説明

レーザ投影ディスプレイにおけるレーザを制御可能なように変調するための方法と装置

フルカラーイメージを表示するのに適したレーザ投影機器(LPD)が開示される。このLPDは、改変されたラスタ走査を使って、イメージを制御可能なように生成するために、イメージデータを用いて、1つ以上のレーザによって生成されるレーザビームを変調する様々な技術を含む。本発明の一つの側面で提供されるレーザビームを変調する方法は、レーザビームを音響光学結晶に送達すること、および、レーザビームからの光学エネルギの少なくとも一部を少なくとも1つの副ビームに転換して、音響光学結晶の中に音響波を生成することを包含する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の背景)
(1.発明の分野)
本発明は、一般に電子ディスプレイに関する。より特定的には、マルチカラーのレーザ投影ディスプレイ(LPD)に関する。
【背景技術】
【0002】
(2.関連技術の記載)
単色またはモノクロのLPDは、ラスタベースの走査システムを使って、実行されてきた。ラスタベースのLPDは、レーザおよび振動ミラーを使う。振動ミラーは水平方向と垂直方向とに動き、レーザ光をラスタパターンで画面にわたり走査する。ミラーの動きに合わせて、レーザを制御可能なように変調すると、二次元の像が生成され得る。実際、LPDは、ミラーを数十〜数百MHzの周波数範囲で変調して、VGAあるいはそれ以上の高解像度といったような高品質なイメージを生成し得る。
【0003】
しかしながら、モノクロディスプレイは、その用途が限られてきた。一方、フルカラーディスプレイは、用途も幅が広く、大衆からも望まれ、受け入れられてきた。フルカラーLPDは、幅広いカラースペクトルを生成するために、赤、青、緑のレーザ光を制御可能なように組み合せることによって、生成され得る。一般的に、赤、青、緑のレーザは市販されており、利用可能である。しかし、半導体レーザダイオードのような小型の要素においては、そうではなかった。イメージデータとともに、これらレーザを変調することは、困難であることが明らかにされてきた。
【0004】
本発明は、上述の問題の1つ以上による影響を克服すること、あるいは、少なくとも、抑制することに向けられている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
(発明の概要)
本発明の一つの側面において、レーザビームを変調する方法が提供される。本方法は、レーザビームを音響光学結晶に送達すること、および、レーザビームからの光学エネルギの少なくとも一部を少なくとも1つの副ビームに転換するように、音響光学結晶の中に音響波を生成することを包含する。
【0006】
また、本発明の別の一つの側面において、レーザビームを変調する方法が提供される。本方法は、レーザビームを電気光学デバイスに送達すること、回転されたレーザビームを生成するために、イメージデータから決定された角度でレーザビームの偏光を回転すること、および、回転されたレーザビームの回転角度に依存して、レーザビームの一部をブロックするように、偏光子に回転されたレーザビームを送達することを包含する。
【0007】
さらに、本発明の別の一つの側面において、レーザビームを変調する方法が提供される。本方法は、周波数増倍結晶(frequency multiplying crystal)にレーザビームを送達すること、および、周波数増倍結晶から送達されるレーザビームの出力を制御可能なように減らすように、結晶の中で、位相整合特性をシフトすることを包含する。
【0008】
さらに、また、本発明の別の一つの側面において、レーザビームを変調する方法が提供される。本方法は、レーザビームをビームスプリッタに送達し、第一のレーザビームと第二のレーザビームを生成すること、および、第一のレーザビームと第二のレーザビームを再結合し、強度が弱められた結合レーザビームを生成する前に、第一のレーザビームと第二のレーザビームとのうちの少なくとも一つの位相を制御可能なように変化させることを包含する。
【0009】
本発明は、添付図面とともに、以下の記述を参照することによって、理解され得る。添付図面において、同じ参照番号が、同じ要素を識別するようになっている。
【0010】
本発明は、様々な改変や変更形式を行いやすいが、本発明の特定の実施形態を、図面で例として示し、本明細書の中で詳細に記載する。しかしながら、特定の実施形態に関する本明細書の記述は、本発明をここに開示した実施形態に限定することを意図したものではなく、むしろ、逆に、添付した請求項で定義される本発明の精神と範囲に含まれる改変、均等、代替の全てをカバーすることを意図していることは、理解されるべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(特定の実施形態の詳細な説明)
本発明の例示的な実施形態が以下に記載される。明確にするために、実際のインプリメンテーションの特徴の全てが、本明細書に記載されてはいるとは限らない。開発者の特定の目的を達成するために、いかなる実際の実施形態の開発においても、それぞれのインプリメンテーションにおける異なるシステム関連やビジネス関連の制約の中、インプリメンテーション特有の判断が多数なされなくてはならないことは、もちろん理解される。さらに、このような開発努力は、複雑で、時間を要するものであるが、それでも、本発明の開示によるメリットを当業者なら通常の取り組みで行えるであろうことは、当然理解される。
【0012】
