説明

ハンドオーバーの構成

本発明は、移動ターミナルにおいてハンドオーバーアルゴリズムを適用することに係る。その方法において、ターミナルのユーザインターフェイスコンポーネントの状態をチェックし、そしてユーザインターフェイスコンポーネントの現在状態に基づいてハンドオーバーアルゴリズムを適用する。ユーザインターフェイスコンポーネントの現在状態がアクティブである場合にのみハンドオーバーアルゴリズムを適用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドオーバーの構成に係り、より詳細には、ハンドオーバーアルゴリズムを適用する状態の決定に係る。
【背景技術】
【0002】
ユーザに連続的なサービスを提供するために、移動ターミナルは、ハンドオーバープロセスを実行して、あるアクセスチャンネルから別のアクセスチャンネルへ切り換えねばならない。このチャンネルの切り換えは、ベースステーション、或いはベースステーションを制御するネットワーク要素又はコアネットワーク要素のような別のネットワーク要素、例えば、移動交換センターやパケット交換サービスのサポートノードの切り換えを生じさせることもある。ハンドオーバーは、別の種類のシステムへと行うこともでき(システム間ハンドオーバー)、例えば、GSMネットワークと、3GPP(第三世代パートナーシッププロジェクト)UMTSネットワーク(ユニバーサル移動テレコミュニケーションズシステム)及び/又はWLAN(ワイヤレスローカルエリアネットワーク)との間でも行えることに注意されたい。
【0003】
送信サービスを現在提供しているチャンネルの信号クオリティが充分良好でなくなるためにハンドオーバーがしばしば行われる。通常、移動ターミナルは、現在サービスしているセル及びその周囲のセルの信号を特定の時間間隔で測定するように構成される。現在使用している信号のクオリティが、他の入手可能な信号の推定値と比較され、そしてハンドオーバーアルゴリズムにより設定された基準に基づいて、チャンネルを切り換えるべきかどうかの判断がなされる。通常、少なくとも信号強度がハンドオーバーアルゴリズムにより使用される。他の基準は、エラー率、送信電力レベル、トラフィック量、及び当然であるが、現在接続が完全に失われることである、ハンドオーバーアルゴリズムの結果として、チャンネルが切り換えられる場合には、移動ターミナルとアクセスネットワーク(1つ又は複数)との間でシグナリングが開始される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
今日、多数の移動ターミナルが種々様々なテレコミュニケーションサービスを提供することができる。例えば、ターミナルは、回路交換スピーチ及びデータ転送サービス、パケット交換データ転送サービス、及びメッセージングサービス、例えば、SMS(ショートメッセージサービス)を提供することができる。これらのサービスは、1つの形式のネットワーク又は異なる形式のネットワークを経て提供することができる。例えば、ターミナルのパケット交換データ転送サービスは、ワイヤレスのローカルエリアネットワークアクセスポイントへの接続により提供することができ、そして回路交換サービスは、公衆地上移動ネットワーク(PLMN)への接続により提供することができる。現在のネットワークアプリケーションでは、接続が確立されたときに最初に選択された接続設定を使用してアプリケーションが接続状態に留まる。従って、ハンドオーバーは、現在サービスしているシステム内で行われるだけである。たとえ新たな形式の接続が利用できるようになっても、アプリケーションは、通常、オリジナルの接続設定を使用し続ける。WO99/25146号は、ユーザが特定のボタンを押すことにより固定ネットワークと移動ネットワークとの間のハンドオーバーを開始できるような二重モード移動電話を開示している。この二重モード電話が固定ネットワークのカバレージエリアを出るときには、信号強度警告トーンをユーザに送信する。ユーザは、次いで、「ハンドオーバー」ボタンを押して、移動ネットワークへのコール転送を開始させることができる。しかしながら、ユーザが自分のターミナルを積極的に使用せず、例えば、装置がユーザのポケット内にあり、指示がユーザに届かないことがある。この種の状態において、ユーザがあるネットワークから別のネットワークへの切り換えに関心がないときには、指示の前のハンドオーバーアルゴリズムの実行並びにそれに関連した測定及び比較が、ターミナルのリソースを不必要に浪費させることになる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的は、ハンドオーバーアルゴリズムを適用するための改善された方法を提供することである。本発明の目的は、独立請求項に開示されたことを特徴とする方法、移動ターミナル、及びコンピュータプログラム製品により達成される。本発明の好ましい実施形態は、従属請求項に記載する。
【0006】
