説明

メール利用型着信課金システム及び方法

【課題】着信課金通話の発信前(後)に発信者番号の登録(削除)処理をより簡単にすると共に、着信者・発信者の操作性を簡易にする。
【解決手段】本発明は、Webメールサーバにおいて、電話の着信者からC2Dサーバのアドレスを電子メールに付与して、着信課金を許す発信者に送信しておき、発信者はメールに記載されているC2DサーバのURLをクリックすることにより、C2Dサーバにアクセスし、C2Dサーバにおいて呼処理装置に対して発呼要求し、発信者と着信者の通話が開始され、当該通話料金は着信者に課金される。また、着信課金対象の発信者の電話番号をC2Dサーバに登録し、Webメールサーバに登録された有効期限が到来した時点で、C2Dサーバに登録されている発信者電話番号を削除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メール利用型着信課金システム及び方法に係り、特に、受信したメールに記載されているC2D(Click to Dial)サーバのURLにパスコードが埋め込まれたリンクがクリックされると特定の電話番号との通話を可能にするC2D(Click to Dial)サーバを介在させて呼全体に対して着信利用者側に課金するためのメール利用型着信課金システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の第1の電話サービスにおける着信課金サービスとして、以下のようなケースに対するサービスが提供されている(例えば、非特許文献1参照)。
(a)発信利用者が呼設定時に着信課金を要求し、着信側の利用者は着信課金の諾否を選択する。
(b)着信課金の要求機能を有する発信利用者または着信利用者が呼の通信中フェーズでその呼の残り部分に対して着信課金を要求する。
(c)着信利用者が呼の通信中フェーズでその呼全体に対して着信課金を要求する。
(d)発信者からの着信課金要求を必要とせず、無条件に着信課金を行う。
【0003】
また、第2の着信課金サービスとして、予め着信者が登録した発信者番号からの着信のみを着信課金する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−309088号公報
【非特許文献1】TTC標準(JT−1256第3版)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記第1の着信課金の方法では、通話前に着信者が特定の発信者からのみ着信課金を許可する場合については規定がない。
【0005】
また、上記第2の着信課金の方法では、着信者が予め発信者番号を登録して着信課金を指定できるが、登録の際に着信者が個々に電話番号を指定する必要があり、特に頻繁に通話する相手である場合は問題ないが、そうでない通信相手について着信課金を許可するための登録、及び、非許可とする場合の削除操作を行うことは困難である。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、C2D方式における、発信前に発信者番号の登録処理をより簡単にすることが可能なメール利用型着信課金システム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
図1は、本発明の原理構成図である。
【0008】
本発明(請求項1)は、通信網における呼処理装置300と、C2Dサーバ200と、Webメールサーバ100と、インターネット網及び通信網に接続される複数の利用者端末とからなり、電話の着信者側に対して課金を行う着信課金システムであって、
Webメールサーバ100は、
着信者側の端末Aに対してメール作成のための所定の入力用画面を表示し、利用者から、少なくとも該端末Aと宛先となる発信者側の端末Bのメールアドレス及びメール本文を取得して、電子メールを作成する電子メール作成手段と122、
メールアドレスに基づいて電話帳記憶手段160から取得した発信者電話番号と着信者電話番号からなる発着信者電話番号、及び、C2Dサーバ200から取得した該発着信者電話番号に対応するパスコードを着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段150及び該C2Dサーバに登録する電話番号登録手段131と、
作成した電子メールに、パスコードを含む該C2DサーバのURLを付加して発信者側の端末Bに送信するメール送信手段124と、
所定の条件に基づいて、C2Dサーバ200にパスコードを送信することにより、発着信者電話番号の削除を要求する発着信者削除要求手段132と、
を有し、
C2Dサーバ200は、
パスコードを生成し、Webメールサー100バに送信するパスコード生成手段250と、
Webメールサーバ100から受信したパスコード、発着信者電話番号を着信課金発着信者記憶手段260に格納し、該Webメールサーバ100からパスコードを含む該発着信者電話番号の削除の要求を受信すると、該パスコードに対応する該発着信電話番号を削除する着信課金発着信者制御手段220と、
発信者の端末Bから発呼要求として、パスコードが含まれる当該C2Dサーバ200のURLを受信すると、該パスコードに基づいて、着信課金発着信者記憶手段260を検索し、発着信者電話番号を取得する検索手段230と、
検索手段230で取得した発着信者電話番号に基づいて、呼処理装置300に対して発呼要求を送信する発呼要求手段210と、
呼処理装置300から通話時間情報を受信すると、着信者側に対して該通話時間情報に基づく課金処理を行う課金手段240と、を有し、
呼処理装置300は、
C2Dサーバ200から発呼要求があると、発着信者電話番号に対して着呼通知を送信し、該発信者と該着信者との通話が終了すると、該C2Dサーバ200に対して、通話時間情報を通知する手段を有する。
【0009】
本発明(請求項2)は、通信網における呼処理装置と、C2Dサーバと、Webメールサーバと、インターネット網及び通信網に接続される複数の利用者端末とからなり、電話の着信者側に対して課金を行う着信課金システムであって、
Webメールサーバは、
着信者側の端末Aに対してメール作成のための所定の入力用画面を表示し、利用者から、少なくとも、入力された該端末Aと宛先となる発信者側の端末Bのメールアドレス、及びメール本文を取得して、電子メールを作成する電子メール作成手段と、
作成した電子メールに、C2Dサーバから取得したパスコードを含む該C2DサーバのURLを付加して発信者側の端末Bに送信するメール送信手段と、
メールアドレスに基づいて電話帳記憶手段から取得した発信者電話番号と着信者電話番号からなる発着信者電話番号、及び、C2Dサーバから取得した該発着信者電話番号に対応するパスコードを、着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段及び該C2Dサーバに登録する電話番号登録手段と、
を有し、
C2Dサーバは、
パスコードを生成し、Webメールサーバに送信するパスコード生成手段と、
Webメールサーバから取得したパスコード、発着信者電話番号を着信課金発着信者記憶手段に格納し、該Webメールサーバから該発着信者電話番号の削除の要求を受信すると、該発着信電話番号を削除する着信課金発着信者制御手段と、
発信者の端末Bから発呼要求として、パスコードが含まれる当該C2DサーバのURLを受信すると、該パスコードに基づいて、着信課金発着信者記憶手段を検索し、発信者電話番号と着信者電話番号を取得する検索手段と、
検索手段で取得した発着信者電話番号に基づいて、呼処理装置に対して発呼要求を送信する発呼要求手段と、
呼処理装置から通話時間情報を受信すると、着信者側に対する該通話時間情報に基づく課金処理を行う課金手段と、を有し、
呼処理装置は、
C2Dサーバから発呼要求があると、発着信者電話番号に対して着呼通知を送信し、該発信者と該着信者との通話が終了すると、該C2Dサーバに対して、通話時間情報を通知する手段を有する。
【0010】
また、本発明(請求項3)は、請求項1,2のシステムの、Webメールサーバにおいて、
発着信者電話番号、端末Aから指定された着信課金の有効期間をパスコードに対応付けて着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録する削除タイミング登録手段と、
着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録されている発着信者電話番号の有効期限が到来した時点でC2Dサーバに対してパスコードを送信することにより該発着信者電話番号の削除を要求する第1の発着信者削除要求手段と、を更に有する。
【0011】
また、本発明(請求項4)は、請求項1,2のシステムのWebメールサーバにおいて、
発着信者電話番号、端末Aから指定された着信課金の有効回数期間をパスコードに対応付けて着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録する削除タイミング登録手段と、
呼処理装置から通話終了の通知を取得すると、着信課金通話の回数をカウントし、着信課金発着信者記憶手段に登録されている有効回数と比較して、カウント値が該有効回数を超えた時点で、C2Dサーバに対してパスコードを送信することにより対応する発着信者電話番号の削除を要求する第2の発着信者削除要求手段と、を更に有する。
【0012】
