ナビゲーション装置、制御方法、制御プログラム及び記録媒体
【課題】 TV映像の表示位置及び表示サイズを簡単に変更することのできるナビゲーションシステム装置、その制御方法、制御プログラム及び記録媒体を提供する。
【解決手段】 地図とTV映像とを表示画面14に同時に表示可能な表示手段、前記表示画面上に設けられたタッチパネル32及び前記タッチパネル32のタッチ操作の状態を検出するタッチ操作検出手段を備え、前記地図に基づいて経路案内を行うと共に、前記タッチパネル32による操作を可能にしたナビゲーション装置において、前記表示画面14に地図とTV映像とが同時に表示されているときに、前記タッチ操作検出手段により、前記表示画面14の地図またはTV映像のいずれかの表示領域に対応する前記タッチパネル32上でタッチ操作が検出された場合に、当該タッチ操作された位置に対応する表示領域を、当該タッチ操作する以前の大きさよりも大きくして、前記表示手段に表示させる表示制御部を備えた。
【解決手段】 地図とTV映像とを表示画面14に同時に表示可能な表示手段、前記表示画面上に設けられたタッチパネル32及び前記タッチパネル32のタッチ操作の状態を検出するタッチ操作検出手段を備え、前記地図に基づいて経路案内を行うと共に、前記タッチパネル32による操作を可能にしたナビゲーション装置において、前記表示画面14に地図とTV映像とが同時に表示されているときに、前記タッチ操作検出手段により、前記表示画面14の地図またはTV映像のいずれかの表示領域に対応する前記タッチパネル32上でタッチ操作が検出された場合に、当該タッチ操作された位置に対応する表示領域を、当該タッチ操作する以前の大きさよりも大きくして、前記表示手段に表示させる表示制御部を備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目的地までの誘導経路を探索するナビゲーション装置、その制御方法、制御プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車載型のナビゲーション装置においては、表示装置の表示画面全体に地図を表示する全画面表示に加え、表示画面を2分割してなる2画面表示を可能にしたものが知られている。さらに、2画面表示が可能なナビゲーション装置として、地図と共にDVDやCD、ビデオテープ等の記録媒体に記録されたアニメや映画、音楽映像等のTV映像を表示するものが知られている。このようなナビゲーション装置では、TV映像の表示位置を設定するための設定画面が予め用意されており、ユーザーがTV映像の表示位置を変更する場合には、この設定画面を呼び出して、再設定する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−346651号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の技術にあっては、ユーザーがTV映像の表示位置を変更しようとするたびに、上記設定画面を呼び出して設定する必要があり、TV映像が見づらくなると共に、TV映像等の表示位置の変更操作が煩雑であるという問題があった。
【0004】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、TV映像等の表示位置及び表示サイズを簡単に変更することのできるナビゲーションシステム装置、その制御方法、制御プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、地図とTV映像とを表示画面に同時に表示可能な表示手段、前記表示画面上に設けられたタッチパネル及び前記タッチパネルのタッチ操作の状態を検出するタッチ操作検出手段を備え、前記地図に基づいて経路案内を行うと共に、前記タッチパネルによる操作を可能にしたナビゲーション装置において、前記表示画面に地図とTV映像とが同時に表示されているときに、前記タッチ操作検出手段により、前記表示画面の地図またはTV映像のいずれかの表示領域に対応する前記タッチパネル上でタッチ操作が検出された場合に、当該タッチ操作された位置に対応する表示領域を、当該タッチ操作する以前の大きさよりも大きくして、前記表示手段に表示させる表示制御部を備えたことを特徴とする。
【0006】
この場合において、前記表示制御部は、全画面表示を指示すべく所定時間以上前記タッチ操作が継続してなされた場合に、当該タッチ操作された位置に対応する表示領域の画像を全画面表示して、前記表示手段に表示させてもよい。前記表示制御部は、前記全画面表示状態において、前記タッチパネルがタッチ操作された場合に、前記表示画面が前記全画面表示する以前の表示状態に戻して、前記表示手段に表示させてもよい。前記表示制御部は、前記表示領域の境界部分に対応するタッチパネル上の位置がタッチ操作された場合に、前記地図とTV映像との表示領域を入れ替えて、前記表示手段に表示させてもよい。
【0007】
また、地図とTV映像とを表示画面に同時に表示可能な表示手段、前記表示画面上に設けられたタッチパネル及び前記タッチパネルのタッチ操作の状態を検出するタッチ操作検出手段を備え、前記地図に基づいて経路案内を行うと共に、前記タッチパネルによる操作を可能にしたナビゲーション装置において、前記表示画面に地図とTV映像とが同時に表示されているときに、前記タッチパネルの中央部分がタッチ操作された場合に、前記地図とTV映像との表示領域を入れ替えて、前記表示手段に表示させる表示制御部を備えてもよい。
【0008】
また、本発明は、地図とTV映像とを表示画面に同時に表示可能な表示手段及び前記表示画面上に設けられたタッチパネルを備え、前記地図に基づいて経路案内を行うと共に、前記タッチパネルによる操作を可能にしたナビゲーション装置を制御する制御方法において、前記表示画面に地図とTV映像とを同時に表示する表示過程と、前記表示画面の地図またはTV映像のいずれかの表示領域に対応する前記タッチパネル上でタッチ操作が検出された場合に、当該タッチ操作された位置に対応する表示領域の画像を、当該タッチ操作する以前の大きさよりも大きくして、前記表示手段に表示させる表示変更過程と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、地図及びTV映像を表示画面に同時に表示可能な表示手段及び前記表示画面上に設けられたタッチパネルを備え、前記地図に基づいて経路案内を行うと共に、前記タッチパネルによる操作を可能にしたナビゲーション装置を、コンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、前記表示画面に地図とTV映像とを同時に表示させ、前記表示画面の地図またはTV映像のいずれかの表示領域に対応する前記タッチパネル上の位置がタッチ操作されたか否かを判別させ、タッチ操作がなされた場合に当該タッチ操作された位置に対応する表示領域の画像を、当該タッチ操作する以前の大きさよりも大きくした状態で、前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記制御プログラムを記録したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、表示画面に対する操作時の操作性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は本実施の形態に係るナビゲーション装置1の外観構成を示す斜視図である。この図に示すように、ナビゲーション装置1は、車両のダッシュボード2に設けられた所定の収納スペースに嵌め込まれる装置本体10と、この装置本体10の正面に設けられた操作パネル11とを備えている。操作パネル11は、枠体としてのフェイスパネル12と、このフェイスパネル12上に設けられた複数の操作スイッチ13と、フェイスパネル12に嵌め込まれた表示パネル14とを有している。この表示パネル14には、現在地点の周辺地図、車両の現在位置、及び、目的地までの経路が表示され、これにより経路案内が行われる。
【0013】
操作パネル11は、図2に示すように、装置本体10の正面に設けられた収納部15に開閉自在に取り付けられている。具体的には、図3に示すように、収納部15両側の側壁16の面内には、上下に延びるガイド溝17が形成され、操作パネル11の上方両端側に設けられた突起18が上記ガイド溝17に移動自在に取り付けられると共に、操作パネル11の下方両端側にはパネル駆動機構19が取り付けられている。このパネル駆動機構19は、装置本体10の正面に向けて突出して操作パネル11の下端部を押し出すものであり、図示せぬモータによって突出駆動されるスライドバー20を有し、このスライドバー20の先端が操作パネル11の側面下方に軸ピン20Aにより連結され、操作パネル11を回転自在に支持している。