本発明は、ターミナルの(機械的又は非機械的な)ユーザインターフェイスコンポーネントの特定の状態が、ハンドオーバーアルゴリズムを適用するための必須条件として使用されるという考え方に基づく。ユーザインターフェイスコンポーネントの状態がチェックされ、そしてユーザインターフェイスコンポーネントの現在状態に基づいてハンドオーバーアルゴリズムが適用される。従って、ユーザインターフェイスコンポーネントの現在状態がアクティブである場合だけハンドオーバーアルゴリズムが適用される。
【0007】
ユーザインターフェイスコンポーネントは、自動的に及び/又はユーザの手引きによりインアクティブ又はアクティブ状態にセットすることができる。この状態は、1つの特定のユーザインターフェイスコンポーネントに必ずしも限定されず、一般的には、ユーザインターフェイスの状態を指すことができる。「インアクティブ」及び「アクティブ」な状態は、使用アクティビティから見たユーザインターフェイスコンポーネントの状態を反映するもので、即ち、状態がインアクティブである場合には、コンポーネント又はターミナルがアクティブに使用されない。「ハンドオーバーアルゴリズム」という語は、一般に、ターミナルに対して使用可能なチャンネルの中からアクセスチャンネルを選択し、ひいては、ターミナルを別の(シグナリング及び/又はトラフィック)チャンネルへ切り換えるべきかどうか判断する一種のプロセスを指す。ハンドオーバーアルゴリズムは、切り換えるべきアクティブなアプリケーションレベル接続はないが、下位層の論理的関係又は接続があるチャンネル(おそらくはネットワークも)から別のチャンネルへ切り換えられるような状態に適用できるという広い意味で理解されるべきであることに注意するのが重要である。又、ハンドオーバーアルゴリズムは、データ送信中のみに1つ以上のトラフィックチャンネルを予約する非回路交換サービスに対してアクセス設定及びチャンネルを切り換えるべきかどうか判断するアルゴリズムを指してもよい。従って、たとえデータがアクティブに送信されなくてもパケット交換データ送信に対して論理的接続又はセッションが存在し得る。例えば、移動ターミナルは、GPRSシステム内での及び/又はWLANシステムのような他のシステムへのGPRSセッションに対してハンドオーバーを与えるべきかどうか決定するハンドオーバーアルゴリズムを備えることができる。このようなネットワークの切り換えは、ローミングとも称される。従って、ハンドオーバーは、別のチャンネルへの予約された接続リソース又は能力(アクティブに使用されないが)に対して構成される。この種の状態は、例えば、認証、又はGPRS PDPコンテクスト予約により達成することができる。従って、新たなチャンネルへのこの種の接続(例えば、あるIPアドレス又は電話番号により与えられる)の切り換えも、ハンドオーバーとみなすことができるが、アクティブなセッションは存在しない。
【0008】
本発明の効果は、ターミナルの使用状況を考慮してハンドオーバーの判断を行えることである。ユーザインターフェイスコンポーネントの状態に基づいてハンドオーバーアルゴリズムの適用を防止することができる。ハンドオーバーアルゴリズム、ひいては、ハンドオーバーの適用は、例えば、ユーザが自分のターミナル装置をアクティブに使用しないときには制限することができる。この方法は、システム内及び/又はシステム間ハンドオーバーアルゴリズムに対して使用することができる。例えば、ターミナルは、システム間シナリオのみにハンドオーバーアルゴリズムを適用し、インアクティブな状態ではシステム内ハンドオーバーが許されるが、システム間ハンドオーバーが許されないように構成されてもよい。従って、驚くべきシステム切り換え、例えば、より経費のかかるシステムへの切り換えを回避することができる。更に、この方法は、ターミナルが現在オペレータのネットワークに留まるように構成され、且つインアクティブな状態にあるときに他のオペレータのチャンネルへのハンドオーバーが防止されるように、適用することができる。
【0009】
ユーザに対して機能を完全に自動的及び透過的にすることができ、即ちユーザがターミナルをアクティブに使用しないときには、ハンドオーバーアルゴリズムの使用を自動的に防止することができ、そしてユーザが自分のターミナルを再び使用し始めるときに、ハンドオーバーアルゴリズムを自動的にアクチベートし、即ち適用を許すことができる。多数のターミナルは、本体部分に対して移動可能な蓋を備えている。一実施形態では、本体部分に対して蓋の状態がチェックされる。この実施形態の更に別の効果は、例えば、蓋が開いたときだけハンドオーバーアルゴリズムを適用できることである。本発明の一実施形態では、キーパッドのロック状態がチェックされ、これを使用して、ハンドオーバーアルゴリズムを適用できるかどうか決定することである。
【0010】
本発明の更に別の実施形態では、状態のチェックは、ハンドオーバーアルゴリズムを開始する必要性に応じて構成される。この実施形態の更に別の効果は、ハンドオーバーアルゴリズムを開始すべきかどうか判断するときに、ユーザインターフェイスコンポーネントの状態が得られることである。
