説明

ヘテロ原子を有する環状化合物を含有する医薬組成物

【課題】
本発明の課題は、骨形成促進作用を有する新規な低分子化合物を提供することである。
【解決手段】
解決手段は、一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩である。
【化1】


[式中、各置換基は以下のように定義される。Aは、3−10員環ヘテロシクリル基等。Bは、アミノ基等。Xは、N等。]

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、骨代謝に関連する疾患、例えば、骨粗鬆症、線維性骨炎(副甲状腺機能亢進症)、骨軟化症、ページェット病などの予防又は治療のために有用なヘテロ原子を有する環状化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、正常な骨代謝は、破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成が平衡状態にあり、恒常性が維持されている。この骨吸収と骨形成の平衡状態に偏りが生じた場合に、骨代謝に関連する疾病に罹患するものと考えられている。この疾患には、骨粗鬆症、線維性骨炎(副甲状腺機能亢進症)、骨軟化症、ページェット病などが含まれる。特に骨粗鬆症は、閉経後の女性や老人に多く、症状としては、腰痛等の疼痛及び骨折などがあり、特に老人の骨折は全身の衰弱や痴呆を起こすため重篤である。このような骨代謝に関連する疾患に対してはエストロゲン等のホルモン補充療法や破骨細胞の活動を抑制するビスホスホネート類及びカルシトニン類などの治療剤等が使用されている。
【0003】
しかしながら、これらの治療剤の多くでは、骨吸収を抑制する作用等は報告されているものの、骨形成を促進させる作用を明確に示したものはない。特に老人性骨粗鬆症は骨代謝回転の低下による骨形成能の低下が主たる要因となっていることが報告されており(非特許文献1)、骨形成を促進させる薬剤が有効であると考えられている。
【0004】
そこで、高い臨床効果を有する経口投与可能な骨形成促進剤の開発が望まれている。
【0005】
最近になって、アルカリホファターゼ誘導活性を有するベンゾチエピン誘導体(特許文献1、2)、N−キノリルアントラニル酸誘導体(特許文献3)、トリアゾロピリダジン誘導体(特許文献4)、チエノピリジン誘導体(特許文献5)が、骨形成促進や骨代謝に関連する疾患の治療に有用であることが報告されている。しかし、その臨床上の有用性は不明である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】US6346521
【特許文献2】US6632807
【特許文献3】特開平9−188665
【特許文献4】US7173033
【特許文献5】特開2007−131617
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】New Eng. J. Med. 314, 1976 (1986)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
骨粗鬆症等の骨代謝に関連する疾患における疼痛及び骨折の危険を減少させるためには、骨量及び骨強度を増加させることが必要である。骨量及び骨強度を増加させる手段として効果が確実と考えられる骨芽細胞による骨形成を促進させること重要であると考えられる。したがって、本発明では、骨形成促進作用を示し、かつ安全性が高く経口投与が可能な新規な低分子化合物を提供することが課題である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、骨形成促進作用を有する治療薬の開発を目的に鋭意研究した結果、強い骨形成促進作用を示し、骨代謝に関連する疾患の予防若しくは治療薬になり得る本発明の優れた化合物を含有する医薬組成物を見出し、本発明を完成した。
【0010】
すなわち本発明は、
(1)一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物である。
【0011】
【化1】

【0012】
[式中、各置換基は以下のように定義される。
Aは、
A1から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基を示す。
3−10員環ヘテロシクリル基は、
アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、1,4−ジオキサニル基、ピペラジニル基、アゼパニル基、1、4−ジアゼパニル基、ピロリル基、チアゾイル基、ピリジル基、テトラヒドロピリジル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロイソキノリル基及びデカヒドロイソキノリル基からなる群から選択される基を示す。
【0013】
A1:
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルバモイル基、ジC1−C6アルキルカルバモイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルキルカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルコキシカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルキル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC6−C10アリール基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC6−C10アリールオキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC6−C10アリールカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基
【0014】
A2:
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルバモイル基、ジC1−C6アルキルカルバモイル基、ジC1−C6アルキルアミノスルホニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいカルバモイルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルキルアミノ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C6シクロアルキル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルキルカルボニル基、
ハロゲノC1−C6アルキル基、
ハロゲノC1−C6アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルスルホニル基
【0015】
A3:
ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、シアノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、ハロゲノC1−C6アルコキシ基、C1−C6アルコキシカルボニルアミノ基、3−10員環ヘテロシクリル基、3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、カルバモイル基、ジC1−C6アルキルカルバモイル基、C1−C6アルキルスルホニル基
Bは、以下の置換基群から選択されるいずれか1の置換基を示す。
B1から選択される基で置換されていてもよいアミノ基、
B1から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基
B1:
ヒドロキシ基、アミノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、ヒドロキシC1−C6アルキル基
Xは、−N=又は−CH=を示す。]
さらに、本発明として、好適には、以下に示すものが挙げられる。
【0016】
(2)
Aが、A1から選択される基で置換されていてもよいピペリジニル基、A1から選択される基で置換されていてもよいピペラジニル基又はA1から選択される基で置換されていてもよいモルホリニル基である、(1)に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【0017】
(3)
A1が、以下の置換基群である、(1)又は(2)に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいシクロヘキシル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェノキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいベンゾイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基
【0018】
(4)
A2が、以下の置換基群である、(1)−(3)から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基、ジメチルアミノスルホニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいカルバモイルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルアミノ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロプロピルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロヘキシルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルカルボニル基、
ハロゲノC1−C6アルキル基、
ハロゲノC1−C6アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルスルホニル基
【0019】
(5)
A3が、以下の置換基群である、(1)−(4)から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、t−ブトキシカルボニルアミノ基、C1−C6アルキル基、C1−C3アルコキシ基、ハロゲノC1−C3アルコキシ基、3−10員環ヘテロシクリル基、3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基、メチルスルホニル基
【0020】
(6)
Bが、C1−C6アルキル基で置換されていてもよいアミノ基である、(1)−(5)から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物を含有する医薬組成物。
【0021】
(7)
Bが、アミノ基、メチルアミノ基又はエチルアミノ基である、(1)−(5)から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【0022】
(8)
Xが、−N=である、(1)−(7)から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【0023】
(9)
一般式(I)が、一般式(I−a)である、(1)−(7)から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【0024】
【化2】



