ドアホン装置、ドアホン装置における各手段として機能させるためのプログラム、ドアホンシステム及びドアホン装置の情報処理方法
【課題】ドアホン装置1に記憶する来訪者情報に評価者の情報を記憶して、来訪者に関する評価情報の信頼性を向上させる。
【解決手段】来訪者を検出する来訪検出手段3と、来訪者を識別する識別情報を取得する識別情報取得手段4と、来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報記憶処理手段5と、来訪者情報記憶手段6を参照し、識別情報取得手段4により取得された識別情報の照合を行う照合手段7と、照合手段7により照合された結果、識別情報取得手段4により取得された識別情報と来訪者情報記憶手段6に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力する情報出力手段8と、を備えるドアホン装置1とした。
【解決手段】来訪者を検出する来訪検出手段3と、来訪者を識別する識別情報を取得する識別情報取得手段4と、来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報記憶処理手段5と、来訪者情報記憶手段6を参照し、識別情報取得手段4により取得された識別情報の照合を行う照合手段7と、照合手段7により照合された結果、識別情報取得手段4により取得された識別情報と来訪者情報記憶手段6に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力する情報出力手段8と、を備えるドアホン装置1とした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭の玄関等に設置するドアホン装置に関し、特に、来訪者の情報を記憶しておき、来訪者があったときにその来訪者に関する情報を閲覧しながら来訪者との対応を可能とするドアホン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、玄関子機にカメラを設置しておき、室内対応者はこの玄関子機で撮像した来訪者を観察して対応可能とするドアホン装置が実用化されている。このドアホン装置によれば、玄関子機により撮像した来訪者の姿や顔から、不必要な訪問販売等を直接対応することなく断ることができ、不要なトラブル等を回避することができる。しかし、来訪者に対する情報がないために、来訪者が危険な人物かどうか等について、一度対応してみなければ判断できない、という不便さがあった。
【0003】
これに対して、近隣の屋外に設置した情報端末装置(例えばインターホーン)同士を、通信回線を介して接続し、来訪者に関する情報を共有化する情報端末装置が考案されている。例えば、特許文献1には広域監視システムが記載されている。この広域監視システムは、訪問者の来訪を検出する来訪検出手段と、来訪者を検出した旨の信号を受けて来訪者を撮像する撮像手段と、その撮像した映像に対応付けて来訪者の情報を入力できる入力手段と、来訪者の情報を報知する報知手段を備えた複数の情報端末手段から構成され、それぞれの情報端末手段は通信手段を介して来訪者に関する情報を伝達することができる。
【0004】
この広域監視システムにおいては、屋外に設置した情報端末装置が撮像した映像に対応する情報が入力されると、これらの情報が集中管理装置に送信されて格納される。いずれかの情報端末装置(例えばインターホーン)で来訪者を検出すると、来訪者の映像を中央管理装置に送信し、中央管理装置はその来訪者の映像と、既に記憶された来訪者の映像とを比較し、映像が一致したときは、来訪者があった情報端末装置にその映像に関連付けられた来訪者の情報を送信する。情報端末装置は、中央管理装置から受信した情報を報知するので、対応者はその報知された情報から、現在来訪している来訪者の情報を取得することができる。これにより、悪質な訪問販売員や不審な行動をする人物を地域全体で警戒することができる、というものである。
【特許文献1】特開2004−54536号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、来訪者を評価する情報には個人差が存在する。子供が評価する大人の来訪者が悪い印象でも、大人が評価した場合は異なったものとなる。また、30歳代の女性が評価する来訪者の評価と60歳代の男性が評価する来訪者の情報とはおのずと異なったものとなる。特に、評価者が匿名の評価情報は、評価情報自体の信頼性が低下する場合があった。そこで、本発明においては、このような不具合を解消したドアホン装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明においては上記課題を解決するために以下の手段を講じた。
【0007】
請求項1に係る発明においては、来訪者を検出する来訪検出手段と、前記来訪検出手段により検出された来訪者を識別する識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者の情報とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報記憶処理手段と、前記来訪検出手段で来訪者が検出されたとき、前記来訪者情報記憶手段を参照し、前記識別情報取得手段により取得された識別情報の照合を行う照合手段と、前記照合手段により行われた照合の結果、前記識別情報取得手段により取得された識別情報と前記来訪者情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力する情報出力手段と、を備えたドアホン装置とした。
【0008】
請求項2に係る発明においては、前記来訪検出手段により検出された来訪者に関する評価情報とその評価を行う評価者の情報とを入力する来訪者情報入力手段を備えた請求項1に記載のドアホン装置とした。
【0009】
請求項3に係る発明においては、前記来訪者情報入力手段は、来訪者に対する評価を行う複数の評価者の情報の入力を可能とし、前記来訪者情報入力手段を用いて評価情報を入力する際に、前記来訪者情報入力手段によりすでに入力されている複数の評価者の情報のうち一の評価者の情報の指定を要求する評価者指定要求手段と、を備え、前記来訪者情報記憶処理手段は、前記評価者指定要求手段による要求に応じて指定された評価者の情報を前記識別情報及び前記評価情報に関連付けて前記来訪者情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項2に記載のドアホン装置とした。
【0010】
請求項4に係る発明においては、前記評価者を認証するための認証情報を入力する認証情報入力手段と、前記認証情報入力手段に入力された認証情報を記憶する認証情報記憶手段と、前記来訪者情報入力手段を用いて評価情報を入力する際に、その入力者に対して認証情報の入力を要求する認証情報要求手段と、前記認証情報要求手段による要求に対して前記入力者から入力された認証情報が前記認証情報記憶手段に記憶されているときに前記入力者を評価者として認証する認証手段と、前記来訪者情報記憶処理手段は、認証手段で認証された入力者によって入力された評価情報を前記来訪者情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項2又は3に記載のドアホン装置とした。
【0011】
請求項5に係る発明においては、前記評価者の情報は、当該評価者の氏名情報、性別情報、年齢情報、住所情報のうち少なくとも1つの情報である請求項1〜4のいずれかに記載のドアホン装置とした。
【0012】
請求項6に係る発明においては、前記来訪者情報には、前記評価情報が記憶された日時が評価日時情報として含まれており、前記情報出力手段は、評価日時が現時刻に近い評価情報から出力することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0013】
請求項7に係る発明においては、前記情報出力手段は、評価者の性別情報が前記来訪者情報入力手段で入力される評価者の性別情報と同一の評価情報から出力することを特徴とする請求項5又は6に記載のドアホン装置とした。
【0014】
請求項8に係る発明においては、前記情報出力手段は、評価者の年齢情報が前記来訪者情報入力手段で入力される評価者の年齢情報と同一の評価情報から出力することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0015】
請求項9に係る発明においては、前記情報出力手段は、評価者の住所情報が前記来訪者情報入力手段で入力される評価者の住所情報と同一又は住所が近い評価情報から出力することを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0016】
請求項10に係る発明においては、前記評価者の情報には、自ドアホン装置を使用する家族の氏名情報が含まれ、前記情報出力手段は、前記家族の氏名情報の評価情報から優先して出力することを特徴とする請求項5〜9のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0017】
請求項11に係る発明においては、前記情報出力手段は、前記識別情報として来訪者の映像情報又は音声情報が関連付けられた評価情報を優先して出力することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0018】
請求項12に係る発明においては、前記来訪検知手段により検出された来訪者の撮像情報を取得する撮像情報取得手段を備え、前記来訪者情報記憶処理手段は、前記撮像情報取得手段で取得した来訪者の撮像情報を当該来訪者の識別情報に関連付けて前記来訪者情報記憶手段に記憶し、前記情報出力手段は、前記一致する識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報に加え、さらに当該識別情報に関連づけられた来訪者の撮像情報を表示手段に表示することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0019】
請求項13に係る発明においては、前記来訪検知手段により検出された来訪者の音声情報を取得する音声情報取得手段を備え、前記来訪者情報記憶処理手段は、前記音声情報取得手段で取得した来訪者の音声情報を当該来訪者の識別情報に関連付けて前記来訪者情報記憶手段に記憶し、前記情報出力手段は、前記一致する識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報に加え、さらに当該識別情報に関連づけられた来訪者の音声情報を音声出力手段から出力することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0020】
請求項14に係る発明においては、前記来訪者情報を他のドアホン装置と共有するために、当該他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を通信回線を介して取得し、前記来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報取得手段を備えた請求項1〜13のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0021】
請求項15に係る発明においては、前記来訪者情報取得手段は、前記他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を定期的に通信回線を介して取得し、前記来訪者情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項14に記載のドアホン装置とした。
【0022】
請求項16に係る発明においては、前記来訪者情報取得手段は、前記他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を当該他のドアホン装置から前記通信回線を介して直接又は前記通信回線に接続されたサーバ装置を介して取得することを特徴とする請求項14に記載のドアホン装置とした。
【0023】
請求項17に係る発明においては、自ドアホン装置の設置場所情報を入力する設置場所入力手段と、前記設置場所入力手段によって入力された設置場所情報を記憶する設置場所記憶手段と、前記通信回線を介して通信可能な他のドアホン装置から取得した設置場所情報と自ドアホン装置の設置場所情報とを比較して、当該他のドアホン装置の設置場所と自ドアホン装置の設置場所との相対距離を判定する相対距離判定手段と、を備えていることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0024】
請求項18に係る発明においては、緯度及び経度の情報をGPS衛星から取得するGPS情報取得手段と、前記GPS衛星から取得する情報を設置場所情報として記憶する設置場所記憶手段と、前記通信回線を介して通信可能な他のドアホン装置から取得した設置場所情報と自ドアホン装置の設置場所情報とを比較して、当該他のドアホン装置の設置場所と自ドアホン装置の設置場所との相対距離を判定する相対距離判定手段と、を備えていることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0025】
請求項19に係る発明においては、前記相対距離判定手段により判定された当該他のドアホン装置との相対距離が所定の範囲内にあるドアホン装置から来訪者情報を取得することを特徴とする請求項17又は請求項18に記載のドアホン装置とした。
【0026】
請求項20に係る発明においては、前記情報出力手段は、前記相対距離判定手段により判定された相対距離が短いドアホン装置から取得された評価情報を優先して出力することを特徴とする請求項19に記載のドアホン装置とした。
【0027】
請求項21に係る発明においては、コンピュータを、前記請求項1〜20のいずれかに記載のドアホン装置における各手段として機能させるためのプログラムとした。
【0028】
請求項22に係る発明においては、通信回線に接続された複数のドアホン装置を備えたドアホンシステムにおいて、各前記ドアホン装置は、来訪者を検出する来訪検出手段と、
前記来訪検出手段により検出された来訪者を識別する識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者の情報とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報記憶処理手段と、前記来訪者情報を他のドアホン装置と共有するために、当該他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を前記通信回線を介して取得し、前記来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報取得手段と、前記来訪検出手段で来訪者が検出されたとき、前記来訪者情報記憶手段を参照し、前記識別情報取得手段により取得された識別情報の照合を行う照合手段と、前記照合手段により行われた照合の結果、前記識別情報取得手段により取得された識別情報と前記来訪者情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力する情報出力手段と、を備えたドアホンシステムとした。
【0029】
請求項23に係る発明においては、来訪者を来訪検出手段により検出するステップと、
前記来訪検出手段により検出された来訪者を識別する識別情報を識別情報取得手段により取得するステップと、前記来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者の情報とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶するステップと、前記来訪検出手段で来訪者が検出されたとき、前記来訪者情報記憶手段を参照し、前記識別情報取得手段により取得された識別情報の照合を行うステップと、前記照合の結果、前記識別情報取得手段により取得された識別情報と前記来訪者情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力するステップと、を有するドアホン装置の情報処理方法とした。
【発明の効果】
【0030】
請求項1に係るドアホン装置においては、来訪者を検出する来訪検出手段と、来訪検出手段により検出された来訪者を識別する識別情報を取得する識別情報取得手段と、来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者の情報とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報記憶処理手段と、来訪検出手段で来訪者が検出されたとき、来訪者情報記憶手段を参照し、識別情報取得手段により取得された識別情報の照合を行う照合手段と、照合手段により行われた照合の結果、識別情報取得手段により取得された識別情報と来訪者情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力する情報出力手段と、を備えたドアホン装置とした。これにより、来訪者が来訪したときに、この来訪者についての評価情報とその評価を行った評価者の情報を取得することが可能となり、来訪者に関する具体的で的確な情報を迅速に入手可能となる。その結果、悪質な来訪者に対して事前に準備することができるので、不要なトラブルを回避することができ、住まいの安全性を向上させることができる。
【0031】
また、請求項2に係るドアホン装置においては、来訪検出手段により検出された来訪者に関する評価情報とその評価を行う評価者の情報とを入力する来訪者情報入力手段を備えることとした。これにより、室内対応者は来訪者の評価を来訪者と対応中に、或いは来訪者が帰った直後に、来訪者に関する新鮮な印象を迅速に入力することが可能となる。
【0032】
また、請求項3に係るドアホン装置においては、来訪者情報入力手段は、来訪者にする評価を行う複数の評価者の情報の入力を可能とし、来訪者情報入力手段を用いて評価情報を入力する際に、来訪者情報入力手段によりすでに入力されている複数の評価者の情報のうち一の評価者の情報の指定を要求する評価者指定要求手段と、を備え、来訪者情報記憶処理手段は、評価者指定要求手段による要求に応じて指定された評価者の情報を識別情報及び評価情報に関連付けて来訪者情報記憶手段に記憶することとした。これにより、指定した評価者の評価情報を取得することが可能となり、評価情報の質を的確に判断することが可能となる。
【0033】
また、請求項4に係るドアホン装置においては、評価者を認証するための認証情報を入力する認証情報入力手段と、認証情報入力手段に入力された認証情報を記憶する認証情報記憶手段と、来訪者情報入力手段を用いて評価情報を入力する際に、その入力者に対して認証情報の入力を要求する認証情報要求手段と、認証情報要求手段による要求に対して前記入力者から入力された認証情報が前記認証情報記憶手段に記憶されているときに入力者を評価者として認証する認証手段と、来訪者情報記憶処理手段は、認証手段で認証された入力者によって入力された評価情報を来訪者情報記憶手段に記憶することとした。その結果、認証された評価者の情報が入力されるので、評価情報の信頼性を向上させることができる。
【0034】
また、請求項5に係るドアホン装置においては、評価者の情報は、当該評価者の氏名情報、性別情報、年齢情報、住所情報のうち少なくとも1つの情報であることとした。これにより、評価情報を取得する際に、評価者を特定の条件により検索することが可能となり、作成された評価情報の特性を予め考慮することができるので、評価情報の信頼性を向上させることができる。
【0035】
また、請求項6に係るドアホン装置においては、来訪者情報には、評価情報が記憶された日時が評価日時情報として含まれており、情報出力手段は、評価日時が現時刻に近い評価情報から出力することとした。これにより、新しい評価情報から取得することが可能となり、評価情報の信頼性を向上させることができる。
【0036】
また、請求項7に係るドアホン装置においては、情報出力手段は、評価者の性別情報が前記来訪者情報入力手段で入力される評価者の性別情報と同一の評価情報から出力することとした。これにより、同性の評価情報を取得することが可能となり、自身に適合する評価情報を取得することが可能となる。
【0037】
また、請求項8に係るドアホン装置においては、情報出力手段は、評価者の年齢情報が来訪者情報入力手段で入力される評価者の年齢情報と同一の評価情報から出力することとした。これにより、同年代の評価者が評価した評価情報を取得することが可能となり、自身に適合する評価情報を取得することが可能となる。
【0038】
また、請求項9に係るドアホン装置においては、情報出力手段は、評価者の住所情報が前記来訪者情報入力手段で入力される評価者の住所情報と同一又は住所が近い評価情報から出力することとした。これにより、信頼性が高く、且つ、近いうちに来訪する可能性の高い来訪者の来訪者情報を取得することが可能となる。
【0039】
また、請求項10に係るドアホン装置においては、評価者の情報には、自ドアホン装置を使用する家族の氏名情報が含まれ、情報出力手段は、家族の氏名情報の評価情報から優先して出力することとした。これにより、身近の評価者の評価情報を取得することができるので、取得する評価情報の理解が容易となる。
【0040】
また、請求項11に係るドアホン装置においては、情報出力手段は、識別情報として来訪者の映像情報又は音声情報が関連付けられた評価情報を優先して出力することとした。これにより、来訪者の映像や音声を直接見たり聞いたりすることができるので、評価者の主観の入らない客観的な来訪者情報を取得することができる。
【0041】
また、請求項12に係るドアホン装置においては、来訪検知手段により検出された来訪者の撮像情報を取得する撮像情報取得手段を備え、来訪者情報記憶処理手段は、撮像情報取得手段で取得した来訪者の撮像情報を当該来訪者の識別情報に関連付けて来訪者情報記憶手段に記憶し、情報出力手段は、前記一致する識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報に加え、さらに当該識別情報に関連づけられた来訪者の撮像情報を表示手段に表示することとした。これにより、来訪者の評価情報とともに来訪者の来訪時の映像を見ることができるので、客観的で信頼性の高い来訪者情報を得ることができる。
【0042】
