説明

センサ素子用基板

【課題】基板自体の小型化を実現しつつ、基板に実装されるセンサ素子における高い検出精度を確保すること。
【解決手段】温度特性を有するGMR素子群13が実装されると共にGMR素子群13の近傍に発熱し得るASIC11、12が実装される表面層と、この表面層に重ねられ、GMR素子群13及びASIC11、12の駆動に伴って発生する熱を放出するための銅箔パターン21が設けられた内層20とを具備するセンサ素子用基板であって、上記銅箔パターン21におけるGMR素子群13に対応する位置と、ASIC11、12に対応する位置との間に他の部分に比べて熱伝導率を低減させるスリット22を設けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数層から成るセンサ素子用基板に関し、特に、表面層に温度特性を有するセンサ素子が実装されるセンサ素子用基板に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、温度特性を有するセンサ素子を実装する基板においては、当該センサ素子が、当該基板に実装される他の素子からの熱の影響を受けないようにすることが好ましい。すなわち、温度特性を有するセンサ素子に対して他の素子からの熱が伝達されると、当該センサ素子における検出精度を確保することが困難となる場合があるためである。
【0003】
例えば、GMR素子(磁気抵抗効果素子)を用いた回転角検出装置においては、GMR素子に対向配置した磁石による外部磁界をGMR素子に作用させることによって、GMR素子の電気抵抗値を変化させ、当該GMR素子の出力信号から磁石との回転角度を検出する(例えば、特許文献1参照)。このような回転角検出装置において、基板に実装されたGMR素子に対して他の素子からの熱が伝達されると、その電気抵抗値に影響を与え、正確な回転角度の検出を阻害し得る。
【特許文献1】特開2001−165699号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような温度特性を有するセンサ素子を実装する基板においては、センサ素子が他の素子からの熱の影響を受けないようにするため、例えば、センサ素子と他の素子との間にある程度の距離を確保し、他の素子からの熱の影響を低減することが考えられる。しかしながら、この場合には、基板自体の小型化が困難になるため、これを搭載する装置本体も大型化してしまうという問題がある。
【0005】
また、センサ素子と他の素子との間にある程度の距離を確保した場合においても、基板に複数のセンサ素子が実装されている場合には、それぞれのセンサ素子に対する他の素子からの距離を同一にすることが困難であることから、センサ素子に伝達される熱を一定にすることができず、センサ素子における検出精度を確保することができないという問題がある。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、基板自体の小型化を実現しつつ、基板に実装されるセンサ素子における高い検出精度を確保することができるセンサ素子用基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のセンサ素子用基板は、温度特性を有するセンサ素子が実装されると共に前記センサ素子の近傍に発熱し得る他の素子が実装される表面層と、前記表面層に重ねられ、前記センサ素子及び他の素子の駆動に伴って発生する熱を放出するための熱伝導パターンが設けられた内層とを具備するセンサ素子用基板であって、前記熱伝導パターンにおける前記センサ素子に対応する位置と、前記他の素子に対応する位置との間に他の部分に比べて熱伝導率を低減させた熱伝導低減部を設けたことを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、熱伝導パターンにおける熱伝導率を低減させた熱伝導低減部を挟んでセンサ素子の近傍に他の素子を実装することができるので、センサ素子と他の素子との間に距離を設ける必要がなく、基板自体を小型化することができる。また、熱伝導低減部により他の素子からの熱がセンサ素子に直接的に伝達されるのが防止されることから、センサ素子の検出精度への影響を低減することができるので、センサ素子における高い検出精度を確保することが可能となる。
【0009】
上記センサ素子用基板において、例えば、前記熱伝導パターンは、前記内層における前記表面層側の略全面に亘って設けられ、前記熱伝導低減部は、前記センサ素子と前記他の素子との間に形成されたスリットで構成される。この場合には、スリットにより他の素子からの熱がセンサ素子に直接的に伝達されるのを防止することができ、センサ素子における高い検出精度を確保することが可能となる。