【0025】
[式中、各置換基は、一般式(I)の場合と同意義を示す。
A1−1及びA1−2は、同一又は異なって、水素原子又は置換基群A1から選択される基を示す。Yは、−CH−、−CH−、−NH−、−N−又は−O−を示す。]
【0026】
(10)
A1−2が、水素原子である、(9)に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【0027】
(11)
A1−1が、以下の置換基群から選択される基である、(9)又は(10)に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ジメチルカルバモイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいシクロヘキシル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェノキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいベンゾイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基
【0028】
(12)
A1−1が、以下の置換基群から選択される基である、(9)又は(10)に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
ジメチルカルバモイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェノキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基
【0029】
(13)
A2が、以下の置換基群である、(9)−(12)から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ジメチルカルバモイル基、ジメチルアミノスルホニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいカルバモイルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルアミノ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロプロピルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロヘキシルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルカルボニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルスルホニル基
【0030】
(14)
A2が、以下の置換基群である、(9)−(12)から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
ジメチルカルバモイル基、ジメチルアミノスルホニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいカルバモイルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルアミノ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロプロピルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロヘキシルオキシ基
【0031】
(15)
A3が、以下の置換基群である、(9)−(14)から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、t−ブトキシカルボニルアミノ基、C1−C6アルキル基、C1−C3アルコキシ基、ハロゲノC1−C3アルコキシ基、3−10員環ヘテロシクリル基、3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基、メチルスルホニル基
【0032】
(16)
A3が、以下の置換基群である、(9)−(14)から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、メチル基、メトキシ基、ジフルオロメトキシ基、t−ブトキシカルボニルアミノ基、3−10員環ヘテロシクリル基、3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、ジメチルカルバモイル基、メチルスルホニル基
【0033】
(17)
A3が、以下の置換基群である、(9)−(14)から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
3−10員環ヘテロシクリル基、3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、メチルスルホニル基、メトキシ基、ジフルオロメトキシ基
【0034】
(18)
Yが、−CH−、−CH−、−NH−又は−N−である、(9)−(16)から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【0035】
(19)
A1−1が、以下の置換基群から選択される基である、(9)又は(10)に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
フェニル基、メトキシ基、メトキシメチル基、2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシ基、2−(シクロプロピルオキシ)エトキシ基、2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエトキシ基、ジメチルカルバモイル基、2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]エトキシ基、2−エトキシエトキシ基、2−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ基、2−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ基、2−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)エトキシ基、チアゾイル基、2−[(4−メトキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ]エトキシ基、2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシカルボニル基
【0036】
(20)
Bが、C1−C6アルキル基で置換されていてもよいアミノ基である、(9)−(19)から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【0037】
(21)
Bが、アミノ基、メチルアミノ基又はエチルアミノ基である、(9)−(19)から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
(22)
Xが、−N=である、(9)−(21)から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【0038】
(23)
以下の化合物群から選択されるいずれか1の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
8−ピペリジン−1−イル−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−モルホリン−4−イル−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−(4−フェニルピペラジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−[3−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−{4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−8−{4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−{4−[2−(シクロプロピルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−{4−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−[4−(ジメチルカルバモイル)ピペラジン−1−イル]−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−(4−{2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]エトキシ}ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−[4−(2−エトキシエトキシ)ピペリジン−1−イル]−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−(4−{2−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ}ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−8−(4−{2−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ}ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−(4−{2−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ}ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−8−(4−{2−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ}ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−{4−[2−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−8−{4−[2−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
4−ピペリジン−1−イル−イソキノリン−6−カルボキサミド、
4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)イソキノリン−6−カルボキサミド、
4−モルホリン−4−イルイソキノリン−6−カルボキサミド、
4−[(3S)-3−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]イソキノリン−6−カルボキサミド、
4−[(3R)-3−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]イソキノリン−6−カルボキサミド、
4−[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]イソキノリン−6−カルボキサミド、
4−{4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}イソキノリン−6−カルボキサミド、
4−{4−[2−(シクロプロピルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}イソキノリン−6−カルボキサミド、
trans-8−(4−{2−[(4−メトキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ]エトキシ}ピペリジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エチル 4-(2-カルバモイル−1,6−ナフチリジン−8−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート
【0039】
(24)
骨形成を促進するために用いられる、(23)に記載された医薬組成物。
【0040】
(25)
骨代謝を改善するために用いられる、(23)に記載された医薬組成物。
【0041】
(26)
骨代謝に関連する疾患を予防又は治療するために用いられる、(23)に記載された医薬組成物。
【0042】
(27)
骨代謝に関連する疾患が、骨粗鬆症である、(26)に記載された医薬組成物。
【0043】
(28)
哺乳動物に(23)に記載された医薬組成物の有効量を投与することを特徴とする骨代謝の改善方法。
【0044】
(29)
哺乳動物に(23)に記載された医薬組成物の有効量を投与することを特徴とする、骨代謝に関連する疾患の予防方法又は治療方法。
【0045】
(30)
哺乳動物に(23)に記載された医薬組成物の有効量を投与することを特徴とする、骨粗鬆症の予防方法又は治療方法。
【発明の効果】
【0046】
本発明の医薬組成物は、安全性が高く、良好な体内動態を示し、優れた骨形成を促進させる作用を有しており、骨吸収能に比して骨形成能が低下したことに伴う代謝性骨疾患の予防若しくは治療に有用である。このような代謝性骨疾患としては、骨粗鬆症、線維性骨炎(副甲状腺機能亢進症)、骨軟化症、更に全身性の骨代謝パラメーターに影響を与えるページェット病が挙げられる。特に骨形成能が低下した老人性骨粗鬆症に有用である。また、本発明の骨形成促進剤を含有する医薬組成物は、整形外科領域の骨折、骨欠損及び変形性関節症などの骨疾患の治癒促進、及び歯科領域における歯周病治療や人工歯根の安定等にも応用が期待できる。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下に本発明の医薬組成物に含有する一般式(I)を有する化合物ついて詳細に説明する。
上記一般式(I)における置換基について説明する。
Aは、
A1から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基を示し、
3−10員環ヘテロシクリルは、
アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、ピペラジニル基、アゼパニル基、1、4−ジアゼパニル基、ピロリル基、チアゾイル基、ピリジル基、テトラヒドロピリジル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロイソキノリル基及びデカヒドロイソキノリル基からなる群から選択される基を示す。
Aとして、好適には、A1から選択される基で置換されていてもよいピペリジニル基、A1から選択される基で置換されていてもよいピペラジニル基又はA1から選択される基で置換されていてもよいモルホリニル基である。
【0048】
A1は以下の置換基群を示す。
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルバモイル基、ジC1−C6アルキルカルバモイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルキルカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルコキシカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルキル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC6−C10アリール基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC6−C10アリールオキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC6−C10アリールカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基
A1として、好適には、以下の置換基群である。
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ジメチルカルバモイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいシクロヘキシル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェノキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいベンゾイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基
A1として、さらに好適には、以下の置換基群である。
ジメチルカルバモイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェノキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基
【0049】
A2は以下の置換基群を示す。
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルバモイル基、ジC1−C6アルキルカルバモイル基、ジC1−C6アルキルアミノスルホニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいカルバモイルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルキルアミノ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C6シクロアルキル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルキルカルボニル基、
ハロゲノC1−C6アルキル基、
ハロゲノC1−C6アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルスルホニル基
A2として、好適には、以下の置換基群である。
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基、ジメチルアミノスルホニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいカルバモイルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルアミノ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロプロピルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロヘキシルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルカルボニル基、
ハロゲノC1−C6アルキル基、
ハロゲノC1−C6アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルスルホニル基
A2として、さらに好適には、以下の置換基群である。
ジメチルカルバモイル基、ジメチルアミノスルホニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいカルバモイルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルアミノ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロプロピルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロヘキシルオキシ基
【0050】
A3は以下の置換基群を示す。
ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、シアノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、ハロゲノC1−C6アルコキシ基、C1−C6アルコキシカルボニルアミノ基、3−10員環ヘテロシクリル基、3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、カルバモイル基、ジC1−C6アルキルカルバモイル基、C1−C6アルキルスルホニル基
A3として、好適には、以下の置換基群である。
ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、t−ブトキシカルボニルアミノ基、C1−C6アルキル基、C1−C3アルコキシ基、ハロゲノC1−C3アルコキシ基、3−10員環ヘテロシクリル基、3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基、メチルスルホニル基
A3として、さらに好適には、以下の置換基群である。
3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、メチルスルホニル基、メチル基、ジフルオロメトキシ基、
【0051】
Bは、以下の置換基群から選択される置換基を示す。
B1から選択される基で置換されていてもよいアミノ基、
B1から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基
Bとして、好適には、B1から選択される基で置換されていてもよいアミノ基であり、
さらに好適には、アミノ基、メチルアミノ基又はエチルアミノ基である。
【0052】
B1は以下の置換基群を示す。
ヒドロキシ基、アミノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、ヒドロキシC−Cアルキル基
B1として、好適には、C1−C6アルキル基である。
【0053】
上記一般式(Ia)における置換基について説明する。
式中、各置換基は、一般式(I)の場合と同意義を示す。
A1−1及びA1−2は、同一又は異なって、水素原子又はA1から選択される基を示す。
A−2として、好適には、水素原子である。
A1−1として、好適には、以下の置換基群から選ばれる基である。
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ジメチルカルバモイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいシクロヘキシル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェノキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいベンゾイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基
A1−1として、さらに好適には、以下の置換基群から選ばれる基である。
ジメチルカルバモイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェノキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基
A1−1として、特に、さらに好適には、以下の置換基群から選ばれる基である。
フェニル基、メトキシ基、メトキシメチル基、2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシ基、2−(シクロプロピルオキシ)エトキシ基、2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエトキシ基、ジメチルカルバモイル基、2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]エトキシ基、2−エトキシエトキシ基、2−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ基、2−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ基、2−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)エトキシ基、チアゾイル基、2−[(4−メトキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ]エトキシ基、2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシカルボニル基
【0054】
一般式(I)を有する化合物として、好適には、各置換基が以下の場合である。
Aが、A1から選択される基で置換されていてもよいピペリジニル基、A1から選択される基で置換されていてもよいピペラジニル基又はA1から選択される基で置換されていてもよいモルホリニル基であり、
A1が以下の置換基群であり、
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルコキシカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいシクロヘキシル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェノキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいベンゾイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基
A2が、以下の置換基群であり、
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基、ジメチルアミノスルホニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいカルバモイルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルアミノ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロプロピルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロヘキシルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルカルボニル基、
ハロゲノC1−C6アルキル基、
ハロゲノC1−C6アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルスルホニル基
A3が、以下の置換基群であり、
ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、t−ブトキシカルボニルアミノ基、C1−C6アルキル基、C1−C3アルコキシ基、ハロゲノC1−C3アルコキシ基、3−10員環ヘテロシクリル基、3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基、メチルスルホニル基
Bが、アミノ基、メチルアミノ基又はエチルアミノ基であり、
Xが、−N=である。
【0055】
一般式(Ia)を有する化合物として、好適には、各置換基が以下の場合である。
A1−2が、水素原子であり、
A1−1が、以下の置換基群から選択される基であり、
ジメチルカルバモイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェノキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基
A2が、以下の置換基群から選択される基であり、
ジメチルカルバモイル基、ジメチルアミノスルホニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいカルバモイルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルアミノ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロプロピルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロヘキシルオキシ基
A3が、以下の置換基群から選択される基であり、
3−10員環ヘテロシクリル基、3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、メチルスルホニル基、メトキシ基、ジフルオロメトキシ基
Yが、−CH−、−CH−、−NH−又は−N−であり、
Bが、アミノ基、メチルアミノ基又はエチルアミノ基であり、
Xが、−N=である。
【0056】
一般式(I)を有する化合物として、特に好適には、実施例に示す化合物であり、特にさらに好適には、以下の化合物である。
8−ピペリジン−1−イル−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−モルホリン−4−イル−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−(4−フェニルピペラジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−[3−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−{4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−8−{4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−{4−[2−(シクロプロピルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−{4−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−[4−(ジメチルカルバモイル)ピペラジン−1−イル]−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−(4−{2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]エトキシ}ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−[4−(2−エトキシエトキシ)ピペリジン−1−イル]−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−(4−{2−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ}ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−8−(4−{2−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ}ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−(4−{2−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ}ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−8−(4−{2−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ}ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−{4−[2−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−8−{4−[2−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
4−ピペリジン−1−イル−イソキノリン−6−カルボキサミド、
4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)イソキノリン−6−カルボキサミド、
4−モルホリン−4−イルイソキノリン−6−カルボキサミド、
4−[(3S)-3−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]イソキノリン−6−カルボキサミド、
4−[(3R)-3−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]イソキノリン−6−カルボキサミド、
4−[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]イソキノリン−6−カルボキサミド、
4−{4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}イソキノリン−6−カルボキサミド、
4−{4−[2−(シクロプロピルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}イソキノリン−6−カルボキサミド、
trans-8−(4−{2−[(4−メトキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ]エトキシ}ピペリジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エチル 4-(2-カルバモイル−1,6−ナフチリジン−8−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート
【0057】
「置換されていてもよい」とは、好適には、無置換又は1乃至3の置換である。
【0058】
「3−10員環ヘテロシクリル基」は、アゼチジニル基、ピロリジニル基、1,4−ジオキサニル基、ヘキサヒドロフロ[3.2.b]フラニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、ピペラジニル基、アゼパニル基、1、4−ジアゼパニル基、ピロリル基、チアゾイル基、ピリジル基、テトラヒドロピリジル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロイソキノリル基又はデカヒドロイソキノリル基を示す。
【0059】
「3−10員環ヘテロシクリルオキシ基」とは、上記3−10員環ヘテロシクリル基に酸素原子が結合した基であり、アゼチジニルオキシ基、ピロリジニルオキシ基、ピペリジニルオキシ基、モルホリニルオキシ基、ピペラジニルオキシ基、アゼパニルオキシ基、1、4−ジアゼパニルオキシ基、ピロリルオキシ基、チアゾイルオキシ基、ピリジルオキシ基、テトラヒドロピリジルオキシ基、テトラヒドロピラニルオキシ基、テトラヒドロフラニルオキシ基、テトラヒドロイソキノリルオキシ基又はデカヒドロイソキノリルオキシ基を示す。
【0060】
「3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基」とは、上記3−10員環ヘテロシクリル基にカルボニル基が結合した基であり、アゼチジニルカルボニル基、ピロリジニルカルボニル基、ピペリジニルカルボニル基、モルホリニルカルボニル基、ピペラジニルカルボニル基、1,4−ジオキサニルカルボニル基、アゼパニルカルボニル基、1、4−ジアゼパニルカルボニル基、ピロリルカルボニル基、チアゾイルカルボニル基、ピリジルカルボニル基、テトラヒドロピリジルカルボニル基、テトラヒドロピラニルカルボニル基、テトラヒドロフラニルカルボニル基、テトラヒドロイソキノリルカルボニル基又はデカヒドロイソキノリルカルボニル基を示す。
【0061】
「3−10員環ヘテロシクリルスルホニル基」とは、上記3−10員環ヘテロシクリル基にスルホニル基が結合した基であり、アゼチジニルスルホニル基、ピロリジニルスルホニル基、ピペリジニルスルホニル基、モルホリニルスルホニル基、ピペラジニルスルホニル基、アゼパニルスルホニル基、1、4−ジアゼパニルスルホニル基、ピロリルスルホニル基、チアゾイルスルホニル基、ピリジルスルホニル基、テトラヒドロピリジルスルホニル基、テトラヒドロピラニルスルホニル基、テトラヒドロフラニルスルホニル基、テトラヒドロイソキノリルスルホニル基又はデカヒドロイソキノリルスルホニル基を示す。
【0062】
「C1−C6アルキル基」とは、炭素数1乃至6個の直鎖若しくは分枝鎖アルキル基であり、好適には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基又はt−ブチル基である。
【0063】
「C1−C6アルコキシ基」とは、上記C1−C6アルキル基に酸素原子が結合した基であり、好適には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基又はt−ブトキシ基である。
【0064】
「C1−C6アルコキシカルボニル基」とは、上記C1−C6アルコキシ基にカルボニル基が結合した基であり、好適には、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基又はt−ブトキシカルボニル基である。
【0065】
「C1−C6アルキルカルボニル基」とは、上記C1−C6アルキル基にカルボニル基が結合した基であり、好適には、アセチル基、エチルカルボニル基、プロピルカルボニル基、イソプロピルカルボニル基又はブチルカルボニル基である。
【0066】
「C1−C6アルキルスルホニル基」とは、上記C1−C6アルキル基にスルホニル基が結合した基であり、好適には、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基又はブチルスルホニル基であり、更に好適には、メチルスルホニル基又はエチルスルホニル基である。
【0067】
「ヒドロキシC1−C6アルキル基」とは、上記C1−C6アルキル基にヒドロキシ基が結合した基であり、好適には、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基であり、更に好適には、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基である。
「C3−C6シクロアルキル基」とは、炭素数3乃至6個の環状アルキル基であり、好適には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基である。
【0068】
「C3−C6シクロアルコキシ基」とは、上記C3−C6シクロアルキル基に酸素原子が結合した基であり、好適には、シクロプロピルオキシ基、シクロブチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基又はシクロヘキシルオキシ基である。
【0069】
「C6−C10アリール基」とは、フェニル基、インデニル基、ナフチル基であり、好適には、フェニル基である。
【0070】
「C6−C10アリールオキシ基」とは、上記C6−C10アリール基に酸素原子が結合した基であり、フェノキシ基、インデニルオキシ基、ナフチルオキシ基であり、好適には、フェノキシ基である。
【0071】
「C6−C10アリールカルボニル基」とは、上記C6−C10アリール基にカルボニル基が結合した基であり、ベンゾイル基、インデニルカルボニル基、ナフチルカルボニル基であり、好適には、ベンゾイル基である。
【0072】
「ジC1−C6アルキルカルバモイル基」とは、上記C1−C6アルキル基にカルバモイル基が結合した基であり、好適には、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基又はエチルメチルカルバモイル基である。
【0073】
「ジC1−C6アルキルアミノスルホニル基」とは、上記C1−C6アルキル基にアミノスルホニル基が結合した基であり、好適には、ジメチルアミノスルホニル基である。
【0074】
「C1−C6アルコキシカルボニルアミノ基」とは、上記C1−C6アルコキシ基にカルボニルアミド基が結合した基であり、好適には、t−ブトキシカルボニルアミノ基である。
【0075】
「C1−C6アルキルアミノ基」とは、アミノ基に上記C1−C6アルキル基が一つ結合した基であり、好適には、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基又はブチルアミノ基である。
【0076】
「ハロゲノC1−C6アルキル基」とは、上記C1−C6アルキル基にハロゲン原子が置換した基であり、例えば、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロエチル基、フルオロプロピル基、ジフルオロプロピル基、トリフルオロプロピル基、フルオロブチル基、ジフルオロブチル基、トリフルオロブチル基、フルオロペンチル基、ジフルオロペンチル基、トリフルオロペンチル基、フルオロヘキシル基、ジフルオロヘキシル基、トリフルオロヘキシル基、ペンタフルオロエチル基、ヘキサフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基、クロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル基、クロロエチル基、ジクロロエチル基、トリクロロエチル基、クロロプロピル基、ジクロロプロピル基、トリクロロプロピル基である。
【0077】
「ハロゲノC1−C6アルコキシ基」とは、上記C1−C6アルコキシ基にハロゲン原子が置換した基であり、例えば、フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、フルオロエトキシ基、ジフルオロエトキシ基、トリフルオロエトキシ基、フルオロプロポキシ基、ジフルオロプロポキシ基、トリフルオロプロポキシ基、フルオロブトキシ基、ジフルオロブトキシ基、トリフルオロブトキシ基、フルオロペンチルオキシ基、ジフルオロペンチルオキシ基、トリフルオロペンチルオキシ基、フルオロヘキシルオキシ基、ジフルオロヘキシルオキシ基、トリフルオロヘキシルオキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、ヘキサフルオロプロポキシ基、ノナフルオロブトキシ基、クロロメトキシ基、ジクロロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、クロロエトキシ基、ジクロロエトキシ基、トリクロロエトキシ基、クロロプロポキシ基、ジクロロプロポキシ基又はトリクロロプロポキシ基である。
【0078】
「ハロゲン原子」とは、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であり得、好適には、フッ素原子又は塩素原子である。
「治療する」とは、病気又は症状を治癒させること又は改善させること或いは症状を抑制させることを意味する。
【0079】
「その薬理上許容される塩」とは、医薬として使用することができる塩(例えば、J. Pharm. Sci., 66:1-19(1977)に記載されている)を示す。その化合物では、酸性基または塩基性基を有する場合に、塩基又は酸と反応させることにより、塩基性塩又は酸性塩にすることができるので、その塩を示す。
【0080】
その化合物の薬理上許容される「塩基性塩」としては、好適には、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩のようなアルカリ金属塩;マグネシウム塩、カルシウム塩のようなアルカリ土類金属塩;N−メチルモルホリン塩、トリエチルアミン塩、トリブチルアミン塩、ジイソプロピルエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N−メチルピペリジン塩、ピリジン塩、4−ピロリジノピリジン塩、ピコリン塩のような有機塩基塩類又はグリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩であり、好適には、アルカリ金属塩である。
【0081】
その化合物の薬理上許容される「酸性塩」としては、好適には、フッ化水素酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩のようなハロゲン化水素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩のような低級アルカンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩のようなアリ−ルスルホン酸塩、酢酸塩、リンゴ酸塩、フマ−ル酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩、マレイン酸塩等の有機酸塩;及び、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩であり、最も好適には、ハロゲン化水素酸塩である。
【0082】
化合物又はその薬理上許容される塩は、大気中に放置したり又は再結晶をすることにより、水分を吸収し、吸着水が付いたり、水和物となったりする場合があり、そのような各種の水和物、溶媒和物及び結晶多形の化合物も包含する。
【0083】
化合物、その塩又はそれらの溶媒和物は、置換基の種類や組み合わせによって、シス体、トランス体等の幾何異性体、互変異性体又はd体、l体等の光学異性体等の各種異性体が存在し得るが、その化合物は、特に限定していない場合はそれら全ての異性体、立体異性体及びいずれの比率のこれら異性体及び立体異性体混合物をも包含するものである。これらの異性体の混合物は、公知の分割手段により分離することができる。
【0084】
その化合物は、ラベル体、すなわち、その化合物の1又は2以上の原子を放射性又は非放射性同位元素(例えば、H、H、13C、14C、35S等)で置換した化合物も含まれる。
【0085】
また、その化合物の薬理上許容される、いわゆる、プロドラッグも包含される。薬理上許容されるプロドラッグとは、加水分解により、若しくは、生理学的条件下で、その化合物のアミノ基、水酸基、カルボキシル基等に変換し得る基を有する化合物であり、このようなプロドラッグを形成する基としては、Prog. Med.、第5巻、2157-2161ページ、1985年;医薬品の開発(廣川書店、1990年)第7巻、分子設計163−198ページ;Advanced Drug Delivery Reviews (1996) 19(2):115-130等に記載の基である。当該プロドラッグとして、より具体的には、その化合物に、アミノ基が存在する場合には、そのアミノ基がアシル化、アルキル化、りん酸化された化合物(例えば、そのアミノ基がエイコサノイル化、アラニル化、ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメチル化、ピバロイルオキシメチル化、tert−ブチル化された化合物等である)等を挙げることができ、その化合物に、水酸基が存在する場合には、その水酸基がアシル化、アルキル化、りん酸化、ほう酸化された化合物(例えば、その水酸基がアセチル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、フマリル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボニル化された化合物等である。)等を挙げることができる。また、その化合物に、カルボキシ基が存在する場合には、そのカルボキシ基がエステル化、アミド化された化合物(例えば、そのカルボキシ基がエチル エステル化、フェニル エステル化、カルボキシメチル エステル化、ジメチルアミノメチル エステル化、ピバロイルオキシメチル エステル化、エトキシカルボニルオキシエチル エステル化、アミド化又はメチルアミド化された化合物等である。)等が挙げられる。
【0086】
(製造方法)
化合物は、その基本骨格あるいは置換基の種類に基づく特徴を利用し、各種の公知の製造方法を適用して製造することができる。公知の方法としては、例えば、「ORGANIC FUNCTIONAL GROUP PREPARATIONS」、第2版、ACADEMIC PRESS,INC.、1989年、「Comprehensive Organic Transformations」、VCH Publishers Inc.、1989年等に記載された方法がある。
【0087】
その際、官能基の種類によっては、当該官能基を原料ないし中間体の段階で適当な保護基で保護、又は当該官能基に容易に転化可能な基に置き換えておくことが製造技術上効果的な場合がある。
【0088】
このような官能基としては、例えば、アミノ基、水酸基、カルボキシル基等があり、それらの保護基としては、例えばT.W. Greene)及びP.G. Wuts著、「Protective Groups in Organic Synthesis(第3版、1999年)」に記載の保護基があり、これらの反応条件に応じて適宜選択して用いればよい。このような方法によれば、当該置換基を導入して反応を行った後、必要に応じて保護基を除去、あるいは所望の基に転化することにより、所望の化合物を得ることができる。
【0089】
また、化合物のプロドラッグは、上記保護基と同様に、原料ないし中間体の段階で特定の基を導入し、あるいは得られた化合物を用いて、反応を行うことで製造できる。反応は、通常のエステル化、アミド化、脱水、水素添加等、当業者により公知の方法を適用することにより行うことができる。
【0090】
以下にその化合物の製造方法について述べる。ただし、製造方法は、下記の方法に何ら限定されるものではない。
【0091】
以下には、まず、その化合物の製造方法の概略を示した。すなわち、
化合物(I)は、化合物(I’)を原料として、(1)パラジウム触媒の存在下で、ヘテロシクリル基「A」を導入する工程と、(2)B−Hを用いてアミド化反応を行う工程を主たる工程とする方法により製造することができる。
【0092】
【化3】