【0014】
したがって、パネル駆動機構19による操作パネル11の下端部の押し出し動作に伴い、突起18がガイド溝17に沿って下方側に移動することで、操作パネル11が傾動し、前掲図2に示すように、操作パネル11が開かれ、そして、装置本体10の正面が露出する。これとは逆に、パネル駆動機構19が操作パネル11の下端部を引き戻し、突起18がガイド溝17に沿って上方側に移動することで、前掲図1に示すように操作パネル11が閉じ、装置本体10が操作パネル11に覆われた状態となる。この操作パネル11の開閉動作、すなわち、上記スライドバー20を駆動する図示せぬモータの始動は、操作パネル11のフェイスパネル12上に配設された操作スイッチ13の操作に基づいて行われる。
【0015】
装置本体10の正面には、前掲図2に示すように、メモリカード等のカード型記録媒体が挿入されるカード挿入口25や、このカード挿入口21からカード型記録媒体を排出するための排出ボタン22、CD(Compact Disc)或いはDVD(Digital Versatile Disk)等のディスク型記録媒体(光ディスク)が挿入されるディスク挿入口23、ディスク挿入口23からディスク型記録媒体を排出するための排出ボタン24などが設けられている。これらの挿入口21、23は、上述の通り、通常時は操作パネル11により覆われており、操作スイッチ13を操作して操作パネル11を開くことで、挿入口21、23にアクセス可能となる。
【0016】
次いで、操作パネル11に設けられた表示パネル14の構成について詳細する。図4に示すように、表示パネル14は、液晶駆動回路基板30と、液晶パネル31と、タッチパネル32とを有し、これらがこの順で積層配置されている。タッチパネル32には、抵抗膜方式のものが用いられ、透明度(光透過度)が高く、液晶パネル31の表示がタッチパネル32を通して視認可能になされている。したがって、液晶パネル31に各種操作のためのメニュー画面や操作画面が表示されているときに、タッチパネル32を指先等でタッチ操作することで、各種操作が可能となっている。このように、本ナビゲーション装置1にあっては、フェイスパネル12に設けた操作スイッチ13に加え、タッチパネル32による操作も行うことができるようになっている。なお、表示パネル14としては、上記液晶パネル31に代えて、例えば有機EL(Electro-Luminescence)パネル等を用いることも可能である。
【0017】
次に、ナビゲーション装置1の機能的構成について詳述する。図5において、制御部100は、ナビゲーション装置1の各部を中枢的に制御するものであり、演算・制御手段としてのメインCPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102、DRAM(Dynamic Random Access Memory)104及びSRAM(Static Random Access Memory)106を有する記憶部110とを備えている。ROM102はメインCPU101によって実行される制御プログラムやデータ等を格納するものである。ナビゲーション装置1の主電源投入時に、メインCPU101がROM102に格納されている制御プログラムやデータ等を読み出し、実行することで、各部の制御動作が行われる。DRAM104はメインCPU101がROM102から読み出したプログラムや、演算結果、演算途中のデータ等を一時的に格納するものである。SRAM106はナビゲーション装置1の主電源切断時に、DRAM104に格納されているデータ等の記憶内容をバックアップするものであり、主電源切断後においても車両のバッテリーから電力が供給されており、主電源切断後もバックアップすべき記憶内容を保持可能になされている。
【0018】
主記憶部120は比較的容量の大きな各種アプリケーションプログラムやデータ等を格納するものであり、例えばハードディスク装置を備えている。主記憶部120に格納されるものとしては、例えば経路案内のためのプログラムや、表示パネル14の表示制御のためのプログラム、経路案内のための地図データ等がある。
【0019】
記録媒体読取部130は、制御部100の制御の下、上述したカード型記録媒体やディスク型記録媒体に記録されているデータを読み取り、制御部100に出力するものであり、カード型記録媒体読取装置や、CD/DVDドライブ装置等を備えている。なお、記録媒体に地図データを格納し、この地図データを経路案内に用いる構成としても良い。
【0020】
音出力部135は制御部100の制御の下、音楽や音声を出力するものであり、例えば、記録媒体に記録された音楽データの再生にあっては、記録媒体読取部130によって読み取られた音楽データが音出力部135に出力され、音楽が再生される。
【0021】
表示部140は、制御部100の制御の下、地図等の各種情報を表示するものであり、描画回路142と、液晶駆動回路144と、上述した液晶パネル31とを備えている。描画回路142は、地図データ等を含む描画コマンドDSSを制御部100から受け取り、この描画コマンドDSSに基づく表示を行うべく液晶駆動回路144を制御するものであり、描画プロセッサ146とVRAM148とを備えている。描画プロセッサ146は、描画コマンドDSSに基づいて液晶パネル31に表示すべき描画データ(例えばビットマップ画像データ)を生成するものであり、VRAM(Video RAM)148は描画データを保持するものである。液晶駆動回路144はVRAM148に保持されている描画データを順次受け取り、この描画データに基づいて液晶パネル31に表示するものである。これら描画回路142及び液晶駆動回路144は、上述した液晶駆動回路基板30に実装されている。
【0022】
位置検出部150は、GPS(Global Positioning System)衛星から送信されているGPS電波を受信するアンテナ(レシーバでも良い)を備え、GPS電波に基づいて、車両の現在地点を示す位置座標と、進行方向とを計算し、位置検出信号PSとして制御部100に出力するものである。制御部100は、経路探索時においては、位置検出信号PSにより示される現在地点から目的地までの誘導経路を探索して探索結果を表示部140に表示し、また、経路案内時には、位置検出信号PSに基づいて現在位置の移動状況を地図と共に表示部140に表示して経路案内を行う。
【0023】
FM多重受信処理部160は、制御部100の制御の下、FM多重放送波を受信して、渋滞や事故、交通規制といったVICS情報や天気予報といった情報を取り出し、制御部100に出力するものである。また、ビーコン受信処理部170は、制御部100の制御の下、車両走行中の道路に関するVICS情報(道路交通情報)を受信し、制御部100に出力するものである。これらVICS情報や天気予報といった情報は、交通に関する情報であり、また、運転者にとって車両運転上の手助けとなる情報である。このような情報を以下の説明では走行補助情報と称することにする。本実施の形態では、FM多重受信処理部160及びビーコン受信処理部170は、走行補助情報を示す文字情報を取得しており、走行補助情報受信時には、この文字情報が制御部100に出力される。制御部100は、走行補助情報を表示部140に表示する際には、FM多重受信処理部160或いはビーコン受信処理部170から受け取った文字情報に基づいて描画コマンドDSSを生成し、表示部140に出力することで、走行補助情報の表示を行う。
【0024】
TV受信処理部180は、制御部100の制御の下、TV(テレビジョン)放送波を受信してTV映像及びTV音声を制御部100に出力するものであり、図示せぬTVチューナ回路を備えている。TV映像は動画像として液晶パネル31に表示され、また、TV音声は音出力部135から出力される。
【0025】
操作部190は、スイッチ操作部192と、タッチパネル操作部194とを備えている。スイッチ操作部192は、上述した操作スイッチ13に加え、この操作スイッチ13の操作を電気信号に変換してスイッチ信号SSを制御部100に出力するスイッチ回路基板(図示せず)を備えている。タッチパネル操作部194は、上述したタッチパネル32に加え、タッチパネル32の操作を電気信号に変換してタッチ信号TSを制御部100に出力するタッチパネル回路基板(図示せず)を備えている。タッチ信号TSには、タッチパネル32の面上の操作個所を示す座標情報が含まれており、これにより、制御部100が、液晶パネル31に表示されている操作ボタンのうち、どの操作ボタンが操作されたかを識別可能となる。
