説明

ナビゲーション装置

【課題】ナビゲーション用データを格納したストレージデバイスが故障した場合に経路案内ができなくなる事を回避するナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】装置本体に設けられた2つのスロット19の両方に、ナビゲーション用データ21を格納したリムーバブルメディア20を装着しつつ、いずれかのリムーバブルメディア20からナビゲーション用データ21を読み込んで経路を案内することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストレージデバイスに格納されたナビゲーション用データを用いて経路を案内するナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、経路を案内するナビゲーション装置においては、地図データや検索データ等のナビゲーション用データを格納するナビゲーション用のストレージデバイスとして、ナビゲーション装置に内蔵されたHDDやSDD、または、取り外し可能なDVDやメモリーカード等のリムーバブルメディアが使われている(例えば、特許文献1参照)。また、ナビゲーション用とは別に外部データの取り込み、または、内部データの取り出しのための2つ目のストレージデバイスとしてメモリーカードスロットが用意されていることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−20013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ナビゲーション装置で使用しているストレージデバイスでは、内蔵型の場合は故障すると交換や修理に時間がかかり、リムーバブルメディアの場合は取り外しが可能なことからメディアが故障した場合の修理は容易であるが、逆に頻繁な脱着などによって本体側のスロットもメディアも故障する可能性は高くなってしまう。
また、これまでのナビゲーション装置のストレージデバイスは、ナビゲーション用と外部データ取り込み/内部データ取り出し用の2つのストレージデバイスは、それぞれ使用用途が決まっており、片方がもう片方の代替として機能する事は出来なかった。
本発明は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、ナビゲーション用データを格納したストレージデバイスが故障した場合に経路案内ができなくなる事を回避するナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、装置本体に設けられた2つのスロットの両方に、ナビゲーション用データを格納したリムーバブルメディアを装着しつつ、いずれかのリムーバブルメディアからナビゲーション用データを読み込んで経路を案内することを特徴とする。
【0006】
この構成において、前記ナビゲーション用データの読み込み順を設定可能にした構成としても良い。また、前記読み込み順を、前回の読み込み順とは逆にして前記ナビゲーション用データを読み込む構成としても良い。また、前回ナビゲーション用データの読み込みに成功したスロットから前記ナビゲーション用データを読み込む構成としても良い。また、前記リムーバブルメディアのそれぞれに格納されたナビゲーション用データのうち最新のナビゲーション用データを読み込む構成としても良い。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、装置本体に設けられた2つのスロットの両方に、ナビゲーション用データを格納したリムーバブルメディアを装着しつつ、いずれかのリムーバブルメディアからナビゲーション用データを読み込んで経路を案内するため、2つのスロットのうち片方のスロット、或いは、当該片方のスロットに装着されたリムーバブルメディアに不具合が生じてナビゲーション用データの読み込みができなくなった場合には、もう片方のスロットに装着されたリムーバブルメディアからナビゲーション用データを読み込んでナビゲーション動作を継続させることができ、スロット、或いは、リムーバブルメディアの不具合によって経路を案内することができなくなることを回避することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の第1実施形態に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態のナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】第2実施形態のナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】第3実施形態のナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】第4実施形態のナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】第5実施形態のナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明を適用した実施形態に係るナビゲーション装置1の機能的構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置1は、ストレージデバイスに格納された地図データや検索データ等のナビゲーション用データを読み込んで経路を案内するものである。
ナビゲーション装置1は、制御部10と、絶対位置方位検出部11と、相対方位検出部12と、車速検出部13と、FM多重受信処理部14と、ビーコン受信処理部15と、表示部16と、入力部17と、ユーザーインターフェイス部18と、音声認識部33とを装置本体に内蔵するとともに、装置本体に設けられた2つのスロット19を備えている。
