ナビゲーション装置
【課題】本発明は、ナビゲーション装置において、使い勝手を良くすることを目的とするものである。
【解決手段】車速センサ13によって走行状態が検出されたときで、入力部の内、走行時入力が禁止された目的地キー16が操作された場合には、次の手順で、この目的地キー16の走行時入力を許可する。まず、制御部9によって表示部8に、運転席側目視拒否ガード設置マーク21を表示させる。次に、運転席側目視拒否ガード設置マーク21に、運転席側目視拒否ガードとして同乗者の右手22が設置されると、制御部9は、この右手22の運転席3側とは反対側(助手席4側)の表示部8部分に、開錠マーク23を表示させる。その後、制御部9は、開錠マーク23によって開錠動作を行わせると、走行時入力を許可する。
【解決手段】車速センサ13によって走行状態が検出されたときで、入力部の内、走行時入力が禁止された目的地キー16が操作された場合には、次の手順で、この目的地キー16の走行時入力を許可する。まず、制御部9によって表示部8に、運転席側目視拒否ガード設置マーク21を表示させる。次に、運転席側目視拒否ガード設置マーク21に、運転席側目視拒否ガードとして同乗者の右手22が設置されると、制御部9は、この右手22の運転席3側とは反対側(助手席4側)の表示部8部分に、開錠マーク23を表示させる。その後、制御部9は、開錠マーク23によって開錠動作を行わせると、走行時入力を許可する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のナビゲーション装置は、以下のような構成となっていた。
【0003】
すなわち、本体ケースと、この本体ケースに設けた表示部と、この表示部に接続した制御部と、この制御部に接続した記憶部及び走行検出部とを備え、前記表示部には、前記制御部によって入力部が表出される構成となっていた。
【0004】
また、前記走行検出部によって走行状態が検出されたときには、例えば、目的地入力などが行えないような工夫がされている。
【0005】
例えば下記特許文献1では、表示部を運転者側からの目視と助手席側からの目視の二画面とし、走行時の目的地入力は助手席側からしか行えない構成となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008―15900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記従来例における課題は、使い勝手が悪いということであった。
【0008】
すなわち、表示部を運転者側と助手席側の二画面としているので、後部座席への同乗者は表示部の表示内容を見ることができず、使い勝手の悪いものであった。
【0009】
そこで本発明は、使い勝手を良くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そして、この目的を達成するために本発明のナビゲーション装置は、本体ケースと、この本体ケースに設けた表示部と、この表示部に接続した制御部と、この制御部に接続した記憶部及び走行検出部とを備え、前記表示部には、前記制御部によって入力部が表出される構成とし、前記走行検出部によって走行状態が検出されたときで、前記入力部の内、走行時入力が禁止されたものの操作がされた場合には、次の手順で、この入力部の走行時入力を許可する構成とした。
【0011】
(1)前記制御部によって前記表示部に、運転席側目視拒否ガード設置マークを表示させる。
【0012】
(2)前記運転席側目視拒否ガード設置マークに、運転席側目視拒否ガードが設置されると、前記制御部は、この運転席側目視拒否ガードの前記運転席側とは反対側(助手席側)の表示部部分に、開錠マークを表示させる。
【0013】
(3)前記制御部は、開錠マークによって開錠動作を行わせると、走行時入力を許可する。
【0014】
そして、この構成によって、所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、本発明のナビゲーション装置は、本体ケースと、この本体ケースに設けた表示部と、この表示部に接続した制御部と、この制御部に接続した記憶部及び走行検出部とを備え、前記表示部には、前記制御部によって入力部が表出される構成とし、前記走行検出部によって走行状態が検出されたときで、前記入力部の内、走行時入力が禁止されたものの操作がされた場合には、次の手順で、この入力部の走行時入力を許可する構成としたので、使い勝手の良いものとなる。
【0016】
(1)前記制御部によって前記表示部に、運転席側目視拒否ガード設置マークを表示させる。
【0017】
