説明

リリーフバルブ

【課題】ソレノイドスプールバルブにおいて、圧力変動によるスプールの移動を防止する。
【解決手段】ソレノイドバルブ用のバルブ部分14が開示されている。バルブ部分14は、縦方向チャンネル32を有するバルブボディ30を含み、バルブボディ30は、更に、供給開口31c、制御開口31b及び排出開口31aを含む。縦方向チャンネル32にスプール36が摺動可能に配置され、スプール36は、外部の励起によって供給開口31cと制御開口31bとの間の接続を調整する。圧力調整装置40が排出開口31a、制御開口31b及び供給開口31cに作動接続されて、排出開口31aを制御開口31b及び供給開口31cの少なくとも1つへの接続を調整して、制御開口31bと供給開口31cとの間の圧力変動にかかわらず、スプール36の位置をほぼ維持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソレノイドに連結して使用するリリーフバルブ等のリリーフバルブに関するものである。
【背景技術】
【0002】
スプールバルブソレノイドは、公知であり、様々な適用例に使用されている。その中で、スプールバルブは、例えばエンジンバルブに関連して、周囲の圧力を静的又は動的に制御することができる。圧力レギュレータとしての従来のスプールバルブの使用は公知である。一般的に、スプールバルブは、少なくとも1つの磁気要素を使用して圧力を制御し、この磁気要素は、励磁したとき、ロッド及びこれに連結されたスプールを作動させてスプールバルブ内の流体等の圧力を制御可能に変化させる。ロッド及びスプールの移動は、バルブボディの部分を通る媒体の圧力又は流動を制御するための機構を提供する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
中でも、従来のスプールバルブ構造は、ロッドに対して摺動可能に配置されたスプールを設けて、磁気要素がオフされたとき、スプールが長手方向に摺動してロッド及びアーマチャを移動させることができる。この構造は、一般的に、関係する磁石と独立のバルブボディを通過する媒体の圧力を制御するための手段を設ける。しかしながら、また、これは、スプールに作用する圧力が変化したとき、アーマチャの位置が変化することによって、アーマチャとソレノイドハウジングの下部とのエアギャップを変動させることになる。このため、このエアギャップの変化は、アーマチャとソレノイドハウジング上部との間の距離を変動させる。また、このような変化は、アーマチャを完全に励磁し、バルブボディを実質的に開く時間を変動させることになる。少なくともこの理由によって、改善されたスプールバルブが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ソレノイドバルブ用のバルブ部分が開示されている。このバルブ部分は、縦チャンネルを有するバルブボディを含み、バルブボディは、更に供給開口、制御開口及び排出開口を含んでいる。前記縦チャンネル内にスプールが配置され、このスプールは、外部の励磁によって前記供給開口と前記制御開口との間の接続を調整するようになっている。排出開口、制御開口及び供給開口に圧力調整装置が作動連結又は隣接されており、圧力調整装置は、排出開口を制御開口及び供給開口の少なくとも1つに調整可能に接続すなわち隣接させて、スプールの位置が制御開口と供給開口との間の流体の圧力変化によらず、ほぼ維持されるようになっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る例示的なバルブ10を示している。バルブ10は、オープンバルブ構造で示され、第1部分12及び第2部分14を含んでいる。便宜的に、第1部分12は作動部分12として示され、第2部分はバルブ部分14として示されるが、これらの部分を定義するのに他の記述的な用語を使用することができることは、当業者には容易に理解されるであろう。
【0006】
