タンパク質ホメオスタシスの機能不全を特徴とする状態を治療するための方法
タンパク質ホメオスタシスの機能不全を特徴とする状態の治療を必要とする患者において、タンパク質ホメオスタシスの機能不全を特徴とする状態を治療するための方法が提供される。タンパク質ホメオスタシスを改善または回復させて、患者の状態を軽減もしくは排除する、またはその発生もしくは再発を阻止するのに有効な量のタンパク質恒常性制御因子を患者に投与する工程を含む、タンパク質ホメオスタシスの機能不全を特徴とする状態の治療を必要とする患者において、タンパク質ホメオスタシスの機能不全を特徴とする状態を治療するための方法が提供される。前記状態は、リソソーム性蓄積症などの機能喪失型障害、または加齢関連疾患などの機能獲得型障害でもよい。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
タンパク質ホメオスタシスの機能不全を特徴とする状態の治療を必要とする患者において、タンパク質ホメオスタシスの機能不全を特徴とする状態を治療するための方法であって、タンパク質ホメオスタシスを改善または回復させて、患者の状態を軽減もしくは排除する、またはその発生もしくは再発を阻止するのに有効な量のタンパク質恒常性制御因子を患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項2】
タンパク質ホメオスタシスの機能不全が、タンパク質ミスフォールディングの結果である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
タンパク質ホメオスタシスの機能不全が、タンパク質凝集の結果である、請求項1記載の方法。
【請求項4】
タンパク質ホメオスタシスの機能不全が、欠陥のあるタンパク質輸送の結果である、請求項1記載の方法。
【請求項5】
タンパク質ホメオスタシスの機能不全が、タンパク質分解の結果である、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記状態が機能喪失型障害である、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記状態がリソソーム性蓄積症である、請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記状態が機能獲得型障害である、請求項1記載の方法。
【請求項9】
タンパク質恒常性制御因子が、熱ショック応答(HSR)経路、小胞体ストレス応答(unfolded protein response:UPR)経路、Ca2+シグナル伝達経路、またはそれらの組み合わせを介してシグナル伝達をアップレギュレートする、請求項1記載の方法。
【請求項10】
タンパク質恒常性制御因子が、1つもしくは複数のタンパク質シャペロン、1つもしくは複数のフォールディング酵素、またはそれらの組み合わせの転写または翻訳をアップレギュレートする、請求項6記載の方法。
【請求項11】
タンパク質恒常性制御因子が、1つまたは複数のタンパク質シャペロン、1つまたは複数のフォールディング酵素、またはそれらの組み合わせの分解を阻害する、請求項6記載の方法。
【請求項12】
タンパク質恒常性制御因子が凝集経路または脱凝集経路をアップレギュレートする、請求項7記載の方法。
【請求項13】
前記状態が、ゴーシェ病、α-マンノシドーシス、IIIA型ムコ多糖症、ファブリー病、テイ・サックス病、またはポンペ病である、請求項6記載の方法。
【請求項14】
機能喪失型障害が、変異リソソーム酵素に起因するリソソーム性蓄積症である、請求項6記載の方法。
【請求項15】
変異リソソーム酵素を交換するために、正常活性を有するリソソーム酵素をコードするポリヌクレオチドまたはポリペプチドを投与する工程をさらに含む、請求項15記載の方法。
【請求項16】
前記状態が、封入体筋炎、加齢黄斑変性、筋萎縮性側索硬化症、アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、またはパーキンソン病である、請求項8記載の方法。
【請求項17】
タンパク質恒常性制御因子が、化学小分子、タンパク質、アンチセンス核酸、ショートヘアピンRNA、短鎖干渉RNA、またはリボザイムである、請求項1記載の方法。
【請求項18】
タンパク質恒常性制御因子が、ウイルス感染に対する患者の感受性を高めない量で投与される、請求項1記載の方法。
【請求項19】
タンパク質恒常性制御因子が、癌に対する患者の感受性を高めない量で投与される、請求項1記載の方法。
