説明

モバイルデバイスにおける警報の提供方法およびそのモバイルデバイス

本発明はモバイルデバイスにおける警報の提供方法に関し、より詳細には、自動的に表示されるかまたはショートカットボタンによりアクセス可能なイベントリストを提供することにより、警報を表示あるいは隠すためのショートカットを提供する方法に関係する。本発明は、また対応するモバイルデバイスにも関係する。それ故、本発明はディスプレイおよびキーパッドを有するモバイルデバイスにおける警報の提供方法を提供する。本方法は、イベントを検出する工程、イベントに関連するイベント提示(5)をイベントリスト(4)に追加する工程、イベントリストまたは記号(8)をディスプレイに表示する工程を含む。イベントリストは重要な警報を自動的に提示し、それ程重要でない警報には単一のキーストロークによりアクセス可能である。また、ユーザは単一のキーストロークによりリストの隠蔽またはイベントに対する動作を選択できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイルデバイスにおける警報の提供方法に関し、より詳細には、自動的に表示されるかまたはショートカットボタンによりアクセス可能なイベントリストを提供することにより警報を表示あるいは隠蔽するためのショートカットの提供方法に関係する。
【背景技術】
【0002】
モバイル電話機は、ネットワークにより搬送されるイベントの着信、または当該電話機内のアプリケーションにおける例えば”ローカル”な状態の変化などのイベントを扱い、ユーザが何らかの方法で応答するかまたは考察するための情報をユーザに提供しなければならない。情報は、ネットワークの状態に対する、着信呼、新規メッセージ、警報および日程メモ、およびバッテリーの情報に至るあらゆるものでありうる。
【0003】
これらのイベントの幾つか、例えばモバイル電話機における着信および新規メッセージに使用するポップアップ警報などの警報を利用して、ユーザによる注意を要するのに十分に重大なものと考えられる。例えばネットワークサービスエリアのレベル変更など、その他のイベントはそれほど重要ではなく、別の方法で処理する。ある電話機では、これらの変更をディスプレイ最上部のステータス・バーによりユーザに通知する。
【0004】
イベントの重要性は、ユーザがその瞬間において実行している事柄および電話機の状態による。例えば通話中であれば、ポップアップ警報は通常存在せず、記号を単純にステータス・バーに表示する。
【0005】
今日のモバイル電話機では、上述のポップアップはユーザにイベントを通知し、ユーザに当該イベントへの応答可能性を促すのに使用する。ポップアップはユーザインタフェース(UI)の最上位にあると考えられる。例を図2に示す。ポップアップはユーザにイベントへのワン・クリックによるアクセスを提供するが、操作を継続しディスプレイのポップアップを削除するために、ユーザにイベントに応答する(”はい”または”いいえ”)ことを要求する。
【0006】
幾つかのホームスクリーン/アイドルスクリーン(home screen/idle screen)による解決法では、非応答呼および新規メッセージを待機スクリーンにおいてアクセス可能なリストに集める。新たなメッセージの例を図3に示す。ユーザは全ての非応答呼および新規メッセージの一覧を見ることができ、イベントにアクセスする時間および順序を選ぶことができる。
【0007】
デスクトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータおよびスマートフォンは、インタラクティブな状態を示すアイコンを有するタスクトレイまたはステータス・バーを持つことが多い。例を図4Aおよび図4Bに示す。図4Aで、タスクトレイはアクティブ化していないがディスプレイはインタラクティブに動作し、図4Bに示すようにユーザがアイコンをクリックすることにより幾つかの代替アイコンを得ることができる。
【0008】
幾つかの電話機は、アイコンのショートカットによる解決法を有し、ジョイスティックによるインタラクティブな操作によりアクティブ化される。例を図5に示す。ショートカットの1つは新規メッセージに対するものである。この場合、新規メッセージが存在することを除き、ユーザには当該メッセージに関する他のいかなる情報も提供されず、ユーザはただメッセージの開封を選択できるだけであり、他の種類の動作を選択することはできない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ポップアップは全UIの主導権を握り、ユーザに直ちに応答するように強いるので鬱陶しい(intrusive)。鬱陶しいため、ポップアップは真に重要なイベントに対してのみ使用すべきであるということになる。
【0010】
ポップアップは消去することができず再び取り出すこともできない。これはポップアップを消去不能でありかつ取り出し不能のものにする。イベントに直ちにアクセスしないことを選択することは、ユーザがメニューシステムを通じて”長い道程”を経て、イベントを探さなければならないことになることを意味する。