本発明(請求項5)は、通信網における呼処理装置と、C2Dサーバと、メールサーバと、インターネット網及び通信網に接続される複数のメールクライアントの利用者端末とからなり、電話の着信者側に対して課金を行う着信課金システムであって、
メールクライアントの端末Aは、
着信課金ボタンを押下することにより、メールサーバから取得したパスコードとC2Dサーバのアドレスをメール本文のリンク中に埋め込んだ電子メールを作成し、着信課金を許可する発信者の端末B及び該メールサーバに対して送信するメール作成手段と、
を有し、
メールサーバは、
端末Aの利用者により着信課金ボタンが押下されると、該端末Aのメールアドレスに基づいて、サービス利用者のメールアドレス及び電話番号を格納した電話帳記憶手段を検索し、該端末Aの着信者電話番号を取得し、C2Dサーバから該着信者電話番号に対応するパスコードを取得して該端末Aに送信する検索手段と、
端末Aから取得した電子メールの送信先のメールアドレスに基づいて、電話帳記憶手段を検索し、発信者電話番号を取得し、着信者電話番号及びパスコードと共に発着信者登録要求としてC2Dサーバに送信する発着信者登録手段と、
削除条件に基づいて、C2Dサーバにパスコードを含む発着信者電話番号の削除要求を送信する削除要求手段と、を有し、
C2Dサーバは、
メールサーバから取得した発着信者登録要求を着信課金発着信者記憶手段に格納する手段と、
端末Bからパスコードを含むC2Dサーバのアドレスによる発呼要求を受け付けると、該パスコードに基づいて着信課金発着信者記憶手段を検索して、該パスコードに対応する着信者電話番号と発信者電話番号からなる発呼要求を呼処理装置に送信する発呼要求手段と、
呼処理装置から通話時間情報を受信すると、着信側に対する該通話時間情報に基づく課金処理を行う課金手段と、
メールサーバからの削除要求に基づいて、着信課金発着信者記憶手段から対応する電話番号を削除する削除手段と、
を有し、
呼処理装置は、
C2Dサーバから発呼要求があると、発着信者電話番号に対して着呼通知を送信し、該発信者と該着信者との通話が終了すると、該C2Dサーバに対して、通話時間情報を通知する手段を有する。
【0013】
また、本発明(請求項6)は、請求項5のシステムのメールサーバの発着信者登録手段において、
発着信者電話番号、端末Aから指定された有効期限をパスコードに対応付けて着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録する削除スケジュール登録手段と、
有効期限が到来すると、C2Dサーバに対して、パスコードを送信することにより、発着信者電話番号を削除する削除要求を送信する第1の削除要求手段と、
を含み、
C2Dサーバの削除手段は、
削除要求を取得すると、着信課金発着信者記憶手段から、パスコードに対応する発着信者電話番号を削除する第1のスケジュール削除手段と、を有する。
【0014】
また、本発明(請求項7)は、請求項5のシステムのメールサーバの発着信者登録手段において、
発着信者電話番号、端末Aから指定された有効回数をパスコードに対応付けて着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録する削除スケジュール登録手段と、
呼処理装置から通話終了の通知を取得すると、着信課金通話の回数をカウントするかウント手段と、
カウント値と削除スケジュール記憶手段に登録されている有効回数とを比較して、該カウント値が該有効回数を超えた時点で、C2Dサーバに対して、パスコードを送信することにより、発着信者電話番号を削除する削除要求を送信する第21の削除要求手段と、
を含み、
C2Dサーバの削除手段は、
削除要求を取得すると、着信課金発着信者記憶手段から、パスコードに対応する発着信者電話番号を削除する第2のスケジュール削除手段と、を有する。
【0015】
図2は、本発明の原理を説明するための図である。
【0016】
本発明(請求項8)は、通信網における呼処理装置と、C2Dサーバと、Webメールサーバと、インターネット網及び通信網に接続される複数の利用者端末とからなり、電話の着信者側に対して課金を行う着信課金方法であって、
着信者側端末AからWebメールサーバにアクセスし(ステップ1)、
Webメールサーバは、
着信者側の端末Aに対してメール作成のための所定の入力用画面を表示し、利用者から、該端末Aのメールアドレス、宛先となる発信者側の端末Bのメールアドレス、及びメール本文を取得して、電子メールを作成し(ステップ2)、
C2Dサーバから発信者電話番号と着信者電話番号を対応付けるためのパスコードを取得し(ステップ3)、
メールアドレスに基づいて電話帳記憶手段から端末Aの着信者電話番号及び端末Bの発信者電話番号を取得し、パスコード、該発信者電話番号と該着信者電話番号からなる発着信者電話番号を、着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段及びC2Dサーバに登録し(ステップ4)、
作成した電子メールに、パスコードを含むC2DサーバのURLを付与して発信者側の端末Bに送信し(ステップ5)、
C2Dサーバは、
Webメールサーバから受信した発着信者電話番号をパスコードに対応付けて着信課金発着信者記憶手段に格納し(ステップ6)、
端末Bは、
受信した電子メールのC2DサーバのURLをクリックすることにより、該C2Dサーバに対して発呼要求を送信し(ステップ7)、
C2Dサーバは、
発呼要求に含まれるパスコードに基づいて着信課金発着信者記憶手段を検索し(ステップ8)、該パスコードに対応する発着信者電話番号を抽出し、呼処理装置に発呼要求を送信し(ステップ9)、
呼処理装置は、
C2Dサーバから発呼要求を受信すると、発着信者電話番号に対して着呼通知を送信し(ステップ10)、該発信者と該着信者との通話が終了すると、該C2Dサーバに対して、通話時間情報を通知し(ステップ11)、
C2Dサーバは、
呼処理装置から通話時間情報を受信すると、着信者側に対して該通話時間情報に基づいた課金処理を行う(ステップ12)。
【0017】
本発明(請求項9)は、通信網における呼処理装置と、C2Dサーバと、Webメールサーバと、インターネット網及び通信網に接続される複数の利用者端末とからなり、電話の着信者側に対して課金を行う着信課金方法であって、
着信者側端末AからWebメールサーバにアクセスし、
Webメールサーバは、
着信者側の端末Aに対してメール作成のための所定の入力用画面を表示し、利用者から、少なくとも、該端末Aのメールアドレス、宛先となる発信者側の端末Bのメールアドレス、及びメール本文を取得して、電子メールを作成し、
C2Dサーバから発信者電話番号と着信者電話番号を対応付けるためのパスコードを取得し、
作成した電子メールに、パスコードを含むC2DサーバのURLを付与して発信者側の端末Bに送信し、
メールアドレスに基づいて、サービス利用者のメールアドレス及び電話番号が格納されている電話帳記憶手段から端末Aの着信者電話番号及び端末Bの発信者電話番号を取得し、パスコード、該発信者電話番号と該着信者電話番号からなる発着信者電話番号をC2Dサーバに登録し、
C2Dサーバは、
Webメールサーバから受信した発着信者電話番号をパスコードと共に着信課金発着信者記憶手段に格納し、
端末Bは、
受信した電子メールのC2DサーバのURLをクリックすることにより、該C2Dサーバに対して発呼要求を送信し、
C2Dサーバは、
発呼要求に含まれるパスコードに基づいて着信課金発着信者記憶手段を検索し、該パスコードに対応する発着信者電話番号を抽出し、呼処理装置に発呼要求を送信し、
呼処理装置は、
C2Dサーバから発呼要求を受信すると、発着信者電話番号に対して着呼通知を送信し、該発信者と該着信者との通話が終了すると、該C2Dサーバに対して、通話時間情報を通知し、
C2Dサーバは、
呼処理装置から通話時間情報を受信すると、着信者側に対して該通話時間情報に基づいた課金処理を行う。
【0018】
また、本発明(請求項10)は、請求項8,9において、
Webメールサーバは、
発着信者電話番号と端末Aから指定された着信課金の有効期間を、パスコードに対応付けて着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録し、
着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録されている発着信者電話番号の有効期限が到来した時点で、C2Dサーバに対してパスコードを送信することにより該発着信者電話番号の削除を要求し、
C2Dサーバは、
Webメールサーバから発着信者電話番号の削除の要求を受信すると、パスコードに対応する該電話番号を着信課金発着信者記憶手段から削除する。
【0019】
また、本発明(請求項11)は、請求項8,9において、
Webメールサーバは、
発着信者電話番号、端末Aから指定された着信課金の有効回数を、パスコードに対応付けて着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録し、
呼処理装置から通話終了の通知を取得すると、着信課金通話の回数をカウントし、カウント値と着信課金発着信者記憶手段に登録されている有効回数と比較して、該カウント値が該有効回数を超えた時点で、C2Dサーバに対して、パスコードを送信することにより発着信者電話番号の削除を要求し、
C2Dサーバは、
