説明

ビデ用洗浄水の流路転換装置及び方法

【課題】 本発明は流路転換装置を構成するのにかかる部品の数を減少させることで製造費用を減らして、組立工程を単純化することで製造工程が簡単になるビデ用洗浄水の流路転換装置及び流路転換方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明によるビデ用洗浄水の流路転換装置は外周面一側に形成されて洗浄水が流入される少なくとも一つの入水口と、前記入水口に流入された洗浄水が流出される出水口と、前面終端に形成される空気流入口が含まれる流路転換バルブ;前記流路転換バルブが収容されて、前記入水口と一致する位置に形成される流入管と、前記出水口と一致する位置に形成される少なくとも一つのノズル連結管が含まれるバルブハウジング;前記流路転換バルブの後側終端に装着され前記流路転換バルブを回転させるモーター;及び前記空気流入口に空気が混入されるようにするエアポンプ;が含まれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はビデ装置に関することとして、より詳細に説明すると、肛門と局部を洗浄するノズル部で洗浄水を選択的に供給及び遮断するようにする流路転換装置及び流路転換方法に関することである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ビデと通称される洗浄機は座便器のシート上部に一体に設置されて、使用者が用便を終えた後ちり紙を使わないで洗浄ノズルで噴射される洗浄水で使用者の肛門又は女性の場合局部を洗浄するための装置である。そして、前記ノズルは使用者の肛門を洗浄する洗浄ノズルと、女性の局部を洗浄するビデノズル及び前記洗浄ノズルとビデノズルを強制洗浄するようにする洗浄ノズルで成り立つ。
【0003】
又、前記洗浄ノズルとビデノズル及び洗浄ノズルで洗浄水が選択的に流入されるように流路を転換する流路転換バルブがビデ内部に装着される。従って、前記流路転換バルブの作動によって前記ノズルで洗浄水が分配されて流れるようになる。
従来の一般的な流路転換バルブはノズル部の後面に一体に装着されるとか、前記ノズル部とは別途にビデ本体内部に装着されたりする。
【0004】
詳細に説明すると、従来の流路転換バルブは洗浄水が流入される流入管と洗浄水収容空間が具備された母室と、前記母室の前面に装着されて、洗浄水貫通溝が形成される原板形象の流路調節板と、前記流路調節板の前面に装着されて洗浄水排出流路が形成されるハウジングと、前記ハウジング内部に挿入されて、前記流路調節板の中心部の終端が結合されて前記流路調節板を回転させる回転部材で成り立つ。
【0005】
前記のような構成によって前記回転部材が回転すれば、前記流路調節板が一緒に回転するようになって、前記流路調節板の一側に形成された洗浄水貫通溝が前記ハウジングの洗浄水排出工と一致するようにする。そして、前記洗浄水貫通溝と前記洗浄水排出工を通じて洗浄水が流入されて最終的に洗浄ノズル又はビデノズルに移動されるようになる。
前記のような構成を成す従来の流路転換装置に対する内容は大韓民国登録実用新案公報登録番号‘20−0316309’に記載している。
【0006】
ここで、前記のような構成を成す従来の流路転換装置は流路調節板と、洗浄水貫通溝が形成されるハウジングと、前記流路調節板を回転させる回転部材が必須構成要素である。それだけではなく、前記流路調節板と前記ハウジングが緊密に密着されるようにするために、前記流路調節板の背面にスプリングが装着されなければならない。
【0007】
前記のように従来の流路転換装置の場合は一つの流路転換装置を構成するために必要な部品の数が多く要求される短所がある。
従って、流路転換装置製作に要る製造費用が増加するようになって、部品数が多いために組立工程が複雑になる問題がある。
又、流路転換装置内部を流れる洗浄水の圧力を高める手段が存在しないために水圧が低い地域ではノズル部の機能が効果的に発揮されることができない短所がある。