【請求項20】
薬理学的シャペロンまたはキネティック安定剤を投与する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項21】
第2の機構的に別個のタンパク質恒常性制御因子を投与する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項22】
第1および第2のタンパク質恒常性制御因子が、凝集制御因子、脱凝集制御因子、タンパク質分解制御因子、またはタンパク質フォールディング制御因子の1つまたは複数である、請求項21記載の方法。
【請求項23】
タンパク質ホメオスタシスの機能不全を特徴とする状態の治療を必要とする患者において、タンパク質ホメオスタシスの機能不全を特徴とする状態を治療するための方法であって、薬理学的シャペロンまたはキネティック安定剤と組み合わせて、タンパク質ホメオスタシスを改善または回復させて、患者の状態を軽減もしくは排除する、またはその発生もしくは再発を阻止するのに有効な量のタンパク質恒常性制御因子を該患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項24】
前記状態が機能喪失型障害である、請求項23記載の方法。
【請求項25】
タンパク質恒常性制御因子が変異酵素の正しいフォールディングを促進する、請求項23記載の方法。
【請求項26】
変異酵素がリソソーム酵素である、請求項25記載の方法。
【請求項27】
変異リソソーム酵素を交換するために、正常活性を有するリソソーム酵素をコードするポリヌクレオチドまたはポリペプチドを投与する工程をさらに含む、請求項26記載の方法。
【請求項28】
タンパク質恒常性制御因子が小胞体関連分解を阻害する、請求項23記載の方法。
【請求項29】
前記状態がゴーシェ病である、請求項23記載の方法。
【請求項30】
薬理学的シャペロンがN-(n-ノニル)デオキシノジリマイシンである、請求項24記載の方法。
【請求項31】
前記状態がテイ・サックス病である、請求項23記載の方法。
【請求項32】
薬理学的シャペロンが2-アセトアミド-2-デオキシノジリマイシンである、請求項31記載の方法。
【請求項33】
前記状態が機能獲得型障害である、請求項23記載の方法。
【請求項34】
前記状態が、封入体筋炎、加齢黄斑変性、筋萎縮性側索硬化症、アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、またはパーキンソン病である、請求項33記載の方法。
【請求項35】
機能喪失型疾患の治療を必要とする患者において機能喪失型疾患を治療するための方法であって、変異タンパク質の活性を改善または回復させて、患者における機能喪失型疾患を軽減もしくは排除する、またはその発生または再発を阻止するのに有効な量のタンパク質恒常性制御因子を該患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項36】
タンパク質恒常性制御因子が変異タンパク質の正しいフォールディングを促進し、かつ変異タンパク質に結合しない、請求項35記載の方法。
【請求項37】
タンパク質恒常性制御因子が、タンパク質シャペロンの小胞体関連分解を軽減または排除する、請求項35記載の方法。
【請求項38】
タンパク質恒常性制御因子がプロテアソーム阻害剤である、請求項35記載の方法。
【請求項39】
機能喪失型疾患がリソソーム性蓄積症であり、変異タンパク質がリソソーム酵素である、請求項35記載の方法。
【請求項40】
機能喪失型疾患が嚢胞性線維症であり、変異タンパク質が嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(CFTR)である、請求項35記載の方法。
【請求項41】
変異タンパク質を交換するために、正常活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチドまたはポリペプチドを投与する工程をさらに含む、請求項35記載の方法。
【請求項42】
リソソーム性蓄積症が神経障害性リソソーム性蓄積症である、請求項39記載の方法。
【請求項43】
リソソーム性蓄積症が、ゴーシェ病、α-マンノシドーシス、IIIA型ムコ多糖症、ファブリー病、テイ・サックス病、またはポンペ病である、請求項39記載の方法。
【請求項44】
タンパク質恒常性制御因子が小胞体中のカルシウム濃度を上げる、請求項39記載の方法。
【請求項45】
タンパク質恒常性制御因子がCa2+チャンネル遮断薬である、請求項44記載の方法。