Webメールサーバから発着信者電話番号の削除の要求を受信すると、パスコードに対応する該電話番号を着信課金発着信者記憶手段から削除する。
【0020】
本発明(請求項12)は、通信網における呼処理装置と、C2Dサーバと、メールサーバと、インターネット網及び通信網に接続される複数のメールクライアントの利用者端末とからなり、電話の着信者側に対して課金を行う着信課金方法であって、
メールクライアントの端末Aは、
着信課金ボタンの押下を契機としてメールサーバに対してアクセスし、
メールサーバは、
端末Aからアクセスされると、該端末Aのメールアドレスに基づいて、サービス利用者のメールアドレス及び電話番号が格納されている電話帳記憶手段を検索し、該端末Aのメールアドレスに対応する着信者電話番号を取得し、C2Dサーバから取得した該着信者電話番号に対応するパスコードを付与して該端末Aに送信し、
端末Aは、
予め保持しているC2Dサーバのアドレスとメールサーバから取得したパスコードとをメール本文のリンク中に埋め込んだ電子メールを作成し、着信課金を許可する発信者の端末B及びメールサーバに対して送信し、
メールサーバは、
端末Aからの電子メールの送信先のメールアドレスに基づいて、電話帳記憶手段を検索して発信者電話番号を取得し、着信者電話番号及びパスコード、及び当該レコードの削除条件を、着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録し、
着信者電話番号、発信者電話番号をパスコードと共に発着信者登録要求としてC2Dサーバに送信し、
C2Dサーバは、
メールサーバから取得した発着信者登録要求を着信課金発着信者記憶手段に格納し、
端末Bからパスコードを含むC2Dサーバのアドレスによる発呼要求を受け付けると、該パスコードに基づいて着信課金発着信者記憶手段を検索して、該パスコードに対応する着信者電話番号と発信者電話番号からなる発呼要求を呼処理装置に送信し、
呼処理装置は、
C2Dサーバから発呼要求があると、発着信者電話番号に対して着呼通知を送信し、該発信者と該着信者との通話が終了すると、該C2Dサーバに対して、通話時間情報を通知し、
C2Dサーバは、
呼処理装置から通話時間情報を取得し、着信者電話番号に対する課金処理を行う。
【0021】
また、本発明(請求項13)は、請求項12において、
メールサーバは、
発着信者電話番号と端末Aから指定された着信課金の有効期間をパスコードに対応付けて着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録し、
着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録されている有効期限が到来した時点で、C2Dサーバに対してパスコードを送信することにより該発着信者電話番号の削除を要求し、
C2Dサーバは、
メールサーバから発着信者電話番号の削除の要求を受信すると、パスコードに基づいて、着信課金発着信者記憶手段から発着信者電話番号を削除する。
【0022】
また、本発明(請求項14)は、請求項12において、
メールサーバは、
発着信者電話番号と端末Aから指定された着信課金の有効回数をパスコードに対応付けて着信課金発着信削除スケジュール記憶手段に登録し、
呼処理装置から通話終了の通知を取得すると、着信課金通話の回数をカウントし、着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録されている有効回数と比較して、カウント値が該有効回数を超えた時点で、C2Dサーバに対して、パスコードを送信することにより該発着信者電話番号の削除を要求し、
C2Dサーバは、
メールサーバから発着信者電話番号の削除の要求を受信すると、パスコードに基づいて、着信課金発着信者記憶手段から発着信者電話番号を削除する。
【発明の効果】
【0023】
上記のように本発明によれば、予め着信者となる利用者Aから着信課金を許可する相手の連絡先等の情報を、Webメールサーバに送信し、Webメールサーバにおいて、該情報に基づいてメールを作成し、C2Dサーバからパスコードを取得し、そのパスコードに発信者電話番号、着信者電話番号を対応付けてC2Dサーバに登録しておくことにより、C2Dサーバでは、発信者側から発呼要求を受信すると該パスコードに基づいて発信者電話番号と着信者電話番号が登録されているかを判断し、登録されている場合のみ呼処理装置に対して発呼要求を送信することができ、不正アクセスを防止できる。
【0024】
また、着信者からのメールが発信者となる利用者Bに届くことにより、利用者Bは着信課金の通話ができることが明確にわかるため、発信者である利用者Bは通話時間が長引いても通話料金を意識することがなくなる。
【0025】
また、メールのメール本文から通話前に発信者にも着信者の用件が認識できるため、電話をかけるタイミングを調整することができる。
【0026】
さらに、利用者Aは利用者Bのメールアドレスは知っているものの、電話番号を知らないような場合でも、メールアドレスを選択する操作を行うのみで相手から電話をもらい易くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
【0028】
[第1の実施の形態]
図3は、本発明の第1の実施の形態における動作の概要を説明するための図である。
【0029】
以下では、通信網を介して着信者となる利用者を利用者A、発信者となる利用者を利用者Bとして説明する。
【0030】
(1)Webメールサーバは、入力用の画面を着信者の利用者Aのパーソナルコンピュータ(以下、PCと記す)に表示させ、利用者AがPCから入力した相手のメールアドレス、連絡先電話番号、用件、着信課金の有効期限、端末のメールアドレス等を取得する。
【0031】
(2)Webメールサーバにおいて、利用者Aから取得した情報に基づいてメールを作成し、利用者Bの電話番号、利用者Aの電話番号、及び着信課金の有効期限を当該サーバ内の記憶手段に格納すると共に、C2Dサーバから取得したパスコード、着信電話番号A(利用者Bの電話番号)と発信電話番号B(利用者Bの電話番号)の組(発着信者電話番号)をC2Dサーバに対して登録する。
【0032】
(3)Webメールサーバにおいて、作成した電子メールにパスコードを付与して利用者Bの端末Bに送信する。
【0033】
(4)利用者Bの端末が電子メールを受信すると、利用者Bはメール本文で利用者Aの用件を確認し、発呼要求のために、メール中に記載されたC2Dサーバのアドレスとパスコードを含むURLをクリックすることによりアクセスする。
【0034】
(5)C2Dサーバは、アクセス時に利用者Bから取得したパスコードに基づいて着信者電話番号と発信者電話番号を取得して呼処理装置に対して端末Bから端末Aへの発呼を要求する。
【0035】
(6)呼処理装置は、端末Aに対して着呼通知を行い、成功すると電話番号Bを持つ端末Bに着呼通知を送信する。
【0036】
(7)これにより、利用者Bと利用者Aとの間で呼接続され通話が開始される。
【0037】
(8)電話による通話が終了する。
【0038】
(9)通話が切断されると、呼処理装置からC2Dサーバに対して課金情報を送信し、C2Dサーバでは、着信者である利用者Aに対する課金処理を行う。
【0039】
(10)Webメールサーバは有効期限が到来すると、C2Dサーバに対して、登録されている発信者電話番号と着信電話番号を削除する要求を発行し、これによりC2Dサーバは当該発着信者電話番号を削除する。なお、本実施の形態では、PCと電話機を用いる場合を記載しているが、Webブラウザ機能及び電話機能を有する携帯電話機などの端末を用いてもよい。
【0040】
図4は、本発明の第1の実施の形態におけるシステム構成図である。
【0041】
同図に示すシステムは、Webメールサーバ100、C2Dサーバ200、通信網を介した電話の通話の制御を行う呼処理装置300、着信者利用者Aの端末A10、発信者利用者Bの端末B20から構成される。
【0042】
Webメールサーバ100は、端末A10に対して入力用の画面を表示し、端末Aから入力された情報を受け付け、メールを作成し、宛先に対して当該メールを送信するサーバである。また、端末A10から取得した宛先の情報及びC2Dサーバ200に対して着信課金すべき利用者の情報を抽出し、自サーバ内及びC2Dサーバ200に登録し、利用者によって設定された有効期限が到来したら、C2Dサーバ200に登録した情報の削除要求を行う。
【0043】
Webメールサーバ100は、図5に示すように、送受信インタフェース(I/F)110、メール作成・制御部120、登録・削除部130、利用者DB140、着信課金発着信者削除スケジュール記憶部150、サービス利用者電話帳DB160から構成される。
【0044】
利用者DB140は、利用者がログインする際に、認証するための情報として、図6に示すように、着信課金用番号、表示名、電話番号、メールアドレス、ログインパスワード等を格納し、メールアドレスにより利用者を一意に特定するために利用される。
【0045】
着信課金発着信者削除スケジュール記憶部150は、図7に示すように発信者電話番号、着信者電話番号、パスコード及び後述するC2Dサーバ200内の着信課金発着信者DB260のレコードを削除するタイミング(有効期間)を保持する。
【0046】