又、肛門洗浄段階又はビデ洗浄段階が終わって強制洗浄段階に転換されるのにかかる時間が長くなるようになる短所がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前記のような問題点を解決するために提案されたものとして、流路転換装置を構成するのにかかる部品の数を減少させることで製造費用を減らして、組立工程を単純化することで製造工程が簡単になるビデ用洗浄水の流路転換装置及び流路転換方法を提供することを目的とする。
【0009】
又、エア混入機能を付け加えることで、流路転換装置を抜け出る洗浄水の水圧を高めることと同時に緩やかな水の流れを形成することができるビデ用洗浄水の流路転換装置及び流路転換方法を提供することを目的とする。
【0010】
又、ビデ洗浄で強制洗浄又は肛門洗浄で強制洗浄段階に転換されるのにかかる時間を最小化するビデ用洗浄水の流路転換装置及び流路転換方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記したような目的を果たすための本発明によるビデ用洗浄水の流路転換装置は外周面一側に形成され洗浄水が流入される少なくとも一つの入水口と、前記入水口に流入された洗浄水が流出される出水口と、前面終端に形成される空気流入口が含まれる流路転換バルブ;前記流路転換バルブが収容されて、前記入水口と一致する位置に形成される流入管と、前記出水口と一致する位置に形成される少なくとも一つのノズル連結管が含まれるバルブハウジング;前記流路転換バルブの後側に装着されて前記流路転換バルブを回転させるモーター;及び前記空気流入口で空気が混入されるようにするエアポンプ;が含まれる。
【0012】
又、本発明によるビデ用洗浄水の流路転換方法は出水口が初期位置に位置される第1段階;出水口が所定角度で回転して洗浄ノズル連結管と一致して洗浄ノズルの洗浄が成り立つ第2段階;前記出水口が逆方向に回転して洗浄ノズル連結管と一致して肛門洗浄が成り立つ第3段階;前記出水口が再び所定角度で回転して洗浄ノズル連結管と一致して洗浄ノズルの洗浄が成り立つ第4段階;及び前記出水口が初期位置に回帰される第5段階;が含まれる。
【0013】
又、他の側面での本発明によるビデ用洗浄水の流路転換方法は出水口が初期位置に位置される第1段階;出水口が所定角度で回転して洗浄ノズル連結管と一致してビデノズルの洗浄が成り立つ第2段階;前記出水口が所定角度でより回転してビデノズル連結管と一致して局部洗浄が成り立つ第3段階;前記出水口が逆方向で所定角度に回転して洗浄ノズル連結管と一致してビデノズルの洗浄が成り立つ第4段階;及び前記出水口が初期位置に回帰される第5段階;が含まれる。
【発明の効果】
【0014】
前記のような構成を成す本発明によるビデ用洗浄水の流路転換装置及び流路転換方法によって流路転換装置の部品数が減少されることで、製造費用が格段に減少される効果がある。
【0015】
又、流路転換装置の部品数が減少されることで、組立工程が非常に簡単になる効果がある。
【0016】
又、洗浄、ビデ、強制洗浄等のように多数個の流路を形成可能で、流路転換装置内部で空気が流入可能になるようにすることで、緩やかな水の流れが形成される効果がある。
【0017】
又、それぞれの流路を形成する時、塞がる区間を利用することで洗浄段階から洗浄段階で、又はビデ段階から洗浄段階に転換されるのにかかる時間が最小化されるようにすることで、早く制御できる実現可能な効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下では本発明の具体的な実施例を図面と一緒に詳細に説明するようにする。しかし、本発明の思想が提示される実施例に制限されることなく、又他の構成要素の追加、変更、削除等によって、本発明思想の範囲内に含まれる他の実施例を容易に提案することができる。
【0019】
図1は本発明の思想による流路転換装置が具備されたビデを示す透視図である。
図1を参照すれば、本発明による流路転換装置が具備されたビデ(100)は使用者が座るシート(110)と、前記シート(110)の中心部に形成された開口部を開閉するためのカバー(120)と、前記シート(110)及び前記カバー(120)が装着されて、内部に各種部品が装着された電場部(130)が含まれる。詳細に説明すると、前記電場部(130)内部には洗浄水が噴射されるノズル部(160)と、前記ノズル部(160)のノズルが前後往復運動するようにする駆動モーター(300)が含まれる。詳細に説明すると、前記駆動モーター(300)は正逆回動が可能なモーターであることが望ましい。