【請求項46】
タンパク質恒常性制御因子がカルシウム結合シャペロンタンパク質の発現を高める、請求項44記載の方法。
【請求項47】
カルシウム結合シャペロンタンパク質がカルネキシンおよびカルレチキュリンからなる群より選択される、請求項46記載の方法。
【請求項48】
タンパク質恒常性制御因子がリアノジン受容体を阻害する、請求項44記載の方法。
【請求項49】
タンパク質恒常性制御因子がリアノジン受容体アンタゴニストである、請求項48記載の方法。
【請求項50】
タンパク質恒常性制御因子がリアノジン受容体の発現を阻害する、請求項48記載の方法。
【請求項51】
タンパク質恒常性制御因子が少なくとも2つのリアノジン受容体サブタイプを阻害する、請求項48記載の方法。
【請求項52】
タンパク質恒常性制御因子がジルチアゼムまたはベラパミルである、請求項39記載の方法。
【請求項53】
リソソーム性蓄積症がゴーシェ病である、請求項43記載の方法。
【請求項54】
リソソーム性蓄積症が神経障害性ゴーシェ病である、請求項53記載の方法。
【請求項55】
酵素がグルコセレブロシダーゼである、請求項53記載の方法。
【請求項56】
酵素がL444Pグルコセレブロシダーゼである、請求項55記載の方法。
【請求項57】
酵素がN370Sグルコセレブロシダーゼである、請求項55記載の方法。
【請求項58】
リソソーム性蓄積症がα-マンノシドーシスである、請求項43記載の方法。
【請求項59】
酵素がα-マンノシダーゼである、請求項58記載の方法。
【請求項60】
酵素がP356R α-マンノシダーゼである、請求項59記載の方法。
【請求項61】
リソソーム性蓄積症がIIIA型ムコ多糖症である、請求項43記載の方法。
【請求項62】
酵素がスルファミダーゼである、請求項61記載の方法。
【請求項63】
酵素がS66WスルファミダーゼまたはR245Hスルファミダーゼである、請求項62記載の方法。
【請求項64】
タンパク質恒常性制御因子がCa2+チャンネルアンタゴニストである、請求項39記載の方法。
【請求項65】
タンパク質恒常性制御因子がL型電位依存性カルシウムチャネル遮断薬である、請求項64記載の方法。
【請求項66】
タンパク質恒常性制御因子がジルチアゼムまたはベラパミルである、請求項65記載の方法。
【請求項67】
タンパク質恒常性制御因子がジルチアゼムの類似体である、請求項65記載の方法。
【請求項68】
前記疾患がテイ・サックス病である、請求項43記載の方法。
【請求項69】
酵素がβ-ヘキソサミンAである、請求項68記載の方法。
【請求項70】
酵素がG269S β-ヘキソサミンAである、請求項69記載の方法。
【請求項71】
タンパク質恒常性制御因子がセラストロールである、請求項70記載の方法。
【請求項72】
タンパク質恒常性制御因子がMG-132である、請求項70記載の方法。
【請求項73】
タンパク質ホメオスタシスの機能不全を特徴とする状態の治療を必要とする患者において、タンパク質ホメオスタシスの機能不全を特徴とする状態を治療するための方法であって、少なくとも2つの機構的に別個のタンパク質恒常性制御因子を該患者に投与する工程を含み、該タンパク質恒常性制御因子は、タンパク質ホメオスタシスを改善または回復させて、患者の状態を軽減もしくは排除する、またはその発生もしくは再発を阻止するのに有効な量で投与される、方法。
【請求項74】
タンパク質恒常性制御因子の1つが変異タンパク質の正しいフォールディングを増強する、請求項73記載の方法。
【請求項75】
タンパク質恒常性制御因子の1つが変異タンパク質の小胞体関連分解を阻害する、請求項73記載の方法。
【請求項76】
変異タンパク質が変異酵素である、請求項73記載の方法。
【請求項77】
患者においてタンパク質ホメオスタシスの機能不全を特徴とする状態を診断するための方法であって、以下の工程を含む方法:
細胞をベースとするアッセイ系において患者からの細胞または組織とタンパク質恒常性制御因子とを接触させる工程、
細胞内のタンパク質フォールディング、タンパク質凝集、タンパク質輸送、またはタンパク質分解に及ぼすタンパク質恒常性制御因子の影響を測定する工程、および
患者の細胞または組織におけるタンパク質ホメオスタシスの欠損を特定する工程。
【請求項78】
タンパク質のフォールディングまたは輸送の欠損を特定する工程を含む方法であって、前記状態が機能喪失型障害である、請求項77記載の方法。
【請求項79】
タンパク質分解における欠損を特定する工程を含む方法であって、前記状態が機能獲得型障害である、請求項77記載の方法。