【0011】
ある時点では、ただ1つのポップアップを可視状態としフォーカスすることができるが、ユーザはどれにフォーカスするかを決めることはできない。ポップアップは柔軟でない順序で表示され、例えば非応答呼はしばしば予め設定された時間順に基づいて、新規のメッセージの上位に常に位置することになる。
【0012】
一方、ステータス・バーにおける状態変化の表示は、全く鬱陶しくない。しかし非タッチ電話機(non-touch phone)では、ユーザには表示されるもの対して容易に働きかける機会がない。ユーザが変化に対応することを望む場合、ユーザはステータス・バーにおけるアイコンを解釈し、電話機のメニューシステムのどこにあるかを理解する必要があり、タッチスクリーンがなければステータス・バーはインタラクティブに動作し得ないので、ショートカットは備えないことになる。これは、最重要イベントに対してのみ、ユーザにショートカットを提供することを意味する。
【0013】
待機リスト表示に伴う主な課題は、待機リスト表示が待機スクリーンからのみアクセス可能であり、いくつかのタイプのイベントを扱うのみであることである。また、同じ課題をアイコンショートカットによる解決法にも見ることができ、この解決法はまた情報の提供が少ないという課題を抱える。待機リスト表示を待機中に常に可視状態にあり、それ故に背後の背景画面を覆うため、待機リスト表示に伴う別の課題は多少鬱陶しいことである。
【0014】
インタラクティブなステータス・バーに伴う主な課題は、この解決法がマウスのポインタまたはタッチ(接触)ベースのUI、またはある種のハイライトを必要とすることであり、これはこの概念を有する既知のモバイル電話機の実装には見られない。アイコンショートカットおよびステータス・バーの解決法に伴う別の課題は、これらの解決法が詳細情報を提供しないことである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
第1の態様では、本発明はディスプレイおよびキーパッドを有するモバイルデバイスにおける警報の提供方法を提供する。
【0016】
本発明に従い、本方法は、イベントを検出する工程と、イベントに関連付けられたイベント提示をイベントリストに追加する工程と、イベントリストまたは記号をディスプレイに表示する工程と、を含む。
【0017】
好ましくは、イベントは2つのカテゴリーに属し、検出されたイベントが第1のカテゴリーに属する場合、イベントリストを自動的に表示し、検出されたイベントが第2のカテゴリーに属する場合、記号をディスプレイ上に表示し、イベントリストはユーザ命令に応じてのみ表示する。
【0018】
イベントリストの表示後に、イベントリストはユーザ命令に応じて隠蔽されうる。
【0019】
また、イベントリストはユーザ命令に応じて表示されうる。
【0020】
ふさわしくは、ユーザはキーパッドのボタンの押下によりイベントリストの隠蔽および表示を命令する。
【0021】
好ましくは、イベントリストのイベント提示がマークされている場合、対応するイベントに関する詳細情報を表示する。
【0022】
好ましくは、イベントを処理した場合、対応するイベント提示をイベントリストから除去する。
【0023】
ふさわしくは、イベント提示を時間順に、好ましくは最近のものをイベントリストの最上位に追加する。
【0024】
イベント提示を優先度付きグループで配列し、より高い優先度のグループをイベントリストの最上位に表示する。
【0025】
優先度付きグループはユーザ設定に従い配列されうる。
【0026】
前記記号は、隠れたイベントリストに対する固有の記号であるか、または新規のイベントに関連付けられた記号でありうる。
【0027】
第2の態様では、本発明はディスプレイ、キーパッドおよびイベントを検出する手段を有するモバイルデバイスを提供する。
【0028】
本発明に従い、本デバイスは、様々なイベントに関連付けられたイベント提示を含むイベントリストを格納する手段を備え、モバイルデバイスは、イベントを検出し、イベントに関連付けられたイベント提示をイベントリストに追加し、イベントリストまたは記号をディスプレイに表示する、ように構成される。
【0029】
好ましくは、イベントは2つのカテゴリーに属し、検出する手段は2つのカテゴリーを区別するように構成され、モバイルデバイスは、検出されたイベントが第1のカテゴリーに属する場合、イベントリストを自動的に表示し、検出されたイベントが第2のカテゴリーに属する場合、記号をディスプレイ上に表示し、イベントリストをユーザ命令に応じてのみ表示するように、構成される。
【0030】
ふさわしくは、モバイルデバイスは、イベントリストの表示後にユーザ命令に応じてイベントリストを隠蔽するように構成される。
【0031】
また、モバイルデバイスは、ユーザ命令に応じてイベントリストを表示するように構成されうる。