【0020】
又、前記ノズル部(160)のビデノズル又は洗浄ノズルで洗浄水を分配する流路転換装置(200)と、前記流路転換装置(200)と連結され前記流路転換装置(160)内部で空気を噴射するエアポンプ(150)が含まれる。
【0021】
一方、前記電場部(130)の一側面に装着されて前記ビデ(100)の作動を制御する動作ボタン等が装着されたコントロールパネル(140)が含まれる。
【0022】
以下前記ビデ(100)装置の機能に対して説明する。
【0023】
先ず、使用者は前記カバー(120)が上側に持ち上げられるようにする。そして、前記シート(110)に着座して用便を済ませた後、前記コントロールパネル(140)に装着された肛門洗浄ボタンを押す。そうすれば、前記ノズル部(160)から洗浄ノズル前方に引き出されて、前記洗浄ノズルの終端に形成された噴射口を通じて洗浄水が噴射される。そして、洗浄が完了すれば前記洗浄ノズルは又元の位置に戻る。
【0024】
一方、使用者が局部洗浄ボタンを押せば、前記ノズル部(160)からビデノズル(後述する)が前方に引き出しされて、前記ビデノズルの終端に形成された噴射口を通じて洗浄水が噴射される。そして、前記局部洗浄作動が完了すれば、前記ビデノズルは又元の位置に戻る。
【0025】
ここで、前記ノズル部(160)の洗浄ノズル又はビデノズルで選択的に洗浄水を供給するように制御することは前記流路転換装置(200)によって可能である。
【0026】
前記流路転換装置(200)に対するより詳細な説明は図面と一緒に後述することにする。
【0027】
図2は本発明の思想による流路転換装置の分解斜視図である。
図2を参照すれば、本発明による流路転換装置(200)は流路転換バルブ(220)と、前記流路転換バルブ(220)が収容されるバルブハウジング(210)と、前記流路転換バルブ(220)の後端に結合されて前記流路転換バルブ(220)を回転させるステップモーター(230)が含まれる。
【0028】
詳細に説明すると、前記流路転換バルブ(220)は所定の直径と高さを持つ円軌道形象の回転ボディー(221)と、前記回転ボディー(221)の一側面に突出形成される回転キー(222)が含まれる。
【0029】
又、前記回転ボディー(221)の上側面から所定の長さと直径を持って形成されて、内部に中空部が形成されているバルブボディー(228)と、前記バルブボディー(228)の外周面一側に所定の直径を持って形成される第1入水口(223)と、前記第1入水口(223)から回転軸を中心に所定の角度を成して、前記第1入水口(223)と同一円周上に形成される第2入水口(224)及び前記第2入水口(224)と反対方向で前記第1入水口(223)から所定の角度位に間隔を置いて形成される第3入水口(225:図3参照)が含まれる。
【0030】
又、前記バルブボディー(228)の終端から所定距離に間隔を置いた位置の外周面上に形成される出水口(226)と、前記バルブボディー(228)の終端に形成されて前記バルブボディー(228)の内部に形成された流路と貫通されるエア流入口(227)がより含まれる。
【0031】
一方、前記入水口(223)(224)(225、図2にはなし)及び出水口(226)の下側及び/又は上側に所定幅と深さで取り囲む帯状のシーリング部材装着溝(229)が形成される。従って、前記シーリング部材装着溝(229)にシーリング部材が挿入されることで、前記入水口(223)(224)に流入される洗浄水の一部が前記バルブボディー(228)外周面で漏洩しないようにする機能をする。そして、前記出水口(226)から吐出される洗浄水が前記バルブボディー(228)の外周面で漏洩しないようにする機能をする。
【0032】
一方、前記流路転換バルブ(220)が収容される前記バルブハウジング(210)は前記流路転換バルブ(220)の回転ボディー(221)及び前記回転キー(222)が回転する空間を形成する回転キー収容部(211)と、前記回転キー収容部(211)の大体下側から所定の長さに延長されるハウジング本体(211)が含まれる。
【0033】
