説明

ナビゲーション装置

【課題】ユーザがおおよそ行きたい地域しか定めていない場合にユーザの意図に沿った経路案内を行う「ナビゲーション装置」を提供する。
【解決手段】メニュー項目「表示地図エリアに行く」のユーザによる選択操作が発生したならば(b1)、地図上のカーソル401の位置が重なる地点を目的地421に設定し、表示されている地図の地理的範囲を目的エリア422に設定し、目的エリアとその周辺を囲む参照エリア423を設定する(b2)そして、現在位置が参照エリア内の位置となったならば目的地の再設定を促す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置において目的地の設定を受け付ける技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーション装置において目的地の設定を受け付ける技術としては、ユーザがおおよそ行きたい地域を行政界単位で受け付けて、受け付けた行政界の境界上の現在位置から最短経路となる地点または当該行政界の境界上の現在位置方向にある地点までの経路を案内すると共に、当該行政界の境界に至ったならば、目的地の再設定をユーザに促す技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-240438公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザがおおよそ行きたい地域を行政界単位で受け付けて、受け付けた行政界の境界上の地点までの経路案内を行う技術によれば、案内する経路の終点となる行政界の境界上の地点と、ユーザが最終的に赴く地点との位置関係によっては、現在位置から最終的に赴く地点までの経路として、大きく回り道する経路案内が行われてしまう場合がある。また、ユーザが、おおよそ行きたい地域の範囲が行政界と一致していない場合には、ユーザの意図に沿った経路案内を行うことができず、また、適切なタイミングで目的地の再設定をユーザに促すこともできなくなる。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザがおおよそ行きたい地域しか定めていない場合にも、よりユーザの利便性にかなう経路案内を行うことを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題達成のために、本発明は、目的地までの経路を推奨経路として設定し、設定した推奨経路を案内するナビゲーション装置に、現在位置を算出する現在位置算出手段と、地図を表示する地図表示手段と、前記地図表示手段が表示した地図上に、前記推奨経路を表す経路提示手段と、ユーザの操作を受け付ける操作受付手段と、前記操作受付手段を介してユーザから目的地の設定を要求された場合に、前記操作受付手段を介してユーザによって指定された地点を目的地として設定し、前記操作受付手段を介してユーザから目的エリアの設定を要求された場合に、前記操作受付手段を介してユーザから指定された地理的なエリアを目的エリアとして設定し、設定した目的エリアのサイズよりも大きなサイズを有し、設定した目的エリアの中心と一致する中心を有する参照エリアを設定する共に、設定した目的エリアの中心地点を目的地に設定する目的地設定手段と、前記現在位置が前記参照エリアに到達したときに前記目的地もしくは前記目的エリアの再設定を促す、目的地再設定勧奨手段とを設けたものである。
【0007】
ここで、このようなナビゲーション装置において、参照エリアのサイズを目的エリアのサイズに対して適当な大きさに設定することにより、参照エリアの境界上の地点から目的エリア内の任意の地点までの、大きな進路方向の転換等のない経路を設定することができるようになる。また、目的エリアの中心を目的地として設定した推奨経路の参照エリアの境界上の地点までの現在位置からの経路部分は、目的エリア内の任意の地点までの現在位置からの推奨経路を設定した場合における当該推奨経路の参照エリアの境界上の地点までの現在位置からの経路部分と、ほぼ同様の経路となることが期待できる。よって、本ナビゲーション装置によれば、はじめから現在位置から最終的な最終的にユーザが赴く目的エリア内の地点までの推奨経路を探索して案内する場合に近い経路を、ユーザに対して案内することができる。すなわち、本ナビゲーション装置によれば、ユーザが最終的に赴く地点までの、大きな回り道などない経路案内を行えるようになり、ユーザにとっての利便性が向上する。
【0008】