【0010】
制御部10は、ナビゲーション装置1の各部を中枢的に制御するものであり、CPU及びその周辺回路から構成される。ROM30は、BIOSやブートプログラム、その他の制御プログラム等を予め記憶し、ナビゲーション装置1の起動時にCPUによってアクセスされる。制御部10のCPUは、ROM30に記憶された制御プログラム等を読み出して、ナビゲーション装置1の各部を制御する。DRAM31は、CPUのワークエリアに使用されるメモリーである。VRAM32は、後述する表示部16の表示用データが格納されるメモリーである。
【0011】
絶対位置方位検出部11は、ナビゲーション装置1が搭載された車両の現在位置すなわち自車位置について、地表での絶対的な位置座標や方位を計算するため、GPS衛生から送られてくるGPS電波をGPSアンテナ11aやレシーバーなどで受信し、GPS電波に重畳されたGPS信号から、地表での絶対的な位置座標や方位を算出し、制御部10に出力する。
相対方位検出部12は、ジャイロセンサー等を使って、自車位置の相対的な方位を検出し、制御部10に出力する。
車速検出部13は、車両の速度を計算するため、車両より得られる車速パルスに基づいて車両の速度を算出し、制御部10に出力する。制御部10は、車速検出部13の検出値に基づいて車両の速度を検出する車速検出手段として機能する。
【0012】
FM多重受信処理部14は、制御部10の制御の下、FM多重放送波を受信して、道路交通情報を取り出し、制御部10に出力するものである。具体的には、FM多重受信処理部14は、FM多重専用チューナーと、多重エンコーダーと、を備えている。FM多重専用チューナーは、FM多重放送を受信すると、FM多重信号を多重エンコーダーに出力する。多重エンコーダーは、FM多重専用チューナーから入力されたFM多重信号を復号して道路交通情報を取得し、制御部10に出力する。
ビーコン受信処理部15は、制御部10の制御の下、道路に設けられたビーコンが発する道路交通情報に係る電波を受信し、制御部10に出力する。
【0013】
表示部16は、液晶ディスプレイ装置やEL(Electro Luminescence)ディスプレイ装置等を用いて構成された表示パネルを備え、制御部10の制御の下、表示パネルに経路案内のための地図や、操作メニュー等の各種情報を表示する。
入力部17は、複数の操作ボタンと、表示部16の表示パネルに重ねて配設されたタッチパネルを備え、ユーザーの操作ボタンや、タッチパネルに対する操作を検出し、制御部10に出力する。なお、入力部17がリモートコントローラーを備える構成であってもよい。
ユーザーインターフェイス部18は、I/O制御回路やドライバー等であり、表示部16及び入力部17と、制御部10とを接続するインターフェースである。
【0014】
スロット19は、図示は省略したが、リムーバブルメディア(メモリーカード)20を挿入口から差し込んで装着するスロットイン式のスロットであり、第1スロット19Aと第2スロット19Bの2つのスロットから構成される。第1スロット19Aと第2スロット19Bとはそれぞれ決まった使用用途に限定されず、同列に構成されている。第1スロット19A及び第2スロット19Bには、2枚のリムーバブルメディア(メモリーカード)20A,20Bがそれぞれ装着される。リムーバブルメディア20は、経路案内に用いる地図データや経路探索用データ等のナビゲーション用データ21を格納するストレージデバイスとして用いられる。
【0015】
この構成によれば、第1スロット19Aと第2スロット19Bは同列に構成され、さらに、第1スロット19Aと第2スロット19Bの両方にナビゲーション用データを格納したリムーバブルメディア20A,20Bをそれぞれ装着させたため、第1スロット19A、或いは、第2スロット19Bに装着されたリムーバブルメディア20A,20Bのいずれかからナビゲーション用データ21を読み込んで経路案内をすることができる。また、第1スロット19Aと第2スロット19Bとは、それぞれの使用用途が限定されていないため、片方のスロット19がもう片方のスロット19の代替として機能することができ、片方のスロット19に不具合が発生した場合にも、もう片方のスロット19からナビゲーション用データを読み込んで経路案内を継続することができる。
【0016】
また、ストレージデバイスはリムーバブルメディア20を用いる構成としたため、ストレージデバイスに不具合が発生した場合には容易に交換することができる。また、リムーバブルメディア20を装着するスロット19を複数設けたため、リムーバブルメディア20の頻繁な脱着によってスロット19が故障する可能性を低くすることができる。
リムーバブルメディア20としては、メモリーカードの他に、CD−ROM,DVD,USBメモリー等を用いる構成としてもよい。
【0017】
音声認識部33は、不図示のマイクを介して入力されるユーザーによって発声されたワード(発話内容)を認識して認識結果を制御部10に出力する。音声認識部33への音声入力は、入力部17を介してユーザーが音声入力をする操作を行った際に許可される構成であっても良い。
【0018】
上記構成のナビゲーション装置1は、制御部10の制御の下、スロット19に装着されたリムーバブルメディア20に格納されたナビゲーション用データを読み込んでナビゲーション動作を実行する、つまり、経路を探索する或いは経路を再探索するなどして経路案内をすることができる。