【0026】
車両情報取得部200は、車両の走行状態に関する情報を取得するものである。具体的には、車両情報取得部200は、イルミネーション情報取得部202と、車速パルス取得部204と、パーキングブレーキ操作状態取得部206とを備えている。イルミネーション情報取得部202は、車両に配設されたイルミネーション配線の電流(或いは電圧)を検知し、車両のスモールライト(車幅灯)のオン・オフを示すイルミネーション信号ILSを制御部100に出力するものである。車両のスモールライトのオン・オフを検出することで、車両の周囲の明るさを特定することが可能となり、イルミネーション信号ILSによって、スモールライトの点灯が示されている場合、制御部100は、描画回路142を制御することで、液晶パネル31の輝度を高め、液晶パネル31の表示が見えにくくなるのを防止する。
【0027】
車速パルス取得部202は、車両の走行速度を示す車速パルス信号を車両に搭載されたコンピュータ、或いは、車両に取り付けられたセンサから取得し、制御部100に車速信号CSSとして出力するものである。
【0028】
パーキングブレーキ操作状態取得部204は、車両のパーキングブレーキレバー(或いはペダル)の操作状態を取得し、パーキングブレーキがかけられているか否かを示すパーキングブレーキ状態信号PBSを出力するものである。すなわち、このパーキングブレーキ状態信号PBSに基づいて車両が駐車中であるか否か、特に、車両が走行中(一時的な停止状態を含む)であるかが特定され、制御部100は、走行の安全を図るべく、車両が駐車中でない場合には、操作部190からのスイッチ信号SS及びタッチ信号TSの入力を無効とし、車両が駐車していないとき、特に車両走行中における操作を禁止している。
【0029】
本実施の形態では、表示画面の表示モードとして、1画面表示モードと2画面表示モードとを有する。1画面表示モードは、TVデータあるいは地図データのいずれかを取得して、TVあるいは地図を画面全体に表示する表示モードである。これに対して、2画面表示モードは、TVデータと地図データとを同時に取得し、TVと地図とを同時に表示するモードである。ただし、本実施の形態では、2画面表示モードにおいて、TVデータと地図データとを同時に取得しつつ、TVあるいは地図のいずれかを画面全体に表示(全画面表示)することができる。
【0030】
また、制御部100はタイマカウンタ108を有し、第1の所定時間(例えば0.2秒)を越え、かつ、第1の所定時間より長い第2の所定時間(例えば2秒)未満タッチパネル32が継続してタッチ操作なされたときに短押しがなされたと判定する。また、制御部100は、第2の所定時間以上タッチパネル32が継続してタッチ操作なされたときに長押しがなされたと判定する。ここで、第1の所定時間は、外部ノイズの影響やチャタリングを防止するために設けられている。
【0031】
先ず、TVデータと地図データのうち、一方のデータを画面全体に表示中にもう一方のデータを窓枠表示する2画面表示モードにおいて、ユーザーがTV表示面14Tを全画面表示に変更する場合について説明する。
【0032】
図6は、地図表示面14Mを画面全体に表示し、TV表示面14Tを窓枠表示している。このとき、TV表示面14Tを長押しすることにより、地図表示面14Mが消え、TV表示面14Tが全画面表示となる。さらに、この全画面表示されたTV表示面14Tをもう一度長押しすると、表示パネル14は元の2画面表示に戻る。また、今度は図6と同じ2画面表示モードにおいて、逆にユーザーが地図表示面14Mを全画面表示へ変更を行う場合を図7に示す。図6の場合と同様に、地図表示面14Mを長押しすることのより、TV表示面14Tが消え、地図表示面14Mが全画面表示となる。さらに、TV表示面14Tを全画面表示したときと同様に、この全画面表示された地図表示面14Mをもう一度長押しすると、表示パネル14は元の2画面表示に戻る。
【0033】
具体的には図8のフローチャートに示すように、制御部100は先ず、2画面表示モード状態であるかを判定する(ステップS1)。
ステップS1の判定において、表示モードが2画面表示モード状態であると判定された場合には(ステップS1:YES)、制御部100は次にタッチパネル32が長押しされたかを判定する(ステップS2)。
【0034】
ステップS2の判定において、タッチパネル32が長押しされたと判定された場合には(ステップS2:YES)、制御部100は次に2画面表示モード状態において、現在の表示が2画面表示あるいは全画面表示のどちらであるかを判定する(ステップS3)。
【0035】
ステップS3において、現在の表示が2画面表示であると判定された場合には(ステップS3:2画面表示)、制御部100はTVと地図の表示位置・高さ・幅等の表示パラメータを取得し(ステップS4)、次に表示画面上において地図表示面14Mが押されたかを判定する(ステップS5)。
【0036】
ステップS5において、表示画面上において地図表示面14Mが押されたと判定されていれば(ステップS5:YES)、制御部100は表示パラメータを変更し、地図表示面14Mを全画面表示する(ステップS6)。
一方、ステップS5において地図表示面14Mが押されていないと判定された場合(ステップS5:NO)、制御部100は表示パラメータを変更し、TV表示面14Tを全画面表示する(ステップS7)。
また、ステップS3で、全画面表示であると判定された場合には(ステップS3:全画面表示)、制御部100は次に全画面表示にする前の2画面表示の表示パラメータを取得し(ステップS8)、取得した値を元にして、TV・地図表示面14Mを2画面表示する(ステップS9)。
制御部100が上記ステップS1からS9までの処理を行うことにより、ユーザーは簡単な操作により一つの表示領域に専念できる状態に容易かつ瞬時に移ることができる。
【0037】
次に、ユーザーがTV表示面14Tの窓枠サイズの拡大を行う場合について説明する。図9は図6と同様、地図表示面14Mを表示パネル14全体に表示し、TV表示面14Tを窓枠表示している。このとき、TV表示面14Tを短押しすることにより、TV表示面14Tの窓枠サイズが一段階拡大し、さらに、TV表示面14Tを短押しする毎に、TV表示面14Tの窓枠サイズは一段階ずつ拡大する。逆に窓枠サイズを縮小する場合は、図10に示すように、表示部全体に表示された地図表示面14Mを短押しすることにより、TV表示面14Tの窓枠サイズが一段階縮小し、さらに、地図表示面14Mを短押しする毎に、TV表示面14Tの窓枠サイズは一段階ずつ縮小する(地図表示面14Mの表示領域の割合が大きくなる)。
【0038】
具体的には図11のフローチャートに示すように、制御部100は先ず、2画面表示モード状態であるかを判定する(ステップS10)。
ステップS10の判定において、表示モードが2画面表示モード状態であると判定された場合には(ステップS10:YES)、制御部100は次にタッチパネル32が短押しされたかを判定する(ステップS11)。
【0039】
ステップS11の判定において、タッチパネル32が短押しされたと判定された場合には(ステップS11:YES)、制御部100は次にTV表示面14Tと地図表示面14Mとのどちらの表示領域が押されたかを判定する(ステップS12)。
【0040】
ステップS12の判定において、TV表示面14Tが押されたと判定された場合には(ステップS12:TV表示面)、制御部100はTVと地図の表示位置・高さ・幅等の表示パラメータを取得し(ステップS13)、TV表示面14Tの窓枠を一段階拡大して表示する(ステップS14)。
【0041】
また、ステップS12の判定において、地図表示面14Mが押されたと判定された場合には(ステップS12:地図表示面)、制御部100はTVと地図の表示位置・高さ・幅等の表示パラメータを取得し(ステップS15)、TV表示面14Tの窓枠を一段階縮小して表示する(ステップS16)。
制御部100が上記ステップS10からS16の処理を行うことにより、ユーザーは容易な操作を繰り返すことにより、好みの窓枠サイズに段階的に変更することができる。
【0042】
次に、ユーザーがTV表示面14Tと地図表示面14Mの反転を行う場合について説明する。図12及び図13は図6及び図9と同様、地図表示面14Mを表示パネル14全体に表示し、TV表示面14Tを窓枠表示している。このとき、図12に示すようにTV表示面14Tと地図表示面14Mの境界部14Bを長押し、又は、図13に示すように表示パネル中央部分14Cを長押しすると、2つの表示領域はそれぞれ反転して表示される。
【0043】
