であって、直鎖又は分枝鎖(C1-C12)アルキル、(C2-C12)アルケニル、(C2-C12)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキルから選ばれる基を表し;場合によりR13は、R16又はR17のいずれか及び2個の窒素原子と一緒に5、6、又は7員環の複素環を形成することもあり、該環は、さらにR14及びR15でさらに置換されることがあり、そして1、2、又は3個の二重結合を有することもあり;そして
「n」は、1〜4の範囲の整数であり、ここで「n」が表す炭素鎖は直鎖又は分枝鎖であることもある]
で表される化合物の製造方法であって、以下で与えられる式(II):
【化3】

[式中、
1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9、R13、R14、R15、R16、R17、A、及びnは、前部で定義されるとおりであり、又はそれらの前駆体であり、一方R5又はR10のいずれかは、ハロゲン原子、例えばブロモ、クロロ、又はヨードであり、かつ残りは水素である]
で表される化合物を、触媒としてのPd(0)又はPd(II)誘導体と反応することを含む、前記方法。
【請求項4】
以下の一般式(I):
【化4】

[式中、
Aは、-CR1112-、-C=O、又は-SO2-であることもあり;
1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9、R11、R12、R13、R14、及びR15は、同じか又は異なることがあり、そして各々が独立して水素、ハロゲン、オキソ、チオ、ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ホルミル、アミジノ、グアニジノ、置換又は非置換基であって、直鎖又は分枝鎖(C1-C12)アルキル、(C2-C12)アルケニル、(C2-C12)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル、(C1-C12)アルコキシ、シクロ(C3-C7)アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アラルキル、アラルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアラルコキシ、ヘテロシクリルアルキルオキシ、アシル、アシルオキシ、アシルアミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アラルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、ヘテロシクリルアルコキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アルキルチオ、チオアルキル、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アラルキルオキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、アルキルアミノカルボニルアミノ、ジアルキルアミノカルボニルアミノ、アルキルアミジノ、アルキルグアニジノ、ジアルキルグアニジノ、ヒドラジノ、ヒドロキシルアミノ、カルボン酸及びその誘導体、スルホン酸及びその誘導体、リン酸及びその誘導体から選ばれる基を表すか;或いは隣接基、例えばR1とR2、又はR2とR3、又はR3とR4、又はR6とR7、又はR7とR8、又はR8とR9は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、5又は6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは
場合によりR11及びR12は、それらが結合する炭素原子と一緒になって3〜6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは場合によりR11又はR12のいずれかは、R16又はR17のいずれかと結合を形成して5、6、若しくは7員環の複素環を形成し、ここで該環は、さらにR14及びR15でさらに置換されることもあり、そして1、2、又は3個の二重結合を有することもあり;
13、R16、及びR17は、同じか又は異なることもあり、そして各々独立して水素、置換又は非置換基であって、直鎖又は分枝鎖(C1-C12)アルキル、(C2-C12)アルケニル、(C2-C12)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキルから選ばれる基を表し;場合によりR13は、R16又はR17のいずれか及び2個の窒素原子と一緒に5、6、又は7員環の複素環を形成することもあり、該環は、さらにR14及びR15でさらに置換されることがあり、そして1、2、又は3個の二重結合を有することもあり;そして
「n」は、1〜4の範囲の整数であり、ここで「n」が表す炭素鎖は直鎖又は分枝鎖であることもある]
で表される化合物の製造方法であって、以下に与えられる式(III):
【化5】

[式中、全ての記号は、式の化合物に関して前部で定義される通りであり、
ここで、A、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、及びR9は、式(I)に関して定義される通りであり;Xは、水素、又は脱離基、例えばヒドロキシ、メシル、トシル、又はハロゲノ、例えばクロロ、ブロモ、若しくはヨードなどである]
で表される化合物を、以下の式(IV):
【化6】

