説明

ヒスタミンH3受容体アンタゴニストとしてのテトラヒドロナフチリジンおよびそれらのアザ誘導体

本発明は、式(I)
【化1】


(式中、X1a、X1〜X5、Ra、Rb、nおよびRは、明細書および特許請求の範囲に言及される意味を有する)の化合物に関する。前記化合物は、ヒスタミンH3受容体アンタゴニストとして有用である。本発明はまた、医薬組成物、このような化合物の製造さらに医薬としての製造および使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
1、X2の一方はN(R1)であり、そして他方はC(R1a1b)であり;
1aはC(R1aa1bb)であり;
1はC1-7アルキル;C2-7アルケニル;C2-7アルキニル;またはTであり(ここで、C1-7アルキル;C2-7アルケニル;C2-7アルキニルは、場合により、1つまたはそれ以上の同一であるか、または異なるR1cで置換される);
Tは、C3-7シクロアルキル;または4〜6員の飽和ヘテロシクリルであり(ここで、Tは、場合により、1つまたはそれ以上の同一であるか、または異なるR1dで置換される);
1a、R1b、R1aa、R1bbは、独立して、H;ハロゲン;シクロプロピル;CH2−シクロプロピル;およびC1-4アルキルからなる群から選択され(ここで、シクロプロピル;CH2−シクロプロピル;およびC1-4アルキルは、場合により、1つまたはそれ以上の同一であるか、または異なるハロゲンで置換される);
場合により、X1a−X2はC(R1aa)=C(R1a)であり;
a、Rbは、独立して、H;ハロゲン;シクロプロピル;CH2−シクロプロピル;およびC1-4アルキルからなる群から選択され(ここで、シクロプロピル;CH2−シクロプロピル;およびC1-4アルキルは、場合により、1つまたはそれ以上の同一であるか、または異なるハロゲンで置換される);
場合により、Ra、Rbは、それらが結合している炭素原子と一緒に連結して、C3-5シクロアルキルを形成し(ここで、C3-5シクロアルキルは、場合により、1つまたはそれ以上の同一であるか、または異なるRcで置換される);
場合により、R1aa、R1bbは、それらが結合している炭素原子と一緒に連結して、C3-5シクロアルキルを形成し(ここで、C3-5シクロアルキルは1つまたはそれ以上の同一であるか、または異なるハロゲンで置換される);
場合により、Ra、R1は、それらが結合している原子と一緒に連結して、5〜6員の飽和複素環を形成し(ここで、X1がN(R1)である場合、5〜6員の飽和複素環は、場合により、1つまたはそれ以上の同一であるか、または異なるRcで置換される);
cはハロゲン;CN;OH;オキソ(=O);C1-4アルキル;またはO−C1-4アルキルであり(ここで、C1-4アルキル;およびO−C1-4アルキルは、場合により、1つまたはそれ以上の同一であるか、または異なり、そしてハロゲン;およびOHからなる群から選択される置換基で置換される);
3はN、N−オキシドまたはCR2であり、そしてX4はN、N−オキシドまたはCHであり(ただし、X3、X4の少なくとも一方がNまたはN−オキシドである);
2はH;ハロゲン;CN;CH3;CH2F;CHF2;CF3;O−C1-4アルキル;C(O)N(R33a);またはCH2N(R33a)であり(ここで、O−C1-4アルキルは、場合により、1つまたはそれ以上の同一であるか、または異なるハロゲンで置換される);
3、R3aは、独立して、H;C1-5アルキル;およびC3-5シクロアルキルからなる群から選択され;
場合により、R3、R3aは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4〜7員の飽和複素環を形成し;
5はO;S;S(O);S(O)2;N(R4);N*(R4)C(O);N*(R4)S(O)2;またはS*(O)2N(R4)であり(ここで、星印は、式(I)中の芳香環部分への結合を示す);
4はH;C1-5アルキル;またはC3-6シクロアルキルであり;
nは0、1、2、3または4であり;
Rは4〜7員の飽和ヘテロシクリル(ここで、1つの環原子は窒素であり、そして場合により、さらなる環原子は酸素である);またはC4-6シクロアルキル(ここで、Rは、場合により、1つまたはそれ以上の同一であるか、または異なるR5で置換される)であり(ただし、4〜7員の飽和複素環の1つの環窒素は、第三級窒素または4〜7員の飽和複素環であり、そしてC4-6シクロアルキルは、N(R66a);およびC(O)N(R6b6c)からなる群から選択される少なくとも1つのR5で置換される);
1d、R5は、独立して、ハロゲン;CN;C(O)OR6b;OR6b;C(O)R6b;C(O)N(R6b6c);S(O)2N(R6b6c);S(O)N(R6b6c);S(O)26b;S(O)R6b;N(R6b)S(O)2N(R6c6d);SR6b;N(R66a);N(R6b6c);NO2;OC(O)R6b;N(R6b)C(O)R6c;N(R6b)S(O)26c;N(R6b)S(O)R6c;N(R6b)C(O)OR6c;N(R6b)C(O)N(R6c6d);OC(O)N(R6b6c);オキソ(=O);T1;C1-6アルキル;C2-6アルケニル;およびC2-6アルキニルからなる群から選択され(ここで、C1-6アルキル;C2-6アルケニル;およびC2-6アルキニルは、場合により、1つまたはそれ以上の同一であるか、または異なるR7で置換される);
場合により、2つのR5はCH2;CH2CH2;CH2CH2CH2;NH;N(CH3);CH2NHCH2;CH2N(CH3)CH2;およびOからなる群から選択される架橋基を形成し;
6、R6aは、独立して、T1;C1-6アルキル;C2-6アルケニル;およびC2-6アルキニルからなる群から選択され(ここで、C1-6アルキル;C2-6アルケニル;およびC2-6アルキニルは、場合により、1つまたはそれ以上の同一であるか、または異なるR8で置換される);