【0093】
さらに、ヘテロシクリル基「A」がヘテロ原子として窒素原子を有する場合の製造方法について、以下に詳述する。
【0094】
【化4】

【0095】
製造方法Aは、その化合物であるナフチリジン化合物(4)を製造する方法であり、
A−1工程:アルコール溶媒中、酸触媒等を用いて行うカルボキシ基のエステル化反応により、化合物(1)を化合物(2)に変換する工程、
A−2工程:パラジウム触媒の存在下、環状アミン化合物と化合物(2)を反応させて、化合物(2)のナフチリジン環上のハロゲン基を環状アミノ化合物と置換して、化合物(3)を製造する工程、
A−3工程:化合物(3)のエステル基をアミンと反応させることによってアミド化反応を行い化合物(4)を製造する工程、
からなる製造方法である。
【0096】
【化5】

【0097】
製造方法Bは、ナフチリジン化合物(6)を製造する方法であり、
B−1a工程又はB−1b工程:アミド化合物(5)を製造する工程、
B−2工程:ヨウ化テトラブチルアンモニウムなどの4級アンモニウム塩と炭酸カリウム等の塩基の存在下、環状アミン化合物とアミド化合物(5)をカップリング反応させることにより、ナフチリジン化合物(6)を製造する工程、
からなる製造方法である。
B−1a工程は、化合物(1)とアミンを縮合させることにより、アミド化合物(5)を製造する工程である。
B−1b工程は、化合物(2)とアミンを反応させることにより、エステルをアミドに交換して、アミド化合物(5)を製造する工程である。
【0098】
【化6】

【0099】
製造方法Cは、イソキノリン化合物(12)を製造する方法であり、
C−1工程:化合物(7)を塩基で処理することにより化合物(8)に変換する工程、
C−2工程:化合物(8)に対して、パラジウム触媒の存在下、一酸化炭素及びアルコールを反応させることにより、エステル化合物(9)を製造する工程、
C−3工程:化合物(9)のフェノール性水酸基をトリフルオロメタンスルホニル化することにより、化合物(10)を製造する工程、
C−4工程:化合物(10)に対して、A−2工程と同様に、パラジウム触媒の存在下、反応を行い、化合物(11)を製造する工程、
C−5工程:化合物(11)のエステル基を加水分解してカルボキシ基とした後、アミンとの縮合反応により、イソキノリン化合物(12)を製造する工程、
からなる製造方法である。
【0100】
A−2工程、C−4工程のパラジウム触媒存在下行われるカップリング反応について以下に説明する。
【0101】
【化7】

【0102】
(式中、A1−1、A1−2、B、X及びYは上記と同じものを示す。Rは、水素原子又はカルボキシ基の保護基を示す。Zは、カップリング反応を行う際に脱離基として反応し得る基を示す。)
【0103】
一般式(II−a)を有する化合物は、市販の化合物又は文献に記載の方法(例えば、Journal of Medicinal Chemistry, 42, 16, 1999, 3023-3025、Journal of Medicinal Chemistry, 40, 18, 1997, 2910-2921、Bioorg. Med. Chem. 11 (2003) 1451-1464、Tetrahedron, 61 (2005) 8282-8287)に準じて製造した化合物を使用する。一般式(III−a)を有する化合物は、市販されている化合物又は公知の方法によって製造したものを用いることができる。
【0104】
一般式(II−a)を有する化合物と一般式(III−a)を有する化合物とを用いてカップリング反応を行うことによって、一般式(IV−a)を有する化合物を製造することができる。本カップリング反応は、パラジウム触媒、リガンド、塩基、溶媒の存在下加熱することによって行われる。本カップリング反応は、例えば、Journal of Organic Chemistry, 71, 10, 2006, 3816-3821、Chemistry A European Journal, 12, 19, 2006, 5142-5148、Organic Letters, 5, 6, 2003, 815-818、Journal of Organic Chemistry, 73, 4, 2008, 1429-1434等に記載の方法に準じて行うことができる。
【0105】
A−3工程、B−1a工程、B−1b工程、C−5工程のアミド化反応について以下に説明する。
【0106】
【化8】

【0107】
一般式(IV−a)を有する化合物とB−Hとを用いてアミド化反応を行うことにより行われる。本アミド化反応は、例えば、Chem. Rev., 1948, 45, 203、J. Am. Chem. Soc., 1950, 72, 1888、Org. Biol. Chem., 1962, 84, 4457、J. Am. Chem. Soc., 1973, 95, 875、J. Am. Chem. Soc., 1981, 103, 7090等に記載の方法に準じて行うことができる。
【0108】
B−2工程のカップリング反応について以下に説明する。
【0109】
【化9】

