説明

ニトロベンズインドールおよび癌治療におけるそれらの使用

本発明は、概して、ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドールおよび関連類似体、それらの合成、および、単独または放射線および/または他の抗癌薬物と組み合わせた、癌治療のための低酸素選択的薬物および放射線増感剤としてのそれらの使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

(式中、X、YおよびWは、独立して、H、ハロゲン、C1−4アルキル、OR、OP(O)(OH)、SR、NR、COR、SOR、SO、SONR、SONROR、SONRNR、SONHCOR、CO、CONR、CONHSO、CF、CN、NOから選択され、ここで、XおよびYは、空いている6−9位の任意の一つに位置し、各Rは、独立して、H、または1以上の水酸基またはアミノ基によって置換されてよいC1−4アルキルを示し、各水酸基は、さらに、ホスファート[P(O)(OH)]基により置換されてよく、各アミノ基は、さらに、1または2のC1−4アルキル基によって置換されてよく、
Zは、構造(Ia〜Ic):
【化2】

から選択されてよく、ここで、Eは、−N=または−CH=から選択されてよく、Gは、O、SまたはNHから選択されてよく、Qは、独立して、R、OR、OP(O)(OH)、ハロゲン、NR、NO、CO、CONR、NRCORの1〜3から選択されてよく、各Rは、独立して、H、または1以上の水酸基またはアミノ基によって置換されてよい低級C1−4アルキルを示し、各水酸基は、さらに、ホスファート[P(O)(OH)]基によって置換されてよく、各アミノ基は、1または2のC1−4アルキル基によって置換されてよく;CYCは、5または6員環の、炭素環、またはN,OおよびSから独立して選択される1または2の原子を含有するヘテロ環を示してよい)
の化合物およびそれらの生理学的に機能性のある塩誘導体(ただし、WがHを示す場合には、XおよびYは、それぞれ、Hを示さない)。
【請求項2】
Zが、
【化3】

から選択される、請求項1に記載の式Iの化合物。
【請求項3】
請求項1または2に記載の式Iの化合物であって、
1−(クロロメチル)−5,6−ジニトロ−3−(5,6,7−トリメトキシインドール−2−カルボニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5,6−ジニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;
6−アセチル−1−(クロロメチル)−5−ニトロ−3−(5,6,7−トリメトキシインドール−2−カルボニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;
6−アセチル−1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;
7−アセチル−1−(クロロメチル)−5−ニトロ−3−(5,6,7−トリメトキシ−2−カルボニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;
7−アセチル−1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−6−スルホンアミド;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−スルホンアミド;
1−(クロロメチル)−3−[(2E)−3−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−2−プロペノイル]−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−スルホンアミド;
1−(クロロメチル)−3−[5−(2−ヒドロキシエトキシ)インドール−2−カルボニル]−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−スルホンアミド;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−N−メチル−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−スルホンアミド;
1−(クロロメチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−ニトロ−3−(5,6,7−トリメトキシインドール−2−カルボニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−スルホンアミド;
1−(クロロメチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−[(E)−4−メトキシシンナモイル]−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−スルホンアミド;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−スルホンアミド;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−N,N−ジメチル−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−スルホンアミド;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−スルホンアミド;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−6−カルボニトリル;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−6−カルボキサミド;
1−(クロロメチル)−5,7−ジニトロ−(5,6,7−トリメトキシインドール−2−カルボニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5,7−ジニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;
1−(クロロメチル)−5,9−ジニトロ−(5,6,7−トリメトキシインドール−2−カルボニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5,9−ジニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;
1−(クロロメチル)−5−ニトロ−3−[5,6,7−トリメトキシインドール−2−カルボニル]−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−カルボキサミド;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−カルボキサミド;
1−(クロロメチル)−5−ニトロ−3−(5,6,7−トリメトキシインドール−2−カルボニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−カルボニトリル;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−カルボニトリル;
1−(クロロメチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−ニトロ−3−(5,6,7−トリメトキシインドール−2−カルボニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]−インドール−7−カルボキサミド;
1−(クロロメチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−[(E)−4−メトキシシンナモイル]−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−カルボキサミド;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−カルボキサミド;
1−(クロロメチル)3−(5,6,7−トリメトキシインドール−2−カルボニル)−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−カルボン酸メチル;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−カルボン酸メチル;
1−(クロロメチル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−ニトロ−3−(5,6,7−トリメトキシインドール−2−カルボニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−カルボキサミド;
1−(クロロメチル)−7−(メチルスルホニル)−5−ニトロ−3−(5,6,7−トリメトキシインドール−2−カルボニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−7−(メチルスルホニル)−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;
8−アセチル−1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−8−カルボン酸メチル;
1−(クロロメチル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−ニトロ−3−(5,6,7−トリメトキシインドール−2−カルボニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−8−カルボキサミド;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−8−カルボキサミド;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−8−カルボニトリル;
1−(クロロメチル)−8−(メチルスルホニル)−5−ニトロ−3−(5,6,7−トリメトキシインドール−2−カルボニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−8−(メチルスルホニル)―5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;
1−(クロロメチル)−5−ニトロ−(5,6,7−トリメトキシインドール−2−カルボニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−8−スルホンアミド;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−8−スルホンアミド;
7−アミノ−1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−N−ヒドロキシ−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−スルホンアミド;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−スルホノヒドラジド;
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5−ニトロ−N−プロピオニル−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−スルホンアミド;および
1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−5,7−ジニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−8−スルホンアミド
から選択される、化合物。
【請求項4】
X、Y、WおよびQのうちの少なくとも1つが、ホスファート[P(O)(OH)]基によって置換される、請求項1または2に記載の式Iの化合物。
【請求項5】
請求項4に記載の式Iの化合物であって、
リン酸二水素2−{[1−(クロロメチル)−5−ニトロ−3−(5,6,7−トリメトキシインドール−2−カルボニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−イル]スルホニル}アミノエチル;
リン酸二水素2−{[1−(クロロメチル)−5−ニトロ−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−イル]スルホニル}アミノエチル;および
リン酸二水素2−({2−[7−(アミノスルホニル)−1−(クロロメチル)−5−ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル]インドール−5−イル}オキシ)エチル
から選択される、化合物。
【請求項6】
式II:
【化4】