又、前記ハウジング本体(211)の外周面から垂直に所定の長さに延長されて、洗浄水が流入される流入管(212)と、前記流入管(212)から所定距離の間隔を置いた所に形成される洗浄ノズル連結管(213)と、前記洗浄ノズル連結管(213)から円周方向に所定角度で間隔を置いた所に形成されるビデノズル連結管(214)及び前記ビデノズル連結管(214)と反対になる円周方向で所定角度に間隔を置いて形成される洗浄ノズル連結管(215)が含まれる。
【0034】
又、前記ハウジング本体(211)の終端には前記ハウジング本体(211)の直径より小さな直径を持って所定の長さに延長形成されるエア流入口(216)が形成される。
【0035】
一方、前記流路転換バルブ(220)は前記バルブハウジング(210)内部に挿入されて、前記流路転換バルブ(220)に形成された入水口(223)(224)と前記流入管(212)が同一円周上に形成されて相互に連通される。
【0036】
又、前記洗浄ノズル連結管(213)と、前記ビデノズル連結管(214)及び前記洗浄ノズル連結管(215)は前記流路転換バルブ(220)上に形成された出水口(226)と同一円周上に形成されて相互に連通される。
【0037】
そして、前記エア流入口(216)は前記流路転換バルブ(220)の終端に形成されたエア流入口(227)と連通される。
【0038】
又、前記バルブハウジング(210)の回転キー収容部(211)背面には前記ステップモーター(230)が締結部材によって装着される。詳細に説明すると、前記ステップモーター(230)の前面部はその中心点から所定距離に間隔を置いた所に形成された、前記ステップモータ(230)が回転することによって一緒に回転する回転キー挿入部(233)が含まれる。そして、前記回転キー挿入部(233)には前記流路転換バルブ(220)の回転ボディー(221)外周面に突出形成された回転キー(222)が挿入されて回転するようになる。
【0039】
より詳細に説明すると、前記回転キー(222)が前記ステップモーター(230)の回転によって回転するようになれば、前記第1入水口(223)又は第2入水口(224)又は第3入水口(225)は前記流入管(212)と選択的に連通するようになる。そして、前記回転キー(222)が回転することによって、出水口(226)は前記洗浄ノズル連結管(213)又は前記ビデノズル連結管(214)又は前記洗浄ノズル連結管(215)中のある一つと選択的に連通されるようになる。
【0040】
図3は図2のI−I’線に沿って切開される本発明によるバルブボディーの垂直断面図である。
図3を参照すれば、本発明によるバルブボディー(228)は外周面に少なくと一つ以上の入水口が同一円周上に形成される。そして、前記入水口が形成される外周面は所定の幅と深さに陥没されて形成される。
【0041】
詳細に説明すれば、前記バルブボディー(228)の外周面に形成される入水口は肛門洗浄段階で出水口(226)が洗浄ノズル連結管(213)に位置されて、入水口が前記流入管(212)に一致するようにする位置に形成される第1入水口(223)が含まれる。そして、ビデ洗浄段階で前記出水口(226)がビデノズル連結管(214)に位置されて、入水口が前記流入管(212)に一致するようにする位置に形成される第2入水口(224)が含まれる。そして、強制洗浄段階で前記出水口(226)が洗浄ノズル連結管(215)に位置されて、入水口が前記流入管(212)に一致するようにする位置に形成される第3入水口(225)が含まれる。
【0042】
より詳細に説明すれば、図3に図示されたように前記第1入水口(223)の中心から前記第2入水口(224)の中心までの角度(φ1)は、前記洗浄ノズル連結管(213)の中心から前記洗浄ノズル連結管(215)の中心に至る角度と等しい。そして、前記第1入水口(223)の中心から前記第3入水口(225)の中心までの角度(φ2)は前記洗浄ノズル連結管(213)の中心から前記ビデノズル連結管(214)の中心に至る角度と等しい。
【0043】
