説明

プログラマブルゲートアレイ並びにそのようなアレイの相互接続スイッチ及び論理ユニット

複数の入力部(I,I’)を一つのグループとする入力ポート及び複数の出力部(O,O’)を一つのグループとする出力ポートを有する、プログラマブルゲートアレイ用の相互接続スイッチ(2)であって、入力部及び出力部は、入力部から出力部に下る連結3構造に接続され、連結3構造は、単一経路によって全ての入力ポートの各入力部を各出力ポートの少なくとも一つの出力部に接続するために複数のレベルで構成されたルーティング素子(4,5,6)を備える。相互接続スイッチ、論理ユニット及びこれらの二つを有するプログラマブルゲートアレイは、ネットワークの二つのポイント間の単一経路を確立するために配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、(英語"Field Programmable Gate Array"「フィールドプログラマブルゲートアレイ」から)略語FPGAで知られているようなプログラマブルゲートアレイ(その場で又はそのままでプログラム可能なゲートのネットワーク)並びにそのようなアレイの相互接続スイッチ及び論理ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
プログラマブルゲートアレイは、このタイプの回路を含む装置の製造者によって又は意図するアプリケーションに回路を適合させるためにユーザによってプログラムすることができる集積回路である。したがって、そのようなプログラマブルゲートアレイは、特定のアプリケーションに対して特別に設計された複数の集積回路(又はASIC(Application Specific Integrated Circuit))に取って代わることができる。
【0003】
プログラマブル(又はコンフィギュラブル)ゲートアレイは、プログラマブル論理ブロックと、プログラマブル相互接続スイッチによって形成されたノードを有する相互接続マトリックス構造と、を備える。論理ブロックは、隣接する相互接続スイッチの各対の間に配置された接続装置によって相互接続マトリックス構造に接続される。この種の構造によって、アレイの二つのポイント間に多数の情報循環経路が形成され、これらの経路は、アルゴリズムによって決定される。したがって、あるポイントから他のポイントに情報を搬送するのに要する時間を推定するのが困難である。さらに、これらの回路は、重要な面を有し、エネルギー消費が多くなる。したがって、このタイプの回路は、電源が電池であるときにはほとんど又は全く使用されない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、特にルーティング時間に関して比較的有効な小型かつ柔軟性のあるプログラマブルゲートアレイを取得する手段を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このために、発明の対象は、複数の入力部を一つのグループとする入力ポート及び複数の出力部を一つのグループとする出力ポートを有する、プログラマブルゲートアレイ用の相互接続スイッチである。出力ポートは、隣接する相互接続スイッチに向かう出力ポート及び隣接する論理ユニットに向かう出力ポートを有し、入力ポートは、隣接する相互接続スイッチからの入力ポート及び隣接する論理ユニットからの入力ポートを有する。入力部及び出力部は、入力部から出力部に下る連結3構造に接続され、連結3構造は、隣接する相互接続スイッチから隣接する論理ユニットに向かう出力ポートの単一の出力部への入力ポートの入力部及び隣接する相互接続スイッチから隣接する相互接続スイッチに向かう出力ポートの単一の出力部への入力ポートの入力部に接続するために複数のレベルで構成されたルーティング素子を備える。
【0006】
したがって、相互接続スイッチは、多数の接続の選択を許容し、したがって、高い柔軟性を示す。3構造及び単一ルーティングが存在することによって、ルーティング及びルーティング時間を良好に予測することができる。
【0007】