また、請求項13に係るドアホン装置においては、来訪検知手段により検出された来訪者の音声情報を取得する音声情報取得手段を備え、来訪者情報記憶処理手段は、音声情報取得手段で取得した来訪者の音声情報を当該来訪者の識別情報に関連付けて来訪者情報記憶手段に記憶し、情報出力手段は、前記一致する識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報に加え、さらに当該識別情報に関連づけられた来訪者の音声情報を音声出力手段から出力することとした。これにより、来訪者の評価情報とともに来訪者の来訪時の音声を聞くことができるので、信頼性の向上した来訪者情報を得ることができる。
【0043】
また、請求項14に係るドアホン装置においては、来訪者情報を他のドアホン装置と共有するために、当該他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を通信回線を介して取得し、来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報取得手段を備えることとした。これにより、紙に記載した回覧物等を回覧して不審者情報を伝達する必要がないので、近隣の地域全体で迅速に情報を共有することが可能となり、地域全体の安全性を向上させることができる。
【0044】
また、請求項15に係るドアホン装置においては、来訪者情報取得手段は、他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を、定期的に通信回線を介して取得し、来訪者情報記憶手段に記憶することとした。これにより、来訪者に関する最新の情報を自動的に且つ迅速に取得することが可能となり、来訪者に対して余裕を持って対応することが可能となる。
【0045】
また、請求項16に係るドアホン装置においては、来訪者情報取得手段は、他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を当該他のドアホン装置から通信回線を介して直接又は前記通信回線に接続されたサーバ装置を介して取得することとした。これにより、他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を取得することが可能となり、来訪者に関する多くの情報を入手可能となる。
【0046】
また、請求項17に係るドアホン装置においては、自ドアホン装置の設置場所情報を入力する設置場所入力手段と、設置場所入力手段によって入力された設置場所情報を記憶する設置場所記憶手段と、通信回線を介して通信可能な他のドアホン装置から取得した設置場所情報と自ドアホン装置の設置場所情報とを比較して、当該他のドアホン装置の設置場所と自ドアホン装置の設置場所との相対距離を判定する相対距離判定手段と、を備えている。これにより、自ドアホン装置から他のドアホン装置の相対距離を判定することができるので、入手しようとする来訪者情報の品質評価の一助とすることができる。
【0047】
また、請求項18に係るドアホン装置においては、緯度及び経度の情報をGPS衛星から取得するGPS情報取得手段と、前記GPS衛星から取得する情報を設置場所情報として記憶する設置場所記憶手段と、前記通信回線を介して通信可能な他のドアホン装置から取得した設置場所情報と自ドアホン装置の設置場所情報とを比較して、当該他のドアホン装置の設置場所と自ドアホン装置の設置場所との相対距離を判定する相対距離判定手段と、を備えている。これにより、ドアホン装置を設置した場所の番地や郵便番号では区別できない設置場所にドアホン装置を設置する場合でも、正確な直線距離に基づく相対距離情報を取得することができとともに、ドアホン装置を設置するたびに位置情報を入力する手間を省くことができる。
【0048】
また、請求項19に係るドアホン装置においては、 請求項19に係る発明においては、前記相対距離判定手段により判定された当該他のドアホン装置との相対距離が所定の範囲内にあるドアホン装置から来訪者情報を取得するようにした。これにより、例えば近隣に来訪したときの来訪者情報を取得することができるので、来訪者情報の品質を向上させることができる。
【0049】
また、請求項20に係るドアホン装置においては、情報出力手段は、相対距離判定手段により判定された相対距離が短いドアホン装置から取得された評価情報を優先して出力することとした。これにより、来訪する可能性の高い近隣来訪者の評価情報を取得することができる。
【0050】
また、請求項21に係るドアホン装置における各手段として機能するプログラムにおいては、来訪者が来訪したときに、この来訪者についての評価情報とその評価を行った評価者の情報を取得することが可能となり、来訪者に関する具体的で的確な情報を迅速に入手可能となる。その結果、悪質な来訪者に対して事前に準備することができるので、不要なトラブルを回避することができ、住まいの安全性を向上させることができる。
【0051】
また、請求項22に係るドアホンシステムにおいては、通信回線に接続された複数のドアホン装置を備えたドアホンシステムにおいて、各前記ドアホン装置は、来訪者を検出する来訪検出手段と、来訪検出手段により検出された来訪者を識別する識別情報を取得する識別情報取得手段と、来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者の情報とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報記憶処理手段と、来訪者情報を他のドアホン装置と共有するために、当該他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を通信回線を介して取得し、来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報取得手段と、来訪検出手段で来訪者が検出されたとき、来訪者情報記憶手段を参照し、前記識別情報取得手段により取得された識別情報の照合を行う照合手段と、照合手段により行われた照合の結果、識別情報取得手段により取得された識別情報と来訪者情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力する情報出力手段と、を備えることとした。これにより、来訪者が来訪したときに、この来訪者についての評価情報とその評価を行った評価者の情報を、通信回線を介して他のドアホン装置やサーバから取得することが可能となり、来訪者に関する具体的で的確な情報を迅速に入手可能となる。その結果、悪質な来訪者に対して事前に準備することができるので、不要なトラブルを回避することができ、住まいの安全性を向上させることができる。
【0052】
また、請求項23に係るドアホン装置の情報処理方法においては、来訪者を来訪検出手段により検出するステップと、来訪検出手段により検出された来訪者を識別する識別情報を識別情報取得手段により取得するステップと、来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者の情報とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶するステップと、来訪検出手段で来訪者が検出されたとき、来訪者情報記憶手段を参照し、識別情報取得手段により取得された識別情報の照合を行うステップと、照合の結果、識別情報取得手段により取得された識別情報と来訪者情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力するステップと、を有することとした。これにより、来訪者が来訪したときに、この来訪者についての評価情報とその評価を行った評価者の情報を取得することが可能となり、来訪者に関する具体的で的確な情報を迅速に入手可能となる。その結果、悪質な来訪者に対して事前に準備することができるので、不要なトラブルを回避することができ、住まいの安全性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0053】
以下、本発明について、図面を用いて詳細に説明する。
(第一機能ブロック図(実施形態1))
図1は、本発明の実施形態1に係るドアホン装置1の基本的な第一機能ブロック図である。図1に示すように、ドアホン装置1は、来訪者が来訪したことを示す来訪通知を検出するための来訪検出手段3と、来訪を通知した来訪者を識別するための識別情報を取得するための識別情報取得手段4と、来訪者の評価を行う評価者の情報を記憶する評価者情報記憶手段9と、来訪を通知した来訪者の識別情報と評価情報を評価者の情報と関連付けて記憶する来訪者情報記憶手段6と、来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者とを当該来訪者を識別する識別情報と関連付けた来訪者情報を来訪者情報記憶手段6に記憶させる来訪者情報記憶処理手段5と、来訪者情報記憶手段6に記憶された来訪者の識別情報と現在来訪している来訪者の識別情報とを照合する照合手段7と、この照合の結果、識別情報が一致したときに、当該識別情報に関連付けられた評価情報と評価者の情報を表示手段に表示させる情報出力手段8と、これらの各手段を制御する制御手段2と、各手段間のデータや制御信号を伝送するバス19とから構成されている。
【0054】
制御手段2は、図示しないCPUとRAMとROMから構成され、図1に示す各手段の制御を行う。ROMはドアホン装置1のメインプログラムやアプリケーションプログラムを記憶している。ドアホン装置1を起動すると、CPUは、ROMからメインプログラムやアプリケーションプログラムがRAMに読み出され、RAMを作業領域としてメインプログラムやアプリケーションプログラムが実行される。来訪検出手段3、識別情報取得手段4、来訪者情報記憶処理手段5、情報出力手段8、及び照合手段7は、CPUがプログラムを実行することにより実現するソフトウエアによって構成することができる。
【0055】
来訪検出手段3は、例えば、玄関子機に設置した呼出ボタンと、この呼び出しボタンが押下されたときに生成する信号を来訪通知として検出する信号検出部により構成することができる。また、来訪検出手段3は、来訪者の赤外線を検出する赤外線検出部と、この赤外線検出部が生成した信号を来訪通知として検出する信号検出部により構成することができる。また、玄関子機に設置したマイクロフォンやカメラと、このマイクロフォンやカメラにより検出された音声信号又は画像信号を、来訪通知として受信する通話制御部又は画像信号制御部から構成することができる。また、来訪検出手段3は、上記検出部が生成した来訪通知をプログラムを実行することにより処理するソフトウエアにより構成することができる。
【0056】
識別情報取得手段4は、例えば、玄関子機に設置したカメラと、このカメラからの映像信号を画像データに変換する画像信号制御部から構成することができる。この場合、来訪者の識別情報は来訪者の画像データである。また、来訪者の画像データから来訪者の顔や虹彩の特徴部を抽出し、この抽出された特徴部を来訪者の識別情報とすることができる。また、玄関子機に設置したマイクロフォンとこのマイクロフォンからの音声信号を音声データに変換する通話制御部により構成することができる。この場合、来訪者の識別情報は来訪者の肉声である。また、来訪者の肉声から声紋を抽出し、この抽出した声紋を来訪者の識別情報とすることができる。
【0057】
来訪者情報記憶処理手段5は、来訪者情報入力手段や通信回線を介して取得した来訪者の評価情報と来訪者を評価した評価者の情報を来訪者の識別情報に関連付けて、来訪者情報として来訪者情報記憶手段6に記憶する。来訪者情報記憶処理手段5は、プログラムを実行することにより実現されるソフトウエアにより構成することができる。
【0058】
来訪者情報記憶手段6は、ハードディスクや半導体メモリ素子、或いは外部メモリ素子により構成することができる。記憶される来訪者情報には、来訪者の識別情報に関連付けられた来訪者の評価情報や評価者の情報が含まれる。来訪者情報として、例えば、ドアホン装置のIDと、来訪者の名前、映像情報、音声情報等からなる識別情報と、来訪日時、評価情報が、評価者の情報と関連付けられて記憶されている。評価情報としては、例えば、普通の来訪者の場合には「良」、不審者に対しては「悪」の情報が記憶される。来訪者情報記憶手段6には、来訪者情報入力手段や通信回線を介して他のドアホン装置やサーバから取得することができる。或いは、パーソナルコンピュータから来訪者情報を取得して来訪者情報記憶手段6に記憶してもよい。
【0059】
評価者情報記憶手段9は、ハードディスクや半導体メモリ素子、或いは外部メモリ素子により構成することができる。評価者情報記憶手段9には、来訪者を評価する評価者を予め登録しておいてもよいし、来訪者情報入力手段、通信回線を介して他のドアホン装置、あるいはパーソナルコンピュータから取得して記憶することができる。評価者の情報としては、評価者の名前、性別、年齢、地域情報等を含めることができる。なお、本実施形態1では、来訪者情報記憶手段6と評価者情報記憶手段9とを分離しているが、来訪者情報記憶手段6に評価者情報記憶手段9の機能を含めて、一体的に構成してもよい。
【0060】
照合手段7は、識別情報取得手段4により検出された来訪者の識別情報と、来訪者情報記憶手段6に記憶された識別情報とを照合する。照合した結果一致した場合には、現在来訪している来訪者の情報が存在することを意味する。来訪者の識別情報は、来訪者の画像情報、来訪者の音声情報、これらの情報から抽出された特徴情報、或いは、来訪者の名前により構成することができる。照合手段は、プログラムを実行することにより実現されるソフトウエアにより構成することができる。
【0061】
情報出力手段8は、来訪者の評価情報や評価者の情報を表示手段に出力する。また、来訪者の評価情報及び評価者の情報に加えて、現在来訪中の来訪者の映像情報や音声情報を表示手段に出力することができる。また、来訪者情報記憶手段6に、来訪者の識別情報に関連付けて過去来訪した来訪者の映像情報や音声情報を記憶しておき、この映像情報や音声情報を来訪者の評価情報とともに表示手段に出力することができる。表示手段としては、ドアホン装置に設置された液晶パネルやスピーカーとすることができる。或いは、ドアホン装置から離れた場所に設置されている液晶表示装置やスピーカー等とすることができる。情報出力手段8は、表示手段に表示するための表示データを生成するドライバーとすることができる。また、情報出力手段8は、評価情報や来訪者の映像情報を表示するための映像情報を生成する表示処理回路により構成することができる。また、表示手段に表示させるための表示データの処理を行うプログラムを実行することにより実現されるソフトウエアにより構成することができる。
【0062】
このように構成したことにより、対応者は、来訪者が来訪したときに、この来訪者についての評価情報とその評価を行った評価者の情報を迅速に入手して閲覧しながら対応することが可能となる。その結果、悪質な来訪者に対して事前に準備することができるので、不要なトラブルを回避することができ、住まいの安全性を向上させることができる。
【0063】
図2は、室内対応者16がドアホン装置1の室内親機10を見ながら対応している状態の一例を表す模式図である。図2に示すドアホン装置1は、玄関や門に設置した玄関子機と、室内に設置して室内親機10により構成される場合である。室内親機10の表面には、表示手段としてのモニタ11、マイクロフォン12、スピーカー13、通話ボタン15、終了ボタン14が設置されている。モニタ11には、現在来訪している来訪者Dの映像が表示されている。モニタ11には、更に識別情報としての来訪者Dの名前A、評価情報B、評価者の情報Cが表示されている。このように、来訪者を評価した評価情報やこの評価者の情報を閲覧しながら、この来訪者に対応することができるので、はじめての来訪者に対して余裕を持って対応することができる。また、不審人物が来訪したときに不要なトラブルを回避することができる。
【0064】
(第一メイン処理(実施形態2))
図3は、本発明の実施形態2に係るドアホン装置1の基本的な情報処理方法(第一メイン処理)を表すフローチャート図である。本第一メイン処理は、第一機能ブロック図(実施形態1)に示すドアホン装置1の情報処理方法を表す。
【0065】
来訪者が例えば玄関や門に取り付けられた呼出ボタンを押す。すると、来訪検出手段3が来訪通知を検知し来訪者を検出する(ステップS1のY)。識別情報取得手段4は、来訪検出手段3が来訪者を検出したことを契機として、来訪者の識別情報を生成する(ステップS2)。例えば、識別情報取得手段4が来訪者を撮像して画像データを生成したときは、この画像データを識別情報とすることができる。また、識別情報取得手段4は、生成した画像データの画像処理を行って、来訪者を特徴付ける特徴情報を生成し、これを識別情報とすることができる。また、識別情報取得手段4は、来訪者の音声を入力し、この音声から来訪者の名前や声紋を抽出して、この名前や声紋を来訪者の識別情報とすることができる。来訪検出手段が来訪通知を検出しないときは(ステップS1のN)、待ちの状態となる。
【0066】
照合手段7は、来訪者情報記憶手段6に記憶された来訪者情報を読み出し、この来訪者情報に含まれる識別情報と、現在来訪中の来訪者の識別情報とを照合する(ステップS3)。照合の結果、現在来訪中の来訪者の識別情報と記憶された識別情報とが一致したときは(ステップS4のY)、情報出力手段8は、一致した識別情報に関連付けて来訪者情報記憶手段6に記憶された評価情報と、当該評価情報と関連付けて評価者情報記憶手段9に記憶された評価者の情報とを読み出して、評価情報と評価者の情報を表示するための表示手段に出力する(ステップS5)。次にドアホン装置1の動作を終了するか否かを判断ステップに進み(ステップS6)、終了しない場合は(ステップS6のN)、ステップS1に戻り、終了する場合は(ステップS6のY)、終了する。照合の結果、現在来訪中の来訪者の識別情報と記憶された識別情報とが一致しないときは(ステップS4のN)、ステップS6の終了判断ステップに進む。
【0067】
なお、照合手段7が、現在来訪中の来訪者の識別情報と、来訪者情報記憶手段6に記憶された来訪者情報に含まれる識別情報とを照合する際に、特定の条件を満たす来訪者情報を抽出して現在来訪中の来訪者の識別情報とを照合することができる。例えば、来訪者情報のうち特定の評価者が評価した来訪者情報を抽出する。例えば、評価者の名前、性別、年齢、住所に優先順位を設ける、或いは評価情報の作成年月日に優先順位を設けて、この優先順位に従って、来訪者情報に含まれる識別情報と、現在来訪中の来訪者の識別情報とを照合する。これにより、必要な情報を迅速に照合することができる。
【0068】
このように、来訪者が来訪したときに、その来訪者に関する評価情報及び評価者の情報が情報出力手段8により出力されるので、室内対応者は具体的で的確な情報を迅速に読み出し閲覧することが可能となる。その結果、悪質な来訪者に対して事前に準備することができ、不要なトラブルを回避することが可能となる。
【0069】
(第二機能ブロック図(実施形態3))
図4は、本発明の実施形態3に係るドアホン装置1の第二機能ブロック図である。本実施形態3では、来訪者情報記憶手段6や評価者情報記憶手段9に来訪者情報や評価者の情報を入力又は取得するための手段を明記した。第一機能ブロック図(実施形態1)と異なるのは、来訪者情報入力手段17と来訪者情報取得手段18が付加されている点である。従って、付加された構成について説明し、その他の構成については、説明を省略する。
【0070】
来訪者情報入力手段17は、評価情報や評価者の情報を入力するために用いられる。例えば、ドアホン装置1に設けたキーボードやタッチパネル等から構成される。来訪者が来訪したときに、評価者は、来訪者を評価する評価情報を来訪者情報入力手段17により入力する。また、パーソナルコンピュータ等を用いて評価情報及び評価者の情報をメモリ素子に記憶し、このメモリ素子をドアホン装置1にセットすることにより、ドアホン装置1に来訪者情報を入力することができる。この場合の来訪者情報入力手段17は、このメモリ素子、或いは、メモリ素子から記憶情報を読み出す読出し手段となる。来訪者情報記憶処理手段5は、入力された評価情報及び評価者の情報を来訪者情報記憶手段6及び評価者情報記憶手段9に記憶する。
【0071】
来訪者情報取得手段18は、通信回線を介して他のドアホン装置やネットワーク接続するサーバから来訪者情報を取得する。来訪者情報取得手段18は、定期的に他の特定のドアホン装置、例えば近隣の家に設置されたドアホン装置や、情報が一括管理されるサーバから来訪者情報を取得することができる。来訪者情報取得手段18は、プログラムが実行されることにより実現されるソフトウエアから構成することができる。
【0072】
このように、通信回線を介して他のドアホン装置やサーバから来訪者情報を取得することが可能であることから、紙に記載した回覧物を回覧して不審者情報を伝達する必要がないので、近隣の地域全体で迅速に情報を共有することが可能となり、地域の安全性を向上させることができる。
【0073】
(第二メイン処理(実施形態4))
図5は、本発明の実施形態4に係るドアホン装置1の情報処理方法(第二メイン処理)を表すフローチャート図である。本第二メイン処理は、第二機能ブロック図(実施形態3)に示すドアホン装置1の情報処理方法を表し、来訪者情報又は評価者情報を入力又は取得するステップ明記した。第一メイン処理(実施形態2)のフローチャート図と異なる部分は、来訪者情報を入力し記憶するステップS7及びS8と、通信回線を介して来訪者情報を取得するステップS9、S10である。従って、この異なるステップを説明し、その他のステップは既に第一メイン処理(実施形態2)において説明したので、説明を省略する。
【0074】
ステップS5において、情報出力手段8が来訪者情報記憶手段6及び評価者情報記憶手段9に記憶された評価情報及び評価者の情報を読み出して表示手段に出力した後に、制御手段2は、来訪者情報を記憶するかどうかの判断画面データを生成して、情報出力手段8を介して表示手段に表示させる(ステップS7)。室内の対応者は、来訪者情報入力手段17から、来訪者情報を記憶することを選択して(ステップS7のY)、来訪者の評価情報を入力する。室内の対応者は、評価者の情報が評価者情報記憶手段9に記憶されていないときは、来訪者情報入力手段17から評価者の情報を入力することができる。来訪者情報記憶処理手段5は、来訪者情報入力手段17から入力された来訪者の評価情報とその評価者の情報とを、来訪者の識別情報と関連付けて来訪者情報として来訪者情報記憶手段6と評価者情報記憶手段9に記憶する(ステップS8)。評価者の情報が評価者情報記憶手段9に既に記憶されているときは、来訪者情報記憶処理手段5は来訪者情報のみ来訪者情報記憶手段6に記憶する。来訪者情報を記憶しないときは(ステップS7のN)、来訪者情報として記憶しないで、終了の判断ステップS6に進む。
【0075】