場合により、R6、R6aは、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、窒素含有環T2を形成し;
6b、R6c、R6dは、独立して、H;T1;C1-6アルキル;C2-6アルケニル;およびC2-6アルキニルからなる群から選択され(ここで、C1-6アルキル;C2-6アルケニル;およびC2-6アルキニルは、場合により、1つまたはそれ以上の同一であるか、または異なるR8で置換される);
1c、R7、R8は、独立して、ハロゲン;CN;C(O)R9;C(O)OR9;OR9;C(O)R9;C(O)N(R99a);S(O)2N(R99a);S(O)N(R99a);S(O)29;S(O)R9;N(R9)S(O)2N(R9a9b);SR9;N(R99a);NO2;OC(O)R9;N(R9)C(O)R9a;N(R9)SO29a;N(R9)S(O)R9a;N(R9)C(O)N(R9a9b);N(R9)C(O)OR9a;OC(O)N(R99a);およびT1からなる群から選択され;
9、R9a、R9bは、独立して、H;T1;C1-6アルキル;C2-6アルケニル;およびC2-6アルキニルからなる群から選択され(ここで、C1-6アルキル;C2-6アルケニル;およびC2-6アルキニルは、場合により、1つまたはそれ以上の同一であるか、または異なるハロゲンで置換される);
1はフェニル;C3-7シクロアルキル;または3〜7員のヘテロシクリルであり(ここで、T1は、場合により、1つまたはそれ以上の同一であるか、または異なるR10で置換される);
2は窒素含有3〜7員の複素環であり(ここで、T2は、場合により、1つまたはそれ以上の同一であるか、または異なるR10で置換される);
10はハロゲン;CN;C(O)OR11;OR11;C(O)R11;C(O)N(R1111a);S(O)2N(R1111a);S(O)N(R1111a);S(O)211;S(O)R11;N(R11)S(O)2N(R11a11b);SR11;N(R1111a);NO2;OC(O)R11;N(R11)C(O)R11a;N(R11)S(O)211a;N(R11)S(O)R11a;N(R11)C(O)OR11a;N(R11)C(O)N(R11a11b);OC(O)N(R1111a);オキソ(=O)(ここで、環は、少なくとも部分的に飽和である);C1-6アルキル;C2-6アルケニル;またはC2-6アルキニルであり(ここで、C1-6アルキル;C2-6アルケニル;およびC2-6アルキニルは、場合により、1つまたはそれ以上の同一であるか、または異なるハロゲンで置換される);
11、R11a、R11bは、独立して、H;C1-6アルキル;C2-6アルケニル;およびC2-6アルキニルからなる群から選択される(ここで、C1-6アルキル;C2-6アルケニル;およびC2-6アルキニルは、場合により、1つまたはそれ以上の同一であるか、または異なるハロゲンで置換される)]
の化合物またはその薬学的に受容可能な塩、プロドラッグ、同位体もしくは代謝産物。
【請求項2】
1がN(R1)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
1がC1-7アルキル;C2-7アルケニル;C3-7シクロアルキル;またはCH2−シクロプロピルである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
1a、R1bが、独立して、H;およびメチルからなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
a、Rbが、独立して、H;およびメチルからなる群から選択されるか、またはRa、Rbが、それらが結合している炭素原子と一緒に連結して、シクロプロピル環を形成する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
a、R1が、それらが結合している原子と一緒に連結して、ピロリジンまたはピペリジン環を形成し、そして環が、場合により、1つまたはそれ以上の同一であるか、または異なるRcで置換される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
cがオキソ(=O)である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
3がNまたはCR2であり、そしてX4がN、N−オキシドまたはCHであり、ただし、X3、X4の少なくとも一方がNまたはN−オキシドである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
3、X4の少なくとも一方がN−オキシドである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
3、X4がN;またはN−オキシドである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
2がH;またはCNである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
5がO;N(R4);またはSである、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
nが0;または3である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
Rがシクロペンチル;シクロヘキシル;アゼチジン;アゼピン;ピロリジン;ピペリジン;ピペラジン;またはモルホリン環であり、そしてRが、場合により、請求項1に示されているように1つまたはそれ以上のR5で置換される、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
−Rが、
【化2】