好適には、本発明の相互接続スイッチにおいて、ルーティング素子は、隣接する相互スイッチからの入力ポートと隣接する相互接続スイッチに向かう出力ポートとの間に配置された第1のルーティング素子と、一方では論理ユニットからの入力ポート間に配置され、他方では第1のルーティング素子と第3のルーティング素子との間に配置された第2のルーティング素子と、一方では第1のルーティング素子と第2のルーティング素子との間に配置され、他方では論理ユニットに向かう出力ポート間に配置された第3の指定経路素子と、を備える。
【0008】
特定の実施の形態において、
第1のルーティング素子は、隣接する相互接続スイッチからの各入力ポートの入力部にそれぞれ接続した入力部と、第2のルーティング素子の一つの出力部に接続した少なくとも一つの入力部と、隣接する相互接続スイッチに向かう各出力ポートの一つの出力部にそれぞれ接続した出力部と、第3のルーティング素子の一つの入力部にそれぞれ接続した出力部と、を有し、
第2のルーティング素子は、論理ユニットからの各入力ポートの入力部の一つにそれぞれ接続した入力部と、第1のルーティング素子の一部の対応する入力部及び第3のルーティング素子の一部の入力部の一つにそれぞれ接続した出力部を有し、
第3のルーティング素子は、第1のルーティング素子及び第2のルーティング素子の出力部に接続した入力部と、論理ユニットに向かう各出力ポートの出力部の一つにそれぞれ接続した出力部と、を有する。
【0009】
さらに、発明の対象は、複数の入力部を一つのグループとする四つの入力ポート及び複数の出力部を一つのグループとする四つの出力ポートに接続した論理ブロックを備え、入力部、出力部及び論理ブロックを、入力ポートから論理ブロックに下り及び論理ブロックから出力ポートに上る連結3構造に接続され、連結3構造は、複数のレベルで構成された入力ルーティング素子及び出力ルーティング素子を備え、入力ルーティング素子は、単一経路によって全ての入力ポートの各入力部を各論理ブロックの単一の入力部に接続し、出力ルーティング素子は、単一経路によって論理ブロックの各出力部を各出力ポートの単一の出力部及び同一グループの入力ルーティング素子に接続する、プログラマブルゲートアレイの論理ユニットである。
【0010】
したがって、好適には、各論理ユニットは、L階層レベルを有し、その各々は、少なくとも、
入力部及びS出力部と、
各々がRn−1入力部及びSn−1出力部を有する階層レベルn−1に属するQグループGn−1と、
全てのQグループGn−1にそれぞれ接続したRn−1入力ルーティング素子と、
全てのQグループGn−1及びこのグループの入力ルーティング素子の組に接続したSn−1出力ルーティング素子と、
を一つのグループとする少なくとも一つのグループGを備え、最低レベルの各グループが論理ブロックに対応する。
【0011】
さらに、本発明は、リコンフィギュラブル相互接続スイッチ及びリコンフィギュラブル論理ユニットを備えたプログラマブルゲートアレイであって、リコンフィギュラブル論理ユニットは、
各相互接続スイッチは、四つの隣接する相互接続スイッチに直接接続され、
各論理ユニットは、八つの隣接する論理ユニットを有し、相互接続スイッチによって八つの隣接する論理ユニットの各々に接続され、
少なくとも一つの単一経路は、プログラマブルゲートアレイの二つのポイント間で規定されるように通信網を介して相互接続されるプログラマブルゲートアレイに関する。
【0012】
本明細書中、二つの素子は、両方の素子間の導通が可能であるときに互いに「接続」され、このような導通は、最終的にプログラムされた形態で利用されるか否かに依存して行われたり行われなかったりする。その結果、論理ユニットを、隣接するスイッチの一つのみを利用することによって隣接する論理ユニットと直接通信するようプログラムすることができる。このようにして、ネットワークの二つのポイント間の経路の長さを減少することができる。さらに、これによって、論理ユニット及び相互接続スイッチの密度を増大することができる。
【0013】
好適には、ネットワークは、上記タイプの相互接続スイッチ及び/又は論理ユニットを備える。
