説明

プリンタ装置

【課題】プリンタ装置において、用紙補充の利便性を向上させる。
【解決手段】用紙(18)を引き込む用紙引込み部(10)と、前記用紙引込み部に引き込まれる前記用紙の後端側に配置され、用紙の有無を検出する用紙検出部(用紙センサ部8)と、前記用紙引込み部に用紙が引き込まれて前記用紙検出部が用紙なしを検出した場合、前記用紙引込み部に最後の用紙を保持した状態で印刷動作を停止し、用紙なしを表す告知出力を発生する制御部(プリンタ制御部14)とを備え、用紙補充の利便性を高めている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレプリント用紙、穴あき用紙又はミシン目用紙等、各種の用紙に印刷が行えるプリンタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プレプリント用紙、穴あき用紙又はミシン目用紙等、各種の用紙を印刷するプリンタ装置にあっては、ユーザは、適正な印刷が行われるように印刷すべき用紙を確認し、セットする必要がある。また、用紙の残量についても確認することが必要である。
【0003】
プリンタ装置において、給紙カセット内の用紙残量を検知し、その検知に基づき残り用紙に紙なし予告マークを付すことや、積載用紙が所定量以下になった場合に用紙に識別マークを付して送ることが知られている(特許文献1、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−4751公報
【特許文献2】特開平1−308676公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、プリンタ装置において、用紙の有無を検知するためのセンサを備えていても、印刷の結果、給紙カセット側に用紙が皆無になると、用紙の種類、用紙の表裏、上下左右等のセット方向を確認することができない。
【0006】
このため、ユーザは、給紙カセットに補給すべき用紙の種類、用紙の表裏、上下左右等のセット方向を再度確認しなければならない。誤って用紙をセットすれば、誤印刷を発生させ無駄となる。
【0007】
そこで、本開示のプリンタ装置の目的は、用紙補充の利便性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本開示のプリンタ装置は、用紙引込み部に用紙が引き込まれて用紙検出部が用紙なしを検出した場合、前記用紙引込み部に最後の用紙を保持した状態を維持して印刷動作を停止するとともに、用紙なしを表す告知出力を発生させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示のプリンタ装置によれば、次の何れかの効果が得られる。
【0010】
(1) 最後の用紙を検出した場合、その用紙を残留させて印刷動作を停止させ、用紙なしの告知出力を発生するので、残留している用紙に習って用紙補給を行うことができる。
【0011】
(2) 残留用紙から用紙の種類、表裏、上下左右等のセット方向を容易に確認できるので、用紙補給の負担を軽減でき、利便性が高められる。
【0012】
そして、本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図面及び各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施の形態に係るプリンタ装置の一例を示す図である。
【図2】用紙検出を説明するための図である。
【図3】用紙検出を説明するための図である。
【図4】プリンタ装置のハードウェアの一例を示す図である。
【図5】印刷動作の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態に係るプリンタ装置の用紙センサ部の一例を示す図である。
【図7】用紙センサ部の動作を示す図である。
【図8】用紙センサ部の動作を示す図である。
【図9】第3の実施の形態に係るプリンタドライバ設定画面の一例を示す図である。
【図10】第4の実施の形態に係るプリンタ装置の一例を示す図である。
【図11】プリンタ装置のハードウェアの一例を示す図である。
【図12】印刷動作の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】第5の実施の形態に係る印刷動作の一例を示す図である。
【図14】第6の実施の形態に係る印刷動作の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】プリンタ装置の比較例を示す図である。
【図16】用紙の引込み状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
〔第1の実施の形態〕
【0015】
第1の実施の形態について、図1を参照する。図1は第1の実施の形態に係るプリンタ装置の一例を示している。
【0016】
