説明

プロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置のアライメント方法、及び表示用パネル基板の製造方法

【課題】マスクと基板との位置合わせを精度良く行って、新たなパターンを下地パターンに合わせて精度良く露光する。
【解決手段】マスク2及び基板1の下地パターンに設けられた複数のアライメントマークの画像を取得して、画像信号を出力する複数の画像取得装置51と、各画像取得装置51が出力した画像信号を処理して、アライメントマークの位置を検出する画像処理装置50とを設ける。光学部品33,34をマスク2と各画像取得装置51との間に挿入して、各画像取得装置51の焦点位置を、マスク2のアライメントマークの高さ又は基板1の下地パターンのアライメントマーク高さに変更し、画像処理装置50が検出したマスク2のアライメントマークの位置及び基板1の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、ステージによりチャック10とマスクホルダ20とを相対的に移動して、マスク2と基板1との位置合わせを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶ディスプレイ装置等の表示用パネル基板の製造において、プロキシミティ方式を用いて基板の露光を行うプロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置のアライメント方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に係り、特に、CCDカメラ等の画像取得装置により、マスク及び基板のアライメントマークの画像を取得して、マスクと基板との位置合わせを行うプロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置のアライメント方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
表示用パネルとして用いられる液晶ディスプレイ装置のTFT(Thin Film Transistor)基板やカラーフィルタ基板、プラズマディスプレイパネル用基板、有機EL(Electroluminescence)表示パネル用基板等の製造は、露光装置を用いて、フォトリソグラフィー技術により基板上にパターンを形成して行われる。露光装置としては、レンズ又は鏡を用いてマスクのパターンを基板上に投影するプロジェクション方式と、マスクと基板との間に微小な間隙(プロキシミティギャップ)を設けてマスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ方式とがある。プロキシミティ方式は、プロジェクション方式に比べてパターン解像性能は劣るが、照射光学系の構成が簡単で、かつ処理能力が高く量産用に適している。
【0003】
例えば、液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造において、基板上に形成されたブラックマトリクスの上に着色パターンを露光する際の様に、基板に形成された下地パターンの上に新たなパターンを露光する場合、新たに露光するパターンが下地パターンからずれない様に、基板の位置決めを精度良く行う必要がある。従来、主に大型の基板の露光に用いられるプロキシミティ方式では、マスク及び基板の下地パターンに複数のアライメントマークをそれぞれ設け、CCDカメラ等の画像取得装置によりマスク及び基板の下地パターンのアライメントマークの画像を取得し、画像処理により両者の位置ずれを検出して、マスクと基板との位置合わせを行っていた。なお、この様なプロキシミティ露光装置として、特許文献1に記載のものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−256581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
プロキシミティ露光装置において、マスクと基板とのギャップ合わせを行った後、マスクと基板との位置合わせを行う際には、アライメントマークが設けられたマスクの下面と、下地パターンのアライメントマークが形成された基板の表面とが、プロキシミティギャップの分だけ数百μm程離れている。これに対し、アライメントマークの画像を取得するCCDカメラ等の画像取得装置の焦点深度は数μm程度であり、マスクのアライメントマークの画像と、基板の下地パターンのアライメントマークの画像を、同時に取得することはできない。そこで、従来は、ボールねじ及びモータ等の移動機構により、画像取得装置を上下に移動して、画像取得装置の焦点を、マスクの下面及び基板の表面に順番に合わせていた。しかしながら、画像取得装置を上下に移動すると、移動機構の動作のばらつきにより画像取得装置の位置が変化し、アライメントマークの位置の検出結果には、画像取得装置の位置の変化による誤差が含まれてしまう。そのため、マスクと基板との位置合わせを精度良く行うことができなかった。
【0006】