【0014】
この構造は、相互接続スイッチの外側のネットワークアーキテクチャと、相互接続スイッチの内側の3構造と、両方のアーキテクチャの利点がもたらす利益を享受する論理ユニットと、を組み合わせる。
【0015】
本発明の他の特徴及び利点は、本発明の限定されない特定の実施の形態の以下の記載を読むことによって明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明によるアレイの部分外略図である。
【図2】図1のエリアIIの拡大外略図である。
【図3】このアレイのコンフィギュラブル論理ユニットの詳細な線形図である。
【図4】このアレイの相互接続スイッチの詳細な線形図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
これまでの記載から、以下のことがわかる。
相互接続スイッチ。ルーティング部は、複数のチャネルの交差点に配置されるとともにあるチャネルから来た信号を他のチャネルの一つ以上に向かわせるようにプログラム可能である。この種のルーティング機構は、以下で規定するような複数のルーティング素子を備えることができる。
ルーティング素子。例えば「フル・クロスバー」タイプのプログラマブルルーティング素子は、相互接続スイッチ又は論理ユニット内で信号を向かわせて送信するために相互接続スイッチ又は論理ユニットに配置される。
論理ユニット。単一の論理ブロック又は複数の論理ブロックは、一つ以上の論理演算を実行するために、ルーティング素子によって、プロセッサ又はプログラム可能な他の任意の素子に接続される。
論理ブロック。論理演算を行うためのプログラム可能である又はプログラム可能でない素子。
【0018】
図面を参照すると、一般的に1を付す本発明によるここで説明するプログラマブルゲートアレイは、FPGAタイプであり、(一般的に英語"switch box"(スイッチボックス)で示される)リコンフィギュラブル(用語「リコンフィギュラブル」は、ここではプログラマブルを意味するために用いる。)相互接続スイッチ2と、リコンフィギュラブル論理ユニット3とを備え、リコンフィギュラブル論理ユニット3は、
各相互接続スイッチ2が、四つの隣接する相互接続スイッチ2に直接接続され、
各論理ユニット3が、八つの隣接する論理ユニット3を有し、相互接続スイッチ2によって八つの隣接する論理ユニット3の各々に接続されるように、通信網によって相互接続される。アレイの周辺に配置された相互接続スイッチ2は、アレイの外側と通信を行う部分に接続される。
【0019】
各相互接続スイッチ2は、相互接続スイッチIからの入力ポートと、相互接続スイッチOに対する出力ポートと、論理ユニットI’からの入力ポートと、論理ユニットO’に向かう出力ポートと、を備える。したがって、各相互接続スイッチ2は、この場合、四つの隣接する相互接続スイッチ2及び四つの隣接する論理ユニット3と直接接続することができる八つの面、更に厳密には、インタフェースを備える。
【0020】
相互接続スイッチIからの各入力ポートは、M入力部を有し、相互接続スイッチOに向かう各出力ポートは、M出力部を有し、論理ユニットI’からの各入力ポートは、N入力部を有し、論理ユニットO’に向かう各出力ポートは、P出力部を有する。
【0021】
各相互接続スイッチ2は、これら四つの隣接する相互接続スイッチ2にそれぞれ接続した四つの入力ポートI1,I2,I3,I4と、これら四つの隣接する相互接続スイッチ2にそれぞれ接続した四つの出力ポートO1,O2,O3,O4と、を備える。Iポート及びOポートは、複数の入力部及び出力部、この場合には32個(IポートおよびOポートの重複を回避するために全てを図示しない。)の入力部及び出力部をそれぞれ有し、ここでは8角形状で示す相互接続スイッチ2の対辺上に配置される。
【0022】
各相互接続スイッチ2は、それを包囲する四つの論理ユニットに接続した入力ポートI’1,I’2,I’3,I’4及び出力ポートO’1,O’2,O’3,O’4も備える。O’ポート及びI’ポートはそれぞれ、複数の出力部及び入力部、この場合には4個の出力部及び16個の入力部を備え、相互接続スイッチ2の対辺上に配置することができる。