作動部分12は、ケース16及びアクチュエータ17を含んでいる。ケース16は、上部18及び下部20を含んでいる。一実施形態では、ケース16の少なくとも一部は、磁束収集器である。ケース16は、アクチュエータ17をほぼ取囲んでいる。作動部分12、アクチュエータ17及びケース16は、公知の構造で設計することができ、このため、作動部分12、アクチュエータ17及びケース16は、ここでは、概略のみが説明されることが分かるであろう。図示された構造の変形例は、当業者によって理解することができ、このため、それらは本発明と組合わせて使用することができ、また、本発明は、図示されて説明された作動部分12に限定されるべきではない。
【0007】
一実施形態では、アクチュエータ17は、その周りに巻回されて磁気コイル構造を成す電磁コイル29を有するボビン28を含んでいる。ソレノイドバルブを作動させるための磁気コイル構造は、当業者には周知であり、ここではこれ以上述べる必要がない。また、端子21は、電磁コイル29及びグランドに接続されて電磁力を発生する。一実施形態では、端子21は、制御装置(図示せず)から供給される信号を受信するようになっている。制御装置は、ソレノイド又は外部システム(図示せず)に内蔵することができる。
【0008】
アクチュエータ17は、ボビン28の中央部に縦方向のチャンネル23を形成する。図示されるようにチャンネル23内にアーマチャ22及びロッド24が摺動可能に配置されている。アーマチャ22及びロッド24は、互いに連結されて、アーマチャ22とロッド22とが共に移動するようになっている。また、一実施形態では、アーマチャ22とケース16の上部18との間に付勢装置25が設けられている。付勢装置25は、通常、ロッド24及びアーマチャ22をバルブ部分14に向って付勢する。一実施形態では、付勢装置25にスクリュ等の調整手段26が連結されて、ケース16の上部18とアーマチャ22との間の付勢装置25によって生じる所望の力すなわち付勢装置25の所望の圧縮を調整可能に設定する。付勢装置25の利点及び使用は公知である。他の例の1つとして、付勢装置25はコイルばねとすることができるが、当業者は他の付勢装置を使用できることを認識するであろう。
【0009】
図に示されるように、バルブ部分14は、一般的に作動部分12に隣接して配置されている。一実施形態では、バルブ部分14は、バルブボディ30の第1端部33と第2端部34とにわたって縦方向に延びるチャンネル32を形成するバルブボディ30を含んでいる。バルブ部分14の第1端部33は、作動部分12のケース16の下部20に連結されている。一実施形態では、バルブ部分14のチャンネル32の少なくとも一部は、作動部分12のチャンネル23の少なくとも一部に作動連結又は併置されて、バルブ部分14のチャンネル32と作動部分12のチャンネルが23とが全体として相互に干渉してバルブ10を通して連続するチャンネルを形成するようになっている。
【0010】
バルブ部分14は、バルブボディ30のチャンネル32内に摺動可能に配置されて作動部分12のチャンネル23に対して摺動出入するスプール36を含んでいる。一実施形態では、ロッド24とスプール36との間にシール手段38が配置されて、ケース16とバルブボディ30との間から入る流体の類をシールして、バルブ部分14にある流体が作動部分12に流入するのを実質的に防止する。一実施形態では、スプール36とロッド24とは、シール手段38を通して又はシール手段に関連して作動連結されている。当業者は、ケース16とバルブボディ30との間に所望のシールを与えるために使用することができる様々なタイプのシール手段38を容易に理解することができるであろう。例えば、限定ではないが、シール手段38は、ダイアフラムを含むが、例えばO−リング等の他のシール手段を使用することもできる。
【0011】