(2)前記運転席側目視拒否ガード設置マークに、運転席側目視拒否ガードが設置されると、前記制御部は、この運転席側目視拒否ガードの前記運転席側とは反対側(助手席側)の表示部部分に、開錠マークを表示させる。
【0018】
(3)前記制御部は、開錠マークによって開錠動作を行わせると、走行時入力を許可する。
【0019】
すなわち、本発明においては、前記入力部の内、走行時入力が禁止されたものの操作がされた場合には、次の手順で、この入力部の走行時入力を許可する構成としたので、表示部は、運転者側からも、助手席側からも、後部座席からも同一状態の一画面となるので、各部からの目視が容易に行え、この結果として使い勝手の良いものとなるのである。
【0020】
また、前記入力部の内、走行時入力が禁止されたものの操作がされた場合には、まず、前記制御部によって前記表示部に、運転席側目視拒否ガード設置マークを表示させ、次に、前記運転席側目視拒否ガード設置マークに、運転席側目視拒否ガードが設置されると、前記制御部は、この運転席側目視拒否ガードの前記運転席側とは反対側(助手席側)の表示部部分に、開錠マークを表示させ、その後、前記制御部は、開錠マークによって開錠動作を行わせると、走行時入力を許可する構成としたので、運転者が走行中にこの入力操作を行うことはできず、この点で安全運転に貢献できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置を搭載した車両の一部を示す正面図
【図2】同ナビゲーション装置の制御ブロック図
【図3】同ナビゲーション装置の正面図
【図4】同ナビゲーション装置の正面図
【図5】同ナビゲーション装置の正面図
【図6】同ナビゲーション装置の正面図
【図7】同ナビゲーション装置の正面図
【図8】同ナビゲーション装置の動作を示す制御フローチャート
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を用いて説明する。
【0023】
(実施の形態1)
図1において、1は車両で、その車内2の前方には運転席3と助手席4が配置されている。また、運転席3の前方にはハンドル5が配置され、このハンドル5の助手席4側には
ナビゲーション装置6が配置されている。
【0024】
つまり、ナビゲーション装置6は運転席3と助手席4の間の前方に配置され、運転席3に座る運転者と助手席4に座る同乗者の両方が操作可能な状態で配置されている。
【0025】
ナビゲーション装置6は、図1に示す如く本体ケース7と、この本体ケース7の前面側に設けられた表示部8と、この表示部8に接続された図2に示す制御部9とを備えている。
【0026】
また、制御部9には、図2に示す如く地図情報などを記憶した記憶部10と、位置情報を検出するためのGPS受信機11、ジャイロセンサ12、車速センサ13や、各種入力を行うための入力部14や、音声案内などを行う発音部15などが接続されている。
【0027】
この内、前記入力部14は、図3・図4からも理解されるように表示部8内に、その操作内容に応じて表示されるようになっている。
【0028】
すなわち、図3は、車速センサ13で車両1の停止状態が確認されている状態で、表示部8に表示された内容であって、この停車状態においては、現在位置の地図が表示部8に表示されており、目的地キー16を押すことで目的地設定のための入力が行えるようになっている。
【0029】
そして、この目的地キー16を押せば、この図3における表示は、図4の如く変更され、ここに表示された目的地キー17、18、19、20、によって入力方法が選択されるようになっているが、これは一般的に良く知られたものであるので、これ以上の説明は省略する。
【0030】
本実施形態で、特徴的なのは車両1の走行時において、例えば、図3の目的地キー16が押されたときに運転者がそれを操作して目的地入力を行うことができないようにしていることである。すなわち、上述した停車状態において設定した目的地に基づいてナビゲーション装置6が駆動されている状態においては、表示部8には地図や目的地キー16も表示されているが、走行状態を車速センサ13で検出した制御部9は、このときには図5に示す如く表示部8に運転席側目視拒否ガードとして助手席に座る同乗者の右手側の手を模した運転席側目視拒否ガード設置マーク21を表示させとともに、同乗者の右手をこの運転席側目視拒否ガード設置マーク21に重ね合わせるように発音部15から音声案内を行うようにしている(図8のS1、S2、S3)。
【0031】
この点をさらに説明すると、図1に示したように本実施形態の車両1は、ナビゲーション装置6の右側に運転席3が、また、左側に助手席4が配置されているので、前記運転席側目視拒否ガード設置マーク21としては、左側に座る同乗者の右手22のイメージとなっている。この同乗者の右手のイメージは、右手22を軽く内側に折り曲げた状態となっているので、同乗者は右手を図6の如く前記運転席側目視拒否ガード設置マーク21に重ね合わせることとなる。