本発明の課題は、マスクと基板との位置合わせを精度良く行って、新たなパターンを下地パターンに合わせて精度良く露光することである。また、本発明の課題は、高品質な表示用パネル基板を製造することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のプロキシミティ露光装置は、マスクを保持するマスクホルダと、下地パターンが形成された基板を支持するチャックと、マスクホルダとチャックとを相対的に移動するステージとを備え、マスクと基板との間に微小なギャップを設けて、マスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ露光装置において、マスク及び基板の下地パターンに設けられた複数のアライメントマークの画像を取得して、画像信号を出力する複数の画像取得装置と、各画像取得装置が出力した画像信号を処理して、アライメントマークの位置を検出する画像処理装置と、光学部品をマスクと各画像取得装置との間に挿入して、各画像取得装置の焦点位置を、マスクのアライメントマークの高さ又は基板の下地パターンのアライメントマークの高さに変更する焦点位置変更手段と、画像処理装置が検出したマスクのアライメントマークの位置及び基板の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、ステージによりマスクホルダとチャックとを相対的に移動して、マスクと基板との位置合わせを行う制御手段とを備えたものである。
【0008】
また、本発明のプロキシミティ露光装置のアライメント方法は、マスクを保持するマスクホルダと、下地パターンが形成された基板を支持するチャックと、マスクホルダとチャックとを相対的に移動するステージとを備え、マスクと基板との間に微小なギャップを設けて、マスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ露光装置のアライメント方法であって、マスク及び基板の下地パターンに設けられた複数のアライメントマークの画像を取得して、画像信号を出力する複数の画像取得装置と、各画像取得装置が出力した画像信号を処理して、アライメントマークの位置を検出する画像処理装置とを設け、光学部品をマスクと各画像取得装置との間に挿入して、各画像取得装置の焦点位置を、マスクのアライメントマークの高さ又は基板の下地パターンのアライメントマークの高さに変更し、画像処理装置が検出したマスクのアライメントマークの位置及び基板の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、ステージによりマスクホルダとチャックとを相対的に移動して、マスクと基板との位置合わせを行うものである。
【0009】
従来の様に各画像取得装置を上下に移動することなく、光学部品をマスクと各画像取得装置との間に挿入して、各画像取得装置の焦点位置を、マスクのアライメントマークの高さ又は基板の下地パターンのアライメントマークの高さに変更するので、各画像取得装置の位置の変化による誤差が無く、アライメントマークの位置が精度良く検出される。そして、検出したマスクのアライメントマークの位置及び基板の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、ステージによりマスクホルダとチャックとを相対的に移動して、マスクと基板との位置合わせを行うので、マスクと基板との位置合わせが精度良く行われ、新たなパターンが下地パターンに合わせて精度良く露光される。
【0010】
さらに、本発明のプロキシミティ露光装置は、焦点位置変更手段が、屈折率又は厚さが異なる複数の光学部品を有し、マスクと基板とのギャップに応じて、異なる光学部品をマスクと各画像取得装置との間に挿入するものである。また、本発明のプロキシミティ露光装置のアライメント方法は、屈折率又は厚さが異なる複数の光学部品を用意し、マスクと基板とのギャップに応じて、異なる光学部品をマスクと各画像取得装置との間に挿入するものである。
【0011】
あるいは、本発明のプロキシミティ露光装置は、焦点位置変更手段が、屈折率又は厚さが部分的に異なる光学部品を有し、マスクと基板とのギャップに応じて、光学部品の異なる部分をマスクと各画像取得装置との間に挿入するものである。また、本発明のプロキシミティ露光装置のアライメント方法は、屈折率又は厚さが部分的に異なる光学部品を用意し、マスクと基板とのギャップに応じて、光学部品の異なる部分をマスクと各画像取得装置との間に挿入するものである。
【0012】
屈折率又は厚さが異なる複数の光学部品を用意し、マスクと基板とのギャップに応じて、異なる光学部品をマスクと各画像取得装置との間に挿入し、あるいは、屈折率又は厚さが部分的に異なる光学部品を用意し、マスクと基板とのギャップに応じて、光学部品の異なる部分をマスクと各画像取得装置との間に挿入するので、露光時のマスクと基板とのギャップが基板の種類により異なっても、各画像取得装置の焦点位置をマスクのアライメントマークの高さ又は基板の下地パターンのアライメントマークの高さに変更することができる。
【0013】
本発明の表示用パネル基板の製造方法は、上記のいずれかのプロキシミティ露光装置を用いて基板の露光を行い、あるいは、上記のいずれかのプロキシミティ露光装置のアライメント方法を用いてマスクと基板との位置合わせを行って、基板の露光を行うものである。マスクと基板との位置合わせが精度良く行われ、新たなパターンが下地パターンに合わせて精度良く露光されるので、高品質な表示用パネル基板が製造される。