このプリンタ装置2は本開示のプリンタ装置の一例であって、図1に示すように、装置筐体部4に給紙カセット6と、用紙センサ部8と、用紙引込み部10と、画像データ転写部12と、プリンタ制御部14と、操作パネル部16とを備える。給紙カセット6の用紙18は破線で示すように、搬送ルート20を経て印刷の後、装置筐体部4の上部側の用紙排出部22から排出される。
【0017】
給紙カセット6は、印刷媒体である用紙18の給紙手段の一例であって、積層状態で用紙18を給紙可能に収納する。この給紙カセット6には、上下動可能な用紙支持板24が設置され、この用紙支持板24と給紙カセット6の底板26との間には圧縮状態でスプリング28が設置されている。このスプリング28の復元力により用紙支持板24の先端側を用紙引込み部10側に押し上げ、用紙支持板24に支持されている用紙18の先端を押し上げている。
【0018】
この給紙カセット6は装置筐体部4の底面側に着脱可能に設置され、この給紙カセット6の着脱を検出する給紙カセット着脱検知部30が装置本体部4に設置されている。この給紙カセット着脱検知部30は、給紙カセット6の定位置の装着状態又は定位置からの引出状態を検出する手段の一例である。
【0019】
用紙センサ部8は、用紙18の有無を検出する用紙検出部の一例であって、用紙18の有無を検出し、その有無を表す電気信号を発生する。この用紙センサ部8は装置筐体部4に設置され、用紙引込み部10の位置から最も遠い位置に設置され、この実施の形態では、用紙18の後端側に設置されている。
【0020】
用紙引込み部10は、給紙カセット6から画像データ転写部12に用紙18を引き込む手段の一例であって、給紙カセット6の前端側に設置され、ピックローラ32と、分離パッド34と、給紙ローラ36とを備え、用紙18を画像データ転写部12に搬送する。ピックローラ32は、給紙カセット6から用紙18を引き上げる手段の一例である。分離パッド34は、複数枚の用紙18が引き上げられた場合等、一枚の用紙18のみを分離する手段の一例である。また、給紙ローラ36は、分離パッド34で分離された用紙18を画像データ転写部12側に給紙する給紙手段の一例である。
【0021】
画像データ転写部12は、用紙18に印刷画像を転写する手段の一例であって、画像形成部38(図4)と、定着器40とが含まれる。画像形成部38は、画像データから画像を生成して用紙18に転写する手段の一例であって、プロセスカートリッジ42と、転写ローラ44とを備えている。プロセスカードリッジ42にはドラム46が備えられ、このドラム46の表面に画像データにより静電潜像が形成され、この静電潜像にトナーが載せられる。このドラム46と転写ローラ44との間に用紙18が挟み込まれて搬送され、用紙18の表面に静電潜像上のトナー画像が転写される。
【0022】
定着器40は用紙18上のトナー画像を用紙18に定着させる手段の一例であって、ヒートローラ48と、プレッシャーローラ50とを備える。ヒートローラ48は例えば、電熱ヒータを備え、トナー画像とともに用紙18を加熱する手段の一例である。プレッシャーローラ50は、ヒートローラ48上を通過する用紙18をトナー画像とともに加圧する手段の一例である。トナー画像が形成された用紙18がヒートローラ48とプレッシャーローラ50との間を通過することにより、加熱と加圧とを受け、用紙18にはトナー画像が定着し、印刷画像が形成される。
【0023】
プリンタ制御部14は、用紙18の有無検出に基づく告知制御、給紙制御、印刷制御等の制御手段の一例である。
【0024】
操作パネル部16は装置筐体部4の上面部に設置され、プリンタ装置2の初期設定等に用いられる。この操作パネル部16には表示部52が備えられ、用紙センサ部8の検出出力に基づき、表示部52にはプリンタ制御部14の出力である用紙なしエラー等が表示され、このエラー表示で用紙補給を促す。
【0025】
次に、このプリンタ装置2の用紙18の有無検出について、図2及び図3を参照する。図2は用紙あり状態を示し、図3は用紙なし状態を示している。
【0026】
印刷時の用紙18の給紙動作において、用紙引込み部10に用紙18がわずかに引き込まれた状態となることを用紙18の有無検出に利用する。このため、図2に示すように、プリンタ装置2の内部から見て用紙18の後端位置に用紙18の有無を検出する用紙センサ部8が設置されている。
【0027】
そこで、給紙カセット6から最後の用紙18から数えて2枚目の用紙18の給紙動作が行われると、図3に示すように、最後の1枚の用紙18が分離パッド34上に残され、わずかに引き込まれた状態となる。用紙後端側に設置された用紙センサ部8では、用紙18の引き込み動作で用紙18が無くなった状態を検出する。用紙18が最後の1枚となった状態において、用紙なしエラーとし、印刷動作を停止させればよい。この結果、動作停止となったプリンタ装置2には、最後の用紙18が残留することになる。
【0028】
用紙センサ部8は例えば、発光素子と受光素子とを備え、発光素子からの光を受光素子に受光可能に構成する。発光素子と受光素子との間に用紙18を通過させ、用紙18が光を遮っている場合には用紙ありを表す検出出力を取り出し、用紙18による光遮断が解除された時点で用紙なしを表す検出出力を取り出す構成とすればよい。
