説明

パーソナルケア配合に用いられる新規な分岐スルフェート

本発明は、式:RO(CH2CH2O)nSO3M(式中、Rは分岐した(C8〜C18)アルキル又は分岐した(C8〜C18)アルケニルであり、nは平均値が0〜約7であり、そしてMは、nが1以上である場合にMがナトリウムでないことを条件とし、可溶化カチオンである)に従う少なくとも1種の分岐アルキル(エーテル)スルフェート;及び構造形成剤;を含む構造化された界面活性剤組成物であって、該組成物が非ニュートンの剪断低粘稠化粘性を示し、そして不溶性成分又は部分的に不溶性の成分を懸濁できる該組成物に関するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボディーウォッシュ、シャンプー、赤ちゃん用クレンジング製品、洗顔クレンザー、ハンドソープ、及びスキンクレンザー等のパーソナルケア配合における、分岐アルキル(エーテル)スルフェート、すなわち、分岐アルキルスルフェート及び/又はアルキルエーテルスルフェートに関する。
【背景技術】
【0002】
主に赤ちゃん用製品、洗顔料に用いられるパーソナルケア配合で、時には懸濁された配合で通常用いられる唯一の分岐アルキル(エーテル)スルフェートは、トリデセス−3硫酸ナトリウムである。米国特許第6,150,312号明細書には、分岐(C10〜C22)アルキルアルカリ金属スルフェートが、構造化された液体組成物中で、凍結融解安定性の向上を付与することが開示されている。しかし、実際には、トリセデス(tricedeth)(sic)硫酸ナトリウムの例のみを提供していることは明らかである。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は、下記;
式:RO(CH2CH2O)nSO3M (1)
式中、
Rは分岐した(C8〜C18)アルキル又は分岐した(C8〜C18)アルケニルであり、
nは、平均値が0〜約7にあり、
Mは、nが1以上である場合にMがナトリウムであることができないという条件で、可溶化カチオンである)
に従う1つ以上の分岐アルキル(エーテル)スルフェート;及び
構造形成剤(structurant);
を含む、水性の構造化された界面活性剤組成物であって、
該組成物は非ニュートンの剪断低粘稠化粘性を示し、そして不溶性又は部分的に不溶性の成分を懸濁することができる組成物に向けられている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0004】
重要な分岐アルキル(エーテル)スルフェートには、例えば、低水準のアルコキシル化又はアルコキシル化していない分岐アルキル(エーテル)スルフェート(例えば、トリデシル硫酸ナトリウム又はトリデシル硫酸アンモニウムが挙げられるが、これらに限定されるものではない)、並びにナトリウム以外のカチオンを有する分岐アルキル(エーテル)スルフェート(例えば、トリデセス硫酸アンモニウム)が含まれる。
【0005】
本発明の水性組成物は、さらに水を含み、そして随意選択的に、他の界面活性剤(他のアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、又は非イオン性界面活性剤等)、増粘剤、有効な薬剤(benefit agent)、電解質、芳香剤、染料、保存料、又はパーソナルケア配合に用いられる他の一般成分をさらに含む。格別に関心があるのは、不溶性成分又は部分的に不溶性の成分を懸濁することができる非ニュートニアン剪断低粘稠化配合における、これら分岐アルキル(エーテル)スルフェートの使用である。不溶性成分又は部分的に不溶性の成分を懸濁することができる非ニュートン剪断低粘稠化配合は、水、構造形成剤、そして他の随意選択的な界面活性剤(アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びカチオン性界面活性剤、又は上記の任意の組み合わせ)によって形成される。
【0006】
実施形態のひとつでは、本発明の組成物は、式(1)に従う分岐アルキル(エーテル)スルフェートを少なくとも1つ含み、式中、Rは、分岐した(C12〜C18)アルキル又は分岐した(C12〜C18)アルケニル、さらに典型的には分岐した(C12〜C18)アルキルである。実施形態のひとつでは、Rは、1つ以上の分岐した(C13)アルキル基を含む。有機部分に関し、本明細書で用いるように、表記法(Cn〜Cm)は(nとmは正の整数である)、該部分が、該部分につき、n〜m個の炭素原子を含むことを意味している。
【0007】
実施形態のひとつでは、本発明の組成物は、式(1)に従う分岐アルキル(エーテル)スルフェートを1つ以上含み、式中、nは0〜3である。別の実施形態では、nは0〜1未満である。別の実施形態では、nは約0である。さらに別の実施形態では、nは0〜7、さらに典型的には0〜3、さらに典型的には0〜1である。
【0008】
実施形態のひとつでは、本発明の組成物は、式(1)に従う分岐アルキル(エーテル)スルフェートを少なくとも1つ含み、式中、Mは、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、アンモニウム、及び置換されたアンモニウムから選択される。本明細書で用いるように、「置換されたアンモニウム」は、アンモニウムイオンの1〜3個のH置換基が、有機基、典型的には、(C1〜C4)のアルコキシル基(モノエトキシルアンモニウム、ジエトキシルアンモニウム、及びトリエトキシルアンモニウム等)で置換されたアンモニウムイオンを意味する。別の実施形態では、Mは、マグネシウム、カリウム、アンモニウム、及び置換されたアンモニウム、さらに典型的にはアンモニウム又は置換されたアンモニウム、さらに典型的にはアンモニウムから選択される。
【0009】
実施形態のひとつでは、本発明の組成物は、100質量部(pbw)の組成物に基づいて、約3〜約50pbw、さらに典型的には約8〜約40pbw、さらに典型的には約10〜約20pbwの、式(1)に従う1つ以上の分岐アルキル(エーテル)スルフェートを含む。
【0010】
構造形成剤は、所望の懸濁特性を作り出すため、本発明の組成物の分岐アルキルスルフェート又はアルキルエーテルスルフェート等のアニオン性界面活性剤と組み合わせて用いられる。好適な構造形成剤は、電解質、カチオン性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤、並びにそれらの混合物を含む。好適なカチオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を、次にさらに詳細に記載する。実施形態のひとつでは、該構造形成剤には、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、及びアルカノールアミドから選択される非イオン性界面活性剤が含まれる。
【0011】
有効な構造形成剤量は、本発明の組成物の分岐アルキル(エーテル)スルフェート成分(並びに、随意選択的に添加される任意量のアニオン性界面活性剤))と、所望の非ニュートン剪断低粘稠化粘性と、懸濁特性とを組み合わせて提供するために必要な量に少なくとも等しい量であり、100pbwの構造化された界面活性剤組成物あたり、典型的には約0.1〜約20pbw、さらに典型的には約0.5〜約10pbw、さらに典型的には約1〜約5pbwである。
【0012】
該電解質は、該組成物と分離して添加することができ、あるいは他の原材料のひとつの一部分として含ませることができる。該電解質は、アニオン、例えば、ホスフェート、クロリド、スルフェート又はシトレート、カチオン、例えば、ナトリウム、アンモニウム、カリウム、マグネシウム、又はそれらの混合物を含むことが好ましい。該電解質は、塩化ナトリウム又は塩化アンモニウム及び硫酸ナトリウム又は硫酸アンモニウムであることが好ましい場合もある。
【0013】
存在する場合には、該電解質は、易流動性組成物の形成を促進する量で存在すべきである。この量は、典型的には、約0.1質量%〜約15質量%、好ましくは約1%〜約6質量%であるが、必要に応じて変化しうる。
【0014】
本発明の組成物は、随意選択的に、本発明の組成物に属する分岐アルキル(エーテル)スルフェート及び構造形成剤に加えて、他の界面活性剤をさらに含むことができる。上記他の界面活性剤は、アルキルスルフェート又はアルキルエーテルスルフェート、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、両性イオン性界面活性剤、及びカチオン性界面活性剤に加えて、他のアニオン性界面活性剤から選択される界面活性剤を1種以上含むことができる。
【0015】
他の好適なアニオン性界面活性剤には、例えば、式(1)に従う直鎖のアルキルエーテルスルフェート等の直鎖のアルキル(エーテル)スルフェートが含まれ、式中、Rは直鎖のアルキル又はアルケニル(8〜18の炭素数、典型的には12〜18の炭素数)であり、nは典型的には0〜7、好ましくは平均値が0〜3であり、そしてMはナトリウム、マグネシウム、カリウム、アンモニウム又は置換されたアンモニウム等の可溶化カチオンである。
【0016】
他のアニオン性界面活性剤には、脂肪族のスルホネート、例えば、第1級アルカン(C8〜C22等)スルホネート、第1級アルカン(C8〜C22等)ジスルホネート、アルケン(C8〜C22)スルホネート、ヒドロキシアルカン(C8〜C22)スルホネート、アルキルグリセリルエーテルスルホネート(AGS)、芳香族のスルホネート(アルキルベンゼンスルホネート等)等が含まれるのが好適である。
【0017】
他のアニオン性界面活性剤には、アルキルスルホスクシネート(モノ及びジアルキル、例えば、(C6〜C22)スルホスクシネートを含む)、アルキル及びアシルタウレート(taurate)、アルキル及びアシルサルコシネート(sarcosinate)、スルホアセテート、アルキル(C8〜C22)ホスフェート、アルキルホスフェートエステル、アルコキシルアルキルホスフェートエステル、アシルラクテート、モノアルキル(C8〜C22)スクシネート及びマレエート、及びアシルイセチオネートが含まれるのが好適である。
【0018】
スルホスクシネートには、
式:R42CCH2CH(SO3M)CO2M (2)
を有するモノアルキルスルホスクシネート、
式:R4CONHCH2CH22CCH(SO3M)CH2CO2M (3)
(式中、R4はC8〜C22アルキルの範囲にわたり、そしてMは可溶化カチオンである)
のアミド−MEA(モノエタノールアミド)スルホスクシネート、及び
式:RCONHCH2CH(CH3)O2CCH(SO3M)CH2CO2M (4)
(式中、Mは上記式(2)で規定された通りであり、そしてRはC8〜C22アルキルの範囲にわたる)
が含まれうる。
【0019】
他の好適なアニオン性界面活性剤には、
式:R−O−(CH2CH2O)nC−CH2CH(SO3M)CO2M (5)
(式中、Mは上記式(2)で規定された通りであり、そしてRはC10〜C22アルキルの範囲にわたる)
のようなアルコキシル化スルホスクシネート及びアルコキシル化シトレートスルホスクシネートが含まれる。
サルコシネートは、一般的に、
式:RCON(CH3)CH2CO2M (6)
(式中、RはC8〜C22アルキルの範囲にわたり、そしてMは可溶化カチオンである)
によって示される。
【0020】
タウレートは、一般的に、
式:R2CONR3CH2CH2SO3M (7)
(式中、R2はC8〜C22アルキルの範囲にわたり、R3はC1〜C4アルキルの範囲にわたり、そしてMは可溶化カチオンである)
によって特定される。
好適な他のアニオン性界面活性剤は、
式:R−O−(CH2CH2O)nCO2M (8)
(式中、RはC8〜C22アルキルであり、nは0〜20であり、そしてMは上記式(2)中に規定される通りである)
のカルボキシレートを含む。使用可能な他のカルボキシレートには、アミドアルキルポリペプチドカルボキシレートが含まれる。
【0021】
好適な他のアニオン性界面活性剤には、(C8〜C22)アシルイセチオネートが含まれる。これらのエステルは、アルカリ金属イセチオネートを、約6〜約22の炭素原子数を有し、かつ約20未満のヨウ素価を有する混合された脂肪族系脂肪酸と反応させることによって調製される。混合された脂肪酸の少なくとも約75%は、約12〜約18の炭素原子数を有し、そして混合された脂肪酸の最大25%は、約6〜約10の炭素原子数を有する。
【0022】
アシルイセチオネートには、次の一般式:
【化1】