【発明の効果】
【0014】
本発明のプロキシミティ露光装置及びプロキシミティ露光装置のアライメント方法によれば、光学部品をマスクと各画像取得装置との間に挿入して、各画像取得装置の焦点位置を、マスクのアライメントマークの高さ又は基板の下地パターンのアライメントマークの高さに変更し、画像処理装置が検出したマスクのアライメントマークの位置及び基板の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、ステージによりマスクホルダとチャックとを相対的に移動して、マスクと基板との位置合わせを行うことにより、マスクと基板との位置合わせを精度良く行って、新たなパターンを下地パターンに合わせて精度良く露光することができる。
【0015】
さらに、本発明のプロキシミティ露光装置及びプロキシミティ露光装置のアライメント方法によれば、屈折率又は厚さが異なる複数の光学部品を用意し、マスクと基板とのギャップに応じて、異なる光学部品をマスクと各画像取得装置との間に挿入し、あるいは、屈折率又は厚さが部分的に異なる光学部品を用意し、マスクと基板とのギャップに応じて、光学部品の異なる部分をマスクと各画像取得装置との間に挿入することにより、露光時のマスクと基板とのギャップが基板の種類により異なっても、各画像取得装置の焦点位置をマスクのアライメントマークの高さ又は基板の下地パターンのアライメントマークの高さに変更することができる。
【0016】
本発明の表示用パネル基板の製造方法によれば、マスクと基板との位置合わせを精度良く行って、新たなパターンを下地パターンに合わせて精度良く露光することができるので、高品質な表示用パネル基板を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の上面図である。
【図3】チャックを露光位置へ移動した状態を示す側面図である。
【図4】マスクのアライメントマークを示す図である。
【図5】基板のアライメントマークを示す図である。
【図6】図6(a)はカメラユニット移動機構の上面図、図6(b)は同側面図である。
【図7】本発明の一実施の形態による焦点位置変更装置の側面図である。
【図8】回転板の一例の上面図である。
【図9】回転板の他の例の上面図である。
【図10】焦点位置変更装置の動作を説明する図である。
【図11】本発明の他の実施の形態による焦点位置変更装置の側面図である。
【図12】液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。
【図13】液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の概略構成を示す図である。また、図2は、本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の上面図である。プロキシミティ露光装置は、ベース3、Xガイド4、Xステージ5、Yガイド6、Yステージ7、θステージ8、チャック支持台9、チャック10、マスクホルダ20、画像処理装置50、カメラユニット51、カメラユニット移動機構、焦点位置変更装置、ステージ駆動回路60、及び主制御装置70を含んで構成されている。なお、図1では、カメラユニット移動機構、及び焦点位置変更装置が省略されている。また、図2では、画像処理装置50、カメラユニット移動機構、焦点位置変更装置、ステージ駆動回路60、及び主制御装置70が省略されている。プロキシミティ露光装置は、これらの他に、基板1をチャック10へ搬入し、また基板1をチャック10から搬出する基板搬送ロボット、露光光を照射する照射光学系、装置内の温度管理を行う温度制御ユニット等を備えている。
【0019】
なお、以下に説明する実施の形態におけるXY方向は例示であって、X方向とY方向とを入れ替えてもよい。
【0020】
図1及び図2において、チャック10は、基板1のロード及びアンロードを行うロード/アンロード位置にある。ロード/アンロード位置において、図示しない基板搬送ロボットにより、基板1がチャック10へ搬入され、また基板1がチャック10から搬出される。チャック10への基板1のロード及びチャック10からの基板1のアンロードは、チャック10に設けた複数の突き上げピンを用いて行われる。突き上げピンは、チャック10の内部に収納されており、チャック10の内部から上昇して、基板1をチャック10にロードする際、基板搬送ロボットから基板1を受け取り、基板1をチャック10からアンロードする際、基板搬送ロボットへ基板1を受け渡す。チャック10は、基板1の裏面を真空吸着して支持する。基板1の表面には下地パターンが形成され、下地パターンの上にはフォトレジストが塗布されている。
【0021】
図3は、チャックを露光位置へ移動した状態を示す側面図である。なお、図3では、画像処理装置50、カメラユニット移動機構、焦点位置変更装置、ステージ駆動回路60、及び主制御装置70が省略されている。露光位置の上空には、マスク2を保持するマスクホルダ20が設置されている。図2において、マスクホルダ20には、露光光が通過する開口20aが設けられており、マスクホルダ20は、開口20aの周囲に設けられた図示しない吸着溝により、マスク2の周辺部を真空吸着して保持する。マスクホルダ20に保持されたマスク2の上空には、図示しない照射光学系が配置されている。露光時、照射光学系からの露光光がマスク2を透過して基板1へ照射されることにより、マスク2のパターンが基板1の表面に転写され、基板1上にパターンが形成される。