【0029】
次に、プリンタ制御部14について、図4を参照する。図4はプリンタ装置のハードウェアの一例を示している。
【0030】
このプリンタ装置2には、既述の給紙カセット6、用紙センサ部8、画像データ転写部12、プリンタ制御部14、操作パネル部16、給紙カセット着脱検知部30とともに、ピックローラ・搬送ローラ駆動部54、電源部56を備える。
【0031】
プリンタ制御部14は、プリンタ装置2の制御手段であって、CPU(Central Processing Unit )58と、ROM(Read-Only Memory)60と、RAM(Random-Access Memory)62と、データ送受信部64と、印刷データ解析部66と、画像データ作成部68とを備えている。CPU58は、ROM60に格納されているプログラムを実行し、コンピュータ70からの印刷データを受けて印刷制御等の動作制御を実行する。ROM60は、プログラムや制御データ等を格納する記憶媒体の一例である。RAM62は、ワークエリアを構成するとともに、用紙センサ部8の検出信号データの格納等に用いられる記憶媒体である。
【0032】
データ送受信部64は、コンピュータ70とのデータの送受手段の一例であって、コンピュータ70のプリンタドライバ設定画面72に設定された設定データの受信、印刷データの受信、用紙なしエラー情報の送信、印刷ジョブのコンピュータ70に対する報告等、各種のデータの授受を行う。印刷データ解析部66は、コンピュータ70から受信した印刷データに含まれている印刷制御情報の中から印刷に使用する給紙カセット6の指定情報を解析する手段の一例である。画像データ作成部68は既述の印刷データから画像データを生成する。
【0033】
ピックローラ・搬送ローラ駆動部54は、ピックローラ32や給紙ローラ36の駆動手段の一例であって、CPU58からの制御出力により、用紙18のピックアップ時にピックローラ32を駆動し、用紙搬送の際に給紙ローラ36を駆動する。
【0034】
電源部56は、プリンタ制御部14、画像データ転写部12にある駆動モータ74の他、給電により駆動する機能部に対して必要な給電を行う。この電源部56は、図示しない電源スイッチの投入により給電動作に移行する。
【0035】
次に、この印刷動作について、図5を参照する。図5は印刷動作の処理手順の一例を示している。
【0036】
この処理手順は、プリンタ動作の処理手順の一例であって、この処理手順には、次のような処理が含まれる。また、この処理手順では、異なる用紙18が装填される複数の給紙カセット6が用いられることが想定されている。
【0037】
この処理手順では、図5に示すように、印刷開始により印刷指示を行うコンピュータ70からの印刷データをデータ送受信部64が受信すると(ステップS11)、印刷データ解析部66が印刷データに含まれている印刷制御情報の中から、印刷に使用する給紙カセット6の指定情報を解析する(ステップS12)。
【0038】
指定された給紙カセット6において、用紙センサ部8の検出情報を取得し、用紙18が給紙カセット6にあるか否かの判断を行う(ステップS13)。用紙センサ部8が用紙なしを検出した場合には(ステップS13のYES)、用紙なしを表すエラー出力を発生させる(ステップS14)。このエラー出力は印刷指示をしているコンピュータ70に通知され、コンピュータ70の表示画面に用紙補給を促す表示を発生させる。このとき、操作パネル部16の表示部52にも、用紙補給を促すエラー表示をする。
【0039】
そして、給紙カセット着脱検知部30では、指定された給紙カセット6の着脱を検知した場合(ステップS15)、用紙18の補給が行われたものとして再度、用紙センサ部8の検出情報を取得する。
【0040】
用紙センサ部8が用紙ありを検出した場合には(ステップS13のNO)、ピックローラ・搬送ローラ駆動部54が動作を開始し、1枚の用紙18を画像データ転写部12に搬送し(ステップS16)、画像データ転写部12でその用紙18上に画像を転写する印刷処理が実行される(ステップS17)。
【0041】
1枚の用紙18に対して印刷処理を実行した後、印刷データの全ての印刷及び全ページの排出が完了したか否かを判断する(ステップS18)。全ての印刷が完了していない場合には(ステップS18のNO)、再度指定した給紙カセット6の用紙18の有無を判断するステップS13に戻って処理を継続し、全ページの排出が完了した場合には(ステップS18のYES)、印刷処理を完了させる。
【0042】
このような印刷動作によれば、用紙18が最後の1枚となった状態で、用紙なしエラーを生じさせて印刷動作を停止し、1枚の用紙18を用紙引込み部10に残留させる。この用紙引込み部10に保持された状態で残留する用紙18を確認すれば、残留する用紙18及びその状態が補充情報となり、給紙カセット6に補充すべき用紙18の種類、方向、表裏の状態を容易に判別できる。
【0043】
〔第2の実施の形態〕
【0044】