(式中、Rは8〜22の炭素数を有するアルキル基であり、mは1〜4の整数であり、X及びYは、水素又は1〜4の炭素数を有するアルキル基であり、そしてM+は、ナトリウム、カリウム又はアンモニウム等の一価のカチオンである)
に従う、Ilardiらの米国特許第5,393,466号明細書に記載されるようなアルコキシル化イセチオネートを含む(本発明及び出願に一致する範囲まで参照し、本明細書に取り込む)。
【0023】
アニオン性界面活性剤成分の量は、典型的には、該組成物の約5質量%〜約30質量%、そして好ましくは約10質量%〜約20質量%である。
例又は明確に示された場合を除き、材料の量若しくは比若しくは反応条件、材料の物理的性質及び/又は使用を示す開示における数字は、用語「約」によって修正されることが理解される。
【0024】
本開示において界面活性剤の質量を用いる場合、表中の例を除いて、活性な界面活性剤の質量を意味することが理解される。
カチオン性界面活性剤は、通常、アミン塩又は4級アンモニウム化合物の形の窒素原子上で正電荷を輸送するものとして記載され、そしてモノアルキルアミン誘導体、ジアルキルアミン誘導体、又はイミダゾリン誘導体を含む。
【0025】
好適なカチオン性界面活性剤は、次の一般式:
【化2】

(式中、4つのR基、R1、R2、R3及びR4は、少なくとも1つのR基が水素ではないとの条件で、水素、有機基である。Xは、クロリド、ブロミド、メトスルフェート、エトスルフェート、ラクテート、サッカリネート、アセテート又はホスフェートを含みうる、典型的なアニオンを表す。)
に従う化合物を含む。
R基の1〜3個が水素である場合、該化合物はアミン塩と称される。カチオン性アミンの例には、ポリエトキシル化(2)オレイル/ステアリルアミン、エトキシル化獣脂アミン、ココアルキルアミン、オレイルアミン、及び獣脂アルキルアミンが含まれる場合がある。4級アンモニウム化合物(概して「quats」と称される)の場合、R1、R2、R3、及びR4は、同一又は異なってもよいが、水素ではない。実施形態のひとつでは、R1、R2、R3、及びR4は、アルコキシル化された基を有する脂肪酸及び脂肪酸のエステル、アルキルアミド基、芳香環、複素環、ホスフェート基、エポキシ基、及びヒドロキシル基を含む、脂肪酸又はそれらの誘導体等の追加の官能基を含みうる、(C8〜C24)の分岐又は直鎖の、飽和又は不飽和の脂肪族鎖である。該窒素原子はまた、セテチルモルフォリニウム(cetethyl morpholinium)エトスルフェート又はステアピリウム(steapyrium)クロリド等の、複素環式又は芳香環系の一部であってもよい(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook、第8版、2000、2巻、p.1703を参照)。
【0026】
モノアルキルアミン誘導体タイプの4級アンモニウム化合物は、次の化合物を含むのが好適である。
例えば、CETAB又はセトリモニウムブロミドとして公知でもある、セチルトリメチルアンモニウムブロミド。
【0027】
【化3】

【0028】
セトリモニウムクロリドとして公知である、セチルトリメチルアンモニウムクロリド。
【化4】

【0029】
ミルトリモニウム(myrtrimonium)ブロミド又はクオタニウム−13としても公知である、ミリスチルトリメチルアンモニウムブロミド。
【化5】

【0030】
ステアラルコニウム(stearalkonium)クロリドとしても公知である、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド。
【化6】

【0031】
オレアルコニウム(olealkonium)クロリドとしても公知である、オレイルジメチルベンジルアンモニウムクロリド。
【化7】

【0032】
ココトリモニウムメトスルフェートとしても公知である、ラウリル/ミリストリル(myristryl)トリメチルアンモニウムメトスルフェート。
【化8】

【0033】
ヒドロキシエチルセチルジモニウムホスフェートとしても公知である、セチル−ジメチル−(2)ヒドロキシエチルアンモニウムジハイドロゲンホスフェート。
【化9】

【0034】
他のカチオン性界面活性剤には、例えば、ババスアミドプロピルコニウムクロリド、ココトリモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリド、麦芽−アミドプロパルコニウムクロリド(amidopropalkonium)、ステアリルオクチルジモニウムメトスルフェート、イソステアルアミノプロパル(isostearaminopropal)−コニウムクロリド、ジヒドロキシプロピル PEG−5 リノレアミニウム(linoleaminium)クロリド、PEG−2 ステアルモニウム(stearmonium)クロリド、クオタニウム18、クオタニウム80、クオタニウム82、クオタニウム84、ベヘントリモニウムクロリド、ジセチルジモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトスルフェート、獣脂トリモニウムクロリド及びベヘンアミドプロピルエチルジモニウムエトスルフェートが含まれるのが好適である。
【0035】
他のカチオン性界面活性剤には、例えば、ジアルキルアミン誘導体が含まれる。これらの化合物には、例えば、ジステアリルジモニウムクロリド、二水素化パルモイルエチル(palmoylethyl)ヒドロキシエチルモニウム(hydroxyethylmonium)メトスルフェート、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトスルフェート、ジオレオイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトスルフェート、及びヒドロキシプロピルビスステアリルジモニウムクロリドが含まれるのが好適である。
【0036】
他の好適なカチオン性界面活性剤には、例えば、一般的にイミダゾリン誘導体と称される群の4級アンモニウム化合物が含まれる。これらの化合物には、例えば、イソステアリルベンジルイミドニウム(benzylimidonium)クロリド、ココイルベンジルヒドロキシエチルイミダゾリニウムクロリド、ココイルヒドロキシエチルイミダゾリニウムPG−クロリドホスフェート、クオタニウム32、及びステアリルヒドロキシエチルイミドニウムクロリドが含まれる。
【0037】
カチオン性界面活性剤の混合物もまた、用いることができる。存在する場合には、単一のカチオン性又は複数のカチオン性のいずれかに由来する活性なカチオン性界面活性剤の量は、該組成物に対し、典型的には約0.1質量%〜約20質量%、好ましくは約1質量%〜約10質量%、さらに好ましくは約2質量%〜約6質量%である。
非イオン性界面活性剤は、正味電荷を輸送しない中性の界面活性剤である。
【0038】
構造形成剤として有用な非イオン性界面活性剤は、アルカノールアミド、例えば、次の一般的構造:
【化10】