利用者電話帳DB160は、図8に示すように、利用者毎に利用者がメールを送信する相手のメールアドレスと電話番号とが対応付けられて保持され、メール作成・制御部120から読み出される。なお、図8では、メールアドレスと電話番号の両方が保持されているが、着信側の利用者が発信者の電話番号を知らない場合は、メールアドレスのみが登録される。また、メールの受信者も本サービスの利用者である場合には電話番号は省略可能とし、この場合は、メールアドレスをキーとして利用者DB140を検索することにより相手が登録した電話番号を取得して利用することが可能であり、また、当該利用者の端末上では検索した電話番号を非公開とすることも可能である。
【0047】
メール作成・制御部120は、端末A10からログインを受け付けると利用者DB140のログインパスワードと照合を行う。照合できた場合には、端末A10に対してメールを作成するための入力用の画面を送信し、当該端末A10から入力された情報に基づいてメールを作成する。このとき、サービス利用者電話帳DB160から当該利用者が予め登録しておいた電話帳リストを取得して送受信I/F110を介して端末A10に送信する。また、端末A10のメールアドレスに基づいてサービス利用者電話帳DB160から取得した着信者電話番号をC2Dサーバ200に送信することにより、当該C2Dサーバ200で生成されたパスコードを取得する。作成した電子メールに、パスコードを含むC2Dサーバ200のアドレス(URL)を付与して送受信I/F110を介して、指定されている宛先の端末B20のメールアドレスに送信する。
【0048】
登録・削除部130は、C2Dサーバ200から取得したパスコードと、端末Aの着信者電話番号、端末Bの発信者電話番号をC2Dサーバ200内の着信課金発着信者登録DB260に登録する。また、宛先の端末B20の電話番号を削除するための有効期限を取得し、パスコード、着信者電話番号、発信者電話番号を着信課金発着信者削除スケジュール記憶部150に格納する。また、登録・削除部130は、着信課金発着信者削除スケジュール記憶部150に登録されている有効期限が到来すると、C2Dサーバ200内の着信課金発着信者登録DB260から発信先となっている端末B20の発信者電話番号及び着信者電話番号を削除する要求を送信する。
【0049】
図9は、本発明の第1の実施の形態におけるC2Dサーバの構成を示す。
【0050】
同図に示すC2Dサーバ200は、端末B20からの発呼要求に基づいて、呼処理装置300に対して発呼要求を行うと共に、発信者から発呼された通話を着信者に課金する機能を有するサーバであり、Webメールサーバ100及び呼処理装置300との送受信を行うインタフェース(I/F)210、登録・削除部220、検索部230、課金部240、パスコード生成部250、着信課金発着信登録DB260、課金DB270から構成される。
【0051】
着信課金発着信者登録DB260は、図10に示すように、Webメールサーバ100から登録されたパスコード、発信者電話番号、着信課金用番号の組が格納されている。
【0052】
課金DB270は、図11に示すように、発信者電話番号、着信者電話番号、通話開始時刻、通話終了時刻、通話時間が格納され、呼処理装置300から通知された本サービスを利用した通話の開始時刻と終了時刻を記録し、課金部240によって利用者に請求する料金を計算する際に利用される。
【0053】
登録・削除部220は、I/F210を介してWebメールサーバ100から、パスコード、着信者電話番号、発信者電話番号の組を取得すると、着信課金発着信者登録DB260に登録する。また同様にして、Webメールサーバ100から有効期限が到来したために発信者電話番号の削除要求としてパスコードを取得すると、当該パスコードに対応する電話番号を着信課金発着信者登録DB260から削除する。また、呼処理装置300から通話の開始及び通話の終了を通知する通話時間情報通知を取得すると、発信者番号に対応する通話開始時刻または通話終了時刻を課金DB270に設定する。
【0054】
検索部230は、I/F210を介して受信した端末B20からの発呼要求に含まれるパスコードに基づいて、着信課金発着信登録DB260を検索し、着信者電話番号及び発信者電話番号を取得する。
【0055】
パスコード生成部250は、Webメールサーバ100から送信された着信者電話番号に対応するパスコードを生成し、I/F210を介してWebメールサーバ100に渡すと共に、着信者電話番号と共にメモリ(図示せず)に格納する。
【0056】
課金部240は、任意のタイミングで課金DB270を参照し、発信者電話番号毎の通話開始時刻から通話終了時刻までの通話時間を計算し、課金DB270に設定し、着信電話番号に対する課金処理を行う。
【0057】
図12は、本発明の第1の実施の形態における動作のシーケンスチャートである。
【0058】
以下では、端末A10の利用者Aを電話の着信者、端末B20の利用者Bを電話の発信者として説明する。なお、着信者及び発信者はメールの着信者・発信者ではない点に注意されたい。
【0059】
まず、利用者Aが、端末A10から本サービスを受けるためのWebサイトにアクセスすると、Webメールサーバ100には、端末A10から当該端末Aのメールアドレスとパスワードが送受信I/F110を介して入力される。Webメールサーバ100は、メール作成・制御部120において、取得した端末Aのメールアドレスとパスワードに基づいて利用者DB140の内容と照合することにより、利用者Aを識別・認証する(ステップ101)。
【0060】
認証できた場合には、Webメールサーバ100は、図13に示すような入力用画面を端末A10に送信すると共に、利用者毎に設けられているサービス利用者電話帳DB160の電話帳リストを送信する。なお、当該電話帳リストは、利用者Aが所望の宛先をクリックすることにより選択可能な形式で送信する。これにより、利用者Aが当該電話帳から宛先をクリックすることにより、図13に示す画面の所定の表示位置に設定される。さらに、当該利用者Bからの着信課金を有効にするための有効期限を指定して、利用者Bに対するメール本文と共にWebメールサーバ100に送信する(ステップ102)。Webメールサーバ100に送信される情報は、送信元(着信者)のメールアドレス、メール送信先(発信者)のメールアドレス、発信者の電話番号(ex:03−yyyy−yyyy)(無くても可)、本文、有効期限である。
【0061】
Webメールサーバ100は、端末A10から取得した情報に基づいて電子メールを作成する(ステップ103)。
【0062】
Webメールサーバ100は、送信元(端末A)のメールアドレスでサービス利用者電話帳DB160を検索し、着信者電話番号を取得し、当該着信者電話番号を送信することでC2Dサーバ200に当該メールに対するパスコードの発行を要求する(ステップ104)。C2Dサーバ200は、パスコード生成部250においてパスコードを生成し、メモリ(図示せず)に格納すると共に、当該パスコードをWebメールサーバ100に送信する(ステップ105)。
【0063】
Webメールサーバ100は、メール作成・制御部120において、端末Bの電話番号(発信者電話番号(ex:03−yyyy−yyyy)が無い場合は送信先メールアドレスに基づいて、サービス利用者電話帳DB160から検索して取得する)、端末Aの電話番号(着信者電話番号(ex:03-xxxx-xxxx))、及びC2Dサーバ200から取得したパスコードを組にしてC2Dサーバ200に送信する(ステップ106)。
【0064】
さらに、Webメールサーバ100のメール作成・制御部120は、端末A10から取得した情報から宛先に対応する有効期限を抽出し、着信課金発着信者削除スケジュール記憶部150に登録する(ステップ107)。
【0065】
C2Dサーバ200は、登録・削除部220を介して、Webメールサーバ100から取得した、パスコード、着信者電話番号(ex:03−xxxx-xxxx)と発信者電話番号(ex:03−yyyy−yyyy)の組を着信課金発着信者登録DB260に登録する(ステップ108)。
【0066】
Webメールサーバ100の送受信I/F110は、ステップ103で作成したメールに、ステップ105で取得したパスコードが含まれたC2Dサーバ200のアドレス(URL)を付加し、端末B20に送信する(ステップ109)。
【0067】
利用者Bは、図14に示すようなメールを確認し、端末B20の画面に表示されているC2Dサーバ200のURL(図14では、"こちら"の部分がリンクとして表示されている)をクリックすることにより、C2Dサーバ200に対して発呼要求する(ステップ110)。
【0068】
C2Dサーバ200は、端末B20からの発呼要求を受信すると、検索部230において、アクセスされたURLに含まれるパスコードに基づいて着信課金発着信者DB260を検索し(ステップ111)、当該パスコードに対応する発着信者電話番号(ex:03−xxxx-xxxxと03−yyyy−yyyy)を取得する。このとき、パスコードに対応する発着信者電話番号が登録されていない場合には、当該発呼要求は受付不可であることを端末B20に応答するものとする。発着信者電話番号が検索できた場合には、呼処理装置300に対して当該発着信者電話番号を送信することにより発呼要求する(ステップ112)。
【0069】