次に、第2の実施の形態について、図6、図7及び図8を参照する。図6は第2の実施の形態に係る用紙センサ部を備えた給紙カセットの一例を示し、図7及び図8は用紙センサ部の構造の一例及びその動作を示している。図6、図7及び図8において、図1及び図2と同一部分には同一符号を付してある。
【0045】
用紙センサ部8は用紙後端側に設置することは既述の通りであるが(図1、図2)、この用紙センサ部8は図6に示すように、給紙カセット6の用紙ガイド部76に設置すればよい。用紙ガイド部76は、給紙カセット6の後端部に設置されており、用紙18をセットする際の位置を決定する手段である。この場合、用紙ガイド部76は給紙カセット6の後端部に設置されて用紙18の後端部より更に後ろ側であるから、用紙センサ部8の設置位置は、用紙引込み部10の位置から最も遠い位置に設定される。このように用紙ガイド部76上に用紙センサ部8を設置すれば、用紙サイズが複数種類となった場合でも、用紙センサ部8の位置を適切に変更でき、用紙サイズに対応して用紙18が1枚だけ残っている状態を検出することができる。
【0046】
この実施の形態では、用紙ガイド部76には支持軸78を中心に回動可能な部材であるアクチュエータ80が設置されている。このアクチュエータ80は、図7に示すように、ビーム状であって、この一端に用紙18に当たる用紙当接部82を備え、他端部に用紙センサ部8に検出させる検出端部84を備えている。検出端部84に例えば、磁石を埋め込み、用紙センサ部8にその磁石からの磁界を検出する磁気検出手段を備える構成とすればよい。斯かる構成では、用紙センサ部8に検出端部84が到達すると、その磁気検出により、用紙なしを表す出力を用紙センサ部8から得ることができる。この用紙センサ部8には検出端部84の接触又は非接触により開閉するスイッチを用いてもよい。
【0047】
具体的な動作としては、用紙18が2枚以上残っている場合には、図7に示すように、用紙18が用紙ガイド部76上に設置したアクチュエータ80を図7中時計方向に押し下げるため、アクチュエータ80が用紙センサ部8と非接触位置に移動する。用紙センサ部8はこの状態で用紙ありを検出する。
【0048】
また、用紙残量が最後の1枚となった場合には、図8に示すように、最後の1枚の用紙18が印刷動作における給紙動作(即ち、用紙引込み)に伴い、矢印Cに示すように移動する。アクチュエータ80の用紙当接部82は用紙18との接触が解除される。アクチュエータ80は支持軸78に自由回動が可能に支持され、しかも、アクチュエータ80の検出端部84側を用紙当接部82より重く設定されている。このため、アクチュエータ80は破線位置から反時計方向に自由回動し、即ち、アクチュエータ80の用紙当接部82が上部に移動し、検出端部84が用紙センサ部8との接触位置に移動する。このとき、用紙センサ部8は用紙なしを表す検出出力を発生する。
【0049】
このような用紙検出構造を用いれば、用紙サイズに対応して用紙18が1枚だけ残っている状態を検出することができ、用紙サイズに無関係に精度の高い用紙検出を実現することができる。
【0050】
〔第3の実施の形態〕
【0051】
次に、第3の実施の形態について、図9を参照する。図9は第3の実施の形態に係るプリンタドライバ設定画面の一例を示している。
【0052】
このプリンタドライバ設定画面72は、コンピュータ70の表示画面に展開される設定画面である。このプリンタドライバ設定画面72をプリンタ装置2の操作パネル部16の表示部52に表示してもよい。
【0053】
このプリンタドライバ設定画面72には、図9に示すように、設定項目として用紙サイズ設定部86、カセット設定部88、用紙種類設定部90、解像度設定部92、拡大縮小設定部94、設定確定及び解除設定部96が設けられている。用紙サイズ設定部86は用紙サイズの設定、カセット設定部88は給紙カセットの選択、用紙種類設定部90は印刷する用紙の設定、解像度設定部92は解像度の設定、拡大縮小設定部94は印字等の拡大又は縮小を設定する。設定確定及び解除設定部96は設定情報の確定、設定情報のキャンセルを指定する。
【0054】
用紙種類設定部90には「用紙種類」という項目が設けられ、この項目中に普通紙や厚紙に加え、「プレプリント用紙」、「穴あき用紙」、「ミシン目用紙」という選択肢を設定する。
【0055】
第1の実施の形態(図5)の印刷処理において、この用紙種類設定部90から「プレプリント用紙」「穴あき用紙」又は「ミシン目用紙」が選択された場合には、用紙残量が「1枚」であることを検知した際に、用紙なしエラーを発生させればよい。また、それ以外の用紙種類が選択された場合には用紙残量が「0枚」であることを検知した際に用紙なしエラーを発生させればよい。
【0056】
斯かる構成とすれば、用紙18のセット方向が問題にならない場合には全ての用紙18を0枚になるまで印刷を行う。セット方向や表裏等を指定する必要があるプレプリント用紙の場合には、用紙18を1枚残した状態で用紙なしエラーを発生させて印字動作を停止し、残留している用紙18に習って用紙補給を行うことができる。
【0057】
〔第4の実施の形態〕
【0058】