【0110】
(式中、A1−1、A1−2、B、X、Y、Zは上記と同じものを示す。)
一般式(II−b)を有する化合物は、市販の化合物又は文献に記載の方法に準じて製造した化合物を使用する。一般式(III−a)を有する化合物は、市販されている化合物又は公知の方法によって製造したものを用いることができる。
【0111】
一般式(II−b)を有する化合物と一般式(III−a)を有する化合物とを用いてカップリング反応を行うことによって、一般式(I−a)を有する化合物を製造することができる。本カップリング反応は、塩基、4級アンモニウム塩、溶媒の存在下もしくは溶媒の非存在下、加熱することによって行われる。本カップリング反応は、例えば、Journal of Medicinal Chemistry, 48, 7, 2005, 2388-2406等に記載の方法に準じて行うことができる。
【0112】
上記の方法で製造された化合物は、公知の方法、例えば、抽出、沈殿、蒸留、クロマトグラフィー、分別再結晶、再結晶等により単離、精製することができる。
【0113】
また、一般式(I)を有する化合物又は製造の中間体が不斉炭素を有する場合には光学異性体が存在する。これらの光学異性体は、適切な塩と再結晶する分別再結晶(塩分割)やカラムクロマトグラフィー等の常法によって、それぞれの異性体を単離、精製することができる。ラセミ体から光学異性体を分割する方法の参考文献としては、J.Jacquesらの、「Enantiomers,Racemates and Resolution,John Wiley And Sons,Inc.」を挙げることができる。
【0114】
その化合物は、安全性が高く、良好な体内動態を示し、優れた骨形成促進作用を有することから、骨粗鬆症、骨ページェット病、変形性関節症等の骨代謝に関連する疾患の予防又は治療(特に治療)のために用いることができることから有用である。
【0115】
その化合物又はその薬理上許容される塩を哺乳動物(特にヒト)に投与する場合には、全身的又は局所的に、経口又は非経口で投与することができる。
【0116】
本発明の医薬組成物は、投与方法に応じて適当な形態を選択し、通常用いられている各種製剤の調製法によって製造できる。
【0117】
経口用の医薬組成物の形態としては、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、水剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤、エリキシル剤等が挙げられる。これら形態の医薬の調製は、添加剤として通常用いられている賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、膨潤剤、膨潤補助剤、コーティング剤、可塑剤、安定剤、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、溶解補助剤、懸濁化剤、乳化剤、甘味剤、保存剤、緩衝剤、希釈剤、湿潤剤等から必要に応じて適宜選択したものを用いて、常法に従って行うことができる。
【0118】
非経口用の医薬組成物の形態としては、注射剤、軟膏剤、ゲル剤、クリーム剤、湿布剤、貼付剤、噴霧剤、吸入剤、スプレー剤、点眼剤、点鼻剤、座剤、吸入剤等が挙げられる。これら形態の医薬の調製は、添加剤として通常用いられている安定化剤、防腐剤、溶解補助剤、保湿剤、保存剤、抗酸化剤、着香剤、ゲル化剤、中和剤、溶解補助剤、緩衝剤、等張剤、界面活性剤、着色剤、緩衝化剤、増粘剤、湿潤剤、充填剤、吸収促進剤、懸濁化剤、結合剤等から必要に応じて適宜選択したものを用いて、常法に従って行うことができる。
【0119】
一般式(I)を有する化合物又はその薬理学的に許容される塩の投与量は、症状、年齢、体重、組み合わせて投与する薬剤の種類や投与量等によって異なるが、通常、一般式(I)を有する化合物の換算量で、成人一人(体重約60kgとして)一回につき0.001mg〜1000mgの範囲で、全身的又は局所的に、月一回から数回、週一回から数回一日一回から数回、経口又は非経口投与されるか、或いは一日1時間〜24時間の範囲で静脈内に持続投与されるのが好ましい。
【0120】
さらに、本発明の医薬組成物には、本発明の効果を損なわない範囲において、必要に応じ、その他の有効成分を併用して用いることができる。
【0121】
本発明には、本発明化合物又はその薬理上許容される塩を投与することを特徴とする前記疾患の防止方法及び/又は治療方法も含まれる。
【0122】
さらに、本発明には、前記医薬組成物を製造するための本発明化合物、その薬理上許容される塩の使用も含まれる。
【0123】
(製剤例1) 散剤
化合物 5g、乳糖 895gおよびトウモロコシデンプン 100gをブレンダーで混合することにより、散剤を得ることができる。
【0124】
(製剤例2) 顆粒剤
化合物5g、乳糖 865gおよび低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 100gを混合した後、10%ヒドロキシプロピルセルロース水溶液 300gを加えて練合する。これを押し出し造粒機を用いて造粒し、乾燥すると顆粒剤が得られる。
【0125】
(製剤例3) 錠剤
化合物5g、乳糖 90g、トウモロコシデンプン 34g、結晶セルロース 20gおよびステアリン酸マグネシウム 1gをブレンダーで混合した後、錠剤機で打錠することにより、錠剤が得られる。
【0126】
(試験例)
(試験例1) 骨芽細胞分化試験
マウス骨髄由来のストローマ細胞であるST2細胞(入手先:理化学研究所)を用いた。
本試験において、非働化した牛胎児血清(入手先:Hyclone社、FBS)を10%(v/v)、Penicillin - Streptomycin,Liquid(入手先:GIBCO BRL Cat.No.15140-122)を1%(v/v)となるように混合したα-MEM培地(入手先:GIBCO BRL Cat.No.10370-021)(以下10%-FBS-αMEMと略す)を用いた。本試験での培養はすべてCO2インキュベータ内(37℃、95%湿度、5%CO2)で行った。
上記の細胞を0.25 %トリプシン溶液(入手先:GIBCO BRL Cat.No.15050-065)2 mLで剥離させ、10%-FBS-αMEM 10 mLを加え細胞を分散させた後、遠心分離により(25℃,800rpm, 5分間)細胞を回収した。回収した細胞を10%-FBS-αMEMを用いて、4万 cells/mLの細胞懸濁液を調製した。細胞懸濁液を96穴マイクロプレート(Falcon社)に、4,000個/wellになるように100μLずつ各ウェルに分注し、24時間培養した。下記のコントロール群を除くウェルには、化合物を終濃度0.01、0.03、0.1、0.3 μg/mlになるように分注した。
コントロール群のウェルには最終濃度0.1%(v/v)のDMSOを分注した。4日間培養後、各群に対してアルカリホスファターゼ(ALP)活性の測定を行った。
ALP活性の測定は、以下のように行った。即ち、培養プレートの各ウェルの培地を全量除去した後、Dulbecco’sリン酸バッファー(入手先:GIBCO BRL Cat.No.14190-144)100μLで分注し除去することにより、各wellを洗浄した。10 mM MgCl2、2%(v/v)TritonX-100(Sigma社)を含む細胞溶解液を作製し、細胞溶解液を50 μL/wellで分注し室温で5分、撹拌した。50 mMジエタノールアミン(和光純薬 Cat.No.099-03112)、20 mM p-ニトロフェニルホスファイト(和光純薬Cat.No.147-02343)を含むALP基質溶液を作成し、ALP基質溶液を50 μL/well分注し、室温で10分間放置後、マイクロプレートリーダー(Bio-rad社)を用いて吸光度を測定した。各プレートのコントロール群の測定値を100 %とした際の、被験化合物添加群のアルカリホスファターゼ活性増加率(%)を算出し、骨芽細胞の分化度として評価した。
本試験において、実施例1-12、15-21、23、24、28、32、34-50、52-57、59-85、87、89、91-95、97、99、100、102-106、108-117の化合物は、0.03μg/mLで、200%以上のアルカリホスファターゼ活性増加率を示した。
【0127】
(試験例2) 破骨細胞形成抑制試験
18日齢ICRマウスを日本SLCより購入し、以下の実験に供する。マウスを頚椎脱臼死させ、左右大腿骨及び脛骨を摘出する。摘出した大腿骨及び脛骨の周囲の組織を除去した後、はさみで細かくミンスする。ミンスした大腿骨及び脛骨に15%-FBS-αMEM 10 mLを加え1分間攪拌後、上清を採取し、セルストレーナー(Becton Dickinson社)で濾過する。15%-FBS-αMEMを用いて、50万 cells/mLの細胞懸濁液を調製した。細胞懸濁液を96穴マイクロプレート(Falcon社)に、5万個/wellになるように100μLずつ各ウェルに分注し、24時間培養する。各ウェルは終濃度20 nMの活性型ビタミンD3(Sigma社、Cat.No.D1530)を分注する。下記のコントロール群を除くウェルには、化合物を終濃度0.01、0.03、0.1、0.3μg/mlになるように分注する。コントロール群のウェルには最終濃度0.1%(v/v)のDMSOを分注する。5日間培養後、各群に対して酒石酸抵抗性酸性フォスファタ-ゼ(TRAP)活性の測定を行う。
TRAP活性の測定は、以下のように行う。即ち、培養プレートの各ウェルの培地を全量除去した後、Dulbecco’sリン酸バッファー(GIBCO BRL Cat.No.14190-144)100μLで分注し除去することにより、各wellを洗浄する。アセトン・エタノール混合液(1:1)で1分間保定後、保定液を除去し、Lewkocyte acid phosphataseキット(Sigma社、Cat.No.387-A)を用い37度で30分間染色する。染色液を除去後、10%sodium dodecylsulfate(和光純薬 Cat.No.191-07145)100μLを分注し5分間撹拌後、マイクロプレートリーダー(Bio-rad社)を用いて吸光度を測定する。各プレートのコントロール群の測定値を100 %とした際の、被験化合物添加群のTRAP活性低下率(%)を算出し、破骨細胞形成抑制活性として評価する。
【0128】
(試験例3) 骨密度への影響
8-12週齢雌性F344ラットをチャ-ルスリバーより購入し以下の実験に用いた。ソムノペンチル(共立製薬株式会社) 40 mg/kgで腹腔内投与して麻酔した後、卵巣摘出又は偽手術を施した。手術翌日より0.5%methyl cellulose溶液(和光純薬 Cat.No.133-14255)に懸濁した被験化合物を一日一回、週6日経口投与した。投与6-8週後、ソムノペンチル麻酔下腹部大動脈より全採血して安楽死させ、左右大腿骨を摘出した。
摘出した大腿骨は、軟部組織を除去した後、DXA装置DCS-600R(アロカ株式会社)を用いて骨密度測定した。骨密度は、大腿骨全体、並びに、全体を三等分して近位端、骨幹部及び遠位端部分に分けて評価した。
本試験において、実施例3、4、7、12、15、17の化合物は3mg/kgで有意に骨密度を増加させた。
【0129】
(試験例4) 骨折治癒への影響
12週齢雌性F344ラットをチャ-ルスリバーより購入し以下の実験に用いる。ソムノペンチル麻酔下Liらの方法(J.Bone Miner.Res 1999,14:969-979)に準じ骨折術を行う。手術翌日より0.5%methyl cellulose溶液(和光純薬 Cat.No.133-14255)に懸濁した被験化合物を一日一回、週6日経口投与した。投与6〜86週後、ソムノペンチル麻酔下腹部大動脈より全採血して安楽死させ、大腿骨を摘出する。
摘出した大腿骨は、軟部組織を除去した後、骨強度測定装置MZ-500D(株式会社マルト-)を用いて測定する。3点曲げ試験を行い最大荷重で評価する。
【実施例】
【0130】
<実施例1>
8−[4−(2−メトキシエトキシ)ピペリジン−1−イル]−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
(1a)エチル 8−[4−(2−メトキシエトキシ)ピペリジン−1−イル]−1,6−ナフチリジン−2−カルボキシレート
【0131】
【化10】

【0132】
4−(2−メトキシエトキシ)ピペリジン(239mg、1.50mmol)をトルエン(1.0mL)に溶解し、そこへエチル 8−ブロモ−1,6−ナフチリジン−2−カルボキシレート(281mg、1.00mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(91.6mg、0.100mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(78.7mg、0.200mmol)および炭酸カリウム(粉末、415mg、3.00mmol)を加え、窒素雰囲気下、100℃で3時間攪拌した。
冷却後、反応液をジクロロメタンで洗いながら吸引ろ過し、得られた有機層を減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、30:70−0:100、V/V、酢酸エチル:メタノール、100:0−95:5、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(159mg、収率44%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.47 (3H, dt, J = 12.8, 5.8 Hz), 1.96-2.05 (2H, m), 2.15-2.22 (2H, m), 3.25-3.31 (2H, m), 3.42 (3H, s), 3.58-3.61 (2H, m), 3.61-3.67 (1H, m), 3.69-3.72 (2H, m), 3.91-3.97 (2H, m), 4.49 (2H, q, J = 7.0 Hz), 8.25 (1H, d, J= 8.5 Hz), 8.33 (1H, s), 8.37 (1H, d, J= 8.5 Hz), 8.90 (1H, s).
【0133】
(1b)8−[4−(2−メトキシエトキシ)ピペリジン−1−イル]−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
【0134】
【化11】

【0135】
実施例1(1a)で製造したエチル 8−[4−(2−メトキシエトキシ)ピペリジン−1−イル]−1,6−ナフチリジン−2−カルボキシレート(158mg、0.440mmol)に7Mアンモニア/メタノール溶液(25mL、175mmol)を加え、65℃で1時間攪拌した。
冷却後、反応液を減圧下で濃縮し、得られた残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、30:70−0:100、V/V、酢酸エチル:メタノール、100:0−95:5、V/V)を用いて精製した。得られたアモルファスにジエチルエーテルを加え、析出した固体をろ取することにより標記目的化合物(126mg、収率87%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 1.72-1.81 (2H, m), 2.05-2.12 (2H, m), 3.10-3.17 (2H, m), 3.28 (3H, s), 3.46-3.49 (2H, m), 3.53-3.60 (1H, m), 3.59-3.63 (2H, m), 3.74-3.81 (2H, m), 7.82 (1H, br s), 8.00 (1H, br s), 8.23 (1H, d, J = 8.3 Hz), 8.31 (1H, s), 8.67 (1H, d, J = 8.3 Hz), 9.00 (1H, s).
MS (FAB+) m/z: 331 (M+H)+
【0136】
<実施例2>
8−[4−(2−エトキシエトキシ)ピペリジン−1−イル]−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
【0137】
【化12】

【0138】
4−(2−エトキシエトキシ)ピペリジン(1.66g、9.56mmol)とエチル 8−ブロモ−1,6−ナフチリジン−2−カルボキシレート(2.07g、7.35mmol)を用い、実施例1(1a )及び実施例1(1b)と同様の方法を用いて、標記目的化合物(1.31g、収率52%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 1.12 (3H, t, J= 7.1 Hz), 1.72-1.82 (2H, m), 2.05-2.12 (2H, m), 3.10-3.17 (2H, m), 3.47 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.50-3.62 (5H, m), 3.75-3.81 (2H, m), 7.82 (1H, br s), 8.00 (1H, br s), 8.24 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.31 (1H, s), 8.68 (1H, d, J = 8.5 Hz), 9.00 (1H, s).
MS (FAB+) m/z: 345 (M+H)+
【0139】
<実施例3>
8−(4−{2−[(3R)-テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ}ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
【0140】
【化13】

【0141】
4−{2−[(3R)-テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ}ピペリジン(1.56g、7.27mmol)とエチル 8−ブロモ−1,6−ナフチリジン−2−カルボキシレート(1.57g、5.59mmol)を用い、実施例1(1a)及び実施例1(1b)と同様の方法を用いて、標記目的化合物(838mg、収率38%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 1.73-1.81 (2H, m), 1.85-1.99 (2H, m), 2.05-2.11 (2H, m), 3.11-3.17 (2H, m), 3.50-3.81 (11H, m), 4.14-4.18 (1H, m), 7.82 (1H, br s), 8.00 (1H, br s), 8.24 (1H, d, J = 8.6 Hz), 8.31 (1H, s), 8.67 (1H, d, J = 8.6 Hz), 9.00 (1H, s).
MS (FAB+) m/z: 387 (M+H)+
【0142】
<実施例4>
8−(4−{2−[(3S)-テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ}ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
【0143】
【化14】

【0144】
4−{2−[(3S)-テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ}ピペリジン(1.52g、7.07mmol)とエチル 8−ブロモ−1,6−ナフチリジン−2−カルボキシレート(1.53g、5.44mmol)を用い、実施例1(1a)及び実施例1(1b)と同様の方法を用いて、標記目的化合物(842mg、収率40%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 1.73-1.81 (2H, m), 1.85-1.98 (2H, m), 2.05-2.11 (2H, m), 3.11-3.17 (2H, m), 3.50-3.80 (11H, m), 4.14-4.18 (1H, m), 7.82 (1H, br s), 8.00 (1H, br s), 8.24 (1H, d, J= 8.6 Hz), 8.31 (1H, s), 8.67 (1H, d, J= 8.6 Hz), 9.00 (1H, s).
MS (FAB+) m/z: 387 (M+H)+
【0145】
<実施例5>
8−{4−[2−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
【0146】
【化15】

【0147】
4−[2−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)エトキシ]ピペリジン(1.52g、6.16mmol)とエチル 8−ブロモ−1,6−ナフチリジン−2−カルボキシレート(1.33g、4.73mmol)を用い、実施例1(1a)及び実施例1(1b)と同様の方法を用いて、標記目的化合物(688mg、収率37%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 1.48-1.55 (1H, m), 1.73-1.82 (2H, m), 1.87-1.95 (1H, m), 2.05-2.12 (2H, m), 2.40-2.47 (1H, m), 3.15-3.21 (2H, m), 3.31-3.36 (1H, m), 3.38-3.44 (2H, m), 3.53-3.63 (6H, m), 3.67-3.72 (2H, m), 3.76-3.82 (2H, m), 7.83 (1H, br s), 8.02 (1H, br s), 8.26 (1H, d, J= 8.5 Hz), 8.32 (1H, s), 8.71 (1H, d, J= 8.5 Hz), 9.04 (1H, s).
MS (FAB+) m/z: 401 (M+H)+
【0148】
<実施例6>
8−{4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
【0149】
【化16】

【0150】
4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン(1.00g、4.37mmol)とエチル 8−ブロモ−1,6−ナフチリジン−2−カルボキシレート(812mg、2.91mmol)を用い、実施例1(1a)及び実施例1(1b)と同様の方法を用いて、標記目的化合物(400mg、収率34%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 1.35-1.44 (2H, m), 1.73-1.89 (4H, m), 2.05-2.11 (2H, m), 3.10-3.19 (2H, m), 3.29-3.36 (2H, m), 3.49-3.63 (6H, m), 3.73-3.83 (4H, m), 7.82 (1H, br s), 7.99 (1H, br s), 8.23 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.31 (1H, s), 8.67 (1H, d, J = 8.5 Hz), 9.00 (1H, s).
MS (FAB+) m/z: 401 (M+H)+
【0151】
<実施例7>
8−{4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド 塩酸塩
【0152】
【化17】

【0153】
実施例6で製造した8−{4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イロキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(400mg、1.00mmol)をエタノール(8mL)に溶解し、そこへ4M塩酸/ジオキサン溶液(1.0mL、4.0mmol)をゆっくり加え、室温にて10分間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮後、残渣をエタノール及びジエチルエーテルから結晶化させて、標記目的化合物(368mg、収率84%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 1.32-1.47 (2H, m), 1.74-1.90 (4H, m), 2.04-2.16 (2H, m), 3.26-3.38 (4H, m), 3.47-3.69 (6H, m), 3.76-3.84 (2H, m), 3.85-3.94 (2H, m), 7.90 (1H, br s), 8.11 (1H, s), 8.34 (1H, br s), 8.35 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.84 (1H, d, J= 8.5 Hz), 9.22 (1H, s).
MS (FAB+) m/z: 401 (M+H)+
【0154】
<実施例8>
8−{4−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
【0155】
【化18】