例えて説明すれば、肛門洗浄段階では前記流入管(212)は前記第1入水口(223)と連通されて、前記出水口(226)は前記洗浄ノズル連結管(213)と一致するようにする。従って、流入管(212)を通じて流入される洗浄水は前記第1入水口(223)を通じて前記バルブボディー(228)内部の通路に沿って流れて、前記出水口(226)と前記洗浄ノズル連結管(213)を通じて洗浄ノズルに噴射される。そして、強制洗浄段階では前記ステップモーター(230)が回転して前記流入管(212)が前記第3入水口(225)と一致するようにする。そして、ビデ洗浄段階では第2入水口(224)が前記流入管(212)と一致するようにする。
【0044】
図4はビデ洗浄段階が遂行される形態を示す本発明による流路転換装置の側断面図である。
図4を参照すれば、本発明による流路転換装置(200)によってビデノズルで洗浄水を給水するためには次のような過程が遂行される。
【0045】
先ず、前記ステップモーター(230)が回転して前記流路転換バルブ(220)の外周面に形成された前記第2入水口(224)が前記バルブハウジング(210)の表面に突出形成された前記流入管(212)と連通されるようにする。一方、前記第2入水口(224)が前記流入管(212)と一致するようになれば、前記出水口(226)は前記ビデノズル連結管(214)と自動的に一致するようになる。
【0046】
前記のような状態で洗浄水貯蔵庫から送る洗浄水が前記流入管(212)を通じて流路転換バルブ(220)内に流入されて、前記洗浄水は前記出水口(226)と前記ビデノズル連結管(214)に出水される。ここで、前記エアポンプ(150)によってポムピングされたエアが前記エア流入口(216)を通じて前記流路転換バルブ(220)内部に流入される。詳細に説明すると、前記エア流入口(216)に流入される空気と前記流入管(212)から流入されて流れる洗浄水が衝突して前記出水口(226)に出水される洗浄水の圧力が増加するようになる。従って、水圧が低い地域から前記流路転換装置が使用されても噴射される洗浄水の圧力には変化がなく一定な水圧を維持することができるようになる。
【0047】
図5は図2のII−II’における流路転換装置の垂直断面図である。
図5を参照すれば、本発明による流路転換装置(200)において、前記バルブハウジング(210)は前述したように洗浄ノズル連結管(213)、ビデノズル連結管(214)及び洗浄ノズル連結管(215)が形成される。
【0048】
詳細に説明すると、前記流路転換バルブ(220)の外周面に形成された出水口(226)はそれぞれの段階が遂行される時前記それぞれの連結管の中の一つと一致するようになる。しかし、ビデ装置が作動しないとか、又は一つの過程が終わって次の過程が遂行される前までの時間の間には洗浄水が出水口(226)を通じて噴射されないようにする。
【0049】
言い換えれば、肛門洗浄段階が終わって洗浄ノズルの強制洗浄段階が遂行されるためには、前記洗浄ノズルが元の位置に復帰される時間間隔の間には洗浄水が噴出されないようにする。従って、前記のように洗浄水が噴射されない時には前記それぞれの連結管の間の塞がる区間に前記出水口(226)が位置されるようにする。
【0050】
例えばビデ装置(100)作動しない状態では前記出水口(226)は前記洗浄ノズル連結管(213)と前記洗浄ノズル連結管(215)の間の塞がる区間を初期位置(217)にする。そして、ビデ洗浄段階が終わって、前記ビデノズルの強制洗浄段階が始まる前までの瞬間の間、前記出水口(226)は前記ビデノズル連結管(214)と前記洗浄ノズル連結管(215)の間の塞がる区間(218)に位置されるようになる。
【0051】
以下ではそれぞれの過程が遂行される時前記出水口がどこに位置されるかどうかに対して例えば詳細に説明するようにする。
【0052】
図6は本発明の思想による流路転換装置によって肛門洗浄過程が遂行される段階を示すフロー図である。
ここで前記肛門洗浄過程は図5で示すバルブハウジングの断面図を参照して説明する。
図6を参照すれば、本発明による流路転換装置(200)による肛門洗浄過程は出水口(226)が初期位置(217)に位置される段階(ST110)と、洗浄ノズルが強制洗浄される段階(ST120)と、前記出水口(226)が再び初期位置(217)に回帰される段階(ST130)が遂行される。
【0053】
又、肛門洗浄が遂行される段階(ST140)と、前記肛門洗浄が終わった後、前記出水口(226)が初期位置に位置される段階(ST150)と、前記洗浄ノズルが強制洗浄される段階(ST160)及び前記出水口(226)が初期位置に回帰される段階(ST170)が含まれる。