ここで、このようなナビゲーション装置は、前記地図表示手段において、表示する地図の縮尺と表示する地図の地理的範囲とをユーザの操作に応じて変更し、前記目的地設定手段において、前記地図表示手段が表示した地図に対応する地理的なエリアを前記目的エリアに設定するように構成してもよい。
【0009】
また、前記目的地再設定勧奨手段において、前記現在位置が前記参照エリアに到達したときに、前記地図表示手段に、目的エリアを含む地理的範囲の地図を表示させるように構成し、ユーザが、設定されている目的エリア内の地点を目的地として設定したり、設定されている目的エリア内のエリアを新たな目的エリアとして再設定する作業を容易に行えるようにすることも好ましい。
【発明の効果】
【0010】
以上のように、本発明によれば、ユーザがおおよそ行きたい地域しか定めていない場合にも、よりユーザの利便性にかなう経路案内を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムの表示画面を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る目的地設定処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係る目的地設定処理の処理例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る目的地再設定支援処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係る目的地再設定支援処理の処理例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係るナビゲーションシステムの構成を示す。
図示するように、ナビゲーションシステムは、ナビゲーション装置1と、操作部2と、表示装置3と、車両状態センサ4と、GPS受信機5と、スピーカ6とを備えて構成される。ここで、車両状態センサ4は、角加速度センサや地磁気センサなどである方位センサや、車速パルスセンサなどである車速センサなどの、車両状態を検出する各種センサである。
【0013】
そして、ナビゲーション装置1は、地図を表す地図データを記憶したDVDドライブやHDDなどの記憶装置である地図データ記憶部11、現在状態算出部12、操作部2や表示装置3を用いたGUIをユーザに提供するGUI制御部13、ルート探索部14、メモリ15、制御部16、案内画像生成部17、音声出力部18を有する。
【0014】
但し、以上のナビゲーション装置1は、ハードウエア的には、マイクロプロセッサや、メモリや、その他のグラフィックプロセッサやジオメトリックプロセッサ等の周辺デバイスを有する一般的な構成を備えたCPU回路であって良く、この場合、以上に示したナビゲーション装置1の各部は、マイクロプロセッサが予め用意されたプログラムを実行することにより具現化するプロセスとして実現されるものであって良い。また、この場合、このようなプログラムは、記録媒体や適当な通信路を介して、ナビゲーション装置1に提供されるものであって良い。
【0015】
さて、このような構成において、ナビゲーション装置1の現在状態算出部12は、以下の処理を繰り返し行う。
すなわち、現在状態算出部12は、車両状態センサ4やGPS受信機5の出力から推定される現在位置に対して、地図データ記憶部11から読み出した地図データが示す、前回決定した現在位置の周辺の地図とのマップマッチング処理などを施して、現在位置として最も確からしい座標と、現在の進行方向として最も確からしい方向とを、それぞれ現在位置、現在進行方位として決定し、メモリ15に設定する。
【0016】
また、制御部16は、ユーザの目的地設定要求に応じて、ユーザから操作部2、GUI制御部13を介して目的地の設定を受け付け、これをメモリ15にセットする。ここで、この目的地の設定の受け付け動作については後述する。
そして、制御部16は、目的地の設定を受け付けたならば、メモリ15にセットされた目的地までの推奨ルートをルート探索部14に探索させる。ルート探索部14は、必要地理的範囲の地図のデータを地図データ記憶部11から読み出し、メモリ15に設定されている現在位置から目的地までの最小コストの経路を、距離最小などの所定のコストモデルに基づいて推奨ルートとして算出し、算出した推奨ルートの経路データを、メモリ15にセットする。
【0017】
また、制御部16は、メモリ15にセットされた現在位置が目的地近傍となったならば、目的地到着と判定し、メモリ15にセットされている目的地と推奨ルートをクリアする処理も行う。
また、制御部16は、以下の案内画像生成処理を繰り返す。