バルブ部分14は、更に、バルブボディ30の第2端部34の内部又は周囲に配置されるプラグ37又はキャップを含んでいる。プラグ37は、バルブボディ30とは分離したものとし、又は、一体に形成されるようにすることができる点に注意すべきである。プラグ37は、その中へ流体を入れるための開口を含むが、また、プラグ37は、バルブボディ30への流体の流入を阻止してもよい。当業者は、例えば内部リザーバを有する等のプラグを使用する他の変形例を認識するであろう。更に、第2端部34は、開放されてバルブボディ30内への流体類の流入を許容してもよい。図面を参照すると、プラグ37とスプール36との間にスプール付勢装置39が配置されている。一実施形態では、スプール付勢装置39は、通常、スプール36をロッド24に向って付勢する。一実施形態では、スプール付勢手段39にスクリュの類等の調整手段(図示せず)が連結されて、スプール36とプラグ37との間のスプール付勢装置39によって付与される所望の力すなわちスプール付勢装置39の所望の圧縮を調整可能に設定する。スプール付勢装置39の利点及び使用は公知である。他の例の1つは、スプール付勢装置39は、コイルばねとすることができるが、当業者は他のスプール付勢装置を使用できることを認識するであろう。
【0012】
ケース16及びアクチュエータ17は、バルブ部分14に作動的に取付けられている。ケース16及びバルブ部分14は、公知の取付手段を使用して取付けられる。他の公知の構造の1つは、例えば、ケース16をバルブ部分14の周りでクリンプするようにしてもよい。当業者は、例えばケース16をバルブ部分14に熱成形(heat-formed)又はヒートステーク(heat−staked)で取付け、又は、ねじ結合で取付けするような他の様々な可能な構造を認識するであろう。
【0013】
図示の実施形態においては、バルブボディ30は、バルブボディ30に沿って様々な点に、第1開口31a、第2開口31b及び第3開口31cを含む少なくとも3つの開口31を含んでいる。図示の実施形態では、第1開口31aは排出通路を提供し、第2開口31bは制御通路を提供し、また、第3開口31cは供給通路を提供する。本発明によってこれらの開口に関して様々な配置、数又は通路構造が考えられ、本発明は図示及び説明された特定の構造に限定されるべきでないことが理解されるであろう。例えば、当業者には、様々な設計仕様及び/又は要求に基づいて複数の他の作動的構造を使用することができる。
【0014】
一般的な構造において、バルブ10は、排出開口31a、制御開口31b及び供給開口31cの間の油圧流体圧力を制御するために構成されている。バルブ部分14は、油圧流体圧力を調整可能に設定して、油圧流れ及びこれによりバルブ10から制御開口31bを介して供給される油圧流体の量が調整すなわち制御されるように構成されている。
【0015】
引続き図面を参照して、一実施形態は、6つの排出通路31a、2つの制御通路31b及び2つの供給通路31cを有するものが示されている。図2に示されるように、オープン構造のバルブ10は、コイルの非励磁状態にあり、付勢装置25がアーマチャ22及びロッド24をその下端部がシール手段38に着座して排出開口31aが制御開口31b及び供給開口31cからほぼ閉鎖されるまで下方に付勢していることが分かるであろう。スプール36の長さは、ロッド24がシール手段38の上又は周りに着座したとき、スプール36が供給開口31cを制御開口31bに部分的に連通させるように配置されるように構成されている。これにより、非励磁状態において、オープンバルブは(例えば図1に示されるように)、減圧された流れを制御開口31bに供給することができる。
【0016】
一実施形態では、スプール36は、圧力調整装置40を含んでいる。バルブ10が非作動すなわち非励磁状態にあるとき(すなわち作動部分12が作動されず、ロッド24及びアーマチャ22が閉じられている)、調整装置40は、通常、スプール36がこれに作動連結されたロッド24を押圧するのを防止する。従来構造においては、この圧力は、一般的にアーマチャ22及びロッド24を半作動位置へ付勢する。例えば、バルブボディ30内で、制御開口31bと供給開口31cとの間を通る流体の作動油圧力は、例えばエンジンバルブが異なる流体量を要求する等のバルブ10の外側の外部ファクタによって頻繁に変動する。限定ではないが、この圧力は、流体温度の変化、粘度の変化等によって変動する。結果として、圧力の不一致は、スプールバルブ36に関して現れる。