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明は、使用可能なチャンネルうち、通信に使用する1つのチャンネルを選択するためにハンドオーバーアルゴリズムが適用されるテレコミュニケーション装置に使用することができる。従って、本発明の利用は、図1に示すネットワーク技術に限定されず、3GPP UMTSシステムのような他の種類のネットワークにも適用できる。
【0013】
図1は、ワイヤレスローカルエリアネットワークWLAN及びPLMNネットワーク、即ちGSM/GPRSネットワークを備えたテレコミュニケーションシステムの一例を示す。ワイヤレスローカルエリアネットワークWLANは、移動ステーションMSに無線アクセスを与え、ひいては、ブロードバンド無線リンクを終端するアクセスポイントAPと称されるアクセス装置を備えている。アクセスポイントAPは、使用する無線技術に基づき、即ち1つの好ましい実施形態ではIEEE802.11規格に基づき、無線インターフェイスをマネージする。WLANトランシーバ(Ad−hoc)を備えた2つの移動ステーションMS間にワイヤレスネットワーク接続を直接設定することもできる。IEEE802.11仕様書は、無線インターフェイスを経て行われるデータ転送に対して物理的レイヤ及びMACレイヤの両方のプロトコルを指定する。又、APは、他のネットワークノードへの及び他のネットワークノードからの無線インターフェイスデータストリームのブリッジ接続又はルーティングも取り扱う。又、WLANネットワークは、ポータルPT又はブリッジと称される装置を経て、インターネットのようなパケットデーネットワークPDNへのゲートウェイインターフェイスも果たすことができる。通常、WLANネットワークは、移動ステーションMSにIPアドレスを割り当てるDHCPサーバー(ダイナミックホストコンフィギュレーションプロトコル)のような他のサーバーも備えている。通常、WLANカバレージが存在するエリアでは、PLMNカバレージも存在する。
【0014】
図1のPLMNでは、移動サービス交換センターMSCは、移動ステーションMSに回路交換サービスを提供する。パケット交換サービスを提供するコアネットワークは、ベースステーションサブシステムに接続された移動ステーションMSにサービスするサービスGPRSサポートノード(SGSN)と、インターネットのような外部ネットワークPDN又は会社のイントラネットにゲートウェイ機能を与えるゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)とを備えている。又、このシステムは、図1に示されていない他の既知のネットワーク要素、例えば、ショートメッセージサービスセンター、及びビリングシステムの要素も含むことができる。
【0015】
SGSN及びMSC/VLRは、同じベースステーションシステム(BSS)を使用する。BSSは、無線経路を経て移動ステーションMSと通信するベーストランシーバステーション(BTS)と、接続されたベーストランシーバステーションBTSに使用可能な無線周波数及び無線チャンネルを制御するためのベースステーションコントローラ(BSC)とを備えている。ベーストランシーバステーションBTSは、常に、1つの搬送波、即ち8つのタイムスロット、即ち8つの物理的チャンネルを実施する少なくとも1つのトランシーバを備えている。1つのベーストランシーバステーションBTSは、通常、1つのセルにサービスするが、1つのベーストランシーバステーションBTSが多数のセクター化セルにサービスするような解決策も実現可能である。これらのセルは、若干重畳し、移動ステーションMSがBTSのカバレージエリアから別のエリアへ移動するときに接続を維持することができる。
【0016】
一例として、移動ステーションMSは、スピーチ及びデータ送信能力をもつ従来の移動ターミナルでもよいし、テレコミュニケーション手段を伴うPDA装置でもよいし、或いはテレコミュニケーション手段、例えば、取り外し可能なデータカードが設けられたラップトップコンピュータでもよい。移動ステーションMSは、1つ以上のアクセス形式との通信をサポートすることができ、図1の例では、MSは、WLAN及びGSM/GPRSネットワークと通信できることに注意されたい。図2に示すように、移動ステーションMSは、メモリMEMと、ユーザインターフェイスUIと、通信を構成するI/O手段と、1つ以上のプロセッサより成る中央処理ユニットCPUとを備えている。一実施形態では、ユーザインターフェイスUIには、少なくとも1つの機械的なユーザインターフェイスコンポーネントの状態を検出するための感知手段SMが設けられる。中央処理ユニットCPUで実行されるコンピュータプログラムコードは、MSがハンドオーバーアルゴリズムHOAを実施するようにさせるために使用され、そして制御手段CMは、少なくともハンドオーバーアルゴリズムHOAの適用を制御するために使用され、その幾つかの実施形態を、図3及び4を参照して以下に説明する。ハンドオーバーアルゴリズムHOAは、システム間ハンドオーバー(例えば、WLANシステムへのGPRS PDPコンテクストのハンドオーバー及びそれとは逆のハンドオーバー)、及び/又はシステム内ハンドオーバー(セル、BTS、BSC、MSC/SGSN内、又はMSC/SGSN間の通常のハンドオーバー)を与えることができ、或いは移動ステーションMSに2つ以上のハンドオーバーアルゴリズムHOAがあってもよい。又、ハードウェア解決策、或いはハードウェア及びソフトウェア解決策の組合せを使用して、本発明の機能を実施することもできる。