【0032】
ふさわしくは、キーパッドはイベントリストを隠蔽し表示するためのボタンを備える。
【0033】
好ましくは、イベント提示の各々がより低層の詳細情報を伴うよう、イベントリストは階層構造を有しうる。
【0034】
好ましくは、モバイルデバイスは、イベントリストのイベント提示がマークされている場合、対応するイベントに関する詳細情報を表示するよう構成される。
【0035】
好ましくは、モバイルデバイスは、イベントを処理した場合、イベントリストから対応するイベント提示を除去するように構成される。
【0036】
ふさわしくは、モバイルデバイスは、イベント提示を時間順に、好ましくは最近のものをイベントリストの最上位に追加するように構成される。
【0037】
モバイルデバイスは、優先度付きグループでイベント提示を追加し、より高い優先度のグループをイベントリストの最上位に表示するよう構成されうる。
【0038】
優先度付きグループはユーザ設定に従い配列されうる。
【0039】
前記記号は隠れたイベントリストに対する固有の記号であるか、または新規のイベントに関連付けられた記号でありうる。
【0040】
モバイルデバイスは、モバイル電話機、ページャ、コミュニケータ、電子オーガナイザ、スマートフォンまたはコンピュータでありうる。
【発明の効果】
【0041】
本発明は、イベントの表現を含むイベントリストを提供することにより、上述の課題を解決する。イベントリストは、重要な警報を自動的に提示し、それほど重要でない警報には1キーストロークによりアクセスできる。ユーザは、また、単一のキーストロークによりリストを隠すかまたはイベントを実行するかを選択することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
本発明を添付の図面を参照して以下に詳細に記載する。
【0043】
本発明を、モバイル電話機を参照して説明するが、本発明はページャ、コミュニケータ、電子オーガナイザ、スマートフォンまたはポータブルコンピュータなどのその他のデバイスにも等しく適用可能である。共通する特徴は、着信およびメッセージ受信する場合などの外部から、または、カレンダー機能からの通知や状態情報の受信などの内部からの何れかにより警報を生成することである。本発明は、デバイスにおける制御ソフトウエアに実装される。ソフトウエアは、特段の苦労をせず当業者により設計することができる。
【0044】
図1は、ディスプレイ2およびキーパッド3を有する典型的なモバイル電話機1を示す。キーパッド3は、デバイスを操作するために使用する、幾つかのソフトボタン11、12、13を含む通常のボタンを含み、その機能は実際の状況に依存し、ディスプレイに凡例が表示される。あるいは、デバイスは接触型スクリーンを配備してもよい。その場合、幾つかのボタンはスクリーンディスプレイ上に直接配置される。また、キーパッド3は、ジョイスティックまたは同類のナビゲーションデバイス14も含む。また、デバイス1は、以下に詳細に説明するように、制御ソフトウエアおよびイベントリストを格納する格納手段も含む。
【0045】
本発明は、インタラクティブに動作し取り出し可能であるが、より鬱陶しいことのない警報システムを提供する。本発明の第1の主要な特徴は、高度に詳細なあらゆる種類のイベントを含むことができるイベントリストである。本発明の第2の主要な特徴は、電話機の状態、または現在フォーカスされているアプリケーションの如何に関わらず、ユーザは1回キーを押すだけでイベントリストを取り出し(表示)、片付ける(非表示)ことができることである。
【0046】
イベントリストは、ユーザがイベントリストに基づいて動作あるいは削除を選択するまでに生じた全ての様々なイベントを含む。ユーザは優先度および時間順序に関わらず、動作させるイベントを選択することができる。あるイベント(より重要な)は自動的にイベントリストを前面に出すことができるが、一方、その他のイベント(それほど重要でない)は単にリストに加えられ状態標識をユーザに表示するだけであり、ユーザ自身が望んだ場合にイベントリストを前面に出すことができる。双方の場合において、ユーザが望むようにリストを片付け、取り出すことができる。
【0047】
このように、イベントは2つの主なグループまたはカテゴリーに適切に分類され、第1のカテゴリーは、イベントリストの自動的表示を含み、第2のカテゴリーは警報記号の表示を含む。イベントリストの表示および記号の表示は、共に可聴信号を伴うことができる。第1のグループは、例えば新規メッセージおよび日付の通知に関する警報を含む。第2のグループは、例えばサービス範囲に関する情報、非応答呼、プッシュされたニュースおよびバッテリー情報などを含む。ある実施形態では、ユーザはデバイスの設定を調節することができ、自身の好みに従ってイベントを2つのグループの何れかに配置することができる。
【0048】
