説明

ピラゾールオキサジアゾール誘導体

本発明は、式(I)のピラゾールオキサジアゾール誘導体、並びに多発性硬化症及びその他の疾患の治療のための、それらの使用に関する。式中、R1、R2及びR3は明細書で定義した通りである。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
1は、Ar1、Het1、Cyc、A、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルキル、−(CH2nAr1、(CH2nHet1又は(CH2nHet2を表し、
2は、Ar2又はHet1を表し、
3は、Ar1、Ar2、Het1、Het2、Cyc又はAを表し、
1がHet1、Cyc、A、−(CH2nAr1、(CH2nHet1、(CH2nHet2又は(C2−C6)アルキルを表す場合には、或いはR1がAr1を表す又はR2がAr2、Het1若しくはHet2を表す場合であって、Ar1及びAr2が下記置換基で一置換、二置換又は三置換される場合には、R3は、CH3をも表し、
1がHet1、Cyc、A、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルキル、−(CH2nAr1、(CH2nHet1又は(CH2nHet1を表す場合には、R3は、S−(C1−C6−アルキル)をも表し、
Aは、2〜12個の炭素原子を有する分岐鎖状又は直鎖状のアルキル(ここで、該アルキルにおいて、1又は2個以上、好ましくは1〜7個の水素原子は、Hal、OR4、CN、CO24、CF3、3〜7個の環炭素原子を有するシクロアルキル、Ar1、Ar2又はN(R42で置換されていてもよい、及び1又は2個以上、好ましくは1〜7個の非隣接CH2基は、O、NR4、−CO−、NR4CO2−、−CO2−、−NR4CONR4−、−CH=CH−、−C≡C−で置換されていてもよい)を表すか、又は3〜7個の環炭素原子を有するシクロアルキル若しくはシクロアルキルアルキレンを表すか、又はHet1若しくはHet2を表し、
Zは、2〜12個の炭素原子を有する分岐鎖状又は直鎖状のアルキル(ここで、該アルキルにおいて、1又は2個以上、好ましくは1〜7個の水素原子は、Hal、OR4、CN、CO24、CF3、3〜7個の環炭素原子を有するシクロアルキル、Ar1、Ar2又はN(R42で置換されている、及び/又は1又は2個以上、好ましくは1〜7個のCH2基は、O、NR4、S、−CO−、NR4CO2−、−NR4CONR4−、−CH=CH−又は−C≡C−で置換されている)を表すか、又は3〜7個の環炭素原子を有するシクロアルキル若しくはシクロアルキルアルキレンを表し、
Halは、F、Cl、Br又はIを表し、
Ar1は、単環式又は二環式で不飽和又は芳香族の、6〜14個の炭素原子を有する炭素環(ここで、該炭素環は、非置換であってもよいし、A、Hal、−OR4、−SO24、−CN、−NO2、−N(R32、−CO(NR42、−OR4、(NR4)COR4、−CO24、−COR4、−SO2N(R42、−SO2アルキル、NR4SO2アルキル、NR4SO2アルキル及びC1−C6アルキルから選択された置換基で一置換、二置換又は三置換されていてもよい)を表し、