【0032】
すると、制御部9は、この右手22で囲まれる内側に開錠マーク23を表示させるとともに、開錠マーク23に対して前記運転席側目視拒否ガード設置マーク21とは反対側の表示部8に開錠キー24、25、26を表示させる(図8のS4)。同乗者は、この開錠マーク23を確認し、この開錠マーク23に対して前記運転席側目視拒否ガード設置マーク21とは反対側の表示部8に表示されている開錠キー24、25、26の中から前記開錠マーク23に合致する開錠キー26を左手27で押せば走行時の入力禁止が解除され、発音部15からは、解除が報知される(図8のS5、S6、S7、S8)。また、この状
態となると、図7に示す如く表示部8には、目的地キー17、18、19、20が表示されているので、同乗者は、図7の如くそれを押すことで目的地設定を行うことができるのである(図8のS9)。
【0033】
以上のように、本実施形態においては、前記入力部の内、走行時入力が禁止された目的地キー16の操作がされた場合には、まず、前記制御部9によって前記表示部8に、運転席側目視拒否ガード設置マーク21を表示させ、次に、前記運転席側目視拒否ガード設置マーク21に、運転席側目視拒否ガードの一例として同乗者の右手22が設置されると、前記制御部9は、この同乗者の右手(運転席側目視拒否ガードの一例)22の前記運転席3側とは反対側(助手席4側)の表示部8部分に、開錠マーク23を表示させ、その後、前記制御部9は、開錠マーク23によって開錠動作を行わせると、走行時入力を許可する構成としたので、運転者が走行中にこの入力操作を行うことはできず、この点で安全運転に貢献できるものとなる。
【0034】
また、本実施形態においては、同乗者の右手(運転席側目視拒否ガードの一例)22で開錠マーク23を運転者側から目視できない状態とすることで走行時入力を禁止したものであって、表示部8は、一画面で運転者側からも、助手席側からも、後部座席からも同一状態の一画面となるので、各部からの目視が容易に行え、この結果として使い勝手の良いものとなるのである。
【産業上の利用可能性】
【0035】
以上のように、本発明においては、前記入力部の内、走行時入力が禁止されたものの操作がされた場合には、次の手順で、この入力部の走行時入力を許可する構成としたので、表示部は、運転者側からも、助手席側からも、後部座席からも同一状態の一画面となるので、各部からの目視が容易に行え、この結果として使い勝手の良いものとなるのである。
【0036】
また、前記入力部の内、走行時入力が禁止されたものの操作がされた場合には、まず、前記制御部によって前記表示部に、運転席側目視拒否ガード設置マークを表示させ、次に、前記運転席側目視拒否ガード設置マークに、運転席側目視拒否ガードが設置されると、前記制御部は、この運転席側目視拒否ガードの前記運転席側とは反対側(助手席側)の表示部部分に、開錠マークを表示させ、その後、前記制御部は、開錠マークによって開錠動作を行わせると、走行時入力を許可する構成としたので、運転者が走行中にこの入力操作を行うことはできず、この点で安全運転に貢献できるものとなる。
【0037】
したがって、自動車のナビゲーション装置としての活用が期待されるものとなる。
【符号の説明】
【0038】
1 車両
2 車内
3 運転席
4 助手席
5 ハンドル
6 ナビゲーション装置
7 本体ケース
8 表示部
9 制御部
10 記憶部
11 GPS受信機
12 ジャイロセンサ
13 車速センサ
14 入力部
15 発音部
16 目的地キー
17、18、19、20 目的地キー
21 運転席側目視拒否ガード設置マーク
22 右手
23 開錠マーク
24、25、26 開錠キー
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のナビゲーション装置は、以下のような構成となっていた。
【0003】
すなわち、本体ケースと、この本体ケースに設けた表示部と、この表示部に接続した制御部と、この制御部に接続した記憶部及び走行検出部とを備え、前記表示部には、前記制御部によって入力部が表出される構成となっていた。
【0004】
また、前記走行検出部によって走行状態が検出されたときには、例えば、目的地入力などが行えないような工夫がされている。
【0005】
例えば下記特許文献1では、表示部を運転者側からの目視と助手席側からの目視の二画面とし、走行時の目的地入力は助手席側からしか行えない構成となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008―15900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記従来例における課題は、使い勝手が悪いということであった。