[式中、
全ての記号が前部で定義される通りであり;そしてXがハロゲン、好ましくはクロロ、ブロモ、又はヨードである]
で表される化合物又はその酸添加塩と反応することを含む、前記方法。
【請求項5】
Aが-CH2-である式(I)の化合物の製造方法であって、A=COであり、全ての記号が上で定義されたとおりである化合物を化学的又は酵素的に還元することを含む、前記方法。
【請求項6】
1以上の以下の任意ステップ:
i) 保護基の全てを取り除き;
ii) 周知の方法により、ラセミ混合体を、純粋なエナンチオマーに分離し;
iii) 式(I)の化合物の医薬として許容される塩を調製し、及び/又は
iv) 医薬として許容されるそのプロドラッグを製造する
を含む、請求項6又は請求項7に記載の方法。
【請求項7】
医薬として許容される担体、希釈剤、賦形剤、又は溶媒和物のいずれかを、治療有効量の請求項1に記載の化合物、その立体異性体、その放射性同位体、そのN-オキシド、その多型、その有用な医薬として許容される塩、その医薬として許容される溶媒和化合物、その有用な生理活性代謝産物、並びに上記の適切な組合せのいずれかと一緒に含む医薬組成物。
【請求項8】
錠剤、カプセル、粉末、シロップ、注射液、溶液液、又は懸濁液の形態における、請求項3に記載の医薬組成物。
【請求項9】
以下の一般式(III):
【化7】

[式中、
Aは、-CR1112-、-C=O、又は-SO2-であることもあり;
Xは、水素、脱離基、例えばヒドロキシ、メシル、トシル、又はハロゲノ、例えばクロロ、ブロモ、又はヨードのいずれかであり;
1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9、R11、R12、R13、R14、及びR15は、同じか又は異なることがあり、そして各々が独立して水素、ハロゲン、オキソ、チオ、ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ホルミル、アミジノ、グアニジノ、置換又は非置換基であって、直鎖又は分枝鎖(C1-C12)アルキル、(C2-C12)アルケニル、(C2-C12)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル、(C1-C12)アルコキシ、シクロ(C3-C7)アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アラルキル、アラルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアラルコキシ、ヘテロシクリルアルキルオキシ、アシル、アシルオキシ、アシルアミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アラルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、ヘテロシクリルアルコキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アルキルチオ、チオアルキル、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アラルキルオキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、アルキルアミノカルボニルアミノ、ジアルキルアミノカルボニルアミノ、アルキルアミジノ、アルキルグアニジノ、ジアルキルグアニジノ、ヒドラジノ、ヒドロキシルアミノ、カルボン酸及びその誘導体、スルホン酸及びその誘導体、リン酸及びその誘導体から選ばれる基を表すか;或いは隣接基、例えばR1とR2、又はR2とR3、又はR3とR4、又はR6とR7、又はR7とR8、又はR8とR9は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、5又は6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは
場合によりR11及びR12は、それらが結合する炭素原子と一緒になって3〜6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは場合によりR11又はR12のいずれかは、R16又はR17のいずれかと結合を形成して、5、6、若しくは7員環の複素環を形成を許容する置換基である]
により定義される新規中間体、並びにその立体異性体及びその塩。
【請求項10】
一般式(III)の新規中間体の製造方法であって、以下の:
経路1:以下に与えられる式(V):
【化8】

[式中、X、A、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、及びR9は、前部に定義される通りであり、かつR10又はR5のいずれかがハロゲノ、例えばクロロ、ブロモ、又はヨードなどであり、他方が水素である]
で表される化合物を、Pd(0)又はPd(II)誘導体、例えば、テトラキス・トリフェニルホスフィン・パラジウム、(ビス-トリ-o-トリルホスフィン)パラジウムを触媒として使用して環化し;そして
経路2:AがSO2である一般式(III)の化合物は、以下の式(VII):
【化9】