また、来訪検出手段3が来訪通知を検知するステップS1において、来訪検出手段3が来訪通知を検出しないときは(ステップS1のN)、他のドアホン装置から来訪者の評価情報を含む来訪者情報を取得するかどうかの判断ステップS9に進む。制御手段2は、来訪者情報を、通信回線を介して「他のドアホン装置から来訪者情報を取得するか?」の判断画面を生成し、情報出力手段8を介して表示手段に表示する(ステップS9)。来訪者情報入力手段17により、来訪者情報を取得することが選択されたときは(ステップS9のY)、来訪者情報取得手段18は、通信回線を介して来訪者情報を取得して記憶する(ステップS10)。来訪者情報を取得しないことが選択されたときは(ステップS9のN)、終了するかどうかの判断ステップS6に進む。また、上記来訪者情報入力手段により選択することに代えて、来訪者情報取得手段18が定期的に又は不定期的に他のドアホン装置あるいはサーバから来訪者情報を取得し、来訪者情報記憶処理手段5が来訪者情報記憶手段6に記憶するようにしてもよい。
【0076】
なお、上記第二メイン処理(実施形態4)においては、来訪検出手段3が来訪通知を検出しないときに、他のドアホン装置から来訪情報を取得するかどうかの判断ステップS9に進むが、これに代えて又はこのステップの他に、来訪情報を検知した後の、来訪者情報記憶手段6から来訪者情報を読み出して照合するステップS3の前に、通信回線を介して他のドアホン装置やサーバから来訪者情報を取得するようにしても良い。このようにすれば、最新の来訪者情報を通信回線やサーバから出得することができる。
【0077】
以下、図6〜図14を用いて、本発明のドアホン装置1及びその情報処理方法を具体的に説明する。
【0078】
(第三機能ブロック図(実施形態5))
図6は、本発明の実施形態5に係るドアホン装置1の第三機能ブロック図である。ドアホン装置1は、玄関子機20とこれに接続する室内親機40から構成されている。玄関子機20は来訪者からの情報を取得するために玄関や門に設置されている。室内親機40は、室内対応者が来訪者に対して室内にて対応できるように室内に設置されている。玄関子機20と室内親機40とは、通信可能に構成されている。
【0079】
まず、玄関子機20の構成について説明する。制御部28は、図示しないCPU、RAM、ROMを備えている。CPUは、ROMに記録されるプログラムをRAMに読み出して、RAMを作業領域としてプログラムを実行し、各構成部を制御する。呼出ボタン24は、来訪者が来訪を告げるための来訪検出手段3として機能する。マイクロフォン21は来訪者の音声を取得し、スピーカー22は来訪者に対して室内の対応者からの音声を発声し、通話制御部25はマイクロフォン21及びスピーカー22の通話を制御する。マイクロフォン21により取得した来訪者の音声を来訪者の識別情報とする場合には、マイクロフォン21とこれを制御する通話制御部25のいずれか又は全部が識別情報取得手段4として機能する。マイクロフォン21から音声を入力したときに、通話制御部25が来訪通知を行う場合には、マイクロフォン21と通話制御部25が来訪検出手段3として機能する。マイクロフォン21又は通話制御部25は、来訪者の音声を来訪者の識別情報と関連付けて記憶する場合は、音声情報取得手段として機能する。
【0080】
カメラ23は来訪者を撮像して画像信号を生成し、カメラ制御部26はカメラ23が撮像するための条件等を設定し、画像信号制御部27はカメラからの画像信号を画像データに変換する。カメラ23、カメラ制御部26、画像信号制御部27のいずれか又は全部が識別情報取得手段4として機能する。記憶部29は、マイクロフォン21が取得した音声情報や、カメラ23が撮像した画像情報を一時的に記憶する。玄関子機20は、通信I/F30を介して室内親機40と、来訪通知、音声情報、画像情報及び各構成部を制御するための制御情報を送受信する。カメラ23又は画像信号制御部27は、来訪者を撮像した画像データを来訪者の識別情報として、又は識別情報と関連付けて記憶する場合は、撮像情報取得手段として機能する。
【0081】
次に、室内親機40の構成について説明する。制御部49は、図示しないCPU、RAM、ROMを備えている。CPUは、ROMに記録される制御プログラムをRAMに読出し、RAMを作業領域としてプログラムを実行し、各構成部を制御する。通信I/F54は、玄関子機20と通信を行うためのインターフェースである。外部通信I/F55は、ネットワークと通信を行うためのインターフェースである。マイクロフォン41は、室内対応者の音声を取得し、通話制御部45を介して玄関子機20のスピーカー22に音声を伝達する。スピーカー42は、来訪者からの音声を、通話制御部45を介して発声する。
【0082】
通話制御部45は、マイクロフォン41及びスピーカー42の動作を制御する。スピーカー42は、更に呼出音発生部46を介して、玄関子機20の呼出ボタン24が押下されたときに来訪者があることを知らせる。操作パネル44は、来訪者情報入力手段17として機能し、評価者の情報や来訪者の評価情報を入力することができる。操作パネル44は、その他の入力用の入力手段としても使用される。表示制御部47は、モニタ43に画像を表示させるための画像データを供給する。表示制御部47が情報出力手段8として機能し、モニタ43が表示手段として機能する。スピーカー42又は通話制御部45は、識別情報と関連付けられた来訪者の音声情報を出力する場合は音声出力手段として機能する。
【0083】
記憶部50は来訪者情報や評価者の情報を記憶する。記憶部50は、来訪者情報記憶手段6や評価者情報記憶手段9から構成される。来訪者情報記憶手段6は、来訪者を識別するための識別情報と、この識別情報に関連付けて記憶される評価情報を記憶し、評価者情報記憶手段9は、当該評価情報と関連付けて記憶される評価者の情報を記憶する。照合処理部51は照合手段7として機能し、現在来訪中の来訪者の識別情報と、記憶部50に記憶された識別情報とが一致するかどうかを判定する。記憶制御部52は来訪者情報記憶処理手段5として機能し、操作パネル44から入力した評価情報及び評価者の情報や、外部通信I/Fを介して取得した来訪者情報を記憶部50に記憶する。来訪者情報取得部58は来訪者情報取得手段18として機能し、通信回線を介してネットワーク上の他のドアホン装置やサーバから来訪者情報を取得する。画像情報制御部53は、モニタ43に表示させる来訪者の撮像画像や、記憶部50から読み出した来訪者情報や、制御部49の指示による判断画面を表示させるための画像処理を行う。
【0084】
位置情報処理部56は、GPS受信機、設置場所入力手段、設置場所記憶手段、相対距離判定手段を含む。GPS受信機はGPS情報取得手段として機能し、GPS衛星からドアホン装置1の現在設置場所の緯度及び経度情報を設置場所情報として取得する。設置場所入力手段は、ドアホン装置1を設置する場所情報を入力するための手段であり、操作パネル44が兼用することができる。設置場所記憶手段は、ドアホン装置1の設置場所を記憶するための記憶手段であり、記憶部50に設けてもよい。相対距離判定手段は、例えば自ドアホン装置1の設置場所と他のドアホン装置の設置場所との間の相対距離を算出する。この位置情報処理部56を設けることにより、来訪者が来訪した場所や地域を特定して来訪者情報を迅速に収集することが可能となる。
【0085】
認証情報処理部57は、認証情報入力手段、認証情報記憶手段、認証情報要求手段、認証手段を含む。認証情報入力手段は、評価者を認証するための認証情報、例えば評価者のID等を入力するための手段であり、操作パネル44が兼用することができる。認証情報記憶手段は、認証情報入力手段により入力された認証情報を記憶する。記憶部50に設けてもよい。認証情報要求手段は、入力者に対して認証情報の入力を要求する。例えば、モニタ43に認証情報の入力を要求するための画像を形成する。認証手段は、認証情報要求手段による要求に対して、認証情報入力手段から入力された認証情報が、認証情報記憶手段に記憶された入力者として認証したときは、その入力者を評価者として認証する。この認証情報処理部57は、評価情報の信頼性を向上させることができる。例えば評価情報の信頼性を確保することができない子供等が誤って評価情報を入力することを防止することができる。
【0086】
更に、室内親機40は、来訪者の識別情報と関連付けて、来訪者を撮像した撮像情報を取得するための撮像情報取得手段や来訪者の音声を録音した音声情報を取得するための音声情報取得手段を備えることができる。これにより、過去に来訪した、或いは近隣に来訪した来訪者の生の情報を取得することができるので、より客観的な情報に基づく信頼性の高い評価情報を生成することができる。
【0087】
以下、図7〜図13を用いて本発明に係るドアホン装置1の情報処理方法について、第三機能ブロック図(実施形態5)を参照して具体的に説明する。図7は第三メイン処理(実施形態6)を表し、図8は来訪者情報を表示する来訪者評価表示処理(実施形態7)を表し、図9は来訪者情報を表示する際の優先順位付けを行う初期表示情報選択処理(実施形態8)を表し、図10は来訪者の評価を行う来訪者評価登録処理(実施形態9)を表し、図11は評価者の情報を登録する評価者情報登録処理(実施形態10)を表し、図12は通信回線を介して他のドアホン装置やサーバから来訪者情報を取得する来訪者情報取得処理1(実施形態11)を表し、図13は、来訪者情報取得処理2(実施形態12)を表し、図14は記憶部50に記憶して登録される来訪者情報の内容の一例を表す。
【0088】
(第三メイン処理(実施形態6))
図7は、本発明の実施形態6に係るドアホン装置1の第三メイン処理を表すフローチャート図である。本実施形態6の第三メイン処理は、第一メイン処理(実施形態2)又は第二メイン処理(実施形態4)をより具体的に表したものである。本第三メイン処理では、来訪者通知を検出した後に、当該来訪者に関する来訪者情報を参照して来訪者と対応し、その後、現在来訪している来訪者の評価情報及び評価者の情報を記憶する。更に、来訪者が来訪していないときは、通信回線を介して定期的に又は不定期的に来訪者情報を取得する処理を行う。
【0089】
まず、来訪者が玄関子機20の呼出ボタン24を押下して来訪通知を生成する。制御部28は、玄関子機20からの来訪通知を検出すると(ステップS30のY)、カメラ制御部26を作動させてカメラ23から来訪者を撮像する。画像信号制御部27は、カメラ23からの画像信号を受信して画像データに変換する。制御部28は、変換された来訪者の画像データを通信I/F30を介して室内親機40に送信する。室内親機40の画像情報制御部53は、通信I/F54を介して玄関子機20から画像データを受信し、来訪者の識別情報を生成する(ステップS31)。表示制御部47は、画像情報制御部53から来訪者の画像データを受信して、モニタ43に出力する。従って、モニタ43には来訪者の映像が表示されている。
【0090】
次に、取得された来訪者の識別情報に基づいて、既に登録されている来訪者情報を参照する来訪者評価表示処理(ステップS32)に進む。来訪者評価表示処理は、現在来訪している来訪者の評価情報や評価者の情報を参照してモニタ43に表示する処理であり、後に詳述する。
【0091】
画像情報制御部53は、制御部49の指示により来訪者を評価するかどうかの選択画面データを生成し、表示制御部47を介してモニタ43に表示する(ステップS33)。室内対応者が操作パネル44を操作して、来訪者の評価をする、を選択すると(ステップS33のY)、来訪者評価登録処理を開始する(ステップS34)。来訪者評価登録処理は、現在来訪中の来訪者に関する評価情報を作成し、記憶して登録する処理であり、後述する。室内対応者が操作パネル44を操作して、来訪者の評価をしない、を選択すると(ステップS33のN)、次の来訪者評価登録処理をスキップして、来訪者との通話可否の判断ステップS35に進む。画像情報制御部53は、制御部49の指示により来訪者と通話するかどうかの選択画面データを生成し、表示制御部47を介してモニタ43に表示する(ステップS35)。室内対応者は、操作パネル44を操作して、通話をする、を選択すると(ステップS35のY)、制御部49は、室内親機40と玄関子機20を接続し、通話可能に設定する(ステップS36)。具体的には、制御部49は通話制御部45を起動してマイクロフォン41及びスピーカー42を動作させ、更に、通信I/F54及び通信I/F30を介して制御部28に対し、通話制御部25を起動してマイクロフォン21及びスピーカー22を動作させるように指示する。これにより、玄関子機20のマイクロフォン21及びスピーカー22は室内親機40のスピーカー42及びマイクロフォン41と接続する。室内対応者が操作パネル44を操作して、通話をしない、を選択すると(ステップS35のN)、制御部49は、通話制御部45の動作を終了させ、玄関子機20に対して通話の終了指示を送信し、制御部28は、通話制御部25の動作を終了させる(ステップS45)。
【0092】
画像情報制御部53は、制御部49の指示により、来訪者を評価するかどうかの選択画面データを生成し、表示制御部47を介してモニタ43に表示する(ステップS37)。室内対応者が操作パネル44を操作して、来訪者の評価をする、を選択すると(ステップS37のY)、来訪者評価登録処理を開始する(ステップS38)。この場合は、室内対応者は来訪者と通話しながら来訪者の評価情報や評価者の情報を入力することができる。画像情報制御部53は、制御部49の指示により、来訪者との通話を終了するかどうかの選択画面データを生成し、表示制御部47を介してモニタ43に表示する(ステップS39)。室内対応者が操作パネル44から通話を終了しない、を選択すれば(ステップS39のN)来訪者の評価要否の判断ステップS37に戻り、通話状態を持続する。室内対応者が操作パネル44から通話を終了する、を選択すれば(ステップS39のY)、制御部49は玄関子機20との通話を切断する(ステップS40)。制御部49は、画像情報制御部53に対して、評価情報の表示や来訪者の映像の表示を終了するように指示し、外部通信I/F55に対して通信回線との接続を終了させる(ステップS41)。その後、ドアホン装置1は最初の状態に戻る(ステップS30)。
【0093】
玄関子機20からの来訪通知が検出されないとき(ステップS30のN)、画像情報制御部53は、制御部49の指示により、他のドアホン装置から来訪者の評価情報を含む来訪者情報を取得するかどうかの選択画面データを生成し、表示制御部47を介してモニタ43に表示する(ステップS42)。室内対応者が操作パネル44を操作して、他のドアホン装置から来訪者情報を取得する、を選択すると(ステップS42のY)、来訪者情報取得処理1に進む。来訪者情報取得処理1は後に詳述するが、来訪者情報取得部58が、制御部49の指示に基づいて外部通信I/F55を介してネットワークに接続する他のドアホン装置やサーバから、来訪者情報を取得する処理である。室内対応者が操作パネル44から、他のドアホン装置から来訪者情報を取得しない、を選択すると(ステップS42のN)、最初のステップS1に戻り、待機状態となる。
【0094】
このように、室内対応者は、来訪者があった場合にその来訪者の評価情報や評価者の情報をモニタ43に表示させることができる。そのため、評価の悪い来訪者に対応することで回避することが可能となり、不要なトラブルを回避することができる。また、通信回線を介して他のドアホン装置やサーバから最新の来訪者情報を取得することができるので、地域の安全を確保することが可能となる。
【0095】
なお、上記実施形態において、来訪者の識別情報として来訪者を撮像した画像データとしたが、これに代えて、来訪者の音声情報や来訪者の名前や、その他来訪者の特徴を現すデータを利用することができる。
【0096】
(来訪者評価表示処理(実施形態7))
図8は、本発明の実施形態に7に係る来訪者評価表示処理を表すフローチャート図である。本実施形態7は、記憶部50に記憶された複数の来訪者情報からモニタ43に表示する来訪者情報を選択する情報処理方法であり、図7に示す第三メイン処理(実施形態6)のステップS32のサブルーチンである。
【0097】
まず、来訪者情報取得処理1(ステップS50)により、通信回線を介して他のドアホン装置又はサーバから、来訪者情報や評価者の情報を取得する。来訪者情報取得処理1は後述する。次に、照合処理部51は、現在来訪中の来訪者と一致する識別情報が存在するかどうかを判断する。(ステップS51)。具体的には、照合処理部51は、玄関子機20から取得した来訪者の識別情報と、記憶部50に記憶された識別情報とを照合する。照合の結果、一致する識別情報が記憶部50に存在する場合は(ステップS51のY)、表示する評価者の情報を選択するための初期表示情報選択処理(ステップS52)に進む。照合の結果、一致する識別情報が記憶部50に存在しない場合は(ステップS51のN)、画像情報制御部53は、制御部49の指示に基づいて、モニタ43に来訪者の映像を表示して(ステップS56)、来訪者評価表示処理を終了する。
【0098】
次に、画像情報制御部53は、選択された評価者の情報を取得し、来訪者の映像、評価情報及び評価者の情報を合成した画像データを生成し、表示制御部47を介してモニタ43に表示させる(ステップS53)。画像情報制御部53は、制御部49の指示に基づいて、他の評価者の評価情報を参照するかどうかの表示画像データを生成し、表示制御部47を介してモニタ43に表示する(ステップS54)。室内対応者が操作パネル44を操作して、他の評価者の評価情報を、参照する、を選択すると(ステップS54のY)、画像情報制御部53は制御部49からの指示に基づいて評価者の情報を選択するための選択画面データを生成し、モニタ43に他の評価者の評価情報選択画面を表示させる。室内対応者は、操作パネル44を操作して、いずれかの評価者の評価情報を選択する(ステップS55)。すると、画像情報制御部53は、選択された他の評価者の情報、評価情報、及び、カメラ23により撮像された来訪者の映像を合成した画像データを生成し、モニタ43に表示させる(ステップS53)。以降ステップS54、S55、S53を繰り返す。室内対応者が操作パネル44を操作して、参照しない、を選択することにより(ステップS54のN)、来訪者評価表示処理は終了する。
【0099】
このように、記憶部50に記憶された来訪者情報の識別情報と来訪中の来訪者の識別情報とが一致して、来訪者情報に評価者の情報が存在する場合は、評価情報と共に評価者の情報を表示するので、現在来訪中の来訪者の多くの情報を閲覧することができる。
【0100】
(初期表示情報選択処理(実施形態8))
図9は、本発明の実施形態8に係る初期表示情報選択処理を表すフローチャート図である。図8に示す来訪者評価表示処理(実施形態7)のステップS52のサブルーチンであり、来訪者情報を優先度に基づいて選択するための処理である。
【0101】
照合処理部51は、記憶部50を検索し、現在来訪中の来訪者の識別情報に関連付けて記憶される来訪者情報を読み出す(ステップS60)。照合処理部51は、読み出された来訪者情報に、室内対応者自身が評価者となる来訪者情報が存在することを検出したときは(ステップS61のY)、該当する来訪者情報、即ち評価情報及びこれに関連付けられた来訪者情報を取得して(ステップS68)初期表示情報選択処理を終了する。室内対応者自身が作成した評価情報なので、最も信頼性の高い評価情報であるといえる。照合処理部51は、読み出された来訪者情報に、室内対応者自身を評価者とする来訪者情報が存在しないことを検出したときは(ステップS61のN)、映像情報が付加された来訪者情報を検索する(ステップS62)。照合処理部51は、読み出された来訪者情報に、現在来訪中の来訪者情報に関連付けて記憶される映像情報が付加された来訪者情報が存在することを検出したときは(ステップS62のY)、該当する映像情報及び当該映像情報を取得して(ステップS68)、初期表示情報選択処理を終了する。来訪者の映像情報は、評価者の主観の入らない客観的な来訪者情報として利用することができる。
【0102】
照合処理部51は、読み出された来訪者情報に、現在来訪中の来訪者の識別情報に関連付けて記憶される音声情報が付加された来訪者情報が存在することを検出したときは(ステップS63のY)、当該音声情報を取得して(ステップS68)、初期表示情報選択処理を終了する。照合処理部51は、音声情報が付加された来訪者情報が存在しないことを検出したときは(ステップS63のN)、評価者が室内対応者と同性である来訪者情報を検索する(ステップS64)。
【0103】
照合処理部51は、読み出された来訪者情報に、現在来訪中の来訪者の識別情報に関連付けられた、評価者が室内対応者と同性である来訪者情報が存在することを検出したときは(ステップS64のY)、該当する来訪者情報を取得して(ステップS68)、初期表示情報選択処理を終了する。評価者の性別により評価が異なるので、同性の評価情報のほうが、信頼性が高い場合があるためである。照合処理部51は、評価者が室内対応者と同性である来訪者情報が存在しないことを検出したときは(ステップS64のN)、評価者が室内対応者と同年齢である来訪情報を検索する(ステップS65)。
【0104】
照合処理部51は、読み出された来訪者情報に、現在来訪中の来訪者の識別情報に関連付けられた、室内対応者と同年齢の評価者が評価した評価情報が存在することを検出したときは(ステップS65のY)、当該評価情報を含む来訪者情報を取得して(ステップS68)、初期表示情報選択処理を終了する。評価者の年齢により評価が異なるので、同年齢の評価情報のほうが、信頼性が高い場合があるためである。照合処理部51は、室内対応者と同年齢の評価者が評価した評価応報が存在しないことを検出したときは(ステップS65のN)、同じ地域に住む評価者の来訪者情報を検索する(ステップS66)。
【0105】
照合処理部51は、読み出された来訪者情報に、現在来訪中の来訪者の識別情報と関連付けられた、同じ地域に住む評価者の来訪者情報が存在することを検出したときは(ステップS66のY)、当該来訪者情報を取得して(ステップS68)、初期表示情報選択処理を終了する。同じ地域のほうが評価情報の信頼性が向上するためである。同じ地域に住む評価者の来訪情報が存在しないときは(ステップS66のN)、照合処理部51は、読み出された来訪者情報に、現在来訪中の来訪者の識別情報に関連付けられた一番最近作成された来訪情報を取得し(ステップS67)、初期表示情報選択処理を終了する。新しい評価情報のほうが、現在来訪中の来訪者の評価について信頼性が高いからである。
【0106】
なお、上記ステップS66において、同じ地域に住む評価者の来訪者情報を検索する際に、所定の相対距離以内に設置された他のドアホン装置に限定して検索することができる。この場合、各ドアホン装置は、自ドアホン装置と他のドアホン装置との相対距離を判定する相対距離判定手段を備えており、この相対距離判定手段により検索するドアホン装置を特定することができる。各ドアホン装置の設置場所情報は、例えばGPS情報取得手段によりGPS衛星から取得した緯度及び経度からなるGPS情報とすることができる。また、各ドアホン装置に備えた設置場所入力手段により入力された郵便番号や番地情報を設置場所情報とすることができる。