【0008】
すなわち、表示部を運転者側と助手席側の二画面としているので、後部座席への同乗者は表示部の表示内容を見ることができず、使い勝手の悪いものであった。
【0009】
そこで本発明は、使い勝手を良くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そして、この目的を達成するために本発明のナビゲーション装置は、本体ケースと、この本体ケースに設けた表示部と、この表示部に接続した制御部と、この制御部に接続した記憶部及び走行検出部とを備え、前記表示部には、前記制御部によって入力部が表出される構成とし、前記走行検出部によって走行状態が検出されたときで、前記入力部の内、走行時入力が禁止されたものの操作がされた場合には、次の手順で、この入力部の走行時入力を許可する構成とした。
【0011】
(1)前記制御部によって前記表示部に、運転席側目視拒否ガード設置マークを表示させる。
【0012】
(2)前記運転席側目視拒否ガード設置マークに、運転席側目視拒否ガードが設置されると、前記制御部は、この運転席側目視拒否ガードの前記運転席側とは反対側(助手席側)の表示部部分に、開錠マークを表示させる。
【0013】
(3)前記制御部は、開錠マークによって開錠動作を行わせると、走行時入力を許可する。
【0014】
そして、この構成によって、所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、本発明のナビゲーション装置は、本体ケースと、この本体ケースに設けた表示部と、この表示部に接続した制御部と、この制御部に接続した記憶部及び走行検出部とを備え、前記表示部には、前記制御部によって入力部が表出される構成とし、前記走行検出部によって走行状態が検出されたときで、前記入力部の内、走行時入力が禁止されたものの操作がされた場合には、次の手順で、この入力部の走行時入力を許可する構成としたので、使い勝手の良いものとなる。
【0016】
(1)前記制御部によって前記表示部に、運転席側目視拒否ガード設置マークを表示させる。
【0017】
(2)前記運転席側目視拒否ガード設置マークに、運転席側目視拒否ガードが設置されると、前記制御部は、この運転席側目視拒否ガードの前記運転席側とは反対側(助手席側)の表示部部分に、開錠マークを表示させる。
【0018】
(3)前記制御部は、開錠マークによって開錠動作を行わせると、走行時入力を許可する。
【0019】
すなわち、本発明においては、前記入力部の内、走行時入力が禁止されたものの操作がされた場合には、次の手順で、この入力部の走行時入力を許可する構成としたので、表示部は、運転者側からも、助手席側からも、後部座席からも同一状態の一画面となるので、各部からの目視が容易に行え、この結果として使い勝手の良いものとなるのである。
【0020】
また、前記入力部の内、走行時入力が禁止されたものの操作がされた場合には、まず、前記制御部によって前記表示部に、運転席側目視拒否ガード設置マークを表示させ、次に、前記運転席側目視拒否ガード設置マークに、運転席側目視拒否ガードが設置されると、前記制御部は、この運転席側目視拒否ガードの前記運転席側とは反対側(助手席側)の表示部部分に、開錠マークを表示させ、その後、前記制御部は、開錠マークによって開錠動作を行わせると、走行時入力を許可する構成としたので、運転者が走行中にこの入力操作を行うことはできず、この点で安全運転に貢献できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置を搭載した車両の一部を示す正面図
【図2】同ナビゲーション装置の制御ブロック図
【図3】同ナビゲーション装置の正面図
【図4】同ナビゲーション装置の正面図
【図5】同ナビゲーション装置の正面図
【図6】同ナビゲーション装置の正面図
【図7】同ナビゲーション装置の正面図
【図8】同ナビゲーション装置の動作を示す制御フローチャート
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を用いて説明する。
【0023】
(実施の形態1)
図1において、1は車両で、その車内2の前方には運転席3と助手席4が配置されている。また、運転席3の前方にはハンドル5が配置され、このハンドル5の助手席4側には
ナビゲーション装置6が配置されている。
【0024】
つまり、ナビゲーション装置6は運転席3と助手席4の間の前方に配置され、運転席3に座る運転者と助手席4に座る同乗者の両方が操作可能な状態で配置されている。