呼処理装置300は、C2Dサーバ200から取得した発着信者電話番号(ex:03−xxxx-xxxxと03−yyyy−yyyy)に対して着呼通知する(ステップ113)。これにより、端末Aと端末Bの間の通話が開始される(ステップ114)。通話の後、切断されると(ステップ115)、呼処理装置300は、通話料金計算のため発着信者電話番号(ex:03−xxxx-xxxxと03−yyyy−yyyy)、通話時刻情報(通話開始時刻・通話終了時刻)をC2Dサーバ200に通知する(ステップ116)。
【0070】
C2Dサーバ200は、登録・削除部220において、呼処理装置300から受け取った情報を課金DB270に格納し(ステップ117)、課金部230が所定のタイミングで着信者電話番号(利用者B)に対する課金処理を行う(ステップ118)。
【0071】
Webメールサーバ100のメール作成・制御部120は、着信課金発着信者削除スケジュール記憶部150に登録されている有効期限が到来すると、送受信I/F110を介してC2Dサーバ200に対して、パスコードを送信することにより発着信者電話番号の削除要求を送信する(ステップ119)。
【0072】
C2Dサーバ200は、電話番号削除要求を受信すると、登録・削除部220は、着信課金発着信者登録DB260から受信したパスコードに対応する発着信者電話番号のレコードを削除する(ステップ120)。
【0073】
なお、上記の図12において、ステップ104〜ステップ106において、Webメールサーバ100がC2Dサーバ200から受信したパスコードと、発着信者電話番号とを組にして、C2Dサーバ200に登録しているが、この例に限定されることなく、以下のような手順も可能である。
【0074】
C2Dサーバ200がWebメールサーバ100から発着信者電話番号を含むパスコードの取得要求が発行されると(ステップ104)、C2Dサーバ200は、パスコード生成部250においてパスコードを生成すると共に、受信した発着信者電話番号とパスコードを組にして着信課金発着信者登録DB260に格納し(ステップ108')、パスコードをWebメールサーバ100に送信する(ステップ105')。
【0075】
これにより、端末B20からパスコード含む発呼要求があった場合に(ステップ110)、C2Dサーバ200は、着信課金発着信者登録DB260を参照して発着信者電話番号を取得し(ステップ111)、呼処理装置300に発呼要求する(ステップ112)。
【0076】
本発明は、メールを受信した電話の発信者が、メール作成時に指定した電話番号から発信することが可能である。また、操作性において、発信者は、メール本文のC2DサーバとURLとパスコードが埋め込まれたリンクをクリックするという簡易な操作のみでよい。さらに、本発明では、着信課金の有効期間を発信者毎に任意に設定することができ、一度有効期限を登録しておくことにより、当該有効期間が経過すれば自動的に削除することができる。
【0077】
[第2の実施の形態]
上記の第1の実施の形態では、有効期限が到来した時点で、C2Dサーバ200に対して、発着信者電話番号の削除要求を行う例を示したが、本実施の形態では、有効回数により削除要求を行う例を説明する。
【0078】
まず、第1の実施の形態におけるWebメールサーバ100に適用する例を説明する。
【0079】
図15は、本発明の第2の実施の形態におけるWebメールサーバの構成を示す。
【0080】
同図に示すWebメールサーバ100は、図5に示す着信課金発着信者削除スケジュール記憶部150の代わりに、図16に示すような有効回数が設定された着信課金発着信者管理DB155を設け、呼処理装置300から着信課金通話が終了する毎にカウントするためのカウンタ170を付加した構成である。
【0081】
本実施の形態では、Webメールサーバ100のカウンタ170において、呼処理装置300から通話終了通知を取得する毎に、有効回数から1を引き、その残回数を着信課金発着信者管理DB155内の有効回数の欄に書き込み、残回数が0になった時点でC2Dサーバ200に対して、発着信者電話番号の削除要求を送信する。なお、この方法はその一例であり、着信者から予め設定された有効回数と着信課金による通話の回数を比較して、当該有効回数以上の着信課金通話を制限する方法であればこれらの例に限定されるものではない。
【0082】
上述のWebメールサーバ100以外は、前述の第1の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
【0083】
[第3の実施の形態]
本実施の形態では着信側の端末に「着信課金ボタン」が具備されている端末(メールクライアント)において、着信課金を通知する内容を含むメールを作成し、発信者側の端末に送信する例を説明する。
【0084】
図17は、本発明の第3の実施の形態におけるメールサーバの構成を示す。
【0085】
同図に示すメールサーバ400は、送受信I/F410、認証部420、登録・削除制御部430、利用者DB440、着信課金発着信者削除スケジュール記憶部450、検索部460、サービス利用者電話帳DB480から構成される。
【0086】
送受信I/F410と利用者DB440は、第1の実施の形態と同様である。
【0087】
認証部420は、利用者DB440を参照して、端末の利用者を認証する。認証方法は第1の実施の形態と同様である。
【0088】
登録・削除制御部430は、着信課金の着信側の端末Aが発信側の端末Bに対してメールを送信後、端末Aから送信された端末Bの情報を着信課金発着信者削除スケジュール記憶部450に登録する。また、着信課金発着信者削除スケジュール記憶部450を参照して、着信課金を許可された発信者の電話番号及び着信者電話番号をC2Dサーバ200に登録する要求、及び、これらの電話番号を削除する要求を行う。
【0089】
着信課金発着信者削除スケジュール記憶部450は、図18に示すように、パスコード毎に各利用者毎に、発信者電話番号、着信課金電話番号、有効期限を管理する。
【0090】
サービス利用者電話帳DB480は、図19に示すように、表示名、メールアドレス、電話番号から構成される。
【0091】
検索部460は、端末Aにおいて、着信課金ボタンが押下された時点で、当該端末Aに送信するデータを着信課金発着信者削除スケジュール記憶部450、サービス利用者電話帳DB480から検索して提供する。詳しくは、着信課金発着信者削除スケジュール記憶部450に登録するための電話番号は、端末Aのメールアドレスに基づいて、サービス利用者電話帳DB480を検索し、対応する着信者電話番号を取得する。また、送信先のメールアドレスに基づいて同様の検索を行い、発信者電話番号を取得する。また、指定されたパスコードに基づいて、着信課金発着信者削除スケジュール記憶部450を検索して、対応する発信者電話番号と着信者電話番号及び、有効期限を取得する。
【0092】
次に、上記の構成における動作を説明する。
【0093】
図20は、本発明の第3の実施の形態における動作のシーケンスチャートである。
【0094】
着信者の端末A30において、課金ボタンを押下すると(ステップ201)、メールサーバ400は、これをトリガとして、端末Aのメールアドレスに基づいてサービス利用者電話帳DB480を検索し、着信者電話番号を取得する(ステップ202)。送受信I/F410を介して着信者電話番号をC2Dサーバ200に送信することによりパスコードを取得する(ステップ203)。上記のステップ202において、端末Aのメールアドレスに対応する着信者電話番号が取得できた場合は、C2Dサーバ200から取得したパスコードを端末Aに送信する。一方、着信者電話番号が取得できなかった場合(サービス利用者電話帳DB480に未登録)は、パスコードのみを送信する(ステップ204)。
【0095】
端末A30は、端末B40に送信するメールを作成する。ここで、メール本文のリンクに、予め保持しているC2Dサーバ200のURLと取得したパスコードを埋め込む(ステップ205)。また、メールサーバ400からパスコードのみが送信された場合は、端末A30の利用者は、端末B40のメールアドレスを入力する。
【0096】
作成した電子メールをメールサーバ400を介して端末Bのメールアドレスに送信する(ステップ206)。
【0097】
このときメールサーバ400に送信されるメールには有効期限が含まれる。
【0098】
メールサーバ400は、端末A30からメール受信すると、送信先のメールアドレスに基づいてサービス利用者電話帳DB480を検索して発信者電話番号を取得し、端末A30の着信者電話番号と、有効期限、パスコードを組にして着信課金発着信者削除スケジュール記憶部450に登録する(ステップ207)。
【0099】
メールサーバ400は、発信者電話番号、着信者電話番号、パスコードをC2Dサーバ200に送信する(ステップ208)。
【0100】
C2Dサーバ200は、発信者電話番号、着信者電話番号、パスコードを受信すると、メモリ(図示せず)ステップ203で送信したパスコード(+着信者電話番号)と一致するかを判定し、一致している場合には、当該発信者電話番号、着信者電話番号を着信課金発着信者登録DB260に登録する(ステップ209)。
【0101】
端末A30からの電子メールを受信した端末B40は、メールを確認し、メール本文中のリンクをクリックする(ステップ210)。リンクにはC2Dサーバ200のURLとパスコードが設定されているため、パスコードが含まれるURLでC2Dサーバ200に発呼要求する(ステップ211)。C2Dサーバ200は、着信課金発着信者登録DB260から当該パスコードに一致する発信者電話番号と着信者電話番号の組(発着信者電話番号)を取得し、これを発呼要求として呼処理装置300に送信する(ステップ212)。