【0010】
また、上記センサ素子用基板において、前記スリットの端部は、前記他の素子の端部よりも外部側まで形成されることが好ましい。この場合には、他の素子からの熱は、スリットの外部側を迂回しなければセンサ素子まで到達しないことから、他の素子からの熱がセンサ素子に直接的に伝達されるのを確実に防止することが可能となる。
【0011】
特に、上記センサ素子用基板においては、前記スリットの端部を、前記他の素子側に向けて屈曲させることが好ましい。この場合には、スリットに沿って伝達する他の素子からの熱の進行を一時的に阻害することができるので、他の素子からの熱がセンサ素子に直接的に伝達されるのを確実に防止でき、センサ素子の検出精度へ影響を与えるのを防止することが可能となる。
【0012】
上記センサ素子用基板において、前記表面層に複数の前記センサ素子が実装されるようにしても良い。このように表面層に複数のセンサ素子が実装される場合いおいても、スリットの外部側を通って他の素子からの熱がセンサ素子に伝達されることから、他の素子からセンサ素子までに一定の距離を確保することができる。これにより、他の素子からの熱に応じたセンサ素子の温度を略一定にすることができるので、センサ素子における熱勾配の発生を防止することができ、センサ素子における高い検出精度を確保すること可能となる。
【0013】
上記センサ素子用基板において、例えば、前記熱伝導パターンは、銅箔パターンで形成される。このように熱伝導パターンを銅箔パターンで形成することにより、センサ素子及び他の素子の駆動に伴って発生する熱を効率良く放出することが可能となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、熱伝導パターンにおける熱伝導を低減させた熱伝導低減部を挟んでセンサ素子の近傍に他の素子を実装することができるので、基板自体の小型化を実現することができる。また、熱伝導低減部により他の素子からの熱がセンサ素子に直接的に伝達されるのが防止されることから、センサ素子の検出精度へ影響を低減することができるので、センサ素子における高い検出精度を確保することが可能となる。この結果、基板自体の小型化を実現しつつ、基板に実装されるセンサ素子における高い検出精度を確保することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下において、本発明に係るセンサ素子用基板(以下、単に「基板」という)は、温度特性を有するセンサ素子としてGMR素子(磁気抵抗効果素子)を実装する場合について説明する。しかしながら、本発明に係る基板に実装されるセンサ素子については、これに限定されるものではなく、温度特性を有するセンサ素子であれば、いかなるセンサ素子にも置換することが可能である。
【0016】
本実施の形態に係る基板は、例えば、自動車などに搭載されるスロットルバルブポジションセンサ(以下、単に「スロットルポジションセンサ」という)に適用される。スロットルポジションセンサは、自動車などのアクセルペダルへの操作に応じて開閉するスロットルバルブの回転軸に取り付けられた磁石の回転角度を検出することで、スロットルバルブの位置を検出するものである。
【0017】
本実施の形態に係る基板においては、詳細について後述するように、実装されるGMR素子に対して磁石が対向配置され、この磁石の回転角度をGMR素子で検出する。そして、GMR素子で検出した回転角度に基づいて、後述するASICで計算される角度データを、自動車における各種制御を行う制御装置に出力し、当該制御装置で角度データに基づいてスロットルバルブの位置を検出するものである。
【0018】
すなわち、本実施の形態に係る基板においては、磁石による外部磁界をGMR素子に作用させることによって、GMR素子の電気抵抗値の変化を磁石による外部磁界の向きにより生じさせ、当該GMR素子の出力信号からGMR素子と磁石との相対移動量を検出する。自動車に搭載される制御装置は、この相対移動量に応じて、磁石の回転角度を検出することが可能となる。
【0019】
以下、本実施の形態に係る基板の構成について説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る基板の上面図(同図(a))及び側面図(同図(b))である。なお、図1(a)においては、説明の便宜上、基板上に実装される構成要素の間を接続する配線等の表示は省略している。
【0020】
