説明

ナビゲーション装置

【課題】ユーザごとに適切にナビゲーションの各種機能の処理を実行するナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】ユーザの音声を入力するマイク113と、マイク113によって入力された音声からユーザを特定し、音声の語意を認識する音声認識部114と、表示モニタ16上におけるユーザのタッチ操作を認識し、音声認識部114によって特定されたユーザと、音声認識部114によって認識された語意と、認識されたタッチ操作とに基づいてナビゲーション機能に関する処理を実行する制御回路11とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチパネルのタッチ操作と、音声認識の結果とに基づいて所定の処理を行うナビゲーション装置が従来技術として知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−171305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のナビゲーション装置では、同じタッチ操作が検出され、同じ語意が音声認識されたとき、ユーザにかかわらず画一的な処理が行われるので、操作性が悪い。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明のナビゲーション装置は、ユーザの音声を入力する音声入力手段と、音声入力手段によって入力された音声からユーザを特定するユーザ特定手段と、音声入力手段によって入力された音声の語意を認識する音声認識手段と、表示モニタ上におけるユーザのタッチ操作を認識するタッチ操作認識手段と、ユーザ特定手段によって特定されたユーザと、音声認識手段によって認識された語意と、タッチ操作認識手段によって認識されたタッチ操作とに基づいてナビゲーション機能に関する処理を実行する処理実行手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ユーザごとに適切にナビゲーションの各種機能の処理を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置の機能実行処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】図2のステップS104の処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】初期設定の登録内容を説明するための図である。
【図5】ユーザが「目的地」と発話したときの処理を説明するための図である。
【図6】ユーザが「レストラン」と発話したときの処理を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の実施形態によるナビゲーション装置1を示す。このナビゲーション装置1は、マイク113へのユーザの発話とユーザのタッチパネル19の操作とに基づいて、所定の処理を実行する。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、スピーカ17、入力装置18、タッチパネル19、タッチパネルコントロール部110、ディスクドライブ111、マイク113、音声認識部114および辞書115を有する。ディスクドライブ111には、地図データが記憶されたDVD−ROM112が装填されている。
【0009】
制御回路11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。また、制御回路11は、DVD−ROM112に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行う。そして、その処理結果が推奨経路として表示モニタ16に表示される。また、制御回路11にはタイマ11aが内蔵されており、制御回路11は時間を計測することができる。
【0010】
現在地検出装置14は車両の走行軌跡を検出する装置である。現在地検出装置14は、振動ジャイロ14a、車速センサ14b、GPS(Global Positioning System)センサ14cなどからなる。振動ジャイロ14aは車両の進行方向を検出し、車速センサ14bは車速を検出し、GPSセンサ14cはGPS衛星からのGPS信号を検出する。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲や経路探索開始点などを決定するとともに、地図上にその現在地を表示する。
【0011】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを格納する。この画像データは道路地図描画用データや各種の図形データからなり、それらはDVD−ROM112に記憶された地図データに基づいて、制御回路11において適宜生成される。