(式中、X、YおよびWは、独立して、H、ハロゲン、C1−4アルキル、OR、OP(O)(OH)、SR、NR、COR、SOR、SO、SONR、SONROR、SONRNR、SONHCOR、CO、CONR、CONHSO、CF、CN、NOから選択され、ここで、XおよびYは、空いている6〜9位の任意の一つに位置し、各Rは、独立して、H、または1以上の水酸基またはアミノ基により置換されてもよいC1−4アルキルを示し、各水酸基は、さらに、ホスファート[P(O)(OH)]基により置換されてよく、各アミノ基は、さらに、1または2のC1−4アルキル基により置換されてよく、
Zは、構造(Ia〜Ic):
【化5】

から選択されてよく、ここで、Eは、−N=または−CH=から選択されてよく、Gは、O、SまたはNHから選択されてよく、Qは、独立して、R、OR、OP(O)(OH)、ハロゲン、NR、NO、CO、CONR、NRCORの1〜3から選択されてよく、ここで、各Rは、独立して、H、または1以上の水酸基またはアミノ基により置換されてもよい低級C1−4アルキルを示し、各水酸基は、さらに、ホスファート[P(O)(OH)]基により置換されてよく、各アミノ基は、1または2のC1−4アルキル基により置換されてもよく、CYCは、5または6員環の、炭素環または、独立して、N、O、およびSから選択される1または2原子を含むヘテロ環を示してよい)
の化合物およびおよびそれらの生理学的に機能性のある塩誘導体(ただし、WがHを示す場合には、XおよびYは、それぞれ、Hを示さない)。
【請求項7】
Zは、
【化6】