【0107】
(来訪者評価登録処理(実施形態9))
図10は、本発明の実施形態9に係る来訪者評価登録処理を表すフローチャート図である。図7に示す第三メイン処理(実施形態6)におけるステップS34、ステップS38の処理に対応し、来訪者があったときに来訪者情報を入力して登録する処理を表す。
【0108】
第三メイン処理(実施形態6)の来訪者を評価する場合に(ステップS33のY、又はステップS37のY)、室内対応者は認証情報入力手段、例えば操作パネル44から認証情報として暗証番号を入力する。認証手段は、認証情報記憶手段に既に記憶されている認証情報と上記入力された認証情報とを照合し、現在の室内対応者がすでに認証された評価者であることを判定したときは、現在の対応者を評価者として認証する(ステップS80)。室内対応者は、モニタ43に表示された来訪者を確認する(ステップS81)。画像情報制御部53は、制御部49からの指示に基づいて、来訪者はよい人か否かを評価するための選択画面データを生成し、表示制御部47を介してモニタ43に表示させる(ステップS82)。
【0109】
室内対応者は、来訪者の印象が良い人であると判断したときは(ステップS82のY)、操作パネル44の「良い」のボタンを押下して、或いはモニタ43の「良い」の画面領域を選択して、評価情報を入力する(ステップS83)。室内対応者は、来訪者の印象が悪い人であると判断したときは(ステップS82のN)、操作パネル44の「悪い」のボタンを押下して、或いはモニタ43の「悪い」の画面領域を選択して、評価情報を入力する(ステップS84)。記憶制御部52は、記憶部50の来訪者情報記憶手段6に来訪者の識別情報に関連付けて、「良い」又は「悪い」の評価情報を記憶する(ステップS85)。次に、評価者の情報を登録する評価者情報登録処理(ステップS86)に進む。なお、「良い」、「悪い」の評価情報の他に、評価者による来訪者の印象を文章等にして、識別情報に関連付けて、或いは上記評価情報に関連付けて来訪者情報記憶手段6に記憶しておいてもよい。
【0110】
(評価者情報登録処理(実施形態10))
図11は、本発明の実施形態10に係る評価者情報登録処理を表すフローチャート図である。図10に示す来訪者評価登録処理(実施形態9)におけるステップS86の処理に対応する。
【0111】
室内対応者は、操作パネル44から、自分自身を評価者とする名前を入力する(ステップS90)。次に、室内対応者は、操作パネル44から、自分自身の性別を入力する(ステップS91)。次に、室内対応者は、操作パネル44から、自分自身の年齢を入力する(ステップS92)。画像情報制御部53は、制御部49からの指示に基づいて、上記入力した評価者の情報をメイン情報とするか否かの選択画面データを生成し、表示制御部47を介してモニタ43に表示させる(ステップS93)。室内対応者が、上記評価情報及び評価者の情報をメインとすることを操作パネル44から入力したときは(ステップS93のY)、記憶制御部52は記憶部50に、来訪者の識別情報に関連付けて評価情報及び評価者の情報をメインとすることを記憶して登録する(ステップS94)。室内対応者が、上記評価情報をメインとしないことを入力したときは(ステップS93のN)、記憶制御部52は記憶部50に、来訪者の識別情報に関連付けて評価情報及び評価者の情報を記憶する(ステップS95)。
【0112】
来訪者の評価は、性別や年齢によって変化する。また、過去に自分が評価した来訪者であれば、対応が容易である。従って、評価者の情報をこのように入力しておくことにより、自分に適合する評価情報を迅速に参照することが可能となるので、評価情報の信頼性が向上する。
【0113】
なお、記憶部50の来訪者情報記憶手段6は、来訪者を撮像情報取得手段としてのカメラ23により撮像し、この撮像情報を来訪者の評価情報と関連付けて記憶しておくことができる。また、来訪者情報記憶手段6は、来訪者の音声を音声情報取得手段としてのマイクロフォン21により取得し、この音声情報を来訪者の評価情報と関連付けて記憶しておくことができる。これらの情報は、評価者の主観が入り込む余地が少ないので、客観的な評価情報として利用することができる。
【0114】
(来訪者情報取得処理1(実施形態11))
図12は、本発明の実施形態11に係る来訪者情報取得処理1を表すフローチャート図である。図7に示す第三メイン処理(実施形態6)のステップS43、図8に示す来訪者評価表示処理(実施形態7)のステップS50の処理を表し、通信回線を介して他のドアホン装置やサーバから来訪者情報を取得する場合の処理である。
【0115】
記憶制御部52は、記憶部50に記憶された識別情報及びこの識別情報に関連付けて記憶された来訪者情報を読み出す(ステップS100)。来訪者情報取得部58は、外部通信I/F55を介して定期的に又は不定期的に通信回線と接続し、ネットワーク上の他のドアホン装置やサーバに接続する(ステップS101)。来訪者情報取得部58は、記憶部50から読み出した識別情報及びこれに関連する来訪者情報と、通信回線上の他のドアホン装置の記憶部又はサーバに記憶された識別情報及びこれに関連付けて記憶された来訪者情報とを比較し、ネットワーク上の他のドアホン装置又はサーバには記憶されているが自装置の記憶部50には記憶されていない来訪者情報が存在すると判断したときは(ステップ102のN)、当該他のドアホン装置又はサーバから当該識別情報及び来訪者情報を取得する(ステップS103)。次に、来訪者情報取得部58は、検索していない他のドアホン装置又はサーバが存在することを検知したときは(ステップS104のY)、ステップS102に戻る。来訪者情報取得部58は、通信回線上に検索していない他のドアホン装置又はサーバが存在しないと判断したときは(ステップS104のN)、通信回線を介して取得した識別情報及び来訪者情報を記憶部50に記憶して登録する(ステップS105)。
【0116】
(来訪者情報取得処理2(実施形態12))
図13は、本発明の実施形態11に係る来訪者情報取得処理2を表すフローチャート図である。図7に示す第三メイン処理(実施形態6)のステップS43、図8に示す来訪者評価表示処理(実施形態7)のステップS50において、上記来訪者情報取得処理1とは異なる他の処理を表し、通信回線を介して他のドアホン装置やサーバから映像情報や音声情報を取得する場合の処理である。
【0117】
来訪者情報取得部58は、外部通信I/F55を介してネットワークに接続する(ステップS110)。来訪者情報取得部58は、記憶部50から読み出した識別情報及びこれに関連する来訪者情報と、ネットワーク上の他のドアホン装置の記憶部又はサーバに記憶された識別情報及びこれに関連する来訪者情報とを比較し、ネットワーク上の他のドアホン装置又はサーバには記憶されているが自装置の記憶部50には記憶されていない来訪者情報が存在すると判断したときは(ステップ111のY)、当該他のドアホン装置又はサーバから当該来訪者情報を取得する(ステップS112)。来訪者情報取得部58は、当該来訪者情報に映像情報が付加されているものが存在することを検出したときは(ステップS113のY)、当該来訪者情報を外部通信I/F55を介して取得する(ステップS114)。来訪者情報取得部58は、映像情報が付加されているものが存在しないことを検出したときは(ステップS113のN)ステップS114をスキップする。
【0118】
来訪者情報取得部58は、当該来訪者情報に音声情報が付加されているものが存在することを検出したときは(ステップS115のY)、当該来訪者情報を外部通信I/F55を介して取得する(ステップS116)。来訪者情報取得部58は、映像情報が付加されているものが存在しないことを検出したときは(ステップS115のN)ステップS116をスキップする。記憶制御部52は、ネットワーク上の他のドアホン装置やサーバから映像情報や音声情報を含む来訪者情報を取得したときは、記憶部50の来訪者情報記憶手段6に記憶して(ステップ117)、もどる。
【0119】
このように、通信回線を介してネットワーク上の他のドアホン装置やサーバから識別情報及びこれに関連する来訪者情報を取得することができるので、最新の来訪者情報を蓄積することができる。蓄積情報が多いほど、新規来訪者に対する対応が容易となる。また、来訪者の映像情報や音声情報を取得することができるので、より客観的な判断材料を蓄積することができる。
【0120】
図14は、記憶部50に記憶される識別情報及びこの識別情報に関連付けて記憶される来訪者情報の一例を表す。図14(a)が、来訪者情報記憶手段6の記憶内容の一例であり、図14(b)が、評価者情報記憶手段9の記憶内容の一例である。図14(a)において、一覧表の左欄に記載されるドアホンIDは、ドアホン装置を特定するためのIDである。次の欄は、来訪者の識別情報を記憶する欄である。この例では来訪者名が示されているが、来訪者名を特定できないときは、来訪者を特定するための他の識別情報が記憶されている。次の欄は、来訪者の映像情報がある場合には、映像情報が記憶されているアドレスが記載されている。このアドレスに例えば来訪者の顔画像や過去に来訪時の映像が記憶されている。次の欄は、来訪者の音声情報がある場合は音声情報が記憶されているアドレスが記載されている。次の欄は、来訪者が来訪した来訪時刻が記録されている。次の欄は、来訪者を評価した結果である良又は悪の評価情報が記憶されている。次の欄には、当該評価情報を作成した評価者の評価者Noが記憶されている。次の欄は、ドアホン装置が設置されている設置場所情報が記憶されている。設置場所情報として、例えば番地や、郵便番号や、GPS衛星から受信した緯度及び経度からなる位置を表すGPS情報が記憶されている。
【0121】
図14(b)において、一覧表の左欄には、評価者を特定するための評価者Noである。次の欄には、評価者の名前が記憶されている。次の欄には、評価者の性別が記憶されている。次の欄には、評価者の年齢が記憶されている。図14(a)の来訪者情報記憶手段6に記憶される内容と、図14(b)の評価者情報記憶手段9に記憶される内容とは、評価者Noによって関連付けられている。
【0122】
これらの情報は全て来訪者の識別情報に関連付けられて記憶されている。そのために、来訪情報を、例えば評価者の名前、性別、年齢、地域情報等により容易に検索することができる。また、必要な情報を迅速に参照することが可能となる。なお、上記来訪者情報記憶手段6や評価者情報記憶手段9の記憶内容は一例であり、その他の情報を来訪者の識別情報や評価情報に関連付けて来訪者の印象等が記載されたテキストデータ等を記憶しておくことができることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】本発明の実施形態に係るドアホン装置の基本的な第一機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係るドアホン装置の室内親機の状態を表す模式図である。
【図3】本発明の実施形態に係るドアホン装置の基本的な第一メイン処理を表すフローチャート図である。
【図4】本発明の実施形態に係るドアホン装置の第二機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施形態に係るドアホン装置の第二メイン処理を表すフローチャート図である。
【図6】本発明の実施形態に係るドアホン装置の第三機能ブロック図である。
【図7】本発明の実施形態に係るドアホン装置の第三メイン処理を表すフローチャート図である。
【図8】本発明の実施形態に係るドアホン装置の来訪者評価表示処理を表すフローチャート図である。
【図9】本発明の実施形態に係るドアホン装置の初期表示情報選択処理を表すフローチャート図である。
【図10】本発明の実施形態に係るドアホン装置の来訪者評価登録処理を表すフローチャート図である。
【図11】本発明の実施形態に係るドアホン装置の評価者情報登録処理を表すフローチャート図である。
【図12】本発明の実施形態に係るドアホン装置の来訪者情報取得処理1を表すフローチャート図である。
【図13】本発明の実施形態に係るドアホン装置の来訪者情報取得処理2を表すフローチャート図である。
【図14】本発明の実施形態に係るドアホン装置の記憶部に記憶される来訪者情報の一覧表である。
【符号の説明】
【0124】
1 ドアホン装置
2 制御手段
3 来訪検出手段
4 識別情報取得手段
5 来訪者情報記憶手段
6 来訪者情報記憶手段
7 照合手段
8 情報出力手段
9 バス
10 室内機
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭の玄関等に設置するドアホン装置に関し、特に、来訪者の情報を記憶しておき、来訪者があったときにその来訪者に関する情報を閲覧しながら来訪者との対応を可能とするドアホン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、玄関子機にカメラを設置しておき、室内対応者はこの玄関子機で撮像した来訪者を観察して対応可能とするドアホン装置が実用化されている。このドアホン装置によれば、玄関子機により撮像した来訪者の姿や顔から、不必要な訪問販売等を直接対応することなく断ることができ、不要なトラブル等を回避することができる。しかし、来訪者に対する情報がないために、来訪者が危険な人物かどうか等について、一度対応してみなければ判断できない、という不便さがあった。
【0003】
これに対して、近隣の屋外に設置した情報端末装置(例えばインターホーン)同士を、通信回線を介して接続し、来訪者に関する情報を共有化する情報端末装置が考案されている。例えば、特許文献1には広域監視システムが記載されている。この広域監視システムは、訪問者の来訪を検出する来訪検出手段と、来訪者を検出した旨の信号を受けて来訪者を撮像する撮像手段と、その撮像した映像に対応付けて来訪者の情報を入力できる入力手段と、来訪者の情報を報知する報知手段を備えた複数の情報端末手段から構成され、それぞれの情報端末手段は通信手段を介して来訪者に関する情報を伝達することができる。
【0004】
この広域監視システムにおいては、屋外に設置した情報端末装置が撮像した映像に対応する情報が入力されると、これらの情報が集中管理装置に送信されて格納される。いずれかの情報端末装置(例えばインターホーン)で来訪者を検出すると、来訪者の映像を中央管理装置に送信し、中央管理装置はその来訪者の映像と、既に記憶された来訪者の映像とを比較し、映像が一致したときは、来訪者があった情報端末装置にその映像に関連付けられた来訪者の情報を送信する。情報端末装置は、中央管理装置から受信した情報を報知するので、対応者はその報知された情報から、現在来訪している来訪者の情報を取得することができる。これにより、悪質な訪問販売員や不審な行動をする人物を地域全体で警戒することができる、というものである。
【特許文献1】特開2004−54536号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、来訪者を評価する情報には個人差が存在する。子供が評価する大人の来訪者が悪い印象でも、大人が評価した場合は異なったものとなる。また、30歳代の女性が評価する来訪者の評価と60歳代の男性が評価する来訪者の情報とはおのずと異なったものとなる。特に、評価者が匿名の評価情報は、評価情報自体の信頼性が低下する場合があった。そこで、本発明においては、このような不具合を解消したドアホン装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明においては上記課題を解決するために以下の手段を講じた。
【0007】
請求項1に係る発明においては、来訪者を検出する来訪検出手段と、前記来訪検出手段により検出された来訪者を識別する識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者の情報とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報記憶処理手段と、前記来訪検出手段で来訪者が検出されたとき、前記来訪者情報記憶手段を参照し、前記識別情報取得手段により取得された識別情報の照合を行う照合手段と、前記照合手段により行われた照合の結果、前記識別情報取得手段により取得された識別情報と前記来訪者情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力する情報出力手段と、を備えたドアホン装置とした。
【0008】
請求項2に係る発明においては、前記来訪検出手段により検出された来訪者に関する評価情報とその評価を行う評価者の情報とを入力する来訪者情報入力手段を備えた請求項1に記載のドアホン装置とした。
【0009】
請求項3に係る発明においては、前記来訪者情報入力手段は、来訪者に対する評価を行う複数の評価者の情報の入力を可能とし、前記来訪者情報入力手段を用いて評価情報を入力する際に、前記来訪者情報入力手段によりすでに入力されている複数の評価者の情報のうち一の評価者の情報の指定を要求する評価者指定要求手段と、を備え、前記来訪者情報記憶処理手段は、前記評価者指定要求手段による要求に応じて指定された評価者の情報を前記識別情報及び前記評価情報に関連付けて前記来訪者情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項2に記載のドアホン装置とした。
【0010】
請求項4に係る発明においては、前記評価者を認証するための認証情報を入力する認証情報入力手段と、前記認証情報入力手段に入力された認証情報を記憶する認証情報記憶手段と、前記来訪者情報入力手段を用いて評価情報を入力する際に、その入力者に対して認証情報の入力を要求する認証情報要求手段と、前記認証情報要求手段による要求に対して前記入力者から入力された認証情報が前記認証情報記憶手段に記憶されているときに前記入力者を評価者として認証する認証手段と、前記来訪者情報記憶処理手段は、認証手段で認証された入力者によって入力された評価情報を前記来訪者情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項2又は3に記載のドアホン装置とした。
【0011】
請求項5に係る発明においては、前記評価者の情報は、当該評価者の氏名情報、性別情報、年齢情報、住所情報のうち少なくとも1つの情報である請求項1〜4のいずれかに記載のドアホン装置とした。
【0012】
請求項6に係る発明においては、前記来訪者情報には、前記評価情報が記憶された日時が評価日時情報として含まれており、前記情報出力手段は、評価日時が現時刻に近い評価情報から出力することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0013】
請求項7に係る発明においては、前記情報出力手段は、評価者の性別情報が前記来訪者情報入力手段で入力される評価者の性別情報と同一の評価情報から出力することを特徴とする請求項5又は6に記載のドアホン装置とした。
【0014】
請求項8に係る発明においては、前記情報出力手段は、評価者の年齢情報が前記来訪者情報入力手段で入力される評価者の年齢情報と同一の評価情報から出力することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0015】
請求項9に係る発明においては、前記情報出力手段は、評価者の住所情報が前記来訪者情報入力手段で入力される評価者の住所情報と同一又は住所が近い評価情報から出力することを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0016】
請求項10に係る発明においては、前記評価者の情報には、自ドアホン装置を使用する家族の氏名情報が含まれ、前記情報出力手段は、前記家族の氏名情報の評価情報から優先して出力することを特徴とする請求項5〜9のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0017】
請求項11に係る発明においては、前記情報出力手段は、前記識別情報として来訪者の映像情報又は音声情報が関連付けられた評価情報を優先して出力することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0018】
請求項12に係る発明においては、前記来訪検知手段により検出された来訪者の撮像情報を取得する撮像情報取得手段を備え、前記来訪者情報記憶処理手段は、前記撮像情報取得手段で取得した来訪者の撮像情報を当該来訪者の識別情報に関連付けて前記来訪者情報記憶手段に記憶し、前記情報出力手段は、前記一致する識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報に加え、さらに当該識別情報に関連づけられた来訪者の撮像情報を表示手段に表示することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0019】
請求項13に係る発明においては、前記来訪検知手段により検出された来訪者の音声情報を取得する音声情報取得手段を備え、前記来訪者情報記憶処理手段は、前記音声情報取得手段で取得した来訪者の音声情報を当該来訪者の識別情報に関連付けて前記来訪者情報記憶手段に記憶し、前記情報出力手段は、前記一致する識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報に加え、さらに当該識別情報に関連づけられた来訪者の音声情報を音声出力手段から出力することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0020】
請求項14に係る発明においては、前記来訪者情報を他のドアホン装置と共有するために、当該他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を通信回線を介して取得し、前記来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報取得手段を備えた請求項1〜13のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0021】
請求項15に係る発明においては、前記来訪者情報取得手段は、前記他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を定期的に通信回線を介して取得し、前記来訪者情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項14に記載のドアホン装置とした。
【0022】
請求項16に係る発明においては、前記来訪者情報取得手段は、前記他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を当該他のドアホン装置から前記通信回線を介して直接又は前記通信回線に接続されたサーバ装置を介して取得することを特徴とする請求項14に記載のドアホン装置とした。