(式中、RはC8〜C24、又は好ましくは、ある実施形態ではC8〜C22、又は他の実施形態ではC8〜C18の、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐の脂肪族基であり、R1及びR2は、同一又は異なるC2〜C4の直鎖又は分岐の脂肪族基であり、x=0〜10、y=1〜10、ここで、xとyとの合計は、10以下である。)
を有する化合物を含む。
【0039】
好適なアルカノールアミドは、(C8〜C24)の脂肪族鎖を有することが好ましく、そして炭化水素主鎖又はアルコキシ主鎖のいずれかを有する1〜2つのアルカノール基を含みうる。該炭化水素アルカノール基は、(C2〜C4)の直鎖又は分岐の脂肪族基でありうる。該組成物中のアルカノールアミド量は、存在する場合には、0.1質量%〜約10質量%であることができ、そしてある実施形態では、約2質量%〜約5質量%であることが好ましい。アルカノールアミドは、コカミドMEA(ココモノエタノールアミド)及びコカミドMIPA(ココモノイソプロパノールアミド)を含むことが好ましい場合がある。
【0040】
用語「アルカノールアミド」は、以下の本明細書において、長分子鎖脂肪酸アルカノールアミド、アルコキシ長鎖脂肪酸アルカノールアミド、及びそれらの混合物を含むように、集合的に用いられる。さらに、長鎖脂肪酸アルカノールアミドは、脂肪酸アルカノールアミドとして、技術的に言及されうる。アルコキシル化は、(R1O)xH(式中、R1はC2〜C4の直鎖又は分岐の脂肪族基であり、そしてxは2〜10である。)で誘導体化したアルカノールアミドを意味すると理解される。
【0041】
好適な脂肪酸は、例えば、ラウリン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、及びセテアリックアシッド(cetearic acid)、イソステアリン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸、エライジン酸、アリキドニックアシッド(arichidonic acid)、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、又はそれらの中和バージョン等の飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐の(C10〜C22)酸を含む。エステル誘導体には、プロピレングリコールイソステアレート、プロピレングリコールオレエート、グリセリルイソステアレート、グリセリルオレエート、ポリエチレングリコールジステアレート及びポリグリセリルジイソステアレートが含まれる。
本発明の組成物は、約0.1質量%〜15質量%、好ましくは0.5質量%〜10質量%の脂肪酸又は脂肪酸エステル構造形成剤を利用する。
【0042】
非イオン性表面活性剤には、例えば、エトキシル化脂肪アルコール及び特にラウリル、セチルステアリル、ステアリル、セチル、オレオル(oleol)及びオレオセチル(oleocetyl)アルコールから誘導されたエトキシル化脂肪アルコールが含まれるのが好適である。糖グリセリドも使用することができる。糖グリセリドは、天然又は合成トリグリセリドをサッカロースとエステル交換することによって調製される化合物の混合物である。該混合物には、モノグリセリド、ジグリセリド、少量のエステル交換されないトリグリセリド、サッカロースのモノエステル及びジエステルが含まれる。
欧州特許出願公開第0,091,331号明細書には、易流動性の糖グリセリドの調製法が記載され、そして上記糖グリセリドが表面活性特性を有することが示されている。
【0043】
実施形態のひとつでは、該組成物は、約3〜約50質量%(wt%)、さらに典型的には約3〜約30wt%の活性な界面活性剤を含む。別の実施形態では、該組成物は、約5〜約50wt%、さらに典型的には約8〜約40wt%、さらに一層典型的には約10〜約25wt%の活性な界面活性剤を含む。界面活性剤は、水又は他の溶媒中の溶液として市販されることが多く、そこでは、それらを100%未満の活性な界面活性剤に希釈している。従って、「活性な界面活性剤」は、市販の界面活性剤調製物から該組成物に供給される界面活性剤の実際の量を意味している。
【0044】
本明細書で用いるように、用語「分岐(している)」又は用語「分岐(された)」は、脂肪族鎖の少なくとも1個の炭素原子が、3又は4個の炭素原子に結合されていることを意味している。「不飽和」は、脂肪族鎖の少なくとも2つの炭素原子が、二重又は三重結合によって結合されていることを意味している。
非イオン性界面活性剤、両性及び/又は両性イオン性界面活性剤、並びにカチオン性界面活性剤の分類に由来する追加の界面活性剤は、易流動性組成物を形成するように、すなわち、水に不溶性の粒子又は部分的に不溶性の成分を懸濁できるように、随意選択的に組込まれうる。
【0045】
本発明の組成物に随意選択的に含まれうる両性及び/又は両性イオン性界面活性剤は、カルボン酸基又はスルホン酸基でありうる少なくとも1種の酸基を含むことが好ましい。これらの界面活性剤には、4級の窒素が含まれ、従って、4級アミド酸である。
それらは、7〜18の炭素原子数のアルキル又はアルケニルを含むのが一般的であり、そして通常、次の総合的な構造式:
【化11】

(式中、R1は、7〜18の炭素原子数のアルキル又はアルケニルであり、そしてR2及びR3は、それぞれ独立して、水素、1〜3の炭素原子数のカルボキシアルキル、ヒドロキシアルキル又はアルキルであり、nは2〜4であり、mは0〜1であり、Xは、随意選択的にヒドロキシル基で置換された、1〜3の炭素原子数のアルキレンであり、そしてYは、−CO2−又は−SO3−である)
に従う。
【0046】
上述の一般式を有する好適な両性及び/又は両性イオン性界面活性剤は、次の式:
【化12】

の単純なベタイン、及び次の式:
【化13】

(式中、mは2又は3である)
のアミドベタインを含む。
【0047】
式(20)及び式(21)の両方において、R1、R2及びR3は、式(19)に関連してあらかじめ規定される通りである。R1は、少なくとも半分、好ましくは少なくとも4分の3のR1基が10〜14の炭素原子数を有するように、特に、ココナッツから誘導されたC12及びC14アルキル基の混合物であることができる。R2及びR3は、メチルであることが好ましい。
【0048】
さらなる可能性は、両性及び/又は両性イオン性界面活性剤が、次の式:
【化14】

若しくは
【化15】

(式中、mは2又は3である)
又は、
−−(CH23SO3が、次の式:
【化16】

によって置換されたこれらの別形である。
【0049】
上記式(22)〜(24)では、R1、R2及びR3は、式(19)に関連してあらかじめ規定される通りである。
【0050】
アンフォアセテート(amphoacetate)及びジアンフォアセテートも、用いることができる。
アンフォアセテートは、一般的に、次の式:
【化17】

