説明

ムスカリン様受容体アンタゴニストとしての3,6−二置換アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン誘導体

本発明は、構造(I)で表される3,6−二置換アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンの誘導体に関する。本発明の化合物は、ムスカリン様受容体アンタゴニストとして機能でき、そしてムスカリン様受容体を通して指向される呼吸器、泌尿器および胃腸系の種々の疾患の治療のために使用されうる。本発明は、本発明の化合物を含有する医薬組成物、およびムスカリン様受容体を通して指向される疾患を治療する方法にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、3,6−二置換アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンの誘導体に関する。本発明の化合物は、ムスカリン様受容体アンタゴニストとして機能でき、そしてムスカリン様受容体を通して指向される呼吸器、泌尿器および胃腸系の種々の疾患の治療のために使用されうる。
【0002】
本発明は、本発明の化合物を含有する医薬組成物、およびムスカリン様受容体を通して指向される疾患を治療する方法にも関する。
【背景技術】
【0003】
Gタンパク質結合受容体(GPCR)の構成要素としてのムスカリン様受容体は、5つの受容体サブタイプ(M1、M2、M3、M4およびM5)のファミリーから構成され、そして神経伝達物質アセチルコリンによって活性化される。これらの受容体は、複数の臓器および組織に広く分布し、そして中枢および末梢のコリン作用性神経伝達の維持に重要である。脳および他の臓器でのこれらの受容体サブタイプの領域分布は、実証された。例えば、M1サブタイプは、大脳皮質および自律神経節のような神経組織に主に配置され、M2サブタイプは、それが、コリン作動で誘発される徐脈をもたらす心臓に主に存在し、そしてM3サブタイプは、平滑筋および唾液腺に優勢に配置される(非特許文献1、非特許文献2)。
【0004】
非特許文献3、並びに非特許文献4での検討では、アルツハイマー病、疼痛、泌尿器疾患症状、慢性閉塞性肺疾患などのような様々の疾患症状で、リガンドによりムスカリン様受容体サブタイプを調節する生物学的能力が記述される。
【0005】
非特許文献5での検討では、中枢神経系でのムスカリン様受容体についての治療機会が記述され、そしてムスカリン様受容体構造および機能、薬理学およびそれらの治療用途が詳説される。
【0006】
アセチルコリンアゴニストおよびアンタゴニストのムスカリン様クラスの薬理学および医療態様は、非特許文献6での検討に表される。
【0007】
非特許文献7では、ノックアウトマウスの様々のムスカリン様受容体を使用して、様々のムスカリン様受容体サブタイプの役割における最近の開発も要約された。
【非特許文献1】Nature、1986年;323巻:411頁。
【非特許文献2】Science、1987年;237巻:527頁。
【非特許文献3】Current Opinions in Chemical Biology、1999年;3巻:426頁。
【非特許文献4】Eglenらによる、Trends in Pharmacological Sciences、2001年;22巻:409頁。
【非特許文献5】Christian C.Felderらによる、J.Med.Chem.2000年;43巻:4333頁。
【非特許文献6】Molecules、2001年;6巻:142頁。
【非特許文献7】N.J.M.Birdsallら、Trends in Pharmacological Sciences、2001年;22巻:215頁。 ムスカリンおよびピロカルピンのようなムスカリン様アゴニスト、およびアトロピンのようなアンタゴニストは、一世紀にわたって知られてきたが、しかし、個々の受容体に特異的な機能を指定することを困難にする受容体サブタイプ選択性化合物の発見にほとんど進展はなされていない。アトロピンのような典型的ムスカリン様アンタゴニストは、強力な気管支拡張薬であるが、それらの臨床的利用性は、心拍頻数、かすみ目、口の乾き、便秘、認知症などのような末梢および中枢の両方の有害な影響の発生が高いことにより限定される。臭化イプラトロピウムのようなアトロピンの4分の1の誘導体の継続的開発は、非経口で投与された選択肢よりよく許容されるが、しかしそれらのほとんどは、ムスカリン様受容体サブタイプについての選択性の欠如により、理想的な抗コリン感受性気管支拡張薬ではない。現存の化合物は、それらの選択性の欠如のために限られた治療利益を供し、そしてのどの渇き、吐き気、瞳孔散大、およびM2受容体に引起される徐脈のような心臓に関連したもののような用量限定副作用を生じる。
【0008】
Annual Review of Pharmacological Toxicol.2001年、41巻:691頁では、下部泌尿器管感染の薬理学が記述される。ムスカリン様受容体で非選択的に作用するオキシブチニンおよびトルテロジンのような抗ムスカリン様剤は、長年、膀胱機能亢進を治療するために使用されたが、これらの剤の臨床効率は、口の渇き、かすみ目および便秘のような副作用により制限されてきた。トルテロジンは、一般に、オキシブチニンよりよく耐性があると評価される(W.D.Seersら、Curr.Opin.Invest.Drugs、2巻:268頁。 C.R.Chappleら、Urology、55巻:33頁。)、Steers WD,Barrot DM、Wein AJ、1996年、排尿機能不全:診断分類および管理。「成人および小児科の泌尿器科学」で、JY Gillenwatter,JT Grayhack、SS Howards,JW Duckett,1220−1325頁、ミズーリ州セントルイス;Mosby.第3版。
【0009】
これらの向上にもかかわらず、別個のサブタイプと相互作用でき、したがって有害な影響の発生を回避する新たな高度に選択性のあるムスカリン様アンタゴニストの開発の必要性が残っている。
【0010】
ムスカリン様受容体に対してアンタゴニスト性活性を示す化合物は、日本国公開公報番号第92921/1994号および第135958/1994号;国際公開公報第93/16048号;米国特許番号第3,176,019号;英国特許第940,540号;欧州特許第0325571号;国際公開公報第98/29402号;欧州特許第0801067号;欧州特許第0388054号;国際公開公報第9109013号;米国特許番号第5,281,601号に記述されている。米国特許番号第6,174,900号、第6,130,232号および第5,948,792号;国際公開公報第97/45414号は、1,4−二置換ピペリジン誘導体に関する;国際公開公報第98/05641号は、フッ化1,4−二置換ピペリジン誘導体を記述する;国際公開公報第93/16018号および国際公開公報第96/33973号は、その他の資料である。
【0011】
J.Med.Chem.2002年;44巻:984頁での報告は、他の受容体サブタイプに対して識別する選択性M3アンタゴニストとしてシクロヘキシルメチルピペリジニル・トリフェニルプロピオアミド誘導体を記述する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、ムスカリン様受容体アンタゴニストとして、そして呼吸器、泌尿器および胃腸系の種々の疾患の治療のために安全かつ有効な治療または予防剤として有用である3,6−二置換アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンの誘導体、およびその新規化合物の合成方法を提供する。
【0013】
本発明は、その化合物を含有し、そして呼吸器、泌尿器および胃腸系の種々の疾患の治療のために有用である許容しうる担体、賦形剤または希釈剤も含みうる医薬組成物も提供する。
【0014】
本発明は、本化合物のそれの範囲内のプロドラッグも含む。一般に、このようなプロドラッグは、定義された化合物に、インビボで速やかに変換されるこれらの化合物の官能化誘導体である。
【0015】
適切なプロドラッグの選択および製造のための従来の手段は、当業者に知られている。
【0016】
本発明は、同じ形の活性を示すこれらの化合物のエナンチオマー、ジアステレオマー、N−オキシド、多形体、医薬上許容しうる塩、医薬上許容しうる溶媒和物、エステルおよび代謝産物も含む。
【0017】
本発明は、さらに、医薬上許容しうる担体と組み合わせて、本発明の化合物を包含する医薬組成物、それらのプロドラッグ、代謝産物、エナンチオマー、ジアステレオマー、N−オキシド、多形体、医薬上許容しうる塩、医薬上許容しうる溶媒和物またはエステルを含み、そして都合により、賦形剤を包む。
【0018】
本発明の他の利点は、続く説明で説明され、そして部分的には、その説明から明らかであるか、または本発明の実施により習得されうる。本発明の目的および利点は、付随の請求項で指摘される機構および組合せの手段により認識され、そして得ることができる。
【0019】
本発明の1つの態様により、式I:
【0020】
【化1】

式I


(式中、
Arは、酸素、硫黄および窒素原子より構成される群から選択される1−2個の異種原子を有するアリールまたはヘテロアリール環を表し、そのアリールまたはヘテロアリール環は、未置換であるか、または直鎖または分岐鎖低級アルキル(C1−C4)、トリフルオロメチル、メチレンジオキシ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン(例えば、F、Cl、Br、I)、ニトロ、低級アルコキシ(C1−C4)、アリールオキシ、アミノまたは低級アルキルアミノから独立に選択される1から3個までの置換基で置換されうる;
1は、C3−C9シクロアルキル環、C3−C9シクロアルケニル環;酸素、硫黄および窒素原子より構成される群から選択される1−2個までの異種原子を有するアリールまたはヘテロアリール環を表し、そのアリールまたはヘテロアリール環は、未置換であるか、または低級アルキル(C1−C4)、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、低級アルコキシカルボニル、ハロゲン、低級アルコキシ(C1−C4)、未置換アミノまたは低級アルキル(C1−C4)アミノから独立に選択される1から3個までの置換基で置換されうる;
2は、水素、ヒドロキシ、アミノ、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、カルバモイルまたはハロゲン(例えば、F、Cl、Br、I)を表す;
Wは、(CH2p(式中、pは、0から1までを表す)を表す;
Xは、酸素、硫黄、NR(式中、Rは、Hまたは低級アルキル(C1−C4)である)または原子なしを表す;
Yは、(CHR5qCO(式中、R5は、水素、またはメチルを表す)を表すか;またはYは、(CH2q(式中、qは、0から4までを表す)を表す;
mは、0から2までを表す;
3は、水素、低級アルキルまたはCO2C(CH33を表す;
4は、水素;上記アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリールアルケニル基中のアリールまたはヘテロアリール環上に1から3個までのいずれかの水素原子が低級アルキル、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシル、カルボン酸、ニトロ、低級アルコキシカルボニル、ハロゲン、低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、低級アルキルカルボニルアミノ、低級アルキルチオカルボニルアミノまたは低級アルキルカルボニルアミノスルホニルで置換されうるという選択肢を伴って、1から6個までの任意の水素原子は、窒素、酸素および硫黄原子より構成される群から選択される1から2個までの異種原子を有するハロゲン、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロアリールアルケニルから独立に選択される基で置換されうるものであるC1−C15飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、およびその医薬上許容しうる塩を表す)
の構造を示す化合物、およびそれの医薬上許容しうる塩、医薬上許容しうる溶媒和物、エステル、エナンチオマー、ジアステレオマー、N−オキシド、多形体、プロドラッグ、または代謝産物の提供がある。
【0021】
本発明のさらに特定の化合物は、式II
【0022】
【化2】

式II

(式中、Ar、R1、R2、R3、R4、W、XおよびYは、式Iについて定義されるとおりである)
によって表される。
【0023】
さらに特定の化合物は、式III
【0024】
【化3】

式III

(式中、Ar、R1、R2、R3およびR4は、式Iについて定義されるとおりである)
によって表される。
【0025】
さらにいっそう特定の化合物は、式IV
【0026】
【化4】

式IV

(式中、Ar、R1、R3およびR4は、式Iについて定義されるとおりであり、そしてrは、1から4までである)
によって表される。
【0027】
さらにいっそう特定の化合物は、式V
【0028】
【化5】

式V


(式中、Ar、R1、R3およびR4は、式Iについて定義されるとおりであり、そしてsは、1から3までである)
によって表される。
【0029】
別の特定の化合物は、式VI
【0030】
【化6】

式VI


(式中、R3、R4およびsは、式Vについて定義されるとおりである)
によって表される。
【課題を解決するための手段】
【0031】
本発明の化合物は、略図Iに示されるとおりの反応列によって製造されうる。
【0032】
【化7】


略図I
その製造は、式VIIで表される化合物を、式VIII
(式中、
Arは、酸素、硫黄および窒素原子より構成される群から選択される1−2個の異種原子を有するアリールまたはヘテロアリール環を表し、そのアリールまたはヘテロアリール環は、未置換であるか、または直鎖または分岐鎖低級アルキル(C1−C4)、トリフルオロメチル、メチレンジオキシ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン(例えば、F、Cl、Br、I)、ニトロ、低級アルコキシ(C1−C4)、アリールオキシ、アミノまたは低級アルキルアミノから独立に選択される1から3個までの置換基で置換されうる;
1は、C3−C9シクロアルキル環、C3−C9シクロアルケニル環;酸素、硫黄および窒素原子より構成される群から選択される1から2個までの異種原子を有するアリールまたはヘテロアリール環を表し、そのアリールまたはヘテロアリール環は、未置換であるか、または低級アルキル(C1−C4)、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、低級アルコキシカルボニル、ハロゲン、低級アルコキシ(C1−C4)、未置換アミノまたは低級アルキル(C1−C4)アミノから独立に選択される1から3個までの置換基で置換されうる;
2は、水素、ヒドロキシ、アミノ、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、カルバモイルまたはハロゲン(例えば、F、Cl、Br、I)を表す;
Wは、(CH2p(式中、pは、0から1までを表す)を表す;
Xは、酸素、硫黄、NR(式中、Rは、Hまたは低級アルキル(C1−C4)である)または原子なしを表す;
Yは、(CHR5qCO(式中、R5は、水素、またはメチルを表す)を表すか;またはYは、(CH2q(式中、qは、0から4までを表す)を表す;
mは、0から2までを表す;
3は、水素、低級アルキルまたはCO2C(CH33を表す;
Pは、式IX(式中、R1、R2、R3、W、X、Y、Pおよびmは、先に定義されるものと同じである)の保護化合物を付与する1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・ヒドロクロリド(EDC)または1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)のような縮合剤の存在下でベンジルおよびt−ブチルオキシカルボニルのようなアミノ基を保護するのに使用されうるいずれかの基である。有機溶媒下で、炭素上のパラジウム、トリフルオロ酢酸(TFA)および塩酸のような脱保護剤との反応を通した脱保護での式IXの化合物は、式X(式中、R1、R2、R3、W、X、Yおよびmは、先に定義されるものと同じである)の未保護化合物を付与する。式Xによる化合物(水素としてR4を伴う)は、ムスカリン様受容体アンタゴニストとして有用であり、そして呼吸器、泌尿器および胃腸系の種々の疾患の治療のための有効な治療または予防剤として有用である。これらの化合物は、呼吸器、泌尿器および胃腸系の種々の疾患の治療のための医薬組成物として配合されうる。式Xの化合物を、都合により、適切なアルキル化またはベンジル化剤L−R4を用いてN−アルキル化またはベンジル化させて、式I(式中、Lは、いずれかの遊離基、例えばハロゲン、O−メスチルまたはO−トシル基である)の化合物を得ることができる;そして
4は、水素;上記アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリールアルケニル基中のアリールまたはヘテロアリール環上に1から3個までのいずれかの水素原子が低級アルキル、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシル、カルボン酸、ニトロ、低級アルコキシカルボニル、ハロゲン、低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、低級アルキルカルボニルアミノ、低級アルキルチオカルボニルアミノまたは低級アルキルカルボニルアミノスルホニルで置換されうるという選択肢を伴って、1から6個までの任意の水素原子は、窒素、酸素および硫黄原子より構成される群から選択される1から2個までの異種原子を有するハロゲン、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロアリールアルケニルから独立に選択される基で置換されうるものであるC1−C15飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、およびその医薬上許容しうる塩を表す)
で表される化合物と縮合させることを包含する。
【0033】
特定の塩基、縮合剤、保護基、脱保護剤、N−アルキル化/ベンジル化剤、溶媒、触媒等が明記される上の概略では、当業者に知られる他の塩基、縮合剤、保護基、脱保護剤、N−アルキル化/ベンジル化剤、溶媒、触媒等を使用しうると理解すべきである。同様に、反応温度および期間は、望まれる必要性によって調整されうる。
【0034】
本発明により、そして概略図Iによって生成されうる特定の化合物の例示としては、
化合物番号 化合物名
1. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニルアセトアミド、
2. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−ヒドロキシ−2,2−ジ(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
3. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−(2−プロペニルオキシ)−2,2−ジフェニルアセトアミド、
4. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−(2−プロペニルオキシ)−2,2−ジ(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
5. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−プロピルオキシ−2,2−ジフェニルアセトアミド、
6. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−プロピルオキシ−2,2−ジ(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
7. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−(2−プロピニルオキシ)−2,2−ジフェニルアセトアミド、
8. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−ヒドロキシ−2,2−ジ(2−フリル)アセトアミド、
9. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−ヒドロキシ−2,2−ジ(2−チエニル)アセトアミド、
10. (1α、5α、6α)−4−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル)アセテート、
11. (1α、5α、6α)−3−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−tert−ブチルオキシカルボニル)プロピル−1−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル)アセテート、
12. (1α、5α、6α)−3−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−tert−ブチルオキシカルボニル)プロピル−1−(2−プロピルオキシ−2,2−ジフェニル)アセテート、
13. (1α、5α、6α)−4−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−(2−プロピルオキシ−2,2−ジフェニル)アセテート、
14. (1α、5α、6α)−4−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−(2−(2−プロペニルオキシ)−2,2−ジフェニル)アセテート、
15. (1α、5α、6α)−4−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ(4−フルオロフェニル))アセテート、
16. (1α、5α、6α)−4−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−(2−プロピルオキシ−2,2−ジ(4−フルオロフェニル))アセテート、
17. (1α、5α、6α)−1−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−アセトアミド−2−(2−プロピルオキシ)−2,2−ジフェニルアセテート、
18. (1α、5α、6α)−1−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−アセトアミド−2−(2−プロペニルオキシ)−2,2−ジフェニルアセテート、
19. (1α、5α、6α)−1−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−プロピオンアミド−2−(2−プロペニルオキシ)−2,2−ジフェニルアセテート、
20. (1α、5α、6α)−1−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−プロピオンアミド−2−2−プロピルオキシ)−2,2−ジフェニルアセテート、
【0035】
21. (1α、5α、6α)−1−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−アセトアミド−2−ヒドロキシ−2,2−ジ(4−フルオロフェニル)アセテート、
22. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
23. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(3,5−ジフルオロベンジル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
24. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−ブロモベンジル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
25. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2,6−ジフルオロベンジル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
26. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−フェニルベンジル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
27. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−フェニルエチル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
28. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
29. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−(3,4−メチレンジオキシフェニル)エチル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
30. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)アセチル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
31. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−ベンゾフラン−5−イル)エチル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
32. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−メチル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
33. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−エチル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
34. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(1−プロピル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
35. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−プロパルギル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
36. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−プロペニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
37. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−プロピル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
38. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−シクロプロピル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
39. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(1−ブチル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
40. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(3−メチル−2−ブテニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
【0036】
41. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
42. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(3,4−メチレンジオキシベンジル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
43. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(6,6−ジメチル−2,4−ヘプタジイニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
44. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンゾイル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
45. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−ホルミル−フル−5−イル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
46. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(アニリン)チオウレア)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
47. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(メチル,4−アミノ−1−フェニルアセテート)ウレア)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
48. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−アミノ−1−フェニル酢酸)ウレア)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
49. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチルフェニル−1−スルホンアミド)ウレア)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
50. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)アセトアミド、
51. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミド、
52. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−フェノキシフェニル)アセトアミド、
53. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
54. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(3,4−メチレンジオキシフェニル)アセトアミド、
55. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−tertブチルフェニル)アセトアミド、
56. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)アセトアミド、
57. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミド、
58. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
59. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−メトキシ−2−フェニルアセトアミド、
60. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−エチル)−2−シクロヘキシル−2−メトキシ−2−フェニルアセトアミド、
【0037】
61. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−(2−プロペニルオキシ)−2−フェニルアセトアミド、
62. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロヘキシル−2−メトキシ−2−フェニルアセトアミド、
63. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2,4−ジフルオロベンジル))−2−シクロヘキシル−2−メトキシ−2−フェニルアセトアミド、
64. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
65. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
66. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−(3,4−メチレンジオキシフェニル)エチル)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
67. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−フェニルエチル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
68. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
69. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−メチル−ピリジ−6−イル)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
70. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)アセチル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
71. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−(ベンゾフラン−5−イル)エチル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
72. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘプチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
73. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロヘプチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
74. 2−アミノ−((1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)プロピオンアミド)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
75. 2−アミノ−((1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)アセトアミド)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
76. 3−アミノ−((1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)プロピオンアミド)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
77. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオンアミド、
78. 2−アミノ−((1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)アセトアミド)−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオンアミド、
79. 2−アミノ−((1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)プロピオンアミド)−2−シクロヘキシル−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオンアミド、
80. (1α、5α、6α)−2−[6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−N−プロピオンアミド−2−シクロヘキシル−3−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート、
81. (2R)(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
82. (2R)(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)エチル)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、またはその医薬上許容しうる塩
が挙げられる。
【0038】
特定の化合物の以下の塩を製造した:
83. コハク酸(2R)−(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド塩、
84. L−(+)−酒石酸(2R)−(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド塩、
85. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
86. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
87. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミド、
88. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)アセトアミド、
89. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
90. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘプチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
91. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロブチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
92. (1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド、
93. (1α、5α、6α)−1−[6N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)]−N−アセトアミド−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニルアセテート、
94. (1α、5α、6α)−1−[6N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)]−N−プロピオンアミド−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニルアセテート、
95. (1α、5α、6α)−4−[6N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)]−N−(tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−[2−ヒドロキシ−2,2−ビス(4−フルオロフェニル)]アセテート、
96. (1α、5α、6α)−4−[6N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)]−N−(tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−[2−プロピルオキシ−2,2−ビス(4−フルオロフェニル)]アセテート、
97. (1α、5α、6α)−6N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2,2−ジフェニルアセトアミド、
98. (1α、5α、6α)−6N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−メトキシ−2−フェニルアセトアミド。