【0023】
請求項17に係る発明においては、自ドアホン装置の設置場所情報を入力する設置場所入力手段と、前記設置場所入力手段によって入力された設置場所情報を記憶する設置場所記憶手段と、前記通信回線を介して通信可能な他のドアホン装置から取得した設置場所情報と自ドアホン装置の設置場所情報とを比較して、当該他のドアホン装置の設置場所と自ドアホン装置の設置場所との相対距離を判定する相対距離判定手段と、を備えていることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0024】
請求項18に係る発明においては、緯度及び経度の情報をGPS衛星から取得するGPS情報取得手段と、前記GPS衛星から取得する情報を設置場所情報として記憶する設置場所記憶手段と、前記通信回線を介して通信可能な他のドアホン装置から取得した設置場所情報と自ドアホン装置の設置場所情報とを比較して、当該他のドアホン装置の設置場所と自ドアホン装置の設置場所との相対距離を判定する相対距離判定手段と、を備えていることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載のドアホン装置とした。
【0025】
請求項19に係る発明においては、前記相対距離判定手段により判定された当該他のドアホン装置との相対距離が所定の範囲内にあるドアホン装置から来訪者情報を取得することを特徴とする請求項17又は請求項18に記載のドアホン装置とした。
【0026】
請求項20に係る発明においては、前記情報出力手段は、前記相対距離判定手段により判定された相対距離が短いドアホン装置から取得された評価情報を優先して出力することを特徴とする請求項19に記載のドアホン装置とした。
【0027】
請求項21に係る発明においては、コンピュータを、前記請求項1〜20のいずれかに記載のドアホン装置における各手段として機能させるためのプログラムとした。
【0028】
請求項22に係る発明においては、通信回線に接続された複数のドアホン装置を備えたドアホンシステムにおいて、各前記ドアホン装置は、来訪者を検出する来訪検出手段と、
前記来訪検出手段により検出された来訪者を識別する識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者の情報とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報記憶処理手段と、前記来訪者情報を他のドアホン装置と共有するために、当該他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を前記通信回線を介して取得し、前記来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報取得手段と、前記来訪検出手段で来訪者が検出されたとき、前記来訪者情報記憶手段を参照し、前記識別情報取得手段により取得された識別情報の照合を行う照合手段と、前記照合手段により行われた照合の結果、前記識別情報取得手段により取得された識別情報と前記来訪者情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力する情報出力手段と、を備えたドアホンシステムとした。
【0029】
請求項23に係る発明においては、来訪者を来訪検出手段により検出するステップと、
前記来訪検出手段により検出された来訪者を識別する識別情報を識別情報取得手段により取得するステップと、前記来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者の情報とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶するステップと、前記来訪検出手段で来訪者が検出されたとき、前記来訪者情報記憶手段を参照し、前記識別情報取得手段により取得された識別情報の照合を行うステップと、前記照合の結果、前記識別情報取得手段により取得された識別情報と前記来訪者情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力するステップと、を有するドアホン装置の情報処理方法とした。
【発明の効果】
【0030】
請求項1に係るドアホン装置においては、来訪者を検出する来訪検出手段と、来訪検出手段により検出された来訪者を識別する識別情報を取得する識別情報取得手段と、来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者の情報とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報記憶処理手段と、来訪検出手段で来訪者が検出されたとき、来訪者情報記憶手段を参照し、識別情報取得手段により取得された識別情報の照合を行う照合手段と、照合手段により行われた照合の結果、識別情報取得手段により取得された識別情報と来訪者情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力する情報出力手段と、を備えたドアホン装置とした。これにより、来訪者が来訪したときに、この来訪者についての評価情報とその評価を行った評価者の情報を取得することが可能となり、来訪者に関する具体的で的確な情報を迅速に入手可能となる。その結果、悪質な来訪者に対して事前に準備することができるので、不要なトラブルを回避することができ、住まいの安全性を向上させることができる。
【0031】
また、請求項2に係るドアホン装置においては、来訪検出手段により検出された来訪者に関する評価情報とその評価を行う評価者の情報とを入力する来訪者情報入力手段を備えることとした。これにより、室内対応者は来訪者の評価を来訪者と対応中に、或いは来訪者が帰った直後に、来訪者に関する新鮮な印象を迅速に入力することが可能となる。
【0032】
また、請求項3に係るドアホン装置においては、来訪者情報入力手段は、来訪者にする評価を行う複数の評価者の情報の入力を可能とし、来訪者情報入力手段を用いて評価情報を入力する際に、来訪者情報入力手段によりすでに入力されている複数の評価者の情報のうち一の評価者の情報の指定を要求する評価者指定要求手段と、を備え、来訪者情報記憶処理手段は、評価者指定要求手段による要求に応じて指定された評価者の情報を識別情報及び評価情報に関連付けて来訪者情報記憶手段に記憶することとした。これにより、指定した評価者の評価情報を取得することが可能となり、評価情報の質を的確に判断することが可能となる。
【0033】
また、請求項4に係るドアホン装置においては、評価者を認証するための認証情報を入力する認証情報入力手段と、認証情報入力手段に入力された認証情報を記憶する認証情報記憶手段と、来訪者情報入力手段を用いて評価情報を入力する際に、その入力者に対して認証情報の入力を要求する認証情報要求手段と、認証情報要求手段による要求に対して前記入力者から入力された認証情報が前記認証情報記憶手段に記憶されているときに入力者を評価者として認証する認証手段と、来訪者情報記憶処理手段は、認証手段で認証された入力者によって入力された評価情報を来訪者情報記憶手段に記憶することとした。その結果、認証された評価者の情報が入力されるので、評価情報の信頼性を向上させることができる。
【0034】
また、請求項5に係るドアホン装置においては、評価者の情報は、当該評価者の氏名情報、性別情報、年齢情報、住所情報のうち少なくとも1つの情報であることとした。これにより、評価情報を取得する際に、評価者を特定の条件により検索することが可能となり、作成された評価情報の特性を予め考慮することができるので、評価情報の信頼性を向上させることができる。
【0035】
また、請求項6に係るドアホン装置においては、来訪者情報には、評価情報が記憶された日時が評価日時情報として含まれており、情報出力手段は、評価日時が現時刻に近い評価情報から出力することとした。これにより、新しい評価情報から取得することが可能となり、評価情報の信頼性を向上させることができる。
【0036】
また、請求項7に係るドアホン装置においては、情報出力手段は、評価者の性別情報が前記来訪者情報入力手段で入力される評価者の性別情報と同一の評価情報から出力することとした。これにより、同性の評価情報を取得することが可能となり、自身に適合する評価情報を取得することが可能となる。
【0037】
また、請求項8に係るドアホン装置においては、情報出力手段は、評価者の年齢情報が来訪者情報入力手段で入力される評価者の年齢情報と同一の評価情報から出力することとした。これにより、同年代の評価者が評価した評価情報を取得することが可能となり、自身に適合する評価情報を取得することが可能となる。
【0038】
また、請求項9に係るドアホン装置においては、情報出力手段は、評価者の住所情報が前記来訪者情報入力手段で入力される評価者の住所情報と同一又は住所が近い評価情報から出力することとした。これにより、信頼性が高く、且つ、近いうちに来訪する可能性の高い来訪者の来訪者情報を取得することが可能となる。
【0039】
また、請求項10に係るドアホン装置においては、評価者の情報には、自ドアホン装置を使用する家族の氏名情報が含まれ、情報出力手段は、家族の氏名情報の評価情報から優先して出力することとした。これにより、身近の評価者の評価情報を取得することができるので、取得する評価情報の理解が容易となる。
【0040】
また、請求項11に係るドアホン装置においては、情報出力手段は、識別情報として来訪者の映像情報又は音声情報が関連付けられた評価情報を優先して出力することとした。これにより、来訪者の映像や音声を直接見たり聞いたりすることができるので、評価者の主観の入らない客観的な来訪者情報を取得することができる。
【0041】
また、請求項12に係るドアホン装置においては、来訪検知手段により検出された来訪者の撮像情報を取得する撮像情報取得手段を備え、来訪者情報記憶処理手段は、撮像情報取得手段で取得した来訪者の撮像情報を当該来訪者の識別情報に関連付けて来訪者情報記憶手段に記憶し、情報出力手段は、前記一致する識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報に加え、さらに当該識別情報に関連づけられた来訪者の撮像情報を表示手段に表示することとした。これにより、来訪者の評価情報とともに来訪者の来訪時の映像を見ることができるので、客観的で信頼性の高い来訪者情報を得ることができる。
【0042】
また、請求項13に係るドアホン装置においては、来訪検知手段により検出された来訪者の音声情報を取得する音声情報取得手段を備え、来訪者情報記憶処理手段は、音声情報取得手段で取得した来訪者の音声情報を当該来訪者の識別情報に関連付けて来訪者情報記憶手段に記憶し、情報出力手段は、前記一致する識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報に加え、さらに当該識別情報に関連づけられた来訪者の音声情報を音声出力手段から出力することとした。これにより、来訪者の評価情報とともに来訪者の来訪時の音声を聞くことができるので、信頼性の向上した来訪者情報を得ることができる。
【0043】
また、請求項14に係るドアホン装置においては、来訪者情報を他のドアホン装置と共有するために、当該他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を通信回線を介して取得し、来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報取得手段を備えることとした。これにより、紙に記載した回覧物等を回覧して不審者情報を伝達する必要がないので、近隣の地域全体で迅速に情報を共有することが可能となり、地域全体の安全性を向上させることができる。
【0044】
また、請求項15に係るドアホン装置においては、来訪者情報取得手段は、他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を、定期的に通信回線を介して取得し、来訪者情報記憶手段に記憶することとした。これにより、来訪者に関する最新の情報を自動的に且つ迅速に取得することが可能となり、来訪者に対して余裕を持って対応することが可能となる。
【0045】
また、請求項16に係るドアホン装置においては、来訪者情報取得手段は、他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を当該他のドアホン装置から通信回線を介して直接又は前記通信回線に接続されたサーバ装置を介して取得することとした。これにより、他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を取得することが可能となり、来訪者に関する多くの情報を入手可能となる。
【0046】
また、請求項17に係るドアホン装置においては、自ドアホン装置の設置場所情報を入力する設置場所入力手段と、設置場所入力手段によって入力された設置場所情報を記憶する設置場所記憶手段と、通信回線を介して通信可能な他のドアホン装置から取得した設置場所情報と自ドアホン装置の設置場所情報とを比較して、当該他のドアホン装置の設置場所と自ドアホン装置の設置場所との相対距離を判定する相対距離判定手段と、を備えている。これにより、自ドアホン装置から他のドアホン装置の相対距離を判定することができるので、入手しようとする来訪者情報の品質評価の一助とすることができる。
【0047】
また、請求項18に係るドアホン装置においては、緯度及び経度の情報をGPS衛星から取得するGPS情報取得手段と、前記GPS衛星から取得する情報を設置場所情報として記憶する設置場所記憶手段と、前記通信回線を介して通信可能な他のドアホン装置から取得した設置場所情報と自ドアホン装置の設置場所情報とを比較して、当該他のドアホン装置の設置場所と自ドアホン装置の設置場所との相対距離を判定する相対距離判定手段と、を備えている。これにより、ドアホン装置を設置した場所の番地や郵便番号では区別できない設置場所にドアホン装置を設置する場合でも、正確な直線距離に基づく相対距離情報を取得することができとともに、ドアホン装置を設置するたびに位置情報を入力する手間を省くことができる。
【0048】
また、請求項19に係るドアホン装置においては、 請求項19に係る発明においては、前記相対距離判定手段により判定された当該他のドアホン装置との相対距離が所定の範囲内にあるドアホン装置から来訪者情報を取得するようにした。これにより、例えば近隣に来訪したときの来訪者情報を取得することができるので、来訪者情報の品質を向上させることができる。
【0049】
また、請求項20に係るドアホン装置においては、情報出力手段は、相対距離判定手段により判定された相対距離が短いドアホン装置から取得された評価情報を優先して出力することとした。これにより、来訪する可能性の高い近隣来訪者の評価情報を取得することができる。
【0050】
また、請求項21に係るドアホン装置における各手段として機能するプログラムにおいては、来訪者が来訪したときに、この来訪者についての評価情報とその評価を行った評価者の情報を取得することが可能となり、来訪者に関する具体的で的確な情報を迅速に入手可能となる。その結果、悪質な来訪者に対して事前に準備することができるので、不要なトラブルを回避することができ、住まいの安全性を向上させることができる。
【0051】
また、請求項22に係るドアホンシステムにおいては、通信回線に接続された複数のドアホン装置を備えたドアホンシステムにおいて、各前記ドアホン装置は、来訪者を検出する来訪検出手段と、来訪検出手段により検出された来訪者を識別する識別情報を取得する識別情報取得手段と、来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者の情報とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報記憶処理手段と、来訪者情報を他のドアホン装置と共有するために、当該他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を通信回線を介して取得し、来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報取得手段と、来訪検出手段で来訪者が検出されたとき、来訪者情報記憶手段を参照し、前記識別情報取得手段により取得された識別情報の照合を行う照合手段と、照合手段により行われた照合の結果、識別情報取得手段により取得された識別情報と来訪者情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力する情報出力手段と、を備えることとした。これにより、来訪者が来訪したときに、この来訪者についての評価情報とその評価を行った評価者の情報を、通信回線を介して他のドアホン装置やサーバから取得することが可能となり、来訪者に関する具体的で的確な情報を迅速に入手可能となる。その結果、悪質な来訪者に対して事前に準備することができるので、不要なトラブルを回避することができ、住まいの安全性を向上させることができる。
【0052】
また、請求項23に係るドアホン装置の情報処理方法においては、来訪者を来訪検出手段により検出するステップと、来訪検出手段により検出された来訪者を識別する識別情報を識別情報取得手段により取得するステップと、来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者の情報とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶するステップと、来訪検出手段で来訪者が検出されたとき、来訪者情報記憶手段を参照し、識別情報取得手段により取得された識別情報の照合を行うステップと、照合の結果、識別情報取得手段により取得された識別情報と来訪者情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力するステップと、を有することとした。これにより、来訪者が来訪したときに、この来訪者についての評価情報とその評価を行った評価者の情報を取得することが可能となり、来訪者に関する具体的で的確な情報を迅速に入手可能となる。その結果、悪質な来訪者に対して事前に準備することができるので、不要なトラブルを回避することができ、住まいの安全性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0053】
以下、本発明について、図面を用いて詳細に説明する。
(第一機能ブロック図(実施形態1))
図1は、本発明の実施形態1に係るドアホン装置1の基本的な第一機能ブロック図である。図1に示すように、ドアホン装置1は、来訪者が来訪したことを示す来訪通知を検出するための来訪検出手段3と、来訪を通知した来訪者を識別するための識別情報を取得するための識別情報取得手段4と、来訪者の評価を行う評価者の情報を記憶する評価者情報記憶手段9と、来訪を通知した来訪者の識別情報と評価情報を評価者の情報と関連付けて記憶する来訪者情報記憶手段6と、来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者とを当該来訪者を識別する識別情報と関連付けた来訪者情報を来訪者情報記憶手段6に記憶させる来訪者情報記憶処理手段5と、来訪者情報記憶手段6に記憶された来訪者の識別情報と現在来訪している来訪者の識別情報とを照合する照合手段7と、この照合の結果、識別情報が一致したときに、当該識別情報に関連付けられた評価情報と評価者の情報を表示手段に表示させる情報出力手段8と、これらの各手段を制御する制御手段2と、各手段間のデータや制御信号を伝送するバス19とから構成されている。
【0054】
制御手段2は、図示しないCPUとRAMとROMから構成され、図1に示す各手段の制御を行う。ROMはドアホン装置1のメインプログラムやアプリケーションプログラムを記憶している。ドアホン装置1を起動すると、CPUは、ROMからメインプログラムやアプリケーションプログラムがRAMに読み出され、RAMを作業領域としてメインプログラムやアプリケーションプログラムが実行される。来訪検出手段3、識別情報取得手段4、来訪者情報記憶処理手段5、情報出力手段8、及び照合手段7は、CPUがプログラムを実行することにより実現するソフトウエアによって構成することができる。
【0055】
来訪検出手段3は、例えば、玄関子機に設置した呼出ボタンと、この呼び出しボタンが押下されたときに生成する信号を来訪通知として検出する信号検出部により構成することができる。また、来訪検出手段3は、来訪者の赤外線を検出する赤外線検出部と、この赤外線検出部が生成した信号を来訪通知として検出する信号検出部により構成することができる。また、玄関子機に設置したマイクロフォンやカメラと、このマイクロフォンやカメラにより検出された音声信号又は画像信号を、来訪通知として受信する通話制御部又は画像信号制御部から構成することができる。また、来訪検出手段3は、上記検出部が生成した来訪通知をプログラムを実行することにより処理するソフトウエアにより構成することができる。
【0056】
識別情報取得手段4は、例えば、玄関子機に設置したカメラと、このカメラからの映像信号を画像データに変換する画像信号制御部から構成することができる。この場合、来訪者の識別情報は来訪者の画像データである。また、来訪者の画像データから来訪者の顔や虹彩の特徴部を抽出し、この抽出された特徴部を来訪者の識別情報とすることができる。また、玄関子機に設置したマイクロフォンとこのマイクロフォンからの音声信号を音声データに変換する通話制御部により構成することができる。この場合、来訪者の識別情報は来訪者の肉声である。また、来訪者の肉声から声紋を抽出し、この抽出した声紋を来訪者の識別情報とすることができる。
【0057】
来訪者情報記憶処理手段5は、来訪者情報入力手段や通信回線を介して取得した来訪者の評価情報と来訪者を評価した評価者の情報を来訪者の識別情報に関連付けて、来訪者情報として来訪者情報記憶手段6に記憶する。来訪者情報記憶処理手段5は、プログラムを実行することにより実現されるソフトウエアにより構成することができる。
【0058】
来訪者情報記憶手段6は、ハードディスクや半導体メモリ素子、或いは外部メモリ素子により構成することができる。記憶される来訪者情報には、来訪者の識別情報に関連付けられた来訪者の評価情報や評価者の情報が含まれる。来訪者情報として、例えば、ドアホン装置のIDと、来訪者の名前、映像情報、音声情報等からなる識別情報と、来訪日時、評価情報が、評価者の情報と関連付けられて記憶されている。評価情報としては、例えば、普通の来訪者の場合には「良」、不審者に対しては「悪」の情報が記憶される。来訪者情報記憶手段6には、来訪者情報入力手段や通信回線を介して他のドアホン装置やサーバから取得することができる。或いは、パーソナルコンピュータから来訪者情報を取得して来訪者情報記憶手段6に記憶してもよい。