入力部17の操作ボタンやタッチパネルによって目的地までの経路の探索が指示された場合、制御部10は、目的地までの推奨経路を探索する。制御部10は、推奨経路の探索後、表示部16の表示パネルに表示された地図上に、車両の現在位置、及び、車両が走行すべき経路を明示し、車両の運転手に対して経路誘導を行う。経路誘導中、制御部10は、相対方位検出部12及び車速検出部13の検出値に基づいて自律航法により算出した自車位置を、絶対位置方位検出部11により検出された自車位置により補正するハイブリッド航法により、高精度に求めた自車位置を地図上に表示して、経路を案内する。
【0019】
また、制御部10は、経路探索後に探索された経路に基づいて経路案内を行っている状況において、案内中の経路から車両が外れてしまった場合や、案内中の経路が最適な経路ではなくなった場合(例えば、道路交通情報により案内中の経路が混雑している状況であることが検出された場合)等に、自動で、新たに推奨経路の探索を開始し、推奨経路を探索する。
【0020】
次に、スロット19にリムーバブルメディア20を装着して経路再探索機能を起動した際のナビゲーション装置1の動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。
ナビゲーション装置1が起動する(ステップS1)と、制御部10は、スロット19に装着されたリムーバブルメディア20に格納された地図データ及び検索データ等のナビゲーション用データ21を検索し、検索されたナビゲーション用データ21の読み込みを行う。
制御部10はまず、第1スロット19Aに装着されたリムーバブルメディア20Aに記憶されているデータの中からナビゲーション用データ21Aを検索して読み込みを行う(ステップS2)。次に、制御部10は、第1スロット19Aからのナビゲーション用データ21Aの読み込みが成功したか否かを判定する(ステップS3)。制御部10は、第1スロット19Aからのナビゲーション用データ21Aの読み込みに成功したと判定すると(ステップS3:Yes)、第1スロット19Aから読み込む、リムーバブルメディア20Aに格納されているナビゲーション用データ21Aに基づいてナビゲーションを実行する(ステップS4)。
【0021】
一方、第1スロット19Aからのナビゲーション用データ21Aの読み込みに失敗したと判定すると(ステップS3:No)、制御部10は、続いて第2スロット19Bに記憶されているデータの中からナビゲーション用データ21Bを検索し読み込みを行う(ステップS5)。第1スロット19Aからのナビゲーション用データ21Aの読み込みが失敗する場合としては、例えば、第1スロット19Aに不具合がある、第1スロット19Aに装着されたリムーバブルメディア20Aに不具合がある、第1スロット19Aに装着されたリムーバブルメディア20Aにナビゲーション用データ21が格納されていない等が考えられる。
【0022】
次に、制御部10は、第2スロット19Bからのナビゲーション用データ21Bの読み込みが成功したか否かを判定する(ステップS6)。制御部10は、第2スロット19Bからのナビゲーション用データ21Bの読み込みに成功したと判定すると(ステップS6:Yes)、第2スロット19Bから読み込む、リムーバブルメディア20Bに格納されているナビゲーション用データ21Bに基づいてナビゲーションを実行する(ステップS7)。
一方、第2スロット19Bからのナビゲーション用データ21Bの読み込みに失敗したと判定すると(ステップS6:No)、制御部10は、ナビゲーションを実行するためのナビゲーション用データ21を第1スロット19A、或いは、第2スロット19Bのいずれからも読み込むことができないため、表示部16にナビゲーション用データ21の読み込みにエラーが生じた旨を示すメッセージを表示して(ステップS8)、ナビゲーション動作を停止させる(ステップS9)。
【0023】
制御部10は、また、ナビゲーション動作の実行中に正常にナビゲーション用データ21の読み込みができなくなった場合には、図2に示したフローチャートに従って、ナビゲーション用データ21の読み込みができるスロットを自動で検出し、ナビゲーション用データ21の読み込みができるスロットからナビゲーション用データ21の読み込みを行い、ナビゲーション動作を継続させる。制御部10は、第1スロット19A及び第2スロット19Bのどちらからもナビゲーション用データ21の読み込みができなくなった場合には、エラーを表示して、ナビゲーション動作を停止する。
【0024】
本実施形態では、第1スロット19Aに装着されたリムーバブルメディア20Aから先にナビゲーション用データの読み込みを行う構成としたが、どちらのスロット19に装着されたリムーバブルメディア20からデータの読み込みを先に行うかは、ユーザーによって任意に設定可能であり、ユーザーが入力部17を介して、どちらのスロット19の読み込みを先に行うかを選択できるように構成されている。
【0025】
以上説明したように、本実施形態によれば、制御部10は、第1スロット19Aに装着されたリムーバブルメディア20A或いは第2スロット19Bに装着されたリムーバブルメディア20Bのどちらか一方からナビゲーション用データ21を検索して読み込み、ナビゲーション動作を行い、ナビゲーション動作の実行中に片方のスロットからデータを読み込むことができなくなった場合には、もう片方のスロットからナビゲーション用データ21を読み込んでナビゲーション動作を継続させる。
そのため、第1スロット19A及び第2スロット19Bの両方にナビゲーション用データ21を格納したリムーバブルメディア20を装着させておくことで、片方のスロット19、或いは、当該片方のスロットに装着されたリムーバブルメディア20に不具合が発生し、ナビゲーション用データ21を正常に読み込めなくなった場合においても、もう片方のスロット19に装着されたリムーバブルメディア20に格納されているナビゲーション用データ21を検索して読み込み、ナビゲーション動作を継続して、経路を案内することできる。
【0026】