【0012】
DVD−ROM112には、施設データが記憶されている。施設データとは、ガソリンスタンド、レストランなどジャンル別に分類した施設(POI)に関するデータである。施設データは、施設の位置を示す位置データ、施設の住所データや電話データなどを含む。施設はいずれかのジャンルに分類されてテーブル化され、ジャンル別のアイコンにより地図上に重ねて表示される。施設アイコンを常時表示するアイコン表示モードが選択されている場合、予め定めたジャンルの施設アイコンが地図画面に表示される。
なお、以下に詳述するように、目的地設定モードにおいては、施設検索結果による画面上の施設アイコンを押圧することにより、当該施設が目的地に設定される。
【0013】
ディスクドライブ111は、DVD−ROM112から地図データを読み出す。地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含む。地図表示用データおよび経路探索用データには、地図データに格納されている道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有し、ユーザの要求にしたがって、表示地図の縮尺を変更することができる。なお、DVD−ROM112以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどより地図データを読み出してもよい。
【0014】
表示モニタ16は、地図データなどの各種情報に基づいて、自車位置付近の地図などの各種情報を表示する。スピーカ17は、各種入力操作をユーザに指示したり、経路誘導したりするための音声を出力する。入力装置18は、ユーザが各種コマンドの設定や検索条件の入力などするための操作キーを有し、操作パネル上のボタンスイッチやパネル周囲のハードスイッチなどによって実現される。ユーザは、表示モニタ16の表示画面の指示やスピーカ17からの音声指示にしたがって入力装置18を操作することにより、目的地を設定する。
【0015】
タッチパネル19は、表示モニタ16の表面に積層される透明のタッチスイッチであり、表示モニタ16に表示される画像はタッチパネル19を透過して表示される。タッチパネル19は、タッチパネル19上の操作位置に応じた信号をタッチパネルコントロール部110に送出する。そして、タッチパネルコントロール部110はタッチパネル19がタッチされた位置を算出する。表示モニタ16の表示画面をタッチするとタッチパネル19がタッチされる。そして、タッチされた各種ボタンや表示メニューに定義された処理が実行される。
【0016】
目的地がユーザにより設定されると、ナビゲーション装置1は現在地検出装置14により検出された現在地を出発地として目的地までの経路演算を所定のアルゴリズムに基づいて行う。このようにして求められた経路(以下、推奨経路という)は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して画面表示される。これにより、ユーザは地図上の推奨経路を画面上で認識することができる。また、ナビゲーション装置1は、推奨経路にしたがって車両が走行できるように、ユーザに対して画面や音声などによる進行方向指示を行い、車両を経路誘導する。
【0017】
マイク113は、ユーザが発する音声を入力する。音声認識部114は、マイク113で入力された音声の音声パターンを辞書115に格納されている音声パターンと照合して音声が表す語意を認識する。その認識結果は制御回路11へ出力される。マイク113には、不図示の音声認識ボタンが設けられており、音声認識ボタンがオンされると、音声認識部114は入力された音声に対して音声認識を行う。
【0018】
また、音声認識部114は、登録されたユーザの中から発話者を特定することができる。登録方法としては、たとえば、発話者を特定するために予め設定した語意(発話者特定語意)をマイク113に向かって複数のユーザに発話させ、音声認識部114は、各ユーザの発する音声の特徴点を抽出し、ユーザと音声パターンの特徴点とを対応付けたテーブルとして登録する。そして、ユーザがマイク113に向かって発話者特定語意を発話すると、音声認識部114は、マイク113に入力された音声の特徴点を抽出し、上記テーブルを参照して、発話者を特定する。
【0019】
次に、図2のフローチャートを参照して、本発明の実施形態におけるナビゲーション装置の機能実行処理を説明する。図2の処理は、マイク113に設けられた不図示の音声認識ボタンがオンされるとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される。
【0020】