式Iによって表されるいくつかの特定の化合物の例示は、表1でも示される。
【0039】
【化1】

式I(m=0)
【0040】
【表1】













【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
下に明記される実施例は、特定の化合物についての全般的合成手段、並びに特定の製造法を示す。実施例は、開示の特定の態様を表すために示され、そして請求項によって定義されるとおり本発明の範囲を限定すると考えられるべきではない。
【0042】
実験詳細
アセトン、メタノール、ピリジン、エーテル、テトラヒドロフラン、ヘキサン、およびジクロロメタンのような種々の溶媒を、文献で周知の手段により種々の乾燥用試薬を使用して乾燥させた。IRスペクトルを、ニジョール・ムルまたはパーキン・エルマー・パラゴン装置上の薄層ニート膜として記録した。核磁気共鳴(NMR)を、内部標準としてテトラメチルシランを使用したバリアンXL−300MHz装置上で記録した。
【実施例1】
【0043】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニルアセトアミド(化合物番号1)の製造
段階a:2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル酢酸の製造:「フォーゲルの実践有機化学の教科書」1046頁(第5版)で報告された手段によるとおり合成した。
段階b:(1α、5α、6α)−3N−ベンジル−6−アミノ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンの製造:Braish,T.F.ら、Syn.Lett.1100(1996年)で報告された手段によるとおり合成した。
段階c:DMF(5ml)中の(1α、5α、6α)−3N−ベンジル−6−アミノ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(1ミリモル、0.188グラム)の溶液に、2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル酢酸(1ミリモル、0.225グラム)を添加し、そして0℃に冷却した。反応混合液を、ヒドロキシベンゾトリアゾール(1ミリモル、0.135g)で、続いてN−メチルモルホリン(2ミリモル、0.202グラム)で処理し、そして0.5時間、0℃で攪拌した。続いて、EDC(1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチル・カルボジイミド・ヒドロクロリド(1ミリモル、0.192グラム)を添加した。1時間、0℃で攪拌した後、反応混合液(RM)を、その後、室温で、一夜攪拌した。その後、RMを、冷水に注ぎ、そして酢酸エチルで抽出させた。合わせた有機相を、水で洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を除去した後得られた粗化合物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル100−200メッシュ)により精製し、そして30−70酢酸エチル−ヘキサン混合液で化合物を溶出させた。
融点:172℃
1H−NMR(CDCl3)δ−7.39−6.29(m、芳香族、10H)、3.58(s、2H、ベンジル性)、3.14−3.07(m、3H、ピペラジンプロトンおよびα−水素)、2.38−2.35(d、2H、ピペラジンプロトン)、d1.42(d、2H、シクロプロピル)。
IR(KBr):1657cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例2】
【0044】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−ヒドロキシ−2,2−ジ(4−フルオロフェニル)アセトアミド(化合物番号2)の製造
この化合物を、実施例1の段階でベンズアルデヒドの代わりに4−フルオロベンズアルデヒドを使用して実施例1に記述されるとおりの手段により合成して、対応の2−ヒドロキシ−2,2−ジ(4−フルオロフェニル)酢酸を得た。
1H−NMR(CDCl3)7.46−6.93(m、13H、芳香族)、3.58(s、2H、ベンジル性)、3.18(t、3H、ピペラジンプロトンおよびα−水素)、2.45(d、2H、ピペラジンプロトン)、d 1.5(s、2H、シクロプロピル)。
IR:1658cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例3】
【0045】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−(2−プロペニルオキシ)−2,2−ジフェニルアセトアミド(化合物番号3)の製造
段階a:2−アリルオキシ2,2−ジフェニル酢酸の製造:
(i)エチル2−アリルオキシ−2,2−ジフェニルアセテートの製造:
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(5ml)中のエチル−2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニルアセテート(1ミリモル、0.256グラム)の溶液を、0℃でDMF中の水素化ナトリウム(1.2ミリモル)の懸濁液に添加した。反応混合液を、1時間、室温で攪拌し、その後0℃に冷却し、そして0.5mlのDMFで希釈した臭化アリル(1ミリモル、0.117グラム)を、反応混合液に添加し、そして2時間、室温で攪拌した。反応を、塩化アンモニウムの濃水溶液の添加によって急冷し、そして酢酸エチルで抽出させた。合わせた有機層を、水、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒の蒸散で得られた粗化合物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル100−200メッシュ)により精製し、そして0.5−9.5酢酸エチル−ヘキサン混合液で化合物を溶出させた。
【0046】
1H−NMR(CDCl3、δ):7.52−7.3(m、10H、芳香族)、5.36−5.14(m、2H、ビニル性)、4.72−4.7(d、2H、OCH2)、4.29−4.27(q、2H、OCH2)、1.3−1.22(t、3H、CH3)。
IR(DCM):1738cm-1(エステルカルボニル)。
(ii)2−アリルオキシ−2,2−ジフェニル酢酸の製造:
メタノール(5ml)中のエチル−2−アリルオキシ−2,2−ジフェニルアセテート(1ミリモル、0.292グラム)の溶液を、2mlの水中の水酸化カリウム(2ミリモル、0.112グラム)の溶液に添加し、そして室温で、一夜攪拌した。蒸散により、有機溶媒を、反応混合液から除去し、そして反応混合液を、希塩酸でpH3まで酸性化させた。化合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を、水、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウム無水物上で乾燥させた。溶媒を、完全に除去して、88%収率、融点125℃で標記化合物を得た。
1H−NMR(CDCl3、δ):7.48−7.25(m、10H、芳香族)、5.93−5.84(m、1H、ビニル性)、5.32−5.17(ビニル性プロトン)。
IR(KBr):1713cm-1(酸カルボニル)。
段階b:(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−(2−プロペニルオキシ)−2,2−ジフェニルアセトアミドの製造
【0047】
DMF(5ml)中の6−アミノ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(1ミリモル、0.188グラム)の溶液に、2−アリルオキシ−2,2−ジフェニル酢酸(1ミリモル、0.266グラム)を添加した。反応混合液を、0℃に冷却し、そしてヒドロキシベンゾトリアゾール(1ミリモル、0.135g)で処理し、続いてN−メチルモルホリン(2ミリモル、0.202グラム)を添加し、そして0℃で、0.5時間維持した。その後、続いて1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル)カルボジイミド・ヒドロクロリド(1ミリモル、0.192グラム)を添加した。0℃で、1時間攪拌した後、反応混合液を、一夜、室温で攪拌した。反応混合液を、冷水に注ぎ、そして酢酸エチルで抽出させた。合わせた有機相を、水、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒の蒸散で得られた粗化合物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100−200メッシュ)により精製し、そして30−70酢酸エチル−ヘキサン混合液で化合物を溶出させた。
1H−NMR(CDCl3、δ値);7.46−7.09(m、芳香族、15H)、5.84(m、1H、アリル性)、5.3−5.14(dd、2H、アリル性)3.57−3.53(m、4H、−N−CH2およびO−CH2)3.1−3.06(m、3H、α−水素およびピペラジンプロトン)、2.38−2.35(d、2H、ピペラジンプロトン)。
IR(DCM):1682cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例4】
【0048】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−(2−プロペニルオキシ)−2,2−ジ(4−フルオロフェニル)アセトアミド(化合物番号4)の製造
これは、対応のフルオロ誘導体から出発する以外は実施例3でのとおりの手段に従って合成された。融点93−95℃。
1H−NMR(CDCl3);7.43−6.98(m、芳香族、13H)、5.8(m、1H、アリル性)、5.2(m、2H、アリル性)、3.5(d、4H、−N−CH2およびO−CH2)、3.06(d、3H、α−水素およびピペラジンプロトン)、2.36(d、2H、ピペラジンプロトン)。
IR(KBr):1670cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例5】
【0049】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−プロピルオキシ−2,2−ジフェニルアセトアミド(化合物番号5)の製造
これは、段階aで臭化アリルの代わりに臭化n−プロピルを使用して、実施例3でのとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3);7.4−7.09(m、15H、芳香族)、3.53(s、2H、ベンジル性)、3.09−3.068(m、3H、α−水素およびピペラジンプロトン)。
IR(DCM):1666cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例6】
【0050】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−プロピルオキシ−2,2−ジ(4−フルオロフェニル)アセトアミド(化合物番号6)の製造
これは、対応のフルオロ誘導体を使用して、実施例3でのとおりの手段に従って合成された。融点110℃。
1H−NMR(CDCl3);7.4−6.97(m、13H、芳香族)、3.54(s、2H、ベンジル性)、3.08(d、3H、α−水素およびピペラジンプロトン)、2.92(t、2H、ピペラジン)、2.37(d、2H)、1.56(m、4H)、0.9(t、3H、メチル)。
IR(KBr):1659cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例7】
【0051】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−(2−プロピニルオキシ)−2,2−ジフェニルアセトアミド(化合物番号7)の製造
これは、段階aで臭化アリルの代わりに臭化プロパルギルを使用する以外は実施例3でのとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3);7.48−7.2(m、15H、芳香族)、3.73(s、2H、OCH2)、3.56(s、2H、N−CH2)、3.12−3.09(d、3H、α−水素およびピペラジンプロトン)、2.44−2.39(m、3H、ピペラジンプロトンおよびアセチレンプロトン)。
IR(DCM):1680cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例8】
【0052】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−ヒドロキシ−2,2−ジ(2−フリル)アセトアミド(化合物番号8)の製造
段階a:2−ヒドロキシ−2,2−ジ(2−フリル)酢酸の合成:フォーゲルの実践有機化学の教科書、1048頁(5版)で報告される手段によるとおり合成した。
段階b:化合物を、2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル酢酸の代わりに2−ヒドロキシ−2,2−ジ(2−フリル)酢酸を使用して、実施例1の段階cで示される手段に従って合成した。
1H−NMR(CDCl3);7.38−6.29(m、11H、芳香族)、3.58(s、2H、ベンジル性)、3.15(m、3H、α−水素およびピペラジンプロトン)、2.44−2.41(m、2H、ピペラジンプロトン)、1.65−1.6(m、3H、シクロプロピル)。
IR(KBr):1641cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例9】
【0053】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−ヒドロキシ−2,2−ジ(2−チエニル)アセトアミド(化合物番号9)の製造
段階a:2−ヒドロキシ−2,2−ジ(2−チエニル)酢酸の合成:フォーゲルの実践有機化学の教科書、1048頁(5版)で報告される手段によるとおり合成した。
段階b:化合物番号9を、2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル酢酸の代わりに2−ヒドロキシ−2,2−ジ(2−チエニル)酢酸を使用して、実施例1の段階cで示される手段に従って合成した。
1H−NMR(CDCl3);7.33−6.93(m、6H)、6.33(s、OH)、3.58(s、1H)、3.13−3.10(m、1H)、2.43−2.40(m、2H)、2.06−2.02(m、2H)、1.68(bm)、1.34−1.24(m、2H)、0.90−0.87(m、1H)。
IR(DCM):1660cm-1
【実施例10】
【0054】
(1α、5α、6α)−4−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル)アセテート(化合物番号10)の製造
段階a:6−[N−α−ブロモブチル,N−tert−ブチルオキシカルボニル,N−3−ベンジル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン]の製造:N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(5ml)中の6−N−tert−ブチルオキシカルボニル、N−3−ベンジル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(1ミリモル)の溶液を、窒素下、DMF中の水素化ナトリウムの冷懸濁液に添加した。反応混合液を、室温で、1時間攪拌し、0℃に冷却し、そしてそれに、DMF中の1,4−ジブロモブタン(2ミリモル)の溶液を添加した。反応混合液を、室温で、3時間攪拌し、塩化アンモニウム水溶液の添加により反応混合液を急冷し、そして酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を、水、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒の蒸散で得られた粗化合物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル100−200メッシュ)により精製し、そして25−75酢酸エチル−ヘキサン混合液で化合物を溶出させた。
1H−NMR(CDCl3)7.33−7.24(m、5H、芳香族)、3.59(s、2H、メチレン)、3.46−3.42(t、2H、N−CH2)、3.24−3.19および3.08−3.05(d’s、4H、ピペラジンプロトン)2.82(s、1H、α−プロトン)、2.46−2.44(t、2H、CH2−Br)。
IR(DCM):1683cm-1(カルバメート)。
段階b:キシレン中の2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル酢酸(1ミリモル、0.228グラム)の溶液に、6−[N−α−ブロモブチル、N−tert−ブチルオキシカルボニル、N−3−ベンジル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン](1ミリモル、0.423グラム)およびDBU(1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセ−7−エン、2ミリモル、0.305グラム)を添加し、そして6時間、反応混合液を灌流させた。反応混合液を、水、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を、蒸散させ、そしてこのように得られた粗化合物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル100−200メッシュ)により精製し、そして20−80酢酸エチル−ヘキサン混合液で化合物を溶出させた。
1H−NMR(CDCl3);7.41から7.26まで(m、15H、芳香族)、4.27(t、2H、エステル−CH2)3.57(s、2H、ベンジル性)。
IR(DCM):1688cm-1(カルバメート)、1725cm-1(エステルカルボニル)。
【実施例11】
【0055】
(1α、5α、6α)−3−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−N−tert−ブチルオキシカルボニル)プロピル−1−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル)アセテート(化合物番号11)の製造
この化合物は、1,4−ジブロモブタンの代わりに段階aで1,3−ジブロモプロパンを使用することによって、実施例10の手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3、δ値):7.4−7.25(m、15H、芳香族)、4.34−4.24(2H、t、エステル−CH2)、2.95−2.93(d、2H、ピペラジンプロトン)、2.74(s、1H、α−プロトン)、2.36から2.33まで(d、2H、ピペラジンプロトン)。
IR(DCM):1731cm-1(カルバメート)、1688cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例12】
【0056】
(1α、5α、6α)−3−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−N−tert−ブチルオキシカルボニル)プロピル−1−(2−プロピルオキシ−2,2−ジフェニル)アセテート(化合物番号12)の製造
この化合物は、実施例5で得られたとおりの2−プロピルオキシ−2,2−ジフェニル酢酸と、6−[N−α−ブロモプロピル、N−tert−ブチルオキシカルボニル、N−3−ベンジル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン]を反応させることによって、実施例10の手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3):7.44−7.22(m、15H、芳香族)、4.18−4.14(t、2H、エステル−CH2−)、3.54(s、2H、ベンジル性)3.2−3.16(t、2H、−OCH2)、3.11−3.06(t、2H、N−CH2)、2.97−2.94(d、2H、ピペラジンプロトン)、2.75(s、1H、α−水素)、2.37−2.34(d、2H、ピペラジンプロトン)。
IR(DCM):1735cm-1(カルバメート)、1689cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例13】
【0057】
(1α、5α、6α)−4−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−N−tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−(2−プロピルオキシ−2,2−ジフェニル)アセテート(化合物番号13)の製造
この化合物は、実施例5で得られたとおりの2−プロピルオキシ−2,2−ジフェニル酢酸と、6−[N−α−ブロモブチル、N−tert−ブチルオキシカルボニル、N−3−ベンジル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン]を反応させることによって、実施例10の手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3):7.45−7.25(m、15H、芳香族)、4.18−4.14(t、2H、エステル、−CH2−)、3.56(s、2H、ベンジル性プロトン)、3.2−3.15(t、2H、−OCH2)、3.11−3.07(t、2H、N−CH2)、3.2−3.15(t、2H、OCH2)、3.11−3.07(t、2H、N−CH2)、3.2−2.99(d、2H、ピペラジンプロトン)、2.73(s、1H、α−プロトン)、2.42−2.39(d、2H、ピペラジンプロトン)。
IR(DCM):1733cm-1(カルバメート)、1687cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例14】
【0058】
(1α、5α、6α)−4−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−N−tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−(2−(2−プロペニルオキシ)−2,2−ジフェニル)アセテート(化合物番号14)の製造
この化合物は、実施例3で得られたとおりの2−(2−プロペニルオキシ)−2,2−ジフェニル酢酸と、6−[N−α−ブロモブチル、N−tert−ブチルオキシカルボニル、N−3−ベンジル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン]を反応させることによって、実施例10に記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3):7.45−7.25(m、15H、芳香族)、5.31−5.12(d、d、2H、ビニル)、4.19−4.15(t、2H、エステル、−CH2)、3.81−3.79(2H、t−CH2)、3.56(s、2H、ベンジル性)。
IR(DCM):1736cm-1(カルバメート)、1689cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例15】
【0059】
(1α、5α、6α)−4−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ(4−フルオロフェニル))アセテート(化合物番号15)の製造
この化合物は、実施例2で得られたとおりの2−ヒドロキシ−2,2−ジ(4−フルオロフェニル)酢酸を使用することによって、実施例10の手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3):7.4−6.98(m、13H、芳香族)、4.29−4.24(t、2H、エステル、−CH2)、3.56(s、2H、ベンジル性)、3.15−3.1(t、2H、N−CH2)、3.02−2.98(m、2H、ピペラジン)、2.73(m、1H、α−水素)、2.42−2.39(m、2H、ピペラジン)。
IR(DCM):1731cm-1(カルバメート)、1686cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例16】
【0060】
(1α、5α、6α)−4−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−(2−プロピルオキシ−2,2−ジ(4−フルオロフェニル))アセテート(化合物番号16)の製造
標記化合物は、実施例6で得られたとおりの2−プロピルオキシ−2,2−ジ(4−フルオロフェニル)酢酸を使用することによって、実施例10に記述される手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3):7.43−6.98(m、13H、芳香族)、4.2−4.15(t、2H、エステル、−CH2−)、3.58(s、2H、ベンジル性プロトン)、3.2−3.11(m、2H、OCH2およびN−CH2)、3.05−3.018(d、2H、ピペラジンプロトン)、2.76(s、1H、α−プロトン)、2.42−2.39(d、2H、ピペラジンプロトン)。
IR(DCM):1735cm-1(カルバメート)、1692cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例17】
【0061】
(1α、5α、6α)−1−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−アセトアミド−2−(2−プロピルオキシ)−2,2−ジフェニルアセテート(化合物番号17)の製造
段階a:6−N−クロロメチルカルボニル−3−N−ベンジル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンの製造
−10℃で、ジクロロメタン中の6−アミノ−3−N−ベンジル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン[1ミリモル、0.188グラム]の溶液に、塩化クロロアセチル(1ミリモル、0.113グラム)、続いて追加のトリエチルアミン(2ミリモル、0.2グラム)を添加した。反応混合液を、室温まで冷却させ、そして1時間、室温で攪拌した。それを、水、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を蒸散させて、標記化合物を得た。
1H−NMR(CDCl3):7.33−7.22(m、5H、芳香族)、4.01(s、2H、COCH2)、3.6(s、2H、NCH2)、3.15−3.12(m、3H、α−水素およびピペラジンプロトン)、2.46−2.43(d、2H、ピペラジンプロトン)。
IR(DCM):1652cm-1(アミドカルボニル)。