次に、第4の実施の形態について、図10及び図11を参照する。図10は第4の実施の形態に係る用紙センサ部を備えたプリンタ装置の一例、図11はプリンタ装置のハードウェアの一例を示している。図10及び図11において、図1、図2、図4と同一部分には同一符号を付してある。
【0059】
この実施の形態のプリンタ装置2では、図10に示すように、用紙18の後端部側で用紙18の有無を検出する第1の用紙検出部としての用紙センサ部8と、用紙引込み部10の近傍で用紙18を引き込む直前の位置に第2の用紙検出部としての用紙センサ部98とを備えている。
【0060】
この2つの用紙センサ部8、98を備えたプリンタ装置2では、図11に示すように、ハードウェアが構成され、用紙センサ部8、98の検出出力がCPU58に取り込まれる。これら2つの用紙センサ部8、98の検出出力により、用紙18の2枚以上、1枚及び0枚の判定を行うことができる。
【0061】
この場合の用紙検出及び残留している用紙18の枚数は次の通りである。
【0062】
a)用紙センサ部8、98の双方が用紙ありを検知している場合:用紙センサ部8、98の各検出出力を用いれば、2枚以上の用紙18が残留していることが判る。
【0063】
b)用紙後端側の用紙センサ部8のみが用紙なしを検知した場合:用紙センサ部98が用紙ありを検出するので、用紙18が1枚だけ残っていることが判る。
【0064】
c)用紙センサ部8、98の双方が用紙なしを検知した場合:用紙18は0枚となっていることが判る。
【0065】
このような検出及び判定により、用紙18が2枚以上、1枚又は0枚の3種類の用紙残量の状態を判定することができる。
【0066】
次に、この用紙検出及び用紙残量判定を含む印刷動作について、図12を参照する。図12は印刷動作の処理手順の一例を示している。
【0067】
この処理手順では、図12に示すように、印刷が開始され、印刷指示を行うコンピュータ70から印刷データをデータ送受信部64が受信すると(ステップS21)、印刷データ解析部66が印刷データに含まれている印刷制御情報の中から、印刷に使用する給紙カセット6の指定情報を解析する(ステップS22)。指定された給紙カセット6において、用紙センサ部8の検出情報を取得する(ステップS23)。用紙センサ部8が用紙なしを検出した場合には(ステップS23のYES)、印刷制御情報の中から、プリンタドライバ設定画面72(図9)で指定された用紙種類の情報を確認し(ステップS24)、用紙種類がプレプリント用紙の場合には(ステップS24のYES)、用紙なしエラーを発生させる(ステップS25)。プリンタ装置2側、及び印刷指示したコンピュータ70では、エラー通知により用紙補給を促す。
【0068】
給紙カセット着脱検知部30が指定された給紙カセット6の着脱を検知した場合(ステップS26)に、用紙補給が行われたものとして再度用紙センサ部8の検出情報を取得する(ステップS23)。用紙の種類がプレプリント用紙以外の普通紙等の場合(ステップS24のNO)には、用紙センサ部98の検出情報を取得する(ステップS27)。用紙センサ部98が用紙なしを検出した場合(ステップS27のYES)には、用紙なしエラーを発生させ(ステップS25)、用紙補給を促す動作を行う。
【0069】
用紙センサ部98が用紙ありを検出している場合(ステップS27のNO)、用紙センサ部8が用紙ありを検出した場合(ステップS23のNO)と同様に、ピックローラ・搬送ローラ駆動部54が動作を開始して1枚の用紙18を画像データ転写部12に搬送し(ステップS28)、画像データ転写部12でその用紙18上に画像を形成する印刷処理を実行する(ステップS29)。
【0070】
1枚の用紙18に印刷処理を実行した後、印刷データの全てのページの排出が完了したかを判断し(ステップS30)、全ページの印刷が完了していない場合には(ステップS30のNO)、再度指定した給紙カセット6の用紙有無を判断するステップS23から処理を継続する。全てのページの印刷及び排出が完了した場合には(ステップS30のYES)、印刷完了となる。
【0071】
〔第5の実施の形態〕
【0072】
次に、第5の実施の形態について、図13を参照する。図13は第5の実施の形態に係る印刷動作の一例を示している。図13において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
【0073】
この実施の形態の印字動作では、図13に示すように、印字動作にプレフィード動作を併用して用紙検出を行う。プレフィード動作は、印刷開始の直後に用紙18のピック(引込み)を行い、用紙後端が用紙センサ部8の用紙なし検出が可能な位置に到達する程度の少量の用紙搬送を行ってから、用紙搬送を一時停止する動作である。このプレフィード動作を併用し、このプレフィード動作の後、用紙18の有無を判断する。
【0074】
図13のAはプレフィード動作前の状態であって、残り2枚の用紙18が残留している状態である。この状態からピックローラ32を所定回転させてプレフィード動作を行うと、上側の用紙18はプレフィード動作で上方に移動し、その後端部が用紙センサ部8の用紙なし検出が可能な位置に到達するが、図13のBに示す場合、下側に用紙18が存在しているので、用紙センサ部8は、用紙ありの検出出力を発生する。