【0023】
各相互接続スイッチ2は、M個の第1のルーティング素子4と、N個の第2のルーティング素子5と、P個の第3のルーティング素子6と、を備える。
【0024】
各入力ポートIは、プログラマブルルーティング素子4によって全ての出力ポートOに接続される。ルーティング素子4は、32個であり、対になって分散し、各々は、ポートIの入力部の一つにそれぞれ接続した4個の入力部及びポートOの出力部の一つにそれぞれ接続した4個の出力部を有する。
【0025】
各入力ポートI’は、プログラマブルルーティング素子6に接続したプログラマブルルーティング素子5によって全ての出力ポートO’に接続される。ルーティング素子5は、この場合には4個であり、4個の入力部及び4個の出力部を有する。ルーティング素子6は、この場合には16個であり、4グループに分けられ、3個の入力部及び4個の出力部を有する。各ルーティング素子5の4個の入力部は、入力ポートI’の入力部の一つにそれぞれ接続され、各ルーティング素子5の4個の出力部は、一方では、一対のルーティング素子4の各々の一つの入力部にそれぞれ接続され、他方では、関連のグループのルーティング素子6の各々の3個の入力部の一つにそれぞれ接続される。ルーティング素子6のそれ以外の二つの入力部は、二つのルーティング素子4の出力部に接続され、ルーティング素子6の各々の出力部は、各出力ポートO’の入力部の一つにそれぞれ接続される。各入力ポートI’は、ルーティング素子4及びルーティング素子5によって全ての出力ポートOに接続される。
【0026】
したがって、各入力ポートIは、ルーティング素子4及びルーティング素子6によって全ての出力ポートO’にも接続される。図2の参照番号400,500及び600は、全てのルーティング素子4,ルーティング素子5及びルーティング素子6をそれぞれ示す。
相互接続スイッチ2は、ルーティング素子4を介して互いにやり取りを行い、ルーティング素子4及びルーティング素子6によって、隣接する論理ユニット3とやり取りを行い、
論理ユニット3は、隣接する相互接続スイッチのルーティング素子5及びルーティング素子6を介して、隣接する論理ユニットとやり取りを行う(論理ユニットの隣接する相互接続スイッチの各々は、他の相互接続スイッチを経由することなく、この論理ユニットを、この相互接続スイッチが接続された他の三つの論理ユニットに接続することができる。)ことが理解される。
【0027】
このように規定された連結3構造は、入力部から出力部に下り、ルーティング素子4,5,6を有し、ルーティング素子4,5,6は、
k1を入力ポートの入力部の個数に対する出力ポートの出力部の個数の比とした場合、二つのルーティング素子5,6を通じて、隣接する論理ユニットI’から隣接する論理ユニットO’に向かう出力ポートのk1出力部までの入力ポートの入力部と、
k2を隣接する論理ユニットからの入力ポートの入力部の個数に対する隣接する相互接続スイッチからの入力ポートの入力部の個数の比とした場合、二つのルーティング素子4,5を通じて、隣接する論理ユニットI’から隣接する相互接続スイッチOに向かう出力ポートのk2出力部までの入力ポートの入力部と、に接続するために、複数のレベルで構成される。
【0028】
各論理ユニット3は、基本論理機能を実行するためにプログラム可能な論理ブロック7を備える。各論理ユニット3は、グループの重複によって生じる複数の階層レベルを有する階層構造を有する。この場合、第1レベルを指定する最低レベルのグループGは、R入力部及びS出力部を備え、少なくとも、
各々がi個の入力部及びj個の出力部を有するQ論理ブロックと、
第1レベルルーティングセット又はアッセンブリと、を有する。
【0029】
第1レベルルーティングセットは、
第1レベルグループの全ての論理ブロックにそれぞれ接続され、各々がこのグループのy個の外部入力部を備えるi個の入力ルーティング素子8と、
第1レベルグループの全ての論理ブロック7及びこのグループの全ての入力ルーティング素子8に接続したj個のルーティング素子9と、を有する。