本実施の形態に係る基板10は、例えば、複数層のガラスエポキシ材を重ねて形成される。特に、本実施の形態においては、基板10は、4層のガラスエポキシ材が重ねられるものとする。図1(a)に示すように、基板10は、同図に示す左右に長辺を有する略長方形状を有している。基板10の中央近傍には、ASIC11、12が上下に並べられた状態で実装されている。これらのASIC11、12の左方側の近傍にGMR素子群13が実装されている。GMR素子群13は、上下に並べられたASIC11と、ASIC12との中間位置に対応する位置に配置されている。本実施の形態に係る基板10において、GMR素子群13には、図1(a)に示すように、4つのGMR素子13a〜13dが配列されている。なお、これらの4つのGMR素子13a〜13dは、ブリッジ回路を構成する。
【0021】
GMR素子13a〜13dは、図1(b)に示す上方側に対向して配置される磁石14からの磁気に感応して信号を出力する。基本的構成として、交換バイアス層(反強磁石層)、固定層(ピン止め磁性層)、非磁性層及び自由層(フリー磁性層)を基板上に積層して形成されている。なお、GMR素子13a〜13dが巨大磁気抵抗効果(GMR)を発揮するためには、例えば、交換バイアス層がα−Fe層、固定層がNiFe層、非磁性層がCu層、自由層がNiFe層から形成されることが好ましいが、これらのものに限定されるものではなく、巨大磁気抵抗効果を発揮するものであれば、いかなるものであってもよい。また、GMR素子13a〜13dは、巨大磁気抵抗効果を発揮するものであれば、上記の積層構造のものに限定されるものではない。
【0022】
ASIC11、12は、GMR素子群13からの出力信号を受け取り、この出力信号から磁石14の回転角度を示す角度データを求める。本実施の形態に係る基板10においては、2つのASIC11、12を実装する場合について示しているが、ASICの数量についてはこれに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。なお、2つのASIC11、12を実装するのは、一方のASICが故障した場合等においても、磁石14の回転角度の検出を確保するためである。
【0023】
基板10における図1(a)に示す右方側端部の中央部分、並びに、基板10における同図の左方側の上端部及び下端部には、略半円弧形状を有する切り欠き部15〜17が形成されている。これらの切り欠き部15〜17は、不図示のケースに対して基板10を固定する際の基準として利用される。すなわち、これらの切り欠き部15〜17を基準として上記ケース上における基板10の固定位置が決定される。
【0024】
また、基板10における図1(a)に示す左方側端部には、複数の端子接続部18が配設されている。端子接続部18は、基板10が固定されるケースにインサート成型された出力端子と接続される。当該ケースの出力端子と端子接続部18とは、例えば、アルミ線等により接続される。
【0025】
図2は、本実施の形態に係る基板10の内層を説明するための図である。なお、図2においては、図1に示す基板10の表面を構成する最上層(表面層)の下方側に重ねられる内層を示すものとする。
【0026】
図2に示すように、基板10の内層20の上面には、外部側の領域を除き、その全面に亘って熱伝導パターンとしての銅箔パターン21が設けられている。この銅箔パターン21は、上述したASIC11、12や、GMR素子群13の駆動に伴って発生する熱を外部に放出することを目的として設けられている。なお、ここでは、内層20に銅箔パターン21を設ける場合について示しているが、GMR素子群13等に発生する熱を外部に放出することができれば、いかなる材料を用いても良い。
【0027】
基板10の内層20の中央近傍には、図2に示す上下方向に延在するスリット22が形成されている。スリット22の上端部22a及び下端部22bは、図2に示す右方側に直角に屈曲しており、僅かに同図に示す右方側に向かって延在している。なお、スリット22に対応する位置においては、銅箔パターン21は、設けられていない。
【0028】
図3は、本実施の形態に係る基板10が有する構成の位置関係について説明するための図である。なお、図3においては、図2に示す内層20の構成を点線で示している。
【0029】
本実施の形態に係る基板10においては、図3に示すように、内層20に形成されたスリット22が、ASIC11、12と、GMR素子群13との間に対応する位置に配置される。スリット22の上端部22aは、ASIC11の上端部よりも僅かに上方側の位置でASIC11側に向けて延在し、下端部22bは、ASIC12の下端部よりも僅かに下方側の位置でASIC12側に向けて延在している。
【0030】