【0075】
その印刷後、図13のCに示すように、残り1枚の用紙18の場合からプレフィード動作を行うと、図13のDに示すように、このプレフィード動作で上方に用紙18が移動し、その後端部が用紙センサ部8の用紙なし検出が可能な位置に到達する。この結果、用紙センサ部8は、用紙なしの検出出力を発生する。
【0076】
この場合、プレフィード動作には給紙ローラ36を動作させないことにより、用紙18が給紙ローラ36から先に搬送されるのを防止できる。このプレフィード動作により、2枚以上の用紙18が残っている場合には、プレフィード動作を行ってもまだ1枚以上の用紙18が残るので、用紙センサ部8は用紙18の有無を確実に検出できる。
【0077】
そして、用紙18が最後の1枚となった場合には、最後の1枚である用紙18に対しプレフィード動作が行われて用紙センサ部8が用紙なしを検出可能な位置まで移動する。このため、プレフィード動作後に用紙18の有無を検出することにより、最後の1枚を確実に検出でき、用紙なしエラーを発生させて印刷動作を停止させることができる。
【0078】
〔第6の実施の形態〕
【0079】
次に、第6の実施の形態について、図14を参照する。図14は第6の実施の形態に係る印刷動作の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0080】
この実施の形態においても、第1の実施の形態と同様のプリンタ装置2(図1)、そのハードウェア(図4)を用いればよい。
【0081】
この実施の形態のプリンタ装置2では、印刷ジョブの最終ページを印刷しようとした際に、1枚の用紙18を用紙引込み部10に保持した状態で、用紙なしエラーを判定した場合には、用紙なしエラーを発生させずに最後の1枚まで印刷を行う。即ち、複数ページの印刷の途中の場合には用紙なしエラーを発生させて印刷を停止させるが、用紙なしエラーが印刷ジョブの最終ページで生じた場合、最後まで印刷を実行して完了させる。
【0082】
このような印刷動作を行えば、通常の印刷時には最後の1枚を残した状態で追加の用紙補給を要求し、用紙18のセット方向等を確認しながら容易に用紙18の補給を行うことができる。そして、該当ジョブの最終ページの場合にはそのまま印刷を継続させ、不要な用紙補給の手間を省いて印刷を完了させることができる。
【0083】
このような印刷動作の処理手順は、図14に示すように、印刷開始により、印刷指示を行うコンピュータ70(図4)からの印刷データをデータ送受信部64が受信すると(ステップS41)、印刷データ解析部66が印刷データに含まれている印刷制御情報の中から、印刷に使用する給紙カセット6の指定情報を解析する(ステップS42)。
【0084】
指定された給紙カセット6において、用紙センサ部8の検出情報を取得し、用紙18の有無を判断する(ステップS43)。用紙センサ部8が用紙なしを検知した場合には(ステップS43のYES)、現在のページの直後に印刷ジョブの終端(最終ページ)を示すデータが存在するか否かにより、現在のページがジョブの最終ページであるかを判断する(ステップS44)。
【0085】
現在のページがジョブの最終ページでない場合には(ステップS44のNO)、用紙なしエラーを発生させ(ステップS45)、プリンタ装置2側及び印刷を指示したコンピュータ70において、エラーを通知して用紙補給を促す。その上で、給紙カセット着脱検知部30が指定された給紙カセット6の着脱を検知した場合には(ステップS46)、用紙補給が行われたものとして再度、用紙センサ部8の検出情報を取得する(ステップS43)。
【0086】
現在のページがジョブの最終ページである場合には(ステップS44のYES)、用紙センサ部8が用紙ありを検出した場合(ステップS43のNO)と同様に、ピックローラ・搬送ローラ駆動部54が動作を開始して用紙18をプリンタ装置2の内部に1枚搬送し(ステップS47)、画像データ転写部12で用紙18上に画像を形成する印刷処理を実行する(ステップS48)。
【0087】
1枚の用紙18に対して印刷処理を実行した後、印刷データの全てのページの排出が完了したかを判断する(ステップS49)。全てのページの排出が完了していない場合には(ステップS49のNO)、再度、指定された給紙カセット6の用紙18の有無の判断処理(ステップS43)から処理を継続する。全てのページの排出が完了した場合には(ステップS49のYES)、印刷を完了させる。
【0088】
〔第1、第2、第3、第4、第5及び第6の実施の形態の利点及び他の実施の形態〕
【0089】
(1) プリンタ装置2では、所定量以下の用紙残量を検知した段階で、用紙なしを表すエラー出力を発生させている。これにより、残留用紙から用紙18の正しいセット状態を確認でき、そのセット状態に習って正しい向きに用紙を補給でき、用紙セットをすることができる。
【0090】