【0156】
4−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエトキシ]ピペリジン(5.3g、28.4mmol)とエチル 8−ブロモ−1,6−ナフチリジン−2−カルボキシレート(4g、14.2mmol)を用い、実施例1(1a)及び実施例1(1b)と同様の方法を用いて、標記目的化合物(1.05g、収率21%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 1.75-1.88 (2H, m), 2.06-2.17 (2H, m), 2.83 (3H, s), 2.97 (3H, s), 3.09-3.20 (2H, m), 3.58-3.68 (1H, m), 3.71-3.84 (2H, m), 4.21 (2H, s), 7.81 (1H, br s), 7.99 (1H, br s), 8.23 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.32 (1H, s), 8.67 (1H, d, J = 8.5 Hz), 9.00 (1H, s).
MS (FAB+) m/z: 358 (M+H)+
【0157】
<実施例9>
8−(4−{2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]エトキシ}ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
【0158】
【化19】

【0159】
4−{2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]エトキシ}ピペリジン(1.0g、4.25mol)とエチル 8−ブロモ−1,6−ナフチリジン−2−カルボキシレート(600mg、2.14mmol)を用い、実施例1(1a)及び実施例1(1b)と同様の方法を用いて、標記目的化合物(115mg、収率13%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 1.74-1.85 (2H, m), 2.05-2.16 (2H, m), 2.85 (3H, s), 2.91 (3H, s), 3.11-3.22 (2H, m), 3.27-3.34 (2H, m), 3.56-3.68 (3H, m), 3.74-3.83 (2H, m), 7.82 (1H, br s), 7.98 (1H, br s), 8.23 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.32 (1H, s), 8.67 (1H, d, J = 8.5 Hz), 9.00 (1H, s).
MS (FAB+) m/z: 408 (M+H)+
【0160】
<実施例10>
8−[4−(ジメチルカルバモイル)ピペラジン−1−イル]−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
【0161】
【化20】

【0162】
4−(ジメチルカルバモイル)ピペラジン(560mg、3.56mmol)とエチル 8−ブロモ−1,6−ナフチリジン−2−カルボキシレート(500mg、1.78mmol)を用い、実施例1(1a)及び実施例1(1b)と同様の方法を用いて、標記目的化合物(97mg、収率17%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 2.80 (6H, s), 3.39-3.50 (8H, m), 7.83 (1H, br s), 7.96 (1H, br s), 8.25 (1H, d, J= 8.5 Hz), 8.32 (1H, s), 8.69 (1H, d, J= 8.5 Hz), 9.04 (1H, s).
MS (FAB+) m/z: 329 (M+H)+
【0163】
<実施例11>
8−[3−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
【0164】
【化21】

【0165】
3−(メトキシメチル)ピペリジン(416mg、3.22mmol)とエチル 8−ブロモ−1,6−ナフチリジン−2−カルボキシレート(600mg、2.13mmol)を用い、実施例1(1a)及び実施例1(1b)と同様の方法を用いて、標記目的化合物(160mg、収率25%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 1.08-1.31 (1H, m), 1.72-1.91 (3H, m), 2.15-2.27 (1H, m), 2.64-2.74 (1H, m), 2.91-3.06 (1H, m), 3.27 (3H, s), 3.30-3.38 (2H, m), 3.62-3.72 (1H, m), 4.36-4.46 (1H, m), 7.94 (1H, br s), 8.06 (1H, br s), 8.25(1H, d, J = 8.5 Hz), 8.27 (1H, s), 8.67 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.97 (1H, s).
MS (FAB+) m/z: 301 (M+H)+
【0166】
<実施例12>
8−ピペリジン−1−イル−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
【0167】
(12a)8−ブロモ−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
【化22】

【0168】
8−ブロモ−1,6−ナフチリジン−2−カルボン酸(25.0g、98.8mmol)をジクロロメタン(900mL)に懸濁させ、1,1´−カルボニルジイミダゾール(24.0g、148mmol)を加え、均一溶液になるまで6時間攪拌した。反応液に0.5Mアンモニア/ジオキサン溶液(988mL)を加え室温で12時間攪拌した。
減圧下溶媒を留去し、水(400ml)を加え析出した固体をろ取した。得られた固体を乾燥後、メタノール(400ml)に懸濁させ粉末状にした後、再度ろ取、乾燥し、標記目的化合物(22.8g、収率92%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 8.09 (1H, br s), 8.14 (1H, br s), 8.38 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.86 (2H, d, J = 8.4 Hz), 9.11 (1H, s), 9.50 (1H, s).
MS (EI+) m/z: 251, 253 (M)+
【0169】
(12b)8−ピペリジン−1−イル−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
【0170】
【化23】

【0171】
実施例12(12a)で製造した8−ブロモ−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(22.4g、99mmol)をピペリジン(152g、1.78mol)に懸濁させ、炭酸カリウム(36.9g、267mmol)、テトラブチルアンモニウムヨージド(TBAI)(11.8g、99mmol)を加え、110℃で4時間攪拌した。減圧下ピペリジンを留去した後、残渣にトルエンと水を加え分液した(水層のpHを弱塩基性に調整)。水層をジクロロメタンで再度抽出し、トルエン層と合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を順層シリカゲルカラムクロマトグラフィー((ヘキサン:酢酸エチル、50:50で流した後、酢酸エチル:メタノール、100:0−90:10、V/V)、塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、100:0−0:100、V/V)、逆層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(水:アセトニトリル、90:10−60:40、V/V)を用いて順次精製し、標記目的化合物(15.7g、収率69%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 1.60-1.69 (2H, m), 1.76-1.85 (4H, m), 3.37-3.45 (4H, m), 7.80 (1H, br s), 8.03 (1H, br s), 8.23 (1H, d, J= 8.5 Hz), 8.29 (1H, s), 8.67 (1H, d, J= 8.5 Hz), 8.99 (1H, s).
MS (EI+) m/z: 256 (M)+.
【0172】
<実施例13>
8−モルホリン4−イル−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
【0173】
【化24】

【0174】
実施例12(12a)で製造した8−ブロモ−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(2.02g、8.0mmol)を用い、実施例12(12b)と同様の方法を用いて標記目的化合物(1.10g、収率53%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 3.43-3.49 (4H, m), 3.88-3.93 (4H, m), 7.82 (1H, br s), 7.96 (1H, br s), 8.25 (1H, d, J= 8.4 Hz), 8.31 (1H, s), 8.69 (1H, d, J= 8.4 Hz), 9.05 (1H, s).
MS (FAB+) m/z 259 (M+H)+
【0175】
<実施例14>
8−(アゼパン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
【0176】
【化25】

【0177】
実施例12(12a)で製造した8−ブロモ−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(201mg、0.8mmol)を用い、実施例12(12b)と同様の方法を用いて標記目的化合物(55mg、収率26%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 1.53-1.66 (4H, m), 1.83-1.96 (4H, m), 3.80 (4H, t, J = 5.7 Hz), 7.64 (1H, br s), 7.96 (1H, br s), 8.15 (1H, d, J = 8.6 Hz), 8.19 (1H, s), 8.55 (1H, d, J= 8.6 Hz), 8.69 (1H, s).
MS (FAB+) m/z 259 (M+H)+
【0178】
<実施例15>
4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)イソキノリン−6−カルボキサミド
【0179】
(15a)6-ブロモ-4−ヒドロキシイソキノリン
【0180】
【化26】

【0181】
4-ブロモベンジルブロミドよりTetrahedron 61 (2005) 8282-8287に記載の方法に準じて製造した6-ブロモ-2-(フェニルスルホニル)-2,3-ジヒドロイソキノリン-4(1H)-オン(29g、79.2mmol)をエタノール(300ml)に懸濁させ、21%ナトリウムエトキシド/エタノール溶液(88.6ml、238mmol)を加え、室温で一時間攪拌した。反応液に5M塩酸(約50ml)を加え中和後、エタノールを減圧下留去した。析出した固体をろ取、乾燥した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール、100:0−50:50、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(13.2g、収率75%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 7.79 (1H, dd, J = 8.7, 1.8 Hz), 8.03 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.11 (1H, s), 8.25-8.27 (1H, m), 8.82 (1H, s), 10.62 (1H, s).
【0182】
(15b)2-(トリメチルシリル)エチル 4-ヒドロキシイソキノリン-6-カルボキシレート
【0183】
【化27】

【0184】
実施例15(15a)で製造した6-ブロモ-4−ヒドロキシイソキノリン(15.7g、70.0mmol)をジメチルホルムアミド(100mL)に溶解し、2−トリメチルシリルエタノール(100mL)、ジイソプロピルエチルアミン(27.1g、210mmol)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(8.67g、21.0mmol)及び塩化パラジウム(3.72g、21.0mmol)を加え、一酸化炭素雰囲気下、60℃で8時間攪拌した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣に水を加えジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー((ヘキサン:酢酸エチル−1:1混合溶媒):メタノール、100:0−70:30、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(17.3g、収率85.4%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.11 (9H, s), 1.11-1.24 (2H, m), 4.46-4.55 (2H, m), 8.02 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.24 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.38 (1H, s), 8.87 (1H, s), 9.09 (1H, s).
【0185】
(15c)2-(トリメチルシリル)エチル4-{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}イソキノリン-6-カルボキシレート
【0186】
【化28】

【0187】
実施例15(15b)で製造した2-(トリメチルシリル)エチル 4-ヒドロキシイソキノリン-6-カルボキシレート(15.0g、51.8mmol)をジクロロメタン(300mL)に溶解し、ピリジン(10.2g、130mmol)を加えた。反応液を−25℃に冷却後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(16.8g、59.6mmol)を加え、攪拌しながら一時間かけて室温まで昇温した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、100:0−75:25、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(17.0g、収率78%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.12 (9H, s), 1.16-1.28 (2H, m), 4.48-4.63 (2H, m), 8.17 (1H, d, J = 8.6 Hz), 8.35 (1H, d, J = 8.6 Hz), 8.66 (1H, s), 8.79 (1H, s), 9.35 (1H, s).
【0188】
(15d)2−(トリメチルシリル)エチル 4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)イソキノリン−6−カルボキシレート
【0189】
【化29】

【0190】
4−フェニルピペラジン(1.90mL、12.5mmol)をトルエン(8.5mL)に溶解し、そこへ実施例15(15c)で製造した2−(トリメチルシリル)エチル 4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}イソキノリン−6−カルボキシラート(3.50g、8.30mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(760mg、0.83mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2‘−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(654mg,1.66mmol)及び炭酸カリウム(3.44g、24.9mmol)を加え、窒素雰囲気下、1.5時間加熱還流した。冷却後、反応液をろ過し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、100:0−50:50、V/V)、順層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、80:20−20:80、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(2.37g、収率66%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.11 (9H, s), 1.16-1.21 (2H, m), 3.36-3.41 (4H, m), 3.49-3.54 (4H, m), 4.49-4.53 (2H, m), 6.93 (1H, t, J= 7.2 Hz), 7.05 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.33 (2H, dd, J = 8.2, 7.2 Hz), 8.03 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.19 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.32 (1H, s), 8.89 (1H, s), 9.05 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 434 (M+H)+
【0191】
(15e)4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)イソキノリン−6−カルボキサミド
【0192】
【化30】

【0193】
実施例3(3d)で製造した2−(トリメチルシリル)エチル 4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)イソキノリン−6−カルボキシレート(2.37g,5.47mmol)をテトラヒドロフラン(27mL)に溶解し、1.0M n−テトラブチルアンモニウムフルオリド/テトラヒドロフラン溶液(16.4mL、16.4mmol)を加え、室温にて1.5時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣を窒素雰囲気下N,N−ジメチルホルムアミド(47mL)に溶解し、そこへ塩化アンモニウム(2.92g、54.7mol)、トリエチルアミン(9.14mL、65.6mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(251mg、1.64mmol)及びN-[3−ジメチルアミノプロピル]-N'-エチルカルボジイミド塩酸塩(5.24g、27.3mmol)を加え、室温で13時間攪拌した。反応液をろ過し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、50:50−0:100、V/V)を用いて精製し、エタノール−ジクロロメタン混合溶媒から再結晶することにより標記目的化合物(1.13g、収率62%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 3.28-3.32 (4H, m), 3.44-3.48 (4H, m), 6.84 (1H, t, J = 7.2 Hz), 7.06 (2H, d, J = 8.3 Hz), 7.27 (2H, dd, J = 8.3, 7.2 Hz), 7.65 (1H, br s), 8.08 (1H, d, J = 8.2 Hz), 8.19 (1H, d, J = 8.2 Hz), 8.31 (1H, s), 8.33 (1H, br s), 8.58 (1H, s), 9.10 (1H, s).
MS (FAB+) m/z: 333 (M+H)+
【0194】
<実施例16>
4−(ピペリジン−1−イル)イソキノリン−6−カルボキサミド
【0195】
【化31】

【0196】
ピペリジン(2.4ml、24mmol)と実施例15(15c )で製造した2-(トリメチルシリル)エチル4-{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}イソキノリン-6-カルボキシレート(5g、12mmol)を用い、実施例15(15d)および実施例15(15e)と同様の方法を用いて標記目的化合物(1.18g、収率39%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 1.61-1.68 (2H, m), 1.79-1.84 (4H, m), 3.06-3.12 (4H, m), 7.60 (1H, br s), 8.04 (1H, d, J= 8.5 Hz), 8.14 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.21 (1H, s), 8.28 (1H, br s), 8.51 (1H, s), 9.02 (1H, s).
MS (EI+) m/z: 255 (M+・)
【0197】
<実施例17>
4−[3−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]イソキノリン−6−カルボキサミド
【0198】
【化32】

【0199】
3−(メトキシメチル)ピペリジン(185mg、1.43mmol)と実施例15(15c)で製造した2-(トリメチルシリル)エチル4-{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}イソキノリン-6-カルボキシレート(300mg、0.71mmol)を用い、実施例15(15d)および実施例15(15e)と同様の方法を用いて標記目的化合物(57mg、収率27%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 1.15-1.29 (1H, m), 1.76-1.91 (3H, m), 2.13-2.25 (1H, m), 2.60-2.70 (1H, m), 2.79-2.88 (1H, m), 3.25 (3H, s), 3.27-3.39 (4H, m), 7.61 (1H, br s), 8.05 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.15 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.21 (1H, s), 8.25 (1H, br s), 8.51 (1H, s), 9.03 (1H, s).
MS (EI+) m/z 299 (M+・)
【0200】
<実施例18>
4−[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]イソキノリン−6−カルボキサミド
【0201】
【化33】