【0102】
呼処理装置300は、発着信者電話番号に基づいて端末A30と端末B40に着呼通知を送信し(ステップ213)、これにより端末A30と端末B40の利用者が電話通話を行う(ステップ214)。通話が終了すると(ステップ215)、呼処理装置300は、通話開始/終了時刻、通話時間をC2Dサーバ200に通知する(ステップ216)。
【0103】
C2Dサーバ200は上記の通話時間情報を課金DB270に格納し(ステップ217)、任意のタイミングで着信者に対する課金処理を行う(ステップ218)。
【0104】
メールサーバ400は、着信課金発着信者削除スケジュール記憶部450の有効期限を任意のタイミングで参照し、有効期限が到来しているレコードがあれば(ステップ219)、パスコードを指定して、C2Dサーバ200に対して削除要求を送信する(ステップ220)。これにより、C2Dサーバ200は、着信課金発着信者登録DB260からパスコードに該当する発着信電話番号を削除する(ステップ221)。
【0105】
[第4の実施の形態]
次に、上記の第3の実施の形態に、有効回数による削除要求を行う例を説明する。
【0106】
図21は、本発明の第4の実施の形態におけるメールサーバの構成を示す。
【0107】
同図に示すメールサーバ400は、図17の構成にカウンタ部470を設け、有効期限の代わりに、図22に示すような有効回数を設定した着信課金発着信者削除スケジュール記憶部455を用いる。
【0108】
当該メールサーバ400は、図20のシーケンスチャートのステップ215の処理と同時に、呼処理装置300から通話終了通知を取得し、カウンタ部470において、有効回数から1を引き、残回数を着信課金発着信者削除スケジュール記憶部455の有効回数の欄に書き込み、残回数が0になった時点でC2Dサーバ200に発着信電話番号の削除を要求する。なお、この方法はその一例であり、着信者から予め設定された有効回数と着信課金による通話の回数を比較して、当該有効回数以上の着信課金通話を制限する方法であればこれらの例に限定されるものではない。
【0109】
なお、上記の図5に示すWebメールサーバ、図9に示すC2Dサーバの各構成要素の動作、図15、図17、図21に示すメールサーバ、及び呼処理装置の動作をそれぞれプログラムとして構築することにより、それぞれのサーバとして利用されるコンピュータにインストールして実行させる、または、ネットワークを介して流通させることが可能である。
【0110】
上述のメールサーバ400以外は、前述の第3の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
【0111】
また、構築されたプログラムをハードディスクや、フレキシブルディスク・CD−ROM等の可搬記憶媒体に格納しておき、本発明を実施する際に、コンピュータにインストールする、または、配布することが可能である。
【0112】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において種々変更・応用が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0113】
本発明は、C2Dサーバを有するシステムにおける、Webブラウザ機能及び電話機能を有する端末及び、一般のPCと電話機の組み合わせによるシステムにおいて着信課金を行う技術に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の原理を説明するための図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における動作の概要を説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるシステム構成図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるWebメールサーバの構成図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における利用者DBのデータ例である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における着信課金発着信者削除スケジュール記憶部のデータ例である。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるサービス利用者電話帳DBのデータ例である。
【図9】本発明の第1の実施の形態におけるC2Dサーバの構成図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における着信課金発着信者登録DBのデータ例である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における課金DBのデータ例である。
【図12】本発明の第1の実施の形態における動作のシーケンスチャートである。
【図13】本発明の第1の実施の形態における着信者側の利用者に提示されるメール作成イメージである。
【図14】本発明の第1の実施の形態における受信メールイメージである。
【図15】本発明の第2の実施の形態におけるWebメールサーバの構成図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態における着信課金発着信者削除記憶部のデータ例である。
【図17】本発明の第3の実施の形態におけるメールサーバの構成図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態における着信課金発着信者削除スケジュール記憶部の例である。
【図19】本発明の第3の実施の形態におけるサービス利用者電話帳DBのデータ例である。
【図20】本発明の第3の実施の形態における動作のシーケンスチャートである。
【図21】本発明の第4の実施の形態におけるメールサーバの構成図である。
【図22】本発明の第4の実施の形態における着信課金発着信者削除スケジュール記憶部の例である。
【符号の説明】
【0115】
10 着信者端末
20 発信者端末
100 Webメールサーバ
110 送受信インタフェース
120 メール作成・制御部
122 電子メール作成手段
123 削除スケジュール登録手段
124 メール送信手段
130 登録・削除部
131 電話番号登録手段
132 発着信者削除要求手段
140 利用者DB
150 着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段、着信課金発着信者削除スケジュール記憶部
160 サービス利用者電話帳DB
170 カウンタ部
200 C2Dサーバ
210 発呼要求手段、インタフェース
220 着信課金発着信者制御手段、登録・削除部
230 検索手段、検索部
240 課金手段、課金部
250 パスコード生成手段、パスコード生成部
260 着信課金発着信者記憶手段、着信課金発着信者登録DB
270 課金DB
300 呼処理装置
400 メールサーバ
410 送受信インタフェース
420 認証部
430 登録削除制御部
440 利用者DB
450 着信課金発着信者削除スケジュール記憶部
455 着信課金発着信者削除スケジュール記憶部
460 検索部
470 カウンタ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信網における呼処理装置と、C2D (Click to Dial) サーバと、Webメールサーバと、インターネット網及び通信網に接続される複数の利用者端末とからなり、電話の着信者側に対して課金を行う着信課金システムであって、
前記Webメールサーバは、
前記着信者側の端末Aに対してメール作成のための所定の入力用画面を表示し、利用者から、少なくとも該端末Aと宛先となる発信者側の端末Bのメールアドレス及びメール本文を取得して、電子メールを作成する電子メール作成手段と、
前記メールアドレスに基づいて電話帳記憶手段から取得した発信者電話番号と着信者電話番号からなる発着信者電話番号、及び、前記C2Dサーバから取得した該発着信者電話番号に対応するパスコードを、着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段及び該C2Dサーバに登録する電話番号登録手段と、
作成した前記電子メールに、前記パスコードを含む該C2DサーバのURLを付加して発信者側の端末Bに送信するメール送信手段と、
所定の条件に基づいて、前記C2Dサーバに前記パスコードを送信することにより、前記発着信者電話番号の削除を要求する発着信者削除要求手段と、
を有し、
前記C2Dサーバは、
パスコードを生成し、前記Webメールサーバに送信するパスコード生成手段と、
前記Webメールサーバから受信した前記パスコード、前記発着信者電話番号を着信課金発着信者記憶手段に格納し、該Webメールサーバから前記パスコードを含む該発着信者電話番号の削除の要求を受信すると、該パスコードに対応する該発着信電話番号を削除する着信課金発着信者制御手段と、
前記発信者の前記端末Bから発呼要求として、前記パスコードが含まれる当該C2DサーバのURLを受信すると、該パスコードに基づいて、前記着信課金発着信者記憶手段を検索し、発着信者電話番号を取得する検索手段と、