ステップS101では、マイク113に音声が入力されたか否かを判定する。音声が入力された場合はステップS101が肯定判定され、ステップS102へ進む。音声が入力されていない場合はステップS101を繰り返す。ステップS102では、タイマ11aをスタートする。ステップS103では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19のタッチされた位置に基づいて、タッチパネルにタッチ操作があったか否かを判定する。タッチ操作があった場合はステップS103が肯定判定され、ステップS104へ進む。タッチ操作がない場合はステップS103が否定判定され、ステップS106へ進む。
【0021】
ステップS104では、音声認識&タッチ操作モード処理を実行する。音声認識&タッチ操作モード処理の詳細は後述する。ステップS105では、マイク113に設けられた不図示の音声認識ボタンがオフされたか否かを判定する。音声認識ボタンがオフされた場合はステップS105が肯定判定され、ナビゲーション装置の機能実行処理を終了する。音声認識ボタンがオンの状態である場合はステップS105が否定判定され、ステップS101に戻る。
【0022】
ステップS106では、タイマ11aがスタートしてから所定時間経過したか否かを判定する。所定時間経過した場合はステップS106が肯定判定され、ステップS107へ進む。まだ所定時間を経過していない場合はステップS106が否定判定され、ステップS103に戻る。ステップS107では、通常音声認識モード処理を実行する。通常音声認識モード処理は、マイク113から入力された音声を認識し、その認識結果に基づいて処理を実行するというモードである。通常音声認識モード処理は、通常の音声認識による処理と変わらないので、通常音声認識モード処理の説明は省略するが、たとえば、ユーザにかかわらず、入力した発話内容を認識した結果による処理を行うものである。そして、ステップS105へ進む。
【0023】
次に、図3を参照して、図2のステップS104の音声認識&タッチ操作モード処理を説明する。
【0024】
ステップS201では、マイク113から入力された音声を分析する。ステップS202では、音声認識部114に発話内容を認識させる。ステップS203では、音声認識部114に対してユーザを特定する処理を実行させる。
【0025】
ステップS204では、タッチパネルコントロール部110によって算出されたタッチパネル19のタッチ位置に基づいて、どのようなタッチ操作が行われたかを認識する。ステップS205では、ステップS202で認識された発話内容(語意)と、ステップS203で特定されたユーザと、ステップS204で認識されたタッチ操作とに基づいてナビゲーション装置1が実行する処理を決定する。ステップS206では、ステップS205で決定された処理をナビゲーション装置1に実行させる。
【0026】
たとえば、図4に示すように、ユーザAが「目的地」と発話したときは、タッチした位置に目的地を設定し、ユーザBが「目的地」と発話したときは、タッチした位置を中心としてレジャー施設の周辺施設検索を行うように、初期設定で登録しておく。また、ユーザAが「レストラン」と発話したときは、タッチ操作で指定した範囲において中華料理店の施設検索を行い、ユーザBが「レストラン」と発話したときは、タッチ操作で指定した範囲において日本料理店の施設検索を行うように初期設定で登録しておく。
【0027】
そして、ユーザAが「目的地」と発話して、表示モニタ16に表示された地図20をタッチすると、図5(a)に示すように、タッチした位置21に目的地が設定される。一方、ユーザBが「目的地」と発話して、表示モニタ16に表示された地図20をタッチすると、図5(b)に示すように、タッチした位置21を中心としてレジャー施設の周辺施設検索が行われ、検索された施設のアイコン22a〜22cが地図20上に表示される。ユーザがアイコン22a〜22cのいずれかをタッチすると、タッチされたアイコンの施設が目的地として設定される。
【0028】
また、ユーザAが「レストラン」と発話して、表示モニタ16に表示された地図20上にタッチ操作で矩形形状23を描くと、図6(a)に示すように、矩形形状23内の中華料理店が検索され、検索された施設のアイコン24a〜24cが地図20上に表示される。一方、ユーザBが「レストラン」と発話して、表示モニタ16に表示された地図20上にタッチ操作で矩形形状23を描くと、図6(b)に示すように、矩形形状23内の日本料理店が検索され、検索された施設のアイコン25a〜25cが地図20上に表示される。施設アイコンボタンを押圧すると目的地設定処理が実行される。
【0029】
以上の実施の形態によるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