また、本実施形態によれば、第1スロット19A或いは第2スロット19Bのどちらか一方にナビゲーション用データ21を格納したリムーバブルメディア20を装着しても、制御部10がナビゲーション用データ21を検索して、ナビゲーション用データ21を読み込むことができるスロット19を判断し、ナビゲーション動作を実行するため、ユーザーは、ナビゲーション用データ21を格納したリムーバブルメディア20を装着するべきスロット19がどちらかを意識する必要がなく、ユーザーにとって、ナビゲーション装置1の使いやすさが向上する。
【0027】
<第2実施形態>
上述した第1実施形態では、ナビゲーション動作の起動時には毎回、第1スロット19Aからナビゲーション用データの読み込みを行い、第1スロット19Aからのデータの読み込みに失敗した場合に、第2スロット19Bからナビゲーション用データの読み込みを行う構成であった。本実施形態では、ナビゲーション装置1の制御部10のROM30に、前回ナビゲーション動作を実行した際に、第1スロット19A或いは第2スロット19Bのどちらのスロット19からナビゲーション用データ21の読み込みが成功したかが記憶され、制御部10は、前回ナビゲーション用データ21が読み込めていた実績のあるスロット19から先に、ナビゲーション用データの読み込みを行う。
以下、かかるナビゲーション装置1の動作について説明する。
【0028】
図3は、本実施形態に係るナビゲーション装置1の動作を示すフローチャートである。
なお、本実施形態において、ナビゲーション装置1の構成は、図1で示した第1実施形態のナビゲーション装置1と同一であり、その説明を省略する。
ナビゲーション装置1が起動する(ステップS11)と、制御部10は、ROM30に記憶されている前回のナビゲーション動作の実行時にナビゲーション用データ21の読み込みに成功したスロット19の情報(例えばスロットの識別ID等)を取得する(ステップS12)。続いて、制御部10は、ROM30から取得した情報から、前回ナビゲーション用データ21の読み込みに成功したのは第1スロット19Aからか否かを判定する(ステップS13)。前回、ナビゲーション用データ21の読み込みに成功したのは第1スロット19Aからであると判定されると(ステップS13:Yes)、制御部10は、第1スロット19Aに装着されたリムーバブルメディア20Aに格納されているナビゲーション用データ21Aを検索し読み込みを行う(ステップS14)。
次に、制御部10は、第1スロット19Aからのナビゲーション用データ21Aの読み込みが成功したか否かを判定する(ステップS15)。制御部10は、第1スロット19Aからのナビゲーション用データ21Aの読み込みに成功したと判定すると(ステップS15:Yes)、第1スロット19Aからナビゲーション用データ21Aの読み込みが成功した旨をROM30に記憶する(ステップS16)。続いて、制御部10は、第1スロット19Aから読み込む、リムーバブルメディア20Aに格納されているナビゲーション用データ21Aに基づいてナビゲーションを実行する(ステップS17)。
【0029】
一方、第1スロット19Aからのナビゲーション用データ21Aの読み込みに失敗したと判定すると(ステップS15:No)、制御部10は、続いて第2スロット19Bからのナビゲーション用データ21Bの読み込みを行う(ステップS18)。次に、制御部10は、第2スロット19Bからのナビゲーション用データ21Bの読み込みが成功したか否かを判定する(ステップS19)。制御部10は、第2スロット19Bからのナビゲーション用データ21Bの読み込みに成功したと判定すると(ステップS19:Yes)、第2スロット19Bからナビゲーション用データ21Bの読み込みが成功した旨をROM30に記憶する(ステップS20)。続いて、制御部10は、第2スロット19Bから読み込む、リムーバブルメディア20Bに格納されているナビゲーション用データ21Bに基づいてナビゲーションを実行する(ステップS21)。
【0030】
ステップS19において、第2スロット19Bからのナビゲーション用データ21Bの読み込みに失敗したと判定すると(ステップS19:No)、制御部10は、ナビゲーションを実行するためのナビゲーション用データ21を第1スロット19A、或いは、第2スロット19Bのいずれからも読み込むことができないため、表示部16にナビゲーション用データ21の読み込みにエラーが生じた旨を示すメッセージを表示して(ステップS22)、ナビゲーション動作を停止させる(ステップS23)。
【0031】
ステップS13において、前回ナビゲーション用データ21の読み込みに成功したのは第1スロット19Aからではないと判定されると(ステップS13:No)、制御部10は、第2スロット19Bに装着されたリムーバブルメディア20Bに格納されているナビゲーション用データ21Bの読み込みを行う(ステップS24)。
次に、制御部10は、第2スロット19Bからのナビゲーション用データ21Bの読み込みが成功したか否かを判定する(ステップS25)。制御部10は、第2スロット19Bからのナビゲーション用データ21Bの読み込みに成功したと判定すると(ステップS25:Yes)、第2スロット19Bからナビゲーション用データ21Bの読み込みが成功した旨をROM30に記憶する(ステップS26)。続いて、制御部10は、第2スロット19Bから読み込む、リムーバブルメディア20Bに格納されているナビゲーション用データ21Bに基づいてナビゲーションを実行する(ステップS27)。
【0032】