【0202】
(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン(241mg、1.42mmol)と実施例15(15c)で製造した2-(トリメチルシリル)エチル4-{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}イソキノリン-6-カルボキシレート(400mg、0.949mmol)を用い、実施例15(15d)および実施例15(15e)と同様の方法を用いて標記目的化合物(127mg、収率41%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 3.25-3.31 (4H, m), 3.69-3.75 (4H, m), 6.92 (1H, d, J = 3.4 Hz), 7.24 (1H, d, J = 3.4 Hz), 7.67 (1H, br s), 8.09 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.19 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.30 (1H, s), 8.35 (1H, br s), 8.56 (1H, s), 9.11 (1H, s).
MS (FAB+) m/z: 340 (M+H)+
【0203】
<実施例19>
4−{4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}イソキノリン−6−カルボキサミド
【0204】
【化34】

【0205】
4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン(545mg、2.38mmol)と実施例15(15c )で製造した2-(トリメチルシリル)エチル4-{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}イソキノリン-6-カルボキシレート(668mg、1.59mmol)を用い、実施例15(15d)および実施例15(15e)と同様の方法を用いて標記目的化合物(330mg、収率61%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 1.42-1.53 (4H, m), 1.59-1.68 (1H, m), 1.70-1.89 (3H, m), 2.05-2.14 (2H, m), 2.90-2.99 (2H, m), 3.36-3.41 (2H, m), 3.42-3.48 (1H, m), 3.51-3.66 (4H, m), 3.72-3.84 (2H, m), 4.62-4.65 (1H, m), 7.64 (1H, br s), 8.06 (1H, d, J= 8.4 Hz), 8.15 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.22 (1H, s), 8.33 (1H, br s), 8.51 (1H, s), 9.04 (1H, s)
MS (FAB+) m/z: 400 (M+H)+
【0206】
<実施例20>
4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)ピペリジン−1−イル]イソキノリン−6−カルボキサミド
【0207】
【化35】

【0208】
実施例19で製造した4−{4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}イソキノリン−6−カルボキサミド(330mg,0.83mmol)をメタノール−水(90:10,V/V,15mL)に溶解し、そこへp−トルエンスルホン酸一水和物(213mg、1.24mmol)を加え、室温で24時間攪拌した。トリエチルアミン(300μL)を加えた後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール、100:0−80:20、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(160mg、収率61%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 1.76-1.86 (2H, m), 2.06-2.14 (2H, m), 2.91-2.98 (2H, m), 3.29-3.36 (2H, m), 3.50-3.61 (5H, m), 4.58-4.61 (1H, m), 7.63 (1H, br s), 8.05 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.15 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.23 (1H, s), 8.31 (1H, br s), 8.50 (1H, s), 9.03 (1H, s).
MS (FAB+) m/z: 316 (M+H)+.
【0209】
<実施例21>
tert-ブチル (2-{[1-(6-カルバモイルイソキノリン-4-イル)ピペリジン-3-イル]メトキシ}エチル)カーバメート
【0210】
【化36】

【0211】
tert-ブチル[2-(ピペリジン-3-イルエトキシ)エチル]カーバメート(572mg、2.21mmol)と実施例15(15c)で製造した2-(トリメチルシリル)エチル4-{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}イソキノリン-6-カルボキシレート(733mg、1.74mmol)を用い、実施例15(15d)および実施例15(15e)と同様の方法を用いて標記目的化合物(497mg、収率54%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.37 (11H, s), 1.79-1.94 (2H, m), 2.21-2.34 (1H, m), 2.87 (1H, br s), 2.97-3.07 (1H, m), 3.20-3.41 (4H, m), 3.43-3.51 (2H, m), 3.53-3.61 (1H, m), 3.73 (1H, br s), 4.84 (1H, br s), 5.90 (1H, br s), 6.86 (1H, br s), 7.95-8.08 (2H, m), 8.24 (1H, s), 8.53 (1H, s), 8.99 (1H, s).
MS (EI+) m/z: 429 (M+H)+
【0212】
<実施例22>
4-{3-[(2-アミノエトキシ)メチル]ピペリジン-1-イル}イソキノリン-6-カルボキサミド 塩酸塩
【0213】
【化37】

【0214】
実施例21で製造したtert-ブチル (2-{[1-(6-カルバモイルイソキノリン-4-イル)ピペリジン-3-イル]メトキシ}エチル)カーバメート(158mg、0.368mmol)をジオキサン(5mL)に溶解し、4M塩酸/ジオキサン溶液(2mL)を加え室温で終夜攪拌した。反応後、減圧下溶媒を留去し、標記目的化合物(148mg, 収率100%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 1.19-1.38 (1H, m), 1.78-1.96 (2H, m), 2.13-2.29 (1H, m), 2.75-3.05 (4H, m), 3.44-3.67 (8H, m), 7.89 (1H, s), 7.98 (2H, s), 8.24-8.33 (1H, m), 8.46-8.64 (2H, m), 9.48 (1H, s).
MS(EI+) m/z: 329 (M+H)+
【0215】
<実施例23>
4-(4-ヒドロキシ-4-フェニルピペリジン-1-イル)イソキノリン-6-カルボキサミド
【0216】
【化38】

【0217】
4-ヒドロキシ-4-フェニルピペリジン(193mg、1.09mmol)と実施例15(15c )で製造した2-(トリメチルシリル)エチル4-{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}イソキノリン-6-カルボキシレート(314mg、0.746mmol)を用い、実施例15(15d)および実施例15(15e)と同様の方法を用いて標記目的化合物(200mg、収率60%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 1.79-1.87 (2H, m), 2.30-2.41 (2H, m), 3.24-3.38 (4H, m), 5.07 (1H, s), 7.26 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.39 (2H, dd, J = 7.7, 7.3 Hz), 7.62 (1H, br s), 7.63 (2H, d, J = 7.7 Hz), 8.07 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.16 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.30 (1H, s), 8.32 (1H, br s), 8.57 (1H, s), 9.04 (1H, s).
MS (EI+) m/z: 348 (M+H)+
【0218】
<実施例24>
4-(4-フェニル-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)イソキノリン-6-カルボキサミド
【0219】
【化39】

【0220】
実施例23で製造した4-(4-ヒドロキシ-4-フェニルピペリジン-1-イル)イソキノリン-6-カルボキサミド(134mg、0.386mmol)をトリフルオロ酢酸(1mL)/ジクロロメタン(1.5mL)に溶解し、終夜加熱還流した。反応後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、50:50−0:100、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(108mg、収率85%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 2.74-2.84 (2H, m), 3.35-3.54 (2H, m), 3.88-3.98 (2H, m), 6.42 (1H, m), 7.30 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.40 (2H, dd, J = 7.7, 7.3 Hz), 7.56 (2H, d, J = 7.7 Hz), 7.62 (1H, s), 8.08 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.18 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.33 (1H, s), 8.34 (1H, s), 8.57 (1H, s), 9.07 (1H, s).
MS (EI+) m/z: 330 (M+H)+
【0221】
<参考例1>
4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン
(1a)ベンジル 4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−カルボキシレート
【0222】
【化40】

【0223】
2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル 4−メチルベンゼンスルフォネート(49.8g、166mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(500mL)に溶解し、そこへベンジル 4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボキシレート(31.1g、132mmol)を加えた。さらに水素化ナトリウム(含量55%)(7.23g、166mmol)を一度に加えて、窒素雰囲気下、室温で2時間攪拌した。
反応液にジクロロメタンと水を加え、ジクロロメタンで抽出した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、100:0−50:50、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(45.6g、収率95%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.49-1.62 (6H, m), 1.69-1.75 (1H, m), 1.78-1.88 (3H, m), 3.20-3.25 (2H, m), 3.45-3.66 (5H, m), 3.74-3.90 (4H, m), 4.64 (1H, t, J = 3.7 Hz), 5.12 (2H, s), 7.29-7.38 (5H, m).
【0224】
(1b)ベンジル 4−(2−ヒドロキシエトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート
【0225】
【化41】

【0226】
参考例1(1a)で製造したベンジル 4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−カルボキシレート(45.6g、125mmol)をメタノールに溶解し、p−トルエンスルホン酸一水和物(11.9g、62.7mmol)を加え、室温で2時間半攪拌した。
反応液に炭酸水素ナトリウム(粉末)を加え、減圧下溶媒を留去した。析出した固体を酢酸エチルで洗いながらろ過により除去後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、60:40−0:100、V/V)により精製し、標記目的化合物(29.1g、収率83%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.52-1.60 (2H, m), 1.82-1.90 (2H, m), 1.98 (1H, t, J = 6.0 Hz), 3.18-3.24 (2H, m), 3.50-3.55 (1H, m), 3.58 (3H, t, J= 4.6 Hz), 3.73 (2H, dt, J = 6.0, 4.6 Hz), 3.79-3.86 (2H, m), 5.13 (2H, s), 7.29-7.38 (5H, m).
【0227】
(1c)ベンジル 4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート
【0228】
【化42】

【0229】
参考例1(1b)で製造したベンジル 4−(2−ヒドロキシエトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(20.0g、71.6mmol)をジクロロメタン(360mL)に溶解し、そこへN,N−ジメチルアミノピリジン(875mg、7.16mmol)およびトリエチルアミン(20.0mL、143mmol)を加えた。さらにp−トルエンスルホニルクロリド(17.7g、93.1mmol)を少しずつて加え、室温で2時間半攪拌した。
反応液に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、100:0−50:50、V/V)により精製し、標記目的化合物(30.7g、収率99%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.44-1.51 (2H, m), 1.70-1.77 (2H, m), 2.44 (3H, s), 3.19-3.24 (2H, m), 3.44-3.48 (1H, m), 3.65 (2H, t, J= 4.7 Hz), 3.66-3.70 (2H, m), 4.15 (2H, t, J = 4.7 Hz), 5.12 (2H, s), 7.30-7.38 (7H, m), 7.79 (2H, d, J = 8.6 Hz).
【0230】
(1d)4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−カルボキシレート
【0231】
【化43】

【0232】
参考例1(1c)で製造したベンジル 4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.64g、3.79mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、そこへテトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(540μL、5.69mmol)及び水素化ナトリウム(含量55%)(248mg、5.69mmol)を加え、室温で20時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン、0:100−40:60、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(510mg、収率37%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.58-1.60 (4H, m), 1.86-1.89 (4H, m), 3.20-3.23 (2H, m), 3.40-3.46 (2H, m), 3.51-3.53 (2H, m), 3.60-3.63 (4H, m), 3.80-3.82 (2H, m), 3.92-3.94 (2H, m), 5.12 (2H, s), 7.34-7.35 (5H, m).
MS (FAB) m/z: 364 (M+H)+
【0233】
(1e)4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン
【0234】
【化44】

【0235】
参考例1(1e)で製造したベンジル 4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−カルボキシレート(505mg、1.39mmol)をメタノール(15mL)に溶解し、水酸化パラジウム(50mg)を加え水素雰囲気下、室温で18時間攪拌した。反応液をセライトろ過し、減圧下溶媒を留去して標記目的化合物(318mg、収率100%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.43-1.52 (2H, m), 1.58-1.61 (2H, m), 1.85-1.96 (4H, m), 2.61-2.67 (2H, m), 3.09-3.11 (2H, m), 3.40-3.46 (3H, m), 3.50-3.57 (1H, m), 3.61-3.62 (4H, m), 3.93-3.96 (2H, m).
MS (FAB) m/z: 230 (M+H)+
【0236】
<参考例2>
4−{2−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イロキシ]エトキシ}ピペリジン
【0237】
【化45】

【0238】
参考例1(1c)で製造したベンジル 4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(4.00g、9.23mmol)及び(3R)−テトラヒドロフラン−3−オール(1.05g、12.0mmol)を用い、参考例1(1d)および参考例1(1e)と同様の方法を用いて標記目的化合物(1.56g、収率79%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.39-1.46 (2H, m), 1.90-1.95 (2H, m), 1.97-2.01 (2H, m), 2.57-2.62 (2H, m), 3.06-3.10 (2H, m), 3.36-3.42 (1H, m), 3.54-3.63 (4H, m), 3.77-3.84 (3H, m), 3.90 (1H, q, J = 7.8 Hz), 4.16-4.19 (1H, m).
MS (FAB) m/z: 216 (M+H)+
【0239】
<参考例3>
4−{2−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イロキシ]エトキシ}ピペリジン
【0240】
【化46】

【0241】
参考例1(1c)で製造したベンジル 4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(4.00g、9.23mmol)及び(3S)−テトラヒドロフラン−3−オール(1.05g、12.0mmol)を用い、参考例1(1d)および参考例1(1e)と同様の方法を用いて標記目的化合物(1.52g、収率77%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.39-1.46 (2H, m), 1.90-1.95 (2H, m), 1.97-2.01 (2H, m), 2.57-2.62 (2H, m), 3.06-3.10 (2H, m), 3.36-3.42 (1H, m), 3.55-3.63 (4H, m), 3.77-3.84 (3H, m), 3.90 (1H, q, J = 7.8 Hz), 4.16-4.19 (1H, m).
MS (FAB) m/z: 216 (M+H)+
【0242】
<参考例4>
4−[2−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)エトキシ]ピペリジン
【0243】
【化47】

【0244】
参考例1(1c)で製造したベンジル 4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(4.00g、9.23mmol)、及びテトラヒドロフラン−3−イルメトキシ(1.23g、12.0mmol)を用い、参考例1(1d)および参考例1(1e)と同様の方法を用いて標記目的化合物(1.41g、収率67%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.42-1.49 (2H, m), 1.57-1.63 (1H, m), 1.90-1.96 (2H, m), 1.97-2.04 (1H, m), 2.50-2.58 (1H, m), 2.59-2.65 (2H, m), 3.07-3.12 (2H, m), 3.37-3.42 (2H, m), 3.43-3.49 (1H, m), 3.57-3.63 (5H, m), 3.70-3.75 (1H, m), 3.81-3.85 (2H, m).
MS(FAB) m/z: 230 (M+H)+
【0245】
<参考例5>
4-〔2-[(ジメチルアミノ)スルホニル]エトキシ〕ピペリジン
(5a)ベンジル 4-〔2-[(ジメチルアミノ)スルホニル]エトキシ〕ピペリジン-1-カルボキシレート
【0246】
【化48】