具体的には図14のフローチャートに示すように、制御部100は先ず、2画面表示モード状態であるかを判定する(ステップS17)。
ステップS17の判定において、2画面表示モード状態であると判定された場合には(ステップS17:YES)、制御部100は次にタッチパネル32に表示されたTV表示面14Tと地図表示面14Mとの境界部14B又は表示パネル中央部分14Cが長押しされたかを判定する(ステップS18)。
【0044】
ステップS18の判定において、2つの表示領域の境界部分14B又は表示パネル中央部分14Cが長押しされたと判定された場合には(ステップS18:YES)、制御部100はTVと地図の表示位置・高さ・幅等の表示パラメータを取得し(ステップS19)、このパラメータを基にしてTV表示の表示パラメータの値を地図表示の表示パラメータに設定(ステップS20)、地図表示の表示パラメータの値をTV表示の表示パラメータに設定(ステップS21)の順に処理する。
そして、制御部100はTV表示面14Tと地図表示面14Mとを反転して表示する。
ステップS17の判定において2画面表示モード状態でない、すなわち1画面表示モードであると判定された場合には(ステップS17:NO)、制御部100は処理を終了する。
【0045】
また、ステップS18において、2つの表示領域の境界部分14B又は表示パネル中央部分14Cが長押しされていないと判断された場合には(ステップS18:NO)、制御部100の処理はステップS17の前の状態に戻る。
制御部100が上記ステップS17からS21の処理を行うことにより、ユーザーは容易な操作により、好みに応じてTV表示面14Tと地図表示面14Mの配置を反転することができる。
【0046】
本実施形態によると、TVと地図の2画面表示状態において、全画面表示と2画面表示の切り替え、表示画面内の窓枠サイズの変更、TV表示面14Tと地図表示面14Mの反転を行う際に、その都度、画面設定の画面に移動する必要がなくなり、これらの操作が容易かつ瞬時に行えるようになる。これにより、操作性が格段に向上され、娯楽性がよりいっそう高められる。
【0047】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、本実施形態では、TVデータと地図データのみを用いて表示画面に表示しているが、TVデータと地図データ以外のデータを用いて表示画面に表示してもよい。
【0048】
また、本実施形態では、2画面表示モードにより、2つの表示領域に分割表示しているが、3つ以上の表示領域に分割表示してもよい。例えば、表示画面を縦横それぞれ二等分することにより4つの表示領域に分割し、4画面表示モードが可能なナビゲーション装置について説明する。4つの表示面の内、1つを長押しすることにより、この長押しされた表示面が全画面表示となり、この全画面表示となった状態で表示面をもう一度長押しすると、表示画面は元の4画面表示に戻る。右上の表示面を短押しすることにより、右上の表示面が大きくなり、4つの表示面中、右上の表示面のみが大きくなっている状態で、右上の画面の対角に位置する左下の表示面を短押しすることにより、右上の表示面が小さくなる。右上と右下の表示面の境界部分が長押しされたら、右上と右下との表示面が反転する。画面中央が長押しされたら、それぞれ対角の表示面と入れ替わる、すなわち、右上と左下、左上と右下の表示面がそれぞれ入れ替わるとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施の形態に係るナビゲーション装置の外観構成を示す斜視図である。
【図2】操作パネルが開状態のときを示す上記ナビゲーション装置の外観構成を示す斜視図である。
【図3】操作パネルが開閉する機構を示す図である。
【図4】表示パネルの構成を示す分解斜視図である。
【図5】上記ナビゲーション装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図6】2画面表示状態において、TV表示面を全画面表示に表示方法変更の態様を示す図である。
【図7】2画面表示状態において、地図表示面を全画面表示に表示方法変更の態様を示す図である。
【図8】2画面表示から全画面表示への表示方法変更処理を示すフローチャートである。
【図9】窓枠表示領域の表示領域を大きくする態様を示す図である。
【図10】窓枠表示領域の表示領域小さくする態様を示す図である。
【図11】窓枠表示領域の表示領域寸法変更処理を示すフローチャートである。
【図12】表示領域境界部分に対するタッチ操作による表示領域反転の態様を示す図である。
【図13】タッチパネル中央部分に対するタッチ操作による表示領域反転の態様を示す図である。
【図14】表示領域反転処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0050】
1 ナビゲーション装置
14 表示パネル(表示画面)
14B 境界部分
14C 中央部分
14M 地図表示面(地図)
14T TV表示面(TV映像)
32 タッチパネル
【技術分野】
【0001】
本発明は、目的地までの誘導経路を探索するナビゲーション装置、その制御方法、制御プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車載型のナビゲーション装置においては、表示装置の表示画面全体に地図を表示する全画面表示に加え、表示画面を2分割してなる2画面表示を可能にしたものが知られている。さらに、2画面表示が可能なナビゲーション装置として、地図と共にDVDやCD、ビデオテープ等の記録媒体に記録されたアニメや映画、音楽映像等のTV映像を表示するものが知られている。このようなナビゲーション装置では、TV映像の表示位置を設定するための設定画面が予め用意されており、ユーザーがTV映像の表示位置を変更する場合には、この設定画面を呼び出して、再設定する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−346651号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の技術にあっては、ユーザーがTV映像の表示位置を変更しようとするたびに、上記設定画面を呼び出して設定する必要があり、TV映像が見づらくなると共に、TV映像等の表示位置の変更操作が煩雑であるという問題があった。
【0004】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、TV映像等の表示位置及び表示サイズを簡単に変更することのできるナビゲーションシステム装置、その制御方法、制御プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、地図とTV映像とを表示画面に同時に表示可能な表示手段、前記表示画面上に設けられたタッチパネル及び前記タッチパネルのタッチ操作の状態を検出するタッチ操作検出手段を備え、前記地図に基づいて経路案内を行うと共に、前記タッチパネルによる操作を可能にしたナビゲーション装置において、前記表示画面に地図とTV映像とが同時に表示されているときに、前記タッチ操作検出手段により、前記表示画面の地図またはTV映像のいずれかの表示領域に対応する前記タッチパネル上でタッチ操作が検出された場合に、当該タッチ操作された位置に対応する表示領域を、当該タッチ操作する以前の大きさよりも大きくして、前記表示手段に表示させる表示制御部を備えたことを特徴とする。
【0006】
この場合において、前記表示制御部は、全画面表示を指示すべく所定時間以上前記タッチ操作が継続してなされた場合に、当該タッチ操作された位置に対応する表示領域の画像を全画面表示して、前記表示手段に表示させてもよい。前記表示制御部は、前記全画面表示状態において、前記タッチパネルがタッチ操作された場合に、前記表示画面が前記全画面表示する以前の表示状態に戻して、前記表示手段に表示させてもよい。前記表示制御部は、前記表示領域の境界部分に対応するタッチパネル上の位置がタッチ操作された場合に、前記地図とTV映像との表示領域を入れ替えて、前記表示手段に表示させてもよい。
【0007】
また、地図とTV映像とを表示画面に同時に表示可能な表示手段、前記表示画面上に設けられたタッチパネル及び前記タッチパネルのタッチ操作の状態を検出するタッチ操作検出手段を備え、前記地図に基づいて経路案内を行うと共に、前記タッチパネルによる操作を可能にしたナビゲーション装置において、前記表示画面に地図とTV映像とが同時に表示されているときに、前記タッチパネルの中央部分がタッチ操作された場合に、前記地図とTV映像との表示領域を入れ替えて、前記表示手段に表示させる表示制御部を備えてもよい。