前記検索手段で取得した前記発着信者電話番号に基づいて、前記呼処理装置に対して発呼要求を送信する発呼要求手段と、
前記呼処理装置から通話時間情報を受信すると、前記着信者側に対して該通話時間情報に基づく課金処理を行う課金手段と、を有し、
前記呼処理装置は、
前記C2Dサーバから発呼要求があると、前記発着信者電話番号に対して着呼通知を送信し、該発信者と該着信者との通話が終了すると、該C2Dサーバに対して、前記通話時間情報を通知する手段を有する
ことを特徴とするメール利用型着信課金システム。
【請求項2】
通信網における呼処理装置と、C2D (Click to Dial) サーバと、Webメールサーバと、インターネット網及び通信網に接続される複数の利用者端末とからなり、電話の着信者側に対して課金を行う着信課金システムであって、
前記Webメールサーバは、
前記着信者側の端末Aに対してメール作成のための所定の入力用画面を表示し、利用者から、少なくとも、入力された該端末Aと宛先となる発信者側の端末Bのメールアドレス、及びメール本文を取得して、電子メールを作成する電子メール作成手段と、
作成した前記電子メールに、前記C2Dサーバから取得した前記パスコードを含む該C2DサーバのURLを付加して発信者側の端末Bに送信するメール送信手段と、
前記メールアドレスに基づいて電話帳記憶手段から取得した発信者電話番号と着信者電話番号からなる発着信者電話番号、及び、前記C2Dサーバから取得した該発着信者電話番号に対応するパスコードを、着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段及び該C2Dサーバに登録する電話番号登録手段と、
を有し、
前記C2Dサーバは、
前記パスコードを生成し、前記Webメールサーバに送信するパスコード生成手段と、
前記Webメールサーバから取得した前記パスコード、前記発着信者電話番号を着信課金発着信者記憶手段に格納し、該Webメールサーバから該発着信者電話番号の削除の要求を受信すると、該発着信電話番号を削除する着信課金発着信者制御手段と、
前記発信者の前記端末Bから発呼要求として、前記パスコードが含まれる当該C2DサーバのURLを受信すると、該パスコードに基づいて、前記着信課金発着信者記憶手段を検索し、発信者電話番号と着信者電話番号を取得する検索手段と、
前記検索手段で取得した前記発着信者電話番号に基づいて、前記呼処理装置に対して発呼要求を送信する発呼要求手段と、
前記呼処理装置から通話時間情報を受信すると、前記着信者側に対する該通話時間情報に基づく課金処理を行う課金手段と、を有し、
前記呼処理装置は、
前記C2Dサーバから発呼要求があると、前記発着信者電話番号に対して着呼通知を送信し、該発信者と該着信者との通話が終了すると、該C2Dサーバに対して、前記通話時間情報を通知する手段を有する
ことを特徴とするメール利用型着信課金システム。
【請求項3】
前記Webメールサーバは、
前記発着信者電話番号、前記端末Aから指定された着信課金の有効期間を前記パスコードに対応付けて前記着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録する削除タイミング登録手段と、
前記着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録されている前記発着信者電話番号の有効期限が到来した時点で前記C2Dサーバに対して前記パスコードを送信することにより該発着信者電話番号の削除を要求する第1の発着信者削除要求手段と、
を更に有する請求項1または2記載のメール利用型着信課金システム。
【請求項4】
前記Webメールサーバは、
前記発着信者電話番号、前記端末Aから指定された着信課金の有効回数期間を前記パスコードに対応付けて前記着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録する削除タイミング登録手段と、
前記呼処理装置から通話終了の通知を取得すると、着信課金通話の回数をカウントし、前記着信課金発着信者記憶手段に登録されている前記有効回数と比較して、カウント値が該有効回数を超えた時点で、前記C2Dサーバに対して前記パスコードを送信することにより対応する発着信者電話番号の削除を要求する第2の発着信者削除要求手段と、
を更に有する請求項1または2記載のメール利用型着信課金システム。
【請求項5】
通信網における呼処理装置と、C2D (Click to Dial) サーバと、メールサーバと、インターネット網及び通信網に接続される複数のメールクライアントの利用者端末とからなり、電話の着信者側に対して課金を行う着信課金システムであって、
前記メールクライアントの端末Aは、
着信課金ボタンを押下することにより、前記メールサーバから取得したパスコードと前記C2Dサーバのアドレスをメール本文のリンク中に埋め込んだ電子メールを作成し、着信課金を許可する発信者の端末B及び該メールサーバに対して送信するメール作成手段と、
を有し、
前記メールサーバは、
前記端末Aの利用者により着信課金ボタンが押下されると、該端末Aのメールアドレスに基づいて、サービス利用者のメールアドレス及び電話番号を格納した電話帳記憶手段を検索し、該端末Aの着信者電話番号を取得し、前記C2Dサーバから該着信者電話番号に対応するパスコードを取得して該端末Aに送信する検索手段と、
前記端末Aから取得した前記電子メールの送信先のメールアドレスに基づいて、前記電話帳記憶手段を検索し、発信者電話番号を取得し、前記着信者電話番号及び前記パスコードと共に発着信者登録要求として前記C2Dサーバに送信する発着信者登録手段と、
削除条件に基づいて、前記C2Dサーバに前記パスコードを含む前記発着信者電話番号の削除要求を送信する削除要求手段と、を有し、
前記C2Dサーバは、
前記メールサーバから取得した前記発着信者登録要求を着信課金発着信者記憶手段に格納する手段と、
前記端末Bからパスコードを含む前記C2Dサーバのアドレスによる発呼要求を受け付けると、該パスコードに基づいて前記着信課金発着信者記憶手段を検索して、該パスコードに対応する着信者電話番号と発信者電話番号からなる発呼要求を前記呼処理装置に送信する発呼要求手段と、
前記呼処理装置から通話時間情報を受信すると、前記着信側に対する該通話時間情報に基づく課金処理を行う課金手段と、
前記メールサーバからの前記削除要求に基づいて、前記着信課金発着信者記憶手段から対応する電話番号を削除する削除手段と、
を有し、
前記呼処理装置は、
前記C2Dサーバから前記発呼要求があると、前記発着信者電話番号に対して着呼通知を送信し、該発信者と該着信者との通話が終了すると、該C2Dサーバに対して、通話時間情報を通知する手段を有する
ことを特徴とするメール利用型着信課金システム。
【請求項6】
前記メールサーバの前記発着信者登録手段は、
前記発着信者電話番号、前記端末Aから指定された有効期限を前記パスコードに対応付けて着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録する削除スケジュール登録手段と、
前記有効期限が到来すると、前記C2Dサーバに対して、前記パスコードを送信することにより、前記発着信者電話番号を削除する削除要求を送信する第1の削除要求手段と、
を含み、
前記C2Dサーバの前記削除手段は、
前記削除要求を取得すると、前記着信課金発着信者記憶手段から、前記パスコードに対応する前記発着信者電話番号を削除する第1のスケジュール削除手段と、
を有する請求項5記載のメール利用型着信課金システム。
【請求項7】
前記メールサーバの前記発着信者登録手段は、
前記発着信者電話番号、前記端末Aから指定された有効回数を前記パスコードに対応付けて着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録する削除スケジュール登録手段と、
前記呼処理装置から通話終了の通知を取得すると、着信課金通話の回数をカウントするかウント手段と、
カウント値と前記削除スケジュール記憶手段に登録されている前記有効回数とを比較して、該カウント値が該有効回数を超えた時点で、前記C2Dサーバに対して、前記パスコードを送信することにより、前記発着信者電話番号を削除する削除要求を送信する第21の削除要求手段と、
を含み、
前記C2Dサーバの前記削除手段は、
前記削除要求を取得すると、前記着信課金発着信者記憶手段から、前記パスコードに対応する前記発着信者電話番号を削除する第2のスケジュール削除手段と、
を有する請求項5記載のメール利用型着信課金システム。
【請求項8】
通信網における呼処理装置と、C2Dサーバと、Webメールサーバと、インターネット網及び通信網に接続される複数の利用者端末とからなり、電話の着信者側に対して課金を行う着信課金方法であって、
着信者側端末Aから前記Webメールサーバにアクセスし、
前記Webメールサーバは、
前記着信者側の端末Aに対してメール作成のための所定の入力用画面を表示し、利用者から、該端末Aのメールアドレス、宛先となる発信者側の端末Bのメールアドレス、及びメール本文を取得して、電子メールを作成し、
前記C2Dサーバから発信者電話番号と着信者電話番号を対応付けるためのパスコードを取得し、