【0247】
ベンジル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(5.0g、21.2mmol)をテトラヒドロフラン(100ml)に溶解し、氷冷下、水素化ナトリウム(55%含量)(1.0g、22.9mmol)を加えた。氷冷にて30分撹拌後N,N−ジメチルエテンスルホンアミド(3.0g、22.2mmol)の20mlテトラヒドロフラン溶液を5分かけて滴下した。氷冷にて30分、室温にて3時間撹拌後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、50:50−0:100、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(4.9g、収率62%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.48-1.61 (2H, m), 1.82-1.92 (2H, m), 3.14-3.25 (4H, m), 3.49-3.58 (1H, m), 3.79-3.89 (4H, m), 5.12 (2H, s), 7.28-7.42 (5H, m).
【0248】
(5b)4-〔2-[(ジメチルアミノ)スルホニル]エトキシ〕ピペリジン
【0249】
【化49】

【0250】
参考例5(5a)で製造したベンジル 4-〔2-[(ジメチルアミノ)スルホニル]エトキシ〕ピペリジン-1-カルボキシレート(4.9g、13.2mmol)を用い、参考例1(1e)同様の方法を用いて標記目的化合物(3.1g、収率99%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.37-1.50 (2H, m), 1.90-2.00 (2H, m), 2.56-2.66 (2H, m), 2.88 (6H, s), 3.04-3.14 (2H, m), 3.22 (2H, t, J = 6.2 Hz), 3.37-3.46 (1H, m), 3.84 (2H, t, J = 6.2 Hz).
【0251】
<参考例6>
3-[(ジフルオロメトキシ) メチル] ピペリジン
(6a)ベンジル 3-[(ジフルオロメトキシ) メチル] ピペリジン-1-カルボキシレート
【0252】
【化50】

【0253】
ベンジル 3-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.49g、10.0mmol)をアセトニトリル(100mL)に溶解し、ヨウ化銅(I)(2.86g、15.0mmol)、2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸(2.66g、15.0mmol)加え80℃で20分攪拌した。室温に戻し、ヘキサン、酢酸エチルを適量加え、2Mアンモニア/メタノール溶液で中和した。不溶物をろ過により除去した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、100:0−0:100、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(1.82g、収率61%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.22-1.34 (1H, m), 1.41-1.55 (1H, m), 1.64-1.73 (1H, m), 1.76-1.92 (2H, m), 2.59-2.97 (2H, m), 3.64-3.77 (2H, m), 3.93-4.21 (2H, m), 5.13 (2H, s), 6.18 (1H, t, J = 74.5 Hz), 7.28-7.41 (5H, m).
【0254】
(6b)3-[(ジフルオロメトキシ) メチル] ピペリジン
【0255】
【化51】

【0256】
参考例6(6a)で製造したベンジル 3-[(ジフルオロメトキシ)メチル]ピペリジン−1−カルボキシレート(1.97g、6.58mmol)を用い、参考例1(1e)と同様の方法を用いて標記目的化合物(1.00g、収率92%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.12-1.20 (1H, m), 1.43-1.52 (1H, m), 1.65-1.71 (1H, m), 1.77-1.85 (2H, m), 2.35-2.40 (1H, m), 2.53-2.59 (1H, m), 2.98-3.03 (1H, m), 3.10-3.14 (1H, m), 3.64-3.71 (2H, m), 6.18 (1H, t, J = 75.0 Hz).
【0257】
<参考例7>
2−(メトキシメチル)モルホリン
(7a)4−ベンジル−2−(メトキシメチル)モルホリン
【0258】
【化52】

【0259】
(4−ベンジルモルホリン2−イル)メタノール(1.00g、4.83mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(15.0mL)に溶解し、氷冷下、水素化ナトリウム(含量55%、255mg、5.85mmol)を加え、そのまま20分間攪拌した。その後、反応液にヨードメタン(0.364mL、5.85mmol)を加え、室温下2時間攪拌した。
反応液に水と酢酸エチルを加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、100:0−80:20、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(1.06g、収率99%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.94-1.99 (1H, m), 2.16-2.22 (1H, m), 2.64-2.74 (2H, m), 3.32-3.42 (2H, m), 3.36 (3H, s), 3.46-3.54 (2H, m), 3.67-3.76 (2H, m), 3.87-3.90 (1H, m), 7.22-7.35 (5H, m).
【0260】
(7b)2−(メトキシメチル)モルホリン
【0261】
【化53】

【0262】
参考例7(7a)で製造した4−ベンジル−2−(メトキシメチル)モルホリン(1.06g、4.79mmol)を用い、参考例1(1e)と同様の方法を用いて標記目的化合物(554mg、収率88%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.65 (1H, dd, J = 12.0, 10.3 Hz), 2.78-2.82 (1H, m), 2.86-2.92 (2H, m), 3.34-3.42 (2H, m), 3.38 (3H, s), 3.60-3.68 (2H, m), 3.89-3.92 (1H, m).
【0263】
<参考例8>
4−[2−(1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ)エトキシ]ピペリジン
【0264】
【化54】

【0265】
参考例1(1c)で製造したベンジル 4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(7.8g、18.0mmol)、及び1,4−ジオキサン−2−イルメタノール(1.78g、15.1mmol)を用い、参考例1(1d)および参考例1(1e)と同様の方法を用いて標記目的化合物(4.4g、収率61%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.41-1.54 (2H, m), 1.89-1.98 (2H, m), 2.61-2.69 (2H, m), 3.05-3.14 (2H, m), 3.37-3.83 (14H, m).
【0266】
<参考例9>
4−(2−{[trans−4−メトキシテトラヒドロフラン−3−イル]オキシ}エトキシ)ピペリジン
(9a)ベンジル 4−{2−[(trans−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ]エトキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
【0267】
【化55】

【0268】
参考例1(1b)で製造したベンジル 4−(2−ヒドロキシエトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(6.70g、24.0mmol)と3,4−エポキシテトラヒドロフラン(1.03g、12.0mmol)をジクロロメタン(5.0mL)に溶解し、室温にて三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(0.34g、2.4mmol)を加え16時間攪拌した。三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(0.34g、2.4mmol)を追加したのち、さらに2時間攪拌した。トリエチルアミン(1.82g、18.0mmol)を加え、反応液をそのまま塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、100:0−0:100、酢酸エチル:メタノール、100:0−95:5、V/V)を用いて精製し標記目的化合物(2.14g、収率49%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.51-1.59 (2H, m), 1.80-1.88 (2H, m), 1.90 (1H, d, J = 5.2 Hz), 3.16-3.23 (2H, m), 3.48-3.54 (1H, m), 3.58-3.64 (2H, m), 3.66-3.70 (2H, m), 3.70-3.76 (2H, m), 3.78-3.87 (2H, m), 3.93-3.97 (2H, m), 4.04-4.09 (1H, m), 4.29-4.33 (1H, m), 5.12 (2H, s), 7.29-7.38 (5H, m).
MS (EI+) m/z: 366 (M+H)+
【0269】
(9b)ベンジル 4−{2−[(trans−4−メトキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ]エトキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
【0270】
【化56】

【0271】
参考例9(9a)で製造したベンジル ベンジル 4−{2−[(trans−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ]エトキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート(2.28g、6.25mmol)を用い、参考例7(7a)と同様の方法を用いて標記目的化合物(1.95g、収率82%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.49-1.61 (2H, m), 1.78-1.89 (2H, m), 3.17-3.25 (2H, m), 3.37 (3H, s), 3.48-3.55 (1H, m), 3.58-3.67 (4H, m), 3.75-3.88 (5H, m), 3.90-3.96 (2H, m), 3.98-4.02 (1H, m), 5.12 (2H, s), 7.28-7.40 (5H, m).
MS (EI+) m/z: 380 (M+H)+
【0272】
(9c)trans−4−(2−{[4−メトキシテトラヒドロフラン−3−イル]オキシ}エトキシ)ピペリジン
【0273】
【化57】

【0274】
参考例9(9b)で製造したベンジル 4−(2−{[trans−4−メトキシテトラヒドロフラン−3−イル]オキシ}エトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.90g、5.01mmol)を用い、参考例1(1e)と同様の方法を用いて標記目的化合物(1.23g、収率100%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.41-1.48 (2H, m), 1.89-1.95 (2H, m), 2.58-2.64 (2H, m), 3.06-3.11 (2H, m), 3.37 (3H, s), 3.37-3.42 (1H, m), 3.60-3.67 (4H, m), 3.77-3.80 (2H, m), 3.86-3.88 (1H, m), 3.92-3.96 (2H, m), 4.01-4.03 (1H, m).
MS (FAB+) m/z: 246 (M+H)+
【0275】
<参考例10>
4−(2−{[trans−4−(ジフルオロメトキシ)テトラヒドロフラン−3−イル]オキシ}エトキシ)ピペリジン
(10a)ベンジル 4−(2−{[trans−4−(ジフルオロメトキシ)テトラヒドロフラン−3−イル]オキシ}エトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート
【0276】
【化58】

【0277】
参考例9(9a)で製造したベンジル ベンジル 4−{2−[(trans−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ]エトキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート(2.65g、7.25mmol)を参考例6(6a)と同様の方法を用いて標記目的化合物(1.19g、収率40%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.49-1.61 (2H, m), 1.77-1.90 (2H, m), 3.17-3.26 (2H, m), 3.47-3.55 (1H, m), 3.57-3.63 (2H, m), 3.64-3.73 (2H, m), 3.75-3.87 (4H, m), 3.96-4.05 (2H, m), 4.10-4.16 (1H, m), 4.73-4.77 (1H, m), 5.12 (2H, s), 6.26 (1H, t, J= 73.4 Hz), 7.29-7.40 (5H, m).
MS (EI+) m/z: 416 (M+H)+
【0278】
(10b)4−(2−{[trans−4−(ジフルオロメトキシ)テトラヒドロフラン−3−イル]オキシ}エトキシ)ピペリジン
【0279】
【化59】

【0280】
参考例10(10a)で製造したベンジル 4−(2−{[trans−4−(ジフルオロメトキシ)テトラヒドロフラン−3−イル]オキシ}エトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.88g、4.53mmol)を用い、参考例1(1e)と同様の方法を用いて標記目的化合物(1.20g、収率94%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.42-1.50 (2H, m), 1.82 (1H, br s), 1.89-1.95 (2H, m), 2.60-2.66 (2H, m), 3.06-3.12 (2H, m), 3.36-3.43 (1H, m), 3.59-3.62 (2H, m), 3.67-3.70 (2H, m), 3.78-3.85 (2H, m), 3.98-4.04 (2H, m), 4.12-4.15 (1H, m), 4.75-4.77 (1H, m), 6.27 (1H, t, J = 73.6 Hz).
MS (FAB+) m/z: 282 (M+H)+
【0281】
<参考例11>
cis−4−{2−[(4−メトキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ]エトキシ}ピペリジン
【0282】
【化60】

【0283】
参考例1(1c)で製造したベンジル 4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(2.50g、5.77mmol)、及び4−メトキシテトラヒドロフラン−3−オール(820mg、6.94mmol)を用い、参考例1(1d)および参考例1(1e)と同様の方法を用いて標記目的化合物(1.20g、収率85%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.40-1.52 (2H, m), 1.88-1.98 (2H, m), 2.59-2.68 (2H, m), 3.05-3.13 (2H, m), 3.38-3.44 (1H, m), 3.45 (3H, s), 3.64-3.99 (9H, m), 4.08-4.16 (1H, m).
【0284】
<参考例12>
ピペリジン−4−イルメチル メチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)カルバメート
(12a)ベンジル 4−({[メチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)カルバモイル]オキシ}メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【0285】
【化61】

【0286】
ベンジル 4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(2.14g、8.57mmol)をジクロロメタン(26mL)に溶解し、そこへピリジン(1.04mL、12.9mmol)およびクロロギ酸p−ニトロフェニル(2.07g、12.9mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で35分攪拌後、N−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン塩酸塩(1.30g、8.57mmol)およびトリエチルアミン(3.59mL、25.7mmol)を加えてさらに4時間30分攪拌した。
反応液に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、100:0−50:50、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(2.22g、収率66%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.17-1.28 (2H, br m), 1.53-1.60 (3H, m), 1.66-1.89 (5H, br m), 2.73-2.86 (5H, br m), 3.39-3.52 (2H, m), 3.94-3.99 (2H, m), 4.00-4.04 (2H, m), 4.16-4.29 (3H, br m), 5.13 (2H, s), 7.30-7.37 (5H, m).
MS (FAB+) m/z: 391 (M+H)+
【0287】
(12b)ピペリジン−4−イルメチル メチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)カルバメート
【0288】
【化62】

【0289】
参考例12(12a)で製造したベンジル 4−({[メチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)カルバモイル]オキシ}メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(2.76g、8.62mmol)を用い、参考例1(1e)と同様の方法を用いて標記目的化合物(1.54g、収率96%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.17-1.31 (2H, m), 1.55-1.61 (2H, m), 1.62-1.98 (7H, m), 2.59-2.65 (2H, m), 2.77-2.82 (3H, br m), 3.09-3.13 (2H, m), 3.42-3.50 (2H, m), 3.93-3.96 (2H, m), 4.00-4.04 (2H, m).
MS (FAB+) m/z: 257 (M+H)+
【0290】
<参考例13>
2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イロキシ)エチル ピペリジン−1−カルボキシレート
(13a)1,4,8−トリオキサスピロ[4.5]デカン
【0291】
【化63】

【0292】
テトラヒドロ−4H−ピラン(6.00g、60.0mmol)をベンゼン(120mL)に溶解し、エチレングリコール(11.2g、180mmol)およびp−トルエンスルホン酸−1水和物(1.14g、6.00mmol)を加え、Dean−Stark管を用いて生成する水を除去しながら2時間還流した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、100:0−0:100、V/V)で精製し、標記目的化合物(7.79g、収率90%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.74 (4H, t, J = 5.5 Hz), 3.74-3.80 (4H, m), 3.98 (4H, s).
【0293】
(13b)2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イロキシ)エタノール
【0294】
【化64】