一方、第2スロット19Bからのナビゲーション用データ21Bの読み込みに失敗したと判定すると(ステップS25:No)、制御部10は、続いて第1スロット19Aからのナビゲーション用データ21Aの読み込みを行う(ステップS28)。次に、制御部10は、第1スロット19Aからのナビゲーション用データ21Aの読み込みが成功したか否かを判定する(ステップS29)。制御部10は、第1スロット19Aからのナビゲーション用データ21Aの読み込みに成功したと判定すると(ステップS29:Yes)、第1スロット19Aからナビゲーション用データ21Aの読み込みが成功した旨をROM30に記憶する(ステップS30)。続いて、制御部10は、第1スロット19Aから読み込む、リムーバブルメディア20Aに格納されているナビゲーション用データ21Aに基づいてナビゲーションを実行する(ステップS31)。
【0033】
ステップS29において、第1スロット19Aからのナビゲーション用データ21Aの読み込みに失敗したと判定すると(ステップS29:No)、制御部10は、ナビゲーションを実行するためのナビゲーション用データ21を第1スロット19A、或いは、第2スロット19Bのいずれからも読み込むことができないため、表示部16にナビゲーション用データ21の読み込みにエラーが生じた旨を示すメッセージを表示して(ステップS22)、ナビゲーション動作を停止させる(ステップS23)。
【0034】
制御部10は、また、ナビゲーション動作の実行中に正常にナビゲーション用データ21の読み込みができなくなった場合には、図3に示したフローチャートに従って、ナビゲーション用データ21の読み込みができるスロット19を自動で検出し、ナビゲーション用データ21の読み込みができるスロット19からナビゲーション用データ21の読み込みを行い、ナビゲーション動作を継続させる。制御部10は、第1スロット19A及び第2スロット19Bのどちらからもナビゲーション用データ21の読み込みができなくなった場合には、エラーを表示して、ナビゲーション動作を停止する。
【0035】
以上説明したように、本実施形態によれば、制御部10は、前回のナビゲーション動作の実行中に、ナビゲーション用データ21が読み込めていた実績のあるスロットからのナビゲーション用データ21の読み込みをまず行う。前回のナビゲーション動作時にナビゲーション用データ21を読み込めていた実績のあるスロットは、前回に引き続き今回も同一にナビゲーション用データ21を読み込むことができる可能性は高く、そのため、ナビゲーション用データ21を速やかに読み込んでナビゲーション動作の実行を行うことができ、ユーザーのナビゲーション動作の起動の要望に迅速にこたえることができる。
【0036】
また、本実施形態によれば、第1スロット19A、及び、第2スロット19Bの両方にナビゲーション用データ21を格納したリムーバブルメディア20を装着しておくことで、片方のスロット19を、もう片方のスロット19の代替として機能させることができ、片方のスロット19からナビゲーション用データ21を正常に読み込むことができなくなった場合においても、もう片方のスロット19からナビゲーション用データ21を読み込むことで、ナビゲーション動作を実行できなくなる事を回避することができる。
【0037】
<第3実施形態>
上述した第2実施形態では、制御部10のROM30に前回ナビゲーション動作を実行した際にナビゲーション用データ21を読み込んだスロット19を記憶し、前回ナビゲーション用データ21を読み込んだスロット19と同じスロットから先に、ナビゲーション用データの読み込みを行う構成であった。本実施形態においては、制御部10のROM30に記憶されている前回ナビゲーション動作を実行した際にナビゲーション用データ21を読み込んだスロット19とは逆のスロット19からまずナビゲーション用データの読み込みを行う。
以下、かかるナビゲーション装置1の動作について説明する。
【0038】
図4は、本実施形態に係るナビゲーション装置1の動作を示すフローチャートである。
なお、本実施形態において、ナビゲーション装置1の構成は、図1で示した第1実施形態のナビゲーション装置1と同一であり、その説明を省略する。
ナビゲーション装置1が起動する(ステップS41)と、制御部10は、ROM30に記憶されている前回のナビゲーション動作の実行時にナビゲーション用データ21の読み込みに成功したスロット19の情報(例えばスロットの識別ID等)を取得する(ステップS42)。続いて、制御部10は、ROM30から取得した情報に基づいて、前回ナビゲーション用データ21の読み込みに成功したのは第1スロット19Aからか否かを判定する(ステップS43)。前回ナビゲーション用データ21の読み込みに成功したのは第1スロット19Aからであると判定されると(ステップS43:Yes)、制御部10は、第2スロット19Bに装着されたリムーバブルメディア20Bに格納されているナビゲーション用データ21Bの読み込みを行う(ステップS44)。
次に、制御部10は、第2スロット19Bからのナビゲーション用データ21Bの読み込みが成功したか否かを判定する(ステップS45)。制御部10は、第2スロット19Bからのナビゲーション用データ21Bの読み込みに成功したと判定すると(ステップS45:Yes)、第2スロット19Bからナビゲーション用データ21Bの読み込みが成功した旨をROM30に記憶する(ステップS46)。続いて、制御部10は、第2スロット19Bから読み込む、リムーバブルメディア20Bに格納されているナビゲーション用データ21Bに基づいてナビゲーションを実行する(ステップS47)。
【0039】
一方、第2スロット19Bからのナビゲーション用データ21Bの読み込みに失敗したと判定すると(ステップS45:No)、制御部10は、続いて第1スロット19Aからのナビゲーション用データ21Aの読み込みを行う(ステップS48)。次に、制御部10は、第1スロット19Aからのナビゲーション用データ21Aの読み込みが成功したか否かを判定する(ステップS49)。制御部10は、第1スロット19Aからのナビゲーション用データ21Aの読み込みに成功したと判定すると(ステップS49:Yes)、第1スロット19Aからナビゲーション用データ21Aの読み込みが成功した旨をROM30に記憶する(ステップS50)。続いて、制御部10は、第1スロット19Aから読み込む、リムーバブルメディア20Aに格納されているナビゲーション用データ21Aに基づいてナビゲーションを実行する(ステップS51)。