である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
5がT1;C1-6アルキル;C(O)R6b;C(O)OR6b;またはC(O)N(R6b6c)である、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
1がC3-7シクロアルキルである、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
6b、R6cが、独立して、H;およびC1-6アルキルからなる群から選択される、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項19】
以下:
2−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン;
2−[(1−シクロペンチルピペリジン−4−イル)オキシ]−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン;
2−{[(3R)−1−シクロペンチルピロリジン−3−イル]オキシ}−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン;
2−{[(3S)−1−シクロペンチルピロリジン−3−イル]オキシ}−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン;
2−{[(3R)−1−シクロブチルピロリジン−3−イル]オキシ}−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン;
2−{[(3S)−1−シクロブチルピロリジン−3−イル]オキシ}−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン;
6−メチル−2−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン;
6−メチル−2−{[1−(1−メチルエチル)ピペリジン−4−イル]オキシ}−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン;
6−メチル−2−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン;
6−メチル−2−{[1−(1−メチルエチル)ピペリジン−4−イル]オキシ}−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル;
2−[(1−シクロプロピルピペリジン−4−イル)オキシ]−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル;
2−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル;
2−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[4,3−d]ピリミジン;
3−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]−5,6,9,10,11,11a−ヘキサヒドロ−8H−ピリド[2,1−f][1,6]ナフチリジン−8−オン;
3−{[1−(1−メチルエチル)ピペリジン−4−イル]オキシ}−5,6,9,10,11,11a−ヘキサヒドロ−8H−ピリド[2,1−f][1,6]ナフチリジン−8−オン;
3−{[(3R)−1−シクロブチルピロリジン−3−イル]オキシ}−5,6,9,10,11,11a−ヘキサヒドロ−8H−ピリド[2,1−f][1,6]ナフチリジン−8−オン;
3−{[(3S)−1−シクロブチルピロリジン−3−イル]オキシ}−5,6,9,10,11,11a−ヘキサヒドロ−8H−ピリド[2,1−f][1,6]ナフチリジン−8−オン;
3−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−5,6,9,10,11,11a−ヘキサヒドロ−8H−ピリド[2,1−f][1,6]ナフチリジン−8−オン;
3−(3−ピペリジン−1−イルプロポキシ)−5,6,9,10,11,11a−ヘキサヒドロ−8H−ピリド[2,1−f][1,6]ナフチリジン−8−オン;
3−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)−5,6,9,10,11,11a−ヘキサヒドロ−8H−ピリド[2,1−f][1,6]ナフチリジン−8−オン;
3−{[(3S)−1−シクロペンチルピロリジン−3−イル]オキシ}−5,6,9,10,11,11a−ヘキサヒドロ−8H−ピリド[2,1−f][1,6]ナフチリジン−8−オン;
3−[(1−シクロヘキシルピペリジン−4−イル)オキシ]−5,6,9,10,11,11a−ヘキサヒドロ−8H−ピリド[2,1−f][1,6]ナフチリジン−8−オン;
3−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]−5,6,9,10,11,11a−ヘキサヒドロ−8H−ピリド[2,1−f][1,6]ナフチリジン−8−オン;