【0025】
ナビゲーション装置6は、図1に示す如く本体ケース7と、この本体ケース7の前面側に設けられた表示部8と、この表示部8に接続された図2に示す制御部9とを備えている。
【0026】
また、制御部9には、図2に示す如く地図情報などを記憶した記憶部10と、位置情報を検出するためのGPS受信機11、ジャイロセンサ12、車速センサ13や、各種入力を行うための入力部14や、音声案内などを行う発音部15などが接続されている。
【0027】
この内、前記入力部14は、図3・図4からも理解されるように表示部8内に、その操作内容に応じて表示されるようになっている。
【0028】
すなわち、図3は、車速センサ13で車両1の停止状態が確認されている状態で、表示部8に表示された内容であって、この停車状態においては、現在位置の地図が表示部8に表示されており、目的地キー16を押すことで目的地設定のための入力が行えるようになっている。
【0029】
そして、この目的地キー16を押せば、この図3における表示は、図4の如く変更され、ここに表示された目的地キー17、18、19、20、によって入力方法が選択されるようになっているが、これは一般的に良く知られたものであるので、これ以上の説明は省略する。
【0030】
本実施形態で、特徴的なのは車両1の走行時において、例えば、図3の目的地キー16が押されたときに運転者がそれを操作して目的地入力を行うことができないようにしていることである。すなわち、上述した停車状態において設定した目的地に基づいてナビゲーション装置6が駆動されている状態においては、表示部8には地図や目的地キー16も表示されているが、走行状態を車速センサ13で検出した制御部9は、このときには図5に示す如く表示部8に運転席側目視拒否ガードとして助手席に座る同乗者の右手側の手を模した運転席側目視拒否ガード設置マーク21を表示させとともに、同乗者の右手をこの運転席側目視拒否ガード設置マーク21に重ね合わせるように発音部15から音声案内を行うようにしている(図8のS1、S2、S3)。
【0031】
この点をさらに説明すると、図1に示したように本実施形態の車両1は、ナビゲーション装置6の右側に運転席3が、また、左側に助手席4が配置されているので、前記運転席側目視拒否ガード設置マーク21としては、左側に座る同乗者の右手22のイメージとなっている。この同乗者の右手のイメージは、右手22を軽く内側に折り曲げた状態となっているので、同乗者は右手を図6の如く前記運転席側目視拒否ガード設置マーク21に重ね合わせることとなる。
【0032】
すると、制御部9は、この右手22で囲まれる内側に開錠マーク23を表示させるとともに、開錠マーク23に対して前記運転席側目視拒否ガード設置マーク21とは反対側の表示部8に開錠キー24、25、26を表示させる(図8のS4)。同乗者は、この開錠マーク23を確認し、この開錠マーク23に対して前記運転席側目視拒否ガード設置マーク21とは反対側の表示部8に表示されている開錠キー24、25、26の中から前記開錠マーク23に合致する開錠キー26を左手27で押せば走行時の入力禁止が解除され、発音部15からは、解除が報知される(図8のS5、S6、S7、S8)。また、この状
態となると、図7に示す如く表示部8には、目的地キー17、18、19、20が表示されているので、同乗者は、図7の如くそれを押すことで目的地設定を行うことができるのである(図8のS9)。
【0033】
以上のように、本実施形態においては、前記入力部の内、走行時入力が禁止された目的地キー16の操作がされた場合には、まず、前記制御部9によって前記表示部8に、運転席側目視拒否ガード設置マーク21を表示させ、次に、前記運転席側目視拒否ガード設置マーク21に、運転席側目視拒否ガードの一例として同乗者の右手22が設置されると、前記制御部9は、この同乗者の右手(運転席側目視拒否ガードの一例)22の前記運転席3側とは反対側(助手席4側)の表示部8部分に、開錠マーク23を表示させ、その後、前記制御部9は、開錠マーク23によって開錠動作を行わせると、走行時入力を許可する構成としたので、運転者が走行中にこの入力操作を行うことはできず、この点で安全運転に貢献できるものとなる。
【0034】
また、本実施形態においては、同乗者の右手(運転席側目視拒否ガードの一例)22で開錠マーク23を運転者側から目視できない状態とすることで走行時入力を禁止したものであって、表示部8は、一画面で運転者側からも、助手席側からも、後部座席からも同一状態の一画面となるので、各部からの目視が容易に行え、この結果として使い勝手の良いものとなるのである。
【産業上の利用可能性】
【0035】