【0008】
また、本発明は、地図とTV映像とを表示画面に同時に表示可能な表示手段及び前記表示画面上に設けられたタッチパネルを備え、前記地図に基づいて経路案内を行うと共に、前記タッチパネルによる操作を可能にしたナビゲーション装置を制御する制御方法において、前記表示画面に地図とTV映像とを同時に表示する表示過程と、前記表示画面の地図またはTV映像のいずれかの表示領域に対応する前記タッチパネル上でタッチ操作が検出された場合に、当該タッチ操作された位置に対応する表示領域の画像を、当該タッチ操作する以前の大きさよりも大きくして、前記表示手段に表示させる表示変更過程と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、地図及びTV映像を表示画面に同時に表示可能な表示手段及び前記表示画面上に設けられたタッチパネルを備え、前記地図に基づいて経路案内を行うと共に、前記タッチパネルによる操作を可能にしたナビゲーション装置を、コンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、前記表示画面に地図とTV映像とを同時に表示させ、前記表示画面の地図またはTV映像のいずれかの表示領域に対応する前記タッチパネル上の位置がタッチ操作されたか否かを判別させ、タッチ操作がなされた場合に当該タッチ操作された位置に対応する表示領域の画像を、当該タッチ操作する以前の大きさよりも大きくした状態で、前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記制御プログラムを記録したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、表示画面に対する操作時の操作性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は本実施の形態に係るナビゲーション装置1の外観構成を示す斜視図である。この図に示すように、ナビゲーション装置1は、車両のダッシュボード2に設けられた所定の収納スペースに嵌め込まれる装置本体10と、この装置本体10の正面に設けられた操作パネル11とを備えている。操作パネル11は、枠体としてのフェイスパネル12と、このフェイスパネル12上に設けられた複数の操作スイッチ13と、フェイスパネル12に嵌め込まれた表示パネル14とを有している。この表示パネル14には、現在地点の周辺地図、車両の現在位置、及び、目的地までの経路が表示され、これにより経路案内が行われる。
【0013】
操作パネル11は、図2に示すように、装置本体10の正面に設けられた収納部15に開閉自在に取り付けられている。具体的には、図3に示すように、収納部15両側の側壁16の面内には、上下に延びるガイド溝17が形成され、操作パネル11の上方両端側に設けられた突起18が上記ガイド溝17に移動自在に取り付けられると共に、操作パネル11の下方両端側にはパネル駆動機構19が取り付けられている。このパネル駆動機構19は、装置本体10の正面に向けて突出して操作パネル11の下端部を押し出すものであり、図示せぬモータによって突出駆動されるスライドバー20を有し、このスライドバー20の先端が操作パネル11の側面下方に軸ピン20Aにより連結され、操作パネル11を回転自在に支持している。
【0014】
したがって、パネル駆動機構19による操作パネル11の下端部の押し出し動作に伴い、突起18がガイド溝17に沿って下方側に移動することで、操作パネル11が傾動し、前掲図2に示すように、操作パネル11が開かれ、そして、装置本体10の正面が露出する。これとは逆に、パネル駆動機構19が操作パネル11の下端部を引き戻し、突起18がガイド溝17に沿って上方側に移動することで、前掲図1に示すように操作パネル11が閉じ、装置本体10が操作パネル11に覆われた状態となる。この操作パネル11の開閉動作、すなわち、上記スライドバー20を駆動する図示せぬモータの始動は、操作パネル11のフェイスパネル12上に配設された操作スイッチ13の操作に基づいて行われる。
【0015】
装置本体10の正面には、前掲図2に示すように、メモリカード等のカード型記録媒体が挿入されるカード挿入口25や、このカード挿入口21からカード型記録媒体を排出するための排出ボタン22、CD(Compact Disc)或いはDVD(Digital Versatile Disk)等のディスク型記録媒体(光ディスク)が挿入されるディスク挿入口23、ディスク挿入口23からディスク型記録媒体を排出するための排出ボタン24などが設けられている。これらの挿入口21、23は、上述の通り、通常時は操作パネル11により覆われており、操作スイッチ13を操作して操作パネル11を開くことで、挿入口21、23にアクセス可能となる。
【0016】
次いで、操作パネル11に設けられた表示パネル14の構成について詳細する。図4に示すように、表示パネル14は、液晶駆動回路基板30と、液晶パネル31と、タッチパネル32とを有し、これらがこの順で積層配置されている。タッチパネル32には、抵抗膜方式のものが用いられ、透明度(光透過度)が高く、液晶パネル31の表示がタッチパネル32を通して視認可能になされている。したがって、液晶パネル31に各種操作のためのメニュー画面や操作画面が表示されているときに、タッチパネル32を指先等でタッチ操作することで、各種操作が可能となっている。このように、本ナビゲーション装置1にあっては、フェイスパネル12に設けた操作スイッチ13に加え、タッチパネル32による操作も行うことができるようになっている。なお、表示パネル14としては、上記液晶パネル31に代えて、例えば有機EL(Electro-Luminescence)パネル等を用いることも可能である。
【0017】
次に、ナビゲーション装置1の機能的構成について詳述する。図5において、制御部100は、ナビゲーション装置1の各部を中枢的に制御するものであり、演算・制御手段としてのメインCPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102、DRAM(Dynamic Random Access Memory)104及びSRAM(Static Random Access Memory)106を有する記憶部110とを備えている。ROM102はメインCPU101によって実行される制御プログラムやデータ等を格納するものである。ナビゲーション装置1の主電源投入時に、メインCPU101がROM102に格納されている制御プログラムやデータ等を読み出し、実行することで、各部の制御動作が行われる。DRAM104はメインCPU101がROM102から読み出したプログラムや、演算結果、演算途中のデータ等を一時的に格納するものである。SRAM106はナビゲーション装置1の主電源切断時に、DRAM104に格納されているデータ等の記憶内容をバックアップするものであり、主電源切断後においても車両のバッテリーから電力が供給されており、主電源切断後もバックアップすべき記憶内容を保持可能になされている。
【0018】
主記憶部120は比較的容量の大きな各種アプリケーションプログラムやデータ等を格納するものであり、例えばハードディスク装置を備えている。主記憶部120に格納されるものとしては、例えば経路案内のためのプログラムや、表示パネル14の表示制御のためのプログラム、経路案内のための地図データ等がある。
【0019】
記録媒体読取部130は、制御部100の制御の下、上述したカード型記録媒体やディスク型記録媒体に記録されているデータを読み取り、制御部100に出力するものであり、カード型記録媒体読取装置や、CD/DVDドライブ装置等を備えている。なお、記録媒体に地図データを格納し、この地図データを経路案内に用いる構成としても良い。
【0020】
音出力部135は制御部100の制御の下、音楽や音声を出力するものであり、例えば、記録媒体に記録された音楽データの再生にあっては、記録媒体読取部130によって読み取られた音楽データが音出力部135に出力され、音楽が再生される。
【0021】
表示部140は、制御部100の制御の下、地図等の各種情報を表示するものであり、描画回路142と、液晶駆動回路144と、上述した液晶パネル31とを備えている。描画回路142は、地図データ等を含む描画コマンドDSSを制御部100から受け取り、この描画コマンドDSSに基づく表示を行うべく液晶駆動回路144を制御するものであり、描画プロセッサ146とVRAM148とを備えている。描画プロセッサ146は、描画コマンドDSSに基づいて液晶パネル31に表示すべき描画データ(例えばビットマップ画像データ)を生成するものであり、VRAM(Video RAM)148は描画データを保持するものである。液晶駆動回路144はVRAM148に保持されている描画データを順次受け取り、この描画データに基づいて液晶パネル31に表示するものである。これら描画回路142及び液晶駆動回路144は、上述した液晶駆動回路基板30に実装されている。