【請求項80】
欠損がタンパク質シャペロンの合成におけるものである、請求項79記載の方法。
【請求項81】
タンパク質恒常性制御因子が、熱ショック応答(HSR)経路、小胞体ストレス応答(UPR)経路、Ca2+シグナル伝達経路、またはそれらの組み合わせを介してシグナル伝達をアップレギュレートする、請求項79記載の方法。
【請求項82】
タンパク質恒常性制御因子が、1つもしくは複数のタンパク質シャペロン、1つもしくは複数のフォールディング酵素、またはそれらの組み合わせの転写または翻訳をアップレギュレートする、請求項79記載の方法。
【請求項83】
タンパク質恒常性制御因子が、1つもしくは複数のタンパク質シャペロン、1つもしくは複数のフォールディング酵素、またはそれらの組み合わせの分解を阻害する、請求項79記載の方法。
【請求項84】
タンパク質恒常性制御因子が凝集経路または脱凝集経路をアップレギュレートする、請求項77記載の方法。
【請求項85】
2つまたはそれ以上のタンパク質恒常性成分を同定することによって治療法をデザインする方法であって、タンパク質恒常性成分の活性と標準とを比較する工程;標準の活性に対してタンパク質恒常性成分の活性を改変するタンパク質恒常性制御因子を選択する工程;および該制御因子を必要する患者に該制御因子を投与する工程を含む、方法。
【請求項1】
タンパク質ホメオスタシスの機能不全を特徴とする状態の治療を必要とする患者において、タンパク質ホメオスタシスの機能不全を特徴とする状態を治療するための方法であって、タンパク質ホメオスタシスを改善または回復させて、患者の状態を軽減もしくは排除する、またはその発生もしくは再発を阻止するのに有効な量のタンパク質恒常性制御因子を患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項2】
タンパク質ホメオスタシスの機能不全が、タンパク質ミスフォールディングの結果である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
タンパク質ホメオスタシスの機能不全が、タンパク質凝集の結果である、請求項1記載の方法。
【請求項4】
タンパク質ホメオスタシスの機能不全が、欠陥のあるタンパク質輸送の結果である、請求項1記載の方法。
【請求項5】
タンパク質ホメオスタシスの機能不全が、タンパク質分解の結果である、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記状態が機能喪失型障害である、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記状態がリソソーム性蓄積症である、請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記状態が機能獲得型障害である、請求項1記載の方法。
【請求項9】
タンパク質恒常性制御因子が、熱ショック応答(HSR)経路、小胞体ストレス応答(unfolded protein response:UPR)経路、Ca2+シグナル伝達経路、またはそれらの組み合わせを介してシグナル伝達をアップレギュレートする、請求項1記載の方法。
【請求項10】
タンパク質恒常性制御因子が、1つもしくは複数のタンパク質シャペロン、1つもしくは複数のフォールディング酵素、またはそれらの組み合わせの転写または翻訳をアップレギュレートする、請求項6記載の方法。
【請求項11】
タンパク質恒常性制御因子が、1つまたは複数のタンパク質シャペロン、1つまたは複数のフォールディング酵素、またはそれらの組み合わせの分解を阻害する、請求項6記載の方法。
【請求項12】
タンパク質恒常性制御因子が凝集経路または脱凝集経路をアップレギュレートする、請求項7記載の方法。
【請求項13】
前記状態が、ゴーシェ病、α-マンノシドーシス、IIIA型ムコ多糖症、ファブリー病、テイ・サックス病、またはポンペ病である、請求項6記載の方法。
【請求項14】
機能喪失型障害が、変異リソソーム酵素に起因するリソソーム性蓄積症である、請求項6記載の方法。
【請求項15】
変異リソソーム酵素を交換するために、正常活性を有するリソソーム酵素をコードするポリヌクレオチドまたはポリペプチドを投与する工程をさらに含む、請求項15記載の方法。
【請求項16】
前記状態が、封入体筋炎、加齢黄斑変性、筋萎縮性側索硬化症、アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、またはパーキンソン病である、請求項8記載の方法。