[式中、X、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、及びR9が、式(III)に関して定義されるとおりである]
で表される化合物を、メタレーションし、続いてSO2ガス及びN-クロロスクシンイミドと反応することにより、変換することによって製造されうる
を含む経路のうちのいずれか1つに従う、前記方法。
【請求項11】
動物並びにヒトにおいて所望の効果を達成するために、他の医薬薬剤、例えば、アポ-B/MTP阻害剤、MCR-4アゴニスト、CCK-Aアゴニスト、モノアミン再取り込み阻害剤、交感神経様作用薬、アドレナリン作動性受容体アゴニスト、ドーパミン・アゴニスト、メラニン細胞刺激ホルモン受容体アナログ、カンナビノイド1受容体アンタゴニスト、メラニン凝集ホルモン・アンタゴニスト、レプチン、レプチン・アナログ、レプチン受容体アゴニスト、ガラニン・アンタゴニスト、リパーゼ阻害剤、ボンベシン・アゴニスト、ニューロペプチドYアンタゴニスト、甲状腺様作用薬、デヒドロエピアンドロステロン、又はそれらのアナログ、グルココルチコイド受容体アゴニスト若しくはアンタゴニスト、オレキシン受容体アンタゴニスト、ウロコルチン結合タンパク質アンタゴニスト、グルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニスト、毛様体神経栄養因子、AGRPs(ヒト・アグーチ関連タンパク質)、ゲレリン受容体アンタゴニスト、ヒスタミン3受容体アンタゴニスト若しくは逆アゴニスト、ニューロメディンU受容体アゴニストと組み合わせて、適切な医薬組成物を介した治療有効量における請求項1に記載される化合物の使用。
【請求項12】
医薬の製造のための、請求項1に定義される一般式(I)の化合物又は請求項3に定義される医薬組成物の使用。
【請求項13】
臨床症状、例えば不安、うつ病、痙攣性疾患、強迫性疾患、片頭痛、認知性記憶疾患、、ADHD(注意欠陥障害/多動性症候群)、人格障害、精神病、パラフレニー、心因性うつ病、躁病、統合失調症、統合失調症様疾患、薬物乱用からの退薬、パニック発作、時間生物学的異常、概日リズム、抗不安薬、骨粗鬆症、虚血性脳卒中、低い内在性メラトニン・レベルを有する若い乳児におけるSIDSの危険性の低下、生殖、緑内障、睡眠疾患、並びに脊椎外傷及び/又は頭部外傷に関連する疾患の治療及び/又は予防のための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項14】
軽度認知障害及び別の神経変性疾患、例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、及びハンチントン舞踏病の治療のための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項15】
特定のGI(胃腸)疾患、例えば、IBS(過敏性腸症候群)又は化学療法誘導性嘔吐の治療のための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項16】
過体重に関連する死亡率及び罹患率を低減するための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項17】
5HT及び/又はメラトニン受容体機能を調節するための診断ツールとしての、請求項1に記載の放射性標識された化合物の使用。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の一般式(I):
【化1】