【0054】
詳細に説明すると、前記出水口(226)は肛門洗浄過程が始まる前には前記洗浄ノズル連結口(213)と前記洗浄ノズル連結口(215)間の初期位置(217)に位置される(ST110)。そして、使用者が肛門洗浄ボタンを押せば、前記ステップモーター(230)が時計方向(C.W:clock-wise)に所定角度に回転して、前記出水口(226)が前記洗浄ノズル連結管(215)と一致するようにする(ST120)。そして、前記洗浄ノズルの洗浄過程(ST120)が終われば、前記ステップモーター(230)は反時計方向(C.C.W:counter-clock-wise)で所定角度に回転して、前記出入口(226)が再び初期位置(170)に位置されるようにする(ST130)。そして、前記ステップモーター(230)が反時計方向に所定角度よりもっと回転して、前記出入口(226)が前記洗浄ノズル連結管(213)と一致するようにする(ST140)。
【0055】
又、肛門洗浄過程(ST140)が終われば、前記ステップモーター(230)は再び時計方向に回転するようになる。詳細に説明すると、前記ステップモーター(230)の回転によって前記出水口(226)は初期位置(217)に来るようになって(ST150)、前記洗浄ノズルは元の位置に回帰される。そして前記洗浄ノズルが元の位置に回帰されれば、前記出水口(226)は時計方向により回転して前記洗浄ノズル連結管(215)と一致する(ST160)。そして、洗浄ノズル連結管(215)から噴射される洗浄水によってノズルキャップが洗浄される。そして、前記洗浄過程(ST160)が終われば、前記ステップモーター(230)が半時計方向に再び所定角度に回転して、前記出水口(226)が初期位置(217)に回帰されるようにする(ST170)。
【0056】
図7は本発明の思想による流路転換装置によってビデ洗浄過程が遂行される段階を示すフロー図である。
ここで前記ビデ洗浄過程は図5で示すバルブハウジングの断面図を参照して説明する。
図7を参照すれば、本発明による流路転換装置(200)によるビデ洗浄過程は出水口が初期位置(217)に位置される段階(ST210)と、ビデノズルが強制洗浄される段階(ST220)と、前記強制洗浄段階(ST220)が終わって出水口(226)が塞がる区間(218)に位置される段階(ST230)と、前記出水口がビデノズル連結管(214)に一致してビデ洗浄が成り立つ段階(ST240)が遂行される。
【0057】
又、前記ビデ洗浄段階(ST240)が終われば、前記出水口(226)が再び塞がる区間(218)に位置される段階(ST250)と、強制洗浄が成り立つ段階(ST260)及び出水口(226)が初期位置(217)に位置される段階(ST270)が遂行される。
【0058】
前記の過程をより詳細に説明すれば、使用者がビデ洗浄ボタンを押す前には出水口(226)は前記初期位置(217)にあるようになる(ST210)。そして、使用者がビデ洗浄ボタンを押せば、前記ステップモーター(230)が時計方向に回転して前記出水口(226)が前記洗浄ノズル連結管(215)と一致するようにする(ST220)。従って、前記ビデノズルのノズルキャップはビデ洗浄の前に強制洗浄される。
【0059】
一方、前記強制洗浄段階(ST220)が終われば、前記ビデノズルは前方に引き出されて、ステップモータ(230)は時計方向に所定角度で回転する。そして、前記出水口(226)が前記洗浄ノズル連結管(215)と前記ビデノズル連結管(214)の間の塞がる区間(218)に位置されるようにする(ST230)。そして、前記ビデノズルが完全に引き出されれば、前記出水口(226)も前記ステップモーター(230)の回転によって前記ビデノズル連結管(214)と一致するようになる(ST240)。そして、前記ビデノズル連結管(214)を通じて噴射される洗浄水によって使用者の局部が洗浄される。
【0060】