【0040】
ステップS49において、第1スロット19Aからのナビゲーション用データ21Aの読み込みに失敗したと判定すると(ステップS49:No)、制御部10は、ナビゲーションを実行するためのナビゲーション用データ21を第2スロット19B、或いは、第1スロット19Aのいずれからも読み込むことができないため、表示部16にナビゲーション用データ21の読み込みにエラーが生じた旨を示すメッセージを表示して(ステップS52)、ナビゲーション動作を停止させる(ステップS53)。
【0041】
ステップS43において、前回ナビゲーション用データ21の読み込みに成功したのは第1スロット19Aからではないと判定されると(ステップS43:No)、制御部10は、第1スロット19Aに装着されたリムーバブルメディア20Aに格納されているナビゲーション用データ21Aの読み込みを行う(ステップS54)。
次に、制御部10は、第1スロット19Aからのナビゲーション用データ21Aの読み込みが成功したか否かを判定する(ステップS55)。制御部10は、第1スロット19Aからのナビゲーション用データ21Aの読み込みに成功したと判定すると(ステップS55:Yes)、第1スロット19Aからナビゲーション用データ21Aの読み込みが成功した旨をROM30に記憶する(ステップS56)。続いて、制御部10は、第1スロット19Aから読み込む、リムーバブルメディア20Aに格納されているナビゲーション用データ21Aに基づいてナビゲーションを実行する(ステップS57)。
【0042】
一方、第1スロット19Aからのナビゲーション用データ21Aの読み込みに失敗したと判定すると(ステップS55:No)、制御部10は、続いて第2スロット19Bからのナビゲーション用データ21Bの読み込みを行う(ステップS58)。次に、制御部10は、第2スロット19Bからのナビゲーション用データ21Bの読み込みが成功したか否かを判定する(ステップS59)。制御部10は、第2スロット19Bからのナビゲーション用データ21Bの読み込みに成功したと判定すると(ステップS59:Yes)、第2スロット19Bからナビゲーション用データ21Bの読み込みが成功した旨をROM30に記憶する(ステップS60)。続いて、制御部10は、第2スロット19Bから読み込む、リムーバブルメディア20Bに格納されているナビゲーション用データ21Bに基づいてナビゲーションを実行する(ステップS61)。
【0043】
ステップS59において、第2スロット19Bからのナビゲーション用データ21Bの読み込みに失敗したと判定すると(ステップS59:No)、制御部10は、ナビゲーションを実行するためのナビゲーション用データ21を第2スロット19B、或いは、第1スロット19Aのいずれからも読み込むことができないため、表示部16にナビゲーション用データ21の読み込みにエラーが生じた旨を示すメッセージを表示して(ステップS52)、ナビゲーション動作を停止させる(ステップS53)。
【0044】
制御部10は、また、ナビゲーション動作の実行中に正常にナビゲーション用データ21の読み込みができなくなった場合には、図4に示したフローチャートに従って、前回ナビゲーション用データ21を読み込んでいたスロットとは逆のスロット、例えば第1スロット19Aからナビゲーション用データの読み込みができなくなった場合には第2スロット19B、からナビゲーション用データ21の読み込みを行ってナビゲーション動作を継続させる。制御部10は、第1スロット19A及び第2スロット19Bのどちらからもナビゲーション用データ21の読み込みができなくなった場合には、エラーを表示して、ナビゲーション動作を停止する。
【0045】
以上説明したように、本実施形態によれば、制御部10は、前回のナビゲーション動作の実行中に、ナビゲーション用データ21が読み込めていたスロット19とは逆のスロット19からのデータの読み込みをまず行う。そのため、第1スロット19Aと第2スロット19Bの両方に同じナビゲーション用データ21を格納したリムーバブルメディア20A,20Bを装着しておくことで、ナビゲーション動作の実行の度に、前回とは逆のスロットからナビゲーション用データ21が読み込まれて、ナビゲーション動作が実行され、片方のスロットだけ使用頻度が上がって寿命が縮むのを避けることができる。
【0046】
また、本実施形態によれば、ナビゲーション動作の実行中に片方のスロット19、或いは、当該片方のスロット19に装着されたリムーバブルメディア20の不具合によってナビゲーション用データ21の読み込みができなくなった場合にも、もう片方のスロット19に装着されているリムーバブルメディア20からナビゲーション用データ21を読み込んでナビゲーション動作を継続することができる。
【0047】
<第4実施形態>
上述した第1実施形態では、ナビゲーション動作の起動時には毎回、第1スロット19Aからナビゲーション用データの読み込みを行い、第1スロット19Aからのデータの読み込みに失敗した場合に、第2スロット19Bからナビゲーション用データの読み込みを行う構成であった。本実施形態では、制御部10は、第1スロット19Aに装着されたリムーバブルメディア20Aに格納されたナビゲーション用データ21Aと、第2スロット19Bに装着されたリムーバブルメディア20Bに格納されたナビゲーション用データ21Bのうち最新のナビゲーション用データ21を検索して、最新のナビゲーション用データ21を格納したリムーバブルメディア20が装着されているスロット19から検索された最新のナビゲーション用データ21を読み込んでナビゲーション動作を実行する。