以下の同時係属出願も、その全体が、本明細書の中に、参考として組み込まれる。Mik Sternらによる「Method and Apparatus for Aligning a Plurality of Lasers in an Electronic Display Device」、Mik Sternらによる「Method and Apparatus for Controllably Reducing Power Delivered by a Laser Projection Display」、Narayan Nambudiriらによる「Method and Apparatus for Displaying Information in Automotive Applications Using a Laser Projection Display」、Narayan Nambudiriらによる「Method and Apparatus for Providing an Interface Between a Liquid Crystal Display Controller and a Laser Projection Display」、Paul Dvorkisらによる「A Color Laser Projection Display」、Chinh Tanらによる「Method and Apparatus for Capturing Images Using A Color Laser Projection Display」、Fred Woodらによる「Method and Apparatus for Conserving Power in a Laser Projection Display」、Ron Goldmanらによる「A Laser Projection Display」、および、Carl Wittenbergらによる「Method and Apparatus for Controllably Compensating for Distortions in a Laser Projection Display」である。
【0013】
以下、図面の説明に入る。特に、図1について述べると、本発明の一つの実施形態に従うレーザ投影ディスプレイ(LED)100の形式的なブロック図が示されている。図の実施形態において、LPD100は、それぞれが赤、緑あるいは青などの単色からなる光ビーム108、110、112を発することが可能な3つのレーザ102、104、106を含む。当業者なら、レーザの数もレーザから発する光の色も、本発明の精神と範囲から逸脱なく、変更され得ることは理解される。
【0014】
レーザ102、104、106は、例えば、第一の走査ミラー118のような第一の走査デバイス上で実質的に共通な位置116に当たるように相対的に角度で向けられている光ビーム108、110、112とともに、共通な平面114に配置されており、このミラー118から、光ビーム120、122、124として反射される。図の実施形態において、第一の走査ミラー118は、比較的速い速度(例えば、約20〜30KHz)で、軸120を振動する。第一の走査ミラー118の回転または振動が、光ビーム108、110、112を動かす原因となる。これは、第一の走査ミラー118の角度位置が変化するにつれて、第一の走査ミラー118からの光ビーム120、122、124の反射角も変化する。このように、ミラーが振動すると、反射光ビーム120、122、124は走査され、二次元ディスプレイの一つの構成要素に沿って光ビーム120、122、124の動きを生成する。
【0015】
二次元ディスプレイの第二の構成要素は、例えば、ミラー126などの第二の走査デバイスによって生成される。図の実施形態において、第二のミラー126は、回転軸130でモータ128に結合され、第一のミラー118の回転軸に実質的に垂直である軸で、回転運動または振動運動を行う。光ビーム120、122、124は、第二のミラー126で、光ビーム132、134、136として反射され、画面138に向けられる。画面138は、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、様々な形の任意のものを採用し得る。例えば、画面138は、表面または裏面がレーザ102、104、106によって光らされ得、LPD100と共通である筺体(図示せず)に含まれ得る固定画面でもあり得るし、または、代替的に、画面138は、LPD100から間隔を空けて置かれた壁やスクリーンなど任意の簡便で一般的な平面の形をとり得る。
【0016】
第二のミラー126は、第一のミラー118の速度(例えば、60Hz)に比べ、比較的遅い速度で振動または回転する。このように、図2に示すように、光ビーム132、134、136は、一般にディスプレイ表面138上で、経路140をたどることは、理解される。経路140はブラウン管テレビやコンピュータのモニタで一般に使われているラスタスキャンと同じ形状やコンセプトであることは、当業者なら理解できる。
【0017】
本発明は、本明細書の中で、個別の第一の走査ミラー118および第二の走査ミラー126を用いる実施形態のコンテキストの中で述べているが、当業者なら、同様の経路140が単一のミラーを用いても形成され得ることは、理解される。単一のミラーは、2つの直交軸に沿った速い振動と遅い振動の動きを提供するように、2つの回転軸を動き回れることが可能である。
【0018】
図1から明らかなように、レーザ102、104、106の角度位置合わせによって、レーザ102、104、106は、同一平面114内で同一点(ミラー118上の回転軸120上の点)に光ビーム108、110、112を届けるために、機械的かつ光学的に配置されたとしても、それぞれは異なる反射角度を有し、光ビーム120、122、124を分岐させる。制御装置142は、レーザ102、104、106を制御可能な加圧する(energize)ように提供されて、光ビーム120、122、124を効率的に同一線上にし、こうして、第二のミラー126に反射され、第二のミラー126から画面138までの距離と比較的無関係な画面138上の同一点に届けられ得る。
【0019】