以上のように、本発明においては、前記入力部の内、走行時入力が禁止されたものの操作がされた場合には、次の手順で、この入力部の走行時入力を許可する構成としたので、表示部は、運転者側からも、助手席側からも、後部座席からも同一状態の一画面となるので、各部からの目視が容易に行え、この結果として使い勝手の良いものとなるのである。
【0036】
また、前記入力部の内、走行時入力が禁止されたものの操作がされた場合には、まず、前記制御部によって前記表示部に、運転席側目視拒否ガード設置マークを表示させ、次に、前記運転席側目視拒否ガード設置マークに、運転席側目視拒否ガードが設置されると、前記制御部は、この運転席側目視拒否ガードの前記運転席側とは反対側(助手席側)の表示部部分に、開錠マークを表示させ、その後、前記制御部は、開錠マークによって開錠動作を行わせると、走行時入力を許可する構成としたので、運転者が走行中にこの入力操作を行うことはできず、この点で安全運転に貢献できるものとなる。
【0037】
したがって、自動車のナビゲーション装置としての活用が期待されるものとなる。
【符号の説明】
【0038】
1 車両
2 車内
3 運転席
4 助手席
5 ハンドル
6 ナビゲーション装置
7 本体ケース
8 表示部
9 制御部
10 記憶部
11 GPS受信機
12 ジャイロセンサ
13 車速センサ
14 入力部
15 発音部
16 目的地キー
17、18、19、20 目的地キー
21 運転席側目視拒否ガード設置マーク
22 右手
23 開錠マーク
24、25、26 開錠キー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ケースと、この本体ケースに設けた表示部と、この表示部に接続した制御部と、この制御部に接続した記憶部及び走行検出部とを備え、
前記表示部には、前記制御部によって入力部が表出される構成とし、
前記走行検出部によって走行状態が検出されたときで、前記入力部の内、走行時入力が禁止されたものの操作がされた場合には、次の手順で、この入力部の走行時入力を許可する構成としたナビゲーション装置。
(1)前記制御部によって前記表示部に、運転席側目視拒否ガード設置マークを表示させる。
(2)前記運転席側目視拒否ガード設置マークに、運転席側目視拒否ガードが設置されると、前記制御部は、この運転席側目視拒否ガードの前記運転席側とは反対側(助手席側)の表示部部分に、開錠マークを表示させる。
(3)前記制御部は、開錠マークによって開錠動作を行わせると、走行時入力を許可する。
【請求項2】
前記運転席側目視拒否ガード設置マークは、助手席側の同乗者の運手者側手マークとした請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記表示部に表示された開錠マークの同乗者側には、開錠キーを表示される構成とした請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項1】
本体ケースと、この本体ケースに設けた表示部と、この表示部に接続した制御部と、この制御部に接続した記憶部及び走行検出部とを備え、
前記表示部には、前記制御部によって入力部が表出される構成とし、
前記走行検出部によって走行状態が検出されたときで、前記入力部の内、走行時入力が禁止されたものの操作がされた場合には、次の手順で、この入力部の走行時入力を許可する構成としたナビゲーション装置。
(1)前記制御部によって前記表示部に、運転席側目視拒否ガード設置マークを表示させる。
(2)前記運転席側目視拒否ガード設置マークに、運転席側目視拒否ガードが設置されると、前記制御部は、この運転席側目視拒否ガードの前記運転席側とは反対側(助手席側)の表示部部分に、開錠マークを表示させる。
(3)前記制御部は、開錠マークによって開錠動作を行わせると、走行時入力を許可する。
【請求項2】
前記運転席側目視拒否ガード設置マークは、助手席側の同乗者の運手者側手マークとした請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記表示部に表示された開錠マークの同乗者側には、開錠キーを表示される構成とした請求項2に記載のナビゲーション装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2013−44659(P2013−44659A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−183275(P2011−183275)
【出願日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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