【0059】
評価者情報記憶手段9は、ハードディスクや半導体メモリ素子、或いは外部メモリ素子により構成することができる。評価者情報記憶手段9には、来訪者を評価する評価者を予め登録しておいてもよいし、来訪者情報入力手段、通信回線を介して他のドアホン装置、あるいはパーソナルコンピュータから取得して記憶することができる。評価者の情報としては、評価者の名前、性別、年齢、地域情報等を含めることができる。なお、本実施形態1では、来訪者情報記憶手段6と評価者情報記憶手段9とを分離しているが、来訪者情報記憶手段6に評価者情報記憶手段9の機能を含めて、一体的に構成してもよい。
【0060】
照合手段7は、識別情報取得手段4により検出された来訪者の識別情報と、来訪者情報記憶手段6に記憶された識別情報とを照合する。照合した結果一致した場合には、現在来訪している来訪者の情報が存在することを意味する。来訪者の識別情報は、来訪者の画像情報、来訪者の音声情報、これらの情報から抽出された特徴情報、或いは、来訪者の名前により構成することができる。照合手段は、プログラムを実行することにより実現されるソフトウエアにより構成することができる。
【0061】
情報出力手段8は、来訪者の評価情報や評価者の情報を表示手段に出力する。また、来訪者の評価情報及び評価者の情報に加えて、現在来訪中の来訪者の映像情報や音声情報を表示手段に出力することができる。また、来訪者情報記憶手段6に、来訪者の識別情報に関連付けて過去来訪した来訪者の映像情報や音声情報を記憶しておき、この映像情報や音声情報を来訪者の評価情報とともに表示手段に出力することができる。表示手段としては、ドアホン装置に設置された液晶パネルやスピーカーとすることができる。或いは、ドアホン装置から離れた場所に設置されている液晶表示装置やスピーカー等とすることができる。情報出力手段8は、表示手段に表示するための表示データを生成するドライバーとすることができる。また、情報出力手段8は、評価情報や来訪者の映像情報を表示するための映像情報を生成する表示処理回路により構成することができる。また、表示手段に表示させるための表示データの処理を行うプログラムを実行することにより実現されるソフトウエアにより構成することができる。
【0062】
このように構成したことにより、対応者は、来訪者が来訪したときに、この来訪者についての評価情報とその評価を行った評価者の情報を迅速に入手して閲覧しながら対応することが可能となる。その結果、悪質な来訪者に対して事前に準備することができるので、不要なトラブルを回避することができ、住まいの安全性を向上させることができる。
【0063】
図2は、室内対応者16がドアホン装置1の室内親機10を見ながら対応している状態の一例を表す模式図である。図2に示すドアホン装置1は、玄関や門に設置した玄関子機と、室内に設置して室内親機10により構成される場合である。室内親機10の表面には、表示手段としてのモニタ11、マイクロフォン12、スピーカー13、通話ボタン15、終了ボタン14が設置されている。モニタ11には、現在来訪している来訪者Dの映像が表示されている。モニタ11には、更に識別情報としての来訪者Dの名前A、評価情報B、評価者の情報Cが表示されている。このように、来訪者を評価した評価情報やこの評価者の情報を閲覧しながら、この来訪者に対応することができるので、はじめての来訪者に対して余裕を持って対応することができる。また、不審人物が来訪したときに不要なトラブルを回避することができる。
【0064】
(第一メイン処理(実施形態2))
図3は、本発明の実施形態2に係るドアホン装置1の基本的な情報処理方法(第一メイン処理)を表すフローチャート図である。本第一メイン処理は、第一機能ブロック図(実施形態1)に示すドアホン装置1の情報処理方法を表す。
【0065】
来訪者が例えば玄関や門に取り付けられた呼出ボタンを押す。すると、来訪検出手段3が来訪通知を検知し来訪者を検出する(ステップS1のY)。識別情報取得手段4は、来訪検出手段3が来訪者を検出したことを契機として、来訪者の識別情報を生成する(ステップS2)。例えば、識別情報取得手段4が来訪者を撮像して画像データを生成したときは、この画像データを識別情報とすることができる。また、識別情報取得手段4は、生成した画像データの画像処理を行って、来訪者を特徴付ける特徴情報を生成し、これを識別情報とすることができる。また、識別情報取得手段4は、来訪者の音声を入力し、この音声から来訪者の名前や声紋を抽出して、この名前や声紋を来訪者の識別情報とすることができる。来訪検出手段が来訪通知を検出しないときは(ステップS1のN)、待ちの状態となる。
【0066】
照合手段7は、来訪者情報記憶手段6に記憶された来訪者情報を読み出し、この来訪者情報に含まれる識別情報と、現在来訪中の来訪者の識別情報とを照合する(ステップS3)。照合の結果、現在来訪中の来訪者の識別情報と記憶された識別情報とが一致したときは(ステップS4のY)、情報出力手段8は、一致した識別情報に関連付けて来訪者情報記憶手段6に記憶された評価情報と、当該評価情報と関連付けて評価者情報記憶手段9に記憶された評価者の情報とを読み出して、評価情報と評価者の情報を表示するための表示手段に出力する(ステップS5)。次にドアホン装置1の動作を終了するか否かを判断ステップに進み(ステップS6)、終了しない場合は(ステップS6のN)、ステップS1に戻り、終了する場合は(ステップS6のY)、終了する。照合の結果、現在来訪中の来訪者の識別情報と記憶された識別情報とが一致しないときは(ステップS4のN)、ステップS6の終了判断ステップに進む。
【0067】
なお、照合手段7が、現在来訪中の来訪者の識別情報と、来訪者情報記憶手段6に記憶された来訪者情報に含まれる識別情報とを照合する際に、特定の条件を満たす来訪者情報を抽出して現在来訪中の来訪者の識別情報とを照合することができる。例えば、来訪者情報のうち特定の評価者が評価した来訪者情報を抽出する。例えば、評価者の名前、性別、年齢、住所に優先順位を設ける、或いは評価情報の作成年月日に優先順位を設けて、この優先順位に従って、来訪者情報に含まれる識別情報と、現在来訪中の来訪者の識別情報とを照合する。これにより、必要な情報を迅速に照合することができる。
【0068】
このように、来訪者が来訪したときに、その来訪者に関する評価情報及び評価者の情報が情報出力手段8により出力されるので、室内対応者は具体的で的確な情報を迅速に読み出し閲覧することが可能となる。その結果、悪質な来訪者に対して事前に準備することができ、不要なトラブルを回避することが可能となる。
【0069】
(第二機能ブロック図(実施形態3))
図4は、本発明の実施形態3に係るドアホン装置1の第二機能ブロック図である。本実施形態3では、来訪者情報記憶手段6や評価者情報記憶手段9に来訪者情報や評価者の情報を入力又は取得するための手段を明記した。第一機能ブロック図(実施形態1)と異なるのは、来訪者情報入力手段17と来訪者情報取得手段18が付加されている点である。従って、付加された構成について説明し、その他の構成については、説明を省略する。
【0070】
来訪者情報入力手段17は、評価情報や評価者の情報を入力するために用いられる。例えば、ドアホン装置1に設けたキーボードやタッチパネル等から構成される。来訪者が来訪したときに、評価者は、来訪者を評価する評価情報を来訪者情報入力手段17により入力する。また、パーソナルコンピュータ等を用いて評価情報及び評価者の情報をメモリ素子に記憶し、このメモリ素子をドアホン装置1にセットすることにより、ドアホン装置1に来訪者情報を入力することができる。この場合の来訪者情報入力手段17は、このメモリ素子、或いは、メモリ素子から記憶情報を読み出す読出し手段となる。来訪者情報記憶処理手段5は、入力された評価情報及び評価者の情報を来訪者情報記憶手段6及び評価者情報記憶手段9に記憶する。
【0071】
来訪者情報取得手段18は、通信回線を介して他のドアホン装置やネットワーク接続するサーバから来訪者情報を取得する。来訪者情報取得手段18は、定期的に他の特定のドアホン装置、例えば近隣の家に設置されたドアホン装置や、情報が一括管理されるサーバから来訪者情報を取得することができる。来訪者情報取得手段18は、プログラムが実行されることにより実現されるソフトウエアから構成することができる。
【0072】
このように、通信回線を介して他のドアホン装置やサーバから来訪者情報を取得することが可能であることから、紙に記載した回覧物を回覧して不審者情報を伝達する必要がないので、近隣の地域全体で迅速に情報を共有することが可能となり、地域の安全性を向上させることができる。
【0073】
(第二メイン処理(実施形態4))
図5は、本発明の実施形態4に係るドアホン装置1の情報処理方法(第二メイン処理)を表すフローチャート図である。本第二メイン処理は、第二機能ブロック図(実施形態3)に示すドアホン装置1の情報処理方法を表し、来訪者情報又は評価者情報を入力又は取得するステップ明記した。第一メイン処理(実施形態2)のフローチャート図と異なる部分は、来訪者情報を入力し記憶するステップS7及びS8と、通信回線を介して来訪者情報を取得するステップS9、S10である。従って、この異なるステップを説明し、その他のステップは既に第一メイン処理(実施形態2)において説明したので、説明を省略する。
【0074】
ステップS5において、情報出力手段8が来訪者情報記憶手段6及び評価者情報記憶手段9に記憶された評価情報及び評価者の情報を読み出して表示手段に出力した後に、制御手段2は、来訪者情報を記憶するかどうかの判断画面データを生成して、情報出力手段8を介して表示手段に表示させる(ステップS7)。室内の対応者は、来訪者情報入力手段17から、来訪者情報を記憶することを選択して(ステップS7のY)、来訪者の評価情報を入力する。室内の対応者は、評価者の情報が評価者情報記憶手段9に記憶されていないときは、来訪者情報入力手段17から評価者の情報を入力することができる。来訪者情報記憶処理手段5は、来訪者情報入力手段17から入力された来訪者の評価情報とその評価者の情報とを、来訪者の識別情報と関連付けて来訪者情報として来訪者情報記憶手段6と評価者情報記憶手段9に記憶する(ステップS8)。評価者の情報が評価者情報記憶手段9に既に記憶されているときは、来訪者情報記憶処理手段5は来訪者情報のみ来訪者情報記憶手段6に記憶する。来訪者情報を記憶しないときは(ステップS7のN)、来訪者情報として記憶しないで、終了の判断ステップS6に進む。
【0075】
また、来訪検出手段3が来訪通知を検知するステップS1において、来訪検出手段3が来訪通知を検出しないときは(ステップS1のN)、他のドアホン装置から来訪者の評価情報を含む来訪者情報を取得するかどうかの判断ステップS9に進む。制御手段2は、来訪者情報を、通信回線を介して「他のドアホン装置から来訪者情報を取得するか?」の判断画面を生成し、情報出力手段8を介して表示手段に表示する(ステップS9)。来訪者情報入力手段17により、来訪者情報を取得することが選択されたときは(ステップS9のY)、来訪者情報取得手段18は、通信回線を介して来訪者情報を取得して記憶する(ステップS10)。来訪者情報を取得しないことが選択されたときは(ステップS9のN)、終了するかどうかの判断ステップS6に進む。また、上記来訪者情報入力手段により選択することに代えて、来訪者情報取得手段18が定期的に又は不定期的に他のドアホン装置あるいはサーバから来訪者情報を取得し、来訪者情報記憶処理手段5が来訪者情報記憶手段6に記憶するようにしてもよい。
【0076】
なお、上記第二メイン処理(実施形態4)においては、来訪検出手段3が来訪通知を検出しないときに、他のドアホン装置から来訪情報を取得するかどうかの判断ステップS9に進むが、これに代えて又はこのステップの他に、来訪情報を検知した後の、来訪者情報記憶手段6から来訪者情報を読み出して照合するステップS3の前に、通信回線を介して他のドアホン装置やサーバから来訪者情報を取得するようにしても良い。このようにすれば、最新の来訪者情報を通信回線やサーバから出得することができる。
【0077】
以下、図6〜図14を用いて、本発明のドアホン装置1及びその情報処理方法を具体的に説明する。
【0078】
(第三機能ブロック図(実施形態5))
図6は、本発明の実施形態5に係るドアホン装置1の第三機能ブロック図である。ドアホン装置1は、玄関子機20とこれに接続する室内親機40から構成されている。玄関子機20は来訪者からの情報を取得するために玄関や門に設置されている。室内親機40は、室内対応者が来訪者に対して室内にて対応できるように室内に設置されている。玄関子機20と室内親機40とは、通信可能に構成されている。
【0079】
まず、玄関子機20の構成について説明する。制御部28は、図示しないCPU、RAM、ROMを備えている。CPUは、ROMに記録されるプログラムをRAMに読み出して、RAMを作業領域としてプログラムを実行し、各構成部を制御する。呼出ボタン24は、来訪者が来訪を告げるための来訪検出手段3として機能する。マイクロフォン21は来訪者の音声を取得し、スピーカー22は来訪者に対して室内の対応者からの音声を発声し、通話制御部25はマイクロフォン21及びスピーカー22の通話を制御する。マイクロフォン21により取得した来訪者の音声を来訪者の識別情報とする場合には、マイクロフォン21とこれを制御する通話制御部25のいずれか又は全部が識別情報取得手段4として機能する。マイクロフォン21から音声を入力したときに、通話制御部25が来訪通知を行う場合には、マイクロフォン21と通話制御部25が来訪検出手段3として機能する。マイクロフォン21又は通話制御部25は、来訪者の音声を来訪者の識別情報と関連付けて記憶する場合は、音声情報取得手段として機能する。
【0080】
カメラ23は来訪者を撮像して画像信号を生成し、カメラ制御部26はカメラ23が撮像するための条件等を設定し、画像信号制御部27はカメラからの画像信号を画像データに変換する。カメラ23、カメラ制御部26、画像信号制御部27のいずれか又は全部が識別情報取得手段4として機能する。記憶部29は、マイクロフォン21が取得した音声情報や、カメラ23が撮像した画像情報を一時的に記憶する。玄関子機20は、通信I/F30を介して室内親機40と、来訪通知、音声情報、画像情報及び各構成部を制御するための制御情報を送受信する。カメラ23又は画像信号制御部27は、来訪者を撮像した画像データを来訪者の識別情報として、又は識別情報と関連付けて記憶する場合は、撮像情報取得手段として機能する。
【0081】
次に、室内親機40の構成について説明する。制御部49は、図示しないCPU、RAM、ROMを備えている。CPUは、ROMに記録される制御プログラムをRAMに読出し、RAMを作業領域としてプログラムを実行し、各構成部を制御する。通信I/F54は、玄関子機20と通信を行うためのインターフェースである。外部通信I/F55は、ネットワークと通信を行うためのインターフェースである。マイクロフォン41は、室内対応者の音声を取得し、通話制御部45を介して玄関子機20のスピーカー22に音声を伝達する。スピーカー42は、来訪者からの音声を、通話制御部45を介して発声する。
【0082】
通話制御部45は、マイクロフォン41及びスピーカー42の動作を制御する。スピーカー42は、更に呼出音発生部46を介して、玄関子機20の呼出ボタン24が押下されたときに来訪者があることを知らせる。操作パネル44は、来訪者情報入力手段17として機能し、評価者の情報や来訪者の評価情報を入力することができる。操作パネル44は、その他の入力用の入力手段としても使用される。表示制御部47は、モニタ43に画像を表示させるための画像データを供給する。表示制御部47が情報出力手段8として機能し、モニタ43が表示手段として機能する。スピーカー42又は通話制御部45は、識別情報と関連付けられた来訪者の音声情報を出力する場合は音声出力手段として機能する。
【0083】
記憶部50は来訪者情報や評価者の情報を記憶する。記憶部50は、来訪者情報記憶手段6や評価者情報記憶手段9から構成される。来訪者情報記憶手段6は、来訪者を識別するための識別情報と、この識別情報に関連付けて記憶される評価情報を記憶し、評価者情報記憶手段9は、当該評価情報と関連付けて記憶される評価者の情報を記憶する。照合処理部51は照合手段7として機能し、現在来訪中の来訪者の識別情報と、記憶部50に記憶された識別情報とが一致するかどうかを判定する。記憶制御部52は来訪者情報記憶処理手段5として機能し、操作パネル44から入力した評価情報及び評価者の情報や、外部通信I/Fを介して取得した来訪者情報を記憶部50に記憶する。来訪者情報取得部58は来訪者情報取得手段18として機能し、通信回線を介してネットワーク上の他のドアホン装置やサーバから来訪者情報を取得する。画像情報制御部53は、モニタ43に表示させる来訪者の撮像画像や、記憶部50から読み出した来訪者情報や、制御部49の指示による判断画面を表示させるための画像処理を行う。
【0084】
位置情報処理部56は、GPS受信機、設置場所入力手段、設置場所記憶手段、相対距離判定手段を含む。GPS受信機はGPS情報取得手段として機能し、GPS衛星からドアホン装置1の現在設置場所の緯度及び経度情報を設置場所情報として取得する。設置場所入力手段は、ドアホン装置1を設置する場所情報を入力するための手段であり、操作パネル44が兼用することができる。設置場所記憶手段は、ドアホン装置1の設置場所を記憶するための記憶手段であり、記憶部50に設けてもよい。相対距離判定手段は、例えば自ドアホン装置1の設置場所と他のドアホン装置の設置場所との間の相対距離を算出する。この位置情報処理部56を設けることにより、来訪者が来訪した場所や地域を特定して来訪者情報を迅速に収集することが可能となる。
【0085】
認証情報処理部57は、認証情報入力手段、認証情報記憶手段、認証情報要求手段、認証手段を含む。認証情報入力手段は、評価者を認証するための認証情報、例えば評価者のID等を入力するための手段であり、操作パネル44が兼用することができる。認証情報記憶手段は、認証情報入力手段により入力された認証情報を記憶する。記憶部50に設けてもよい。認証情報要求手段は、入力者に対して認証情報の入力を要求する。例えば、モニタ43に認証情報の入力を要求するための画像を形成する。認証手段は、認証情報要求手段による要求に対して、認証情報入力手段から入力された認証情報が、認証情報記憶手段に記憶された入力者として認証したときは、その入力者を評価者として認証する。この認証情報処理部57は、評価情報の信頼性を向上させることができる。例えば評価情報の信頼性を確保することができない子供等が誤って評価情報を入力することを防止することができる。
【0086】
更に、室内親機40は、来訪者の識別情報と関連付けて、来訪者を撮像した撮像情報を取得するための撮像情報取得手段や来訪者の音声を録音した音声情報を取得するための音声情報取得手段を備えることができる。これにより、過去に来訪した、或いは近隣に来訪した来訪者の生の情報を取得することができるので、より客観的な情報に基づく信頼性の高い評価情報を生成することができる。
【0087】
以下、図7〜図13を用いて本発明に係るドアホン装置1の情報処理方法について、第三機能ブロック図(実施形態5)を参照して具体的に説明する。図7は第三メイン処理(実施形態6)を表し、図8は来訪者情報を表示する来訪者評価表示処理(実施形態7)を表し、図9は来訪者情報を表示する際の優先順位付けを行う初期表示情報選択処理(実施形態8)を表し、図10は来訪者の評価を行う来訪者評価登録処理(実施形態9)を表し、図11は評価者の情報を登録する評価者情報登録処理(実施形態10)を表し、図12は通信回線を介して他のドアホン装置やサーバから来訪者情報を取得する来訪者情報取得処理1(実施形態11)を表し、図13は、来訪者情報取得処理2(実施形態12)を表し、図14は記憶部50に記憶して登録される来訪者情報の内容の一例を表す。
【0088】
(第三メイン処理(実施形態6))
図7は、本発明の実施形態6に係るドアホン装置1の第三メイン処理を表すフローチャート図である。本実施形態6の第三メイン処理は、第一メイン処理(実施形態2)又は第二メイン処理(実施形態4)をより具体的に表したものである。本第三メイン処理では、来訪者通知を検出した後に、当該来訪者に関する来訪者情報を参照して来訪者と対応し、その後、現在来訪している来訪者の評価情報及び評価者の情報を記憶する。更に、来訪者が来訪していないときは、通信回線を介して定期的に又は不定期的に来訪者情報を取得する処理を行う。
【0089】
まず、来訪者が玄関子機20の呼出ボタン24を押下して来訪通知を生成する。制御部28は、玄関子機20からの来訪通知を検出すると(ステップS30のY)、カメラ制御部26を作動させてカメラ23から来訪者を撮像する。画像信号制御部27は、カメラ23からの画像信号を受信して画像データに変換する。制御部28は、変換された来訪者の画像データを通信I/F30を介して室内親機40に送信する。室内親機40の画像情報制御部53は、通信I/F54を介して玄関子機20から画像データを受信し、来訪者の識別情報を生成する(ステップS31)。表示制御部47は、画像情報制御部53から来訪者の画像データを受信して、モニタ43に出力する。従って、モニタ43には来訪者の映像が表示されている。
【0090】
次に、取得された来訪者の識別情報に基づいて、既に登録されている来訪者情報を参照する来訪者評価表示処理(ステップS32)に進む。来訪者評価表示処理は、現在来訪している来訪者の評価情報や評価者の情報を参照してモニタ43に表示する処理であり、後に詳述する。
【0091】
画像情報制御部53は、制御部49の指示により来訪者を評価するかどうかの選択画面データを生成し、表示制御部47を介してモニタ43に表示する(ステップS33)。室内対応者が操作パネル44を操作して、来訪者の評価をする、を選択すると(ステップS33のY)、来訪者評価登録処理を開始する(ステップS34)。来訪者評価登録処理は、現在来訪中の来訪者に関する評価情報を作成し、記憶して登録する処理であり、後述する。室内対応者が操作パネル44を操作して、来訪者の評価をしない、を選択すると(ステップS33のN)、次の来訪者評価登録処理をスキップして、来訪者との通話可否の判断ステップS35に進む。画像情報制御部53は、制御部49の指示により来訪者と通話するかどうかの選択画面データを生成し、表示制御部47を介してモニタ43に表示する(ステップS35)。室内対応者は、操作パネル44を操作して、通話をする、を選択すると(ステップS35のY)、制御部49は、室内親機40と玄関子機20を接続し、通話可能に設定する(ステップS36)。具体的には、制御部49は通話制御部45を起動してマイクロフォン41及びスピーカー42を動作させ、更に、通信I/F54及び通信I/F30を介して制御部28に対し、通話制御部25を起動してマイクロフォン21及びスピーカー22を動作させるように指示する。これにより、玄関子機20のマイクロフォン21及びスピーカー22は室内親機40のスピーカー42及びマイクロフォン41と接続する。室内対応者が操作パネル44を操作して、通話をしない、を選択すると(ステップS35のN)、制御部49は、通話制御部45の動作を終了させ、玄関子機20に対して通話の終了指示を送信し、制御部28は、通話制御部25の動作を終了させる(ステップS45)。