【0030】
第2レベルグループGは、x個の第1レベルグループと、第2レベルルーティングセットと、を備える。第2レベルルーティングセットは、実際には第1レベルルーティングセットと同一タイプのy個のルーティングサブセットから構成され、同数の入力ルーティング素子及び出力ルーティング素子を備える(第2レベルルーティングセットの入力ルーティング素子及び出力ルーティング素子に番号10及び11を付す。)。
【0031】
したがって、第2階層レベルのルーティングセットは、
各第1レベルグループの第1レベル入力ルーティング素子8の一つ及び入力ポートの一つにそれぞれ接続したR入力経路素子10と、
各第1レベルグループGの第1レベル出力ルーティング素子9の一つ、第2レベル入力ルーティング素子10の一部及び出力ポートの一つにそれぞれ接続したS出力ルーティング素子と、を備える。
【0032】
したがって、階層レベルn+1のグループGn+1が階層レベルnのグループG及びレベルnのルーティングセットに接続されるとともにレベルnのルーティングセットと同一タイプのy個のルーティングサブセットを備えるレベルn+1のルーティングセットを備えることがわかる。
【0033】
この場合、論理ブロック7は、16個であり、各々が6個の入力部及び2個の出力部を有する4個の論理ブロック7(又はクラスタ)の四つの第1レベルグループにグループ分けされる。各第1レベルグループは、
第1レベルグループの全ての論理ブロック7の一つの入力部にそれぞれ接続した4個の出力部を有する6個の第1レベル入力ルーティング素子8と、
第1レベルグループの論理ブロック7の各々の出力部にそれぞれ接続した4個の入力部及びこのグループの全ての第1レベル入力ルーティング素子8の一つの入力部にそれぞれ接続した3個の出力部を有する2個の第1レベル出力ルーティング素子9と、を備える。
【0034】
第2レベルグループは、四つの第1レベルグループと、第1レベルルーティングセットに等しい三つのルーティングサブセットを備える第2レベルルーティングセットと、を有し、第1レベルルーティングセットの各々は、
各第1レベルグループの第1レベル入力ルーティング素子8の一つの入力部にそれぞれ接続した4個の出力部及び当該論理ユニット3に隣接する相互接続スイッチ2の出力ポートO’にそれぞれ接続した2個の外部入力部を有する6個の第2レベル入力ルーティング素子10と、
各第1レベルグループの第1レベル出力ルーティング素子9の一つの出力部にそれぞれ接続した4個の入力部並びに一方では当該ルーティングセットの第2レベル入力ルーティング素子10の各々の一つの入力部に接続されるとともに他方では隣接する相互接続スイッチ2の入力ポートI’に接続した3個の出力部を有する2個の第2レベル出力ルーティング素子11と、を有する。
【0035】
したがって、図3は、四つの第1レベルグループを備える第2レベルグループを表す。
【0036】
したがって、相互接続スイッチ2及び論理ユニット3は、3構造を有し、アレイの二つのポイントを、3構造を上り又は下ることにより単一経路によって接続することができる。これによって、ルーティング時間の良好な予測可能性を可能にする。
【0037】
プログラマブル論理アレイを形成する集積回路の製造方法は、本発明の対象ではない。このことは、本来知られているのでここでは説明しない論理ブロック7、ルーティングユニット4,5,6、ルーティング素子8,9,10,11及び相互接続スイッチ2のプログラミング原理に当てはまる。
【0038】
当然、発明は、説明した実施の形態に限定されず、請求の範囲で規定したような発明の範囲内のあらゆる変形を含む。
【0039】
説明した論理ユニットは、第1レベル(低レベル)グループ及び第2レベル(高レベル)グループを備える。論理ユニットにおいて2を超えるレベルを有することができ、例えば、低レベルグループと高レベルグループとの間に中間レベルグループを有することができる。
【0040】
論理ユニットにメッシュアーキテクチャを有することができる。
【0041】