図6Aは、基本的待機デスクトップの表示の例を示す図である。デスクトップ表示は、幾つかのアイコンを伴う背景画面を含み、アイコンはジョイスティックおよび/またはソフトボタンにより選択される。図6Aでは、本発明によるイベントリストは空である。
【0049】
図6Bは、新規メッセージが着信する場合の表示を示す図である。制御ソフトウエアは、新規のイベントおよびそれに関連するカテゴリーを検出する検出手段を含む。”新規メッセージ着信”のイベントは通常第1のカテゴリーに属し、イベント提示5を伴うイベントリスト4を自動的に表示する。イベントリストのこの例は、1つの項目/イベントのみを含むので、1つの項目/イベントはハイライトまたはその他の方法により既に特徴付けられており、イベント提示5はまた詳細情報6も含む。メッセージの場合、詳細情報は、メッセージの冒頭部または着信日時でありうる。あるいは、詳細情報は詳細情報の種々の部分の間で自動的に切り替えることができる。
【0050】
ユーザは、例えばメッセージを読むためのソフトボタン、または、例えば返信を書くためのサブメニューを入力するための別のソフトボタンを押すことにより、イベントに対する動作を選択することができる。この例に示すように、ソフトボタン11は”読む(Read)”を意味し、ソフトボタン13は”さらに(More)”を意味する。イベントを処理すると、イベント提示をイベントリストから削除する。また、ユーザが、例えば通常のクリアー(c)ボタンにより積極的にイベント提示の削除を選択した場合も、イベント提示は削除される。勿論、このようなメッセージは残り、デバイスのメニューシステムを通じて通常の方法で取り出すことができる。
【0051】
ユーザはまたイベントに対して動作させないこと、換言すればイベント処理を後まで残すことを選択することもできる。本発明によれば、ユーザは別のボタン、相応しくは”!”のマークが付されるボタン12を単に押す。このキーストロークにより、イベントリストは隠されることになる。とはいえ、イベントが動作させられない場合、イベントリストの内容は変化せず、イベント提示6は残る。ユーザはキー、相応しくはイベントリストを隠すのと同じキーを押すことによりイベントを取り出すことができる。あるいは、このボタン”!”はこの機能のみを持つハードボタンでありえ、デバイス1上の任意の適切な場所に配置されうる。
【0052】
図6Cは、項目を含むが隠されている場合の表示の例を示す図である。ボタン12の位置に対応して、記号”!”が画面下部に表示されている。記号”!”は、イベントリストに未処理の項目が含まれることを意味する。全てのイベントを処理するまで、記号は残る。イベントリスト記号”!”の代わりに、例えば新規メッセージに対する封筒の記号など、最近追加されたイベントに特に関連する記号であってもよい。
【0053】
第2のグループに属するイベント、即ち重要でなくイベントリストを自動的に表示する必要のないイベントが発生すれば、表示の様子は図6Cに示すものと同様になる。従って、新規のイベントがイベントリストの第1のものであれば、記号”!”が点灯することになる。また、新たに重要でない項目がイベントリストに加わった場合に、記号”!”を繰り返して点滅させてもよい。これは、ユーザの好む設定に従い可聴音を伴うことができる。前述のように、ユーザはボタン”!”を押すことによりイベントリストを表示し、その後隠すようにすることができる。
【0054】
図6Dは、幾つかのイベント提示5を含むイベントリストを示す。スペースを節約しより多数のイベント提示を表示するため、詳細情報6はマークされたイベント提示に対するもののみ表示される。相応しくはジョイスティック14により、ユーザはマークを付すイベント提示を選択することができる。
【0055】
イベントリストは階層構造を有し、主なイベント提示はより低層の詳細情報に関連付けられる。
【0056】
新規のイベントは時間順でイベントリストに追加され、最近のイベントをリストの最上部に表示する。また、イベントは別の順序で配列されることもでき、例えばあるタイプの警報を他のタイプに対して優先させてもよい。例えば、「非応答呼」のイベントを常に最上部に置き、それ故「新規メッセージ」および「プッシュされたニュース」を下部に配置してもよい。グループ内では、イベントは時間順に追加される。これは全て、デバイスの設定をユーザの好みに調節することによりユーザにより決定することができる。
【0057】
図6Bおよび図6Dに示すように、イベントリストはタブリストの1つのタブ7である。その他のタブは、ショートカットボタンによりアクセス可能な相応しくはその他の頻繁に使用される機能である。その他のタブは本発明の何れの部分も形成しない。
【0058】
カメラモードまたは通話中など、幾つかの動作モードでは、ユーザは警報により決して煩わされるべきではない。この場合、イベントは単にイベントリストに追加され、重要な動作モードが終了し次第、イベントリストまたは記号を適切に表示する。また、ディスプレイ上におけるイベントリスト記号の位置が、より高い優先度を持つ別の記号により使用されるよう構成してもよい。その場合、当該別の記号を取り除かれた後にイベントリスト記号が最初に表示される。