に一致し、そして
ジアンフォアセテートは、一般的に、次の式:
【化18】

(式中、Rは8〜18の炭素原子数の脂肪族基であり、そしてMはナトリウム、カリウム、アンモニウム、又は置換されたアンモニウム等のカチオンである。)
に一致する。実施形態によっては、ラウロアンフォ酢酸ナトリウム、ココアンフォ酢酸ナトリウム、ラウロアンフォ酢酸二ナトリウム、及びココアンフォ二酢酸二ナトリウムが好ましい場合もある。
【0051】
本発明の組成物は、随意選択的に、非イオン性界面活性剤をさらに含むことができる。使用可能な非イオン性界面活性剤には、疎水性基と反応性水素原子とを有する化合物(例えば、脂肪アルコール、酸、アミド及びアルキルフェノール)を、酸化アルキレン(特に、酸化エチレン単体又は酸化プロピレンと組み合わせた酸化エチレンのいずれか)と反応させることで得られる生成物が含まれる。
特有の非イオン性界面活性剤化合物には、
アルキル(C6〜C22)フェノール−酸化エチレン縮合体、
脂肪族(C8〜C18)の第1級又は第2級の、直鎖又は分岐アルコールを、酸化エチレンと縮合させた生成物、及び
酸化エチレンを、酸化プロピレン及びエチレンジアミンの反応生成物と縮合させることによって作られる生成物、
が含まれる。
他のいわゆる非イオン性界面活性剤化合物には、アルキルアミンオキシド、アルキルアミドアミンオキシド、アルキル第三級ホスフィンオキシド、ジアルキルスルホキシド、(C8〜C22)アルコール又はエトキシル化アルコールの脂肪族脂肪酸エステル、アルコキシルアルキルアミン、ソルビタン、ソルビタンエステル及びサッカロースエステルが含まれる。
【0052】
該非イオン性界面活性剤はまた、糖アミド(ポリ糖アミド等)であることができる。特に、該界面活性剤は、米国特許第5,389,279号明細書に記載されるラクトビオンアミドの1つ、又は米国特許第5,009,814号明細書に記載された糖アミドの1つであることができる(両文献を参照することによって、本出願と一致しない範囲まで、本明細書に組込む)。
【0053】
他の使用可能な界面活性剤は、米国特許第3,723,325号明細書に記載される界面活性剤であり、そして米国特許第4,565,647号明細書に開示されるようなアルキルポリ糖非イオン性界面活性剤である(両文献を参照することによって、本明細書に組み入れる)。
好ましいアルキルポリ糖は、
式:R2O(Cn2nO)t(グリコシル)x (27)
(式中、R2は、アルキル、アルキルフェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルフェニル、及びそれらの混合物から成る群から選択され、ここで該アルキル基は、約10〜約18、好ましくは約12〜約14の炭素原子数を含み、nは0〜約3、好ましくは2であり、tは0〜約10、好ましくは0であり、そしてxは約1.3〜約10、好ましくは約1.3〜約2.7である)
のアルキルポリグリコシドである。
該グリコシルは、グルコースから誘導されることが好ましい。該化合物を調製するため、第一にアルコール又はアルキルポリエトキシアルコールが形成され、次いでグルコース又はグルコース源と反応させ、グルコシドを形成させる(1位に結合)。次いで、追加のグリコシル単位を、それらの1位と、前述のグリコシル単位の2,3,4、及び/又は6位(好ましくは、2位)に結合させることができる。
【0054】
実施形態によっては、非イオン性界面活性剤は、アルコキシ脂肪酸アルコール又はアルキル(alky)ポリグリコシドを含むことが好ましい場合もある。実施形態によっては、両性及び/又は両性イオン性界面活性剤は、ベタイン、スルタイン(sultaine)、アンフォアセテート、ジアンフォアセテート又はそれらの混合物を含むことが好ましい場合もある。活性な非イオン性界面活性剤と両性及び/又は両性イオン性界面活性剤の総量は、典型的には約1%〜約20%、好ましくは約3%〜約10質量%である。
【0055】
本発明の組成物は、水に不溶性の粒子又は部分的に不溶性の成分、並びに/又はアニオン性、非イオン性、両性、両性イオン性及びカチオン性若しくはそれらの組み合わせの範疇に由来する1種以上のさらなる界面活性剤をさらに含むことができる。
【0056】
本発明の組成物は、水に不溶性の粒子又は部分的に不溶性の成分(植物性油脂、鉱物油、シリコーンオイル、固体粒子、研磨剤、及び同様の物品等)を懸濁できる。該組成物は、場合によっては、洗浄、保湿、改良された肌感、皮膚剥離(exfoliation)/表皮剥脱(abrasion)、新しい外観、又はこれら利益の組み合わせを含む場合がある複数の機能上の利益を有する化粧品調製物を生ずる界面活性剤混合物中に成分を含ませる手段であって、そうしないと取り込むことが難しい手段を提供する。
【0057】
本明細書で用いるように、専門用語「非ニュートン剪断低粘稠化粘性」は、ずり速度の増加に伴って減少する粘性を意味する。非ニュートニアン剪断低粘稠化粘性は、ブルックフィールド型粘度計等の回転粘度計等の公知の粘度測定法によって測定される。水に不溶性の粒子又は部分的に不溶性の成分を懸濁する組成物の能力は、典型的には、該組成物中に気泡を閉じ込めるために十分な活気で該組成物を混合し、次いで規定時間の間(12〜24時間等)、規定の環境条件(室温等)下で、該気泡が閉じ込められたままであるか否か観察することで評価される。
【0058】
ある場合では、本発明の組成物は、スキン及びヘアーケアトリートメントに有用な懸濁化剤に用いることができ、該スキン及びヘアーケアトリートメントには、UV吸収剤、ヘアーコンディショニング剤、目を痛める成分が入っていない1つで2つの機能を持つ子供のケア用配合向けのヘアー及びスキンコンディショニング剤、スキンコンディショニング剤、抗菌剤、ヘアー及びスキンケア配合用のスタイリングポリマー(シャンプー等の使用を洗い落とすことを含む)、ヘアー及びスキンケア配合用のコンディショニングポリマー、髪及び肌への活性なデリバリーを向上するための析出化コンディショニングポリマー、ヘアー及びスキンケア配合用の高分子量及び/又は高カチオン性電荷密度を有するコンディショニングポリマー、固形剤と併用することが多い界面活性剤(ココイルイセチオネート等)、並びに使用時のみに水和する膨潤性ポリマーが含まれるが、これらに限定されるものではない。本発明の組成物を、安定な、複相のパーソナルケア配合の調製に用いることもでき、それらには、ボディーウォッシュ、ヘアーシャンプー、スキンクレンザー、子供用ケア配合、洗顔料、及びスキントリートメントに見出される着色ストライプを有する配合が含まれる。
【0059】
本発明の実施形態において、易流動性組成物中に水に不溶性の粒子又は部分的に不溶性の成分を含ませることが望ましい場合もある。用語「水に不溶性の粒子」及び「部分的に不溶性の成分」は、対象組成物の媒体に完全に溶解されることがなく、そして不溶性又は部分的に不溶性の種類を含む固体物又は非固体物を意味する。用語「水に不溶性の粒子」及び「部分的に不溶性の成分」はまた、該固体物又は非固体物が、それらの溶解限度よりも高濃度で存在するので、それらの一部分が未溶解のまま残っている状況を包含及び意味することが理解される。概して、水に不溶性の粒子又は部分的に不溶性の成分は、固体粒子、液体成分、気体、又はそれらの混合物であることができる。好ましい気体例には気泡が含まれる場合がある。固体粒子には、例えば、亜鉛ピリチオン(pyrethione)、マイカ、アルミナ、ケイ素顔料、保湿ビーズ、天然研磨剤、ポリオキシエチレンビーズ等の合成研磨剤(皮膚摩擦材)、及びアプリコット種子等の固体粒子が含まれうる。該水に不溶性の粒子は、典型的には、直径、約0.5〜約3,000μmの平均粒子サイズを有する。水に不溶性の粒子又は部分的に不溶性の成分を懸濁する能力は、本発明の易流動性の非ニュートン剪断低粘稠化液体組成物の特徴として望ましい。
【0060】
本発明の組成物によって懸濁されうる成分の他の例は、数多くの有効な薬剤(benefit agent)である。該「有効な薬剤」は、所望の位置において、肌若しくは髪内、又は肌若しくは髪上、又はその両方に供給されるべき任意の有効成分を意味する。該懸濁された有効な薬剤は、該組成物の約0〜約35質量%の量で存在しうる。
【0061】
詳細には、該懸濁された有効な薬剤には、植物性油脂(落花生油、ヒマシ油、ココアバター、ココナッツ油、コーン油、綿実油、オリーブ油、パーム核油、菜種油、ベニバナ種子油、ゴマ油及び大豆油を含む)、エステル(ブチルミリステート、セチルパルミテート、デシルオレエート、グリセリルラウレート、グリセリルリシノレエート、グリセリルステアレート、グリセリルイソステアレート、ヘキシルラウレート、イソブチルパルミテート、イソセチルステアレート、イソプロピルイソステアレート、イソプロピルラウレート、イソプロピルリノレエート、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、イソプロピルステアレート、プロピレングリコールモノラウレート、プロピレングリコールリシノレエート、プロピレングリコールステアレート、及びプロピレングリコールイソステアレートを含む)、動物性油(アセチル化ラノリンアルコール、ラノリン、ラード、ミルクオイル及び獣脂を含む)、並びに脂肪酸及びアルコール、(ベヘン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニルアルコール、セチルアルコール、エイコサニルアルコール及びイソセチルアルコールを含む)が含まれうる。
【0062】
他の有効な薬剤例には、脱色剤、反射剤(reflectant)、UV吸収剤、増粘剤、デタングリング/ウェットコーミング(detangling/wet combing)剤、皮膜形成ポリマー、保湿剤、アミノ酸及びそれらの誘導体、抗菌剤、抗にきび剤、老化防止剤、防腐剤、鎮痛薬、局部麻酔薬、抗脱毛剤、発毛抑制剤、炎症抑制剤、タンパク質、デオドラント及び制汗剤、ふけ取りトリートメント剤、脂漏性皮膚炎(seborreheic dermatitis)及び乾癬、皮膚軟化薬及び肌保湿剤、ヘアーコンディショナー、髪軟化剤、髪保湿剤、ビタミン、タンニング剤、皮膚美白剤、抗真菌剤(足用調剤向けの抗真菌剤等)、脱毛剤、反対刺激剤、痔核薬、殺虫剤、顔料又は乳白剤、保湿ビーズ、天然研磨剤、合成研磨剤(ポリオキシエチレンビーズ等)、鉱物油、ペトロラタム、シリコーンオイル、ポリアルキシロキサン(polyalkyarylsiloxane)、ポリアルキルアリールシロキサン、日焼け止め剤等、及びそれらの混合物が含まれるのが好適である。
【0063】
反射剤には、例えば、マイカ、アルミナ、カルシウムシリケート、グリコールジオレエート、グリコールジステアレート、シリカ、ナトリウムマグネシウムフルオロシリケート、及びそれらの混合物が含まれるのが好適である。
UV吸収剤には、例えば、ベンゾフェノン、ボルネロン(bornelone)、PABA(Paraアミノ安息香酸)、ブチルPABA、シンナミドプロピル(cinnamidopropyl)トリメチルアンモニウムクロリド、二硫酸二ナトリウム、メトキシ桂皮酸カリウム、及びそれらの混合物が含まれるのが好適である。
該組成物に適切な粘性を付与することができる購入可能な増粘剤が、本発明における使用に好適である。
【0064】
好適な増粘剤には、例えば、
式:HO−(CH2CH2O)zH (28)
(式中、zは約3〜約200の整数である)
のポリエチレングリコールのモノ又はジエステル、
約16〜約22の炭素原子数を含む脂肪酸、アルコキシポリオールの脂肪酸エステル、脂肪酸及びグリセリンのモノ及びジエステルのアルコキシ誘導体、ヒドロキシアルキルセルロース、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース、及びそれらの混合物)が含まれる。