段階b:キシレン中の2−プロピルオキシ−2,2−ジフェニル酢酸(1ミリモル、0.153グラム)の溶液に、6−N−クロロメチルカルボニル−3−N−ベンジル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(1ミリモル、0.265グラム)および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU、2ミリモル、0.305グラム)を添加し、そして反応混合液を、6時間灌流させた。反応混合液を冷却し、水、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒の蒸散で得られた粗化合物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル100−200メッシュ)により精製し、そして酢酸エチル−ヘキサン(25:75)混合液で化合物を溶出させた。
1H−NMR(CDCl3):7.48−7.23(m、15H、芳香族)、4.6(s、2H、エステル、CH2)、3.55(s、2H、ベンジル性)、3.25−3.21(t、2H、OCH2)、3.04−30.01(d、2H、ピペラジンプロトン)、2.88(s、1H、α−水素)。
IR(DCM):1751cm-1(エステルカルボニル)、1681cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例18】
【0062】
(1α、5α、6α)−1−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−アセトアミド−2−(2−プロペニルオキシ)−2,2−ジフェニルアセテート(化合物番号18)の製造
標記化合物は、2−プロピルオキシ−2,2−ジフェニル酢酸の代わりに実施例3で得られたとおりの2−プロペニルオキシ−2,2−ジフェニル酢酸、および6N−クロロメチルカルボニル−3−N−ベンジル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンを使用して、実施例17に記述される手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3):7.49−7.23(m、15H、芳香族)、5.38−5.15(m、2H、ビニルプロトン);4.64(s、2H、エステル−CH2)、3.85(d、2H、−O−CH2)、3.55(s、2H、ベンジル性)、3.05−3.02(d、2H、ピペラジンプロトン)、2.89(s、1H、α−水素)。
IR(DCM):1746.93cm-1(エステルカルボニル)、1672cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例19】
【0063】
(1α、5α、6α)−1−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−プロピオンアミド−2−(2−プロペニルオキシ)−2,2−ジフェニルアセテート(化合物番号19)の製造
標記化合物は、実施例3で得られたとおりの2−プロペニルオキシ−2,2−ジフェニル酢酸を、6N−クロロメチルカルボニル−3−N−ベンジル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンと反応させることによって、実施例17に記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3):7.52−7.23(m、15H、芳香族)、δ5.37−5.15(m、2H、ビニル性プロトン)、3.55(s、2H、ベンジル性プロトン)。
IR(DCM):1746.48cm-1(エステルカルボニル)、1681cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例20】
【0064】
(1α、5α、6α)−1−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−プロピオンアミド−2−(2−プロピルオキシ)−2,2−ジフェニルアセテート(化合物番号20)の製造
標記化合物は、実施例5で得られたとおりの2−プロピルオキシ−2,2−ジフェニル酢酸を使用することによって、実施例17の手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3):7.52−7.23(m、15H、芳香族)、5.31(m、1H、エステルカルボキシル−CH−);3.55(s、2H、ベンジル性)。
IR(DCM):1746.48cm-1(エステルカルボニル)、1681cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例21】
【0065】
(1α、5α、6α)−1−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−アセトアミド−2−ヒドロキシ−2,2−ジ(4−フルオロフェニル)アセテート(化合物番号21)の製造
標記化合物は、実施例2で得られたとおりの2−ヒドロキシ−2,2−ジ(4−フルオロフェニル)酢酸を使用することによって、実施例17に記述されたとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3):7.41−7.04(m、13H、芳香族)、4.67(s、2H、−O−CH2)、3.54(s、2H、N−CH2)、3.05−3.02(d、2H、ピペラジン)、2.92(m、1H、α−水素)、2.36−2.33(d、2H、ピペラジン)。
IR(DCM):1745cm-1(エステルカルボニル)、1664cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例22】
【0066】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号22)の製造
段階a:2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシルフェニル酢酸の合成:
これは、J.Amer.Chem.Soc.75巻、2654頁(1953年)で記述されるとおりの手段に従って製造された。
段階b:(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミドの合成
段階bの化合物は、2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル酢酸の代わりに2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシルフェニル酢酸を使用して、実施例1の段階cに記述されるとおりの手段に従って製造された。
1H−NMR(CDCl3)7.83−7.26(m、10H)、4.29−4.25(t、4H)、2.16−2.12(q、2H)。
IR(DCM):1690cm-1
【実施例23】
【0067】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(3,5−ジフルオロベンジル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号23)の製造
実施例22で得られた化合物を、下に示されるとおり、脱ベンジル化し、そしてその後N−アルキル化した:
段階a:メタノール(50ml)中の6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニルアセトアミド(1ミリモル)の溶液を、Pd/C(10%、0.1グラム)の懸濁液に添加し、そして反応混合液を、3時間、45プサイで、パーの装置で水素化した。反応混合液を濾過および濃縮して、標記化合物を得た。
1H−NMR(CDCl3):7.47−6.74(m、5H、芳香族)、3.24−3.16(m、3H、ピペラジンプロトンおよびα−プロトン)、3.07−3.02(m、2H、ピペラジンプロトン)、
IR(DCM):1660cm-1(アミドカルボニル)。
段階b:DMF(5ml)中の6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]シクロヘキシル)−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニルアセトアミド(1ミリモル、0.328グラム)の溶液に、炭酸カリウム(2ミリモル、0.276グラム)、ヨウ化カリウム(1ミリモル、0.166グラム)および臭化3,5−ジフルオロベンジル(1.2ミリモル、0.2グラム)を添加した。反応混合液を、室温で、一夜攪拌し、水中に注ぎ、そして酢酸エチルで抽出させた。合わせた有機相を、水、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させた。真空下での溶媒の蒸散の後に得られた粗化合物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル100−200メッシュ)により精製し、そして酢酸エチルで化合物を溶出させた。
1H−NMR(CDCl3)7.59−6.6(m、8H、芳香族)、4.07(s、2H、N−CH2);3.49−3.47(m、3H、ピペラジンおよびα−水素)。
IR(DCM):1655cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例24】
【0068】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−ブロモベンジル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号24)の製造
この化合物は、臭化3,5−ジフルオロベンジルの代わりに臭化4−ブロモベンジルを使用すること以外は実施例23でのとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3):7.72−7.2(m、9H、芳香族)、3.61(s、2H、N−CH2);3.18−3.09(m、3H、ピペラジンおよびα−水素)、2.48−2.45(m、2H、ピペラジン)。
IR(DCM):1658cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例25】
【0069】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2,6−ジフルオロベンジル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号25)の製造
標記化合物は、臭化3,5−ジフルオロベンジルの代わりに臭化2,6−ジフルオロベンジルを使用して、実施例23に記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.59−6.82(m、8H、芳香族)、3.73(s、2H、N−CH2);3.06−3.01(m、2H、ピペラジン)2.89(1H、m、α−水素)、2.48−2.45(m、2H、ピペラジン)。
IR(DCM):1635cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例26】
【0070】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−フェニルベンジル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号26)の製造
標記化合物は、臭化3,5−ジフルオロベンジルの代わりに2−ブロモメチルビフェニルを使用して、実施例23に記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.59−7.21(m、14H、芳香族)、3.44(s、2H、N−CH2);3.028−2.95(m、2H、ピペラジン)2.87(1H、m、α−水素)、2.26−2.25(m、2H、ピペラジン)。
IR(DCM):1659cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例27】
【0071】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−フェニルエチル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号27)の製造
実施例23の段階aで得られた化合物(300mg;1ミリモル)を、アセトニトリル(20ml)に溶解させ、そして炭酸カリウム(1.5ミリモル)、ヨウ化カリウム(触媒量)を、室温で、それに添加した。続いて、反応混合液へ臭化2−フェニルエチルを添加し、そして8時間、灌流で攪拌した。反応混合液を濾過し、そして濾液を、酢酸エチル中に取った。有機相を、水、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させた。それを、減圧下で濃縮し、そして酢酸エチル/ヘキサン混合液を使用して、シリカゲル(100−200メッシュ)上で精製した。
1H−NMR(CDCl3 δ値)7.59−7.1(m、9H、芳香族)、3.15(t、2H、N−CH2−C);2.67−2.59(m、3H、ピペラジンおよびα−水素)、2.38−2.24(m、2H、ピペラジン)。
IR(DCM):1652cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例28】
【0072】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号28)の製造
段階a:5−(2−ブロモエチル)−2,3−ジヒドロベンゾフランの合成
標記化合物は、欧州特許第132130号および欧州特許第0388054号に示されるとおりの手段に従って合成された。
段階b:標記化合物番号28を、実施例27に記述される手段に従って、5−(2−ブロモエチル)2,3−ジヒドロベンゾフランを使用することによって合成した。
1H−NMR(CDCl3):7.59−6.6(m、8H、芳香族)、5.54(t、2H、N−CH2−C);2.59−2.55(m、3H、ピペラジンおよびα−水素)、2.38−2.34(m、2H、ピペラジン)。
IR(DCM):1651cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例29】
【0073】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−(3,4−メチレンジオキシフェニル)エチル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号29)の製造
段階a:臭化3,4−メチレンジオキシフェネチルの合成
この化合物は、欧州特許第132130号および欧州特許第0388054号に示されるとおりの手段に従って合成された。
段階b:標記化合物番号29を、臭化3,4−メチレンジオキシフェニルエチルを使用して実施例27に記述される手段に従って合成した。
1H−NMR(CDCl3)7.59−6.56(m、8H、芳香族)、5.89(s、2H、メチレンジオキシ)3.15(t、2H、N−CH2−C);2.58−2.55(m、3H、ピペラジンおよびα−水素)、2.38−2.34(m、2H、ピペラジン)。
IR(DCM):1653cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例30】
【0074】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)アセチル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号30)の製造
段階a:5−クロロアセチル−2,3−ジヒドロベンゾフランの合成
この化合物は、欧州特許第0388054号に示されるとおりの手段に従って合成された。
段階b:標記化合物番号30を、5−クロロアセチル−2,3−ジヒドロベンゾフランを使用して実施例27に記述される手段に従って合成した。
1H−NMR(CDCl3):7.59−6.6(m、8H、芳香族)、4.15(t、2H、N−CH2−C);3.17−3.11(m、2H、ピペラジン)2.85(m、1H、α−水素)、2.38−2.34(m、2H、ピペラジン)。
IR(DCM):1651cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例31】
【0075】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−(ベンゾフラン−5−イル)エチル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号31)の製造
段階a:5−(2−ブロモエチル)ベンゾ[2,3−b]フランの合成
この化合物は、欧州特許第132130号および欧州特許第0388054号に示されるとおりの手段に従って合成された。
段階b:これは、臭化2−フェニルエチルの代わりに5−(2−ブロモエチル)ベンゾ[2,3−b]フランを使用して、実施例27でのとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.59−6.59(m、9H、芳香族)、3.18(t、2H、N−CH2−C);2.76−2.73(m、3H、ピペラジンおよびα−水素)、2.38−2.34(m、2H、ピペラジン)。
IR(DCM):1649cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例32】
【0076】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−メチル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号32)の製造
この化合物は、臭化3,5−ジフルオロベンジルの代わりにヨウ化メチルを使用して、実施例23の段階bで記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.6−7.19(m、5H、芳香族)、3.64(s、3H、N−CH3)、3.4(m、1H、α−水素)、3.37から2.87まで(m、4H、ピペラジンプロトン)、2.39(m、1H)1.77から0.91まで(m、10H、脂肪族、シクロヘキシル)、0.8(m、2H、シクロプロピル)。
IR(DCM):1656cm-1
【実施例33】
【0077】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−エチル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号33)の製造
この化合物は、臭化3,5−ジフルオロベンジルの代わりにヨードエタンを使用して、実施例23の段階bで記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.6−7.22(m、5H、芳香族)、3.16(q、2H、N−CH2)、2.88(m、1H、α−水素)、2.46から2.38まで(m、4H、ピペラジンプロトン)、2.1(m、1H)1.77から1.2まで(m、10H、脂肪族、シクロヘキシル)、1.05(t、3H −CH3)、0.8(m、2H、シクロプロピル)。
IR(DCM):1657cm-1
【実施例34】
【0078】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(1−プロピル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号34)の製造
この化合物は、臭化3,5−ジフルオロベンジルの代わりに臭化n−プロピルを使用すること以外は実施例23の段階bで記述されるとおりの手段に従って合成された。
融点:78℃。
1H−NMR(CDCl3)7.64−7.27(m、5H、芳香族)、4.02から3.74まで(m、2H、N−CH2)、2.88(m、1H、α−水素)、2.46から2.38まで(m、4H、ピペラジンプロトン)、2.1(m、1H)1.77から1.2まで(m、14H、脂肪族、シクロヘキシルおよびCH2−CH2)、1.05(t、3H −CH3)、0.8(m、2H、シクロプロピル)。
IR(DCM):1655cm-1
【実施例35】
【0079】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−プロパルギル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号35)の製造
この化合物は、臭化3,5−ジフルオロベンジルの代わりに臭化プロパルギルを使用して、実施例23で記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.59−7.22(m、5H、芳香族)、3.12から2.86まで(m、3H、α−水素およびピペラジンプロトン)2.41から2.35まで(m、2H、ピペラジンプロトン)、1.77から1.2まで(m、9H、脂肪族、シクロヘキシル)、0.96(m、6H −2×CH3)、0.8(m、2H、シクロプロピル)。
IR(DCM):1656cm-1
【実施例36】
【0080】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−プロペニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号36)の製造
この化合物は、臭化3,5−ジフルオロベンジルの代わりに臭化アリルを使用して、実施例23で記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.6−7.24(m、5H、芳香族)、5.86から5.11まで(m、3H、ビニル性プロトン)、3.21から3.13まで(m、3H、α−水素およびピペラジンプロトン)2.97(m、2H、N−CH2)、2.41から2.35まで(m、2H、ピペラジンプロトン)、1.77から1.2まで(m、9H、脂肪族、シクロヘキシル)、0.8(m、2H、シクロプロピル)。
IR(KBr):1653cm-1
【実施例37】
【0081】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−プロピル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号37)の製造
この化合物は、臭化3,5−ジフルオロベンジルの代わりに臭化プロピルを使用して、実施例23で記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.65−7.22(m、5H、芳香族)、4.73(s、1H)、4.24(m、2H、N−CH2)、3.21から3.13まで(m、3H、α−水素およびピペラジンプロトン)、2.41から2.35まで(m、2H、ピペラジンプロトン)、1.77から1.2まで(m、9H、脂肪族、シクロヘキシル)、0.8(m、2H、シクロプロピル)。
IR(DCM):1656cm-1
【実施例38】
【0082】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−シクロプロピル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号38)の製造
この化合物は、臭化3,5−ジフルオロベンジルの代わりに臭化シクロプロピルを使用する以外は実施例23で記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.62−7.22(m、5H、芳香族)、3.21から3.15まで(m、2H、2×α−水素)、2.74から2.66まで(m、3H、ピペラジンプロトン)、1.77から0.88まで(m、9H、脂肪族、シクロヘキシル)、0.8(m、2H、シクロプロピル)。
IR(DCM):1660cm-1
【実施例39】
【0083】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(1−ブチル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号39)の製造
この化合物は、臭化3,5−ジフルオロベンジルの代わりに臭化n−ブチルを使用して、実施例23で記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.61−7.23(m、5H、芳香族)、3.24(m、2H、N−CH2)、2.52から2.47まで(m、5H、α−水素およびピペラジンプロトン)、1.69から1.15まで(m、13H、脂肪族、シクロヘキシル)、0.88(m、5H、シクロプロピルおよびCH3)。
IR(DCM):1664cm-1
【実施例40】
【0084】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(3−メチル−2−ブテニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号40)の製造
この化合物は、臭化3,5−ジフルオロベンジルの代わりに臭化イソプレニルを使用して、実施例23で記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.77−7.25(m、5H、芳香族)、5.24(m、1H、ビニル性)、4.04から3.96まで(m、2H、N−CH2)、3.83から3.35まで(m、5H、α−水素およびピペラジンプロトン)、2.47から1.22まで(m、17H、脂肪族、シクロヘキシル)、0.88(m、2H、シクロプロピル)。
IR(DCM):1673cm-1
【実施例41】
【0085】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号41)の製造
この化合物は、臭化3,5−ジフルオロベンジルの代わりに5−ブロモ−2−メチル−2−ペンテンを使用して、実施例23で記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.59−7.22(m、5H、芳香族)、5.04(m、1H、ビニル性)、3.12から3.07まで(m、2H、N−CH2)、2.88(m、1H、α−水素)2.36から2.04まで(m、4H、ピペラジンプロトン)、2.08から1.18まで(m、19H、脂肪族、2×CH3、シクロヘキシル)、0.88(m、2H、シクロプロピル)。
IR(DCM):1655cm-1
【実施例42】
【0086】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(3,4−メチレンジオキシベンジル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号42)の製造
この化合物は、臭化3,5−ジフルオロベンジルの代わりに塩化3,4−メチレンジオキシベンジルを使用して、実施例23で記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.58−6.60(m、8H、芳香族)、5.9(s、2H、メチレンプロトン)、3.42(s、2H、N−CH2)、3.05から2.88まで(m、3H、α−水素およびピペラジンプロトン)、2.77(m、1H、α−水素)、2.38から2.29まで(m、2H、ピペラジンプロトン)、1.76から1.15まで(m、10H、脂肪族シクロヘキシル)、0.88(m、2H、シクロプロピル)。