次いで、図3Aと図3Bに移る。光ビーム120、122、124を同一直線状にする制御装置142の動作について、議論される。議論を簡単にするため、2つのレーザ102、104しか、図3には示されていない。しかし、当業者なら、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、本明細書で議論されるコンセプトは、3つ以上のレーザにまでにも拡張適応され得ることは、理解される。図3Aに示されるように、レーザ102、104が同時に加圧されると、反射ビーム120、122は分岐する。しかしながら、図3Bに示されるように、レーザ102、104がわずかな時間差で加圧されると、光ビーム120、122は、単一の共通経路(すなわち、光ビーム120、122が同一線上)をたどるようにされ得る。例えば、レーザ102が第一の時間t1に加圧されると、ミラー118が実線で示されるように第一の位置となる。そして、光ビーム108は、光ビーム120のようにミラー118で反射する。引き続き、レーザ104が第二の時間t2に加圧されると、ミラー118が破線で示されるように第二の位置となる。そして、光ビーム110は、光ビーム122のようにミラー118で反射する。時間t2を緻密に制御すると、ミラー118は、光ビーム120と実質的に同じ経路に沿った光ビーム122を正確に反射する位置となる。
【0020】
このように、制御装置142の作動によって、光ビーム120、122は実質的に同一線上になるが、わずかに時間が動かされている。つまり、光ビーム120、122は双方とも画面138上の実質上同一点に投影されるが、わずかに時間差がある。しかしながら、人間の目の持続性のため、時間のずれは検出できない。つまり、図1に示した3つのレーザからなるシステムの場合も、レーザ102、104、106は、単一の色と強度のレーザ光を比較的短い時間枠の間に、画面132上の実質的に同じ点に制御可能なように届ける。人間の目は、3つの別々の色を検出しないが、むしろ、3つの光ビームの混合を、一貫した所望の色合いが画面上の点に現れているように認識する。このプロセスは、画面132にピクチャーを再生するために、経路140に沿って何回も繰り返され得ることも、当業者なら理解する。
【0021】
上述のように、レーザ102、104、106は、イメージを表示するために制御され得る。レーザ102、104、106の制御には、レーザ光を制御可能なように動かすことと、変調することを含む。次いで、図4に移る。本発明で用いられ得る変調スキームの一つの実施形態が示されている。音響光学結晶400がレーザ402の前に設置されている。変調器404がイメージデータを、結晶400に結合されたピエゾアクチュエータ406を駆動するRF信号に変換する。ピエゾアクチュエータ406によって引き起こされた音響波が、結晶400を伝播し、それを回折格子に変える。この回折格子は、音響波の強度によって、主ビーム408からの光学エネルギの一部をイメージデータとともに複数の副ビーム410に転換する。このようにして、ビーム408をイメージデータに変調する。
【0022】
レーザ光の強度も、図5に示される回路網によって制御され得る。カーセルあるいはポッケルスセルのような電気光学デバイス500が、レーザ502の前に設置されている。電気光学デバイス500は、そのデバイスを通り抜ける光の偏向を回転する性質を有する。変調器504は、イメージデータを電気信号に変換し、この電気信号が電極506に印加される。電極506に印加された電気信号は、電極506への印加電圧の大きさに依存して、レーザビーム508の偏光を回転させる。電気光学デバイス500を抜けると、レーザビーム508は、偏光子510に届けられる。偏光子510の偏光方向は、レーザ502の偏光方向と一致するように選択される。このようにして、偏光子510を通り抜ける光の量は、ビーム508の偏光がその当初の方向との差がどの程度違うかに依存する。つまり、ビーム508の強度は、イメージデータによって、変調される。
【0023】
代替的に、レーザの変調は、図6に示される回路網によっても達成され得る。本発明の一つの実施形態において、レーザ600からの赤外光は、周波数倍増結晶(frequency doubling crystal)602によって、より短い波長(例えば、緑または青)に変換され得る。結晶602に電極604を介して電圧を印加すると、入力赤外ビーム606と出力可視ビーム608との間の結晶602の中にある位相整合条件がシフトし、こうして、変換効率も出力も変化する。変調器610は、イメージデータに従う電圧を生成する。さらに、バイアス発生器612は、温度変化を補償するため、結晶602へのバイアス電圧を変化し得ることで、結晶602の最適な位相整合条件を維持し得る。
【0024】
図7は、レーザ光の変調に用いられ得る回路網の別の実施形態を示す。ビームスプリッタ700が、レーザ704からの光ビーム702を2つのサブビーム706、708にスプリットする。ビーム706は、ビームコンバイナ(combiner)710に直接進むのに対し、ビーム708は光学遅延素子712(例えば、マイクロマシン化された素子または電気光学的素子)を通り、変調器714によって制御された遅延が、イメージデータに照らし合わせ、導入される。ビーム706、708がコンバイナ710で再結合されるとき、出力ビーム716の強度は、ビーム706、708の間の位相関係に依存して変化する。2つのビームの位相が一致(すなわち、ビーム708に適用された遅延がゼロ)していると、出力ビーム716の強度は最高となる。2つのビームの位相が逆位相(すなわち、ビーム708に半周期の遅延)であると、出力強度はゼロとなる。
【0025】
レーザ光の変調は、図8に示される回路網によっても提供され得る。レーザ800が、電源802から一定のバイアス電流で、第一の電流源804を介して供給される。電流源804は、制御装置806によって制御されている。制御装置806は周期的に、増幅器810を介して送達されるレーザフォトダイオード808からのフィードバック信号を事前設定したレベルと比較する。第二の電流源812は、入ってくるイメージデータに照らし合わせ、変調器814によって制御され、その電流は第一の電流源804からの電流に加えられる。第一の電流源804は、第二の電流源812からの電流が実質的にゼロのとき、レーザ800は放射閾値の少し上になるように、調整される。第二の電流源812は、イメージデータが最大強度を必要とするとき、電流源804、812からの合わさった電流によって駆動されるレーザ800がフルの定格出力で放射するように調整される。適切なキャリブレーションを行うために、フレーム専用パーツは変調と無関係であり得る。