ポート、ルーティングユニット及び論理ブロックの入力部及び出力部の個数並びに対又はグループの中の分布を変更することができる。その結果、説明した実施の形態では16個である論理素子の個数nを、異なる個数にすることができ、例えば、8,12,32...に等しくすることができる。
【0042】
効率が良いとはいえない変形例において、本発明によるアレイは、上述した構造と異なる構造を有する相互接続スイッチ及び/又は論理ユニットに基づいて構成される。
【0043】
このアーキテクチャを、取付け(すなわち「内蔵型」)又は専用回路(すなわち「独立型」)FPGAアプリケーションに対して実現することができる。
【0044】
入力ポートI’の個数の倍数である出力ポートOの個数に等しい複数の入力ポートIと、
入力ポートIの個数の倍数である出力ポートO’と、を備える、本発明による相互接続スイッチを製造することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の入力部(I,I’)を一つのグループとする入力ポート及び複数の出力部(O,O’)を一つのグループとする出力ポートを有する、プログラマブルゲートアレイ用の相互接続スイッチ(2)において、前記出力ポートは、隣接する相互接続スイッチ(O)に向かう出力ポート及び隣接する論理ユニット(O’)に向かう出力ポートを備え、前記入力ポートは、隣接する相互接続スイッチ(I)からの入力ポート及び隣接する論理ユニット(I’)からの入力ポートを有し、前記入力部及び前記出力部は、前記入力部から前記出力部に下る連結3構造に接続され、前記連結3構造は、隣接する相互接続スイッチ(I)から隣接する論理ユニット(O’)に向かう出力ポートの単一の出力部への入力ポートの入力部及び隣接する相互接続スイッチ(I)から隣接する相互接続スイッチ(O)に向かう出力ポートの単一の出力部への入力ポートの入力部に接続するために複数のレベルで構成されたルーティング素子(4,5,6)を備えることを特徴とする相互接続スイッチ(2)。
【請求項2】
前記ルーティング素子は、前記隣接する相互スイッチからの入力ポート間に配置された第1のルーティング素子(4)と、一方では前記論理ユニットからの入力ポート間に配置され、他方では前記第1のルーティング素子と第3の指定経路素子と間に配置された第2のルーティング素子(5)と、一方では前記第1のルーティング素子と前記第2のルーティング素子との間に配置され、他方では前記論理ユニットに向かう出力ポート間に配置された前記第3の指定経路素子(6)と、を備えた請求項1に記載の相互接続スイッチ(2)。
【請求項3】
前記第1のルーティング素子(4)は、前記隣接する相互接続スイッチ(I)からの各入力ポートの入力部にそれぞれ接続した入力部と、前記第2のルーティング素子(5)の一つの出力部に接続した少なくとも一つの入力部と、前記隣接する相互接続スイッチ(O)に向かう各出力ポートの出力部にそれぞれ接続した出力部と、前記第3のルーティング素子(6)の一つの入力部にそれぞれ接続した出力部と、を有し、
前記第2のルーティング素子(5)は、前記論理ユニット(I’)からの各入力ポートの入力部の一つにそれぞれ接続した入力部と、前記第1のルーティング素子の一部の対応する入力部及び前記第3のルーティング素子の一部の入力部の一つにそれぞれ接続した出力部を有し、
前記第3のルーティング素子(6)は、前記第1のルーティング素子及び前記第2のルーティング素子の出力部に接続した入力部と、前記論理ユニット(O’)に向かう各出力ポートの出力部の一つのそれぞれ接続した出力部と、を有する請求項2に記載の相互接続スイッチ。
【請求項4】
前記相互接続スイッチ(I)からの各入力ポートは、M入力部を有し、前記相互接続スイッチ(O)に向かう各出力ポートは、M出力部を有し、前記論理ユニット(I’)からの各入力ポートは、N入力部を有し、前記論理ユニット(O’)に向かう各出力ポートは、P出力部を有し、前記第1のルーティング素子(4)は、M個であり、前記第2のルーティング素子(5)は、N個であり、前記第3のルーティング素子(6)は、P個である請求項3に記載の相互接続スイッチ。
【請求項5】