【0017】
図3は、一実施形態による方法を示す。この方法は、例えば、制御手段CMにより実施することができる。ポイントAでは、ユーザインターフェイスコンポーネントの状態をチェックして、ハンドオーバーアルゴリズムHOAの適用をイネーブルするかどうか決定する必要がある。
【0018】
ステップ301及び302では、少なくとも1つのユーザインターフェイスUIコンポーネントの現在状態がチェックされる。以下に説明するように、多数の機械的又は非機械的なユーザインターフェイスUIコンポーネントが考えられ、その状態をステップ301でチェックすることができる。必須条件は、ユーザインターフェイスコンポーネントが少なくとも2つの状態、即ちアクティブ及びインアクティブを有することである。このステップは、あるメモリ位置からの状態情報をチェックし、ユーザインターフェイスコンポーネントのコントローラから状態情報を要求し、及び/又は感知手段を使用して、例えば、機械的なユーザインターフェイスコンポーネントの状態を検出することを含んでもよい。
【0019】
ユーザインターフェイスコンポーネントの状態がインアクティブである場合には、ハンドオーバーアルゴリズムHOAが適用されない(305)。従って、移動ステーションMSは、現在チャンネル(1つ又は複数)を使用することによりネットワーク要素又は別のターミナル装置との通信を継続する。
【0020】
ユーザインターフェイスUIコンポーネントの状態がアクティブである場合には、ハンドオーバーアルゴリズムHOAを適用することができる(304)。一実施形態によれば、ハンドオーバーアルゴリズムHOAを開始することができる。別の実施形態によれば、この適用情報(ハンドオーバーアルゴリズムHOAを適用できるという)が、例えば、制御手段CMにより記憶される。又、非適用に関する情報は、ステップ305において記憶されてもよい。従って、制御手段CMは、ハンドオーバーアルゴリズムHOAを開始する必要があるときに、1つ以上のハンドオーバーアルゴリズムトリガー基準に基づいて、ハンドオーバーアルゴリズムHOAに関連した適用情報をチェックするように構成することができる。制御手段CMは、現在の適用情報がステップ304に基づいて更新された場合だけハンドオーバーアルゴリズムHOAを開始するように構成することができる。
【0021】
本発明は、異なるハンドオーバーアルゴリズムと共に使用することができる。このとき、ハンドオーバーアルゴリズムHOAの典型的な手順を実行することができ、即ち使用可能なチャンネルを比較し、そして使用可能なチャンネルのうち、使用すべき1つのチャンネルを、チャンネルクオリティ特性又は他の何らかの基準に基づいて選択する。ハンドオーバーアルゴリズムHOAは、移動ステーションの能力及び使用可能なシステムに基づいて、システム内チャンネル及び/又はシステム間チャンネルを考えてもよいことに注意されたい。例えば、システム間ハンドオーバーアルゴリズムの場合には、アルゴリズムHOAによりチャンネルを切り換える判断は、ユーザに良好にサービスでき、例えば、より高速の又はより低いコストの送信サービスを提供できる新たに使用可能なネットワークによるものである。ハンドオーバーアルゴリズムHOAは、通常、所有権をもつものであり、本発明によりハンドオーバーアルゴリズムを変更する必要はない。ハンドオーバーアルゴリズムHOAの出力がチャンネルを切り換えるべきである場合には、アクセス設定の少なくとも幾つかを移動ステーションMSにおいて変更する必要がある。この判断は、次のうちの少なくとも1つを生じさせる。即ち、ターミナルの接続を与えるアクセスネットワーク又はアクセス装置の変更、アクセス方法形式の変更、現在アクセス方法の特性の変更。接続の変更は、その基礎となるネットワーク及び転送プロトコルに基づいて構成されてもよい。例えば、3GPP仕様書TS23.009「Handover Procedures」、v.5.6.0、2003年9月、は、3GPPシステムのためのアクセスネットワーク間及びアクセスネットワーク内ハンドオーバー手順について述べている。
【0022】
更に別の実施形態によれば、ハンドオーバーアルゴリズムHOAによる実際のチャンネル選択の前の無線測定も、インアクティブな使用中に、上記特徴を適用することにより回避できることに注意されたい。従って、無線測定は、ステップ304において、ユーザインターフェイスの現在状態がアクティブである場合に行われるだけである。ユーザインターフェイスコンポーネントがインアクティブである場合には、無線測定と、ハンドオーバーアルゴリズムHOAの適用とを省略できる。この実施形態は、更に、移動ステーションのリソースを節約する。
【0023】
図3のAについては、別の実施形態があり、これは、図4a、4b及び4cを参照して説明する。又、移動ステーションMSにおいてこれら実施形態の組合せを実施することも可能である。