【0022】
図1及び図3において、チャック10は、チャック支持台9を介してθステージ8に搭載されており、θステージ8の下にはYステージ7及びXステージ5が設けられている。Xステージ5は、ベース3に設けられたXガイド4に搭載され、Xガイド4に沿ってX方向(図1及び図3の図面横方向)へ移動する。Yステージ7は、Xステージ5に設けられたYガイド6に搭載され、Yガイド6に沿ってY方向(図1及び図3の図面奥行き方向)へ移動する。θステージ8は、Yステージ7に搭載され、θ方向へ回転する。チャック支持台9は、θステージ8に搭載され、チャック10の裏面を複数個所で支持する。Xステージ5、Yステージ7、及びθステージ8には、ボールねじ及びモータや、リニアモータ等の図示しない駆動機構が設けられており、各駆動機構は、図1のステージ駆動回路60により駆動される。
【0023】
Xステージ5のX方向への移動及びYステージ7のY方向への移動により、チャック10は、ロード/アンロード位置と露光位置との間を移動される。ロード/アンロード位置において、Xステージ5のX方向への移動、Yステージ7のY方向への移動、及びθステージ8のθ方向への回転により、チャック10に搭載された基板1のプリアライメントが行われる。露光位置において、Xステージ5のX方向への移動及びYステージ7のY方向への移動により、チャック10に搭載された基板1のXY方向へのステップ移動が行われる。また、図示しないZ−チルト機構によりマスクホルダ20をZ方向(図3の図面上下方向)へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせが行われる。そして、Xステージ5のX方向への移動、Yステージ7のY方向への移動、及びθステージ8のθ方向への回転により、マスク2と基板1との位置合わせが行われる。図1において、主制御装置70は、ステージ駆動回路60を制御して、θステージ8のθ方向へ回転、Xステージ5のX方向への移動、及びYステージ7のY方向への移動を行う。
【0024】
なお、本実施の形態では、マスクホルダ20をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行っているが、チャック支持台9にZ−チルト機構を設けて、チャック10をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行ってもよい。また、本実施の形態では、Xステージ5及びYステージ7によりチャック10をXY方向へ移動することにより、マスク2と基板1との位置合わせを行っているが、マスクホルダ20をXY方向へ移動するステージを設けて、マスクホルダ20をXY方向へ移動することにより、マスク2と基板1との位置合わせを行ってもよい。
【0025】
図4は、マスクのアライメントマークを示す図である。マスク2の基板1と向かい合う面(下面)には、アライメントマーク2aが4箇所に設けられている。図5は、基板のアライメントマークを示す図である。図5は、基板1の一面を破線で区分けした4つの露光領域に分けて露光する例を示している。基板1の表面の各露光領域には、下地パターンが形成されている。下地パターンには、マスク2のアライメントマーク2aの位置に対応する位置に、アライメントマーク1aがそれぞれ設けられている。アライメントマーク1a,2aの位置は、基板1の露光領域の大きさによって異なる。
【0026】
図2において、マスク2の上空には、4つのカメラユニット51が設置されている。各カメラユニット51は、アライメントマーク1a,2aの位置に応じて、図示しないカメラユニット移動機構により、アライメントマーク1a,2aの真上の所定の位置へそれぞれ移動される。基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの位置は、下地パターンを形成したときの露光条件によりばらつきが発生するので、各カメラユニット51の位置は、マスク2のアライメントマーク2aの位置を基準に決定される。
【0027】
図6(a)はカメラユニット移動機構の上面図、図6(b)は同側面図である。カメラユニット移動機構は、Yガイド54、Yステージ55、Xガイド56、Xステージ57、リブ58,59,93、モータ81,86,96、軸継手82,87,97、軸受83,88,98、ボールねじ84a,89a,99a、ナット84b,89b,99b、Zベース90、Zガイド91、Zステージ92、取り付けベース94、及びモータ台95を含んで構成されている。
【0028】
露光位置の上空には、カメラユニット移動機構が設置されるトップフレーム53が設けられており、トップフレーム53には、開口53aが形成されている。トップフレーム53の上面には、Yガイド54が設けられており、Yガイド54には、Yステージ55が搭載されている。また、トップフレーム53の上面には、モータ81が設置されており、モータ81は、図1の主制御装置70により駆動される。モータ81の回転軸は、軸継手82によりボールねじ84aに接続されており、ボールねじ84aは、軸受83により回転可能に支持されている。Yステージ55の下面には、ボールねじ84aにより移動されるナット84bが取り付けられており、Yステージ55は、モータ81の回転により、Yガイド54に沿ってY方向へ移動される。