換言すると、従来のバルブ構造においては、バルブ分部14の流体圧力が増大したとき、圧力は、続いてチャンネル32内に摺動可能に配置されたスプールバルブ36上に作用する。このため、スプール36は、上方に付勢され、続いてアクチュエータ17のチャンネル23内に摺動可能に配置されたアーマチャ22及びロッド24に影響を及ぼす。そして、これは、アーマチャ22及びロッド24の少なくとも一部を更に上方にアクチュエータ17のチャンネル23内へ付勢し、ケース16の下部20とアーマチャ22との間に油圧を変化させるエアギャップの変動を生じさせる。結果として、バルブ10の励磁は、時間の変動をきたし、時間の変動は、ロッド24の位置及びアーマチャ22とケース16の下部20との間のエアギャップの大きさに関係、すなわち、依存する。過酷な環境においては、説明したような微小の時間変動でも不利な結果を招く。このため、本発明による圧力調整装置40は、エアギャップの変動をほぼ最小限に、又は、解消して、バルブ10の開閉のためのほぼ一定の励磁時間を与える機能を提供する。
【0017】
図示の実施形態を参照して、圧力調整装置40は、肩部50、リリーフ部52及びこれらの間に配置された圧力リリーフ付勢装置54を含んでいる。一実施形態では、肩部50は、バルブボディ30の一部に沿って取付けられて付勢装置54及びリリーフ部52のベースを提供する。リリーフ部52は、チャンネル32に沿って摺動可能に配置されて、制御通路31bを排出通路31aに作動接続する。バルブボディ30の油圧が制御通路31bに沿って増大したとき、増大された圧力がリリーフ部52に作用するようになる。図2に示されるように、リリーフ部52に作用する圧力が所与の圧力閾値(予め規定すなわち設定することができる)を超えるか又はほぼ閾値に達したとき、圧力リリーフ付勢装置54は、リリーフ部52が肩部50に向って縦方向(すなわち上方)に変位されるのを許容して、流体が排出通路31aを通って排出して制御通路31bの圧力がほぼ一定に維持される。結果として、スプール36は、縦方向にほぼ変位することがなく、上述のエアギャップは、圧力が特定のレベルを過度に超えない限りほぼ一定に維持される。当業者は、圧力リリーフ付勢装置54が圧力閾値及び予め設定された過大なレベルを規定すべく設計されることを容易に理解するであろう。この点については、これにより、肩部50及びリリーフ部52は、特定の設計状態に適した圧力リリーフ付勢装置54を提供するために異なる長さを使用できることが分かるであろう。同様に、当業者は、設計事項の検討等は、適切な圧力調整装置40の圧力閾値を必要とし、そのような設計に適した圧縮を利用するリリーフ付勢装置54が設けられることを理解するであろう。
【0018】
実施形態の中で、圧力リリーフ付勢装置54は、コイルスプリングを含んでもよいが、当業者には、他のタイプ又は構造の付勢装置を使用できることも理解するであろう。
【0019】
引続き図面を参照して、アクチュエータ17は、他の可能性として、端子21を介して電子的に作動される。例えば、バルブ10からの流体流量の増大が要求されたとき、バルブ10は、外部コントローラ等からの第1信号の受信に応答する。反対に減少を表す電気信号は、ソレノイドスプールバルブ10の流量を減少させる。更に、本発明は、作動部分12が励磁されたとき、アーマチャを上部16に向って引張るバルブ又はその逆のものを含む点に注意すべきである。本発明は、それによって限定されるべきではない。更に、本発明は、ブリードバルブを含む他のタイプのバルブを含む。これらの特徴及び他の特徴は、この開示を検討した後の当業者によって理解されるであろう。
【0020】