[式中、
Aは、-CR1112-、-C=O、又は-SO2-であることがあり;
1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9、R11、R12、R13、R14、及びR15は、同じか又は異なることがあり、そして各々が独立して水素、ハロゲン、オキソ、チオ、ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ホルミル、アミジノ、グアニジノ、置換又は非置換基であって、直鎖又は分枝鎖(C1-C12)アルキル、(C2-C12)アルケニル、(C2-C12)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル、(C1-C12)アルコキシ、シクロ(C3-C7)アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アラルキル、アラルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアラルコキシ、ヘテロシクリルアルキルオキシ、アシル、アシルオキシ、アシルアミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アラルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、ヘテロシクリルアルコキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アルキルチオ、チオアルキル、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アラルキルオキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、アルキルアミノカルボニルアミノ、ジアルキルアミノカルボニルアミノ、アルキルアミジノ、アルキルグアニジノ、ジアルキルグアニジノ、ヒドラジノ、ヒドロキシルアミノ、カルボン酸及びその誘導体、スルホン酸及びその誘導体、リン酸及びその誘導体から選ばれる基を表すか;或いは隣接基、例えばR1とR2、又はR2とR3、又はR3とR4、又はR6とR7、又はR7とR8、又はR8とR9は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、5又は6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは
場合によりR11及びR12は、それらが結合する炭素原子と一緒になって3〜6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは場合によりR11又はR12のいずれかは、R16又はR17のいずれかと結合を形成して5、6、若しくは7員環の複素環を形成し、ここで該環は、さらにR14及びR15でさらに置換されることもあり、そして1、2、又は3個の二重結合を有することもあり;
13、R16、及びR17は、同じか又は異なることもあり、そして各々独立して水素、置換又は非置換基であって、直鎖又は分枝鎖(C1-C12)アルキル、(C2-C12)アルケニル、(C2-C12)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキルから選ばれる基を表し;場合によりR13は、R16又はR17のいずれか及び2個の窒素原子と一緒に5、6、又は7員環の複素環を形成することもあり、該環は、さらにR14及びR15でさらに置換されることがあり、そして1、2、又は3個の二重結合を有することもあり;そして
「n」は、1〜4の範囲の整数であり、ここで「n」が表す炭素鎖は直鎖又は分枝鎖であることもある]
で表される化合物。
【請求項2】
以下の:
10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
1-ブロモ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
1-クロロ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-ブロモ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-ブロモ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド塩酸塩;
2-メトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-メトキシ-12-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-ベンゾ[4,5]ペンタレノ[1,2-b]ナフタレン-5,5-ジオキシド;
2-エトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-エトキシ-8-メチル-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-ベンジルオキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-シクロペンチルオキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-シクロヘキシルオキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-(フラン-2-イルメトキシ)-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
1,2,3-トリクロロ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2,8-ジメトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-ブロモ-8-メトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
8-メトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
8-メトキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド塩酸塩;
8-イソプロポキシ-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-ブロモ-8-メチル-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
4-メチル-10-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
(RS)8-メチル-10-[1-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチル]-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
(RS)2-メトキシ-10-[1-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチル]-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
(RS)2-ブロモ-8-メトキシ-10-[1-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチル]-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
(RS)1-[4-(8-メトキシ-5,5-ジオキソ-5H-5□6-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-10-イルメチル)-2-メチルピペラジン-1-イル]エタノン;
10-(4-ピリジン-2-イル-ピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
8-メトキシ-10-(4-ピリジン-2-イル-ピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-イソプロポキシ-10-(4-ベンゾイルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-(フラン-2-イルメトキシ)-10-(4-ベンゾイルピペラジン-1-イルメチル)-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
10-(4-ベンジルピペラジン-1-イルメチル)-8-メチル-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
10-(4-ベンジルピペラジン-1-イルメチル)-8-メトキシ-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-メトキシ-10-ピペラジン-1-イルメチル-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-イソプロポキシ-10-ピペラジン-1-イルメチル-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
2-(フラン-2-イルメトキシ)-10-ピペラジン-1-イルメチル-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
10-[1,4]ジアゼパン-1-イルメチル-2-メトキシ-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;
1-[4-(5,5-ジオキソ-5H-5□6-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-10-イルメチル)-[1,4]ジアゼパン-1-イル]フェニルメタノン;
10-(4-エチル-[1,4]ジアゼパン-1-イルメチル)-2-メトキシ-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;及び
10-(4-イソプロピル-[1,4]ジアゼパン-1-イルメチル)-2-メトキシ-5-チア-4b-アザ-インデノ[2,1-a]インデン-5,5-ジオキシド;或いは
立体異性体、又は多型、或いは上記の適切な組合せのいずれか、例えばその窒素酸化物;該化合物又は該窒素酸化物のプロドラッグ;該化合物、該窒素酸化物、該プロドラッグの医薬として許容される塩;該化合物、該窒素酸化物、該プロドラッグ、又は該医薬として許容される塩の溶媒和化合物又は水和物から選ばれる、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
以下の一般式(I):
【化2】