【0022】
位置検出部150は、GPS(Global Positioning System)衛星から送信されているGPS電波を受信するアンテナ(レシーバでも良い)を備え、GPS電波に基づいて、車両の現在地点を示す位置座標と、進行方向とを計算し、位置検出信号PSとして制御部100に出力するものである。制御部100は、経路探索時においては、位置検出信号PSにより示される現在地点から目的地までの誘導経路を探索して探索結果を表示部140に表示し、また、経路案内時には、位置検出信号PSに基づいて現在位置の移動状況を地図と共に表示部140に表示して経路案内を行う。
【0023】
FM多重受信処理部160は、制御部100の制御の下、FM多重放送波を受信して、渋滞や事故、交通規制といったVICS情報や天気予報といった情報を取り出し、制御部100に出力するものである。また、ビーコン受信処理部170は、制御部100の制御の下、車両走行中の道路に関するVICS情報(道路交通情報)を受信し、制御部100に出力するものである。これらVICS情報や天気予報といった情報は、交通に関する情報であり、また、運転者にとって車両運転上の手助けとなる情報である。このような情報を以下の説明では走行補助情報と称することにする。本実施の形態では、FM多重受信処理部160及びビーコン受信処理部170は、走行補助情報を示す文字情報を取得しており、走行補助情報受信時には、この文字情報が制御部100に出力される。制御部100は、走行補助情報を表示部140に表示する際には、FM多重受信処理部160或いはビーコン受信処理部170から受け取った文字情報に基づいて描画コマンドDSSを生成し、表示部140に出力することで、走行補助情報の表示を行う。
【0024】
TV受信処理部180は、制御部100の制御の下、TV(テレビジョン)放送波を受信してTV映像及びTV音声を制御部100に出力するものであり、図示せぬTVチューナ回路を備えている。TV映像は動画像として液晶パネル31に表示され、また、TV音声は音出力部135から出力される。
【0025】
操作部190は、スイッチ操作部192と、タッチパネル操作部194とを備えている。スイッチ操作部192は、上述した操作スイッチ13に加え、この操作スイッチ13の操作を電気信号に変換してスイッチ信号SSを制御部100に出力するスイッチ回路基板(図示せず)を備えている。タッチパネル操作部194は、上述したタッチパネル32に加え、タッチパネル32の操作を電気信号に変換してタッチ信号TSを制御部100に出力するタッチパネル回路基板(図示せず)を備えている。タッチ信号TSには、タッチパネル32の面上の操作個所を示す座標情報が含まれており、これにより、制御部100が、液晶パネル31に表示されている操作ボタンのうち、どの操作ボタンが操作されたかを識別可能となる。
【0026】
車両情報取得部200は、車両の走行状態に関する情報を取得するものである。具体的には、車両情報取得部200は、イルミネーション情報取得部202と、車速パルス取得部204と、パーキングブレーキ操作状態取得部206とを備えている。イルミネーション情報取得部202は、車両に配設されたイルミネーション配線の電流(或いは電圧)を検知し、車両のスモールライト(車幅灯)のオン・オフを示すイルミネーション信号ILSを制御部100に出力するものである。車両のスモールライトのオン・オフを検出することで、車両の周囲の明るさを特定することが可能となり、イルミネーション信号ILSによって、スモールライトの点灯が示されている場合、制御部100は、描画回路142を制御することで、液晶パネル31の輝度を高め、液晶パネル31の表示が見えにくくなるのを防止する。
【0027】
車速パルス取得部202は、車両の走行速度を示す車速パルス信号を車両に搭載されたコンピュータ、或いは、車両に取り付けられたセンサから取得し、制御部100に車速信号CSSとして出力するものである。
【0028】
パーキングブレーキ操作状態取得部204は、車両のパーキングブレーキレバー(或いはペダル)の操作状態を取得し、パーキングブレーキがかけられているか否かを示すパーキングブレーキ状態信号PBSを出力するものである。すなわち、このパーキングブレーキ状態信号PBSに基づいて車両が駐車中であるか否か、特に、車両が走行中(一時的な停止状態を含む)であるかが特定され、制御部100は、走行の安全を図るべく、車両が駐車中でない場合には、操作部190からのスイッチ信号SS及びタッチ信号TSの入力を無効とし、車両が駐車していないとき、特に車両走行中における操作を禁止している。
【0029】
本実施の形態では、表示画面の表示モードとして、1画面表示モードと2画面表示モードとを有する。1画面表示モードは、TVデータあるいは地図データのいずれかを取得して、TVあるいは地図を画面全体に表示する表示モードである。これに対して、2画面表示モードは、TVデータと地図データとを同時に取得し、TVと地図とを同時に表示するモードである。ただし、本実施の形態では、2画面表示モードにおいて、TVデータと地図データとを同時に取得しつつ、TVあるいは地図のいずれかを画面全体に表示(全画面表示)することができる。
【0030】
また、制御部100はタイマカウンタ108を有し、第1の所定時間(例えば0.2秒)を越え、かつ、第1の所定時間より長い第2の所定時間(例えば2秒)未満タッチパネル32が継続してタッチ操作なされたときに短押しがなされたと判定する。また、制御部100は、第2の所定時間以上タッチパネル32が継続してタッチ操作なされたときに長押しがなされたと判定する。ここで、第1の所定時間は、外部ノイズの影響やチャタリングを防止するために設けられている。
【0031】
先ず、TVデータと地図データのうち、一方のデータを画面全体に表示中にもう一方のデータを窓枠表示する2画面表示モードにおいて、ユーザーがTV表示面14Tを全画面表示に変更する場合について説明する。
【0032】
図6は、地図表示面14Mを画面全体に表示し、TV表示面14Tを窓枠表示している。このとき、TV表示面14Tを長押しすることにより、地図表示面14Mが消え、TV表示面14Tが全画面表示となる。さらに、この全画面表示されたTV表示面14Tをもう一度長押しすると、表示パネル14は元の2画面表示に戻る。また、今度は図6と同じ2画面表示モードにおいて、逆にユーザーが地図表示面14Mを全画面表示へ変更を行う場合を図7に示す。図6の場合と同様に、地図表示面14Mを長押しすることのより、TV表示面14Tが消え、地図表示面14Mが全画面表示となる。さらに、TV表示面14Tを全画面表示したときと同様に、この全画面表示された地図表示面14Mをもう一度長押しすると、表示パネル14は元の2画面表示に戻る。
【0033】
具体的には図8のフローチャートに示すように、制御部100は先ず、2画面表示モード状態であるかを判定する(ステップS1)。
ステップS1の判定において、表示モードが2画面表示モード状態であると判定された場合には(ステップS1:YES)、制御部100は次にタッチパネル32が長押しされたかを判定する(ステップS2)。
【0034】
ステップS2の判定において、タッチパネル32が長押しされたと判定された場合には(ステップS2:YES)、制御部100は次に2画面表示モード状態において、現在の表示が2画面表示あるいは全画面表示のどちらであるかを判定する(ステップS3)。
【0035】
ステップS3において、現在の表示が2画面表示であると判定された場合には(ステップS3:2画面表示)、制御部100はTVと地図の表示位置・高さ・幅等の表示パラメータを取得し(ステップS4)、次に表示画面上において地図表示面14Mが押されたかを判定する(ステップS5)。
【0036】
ステップS5において、表示画面上において地図表示面14Mが押されたと判定されていれば(ステップS5:YES)、制御部100は表示パラメータを変更し、地図表示面14Mを全画面表示する(ステップS6)。
一方、ステップS5において地図表示面14Mが押されていないと判定された場合(ステップS5:NO)、制御部100は表示パラメータを変更し、TV表示面14Tを全画面表示する(ステップS7)。