前記入力部及び前記出力部は、前記入力部から前記出力部に下る連結3構造に接続され、前記連結3構造は、k1を前記入力ポートの入力部の個数に対する前記出力ポートの出力部の個数の比とした場合の二つのルーティング素子(5,6)を通じた隣接する論理ユニット(I’)から隣接する論理ユニット(O’)に向かう出力ポートのk1出力部への入力部及びk2を隣接する論理ユニットからの前記入力ポートの入力部の個数に対する隣接する相互接続スイッチからの入力部の個数の比とした場合の二つのルーティング素子(4,5)を通じた隣接する論理ユニット(I’)から隣接する相互接続スイッチ(O)に向かう出力ポートのk2出力部への入力ポートの入力部に接続するために複数のレベルで構成されたルーティング素子(4,5,6)を備える請求項1に記載の相互接続スイッチ。
【請求項6】
複数の入力部を一つのグループとする四つの入力ポート及び複数の出力部を一つのグループとする四つの出力ポートに接続した論理ブロック(7)を備え、前記入力部、前記出力部及び前記論理ブロックを、前記入力ポートから前記論理ブロックに下り及び前記論理ブロックから前記出力ポートに上る連結3構造に接続され、前記連結3構造は、複数のレベルで構成された入力ルーティング素子(8,10)及び出力ルーティング素子(9,11)を備え、前記入力ルーティング素子は、単一経路によって全ての入力ポートの各入力部を各論理ブロックの単一の入力部に接続し、前記出力ルーティング素子は、単一経路によって論理ブロックの各出力部を各出力ポートの少なくとも一つの出力部及び同一グループの入力ルーティング素子に接続する、プログラマブルゲートアレイの論理ユニット(3)。
【請求項7】
各論理ユニット(3)は、L階層レベルを有し、その各々は、少なくとも、
入力部及びS出力部と、
各々がRn−1入力部及びSn−1出力部を有する階層レベルn−1に属するQグループGn−1と、
各々が全ての前記QグループGn−1に接続したRn−1入力ルーティング素子(8)と、
全ての前記QグループGn−1及びこのグループの入力ルーティング素子の組に接続したSn−1出力ルーティング素子(9)と、
を一つのグループとする少なくとも一つのグループGを備え、最低レベルの各グループが論理ブロックに対応する請求項6に記載の論理ユニット。
【請求項8】
リコンフィギュラブル相互接続スイッチ(2)及びリコンフィギュラブル論理ユニット(3)を備えたプログラマブルゲートアレイであって、前記リコンフィギュラブル論理ユニットは、
各相互接続スイッチは、四つの隣接する相互接続スイッチに直接接続され、
各論理ユニットは、八つの隣接する論理ユニットを有し、相互接続スイッチによって前記八つの隣接する論理ユニットの各々に接続され、
少なくとも一つの単一経路は、前記プログラマブルゲートアレイの二つのポイント間で規定されるように通信網を介して相互接続されるプログラマブルゲートアレイ。
【請求項9】
前記相互接続スイッチは請求項1から5によって実現される請求項8に記載のプログラマブルゲートアレイ。
【請求項10】
前記論理ユニットは請求項6及び7のいずれかによって実現される請求項8又は9に記載のプログラマブルゲートアレイ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公表番号】特表2011−527543(P2011−527543A)
【公表日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−517193(P2011−517193)
【出願日】平成21年7月8日(2009.7.8)
【国際出願番号】PCT/FR2009/000845
【国際公開番号】WO2010/004140
【国際公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(504317743)ユニベルシテ ピエール エ マリー キュリー(パリ シズエム) (18)
【出願人】(501089863)サントル ナシオナル ドゥ ラ ルシェルシェサイアンティフィク(セエヌエールエス) (173)
【Fターム(参考)】