【0026】
代替的には、図9に示すように、第二の電流源812からの電流は、第一の電流源804からの電流に、加えられるより、減ずられることもある。この場合、第一の電流源804は、第二の電流源812からの電流がゼロのとき、レーザ800がフルの定格出力で放射するように、調整される。第二の電流源812からの電流は、この場合、イメージデータ値に反比例する。このように、イメージデータが強度ゼロを求めているとき、第二の電流源812からの電流は、最大値になり、レーザ800は放射閾値の少し上になる。さらに、代替的に、変調器814は、第一の電流源804を完全に切り離す(shut off)ことができ得る(図10)。この場合、バイアス電流はレーザ800を介して流れないので、パワーは維持され得る。
【0027】
ここで、図11に移る。さらに、また別の代替的実施形態が、パルス幅変調モードで機能している変調器814とともに、示される。フォトダイオード808、増幅器810、および、制御装置806から構成されるフィードバックループは電流源804の電流をそれでもやはり調整する。それは、電流が有効である場合、レーザ80がフル出力で放射するようにするためである。PDM変調器814は、イメージデータに比例する時間にわたり、電流をオンまたはオフに切り換える。
【0028】
さらに、また別の代替的実施形態が図12に示される。電源802が、可変電圧を伝達可能で、増幅器1200と制御装置1202によって、出力電圧が、レーザ800のドロップアウト電圧の変化を追うように、制御される場合、レーザ変調システムの出力効率は、改善され得る。
【0029】
図8〜図12に示した様々な回路は、本発明の精神と範囲を逸脱することなく、グラウンドケース(ground−case)レーザの代わりに、ホットケース(hot−case)レーザに適応するように容易に変更され得ることは、当業者なら理解される。
【0030】
ここで、図13に移る。上述したように、レーザ1302から、2つのミラー1304、1306を介して、収束ビームによって、システムはスクリーン1300にイメージを表示するようにアレンジされる。本発明の一つの実施形態において、スクリーン1300は、蛍光コーティングされたスクリーン1300の形をとり得る。本発明の一つの実施形態において、スクリーン1300は、アップコンバーティングな(up−converting)蛍光体(入射光より短い波長の光を発する材料)でコーティングされ得る。この場合、レーザ1302は、赤外レーザの形をとり得る。代替的に、青色レーザまたは紫外レーザが、スクリーン1300に塗布された「通常」のダウンコンバーティング(down−converting)な蛍光体とともに、使われ得る。
【0031】
フルカラーイメージは、三原色に対応する発光波長を有する3つの蛍光体の組合せでコーティングされたスクリーンを用いて、形成され得る。3つのレーザ1400、1402、1404は、これら3つのレーザの吸収帯に放ち、こうして、各レーザが1つの原色に対応するイメージを描く(図14)。蛍光体は、アップコンバーティングでも、ダウンコンバーティングでも、あるいは、その任意の組合せでもあり得る。また、1つ以上の色は、直接レーザによって、描かれ得る。例えば、スクリーン1300は、吸収ピークが約808nmと発光ピークが約460nmのアップコンバーティングな蛍光体(青)と、吸収ピークが約405nmと発光ピークが約550nmのダウンコンバーティングな蛍光体(緑)の混合物でコーティングされ得る。イメージの赤い部分は、635nmの可視レーザで直接描かれ得る。可視レーザは蛍光体と相互作用することなく、スクリーンから反射される。青い部分は、808nmの赤外レーザで描かれ、緑の部分は、405nmの紫レーザで描かれる。
【0032】
代替的に、図15に示すように、スクリーン1300は、三原色に対応する発光波長を有し、吸収波長に近い異なる蛍光体のドット1500またはライン1502を含み得る。ここで、3つの蛍光体全ては、その共通の吸収波長で1つのレーザが発光すると励起され得る。一方、イメージのカラー構成要素は、レーザがそれぞれのカラー画素またはカラーラインを横切る間に、レーザ強度を変調することによって、表示される。
【0033】
レーザビームは、振動または回転するミラーで走査され得る。ミラーは多角形を含む様々な形をとり得る。また、レーザビームは、レーザに対して、レンズまたはレンズのアレイを直線的に動かすことによって、あるいは、レンズに対して、レーザまたはレーザのアレイを直線的に動かすことによっても走査され得る。
【0034】
ブレーズ格子(図16A)は、回折格子のパラメータが式1を満たす場合、実質的に完全なミラーとして機能する。一般的に、それが起こるのは、回折格子の2つの隣接するラインの端から反射される光の位相遅延が、波長の倍数に等しい場合である。実質的に同じ条件が、アレイピッチが固定されている間、回転と同時に上下の動きをするマイクロミラーのアレイを有する任意の走査角度でも観察され得る(図16B)。
【0035】
代替的に、実質的に同一の効果が、上下の動きをするだけの小さなミラーのアレイによっても達成され得る(図16C)。ただし、このミラー(Silicon Light Machine製のGLVに類似)のサイズは、可視光の波長に匹敵する。
【0036】
ある結晶に音響波を誘導すると、その結晶は音響波長と同じ周期の回折格子に変化する。したがって、レーザビームは、音響波の周波数を変化しながら、このような結晶を介してレーザビームを通すことで走査され得る。
【0037】