【0059】
本発明には従来技術に対して様々な利点がある。本発明は、それほど鬱陶しくなくインタラクティブであり、情報量が多く、除去可能であり、取り出し可能である警報をもたらし、今日使用されている警報より、より柔軟にモバイル電話機を使用することができるようになる。ユーザは、警報に対し、いつ見るか、隠すか、応答かを自身で決定することができる。警報は、いかなる選択肢を失うことなく片付け、取り出すことができる。
【0060】
警報はそれほど鬱陶しくはないので、極めて重要ではない事柄をユーザに警報するために警報を使用することができるが、日程の通知、プッシュされたニュース、オペレータや電話アプリケーションのプロモーションなどのユーザエクスペリエンスを改良するための事柄への警報に使用することもできる。
【0061】
電話機のユーザに制限を加えることなく、かつ待機背景画面に干渉することなく、警報を未アクセスのまま残しておくことができる。
【0062】
ユーザは複数の警報間で閲覧することができるので、設定された優先度ルールはユーザによる所望の順序でのイベントに対する動作を妨げない。
【0063】
本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明を組み込むのに適合するモバイル電話機の概要図である。
【図2】従来技術によるポップアップ警報の表示を示す図である。
【図3】従来技術による待機リスト表示の表示を示す図である。
【図4A】従来技術による、非アクティブ化状態のウインドウズ(登録商標)のトレイの表示を示す図である。
【図4B】従来技術による、アクティブ化状態のウインドウズ(登録商標)のトレイの表示を示す図である。
【図5】従来技術によるアイコンショートカットの表示を示す図である。
【図6A】本発明による基本デスクトップ状態における表示を示す図である。
【図6B】本発明による1項目を含むイベントリストを表示する表示を示す図である。
【図6C】隠しイベントリストに対する記号を表示する表示を示す図である。
【図6D】幾つかの項目を含むイベントリストを表示する表示を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ(2)およびキーパッド(3)を有するモバイルデバイス(1)における警報の提供方法であって、
イベントを検出する工程と、
前記イベントに関連付けられたイベント提示(5)をイベントリスト(4)に追加する工程と、
前記イベントリスト(4)または記号(8)を前記ディスプレイ(2)に表示する工程と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
イベントは2つのカテゴリーに属し、
検出されたイベントが第1のカテゴリーに属する場合、前記イベントリスト(4)を自動的に表示し、
検出されたイベントが第2のカテゴリーに属する場合、前記記号(8)を前記ディスプレイ(2)に表示し、前記イベントリスト(4)をユーザ命令に応じてのみ表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記イベントリスト(4)の表示後に、前記イベントリストをユーザ命令に応じて隠蔽することを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記イベントリスト(4)をユーザ命令に応じて表示することを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザは、前記キーパッドのボタン(12)の押下により、前記イベントリストの隠蔽および表示を命令することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記イベントリスト(4)のイベント提示(5)がマークされている場合、対応するイベントに関する詳細情報を表示する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法。
【請求項7】
イベントを処理した場合、前記イベントリスト(4)から対応するイベント提示(5)を除去する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の方法。
【請求項8】
イベント提示(5)を時間順に、好ましくは前記イベントリスト(4)の最上位に最近のものを追加することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の方法。
【請求項9】