3−(2−ピペリジン−1−イルエトキシ)−5,6,9,10,11,11a−ヘキサヒドロ−8H−ピリド[2,1−f][1,6]ナフチリジン−8−オン;
3−(4−ピペリジン−1−イルブトキシ)−5,6,9,10,11,11a−ヘキサヒドロ−8H−ピリド[2,1−f][1,6]ナフチリジン−8−オン;
3−[(1−シクロペンチルピペリジン−4−イル)オキシ]−5,6,9,10,11,11a−ヘキサヒドロ−8H−ピリド[2,1−f][1,6]ナフチリジン−8−オン;
3−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]−5,9,10,10a−テトラヒドロピロロ[2,1−f][1,6]ナフチリジン−8(6H)−オン;
3−[(1−シクロペンチルピペリジン−4−イル)オキシ]−5,9,10,10a−テトラヒドロピロロ[2,1−f][1,6]ナフチリジン−8(6H)−オン;
3−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]−8−オキソ−5,8,9,10,11,11a−ヘキサヒドロ−6H−ピリド[2,1−f][1,6]ナフチリジン−2−カルボニトリル;
3−{[1−(1−メチルエチル)ピペリジン−4−イル]オキシ}−8−オキソ−5,8,9,10,11,11a−ヘキサヒドロ−6H−ピリド[2,1−f][1,6]ナフチリジン−2−カルボニトリル;
3−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)(メチル)アミノ]−8−オキソ−5,8,9,10,11,11a−ヘキサヒドロ−6H−ピリド[2,1−f][1,6]ナフチリジン−2−カルボニトリル;
3−{メチル[1−(1−メチルエチル)ピペリジン−4−イル]アミノ}−5,6,9,10,11,11a−ヘキサヒドロ−8H−ピリド[2,1−f][1,6]ナフチリジン−8−オン;および
3−{[1−(シクロプロピルメチル)ピペリジン−4−イル]オキシ}−5,6,9,10,11,11a−ヘキサヒドロ−8H−ピリド[2,1−f][1,6]ナフチリジン−8−オンからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
薬学的に受容可能な担体と一緒に、場合により1つまたはそれ以上の他の生物活性化合物または医薬組成物と組み合わせて、請求項1〜19のいずれか1項に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に受容可能な塩を含有する医薬組成物。
【請求項21】
医薬として使用するための請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項22】
H3受容体と関連する疾患および障害を治療または予防する方法に使用するための、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項23】
神経障害;エネルギー恒常性に影響を与える障害さらにそれらと関連する合併症;疼痛;心臓血管疾患;胃腸障害;前庭機能障害;鼻閉;アレルギー性鼻炎;または喘息を治療または予防する方法に使用するための、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項24】
H3受容体と関連する疾患および障害を治療または予防する医薬を製造するための、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩の使用。
【請求項25】
神経障害;エネルギー恒常性に影響を与える障害さらにそれらと関連する合併症;疼痛;心臓血管疾患;胃腸障害;前庭機能障害;鼻閉;アレルギー性鼻炎;または喘息を治療または予防する医薬を製造するための、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩の使用。
【請求項26】
H3受容体と関連する疾患および障害からなる群から選択される1つまたはそれ以上の状態の治療を必要とする哺乳動物患者において、治療、制御、遅延または予防する方法であって、ここで、治療有効量の請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を上記患者に投与することを含む、上記方法。
【請求項27】
神経障害;エネルギー恒常性に影響を与える障害さらにそれらと関連する合併症;疼痛;心臓血管疾患;胃腸障害;前庭機能障害;鼻閉;アレルギー性鼻炎;および喘息からなる群から選択される1つまたはそれ以上の状態の治療を必要とする哺乳動物患者において、治療、制御、遅延または予防する方法であって、ここで、治療有効量の請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を上記患者に投与することを含む、上記方法。
【請求項28】
請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物[式中、式(I)において、X1aはCH2であり;X5はO;S;またはN(R4)である]の製造方法であって、
以下の工程:
(a)式(VIII):
【化3】