走査ミラーの絶対位置に関する情報も、間接的に引き出され得る。例えば、図18に示されるように、ピエゾ素子1800は、ミラー1802を走査する力を生成するために、使われ得る。ピエゾ素子1800によって発生した電圧を測定すると、生成された力の量が分かり、こうして、ミラー1802の角度の動きが導かれ得る。図に示す実施形態において、ピエゾ素子1800は、ヒンジ1806によって生成された力の影響を受けるベース1804に据え付けられている。ミラー1802の角度偏差(angular deflection)は、一般的に、ヒンジが生成するトルクに比例するので、ピエゾ素子1800からの電圧も、角度偏差に比例する。ピエゾ素子1800は、基本的に、コンデンサであり、そのインピーダンスは、特に低周波数においては、非常に高くなり得るので、入力インピーダンスの高い信号調整器1808は有効であり得る。
【0038】
本発明の代替的実施形態において、ピエゾ素子1800は、図19に示されるように、曲がり素子の形式をとり得ることは、当業者には理解される。
【0039】
位置センサも走査ミラーの位置を検出するために使われ得る。図20に示すように、比較的小さな磁石2000がミラー1802に取り付けられ得る。また、静止コイル2002がミラー1802の角速度を決定するために使われ得る。つまり、コイル2002の電圧は、適度に小さな走査角速度に比例する。速度はミラー位置から派生する値となるので、位置は速度フィードバック信号を積分して、決定され得る。磁石2000とコイル2002の位置と動きは、本発明の精神と範囲を逸脱することなく、逆にし得ることは、当業者なら理解される。すなわち、コイル2002がミラー1802の上にあり、その一方で、永久磁石2000が静止する。
【0040】
代替的に、外部の永久磁石で磁化された軟磁性の比較的小さな部品も本発明の精神と範囲を逸脱することなく、使われ得る。
【0041】
次いで、図21に移る。ミラー位置は、ミラー1802上に置かれた電極2100と、ミラー1802から間隔を空けた静止電極2102との間の容量を測定することによっても、決定され得る。電流源2104からの電流が印加され、その結果起こる抵抗器2106にわたる電圧ドロップアウトは、ミラー位置の指標として測定され得る。ミラー1802自体が導電性であれば、電極2100は必要でない場合もあることは、当業者なら理解される。
【0042】
図22に示すように、ミラー位置は光源2200からミラー1802によって反射された光で、光検出器2202に向かう光の量を測定することでも決定され得る。特に優位な光学的配置が、図23Aの平面図と図23Bの側面図に示されている。ここで、光源2200と検出器2202の双方のFOVは、レンズ2300によって、平行にされる。この場合、ミラー1802の表面が、レンズ2300から来る平行光ビームの方向に実質的に垂直であるとき、検出器2202は、シャープな光パルスをとらえる。
【0043】
異なる傾斜角や光学倍率を有する様々なレンズ1700またはミラー1702が、LPDプロジェクタ1704のFOVに設置され得る。こうして、様々なサイズや解像度の多数のイメージが形成される。例えば、小さな高解像度イメージ1706を遠くに、大きな低解像度イメージ1708を近くに(図17)生成され得る。LPD制御装置は、光学素子の位置を認識しなくてはならないし、各イメージに合わせて意図されるイメージデータを処理しなくてはならない。
【0044】
幾つかのアプリケーションにおいては、特別に設計された様々なスクリーンを用いることが有効であり得る。例えば、LPDスクリーンによって拡散される光は、特別設計のスクリーンで180度より狭い角度に導かれ得る。スクリーンは、制御可能な角度に光が反射(反射投影)または拡散(透過投影)されるのを防ぐ回折パターンまたはホログラフィックパターンを有し得る(図24)。代替的に、スクリーンは透過投影用の反射レンズのアレイ2500(図25A)、あるいは、反射投影用のミラー2502(図25B)からも構成され得る。この場合、光は比較的狭い角度に導かれる。
【0045】
図26に示すように、レンズはプリズムと組み合され、1つの構造2600を形成し得る。この構造は、スクリーンの全ての点からの光を、その光がどの方向から来たかとは無関係に、同じ方向に導く。こうして、走査角の広いLPDにおいても均一な視角が達成される。同様のアイデアは、反射投影スクリーン用のミラー、あるいは、回折スクリーンによってもインプリメントされ得る。
【0046】
典型的には、位相ロックループ回路は、電圧制御発振器(VCO)2700、ディバイダ2702、位相検出器2704、および、増幅器2706から構成される。この回路は、外部基準信号へのVCO出力信号の周波数と位相をロックするように、作動する(図27A)。外部基準信号の周波数で既にロックされた周波数の信号が、既に存在すれば、その位相は、VCOを電圧制御遅延回路2708に置換して、ロックされ得る(図27B)。
【0047】
共振ミラーがLPDで使われると、その走査プロファイルは、線形以外となり得るし、場合によっては、正弦状となり得る。それゆえ、図28Aに図式的に描かれたように、ビームは、クロックチック(clock tick)ごとに異なる距離を動く。ミラーの動きの非線形的な性質を補償するために、ルックアップテーブル2800が使われ得る(図28B)。このルックアップテーブル2800は、現在のミラー位置に応じて、LPD出力データの幾つかのクロックチックに、ソースイメージ(source image)の1画素のデータを割り当てる。
【0048】
レーザビームによって、スクリーン上の特定の点に送達される光の量は、ビームが動いている速度と反比例するので、レーザの出力も、また、速度に比例して減少されるべきである。この機能は、図28Bに示されるのと同様なルックアップテーブルの配置により、達成され得る。
【0049】