また、ステップS3で、全画面表示であると判定された場合には(ステップS3:全画面表示)、制御部100は次に全画面表示にする前の2画面表示の表示パラメータを取得し(ステップS8)、取得した値を元にして、TV・地図表示面14Mを2画面表示する(ステップS9)。
制御部100が上記ステップS1からS9までの処理を行うことにより、ユーザーは簡単な操作により一つの表示領域に専念できる状態に容易かつ瞬時に移ることができる。
【0037】
次に、ユーザーがTV表示面14Tの窓枠サイズの拡大を行う場合について説明する。図9は図6と同様、地図表示面14Mを表示パネル14全体に表示し、TV表示面14Tを窓枠表示している。このとき、TV表示面14Tを短押しすることにより、TV表示面14Tの窓枠サイズが一段階拡大し、さらに、TV表示面14Tを短押しする毎に、TV表示面14Tの窓枠サイズは一段階ずつ拡大する。逆に窓枠サイズを縮小する場合は、図10に示すように、表示部全体に表示された地図表示面14Mを短押しすることにより、TV表示面14Tの窓枠サイズが一段階縮小し、さらに、地図表示面14Mを短押しする毎に、TV表示面14Tの窓枠サイズは一段階ずつ縮小する(地図表示面14Mの表示領域の割合が大きくなる)。
【0038】
具体的には図11のフローチャートに示すように、制御部100は先ず、2画面表示モード状態であるかを判定する(ステップS10)。
ステップS10の判定において、表示モードが2画面表示モード状態であると判定された場合には(ステップS10:YES)、制御部100は次にタッチパネル32が短押しされたかを判定する(ステップS11)。
【0039】
ステップS11の判定において、タッチパネル32が短押しされたと判定された場合には(ステップS11:YES)、制御部100は次にTV表示面14Tと地図表示面14Mとのどちらの表示領域が押されたかを判定する(ステップS12)。
【0040】
ステップS12の判定において、TV表示面14Tが押されたと判定された場合には(ステップS12:TV表示面)、制御部100はTVと地図の表示位置・高さ・幅等の表示パラメータを取得し(ステップS13)、TV表示面14Tの窓枠を一段階拡大して表示する(ステップS14)。
【0041】
また、ステップS12の判定において、地図表示面14Mが押されたと判定された場合には(ステップS12:地図表示面)、制御部100はTVと地図の表示位置・高さ・幅等の表示パラメータを取得し(ステップS15)、TV表示面14Tの窓枠を一段階縮小して表示する(ステップS16)。
制御部100が上記ステップS10からS16の処理を行うことにより、ユーザーは容易な操作を繰り返すことにより、好みの窓枠サイズに段階的に変更することができる。
【0042】
次に、ユーザーがTV表示面14Tと地図表示面14Mの反転を行う場合について説明する。図12及び図13は図6及び図9と同様、地図表示面14Mを表示パネル14全体に表示し、TV表示面14Tを窓枠表示している。このとき、図12に示すようにTV表示面14Tと地図表示面14Mの境界部14Bを長押し、又は、図13に示すように表示パネル中央部分14Cを長押しすると、2つの表示領域はそれぞれ反転して表示される。
【0043】
具体的には図14のフローチャートに示すように、制御部100は先ず、2画面表示モード状態であるかを判定する(ステップS17)。
ステップS17の判定において、2画面表示モード状態であると判定された場合には(ステップS17:YES)、制御部100は次にタッチパネル32に表示されたTV表示面14Tと地図表示面14Mとの境界部14B又は表示パネル中央部分14Cが長押しされたかを判定する(ステップS18)。
【0044】
ステップS18の判定において、2つの表示領域の境界部分14B又は表示パネル中央部分14Cが長押しされたと判定された場合には(ステップS18:YES)、制御部100はTVと地図の表示位置・高さ・幅等の表示パラメータを取得し(ステップS19)、このパラメータを基にしてTV表示の表示パラメータの値を地図表示の表示パラメータに設定(ステップS20)、地図表示の表示パラメータの値をTV表示の表示パラメータに設定(ステップS21)の順に処理する。
そして、制御部100はTV表示面14Tと地図表示面14Mとを反転して表示する。
ステップS17の判定において2画面表示モード状態でない、すなわち1画面表示モードであると判定された場合には(ステップS17:NO)、制御部100は処理を終了する。
【0045】
また、ステップS18において、2つの表示領域の境界部分14B又は表示パネル中央部分14Cが長押しされていないと判断された場合には(ステップS18:NO)、制御部100の処理はステップS17の前の状態に戻る。
制御部100が上記ステップS17からS21の処理を行うことにより、ユーザーは容易な操作により、好みに応じてTV表示面14Tと地図表示面14Mの配置を反転することができる。
【0046】
本実施形態によると、TVと地図の2画面表示状態において、全画面表示と2画面表示の切り替え、表示画面内の窓枠サイズの変更、TV表示面14Tと地図表示面14Mの反転を行う際に、その都度、画面設定の画面に移動する必要がなくなり、これらの操作が容易かつ瞬時に行えるようになる。これにより、操作性が格段に向上され、娯楽性がよりいっそう高められる。
【0047】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、本実施形態では、TVデータと地図データのみを用いて表示画面に表示しているが、TVデータと地図データ以外のデータを用いて表示画面に表示してもよい。
【0048】
また、本実施形態では、2画面表示モードにより、2つの表示領域に分割表示しているが、3つ以上の表示領域に分割表示してもよい。例えば、表示画面を縦横それぞれ二等分することにより4つの表示領域に分割し、4画面表示モードが可能なナビゲーション装置について説明する。4つの表示面の内、1つを長押しすることにより、この長押しされた表示面が全画面表示となり、この全画面表示となった状態で表示面をもう一度長押しすると、表示画面は元の4画面表示に戻る。右上の表示面を短押しすることにより、右上の表示面が大きくなり、4つの表示面中、右上の表示面のみが大きくなっている状態で、右上の画面の対角に位置する左下の表示面を短押しすることにより、右上の表示面が小さくなる。右上と右下の表示面の境界部分が長押しされたら、右上と右下との表示面が反転する。画面中央が長押しされたら、それぞれ対角の表示面と入れ替わる、すなわち、右上と左下、左上と右下の表示面がそれぞれ入れ替わるとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施の形態に係るナビゲーション装置の外観構成を示す斜視図である。
【図2】操作パネルが開状態のときを示す上記ナビゲーション装置の外観構成を示す斜視図である。
【図3】操作パネルが開閉する機構を示す図である。
【図4】表示パネルの構成を示す分解斜視図である。
【図5】上記ナビゲーション装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図6】2画面表示状態において、TV表示面を全画面表示に表示方法変更の態様を示す図である。
【図7】2画面表示状態において、地図表示面を全画面表示に表示方法変更の態様を示す図である。
【図8】2画面表示から全画面表示への表示方法変更処理を示すフローチャートである。
【図9】窓枠表示領域の表示領域を大きくする態様を示す図である。
【図10】窓枠表示領域の表示領域小さくする態様を示す図である。
【図11】窓枠表示領域の表示領域寸法変更処理を示すフローチャートである。
【図12】表示領域境界部分に対するタッチ操作による表示領域反転の態様を示す図である。
【図13】タッチパネル中央部分に対するタッチ操作による表示領域反転の態様を示す図である。
【図14】表示領域反転処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0050】
1 ナビゲーション装置
14 表示パネル(表示画面)
14B 境界部分
14C 中央部分
14M 地図表示面(地図)
14T TV表示面(TV映像)
32 タッチパネル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図とTV映像とを表示画面に同時に表示可能な表示手段、前記表示画面上に設けられたタッチパネル及び前記タッチパネルのタッチ操作の状態を検出するタッチ操作検出手段を備え、前記地図に基づいて経路案内を行うと共に、前記タッチパネルによる操作を可能にしたナビゲーション装置において、