【0029】
Yステージ55の上面には、Xガイド56が設けられており、Xガイド56には、Xステージ57が搭載されている。また、Yステージ55の上面には、モータ86が設置されており、モータ86は、図1の主制御装置70により駆動される。モータ86の回転軸は、軸継手87によりボールねじ89aに接続されており、ボールねじ89aは、軸受88により回転可能に支持されている。Xステージ57の下面には、ボールねじ89aにより移動されるナット89bが取り付けられており、Xステージ57は、モータ86の回転により、Xガイド56に沿ってX方向へ移動される。Xステージ57の側面には、リブ58,59により、Zベース90が取り付けられており、Zベース90は、トップフレーム53の開口53a内に挿入されている。
【0030】
Zベース90には、Zガイド91が設けられており、Zガイド91には、Zステージ92が搭載されている。また、Zベース90に取り付けたモータ台95には、モータ96が設置されており、モータ96は、図1の主制御装置70により駆動される。モータ96の回転軸は、軸継手97によりボールねじ99aに接続されており、ボールねじ99aは軸受98により回転可能に支持されている。Zステージ92には、ボールねじ99aにより移動されるナット99bが取り付けられており、Zステージ92は、モータ96の回転により、Zガイド91に沿ってZ方向へ移動される。また、Zステージ92には、リブ93により、取り付けベース94が取り付けられており、取り付けベース94には、カメラユニット51が取り付けられている。カメラユニット51は、CCDカメラ51aと、レンズ51bとを含んで構成されている。
【0031】
Xステージ57のX方向への移動及びYステージ55のY方向への移動により、カメラユニット51はXY方向へ移動される。図1の主制御装置70は、マスク2のアライメントマーク2aの位置に応じ、モータ81,86を制御して、各カメラユニット51を所定の位置へそれぞれ移動する。また、Zステージ92のZ方向への移動により、カメラユニット51はZ方向へ移動される。主制御装置70は、モータ96を制御して、各カメラユニット51の焦点がマスク2の下面に合う様に、各カメラユニット51をZ方向へそれぞれ移動する。
【0032】
以下、本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置のアライメント方法について説明する。図6(b)において、各カメラユニット51の近くには、焦点位置変更装置がそれぞれ設けられている。図7は、本発明の一実施の形態による焦点位置変更装置の側面図である。本実施の形態の焦点位置変更装置は、回転板31及びモータ32を含んで構成されている。モータ32は、取り付けベース94に設置されており、図1の主制御装置70により駆動される。モータ32の回転軸には、回転板31が取り付けられている。
【0033】
図8は、回転板の一例の上面図である。本例の回転板31は、円板31a及び複数のガラス板33で構成されている。円板31aには、複数の丸い穴が、中心から同じ距離に設けられている。穴の1つは、何も取り付けられていない窓31bと成っており、残りの複数の穴には、ガラス板33がそれぞれ取り付けられている。各ガラス板33は、屈折率又は厚さがそれぞれ異なっている。
【0034】
図9は、回転板の他の例の上面図である。本例の回転板31は、円板31c及び複数のガラス板33で構成されている。円板31cの回りには、複数の扇形のガラス板33が取り付けられており、1箇所だけガラス板33が取り付けられていない部分は、窓31dと成っている。各ガラス板33は、屈折率又は厚さがそれぞれ異なっている。
【0035】
図7において、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行った後、マスク2の下面と基板1の表面とは、ギャップGだけ離れている。各カメラユニット51によりマスク2のアライメントマーク2aの画像を取得するとき、図1の主制御装置70は、モータ32を制御して、回転板31の窓31b,31dを、マスク2と各カメラユニット51との間に位置させる。また、各カメラユニット51により基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像を取得するとき、図1の主制御装置70は、マスク2と基板1とのギャップGに応じ、モータ32を制御して、回転板31のガラス板33のいずれかを、マスク2と各カメラユニット51との間に挿入する。
【0036】
図10は、焦点位置変更装置の動作を説明する図である。回転板31の窓31b,31dがマスク2と各カメラユニット51との間に位置するとき、図10(a)に示す様に、各カメラユニット51の焦点は、マスク2の下面に合っている。各カメラユニット51は、窓31b,31dを通して、マスク2の下面に設けられたアライメントマーク2aの画像を取得し、画像信号を図1の画像処理装置50へ出力する。
【0037】