Ar2は、単環式又は二環式で不飽和又は芳香族の、6〜14個の炭素原子を有する炭素環(ここで、該炭素環は、非置換であってもよいし、Z、F、Br、I、−OR4、−(CH2)OR4、−(CH2)N(R42、ペルフルオロ−アルコキシ、−SO24、−CN、−NO2、−N(R42、−CO(NR42、(NR4)COR4、−CO24、−COR4、−SO2N(R42、−SO2(C1−C6)アルキル、NR4SO2(C1−C6)アルキル、−(CH2nHet1、−OHet1、−(CH2nHet2及び−OHet2から選択された置換基で一置換、二置換又は三置換されていてもよい)を表し、
3がHet1、Het2、Ar1、Ar2又はCycを表す場合には、或いはR1がHet1、Cyc、A、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルキル、−(CH2nAr1、(CH2nHet1又は(CH2nHet1を表す場合には、Ar2は、単環式又は二環式で不飽和又は芳香族の、6〜14個の炭素原子を有する炭素環(ここで、該炭素環は、非置換であってもよいし、CF3で一置換、二置換又は三置換されていてもよい)をも表し、
Het1は、1〜4個のN原子及び/又はO原子を有する、単環式で飽和、不飽和若しくは芳香族の複素環又は二環式で飽和若しくは不飽和の複素環(ここで、該複素環は、非置換であってもよいし、A、Hal、−OR4、−(CH2)OR4、ペルフルオロ−アルキル、ペルフルオロ−アルコキシ、−SO2(R42、CN、NO2、−N(R42、−CO(NR42、(NR4)COR4、−CO24、−COR4、−SO2N(R42、−SO2アルキル、NR4SO2アルキル、NR4SO2アルキル及びC1−C6アルキルから選択された置換基で一置換、二置換又は三置換されていてもよい)を表し、
Het2は、1〜4個のN原子、O原子及び/又はS原子を有する、単環式又は二環式で飽和、不飽和又は芳香族の複素環(ここで、該複素環は、非置換であってもよいし、A、F、Br、I、−OR4、−(CH2)OR4、ペルフルオロ−アルキル、ペルフルオロ−アルコキシ、−SO2(R42、CN、NO2、−N(R42、−CO(NR42、(NR4)COR4、−CO24、−COR4、−SO2N(R42、−SO2アルキル、NR4SO2アルキル、NR4SO2アルキル及びC1−C6アルキルから選択された置換基で一置換、二置換又は三置換されていてもよい)を表し、
Cycは、3〜7個の炭素原子を含有する、飽和又は不飽和の炭素環(ここで、該炭素環は、Hal、A、(C1−C6)アルキル、−[C(R42n−Ar、−[C(R42n−シクロアルキル、OR4、CF3、OCF3、N(R42、NR4CON(R42、NO2、CN、−[C(R42n−COOR4、−[C(R42n−CON(R42、NR4COA、NR4SO2A、COR4、CO24、SO2N(R42、SOA及び/又はSO2Aで置換されていてもよい)を表し、
4は、H、A、Cyc又は(C1−C6)アルキル、好ましくはH又は(C1−C6)アルキルを表し、
nは、1、2、3又は4を表す。]
の化合物、又はその製薬学的に許容され得る誘導体、溶媒和物、互変異性体、塩若しくは立体異性体、又は医薬としての、特に多発性硬化症及びその他の疾患を治療するための医薬としての、あらゆる比率のそれらの混合物。
【請求項2】
式(IA)若しくは(IA’):
【化2】