【0092】
画像情報制御部53は、制御部49の指示により、来訪者を評価するかどうかの選択画面データを生成し、表示制御部47を介してモニタ43に表示する(ステップS37)。室内対応者が操作パネル44を操作して、来訪者の評価をする、を選択すると(ステップS37のY)、来訪者評価登録処理を開始する(ステップS38)。この場合は、室内対応者は来訪者と通話しながら来訪者の評価情報や評価者の情報を入力することができる。画像情報制御部53は、制御部49の指示により、来訪者との通話を終了するかどうかの選択画面データを生成し、表示制御部47を介してモニタ43に表示する(ステップS39)。室内対応者が操作パネル44から通話を終了しない、を選択すれば(ステップS39のN)来訪者の評価要否の判断ステップS37に戻り、通話状態を持続する。室内対応者が操作パネル44から通話を終了する、を選択すれば(ステップS39のY)、制御部49は玄関子機20との通話を切断する(ステップS40)。制御部49は、画像情報制御部53に対して、評価情報の表示や来訪者の映像の表示を終了するように指示し、外部通信I/F55に対して通信回線との接続を終了させる(ステップS41)。その後、ドアホン装置1は最初の状態に戻る(ステップS30)。
【0093】
玄関子機20からの来訪通知が検出されないとき(ステップS30のN)、画像情報制御部53は、制御部49の指示により、他のドアホン装置から来訪者の評価情報を含む来訪者情報を取得するかどうかの選択画面データを生成し、表示制御部47を介してモニタ43に表示する(ステップS42)。室内対応者が操作パネル44を操作して、他のドアホン装置から来訪者情報を取得する、を選択すると(ステップS42のY)、来訪者情報取得処理1に進む。来訪者情報取得処理1は後に詳述するが、来訪者情報取得部58が、制御部49の指示に基づいて外部通信I/F55を介してネットワークに接続する他のドアホン装置やサーバから、来訪者情報を取得する処理である。室内対応者が操作パネル44から、他のドアホン装置から来訪者情報を取得しない、を選択すると(ステップS42のN)、最初のステップS1に戻り、待機状態となる。
【0094】
このように、室内対応者は、来訪者があった場合にその来訪者の評価情報や評価者の情報をモニタ43に表示させることができる。そのため、評価の悪い来訪者に対応することで回避することが可能となり、不要なトラブルを回避することができる。また、通信回線を介して他のドアホン装置やサーバから最新の来訪者情報を取得することができるので、地域の安全を確保することが可能となる。
【0095】
なお、上記実施形態において、来訪者の識別情報として来訪者を撮像した画像データとしたが、これに代えて、来訪者の音声情報や来訪者の名前や、その他来訪者の特徴を現すデータを利用することができる。
【0096】
(来訪者評価表示処理(実施形態7))
図8は、本発明の実施形態に7に係る来訪者評価表示処理を表すフローチャート図である。本実施形態7は、記憶部50に記憶された複数の来訪者情報からモニタ43に表示する来訪者情報を選択する情報処理方法であり、図7に示す第三メイン処理(実施形態6)のステップS32のサブルーチンである。
【0097】
まず、来訪者情報取得処理1(ステップS50)により、通信回線を介して他のドアホン装置又はサーバから、来訪者情報や評価者の情報を取得する。来訪者情報取得処理1は後述する。次に、照合処理部51は、現在来訪中の来訪者と一致する識別情報が存在するかどうかを判断する。(ステップS51)。具体的には、照合処理部51は、玄関子機20から取得した来訪者の識別情報と、記憶部50に記憶された識別情報とを照合する。照合の結果、一致する識別情報が記憶部50に存在する場合は(ステップS51のY)、表示する評価者の情報を選択するための初期表示情報選択処理(ステップS52)に進む。照合の結果、一致する識別情報が記憶部50に存在しない場合は(ステップS51のN)、画像情報制御部53は、制御部49の指示に基づいて、モニタ43に来訪者の映像を表示して(ステップS56)、来訪者評価表示処理を終了する。
【0098】
次に、画像情報制御部53は、選択された評価者の情報を取得し、来訪者の映像、評価情報及び評価者の情報を合成した画像データを生成し、表示制御部47を介してモニタ43に表示させる(ステップS53)。画像情報制御部53は、制御部49の指示に基づいて、他の評価者の評価情報を参照するかどうかの表示画像データを生成し、表示制御部47を介してモニタ43に表示する(ステップS54)。室内対応者が操作パネル44を操作して、他の評価者の評価情報を、参照する、を選択すると(ステップS54のY)、画像情報制御部53は制御部49からの指示に基づいて評価者の情報を選択するための選択画面データを生成し、モニタ43に他の評価者の評価情報選択画面を表示させる。室内対応者は、操作パネル44を操作して、いずれかの評価者の評価情報を選択する(ステップS55)。すると、画像情報制御部53は、選択された他の評価者の情報、評価情報、及び、カメラ23により撮像された来訪者の映像を合成した画像データを生成し、モニタ43に表示させる(ステップS53)。以降ステップS54、S55、S53を繰り返す。室内対応者が操作パネル44を操作して、参照しない、を選択することにより(ステップS54のN)、来訪者評価表示処理は終了する。
【0099】
このように、記憶部50に記憶された来訪者情報の識別情報と来訪中の来訪者の識別情報とが一致して、来訪者情報に評価者の情報が存在する場合は、評価情報と共に評価者の情報を表示するので、現在来訪中の来訪者の多くの情報を閲覧することができる。
【0100】
(初期表示情報選択処理(実施形態8))
図9は、本発明の実施形態8に係る初期表示情報選択処理を表すフローチャート図である。図8に示す来訪者評価表示処理(実施形態7)のステップS52のサブルーチンであり、来訪者情報を優先度に基づいて選択するための処理である。
【0101】
照合処理部51は、記憶部50を検索し、現在来訪中の来訪者の識別情報に関連付けて記憶される来訪者情報を読み出す(ステップS60)。照合処理部51は、読み出された来訪者情報に、室内対応者自身が評価者となる来訪者情報が存在することを検出したときは(ステップS61のY)、該当する来訪者情報、即ち評価情報及びこれに関連付けられた来訪者情報を取得して(ステップS68)初期表示情報選択処理を終了する。室内対応者自身が作成した評価情報なので、最も信頼性の高い評価情報であるといえる。照合処理部51は、読み出された来訪者情報に、室内対応者自身を評価者とする来訪者情報が存在しないことを検出したときは(ステップS61のN)、映像情報が付加された来訪者情報を検索する(ステップS62)。照合処理部51は、読み出された来訪者情報に、現在来訪中の来訪者情報に関連付けて記憶される映像情報が付加された来訪者情報が存在することを検出したときは(ステップS62のY)、該当する映像情報及び当該映像情報を取得して(ステップS68)、初期表示情報選択処理を終了する。来訪者の映像情報は、評価者の主観の入らない客観的な来訪者情報として利用することができる。
【0102】
照合処理部51は、読み出された来訪者情報に、現在来訪中の来訪者の識別情報に関連付けて記憶される音声情報が付加された来訪者情報が存在することを検出したときは(ステップS63のY)、当該音声情報を取得して(ステップS68)、初期表示情報選択処理を終了する。照合処理部51は、音声情報が付加された来訪者情報が存在しないことを検出したときは(ステップS63のN)、評価者が室内対応者と同性である来訪者情報を検索する(ステップS64)。
【0103】
照合処理部51は、読み出された来訪者情報に、現在来訪中の来訪者の識別情報に関連付けられた、評価者が室内対応者と同性である来訪者情報が存在することを検出したときは(ステップS64のY)、該当する来訪者情報を取得して(ステップS68)、初期表示情報選択処理を終了する。評価者の性別により評価が異なるので、同性の評価情報のほうが、信頼性が高い場合があるためである。照合処理部51は、評価者が室内対応者と同性である来訪者情報が存在しないことを検出したときは(ステップS64のN)、評価者が室内対応者と同年齢である来訪情報を検索する(ステップS65)。
【0104】
照合処理部51は、読み出された来訪者情報に、現在来訪中の来訪者の識別情報に関連付けられた、室内対応者と同年齢の評価者が評価した評価情報が存在することを検出したときは(ステップS65のY)、当該評価情報を含む来訪者情報を取得して(ステップS68)、初期表示情報選択処理を終了する。評価者の年齢により評価が異なるので、同年齢の評価情報のほうが、信頼性が高い場合があるためである。照合処理部51は、室内対応者と同年齢の評価者が評価した評価応報が存在しないことを検出したときは(ステップS65のN)、同じ地域に住む評価者の来訪者情報を検索する(ステップS66)。
【0105】
照合処理部51は、読み出された来訪者情報に、現在来訪中の来訪者の識別情報と関連付けられた、同じ地域に住む評価者の来訪者情報が存在することを検出したときは(ステップS66のY)、当該来訪者情報を取得して(ステップS68)、初期表示情報選択処理を終了する。同じ地域のほうが評価情報の信頼性が向上するためである。同じ地域に住む評価者の来訪情報が存在しないときは(ステップS66のN)、照合処理部51は、読み出された来訪者情報に、現在来訪中の来訪者の識別情報に関連付けられた一番最近作成された来訪情報を取得し(ステップS67)、初期表示情報選択処理を終了する。新しい評価情報のほうが、現在来訪中の来訪者の評価について信頼性が高いからである。
【0106】
なお、上記ステップS66において、同じ地域に住む評価者の来訪者情報を検索する際に、所定の相対距離以内に設置された他のドアホン装置に限定して検索することができる。この場合、各ドアホン装置は、自ドアホン装置と他のドアホン装置との相対距離を判定する相対距離判定手段を備えており、この相対距離判定手段により検索するドアホン装置を特定することができる。各ドアホン装置の設置場所情報は、例えばGPS情報取得手段によりGPS衛星から取得した緯度及び経度からなるGPS情報とすることができる。また、各ドアホン装置に備えた設置場所入力手段により入力された郵便番号や番地情報を設置場所情報とすることができる。
【0107】
(来訪者評価登録処理(実施形態9))
図10は、本発明の実施形態9に係る来訪者評価登録処理を表すフローチャート図である。図7に示す第三メイン処理(実施形態6)におけるステップS34、ステップS38の処理に対応し、来訪者があったときに来訪者情報を入力して登録する処理を表す。
【0108】
第三メイン処理(実施形態6)の来訪者を評価する場合に(ステップS33のY、又はステップS37のY)、室内対応者は認証情報入力手段、例えば操作パネル44から認証情報として暗証番号を入力する。認証手段は、認証情報記憶手段に既に記憶されている認証情報と上記入力された認証情報とを照合し、現在の室内対応者がすでに認証された評価者であることを判定したときは、現在の対応者を評価者として認証する(ステップS80)。室内対応者は、モニタ43に表示された来訪者を確認する(ステップS81)。画像情報制御部53は、制御部49からの指示に基づいて、来訪者はよい人か否かを評価するための選択画面データを生成し、表示制御部47を介してモニタ43に表示させる(ステップS82)。
【0109】
室内対応者は、来訪者の印象が良い人であると判断したときは(ステップS82のY)、操作パネル44の「良い」のボタンを押下して、或いはモニタ43の「良い」の画面領域を選択して、評価情報を入力する(ステップS83)。室内対応者は、来訪者の印象が悪い人であると判断したときは(ステップS82のN)、操作パネル44の「悪い」のボタンを押下して、或いはモニタ43の「悪い」の画面領域を選択して、評価情報を入力する(ステップS84)。記憶制御部52は、記憶部50の来訪者情報記憶手段6に来訪者の識別情報に関連付けて、「良い」又は「悪い」の評価情報を記憶する(ステップS85)。次に、評価者の情報を登録する評価者情報登録処理(ステップS86)に進む。なお、「良い」、「悪い」の評価情報の他に、評価者による来訪者の印象を文章等にして、識別情報に関連付けて、或いは上記評価情報に関連付けて来訪者情報記憶手段6に記憶しておいてもよい。
【0110】
(評価者情報登録処理(実施形態10))
図11は、本発明の実施形態10に係る評価者情報登録処理を表すフローチャート図である。図10に示す来訪者評価登録処理(実施形態9)におけるステップS86の処理に対応する。
【0111】
室内対応者は、操作パネル44から、自分自身を評価者とする名前を入力する(ステップS90)。次に、室内対応者は、操作パネル44から、自分自身の性別を入力する(ステップS91)。次に、室内対応者は、操作パネル44から、自分自身の年齢を入力する(ステップS92)。画像情報制御部53は、制御部49からの指示に基づいて、上記入力した評価者の情報をメイン情報とするか否かの選択画面データを生成し、表示制御部47を介してモニタ43に表示させる(ステップS93)。室内対応者が、上記評価情報及び評価者の情報をメインとすることを操作パネル44から入力したときは(ステップS93のY)、記憶制御部52は記憶部50に、来訪者の識別情報に関連付けて評価情報及び評価者の情報をメインとすることを記憶して登録する(ステップS94)。室内対応者が、上記評価情報をメインとしないことを入力したときは(ステップS93のN)、記憶制御部52は記憶部50に、来訪者の識別情報に関連付けて評価情報及び評価者の情報を記憶する(ステップS95)。
【0112】
来訪者の評価は、性別や年齢によって変化する。また、過去に自分が評価した来訪者であれば、対応が容易である。従って、評価者の情報をこのように入力しておくことにより、自分に適合する評価情報を迅速に参照することが可能となるので、評価情報の信頼性が向上する。
【0113】
なお、記憶部50の来訪者情報記憶手段6は、来訪者を撮像情報取得手段としてのカメラ23により撮像し、この撮像情報を来訪者の評価情報と関連付けて記憶しておくことができる。また、来訪者情報記憶手段6は、来訪者の音声を音声情報取得手段としてのマイクロフォン21により取得し、この音声情報を来訪者の評価情報と関連付けて記憶しておくことができる。これらの情報は、評価者の主観が入り込む余地が少ないので、客観的な評価情報として利用することができる。
【0114】
(来訪者情報取得処理1(実施形態11))
図12は、本発明の実施形態11に係る来訪者情報取得処理1を表すフローチャート図である。図7に示す第三メイン処理(実施形態6)のステップS43、図8に示す来訪者評価表示処理(実施形態7)のステップS50の処理を表し、通信回線を介して他のドアホン装置やサーバから来訪者情報を取得する場合の処理である。
【0115】
記憶制御部52は、記憶部50に記憶された識別情報及びこの識別情報に関連付けて記憶された来訪者情報を読み出す(ステップS100)。来訪者情報取得部58は、外部通信I/F55を介して定期的に又は不定期的に通信回線と接続し、ネットワーク上の他のドアホン装置やサーバに接続する(ステップS101)。来訪者情報取得部58は、記憶部50から読み出した識別情報及びこれに関連する来訪者情報と、通信回線上の他のドアホン装置の記憶部又はサーバに記憶された識別情報及びこれに関連付けて記憶された来訪者情報とを比較し、ネットワーク上の他のドアホン装置又はサーバには記憶されているが自装置の記憶部50には記憶されていない来訪者情報が存在すると判断したときは(ステップ102のN)、当該他のドアホン装置又はサーバから当該識別情報及び来訪者情報を取得する(ステップS103)。次に、来訪者情報取得部58は、検索していない他のドアホン装置又はサーバが存在することを検知したときは(ステップS104のY)、ステップS102に戻る。来訪者情報取得部58は、通信回線上に検索していない他のドアホン装置又はサーバが存在しないと判断したときは(ステップS104のN)、通信回線を介して取得した識別情報及び来訪者情報を記憶部50に記憶して登録する(ステップS105)。
【0116】
(来訪者情報取得処理2(実施形態12))
図13は、本発明の実施形態11に係る来訪者情報取得処理2を表すフローチャート図である。図7に示す第三メイン処理(実施形態6)のステップS43、図8に示す来訪者評価表示処理(実施形態7)のステップS50において、上記来訪者情報取得処理1とは異なる他の処理を表し、通信回線を介して他のドアホン装置やサーバから映像情報や音声情報を取得する場合の処理である。
【0117】
来訪者情報取得部58は、外部通信I/F55を介してネットワークに接続する(ステップS110)。来訪者情報取得部58は、記憶部50から読み出した識別情報及びこれに関連する来訪者情報と、ネットワーク上の他のドアホン装置の記憶部又はサーバに記憶された識別情報及びこれに関連する来訪者情報とを比較し、ネットワーク上の他のドアホン装置又はサーバには記憶されているが自装置の記憶部50には記憶されていない来訪者情報が存在すると判断したときは(ステップ111のY)、当該他のドアホン装置又はサーバから当該来訪者情報を取得する(ステップS112)。来訪者情報取得部58は、当該来訪者情報に映像情報が付加されているものが存在することを検出したときは(ステップS113のY)、当該来訪者情報を外部通信I/F55を介して取得する(ステップS114)。来訪者情報取得部58は、映像情報が付加されているものが存在しないことを検出したときは(ステップS113のN)ステップS114をスキップする。
【0118】
来訪者情報取得部58は、当該来訪者情報に音声情報が付加されているものが存在することを検出したときは(ステップS115のY)、当該来訪者情報を外部通信I/F55を介して取得する(ステップS116)。来訪者情報取得部58は、映像情報が付加されているものが存在しないことを検出したときは(ステップS115のN)ステップS116をスキップする。記憶制御部52は、ネットワーク上の他のドアホン装置やサーバから映像情報や音声情報を含む来訪者情報を取得したときは、記憶部50の来訪者情報記憶手段6に記憶して(ステップ117)、もどる。
【0119】
このように、通信回線を介してネットワーク上の他のドアホン装置やサーバから識別情報及びこれに関連する来訪者情報を取得することができるので、最新の来訪者情報を蓄積することができる。蓄積情報が多いほど、新規来訪者に対する対応が容易となる。また、来訪者の映像情報や音声情報を取得することができるので、より客観的な判断材料を蓄積することができる。
【0120】
図14は、記憶部50に記憶される識別情報及びこの識別情報に関連付けて記憶される来訪者情報の一例を表す。図14(a)が、来訪者情報記憶手段6の記憶内容の一例であり、図14(b)が、評価者情報記憶手段9の記憶内容の一例である。図14(a)において、一覧表の左欄に記載されるドアホンIDは、ドアホン装置を特定するためのIDである。次の欄は、来訪者の識別情報を記憶する欄である。この例では来訪者名が示されているが、来訪者名を特定できないときは、来訪者を特定するための他の識別情報が記憶されている。次の欄は、来訪者の映像情報がある場合には、映像情報が記憶されているアドレスが記載されている。このアドレスに例えば来訪者の顔画像や過去に来訪時の映像が記憶されている。次の欄は、来訪者の音声情報がある場合は音声情報が記憶されているアドレスが記載されている。次の欄は、来訪者が来訪した来訪時刻が記録されている。次の欄は、来訪者を評価した結果である良又は悪の評価情報が記憶されている。次の欄には、当該評価情報を作成した評価者の評価者Noが記憶されている。次の欄は、ドアホン装置が設置されている設置場所情報が記憶されている。設置場所情報として、例えば番地や、郵便番号や、GPS衛星から受信した緯度及び経度からなる位置を表すGPS情報が記憶されている。
【0121】
図14(b)において、一覧表の左欄には、評価者を特定するための評価者Noである。次の欄には、評価者の名前が記憶されている。次の欄には、評価者の性別が記憶されている。次の欄には、評価者の年齢が記憶されている。図14(a)の来訪者情報記憶手段6に記憶される内容と、図14(b)の評価者情報記憶手段9に記憶される内容とは、評価者Noによって関連付けられている。
【0122】
これらの情報は全て来訪者の識別情報に関連付けられて記憶されている。そのために、来訪情報を、例えば評価者の名前、性別、年齢、地域情報等により容易に検索することができる。また、必要な情報を迅速に参照することが可能となる。なお、上記来訪者情報記憶手段6や評価者情報記憶手段9の記憶内容は一例であり、その他の情報を来訪者の識別情報や評価情報に関連付けて来訪者の印象等が記載されたテキストデータ等を記憶しておくことができることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】本発明の実施形態に係るドアホン装置の基本的な第一機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係るドアホン装置の室内親機の状態を表す模式図である。
【図3】本発明の実施形態に係るドアホン装置の基本的な第一メイン処理を表すフローチャート図である。
【図4】本発明の実施形態に係るドアホン装置の第二機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施形態に係るドアホン装置の第二メイン処理を表すフローチャート図である。
【図6】本発明の実施形態に係るドアホン装置の第三機能ブロック図である。
【図7】本発明の実施形態に係るドアホン装置の第三メイン処理を表すフローチャート図である。
【図8】本発明の実施形態に係るドアホン装置の来訪者評価表示処理を表すフローチャート図である。
【図9】本発明の実施形態に係るドアホン装置の初期表示情報選択処理を表すフローチャート図である。
【図10】本発明の実施形態に係るドアホン装置の来訪者評価登録処理を表すフローチャート図である。