このように配置された基板10において、ASIC11、12、並びに、GMR素子群13に発生した熱は、内層20の銅箔パターン21を伝達する過程で外部に放出される。この場合、ASIC11、12に発生した熱もGMR素子群13に銅箔パターン21を通じて伝達し得る。本実施の形態に係る基板10においては、ASIC11、12と、GMR素子群13との間にスリット22を形成することにより、当該部分における銅箔パターン21の熱伝導率を他の部分に比べて低減し、ASIC11、12に発生した熱が直接的にGMR素子群13に伝達されるのを防止している。特に、スリット22の端部をASIC11、12側に屈曲させることにより、スリット22に沿って伝達するASIC11、12に発生した熱の進行を一時的に阻害してGMR素子郡13への直接的な伝達を防止している。
【0031】
ここで、本実施の形態に係る基板10における熱の伝達状況の具体例について図4〜図7を用いて説明する。図4〜図7は、本実施の形態に係る基板10における熱の伝達状況の一例について説明するための図である。なお、図4は、本実施の形態に係る基板10に実装された素子の駆動後15秒が経過した場合における温度分布を示し、図5、図6及び図7は、それぞれ素子の駆動後30秒、45秒及び60秒が経過した場合における温度分布を示している。
【0032】
本実施の形態に係る基板10に実装されたASIC11、12、並びに、GMR素子群13を駆動した後、15秒が経過すると、図4に示すように、駆動に伴う発熱によりASIC11、12、並びに、GMR素子群13の近傍の温度が約31℃まで上昇する。図4〜図7においては、約31℃の領域をドットで示している。この場合において、約31℃の領域以外の基板10上の領域は、約29℃となっている。図4〜図7においては、約29℃の領域を空白で示している。
【0033】
その後、15秒が経過すると(各素子の駆動後30秒)、図5に示すように、内層20の銅箔パターン21を通じて約31℃の領域が周囲に拡がる一方、ASIC11、12、並びに、GMR素子群13の近傍の温度が約32℃まで上昇する。この場合において、約31℃の領域の範囲は、図5に占めすように、内層20に形成されたスリット22により遮断された状態となっている。なお、図4〜図7においては、約32℃の領域を間隔の広い斜線で示している。
【0034】
更に15秒が経過すると(各素子の駆動後45秒)、図6に示すように、内層20の銅箔パターン21を通じて約31℃の領域及び約32℃の領域が周囲に拡がる一方、ASIC11、12、並びに、GMR素子群13の近傍の温度が約33.5℃まで上昇する。この場合において、ASIC11、12から拡がった約31℃の領域は、スリット22の端部を乗り越えてGMR素子群13から拡がった約31℃の領域に接近していく。なお、図4〜図7においては、約33.5℃の領域を間隔の狭い斜線で示している。
【0035】
そして、更に15秒が経過すると(各素子の駆動後60秒)、図7に示すように、内層20の銅箔パターン21を通じて約32℃の領域が周囲に拡がることで、ASIC11、12から拡がった約32℃の領域と、GMR素子群13から拡がった約32℃の領域とが融合する。この場合において、約31℃の領域は、図7に示すGMR素子群13の左方側に拡がった状態となっている。また、ASIC11、12、並びに、GMR素子群13の近傍の温度は、約33.5℃を維持した状態となっている。
【0036】
このように本実施の形態に係る基板10によれば、基板10の内層20に銅箔パターン21を設けると共に、この銅箔パターン21におけるASIC11、12と、GMR素子群13との間の位置にスリット22を形成している。これにより、ASIC11、12の駆動に伴って発生する熱が直接的にGMR素子群13に伝達されるのを防止することから、GMR素子郡13の検出精度への影響を低減することができるので、GMR素子群13における高い検出精度を確保することが可能となる。
【0037】
また、銅箔パターン21に形成されたスリット22を挟んで、ASIC11、12の近傍にGMR素子群13を実装しているので、これらの素子を離間して実装する必要がなく、基板10自体の小型化を実現することが可能となる。この結果、基板10自体の小型化を実現しつつ、実装されるGMR素子群13における高い検出精度を確保することが可能となる。
【0038】
また、本実施の形態に係る基板10においては、スリット22の端部を、ASIC11、12の外部側まで形成している。これにより、ASIC11、12からの熱は、スリット22の外部側を迂回しなければGMR素子郡13まで到達できないことから、ASIC11、12からの熱がGMR素子郡13に直接的に伝達されるのを確実に防止することが可能となる。