さらに具体的には、増粘剤には、例えば、ベヘナールコニウムクロリド、セチルアルコール、クオタニウム46、PG−ヒドロキシエチルセルロース、ココジモニウムクロリド、ポリクオタニウム6、ポリクオタニウム7、クオタニウム18、PEG−18グリセロールオレエート/ココエート、アクリレート/スピリット50アクリレートコポリマー、ラウレス(laureth)3及びプロピレングリコールの混合物、コカミドプロピルベタイン及びグリセリルラウレートの混合物、プロピレングリコール、PEG55、及びプロピレングリコールオレエートの混合物、並びにそれらの混合物が、非排他的に含まれることが好適である。増粘剤にはポリエチレングリコールエステルが含まれることは好ましく、そしてPEG−150ジステアレートが含まれることがさらに好ましい。
【0065】
デタングリング/ウェットコーミング剤には、例えば、ジオレオイルアミドエチルヒドロキシチルモニウム(hydroxythylmonium)メトスルフェート、ジ(ソイオイルエチル(soyoylethyl))ヒドロキシエチルモニウムメトスルフェート、ヒドロキシエチルベヘンアミドプロピルジモニウムクロリド、オレアルコニウムクロリド、ポリクオタニウム47、ステアラルコニウムクロリド、トリセチルモニウムクロリド、グアールヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ヒドロキシプロピルグアールヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、及びそれらの混合物が含まれることが好ましい。
【0066】
皮膜形成ポリマーには、例えば、乾燥させたときに、髪、肌、爪の上に、実質的に連続的なコーティング又はフィルムを作成するポリマーが含まれることが好ましい。皮膜形成ポリマー例には、アクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド/アクリルアミドコポリマー、コーンスターチ/アクリルアミド/アクリル酸ナトリウムコポリマー、ポリクオタニウム10、ポリクオタニウム47、ポリビニルメチル/無水マレイン酸コポリマー、スチレン/アクリレートコポリマー、及びそれらの混合物が含まれることが好ましい。
【0067】
該組成物に湿潤特性及びコンディショニング特性を付与できる購入可能な保湿剤が、本発明の使用に好適である。該保湿剤は、該組成物の全体質量に基づいて、約0%〜約10%、さらに好ましくは約0.5%〜約5%、そして最も好ましくは約0.5%〜約3%の量で存在することが好ましい。
好適な保湿剤の例には、下記:
水溶性液状ポリオール、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ジプロピレングリコール、及びそれらの混合物、
式:HO−(R''O)b−H (29)
(式中、R''は約2〜約4の炭素原子数を有するアルキル基であり、そしてbは約1〜約10の整数である(PEG4等))
のポリアルキレングリコール、
式:CH3−C6l05−(OCH2CH2C−OH (30)
(式中、cは約5〜約25の整数である)
のメチルグルコースのポリエチレングリコールエーテル、
ウレア、フルクトース、グルコース、蜂蜜、乳酸、マルトース、グルクロン酸ナトリウム、及びそれらの混合物が含まれる。
さらに好ましい実施形態では、該保湿剤はグリセリンである。
【0068】
髪及び肌に有益であることができ、そしてある場合には、本発明の組成物中でコンディショニング剤として含まれうる好適なアミノ酸は、種々のタンパク質、並びにそれらの塩、エステル、及びそれらのアシル誘導体の加水分解から誘導される。上記アミノ酸例には、非排他的に、両性及び両性イオン性アミノ酸、例えば、アルキルアミドアルキルアミン、ステアリルアセチルグルタメート、カプリルオイルシルクアミノ酸、カプリルオイルコラーゲンアミノ酸、カプリルオイルケラチンアミノ酸、カプリルオイルピーアミノ酸、ココジモニウム・ヒドロキシプロピルシルクアミノ酸、コーングルテンアミノ酸、システイン、ヘアーケラチンアミノ酸、ヘアーアミノ酸、例えば、アスパラギン酸、トレオニン、セリン、グルタミン酸、プロリン、グリシン、アラニン、ハーフシスチン、バリン、メチオニン、イソロイシン、ロイシン、チロシン、フェニルアラニン、システイン酸、リジン、ヒスチジン、アルギニン、システイン、トリプトファン、シトルリン、他のシルクアミノ酸、小麦アミノ酸、及びそれらの混合物が含まれる。
【0069】
髪及び肌に有益であることができ、ある場合には、コンディショニング剤として含まれうる好適なタンパク質は、長分子鎖(すなわち、少なくとも約10個の炭素原子)と、高分子量(すなわち、少なくとも約1000)とを有し、かつアミノ酸の自己縮合によって形成されるポリマーを含む。上記タンパク質例には、コラーゲン、デオキシリボヌクレアーゼ、ヨウ素化コーンタンパク質、ケラチン、乳タンパク質、プロテアーゼ、血清タンパク質、シルク、スイートアーモンドタンパク質、小麦胚芽タンパク質、小麦タンパク質、ケラチンタンパク質のα及びβへリックス、中間フィラメントタンパク質、高イオウタンパク質、超高イオウタンパク質、髪タンパク質、例えば、中間フィラメント付随タンパク質、高チロシンタンパク質、高グリシンタンパク質、トリコヒアリン、及びそれらの混合物が含まれる。
【0070】
髪及び肌に有益であることができ、ある場合には、コンディショニング剤として含まれうる好適なビタミンB複合体には、チアミン、ニコチン酸、ビオチン、パントテン酸、コリン、リボフラビン、ビタミンB6、ビタミンB12、ピリドキシン、イノシトール、カルニチン等のビタミンB複合体、ビタミンA,C,D,E,K及びビタミンAパルミテート等のこれらの誘導体、及びプロビタミン、例えば、パンテノール(プロビタミンB5)、及びパンテノールトリアセテート、並びにこれらの混合物が含まれる。
【0071】
ヘアー及びスキンケア用途に好適な抗菌剤の例には、バシトラシン、エリスロマイシントリクロサン、ネオマイシン、テトラサイクリン、クロルテトラサイクリン、ベンゼトニウムクロリド、フェノール、para−クロロ−meta−キシレノール(PCMX)、トリクロカルバン(TCC)、クロルヘキシジングルコネート(CHG)、亜鉛ピリチオン、セレンスルフィド及びそれらの混合物を含む。
【0072】
皮膚軟化薬及び肌保湿剤には、例えば、植物性油脂(例えば、落花生油、ヒマシ油、ココアバター、ココナッツ油、コーン油、綿実油、オリーブ油、パーム核油、菜種油、ベニバナ種子油、ゴマ油及び大豆油)、エステル(例えば、ブチルミリステート、セチルパルミテート、デシルオレエート、グリセリルラウレート、グリセリルリシノレエート、グリセリルステアレート、グリセリルイソステアレート、ヘキシルラウレート、イソブチルパルミテート、イソセチルステアレート、イソプロピルイソステアレート、イソプロピルラウレート、イソプロピルリノレエート、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、イソプロピルステアレート、プロピレングリコールモノラウレート、プロピレングリコールリシノレエート、プロピレングリコールステアレート、及びプロピレングリコールイソステアレート)、動物性油(例えば、アセチル化ラノリンアルコール、ラノリン、ラード、ミルクオイル及び獣脂、ベヘン酸の脂肪酸及びアルコール、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニルアルコール、セチルアルコール、エイコサニルアルコール及びイソセチルアルコール)が含まれるのが好適である。
【0073】
追加のスキントリートメント剤及びスキンコンディショニング剤には、サリチル酸、α−ヒドロキシ酸、ビタミン、ビタミン複合体、研磨剤、シリコーン、シリコーン誘導体、ポリマー、天然油、合成油、鉱物油、ラノリン、植物性油脂、イソステアリルイソステアレート、グリセリルラウレート、メチルグルセス(gluceth)10、メチルグルセス20、キトサン、及びそれらの混合物が含まれる。
【0074】
ヘアーコンディショナーには、例えば、シリコーン、シリコーン誘導体、天然油、合成油、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ワックス、及びポリマーが含まれることか好適である。四級化された化合物、例えば、ベヘンアミドプロピルPG−ジモニウムクロリド、トリセチルアンモニウムクロリド、二水素化獣脂アミドエチルヒドロキシエチルモニウムメトスルフェート、及びそれらの混合物、並びに脂溶性化合物、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、水素化ポリデセン、及びそれらの混合物も用いることができる。
【0075】
好適なヘアーコンディショニングポリマーには、例えば、天然及び/又は合成カチオン性ポリマー、例えば、四級化グアール、四級化セルロース、ポリクオタニウム−7及び同様のポリマー(典型的には、該組成物の約0.1%〜約3.0質量%の濃度)、天然及び/又は合成非イオン性ポリマー、例えば、アルコキシ又はプロポキシル化グアール又はセルロース、アルキルグアール又はセルロース、ポリエチレングリコール、あるいは、天然及び合成の非イオン性のポリマーの混合物(典型的には、該組成物の約0.1%〜約3.0質量%の濃度)、及びポリハイドロール保湿剤、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール及び同様のポリマーが含まれるのが好適である。ポリハイドロール保湿剤の濃度は、典型的には、該組成物の約0.2%〜約0.5質量%の範囲にあることが好ましい。
【0076】
毛髪軟化剤には、例えば、シリコーン化合物、例えば、不揮発性若しくは揮発性のいずれかのシリコーン化合物、又はそれらの混合物、及び水溶性若しくは水に不溶性のシリコーン化合物、又はそれらの混合物が含まれることが好適である。シリコーン例には、シリコーン/酸素モノマーの直鎖又は環状のいずれかのポリマーであり、そしてセチルジメチコーン、セチルトリエチルアンモニウムジメチコーンコポリオールフタレート、シクロメチコーン、ジメチコーンコポリオール、ジメチコーンコポリオールラクテート、加水分解された大豆タンパク質/ジメチコーンコポリオールアセテート、シリコーンクオタニウム13、ステアラルコニウムジメチコーンコポリオールフタレート、ステアロマイドプロピルジメチコーン、及びそれらの混合物を含む有機置換化ポリシロキサンを含むのが好適である。
【0077】
髪保湿剤には、例えば、パンテニルエチルエーテル、フィタントリオール、及びそれらの混合物が含まれるのが好適である。
日焼け止め剤には、例えば、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オクチルメトキシシンナメート、オキシベンゾン、オクトクリレン、オクチルサリチレート、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、エチルヒドロキシプロピルアミノベンゾエート、メンチルアントラニレート、アミノ安息香酸、シノキセート、ジエタノールアミンメトキシシンナメート、グリセリルアミノベンゾエート、チタンジオキシド、酸化亜鉛、オキシベンゾン、オクチルジメチルPABA(パディメートO(padimate O))、レッドペトロラタム、及びそれらの混合物が含まれるのが好適である。
【0078】
タンニング剤には、例えば、ジヒドロキシアセトンが含まれるのが好適である。
皮膚美白剤には、例えば、ヒドロキノン、カテコール及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、並びにそれらの混合物が含まれるのが好適である。
【0079】
例えば、防虫剤、抗疥癬及びシラミ駆除処理薬を含む殺虫剤は、ペルメトリン、ピレトリン、ピペロニルブトキシド、イミダクロプリド、N,N−ジエチルトルアミドが好適であり、該N、N−ジエチルトルアミドは、主にメタ異性体、すなわち、N,N−ジエチル−m−トルアミドを含む物質を指し、次式の化合物:
【化19】