【図11】本発明の実施形態に係るドアホン装置の評価者情報登録処理を表すフローチャート図である。
【図12】本発明の実施形態に係るドアホン装置の来訪者情報取得処理1を表すフローチャート図である。
【図13】本発明の実施形態に係るドアホン装置の来訪者情報取得処理2を表すフローチャート図である。
【図14】本発明の実施形態に係るドアホン装置の記憶部に記憶される来訪者情報の一覧表である。
【符号の説明】
【0124】
1 ドアホン装置
2 制御手段
3 来訪検出手段
4 識別情報取得手段
5 来訪者情報記憶手段
6 来訪者情報記憶手段
7 照合手段
8 情報出力手段
9 バス
10 室内機
【特許請求の範囲】
【請求項1】
来訪者を検出する来訪検出手段と、
前記来訪検出手段により検出された来訪者を識別する識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者の情報とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報記憶処理手段と、
前記来訪検出手段で来訪者が検出されたとき、前記来訪者情報記憶手段を参照し、前記識別情報取得手段により取得された識別情報の照合を行う照合手段と、
前記照合手段により行われた照合の結果、前記識別情報取得手段により取得された識別情報と前記来訪者情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力する情報出力手段と、を備えたドアホン装置。
【請求項2】
前記来訪検出手段により検出された来訪者に関する評価情報とその評価を行う評価者の情報とを入力する来訪者情報入力手段を備えた請求項1に記載のドアホン装置。
【請求項3】
前記来訪者情報入力手段は、来訪者に対する評価を行う複数の評価者の情報の入力を可能とし、
前記来訪者情報入力手段を用いて評価情報を入力する際に、前記来訪者情報入力手段によりすでに入力されている複数の評価者の情報のうち一の評価者の情報の指定を要求する評価者指定要求手段と、を備え、
前記来訪者情報記憶処理手段は、前記評価者指定要求手段による要求に応じて指定された評価者の情報を前記識別情報及び前記評価情報に関連付けて前記来訪者情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項2に記載のドアホン装置。
【請求項4】
前記評価者を認証するための認証情報を入力する認証情報入力手段と、
前記認証情報入力手段に入力された認証情報を記憶する認証情報記憶手段と、
前記来訪者情報入力手段を用いて評価情報を入力する際に、その入力者に対して認証情報の入力を要求する認証情報要求手段と、
前記認証情報要求手段による要求に対して前記入力者から入力された認証情報が前記認証情報記憶手段に記憶されているときに前記入力者を評価者として認証する認証手段と、
前記来訪者情報記憶処理手段は、認証手段で認証された入力者によって入力された評価情報を前記来訪者情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項2又は3に記載のドアホン装置。
【請求項5】
前記評価者の情報は、当該評価者の氏名情報、性別情報、年齢情報、住所情報のうち少なくとも1つの情報である請求項1〜4のいずれかに記載のドアホン装置。
【請求項6】
前記来訪者情報には、前記評価情報が記憶された日時が評価日時情報として含まれており、
前記情報出力手段は、評価日時が現時刻に近い評価情報から出力することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項7】
前記情報出力手段は、評価者の性別情報が前記来訪者情報入力手段で入力される評価者の性別情報と同一の評価情報から出力することを特徴とする請求項5又は6に記載のドアホン装置。
【請求項8】
前記情報出力手段は、評価者の年齢情報が前記来訪者情報入力手段で入力される評価者の年齢情報と同一の評価情報から出力することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項9】
前記情報出力手段は、評価者の住所情報が前記来訪者情報入力手段で入力される評価者の住所情報と同一又は住所が近い評価情報から出力することを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項10】
前記評価者の情報には、自ドアホン装置を使用する家族の氏名情報が含まれ、
前記情報出力手段は、前記家族の氏名情報の評価情報から優先して出力することを特徴とする請求項5〜9のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項11】
前記情報出力手段は、前記識別情報として来訪者の映像情報又は音声情報が関連付けられた評価情報を優先して出力することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項12】
前記来訪検知手段により検出された来訪者の撮像情報を取得する撮像情報取得手段を備え、
前記来訪者情報記憶処理手段は、前記撮像情報取得手段で取得した来訪者の撮像情報を当該来訪者の識別情報に関連付けて前記来訪者情報記憶手段に記憶し、
前記情報出力手段は、前記一致する識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報に加え、さらに当該識別情報に関連づけられた来訪者の撮像情報を表示手段に表示することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項13】
前記来訪検知手段により検出された来訪者の音声情報を取得する音声情報取得手段を備え、
前記来訪者情報記憶処理手段は、前記音声情報取得手段で取得した来訪者の音声情報を当該来訪者の識別情報に関連付けて前記来訪者情報記憶手段に記憶し、
前記情報出力手段は、前記一致する識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報に加え、さらに当該識別情報に関連づけられた来訪者の音声情報を音声出力手段から出力することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項14】
前記来訪者情報を他のドアホン装置と共有するために、当該他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を通信回線を介して取得し、前記来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報取得手段を備えた請求項1〜13のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項15】
前記来訪者情報取得手段は、前記他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を定期的に通信回線を介して取得し、前記来訪者情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項14に記載のドアホン装置。
【請求項16】
前記来訪者情報取得手段は、前記他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を当該他のドアホン装置から前記通信回線を介して直接又は前記通信回線に接続されたサーバ装置を介して取得することを特徴とする請求項14に記載のドアホン装置。
【請求項17】
自ドアホン装置の設置場所情報を入力する設置場所入力手段と、
前記設置場所入力手段によって入力された設置場所情報を記憶する設置場所記憶手段と、
前記通信回線を介して通信可能な他のドアホン装置から取得した設置場所情報と自ドアホン装置の設置場所情報とを比較して、当該他のドアホン装置の設置場所と自ドアホン装置の設置場所との相対距離を判定する相対距離判定手段と、を備えていることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項18】
緯度及び経度の情報をGPS衛星から取得するGPS情報取得手段と、
前記GPS衛星から取得する情報を設置場所情報として記憶する設置場所記憶手段と、
前記通信回線を介して通信可能な他のドアホン装置から取得した設置場所情報と自ドアホン装置の設置場所情報とを比較して、当該他のドアホン装置の設置場所と自ドアホン装置の設置場所との相対距離を判定する相対距離判定手段と、を備えていることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項19】
前記相対距離判定手段により判定された当該他のドアホン装置との相対距離が所定の範囲内にあるドアホン装置から来訪者情報を取得することを特徴とする請求項17又は請求項18に記載のドアホン装置。
【請求項20】
前記情報出力手段は、前記相対距離判定手段により判定された相対距離が短いドアホン装置から取得された評価情報を優先して出力することを特徴とする請求項19に記載のドアホン装置。
【請求項21】
コンピュータを、前記請求項1〜20のいずれかに記載のドアホン装置における各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項22】
通信回線に接続された複数のドアホン装置を備えたドアホンシステムにおいて、
各前記ドアホン装置は、
来訪者を検出する来訪検出手段と、
前記来訪検出手段により検出された来訪者を識別する識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者の情報とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報記憶処理手段と、
前記来訪者情報を他のドアホン装置と共有するために、当該他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を前記通信回線を介して取得し、前記来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報取得手段と、
前記来訪検出手段で来訪者が検出されたとき、前記来訪者情報記憶手段を参照し、前記識別情報取得手段により取得された識別情報の照合を行う照合手段と、
前記照合手段により行われた照合の結果、前記識別情報取得手段により取得された識別情報と前記来訪者情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力する情報出力手段と、を備えたドアホンシステム。
【請求項23】
来訪者を来訪検出手段により検出するステップと、
前記来訪検出手段により検出された来訪者を識別する識別情報を識別情報取得手段により取得するステップと、
前記来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者の情報とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶するステップと、
前記来訪検出手段で来訪者が検出されたとき、前記来訪者情報記憶手段を参照し、前記識別情報取得手段により取得された識別情報の照合を行うステップと、
前記照合の結果、前記識別情報取得手段により取得された識別情報と前記来訪者情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力するステップと、を有するドアホン装置の情報処理方法。
【請求項1】
来訪者を検出する来訪検出手段と、
前記来訪検出手段により検出された来訪者を識別する識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者の情報とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報記憶処理手段と、
前記来訪検出手段で来訪者が検出されたとき、前記来訪者情報記憶手段を参照し、前記識別情報取得手段により取得された識別情報の照合を行う照合手段と、
前記照合手段により行われた照合の結果、前記識別情報取得手段により取得された識別情報と前記来訪者情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力する情報出力手段と、を備えたドアホン装置。
【請求項2】
前記来訪検出手段により検出された来訪者に関する評価情報とその評価を行う評価者の情報とを入力する来訪者情報入力手段を備えた請求項1に記載のドアホン装置。
【請求項3】
前記来訪者情報入力手段は、来訪者に対する評価を行う複数の評価者の情報の入力を可能とし、
前記来訪者情報入力手段を用いて評価情報を入力する際に、前記来訪者情報入力手段によりすでに入力されている複数の評価者の情報のうち一の評価者の情報の指定を要求する評価者指定要求手段と、を備え、
前記来訪者情報記憶処理手段は、前記評価者指定要求手段による要求に応じて指定された評価者の情報を前記識別情報及び前記評価情報に関連付けて前記来訪者情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項2に記載のドアホン装置。
【請求項4】
前記評価者を認証するための認証情報を入力する認証情報入力手段と、
前記認証情報入力手段に入力された認証情報を記憶する認証情報記憶手段と、
前記来訪者情報入力手段を用いて評価情報を入力する際に、その入力者に対して認証情報の入力を要求する認証情報要求手段と、
前記認証情報要求手段による要求に対して前記入力者から入力された認証情報が前記認証情報記憶手段に記憶されているときに前記入力者を評価者として認証する認証手段と、
前記来訪者情報記憶処理手段は、認証手段で認証された入力者によって入力された評価情報を前記来訪者情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項2又は3に記載のドアホン装置。
【請求項5】
前記評価者の情報は、当該評価者の氏名情報、性別情報、年齢情報、住所情報のうち少なくとも1つの情報である請求項1〜4のいずれかに記載のドアホン装置。
【請求項6】
前記来訪者情報には、前記評価情報が記憶された日時が評価日時情報として含まれており、
前記情報出力手段は、評価日時が現時刻に近い評価情報から出力することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項7】
前記情報出力手段は、評価者の性別情報が前記来訪者情報入力手段で入力される評価者の性別情報と同一の評価情報から出力することを特徴とする請求項5又は6に記載のドアホン装置。
【請求項8】
前記情報出力手段は、評価者の年齢情報が前記来訪者情報入力手段で入力される評価者の年齢情報と同一の評価情報から出力することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項9】
前記情報出力手段は、評価者の住所情報が前記来訪者情報入力手段で入力される評価者の住所情報と同一又は住所が近い評価情報から出力することを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項10】
前記評価者の情報には、自ドアホン装置を使用する家族の氏名情報が含まれ、
前記情報出力手段は、前記家族の氏名情報の評価情報から優先して出力することを特徴とする請求項5〜9のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項11】
前記情報出力手段は、前記識別情報として来訪者の映像情報又は音声情報が関連付けられた評価情報を優先して出力することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項12】
前記来訪検知手段により検出された来訪者の撮像情報を取得する撮像情報取得手段を備え、
前記来訪者情報記憶処理手段は、前記撮像情報取得手段で取得した来訪者の撮像情報を当該来訪者の識別情報に関連付けて前記来訪者情報記憶手段に記憶し、
前記情報出力手段は、前記一致する識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報に加え、さらに当該識別情報に関連づけられた来訪者の撮像情報を表示手段に表示することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項13】
前記来訪検知手段により検出された来訪者の音声情報を取得する音声情報取得手段を備え、
前記来訪者情報記憶処理手段は、前記音声情報取得手段で取得した来訪者の音声情報を当該来訪者の識別情報に関連付けて前記来訪者情報記憶手段に記憶し、
前記情報出力手段は、前記一致する識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報に加え、さらに当該識別情報に関連づけられた来訪者の音声情報を音声出力手段から出力することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項14】
前記来訪者情報を他のドアホン装置と共有するために、当該他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を通信回線を介して取得し、前記来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報取得手段を備えた請求項1〜13のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項15】
前記来訪者情報取得手段は、前記他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を定期的に通信回線を介して取得し、前記来訪者情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項14に記載のドアホン装置。
【請求項16】
前記来訪者情報取得手段は、前記他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を当該他のドアホン装置から前記通信回線を介して直接又は前記通信回線に接続されたサーバ装置を介して取得することを特徴とする請求項14に記載のドアホン装置。
【請求項17】
自ドアホン装置の設置場所情報を入力する設置場所入力手段と、
前記設置場所入力手段によって入力された設置場所情報を記憶する設置場所記憶手段と、
前記通信回線を介して通信可能な他のドアホン装置から取得した設置場所情報と自ドアホン装置の設置場所情報とを比較して、当該他のドアホン装置の設置場所と自ドアホン装置の設置場所との相対距離を判定する相対距離判定手段と、を備えていることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項18】
緯度及び経度の情報をGPS衛星から取得するGPS情報取得手段と、
前記GPS衛星から取得する情報を設置場所情報として記憶する設置場所記憶手段と、
前記通信回線を介して通信可能な他のドアホン装置から取得した設置場所情報と自ドアホン装置の設置場所情報とを比較して、当該他のドアホン装置の設置場所と自ドアホン装置の設置場所との相対距離を判定する相対距離判定手段と、を備えていることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載のドアホン装置。
【請求項19】
前記相対距離判定手段により判定された当該他のドアホン装置との相対距離が所定の範囲内にあるドアホン装置から来訪者情報を取得することを特徴とする請求項17又は請求項18に記載のドアホン装置。
【請求項20】
前記情報出力手段は、前記相対距離判定手段により判定された相対距離が短いドアホン装置から取得された評価情報を優先して出力することを特徴とする請求項19に記載のドアホン装置。
【請求項21】
コンピュータを、前記請求項1〜20のいずれかに記載のドアホン装置における各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項22】
通信回線に接続された複数のドアホン装置を備えたドアホンシステムにおいて、
各前記ドアホン装置は、
来訪者を検出する来訪検出手段と、
前記来訪検出手段により検出された来訪者を識別する識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者の情報とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報記憶処理手段と、
前記来訪者情報を他のドアホン装置と共有するために、当該他のドアホン装置に記憶された来訪者情報を前記通信回線を介して取得し、前記来訪者情報記憶手段に記憶する来訪者情報取得手段と、
前記来訪検出手段で来訪者が検出されたとき、前記来訪者情報記憶手段を参照し、前記識別情報取得手段により取得された識別情報の照合を行う照合手段と、
前記照合手段により行われた照合の結果、前記識別情報取得手段により取得された識別情報と前記来訪者情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力する情報出力手段と、を備えたドアホンシステム。
【請求項23】
来訪者を来訪検出手段により検出するステップと、
前記来訪検出手段により検出された来訪者を識別する識別情報を識別情報取得手段により取得するステップと、
前記来訪者を評価した評価情報とその評価を行う評価者の情報とを当該来訪者を識別する識別情報と関連づけた来訪者情報を来訪者情報記憶手段に記憶するステップと、
前記来訪検出手段で来訪者が検出されたとき、前記来訪者情報記憶手段を参照し、前記識別情報取得手段により取得された識別情報の照合を行うステップと、
前記照合の結果、前記識別情報取得手段により取得された識別情報と前記来訪者情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するとき、当該識別情報に関連づけられた評価情報及び評価者の情報を表示手段に出力するステップと、を有するドアホン装置の情報処理方法。
【図1】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【公開番号】特開2010−98598(P2010−98598A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−268888(P2008−268888)
【出願日】平成20年10月17日(2008.10.17)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月17日(2008.10.17)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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