(2) プリンタ装置2では、用紙18が引き込まれる位置から最も遠い部分に用紙センサ部8を設置することにより、用紙が1枚だけ残った状態となったときに用紙なしエラーを発生させることができる。
【0091】
(3) プリンタ装置2では、用紙センサ部8を用紙ガイド部76上に設置することにより、用紙サイズが変更された場合にも用紙残量を検知できる。
【0092】
(4) プリンタ装置2では、用紙18が引き込まれる位置から最も近い部分にも用紙センサ部98を設置することにより、用紙18が2枚以上、1枚、0枚の3つの状態を判定することができる。
【0093】
(5) プリンタ装置2では、操作パネル部16上の表示部52、又は印刷指示を行うコンピュータ70上のプリンタドライバ設定画面72上において、用紙の種類として「プレプリント用紙」「穴あき用紙」「ミシン目用紙」等の項目を設けている。「プレプリント用紙」「穴あき用紙」「ミシン目用紙」が選択されない場合には、通常通りに用紙18が完全になくなった状態で用紙なしエラーを発生させて印刷動作を停止する。「プレプリント用紙」「穴あき用紙」「ミシン目用紙」が選択された場合にのみ、用紙18を1枚残した状態で用紙なしエラーを発生させて印刷を停止させることができる。
【0094】
(6) プリンタ装置2では、印刷開始時に用紙18のピックを実際にわずかだけ行い、用紙後端側の用紙センサ部8が反応するだけの少量の用紙搬送を行ってから一度搬送を停止するというプレフィード動作を行うことによって、その段階で用紙有無を判断することにより、確実に最後の1枚を検知できる。
【0095】
(7) プリンタ装置2では、印刷ジョブの最終ページが最後の1枚となった場合にのみ、用紙なしエラーを発生させずに最終ページまで印刷させることができる。
【0096】
(8) そして、多数のプレプリント用紙を複数台のプリンタ装置2で使い分け、全ての用紙18のセット方向の把握が困難なユーザでも、プリンタ装置2内の残留用紙、即ち、最後の1枚の用紙18のセット方向の確認により、正しい向きや表裏に用紙18をセットできる。ユーザの負担を大幅に軽減することができる。
【0097】
(9) 上記実施の形態では、レーザプリンタを例示しているが、これに限定されない。本開示のプリンタ装置は、ワイヤドットインパクトプリンタ装置やインクジェットプリンタ装置等のプリンタ装置にも適用できる。
【0098】
〔比較例〕
【0099】
比較例について、図15及び図16を参照する。図15は比較例に係るプリンタ装置を示し、図16は用紙の引込み状態を示している。図15及び図16において、図1と共通部分には同一符号を付してある。
【0100】
この比較例であるプリンタ装置200では、図15に示すように、給紙カセット6の用紙18がプリンタ装置2の内部に引き込まれる直前の部分に、用紙18の有無を検知するための用紙センサ部202が設置されている。この場合、完全に用紙18が無くなった場合に用紙なしを検知してエラーを発生させる機能を実現している。
【0101】
このプリンタ装置200では、用紙18をプリンタ装置200の内部に供給する際に、一番上に存在する用紙18のみを給紙ローラ36の摩擦により装置内部に引き込み、それより下の用紙18については分離パッド34又はリタードパッドと呼ばれる部品の摩擦により、給紙カセット6内に用紙18が残されるという仕組みを利用している。この分離パッド34上に残された用紙18については、図16に示すように、装置内部にわずかに引き込まれた状態で給紙カセット6内に残されることになる。
【0102】
用紙に予め、枠や罫線、文字等が印刷されているプレプリント用紙や、用紙を綴じるための綴じ穴の開いた用紙、切り離し用のミシン目の入った用紙等、裏表又は上下左右の方向性がある用紙に対してプリンタで印刷を行っているユーザにおいて、プリンタの給紙トレイ又は給紙カセットに用紙をセットする際には、用紙の裏表及び上下左右の向きが正しい方向となるように用紙をセットする必要がある。
【0103】
しかし、正しい用紙のセット方向については、プリンタ毎に用紙の搬送方向や用紙の裏表、上下左右の向きが異なっているため、どの向きに用紙をセットすればよいのか事前に判断することが困難となる。しかも、用紙が無くなり新しい用紙をセットする際に、ユーザには毎回正しいセット方向を判断する必要があった。上記実施の形態では、斯かる課題を解決することができる。
【0104】
次に、以上述べた実施例を含む実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。以下の付記に本発明が限定されるものではない。
【0105】
(付記1) 用紙を引き込む用紙引込み部と、
前記用紙引込み部に引き込まれる前記用紙の後端側に配置され、用紙の有無を検出する用紙検出部と、
前記用紙引込み部に用紙が引き込まれて前記用紙検出部が用紙なしを検出した場合、前記用紙引込み部に最後の用紙を保持した状態で印刷動作を停止し、用紙なしを表す告知出力を発生する制御部と、
を備えることを特徴とするプリンタ装置。
【0106】