[式中、X1 、X2の一方はNHであり、そして他方はC(R1a1b)であり、そしてRa、Rb、X3、X4は請求項1に示される通りの意味を有する]の化合物を第二級窒素原子でBoc保護する工程;
(b)工程(a)から得られた化合物を式(VII):
【化4】

[式中、X5はO;S;またはN(R4)であり、そしてn、Rは請求項1に示される通りの意味を有する]の化合物と反応させる工程;
(c)工程(b)から得られた化合物を脱保護し、そして還元剤の存在下、非保護化合物を式R1(=O)の化合物と反応させ、式(I)[式中、X5はO;S;またはN(R4)である]の化合物を得る工程
を含む、上記方法。
【請求項29】
請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物〔式中、X1はN(R1)であり;RbはHであり;X1aはC(R1aa1bb)であるか;またはX1a−X2はC(R1aa)=C(R1a)であり;X5はO;S;またはN(R4)であり;R1、Raは連結して式(I):
【化5】

[式中、X2はC(R1a1b)である]
のRc=オキソで置換されたピロリジン環を形成する〕の製造方法であって、
以下の工程:
(a)適した塩基の存在下、第二級窒素原子で、式(XXXII):
【化6】

(式中、ハライドはクロリドまたはヨージドである)の化合物をクロロギ酸アルキルと反応させる工程、
(b)四塩化炭素中、工程(a)から得られた化合物をNaIO4およびRuCl3と反応させて、式(XXXIII):
【化7】

の化合物を得る工程、
(c)工程(b)から得られた化合物をLiEt3BH、次いでメタノール塩酸と反応させて、式(XXXIV):
【化8】

の化合物を得る工程、
(d)工程(c)から得られた化合物をビニルマグネシウムブロミド、CuBr.SMe2および三フッ化ホウ素ジエチルエーテラートと反応させ、次いで得られた中間体をヘキサメチルジシランで処理して、窒素原子を脱保護し、式(XXXV):
【化9】

の化合物を得る工程、
(e)工程(d)から得られた化合物を塩化アクリロイルと反応させ、次いでGrubbs触媒を使用して、閉環メタセシス反応させて、式(XXXVI):
【化10】

の化合物を得る工程、
(f)ヘキサフルオロイソプロパノール中、工程(e)から得られた化合物を還元剤と反応させて、式(XXXVII):
【化11】

の化合物を得る工程、
(g)式(XXXVII)で表される化合物のハライドがクロリドである場合、場合により、高温および適した塩基の存在下、工程(f)から得られた化合物を請求項28に示されるような式(VII)の化合物と反応させて、式(I)の化合物を得る工程、または
(g’)式(XXXVII)で表される化合物のハライドがヨージドである場合、場合により、高温および適した塩基の存在下、工程(f)から得られた化合物を銅触媒(例えば、CuIと1,10−フェナントロリンとの間でインサイチュで形成したもの)および請求項28に示されるような式(VII)の化合物と反応させて、式(I)の化合物を得る工程
を含む、上記方法。
【請求項30】
請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物〔式中、X1はN(R1)であり;RbはHであり;X1aはC(R1aa1bb)であるか;またはX1a−X2はC(R1aa)=C(R1a)であり;X5はO;S;またはN(R4)であり;R1、Raは連結して式(I):
【化12】

[式中、X2はC(R1a1b)である]
のRc=オキソで置換されたピペリジン環を形成する〕の製造方法であって、
以下:
(a)請求項29に示される通りの式(XXXIII)の化合物を還元剤と反応させて、式(XXXVIII):
【化13】

の化合物を得る工程、
(b)工程(a)から得られた化合物をアリルトリメチルシランおよび亜鉛トリフラートと反応させ、次いで得られた中間体をヘキサメチルジシランで処理して、窒素原子を脱保護し、式(XXXIX):
【化14】

の化合物を得る工程、
(c)工程(b)から得られた化合物を塩化アクリロイルと反応させ、次いでGrubbs触媒を使用して、閉環メタセシス反応させて、式(XL):
【化15】

の化合物を得る工程、
(d)トルエンおよび水中、工程(c)から得られた化合物を水素化トリフェニルホスフィン−銅(I)ヘキサマーと反応させて、式(XLI):
【化16】

の化合物を得る工程、
(e)式(XLI)で表される化合物のハライドがクロリドである場合、場合により、高温および適した塩基の存在下、工程(d)から得られた化合物を請求項28に示されるような式(VII)の化合物と反応させて、式(I)の化合物を得る工程、または
(e’)式(XLI)で表される化合物のハライドがヨージドである場合、場合により、高温および適した塩基の存在下、工程(d)から得られた化合物を銅触媒(例えば、CuIと1,10−フェナントロリンとの間でインサイチュで形成したもの)および請求項28に示されるような式(VII)の化合物と反応させて、式(I)の化合物を得る工程を包含する方法。
【請求項31】
式(I)(式中、X5はSである)の化合物を酸化剤と反応させて、式(I)[式中、X5はS(O);またはS(O)2である]の化合物を得るさらなる工程を含む、請求項28〜30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
式(I)(式中、X3およびX4の少なくとも一方がNである)の化合物を酸化剤と反応させて、式(I)(式中、X4およびX3の少なくとも一方がN−オキシドである)の化合物を得るさらなる工程を含む、請求項28〜31のいずれか1項に記載の方法。

【公表番号】特表2011−518127(P2011−518127A)
【公表日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−502355(P2011−502355)
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【国際出願番号】PCT/EP2009/053686
【国際公開番号】WO2009/121812
【国際公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【出願人】(507147161)エヴォテック・アクチエンゲゼルシャフト (4)
【Fターム(参考)】