[式中、
Aは、-CR1112-、-C=O、又は-SO2-であることもあり;
1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9、R11、R12、R13、R14、及びR15は、同じか又は異なることがあり、そして各々が独立して水素、ハロゲン、オキソ、チオ、ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ホルミル、アミジノ、グアニジノ、置換又は非置換基であって、直鎖又は分枝鎖(C1-C12)アルキル、(C2-C12)アルケニル、(C2-C12)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル、(C1-C12)アルコキシ、シクロ(C3-C7)アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アラルキル、アラルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアラルコキシ、ヘテロシクリルアルキルオキシ、アシル、アシルオキシ、アシルアミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アラルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、ヘテロシクリルアルコキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アルキルチオ、チオアルキル、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アラルキルオキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、アルキルアミノカルボニルアミノ、ジアルキルアミノカルボニルアミノ、アルキルアミジノ、アルキルグアニジノ、ジアルキルグアニジノ、ヒドラジノ、ヒドロキシルアミノ、カルボン酸及びその誘導体、スルホン酸及びその誘導体、リン酸及びその誘導体から選ばれる基を表すか;或いは隣接基、例えばR1とR2、又はR2とR3、又はR3とR4、又はR6とR7、又はR7とR8、又はR8とR9は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、5又は6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは
場合によりR11及びR12は、それらが結合する炭素原子と一緒になって3〜6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは場合によりR11又はR12のいずれかは、R16又はR17のいずれかと結合を形成して5、6、若しくは7員環の複素環を形成し、ここで該環は、さらにR14及びR15でさらに置換されることもあり、そして1、2、又は3個の二重結合を有することもあり;
13、R16、及びR17は、同じか又は異なることもあり、そして各々独立して水素、置換又は非置換基であって、直鎖又は分枝鎖(C1-C12)アルキル、(C2-C12)アルケニル、(C2-C12)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキルから選ばれる基を表し;場合によりR13は、R16又はR17のいずれか及び2個の窒素原子と一緒に5、6、又は7員環の複素環を形成することもあり、該環は、さらにR14及びR15でさらに置換されることがあり、そして1、2、又は3個の二重結合を有することもあり;そして
「n」は、1〜4の範囲の整数であり、ここで「n」が表す炭素鎖は直鎖又は分枝鎖であることもある]
で表される化合物の製造方法であって、以下で与えられる式(II):
【化3】

[式中、
1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9、R13、R14、R15、R16、R17、A、及びnは、前部で定義されるとおりであり、又はそれらの前駆体であり、一方R5又はR10のいずれかは、ハロゲン原子、例えばブロモ、クロロ、又はヨードであり、かつ残りは水素である]
で表される化合物を、触媒としてのPd(0)又はPd(II)誘導体と反応することを含む、前記方法。
【請求項4】
以下の一般式(I):
【化4】

[式中、
Aは、-CR1112-、-C=O、又は-SO2-であることもあり;
1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9、R11、R12、R13、R14、及びR15は、同じか又は異なることがあり、そして各々が独立して水素、ハロゲン、オキソ、チオ、ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ホルミル、アミジノ、グアニジノ、置換又は非置換基であって、直鎖又は分枝鎖(C1-C12)アルキル、(C2-C12)アルケニル、(C2-C12)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル、(C1-C12)アルコキシ、シクロ(C3-C7)アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アラルキル、アラルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアラルコキシ、ヘテロシクリルアルキルオキシ、アシル、アシルオキシ、アシルアミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アラルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、ヘテロシクリルアルコキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アルキルチオ、チオアルキル、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アラルキルオキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、アルキルアミノカルボニルアミノ、ジアルキルアミノカルボニルアミノ、アルキルアミジノ、アルキルグアニジノ、ジアルキルグアニジノ、ヒドラジノ、ヒドロキシルアミノ、カルボン酸及びその誘導体、スルホン酸及びその誘導体、リン酸及びその誘導体から選ばれる基を表すか;或いは隣接基、例えばR1とR2、又はR2とR3、又はR3とR4、又はR6とR7、又はR7とR8、又はR8とR9は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、5又は6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは
場合によりR11及びR12は、それらが結合する炭素原子と一緒になって3〜6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは場合によりR11又はR12のいずれかは、R16又はR17のいずれかと結合を形成して5、6、若しくは7員環の複素環を形成し、ここで該環は、さらにR14及びR15でさらに置換されることもあり、そして1、2、又は3個の二重結合を有することもあり;
13、R16、及びR17は、同じか又は異なることもあり、そして各々独立して水素、置換又は非置換基であって、直鎖又は分枝鎖(C1-C12)アルキル、(C2-C12)アルケニル、(C2-C12)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキルから選ばれる基を表し;場合によりR13は、R16又はR17のいずれか及び2個の窒素原子と一緒に5、6、又は7員環の複素環を形成することもあり、該環は、さらにR14及びR15でさらに置換されることがあり、そして1、2、又は3個の二重結合を有することもあり;そして
「n」は、1〜4の範囲の整数であり、ここで「n」が表す炭素鎖は直鎖又は分枝鎖であることもある]
で表される化合物の製造方法であって、以下に与えられる式(III):
【化5】