図10(b)に示す様に、回転板31のガラス板33がマスク2と各カメラユニット51との間に挿入されたとき、ガラス板33による光の屈折で、各カメラユニット51の焦点位置が、基板1の表面の高さに変更される。各カメラユニット51は、ガラス板33を介して、基板1の表面に設けられた下地パターンのアライメントマーク1aの画像を取得し、画像信号を図1の画像処理装置50へ出力する。
【0038】
図11は、本発明の他の実施の形態による焦点位置変更装置の側面図である。本実施の形態の焦点位置変更装置は、ガラス板34、固定子取り付けベース35、リニアモータの固定子36a、可動子36b、及びアーム37を含んで構成されている。固定子取り付けベース35には、リニアモータの固定子36aが設置されており、リニアモータの可動子36bは、図1の主制御装置70により駆動される。可動子36bには、アーム37により、ガラス板34が取り付けられており、ガラス板34は、可動子36bの移動により、矢印で示す図面横方向へ移動される。ガラス板34は、厚さが段階的に異なる複数の部分を有する。なお、ガラス板34は、厚さを段階的に異ならせる代わりに、屈折率を段階的に異ならせてもよい。
【0039】
各カメラユニット51によりマスク2のアライメントマーク2aの画像を取得するとき、図1の主制御装置70は、リニアモータの可動子36bを制御して、ガラス板34を各カメラユニット51の下方から退避させる。各カメラユニット51は、マスク2の下面に設けられたアライメントマーク2aの画像を取得し、画像信号を図1の画像処理装置50へ出力する。
【0040】
各カメラユニット51により基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像を取得するとき、図1の主制御装置70は、マスク2と基板1とのギャップGに応じ、リニアモータの可動子36bを制御して、ガラス板34の段階的に厚さが異なる部分のいずれかを、マスク2と各カメラユニット51との間に挿入する。ガラス板34がマスク2と各カメラユニット51との間に挿入されたとき、ガラス板34による光の屈折で、各カメラユニット51の焦点位置が、基板1の表面の高さに変更される。各カメラユニット51は、ガラス板34を介して、基板1の表面に設けられた下地パターンのアライメントマーク1aの画像を取得し、画像信号を図1の画像処理装置50へ出力する。
【0041】
屈折率又は厚さが異なる複数のガラス板33を用意し、マスク2と基板1とのギャップGに応じて、異なるガラス板33をマスク2と各カメラユニット51との間に挿入し、あるいは、屈折率又は厚さが部分的に異なるガラス板34を用意し、マスク2と基板1とのギャップGに応じて、ガラス板34の異なる部分をマスク2と各カメラユニット51との間に挿入するので、露光時のマスク2と基板1とのギャップGが基板1の種類により異なっても、各カメラユニット51の焦点位置をマスク2のアライメントマーク2aの高さ又は基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの高さに変更することができる。
【0042】
なお、図7〜図11に示した実施の形態では、ガラス板33,34を用いて各カメラユニット51の焦点位置を変更していたが、本発明はこれに限らず、レンズ等の他の光学部品を用いて、各カメラユニット51の焦点位置を変更してもよい。
【0043】
また、以上説明した実施の形態では、各カメラユニット51の焦点をマスク2の下面に合わせ、各カメラユニット51の焦点位置を、マスク2のアライメントマーク2aの高さから基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの高さに変更していたが、各カメラユニット51の焦点を基板1の表面に合わせ、各カメラユニット51の焦点位置を、基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの高さからマスク2のアライメントマーク2aの高さに変更してもよい。
【0044】
図1において、画像処理装置50は、各カメラユニット51が出力した画像信号を処理し、予め登録した画像と各カメラユニット51により取得した画像とを比較して、マスク2のアライメントマーク2aの位置及び基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの位置を検出する。主制御装置70は、画像処理装置50が検出したマスク2のアライメントマーク2aの位置及び基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの位置に基づき、ステージ駆動回路60を制御し、Xステージ5及びYステージ7によりチャック10を移動して、マスク2と基板1との位置合わせを行う。
【0045】
従来の様に各カメラユニット51を上下に移動することなく、光学部品をマスク2と各カメラユニット51との間に挿入して、各カメラユニット51の焦点位置を、マスク2のアライメントマーク2aの高さ又は基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの高さに変更するので、各カメラユニット51の位置の変化による誤差が無く、アライメントマーク1a,2aの位置が精度良く検出される。そして、検出したマスク2のアライメントマーク2aの位置及び基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの位置に基づき、Xステージ5及びYステージ7によりチャック10を移動して、マスク2と基板1との位置合わせを行うので、マスク2と基板1との位置合わせが精度良く行われ、新たなパターンが下地パターンに合わせて精度良く露光される。