【0024】
図4aの実施形態では、ハンドオーバーアルゴリズムHOAを開始する必要がある。これは、例えば、ある時間間隔で、又は現在の接続が失われたときに、チャンネル測定に基づいて自動的に行われてもよい。この実施形態では、ハンドオーバーアルゴリズムHOAは、ステップ304において開始される。
【0025】
図4bの別の実施形態によれば、ステップ301は、ユーザインターフェイスコンポーネントの状態の変化を検出するのに応答して開始される。ハンドオーバーアルゴリズムHOAは、状態がインアクティブからアクティブへ変化したときには、ステップ304において適用可能とセットすることができる。この情報は、例えば、ハンドオーバー制御手段CMに記憶することができ、該手段は、現在の適用情報がステップ304に基づいて更新され、従って、アクティブな状態を指示する場合にのみ、他のハンドオーバーアルゴリズムトリガー基準に基づいてハンドオーバーアルゴリズムHOAを開始するように構成できる。別の実施形態では、ハンドオーバーアルゴリズムHOAは、インアクティブ状態からアクティブ状態への変化に応答して、ステップ304において、自動的に開始される。
【0026】
図4cの別の実施形態では、ステップ301が開始され、従って、新たに使用可能なネットワークリソースを検出するのに応答して状態がチェックされる。1つの更に別の実施形態では、新たなネットワークの発見は、ユーザインターフェイスがアクティブである(例えば、移動ステーションの蓋が開いている)場合にのみ、その新たなネットワークへのローミングをトリガーすると考えられる。ネットワークを切り換えるべきかどうか判断するハンドオーバーアルゴリズムは、ステップ304において開始することができる。UIがアクティブでない場合には、新たなネットワークの発見は無視される。例えば、この実施形態は、システム間シナリオのみに適用され、インアクティブな状態では、システム内ハンドオーバーは許されるが、システム間ハンドオーバーは、許されないようにされる。
【0027】
又、ポイントAに他のトリガーを使用して、ステップ301を開始し、そしてユーザインターフェイスコンポーネントの状態をチェックすることもできる。例えば、時間限界を移動ステーションにおいて予め決定し、それを監視するように構成してもよく、即ち時間限界(例えば、それ以前のチェックからの、又は以前のユーザアクティビティからの)が経過した後に、ステップ301が開始されるようにしてもよい。
【0028】
一実施形態では、移動ステーションMSは、1つ以上の更に別のハンドオーバーアルゴリズム適用ルールを記憶することができる。これらのルールは、更に、ユーザインターフェイスコンポーネントの1つ以上の状態に対していかに及び/又はいつハンドオーバーアルゴリズムHOAを適用できるか定義することができる。従って、ハンドオーバーアルゴリズムHOAは、これらのルールがユーザインターフェイスコンポーネントの現在状態に対してハンドオーバーアルゴリズムHOAの使用をイネーブルする場合だけ適用される。この実施形態は、ハンドオーバーアルゴリズムHOAの適用の更なる指定を容易にし、例えば、ユーザ又は他の許可された当事者が、ハンドオーバーアルゴリズムHOAをいつそしていかに適用するか決定することができる。この実施形態は、ユーザインターフェイスコンポーネントに対して2つの状態(インアクティブ及びアクティブ)より多くの状態が存在するときに特に有用である。
【0029】
1つの別の実施形態では、上述したステップの少なくとも一部分がハンドオーバーアルゴリズムHOAの一部分として実施される。従って、ハンドオーバーアルゴリズムHOAがある理由(ポイントA)で開始されるときには、ステップ301及び302に基づくチェックが実行される。ユーザインターフェイスコンポーネントの状態がインアクティブである場合には、HOAが停止され、即ちHOAの適用が防止され、現在チャンネルの使用が続けられる。その状態がアクティブである場合には、ハンドオーバーアルゴリズムに関連した典型的なタスクと共にHOAを実行することができる。従って、個別のハンドオーバーアルゴリズム適用制御手段(CM)は必要でなく、ハンドオーバーアルゴリズムHOAそれ自体が、それを適用できるかどうか決定できる。
【0030】
又、上述したロジックの少なくとも一部分は、たとえUIがアクティブでなくてもユーザがハンドオーバーアルゴリズムHOAの適用を許せるように構成することもできる。
【0031】
一実施形態において、ユーザインターフェイスコンポーネントは、機械的コンポーネントである。1つの更に別の実施形態において、状態は、移動ステーションMSの別のコンポーネントに対するユーザインターフェイスコンポーネントの位置に依存する。従って、移動ステーションMSは、ユーザインターフェイスコンポーネントの位置を検出するための感知構成体SMを備えている。状態は、感知構成体SMからの情報に基づいて決定される。感知構成体SMは、制御手段CMに直接的又は間接的に接続される。状態は、ユーザインターフェイスコンポーネントの位置が変化するときに、即ち状態が変化するときに決定され、次いで、状態情報として記憶される。この状態情報は、次いで、ステップ301においてチェックすることができる。この種の状態決定/チェック機能は、他の実施形態に適用されてもよい。