[式中、全ての記号は、式の化合物に関して前部で定義される通りであり、
ここで、A、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、及びR9は、式(I)に関して定義される通りであり;Xは、水素、又は脱離基、例えばヒドロキシ、メシル、トシル、又はハロゲノ、例えばクロロ、ブロモ、若しくはヨードなどである]
で表される化合物を、以下の式(IV):
【化6】

[式中、
全ての記号が前部で定義される通りであり;そしてXがハロゲン、好ましくはクロロ、ブロモ、又はヨードである]
で表される化合物又はその酸添加塩と反応することを含む、前記方法。
【請求項5】
Aが-CH2-である式(I)の化合物の製造方法であって、A=COであり、全ての記号が上で定義されたとおりである化合物を化学的又は酵素的に還元することを含む、前記方法。
【請求項6】
1以上の以下の任意ステップ:
i) 保護基の全てを取り除き;
ii) 周知の方法により、ラセミ混合体を、純粋なエナンチオマーに分離し;
iii) 式(I)の化合物の医薬として許容される塩を調製し、及び/又は
iv) 医薬として許容されるそのプロドラッグを製造する
を含む、請求項又は請求項に記載の方法。
【請求項7】
医薬として許容される担体、希釈剤、賦形剤、又は溶媒和物のいずれかを、治療有効量の請求項1に記載の化合物、その立体異性体、その放射性同位体、そのN-オキシド、その多型、その有用な医薬として許容される塩、その医薬として許容される溶媒和化合物、その有用な生理活性代謝産物、並びに上記の適切な組合せのいずれかと一緒に含む医薬組成物。
【請求項8】
錠剤、カプセル、粉末、シロップ、注射液、溶液液、又は懸濁液の形態における、請求項に記載の医薬組成物。
【請求項9】
以下の一般式(III):
【化7】

[式中、
Aは、-CR1112-、-C=O、又は-SO2-であることもあり;
Xは、水素、脱離基、例えばヒドロキシ、メシル、トシル、又はハロゲノ、例えばクロロ、ブロモ、又はヨードのいずれかであり;
1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9、R11、R12、R13、R14、及びR15は、同じか又は異なることがあり、そして各々が独立して水素、ハロゲン、オキソ、チオ、ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ホルミル、アミジノ、グアニジノ、置換又は非置換基であって、直鎖又は分枝鎖(C1-C12)アルキル、(C2-C12)アルケニル、(C2-C12)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル、(C1-C12)アルコキシ、シクロ(C3-C7)アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アラルキル、アラルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアラルコキシ、ヘテロシクリルアルキルオキシ、アシル、アシルオキシ、アシルアミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アラルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、ヘテロシクリルアルコキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アルキルチオ、チオアルキル、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アラルキルオキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、アルキルアミノカルボニルアミノ、ジアルキルアミノカルボニルアミノ、アルキルアミジノ、アルキルグアニジノ、ジアルキルグアニジノ、ヒドラジノ、ヒドロキシルアミノ、カルボン酸及びその誘導体、スルホン酸及びその誘導体、リン酸及びその誘導体から選ばれる基を表すか;或いは隣接基、例えばR1とR2、又はR2とR3、又はR3とR4、又はR6とR7、又はR7とR8、又はR8とR9は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、5又は6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは
場合によりR11及びR12は、それらが結合する炭素原子と一緒になって3〜6員の環であって、場合により1以上の二重結合を含み、そして場合により「酸素」、「窒素」、「硫黄」、又は「セレン」から選ばれる1以上のヘテロ原子並びに二重結合とヘテロ原子との組合せを含む環を形成し;或いは場合によりR11又はR12のいずれかは、R16又はR17のいずれかと結合を形成して、5、6、若しくは7員環の複素環を形成を許容する置換基であり、但しR1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9、及びXは、水素ではなく、その結果以下の式:
【化8】

で表される1H-インドール[1,2-b]ベンゾ(d)イソチアゾール−10−メチル-5,5’-ジオキシドは、式IIIの上記化合物から除かれる]
により定義される新規中間体、並びにその立体異性体及びその塩。
【請求項10】
一般式(III)の新規中間体の製造方法であって、以下の:
経路1:以下に与えられる式(V):
【化9】