(式中、R5は、約1〜約6の炭素原子数を有する分岐又は未分岐のアルキル基であり、R6はH、メチル又はエチルであり、R7は約1〜約8の炭素原子数を有する分岐又は未分岐のアルキル又はアルコキシ基であり、そしてKは−CN又は−COOR8基であり、R8は、約1〜約6の炭素原子数を有する分岐又は未分岐のアルキル基、天然ピレスロイド又は合成ピレスロイドであり、該天然ピレスロイドは除虫菊、クリサンセマムシネラリアエホリウム(Chrysanthemum cinerariaefolium)またはクリサンセマムコッシニウム(Chrysanthenum coccineum)のすり潰した花の抽出物、およびこれらの混合物に含有されている)
DEEDとして、知られている。式(31)の構造が、エチル−3−(N−ブチルアセトアミド)プロピオネートである中では、RはCH基であり、Rはn−ブチル基であり、RはHであり、KはCOORであり、そしてR8はエチルである。
【0080】
足用調剤の抗真菌剤には、例えば、トルナフテートが含まれることが好ましい。
脱毛剤には、例えば、チオグリコール酸カルシウム、チオグリコール酸マグネシウム、チオグリコ−ル酸カリウム、チオグリコール酸ストロンチウム、及びそれらの混合物が含まれることが好適である。
【0081】
外用鎮痛薬及び局部麻酔薬には、例えば、ベンゾカイン、ジブカイン、ベンジルアルコール、カンファー、カプサイチン、唐辛子、唐辛子含油樹脂、杜松タール、メントール、メチルニコチネート、メチルサリチレート、フェノール、レソルシノール、テレビン油、及びそれらの混合物が含まれることが好適である。
制汗剤及びデオドラントには、例えば、アルミニウムクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムクロロハイドレート、及びそれらの混合物が含まれることが好適である。
【0082】
反対刺激剤には、例えば、カンファー、メントール、メチルサリチレート、ペパーミント油、クローブ油、イクタモール(ichtammol)、及びそれらの混合物が含まれることが好適である。
炎症抑制剤には、例えば、ヒドロコルチゾンが含まれることが好適である。
【0083】
痔核製品には、例えば、麻酔薬、例えば、ベンゾカイン、塩酸ブラモキシン、及びそれらの混合物、防腐剤、例えば、ベンゼトニウムクロリド、アストリンゼン、例えば、酸化亜鉛、次没食子酸ビスマス、バルサムペルー、及びそれらの混合物、皮膚保護薬、例えば、肝油、植物性油脂、及びそれらの混合物が含まれることが好適である。
【0084】
ふけ、脂漏性皮膚炎、及び乾癬、並びにそれらに関連する症状の治療に有効である治療成分を有する有効な薬剤には、例えば、亜鉛ピリチオン、シェール油及びそれらの誘導体、例えば、スルホネート化シェール油、セレンスルフィド、硫黄、サリチル酸、コールタール、ポビドンヨード、イミダゾール、例えば、ケトコナゾール、ジクロロフェニルイミダゾロジオキサラン(imidazolodioxalan)、クロトリマゾール、イトラコナゾール、ミコナゾール、クリンバゾール、チオコナゾール、スルコナゾール、ブトコナゾール、フルコナゾール、ミコナゾールニトリット並びにそれらの可能性のある立体異性体及びそれらの誘導体、例えば、アントラリン、ピロクトンオラミン(オクトピロキス(Octopirox))、セレンスルフィド、シクロピロックスオラミン、抗乾癬剤、例えば、ビタミンD類似体、例えば、カルシポトリオール、カルシトリオール、及びタカレイトロール(tacaleitrol)、ビタミンA類似体、例えば、ビタミンAのエステル、例えば、ビタミンAパルミテート、レチノイド、レチノール、及びレチノイン酸、コルチコステロイド、例えば、ヒドロコルチゾン、クロベタゾン、ブチレート、クロベタゾールプロピオネート、及びそれらの混合物が含まれるのが好適である。
【0085】
ふけ、脂漏性皮膚炎、及び乾癬、並びにそれらに関連する症状の治療に有効な薬剤には、スルホネート化シェール油、エルビオ−ル(elubiol)、6−(1−ピペリジニル)−2−4−ピリミジンジアミン−3−オキシド、フィナステリド(finasteride)、ケトコナゾール、サリチル酸、亜鉛ピリチオン、コールタール、ベンゾイルペロキシド、セレンスルフィド、ヒドロコルチゾン、硫黄、メントール、塩酸プラキソミン(praxomine)、トリセチルアンモニウムクロリド、ポリクオタニウム10、パンテノール、パンテノールトリアセテート、ビタミンA及びそれらの誘導体、ビタミンB及びそれらの誘導体、ビタミンC及びそれらの誘導体、ビタミンD及びそれらの誘導体、ビタミンE及びそれらの誘導体、ビタミンK及びそれらの誘導体、ケラチン、リジン、アルギニン、加水分解された(hydrolzed)小麦タンパク質、加水分解された絹タンパク質、オクチルメトキシシンナメート、オキシベンゾン、ミノキシジル、二酸化チタン、二酸化亜鉛、レチノール、エリスロマイシン、トレチノイン、及びそれらの混合物が含まれるのが好ましい場合がある。
【0086】
脱毛の治療に有効な薬剤には、例えば、カリウムチャンネル開口薬又は末梢血管拡張薬、例えば、ミノキシジル、ジアゾキシド、及び米国特許第5,244,664号明細書等に開示されるようなN''−シアノ−N−(tert−ペンチル)−N'−3−ピリジニル−グアニジン(P−1075)化合物(参照し、本明細書に組込む)、ビタミン類、例えば、ビタミンE及びビタミンC、及びそれらの誘導体、例えば、ビタミンEアセテート及びビタミンCパルミテート、ホルモン類、例えば、エリスロポエチン、プロスタグランジン、例えば、プロスタグランジンEI及びプロスタグランジンF2−α、脂肪酸、例えば、オレイン酸、利尿薬、例えば、スピロノラクトン、熱ショックタンパク質(HSP)、例えば、HSP27及びHSP72、カルシウムチャンネル遮断薬、例えば、ベラパミルHCL、ニフェジピン、及びジルチアゼムアミロライド、免疫抑制剤、例えば、シクロスポリン及びFk−506、5α−還元酵素阻害剤、例えば、フィナステリド、成長因子、例えば、EGF、IGF及びFGF、形質転換成長因子β、腫瘍壊死因子、非ステロイド性の抗炎症薬、例えば、ベノキサプロフェン(benoxaprofen)、レチノイド及びそれらの誘導体、例えば、トレチノイン、サイトカイン、例えば、IL−6、IL−1α、及びIL−1β、細胞接着分子、例えば、ICAM、グルココルチコイド、例えば、βメタゾン、植物抽出物、例えば、アロエ、クローブ、朝鮮人参、レーマンニア、スウェルチア(swertia)、スイートオレンジ、山椒、セレノア族レペンス(repens)(ノコギリパルメット)、ヒポキシスルーペリ(Hypoxis rooperi)、イラクサ、カボチャ種子、及びライ麦花粉、他の植物抽出物、例えば、白檀材、レッドビート根、菊、ローズマリー、ゴボウ根及び独国特許4330597号明細書に開示されるような他の髪成長促進活性剤(本出願と一致しない範囲まで、参照により本明細書に組み入れる)、ホメオパシー剤、例えば、Kalium phosphoricum D2、Azadirachta indica D2、及びJoborandi DI、遺伝子(サイトカイン、成長因子、及び男性型禿頭症用)、抗真菌剤、例えば、ケトコナゾール及びエルビオ−ル、抗生物質、例えば、ストレプトマイシン、タンパク質阻害剤、例えば、シクロヘキシミド、アクタゾールアミド、ベノキサプロフェン、コルチゾン、ジルチアゼム、ヘキサクロロベンゼン、ヒダントイン、ニフェジピン、ペニシラミン、フェノチアジン、ピナシジル、ソラレン、ベラパミル、ジドブジン、α−グルコシル化ルチン(ケルセチン、イソクエルシトリン、ヘスペリジン、ナリンギン、及びメチルヘスペリジンから選択される1種以上のルチンを有する)、及びフラボノイド及び特許第7002677号明細書に全て開始されているそれらのグリコシド転移化(transglycosidated)誘導体(本出願と一致しない範囲まで、参照により本明細書に組み入れる)、並びにそれらの混合物が含まれるのが好適である。
【0087】
発毛を抑制するのに用いるのに有効な薬剤には、例えば、セリンプロテアーゼ、例えば、トリプシン、ビタミン、例えば、α−トコフェロール(ビタミンE)及びそれらの誘導体、例えば、トコフェロールアセテート及びトコフェロールパルミテート、抗がん剤、例えば、ドキソルビシン、シクロホスファミド、クロルメチン、メトトレキサート、フルオロウラシル、ビンクリスチン、ダウノルビシン、ブレオマイシン及びヒドロキシカルバミド、抗凝固剤、例えば、ヘパリン、ヘパリノイド、クマリン(coumaerin)、デトラン(detran)及びインダンジオン、抗甲状腺薬、例えば、ヨウ素、チオウラシル及びカルビマゾール、リチウム及びリチウムカーボネート、インターフェロン、例えば、インターフェロンα、インターフェロンα−2a及びインターフェロンα−2b、レチノイド、例えば、レチノール(ビタミンA)、イソトレチノイン、グルココルチコイド、例えば、βメタゾン、及びデキサメタゾン、高脂血症治療薬(antihyperlipidaemic drug)、例えば、トリパラノール及びクロフィブレート、タリウム、水銀、アルベンダゾール、アロプリノール、アミオダロン、アンフェタミン、アンドロゲン、ブロモクリプチン、ブチロフェノン、カルバマゼピン、コレスチラミン、シメチジン、クロフィブレート、ダナゾール、デシプラミン、ジキシラジン、エタンブトール、エチオナミド、フルオキセチン、ゲンタマイシン、金塩、ヒダントイン、イブプロフェン、イミプラミン、免疫クロブリン、インダンジオン、インドメタシン、イントラコナゾール(intraconazole)、レバドーパ(levadopa)、マプロチリン、メチセルギド、メトプロロール、メチラポン、ナドロール、ニコチン酸、チオシアン酸カリウム、プロプラノロール、ピリドスチミン(pyridostimine)、サリチレート、スルファサラジン、テルフェナジン、チアンフェニコール、チオウラシル、トリメタジオン、トロパラノール(troparanol)、バルプロ酸、及びそれらの混合物が含まれるのが好適である。
【0088】
老化防止剤には、例えば、無機の日焼け止め剤、例えば、二酸化チタン及び酸化亜鉛、有機の日焼け止め剤、例えば、オクチル−メチルシンナメート及びそれらの誘導体、レチノイド、ビタミン、例えば、ビタミンE、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンB、及びそれらの誘導体、例えば、ビタミンEアセテート、ビタミンCパルミテート等、酸化防止剤、例えば、βカロチン、α−ヒドロキシ酸、例えば、グリコール酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、マンデル酸、アスコルビン酸、α−ヒドロキシ酪酸、α−ヒドロキシイソ酪酸、α−ヒドロキシイソカプロン酸、アトロラクチン酸、α−ヒドロキシイソ吉草酸、エチルピルベート、ガラクツロン酸、グルコヘプタン酸、グルコフェプトノ(glucopheptono)1,4−ラクトン、グルコン酸、グルコノラクトン、グルクロン酸、グルクロノラクトン、グリコール酸、イソプロピルピルベート、メチルピルベート、粘液酸、ピルビン酸、糖酸、糖酸1,4−ラクトン、酒石酸、及びタルトロン酸、β−ヒドロキシ酸、例えば、β−ヒドロキシ酪酸、β−フェニル乳酸、β−フェニルビルビン酸、植物抽出物、例えば、緑茶、大豆、オオアザミ、藻類、アロエ、アンゼリカ、ビターオレンジ、コーヒー、オウレン、グレープフルーツ、ホエーレン(hoellen)、ハニーサックル、ジュズダマ、リソスパーマム、桑、ボタン、プエラルア(puerarua)、稲、紅花、及びそれらの混合物が含まれることが好適である。
【0089】
好ましい老化防止剤には、レチノール及びトレチノインを含むレチノイド、抗酸化剤、α−ヒドロキシ酸及びβ−ヒドロキシ酸が含まれる場合がある。
【0090】
抗にきび剤には、例えば、局所レチノイド、例えば、トレチノイン、イソトレチノイン、モトレチニド(motretinide)、アダパレン、タザロテン、アゼライン酸、レチノール、サリチル酸、ベンゾイルペロキシド、レソルシノール、抗生物質、例えば、テトラサイクリン及びそれらの異性体、エリスロマイシン、抗炎症薬、例えば、イブプロフェン、ナプロキセン、ヘトプロフェン(hetprofen)、植物抽出物、例えば、ハンノキ属、アミカ(amica)、アルテミシアキャピラリス(capillaris)、細辛根、バース(birth)又はアフターバース(afterbirth)、キンセンカ、カモミール、クニジウム(cnidium)、ヒレハリソウ、フェンネル、ガーラロイス(galla rhois)、サンザシ、ハウチュニア(houttuynia)、ヒペリカム属、ナツメ、キーウィ、リコリス、モクレン、オリーブ、ペパーミント、フィロデンドロン、サルビア、ササ アルボマルギナータ(sasa albomarginata)、イミダゾール、例えば、ケトコナゾール及びエルビオ−ル、Gollnick,H.ら,196(I)Dermatology Sebaceous Grandes,Acne and Related Disorders,119−157(1998)に記載される抗にきび剤(本出願と一致しない範囲まで、参照によって本明細書に組み入れる)、並びにそれらの混合物が含まれることが好適である。
【0091】
脱色剤には、例えば、レチノイド、例えば、レチノール、コジック酸及びその誘導体、例えば、コジックジパルミテート、ヒドロキノン及びその誘導体、例えば、アルブチン、トラネキサム酸(transexamic acid)、ビタミン、例えば、ナイアシン、ビタミンC及びその誘導体、アゼライン酸、プラセルチア(placertia)、リコリス、抽出物、例えばカモミール及び緑茶、並びにそれらの混合物が含まれることが好適である。レチノール、コジック酸、及びヒドロキノンが好ましい。
【0092】
他の有効な薬剤例には、アレルギー抑制剤、抗しわ剤、抗かゆみ剤、鎮咳薬、発毛促進剤、抗ヒスタミン剤、抗コリン作用薬、制吐薬、抗感染薬、血管収縮剤、血管拡張剤、外傷治癒促進剤、ペプチド、ポリペプチド、薬剤、シェービング調剤、ツタウルシ生成物、有毒オーク生成物、日焼け製品、抗おむつかぶれ剤、あせも薬剤、ハーブエキス、レチナール、フラボイド(flavoid)、センセート(sensate)、スキンコンディショナー、ヘアーライトナー、細胞回転エンハンサー等、並びにそれらの混合物が含まれる。
【0093】
該組成物に添加されうる他の成分には、パーソナルケア製品に添加される典型的な成分が含まれることができ、それらの全ては、該製品の化粧品の特性又は外観をよくするのに有用である。これらは、例えば、補助的な増粘剤、例えばカルボキシメチルセルロース、マグネシウムアルミニウムシリケート、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボポール、グルカミド(glucamide)、金属イオン封鎖剤、例えば、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム(Na4−EDTA)、EHDP又はそれらの混合物、(それらは、約0.01〜約5%、好ましくは約0.01%〜約3%の範囲にわたる量を含む様々な量で存在しうる)、及び着色剤、顔料、香料、乳白剤及びパーライザー、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、TiO2、マイカ、EGMS(エチレングリコールモノステアレート)、EGDS(エチレングリコールジステアレート)、並びに Lytron621(スチレン/アクリレートコポリマー)を含むことができる。
【0094】
抗菌剤を含むことは、実施形態によっては、有利に用いられうる場合もある。上記抗菌剤には、例えば、2−ヒドロキシ−4,2',4'−トリクロロジフェニルエーテル(DP300)、保存料、例えば、ジメチロールジメチルヒダントイン(Glydant XL1000)、パラベン、ソルビン酸等、酸化防止剤、例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、及びそれらの混合物が含まれる。
【実施例】
【0095】
例1〜9
例1〜9の配合を、下記の表1に列挙される相対量で成分を混合して作成した。
【0096】
【表1】