【0032】
移動ステーションMSの側面の一例が図5に示されている。移動ステーションMSは、本体部分51と、該本体部分51に接続された蓋52とを備えている。蓋52は、本体部分51に対して回転することができ、一実施形態によれば、本体部分51に対する蓋52の位置がステップ301においてチェックされる。この関係では、少なくとも2つの異なる状態がある。一実施形態では、移動ステーションMSがアクティブに使用されない蓋52の閉じた状態(インアクティブな状態)と、MSをアクティブに使用できる蓋52の開いた状態(アクティブな状態)とがある。多数の実現可能な実施形態があり、即ち蓋52は、その閉じた状態において、本体部分51の片側を完全にカバーするように構成されてもよい。この種の装置の一例は、Nokia CommunicatorTMであり、キーパッドを含む本体部分51に対して蓋52の片側を回転することで、スクリーンを含む蓋52を開閉することができる。
【0033】
蓋52及び/又は本体部分51には、本体部分51又は蓋52に対する蓋52又は本体部分51の状態を感知するための感知構成体(図1のSM)が存在する。この感知構成体は、例えば、磁気検出により実施することができ、即ち蓋52には磁石があって、その位置を本体部分51のセンサが検出する。実現可能な別の解決策は、機械的手段を使用することである。例えば、蓋52が閉じたときに蓋52の一部分が本体部分51のスイッチを押して状態を変更させるように構成される。既存の感知解決策を利用することができる。
【0034】
図5に加えて、ユーザインターフェイスコンポーネント及びそれらの関係を構成するための多数の他の実現可能な実施形態がある。例えば、一実施形態では、蓋を本体部分に対してスライド移動させて、閉じた位置において本体部分に少なくとも部分的に重畳させることができる。
【0035】
別の実施形態によれば、移動ステーションMSは、キーパッドと、このキーパッドをロックするためのキーパッドロック機能とを備えている。一実施形態では、予め決定されたキー組合せにより、又は所定のアイドル周期の後に、キーパッドが機能的にロック及びアンロックされる。この実施形態では、キーパッドロックの状態がステップ301においてチェックされる。ユーザにより入力されたキー組合せがキーパッド制御手段(これは、図2の制御手段CMにより実施されてもされなくてもよい)により検出されると、キーパッド制御手段は、ユーザインターフェイスの状態の変化も検出し、そしてそれを、ハンドオーバーアルゴリズムHOAの適用を制御する制御手段CMへ指示するように構成できる。或いは又、キーパッドロックの状態は、例えば、ステップ301において、制御手段CMからの特定の要求に基づいてチェックされる。又、キーパッドをロック及び/又はアンロックするためのキー組合せ以外の何らかのキー組合せを使用して、ユーザインターフェイスに変化をトリガーさせ、それにより、ハンドオーバーアルゴリズムHOAの適用に影響させることもできる。この実施形態又は他の実施形態において移動ステーションMSのキーパッドの少なくとも一部分は、おそらくポインタデバイスにより作動されるタッチスクリーンとして実施されてもよいことに注意されたい。一実施形態では、移動ステーションMS(好ましくはCM及びSM)は、ポインタデバイスがその保管位置にあるかどうかチェックするように構成されてもよい。もしそうであれば、上述したハンドオーバーアルゴリズム適用決定目的のためのユーザインターフェイスの状態は、インアクティブと決定することができ、さもなければ、アクティブと決定することができる。
【0036】
別の実施形態によれば、移動ステーションMSは、スクリーンセーバー機能を備えている。ステップ301において、スクリーンセーバー機能の状態がチェックされる。ユーザインターフェイスコンポーネントの状態は、スクリーンセーバー機能が適用されるときにはインアクティブであり、そしてユーザインターフェイスコンポーネントの状態は、スクリーンセーバー機能が適用されないときにはアクティブである。この実施形態は、自動的に設けられる状態変化メカニズムの一例であり、即ちスクリーンセーバーは、所定のアイドル周期の後に開始するようにセットできるので、ユーザのアクションなしに、ハンドオーバーアルゴリズムの適用を自動的に調整することもできる。
【0037】
又、移動ステーションMSにおいて1つ以上のアプリケーションのユーザインターフェイス状態に基づいて状態を決定することもできる。従って、ユーザインターフェイスの状態(ハンドオーバーアルゴリズムの適用を決定するための)は、少なくとも1つのアプリケーションの状態のみに基づいて又はそれに少なくとも一部分基づいて決定することができる。例えば、eメールアプリケーションが移動ステーションMS(のユーザインターフェイスUI)においてアクティブである場合には、システム間ハンドオーバーアルゴリズムが適用されないか又はシステム間ハンドオーバー判断が行われず、一方、ブラウザのみがアクティブである場合には、ハンドオーバーアルゴリズムが適用されてもよい。従って、通常、eメールセッションの切断を生じさせるシステム間ハンドオーバーを回避することができる。