本発明は、特に上述の実施形態を参照して示され述べられてきたが、これらは、本発明を実施するための最良の形態を示しているに過ぎない。当業者は、ここに説明された本発明の実施形態の様々な変形例が特許請求の範囲に定義された本発明の技術的範囲から逸脱することなく、本発明の実施に用いることができることを理解すべきである。特許請求の範囲が本発明の技術的範囲を定義し、これらに特許請求の範囲内の方法、装置及びこれらの均等物が含まれるものとする。この本発明の説明は、全てのここに説明された要素の新規な自明でない組合せを含み、特許請求の範囲は、本出願又は後の出願において、あらゆる新規な自明でないこれらの要素の組合せを表していることを理解すべきである。更に、上述の実施形態は、例示的なものであり、単一の特徴又は要素が本出願又は後の出願において特許請求の範囲に記載することができる全ての可能な組合わせに必須なものではない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態に係るバルブにおいて圧力調整装置が排出開口を閉じた状態を示す縦断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るバルブにおいて圧力調整装置が排出開口を開いた状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0022】
10 バルブ、12 作動部分、14 バルブ部分、22 アーマチャ、23 チャンネル、24 ロッド、30 バルブボディ、31a 排出開口、31b 制御開口、31c 供給開口、31 チャンネル、36 スプール、40 圧力調整装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦方向チャンネル(32)を形成し、該縦方向チャンネル(32)に連通する供給開口(31c)、制御開口(31b)及び排出開口(31a)を含むバルブボディ(30)と、
前記縦方向チャンネル(32)に摺動可能に配置され、外部的な励起によって前記供給開口(31c)と前記制御開口(31b)との間の接続を調整するスプール(36)と
前記排出開口(31a)、前記制御開口(31b)及び前記供給開口(31c)に作動接続する圧力調整装置(40)とを備え、
前記圧力調整装置(40)は、前記排出開口(31a)を前記制御開口(31b)及び前記供給開口(31c)の少なくとも1つに調整可能に接続して、前記制御開口(31b)と前記供給開口(31c)との間の圧力変動にかかわらず、前記スプール(36)の位置をほぼ維持するようになっていることを特徴とするバルブ部分。
【請求項2】
前記圧力調整装置(40)は、肩部(50)、リリーフ部(52)及びこれら間に配置される付勢装置(54)を含むことを特徴とする請求項1に記載のバルブ部分。
【請求項3】
前記肩部(50)は、前記バルブボディ(30)に連結されていることを特徴とする請求項2に記載のバルブ部分。
【請求項4】
前記肩部(50)は、前記スプール(36)に連結されていることを特徴とする請求項2に記載のバルブ部分。
【請求項5】
前記リリーフ部(52)は、前記バルブボディ(30)に摺動可能に配置され、前記肩部(50)は、前記バルブボディ(30)に連結されていることを特徴とする請求項2に記載のバルブ部分。
【請求項6】
前記付勢装置(54)の圧縮によって前記調整装置(40)による調整を行うことを特徴とする請求項2に記載のバルブ部分。
【請求項7】
非励起状態において、前記スプール(36)及び前記バルブボディ(30)は、前記縦方向チャンネル(32)に前記供給開口(31c)からの流路を与えることを特徴とする請求項2に記載のバルブ部分。
【請求項8】
前記付勢装置(54)は、コイルスプリングを含むことを特徴とする請求項2に記載のバルブ部分。
【請求項9】
作動部分(12)及びバルブ部分(14)を有するソレノイドバルブのバルブ分部であって、
前記作動部分(12)は、第1チャンネル(23)を形成し、該第1チャンネル(23)内に摺動可能に配置されるアーマチャ(22)及びロッド(24)を有し、前記アーマチャ(22)と当該作動部分(12)の一部との間にエアギャップを有し、
前記作動部分(12)の前記第1チャンネル(23)に並置される第2チャンネル(32)を形成し、更に供給開口(31c)、制御開口(31b)及び排出開口(31a)を形成するバルブボディ(30)と、
前記第2チャンネル(32)内に摺動可能に配置され、前記作動部分(12)に作動連結されるスプール(36)と、
前記排出、制御及び供給開口(31a、31b、31c)に関連する圧力調整装置(40)とを備え、