以下、かかるナビゲーション装置1の動作について説明する。
【0048】
図5は、本実施形態に係るナビゲーション装置1の動作を示すフローチャートである。
なお、本実施形態において、ナビゲーション装置1の構成は、図1で示した第1実施形態のナビゲーション装置1と同一であり、その説明を省略する。
ナビゲーション装置1が起動する(ステップS81)と、制御部10は、第1スロット19Aにリムーバブルメディア20が装着されているかを判定する(ステップS82)。第1スロット19Aにリムーバブルメディア20が装着されていると判定すると(ステップS82:Yes)、制御部10は、次に、第2スロット19Bにリムーバブルメディア20が装着されているかを判定する(ステップS83)。
第2スロット19Bにリムーバブルメディア20が装着されていいないと判定した際には(ステップS83:No)、制御部10は、第1スロット19Aから読み込む、リムーバブルメディア20Aに格納されているナビゲーション用データ21Aに基づいてナビゲーションを実行する(ステップS86)。
【0049】
一方、第2スロット19Bにリムーバブルメディア20が装着されていると判定すると(ステップS83:Yes)、制御部10は、続いて、第1スロット19Aに装着されたリムーバブルメディア20Aに格納されたナビゲーション用データ21Aと、第2スロット19Bに装着されたリムーバブルメディア20Bに格納されたナビゲーション用データ21Bとの新旧を比較する(ステップS84)。このとき、制御部10は、第1スロット19Aを介してリムーバブルメディア20Aに格納されたナビゲーション用データ21Aのバージョン情報、或いは、作成日時を取得するとともに、第2スロット19Bを介してリムーバブルメディア20Bに格納されたナビゲーション用データ21Bのバージョン情報、或いは、作成日時を取得して、これらを比較する。制御部10は、それぞれのナビゲーション用データ21のバージョン情報、或いは、作成日時の比較結果に基づいて、第1スロット19Aから読み込まれるナビゲーション用データ21Aが最新のナビゲーション用データか否かを判定する(ステップS85)。
【0050】
ナビゲーション用データ21Aがナビゲーション用データ21Bよりも新しいと判定すると(ステップS85:Yes)、制御部10は、第1スロット19Aから読み込む、リムーバブルメディア20Aに格納されているナビゲーション用データ21Aに基づいてナビゲーションを実行する(ステップS86)。
一方、ナビゲーション用データ21Aがナビゲーション用データ21Bよりも古いと判定すると(ステップS85:No)、制御部10は、第2スロット19Bから読み込む、リムーバブルメディア20Bに格納されているナビゲーション用データ21Bが最新のナビゲーション用データであると判定し、ナビゲーション用データ21Bに基づいてナビゲーションを実行する(ステップS88)。
【0051】
ステップS82において、第1スロット19Aにリムーバブルメディア20が装着されていないと判定すると(ステップS82:No)、制御部10は、次に、第2スロット19Bにリムーバブルメディア20が装着されているか否かを判定する(ステップS87)。第2スロット19Bにリムーバブルメディア20が装着されていると判定すると(ステップS87:Yes)、制御部10は、第2スロット19Bから読み込む、リムーバブルメディア20Bに格納されているナビゲーション用データ21Bに基づいてナビゲーションを実行する(ステップS88)。
一方、第2スロット19Bにリムーバブルメディア20が装着されていないと判定すると(ステップS87:No)、制御部10は、ナビゲーションを実行するためのナビゲーション用データ21を第1スロット19A、或いは、第2スロット19Bのいずれからも読み込むことができないため、表示部16にデータの読み込みにエラーが生じた旨を示すメッセージを表示して(ステップS89)、ナビゲーション動作を停止させる(ステップS90)。
【0052】
以上説明したように、本実施形態によれば、ナビゲーション装置1が自動で最新のナビゲーション用データ21を格納したリムーバブルメディア20が装着されているスロット19を検出し、ナビゲーション動作を実行するため、ナビゲーション動作の起動は、毎回、最新のナビゲーション用データ21に基づいて実行される。また、ユーザーは、最新のナビゲーション用データ21が格納されているリムーバブルメディア20をどちらのスロット19に装着するべきかを意識する必要がなく、ユーザーにとって、ナビゲーション装置1の使いやすさが向上する。
【0053】
<第5実施形態>
上述した第1実施形態では、ナビゲーション動作の起動時には毎回、第1スロット19Aからナビゲーション用データの読み込みを行い、第1スロット19Aからのデータの読み込みに失敗した場合に、第2スロット19Bからナビゲーション用データの読み込みを行う構成であった。ところで、第1スロット19Aと第2スロット19Bとはそれぞれ決まった使用用途に限定されていないため、片方のスロット19に外部データ取り込み/内部データ取り出し用のリムーバブルメディアを装着することも可能である。そのため、本実施形態では、制御部10は、第1スロット19A、或いは、第2スロット19Bのどちらのスロット19にナビゲーション用データ21を格納したリムーバブルメディア20が装着されているかを判定し、ナビゲーション用データ21を格納したリムーバブルメディア20が装着されているスロット19からナビゲーション用データ21を読み込んでナビゲーション動作を実行する。