【0097】
比較例C1&例10〜12
比較例C1及び例10〜12は、下記ベース処方及び手順に従った。
1.アニオン性界面活性剤(トリデセス−3硫酸ナトリウム、トリデシル硫酸ナトリウム、トリデセス−3硫酸アンモニウム、トリデシル硫酸アンモニウムから選択される)の12%(活性な界面活性剤として)の水性混合物を調製する。
2.4.4%(活性な界面活性剤として)のラウロアンフォ酢酸ナトリウム(Miranol Ultra L−32、Rhodia、32%活性溶液)を、該水性界面活性剤混合物に添加する。
3.脱イオン水で希釈して、混合物を所望の濃度に調整する。
4.50%のクエン酸を用いて、該混合物pHを5.5〜5.65に調整する。
5.次の表2〜5に示すように、混合物に塩を添加する。
【0098】
【表2】

【0099】
【表3】

【0100】
【表4】

【0101】
【表5】

【0102】
比較例C1及び例10〜12の組成物を、遠心分離機にかけた(2mLの試料、20,000G、Marathon Model 26KM遠心機、15分間)。次いで、該遠心分離機にかけた組成物を、目視試験し、組成物が単一で、明白な均一液相を有するか、それとも2つの分離液相に分離されたか評価した。結果を、表2〜5に記載する。
【0103】
比較例C1及び例10〜12の組成物を、該組成物中に空気を取り込むように混合し、次いで、室温で一晩中置いた。翌日、すなわち、混合後約12〜24時間、該組成物を、周囲光の下、室温において目視試験し、気泡が該組成物中に懸濁されたままでいるか否か評価した。気泡が捕捉されたままである組成物を、「空気を懸濁可能」と評価した。該気泡が捕捉されたままではない組成物を、「空気を懸濁不可」と評価した。結果を、表2〜5に記載する。
【0104】
比較例C1(トリデセス硫酸ナトリウム)は、懸濁可能な1相に到達させるためには、4%のNaClが必要である。エトキシル化のモル数を減少させることによって、1相系を形成させるのに必要な構造形成剤の量を大きく減らすことができることを見出した。例10では、1相系を形成させるために、1%のNaClのみが必要とされ、そして例12では、0%のNaCl添加量で、1相系を形成できる(いかなる理論とも結び付けられないが、アンフォアセテートの副生成物として入ってくる該塩、並びにpH5.5における該アンフォアセテートのカチオン性の性質が、該生成物の構造形成に貢献するであろうことが考えられる)。上記全ての例において(トリデシル硫酸アンモニウムを除く)、懸濁を可能にする1相系を作り出すのに、追加の構造形成剤が必要である。
【0105】
驚くべきことに、該1相の懸濁系を作り出すためによりよい界面活性剤である上に、該アンモニウムカチオンはまた、配合された系に広範囲の安定性範囲を与える。これは、製造プロセスの際、塩添加の精度を注意深く制御する必要がないために、有益である。
【0106】
比較例C2&例13〜15
比較例C2及び例13〜15は、下記ベース処方及び手順に従った。
1.アニオン性界面活性剤(トリデセス−3硫酸ナトリウム、トリデシル硫酸ナトリウム、トリデセス−3硫酸アンモニウム、トリデシル硫酸アンモニウムから選択される)の17.5%(活性な界面活性剤として)の水性混合物を調製する。
2.0.2%のGlydant(DMDM ヒダントイン、Lonza)を、該混合物に添加する。
3.脱イオン水で希釈し、混合物を所望の濃度に調整する。
4.50%のクエン酸を用いて、混合物pHを5.6〜5.7に調整する。
5.次の表6〜9に示すように、セトリモニウムブロミド(Rhodiquat M242B/99、Rhodia、粉末)を、混合物に添加する。
【0107】
【表6】