(1)ナビゲーション装置1は、マイク113により音声が入力されると、その音声から発話者であるユーザを特定すると共に、その音声の語意を認識する。また、表示モニタ16の表示画面上に設けられたタッチパネル19におけるユーザのタッチ操作を認識する。そして、特定されたユーザと、認識された語意と、認識されたタッチ操作とに基づいて、ナビゲーション装置1の機能に関する処理を実行するようにした。これにより、ナビゲーション装置1は、ユーザごとに適切な処理を実行することができる。
【0030】
(2)ナビゲーション装置1は、ユーザAを特定し、目的地という語意を認識し、1点のタッチを認識した場合、そのタッチ位置21に目的地を設定する。一方、ユーザBを特定し、目的地という語意を認識し、1点のタッチを認識した場合、そのタッチ位置21を中心としてレジャー施設の周辺検索を行うようにした。これにより、地図上の地点を指定して目的地を設定することが多いユーザAに対しても、レジャー施設の周辺施設検索を行ってから目的地を設定することが多いユーザBに対しても、適切な処理を実行することができる。
【0031】
(3)またナビゲーション装置1は、音声認識部114によって認識された語意に基づいて、タッチ操作によって指定される範囲23内の施設検索を行うことができる。この場合、音声認識部114によって認識された語意(たとえば「レストラン」)が同じであっても、ユーザAが特定されたときと、ユーザBが特定されたときとで検索する施設のジャンル(中華料理店、日本料理店)を変更するようにした。これにより、中華料理が好きなユーザAに対しても、日本料理の好きなユーザBに対しても、適切な処理を実行することができる。
【0032】
(4)音声認識部114は、ナビゲーション機能に関してユーザが発話する一つの音声に基づいて、ユーザを特定するとともに、発話した語意を認識するようにした。これにより、音声を認識する装置の他にユーザを特定する装置を別途設けなくてもよい。
【0033】
以上の実施の形態のナビゲーション装置1を次のように変形することができる。
(1)前述のようにナビゲーション装置1は、ユーザAを特定し、目的地という語意を認識し、1点のタッチを認識した場合、タッチ位置に目的地を設定する一方で、ユーザBを特定し、目的地という語意を認識し、1点のタッチを認識した場合、タッチ位置を中心としてレジャー施設の周辺検索を行うようにする。このとき音声認識部114で認識される語意は、目的地に関する語意であれば、「目的地」に限定されない。たとえば、「行き先」、「到着地」、「目的場所」などの語意を用いることができる。
【0034】
(2)前述のようにナビゲーション装置1は、音声認識部114によって認識された語意が同じ「レストラン」であっても、ユーザAが特定されたときは中華料理店を検索し、ユーザBが特定されたときは日本料理店を検索することで、検索する施設のジャンルを変更する。このように、認識される語意とユーザごとに変更する検索施設のジャンルとの組合せは、「レストラン」に対する中華料理店と日本料理店とに限定されない。たとえば、「コンビニ」という語意に対してユーザごとに違う種類のコンビニエンスストアを検索したり、「ガソリンスタンド」という語意に対してユーザごとに違う種類のガソリンスタンドを検索したりしてもよい。また、一つの語意に対してユーザごとに変更する検索施設のジャンル数は2つに限らず、3つ以上としてもよい。たとえば、「レストラン」という語意に対して、ユーザA、Bとは別のユーザCが特定されたときには、イタリア料理店を検索するようにしてよい。
【0035】
(3)認識されたタッチ操作によって指定される範囲内の施設検索を行う場合、音声認識部114によって認識された語意は、検索する施設のジャンルの上位概念のジャンルの語意であってもよい。たとえば、第1のユーザの場合、小学校を検索し、第2のユーザの場合、中学校を検索する場合、小学校および中学校の上位概念の語意である「学校」の語意が認識されたとき、上述の検索を行うようにしてもよい。
【0036】
(4)音声入力の後にタッチ操作の有無を判定し、この判定結果によって、音声認識結果とタッチ操作とに基づく処理(音声認識&タッチ操作モード処理)と、音声認識のみによる処理(通常音声認識モード処理)を使い分けするようにした。しかしながら、メニュー画面により、予めいずれか一方の処理のみを有効化するようにしてもよい。
【0037】
(5)また本実施の形態では、音声入力の後にタッチ操作が行われるようにしたが、これとは逆に、タッチ操作を先に行い、その後に音声入力がされるようにしてもよい。すなわち、一の地点または所定の範囲の領域を指定するユーザのタッチ操作が認識されたら、その後にマイク113によって入力された音声の語意を音声認識部114により認識し、当該認識されたタッチ操作および語意に基づいて、前述したような処理を行ってもよい。
【0038】