すなわち、当該案内画像生成処理において、制御部16は、メモリ15にセットされた現在進行方位が上になるように表示方位に決定し、予め成されたユーザ設定や初期設定に応じて表示地図縮尺を決定し、基準位置周辺の、決定した表示方位と決定した表示地図縮尺とに応じて定まる所定の大きさの地理的範囲を地図表示範囲として決定する。ここで、経路案内時には、地図表示範囲の基準となる基準位置は現在位置とする。
【0018】
そして、当該案内画像生成処理において、制御部16は、案内画像生成部17に、決定した地図表示範囲中の地図データに基づく地図の、表示地図縮尺による描画を行わせる。また、制御部16は、メモリ15にセットされた現在位置が地図表示範囲に含まれる場合、現在位置を示す現在位置マークも案内画像生成部17に地図上に描画させる。
また、制御部16は、推奨ルートの経路データがメモリ15にセットされている場合には、案内画像生成部17に、決定した地図表示範囲中の、推奨ルートの現在位置より目的地側の部分を表す推奨ルート図形を地図上に描画させる。また、制御部16は、メモリ15に目的地がセットされているときであって、目的地が地図表示範囲に含まれる場合には、目的地の位置を示す目的地マークも案内画像生成部17に地図上に描画させる。
【0019】
一方、案内画像生成部17は、制御部16の制御に従って、以上の各描画を行って案内画像を生成し、GUI制御部13を介して表示装置3に表示する。
図2は、このようにして表示された案内画像の例を示すものであり、案内画像は、地図表示範囲内の地図を表す地図211上に、現在位置を表す現在位置マーク212や、地図表示範囲内の推奨ルートを表す推奨ルート図形213、目的地を表す目的地マーク214が表示されたものになる。
【0020】
また、制御部16は、このような案内画像の上に、GUI制御部13を介して、ユーザの各種指示を受け付けるボタンを表示し、ユーザのボタンの操作に応じた処理を行う。たとえば、図では、このボタンとして、表示地図縮尺の変更操作を受け付けるための詳細ボタン及び広域ボタン221と、各種メニューのメニュー画面の呼出操作を受け付けるためのメニューボタン222と、後述する目的地設定処理の呼出操作を受け付けるための目的地ボタン223とのセットを設けている。
【0021】
さて、このようなナビゲーション装置1において制御部16は、さらに、ユーザからの目的地の受け付けと設定のための目的地設定処理と、ユーザの目的地の再設定を支援するための目的地再設定支援処理とを行う。
まず、制御部16が行う目的地設定処理について説明する。
ここで、この目的地設定処理は、前述した目的地ボタン223のユーザ操作に応答して起動させる他、後述のように目的地再設定支援処理によっても起動される。
図3に、目的地設定処理の手順を示す。
図示するように、目的地設定処理では、まず、GUI制御部13を介して、図4a1、b1に示すように、案内画像上の案内画像の中心位置に、カーソル401と目的エリア図形402とを表示する(ステップ302)。ここで、目的エリア図形402は案内画像のサイズよりも小さな固定サイズの図形であり、常にカーソル位置を中心位置として配置する。なお、図示した例では、目的エリア図形402を、案内画像の短辺の1/5を1辺の長さとする正方向の図形としているが、目的エリア図形402は円形の図形などとしてもよい。また、目的エリア図形402のサイズは、ユーザ操作に応じて任意に変更可能とするようにしてもよい。
【0022】
次に、目的地設定メニュー410を、GUI制御部13を介して表示する(ステップ304)。ここで、目的地設定メニュー410は、図示するように「指定ポイントに行く」、「指定エリアに行く」、「表示地図エリアに行く」の3つのメニュー項目を備えている。
【0023】
そして、制御部16は、ユーザからの操作部2の所定操作による地図表示範囲の移動操作(スクロール操作)や、地図詳細ボタン及び広域ボタン221による地図縮尺変更操作の受け付けの発生(ステップ306)と、目的地設定メニュー410のメニュー項目のユーザによる選択操作の受け付けの発生(ステップ308-312)を監視する。
【0024】
そして、ユーザからの操作部2の所定操作による地図表示範囲の移動操作(スクロール操作)や、地図縮尺変更操作の受け付けが発生したならば(ステップ306)、当該操作に応じて地図表示範囲の基準となる基準位置の変更による表示範囲の移動(スクロール)や、表示地図縮尺の変更を行う(ステップ314)。そして、ステップ306-312の監視に戻る。なお、当該目的地設定処理において、ステップ306で、ユーザの操作部2の所定操作によるカーソル401の移動操作の受け付けの発生も監視し、カーソル401の移動操作が発生した場合には、ステップ314においてカーソル401と当該カーソル401を中心位置として表示される目的エリア図形402を、案内画像上で移動するようにしてもよい。また、上述のように目的エリア図形402のサイズをユーザ操作に応じて可変とする場合には、ステップ306で、ユーザの操作部2の所定操作による目的エリア図形402のサイズ変更操作の受け付けの発生も監視し、目的エリア図形402のサイズ変更操作が発生した場合には、ステップ314においてサイズ変更操作に応じて、目的エリア図形402のサイズを変更するようにする。