【0108】
【表7】

【0109】
【表8】

【0110】
【表9】

【0111】
比較例C1及び例10〜12に関して上述の方法を用い、相分離及び空気懸濁性の能力に関して、比較例C2及び例13〜15の組成物を評価した。結果を上記表6〜9において説明する。
【0112】
構造誘発剤としてセトリモニウムブロミドを用いると、比較例C2(トリデセス硫酸ナトリウム)において、8%のCETABが、懸濁を可能とする1相系を作り出す。エトキシル化のモル数を減少させることによって、例13(トリデシル硫酸ナトリウム)では、構造化剤の量を5%まで減少することができ、例6(トリデシル硫酸アンモニウム)では2%である。さらに、懸濁を可能にする1相系を作り出す場合、該アンモニウムカチオンは、該ナトリウムカチオンよりも良い。例14(トリデセス硫酸アンモニウム)では、1相系を作るために5%のCETABのみを必要とする一方、比較例(トリデセス硫酸ナトリウム)は、8%を必要とする。例15と例13とを比較すると(ナトリウムvs.アンモニウム)、アンモニウムカチオンを用いる場合、構造化剤の量は、半分以上減少される。該配合中で必要とされるセトリモニウムブロミドの量を減少することで、メーカー及び消費者に多大なコスト削減が認められる。
【0113】
比較例C3&例16〜17
比較例C3及び以下に列挙する例16〜17は、すべて下記ベース配合及び手順に従った。
1.アニオン性界面活性剤(トリデセス−3硫酸ナトリウム、トリデシル硫酸ナトリウム、トリデセス−3硫酸アンモニウム、トリデシル硫酸アンモニウムから選択される)の14.2%(活性な界面活性剤として)の水性混合物を調製する。
2.4.7%のラウロアンフォ酢酸ナトリウム(Miranol Ultra L−32、Rhodia、32%活性溶液)を、該混合物に添加する。
3.1.4%のCocamide MEA(アルカミドC−212、Rhodia、フレーク)を混合物に添加する。
4.1.7%(活性な界面活性剤として)のLaureth−7(Rhodasurf L−7/90、Rhodia、90%活性溶液)を混合物に添加する。
5.0.1%のGlydantを、混合物に添加する。
6.脱イオン水で希釈し、混合物を所望の濃度に調整する。
7.50%のクエン酸を用いて、混合物pHを5.5〜5.65に調整する。
8.次の表10〜12に示すように、混合物に塩を添加する。
【0114】
【表10】

【0115】
【表11】

【0116】
【表12】

【0117】
比較例C1及び例10〜12に関して上述の方法を用い、相分離及び空気懸濁性の能力に関して、比較例C3及び例16〜17の組成物を評価した。結果を上記表10〜12で説明する。
【0118】
比較例C3(トリデセス−3硫酸ナトリウム)は、4.4%の塩化ナトリウムを用いることで、懸濁可能な1相系に到達した。例16(トリデシル硫酸ナトリウム)でエトキシル化のモル数を減少させることによって、非常に少ない構造形成剤、1.5%の塩化ナトリウムで、懸濁可能な1相系となった。1相の懸濁系を作成するため、例17(アンモニウムカチオンを有し、そしてエトキシル化のモル数が低いトリデシル硫酸アンモニウム)の中で必要とされる追加の構造化剤(塩化ナトリウム)の量は、非常に少ない。
【0119】
例1〜例17の組成物を用いるための例示的方法は、水を添加することによって選択された例示的組成物を所望量に調製した。易分散性を確保するため、この時点でポリマーを添加することが好ましいが、必要に応じて、そして分散に問題がない場合には、該ポリマーを、該配合に後に添加できる。特に、カチオン性ポリマー(カチオン性グアールガム等)を、最初に、適度〜高速の撹拌下で水に添加でき、あるいは、グリセリン中で事前に溶解させ、後に該工程に添加できる。適切な水和及び/又は溶解を確保するため、所与のポリマーに対する任意の工程の指示が続く。全ての表面を活性にする薬剤(すなわち、界面活性剤)を、撹拌しながら、穏やかな撹拌で水に添加する。固体の界面活性剤が用いられる場合、固体の界面活性剤の溶融温度の最小で5〜10℃超まで、該混合物を加熱する。均一になるまで該混合物を撹拌し、そして熱を用いる場合には、該混合物が室温に冷却するまで撹拌を続けた。次いで、pHを約5.0〜6.5に調整し、そして固体の有効な薬剤及び電解質を、分散させるため、撹拌しながら添加する。
【0120】
皮膚軟化薬を配合中に導入することができる配合を調製するための例1〜例17の組成物を用いる例示的方法は、次の通りである。該選択された例示的組成物を、水を該組成物に添加して、所望の量に希釈する。易分散性を確保するため、この時点でポリマーを添加することが好ましいが、必要に応じて、そして分散に問題がない場合には、該ポリマーを、配合に後に添加することができる。特に、カチオン性ポリマー(カチオン性グアールガム等)を、最初に、適度〜高速の撹拌下で水に添加でき、あるいは、グリセリン中で事前に溶解させ、後に該工程に添加できる。適切な水和及び/又は溶解を確保するため、所与のポリマーに対する任意の工程の指示が続く。全ての表面を活性にする薬剤(すなわち、界面活性剤)を、撹拌しながら、穏やかな撹拌で水に添加する。固体の界面活性剤が用いられる場合、固体の界面活性剤の溶融温度の最小で5〜10℃超まで、該混合物を加熱する。この時点で添加することが、皮膚軟化薬には典型的である。均一になるまで、該混合物を撹拌し、そして熱を用いる場合には、該化合物が室温に冷却するまで撹拌を続けた。典型的には、クエン酸でpHを約5.0〜6.5に調整し、そして熱に敏感な添加剤(着色剤、芳香剤及び保存料等)、並びに電解質等を加えることができる。電解質の添加後、1〜2時間、撹拌を続けることができる。
【0121】
当業者は、本発明には、広い実用性及び用途の余地があることを正しく評価するであろう。本発明の組成物(本明細書に記載された以外の組成物)の調製する種々の方法を含む本発明の多くの実施形態及び適合性、並びに多くの変形及び改良は、本発明の範囲及び物質から外れることなく、本発明及びその上述の明細書によって適切にサポートされるか又はそれらから明らかであろう。従って、本発明が、例示的な実施形態を詳細に本明細書に記載する一方、本開示は、本発明の例示及び実例のみであり、そして十分かつ可能性のある本発明の開示を提供する目的のためのみになされている。上記の記載は、本発明を限定すること、あるいは任意の他の実施形態、適合、変形、改良を排除することを意図するものでも、又はそう解釈されるべきものでもない。本発明は、本明細書に添付された特許請求の範囲及びそれらの均等のものによってのみ限定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:RO(CH2CH2O)nSO3
(式中、Rは分岐した(C8〜C18)アルキル又は分岐した(C8〜C18)アルケニルであり、nは平均値が0〜約7にあり、そしてMは、nが1以上である場合にMがナトリウムでないことを条件とし、可溶化カチオンである)
に従う1種以上の分岐したアルキル(エーテル)スルフェート;及び
構造形成剤;
を含む構造化された界面活性剤組成物であって、
非ニュートンの剪断低粘稠化粘性を示し、そして不溶性成分又は部分的に不溶性の成分を懸濁できる該組成物。
【請求項2】
Rが、分岐した(C12〜C18)アルキル又は分岐した(C12〜C18)アルケニルである、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
nが0〜1未満である、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
Mが、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、アンモニウム、及び置換されたアンモニウムから選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
Mが、アンモニウム又は置換されたアンモニウムから選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
該分岐したアルキルエーテルスルフェートが、1種以上のトリデセス硫酸アンモニウム及びトリデシル硫酸アンモニウムを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
該分岐したアルキルスルフェートが、トリデシル硫酸ナトリウムを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
該構造形成剤が、電解質、アルカノールアミド、カチオン性界面活性剤、脂肪アルコール、脂肪酸及び脂肪酸エステルから選択される化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
該構造形成剤が電解質を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
該構造形成剤がアルカノールアミドを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
該構造形成剤が1種以上の脂肪酸及び脂肪酸エステルを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
非イオン性、両性、両性イオン性、及びカチオン性界面活性剤から成る群から選択される少なくとも1種の追加の界面活性剤をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
該追加の界面活性剤が、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤から選択される1種以上の界面活性剤を含む、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
非イオン性界面活性剤がソルビタン誘導体を含む、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
該非イオン性界面活性剤が、ポリエチレングリコールジステアレートを含む、請求項13に記載の組成物。
【請求項16】
該両性界面活性剤が、アンフォアセテート化合物を含む、請求項13に記載の組成物。
【請求項17】
本質的に水に不溶性の粒子、部分的に不溶性の成分、及び有効な薬剤から成る群から選択される少なくとも1つの化合物をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項18】
請求項1に記載の組成物を含むパーソナルケア組成物。
【請求項19】
該パーソナルケア配合が、ボディーウォッシュ、シャンプー、赤ちゃん用クレンジング製品、洗顔クレンザー、ハンドソープ、及びスキンクレンザーである、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
非イオン性、両性、両性イオン性、及びカチオン性界面活性剤から成る群から選択される追加の界面活性剤を少なくとも1つ含む、請求項18に記載の組成物。
【請求項21】
該追加の界面活性剤が、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤から選択される1種以上の界面活性剤を含む、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
該非イオン性界面活性剤がソルビタン誘導体を含む、請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
含有される該非イオン性界面活性剤の1つが、ポリエチレングリコールジステアレートである、請求項21に記載の組成物。
【請求項24】
該両性界面活性剤が、アンフォアセテート両性界面活性剤、ベタイン両性界面活性剤、スルタイン両性界面活性剤、及びプロピオネート両性界面活性剤から選択される1種以上の界面活性剤を含む、請求項21に記載の組成物。
【請求項25】
本質的に水に不溶性の粒子、部分的に不溶性の成分、及び有効な薬剤から成る群から選択される化合物を少なくとも1つ含む、請求項18に記載の組成物。
【請求項26】
水性界面活性剤組成物であって、該組成物の100質量部に基づいて、
式:RO(CH2CH2O)nSO3
(式中、Rは分岐した(C8〜C18)アルキル又は分岐した(C8〜C18)アルケニルであり、nは平均値が約0〜約7にあり、そしてMは、nが1以上である場合にMがナトリウムでないことを条件とし、可溶化カチオンである)
に従う1種以上の分岐したアルキル(エーテル)スルフェートを約3〜約50質量部;及び
電解質、カチオン性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤から選択される1種以上の構造形成剤を約0.1〜約20質量部;
を含む水性界面活性剤組成物。

【公表番号】特表2006−528635(P2006−528635A)
【公表日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−521265(P2006−521265)
【出願日】平成16年7月22日(2004.7.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/023716
【国際公開番号】WO2005/009385
【国際公開日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【出願人】(598109291)ローディア インコーポレイティド (41)
【Fターム(参考)】