【0038】
更に別の実施形態によれば、ユーザインターフェイスUIコンポーネントの状態は、一般に、ユーザインターフェイスを指し、その特定の部分に束縛されない。従って、ユーザインターフェイスは、一般に、ユーザにより、又は1つ以上の所定のトリガーに基づいて自動的に、アクティブ又はインアクティブとしてセットされてもよい。例えば、移動ステーションMSは、最後のユーザアクティビティ(例えば、ボタンを押す)の後に所定の時間周期が経過した後にユーザインターフェイスの状態をインアクティブと決定し、且つあるアイドル時間周期の後に状態をアクティブからインアクティブへ変化させるタイマーを備えてもよい。ユーザが再び移動ステーションを使用し始めるときには、移動ステーションMS、例えば、制御手段CMは、状態をインアクティブからアクティブへ変化させるように構成される。従って、ユーザインターフェイスコンポーネントの状態を監視して変化させる機能は、上述した特徴の組合せでよい。
【0039】
更に別の実施形態によれば、特定のボタン又はメニューアイテムがあり、その状態がステップ301においてチェックされる。従って、ユーザインターフェイスをアクティブ又はインアクティブ状態にセットするように使用でき且つハンドオーバーアルゴリズムの適用に影響する特定のボタン又はメニューアイテムが存在する。このボタンは、ユーザインターフェイスのアクティビティレベルを決定することができ、従って、上述したハンドオーバーアルゴリズム適用決定目的のための状態を、ボタン又はメニューアイテムの最後のアクティビティから導出することができる。例えば、移動ステーションMSは、スクリーンライトのオン/オフを調整するためのボタン又はメニューアイテムを備えてもよい。
【0040】
添付図面及びそれを参照した以上の説明は、本発明を例示するものに過ぎない。当業者であれば、特許請求の範囲に規定された本発明の範囲から逸脱せずに、前記とは異なる態様及び変更が明らかであろう。従って、異なる特徴を、省略しもよいし、変更してもよいし、又は等効物と置き換えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】テレコミュニケーションシステムを示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態による移動ステーションを示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態による方法を示すフローチャートである。
【図4a】図3の方法の別の実施形態を示す図である。
【図4b】図3の方法の別の実施形態を示す図である。
【図4c】図3の方法の別の実施形態を示す図である。
【図5】本発明の実施形態による移動ステーションの外部を示すブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドオーバーアルゴリズムを移動ターミナルに適用するための方法であって、前記ハンドオーバーアルゴリズムは、前記移動ターミナルからの接続に使用されるべき少なくとも2つの利用可能なチャンネルの1つを選択するように構成され、そして前記ターミナルのユーザインターフェイスコンポーネントをインアクティブ状態又はアクティブ状態にセットできるような方法において、
前記ユーザインターフェイスコンポーネントの状態をチェックするステップと、
前記ユーザインターフェイスコンポーネントの現在状態がアクティブであるときだけ前記ハンドオーバーアルゴリズムを適用するステップと、
を備えた方法。
【請求項2】
前記状態のチェックは、前記ユーザインターフェイスコンポーネントの状態を変化させるのに応答して行う、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記状態のチェックは、使用可能な新たなネットワークリソースを検出するのに応答して行う、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記状態のチェックは、前記ハンドオーバーアルゴリズムを開始する必要性に応答して行う、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ターミナルは、本体部分と、該本体部分に接続された蓋であって、該本体部分に対して移動することのできる蓋とを備え、前記本体部分に対する前記蓋の状態をチェックする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ターミナルは、キーパッドと、該キーパッドをロックするためのキーパッドロック機能とを備え、前記キーパッドのロック状態をチェックする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ターミナルは、スクリーンセーバー機能を備え、その状態を検出し、前記ユーザインターフェイスコンポーネントの状態は、前記スクリーンセーバー機能が適用されるときにインアクティブであり、そして前記ユーザインターフェイスコンポーネントの状態は、前記スクリーンセーバー機能が適用されないときにアクティブである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ハンドオーバーアルゴリズムは、異なるネットワーク技術のチャンネル間の切り換えを決定する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ユーザインターフェイス及びハンドオーバーアルゴリズムを備えた移動ターミナルであって、該ターミナルのユーザインターフェイスコンポーネントをインアクティブ状態又はアクティブ状態に調整できるような移動ターミナルにおいて、