【請求項17】
タンパク質恒常性制御因子が、化学小分子、タンパク質、アンチセンス核酸、ショートヘアピンRNA、短鎖干渉RNA、またはリボザイムである、請求項1記載の方法。
【請求項18】
タンパク質恒常性制御因子が、ウイルス感染に対する患者の感受性を高めない量で投与される、請求項1記載の方法。
【請求項19】
タンパク質恒常性制御因子が、癌に対する患者の感受性を高めない量で投与される、請求項1記載の方法。
【請求項20】
薬理学的シャペロンまたはキネティック安定剤を投与する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項21】
第2の機構的に別個のタンパク質恒常性制御因子を投与する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項22】
第1および第2のタンパク質恒常性制御因子が、凝集制御因子、脱凝集制御因子、タンパク質分解制御因子、またはタンパク質フォールディング制御因子の1つまたは複数である、請求項21記載の方法。
【請求項23】
タンパク質ホメオスタシスの機能不全を特徴とする状態の治療を必要とする患者において、タンパク質ホメオスタシスの機能不全を特徴とする状態を治療するための方法であって、薬理学的シャペロンまたはキネティック安定剤と組み合わせて、タンパク質ホメオスタシスを改善または回復させて、患者の状態を軽減もしくは排除する、またはその発生もしくは再発を阻止するのに有効な量のタンパク質恒常性制御因子を該患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項24】
前記状態が機能喪失型障害である、請求項23記載の方法。
【請求項25】
タンパク質恒常性制御因子が変異酵素の正しいフォールディングを促進する、請求項23記載の方法。
【請求項26】
変異酵素がリソソーム酵素である、請求項25記載の方法。
【請求項27】
変異リソソーム酵素を交換するために、正常活性を有するリソソーム酵素をコードするポリヌクレオチドまたはポリペプチドを投与する工程をさらに含む、請求項26記載の方法。
【請求項28】
タンパク質恒常性制御因子が小胞体関連分解を阻害する、請求項23記載の方法。
【請求項29】
前記状態がゴーシェ病である、請求項23記載の方法。
【請求項30】
薬理学的シャペロンがN-(n-ノニル)デオキシノジリマイシンである、請求項24記載の方法。
【請求項31】
前記状態がテイ・サックス病である、請求項23記載の方法。
【請求項32】
薬理学的シャペロンが2-アセトアミド-2-デオキシノジリマイシンである、請求項31記載の方法。
【請求項33】
前記状態が機能獲得型障害である、請求項23記載の方法。
【請求項34】
前記状態が、封入体筋炎、加齢黄斑変性、筋萎縮性側索硬化症、アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、またはパーキンソン病である、請求項33記載の方法。
【請求項35】
機能喪失型疾患の治療を必要とする患者において機能喪失型疾患を治療するための方法であって、変異タンパク質の活性を改善または回復させて、患者における機能喪失型疾患を軽減もしくは排除する、またはその発生または再発を阻止するのに有効な量のタンパク質恒常性制御因子を該患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項36】
タンパク質恒常性制御因子が変異タンパク質の正しいフォールディングを促進し、かつ変異タンパク質に結合しない、請求項35記載の方法。
【請求項37】
タンパク質恒常性制御因子が、タンパク質シャペロンの小胞体関連分解を軽減または排除する、請求項35記載の方法。
【請求項38】
タンパク質恒常性制御因子がプロテアソーム阻害剤である、請求項35記載の方法。
【請求項39】
機能喪失型疾患がリソソーム性蓄積症であり、変異タンパク質がリソソーム酵素である、請求項35記載の方法。
【請求項40】
機能喪失型疾患が嚢胞性線維症であり、変異タンパク質が嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(CFTR)である、請求項35記載の方法。
【請求項41】
変異タンパク質を交換するために、正常活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチドまたはポリペプチドを投与する工程をさらに含む、請求項35記載の方法。
【請求項42】