(付記2) 前記用紙検出部は、前記用紙の前記用紙引込み部への引込みをガイドする用紙ガイド部に併設され、用紙サイズに関係なく前記用紙の有無を検出することを特徴とする付記1に記載のプリンタ装置。
【0107】
(付記3) 前記用紙検出部を第1の用紙検出部とし、前記用紙引込み部側に用紙の有無を検出する第2の用紙検出部を備え、前記制御部は、これら第1の用紙検出部の検出出力と前記第2の用紙検出部の検出出力とを用いて、前記用紙が2枚以上、1枚又は0枚の何れかを表す判定出力を生成することを特徴とする付記1に記載のプリンタ装置。
【0108】
(付記4) 更に、設定画面に印刷可能な用紙の種類を表示するとともに、前記設定画面上から印刷する用紙を指定する用紙選択部とを備え、
該用紙選択部で選択される特定の用紙に対し、前記制御部は、前記用紙の残量が所定量以下であることを判断した際に印刷動作を停止させることを特徴とする付記1に記載のプリンタ装置。
【0109】
(付記5) 前記特定の用紙は、プレプリント用紙、穴あき用紙又はミシン目用紙の何れか又は2以上を含むことを特徴とする付記4に記載のプリンタ装置。
【0110】
(付記6) 前記制御部は、印刷開始時に前記用紙を僅かに搬送した後その搬送を停止するプレフィード動作中又は該プレフィード動作後に前記用紙検出部からの検出出力を受けることを特徴とする付記1に記載のプリンタ装置。
【0111】
(付記7) 更に、印刷ジョブの最終ページに到達したかを監視する印刷ジョブ監視部と、
を備え、
前記制御部は、前記用紙検出部が最後の用紙を検出しても前記印刷ジョブ監視部が印刷ジョブの最終ページに到達したことを検出した場合には印刷動作を続行し、前記最後の用紙に前記最終ページを印刷することを特徴とする付記1に記載のプリンタ装置。
【0112】
以上説明したように、プリンタ装置の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0113】
2 プリンタ装置
6 給紙カセット
8、98 用紙センサ部
10 用紙引込み部
12 画像データ転写部
14 プリンタ制御部
16 操作パネル部
18 用紙
20 搬送ルート
22 用紙排出部
24 用紙支持板
30 給紙カセット着脱検知部
32 ピックローラ
34 分離パッド
36 給紙ローラ
38 画像形成部
40 定着器
42 プロセスカートリッジ
44 転写ローラ
46 ドラム
48 ヒートローラ
50 プレッシャーローラ
52 表示部
54 ピックローラ・搬送ローラ駆動部
58 CPU
60 ROM
62 RAM
64 データ送受信部
66 印刷データ解析部
68 画像データ作成部
70 コンピュータ
72 ドライバ設定画面
80 アクチュエータ
82 用紙当接部
84 検出端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙を引き込む用紙引込み部と、
前記用紙引込み部に引き込まれる前記用紙の後端側に配置され、用紙の有無を検出する用紙検出部と、
前記用紙引込み部に用紙が引き込まれて前記用紙検出部が用紙なしを検出した場合、前記用紙引込み部に最後の用紙を保持した状態で印刷動作を停止し、用紙なしを表す告知出力を発生する制御部と、
を備えることを特徴とするプリンタ装置。
【請求項2】
前記用紙検出部は、前記用紙の前記用紙引込み部への引込みをガイドする用紙ガイド部に併設され、用紙サイズに関係なく前記用紙の有無を検出することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項3】
更に、設定画面に印刷可能な用紙の種類を表示するとともに、前記設定画面上から印刷する用紙を指定する用紙選択部とを備え、
該用紙選択部で選択される特定の用紙に対し、前記制御部は、前記用紙の残量が所定量以下であることを判断した際に印刷動作を停止させることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項4】
前記制御部は、印刷開始時に前記用紙を僅かに搬送した後その搬送を停止するプレフィード動作中又は該プレフィード動作後に前記用紙検出部からの検出出力を受けることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項5】
更に、印刷ジョブの最終ページに到達したかを監視する印刷ジョブ監視部と、
を備え、
前記制御部は、前記用紙検出部が最後の用紙を検出しても前記印刷ジョブ監視部が印刷ジョブの最終ページに到達したことを検出した場合には印刷動作を続行し、前記最後の用紙に前記最終ページを印刷することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−46285(P2012−46285A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−188307(P2010−188307)
【出願日】平成22年8月25日(2010.8.25)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】