図29Aは、従来のブラウン管における典型的な電子ビーム走査経路を形式的に示す。一般に、電子ビームは、画面にわたって、一方向にゆっくりと動かされ、次いで、逆に戻る方向に急速に動かされる。通常、データは順方向横断(forward traverse)時においてのみ、クロックがとられる。しかしながら、本発明のLPDにおいては、LPDは、双方向へ同じ速度で走査する。これは、図29Bにレーザビーム経路の形式的な表現として描かれているような走査である。それゆえ、データは順方向走査および逆方向走査の双方の間に供給される。しかしながら、走査が逆方向でも起こるので、1ラインごとに、それぞれは逆にされなくてはならない。このデータ反転(reversing)は、図29Cに示されるように、双方向シフトバッファ2900によって、本発明の一つの実施形態で達成される。イメージデータは、ソースイメージに配置されているのと同じ順番で、シフトバッファ2900にロードされる。例えば、左から右である。フリップフロップ2902が、ラインごとにトリガーし、バッファ2900のシフト方向を変化させる。こうして、逆方向走査でのデータ反転を提供する。
【0050】
本発明の幾つかの実施形態において、駆動電流が閉ループ制御によって調整されるのであれば、走査ミラーが、それ自身の共鳴速度(図30、曲線2)で逆方向にジャンプする間において、走査ミラーを強制的に一方向に一定速度で動かすことも有用であり得る。図30の曲線1は、普通の正弦走査のプロファイルを参考に示す。
【0051】
図31に示す実施形態では、ミラー3100はフィードバックユニット3102がビルトインされている。このフィードバックユニット3102は、ミラー3100の速度と位置の双方の情報を引き出すことができる。このようなフィードバックは、上述のように圧電性などであり得る。それぞれの一定速度サイクルの初めに、ミラー制御装置3104は所望の速度を設定する。この所望の速度が、エラー増幅器3106による速度フィードバックと比較される。エラー増幅器3106の出力端子は、ミラードライバ3108と接続されており、ドライバ3108の出力電流は、制御装置3104によって設定された値とミラー速度の偏差を最小にするように、連続的に調整される。制御装置3104は、最終のミラー位置も設定し、その位置はコンパレータ3110によって、速度フィードバックと比較される。ミラー3100がその最終位置に到達するとすぐに、コンパレータ3110はドライバ3108の出力信号をインピーダンスの高い状態に切り換え、ミラー3100は、ヒンジのトルクの下に、向きを変えて戻る。反対の最終位置に到達すると、コンパレータ3110は、ドライバ3108をオンに戻すように切り換え、新たなサイクルが始まる。
【0052】
代替的に、図31Bに示すように、ドライバ3108は、制御装置3104の完全制御下にあり得る。制御装置3104は、フィードバック信号を処理し、それに基づいて、ドライバ3108を調整する。この場合、ドライバ3108を連続的に調整し続ける代わりに、制御装置3104は、サイクルごとに小さな変化をしながら、所定のサイクルを繰り返し得る。選択的に、制御装置3104は、ホスト制御装置からの垂直同期パルスで同期がとられ得る。
【0053】
特に断り書きのない限り、あるいは、議論から明らかなように、「処理」、「コンピュータ計算」、「計算」、「決定」または「表示」などの用語は、コンピュータシステムまたは同様の電子計算機器でのアクションや処理をいう。これらシステムや機器は、コンピュータシステムのレジスタやメモリの中にある電気的な物理量として表されるデータを操作、加工して、コンピュータシステムのメモリやレジスタなどの情報ストレージ、伝達、表示デバイスの中の物理量として表される他の同様なデータとする。
【0054】
本明細書の様々な実施形態で示された様々なシステムレイヤ、ルーチンまたはモジュールが、実行可能な制御ユニットであり得ることは、当業者なら理解される。制御ユニットは、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、プロセッサカード(1つ以上のマイクロプロセッサまたはコントローラを含む)などの制御デバイスあるいは計算デバイスを含み得る。この議論におけるストレージデバイスとしては、データと命令を格納するための1つ以上マシン読み取り可能なストレージ媒体を含み得る。ストレージ媒体は、様々なメモリ形式を含み得る。例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、および、フラッシュメモリなどの半導体メモリデバイス、固定ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、リムーバブルディスクなどの磁気ディスク、テープを含むその他の磁気媒体、ならびに、コンパクトディスク(CD)やデジタルビデオディスク(DVD)などの光学媒体を含む。様々なシステムにおける様々なソフトウェアレイヤ、ルーチンまたはモジュールの形成する命令は、それぞれのストレージデバイスに格納され得る。命令が制御ユニットによって実行されると、対応するシステムが、プログラムされたアクションを実施する。
【0055】
上記に開示した特定の実施形態は、例示的なものに過ぎない。なぜなら、当業者が本明細書の教示のメリットを享受すると明らかに、本発明は異なりはするが、均等な方法で改変も実行も成され得るからである。さらに、本明細書に示される構造や設計の詳細に何ら限定することは意図されておらず、以下に記載される請求項によってのみ限定することが意図されている。それゆえ、上述のシステムをインプリメントし利用するために要求される処理回路網は、特定用途向け集積回路、ソフトウェア駆動処理回路網、ファームウェア、プログラマブルロジックデバイス、ハードウェア、ディスクリート構成要素、あるいは、上記構成要素のアレンジメントでインプリメントされ得ることは、本明細書の開示によるメリットを享受できる当業者によって理解される。それゆえ、上記に開示した特定の実施形態は、変更され得るし、改変され得るし、本発明の範囲と精神を逸脱することなく、その他全てのバリエーションでもあり得ることは明らかである。したがって、本明細書で求められる保護は、以下に示す請求項で、記載される。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】図1は、本発明で用いられ得るレーザ投影機器(LPD)の一つの実施形態を上から見た平面図の形式的なブロック図を示す。