前記メールアドレスに基づいて電話帳記憶手段から前記端末Aの着信者電話番号及び前記端末Bの発信者電話番号を取得し、前記パスコード、該発信者電話番号と該着信者電話番号からなる発着信者電話番号を前記C2Dサーバに登録し、
作成した前記電子メールに、前記パスコードを含む前記C2DサーバのURLを付与して発信者側の端末Bに送信し、
前記C2Dサーバは、
前記Webメールサーバから受信した前記発着信者電話番号を前記パスコードに対応付けて着信課金発着信者記憶手段に格納し、
前記端末Bは、
受信した前記電子メールの前記C2DサーバのURLをクリックすることにより、該C2Dサーバに対して発呼要求を送信し、
前記C2Dサーバは、
前記発呼要求に含まれる前記パスコードに基づいて前記着信課金発着信者記憶手段を検索し、該パスコードに対応する発着信者電話番号を抽出し、前記呼処理装置に発呼要求を送信し、
前記呼処理装置は、
前記C2Dサーバから前記発呼要求を受信すると、前記発着信者電話番号に対して着呼通知を送信し、該発信者と該着信者との通話が終了すると、該C2Dサーバに対して、通話時間情報を通知し、
前記C2Dサーバは、
前記呼処理装置から前記通話時間情報を受信すると、前記着信者側に対して該通話時間情報に基づいた課金処理を行う
ことを特徴とするメール利用型着信課金方法。
【請求項9】
通信網における呼処理装置と、C2Dサーバと、Webメールサーバと、インターネット網及び通信網に接続される複数の利用者端末とからなり、電話の着信者側に対して課金を行う着信課金方法であって、
着信者側端末Aから前記Webメールサーバにアクセスし、
前記Webメールサーバは、
前記着信者側の端末Aに対してメール作成のための所定の入力用画面を表示し、利用者から、少なくとも、該端末Aのメールアドレス、宛先となる発信者側の端末Bのメールアドレス、及びメール本文を取得して、電子メールを作成し、
前記C2Dサーバから発信者電話番号と着信者電話番号を対応付けるためのパスコードを取得し、
作成した前記電子メールに、前記パスコードを含む前記C2DサーバのURLを付与して発信者側の端末Bに送信し、
前記メールアドレスに基づいて、サービス利用者のメールアドレス及び電話番号が格納されている電話帳記憶手段から前記端末Aの着信者電話番号及び前記端末Bの発信者電話番号を取得し、前記パスコード、該発信者電話番号と該着信者電話番号からなる発着信者電話番号を前記C2Dサーバに登録し、
前記C2Dサーバは、
前記Webメールサーバから受信した前記発着信者電話番号を前記パスコードと共に着信課金発着信者記憶手段に格納し、
前記端末Bは、
受信した前記電子メールの前記C2DサーバのURLをクリックすることにより、該C2Dサーバに対して発呼要求を送信し、
前記C2Dサーバは、
前記発呼要求に含まれる前記パスコードに基づいて前記着信課金発着信者記憶手段を検索し、該パスコードに対応する発着信者電話番号を抽出し、前記呼処理装置に発呼要求を送信し、
前記呼処理装置は、
前記C2Dサーバから前記発呼要求を受信すると、前記発着信者電話番号に対して着呼通知を送信し、該発信者と該着信者との通話が終了すると、該C2Dサーバに対して、通話時間情報を通知し、
前記C2Dサーバは、
前記呼処理装置から前記通話時間情報を受信すると、前記着信者側に対して該通話時間情報に基づいた課金処理を行う
ことを特徴とするメール利用型着信課金方法。
【請求項10】
前記Webメールサーバは、
前記発着信者電話番号、前記端末Aから指定された有効期間を、前記パスコードに対応付けて着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録し、
前記着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録されている前記発着信者電話番号の有効期限が到来した時点で、前記C2Dサーバに対して前記パスコードを送信することにより該発着信者電話番号の削除を要求し、
前記C2Dサーバは、
前記Webメールサーバから前記発着信者電話番号の削除の要求を受信すると、前記パスコードに対応する該電話番号を前記着信課金発着信者記憶手段から削除する
請求項8または9記載のメール利用型着信課金方法。
【請求項11】
前記Webメールサーバは、
前記発着信者電話番号、前記端末Aから指定された有効回数を、前記パスコードに対応付けて着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録し、
前記呼処理装置から通話終了の通知を取得すると、着信課金通話の回数をカウントし、カウント値と前記着信課金発着信者記憶手段に登録されている前記有効回数と比較して、該カウント値が該有効回数を超えた時点で、前記C2Dサーバに対して、前記パスコードを送信することにより発着信者電話番号の削除を要求し、
前記C2Dサーバは、
前記Webメールサーバから前記発着信者電話番号の削除の要求を受信すると、前記パスコードに対応する該電話番号を前記着信課金発着信者記憶手段から削除する
請求項8または9記載のメール利用型着信課金方法。
【請求項12】
通信網における呼処理装置と、C2D (Click to Dial) サーバと、メールサーバと、インターネット網及び通信網に接続される複数のメールクライアントの利用者端末とからなり、電話の着信者側に対して課金を行う着信課金方法であって、
前記メールクライアントの端末Aは、
着信課金ボタンの押下を契機として前記メールサーバに対してアクセスし、
前記メールサーバは、
前記端末Aからアクセスされると、該端末Aのメールアドレスに基づいて、サービス利用者のメールアドレス及び電話番号が格納されている電話帳記憶手段を検索し、該端末Aのメールアドレスに対応する着信者電話番号を取得し、前記C2Dサーバから取得した該着信者電話番号に対応するパスコードを付与して該端末Aに送信し、
前記端末Aは、
予め保持しているC2Dサーバのアドレスと前記メールサーバから取得したパスコードとをメール本文のリンク中に埋め込んだ電子メールを作成し、着信課金を許可する発信者の端末B及び前記メールサーバに対して送信し、
前記メールサーバは、
前記端末Aからの電子メールの送信先のメールアドレスに基づいて、前記電話帳記憶手段を検索して発信者電話番号を取得し、前記着信者電話番号及び前記パスコード、及び当該レコードの削除条件を、着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録し、
前記着信者電話番号、前記発信者電話番号を前記パスコードと共に発着信者登録要求として前記C2Dサーバに送信し、
前記C2Dサーバは、
前記メールサーバから取得した前記発着信者登録要求を着信課金発着信者記憶手段に格納し、
前記端末Bからパスコードを含む前記C2Dサーバのアドレスによる発呼要求を受け付けると、該パスコードに基づいて前記着信課金発着信者記憶手段を検索して、該パスコードに対応する着信者電話番号と発信者電話番号からなる発呼要求を前記呼処理装置に送信し、
前記呼処理装置は、
前記C2Dサーバから発呼要求があると、前記発着信者電話番号に対して着呼通知を送信し、該発信者と該着信者との通話が終了すると、該C2Dサーバに対して、通話時間情報を通知し、
前記C2Dサーバは、
前記呼処理装置から前記通話時間情報を取得し、前記着信者電話番号に対する課金処理を行う、
ことを特徴とする着信課金方法。
【請求項13】
前記メールサーバは、
前記発着信者電話番号と前記端末Aから指定された有効期間を前記パスコードに対応付けて着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録し、
前記着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録されている前記有効期限が到来した時点で、前記C2Dサーバに対して前記パスコードを送信することにより該発着信者電話番号の削除を要求し、
前記C2Dサーバは、
前記メールサーバから前記発着信者電話番号の削除の要求を受信すると、前記パスコードに基づいて、前記着信課金発着信者記憶手段から前記発着信者電話番号を削除する
請求項12記載のメール利用型着信課金方法。
【請求項14】
前記メールサーバは、
前記発着信者電話番号と前記端末Aから指定された有効回数を前記パスコードに対応付けて着信課金発着信削除スケジュール記憶手段に登録し、
前記呼処理装置から通話終了の通知を取得すると、着信課金通話の回数をカウントし、前記着信課金発着信者削除スケジュール記憶手段に登録されている前記有効回数と比較して、カウント値が該有効回数を超えた時点で、前記C2Dサーバに対して、前記パスコードを送信することにより該発着信者電話番号の削除を要求し、
前記C2Dサーバは、
前記メールサーバから前記発着信者電話番号の削除の要求を受信すると、前記パスコードに基づいて、前記着信課金発着信者記憶手段から前記発着信者電話番号を削除する
請求項12記載のメール利用型着信課金方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2009−273108(P2009−273108A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−315036(P2008−315036)
【出願日】平成20年12月10日(2008.12.10)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】