又、前記ビデ洗浄過程(ST240)が終われば、前記ステップモーター(230)は半時計方向に所定角度位に回転して、前記出水口(226)が再び前記塞がる区間(218)に位置されるようにする(ST250)。そして、前記ビデノズルは元の位置に回帰される。そして、前記ビデノズルが元の位置に回帰されれば、前記ステップモーター(230)の時計方向回転によって前記出水口(226)が前記洗浄ノズル連結管(215)に一致する。そして、前記ビデノズルキャップが強制洗浄される段階(ST260)が遂行される。
【0061】
最後に、前記ビデノズルケブの洗浄が終われば前記ステップモーター(230)が半時計方向に所定角度で回転して、前記出水口(226)が前記初期位置(217)に位置(ST270)されるようにすることで、ビデ洗浄過程が終わる。
【0062】
前記のような構成を成す流路転換装置によって、洗浄過程で強制洗浄過程に至る時間、又はビデ過程で強制洗浄過程に至る時間が従来のビデ装置に比べて格段と短くなる長所がある。これは前記ノズルとノズルの間で塞がる区間(217)(218)が形成されることで、各段階が終わって次の段階に進む時、洗浄水が噴射される現象を防止して、又、次の段階に進む時間が短くなる。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明によるビデ用洗浄水の流路転換装置及び流路転換方法によって流路転換装置の部品数が減少されることで、製造費用が格段に減少されるのみならず、組立工程が非常に簡単になるので、産業上の利用可能性が非常に高くなる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の思想による流路転換装置が具備されたビデを示す透視図である。
【図2】本発明の思想による流路転換装置の分解斜視図である。
【図3】図2のI−I’線に沿って切開される本発明によるバルブボディーの垂直断面図である。
【図4】ビデ洗浄段階が遂行される形態を示す本発明による流路転換装置の側断面図である。
【図5】図2のII−II’に沿った流路転換装置の垂直断面図である。
【図6】本発明の思想による流路転換装置によって肛門洗浄過程が遂行される段階を示すフロー図である。
【図7】本発明の思想による流路転換装置によってビデ洗浄過程が遂行される段階を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0065】
100:ビデ
110:シート
120:カバー
130:電場部
140:コントロールパネル
150:エアポンプ
160:ノズル部
200:流路転換装置
210:バルブハウジング
220:流路転換バルブ
230:ステップモーター
300:駆動モーター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周面一側に形成されて洗浄水が流入される少なくとも一つの入水口と、前記入水口に流入された洗浄水が流出される出水口と、前面終端に形成される空気流入口が含まれる流路転換バルブ;
前記流路転換バルブが収容されて、前記入水口と一致する位置に形成される流入管と、前記出水口と一致する位置に形成される少なくとも一つのノズル連結管が含まれるバルブハウジング;
前記流路転換バルブの後側終端に装着されて前記流路転換バルブを回転させるモーター;及び
前記空気流入口で空気が混入されるようにするエアポンプ;が含まれるビデ用洗浄水の流路転換装置。
【請求項2】
前記モーターは正逆回転が可能なステップモーターであることを特徴とする請求項1に記載のビデ用洗浄水の流路転換装置。
【請求項3】
前記エアポンプは前記ノズル連結管と前記出水口が一致する時、前記空気流入口内部に所定圧力の空気が流入されるようにすることを特徴とする請求項1に記載のビデ用洗浄水の流路転換装置。
【請求項4】
前記入水口は肛門洗浄の時前記流入管と一致する第1入水口と、
ビデ洗浄の時前記流入管と一致する第2入水口と、
強制洗浄の時前記流入管と一致する第3入水口が含まれることを特徴とする請求項1に記載のビデ用洗浄水の流路転換装置。
【請求項5】
前記ノズル連結管は肛門洗浄のための洗浄ノズルと連結される洗浄ノズル連結管と、
局部洗浄のためのビデノズルと連結されるビデノズル連結管と、
強制洗浄のための洗浄ノズルと連結される洗浄ノズル連結管が含まれることを特徴とする請求項1に記載のビデ用洗浄水の流路転換装置。
【請求項6】