以下、かかるナビゲーション装置1の動作について説明する。
【0054】
図6は、本実施形態に係るナビゲーション装置1の動作を示すフローチャートである。
なお、本実施形態において、ナビゲーション装置1の構成は、図1で示した第1実施形態のナビゲーション装置1と同一であり、その説明を省略する。
ナビゲーション装置1が起動する(ステップS71)と、制御部10は、第1スロット19Aにリムーバブルメディア20が装着されているかを判定する(ステップS72)。第1スロット19Aにリムーバブルメディア20が装着されていると判定すると(ステップS72:Yes)、制御部10は、次に第1スロット19Aに装着されたリムーバブルメディア20Aにナビゲーション用データ21Aが格納されているか否かを判定する(ステップS73)。このとき、制御部10は例えば第1スロット19Aを介してリムーバブルメディア20Aから、リムーバブルメディアに格納されているデータのリストを取得し、このリストの中にナビゲーション用データ21Aが含まれているか否かで、リムーバブルメディア20Aにナビゲーション用データ21Aが格納されているか否かを判定する構成としても良い。
【0055】
第1スロット19Aに装着されたリムーバブルメディア20Aにナビゲーション用データ21Aが格納されていると判定すると(ステップS73:Yes)、制御部10は、第1スロット19Aから読み込む、リムーバブルメディア20Aに格納されているナビゲーション用データ21Aに基づいてナビゲーションを実行する(ステップS74)。
一方、第1スロット19Aにリムーバブルメディア20が装着されていないと判定された場合(ステップS72:No)、或いは、第1スロット19Aに装着されたリムーバブルメディア20Aにはナビゲーション用データ21Aが格納されていないと判定された場合(ステップS73:No)、制御部10は、第2スロット19Bにリムーバブルメディア20が装着されているかを判定する(ステップS75)。
【0056】
第2スロット19Bにリムーバブルメディア20が装着されていると判定すると(ステップS75:Yes)、制御部10は、続いて、第2スロット19Bに装着されたリムーバブルメディア20Bにナビゲーション用データ21Bが格納されているかを判定する(ステップS76)。第2スロット19Bに装着されたリムーバブルメディア20Bにナビゲーション用データ21Bが格納されていると判定すると(ステップS76:Yes)、制御部10は、第2スロット19Bから読み込む、リムーバブルメディア20Bに格納されているナビゲーション用データ21Bに基づいてナビゲーションを実行する(ステップS77)。
【0057】
一方、第2スロット19Bにリムーバブルメディア20が装着されていないと判定された場合(ステップS75:No)、或いは、第2スロット19Bに装着されたリムーバブルメディア20Bにはナビゲーション用データ21が格納されていないと判定された場合(ステップS76:No)、制御部10は、ナビゲーションを実行するためのナビゲーション用データ21を第2スロット19B、或いは、第1スロット19Aのいずれからも読み込むことができないため、表示部16にナビゲーション用データの読み込みにエラーが生じた旨を示すメッセージを表示して(ステップS78)、ナビゲーション動作を停止させる(ステップS79)。
【0058】
以上説明したように、本実施形態によれば、ナビゲーション動作の起動時の処理として、第1スロット19A、或いは、第2スロット19Bのうちナビゲーション用データ21が格納されているリムーバブルメディア20が装着されているスロット19を自動判別してナビゲーション動作を実行するため、ユーザーはナビゲーション用データ21を格納したリムーバブルメディア20を2つのスロット19のうちどちらに装着するべきかを意識する必要がなく、ユーザーにとって、ナビゲーション装置1の使いやすさが向上する。
【符号の説明】
【0059】
1 ナビゲーション装置
10 制御部
19 スロット
19A 第1スロット
19B 第2スロット
20 リムーバブルメディア
21 ナビゲーション用データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体に設けられた2つのスロットの両方に、ナビゲーション用データを格納したリムーバブルメディアを装着しつつ、いずれかのリムーバブルメディアからナビゲーション用データを読み込んで経路を案内することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記ナビゲーション用データの読み込み順を設定可能にしたことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記読み込み順を、前回の読み込み順とは逆にして前記ナビゲーション用データを読み込むことを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前回ナビゲーション用データの読み込みに成功したスロットから前記ナビゲーション用データを読み込むことを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記リムーバブルメディアのそれぞれに格納されたナビゲーション用データのうち最新のナビゲーション用データを読み込むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−132863(P2012−132863A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−286940(P2010−286940)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】