IR(DCM):1669cm-1
【実施例43】
【0087】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(6,6−ジメチル−2,4−ヘプタジニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号43)の製造
段階a:1−クロロ−6,6−ジメチルペプタ−2,4−ジニルの合成。この化合物は、J.Med.Chem.(1995年)、38巻、3207−3216頁で記述されるとおりの手段に従って合成された。
段階b:化合物番号43を、臭化3,5−ジフルオロベンジルの代わりに1−クロロ−6,6−ジメチルヘプタ−2,4−ジインを使用して、実施例23で記述されるとおりの手段に従って合成した。
1H−NMR(CDCl3)7.59−7.22(m、5H、芳香族)、3.4(s、2H、N−CH2)、2.97から2.82まで(m、5H、α−水素およびピペラジンプロトン)2.68(m、1H、α−水素)、1.8から1.1まで(m、19H、脂肪族シクロヘキシル)、0.88(m、2H、シクロプロピル)。
IR(DCM):1666cm-1
【実施例44】
【0088】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンゾイル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号44)の製造
この化合物は、塩化ベンゾイルを使用して、実施例23で記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.57−7.22(m、10H、芳香族)、3.65−3.52−2.55(m、2H、ピペラジン)、2.64(α−水素)、2.4−2.36(m、2H、ピペラジン)。
IR:1667cm-1および1617cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例45】
【0089】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−ホルミル−フル−5−イル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号45)の製造
この化合物は、臭化3,5−ジフルオロベンジルの代わりに2−ホルミル−5−クロロメチルフランを使用して、実施例23で記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3):9.54(s、1H、ホルミル)、7.58−7.22(m、5H、芳香族)、7.16および6.34(d、2×1H、芳香族フラン)、3.7(s、1H、N−CH2)、3.13−3.08(m、2H、ピペラジン)、2.91(α−水素)、2.68− −2.63(m、2H、ピペラジン)、2.38(m、1H、シクロヘキシル中のα−H)、1.76−0.82(m、12H、シクロヘキシル、シクロプロピル)。
IR:1724cm-1(ホルミル)および1675cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例46】
【0090】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(アニリン)チオウレア)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号46)の製造
ジクロロメタン(10ml)中の6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]シクロヘキシル)−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル,2−フェニルアセトアミド(1ミリモル、0.328グラム)の溶液に、フェニルチオシアネート(1ミリモル、0.135グラム)を添加し、そして反応混合液を、室温で、6時間攪拌した。反応混合液を濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100−200メッシュ)により精製し、そして酢酸エチル−ヘキサン混合液で化合物を溶出させた。
1H−NMR(CDCl3)7.62−6.91(m、10H、芳香族)、3.77−3.68(m、2H、ピペラジン)、2.59(s、1H、α−水素)、2.42−2.17(m、2H、ピペラジン)。
IR(DCM):
【実施例47】
【0091】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(メチル,4−アミノ−1−フェニルアセテート)ウレア)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号47)の製造
この化合物は、フェニルチオシアネートの代わりに4−メトキシ−アセチルフェニルイソシアネートを使用して、実施例46で記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.59−7.14(m、10H、芳香族)、3.66(s、3H、−OCH3)、3.77−3.68(m、2H、ピペラジン)、2.59(s、1H、α−水素)、2.42−2.17(m、2H、ピペラジン)。
IR(DCM):1736cm-1(エステルカルボニル)、1650cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例48】
【0092】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−アミノ−1−フェニル酢酸)ウレア)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号48)の製造
この化合物は、水酸化ナトリウムを用いて、化合物47の加水分解で得られた。
1H−NMR(CDCl3)7.62−6.91(m、10H、芳香族)、3.77−3.68(m、2H、ピペラジン)、2.59(s、1H、α−水素)、2.42−2.17(m、2H、ピペラジン)。
IR(DCM):1717cm-1(酸カルボニル)、1640cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例49】
【0093】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチルフェニル−1−スルホンアミド)ウレア)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号49)の製造
この化合物は、フェニルチオシアネートの代わりに4−メチルフェニル−1−スルホンアミドシアネートを使用して、実施例46で記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3 δ)7.91−6.84(m、9H、芳香族)、3.58(m、2H,ピペラジン)、4.13(s、1H、a−水素)、3.39(m、3H、ピペラジン)。
IR:1749cm-1、1681cm-1および1667cm-1
【実施例50】
【0094】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)アセトアミド(化合物番号50)の製造
段階a:2−(4−メチルフェニル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酢酸の製造。この化合物は、Syn.Comm.11(12)巻943−946頁(1981年)で報告された手段によるとおり合成された。
段階b:化合物番号50は、2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル酢酸の代わりに2−(4−メチルフェニル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酢酸を使用して、実施例85の段階cで示される方法に従って合成された。
融点:171℃。
1H−NMR(CDCl3):7.45(d、2H、芳香族)、7.25−7.21(m、5H、芳香族)、7.14−7.11(d、2H、芳香族)、6.55(s、広範、1H、−OH)、3.53(s、2H、メチレン)、3.06−2.97(m、3H、α−Hおよびピペラジンプロトン)。
IR(DCM):1656cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例51】
【0095】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミド(化合物番号51)の製造
この化合物は、2−(4−メチルフェニル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酢酸の代わりに2−(4−メトキシフェニル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酢酸を使用して、実施例50で記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMRデータ(CDCl3):7.51−7.48(d、2H、芳香族)、7.32から7.12まで(m、5H、芳香族)、6.89−6.86(d、2H、芳香族)、6.59(s、広範、1H、−OH)、3.8(s、3H、−OCH3)、3.54(s、2H、ベンジル性)。
IR(DCM):1655cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例52】
【0096】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−フェノキシフェニル)アセトアミド(化合物番号52)の製造
この化合物は、2−(4−メチルフェニル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酢酸の代わりに2−(4−フェノキシフェニル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酢酸を使用して、実施例50で記述されるとおりの手段に従って合成された。
分析データ:融点:178℃。
1H−NMRデータ(CDCl3):7.55−6.94(m、14H、芳香族)、6.64(s、広範、1H、水酸)、3.53(s、2H、ベンジル性)。
IR(DCM):1655cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例53】
【0097】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド(化合物番号53)の製造
この化合物は、2−(4−メチルフェニル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酢酸の代わりに2−(4−フルオロフェニル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酢酸を使用して、実施例50で記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMRデータ(CDCl3、δ値):7.63−7.58(m、2H、芳香族)、7.32−7.21(m、2H、芳香族)、7.09−7.023(m、2H、芳香族)、6.7(s、広範、1H、水酸)、3.57(s、2H、ベンジル性)、3.13−3.04(m、3H、α−Hおよびピペラジンプロトン)。
IR(DCM):1655cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例54】
【0098】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(3,4−メチレンジオキシフェニル)アセトアミド(化合物番号54)の製造
この化合物は、2−(4−メチルフェニル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酢酸の代わりに2−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酢酸を使用して、実施例50で記述されるとおりの手段に従って合成された。
分析データ:融点:185℃。
1H−NMRデータ(CDCl3):7.25(m、5H、芳香族)、7.03(d、2H、芳香族)、6.76−6.73(d、2H、芳香族)、6.56(s、広範、1H、水酸)、5.93(d、2H、メチレンジオキシ)、3.53(s、2H、ベンジル性)、3.08−2.99(m、3H、α−水素およびピペラジンプロトン)、2.37−2.29(m、2H、ピペラジンプロトン)。
IR(DCM):1654cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例55】
【0099】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−tertブチルフェニル)アセトアミド(化合物番号55)の製造
この化合物は、2−(4−メチルフェニル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酢酸の代わりに2−(4−tertブチルフェニル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酢酸を使用して、実施例50で記述されるとおりの手段に従って合成された。
分析データ:融点:165℃。
1H−NMR(CDCl3):7.48−7.45(d、2H、芳香族)、7.34−7.31(2H、d、芳香族)、7.22−7.18(m、5H、芳香族)、6.58(s、1H、広範)、3.52(s、2H、ベンジル性)、3.07−2.99(m、3H、α−水素およびピペラジンプロトン)。
IR(KBr):1655cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例56】
【0100】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)アセトアミド(化合物番号56)の製造
実施例50から得られた化合物を、実施例23で示されるとおりの手段に従って脱ベンジル化して、6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]シクロヘキシル)−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−(4−メチルフェニル)アセトアミドを得た。DMF(5ml)中の6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]シクロヘキシル)−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−(4−メチルフェニル)アセトアミド(1ミリモル、0.328グラム)に、炭酸カリウム(2ミリモル、0.276グラム)、ヨウ化カリウム(1ミリモル、0.166グラム)および5−ブロモ−2−メチル−2−ペンテン(1.2ミリモル、0.2グラム)を添加した。反応混合液を、一夜室温で攪拌し、水中に注ぎ、そして酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を、水、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒の蒸散により得られた粗化合物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル100−200メッシュ)により精製し、そして酢酸エチルで化合物を溶出させた。
1H−NMR(CDCl3):7.45(d、2H、芳香族)、7.14−7.12(d、2H、芳香族)、5.04(t、1H、ビニル性プロトン);3.11−3.06(t、2H、NH2)、2.85(s、1H、α−水素)。
IR(DCM):1655cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例57】
【0101】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミド(化合物番号57)の製造
この化合物は、6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−(4−メチルフェニル)アセトアミドの代わりに6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミドを使用して、実施例56で記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3、δ値):7.53−7.46(d、2H、芳香族)、6.9−6.83(d、2H、芳香族)、5.07(t、1H、ビニル性プロトン)、3.79(s、3H−COH3)、3.11−3.06(t、2H、N−CH2)。
IR(DCM):1657cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例58】
【0102】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド(化合物番号58)の製造
この化合物は、6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−(4−メチルフェニル)アセトアミドの代わりに6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミドを使用して、実施例56で記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3):7.58−7.53(q、4H、芳香族)、5.047(d、1H、ビニル性プロトン)、3.13−3.078(t、2H、N−CH2)。
IR(DCM):1656cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例59】
【0103】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−メトキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号59)の製造
この化合物は、ヨウ化メチルを使用し、そしてメチル・2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニルアセテート(J.Amer.Chem.Soc.75巻、2654頁(1953年))から出発して、実施例3で記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.42−7.20(m、10H、芳香族)、6.68(b、1H、NH)、3.56(s、2H、N−CH2)、3.12−3.07(m、5H、−OCH3、ピペラジンプロトン、α−水素)、2.41−2.38(m、2H、ピペラジンプロトン)、2.28(m、1H、α−H)、1.96−1.1(m、8H)、0.89(m、2H、シクロプロピル)。
IR(DCM):1665cm-1
【実施例60】
【0104】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−エチル)−2−シクロヘキシル−2−メトキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号60)の製造
この化合物は、実施例23の段階aで6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニルアセトアミドの代わりに6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−メトキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニルアセトアミドを、そして段階bで臭化3,5−ジフルオロベンジルの代わりに臭化エチルを使用して、実施例23に記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.35−7.14(m、5H、芳香族)、4.22(m、2H、N−CH2)、3.57−3.43(m、5H、−OCH3、ピペラジンプロトン、α−水素)、2.47−2.38(m、2H、ピペラジンプロトン)、2.28(m、1H、α−H)、1.96−1.1(m、8H)、0.89(m、2H、シクロプロピル)。
IR(DCM):1665cm-1
【実施例61】
【0105】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−(2−プロペニルオキシ)−2−フェニルアセトアミド(化合物番号61)の製造
この化合物は、実施例3の段階(i)aでエチル−2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニルアセテートの代わりにエチル−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシルフェニルアセテートを、そして段階(ii)aでエチル−2−アリルオキシ−2,2−ジフェニルアセテートの代わりにエチル−2−アリールオキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニルアセテートを使用して、実施例3に記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.48−7.20(m、10H、芳香族)、6.0−5.12(m、3H、ビニル性プロトン)、3.55(s、2H、N−CH2)、3.12−3.09(m、2H、O−CH2)、2.40−2.22(m、5H、ピペラジンプロトン、α−水素)、1.7から1.1まで(m、10H、シクロヘキシル)、0.89(m、2H、シクロプロピル)。
IR(DCM):1678cm-1
【実施例62】
【0106】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロヘキシル−2−メトキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号62)の製造
この化合物は、実施例23の段階aで6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニルアセトアミドの代わりに6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−メトキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニルアセトアミドを、そして段階bで臭化3,5−ジフルオロベンジルの代わりに臭化4−メチル−3−ペンテニルを使用して、実施例23に記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.42−7.26(m、5H、芳香族)、4.08(m、1H、ビニル性)、3.17から2.97まで(m、5H、−OCH2、ピペラジンプロトン、α−水素)、2.38−2.28(m、4H、ピペラジンプロトン、N−CH2)、2.09(m、1H、α−H)、1.96−1.1(m、18H、シクロヘキシル、2×−CH3、−CH2)、0.89(m、2H、シクロプロピル)。
IR(DCM):1655cm-1
【実施例63】
【0107】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2,4−ジフルオロベンジル))−2−シクロヘキシル−2−メトキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号63)の製造
この化合物は、実施例23の段階aで6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニルアセトアミドの代わりに6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−メトキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニルアセトアミドを、そして段階bで臭化3,5−ジフルオロベンジルの代わりに臭化2,4−ジフルオロベンジルを使用して、実施例23に記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)8.19−8.01(m、3H、芳香族)、7.36−6.86(m、5H、芳香族)、5.37(s、1H)、5.12−5.10(s、2H)、3.08(s、3H)、2.33−0.85(m、11H)。
IR:1670cm-1
【実施例64】
【0108】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号64)の製造
段階a:2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル−2−フェニル酢酸の合成。これは、J.Amer.Chem.Soc.75巻、2654頁(1953年)での手段に従って合成された。
段階b:アミドは、2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル酢酸の代わりに2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル−2−フェニル酢酸を使用して実施例85の段階cでの手段に従って合成された。
分析データ:
融点:61−65℃
IR:1658cm-1
1H−NMR(CDCl3):1.1−3(シクロペンチルおよび二環アミンプロトンにより)、3.5(s、2H、N−CH2)、6.43(1H、OH、S)、7.22−7.58(m、10H、芳香族)。
【実施例65】
【0109】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号65)の製造
化合物は、化合物番号64から出発して合成し、そしてそれを実施例23の段階aで記述されるとおりの方法に従って脱ベンジル化し、そしてその後、実施例41で示されるとおりN−アルキル化した。
IR:1658cm-1
1H−NMR(CDCl3):7.55−7.58(m、2H、芳香族)、7.22−7.35(3H、m、芳香族)、6.35(s、1H、OH)、5.0(t、1H、アリル性プロトン)、1.1−3.4(脂肪族により)。
【実施例66】
【0110】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−(3,4−メチレンジオキシフェニル)エチル)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号66)の製造
化合物は、化合物番号64から出発して合成し、そしてそれを実施例23の段階aで記述されるとおりの方法に従って脱ベンジル化し、そしてその後、実施例29で示されるとおりN−アルキル化した。
IR:1665cm-1
1H−NMR(CDCl3):0.85−3.48(脂肪族により)、5.89(s、2H、メチレンジオキシ CH2)、6.39(s、1H、OH)、6.39−7.58(m、8H、芳香族)。