前記流路転換バルブの後側終端には所定の直径と長さを持って形成される回転ボディーと、
前記回転ボディーの外周面に所定の大きさで突出される回転キーが含まれることを特徴とする請求項1に記載のビデ用洗浄水の流路転換装置。
【請求項7】
前記流路転換バルブの外周面に所定の幅と深さに陥没される少なくとも一つの陥没部と、
前記陥没部に挿入装着されるシーリング部材が含まれることを特徴とする請求項1に記載のビデ用洗浄水の流路転換装置。
【請求項8】
前記陥没部は前記入水口で及び/又は前記出水口の前側又は後側に形成されることを特徴とする請求項7に記載のビデ用洗浄水の流路転換装置。
【請求項9】
前記バルブハウジングは後側終端に所定の直径を持って形成される回転キー収容部が含まれることを特徴とする請求項1に記載のビデ用洗浄水の流路転換装置。
【請求項10】
前記バルブハウジングは前側終端に所定の長さと直径を持って形成されるエア流入口が含まれることを特徴とする請求項1に記載のビデ用洗浄水の流路転換装置。
【請求項11】
外周面一側に形成され洗浄水が流入される少なくとも一つの入水口と、前記入水口に流入された洗浄水が流出される出水口が含まれる流路転換バルブ;
前記流路転換バルブが収容されて、前記入水口と一致する位置に形成される流入管と、
前記出水口と一致する位置に形成される洗浄ノズル連結管と、
前記洗浄ノズル連結管から所定角度位に間隔を置いた所に形成されるビデノズル連結管と、
前記ビデノズル連結管と大体反対側に形成されて、前記洗浄ノズル連結管から所定角度位に間隔を置いた所に形成される洗浄ノズル連結管が含まれるバルブハウジング;及び
前記流路転換バルブの後側終端に装着され前記流路転換バルブを回転させるモーター;が含まれるビデ用洗浄水の流路転換装置。
【請求項12】
出水口が初期位置に位置される第1段階;
出水口が所定角度で回転して洗浄ノズル連結管と一致して洗浄ノズルの洗浄が成り立つ第2段階;
前記出水口が逆方向に回転して洗浄ノズル連結管と一致して肛門洗浄が成り立つ第3段階;
前記出水口が又所定角度に回転して洗浄ノズル連結管と一致して洗浄ノズルの洗浄が成り立つ第4段階;及び
前記出水口が初期位置に回帰される第5段階;が含まれるビデ用洗浄水の流路転換方法。
【請求項13】
前記第3段階が遂行される前に、洗浄ノズルが引き出される時間の間洗浄水が噴射されることを防止するために、前記出水口が初期位置に位置される段階がより含まれることを特徴とする請求項12に記載のビデ用洗浄水の流路転換方法。
【請求項14】
第4段階が遂行される前に、洗浄ノズルが元の位置に回帰される時間の間洗浄水が噴射されることを防止するために、前記出水口が初期位置に位置される段階がより含まれることを特徴とする請求項12に記載のビデ用洗浄水の流路転換方法。
【請求項15】
出水口が初期位置に位置される第1段階;
出水口が所定角度に回転して洗浄ノズル連結管と一致してビデノズルの洗浄が成り立つ第2段階;
前記出水口が所定角度により回転してビデノズル連結管と一致して局部洗浄が成り立つ第3段階;
前記出水口が逆方向で所定角度に回転して洗浄ノズル連結管と一致してビデノズルの洗浄が成り立つ第4段階;及び
前記出水口が初期位置に回帰される第5段階;が含まれるビデ用洗浄水の流路転換方法。
【請求項16】
前記第3段階が遂行される前に、ビデノズルが引き出される時間の間洗浄水が噴射されることを防止するために、前記出水口が塞がる区間に位置される段階がより含まれることを特徴とする請求項15に記載のビデ用洗浄水の流路転換方法。
【請求項17】
第4段階が遂行される前に、ビデノズルが元の位置に回帰される時間の間洗浄水が噴射されることを防止するために、前記出水口が塞がる区間に位置される段階がより含まれることを特徴とする請求項15に記載のビデ用洗浄水の流路転換方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−16953(P2006−16953A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−7933(P2005−7933)
【出願日】平成17年1月14日(2005.1.14)
【出願人】(505018337)サムホン・テク・カンパニー・リミテッド (3)
【Fターム(参考)】