前記圧力制御装置(40)は、前記ソレノイドバルブが非励起とされたとき、前記排出開口(31a)を前記制御開口(31b)に調整可能に接続し、前記供給開口(31c)と前記制御開口(31b)との間の圧力をほぼ維持して、前記アーマチャ(22)と前記作動部分(12)の一部との間のエアギャップをほぼ維持するようになっていることを特徴とするバルブ部分。
【請求項10】
前記圧力調整装置(40)は、肩部(50)、リリーフ部(52)及びこれら間に配置される付勢装置(54)を含むことを特徴とする請求項9に記載のバルブ部分。
【請求項11】
前記肩部(50)は、前記バルブボディ(30)に連結されていることを特徴とする請求項10に記載のバルブ部分。
【請求項12】
前記肩部(50)は、前記スプール(36)に連結されていることを特徴とする請求項10に記載のバルブ部分。
【請求項13】
前記リリーフ部(52)は、前記バルブボディ(30)に摺動可能に配置され、前記肩部(50)は、前記バルブボディ(30)に連結されていることを特徴とする請求項10に記載のバルブ部分。
【請求項14】
前記付勢装置(54)の圧縮によって前記調整装置(40)による調整を行うことを特徴とする請求項10に記載のバルブ部分。
【請求項15】
前記付勢装置(54)は、コイルスプリングを含むことを特徴とする請求項10に記載のバルブ部分。
【請求項16】
作動部分(12)及びバルブ部分(14)を備えたバルブであって、
前記作動部分(12)は、
第1縦方向チャンネル(23)を形成し、該第1縦方向チャンネル(23)に摺動可能に配置されてアクチュエータ(17)に作動連結されるロッド(24)及びアーマチャ(22)を有し、
前記バルブ部分(14)は、
前記作動部分(12)の前記第1縦方向チャンネル(23)にほぼ並置される第2縦方向チャンネル(32)を形成し、少なくとも1つの排出開口(31a)、少なくとも1つの制御開口(31b)及び少なくとも1つの供給開口(31c)含むバルブボディ(30)と、
前記第2縦方向チャンネル(32)に摺動可能に配置され、前記作動部分(12)の前記ロッド(24)に作動連結されて前記作動部分(12)の前記第1縦方向チャンネル(23)に挿入され、前記排出開口(31a)、制御開口(31b)及び供給開口(31c)に通じるスプール(36)と、
前記排出、制御及び供給開口(31a、31b、31c)の少なくとも2つに関連し、少なくとも1つの前記排出開口(31a)を他の2つの前記制御開口(31b)及び前記供給開口(31c)の少なくとも1つに隣接させて、前記スプール(36)を実質的に移動させることなく、その圧力をほぼ維持するリリーフ装置とを有していることを特徴とするバルブ。
【請求項17】
前記リリーフ装置は、肩部(50)、リリーフ部(52)及びこれら間に配置される付勢装置(54)を含むことを特徴とする請求項16に記載のバルブ。
【請求項18】
前記肩部(50)は、前記バルブボディ(30)に連結されていることを特徴とする請求項17に記載のバルブ。
【請求項19】
前記肩部(50)は、前記スプール(36)に連結されていることを特徴とする請求項17に記載のバルブ。
【請求項20】
前記リリーフ部(52)は、前記バルブボディ(30)に摺動可能に配置され、前記肩部(50)は、前記バルブボディ(30)に取付けられていることを特徴とする請求項17に記載のバルブ。
【請求項21】
前記付勢装置(54)の圧縮によって前記リリーフ装置の調整機能を設定することを特徴とする請求項17に記載のバルブ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−51780(P2007−51780A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−224334(P2006−224334)
【出願日】平成18年8月21日(2006.8.21)
【出願人】(390033020)イートン コーポレーション (290)
【氏名又は名称原語表記】EATON CORPORATION
【Fターム(参考)】