【図2】図2は、図1で示される画面の形式的な図を示す。
【図3】図3Aと図3Bは、デバイス作動中の様々な時間における走査デバイスの平面図を示す。
【図4】図4は、図1〜図4に記載されたシステムで使われたレーザの作動を制御するために使われ得る回路の一つの実施形態である。
【図5】図5は、図1〜図4に記載されたシステムで使われたレーザの作動を制御するために使われ得る回路の一つの実施形態である。
【図6】図6は、図1〜図4に記載されたシステムで使われたレーザの作動を制御するために使われ得る回路の一つの実施形態である。
【図7】図7は、図1〜図4に記載されたシステムで使われたレーザの作動を制御するために使われ得る回路の一つの実施形態である。
【図8】図8は、図1〜図4に記載されたシステムで使われたレーザの作動を制御するために使われ得る回路の一つの実施形態である。
【図9】図9は、図1〜図4に記載されたシステムで使われたレーザの作動を制御するために使われ得る回路の一つの実施形態である。
【図10】図10は、図1〜図4に記載されたシステムで使われたレーザの作動を制御するために使われ得る回路の一つの実施形態である。
【図11】図11は、図1〜図4に記載されたシステムで使われたレーザの作動を制御するために使われ得る回路の一つの実施形態である。
【図12】図12は、図1〜図4に記載されたシステムで使われたレーザの作動を制御するために使われ得る回路の一つの実施形態である。
【図13】図13は、マルチカラーディスプレイを生成することの可能なシステムの1つの実施形態を形式的に示す。
【図14】図14は、マルチカラーディスプレイを生成することの可能なシステムの一つの実施形態を形式的に示す。
【図15】図15は、マルチカラーディスプレイを生成することの可能なシステムの一つの実施形態を形式的に示す。
【図16】図16A〜図16Cは、本発明で用いられ得るミラー構造の実施形態を形式的に示す。
【図17】図17は、単一のLPDから2つのディスプレイを提供するミラーとレンズの配置を形式的に示す。
【図18】図18は、ミラー位置を決定するシステムの一つの実施形態を形式的に示す。
【図19】図19は、ミラー位置を決定するシステムの一つの実施形態を形式的に示す。
【図20】図20は、ミラー位置を決定するシステムの一つの実施形態を形式的に示す。
【図21】図21は、ミラー位置を決定するシステムの一つの実施形態を形式的に示す。
【図22】図22は、ミラー位置を決定するシステムの一つの実施形態を形式的に示す。
【図23】図23は、ミラー位置を決定するシステムの一つの実施形態を形式的に示す。
【図24】図24は、LPDにおいて用いられ得る画面の2つのタイプの拡大図である。
【図25】図25Aと図25Bは、LPDにおいて用いられ得る2つのスクリーンの実施形態を形式的に示す。
【図26】図26は、LPDにおいて用いられ得るスクリーンの一つの実施形態を形式的に示す。
【図27】図27Aと図27Bは、本発明で用いられ得る電圧制御発振器の二つの実施形態を形式的に示す。
【図28】図28Aは、ビーム位置対時間のグラフを、図28Bは、グラフの非線形側面を校正するルックアップテーブルを形式的に示す。
【図29】図29A〜図29Cは、ビーム追跡パターンと、逆方向追跡を校正するために、使われるバッファ配置を形式的に示す。
【図30】図30は、ミラー速度を時間の関数として、形式的に示す。
【図31】図31Aと図31Bは、ミラー速度とミラー位置の閉ループ制御用のシステムの代替的な実施形態を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザビームを音響光学結晶に送達することと、
該レーザビームからの光学エネルギの少なくとも一部を少なくとも1つの副ビームに転換するように、該音響光学結晶の中に音響波を生成することと
を包含する、レーザビームを変調する方法。
【請求項2】
前記音響光学結晶の中に音響波を生成することが、
該音響光学結晶と関連するピエゾアクチュエータに制御信号を印加することをさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記音響光学結晶と関連するピエゾアクチュエータに制御信号を印加することが、
イメージデータをRF信号に変換することと、
該RF信号を該ピエゾアクチュエータに印加することと
をさらに包含する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記レーザビームからの光学エネルギの少なくとも一部を少なくとも1つの副ビームに転換するように、音響光学結晶の中に音響波を生成することが、
該レーザビームからの該光学エネルギの少なくとも一部を複数の副ビームに転換するように、該音響光学結晶の中に音響波を生成することをさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
レーザビームを電気光学デバイスに送達することと、
回転されたレーザビームを生成するために、イメージデータから決定された角度で該レーザビームの偏光を回転することと、
該回転されたレーザビームの回転角度に依存して、該レーザビームの一部をブロックするように、偏光子に該回転されたレーザビームを送達することと
を包含する、レーザビームを変調する方法。
【請求項6】
前記電気光学デバイスに送達されたレーザビームの偏光方向と実質的に一致するように前記偏光子を設定することをさらに包含する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
回転されたレーザビームを生成するために、イメージデータから決定された角度でレーザビームの偏光を回転することが、