【0046】
以上説明した実施の形態によれば、光学部品をマスク2と各カメラユニット51との間に挿入して、各カメラユニット51の焦点位置を、マスク2のアライメントマーク2aの高さ又は基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの高さに変更し、画像処理装置50が検出したマスク2のアライメントマーク2aの位置及び基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの位置に基づき、Xステージ5及びYステージ7によりチャック10を移動して、マスク2と基板1との位置合わせを行うことにより、マスク2と基板1との位置合わせを精度良く行って、新たなパターンを下地パターンに合わせて精度良く露光することができる。
【0047】
さらに、屈折率又は厚さが異なる複数の光学部品を用意し、マスク2と基板1とのギャップGに応じて、異なる光学部品をマスク2と各カメラユニット51との間に挿入し、あるいは、屈折率又は厚さが部分的に異なる光学部品を用意し、マスク2と基板1とのギャップGに応じて、光学部品の異なる部分をマスク2と各カメラユニット51との間に挿入することにより、露光時のマスク2と基板1とのギャップGが基板1の種類により異なっても、各カメラユニット51の焦点位置をマスク2のアライメントマーク2aの高さ又は基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの高さに変更することができる。
【0048】
本発明のプロキシミティ露光装置を用いて基板の露光を行い、あるいは、本発明のプロキシミティ露光装置のアライメント方法を用いてマスクと基板との位置合わせを行って、基板の露光を行うことにより、マスクと基板との位置合わせを精度良く行って、新たなパターンを下地パターンに合わせて精度良く露光することができるので、高品質な表示用パネル基板を製造することができる。
【0049】
例えば、図12は、液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。薄膜形成工程(ステップ101)では、スパッタ法やプラズマ化学気相成長(CVD)法等により、基板上に液晶駆動用の透明電極となる導電体膜や絶縁体膜等の薄膜を形成する。レジスト塗布工程(ステップ102)では、ロール塗布法等により感光樹脂材料(フォトレジスト)を塗布して、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜上にフォトレジスト膜を形成する。露光工程(ステップ103)では、プロキシミティ露光装置や投影露光装置等を用いて、マスクのパターンをフォトレジスト膜に転写する。現像工程(ステップ104)では、シャワー現像法等により現像液をフォトレジスト膜上に供給して、フォトレジスト膜の不要部分を除去する。エッチング工程(ステップ105)では、ウエットエッチングにより、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜の内、フォトレジスト膜でマスクされていない部分を除去する。剥離工程(ステップ106)では、エッチング工程(ステップ105)でのマスクの役目を終えたフォトレジスト膜を、剥離液によって剥離する。これらの各工程の前又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。これらの工程を数回繰り返して、基板上にTFTアレイが形成される。
【0050】
また、図13は、液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)では、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、剥離等の処理により、基板上にブラックマトリクスを形成する。着色パターン形成工程(ステップ202)では、染色法、顔料分散法、印刷法、電着法等により、基板上に着色パターンを形成する。この工程を、R、G、Bの着色パターンについて繰り返す。保護膜形成工程(ステップ203)では、着色パターンの上に保護膜を形成し、透明電極膜形成工程(ステップ204)では、保護膜の上に透明電極膜を形成する。これらの各工程の前、途中又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。
【0051】
図12に示したTFT基板の製造工程では、露光工程(ステップ103)において、図13に示したカラーフィルタ基板の製造工程では、着色パターン形成工程(ステップ202)の露光処理において、本発明のプロキシミティ露光装置又は本発明のプロキシミティ露光装置のアライメント方法を適用することができる。
【符号の説明】
【0052】
1 基板
1a,2a アライメントマーク
2 マスク
3 ベース
4 Xガイド
5 Xステージ
6 Yガイド
7 Yステージ
8 θステージ
9 チャック支持台
10 チャック
20 マスクホルダ
20a 開口
31 回転板
31a,31c 円板
31b,31d 窓