から選択される、請求項6に記載の式IIの化合物。
【請求項8】
請求項6または7に記載の式IIの化合物であって、
7−アセチル−5−アミノ−1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;
5−アミノ−2−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−カルボン酸メチル;
5−アミノ−1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−カルボキサミド;
5−アミノ−1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−カルボニトリル;
5−アミノ−1−(クロロメチル)−7−(メチルスルホニル)−3−(5,6,7−トリメトキシインドール−2−カルボニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;
5−アミノ−1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−7−(メチルスルホニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;
5−アミノ−1−(クロロメチル)−3−(5,6,7−トリメトキシインドール−2−カルボニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−スルホンアミド;
5−アミノ−1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−スルホンアミド;
5−アミノ−1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−N−メチル−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−スルホンアミド;
5−アミノ−1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−7−スルホンアミド;
5−アミノ−1−(クロロメチル)−8−(メチルスルホニル)−3−(5,6,7−トリメトキシインドール−2−カルボニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール;および
5−アミノ−1−(クロロメチル)−3−{5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]インドール−2−カルボニル}−8−(メチルスルホニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール
から選択される、化合物。
【請求項10】
癌治療を必要とする対象に、請求項1に記載の式Iの化合物の治療上の有効量を投与する工程を包含する、癌治療を提供する方法。
【請求項11】
対象は、低酸素環境中の腫瘍細胞を有する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
腫瘍細胞は、白血病細胞、乳癌、腸癌および肺腫瘍細胞を含む固形癌の細胞および/または小細胞性肺腫瘍細胞である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
式Iの化合物を投与する前、その最中、またはその後に、対象に放射線治療を施す工程をさらに包含する、請求項10〜12のいずれか1つに記載の方法。
【請求項14】
式Iの化合物を投与する前、その最中またはその後に、1以上の化学療法剤を対象に投与する工程をさらに包含する、請求項10〜13のいずれか1つに記載の方法。
【請求項15】
1以上の化学療法剤は、シスプラチンまたは他の白金ベースの誘導体、テモゾロマイドまたは他のDNAメチル化剤、シクロホスファミドまたは他のDNAアルキル化剤、ドキスルビシン、ミトキサントロン、カンプトテシンまたは他のトポイソメラーゼ阻害剤、メトトレキサート、ゲムシタビンまたは他の代謝拮抗剤、パクリタキセル、ドセタキセルまたは他のチューブリン修飾剤、チラパザミン、ブレオマイシンまたは他のDNA切断剤から選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
対象は、ヒトまたは温血動物である、請求項10〜15のいずれか1つに記載の方法。
【請求項17】
請求項1に記載の式Iの化合物の治療上の有効量と、製薬上許容される賦形剤、アジュバント、担体、緩衝剤または安定剤とを含む医薬組成物。
【請求項18】
ADEPTおよび/またはGDEPT療法の方法における1以上のニトロリダクターゼ酵素のための基質としての請求項1に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項19】
ニトロリダクターゼ酵素は、大腸菌のnfsB遺伝子によってコードされる好気性ニトロリダクターゼである、請求項18に記載の使用。
【請求項20】
癌治療を必要とする対象を治療する際の使用のための、請求項1に記載の式Iの化合物の治療上の有効量の、医薬の製造における使用。
【請求項21】
低酸素環境中の腫瘍細胞を処理するために前記医薬が製造される、請求項20に記載の使用。
【請求項22】
腫瘍細胞は、白血病細胞、乳癌、腸癌および肺腫瘍細胞を含む固形癌の細胞および/または小細胞性肺腫瘍細胞である、請求項21に記載の使用。
【請求項23】
式III:
【化7】

(式中、W、XおよびYは、式Iの化合物について上記に定義された通りである)
の化合物を製造する方法であって、
第1のハロゲン化工程において、式IV:
【化8】

(式中、W、XおよびYは、請求項1において式Iの化合物について定義された通りである)
の化合物を、ハロゲン化剤の有効量と反応させて、式V:
【化9】

(式中、Uは、BrまたはIであり、W、XおよびYは、式Iの化合物について上記に定義された通りである)
の化合物を得る工程と、
第2の工程において、式Vの化合物を、強塩基の有効量、続いて、1,3−ジクロロプロペンと反応させて、式VI:
【化10】

(式中、UはBrまたはIであり、W、XおよびYは、請求項1において式Iの化合物について定義された通りである)
の化合物を得る工程と、
第3の工程において、環化反応を経て、上記に定義された式IIIの化合物を得る工程と
を包含する、方法。
【請求項24】
ハロゲン化工程は、M−ブロモスクシンイミドまたはN−ヨードスクシンイミドの有効量を用いて達成される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
第2工程において用いられる強塩基は、水素化ナトリウムである、請求項23または24に記載の方法。
【請求項26】
環化工程は、トリブチルスズヒドリドの有効量およびアゾビスイソブチロニトリル等のラジカル開始剤を用いて達成される、請求項23〜25のいずれか1つに記載の方法。
【請求項27】
式VIII:
【化11】

(式中、W、XおよびYは、式Iについて上記に定義された通りであり、Jは、H、t−ブトキシカルボニルまたはトリフルオロアセチルを示す)
化合物をニトロ化して、式IX:
【化12】

(式中、W、XおよびYは、式Iについて上記に定義された通りであり、Jは、Hまたはトリフルオロアセチルを示す)
の化合物を得る方法。
【請求項28】
ニトロ化は、KNO/HSOまたは任意の他の適切なニトロ化剤により達成される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
還元工程を包含し、該工程により、還元条件下に、請求項1に記載の式Iの化合物が還元されて、請求項6に記載される式IIの化合物を得る、方法。
【請求項30】
化学還元または低酸素代謝によって還元が行われる、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
還元工程は、インビボ低酸素条件で行われる、請求項29に記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2008−517905(P2008−517905A)
【公表日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−537835(P2007−537835)
【出願日】平成17年10月21日(2005.10.21)
【国際出願番号】PCT/NZ2005/000278
【国際公開番号】WO2006/043839
【国際公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【出願人】(503447416)オークランド ユニサーヴィスィズ リミテッド (10)
【Fターム(参考)】