[式中、X、A、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、及びR9は、前部に定義される通りであり、かつR10又はR5のいずれかがハロゲノ、例えばクロロ、ブロモ、又はヨードなどであり、他方が水素である]
で表される化合物を、Pd(0)又はPd(II)誘導体、例えば、テトラキス・トリフェニルホスフィン・パラジウム、(ビス-トリ-o-トリルホスフィン)パラジウムを触媒として使用して環化し;そして
経路2:AがSO2である一般式(III)の化合物は、以下の式(VII):
【化10】

[式中、X、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、及びR9が、式(III)に関して定義されるとおりである]
で表される化合物を、メタレーションし、続いてSO2ガス及びN-クロロスクシンイミドと反応することにより、変換することによって製造されうる
を含む経路のうちのいずれか1つに従う、前記方法。
【請求項11】
動物並びにヒトにおいて所望の効果を達成するために、他の医薬薬剤、例えば、アポ-B/MTP阻害剤、MCR-4アゴニスト、CCK-Aアゴニスト、モノアミン再取り込み阻害剤、交感神経様作用薬、アドレナリン作動性受容体アゴニスト、ドーパミン・アゴニスト、メラニン細胞刺激ホルモン受容体アナログ、カンナビノイド1受容体アンタゴニスト、メラニン凝集ホルモン・アンタゴニスト、レプチン、レプチン・アナログ、レプチン受容体アゴニスト、ガラニン・アンタゴニスト、リパーゼ阻害剤、ボンベシン・アゴニスト、ニューロペプチドYアンタゴニスト、甲状腺様作用薬、デヒドロエピアンドロステロン、又はそれらのアナログ、グルココルチコイド受容体アゴニスト若しくはアンタゴニスト、オレキシン受容体アンタゴニスト、ウロコルチン結合タンパク質アンタゴニスト、グルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニスト、毛様体神経栄養因子、AGRPs(ヒト・アグーチ関連タンパク質)、ゲレリン受容体アンタゴニスト、ヒスタミン3受容体アンタゴニスト若しくは逆アゴニスト、ニューロメディンU受容体アゴニストと組み合わせて請求項1に記載される化合物の治療有効量を含む医薬組成物
【請求項12】
請求項1に定義される一般式(I)の化合物又は請求項3に定義される医薬組成物を含む医薬
【請求項13】
請求項1に記載の化合物を含む、臨床症状、例えば不安、うつ病、痙攣性疾患、強迫性疾患、片頭痛、認知性記憶疾患、ADHD(注意欠陥障害/多動性症候群)、人格障害、精神病、パラフレニー、心因性うつ病、躁病、統合失調症、統合失調症様疾患、薬物乱用からの退薬、パニック発作、時間生物学的異常、概日リズム、抗不安薬、骨粗鬆症、虚血性脳卒中、低い内在性メラトニン・レベルを有する若い乳児におけるSIDSの危険性の低下、生殖、緑内障、睡眠疾患、並びに脊椎外傷及び/又は頭部外傷に関連する疾患の治療及び/又は予防用医薬組成物
【請求項14】
請求項1に記載の化合物を含む、軽度認知障害及び別の神経変性疾患、例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、及びハンチントン舞踏病の治療用医薬組成物
【請求項15】
請求項1に記載の化合物を含む、特定のGI(胃腸)疾患、例えば、IBS(過敏性腸症候群)又は化学療法誘導性嘔吐の治療用医薬組成物
【請求項16】
請求項1に記載の化合物を含む、過体重に関連する死亡率及び罹患率を低減するための医薬組成物。
【請求項17】
5HT及び/又はメラトニン受容体機能を調節するための診断ツールとして使用される、放射性標識された請求項1に記載の化合物

【公表番号】特表2006−515843(P2006−515843A)
【公表日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−560176(P2004−560176)
【出願日】平成15年12月16日(2003.12.16)
【国際出願番号】PCT/IN2003/000393
【国際公開番号】WO2004/055026
【国際公開日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【出願人】(504464520)スベン ライフ サイエンシズ リミティド (9)
【Fターム(参考)】