【化3】

[式中、R2及びR3は請求項1と同義である。]
の化合物、
式(IB)若しくは(IB’):
【化4】

【化5】

[式中、R2及びR3は請求項1と同義であり、RZは、A、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルキル、−(CH2nAr1、(CH2nHet1又は(CH2nHet2を表し、n、Ar1、Het1及びHet2は請求項1と同義である。]
の化合物、又は
式(IC)、(IC’)若しくは(IC’’):
【化6】

【化7】

【化8】

[式中、R2及びR3は請求項1と同義であり、RWはAr1を表し、RcはHal、−OR4又は(C1−C6)アルキルを表す。]
の化合物である、請求項1記載の化合物、又はその製薬学的に許容され得る誘導体、溶媒和物、互変異性体、塩若しくは立体異性体、又はあらゆる比率のそれらの混合物。
【請求項3】
1が、下記群:
メチル,シクロヘキシル,シクロペンチル,n−プロピル,iso−ブチル,tert−ブチル,フェニル,
【化9】

から選択される、請求項1又は2記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
2が、下記群:
【化10−1】

【化10−2】

から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
下記群:
【表1−1】

【表1−2】

【表1−3】

【表1−4】

【表1−5】

【表1−6】

【表1−7】

【表1−8】

【表1−9】

【表1−10】

【表1−11】

【表1−12】

【表1−13】

【表1−14】

【表1−15】

【表1−16】

【表1−17】

【表1−18】

【表1−19】

【表1−20】

【表1−21】

【表1−22】

【表1−23】

【表1−24】

【表1−25】

【表1−26】

【表1−27】

【表1−28】

から選択された、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物、又はその製薬学的に許容され得る誘導体、溶媒和物、互変異性体、塩若しくは立体異性体、又はあらゆる比率のそれらの混合物。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の少なくとも1種の化合物及び/又はその製薬学的に使用可能な誘導体、互変異性体、塩、溶媒和物若しくは立体異性体、又はあらゆる比率のそれらの混合物と、必要により賦形剤及び/又は助剤とを含む医薬組成物。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の少なくとも1種の化合物及び/又はその製薬学的に使用可能な誘導体、互変異性体、塩、溶媒和物若しくは立体異性体、又はあらゆる比率のそれらの混合物と、少なくとも1種の別の活性成分とを含む医薬組成物。
【請求項8】
少なくとも1種の式(I)の化合物を、好ましくは免疫抑制剤と組み合わせて含む、キット又はセットであって、前記キットが、(a)有効量の式(I)の化合物及び/又はその製薬学的に使用可能な誘導体,溶媒和物若しくは立体異性体,又はあらゆる比率のそれらの混合物,並びに(b)有効量の別の医薬活性成分を別々に含む容器から構成される、前記キット又はセット。
【請求項9】
医薬として使用される、請求項1記載の式(I)の化合物又はその製薬学的に許容され得る誘導体、溶媒和物、互変異性体、塩若しくは立体異性体、又はあらゆる比率のそれらの混合物。
【請求項10】
スフィンゴシン1−リン酸関連疾患の治療及び/又は予防のための方法で使用される、請求項9又は10記載の1種又は2種以上の化合物、又はその製薬学的に使用可能な誘導体、塩、互変異性体、溶媒和物若しくは立体異性体、又はあらゆる比率のそれらの混合物。
【請求項11】
免疫調節異常の治療及び/又は予防のための方法で使用される、請求項9又は10記載の1種又は2種以上の化合物、又はその製薬学的に使用可能な誘導体、塩、互変異性体、溶媒和物若しくは立体異性体、又はあらゆる比率のそれらの混合物。
【請求項12】
免疫調節異常が、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、1型糖尿病、炎症性腸疾患、胆汁性肝硬変、ブドウ膜炎、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、クローン病、潰瘍性大腸炎、水疱性類天疱瘡、サルコイドーシス、乾癬、自己免疫性筋炎、ウェゲナー肉芽腫症、魚鱗癬、グレーブス眼症、喘息、骨髄又は臓器移植拒絶反応、及び移植片対宿主病からなる群より選択された自己免疫性又は慢性炎症性疾患である、請求項11記載の化合物。
【請求項13】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物を調製する方法であって、
式(V):
【化11】

の化合物を、式(IV)又は(VI):
【化12】

【化13】

[式中、R1、R2、R3及びR4は請求項1と同義である。]
の化合物と反応させる工程を含む前記方法。
【請求項14】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物を調製する方法であって、
式(XI):
【化14】

の化合物を、式(XII):
【化15】

[式中、R1、R2、R3及びR4は請求項1と同義である。]
の化合物と反応させる工程を含む前記方法。
【請求項15】
S1P1受容体の調節に関するGTPγS中でのEC50が約1μM未満である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。

【公表番号】特表2012−529459(P2012−529459A)
【公表日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−514435(P2012−514435)
【出願日】平成22年6月7日(2010.6.7)
【国際出願番号】PCT/EP2010/057893
【国際公開番号】WO2010/142628
【国際公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(309025524)メルク セローノ ソシエテ アノニム (49)
【Fターム(参考)】