【0295】
参考例13(13a)で製造した 1,4,8−トリオキサスピロ[4.5]デカン
(0.43g、3.0mmol)をテトラヒドロフラン(1.0mL)に溶解し、−50℃に冷却した後、1.0M ボラン−テトラヒドロフラン錯体 テトラヒドロフラン溶液 (3.6mL)とトリフロロメタンスルホン酸トリメチルシリル(33mg、0.15mmol)を加えた。室温まで昇温し、18時間攪拌した。少量の水を加えた後、塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、100:0−0:100、V/V)で精製し、標記目的化合物(0.39g、収率88%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.53-1.65 (2H, m), 1.87-1.95 (2H, m), 2.01 (1H, t, J = 6.3 Hz), 3.40-3.48 (2H, m), 3.50-3.57 (1H, m), 3.57-3.61 (2H, m), 3.71-3.77 (2H, m), 3.92-3.99 (2H, m).
【0296】
(13c)ベンジル 2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イロキシ)エチル ピペラジン−1,4−ジカルボキシラート
【0297】
【化65】

【0298】
参考例13(13a)で製造した 2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イロキシ)エタノール(1.46g、10.0mmol)と1−ピペラジンカルボン酸ベンジル(2.68g、13.0mmol)を用い、参考例12(12a)と同様の方法を用いて標記目的化合物(3.42g、収率87%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.51-1.64 (2H, m), 1.85-1.93 (2H, m), 3.39-3.55 (11H, m), 3.68 (2H, t, J = 5.0 Hz), 3.90-3.97 (2H, m), 4.25 (2H, t, J = 5.0 Hz), 5.15 (2H, s), 7.30-7.42 (5H, m).
MS (EI+) m/z: 393 (M+H)+
【0299】
(13d)2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イロキシ)エチル ピペリジン−1−カルボキシレート
【0300】
【化66】

【0301】
参考例11(11c)で製造したベンジル 2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イロキシ)エチル ピペリジン−1,4−ジカルボキシレート(3.50g、8.92mmol)を用い、参考例1(1e)と同様の方法を用いて標記目的化合物(2.26g、収率98%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.56-1.63 (2H, m), 1.87-1.92 (2H, m), 2.80-2.85 (4H, br m), 3.41-3.47 (6H, m), 3.50-3.55 (1H, m), 3.68 (2H, t, J = 4.9 Hz), 3.92-3.96 (2H, m), 4.24 (2H, t, J = 4.9 Hz).
MS (FAB+) m/z: 259 (M+H)+
【0302】
<参考例14>
1,4:3,6−ジアンヒドロ−2−O−[2−({1−[2−(エトキシカルボニル)−1,6−ナフチリジン−8−イル]ピペリジン−4−イル}オキシ)エチル]−5−O−メチルへキシトール
(14a)1,4:3,6−ジアンヒドロ−2−O−[2−({1−[(ベンジルオキシ)カルボニル]ピペリジン−4−イル}オキシ)エチル]−5−O−メチル−D−マンニトール
【0303】
【化67】

【0304】
参考例1(1c)で製造したベンジル 4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(6.80g、15.7mmol)、及び1,4:3,6−ジアンヒドロ−2−O−メチル−D−マンニトール(2.10g、13.1mmol)を用い、参考例1(1d)と同様の方法を用いて標記目的化合物(3.6g、収率65%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.49-1.61 (2H, m), 1.77-1.89 (2H, m), 3.15-3.25 (2H, m), 3.46 (3H, s), 3.48-3.56 (1H, m), 3.61-3.73 (5H, m), 3.75-3.86 (3H, m), 3.91-3.98 (1H, m), 4.01-4.17 (3H, m), 4.54-4.60 (2H, m), 5.12 (2H, s), 7.29-7.40 (5H, m).
【0305】
(14b)1,4:3,6−ジアンヒドロ−2−O−メチル−5−O−[2−(ピペリジン−4−イルオキシ)エチル]−D−マンニトール
【0306】
【化68】

【0307】
参考例14(14a)で製造したベンジル 1,4:3,6−ジアンヒドロ−2−O−[2−({1−[(ベンジルオキシ)カルボニル]ピペリジン−4−イル}オキシ)エチル]−5−O−メチル−D−マンニトール(3.60g、5.77mmol)を用い、参考例1(1e)と同様の方法を用いて標記目的化合物(2.4g、収率98%)を得、単離せずに次の反応に用いた。
【0308】
(14c)1,4:3,6−ジアンヒドロ−2−O−[2−({1−[2−(エトキシカルボニル)−1,6−ナフチリジン−8−イル]ピペリジン−4−イル}オキシ)エチル]−5−O−メチル−D−マンニトール
【0309】
【化69】

【0310】
実施例14(14b)で製造した1,4:3,6−ジアンヒドロ−2−O−メチル−5−O−[2−(ピペリジン−4−イルオキシ)エチル]−D−マンニトール(2.0g、6.96mmol)を用い、実施例1(1a)と同様の方法を用いて標記目的化合物(683mg、収率65%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.49 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.93-2.04 (2H, m), 2.13-2.22 (2H, m), 3.25-3.33 (2H, m), 3.47 (3H, s), 3.61-3.76 (6H, m), 3.81-4.00 (4H, m), 4.04-4.22 (3H, m), 4.49 (2H, q, J = 7.1 Hz), 4.56-4.63 (2H, m), 8.25 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.33 (1H, s), 8.37 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.90 (1H, s).
【0311】
以下に記載の実施例25−117は、上述の製造方法A、B又はCによって製造した。以下の表中、「Ex.No.」は、実施例番号を示し、「Structure」は、実施例化合物の構造式を示し、「Data」は、実施例化合物の物理化学的データを示し、「Mthd」は、実施例化合物が、製造方法A、B又はCのいずれによって製造されたかを示す。
【0312】
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

【表10】

【表11】

【表12】

【表13】

【表14】

【表15】

【表16】

【表17】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【化1】


[式中、各置換基は以下のように定義される。
Aは、
A1から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基を示す。
3−10員環ヘテロシクリル基は、
アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、1,4−ジオキサニル基、ピペラジニル基、アゼパニル基、1、4−ジアゼパニル基、ピロリル基、チアゾイル基、ピリジル基、テトラヒドロピリジル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロイソキノリル基及びデカヒドロイソキノリル基からなる群から選択される基を示す。
A1:
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルバモイル基、ジC1−C6アルキルカルバモイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルキルカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルコキシカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルキル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC6−C10アリール基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC6−C10アリールオキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC6−C10アリールカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基
A2:
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルバモイル基、ジC1−C6アルキルカルバモイル基、ジC1−C6アルキルアミノスルホニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいカルバモイルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルキルアミノ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C6シクロアルキル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルキルカルボニル基、
ハロゲノC1−C6アルキル基、
ハロゲノC1−C6アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルスルホニル基
A3:
ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、シアノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、ハロゲノC1−C6アルコキシ基、C1−C6アルコキシカルボニルアミノ基、3−10員環ヘテロシクリル基、3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、カルバモイル基、ジC1−C6アルキルカルバモイル基、C1−C6アルキルスルホニル基
Bは、以下の置換基群から選択されるいずれか1の置換基を示す。
B1から選択される基で置換されていてもよいアミノ基、
B1から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基
B1:
ヒドロキシ基、アミノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、ヒドロキシC1−C6アルキル基
Xは、−N=又は−CH=を示す。]
【請求項2】
Aが、A1から選択される基で置換されていてもよいピペリジニル基、A1から選択される基で置換されていてもよいピペラジニル基又はA1から選択される基で置換されていてもよいモルホリニル基である、請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【請求項3】
A1が、以下の置換基群である、請求項1又は2に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいシクロヘキシル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェノキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいベンゾイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基
【請求項4】
A2が、以下の置換基群である、請求項1−3から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基、ジメチルアミノスルホニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいカルバモイルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルアミノ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロプロピルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロヘキシルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルカルボニル基、
ハロゲノC1−C6アルキル基、
ハロゲノC1−C6アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルスルホニル基
【請求項5】
A3が、以下の置換基群である、請求項1−4から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、t−ブトキシカルボニルアミノ基、C1−C6アルキル基、C1−C3アルコキシ基、ハロゲノC1−C3アルコキシ基、3−10員環ヘテロシクリル基、3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基、メチルスルホニル基
【請求項6】
Bが、C1−C6アルキル基で置換されていてもよいアミノ基である、請求項1−5から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【請求項7】
Bが、アミノ基、メチルアミノ基又はエチルアミノ基である、請求項1−5から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【請求項8】
Xが、−N=である、請求項1−7から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【請求項9】
一般式(I)が、一般式(I−a)である、請求項1−7から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【化2】



[式中、各置換基は、一般式(I)の場合と同意義を示す。
A1−1及びA1−2は、同一又は異なって、水素原子又はA1から選択される基を示す。Yは、−CH−、−CH−、−NH−、−N−又は−O−を示す。]
【請求項10】
A1−2が、水素原子である、請求項9に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【請求項11】
A1−1が、以下の置換基群から選択される基である、請求項9又は10に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ジメチルカルバモイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいシクロヘキシル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェノキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいベンゾイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基
【請求項12】
A1−1が、以下の置換基群から選択される基である、請求項9又は10に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
ジメチルカルバモイル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシカルボニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェニル基、
A2から選択される基で置換されていてもよいフェノキシ基、
A2から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基
【請求項13】
A2が、以下の置換基群である、請求項9−12から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ジメチルカルバモイル基、ジメチルアミノスルホニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいカルバモイルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルアミノ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロプロピルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロヘキシルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルカルボニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルカルボニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよい3−10員環ヘテロシクリルスルホニル基
【請求項14】
A2が、以下の置換基群である、請求項9−12から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
ジメチルカルバモイル基、ジメチルアミノスルホニル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいカルバモイルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキルアミノ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基、
A3から選択される基で置換されていてもよいC1−C3アルコキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロプロピルオキシ基、
A3から選択される基で置換されていてもよいシクロヘキシルオキシ基
【請求項15】
A3が、以下の置換基群である、請求項9−14から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、t−ブトキシカルボニルアミノ基、C1−C6アルキル基、C1−C3アルコキシ基、ハロゲノC1−C3アルコキシ基、3−10員環ヘテロシクリル基、3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基、メチルスルホニル基
【請求項16】
A3が、以下の置換基群である、請求項9−14から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、メチル基、メトキシ基、ジフルオロメトキシ基、t−ブトキシカルボニルアミノ基、3−10員環ヘテロシクリル基、3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、ジメチルカルバモイル基、メチルスルホニル基
【請求項17】
A3が、以下の置換基群である、請求項9−14から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
3−10員環ヘテロシクリル基、3−10員環ヘテロシクリルオキシ基、メチルスルホニル基、メトキシ基、ジフルオロメトキシ基
【請求項18】
Yが、−CH−、−CH−、−NH−又は−N−である、請求項9−16から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【請求項19】
A1−1が、以下の置換基群から選択される基である、請求項9又は10に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
フェニル基、メトキシ基、メトキシメチル基、2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシ基、2−(シクロプロピルオキシ)エトキシ基、2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエトキシ基、ジメチルカルバモイル基、2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]エトキシ基、2−エトキシエトキシ基、2−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ基、2−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ基、2−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)エトキシ基、チアゾイル基、
2−[(4−メトキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ]エトキシ基、2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシカルボニル基
【請求項20】
Bが、C1−C6アルキル基で置換されていてもよいアミノ基である、請求項9−19から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【請求項21】
Bが、アミノ基、メチルアミノ基又はエチルアミノ基である、請求項9−19から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【請求項22】
Xが、−N=である、請求項9−21から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【請求項23】
以下の化合物群から選択されるいずれか1の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
8−ピペリジン−1−イル−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−モルホリン−4−イル−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−(4−フェニルピペラジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−[3−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−{4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−8−{4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−{4−[2−(シクロプロピルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−{4−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−[4−(ジメチルカルバモイル)ピペラジン−1−イル]−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−(4−{2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]エトキシ}ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−[4−(2−エトキシエトキシ)ピペリジン−1−イル]−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−(4−{2−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ}ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−8−(4−{2−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ}ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−(4−{2−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ}ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−8−(4−{2−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ]エトキシ}ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
8−{4−[2−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−8−{4−[2−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
4−ピペリジン−1−イル−イソキノリン−6−カルボキサミド、
4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)イソキノリン−6−カルボキサミド、
4−モルホリン−4−イルイソキノリン−6−カルボキサミド、
4−[(3S)-3−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]イソキノリン−6−カルボキサミド、
4−[(3R)-3−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]イソキノリン−6−カルボキサミド、
4−[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]イソキノリン−6−カルボキサミド、
4−{4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}イソキノリン−6−カルボキサミド、
4−{4−[2−(シクロプロピルオキシ)エトキシ]ピペリジン−1−イル}イソキノリン−6−カルボキサミド、
trans-8−(4−{2−[(4−メトキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ]エトキシ}ピペリジン−1−イル)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド、
2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)エチル 4-(2-カルバモイル−1,6−ナフチリジン−8−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート
【請求項24】
骨形成を促進するために用いられる、請求項23に記載された医薬組成物。
【請求項25】
骨代謝を改善するために用いられる、請求項23に記載された医薬組成物。
【請求項26】
骨代謝に関連する疾患を予防又は治療するために用いられる、請求項23に記載された医薬組成物。
【請求項27】
骨代謝に関連する疾患が、骨粗鬆症である、請求項26に記載された医薬組成物。
【請求項28】
哺乳動物に請求項23に記載された医薬組成物の有効量を投与することを特徴とする骨代謝の改善方法。
【請求項29】
哺乳動物に請求項23に記載された医薬組成物の有効量を投与することを特徴とする、骨代謝に関連する疾患の予防方法又は治療方法。
【請求項30】
哺乳動物に請求項23に記載された医薬組成物の有効量を投与することを特徴とする、骨粗鬆症の予防方法又は治療方法。


【公開番号】特開2012−36168(P2012−36168A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145074(P2011−145074)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(307010166)第一三共株式会社 (196)
【Fターム(参考)】