【0025】
一方、目的地設定メニュー410のメニュー項目「指定ポイントに行く」のユーザによる選択操作の受け付けが発生した場合には(ステップ308)、案内画像の地図上の、カーソル401の中心位置が重なる地点を目的地に設定し(ステップ316)、目的地設定処理を終了する。
【0026】
また、目的地設定メニュー410のメニュー項目「指定エリアに行く」のユーザによる選択操作の受け付けが発生した場合には(ステップ310)、まず、図4a2に示すように案内画像の地図上の、カーソル401の中心位置が重なる地点を目的地421に設定する(ステップ318)。そして、次に、案内画像の地図上の目的エリア図形402に重なる地理的範囲を目的エリア422に設定する(ステップ320)と共に、目的エリアとその周辺を囲む参照エリア423を設定し(ステップ322)、目的地設定処理を終了する。
【0027】
ここで、参照エリアは、その中心が目的エリアの中心(すなわち、目的地)と一致し、その大きさが目的エリアの所定倍となるように設定する。すなわち、たとえば、参照エリアは、目的エリアの境界から目的地までの最長距離の1.4倍の長さの半径を持つ円形のエリアとして設定する(すなわち、目的エリアが正方形もしくは長方形であれば、その対角線長の0.7倍の長さを半径とする円形のエリアを参照エリアとし、目的エリアが円形であれば、その半径の1.4倍の長さを半径とする円形のエリアを参照エリアとする)。
【0028】
そして、目的地設定メニュー410のメニュー項目「表示地図エリアに行く」のユーザによる選択操作の受け付けが発生した場合には(ステップ312)、まず、図4b2に示すように案内画像の地図上の、カーソル401の中心位置が重なる地点を目的地421に設定する(ステップ324)。そして、次に案内画像の地図の地理的範囲である地図表示範囲を目的エリア422に設定する(ステップ326)と共に、目的エリアとその周辺を囲む参照エリア423を設定し(ステップ328)、目的地設定処理を終了する。
【0029】
ここで、ステップ328においても、参照エリアは、ステップ322と同様にその中心が目的エリアの中心(すなわち、目的地)と一致し、その大きさが目的エリアの所定倍となるように設定する。
以上、目的地設定処理について説明した。
ここで、このようにして目的地が設定されたならば、図4a2、b2に示すように、現在位置431から設定された目的地421までの推奨ルート432が設定されて経路案内が開始され、図2に示したような、現在位置周辺の地図211上に現在位置マーク212や推奨ルート図形213や目的地マーク214を表した案内画像による経路案内を行う。
【0030】
次に、制御部16が行う目的地再設定支援処理について説明する。
図5に、目的地再設定支援処理について説明する。
ここで、この目的地再設定支援処理は、図3に示した目的地設定処理で新たな参照エリアが設定されると起動される。
図示するように、この処理では、図6aに示すように、現在位置610が参照エリア423内の位置となるのを待ち(ステップ502)、現在位置が参照エリア内の位置となったならば、表示地図縮尺と地図表示範囲の基準となる基準位置を、地図表示範囲内の地図が、目的エリア、もしくは、目的エリアとその周辺を表す地図となるように変更する(ステップ504)。すなわち、より具体的には、地図表示範囲が、地図表示範囲内に目的エリアを含む最小の範囲となるように設定したり、地図表示範囲が、地図表示範囲内に目的エリアと現在位置とを含む最小の範囲となるように設定する。
【0031】
そして、図3に示した目的地設定処理を起動すると共に(ステップ506)、図6bに示すように、目的地の再設定を促すメッセージ620を表示し(ステップ508)、目的地再設定支援処理を終了する。ただし、ステップ506と508は、現在位置が参照エリア内の位置となった後、自動車が走行中でなくなるのを待ってから行うようにしてもよい。
以上、目的地再設定支援処理について説明した。
ここで、本目的地再設定支援処理において、現在位置610が目的エリア422の境界に到達したときではなく、目的エリア422からある程度離れた参照エリア423の境界に到達したときに、目的地設定処理を起動して目的地の再設定を促すのは次の理由によるものである。