(6)ユーザを特定するためのメニュー画面を設け、このメニュー画面からユーザを特定できるようにしてもよい。たとえば、ユーザ名の一覧を表示モニタに表示し、ユーザが、表示されたユーザ名の中から自分のユーザ名を選択することによって、ナビゲーション装置がユーザを特定できるようにしてもよい。
【0039】
(7)本実施の形態では、ユーザがタッチ操作により地図上に一の地点または所定の範囲の領域を指定するようにしたが、これをいわゆるハードボタン操作により行うようにしてもよい。すなわち、ナビゲーション装置1は前述のように、入力装置18において各種のボタンスイッチやハードスイッチにより実現される操作キー(ハードボタン)を有する。ユーザは、タッチ操作の代わりに、この操作キーを用いたハードボタン操作を行うことで前述のような一地点または所定範囲の領域を地図上に指定することができるようにする。たとえば、十字キーの操作によりカーソルを地図上で移動させると共に、決定ボタンの押下操作によってカーソルの位置に対応する地点を選択することで、ユーザが所望の一地点または所定範囲の領域を地図上に指定できるようにする。なお、こうしたハードボタン操作を行うための操作キーを、ナビゲーション装置1に付属されたリモコンなどに設けてもよい。また、タッチ操作とハードボタン操作とを組み合わせて行うようにしてもよい。
【0040】
(8)ユーザが所持している携帯電話などの携帯端末装置を利用して、ナビゲーション装置がユーザを特定できるようにしてもよい。
【0041】
実施形態と変形例の一つ、もしくは複数を組み合わせることも可能である。変形例同士をどのように組み合わせることも可能である。
【0042】
以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【符号の説明】
【0043】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
11a タイマ
16 表示モニタ
19 タッチパネル
22a〜22c,24a〜24c,25a〜25c アイコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの音声を入力する音声入力手段と、
前記音声入力手段によって入力された音声からユーザを特定するユーザ特定手段と、
前記音声入力手段によって入力された音声の語意を認識する音声認識手段と、
前記表示モニタ上におけるユーザのタッチ操作を認識するタッチ操作認識手段と、
前記ユーザ特定手段によって特定されたユーザと、前記音声認識手段によって認識された語意と、前記タッチ操作認識手段によって認識されたタッチ操作とに基づいてナビゲーション機能に関する処理を実行する処理実行手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記ユーザ特定手段と前記音声認識手段は、ナビゲーション機能に関してユーザが発話する一つの音声に基づいて、ユーザを特定するとともに、発話した語意を認識することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のナビゲーション装置において、
前記ユーザ特定手段は、第1のユーザと第2のユーザとを少なくとも特定し、
前記処理実行手段は、前記ユーザ特定手段が前記第1のユーザを特定し、前記音声認識手段が目的地に関する語意を認識し、前記タッチ操作認識手段が1点のタッチを認識した場合、前記タッチ操作認識手段によって認識されたタッチ位置に目的地を設定し、前記ユーザ特定手段が前記第2のユーザを特定し、前記音声認識手段が目的地に関する語意を認識し、前記タッチ操作認識手段が1点のタッチを認識した場合、前記タッチ操作認識手段によって認識されたタッチ位置を中心として所定ジャンルの施設の周辺検索を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
前記ユーザ特定手段は、第1のユーザと第2のユーザとを少なくとも特定し、
前記処理実行手段は、前記音声認識手段によって認識された語意に基づいて、前記タッチ操作認識手段によって認識されたタッチ操作によって指定される範囲内の施設検索を行う場合、前記音声認識手段によって認識された語意が同じであっても、前記ユーザ特定手段によって前記第1のユーザが特定されたときと、前記ユーザ特定手段によって前記第2のユーザが特定されたときとで検索する施設のジャンルを変更することを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−80824(P2011−80824A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−232285(P2009−232285)
【出願日】平成21年10月6日(2009.10.6)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】