【実施例67】
【0111】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−フェニルエチル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号67)の製造
化合物は、化合物番号64から出発して合成し、そしてそれを実施例23の段階aで記述されるとおりの方法に従って脱ベンジル化し、そしてその後、実施例27で示されるとおりN−アルキル化した。収率98%。
IR(DCM)cm-11650(アミドカルボニル)。
1H−NMR(CDCl3、δ値)7.59−7.13(m、10H、芳香族)、3.16−3.13(m、2H、N−CH2)、3(m、1H、シクロペンチル中のα−H)、2.68−2.59(m、3H、ピペラジンおよびα−H)、2.37−2.34(m、2H、ピペラジン)、1.62−1.1(m、10H、シクロペンチルおよびベンジル性CH2)、0.88(m、2H、シクロプロピル)。
【実施例68】
【0112】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号68)の製造
化合物は、化合物番号64から出発して合成し、そしてそれを実施例23の段階aで記述されるとおりの方法に従って脱ベンジル化し、そしてその後、実施例28で示されるとおりN−アルキル化した。
IR(DCM)cm-11659(アミドカルボニル)。
1H−NMR(CDCl3)7.59−6.64(m、10H、芳香族)、4.54−4.49(t、2H、O−CH2)、3.17−3.12(m、5H、ピペラジン、N−CH2およびα−水素)、2.85−2.84(m、1H、シクロペンチル中のα−H)、2.59−2.54(m、4H、ピペラジンおよびベンゾフランCH2)、2.36−2.33(m、2H、ベンジル性CH2)、1.67−1.1(m、8H、シクロペンチル)、0.87(m、2H、シクロプロピル)。
【実施例69】
【0113】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−メチル−ピリジ−6−イル)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号69)の製造
段階a:2−クロロメチル−5−メチルピリジン・ヒドロクロリドの合成:0℃でクロロホルム中の2−ヒドロキシメチル−5−メチルピリジン(123mg、1ミリモル)に、塩化チオニル(2.5ミリモル)をゆっくりと添加した。その後、反応混合液を、0℃で、一夜攪拌した。揮発材料を、減圧下で除去し、そして残渣を、ヘキサンを使用して結晶化させた。
段階b:標記化合物を、臭化2−フェニルエチルの代わりに2−クロロメチル−5−メチルピリジンヒドロクロリドを使用して、実施例27で記述されるとおりの手段に従って合成した。
IR(DCM)cm-11660(アミドカルボニル)。
1H−NMR(CDCl3)7.59−6.95(m、8H、芳香族)、3.67(s、2H、ピリジルCH2)、3.13−2.98(m、4H、ピペラジン、シクロペンチル中のα−H、およびα−水素)、2.5(s、3H、メチル)、2.46−2.43(m、2H、ピペラジン)、1.7−1.23(m、8H、シクロペンチル)、0.88(m、2H、シクロプロピル)。
【実施例70】
【0114】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)アセチル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号70)の製造
化合物を、化合物番号64から出発して合成し、そしてそれを、実施例23の段階aで記述されるとおりの方法に従って脱ベンジル化し、そしてその後、実施例30で示されたとおりN−アルキル化した。
IR(DCM)cm-11716(ケト)、1663(アミドカルボニル)。
1H−NMR(CDCl3)7.9−6.74(m、8H、芳香族)、4.66−4.6(t、2H、O−CH2)、3.71(s、2H、N−CH2)、3.24−3.14(m、5H、ピペラジン、ベンゾフラン−CH2およびα−水素)、3(m、1H、シクロペンチル中のα−H)、2.58−2.55(m、2H、ピペラジン)、1.67−1.25(m、8H、シクロペンチル)、0.88(m、2H、シクロプロピル)。
【実施例71】
【0115】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−(ベンゾフラン−5−イル)エチル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号71)の製造
化合物を、化合物番号64から出発して合成し、そしてそれを、実施例23の段階aで記述されるとおりの方法に従って脱ベンジル化し、そしてその後、実施例31で示されたとおりN−アルキル化した。
IR(DCM)cm-11658(アミドカルボニル)。
1H−NMR(CDCl3)7.58−6.68(m、10H、芳香族)、3.17−3.15(m、2H、N−CH2)、3(m、1H、シクロペンチル中のα−H)、2.86−2.85(m、1H、α−水素)、2.76−2.74(m、2H、ピペラジン)、2.64−2.62(m、2H、ピペラジン)、2.38−2.34(m、2H、ベンジル性CH2)、1.53−1.23(m、8H、シクロペンチル)、0.87−0.85(m、2H、シクロプロピル)。
【実施例72】
【0116】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘプチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号72)の製造
段階a:2−ヒドロキシ−2−シクロヘプチル−2−フェニル酢酸の合成。これは、J.Amer.Chem.Soc.75巻、2654頁(1953年)にある手段に従って合成された。
段階b:標記化合物は、2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル酢酸の代わりに2−ヒドロキシ−2−シクロヘプチル−2−フェニル酢酸を使用して、実施例85の段階cに記述されるとおりの手段に従って合成された。
IR(DCM)1659cm-1(アミドカルボニル)。
1H−NMR(CDCl3)7.57−7.0(m、10H、芳香族)、3.52(s、2H、N−CH2)、3.07−2.91(m、3H、シクロペンチル中のα−H、ピペラジンプロトン)、2.60(m、1H、シクロヘプチル中のα−水素)、2.37−2.32(m、2H、ピペラジン)、1.7−0.87(m、14H、シクロヘプチル、シクロプロピルプロトン)。
【実施例73】
【0117】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル)−2−シクロヘプチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号73)の製造
化合物を、化合物番号72から出発して合成し、そしてそれを、実施例23の段階aで記述されるとおりの方法に従って脱ベンジル化し、そしてその後、実施例41で示されたとおりN−アルキル化した。
IR(DCM)cm-11659.8(アミドカルボニル)、3397.7(O−H)。
1H−NMR(CDCl3)7.68−7.26(m、5H、芳香族)、6.38(m、1H、ビニル性)、3.17−3.15(m、2H、N−CH2)、2.86−2.63(m、4H、ピペラジン、シクロヘプチル中のα−H、α−水素)、2.38(m、2H、ピペラジン)、1.41−1.11(m、12H、シクロヘプチル)、0.87−0.85(m、2H、シクロプロピル)。
【実施例74】
【0118】
2−アミノ−((1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)プロピオンアミド)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号74)の製造
段階a:2−アミノ−(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)プロピオンアミドの製造:2−(Boc−アミノ)プロピオン酸を、実施例85の段階cに記述されるとおりの手段に従って(1α、5α、6α)−6−アミノ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンと縮合させた。それから得られたN−Boc化合物を、ジクロロメタン中の10%トリフルオロ酢酸で脱保護して、遊離アミノ化合物を得た。
段階b:化合物番号74を、実施例85の段階cに示される手段に従って、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニル酢酸を用いて上の段階aで得られた化合物の反応を通して製造した。
1H−NMR(CDCl3)7.6−7.15(m、10H、芳香族)、4.22(m、1H)、3.55(d、2H)、3.08(q、2H)、2.95(q、2H)、2.86(s、1H)、2.37(m、2H)、2.35(m、1H)、1.65(d、1H)、1.25(m、9H)、0.88(q、2H)。
【実施例75】
【0119】
2−アミノ−((1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)アセトアミド)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号75)の製造
この化合物は、2−(Boc−アミノ)プロピオン酸の代わりに段階aで2−(Boc−アミノ)酢酸を使用して実施例74で記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.61−7.18(m、10H、芳香族)、3.78−3.76(d、2H、α−メチレン)、3.54(s、2H、ベンジル性プロトン)。
IR:1666cm-1(広範、アミドカルボニル)。
【実施例76】
【0120】
3−アミノ−((1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)プロピオンアミド)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号76)の製造
この化合物は、2−(Boc−アミノ)プロピオン酸の代わりに段階aで3−(Boc−アミノ)プロピオン酸を使用して実施例74で記述されるとおりの手段に従って合成された。
1H−NMR(CDCl3)7.59−7.2(m、10H、芳香族)、3.56(s、2H、ベンジル性プロトン)、3.46−3.44(d、2H、N−CH2)、3.08−3.05(d、2H、ピペラジンプロトン)。
IR:1651cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例77】
【0121】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオンアミド(化合物番号77)の製造
段階a:3−ヒドロキシ−3−フェニル−3−シクロヘキシルプロピオン酸の製造
この化合物を、J.Chem.Soc.(C)、2799(1969年)に示される手段に従って合成した。
段階b:標記化合物を、2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル酢酸の代わりに3−ヒドロキシ−3−フェニル−3−シクロヘキシルプロピオン酸を使用して、実施例85段階cに示されるとおりの方法に従って合成した。
1H−NMR(CDCl3);7.37−7.16(m、10H、芳香族);5.7(s、広範、NH)、5.0(s、1H、−OH)、3.48(s、2H、ベンジル性プロトン)、2.96−2.93(m、2H、ピペラジン性プロトン)、2.73(m、2H、ピペラジンプロトン)、2.52−2.48(m、2H、−CH2−、カルボニルに対するα)。
IR(DCM):1625cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例78】
【0122】
2−アミノ−((1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)アセトアミド)−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオンアミド(化合物番号78)の製造
この化合物を、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニル酢酸の代わりに段階bで3−ヒドロキシ−3−フェニル−3−シクロヘキシルプロピオン酸を使用する以外は実施例75で記述されるとおりの方法に従って合成した。
1H−NMR(CDCl3)7.36−7.17(m、10H、芳香族)、δ3.66−3.5(m、4H、ベンジル性プロトン、N−CH2−CO)。
IR:1654cm-1(広範なアミドカルボニル)。
【実施例79】
【0123】
2−アミノ−((1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)プロピオンアミド)−2−シクロヘキシル−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオンアミド(化合物番号79)の製造
この化合物を、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニル酢酸の代わりに段階bで3−ヒドロキシ−3−フェニル−3−シクロヘキシルプロピオン酸を使用する以外は実施例74に記述されるとおりの方法に従って合成した。
1H−NMR(CDCl3);7.5−7.15(m、10H、芳香族)、δ4.15(m、1H、CH)、δ3.57(s、2H、ベンジル性)。
IR:1664cm-1(広範なアミドカルボニル)。
【実施例80】
【0124】
(1α、5α、6α)−2−[6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−N−プロピオンアミド−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート(化合物番号80)の製造
段階a:1−クロロ−(1α、5α、6α)−2−[6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−N−プロピオンアミドの製造:等モル量の塩化2−クロロプロピオニルおよび(1α、5α、6α)−3−N−ベンジル−6−アミノ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンを、トリエチルアミンの存在下でジクロロメタン中で反応させた。反応混合液を、水の添加により混ぜて作製し、そして化合物を、有機相から単離した。
段階b:化合物番号80を、実施例10の段階bで示される手段に従って、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニル酢酸を用いた段階−aで得られる化合物の反応により製造した。
1H−NMR(CDCl3);7.7−7.2(m、10H、芳香族);5.19(m、1H、エステル−CH)、3.5(s、2H、ベンジル性プロトン)、2.95(m、3H、ピペラジンプロトン、α−H)、2.27(q、2H、ピペラジンプロトン)、1.68(m、5H)、1.5(d、3H、α−CH3)、1.2(m、7H)。
IR(DCM):1669cm-1(アミドカルボニル)、1733cm-1(エステルカルボニル)。
【実施例81】
【0125】
(2R)−(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号81)の製造
段階a:(2R)−2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル−2−フェニル酢酸の製造:Paul T.Groverら、J.Org.Chem.2000年、65巻、6283−6287頁の報告された手段によるとおり合成した。
段階b:そのアミドを、2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル酢酸の代わりに(2R)−2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル−2−フェニル酢酸を用いて、実施例85の段階cで記述されるとおりの手段に従って合成した。
段階c:標記化合物を、段階bで得られた化合物から出発して合成し、そしてそれを、実施例23の段階aで記述されるとおりの方法に従って脱ベンジル化し、そしてその後、実施例41で示されるとおりN−アルキル化した。
1H−NMR(CDCl3)7.58−7.23(m、5H、芳香族)、6.34(s、1H)、5.05(m、1H、ビニル性)3.11から3.08まで(m、2H、N−CH2)、2.98(m、1H、α−水素)、2.96(s、1H)、2.35から2.3まで(m、4H、ピペラジンプロトン)2.09から1.17まで(m、16H、脂肪族、2×CH3、シクロペンチル)、0.88(m、2H、シクロプロピル)。
IR(DCM):1652cm-1
【実施例82】
【0126】
(2R)−(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)エチル)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号82)の製造
段階a:(2R)−2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル−2−フェニル酢酸の製造:Paul T.Groverら、J.Org.Chem.2000年、65巻、6283−6287頁の報告された手段によるとおり合成した。
段階b:そのアミドを、2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル酢酸の代わりに(2R)−2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル−2−フェニル酢酸を用いて、実施例85の段階cで記述されるとおりの手段に従って合成した。
段階c:標記化合物を、段階bで得られた化合物から出発して合成し、そしてそれを、実施例23の段階aで記述されるとおりの方法に従って脱ベンジル化し、そしてその後、実施例29で示されるとおりN−アルキル化した。
1H−NMR(CDCl3)7.59−6.54(m、8H、芳香族)、5.9(s、2H、メチレンジオキシ)、3.18(t、2H、N−CH2−C)、3.0(m、1H)、2.68(s、1H)、2.5(m、3H、ピペラジン、α−水素)、2.38−2.34(m、2H、ピペラジン)、2.17(m、12H、脂肪族)。
IR(DCM):1653cm-1(アミドカルボニル)。
【実施例83】
【0127】
コハク酸(2R)−(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド塩(化合物番号83)の製造
(2R)−(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号81、1ミリモル)を、エタノール(10ml)中に溶解させ、そしてエタノール(5ml)中のコハク酸(1ミリモル)の溶液を添加し、そして1時間、60℃で攪拌した。その後、反応混合液を、減圧下での溶媒の蒸散により濃縮し、そして生じた固形物を、ジエチルエーテルから粉砕して、標記化合物を得た。
融点148−150℃、[α]D25℃=+17.77°。
CHN分析:C=66.77(67.176)、H=8.09(8.05)、N=6.02(5.59)。
【実施例84】
【0128】
L−(+)−酒石酸(2R)−(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド塩(化合物番号84)の製造
(2R)−(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号81、1ミリモル)を、エタノール(10ml)に溶解させ、そしてエタノール(5ml)中のL−(+)−酒石酸(1ミリモル)の溶液を添加し、そして1時間、60℃で攪拌した。その後、反応混合液を、減圧下で溶媒の蒸散により濃縮し、そして生じた固形物を、ジエチルエーテルから破砕して、標記化合物を得た。
融点49℃。
【実施例85】
【0129】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号85)の製造
段階a:2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニル酢酸の合成。
標記化合物を、J.Amer.Chem.Soc.、75巻、2654頁(1953年)で記述されるとおりの手段に従って製造した。
段階b:(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミドの合成
DMF(5ml)中のBraish、T.F.ら、Syn Lett.1100頁(1996年)の報告された手段によるとおりの(1α、5α、6α)−3N−ベンジル−6−アミノ3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(1ミリモル、0.188グラム)の溶液に、2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル酢酸(1ミリモル、0.225グラム)を添加し、そして0℃に冷却した。反応混合液を、ヒドロキシベンゾトリアゾール(1ミリモル、0.135g)、続いてN−メチルモルフォリン(2ミリモル、0.202グラム)で処理し、そして0℃で、0.5時間、攪拌した。その後、EDC(1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド・ヒドロクロリド(1ミリモル、0.192グラム)を添加した。
【0130】
0℃で1時間攪拌した後、反応混合液を、その後室温で一夜攪拌した。その後、RM(反応混合液)を、冷水に注ぎ、そして酢酸エチルで抽出させた。合わせた有機相を、水で洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を除去した後に得られた粗化合物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル100−200メッシュ)により精製し、そして30−70酢酸エチル−ヘキサン混合液で溶出させた。
段階c:(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミドの合成
メタノール(10.0ml)中の段階bの化合物(0.3g、0.74ミリモル)の溶液に、10%Pd−C(0.3g)を添加し、そして反応混合液を、H2の雰囲気下で、2時間、室温で攪拌した。反応混合液を、ハイフロの床を通して濾過した後、その床を、メタノール(10.0ml)で洗浄した。濾液を、真空下で濃縮して、77%収率(0.18g、0.57ミリモル)で標記化合物を得た。
1HNMR(CDCl3)δ7.60(d、J=6Hz、2H)、7.24−7.37(m、3H)、6.63(広範なd、1H)、3.07−3.15(m、2H)、2.34−2.44(m、3H)、1.19−1.39(m、10H)、1.02(d、J=6Hz、2H)、0.90(m、1H)。
IR(KBr):1665.6cm-1
【実施例86】
【0131】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド(化合物番号86)の製造
段階a:2−(4−フルオロフェニル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酢酸の合成。
化合物は、Syn.Comm.、11(12)巻、943−946頁(1981年)で報告された手段によるとおり合成された。
段階b:(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミドの合成
これは、実施例85のものの代わりにここで段階aの生成物を使用して、実施例85の段階bの手段に直接類似に合成された。
段階c:(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミドの合成
この化合物は、実施例85の段階cのものに直接類似の手段に従って、90%収率で製造された。
IR(KBr):1663.9cm-1
【実施例87】
【0132】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミド(化合物番号87)の製造
段階a:2−(4−メトキシフェニル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酢酸の合成。
この化合物は、Syn.Comm.、11(12)巻、943−946頁(1981年)で報告された手段によるとおり合成された。
段階b:(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミドの合成
これは、実施例85のものの代わりにここで段階aの生成物を使用して、実施例85の段階bの手段に直接類似に合成された。
段階c:(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メチルオキシフェニル)アセトアミドの合成
この化合物は、実施例85の段階cのものに直接類似の手段に従うことによって、90%収率で製造された。
1H NMR(CDCl3);δ7.52−7.58(m、2H)、6.82−6.90(m、3H)、3.72(s、3H)、3.16−3.32(m、1H)、2.60−2.84(m、2H)、2.06−2.38(m、2H)、1.57−1.77(m、5H)、1.17−1.37(m、7)、0.92−0.96(m、1H)。
IR(KBr):1659.3cm-1
【実施例88】
【0133】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)アセトアミド(化合物番号88)の製造
段階a:2−(4−メチルフェニル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酢酸の合成。
この化合物は、Syn.Comm.、11(12)巻、943−946頁(1981年)で報告された手段によるとおり合成された。
段階b:(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)アセトアミドの合成
これは、実施例85のものの代わりにここで段階aの生成物を使用して、実施例85の段階bの手段に直接類似に合成された。
段階c:(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)アセトアミドの合成
この化合物は、実施例85の段階cのものに直接類似の手段に従うことによって、90%収率で製造された。
1HNMR(CDCl3)δ7.46(d、J=6Hz、2H)、7.11−7.18(m、2H)、6.96(広範なs、1H)、3.02−3.07(m、2H)、2.50−2.80(m、1H)、2.31−2.35(m、5H)、1.58−1.67(m、5H)、1.10−1.35(m、7H)、0.80−0.90(m、1H)。