前記ターミナルは、前記ユーザインターフェイスコンポーネントの状態をチェックするように構成され、そして
前記ユーザインターフェイスコンポーネントの現在状態がアクティブである場合に、前記ターミナルは、前記移動ターミナルからの接続に使用されるべき少なくとも2つの利用可能なチャンネルの1つを選択するように構成されたハンドオーバーアルゴリズムを適用するように構成された移動ターミナル。
【請求項10】
前記ターミナルは、前記ユーザインターフェイスコンポーネントの状態を変化させるのに応答して前記状態をチェックするように構成された、請求項9に記載のターミナル。
【請求項11】
前記ターミナルは、インアクティブ状態からアクティブ状態への変化に応答して前記ハンドオーバーアルゴリズムを開始するように構成された、請求項9又は10に記載のターミナル。
【請求項12】
前記ターミナルは、使用可能な新たなネットワークリソースを検出するのに応答して前記状態をチェックするように構成された、請求項9に記載のターミナル。
【請求項13】
前記ターミナルは、前記ハンドオーバーアルゴリズムを開始する必要性に応答して前記状態をチェックするように構成された、請求項9に記載のターミナル。
【請求項14】
前記ターミナルは、第1部分と、該第1部分に対して移動可能な第2部分とを備え、そして
前記ターミナルは、前記第1部分に対する前記第2部分の位置に基づいて前記状態をチェックするように構成された、請求項9に記載のターミナル。
【請求項15】
前記ターミナルは、本体部分と、該本体部分に接続された蓋であって、該本体部分に対して移動することのできる蓋とを備え、そして
前記ターミナルは、前記蓋の状態を検出するための感知構成体を備えた、請求項14に記載のターミナル。
【請求項16】
前記ターミナルは、キーパッドと、該キーパッドをロックするためのキーパッドロック機能とを備え、そして
前記ターミナルは、前記キーパッドのロック状態をチェックするように構成される、請求項9に記載のターミナル。
【請求項17】
前記ターミナルは、スクリーンセーバー機能を備え、その状態を検出し、前記ユーザインターフェイスコンポーネントの状態は、前記スクリーンセーバー機能が適用されるときにインアクティブであり、そして前記ユーザインターフェイスコンポーネントの状態は、前記スクリーンセーバー機能が適用されないときにアクティブである、請求項9に記載のターミナル。
【請求項18】
前記ハンドオーバーアルゴリズムは、異なるネットワーク技術のチャンネル間の切り換えを決定する、請求項9に記載のターミナル。
【請求項19】
前記ターミナルは、最後のユーザアクティビティの後に所定の時間周期が経過した後に前記ユーザインターフェイスの状態をインアクティブと決定するように構成されたタイマーを備えた、請求項9に記載のターミナル。
【請求項20】
ユーザインターフェイス及びハンドオーバーアルゴリズムを備えた移動ターミナルを、該ターミナルのプロセッサにおけるコンピュータソフトウェア製品に含まれたプログラムコードを実行することにより制御するためのコンピュータプログラム製品において、
前記ターミナルがユーザインターフェイスコンポーネントの状態をチェックするようにさせるプログラムコード部分と、
前記ユーザインターフェイスコンポーネントの現在状態がアクティブである場合に、前記ターミナルが、前記移動ターミナルからの接続に使用されるべき少なくとも2つの利用可能なチャンネルの1つを選択するように構成されたハンドオーバーアルゴリズムを適用するようにさせるプログラムコード部分と、
を備えたコンピュータプログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−535223(P2007−535223A)
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−546209(P2006−546209)
【出願日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【国際出願番号】PCT/FI2004/000791
【国際公開番号】WO2005/064976
【国際公開日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(398012616)ノキア コーポレイション (1,359)
【Fターム(参考)】