【0039】
特に、本実施の形態に係る基板10においては、複数のGMR素子13a〜13dを実装するが、この場合においても、スリット22の外部側を通ってASIC11、12からの熱がGMR素子13a〜13dに伝達されることから、ASIC11、12からGMR素子13a〜13dまでに一定の距離を確保することができる。これにより、ASIC11、12からの熱に応じたGMR素子13a〜13dの温度を略一定にすることができるので、GMR素子13a〜13dにおける熱勾配の発生を防止することができ、GMR素子13a〜13dにおける高い検出精度を確保すること可能となる。
【0040】
さらに、本実施の形態に係る基板10においては、スリット22の端部をASIC11、12側に向けて屈曲させている。これにより、スリット22に沿って伝達するASIC11、12からの熱の進行を一時的に阻害することができるので、ASIC11、12からの熱がGMR素子郡13に直接的に伝達されるのを確実に防止でき、GMR素子郡13の検出精度へ影響を与えるのを防止することが可能となる。
【0041】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
【0042】
例えば、上記実施の形態においては、基板10に実装される発熱し得る素子としてASIC11、12を具体例に用いて説明しているが、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。すなわち、発熱し得る素子であれば、いかなる素子が実装される場合においても、上記実施の形態と同様の効果を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施の形態に係る基板の上面図(a)及び側面図(b)である。
【図2】上記実施の形態に係る基板の内層を説明するための図である。
【図3】上記実施の形態に係る基板が有する構成の位置関係について説明するための図である。
【図4】上記実施の形態に係る基板における熱の伝達状況の一例について説明するための図である。
【図5】上記実施の形態に係る基板における熱の伝達状況の一例について説明するための図である。
【図6】上記実施の形態に係る基板における熱の伝達状況の一例について説明するための図である。
【図7】上記実施の形態に係る基板における熱の伝達状況の一例について説明するための図である。
【符号の説明】
【0044】
10 基板
11、12 ASIC
13 GMR素子群
13a〜13d GMR素子
14 磁石
15〜17 切り欠き部
18 端子接続部
20 内層
21 銅箔パターン
22 スリット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度特性を有するセンサ素子が実装されると共に前記センサ素子の近傍に発熱し得る他の素子が実装される表面層と、前記表面層に重ねられ、前記センサ素子及び他の素子の駆動に伴って発生する熱を放出するための熱伝導パターンが設けられた内層とを具備するセンサ素子用基板であって、前記熱伝導パターンにおける前記センサ素子に対応する位置と、前記他の素子に対応する位置との間に他の部分に比べて熱伝導率を低減させた熱伝導低減部を設けたことを特徴とするセンサ素子用基板。
【請求項2】
前記熱伝導パターンは、前記内層における前記表面層側の略全面に亘って設けられ、前記熱伝導低減部は、前記センサ素子と前記他の素子との間に形成されたスリットであることを特徴とする請求項1記載のセンサ素子用基板。
【請求項3】
前記スリットの端部は、前記他の素子の端部よりも外部側まで形成されることを特徴とする請求項2記載のセンサ素子用基板。
【請求項4】
前記スリットの端部を、前記他の素子側に向けて屈曲させたことを特徴とする請求項3記載のセンサ素子用基板。
【請求項5】
前記表面層に複数の前記センサ素子が実装されることを特徴とする請求項3又は請求項4記載のセンサ素子用基板。
【請求項6】
前記熱伝導パターンは、銅箔パターンで形成されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のセンサ素子用基板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−180633(P2008−180633A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−14948(P2007−14948)
【出願日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】