IR(KBr):1660.6cm-1
【実施例89】
【0134】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号89)の製造
段階a:2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル−2−フェニル酢酸の合成。
これは、J.Amer.Chem.Soc.、75巻、2654頁(1953年)での手段に従って合成された。
段階b:(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミドの合成
これは、実施例85のものの代わりにここで段階aの生成物を使用して、実施例85の段階bの手段に直接類似に合成された。
段階c:(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミドの合成
この化合物は、実施例85の段階cのものに直接類似の手段に従って、90%収率で製造された。
1HNMR(CDCl3):δ7.57(d、J=6Hz、2H)、7.15−7.35(m、3H)、6.52(広範なs、1H)、2.99−3.13(m、3H、−OHを含む)、2.84−2.99(m、1H)、2.35−2.38(m、2H)、1.25−1.67(m、10H)、1.15−1.20(m、1H)。
IR(DCM):1650.9cm-1
【実施例90】
【0135】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘプチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号90)の製造
段階a:2−ヒドロキシ−2−シクロヘプチル−2−フェニル酢酸の合成。
この化合物は、J.Amer.Chem.Soc.、75巻、2654頁(1953年)での手段に従って合成された。
段階b:(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−ヒドロキシ−2−シクロヘプチル−2−フェニルアセトアミドの合成
これは、実施例85のものの代わりにここで段階aの生成物を使用して、実施例85の段階bの手段に直接類似に合成された。
段階c:(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘプチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミドの合成
この化合物は、実施例85の段階cのものに直接類似の手段に従って、90%収率で製造された。
【実施例91】
【0136】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロブチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号91)の製造
段階a:2−ヒドロキシ−2−シクロブチル−2−フェニル酢酸の合成。
これは、J.Amer.Chem.Soc.、75巻、2654頁(1953年)での手段に従って合成された。
段階b:(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロブチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミドの合成
これは、実施例85のものの代わりにここで段階aの生成物を使用して、実施例85の段階bの手段に直接類似に合成された。
段階c:(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロブチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミドの合成
この化合物は、実施例85のものの代わりにここで段階aの生成物を使用して、実施例85の段階cのものに直接類似の手段に従って、90%収率で製造された。
融点:150℃。
1HNMR(CDCl3):δ7.46−7.49(m、2H)、7.29−7.36(m、3H)、6.31(広範なs、1H)、5.14−3.40(m、1H)、3.05−3.14(m、2H)、2.86−2.90(m、2H)、2.39(s、1H)、1.75−2.05(m、6H)、1.25−1.51(m、2H)。
IR(KBr):1669.4cm-1
【実施例92】
【0137】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号92)の製造
段階a:2−ヒドロキシ−2−シクロプロピル−2−フェニル酢酸の合成。
これは、J.Amer.Chem.Soc.、75巻、2654頁(1953年)での手段に従って合成された。
段階b:(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−フェニルアセトアミドの合成
これは、実施例85のものの代わりにここで段階aの生成物を使用して、実施例85の段階bの手段に直接類似に合成された。
段階c:(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミドの合成
この化合物は、実施例85の段階cのものに直接的に類似の手段に従って、96%の収率で製造された。
1HNMR(CDCl3+DMSO−d6):δ7.56−7.63(m、2H)、7.28−7.35(m、3H)、5.25(広範なs、1H)、3.03−3.14(m、2H)、2.85−2.90(m、3H)、1.66−1.75(m、1H)、1.55−1.56(m、2H)、0.38−0.56(m、4H)。
IR(KBr):1667.1cm-1
【実施例93】
【0138】
(1α、5α、6α)−1−[6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル)]−N−アセトアミド−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニルアセテート(化合物番号93)の製造
段階a:2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシルフェニル酢酸の製造。
これは、J.Amer.Chem.Soc.、75巻、2654頁(1953年)に記述されるとおりの手段に従って製造された。
段階b:(1α、5α、6α)−6N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−クロロアセトアミドの製造
−20℃で、ジクロロメタン(15ml)中のT.F.Braishら、Synlett.、1996年、1100頁の手段に従って合成された対応のアミン(0.6g、3.2ミリモル)の溶液に、トリエチルアミン(1.34ml)およびクロロアセチルクロリドを滴下で加えた。反応混合液を、−20℃で、2時間攪拌した。反応混合液を、室温に冷却し、ジクロロメタン(15ml)で希釈し、そして水で洗浄した。有機相を、硫酸ナトリウム無水物上で乾燥させ、そして濃縮した。得られた残渣を、溶出混合液として40%酢酸エチル−ヘキサンを使用したカラムクロマトグラフィーによって精製して、63.1%の標記化合物を得た。
段階c:(1α、5α、6α)−1−[6N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)]−N−アセトアミド−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセテートの製造
キシレン(15ml)中の段階aの化合物(0.304g、1.3ミリモル)および段階bの化合物(0.23g、0.87ミリモル)の溶液に、1.8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)(0.2g、1.3ミリモル)を添加し、そして反応混合液を、3時間、灌流させた。反応混合液を、シリカゲルに直接吸着させ、そしてヘキサン中の60%酢酸エチルを使用したカラムクロマトグラフィーによって精製して、95%収率で標記化合物を得た。
段階d:(1α、5α、6α)−1−[6N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル)]−N−アセトアミド−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニルアセテートのもの
メタノール(20.0ml)中の対応のN−ベンジル誘導体(0.245g、0.53ミリモル)の溶液に、10%Pd−C(0.1g、50%湿潤)を添加し、そして反応混合液を、室温で、3.50時間、60プサイで水素化させた。反応混合液を、ハイフロの床を通して濾過し、そしてその床を、メタノールで洗浄した。濾液を、真空下で濃縮して、91%(0.18g、0.48ミリモル)収率で標記化合物を得た。
1HNMR(CDCl3):δ7.72(d、J=6Hz、2H)、7.35−7.56(m、3H)、4.94(d、J=15Hz、1H)、4.47(d、J=15Hz、1H)、5.04−3.70(m、2H)、2.50(s、1H)、2.36−2.41(m、2H)、1.89−1.93(m、1H)、1.70−1.80(m、2H)、1.19−1.38(m、10H)。
IR(DCM):1738.4、1666.5cm-1
【実施例94】
【0139】
(1α、5α、6α)−1−[6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル)]−N−プロピオンアミド−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニルアセテート(化合物番号94)の製造
この化合物は、塩化クロロアセチルの代わりに、実施例93の段階bで塩化2−クロロプロピオニルを使用することによって、実施例93の手段に直接類似に合成された。
1HNMR(CDCl3):δ7.62−7.72(m、2H)、7.29−7.50(m、3H)、5.19−5.28(s、1H)、3.04−3.11(m、2H)、2.26−2.38(m、2H)、1.86−1.90(m、2H)、1.16−1.55(m、15H)。
IR(KBr):1735.2、1663.9cm-1
【実施例95】
【0140】
(1α、5α、6α)−4−[6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)]−N−(tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−[2−ヒドロキシ−2,2−ビス−(4−フルオロフェニル)]アセテート(化合物番号95)の製造
段階a:2−ヒドロキシ−2,2−ビス−(4−フルオロフェニル)酢酸の製造。
(i)1,2−ビス(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−エタノンの製造
エタノール(30ml)中の市販で入手可能な4−フルオロベンズアルデヒド(24.8g、200ミリモル)の溶液に、そして水(20ml)中のシアン化ナトリウム(2.13g、43.5ミリモル)を添加し、そして得られた溶液を、1時間灌流させた。反応混合液を、0℃に冷却し、そして水で希釈した。そのように分離された固形物を濾過し、そして冷水で十分に洗浄し、そして次の段階にそのまま使用した。
(ii)1,2−ビス(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−エタノンの製造
上の段階で得られた化合物に、濃硝酸(40ml)を添加し、そして得られた溶液を、4時間灌流させた。溶液を冷却し、そして攪拌下で冷水(500ml)に注ぎ、そしてそのように生成された固形物を濾過し、水で洗浄し、そして乾燥させて、63%収率で標記化合物を得た。
(iii)2−ヒドロキシ−2,2−ビス−(4−フルオロフェニル)酢酸の製造
水(42.0ml)中のKOH(21.0グラム)の溶液に、エタノール(54.0ml)、続いて上の段階から得られた化合物(25.0g、101ミリモル)を添加し、そして得られた溶液を、30分間灌流させ、そしてガラス板に注ぎ、そして一夜、室温に放置した。得られた半固形物を、水(400ml)に溶解させ、そして酢酸エチルで洗浄した。水相のpHを、50%HClで酸性に調整し、酢酸エチルで抽出させた。酢酸エチル相を、無水Na2SO4上で乾燥させ、そして濃縮して、45%収率(12.0g、45ミリモル)で標記化合物を得た。
【0141】
段階b:6−(N−α−ブロモブチル,N−tert−ブチルオキシカルボニル、N−3−ベンジル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン)の製造
DMF(5ml)中の6−N−tert−ブチルオキシカルボニル,N−3−ベンジル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンの溶液を、窒素下で、DMF中の水素化ナトリウムの冷懸濁液に添加した。反応混合液を、1時間、室温で攪拌し、0℃に冷却し、そしてそれを、DMF中の1,4−ジブロモブタン(2ミリモル)の溶液に添加した。反応混合液を、室温で3時間攪拌し、そしてその後、塩化アンモニウム水溶液の添加により急冷し、そして酢酸エチルで抽出させた。合わせた有機相を、水、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させた。得られた粗化合物を、カラムクロマトグラフィーにより精製し、そして25:75酢酸エチル−ヘキサン混合液で化合物を溶出させた。
【0142】
段階c:(1α、5α、6α)−4−[6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)]−N−(tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−[2−ヒドロキシ−2,2−ビス−(4−フルオロフェニル)]アセテートの製造
トルエン(20.0ml)中の上で製造されたブロモ誘導体(0.25g、0.59ミリモル)の溶液に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)(0.135ml、0.89ミリモル)、続いて段階aのヒドロキシ酸(0.312g、1.18ミリモル)を添加した。反応混合液を、14時間灌流させ、冷却し、そしてシリカゲルに直接吸着させ、そしてヘキサン中の15%酢酸エチルを使用して、カラムクロマトグラフィーにより精製して、100%(0.36g、0.59ミリモル)収率で標記化合物を得た。
【0143】
段階d:(1α、5α、6α)−4−[6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル)]−N−tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−[2−ヒドロキシ−2,2−ビス−(4−フルオロフェニル)]アセテート
メタノール(20.0ml)中の対応のN−ベンジル誘導体(0.4g、0.66ミリモル)の溶液に、10%Pd−C(0.2g、50%湿潤)を添加し、そして得られた溶液を、50プサイで、そして室温で2時間水素化させた。反応混合液を、ハイフロの床を通して濾過し、そしてその床を、メタノール(20ml)で洗浄した。濾液を濃縮して、82%(0.28g、0.54ミリモル)収率で、油状物として標記化合物を得た。
1HNMR(CDCl3):δ7.38−7.43(m、4H)、7.01−7.07(m、4H)、4.27−4.31(m、2H)、2.93−3.19(m、5H)、2.43−2.46(m、1H)、1.28−1.63(m、13H)。
IR(DCM):1731、1685cm-1
【実施例96】
【0144】
(1α、5α、6α)−4−[6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル)]−N−(tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−[2−プロピルオキシ−2,2−ビス−(4−フルオロフェニル)]アセテート(化合物番号96)の製造
段階a:2−プロピルオキシ−2,2−ビス−(4−フルオロフェニル)酢酸の製造
(i)2−ヒドロキシ−2,2−ビス−(4−フルオロフェニル)酢酸の製造
これは、実施例85の段階aで記述されるとおりに合成された。
(ii)2−ヒドロキシ酢酸2,2−ビス−(4−フルオロフェニル)エチルエステルの製造
0℃でエタノール(100.0ml)中の上の段階の化合物(50g、18.9ミリモル)の溶液に、塩化チオニル(5.0ml)を添加し、そして得られた溶液を、4時間灌流させた。エタノールを、真空で濃縮し、そして残渣を、ヘキサン中の20%酢酸エチルを使用したカラムクロマトグラフィーによって精製して、91%(5.08、17.2ミリモル)収率で液体として標記化合物を得た。
(iii)2,2−ビス−(4−フルオロフェニル)−2−プロポキシ酢酸エチルエステルの製造
0℃で、DMF(1.0ml)中の水素化ナトリウム(0.72g、15.42ミリモル)の溶液に、DMF(5.0ml)中のヒドロキシエステル(1.5g、5.14ミリモル)を添加し、そして室温で30分間攪拌した。反応混合液を、0℃に冷却し、そしてブロモプロパン(0.95g、7.7ミリモル)を添加し、そして室温で4時間攪拌した。それを、水で希釈し、酢酸エチルで抽出させ、乾燥させ、そして濃縮した。残渣を、ヘキサン中の10%酢酸エチルを使用したカラムクロマトグラフィーによって精製して、46%(0.79g、2.36ミリモル)収率で液体として標記化合物を得た。
(iv)2−プロピルオキシ−2,2−ビス−(4−フルオロフェニル)酢酸の製造
メタノール(20.0ml)中のエステル(0.7g、2ミリモル)の溶液に、1N LiOH(2.0ml)を添加し、そしてその反応混合液を、室温で12時間攪拌した。メタノールを、真空で濃縮し、残渣を、水(50.0ml)に取り、そして酢酸エチルで洗浄した。水相を、酢酸で中和し、そして酢酸エチルで抽出させ、乾燥させ、そして真空で濃縮して、47%(0.3g、0.94ミリモル)収率で油状物として標記化合物を得た。
1HNMR(CDCl3):δ7.44−7.49(m、4H)、7.04−7.09(m、4H)、4.21−4.23(m、2H)、3.20−3.34(m、4H)、3.05−3.11(m、2H)、2.33−2.72(m、3H)、1.32−1.69(m、17H)、0.97(t、J=6Hz、3H)。
IR(DCM):1742.2、1693.8cm-1
【0145】
段階b:6−(N−α−ブロモブチル,N−tert−ブチルオキシカルボニル、N−3−ベンジル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン)の製造
実施例85の段階bで記述されるとおり製造した。
【0146】
段階c:(1α、5α、6α)−4−[6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)]−(tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−[2−プロピルオキシ−2,2−ビス−(4−フルオロフェニル)]アセテートの製造
これは、58%収率で実施例85の段階cの手段に従って合成された。
【0147】
段階d:(1α、5α、6α)−4−[6−N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル)]−N−tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−[2−プロピルオキシ−2,2−ビス−(4−フルオロフェニル)]アセテートの製造
標記化合物は、64%収率で実施例85の段階dの手段に従って合成された。
1HNMR(CDCl3):δ7.44−7.49(m、4H)、7.04−7.09(m、4H)、4.21−4.23(m、2H)、3.20−3.34(m、4H)、3.05−3.11(m、2H)、2.33−2.72(m、3H)、1.32−1.69(m、17H)、0.97(t、J=6Hz、3H)。
IR(DCM):1742.2、1693.8cm-1
【実施例97】
【0148】
(1α、5α、6α)−6N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル)−2,2−ジフェニルアセトアミド(化合物番号97)の製造
段階a:2,2−ジフェニル酢酸の製造
ランカスター・シンセシス(Lancaster Synthesis)(ニューハンプシャー州ウインダム(Windham,NH))から市販で入手可能。
段階b:(1α、5α、6α)−3N−ベンジル−6−アミノ−3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキサンの製造
Braish,T.F.ら、Synlett.、1100頁(1996年)の報告された手段によるとおり合成した。
段階c:(1α、5α、6α)−6N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2,2−ジフェニルアセトアミドの製造
これは、85%収率で実施例85の段階bの手段に従って製造された。
段階d:(1α、5α、6α)−6N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル)−2,2−ジフェニルアセトアミドの製造
これは、実施例85の段階cの手段に従うことによって、72%収率で、対応のN−ベンジル誘導体から合成された。
1HNMR(CDCl3):δ7.24−7.30(m、10H)、5.62(広範なs、1H)、4.83(s、1H)、3.01−3.08(m、2H)、2.24−2.34(m、3H)、1.39−1.45(m、2H)。
IR(DCM):1650.6cm-1
【実施例98】
【0149】
(1α、5α、6α)−6N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−メトキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号98)の製造
段階a:2−シクロヘキシル−2−フェニル−2−メトキシ酢酸の製造
これは、J.Amer.Chem.Soc.、75巻、2654頁(1953年)に記述される手段に従って製造された。
段階b:(1α、5α、6α)−3N−ベンジル−6−アミノ−3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキサンの製造
Braish,T.F.ら、Syn.Lett.1100(1996年)の報告された手段によるとおり合成した。
段階c:(1α、5α、6α)−6N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−メトキシ−2−フェニルアセトアミドの製造
これは、実施例85の段階bの手段に従うことによって、40%収率で製造された。
段階d:(1α、5α、6α)−6N−(3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−メトキシ−2−フェニルアセトアミドの製造
これは、64%収率で、実施例85の段階cの手段に従うことによって対応のN−ベンジル誘導体から合成された。
1HNMR(CDCl3):δ7.27−7.41(m、5H)、6.76(広範なs、1H)、3.21(d、J=12Hz、2H)、3.09(s、3H)、2.97(d、J=12Hz、2H)、2.54(s、1H)、2.31(t、J=12Hz、1H)、1.96−2.03(m、5H)、1.68−1.79(m、5H)、1.68−1.79(m、2H)。
IR(DCM):1660.7cm-1
【0150】
生物学的活性
放射性リガンド結合アッセイ:
2およびM3ムスカリン性受容体サブタイプについての試験化合物の親和性を、Moriyaら、(Life Sci.1999年、64(25)巻;2351−2358頁)によって記述されるとおり、それぞれ、ラットの心臓および顎下腺を使用した[3H]−N−メチルスコポラミン結合研究によって測定した。
膜標品:顎下腺および心臓を単離させ、そして犠牲にした直後に氷冷均質化緩衝液(HEPES20mM、10mM EDTA、pH7.4)に入れた。その組織を、10体積の均質化緩衝液中で均質化させ、そして均質液を、2層の湿潤ガーゼを通して濾過し、そして濾液を、10分間、500gで遠心分離した。次に、上清を、20分間、40,000gで遠心分離した。そのように得られたペレットを、同じ体積のアッセイ緩衝液(HEPES20mM、EDTA 5mM、pH7.4)中に再懸濁させ、そしてアッセイの時まで−70℃で保存した。
【0151】
リガンド結合アッセイ:化合物を、DMSO中で溶解および希釈した。膜均質液(150−250μgタンパク質)を、24−25℃で、3時間、250μlのアッセイ緩衝液(HEPES 20mM、pH7.4)中でインキュベートした。非特異的結合を、1μMアトロピンの存在下で測定した。GF/Bファイバーフィルター(ワラック)上での真空濾過によって、インキュベーションを停止させた。その後、フィルターを、氷冷50mMトリスHCl緩衝液(pH7.4)で洗浄した。フィルターマットを乾燥させ、そしてフィルター上に保持される結合放射活性を計数した。Gパッドプリズム・ソフトウエアを使用した非線形曲線フィッティングプログラムを使用することによって、IC50およびKdを概算した。特定の実験に使用されるChengおよびPrusoff方程式(Biochem Pharmacol、1973年、22巻:3099−3108頁)、Ki=IC50/(1+L/Kd)(式中、Lは、[3H]NMSの濃度である)を使用することによって、阻害定数Kiの値を、結合タンパク競合研究から計算した。
【0152】
単離ラット膀胱を使用した機能性実験
方法論:
ウレタンの過剰投与により、動物を、安楽死させ、そして全膀胱を単離し、そしてすぐに取り出し、そして以下の組成(mMol/L)NaCl 137;KCl 2.7;CaCl2 1.8;MgCl2 0.1;NaHCO3 11.9;NaH2PO4 0.4;グルコース 5.55を有する氷冷チロード緩衝液に入れ、95%O2および5%CO2でガスを継続的に供給した。
【0153】
膀胱を、縦軸のストリップ(3mm幅および長さ5−6mm)に切断し、そして30℃で、10ml器官浴に載せ、さらに一方の末端は、組織支持体の基盤に結合され、そして他方の末端は、力変位変換器を通してポリグラフに結合された。各組織を、2gの一定の基本張力で維持し、そしてPSSが、15分毎に交換される間、1時間平衡にさせた。平衡期間の終わりに、組織収縮反応の安定化は、2−3回について1μMol/Lのカルバコールで継続的に評価した。続いて、カルバコール(10-9モル/Lから3×10-5モル/Lまで)に対する蓄積濃度反応曲線を得た。数回の洗浄の後、いったん基本線に達したら、蓄積濃度反応曲線を、NCE(NCEを、第二のCRCの20分前に添加した)の存在下で得た。
【0154】
収縮の結果は、対照E極大値の含有率(%)として表された。ED50値を、非線形回帰曲線(グラフパッドプリズム)に合致させることによって計算した。pKB値を、式pKB=−log[(アンタゴニストのモル濃度/(用量比−1))]によって計算した。
式中、用量比=アンタゴニストの存在下でのED50/アンタゴニストの不在下でのED50.
結果は、表2、表3および表4で列挙される。