イメージデータを受け取ることと、
該イメージデータを、該イメージデータに対応する回転角度を生成するために、前記電気光学デバイスへの制御信号に変換することと
をさらに包含する、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
周波数増倍結晶にレーザビームを送達することと、
該周波数増倍結晶から送達されるレーザビームの出力を制御可能なように減らすように、結晶の中で、位相整合特性をシフトすることと
をさらに包含する、レーザビームを変調する、方法。
【請求項9】
前記周波数増倍結晶にレーザビームを送達することが、赤外レーザービームを周波数増倍結晶に送達することをさらに包含する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記周波数増倍結晶に赤外レーザビームを送達することが、赤外レーザービームを周波数倍増結晶に送達することをさらに包含する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記周波数増倍結晶から送達されるレーザビームの出力を制御可能なように減らすように、結晶の中で、位相整合特性をシフトすることが、
イメージデータを受け取ることと、
該周波数増倍結晶から送達される該レーザビームの出力を制御可能なように、該イメージデータに対応する量だけ、減らすために、該イメージデータを該周波数増倍結晶への制御信号に変換することと
をさらに包含する、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
レーザビームをビームスプリッタに送達し、第一のレーザビームと第二のレーザビームを生成することと、
該第一のレーザビームと該第二のレーザビームを再結合し、強度が弱められた結合レーザビームを生成する前に、該第一のレーザビームと該第二のレーザビームの少なくとも1つの位相を制御可能なように変化させることと
を包含する、レーザビームを変調する方法。
【請求項13】
前記第一のレーザビームと前記第二のレーザビームの少なくとも1つの位相を制御可能なように変化させることが、
該第一のビームをビームコンバイナの第一の入力に送達することと、
該ビームコンバイナの第二の入力に、遅延レーザビームを送達する前に、該第二のレーザビームにイメージデータの関数である制御可能な遅延を適用することと
をさらに包含する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ビームコンバイナの第二の入力に、遅延レーザビームを送達する前に、第二のレーザビームに制御可能な遅延を適用することが、
イメージデータを受け取ることと、
該ビームコンバイナから送達された該レーザビームの出力を、該イメージデータに対応する量だけ、制御可能なように減らすように、該イメージデータを光学遅延素子への制御信号に変換することと
をさらに包含する、請求項13に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23A】
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【図23B】
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【図24】
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【図25A】
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【図25B】
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【図26】
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【図27A】
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【図27B】
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【図28A】
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【図28B】
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【図29A】
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【図29B】
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【図29C】
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【図30】
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【図31A】
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【図31B】
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【公表番号】特表2007−521519(P2007−521519A)
【公表日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−547411(P2006−547411)
【出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/043449
【国際公開番号】WO2005/067111
【国際公開日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(305043582)シンボル テクノロジーズ, インコーポレイテッド (51)
【Fターム(参考)】