32 モータ
33,34 ガラス板
35 固定子取り付けベース
36a 固定子
36b 可動子
37 アーム
50 画像処理装置
51 カメラユニット
51a CCDカメラ
51b レンズ
53 トップフレーム
54 Yガイド
55 Yステージ
56 Xガイド
57 Xステージ
58,59 リブ
60 ステージ駆動回路
70 主制御装置
81,86,96 モータ
82,87,97 軸継手
83,88,98 軸受
84a,89a,99a ボールねじ
84b,89b,99b ナット
90 Zベース
91 Zガイド
92 Zステージ
93 リブ
94 取り付けベース
95 モータ台

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスクを保持するマスクホルダと、下地パターンが形成された基板を支持するチャックと、前記マスクホルダと前記チャックとを相対的に移動するステージとを備え、マスクと基板との間に微小なギャップを設けて、マスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ露光装置において、
マスク及び基板の下地パターンに設けられた複数のアライメントマークの画像を取得して、画像信号を出力する複数の画像取得装置と、
各画像取得装置が出力した画像信号を処理して、アライメントマークの位置を検出する画像処理装置と、
光学部品をマスクと各画像取得装置との間に挿入して、各画像取得装置の焦点位置を、マスクのアライメントマークの高さ又は基板の下地パターンのアライメントマークの高さに変更する焦点位置変更手段と、
前記画像処理装置が検出したマスクのアライメントマークの位置及び基板の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、前記ステージにより前記マスクホルダと前記チャックとを相対的に移動して、マスクと基板との位置合わせを行う制御手段とを備えたことを特徴とするプロキシミティ露光装置。
【請求項2】
前記焦点位置変更手段は、屈折率又は厚さが異なる複数の光学部品を有し、マスクと基板とのギャップに応じて、異なる光学部品をマスクと各画像取得装置との間に挿入することを特徴とする請求項1に記載のプロキシミティ露光装置。
【請求項3】
前記焦点位置変更手段は、屈折率又は厚さが部分的に異なる光学部品を有し、マスクと基板とのギャップに応じて、光学部品の異なる部分をマスクと各画像取得装置との間に挿入することを特徴とする請求項1に記載のプロキシミティ露光装置。
【請求項4】
マスクを保持するマスクホルダと、下地パターンが形成された基板を支持するチャックと、マスクホルダとチャックとを相対的に移動するステージとを備え、マスクと基板との間に微小なギャップを設けて、マスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ露光装置のアライメント方法であって、
マスク及び基板の下地パターンに設けられた複数のアライメントマークの画像を取得して、画像信号を出力する複数の画像取得装置と、各画像取得装置が出力した画像信号を処理して、アライメントマークの位置を検出する画像処理装置とを設け、
光学部品をマスクと各画像取得装置との間に挿入して、各画像取得装置の焦点位置を、マスクのアライメントマークの高さ又は基板の下地パターンのアライメントマークの高さに変更し、
画像処理装置が検出したマスクのアライメントマークの位置及び基板の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、ステージによりマスクホルダとチャックとを相対的に移動して、マスクと基板との位置合わせを行うことを特徴とするプロキシミティ露光装置のアライメント方法。
【請求項5】
屈折率又は厚さが異なる複数の光学部品を用意し、マスクと基板とのギャップに応じて、異なる光学部品をマスクと各画像取得装置との間に挿入することを特徴とする請求項4に記載のプロキシミティ露光装置のアライメント方法。
【請求項6】
屈折率又は厚さが部分的に異なる光学部品を用意し、マスクと基板とのギャップに応じて、光学部品の異なる部分をマスクと各画像取得装置との間に挿入することを特徴とする請求項4に記載のプロキシミティ露光装置のアライメント方法。
【請求項7】
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のプロキシミティ露光装置を用いて基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
【請求項8】
請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載のプロキシミティ露光装置のアライメント方法を用いてマスクと基板との位置合わせを行って、基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−3605(P2011−3605A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−143572(P2009−143572)
【出願日】平成21年6月16日(2009.6.16)
【出願人】(501387839)株式会社日立ハイテクノロジーズ (4,325)
【Fターム(参考)】