【0032】
すなわち、参照エリア423の境界上の地点からであれば目的エリア422内の任意の地点までの、大きな進路方向の転換等のない経路を設定することができる。また、目的エリア422の中心を目的地421として設定した推奨ルートの参照エリア423の境界上の地点までの現在位置からの経路部分は、目的エリア422内の任意地点までの現在位置からの推奨ルートを設定した場合における、参照エリア423の境界上の地点までの現在位置からの経路部分と、ほぼ同様の経路となることが期待できる。よって、このようにすることにより、はじめから現在位置から最終的な目的地までの推奨ルートを探索して案内する場合に近い経路を、案内することができるようになると考えられる。
【0033】
なお、この目的地再設定支援処理は、ステップ506で起動した目的地設定処理によって、再度、参照エリアが設定されると、再び起動されることになる。
よって、ユーザは、目的地設定処理と目的地再設定支援処理を繰り返し利用することにより、赴こうとするエリアを順次狭めながら、最終的に決定した訪問地までの回り道の度合いの少ない経路案内を受けることができるようになる。
以上、本発明の実施形態について説明した。
このように、本実施形態によれば、ユーザがおおよそ行きたい任意の地域について、当該地域内の最終的にユーザ赴く地点までの大きな回り道などのない経路を案内できるので、経路案内のユーザの利便性を、より向上することができる。
【符号の説明】
【0034】
1…ナビゲーション装置、2…操作部、3…表示装置、4…車両状態センサ、5…GPS受信機、6…スピーカ、11…地図データ記憶部、12…現在状態算出部、13…GUI制御部、14…ルート探索部、15…メモリ、16…制御部、17…案内画像生成部、18…音声出力部、401…カーソル、402…目的エリア図形、410…目的地設定メニュー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地までの経路を推奨経路として設定し、設定した推奨経路を案内するナビゲーション装置であって、
現在位置を算出する現在位置算出手段と、
地図を表示する地図表示手段と、 前記地図表示手段が表示した地図上に、前記推奨経路を表す経路提示手段と、
ユーザの操作を受け付ける操作受付手段と、
前記操作受付手段を介してユーザから目的地の設定を要求された場合に、前記操作受付手段を介してユーザによって指定された地点を目的地として設定し、前記操作受付手段を介してユーザから目的エリアの設定を要求された場合に、前記操作受付手段を介してユーザから指定された地理的なエリアを目的エリアとして設定し、設定した目的エリアのサイズよりも大きなサイズを有し、設定した目的エリアの中心と一致する中心を有する参照エリアを設定する共に、設定した目的エリアの中心地点を目的地に設定する目的地設定手段と、
前記現在位置が前記参照エリアに到達したときに前記目的地の再設定を促す、目的地再設定勧奨手段とを有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
前記地図表示手段は、表示する地図の縮尺と表示する地図の地理的範囲とをユーザの操作に応じて変更し、
前記目的地設定手段は、前記地図表示手段が表示した地図に対応する地理的なエリアを前記目的エリアに設定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2記載のナビゲーション装置であって、
前記目的地再設定勧奨手段は、前記現在位置が前記参照エリアに到達したときに、前記地図表示手段に、前記目的エリアを含む地理的範囲の地図を表示させることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
コンピュータによって読み取られ実行させるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを請求項1、2または3記載のナビゲーション装置として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−112613(P2011−112613A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−271821(P2009−271821)
【出願日】平成21年11月30日(2009.11.30)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】