リソソーム性蓄積症が神経障害性リソソーム性蓄積症である、請求項39記載の方法。
【請求項43】
リソソーム性蓄積症が、ゴーシェ病、α-マンノシドーシス、IIIA型ムコ多糖症、ファブリー病、テイ・サックス病、またはポンペ病である、請求項39記載の方法。
【請求項44】
タンパク質恒常性制御因子が小胞体中のカルシウム濃度を上げる、請求項39記載の方法。
【請求項45】
タンパク質恒常性制御因子がCa2+チャンネル遮断薬である、請求項44記載の方法。
【請求項46】
タンパク質恒常性制御因子がカルシウム結合シャペロンタンパク質の発現を高める、請求項44記載の方法。
【請求項47】
カルシウム結合シャペロンタンパク質がカルネキシンおよびカルレチキュリンからなる群より選択される、請求項46記載の方法。
【請求項48】
タンパク質恒常性制御因子がリアノジン受容体を阻害する、請求項44記載の方法。
【請求項49】
タンパク質恒常性制御因子がリアノジン受容体アンタゴニストである、請求項48記載の方法。
【請求項50】
タンパク質恒常性制御因子がリアノジン受容体の発現を阻害する、請求項48記載の方法。
【請求項51】
タンパク質恒常性制御因子が少なくとも2つのリアノジン受容体サブタイプを阻害する、請求項48記載の方法。
【請求項52】
タンパク質恒常性制御因子がジルチアゼムまたはベラパミルである、請求項39記載の方法。
【請求項53】
リソソーム性蓄積症がゴーシェ病である、請求項43記載の方法。
【請求項54】
リソソーム性蓄積症が神経障害性ゴーシェ病である、請求項53記載の方法。
【請求項55】
酵素がグルコセレブロシダーゼである、請求項53記載の方法。
【請求項56】
酵素がL444Pグルコセレブロシダーゼである、請求項55記載の方法。
【請求項57】
酵素がN370Sグルコセレブロシダーゼである、請求項55記載の方法。
【請求項58】
リソソーム性蓄積症がα-マンノシドーシスである、請求項43記載の方法。
【請求項59】
酵素がα-マンノシダーゼである、請求項58記載の方法。
【請求項60】
酵素がP356R α-マンノシダーゼである、請求項59記載の方法。
【請求項61】
リソソーム性蓄積症がIIIA型ムコ多糖症である、請求項43記載の方法。
【請求項62】
酵素がスルファミダーゼである、請求項61記載の方法。
【請求項63】
酵素がS66WスルファミダーゼまたはR245Hスルファミダーゼである、請求項62記載の方法。
【請求項64】
タンパク質恒常性制御因子がCa2+チャンネルアンタゴニストである、請求項39記載の方法。
【請求項65】
タンパク質恒常性制御因子がL型電位依存性カルシウムチャネル遮断薬である、請求項64記載の方法。
【請求項66】
タンパク質恒常性制御因子がジルチアゼムまたはベラパミルである、請求項65記載の方法。
【請求項67】
タンパク質恒常性制御因子がジルチアゼムの類似体である、請求項65記載の方法。
【請求項68】
前記疾患がテイ・サックス病である、請求項43記載の方法。
【請求項69】
酵素がβ-ヘキソサミンAである、請求項68記載の方法。
【請求項70】
酵素がG269S β-ヘキソサミンAである、請求項69記載の方法。
【請求項71】
タンパク質恒常性制御因子がセラストロールである、請求項70記載の方法。
【請求項72】
タンパク質恒常性制御因子がMG-132である、請求項70記載の方法。
【請求項73】
タンパク質ホメオスタシスの機能不全を特徴とする状態の治療を必要とする患者において、タンパク質ホメオスタシスの機能不全を特徴とする状態を治療するための方法であって、少なくとも2つの機構的に別個のタンパク質恒常性制御因子を該患者に投与する工程を含み、該タンパク質恒常性制御因子は、タンパク質ホメオスタシスを改善または回復させて、患者の状態を軽減もしくは排除する、またはその発生もしくは再発を阻止するのに有効な量で投与される、方法。
【請求項74】
タンパク質恒常性制御因子の1つが変異タンパク質の正しいフォールディングを増強する、請求項73記載の方法。
【請求項75】
タンパク質恒常性制御因子の1つが変異タンパク質の小胞体関連分解を阻害する、請求項73記載の方法。
【請求項76】
変異タンパク質が変異酵素である、請求項73記載の方法。
【請求項77】
患者においてタンパク質ホメオスタシスの機能不全を特徴とする状態を診断するための方法であって、以下の工程を含む方法:
細胞をベースとするアッセイ系において患者からの細胞または組織とタンパク質恒常性制御因子とを接触させる工程、