イベント提示(5)を優先度付きグループで配列し、より高い優先度のグループを前記イベントリスト(4)の最上位に表示することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記優先度付きグループはユーザ設定に従い配列されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記記号(8)は、隠れたイベントリストに対する固有の記号(!)であることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記記号(8)は、新規のイベントに関連付けられた記号であることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の方法。
【請求項13】
ディスプレイ(2)、キーパッド(3)およびイベントを検出する手段を有するモバイルデバイス(1)であって、
様々なイベントに関連付けられたイベント提示(5)を含むイベントリスト(4)を格納する手段を備え、
前記モバイルデバイス(1)は、
イベントを検出し、
前記イベントに関連付けられたイベント提示(5)を前記イベントリスト(4)に追加し、
前記イベントリスト(4)または記号(8)を前記ディスプレイ(2)に表示する、
よう構成されることを特徴とするモバイルデバイス。
【請求項14】
イベントは2つのカテゴリーに属し、
前記検出する手段は、前記2つのカテゴリーを区別するよう構成され、
前記モバイルデバイス(1)は、
検出されたイベントが第1のカテゴリーに属する場合、前記イベントリスト(4)を自動的に表示し、
検出されたイベントが第2のカテゴリーに属する場合、前記記号(8)を前記ディスプレイ(2)に表示し、前記イベントリスト(4)をユーザ命令に応じてのみ表示する、
よう構成されることを特徴とする請求項13に記載のモバイルデバイス。
【請求項15】
前記モバイルデバイス(1)は、前記イベントリスト(4)の表示後に、ユーザ命令に応じて前記イベントリストを隠蔽するよう構成されることを特徴とする請求項13または14に記載のモバイルデバイス。
【請求項16】
前記モバイルデバイス(1)は、ユーザ命令に応じて前記イベントリスト(4)を表示するよう構成されることを特徴とする請求項13乃至15の何れか1項に記載のモバイルデバイス。
【請求項17】
前記キーパッド(3)は、前記イベントリスト(4)を隠蔽し表示するためのボタン(12)を備えることを特徴とする請求項13乃至16の何れか1項に記載のモバイルデバイス。
【請求項18】
イベント提示(5)の各々がより低層の詳細情報(6)を伴うよう、前記イベントリスト(4)は階層構造を有していることを特徴とする請求項13乃至17の何れか1項に記載のモバイルデバイス。
【請求項19】
前記モバイルデバイスは、前記イベントリスト(4)のイベント提示(5)がマークされている場合、対応するイベントに関する詳細情報(6)を表示するよう構成されることを特徴とする請求項18に記載のモバイルデバイス。
【請求項20】
前記モバイルデバイスは、イベントを処理した場合、前記イベントリスト(4)から対応するイベント提示(5)を除去するよう構成されることを特徴とする請求項13乃至19の何れか1項に記載のモバイルデバイス。
【請求項21】
前記モバイルデバイスは、イベント提示(5)を時間順に、好ましくは前記イベントリスト(4)の最上位に最近のものを追加するよう構成されることを特徴とする請求項13乃至20の何れか1項に記載のモバイルデバイス。
【請求項22】
前記モバイルデバイスは、イベント提示(5)を優先度付きグループで追加し、より高い優先度のグループを前記イベントリスト(4)の最上位に表示するよう構成されることを特徴とする請求項21に記載のモバイルデバイス。
【請求項23】
前記優先度付きグループはユーザ設定に従い配列されることを特徴とする請求項22に記載のモバイルデバイス。
【請求項24】
前記記号(8)は、隠れたイベントリストに対する固有の記号(!)であることを特徴とする請求項13乃至23の何れか1項に記載のモバイルデバイス。
【請求項25】
前記記号(8)は、新規のイベントに関連付けられた記号であることを特徴とする請求項13乃至23の何れか1項に記載のモバイルデバイス。
【請求項26】
前記モバイルデバイスは、モバイル電話機(1)、ページャ、コミュニケータ、電子オーガナイザ、スマートフォンまたはコンピュータであることを特徴とする請求項13乃至25の何れか1項に記載のモバイルデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【公表番号】特表2008−522262(P2008−522262A)
【公表日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−541906(P2007−541906)
【出願日】平成17年11月1日(2005.11.1)
【国際出願番号】PCT/EP2005/055681
【国際公開番号】WO2006/058812
【国際公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】