前記表示画面に地図とTV映像とが同時に表示されているときに、前記タッチ操作検出手段により、前記表示画面の地図またはTV映像のいずれかの表示領域に対応する前記タッチパネル上でタッチ操作が検出された場合に、当該タッチ操作された位置に対応する表示領域を、当該タッチ操作する以前の大きさよりも大きくして、前記表示手段に表示させる表示制御部を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、全画面表示を指示すべく所定時間以上前記タッチ操作が継続してなされた場合に、当該タッチ操作された位置に対応する表示領域の画像を全画面表示して、前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記全画面表示状態において、前記タッチパネルがタッチ操作された場合に、前記表示画面が前記全画面表示する以前の表示状態に戻して、前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1又は2記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記表示領域の境界部分に対応するタッチパネル上の位置がタッチ操作された場合に、前記地図とTV映像との表示領域を入れ替えて、前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
地図とTV映像とを表示画面に同時に表示可能な表示手段、前記表示画面上に設けられたタッチパネル及び前記タッチパネルのタッチ操作の状態を検出するタッチ操作検出手段を備え、前記地図に基づいて経路案内を行うと共に、前記タッチパネルによる操作を可能にしたナビゲーション装置において、
前記表示画面に地図とTV映像とが同時に表示されているときに、前記タッチパネルの中央部分がタッチ操作された場合に、前記地図とTV映像との表示領域を入れ替えて、前記表示手段に表示させる表示制御部を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
地図とTV映像とを表示画面に同時に表示可能な表示手段及び前記表示画面上に設けられたタッチパネルを備え、前記地図に基づいて経路案内を行うと共に、前記タッチパネルによる操作を可能にしたナビゲーション装置を制御する制御方法において、
前記表示画面に地図とTV映像とを同時に表示する表示過程と、
前記表示画面の地図またはTV映像のいずれかの表示領域に対応する前記タッチパネル上でタッチ操作が検出された場合に、
当該タッチ操作された位置に対応する表示領域の画像を、当該タッチ操作する以前の大きさよりも大きくして、前記表示手段に表示させる表示変更過程と、を備えたことを特徴とするナビゲーション装置の制御方法。
【請求項7】
地図及びTV映像を表示画面に同時に表示可能な表示手段及び前記表示画面上に設けられたタッチパネルを備え、前記地図に基づいて経路案内を行うと共に、前記タッチパネルによる操作を可能にしたナビゲーション装置を、コンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、
前記表示画面に地図とTV映像とを同時に表示させ、
前記表示画面の地図またはTV映像のいずれかの表示領域に対応する前記タッチパネル上の位置がタッチ操作されたか否かを判別させ、タッチ操作がなされた場合に当該タッチ操作された位置に対応する表示領域の画像を、当該タッチ操作する以前の大きさよりも大きくした状態で、前記表示手段に表示させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項8】
請求項7記載の制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
地図とTV映像とを表示画面に同時に表示可能な表示手段、前記表示画面上に設けられたタッチパネル及び前記タッチパネルのタッチ操作の状態を検出するタッチ操作検出手段を備え、前記地図に基づいて経路案内を行うと共に、前記タッチパネルによる操作を可能にしたナビゲーション装置において、
前記表示画面に地図とTV映像とが同時に表示されているときに、前記タッチ操作検出手段により、前記表示画面の地図またはTV映像のいずれかの表示領域に対応する前記タッチパネル上でタッチ操作が検出された場合に、当該タッチ操作された位置に対応する表示領域を、当該タッチ操作する以前の大きさよりも大きくして、前記表示手段に表示させる表示制御部を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、全画面表示を指示すべく所定時間以上前記タッチ操作が継続してなされた場合に、当該タッチ操作された位置に対応する表示領域の画像を全画面表示して、前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記全画面表示状態において、前記タッチパネルがタッチ操作された場合に、前記表示画面が前記全画面表示する以前の表示状態に戻して、前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1又は2記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記表示領域の境界部分に対応するタッチパネル上の位置がタッチ操作された場合に、前記地図とTV映像との表示領域を入れ替えて、前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
地図とTV映像とを表示画面に同時に表示可能な表示手段、前記表示画面上に設けられたタッチパネル及び前記タッチパネルのタッチ操作の状態を検出するタッチ操作検出手段を備え、前記地図に基づいて経路案内を行うと共に、前記タッチパネルによる操作を可能にしたナビゲーション装置において、
前記表示画面に地図とTV映像とが同時に表示されているときに、前記タッチパネルの中央部分がタッチ操作された場合に、前記地図とTV映像との表示領域を入れ替えて、前記表示手段に表示させる表示制御部を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
地図とTV映像とを表示画面に同時に表示可能な表示手段及び前記表示画面上に設けられたタッチパネルを備え、前記地図に基づいて経路案内を行うと共に、前記タッチパネルによる操作を可能にしたナビゲーション装置を制御する制御方法において、
前記表示画面に地図とTV映像とを同時に表示する表示過程と、
前記表示画面の地図またはTV映像のいずれかの表示領域に対応する前記タッチパネル上でタッチ操作が検出された場合に、
当該タッチ操作された位置に対応する表示領域の画像を、当該タッチ操作する以前の大きさよりも大きくして、前記表示手段に表示させる表示変更過程と、を備えたことを特徴とするナビゲーション装置の制御方法。
【請求項7】
地図及びTV映像を表示画面に同時に表示可能な表示手段及び前記表示画面上に設けられたタッチパネルを備え、前記地図に基づいて経路案内を行うと共に、前記タッチパネルによる操作を可能にしたナビゲーション装置を、コンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、
前記表示画面に地図とTV映像とを同時に表示させ、
前記表示画面の地図またはTV映像のいずれかの表示領域に対応する前記タッチパネル上の位置がタッチ操作されたか否かを判別させ、タッチ操作がなされた場合に当該タッチ操作された位置に対応する表示領域の画像を、当該タッチ操作する以前の大きさよりも大きくした状態で、前記表示手段に表示させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項8】
請求項7記載の制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−84919(P2006−84919A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−271050(P2004−271050)
【出願日】平成16年9月17日(2004.9.17)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月17日(2004.9.17)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
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