インビトロ試験
【0155】
【表2】

【0156】
【表3】

【0157】
【表4】

本発明は、その特定の実施態様の点で記述されてきた一方で、ある種の修正および等価物は、当業者に明らかであり、そして本発明の範囲内に入ると意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

式I


(式中、
Arは、酸素、硫黄および窒素原子より構成される群から選択される1−2個の異種原子を有するアリールまたはヘテロアリール環を表し、そのアリールまたはヘテロアリール環は、未置換であるか、または直鎖または分岐鎖低級アルキル(C1−C4)、トリフルオロメチル、メチレンジオキシ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン(例えば、F、Cl、Br、I)、ニトロ、低級アルコキシ(C1−C4)、アリールオキシ、アミノまたは低級アルキルアミノから独立に選択される1から3個までの置換基で置換されうる;
1は、C3−C9シクロアルキル環、C3−C9シクロアルケニル環;酸素、硫黄および窒素原子より構成される群から選択される1から2個までの異種原子を有するアリールまたはヘテロアリール環を表し、そのアリールまたはヘテロアリール環は、未置換であるか、または低級アルキル(C1−C4)、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、低級アルコキシカルボニル、ハロゲン、低級アルコキシ(C1−C4)、未置換アミノまたは低級アルキル(C1−C4)アミノから独立に選択される1から3個までの置換基で置換されうる;
2は、水素、ヒドロキシ、アミノ、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、カルバモイルまたはハロゲン(例えば、F、Cl、Br、I)を表す;
Wは、(CH2p(式中、pは、0から1までを表す)を表す;
Xは、酸素、硫黄、NR(式中、Rは、Hまたは低級アルキル(C1−C4)である)または原子なしを表す;
Yは、(CHR5qCO(式中、R5は、水素、またはメチルを表す)を表すか;またはYは、(CH2q(式中、qは、0から4までを表す)を表す;
mは、0から2までを表す;
3は、水素、低級アルキルまたはCO2C(CH33を表す;
4は、水素;上記アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリールアルケニル基中のアリールまたはヘテロアリール環上に1から3個までのいずれかの水素原子が低級アルキル、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシル、カルボン酸、ニトロ、低級アルコキシカルボニル、ハロゲン、低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、低級アルキルカルボニルアミノ、低級アルキルチオカルボニルアミノまたは低級アルキルカルボニルアミノスルホニルで置換されうるという選択肢を伴って、1から6個までの任意の水素原子は、窒素、酸素および硫黄原子より構成される群から選択される1から2個までの異種原子を有するハロゲン、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロアリールアルケニルから独立に選択される基で置換されうるものであるC1−C15飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、およびその医薬上許容しうる塩を表す)
の構造を示す化合物、およびそれの医薬上許容しうる塩、医薬上許容しうる溶媒和物、エステル、エナンチオマー、ジアステレオマー、N−オキシド、多形体、プロドラッグ、または代謝産物。
【請求項2】
式II
【化2】

式II


(式中、Ar、R1、R2、R3、R4、W、XおよびYは、式Iについて定義されるとおりである)
の構造を示す請求項1に記載の化合物、およびそれの医薬上許容しうる塩、医薬上許容しうる溶媒和物、エステル、エナンチオマー、ジアステレオマー、N−オキシド、多形体、プロドラッグ、または代謝産物。
【請求項3】
式III
【化3】

式III

(式中、Ar、R1、R2、R3およびR4は、式Iについて定義されるとおりである)
の構造を示す請求項1に記載の化合物、およびそれの医薬上許容しうる塩、医薬上許容しうる溶媒和物、エステル、エナンチオマー、ジアステレオマー、N−オキシド、多形体、プロドラッグ、または代謝産物。
【請求項4】
式IV
【化4】

式IV

(式中、Ar、R1、R3およびR4は、式Iについて定義されるとおりであり、そしてrは、1から4までである)
の構造を示す請求項1に記載の化合物、およびそれの医薬上許容しうる塩、医薬上許容しうる溶媒和物、エステル、エナンチオマー、ジアステレオマー、N−オキシド、多形体、プロドラッグ、または代謝産物。
【請求項5】
式V
【化5】

式V


(式中、Ar、R1、R3およびR4は、式Iについて定義されるとおりであり、そしてsは、1から3までである)
の構造を示す請求項1に記載の化合物、およびそれの医薬上許容しうる塩、医薬上許容しうる溶媒和物、エステル、エナンチオマー、ジアステレオマー、N−オキシド、多形体、プロドラッグ、代謝産物。
【請求項6】
式VI
【化6】

式VI


(式中、R3、R4およびsは、式Vについて定義されるとおりである)
の構造を示す請求項5に記載の化合物、およびそれの医薬上許容しうる塩、医薬上許容しうる溶媒和物、エステル、エナンチオマー、ジアステレオマー、N−オキシド、多形体、プロドラッグ、代謝産物。
【請求項7】
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニルアセトアミド(化合物番号1)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−ヒドロキシ−2,2−ジ(4−フルオロフェニル)アセトアミド(化合物番号2)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−(2−プロペニルオキシ)−2,2−ジフェニルアセトアミド(化合物番号3)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−(2−プロペニルオキシ)−2,2−ジ(4−フルオロフェニル)アセトアミド(化合物番号4)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−プロピルオキシ−2,2−ジフェニルアセトアミド(化合物番号5)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−プロピルオキシ−2,2−ジ(4−フルオロフェニル)アセトアミド(化合物番号6)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−(2−プロピニルオキシ)−2,2−ジフェニルアセトアミド(化合物番号7)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−ヒドロキシ−2,2−ジ(2−フリル)アセトアミド(化合物番号8)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−ヒドロキシ−2,2−ジ(2−チエニル)アセトアミド(化合物番号9)、
(1α、5α、6α)−4−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル)アセテート(化合物番号10)、
(1α、5α、6α)−3−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−tert−ブチルオキシカルボニル)プロピル−1−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル)アセテート(化合物番号11)、
(1α、5α、6α)−3−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−tert−ブチルオキシカルボニル)プロピル−1−(2−プロピルオキシ−2,2−ジフェニル)アセテート(化合物番号12)、
(1α、5α、6α)−4−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−(2−プロピルオキシ−2,2−ジフェニル)アセテート(化合物番号13)、
(1α、5α、6α)−4−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−(2−(2−プロペニルオキシ)−2,2−ジフェニル)アセテート(化合物番号14)、
(1α、5α、6α)−4−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ(4−フルオロフェニル))アセテート(化合物番号15)、
(1α、5α、6α)−4−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−(2−プロピルオキシ−2,2−ジ(4−フルオロフェニル))アセテート(化合物番号16)、
(1α、5α、6α)−1−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−アセトアミド−2−(2−プロピルオキシ)−2,2−ジフェニルアセテート(化合物番号17)、
(1α、5α、6α)−1−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−アセトアミド−2−(2−プロペニルオキシ)−2,2−ジフェニルアセテート(化合物番号18)、
(1α、5α、6α)−1−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−プロピオンアミド−2−(2−プロペニルオキシ)−2,2−ジフェニルアセテート(化合物番号19)、
(1α、5α、6α)−1−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−プロピオンアミド−2−2−プロピルオキシ)−2,2−ジフェニルアセテート(化合物番号20)、
(1α、5α、6α)−1−(6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル))−N−アセトアミド−2−ヒドロキシ−2,2−ジ(4−フルオロフェニル)アセテート(化合物番号21)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号22)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(3,5−ジフルオロベンジル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号23)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−ブロモベンジル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号24)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2,6−ジフルオロベンジル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号25)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−フェニルベンジル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号26)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−フェニルエチル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号27)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号28)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−(3,4−メチレンジオキシフェニル)エチル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号29)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)アセチル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号30)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−ベンゾフラン−5−イル)エチル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号31)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−メチル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号32)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−エチル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号33)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(1−プロピル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号34)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−プロパルギル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号35)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−プロペニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号36)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−プロピル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号37)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−シクロプロピル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号38)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(1−ブチル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号39)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(3−メチル−2−ブテニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号40)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号41)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(3,4−メチレンジオキシベンジル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号42)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(6,6−ジメチル−2,4−ヘプタジイニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号43)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンゾイル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号44)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−ホルミル−フル−5−イル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号45)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(アニリン)チオウレア)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号46)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(メチル,4−アミノ−1−フェニルアセテート)ウレア)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号47)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−アミノ−1−フェニル酢酸)ウレア)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号48)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチルフェニル−1−スルホンアミド)ウレア)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号49)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)アセトアミド(化合物番号50)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミド(化合物番号51)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−フェノキシフェニル)アセトアミド(化合物番号52)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド(化合物番号53)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(3,4−メチレンジオキシフェニル)アセトアミド(化合物番号54)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−tertブチルフェニル)アセトアミド(化合物番号55)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)アセトアミド(化合物番号56)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ベンテニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミド(化合物番号57)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド(化合物番号58)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−メトキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号59)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−エチル)−2−シクロヘキシル−2−メトキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号60)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘキシル−2−(2−プロペニルオキシ)−2−フェニルアセトアミド(化合物番号61)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロヘキシル−2−メトキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号62)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2,4−ジフルオロベンジル))−2−シクロヘキシル−2−メトキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号63)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号64)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号65)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−(3,4−メチレンジオキシフェニル)エチル)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号66)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−フェニルエチル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号67)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号68)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−メチル−ピリジ−6−イル)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号69)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)アセチル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号70)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(2−(ベンゾフラン−5−イル)エチル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号71)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−2−シクロヘプチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号72)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロヘプチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号73)、
2−アミノ−((1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)プロピオンアミド)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号74)、
2−アミノ−((1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)アセトアミド)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号75)、
3−アミノ−((1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)プロピオンアミド)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号76)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオンアミド(化合物番号77)、
2−アミノ−((1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)アセトアミド)−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオンアミド(化合物番号78)、
2−アミノ−((1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−ベンジル)プロピオンアミド)−2−シクロヘキシル−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオンアミド(化合物番号79)、
(1α、5α、6α)−2−[6−N−(3−ベンジル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−N−プロピオンアミド−2−シクロヘキシル−3−ヒドロキシ−2−フェニルアセテート(化合物番号80)、
(2R)(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号81)、
(2R)(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)エチル)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号82)、
コハク酸(2R)−(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド塩(化合物番号83)、
L−(+)−酒石酸(2R)−(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル−3−(4−メチル−3−ペンテニル))−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド塩(化合物番号84)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号85)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド(化合物番号86)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミド(化合物番号87)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)アセトアミド(化合物番号88)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号89)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘプチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号90)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロブチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号91)、
(1α、5α、6α)−6−N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号92)、
(1α、5α、6α)−1−[6N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)]−N−アセトアミド−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニルアセテート(化合物番号93)、
(1α、5α、6α)−1−[6N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)]−N−プロピオンアミド−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−2−フェニルアセテート(化合物番号94)、
(1α、5α、6α)−4−[6N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)]−N−(tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−[2−ヒドロキシ−2,2−ビス(4−フルオロフェニル)]アセテート(化合物番号95)、
(1α、5α、6α)−4−[6N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)]−N−(tert−ブチルオキシカルボニル)ブチル−1−[2−プロピルオキシ−2,2−ビス(4−フルオロフェニル)]アセテート(化合物番号96)、
(1α、5α、6α)−6N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2,2−ジフェニルアセトアミド(化合物番号97)、
(1α、5α、6α)−6N−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル)−2−シクロヘキシル−2−メトキシ−2−フェニルアセトアミド(化合物番号98)、
より構成される群から選択される化合物。
【請求項8】
医薬上許容しうる担体、賦形剤または希釈剤と一緒に、請求項1−7のいずれかで定義されるとおりの化合物の治療上有効量を包含する医薬組成物。
【請求項9】
式I:
【化7】