細胞内のタンパク質フォールディング、タンパク質凝集、タンパク質輸送、またはタンパク質分解に及ぼすタンパク質恒常性制御因子の影響を測定する工程、および
患者の細胞または組織におけるタンパク質ホメオスタシスの欠損を特定する工程。
【請求項78】
タンパク質のフォールディングまたは輸送の欠損を特定する工程を含む方法であって、前記状態が機能喪失型障害である、請求項77記載の方法。
【請求項79】
タンパク質分解における欠損を特定する工程を含む方法であって、前記状態が機能獲得型障害である、請求項77記載の方法。
【請求項80】
欠損がタンパク質シャペロンの合成におけるものである、請求項79記載の方法。
【請求項81】
タンパク質恒常性制御因子が、熱ショック応答(HSR)経路、小胞体ストレス応答(UPR)経路、Ca2+シグナル伝達経路、またはそれらの組み合わせを介してシグナル伝達をアップレギュレートする、請求項79記載の方法。
【請求項82】
タンパク質恒常性制御因子が、1つもしくは複数のタンパク質シャペロン、1つもしくは複数のフォールディング酵素、またはそれらの組み合わせの転写または翻訳をアップレギュレートする、請求項79記載の方法。
【請求項83】
タンパク質恒常性制御因子が、1つもしくは複数のタンパク質シャペロン、1つもしくは複数のフォールディング酵素、またはそれらの組み合わせの分解を阻害する、請求項79記載の方法。
【請求項84】
タンパク質恒常性制御因子が凝集経路または脱凝集経路をアップレギュレートする、請求項77記載の方法。
【請求項85】
2つまたはそれ以上のタンパク質恒常性成分を同定することによって治療法をデザインする方法であって、タンパク質恒常性成分の活性と標準とを比較する工程;標準の活性に対してタンパク質恒常性成分の活性を改変するタンパク質恒常性制御因子を選択する工程;および該制御因子を必要する患者に該制御因子を投与する工程を含む、方法。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3−1】
【図3−2】
【図3−3】
【図4】
【図5】
【図6−1】
【図6−2】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17−1】
【図17−2】
【図18−1】
【図18−2】
【図18−3】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39A】
【図39B】
【図39C】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図1B】
【図1C】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3−1】
【図3−2】
【図3−3】
【図4】
【図5】
【図6−1】
【図6−2】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17−1】
【図17−2】
【図18−1】
【図18−2】
【図18−3】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39A】
【図39B】
【図39C】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【公表番号】特表2011−511007(P2011−511007A)
【公表日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−545262(P2010−545262)
【出願日】平成21年2月2日(2009.2.2)
【国際出願番号】PCT/US2009/032896
【国際公開番号】WO2009/100037
【国際公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【出願人】(399038620)ザ スクリプス リサーチ インスティチュート (51)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月2日(2009.2.2)
【国際出願番号】PCT/US2009/032896
【国際公開番号】WO2009/100037
【国際公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【出願人】(399038620)ザ スクリプス リサーチ インスティチュート (51)
【Fターム(参考)】
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