式I


(式中、
Arは、酸素、硫黄および窒素原子より構成される群から選択される1−2個の異種原子を有するアリールまたはヘテロアリール環を表し、そのアリールまたはヘテロアリール環は、未置換であるか、または直鎖または分岐鎖低級アルキル(C1−C4)、トリフルオロメチル、メチレンジオキシ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン(例えば、F、Cl、Br、I)、ニトロ、低級アルコキシ(C1−C4)、アリールオキシ、アミノまたは低級アルキルアミノから独立に選択される1から3個までの置換基で置換されうる;
1は、C3−C9シクロアルキル環、C3−C9シクロアルケニル環;酸素、硫黄および窒素原子より構成される群から選択される1から2個までの異種原子を有するアリールまたはヘテロアリール環を表し、そのアリールまたはヘテロアリール環は、未置換であるか、または低級アルキル(C1−C4)、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、低級アルコキシカルボニル、ハロゲン、低級アルコキシ(C1−C4)、未置換アミノまたは低級アルキル(C1−C4)アミノから独立に選択される1から3個までの置換基で置換されうる;
2は、水素、ヒドロキシ、アミノ、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、カルバモイルまたはハロゲン(例えば、F、Cl、Br、I)を表す;
Wは、(CH2p(式中、pは、0から1までを表す)を表す;
Xは、酸素、硫黄、NR(式中、Rは、Hまたは低級アルキル(C1−C4)である)または原子なしを表す;
Yは、(CHR5qCO(式中、R5は、水素、またはメチルを表す)を表すか;またはYは、(CH2q(式中、qは、0から4までを表す)を表す;
mは、0から2までを表す;
3は、水素、低級アルキルまたはCO2C(CH33を表す;
4は、水素;上記アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリールアルケニル基中のアリールまたはヘテロアリール環上に1から3個までのいずれかの水素原子が低級アルキル、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシル、カルボン酸、ニトロ、低級アルコキシカルボニル、ハロゲン、低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、低級アルキルカルボニルアミノ、低級アルキルチオカルボニルアミノまたは低級アルキルカルボニルアミノスルホニルで置換されうるという選択肢を伴って、1から6個までの任意の水素原子は、窒素、酸素および硫黄原子より構成される群から選択される1から2個までの異種原子を有するハロゲン、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロアリールアルケニルから独立に選択される基で置換されうるものであるC1−C15飽和または不飽和脂肪族炭化水素基を表す)
の構造を示す化合物、およびそれの医薬上許容しうる塩、医薬上許容しうる溶媒和物、エステル、エナンチオマー、ジアステレオマー、N−オキシド、多形体、プロドラッグ、または代謝産物の治療上有効量を、該動物またはヒトに投与することを包含する、疾患または障害が、ムスカリン様受容体を通して指向される、呼吸器、泌尿器および胃腸系の疾患または障害に罹患している動物またはヒトの治療または予防をする方法。
【請求項10】
式II
【化8】

式II


(式中、Ar、R1、R2、R3、R4、W、XおよびYは、式Iについて定義されるとおりである)
の構造を示す化合物、およびそれの医薬上許容しうる塩、医薬上許容しうる溶媒和物、エステル、エナンチオマー、ジアステレオマー、N−オキシド、多形体、プロドラッグ、または代謝産物の治療上有効量を、該動物またはヒトに投与することを包含する、疾患または障害が、ムスカリン様受容体を通して指向される、呼吸器、泌尿器および胃腸系の疾患または障害に罹患している動物またはヒトの治療または予防をするための請求項9に記載の方法。
【請求項11】
式III
【化9】

式III


(式中、Ar、R1、R2、R3およびR4は、式Iについて定義されるとおりである)
の構造を示す化合物、およびそれの医薬上許容しうる塩、医薬上許容しうる溶媒和物、エステル、エナンチオマー、ジアステレオマー、N−オキシド、多形体、プロドラッグ、または代謝産物の治療上有効量を、該動物またはヒトに投与することを包含する、疾患または障害が、ムスカリン様受容体を通して指向される、呼吸器、泌尿器および胃腸系の疾患または障害に罹患している動物またはヒトの治療または予防をするための請求項9に記載の方法。
【請求項12】
式IV
【化10】

式IV

(式中、Ar、R1、R3およびR4は、式Iについて定義されるとおりであり、そしてrは、1から4までである)
の構造を示す化合物、およびそれの医薬上許容しうる塩、医薬上許容しうる溶媒和物、エステル、エナンチオマー、ジアステレオマー、N−オキシド、多形体、プロドラッグ、または代謝産物の治療上有効量を、該動物またはヒトに投与することを包含する、疾患または障害が、ムスカリン様受容体を通して指向される、呼吸器、泌尿器および胃腸系の疾患または障害に罹患している動物またはヒトの治療または予防をするための請求項9に記載の方法。
【請求項13】
式V
【化11】

式V


(式中、Ar、R1、R3およびR4は、式Iについて定義されるとおりであり、そしてsは、1から3までである)
の構造を示す化合物、およびそれの医薬上許容しうる塩、医薬上許容しうる溶媒和物、エステル、エナンチオマー、ジアステレオマー、N−オキシド、多形体、プロドラッグ、代謝産物の治療上有効量を、該動物またはヒトに投与することを包含する、疾患または障害が、ムスカリン様受容体を通して指向される、呼吸器、泌尿器および胃腸系の疾患または障害に罹患している動物またはヒトの治療または予防をするための請求項9に記載の方法。
【請求項14】
式VI
【化12】

式VI


(式中、R3、R4およびsは、式Vについて定義されるとおりである)
の構造を示す化合物、およびそれの医薬上許容しうる塩、医薬上許容しうる溶媒和物、エステル、エナンチオマー、ジアステレオマー、N−オキシド、多形体、プロドラッグ、代謝産物の治療上有効量を、該動物またはヒトに投与することを包含する、疾患または障害が、ムスカリン様受容体を通して指向される、呼吸器、泌尿器および胃腸系の疾患または障害に罹患している動物またはヒトの治療または予防をするための請求項9に記載の方法。
【請求項15】
疾患または障害が、尿失禁、下部尿路症候群(LUTS)、気管支喘息、慢性閉塞性肺障害(COPD)、肺性線維症、過敏腸症候群、肥満、糖尿病および胃腸運動亢進症である、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
疾患または障害が、尿失禁、下部尿路症候群(LUTS)、気管支喘息、慢性閉塞性肺障害(COPD)、肺性線維症、過敏腸症候群、肥満、糖尿病および胃腸運動亢進症である、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
疾患または障害が、尿失禁、下部尿路症候群(LUTS)、気管支喘息、慢性閉塞性肺障害(COPD)、肺性線維症、過敏腸症候群、肥満、糖尿病および胃腸運動亢進症である、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
疾患または障害が、尿失禁、下部尿路症候群(LUTS)、気管支喘息、慢性閉塞性肺障害(COPD)、肺性線維症、過敏腸症候群、肥満、糖尿病および胃腸運動亢進症である、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
疾患または障害が、尿失禁、下部尿路症候群(LUTS)、気管支喘息、慢性閉塞性肺障害(COPD)、肺性線維症、過敏腸症候群、肥満、糖尿病および胃腸運動亢進症である、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
疾患または障害が、尿失禁、下部尿路症候群(LUTS)、気管支喘息、慢性閉塞性肺障害(COPD)、肺性線維症、過敏腸症候群、肥満、糖尿病および胃腸運動亢進症である、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
請求項8に記載の医薬組成物の治療上有効量を、該動物またはヒトに投与することを包含する、疾患または障害が、ムスカリン様受容体を通して指向される、呼吸器、泌尿器および胃腸系の疾患または障害に罹患している動物またはヒトの治療または予防をするための方法。
【請求項22】
疾患または障害が、尿失禁、下部尿路症候群(LUTS)、気管支喘息、慢性閉塞性肺障害(COPD)、肺性線維症、過敏腸症候群、肥満、糖尿病および胃腸運動亢進症である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
(a)縮合剤の存在下で、式VIIの化合物を、式VIII
【化13】

式VII
【化14】

式VIII
(式中、Ar、R1、R2、R3、W、X、Yおよびmは、先に定義されたのと同じ意味を示し、Pは、アミノ基を保護するために使用されうるいずれかの基である)
の化合物と縮合させて、式IX
【化15】

式IX

で表される保護化合物を得て、そして
(b)脱保護剤の存在下で、式IXで表される化合物を脱保護して、式X
【化16】

式X
(式中、Ar、R1、R2、R3、W、X、Y、mおよびPは、先に定義されたのと同じである)
で表される化合物を得る、
式I
【化17】

式I
(式中、
Arは、酸素、硫黄および窒素原子より構成される群から選択される1−2個の異種原子を有するアリールまたはヘテロアリール環を表し、そのアリールまたはヘテロアリール環は、未置換であるか、または直鎖または分岐鎖低級アルキル(C1−C4)、トリフルオロメチル、メチレンジオキシ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン(例えば、F、Cl、Br、I)、ニトロ、低級アルコキシ(C1−C4)、アリールオキシ、アミノまたは低級アルキルアミノから独立に選択される1から3個までの置換基で置換されうる;
1は、C3−C9シクロアルキル環、C3−C9シクロアルケニル環;酸素、硫黄および窒素原子より構成される群から選択される1から2個までの異種原子を有するアリールまたはヘテロアリール環を表し、そのアリールまたはヘテロアリール環は、未置換であるか、または低級アルキル(C1−C4)、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、低級アルコキシカルボニル、ハロゲン、低級アルコキシ(C1−C4)、未置換アミノまたは低級アルキル(C1−C4)アミノから独立に選択される1から3個までの置換基で置換されうる;
2は、水素、ヒドロキシ、アミノ、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、カルバモイルまたはハロゲン(例えば、F、Cl、Br、I)を表す;
Wは、(CH2p(式中、pは、0から1までを表す)を表す;
Xは、酸素、硫黄、NR(式中、Rは、Hまたは低級アルキル(C1−C4)である)または原子なしを表す;
Yは、(CHR5qCO(式中、R5は、水素、またはメチルを表す)を表すか;またはYは、(CH2q(式中、qは、0から4までを表す)を表す;
mは、0から2までを表す;
3は、水素、低級アルキルまたはCO2C(CH33を表す;
4は、水素を表す)
の構造を示す化合物、およびそれの医薬上許容しうる塩、医薬上許容しうる溶媒和物、エステル、エナンチオマー、ジアステレオマー、N−オキシド、多形体、プロドラッグ、または代謝産物を製造する方法。
【請求項24】
基Pが、ベンジルおよびtert−ブチルオキシカルボニルより構成される群から選択される請求項23に記載の方法。
【請求項25】
縮合剤が、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・ヒドロクロリド(EDC)および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)より構成される群から選択される請求項23に記載の方法。
【請求項26】
式II
【化18】

式II
(式中、R4は、水素である)
で表される化合物を製造する請求項23に記載の方法。
【請求項27】
式III
【化19】

式III
(式中、R4は、水素である)
で表される化合物を製造する請求項23に記載の方法。
【請求項28】
式IV
【化20】

式IV
(式中、R4は、水素である)
で表される化合物を製造する請求項23に記載の方法。
【請求項29】
式V
【化21】

式V
(式中、R4は、水素である)
で表される化合物を製造する請求項28に記載の方法。
【請求項30】
式VI
【化22】

式VI
(式中、R4は、水素である)
で表される化合物を製造する請求項29に記載の方法。
【請求項31】
(a)縮合剤の存在下で、式VIIで表される化合物を、式VIII
【化23】

式VII
【化24】

式VIII
(式中、Ar、R1、R2、R3、W、X、Yおよびmは、先に定義されるのと同じ意味を示し、Pは、アミノ基を保護するために使用されうるいずれかの基である)
で表される化合物と縮合させて、式IX
【化25】

式IX
で表される保護化合物を得て、
(b)脱保護剤の存在下で、式IXで表される化合物を脱保護して、式X
【化26】

式X
(式中、Ar、R1、R2、R3、W、X、YおよびPは、先に定義されるとおりである)
で表される化合物を得て、そして
(c)適切なアルキル化またはベンジル化剤L−R4(式中、Lは、遊離基であり、そしてR4は、先に定義されるとおりである)で、式Xで表される化合物をN−アルキル化またはベンジル化することを包含する、
式I
【化27】

式I
(式中、
Arは、酸素、硫黄および窒素原子より構成される群から選択される1−2個の異種原子を有するアリールまたはヘテロアリール環を表し、そのアリールまたはヘテロアリール環は、未置換であるか、または直鎖または分岐鎖低級アルキル(C1−C4)、トリフルオロメチル、メチレンジオキシ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン(例えば、F、Cl、Br、I)、ニトロ、低級アルコキシ(C1−C4)、アリールオキシ、アミノまたは低級アルキルアミノから独立に選択される1から3個までの置換基で置換されうる;
1は、C3−C9シクロアルキル環、C3−C9シクロアルケニル環;酸素、硫黄および窒素原子より構成される群から選択される1から2個までの異種原子を有するアリールまたはヘテロアリール環を表し;そのアリールまたはヘテロアリール環は、未置換であるか、または低級アルキル(C1−C4)、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、低級アルコキシカルボニル、ハロゲン、低級アルコキシ(C1−C4)、未置換アミノまたは低級アルキル(C1−C4)アミノから独立に選択される1から3個までの置換基で置換されうる;
2は、水素、ヒドロキシ、アミノ、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、カルバモイルまたはハロゲン(例えば、F、Cl、Br、I)を表す;
Wは、(CH2p(式中、pは、0から1までを表す)を表す;
Xは、酸素、硫黄、NR(式中、Rは、Hまたは低級アルキル(C1−C4)である)または原子なしを表す;
Yは、(CHR5qCO(式中、R5は、水素、またはメチルを表す)を表すか;またはYは、(CH2q(式中、qは、0から4までを表す)を表す;
mは、0から2までを表す;
3は、水素、低級アルキルまたはCO2C(CH33を表す;
4は、上記アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリールアルケニル基中のアリールまたはヘテロアリール環上に1から3個までのいずれかの水素原子が低級アルキル、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシル、カルボン酸、ニトロ、低級アルコキシカルボニル、ハロゲン、低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、低級アルキルカルボニルアミノ、低級アルキルチオカルボニルアミノまたは低級アルキルカルボニルアミノスルホニルで置換されうるという選択肢を伴って、1から6個までの任意の水素原子は、窒素、酸素および硫黄原子より構成される群から選択される1から2個までの異種原子を有するハロゲン、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロアリールアルケニルから独立に選択される基で置換されうるものであるC1−C15飽和または不飽和脂肪族炭化水素基を表す)
の構造を示す化合物、およびそれの医薬上許容しうる塩、医薬上許容しうる溶媒和物、エステル、エナンチオマー、ジアステレオマー、N−オキシド、多形体、プロドラッグ、または代謝産物を製造する方法。
【請求項32】
基Pが、ベンジルおよびtert−ブチルオキシカルボニルより構成される群から選択される請求項31に記載の方法。
【請求項33】
縮合剤が、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・ヒドロクロリド(EDC)および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)より構成される群から選択される請求項31に記載の方法。
【請求項34】
式II
【化28】

式II
で表される化合物を製造する請求項31に記載の方法。
【請求項35】
式IIIで表される化合物
【化29】

式III
が製造される請求項31に記載の方法。
【請求項36】
式IVで表される化合物
【化30】

式IV
が製造される請求項31に記載の方法。
【請求項37】
式Vで表される化合物
【化31】

式V
が製造される請求項36に記載の方法。
【請求項38】
式VIで表される化合物
【化32】

式VI
が製造される請求項37に記載の方法。

【公表番号】特表2006−518707(P2006−518707A)
【公表日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−558864(P2004−558864)
【出願日】平成14年12月10日(2002.12.10)
【国際出願番号】PCT/IB2002/005220
【国際公開番号】WO2004/052857
【国際公開日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(597084113)ランバクシー ラボラトリーズ リミテッド (32)
【Fターム(参考)】